JP2021056262A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マークを適切に読み取れない異常が生じた場合であっても、画像形成位置を適切に制御できない。【解決手段】 画像が形成されたシートPの搬送経路に設けられ、画像形成装置により形成される画像の幾何特性を検知するために用いるシートP上のマーク611をラインセンサを用いて読み取る画像読取部290と、画像読取部290に対向する対向ローラと、CPU114とを有する。CPU114は、対向ローラの読取結果に基づいてラインセンサの読取異常が生じているか否かを判定し、読取異常が生じていると判定された場合には正常時調整チャートと異なる異常時調整チャートを用いて幾何特性を検知する。【選択図】 図11

Description

本発明は、シートに形成される画像の幾何特性を制御する技術に関する。
シートに画像を形成する画像形成装置はシートの意図した位置に画像を形成することが求められている。例えば、予め罫線が印刷された用紙(プレプリント紙)に画像を形成する場合、画像形成位置にズレが生じてしまうと成果物の品位を著しく低下させてしまう。そこで、近年の画像形成装置には、シートにマークを形成させ、シート上のマークを読み取ることで、シート上の画像形成位置(幾何特性)を調整する機能を備えたものがある(特許文献1)。
特許文献1に記載の画像形成装置は、定着器の下流に配置された読取デバイスによってシートを搬送させながらマークを読み取ることができる。そのため、特許文献1に記載の画像形成装置によれば、オペレータがマークをわざわざ読み取る手間が省けるのでユーザビリティがよい。
特開2018−084597号公報
しかしながら、シートを搬送しながらマークを読み取る構成においては、例えば、読取素子の異常やごみの付着などによってマークを適切に読み取れない場合がある。例えば、マークの一部と異常やごみの付着した位置が重なってしまうと、画像形成位置を誤検知してしまって、適切に画像形成位置を調整することができない可能性がある。
また、例えば、異常やごみの付着した位置の読取値を隣接する位置の読取値から線形補間した場合には補正精度が低下してしまう。線形補間する方法は、原稿をコピーするときには有効であるが、高い精度が要求される幾何特性の調整においては好ましい手段と言えない。
そこで、本発明の目的は、マークを適切に読み取れない異常が生じた場合であっても、画像形成位置を適切に制御することにある。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記シートが搬送される搬送経路に設けられ、前記シートの搬送方向に直交する方向に複数の画素が配置されたラインセンサを有し、前記シート上のマークを前記ラインセンサを用いて読み取る読取手段と、前記ラインセンサと対向する位置に設けられた対向部材と、前記画像形成手段に第1マークを前記シートに形成させ、前記読取手段に前記シート上の前記第1マークを読み取らせ、前記読取手段による前記第1マークの読取結果に基づいて前記画像形成手段により形成される画像の幾何特性を検知し、前記検知された幾何特性を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記読取手段に前記対向部材を読み取らせ、前記対向部材の読取結果に基づいて前記読取手段の読取異常が生じているか否かを判定し、前記制御手段は、前記読取異常が生じていると判定された場合、前記画像形成手段に前記第1マークと異なる第2マークを形成させ、前記読取手段に前記シート上の前記第2マークを読み取らせ、前記読取手段による前記第2マークの読取結果に基づいて前記画像形成手段により形成される画像の幾何特性を検知し、前記検知された幾何特性を制御することを特徴とする。
本発明によれば、マークを適切に読み取れない異常が生じた場合であっても、画像形成位置を適切に制御できる。
ホストコンピュータに接続された画像形成装置の制御ブロック図 画像形成装置の概略断面図 用紙ライブラリ編集画面の説明図 用紙ライブラリ編集インターフェースを示す図 用紙ライブラリの内容を示す図 調整用チャートの模式図 正常時調整用チャート使用時のずれ量計算式を一覧で示した図 正常な状態のチャート読取画像の模式図 読取異常が生じたときのチャート読取画像の模式図 センサ異常検知を示すフローチャート図 印字位置調整を示すフローチャート図 異常時調整用チャートの読取画像の模式図 異常時調整用チャート使用時のずれ量計算式を一覧で示した図
