JP2021056278A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペックルノイズによる画質の低下を低減できる表示装置を提供する。【解決手段】本発明の表示装置は、レーザー光源部と、レーザー光源部から射出されたレーザー光を反射するMEMSミラーと、を有し、画像光を生成する画像光生成部と、画像光生成部からの画像光の光束径を拡大する瞳拡大素子と、導光板と、導光板の光入射部に設けられ、瞳拡大素子を経由した画像光を導光板内に入射させる第1の表面レリーフ型回折格子と、導光板の光射出部に設けられ、導光板内を伝搬した画像光を射出させる第2の表面レリーフ型回折格子と、を備え、画像光生成部は、画像光におけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段を有していることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置に関する。
近年、ヘッドマウントディスプレイ等の装着型の表示装置が注目されている。このような表示装置として、導光板の表面に形成された入射側回折素子及び射出側回折素子を備え、入射側回折素子から導光体内に取り込んだ画像光を伝搬させて射出側回折素子から外部に取り出すことで虚像を表示する技術がある(例えば、下記特許文献1参照)。
上記の表示装置では、レーザー光源とMEMSミラーとで構成された画像生成部から射出した光ビームを瞳拡大素子に入射させることで画像光を観察可能な瞳位置の範囲を拡げている。
米国特許出願公開第2017/0299860号明細書
しかしながら、上記表示装置においては、瞳拡大素子により画像光の角度分布が拡がる過程で、瞳拡大素子自体が散乱源となりスペックルノイズが発生してしまい、画質を低下させるという問題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様の表示装置は、レーザー光源部と、前記レーザー光源部から射出されたレーザー光を反射するMEMSミラーと、を有し、画像光を生成する画像光生成部と、前記画像光生成部からの前記画像光の光束径を拡大する瞳拡大素子と、導光板と、前記導光板の光入射部に設けられ、前記瞳拡大素子を経由した前記画像光を前記導光板内に入射させる第1の表面レリーフ型回折格子と、前記導光板の光射出部に設けられ、前記導光板内を伝搬した前記画像光を射出させる第2の表面レリーフ型回折格子と、を備え、前記画像光生成部は、前記画像光におけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段を有していることを特徴とする。
前記スペックルノイズ低減手段は、前記レーザー光源部に対して高周波重畳を行う高周波重畳回路を含む構成としてもよい。
前記スペックルノイズ低減手段は、前記レーザー光源部に対して温度調整を行う温度調整装置を含む構成としてもよい。
本発明の第2態様の表示装置は、レーザー光からなる画像光を射出するレーザー光源部と、前記画像光を反射するMEMSミラーとを有する画像光生成部と、前記画像光生成部からの前記画像光の光束径を拡大する瞳拡大素子と、前記瞳拡大素子を移動させる移動装置と、導光板と、前記導光板の光入射部に設けられ、前記瞳拡大素子を経由した前記画像光を前記導光板内に入射させる入射側回折素子と、前記導光板の光射出部に設けられ、前記導光板内を伝搬した前記画像光を射出させる射出側回折素子と、を備えることを特徴とする。
前記画像光生成部は、前記MEMSミラーの回転角度情報に基づいて前記レーザー光源部から射出する前記レーザー光の出力を制御する構成としてもよい。
前記レーザー光源部は、同一波長の前記レーザー光を射出する複数のレーザー光源を含む構成としてもよい。
前記レーザー光源部は、異なる波長の前記レーザー光を射出する複数のレーザー光源を含む構成としてもよい。
前記レーザー光源部は、自励発振型レーザーである構成としてもよい。
第1実施形態の表示装置を観察者が装着した状態を示す図である。 表示装置の斜視図である。 画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 導光板における光の伝搬を示す断面図である。 第2実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第1変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第2変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第3変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第3実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第4変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 レーザー光のスペクトル分布とスペックルノイズとの説明図である。 レーザー光のスペクトル分布とスペックルノイズとの説明図である。 第5変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第6変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第4実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第5実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 射出側回折素子の伝搬角と回折効率との関係を示した図である。 導光板内伝搬角と瞳入射光量との関係を示す図である。 フィードバック制御後の伝搬角と瞳入射光量との関係を示す図である。 第6実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。 第7変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
本実施形態の表示装置は、画像とともに外界も見ることができるシースルー型のヘッドマウントディスプレイである。すなわち、観察者に虚像としての映像を認識させるとともに、観察者に外界像をシースルー光として観察させる。
