JP2021055383A - 越流防止構造 - Google Patents

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【課題】増水時における水力を逃して設置状態を維持できるようにした越流防止構造を提供する。【解決手段】河川敷に設置され、両側面に上下方向に沿ったスリット部21を備えたブロック体2と、離れた位置に設置されたブロック体2のスリット部21との間に挿入されるプレート4とを備え、河川敷に沿って間欠的に設けられたブロック体2に前記プレート4を挿入する。そして、このブロック体2における河川側の側面に、河川の流れ方向に沿って水の流れを滑らかにするための湾曲部3を設けるようにする。この湾曲部3としては、ブロック体2の河川側の側面の両端に湾曲した曲面で形成し、これによって、プレート4と平行に流れてきた水がプレート4とブロック体2との段差に衝突して水圧がかかってしまうことを防止する。【選択図】図3

Description

本発明は、増水時における河川からの越流を防止できるようにした越流防止構造に関するものであって、より詳しくは、河川敷に簡単に設置できるようにすることで、ベンチとしても使用できるようにするとともに、増水時における水圧も逃しうるようにした越流防止構造に関するものである。
近年、地球温暖化や都市化の影響から都市部近郊などにおいて集中豪雨が多発している。このような集中豪雨が発生すると、普段水嵩の低い河川などにおいても急激に水嵩が増してしまい、河川敷を水が超えた一か所の部分から徐々に河川敷が削り取られてしまい、河川が大幅に氾濫してしまうことがある。
このような氾濫防止に関して、一般的には、河川工事を行って河川敷を高くすることで対応しているが、このような工事を行うには膨大な費用が発生するとともに、緊急を要するような場合に対処することができないというデメリットがある。
これに対して、河川敷に設置することで河川敷からの越流を防止できるようにしたものが提案されている(特許文献1)。
このような越流防止構造は、間欠的に設けられたコンクリートのブロック体と、間欠的に設けられたブロック体の対向する側面に設けられたスリット部に差し込まれるコンクリート製のプレートとを備えてなるものであって、このようなブロック体やプレートを設けることにより、緊急的に河川敷を高くする必要が生じた場合に、必要な箇所を補強して越流を防止できるようにしたものである。このような構造のブロック体やプレートなどを越流しそうな箇所に設置すれば、越流を生じた一か所の部分から徐々に河川敷が削り取られてしまうということを防止することができるといったメリットがあるとともに、越流に対する避難時間を稼ぐことで人的被害を防止することができるといったメリットがある。
特開2019−7331号公報
しかしながら、このような越流防止のためのコンクリートのブロック体やプレートなどを設ける場合、次のような問題がある。
すなわち、このようなブロック体などは、簡易的に越流を防止できるようにしたものであるため、護岸工事などに比べて高い水圧に耐えることが難しくなる。このため、水位が上昇して流れ方向に水圧がかかってしまうと、ブロック体やプレートが移動してしまう可能性がある。
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、増水時にける水力を逃して設置状態を維持できるようにした越流防止構造を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の河川敷の立設構造は、上記課題を解決するために、対向する両側面に上下方向に沿ったスリット部を備えたブロック体と、当該ブロック体のスリット部と、離れた位置に設置されたブロック体のスリット部との間に挿入される板状のプレートと、を備え、河川敷に沿って間欠的に設けられたブロック体に前記プレートを挿入して越流防止のための壁面を形成するようにした越流防止構造において、前記ブロック体とプレートとの境界部分の近傍に、河川の流れ方向に沿って水の流れを滑らかするための湾曲部を設けるようにしたものである。
このように構成すれば、ブロック体とプレートの段差部分に河川の流れ方向に沿った水による水圧を逃がすことができ、ブロック体に強い圧力がかかることを防止することができるようになる。これにより、ブロック体が増水時の水圧によってずれてしまうことを防止することができるようになる。
また、このような発明において、前記湾曲部を、ブロック体の河川側の側面に形成するようにしておく。
もしくは、前記湾曲部を、プレートの河川敷側の表面に形成するようにしておくこともできる。
あるいは、前記湾曲部を、ブロック体とプレートとの段差をなくすように、前記スリット部に挿入される挿入体で形成することもできる。
また、このようなブロック体の底面側に雌ねじ部を設け、その雌ねじ部に挿入可能な雄ねじ部を設け、当該雄ねじ部の先端側を突出させるようにする。
このように構成すれば、その突出した雄ねじ部を地中に差し込むことができ、簡単に河川敷に設置することができるとともに、ブロック体と地面との隙間をなくして、水流による河川敷の削れを防止することができるようになる。さらに、このような雌ネジ部をブロック体の底面側と上面側の同じ位置に設けるようにすれば、ブロック体を積み重ねる際に、雄ネジ部などによって上下のブロック体を固定することができるようになる。
また、このような雄ねじ部を、前記ブロック体に形成された湾曲部の下方に設けるようにする。
このように構成すれば、湾曲部にかかる水圧を雄ネジ部で支えることができるため、プレートが挿入されているスリット部分からの肉厚の薄い部分を雄ネジ部で補強することができるようになる。
本発明によれば、対向する両側面に上下方向に沿ったスリット部を備えたブロック体と、当該ブロック体のスリット部と、離れた位置に設置されたブロック体のスリット部との間に挿入される板状のプレートと、を備え、河川敷に沿って間欠的に設けられたブロック体に前記プレートを挿入して越流防止のための壁面を形成するようにした越流防止構造において、河川の流れ方向に沿って水の流れを滑らかするための湾曲部を設けるようにしたので、ブロック体とプレートの段差部分に河川の流れ方向に沿った水による水圧を逃がすことができ、ブロック体に強い圧力がかかることを防止することができるようになる。これにより、ブロック体が増水時の水圧によってずれてしまうことを防止できるようになる。