図1は、本発明に係る印刷システムの一実施形態としてのハードウェア概略構成を表すブロック図である。なお特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、LAN、WAN等のネットワークを介して、接続が為され処理が行われるシステムであっても本発明を適応できることは言うまでもない。同図に示すように、本実施例に係る印刷システムは、画像形成装置100と、ホストコンピュータ101とから構成される。また画像形成装置100、ホストコンピュータ101らは、それぞれ通信回線105によって互いに接続されている。
ホストコンピュータ101は不図示の入力装置によるオペレータからの入力情報を取得し、画像形成装置100に送信するプリントジョブを作成し、画像形成装置100へ送信することができる。コントローラ110は、各種データ処理を行い、画像形成装置100の動作を制御する。操作パネル180は、タッチパネル方式でオペレータからの各種操作を受け付ける。
給紙部140は、複数の給紙段から構成される給紙装置と給紙段から用紙を給紙すると共に搬送経路に沿って用紙を搬送する複数の搬送ローラを含む。各給紙段では、収納された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、プリンタエンジン150へ搬送する。
プリンタエンジン150では、レーザスキャナ207、感光体ドラム205、転写部240などからなる画像形成部152で画像データに基づき用紙にトナー像を形成し、定着部260で用紙上のトナー像を定着する。画像位置調整が実行される場合、定着部の下流に配置された画像読取部290で用紙に形成されたテストチャートを読み取り、画像位置検知部154にて用紙上の画像位置を検出し、印字位置制御部153にて、用紙上に形成される画像の位置を制御する。
次にコントローラ110の構成について説明する。入出力制御部(IO制御部)111は、外部ネットワークとの通信制御を行う。ROM112は、各種制御プログラムを記憶するROMである。RAM113は、ROM112に記憶された制御プログラムを読み出して記録するRAMである。CPU114は、RAM113に読み出された制御プログラムを実行し、画像信号や各種デバイスを統括的に制御するCPUである。HDD115は、画像データやプリントデータなどの大容量のデータを一時的あるいは長期的に保持する目的で使用されるHDDである。画像位置調整用の各マークを印刷するためのマークデータもこのHDD115に保存されている。各モジュールはそれぞれシステムバス116を介して互いに接続される。さらにシステムバス116は、コントローラボックスと画像形成装置100内の各デバイスとを互いに接続している。なおRAM113はCPU114の主メモリ、ワークメモリとしても機能する。また制御プログラムおよびオペレーティングシステムはROM112の他にもHDD115にも格納される。さらに、図示しないNVRAMを有し、操作パネル180からの印刷装置モード設定情報を記憶するようにしてもよい。
本発明の画像形成装置の構造及び動作について説明する。
図2は、本実施形態における画像形成装置100の概略断面図である。画像形成装置100は、プリンタエンジン150、操作パネル180、画像読取部290を備える。
プリンタエンジン150は、感光体ドラム205、感光体ドラム205を帯電させる帯電器、感光体ドラム205に静電潜像を形成するために感光体ドラム205を露光するレーザスキャナ207、感光体ドラム205上の静電潜像を現像する現像器を備える。プリンタエンジン150はさらに感光体ドラム205上の顕像化されたトナー像をシートPへ転写する転写部240を含む。また、画像形成装置100はシートP上のトナー像を加熱するヒータを有する定着部260、定着部260を通過したシートPが排出される排紙トレイ、及びシートが搬送される方向において定着部260の下流に配置された画像読取部290を有する。