図1は、観察者が本実施形態の表示装置を装着した状態を示す図である。図2は、本実施形態の表示装置の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の表示装置100は、観察者Mが眼鏡を掛ける感覚で頭部に装着して使用するものである。
図2に示すように、表示装置100は、眼鏡に類似した形状を有する表示部111と、観察者が手で持つことが可能な程度の大きさを有するコントローラー160と、を備えている。表示部111とコントローラー160とは、有線または無線で通信可能に接続される。本実施形態では、表示部111を構成する左眼用画像表示部111Aおよび右眼用画像表示部111Bの各々とコントローラー160とは、ケーブル150を介して有線で通信可能に接続され、画像信号や制御信号を通信する。
表示部111は、メインフレーム120と、左眼用画像表示部111Aと、右眼用画像表示部111Bと、を備えている。コントローラー160は、表示画面部170と、操作ボタン部180と、を備えている。
表示画面部170は、例えば観察者に与える各種の情報や指示等を表示する。メインフレーム120は、観察者が耳に掛けるための一対のテンプル部122A,122Bを備えている。メインフレーム120は、左眼用画像表示部111Aと、右眼用画像表示部111Bと、を支持する部材である。
右眼用画像表示部111Bと左眼用画像表示部111Aとは、同様の構成を有しており、双方の表示部111内の各構成要素は左右対称に配置されている。そのため、以下では、左眼用画像表示部111Aを単に画像表示部112として詳細に説明し、右眼用画像表示部111Bの説明を省略する。
図3は画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図3に示すように、画像表示部112は、画像光生成部10と、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部10は、レーザー光源部11と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部14と、を有する。レーザー光源部11は、単一波長のレーザー光を射出する半導体レーザーである。本実施形態において、レーザー光源部11は、例えば単色のレーザー光を射出する。集光光学系12は、レーザー光源部11から射出された光をMEMSミラー13に導く。集光光学系12は2枚のレンズ12a,12bで構成される。
MEMSミラー13はマイクロミラーで構成される。MEMSミラー13は、所定の回転軸周りに回転することで、集光光学系12を経由したレーザー光を反射して瞳拡大素子18に入射させる。駆動回路部14は、レーザー光源部11の駆動およびMEMSミラー13の回転角を制御する。駆動回路部14は、例えば、アナログ回路やCPU、FPGA、ASICなどを用いたディジタル回路で構成される。
画像光生成部10は、レーザー光源部11から射出したレーザー光をMEMSミラー13により走査することで単色(例えば、緑色)の画像光Gを生成し、画像光Gを導光板20に時間順次で入射させる。そのため、画像光Gは導光板20に対して所定の振幅(振角)を持った状態で入射される。なお、赤色、緑色及び青色のレーザー光を射出するレーザー光源部11を用いることでフルカラーの画像光を生成してもよい。
瞳拡大素子18は、例えば、マイクロレンズアレイ、回折光学素子あるいは拡散板等で構成される。瞳拡大素子18はMEMSミラー13で反射されたレーザー光のビーム拡散角を拡大して射出する。
本実施形態の画像光生成部10は、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19によって画像光Gの光束径を拡大することで画像光Gが形成する射出瞳の大きさを拡大する。これにより、画像光Gを観察可能な観察者Mの眼MEの瞳位置の範囲を拡げることができる。
ここで、理想的に上記瞳拡大素子18を精度良く作製することが望ましい。例えば、マイクロレンズアレイにより瞳拡大素子18を構成する場合、実際は作製誤差も影響して各レンズのつなぎ目などで微小な凹凸構造が生じてしまう。このような微小な凹凸構造はレーザー光の散乱源となる。その結果、散乱光が目の網膜上で干渉しスペックルノイズが発生し画質の低下を生じさせるおそれがある。
これに対して本実施形態の画像光生成部10は、レーザー光源部11における高いコヒーレンスを低減させる手段として高周波重畳回路14aを有している。高周波重畳回路14aは駆動回路部14に含まれる。半導体レーザーの基本特性として、電流投入後から数ナノ秒まではレーザー発振状態が不安定となりシングルモードレーザーであってもLEDと同様のマルチモード発振状態となることが知られている。
高周波重畳回路14aは、例えば、レーザー光源部11を構成する半導体レーザーの駆動電流に対して200〜500MHzの高周波信号Sを重畳することで、マルチモード発振の状態を継続させることができる。これにより、高周波重畳を用いないシングルモードレーザーと比較して、レーザー光のコヒーレンスを低下させることができる。
このように本実施形態の画像光生成部10によれば、高周波信号を重畳することでコヒーレンスを低下させた画像光Gが瞳拡大素子18に入射するので、瞳拡大素子18を通過することによる画像光Gにおけるスペックルノイズの発生を低減できる。すなわち、本実施形態の画像光生成部10において、高周波重畳回路14aは画像光Gにおけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段として機能する。
本実施形態の導光板20は透明な光学ガラスである。なお、導光板20は、透明な光学プラスチックを用いることもでき、環状ポリオレフィンポリマー樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネートなどを用いることもできる。
導光板20は光入射部20aと光射出部20bとを含む。入射側回折素子21は、導光板20の光入射部20aに設けられる。射出側回折素子22は、導光板20の光射出部20bに設けられる。
入射側回折素子21は画像光Gを回折させて導光板20内に入射させる。導光板20は、後述のように内部に導入した画像光Gを全反射で伝搬させる。本実施形態において、画像光Gは、例えば導光板20内を左右方向に伝播する。射出側回折素子22は、導光板20内を全反射で伝搬した画像光Gを取り出して観察者Mの眼MEに導く。画像光Gは観察者Mの眼MEに虚像として視認される。
本実施形態において、入射側回折素子(第1の表面レリーフ型回折格子)21は表面レリーフ型回折格子で構成される。また、射出側回折素子(第2の表面レリーフ型回折格子)22は表面レリーフ型回折格子で構成される。表面レリーフ型回折格子で構成された入射側回折素子21及び射出側回折素子22は広い角度範囲に渡って高い回折効率を維持できる。
図4は導光板20における光の伝搬を示す断面図である。図4では、図を簡略化するため、導光板20に入射する画像光Gについて主光線のみで示している。
図4に示すように、画像光Gは入射角θからθの角度範囲で導光板20の入射側回折素子21に入射する。ここで、入射角θは、入射側回折素子21に入射する画像光Gにおいて、入射側回折素子21の法線21Hに対して射出側回折素子22に近づく向きから入射する光線の入射角のうちで絶対値が最も大きいものである。入射角θは、入射側回折素子21に入射する画像光Gにおいて、入射側回折素子21の法線21Hに対して射出側回折素子22から離れる向きから入射する光線の入射角のうちで最も絶対値が大きいものである。
入射角θ及び入射角θは入射側回折素子21の法線21Hに対して時計回りの方向を正とする。そのため、入射角θ及び入射角θは絶対値が同じであって、法線21Hに対して反時計回りの方向である入射角θは負の値となり、法線21Hに対して時計回りの方向である入射角θは正の値となる。
以下では、便宜上、入射角θを最小入射角θminと称し、入射角θを最大入射角θmaxと称すこともある。
入射側回折素子21で回折されて導光板20内に入射した画像光Gは、導光板20の表面20cで全反射されることで導光板20内を所定の伝搬角で伝搬する。ここで、画像光Gの伝搬角とは、導光板20の表面20cに対する画像光Gの入射角である。
入射側回折素子21に対して最小入射角θminで入射した画像光G1は、入射側回折素子21で回折されて導光板20内を最小伝搬角θdminで伝搬する。本実施形態において、最小伝搬角θdminは導光板20の臨界角より大きく設定され、画像光G1は導光板20内を全反射しながら伝搬する。最小伝搬角θdminで導光板20内を伝搬する画像光G1は導光板20の表面20cに対して立った状態で伝搬する。
また、入射側回折素子21に対して最大入射角θmaxで入射した画像光G2は、入射側回折素子21で回折されて導光板20内を最大伝搬角θdmaxで伝搬する。本実施形態において、最大伝搬角θdmaxは導光板20の臨界角より大きく設定されるため、画像光G1は導光板20内を全反射しながら伝番する。最大伝搬角θdmaxで導光板20内を伝搬する画像光G2は導光板20の表面20cに対して寝た状態で伝搬する。
なお、入射側回折素子21に対して最小入射角θminと最大入射角θmaxとの間の入射角0°で入射した画像光G3は、入射側回折素子21で回折されて導光板20内を最小伝搬角θdminと最大伝搬角θdmaxとの間の伝搬角θdで伝搬する。本実施形態において、伝搬角θdは導光板20の臨界角より大きく設定され、画像光G3は導光板20内を全反射しながら伝搬する。
画像光G1〜G3は導光板20内を全反射しながら伝番し、射出側回折素子22で回折されて外部に取り出される。本実施形態において、入射側回折素子21及び射出側回折素子22の格子周期は同じである。そのため、射出側回折素子22から射出される画像光G1〜G3の射出角度は、入射側回折素子21に入射する画像光G1〜G3の入射角とそれぞれ同じである。したがって、θmax−θmaxが虚像の大きさを決める画像光Gの画角となる。
以上述べたように本実施形態の画像表示部112によれば、画像光生成部10の高周波重畳回路14aがスペックルノイズ低減手段として機能することで、スペックルノイズによる画質の低下を抑制できる。
また、本実施形態の画像表示部112は、スペックルノイズの発生を抑制しつつ、瞳拡大素子18によって画像光Gが形成する射出瞳の大きさを拡大させることができる。よって、本実施形態の画像表示部112を備える表示装置100によれば、スペックルノイズを低減した質の高い画像光Gを観察者の眼に広い範囲で視認させる信頼性の高いものとなる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、画像表示部の構成が第1実施形態と異なる。以下、表示装置の全体構成の説明は省略し、画像表示部について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図5は本実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図5に示すように、本実施形態の画像表示部212は、画像光生成部210と、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部210は、レーザー光源部211と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部214と、を有する。本実施形態において、駆動回路部214は、レーザー光源部211の駆動およびMEMSミラー13の回転角を制御するための回路を含み、上述の高周波重畳回路は含まない。
ここで、互いに独立したレーザー素子を用いてレーザーアレイ光源を構成した場合、例えば、レーザー素子の数をn個とした際にスペックルノイズの指標であるスペックルコントラストはnの−1/2乗倍となる。スペックルコントラストの値が小さいほどスペックルノイズの視認性は低下する。そのため、レーザー素子の数が多くなるほどスペックルノイズの低減が可能となる。
本実施形態のレーザー光源部211は、互いに独立した複数の半導体レーザー211aを用いて構成されたレーザーアレイ光源である。すなわち、レーザー光源部211は、単一波長(例えば、緑色)のレーザー光を射出する半導体レーザー(レーザー光源)211aをアレイ状に配置した構造を有する。なお、図5は半導体レーザー211aを4個のみ示しているが、半導体レーザー211aの数はこれに限られず、要求されるスペックルノイズの低減度合いに応じた数が設けられる。