画像形成装置100がトナー像を形成する場合、コントローラ110(図1)によって画像データに画像処理が施されると共に、感光体ドラム205の回転速度が目標回転速度となるように感光体ドラム205の回転が制御される。そして、帯電器が感光体ドラム205を帯電し、レーザスキャナ207が画像処理の施された画像データに基づいて感光体ドラム205を露光する。これによって、感光体ドラム205上に静電潜像が形成される。次いで、現像器が感光体ドラム205上の静電潜像をトナーを用いて現像する。
一方、給紙段に収容されたシートPは給紙部140によって転写部240へ搬送される。シートPは転写部240の転写ドラムに把持される。そして、感光体ドラム205上の顕像されたトナー像は、転写ドラム上のシートPに転写される。なお、カラー画像が形成される場合、画像形成部152の色毎の現像器を用いて各色成分の画像を順次感光体ドラム205に形成し、各色成分のトナー像が転写ドラム上のシートPに転写される。
トナー像が転写されたシートPは定着部260へ搬送される。定着部260のヒータの熱によってトナー像はシートPへ定着され、搬送ローラによって排紙トレイへと搬送される。
画像読取部290は、シートP上に形成された画像の位置調整用チャートを読み取り、シートP上に形成される画像の表裏の位置を調整するために用いられる。画像読取部290は、表面用読取部292と裏面用読取部291を有し、シートPが画像読取部290を通過する際に、シートPのオモテ面の画像とシートPのウラ面の画像とを一度に読み取ることができる。それぞれの読取部は、光源として機能するLEDと、読取対象からの反射光を受光するラインセンサを有する。ラインセンサはシートの搬送方向に直交する方向に複数の画素が並んでいる。また、画像形成装置100は、それぞれのラインセンサに対向する対向部材として対向ローラを備える。画像読取部290の読取結果は読取画像データとしてコントローラ110へ転送される。読取画像データは、印字位置制御部153及び画像位置検知部154により用紙に対する画像位置の補正に用いられる。
画像形成装置100で印刷に使用される用紙は、オペレータによって用紙ライブラリと呼ばれるデータベースを用いて管理される。用紙ライブラリは、HDD115もしくはRAM113に保存され、各ソフトウェアモジュールにより必要に応じて読み出し・書き込みがなされる。用紙ライブラリの詳細な構成については、後程図5を用いて説明する。
図3はオペレータが用紙ライブラリの編集を行う場合に操作パネル180に表示されるインタフェース画面300の模式図である。
インタフェース画面300は、用紙ライブラリに記憶された用紙がリスト表示された用紙リスト310を含む。用紙リスト310は、各用紙に対し列311〜316に示すような用紙属性が付随情報として、オペレータに向けて提示される。列311は各用紙の用紙名称を表す。用紙名称は、各用紙が互いに識別されるようにオペレータなどから指定される名称である。列312および列313はそれぞれ、各用紙における副走査方向用紙長および主走査方向の用紙の長さを表す。ここで、副走査方向とはシートPの搬送される搬送方向であり、主走査方向とは搬送方向に直交する方向に相当する。列314は各用紙における坪量を表す。列315は各用紙における表面性を表す。ここで表面性とは用紙表面の物理特性を表す属性で、例えば光沢性を上げるための表面コートがなされた「コート」や、表面に凹凸のあるような「エンボス」などがある。列316は各用紙における色(用紙自体の色)を表す。また操作パネル180上において、用紙リスト310の任意の用紙が表示されている箇所に触れることで、その用紙を選択することが可能である。選択された用紙は、ハイライト表示(反転表示)される。図3では、一例として「XYZ製紙 カラー81」が選択されている様子が表されている。また用紙ライブラリに記録された用紙数が、用紙リスト310に一度に表示できる用紙数よりも多い場合には、スクロールバー317が使用される。オペレータはスクロールバー317を操作することにより、任意の用紙を選択することが可能となる。
320は新規追加ボタンで、用紙ライブラリに新しく用紙を追加するためのボタンである。321は編集ボタンで、用紙リスト310において選択された用紙の用紙属性を編集するためのボタンである。新規追加ボタン320または編集ボタン321が押されると、図4に示すようなインタフェース画面が表示される。322は削除ボタンで、用紙リスト310において選択された用紙を用紙ライブラリから削除するためのボタンである。323は印字位置調整ボタンで、用紙リスト310において選択された用紙に対する印字位置調整を行うためのボタンである。