集光光学系12のレンズ12aは、レーザー光源部211から射出された光線束を飲み込み可能な大きさに設定されている。
画像光生成部210は、レーザー光源部211から射出される複数のレーザー光線からなる光線束をMEMSミラー13によって走査することで単色(緑色)の画像光Gを生成する。
このように本実施形態の画像光生成部210によれば、レーザー光源部211をアレイ光源で構成することで、単一の半導体レーザーをレーザー光源部とした場合よりも画像光Gにおけるスペックルノイズの発生を低減できる。すなわち、本実施形態の画像光生成部210において、レーザー光源部211によるアレイ光源構造は画像光Gにおけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段として機能する。よって、本実施形態の画像光生成部210はスペックルノイズ低減手段を有している。
以上述べたように本実施形態の画像表示部212によれば、アレイ光源からなるレーザー光源部211を備えることで、スペックルノイズによる画質の低下を抑制できる。
また、本実施形態の画像表示部212は、スペックルノイズの発生を抑制しつつ、瞳拡大素子18によって画像光Gが形成する射出瞳の大きさを拡大させることができる。
よって、本実施形態の画像表示部212を備える表示装置によれば、スペックルノイズを低減した質の高い画像光Gを観察者の眼に広い範囲で視認させることができる。
(第1変形例)
続いて、本発明の第1変形例について説明する。本変形例は、第2実施形態に関する第1変形例である。以下、第2実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図6は本変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図6に示すように、本変形例の画像表示部212Aは、画像光生成部210Aと、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部210Aは、レーザー光源部211と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部214と、温度調整装置215と、を有する。温度調整装置215は、レーザー光源部211を構成する各半導体レーザー211aの温度を個別に調整可能である。
ここで、半導体レーザーは温度上昇によって発振波長が長波長側へシフトする特性を持つ。温度調整装置215は、隣接する半導体レーザー211aに対して温度を少しずつ変化させる。
温度調整装置215は、例えば、各半導体レーザー211aの温度をT,T,T,Tに設定する。これにより、発振波長を半導体レーザー211aごとにずらすことができる。スペックルノイズは波長に依存して粒子径などパターンが変化する。
このように本変形例の画像光生成部210Aによれば、半導体レーザー211aごとの発振波長をずらすことで異なる波長のスペックルノイズを網膜上で重ね合わせることができる。これにより、スペックルノイズのランダム性を増加させ、より平坦化することができる。すなわち、本変形例の画像光生成部210Aにおいて、温度調整装置215は画像光Gにおけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段として機能する。
(第2変形例)
続いて、本発明の第2変形例について説明する。本変形例は、第2実施形態に関する第2変形例である。以下、第2実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図7は本変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図7に示すように、本変形例の画像表示部212Bは、画像光生成部210Bと、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部210Bは、レーザー光源部211と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部214Bと、を有する。本変形例の画像光生成部210Bは高周波重畳回路214B1を有している。高周波重畳回路214B1は駆動回路部214Bに含まれる。高周波重畳回路214B1は、レーザー光源部211を構成する各半導体レーザー211aの駆動電流に対して高周波信号を重畳する。
本変形例の画像光生成部210Bによれば、レーザー光源部211のアレイ光源化によるスペックル低減と高周波重畳によるマルチモード発振によるスペックル低減との相乗効果によってスペックルノイズのランダム性を増加させ、より平坦化することでスペックルノイズを低減できる。
(第3変形例)
続いて、本発明の第3変形例について説明する。本変形例は、第2実施形態に関する第3変形例であり、第1変形例及び第2変形例を組み合わせた構成を有する。以下、第2実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図8は本変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図8に示すように、本変形例の画像表示部212Cは、画像光生成部210Cと、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。画像光生成部210Cは、レーザー光源部211と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部214Bと、温度調整装置215と、を有する。