図4は本実施例における印刷システムにおいて、オペレータが用紙属性の編集を行うためのインタフェース画面を表す模式図である。400は、CPU114が操作パネル180に表示するインタフェース画面全体を表す。
401〜404はそれぞれ、用紙名称・副走査方向用紙長・主走査方向用紙長・坪量の各用紙属性を入力するためのテキストボックスである。テキストボックスへの入力は、不図示のソフトウェアキーボードや操作パネル180に備えられるテンキーなどによってなされる。405は、用紙の表面性を指定するためのコンボボックスである。コンボボックス405では、あらかじめ登録された画像形成装置100がサポート可能な表面性のリストから一つを指定することが可能である。406は用紙の色を選択するためコンボボックスである。
420は編集終了ボタンで、押下されるとその時点で入力された用紙属性が確定され、用紙ライブラリに保存される。その後インタフェース画面400は閉じられ、インタフェース画面300へと戻る。421はキャンセルボタンで、押下されると用紙属性の編集処理を中止し、インタフェース画面400を閉じてインタフェース画面300へと戻る。
図5は、HDD115などに保存される用紙ライブラリを表す模式図である。ここでは説明のため模式図を用いるが、実際には用紙ライブラリはXMLやCSVなどのデジタル情報で保存される。
501〜508はそれぞれ、用紙ライブラリに登録された各用紙を表す。
列511〜517は各用紙に対し、オペレータにより指定された用紙属性を表している。列511は用紙名称を表す。列512〜515は用紙の物理的特性を示す用紙属性で、それぞれ副走査方向用紙長・主走査方向用紙長・坪量・表面性を表す。列516は用紙の表面性を示す用紙属性である。列517は用紙の色を示す用紙属性である。
列520および521は、それぞれ各用紙の表面および裏面に対する印字位置ずれ量を表す。ここで印字位置ずれ量とは、理想の印字位置からの位置ずれ量を表すもので、本実施例ではリード位置、サイド位置、主走査倍率、副走査倍率、斜行度合、台形度合の項目から構成される。実際の印刷時には、画像形成装置100は、これらの印字位置ずれ量を基に、理想の印字位置に印字されるよう調整し(つまり、印字位置ずれ量を打ち消すように調整し)、印字する。リード位置・サイド位置は、それぞれ用紙に対する副走査方向・主走査方向の印字位置ずれ量を表す。リード位置は用紙搬送方向先頭の用紙端を起点とした画像の印字開始位置を、サイド位置は用紙搬送方向左側の用紙端を起点とした画像の印字開始位置を、変更することで調整される。副走査方向倍率は、副走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)を表す。主走査方向倍率は、主走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)を表す。斜行度合は、矩形用紙の任意の一辺に対する平行度合を表す。台形度は、用紙に印字された画像の先端側と後端側の平行度合を表す。
これらの印字位置ずれ量は、所定のマークが配置された調整用チャートを印刷し、印刷された調整用チャート上のマークの位置を検出することで算出される。調整用チャートの例については図6を用いて説明する。なお、これら印字位置ずれ量の初期値は各項目0であり、用紙ライブラリ上で用紙情報が新規登録されたばかりの場合や、用紙が登録されていても印字位置調整が行われていない場合などには、初期値が用いられる。
図6は印字位置調整に使用される調整用チャートの例を示す模式図である。調整用チャートは、印字位置調整を開始後、CPU114の指示により印刷される。610は印刷された調整用チャートの表面を、620は610と同じ調整用チャートの裏面を表す。611〜614、621〜624は、調整用チャートの特定の位置に印刷されたマークを表す。図中の矢印は調整用チャートの搬送方向を示す。マーク611および621は調整用チャートの表面・裏面それぞれの4隅に、計8箇所印字され、印字位置が理想通りならば用紙四隅端から各々一定距離離れた位置に印字されるように画像配置される。本実施例では、マークの称呼のサイズを20mm×20mmとする。調整用チャート上のマーク611〜614、621〜624の位置を測定することで、画像形成装置100により形成される画像の幾何特性が求められる。
本実施例では、図中(A)〜(P)で表された部分が測定される。(A)〜(P)はすべてマーク611〜614、621〜624から直近の用紙端までの距離であり、本実施例では(A)〜(P)は10mmを称呼の距離としている。
図7は、測定値(A)〜(P)から、表裏のリード位置、サイド位置、主走査倍率、副走査倍率、斜行度合、台形度合のずれ量を求める計算式を示す。リード位置、サイド位置の理想値は、マークの称呼印字位置から、主副走査倍率はマークの称呼印字位置と用紙幅、用紙長さから求まる。斜行度合、台形度合の理想値は0mmである。リード位置、サイド位置の印字位置ずれ量は、測定値−理想値、主副走査倍率は(測定値−理想値)/理想値、斜行度合、台形度合は測定値がそれぞれのずれ量となる。
図8は、読み取り用ラインセンサの正常時の読み取り画像とラインセンサ上にごみ、汚れ、傷または画素故障などの要因により、読取画素に異常が生じた場合の読み取り画像を示す。
図8(a)は、表面用読取部292により読み取った画像を示す。マーク611〜614が印刷されたシートPの読取画像が702、シートPをバックアップする対向ローラの読取画像が701、マーク611〜614に対応する読取画像が703〜706である。図8(b)の709は(B)の距離の読取位置を示す。対向ローラの表面の色はシートの色(例えば、白)と明度差のある色が好ましい。本実施例において対向ローラの表面の色は黒とする。これにより、対向ローラの読取画像701とシートPの読取画像702との間に明度差(コントラスト)が生じるので、読取画像からシートPのエッジを求めることが容易になる。画像位置検知部154(図1)は、対向ローラの読取画像701、シートPの読取画像702、及び各マーク画像の読取703〜706の境界を識別し、図6(A)〜(P)の距離を検知する。これは、画像位置検知部154(図1)はシートPに形成される画像の幾何特性を検知することを意味する。
ここで、表面用読取部292にごみ707が付着したことで表面用読取部292の読取画像に異常が生じた場合について説明する。読取画像に異常が生じ、その異常画像がマーク611の読取画像703とマーク613の読取画像705の一部に重なってしまった場合の読取画像を図9(a)に示す。708が表面用読取部292の読取面にごみ707が付着した場合の読取画像を示す。図9(b)はその際の(B)の距離の算出の様子を示す図である。表面用読取部292の読取面へごみ707が付着したときの読取画像から算出された距離(B’)は、表面用読取部292に異常が生じていないときの読取画像から算出された距離(B)より短くなってしまう。そのため、画像位置制御部153が誤検知された距離(B’)を基に画像位置調整を行うと、画像位置を適切に補正できない可能性がある。本実施例では、この異常画素位置を調整チャート作成前にあらかじめ検出し、異常画素位置からマークの位置をずらした調整チャートを作成し、これを読み取ることで装置を止めることなく画像位置調整を行う。なお、上述では表面用読取部292の読取面にごみ707が付着した場合について述べたが、読取面の傷、表面用読取部292のラインセンサの画素の故障によっても同様に誤検知される可能性がある。
図10は、ラインセンサの異常検知シーケンスのフローチャートである。
センサ異常検知シーケンスが開始されると(S101)、CPU114は表面用読取部292のLED(不図示)を点灯させ(S102)、CPU114は対向ローラから反射される光をラインセンサで受光させ、各画素のアナログデータを取得する(S103)。CPU114はステップS103において取得されたアナログデータに基づいて異常画素を検出する(S104)。
ステップS104において、CUP114は読み取った対向ローラの電圧レベルの平均値から所定の電圧レベル以上離れた電圧レベルを示す画素を異常画素と判断する(S104)。CPU114はステップS104において異常画素が検出されたか否かを判定する(S105)。ステップS105において読取結果に異常画素がなかった場合は、CPU114はセンサ異常検知のシーケンスを終了する(S111)。ステップS103からステップS105の処理においてCPU114は対向ローラの読取画像に基づいて読取異常を判定している。