本変形例の画像光生成部210Cによれば、アレイ光源によるスペックル低減、高周波重畳によるマルチモード発振によるスペックル低減、温度調整による波長シフトによるスペックル低減との相乗効果によってスペックルノイズのランダム性を増加させ、より平坦化することでスペックルノイズを低減できる。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、画像表示部の構成が第1実施形態と異なる。以下、表示装置の全体構成の説明は省略し、画像表示部について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図9は本実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図9に示すように、本実施形態の画像表示部312は、画像光生成部310と、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部310は、レーザー光源部311と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部314と、を有する。レーザー光源部311は、互いに異なる波長のレーザー光を射出する複数の半導体レーザー311aをアレイ状に配置した多波長アレイ構造を有する。なお、図9では半導体レーザー311aを4個のみ示しているが、半導体レーザー311aの数はこれに限られない。
各半導体レーザー311aから射出されるレーザー光における波長差は、上述した温度調整装置によって生じる発振波長差と同程度以上である。すなわち、各半導体レーザー311aから射出される光は波長が異なるものの、全体として同一色の光(例えば、緑色光)である。レーザー光源部311は、例えば、各半導体レーザー311aから波長λ,λ,λ,λの光を射出する。
集光光学系12のレンズ12aは、レーザー光源部311から射出された光線束を飲み込み可能な大きさに設定されている。
画像光生成部310は、レーザー光源部311から射出したレーザー光をMEMSミラー13により走査することで画像光Gを生成し、画像光Gを導光板20に時間順次で入射させる。そのため、画像光Gは導光板20に対して所定の振幅(振角)を持った状態で入射される。
上述したようにスペックルノイズは波長に依存してパターンが変化する。そのため、波長が異なる複数の半導体レーザー311aによるスペックルパターンを重畳することでスペックルノイズを低減することが可能となる。
すなわち、本実施形態の画像光生成部310によれば、半導体レーザー311aから射出するレーザー光の波長をずらすことで異なる波長のスペックルノイズを網膜上で重ね合わせることができる。これにより、スペックルノイズのランダム性を増加させ、より平坦化することができる。すなわち、本実施形態の画像光生成部310において、レーザー光源部311の多波長アレイ構造は画像光Gにおけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段として機能する。よって、本実施形態の画像光生成部310はスペックルノイズ低減手段を有している。
以上述べたように本実施形態の画像表示部312によれば、多波長アレイ光源からなるレーザー光源部311を備えることで、スペックルノイズによる画質の低下を抑制できる。
また、本実施形態の画像表示部312は、スペックルノイズの発生を抑制しつつ、瞳拡大素子18によって画像光Gが形成する射出瞳の大きさを拡大させることができる。
よって、本実施形態の画像表示部312を備える表示装置によれば、スペックルノイズを低減した質の高い画像光Gを観察者の眼に広い範囲で視認させることができる。
(第4変形例)
続いて、本発明の第4変形例について説明する。本変形例は、第3実施形態に関する変形例である。以下、第3実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図10は本変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図10に示すように、本変形例の画像表示部312Aは、画像光生成部310Aと、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部310Aは、レーザー光源部311と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部314と、温度調整装置315と、を有する。温度調整装置315は、レーザー光源部311を構成する各半導体レーザー311aの温度を個別に調整可能である。温度調整装置315は、後述のように画像光Gにおけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段として機能する。
図11A及び図11Bはレーザー光におけるスペクトル分布とスペックルノイズとの関係を説明するための図である。図11Aは離散的なスペクトル分布を示し、図11Bは連続的なスペクトル分布を示している。なお、図11A及び図11Bにおいて横軸はレーザー光の波長を示し、縦軸はレーザー光の光強度を示している。
レーザー光源部311から射出されるレーザー光は、図11Aに示されるように離散的なスペクトル分布を持つ場合よりも、図11Bに示されるように連続的に変化しかつ各波長で光強度がそろったトップハット型のスペクトル分布の方がスペックルノイズのランダム性が増加してスペックルの視認性が低下する。
なお、単一波長の光を射出するレーザーアレイ光源に温度勾配を付けることでも図11Bに示した連続的に変化するスペクトル分布を得ることも可能であるが、調整温度が高い場合に射出されるレーザー光の光強度が低下してしまうという別の問題が生じる。
これに対して本変形例の画像光生成部310Aは、温度調整装置315によって多波長アレイ光源を構成する各半導体レーザー311aに温度勾配を付けるため、温度勾配範囲を狭くして調整温度を抑えることでレーザー光の強度低下の影響を抑えつつ、図11Bに示したようなトップハット型のスペクトル分布を得ることでスペックルノイズを効果的に低減できる。
(第5変形例)
続いて、本発明の第5変形例について説明する。本変形例は、第3実施形態に関する別の変形例である。以下、第3実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図12は本変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図12に示すように、本変形例の画像表示部312Bは、画像光生成部310Bと、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部310Bは、レーザー光源部311と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部314Bと、を有する。本変形例の画像光生成部310Bは高周波重畳回路314B1を有している。高周波重畳回路314B1は駆動回路部314Bに含まれる。高周波重畳回路314B1は、レーザー光源部311を構成する各半導体レーザー311aの駆動電流に対して高周波信号を重畳する。
本変形例の画像光生成部310Bによれば、レーザー光源部311の多波長アレイ光源化によるスペックル低減と高周波重畳によるマルチモード発振によるスペックル低減との相乗効果によってスペックルノイズのランダム性を増加させ、より平坦化することでスペックルノイズを低減できる。
(第6変形例)
続いて、本発明の第6変形例について説明する。本変形例は、第3実施形態に関する別の変形例である。以下、第3実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図13は本変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図13に示すように、本変形例の画像表示部312Cは、画像光生成部310Cと、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。画像光生成部310Cは、レーザー光源部311と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部314Bと、温度調整装置315と、を有する。
本変形例の画像光生成部310Cによれば、レーザー光源部311の多波長アレイ光源化によるスペックル低減、高周波重畳によるマルチモード発振によるスペックル低減、レーザー光源部311の各半導体レーザー311aの温度調整による波長シフトによるスペックル低減との相乗効果によってスペックルノイズのランダム性を増加させ、より平坦化することでスペックルノイズを低減できる。
(第4実施形態)
続いて、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、画像表示部の構成が第1実施形態と異なる。以下、表示装置の全体構成の説明は省略し、画像表示部について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図14は本実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図14に示すように、本実施形態の画像表示部412は、画像光生成部410と、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部410は、レーザー光源部411と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部414と、を有する。本実施形態において、駆動回路部414は、レーザー光源部411の駆動およびMEMSミラー13の回転角を制御するための回路を含み、高周波重畳回路は含まない。
本実施形態のレーザー光源部411は、自励発振型レーザー(セルフパルセーションLD)である。自励発振レーザーは、高周波重畳回路を用いることなく半導体レーザー単体で数100MHzの周波数でオンとオフが繰り返され、高周波重畳と同様のマルチモード発振状態を得ることが可能である。具体的に自励発振レーザーは、通常の半導体レーザーの構造において、活性層近傍に過飽和吸収体を設けたことを特徴とする光源であって、活性層へのキャリア注入開始直後は過飽和吸収体による吸収によりレーザー発振が妨げられるが、ある程度キャリアを注入し続けた際に、過飽和吸収体による吸収が飽和しレーザー発振に至る。しかし、レーザー発振直後にキャリアが一気に消費されることにより、再び過飽和吸収体による吸収が生じ、レーザー発振が止まることを数百MHzで繰り返す。
このように本実施形態の画像光生成部410によれば、レーザー光源部411を自励発振型レーザーで構成することで、高周波重畳回路を用いることなく、画像光Gにおけるスペックルノイズの発生を低減できる。すなわち、本実施形態の画像光生成部410において、自励発振型レーザーで構成されたレーザー光源部411は画像光Gにおけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段として機能する。よって、本実施形態の画像光生成部410はスペックルノイズ低減手段を有している。
以上述べたように本実施形態の画像表示部412によれば、自励発振型レーザーからなるレーザー光源部411を備えることで、スペックルノイズによる画質の低下を抑制できる。また、本実施形態の画像表示部412は、高周波重畳回路を用いることなくスペックルノイズを低減できるため、高周波重畳回路を用いる構造に比べて装置構成を小型化できる。
また、本実施形態の画像表示部412は、スペックルノイズの発生を抑制しつつ、瞳拡大素子18によって画像光Gが形成する射出瞳の大きさを拡大させることができる。
よって、本実施形態の画像表示部412を備える表示装置によれば、スペックルノイズを低減した質の高い画像光Gを観察者の眼に広い範囲で視認させることができる。
(第5実施形態)
続いて、本発明の第5実施形態について説明する。
第5実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、画像表示部の構成が第1実施形態と異なる。以下、表示装置の全体構成の説明は省略し、画像表示部について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図15は本実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図15に示すように、本実施形態の画像表示部512は、画像光生成部510と、瞳拡大素子18と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部510は、レーザー光源部11と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部514と、を有する。本実施形態において、駆動回路部514は、レーザー光源部11の駆動およびMEMSミラー13の回転角を制御する。駆動回路部514は、レーザー光源部11における高いコヒーレンスを低減させる手段としての高周波重畳回路514aを含む。