一方、ステップS105において読取結果に異常画素があった場合、CPU114は異常画素の主走査位置を求め、主走査方向における異常画素の位置がマークの印字されるであろう範囲外であるか否かを判定する(S107)。ステップS107においてマークの印字されるであろう範囲は、例えば、用紙端から40mmまでの範囲する。ステップS107において異常画素の位置が用紙端から40mm以上離れている場合、異常画素がマークの読取に関係のない位置にあるため、CPU114はセンサ異常検知のシーケンスを終了する(S111)。
一方、ステップS107において異常画素の位置が用紙端から40mm未満にある場合、異常画素がマークの読取に関係する位置にあたるため、CPU114はこの異常画素の読取データを無視するためのフラグをRAM113のレジスタ上に立てる(S108)。
また、本実施例のCPU114は異常画素位置が左右の用紙端から5〜15mmの範囲外にあるか否かをさらに判定する(S109)。これは、マークとシートPのエッジとの間に異常画素が位置しているかを判定するものである。用紙端から5〜15mmの範囲外ならば、マークのエッジ部に異常画素が重なる可能性が低い。本実施例ではマークのエッジとシートPのエッジから画像位置が検出されるので、マークのエッジに異常画素がなければ画像位置調整が可能である。そのため、CPU114は、ステップS109において、異常画素位置が左右の用紙端から5〜15mmの範囲外ならばセンサ異常検知シーケンスを終了する(S111)。
一方、異常画素位置が左右の用紙端から5〜15mmの範囲内にある場合、マークのエッジ部に異常画素が重なる可能性が高い。ステップS109において異常画素位置が左右の用紙端から5〜15mmの範囲内にある場合、CPU114は異常時チャート選択のフラグをRAM113のレジスタ上に立て(S110)、センサ異常検知シーケンスを終了する(S111)。
図11は、自動印字位置調整シーケンスを示すフローチャートである。
CPU114により自動印字位置調整が開始される(S201)と、CPU114はまず図10で示したセンサ異常検知シーケンスを実行する(S202)。CPU114はRAM113に異常時チャート選択フラグが立っているか確認する(S203)。異常時チャート選択フラグが立っていないときは、正常時調整用チャートを出力する(S205)。正常時調整用チャートは、各用紙端から20mmの位置が中心位置となるように複数のマークが印刷されたテスト画像である。これら複数のマークは第1マークに相当する。
一方、異常時チャート選択フラグが立っている場合、異常時用調整チャートを選択する(S204)。図12は異常時調整チャートの概略図である。異常時チャートは、図12(a)に示すように、異常画素がマークのエッジに重なる可能性のある5〜15mmの範囲外に印刷されたマークを有する。異常時調整チャートはマークの中心位置が用紙端から30mmとなるようにマークを形成する。なお、マークの寸法は20mm×20mmである。
これによって、図12(b)に示すように、用紙端で電圧レベルが変化した後、最初に電圧レベルが変化する位置は異常画素の一方のエッジに相当し、2回目に電圧レベルが変化する位置は異常画素の他方のエッジに相当する。そして、図12(b)に示すように、3回目に電圧レベルが変化する位置がマークのエッジに相当する。
また、異常時調整チャートは、マークのエッジ部と用紙端との距離が20mm以上離れるように主走査方向におけるマークの寸法を正常時チャートの寸法と異なる構成としてもよい。その後、CPU114は選択された調整用チャートをシートPの両面に形成するためプリンタエンジン150を制御する(S205)。本実施例では、マークを用紙端から20mmの位置に形成しているのは、異常画素と重なる可能性のあるマークだけであるが、その他もマークも20mmの位置に形成してもよい。
異常時調整チャートに形成される複数のマークは第2マークに相当する。