ところで、射出側回折素子22の回折効率は導光板20内における画像光Gの伝搬角度の大きさに応じて変化する。図16は射出側回折素子における導光板内伝搬角と回折効率との関係を示した図である。具体的に図16は射出側回折素子22の回折効率の導光板内伝搬角依存性を示した図である。
図16において、横軸は導光板20における画像光Gの伝搬角を示し、縦軸は射出側回折素子22の1次回折効率を示している。なお、射出側回折素子22の1次回折効率とは、射出側回折素子22で回折されることで導光板20から外部に射出される1次回折光の割合を意味する。
図16に示されるように、射出側回折素子22は、導光板20内を小さい伝搬角、すなわち図4に示した最小伝搬角θdminに近い角度で伝搬する画像光Gに対する1次回折効率が高く、外部に効率良く射出する。また、射出側回折素子22は、導光板20内を大きい伝搬角、すなわち図4に示した最大伝搬角θdmaxに近い角度で伝播する画像光Gに対する1次回折効率が低く、外部への射出光量が低下する。
また、入射側回折素子21も射出側回折素子22と同様の特性を有しており、導光板20内への入射回折効率が画像光Gの入射角度に依存する。
ここで、本実施形態のような表面レリーフ型回折素子を用いた導光板構造における導光板内伝搬角と瞳入射光量との関係について説明する。
図17は、導光板内伝搬角と瞳入射光量との関係を示す図である。図17において、横軸は観察者の瞳位置に相当し、縦軸は瞳に入射する光量に相当する。
図17に示されるように、導光板20内を伝搬する伝播角の大きさに依存して観察者の瞳に入射する光量に差が生じる。
ここで、画像光の伝搬角は瞳へ入射する際の画角に相当する。すなわち、図17に示されるように伝播角の大きさによって瞳に入射する光量が変化する場合、観察者に観察される画像光には面内強度ムラが生じ、画質が低下してしまう。
これに対して本実施形態の画像光生成部510は、画像光Gの画角を決める導光板内伝搬角の大きさに応じて画像光Gを生成するレーザー光の強度を制御することで、画像光Gの面内強度ムラを低減している。
上述のように導光板20内を伝搬する伝播角は入射側回折素子21に対する画像光Gの入射角度によって決まる。入射側回折素子21に対する画像光Gの入射角度はMEMSミラー13の回転角度によって決まる。
本実施形態の画像光生成部510は、MEMSミラー13の回転角度情報に基づいてレーザー光源部11から射出するレーザー光の出力を制御する。
本実施形態の画像光生成部510において、MEMSミラー13における回転角度情報及び駆動周波数情報が駆動回路部514の高周波重畳回路514aにフィードバックされる。高周波重畳回路514aは、フィードバックされたMEMSミラー13の回転角度情報及び駆動周波数情報に基づいて、レーザー光源部11から射出するレーザー光の出力を制御する。駆動回路部514の高周波重畳回路514aは、図15に示されるように、数100MHzの高周波重畳信号S1に対してMEMSミラー13のkHzオーダーの駆動周波数信号S2を重ねた信号S3をレーザー光源部11に供給する。
駆動回路部514は、観察者の瞳に強い強度で入射する画角の光を生成するMEMSミラー13の回転角度に対応する駆動電流を弱め、観察者の瞳に弱い強度で入射する画角の光を生成するMEMSミラー13の回転角度に対応する駆動電流を強める。
図18は、駆動回路部514のフィードバック制御後における導光板内伝搬角と瞳入射光量との関係を示す図である。本実施形態の画像表示部512によれば、画像光生成部510において駆動回路部514によるフィードバック制御が行われるので、図18に示すように伝播角の大きさによって瞳に入射する光量差を低減し、画像光Gの面内強度ムラを低減できる。
以上述べたように本実施形態の画像表示部512は、MEMSミラー13の回転角度情報に基づいてレーザー光源部11から射出するレーザー光の出力を制御する画像光生成部510を備えることで、スペックルノイズによる画質の低下を抑制できるとともに、画像光Gの面内強度ムラを低減できる。
また、本実施形態の画像表示部512は、スペックルノイズの発生を抑制しつつ、瞳拡大素子18によって画像光Gが形成する射出瞳の大きさを拡大させることができる。
よって、本実施形態の画像表示部512を備える表示装置によれば、スペックルノイズを低減した質の高い画像光Gを観察者の眼に広い範囲で視認させることができる。
(第6実施形態)
続いて、本発明の第6実施形態について説明する。
第6実施形態の表示装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、画像表示部の構成が第1実施形態と異なる。以下、表示装置の全体構成の説明は省略し、画像表示部について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図19は本実施形態の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図19に示すように、本実施形態の画像表示部612は、画像光生成部610と、瞳拡大素子618と、移動装置15と、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
画像光生成部610は、レーザー光源部11と、集光光学系12と、MEMSミラー13と、駆動回路部614と、を有する。本実施形態において、駆動回路部614は、レーザー光源部11の駆動およびMEMSミラー13の回転角を制御するための回路を含み、高周波重畳回路は含まない。
瞳拡大素子618は、透光性を有する円板618aと、円板618aの一面に設けられたマイクロレンズアレイ618bと、を有する。
移動装置15は瞳拡大素子618を移動する装置である。本実施形態において、移動装置15は、例えばモーターで構成される。移動装置15は、瞳拡大素子618の円板618aに取り付けられ、円板618aを所定の回転軸Oの周りに回転させる。
本実施形態の画像光生成部610によれば、移動装置15によりスペックルノイズの発生源となる瞳拡大素子618を回転させることによりスペックルパターンも回転に応じて変化する。変化したスペックルパターンは、人の眼の積算時間内で重畳されることで平均化されてスペックルを低減することが可能となる。すなわち、本実施形態の画像光生成部610において、移動装置15は画像光Gにおけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段として機能する。