CPU114は、定着部260を通りシートPに定着された調整用チャートを画像読取部にスキャンさせる(S206)。次いで、CPU114は表面用読取部292の異常時チャート選択フラグが立っていないか判定する(S207)。ステップS207において異常時チャート選択フラグが立っていない場合、画像位置検知部154は(A)と(E)を読み取る位置を、用紙搬送方向と平行な用紙端からのマークの称呼での中心位置となる20mmの位置で読み取る。
一方、ステップS207においてステップS207において異常時チャート選択フラグが立っている場合、マークは用紙搬送方向と平行の用紙端からのマークの称呼での中心位置が30mmとなっている。そのため、画像位置検知部154は(A)と(E)を読み取る位置を、用紙搬送方向と平行な用紙端から30mmに変更する(S208)。
次に、CPU114は、RAM113の異常画素無視フラグレジスタを確認し、異常画素無視フラグが立っていないか判定する(S209)。ステップS209において異常画素無視フラグが立っていない場合、画像位置検知部154は電圧レベルが用紙端から最初に所定レベル以上変化した位置をマークのエッジとして検出する(S211)。
一方、異常画素無視フラグが立っている場合、2つ目のエッジを検知するため、マークのエッジを検出するための条件を正常時チャートの検出条件と異なる条件へ変更する(S210)。異常時チャート用の検出条件は、電圧レベルが用紙端から3回目に所定レベル以上変化した位置をマークのエッジとして検出するための条件である。
画像位置検知部154は現在の検出条件に基づいて調整用チャートの用紙端とマークのエッジを検出し、(A)〜(P)の距離を読み取る(S211)。正常時の調整チャートを使っている場合(S212)、図7記載の計算式に基づき、印字位置ずれ量を算出する。異常時のチャートを使った場合、印字位置ずれ量計算式を、図13に示す異常時チャート用の計算式に基づき(S213)、印字位置ずれ量を算出する(S214)。こうして求められた印字位置ずれ量を用紙ライブラリに保存し(S215)、印字位置調整を終了する(S216)。
本発明によれば、ラインセンサの異常画素位置に応じて、調整用チャートのマーク位置を変えた調整用チャートにて幾何特性を制御するので、ラインセンサの一部画素に読取異常が生じても、装置を止めることなく印字位置調整を行うことができる。
114 CPU
150 プリンタエンジン
153 印字位置制御部
154 印字位置検知部
160 定着部
290 画像読取部

Claims (3)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記シートが搬送される搬送経路に設けられ、前記シートの搬送方向に直交する方向に複数の画素が配置されたラインセンサを有し、前記シート上のマークを前記ラインセンサを用いて読み取る読取手段と、
    前記ラインセンサと対向する位置に設けられた対向部材と、
    前記画像形成手段に第1マークを前記シートに形成させ、前記読取手段に前記シート上の前記第1マークを読み取らせ、前記読取手段による前記第1マークの読取結果に基づいて前記画像形成手段により形成される画像の幾何特性を検知し、前記検知された幾何特性を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記読取手段に前記対向部材を読み取らせ、前記対向部材の読取結果に基づいて前記読取手段の読取異常が生じているか否かを判定し、
    前記制御手段は、前記読取異常が生じていると判定された場合、前記画像形成手段に前記第1マークと異なる第2マークを形成させ、前記読取手段に前記シート上の前記第2マークを読み取らせ、前記読取手段による前記第2マークの読取結果に基づいて前記画像形成手段により形成される画像の幾何特性を検知し、前記検知された幾何特性を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2マークは、前記シートの端から前記第2マークまでの距離が前記シートの端から前記第1マークまでの距離と異なることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記対向部材の色は黒であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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