よって、本実施形態の画像光生成部610を備える表示装置によれば、スペックルノイズを低減した質の高い画像光Gを観察者の眼に広い範囲で視認させることができる。
なお、上記第1から第5実施形態及び第1から第6変形例の構成と本実施形態の構成を組み合わせてもよい。すなわち、各構成において、瞳拡大阻止を回転させるようにしてもよい。このようにすれば、画像光Gにおけるスペックルノイズをより低減することができる。
(第7変形例)
続いて、本発明の第7変形例について説明する。本変形例は、第6実施形態に関する別の変形例である。以下、第6実施形態と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、詳細については説明を省略する。
図20は本変形例の画像表示部の概略構成を示す水平断面図である。
図20に示すように、本変形例の画像表示部612Aは、画像光生成部610と、瞳拡大素子18と、移動装置15Aと、リレーレンズ19と、導光板20と、入射側回折素子21と、射出側回折素子22と、を有する。
本変形例において、移動装置15Aは瞳拡大素子18を移動する装置である。本実施形態において、移動装置15Aは、例えば揺動モーターで構成される。移動装置15Aは、瞳拡大素子18に複数設けられてもよい。
スペックルパターンを時間変化させる手段として、第6実施形態のように瞳拡大素子を回転させる構成を採用した場合、1回転後は同じスペックルパターンの繰り返しとなる。これに対して本変形例の画像表示部612Aによれば、瞳拡大素子18内に搖動モーターを複数配置し、搖動方向と周期とを互いにずらすことで、表示されるスペックルパターンが繰り返しにならないようにすることができる。これにより、眼の積算時間内でより多くのパターンを平均化することになりスペックルノイズを効果的に低減することができる。
なお、上記第1から第5実施形態及び第1から第6変形例の構成と本実施形態の構成を組み合わせてもよい。すなわち、各構成において、瞳拡大阻止を揺動させるようにしてもよい。このようにすれば、画像光Gにおけるスペックルノイズをより低減することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、シースルー方式の表示装置を例に挙げたが、シースルー性を有しない表示装置にも本発明は適用可能である。
また、上記実施形態及び上記変形例の画像表示部では、画像光Gが導光板20内を左右方向に導光して眼に入射する場合を例に挙げたが、画像光Gが上下方向に伝播して眼に入射するように導光板20を配置してもよい。また、画像光Gを横方向に導光させた後、画像光Gを縦方向に導光することで観察者の眼に向けて射出するような形状の導光板を用いてもよい。
10,210,210A,210B,210C,310,310A,310B,310C,410,510,610…画像光生成部、11,211,311,411…レーザー光源部、13…MEMSミラー、14a,514a,214B1,314B1…高周波重畳回路、15,15A…移動装置、18,618…瞳拡大素子、20…導光板、20a…光入射部、20b…光射出部、20c…表面、21…入射側回折素子、21…入射側回折素子(第1の表面レリーフ型回折格子)、22…射出側回折素子、22…射出側回折素子(第2の表面レリーフ型回折格子)、100…表示装置、211a…半導体レーザー(レーザー光源)、G,G1,G2,G3…画像光。

Claims (8)

  1. レーザー光源部と、前記レーザー光源部から射出されたレーザー光を反射するMEMSミラーと、を有し、画像光を生成する画像光生成部と、
    前記画像光生成部からの前記画像光の光束径を拡大する瞳拡大素子と、
    導光板と、
    前記導光板の光入射部に設けられ、前記瞳拡大素子を経由した前記画像光を前記導光板内に入射させる第1の表面レリーフ型回折格子と、
    前記導光板の光射出部に設けられ、前記導光板内を伝搬した前記画像光を射出させる第2の表面レリーフ型回折格子と、を備え、
    前記画像光生成部は、前記画像光におけるスペックルノイズを低減するスペックルノイズ低減手段を有している
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記スペックルノイズ低減手段は、前記レーザー光源部に対して高周波重畳を行う高周波重畳回路を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記スペックルノイズ低減手段は、前記レーザー光源部に対して温度調整を行う温度調整装置を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. レーザー光からなる画像光を射出するレーザー光源部と、前記画像光を反射するMEMSミラーとを有する画像光生成部と、
    前記画像光生成部からの前記画像光の光束径を拡大する瞳拡大素子と、
    前記瞳拡大素子を移動させる移動装置と、
    導光板と、
    前記導光板の光入射部に設けられ、前記瞳拡大素子を経由した前記画像光を前記導光板内に入射させる入射側回折素子と、
    前記導光板の光射出部に設けられ、前記導光板内を伝搬した前記画像光を射出させる射出側回折素子と、を備える
    ことを特徴とする表示装置。
  5. 前記画像光生成部は、前記MEMSミラーの回転角度情報に基づいて前記レーザー光源部から射出する前記レーザー光の出力を制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記レーザー光源部は、同一波長の前記レーザー光を射出する複数のレーザー光源を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記レーザー光源部は、異なる波長の前記レーザー光を射出する複数のレーザー光源を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 前記レーザー光源部は、自励発振型レーザーである
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の表示装置。
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