本発明の一実施の形態における越流防止構造を示す図 同形態におけるブロック体を示す図 同形態におけるブロック体にプレートを挿入した状態図 同形態におけるブロック体の底面側を示す図 同形態における突刺体を示す図 他の実施の形態における湾曲部を示す図 他の実施の形態における湾曲部を示す図
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態における越流防止構造1は、図1に示すように、河川敷91などに設けられるものであって、間欠的に立設されるブロック体2や、このブロック体2の間に挿入されるプレート4などを設けて構成される。そして、このようにブロック体2の間に設けられるプレート4によって、河川敷91の高さを確保し、増水時における河川の氾濫を防止できるようにするとともに、その間欠的に設けられたブロック体2の上面22Uを平面状とすることで、座面としても利用できるようにして、散歩やジョギングなどを行っている者に対して、休憩場所として利用できるようにしたものである。以下、本実施の形態について詳細に説明する。
まず、ブロック体2は、河川敷91のような比較的平面状の部分に設けられ、鉄筋コンクリートなどで構成されるものであって、平均的な大きさの人間が着座できるようにした約35cm〜60cm程度の高さを有し、また、その人間が着座できるように一辺40cm〜60cmの大きさに形成されている。このとき、このブロック体2を数メートル幅にわたって形成すると、その壁面によって大きな壁を形成することができるが、景観が悪くなるとともに、製造コストや運搬・設置のためのコストも高くなる。そのため、ここでは平均的な大きさの人間が着座できるような大きさのブロック体2で構成するようにしている。
このブロック体2の上面22Uは、人間が着座できるような平面状になっており、これによって散歩やジョギングなどの間に休憩できるようにしている。また、このブロック体2の上面22Uには、このブロック体2を設置する際にクレーンで吊り下げるためのリング部材22a(図2参照)を穴部22bに対して着脱可能に取り付けられるようになっており、このリング部材22aなどを用いてブロック体2を設置した後には、そのリング部材22aを取り外して図示しないキャップで蓋をして平面状にできるようにしている。なお、このリング部材22aや蓋などは、プレート4側にも設けられる。
このように形成されたブロック体2は、地表面に設置できるようになっており、また、その底面22D(図4参照)の穴部22cに、図5に示すような突刺部5を設けられるようにすることによって地面に固定し、増水時における高い水圧に耐えられるようにしている。
このようなブロック体2は、図1に示すように、間欠的に河川敷に設けられる。間隔としては、例えば、1m〜3m程度としておき、これによってプレート4に掛かる水圧に対する強度を確保できるようにしておく。
このように設けられたブロック体2の河川の流れ沿った前後方向の側面には、図2に示すように、上下方向に沿ったスリット部21が設けられている。このスリット部21は、隣接するブロック体2との間にプレート4を挿入して取り付けられるようにしたものであって、プレート4の高さ寸法に対応した長さに設けられる。このとき、このスリット部21の高さ寸法が短いと、プレート4を挿入した際に、プレート4がブロック体2の上面22Uから突出してしまい、その上面22Uを座面として使用することができなくなる。一方、スリット部21の高さ寸法を長くし過ぎると、ブロック体2の上面22Uにスリット部の凹みが生じてしまい、上面22Uを平面状にしておくことができない。そこで、ここではスリット部21の長さをプレート4の高さ寸法に設定しておき、これによってプレート4によってブロック体2の上面22Uを平面状にできるようにしている。なお、ここではブロック体2とプレート4との高さを揃えるようにしているが、プレート4の高さが若干相違してもよい。
このスリット部21にプレート4を挿入する場合、ブロック体2を直線的に配置することができる場合は、スリット部21をプレート4の端部の形状に合わせて長方形状にしておいてもよいが、河川が蛇行している場合は、図3に示すように、プレート4などを蛇行方向に沿って配置しなければならない。また、ブロック体2を設置したい場所に樹木などの障害物が存在している場合は、ブロック体2を非直線状に配列しなければならない。このような場合、スリット部21が、平面視において長方形状に形成されていると、そのプレート4の左右方向の傾きを吸収することができなくなる。一方、そのスリット部21の開口部23の内幅を大きくしておくと、プレート4にガタつきを生じ、その隙間に指を挟む可能性がある。そこで、この実施の形態では、図2や図3に示すように、開口部23をプレート4の厚みより広くしておくとともに、そのスリット部21の奥方24の内幅寸法をほぼプレート4の厚み程度としておく。このように構成しておけば、プレート4を挿入した際のガタつきをなくすことができるとともに、図3に示すように、プレート4を河川の流れ方向に沿って蛇行するように設けた場合であっても、開口部23の広い隙間でプレート4を配置することができるようになる。なお、ここではブロック体2の側面側の開口部23を広くしたテーパー状にしたが、逆に、開口部23側をプレート4の厚み程度としておき、奥方を広くするような逆のテーパー状にしてもよい。このようにした場合であっても、開口部23側でプレート4のガタつきを防止することができるとともに、プレート4の角度を変えて設置することができるようになる。
また、このブロック体2の河川側の側面には、増水時における河川の流れ方向に沿って水を流しうる湾曲部3を設けるようにしている。この湾曲部3は、ブロック体2の河川側の側面の中心部分を凸状とした湾曲形状をなすもので、これにより、ブロック体2とプレート4との段差を少なくして、プレート4に沿った水の流れをスムーズにさせるようにしている。なお、ここでは、湾曲部3を、曲率を有するような形状としているが、プレート4との段差を少なくするような直線状に傾斜させるようにしてもよい。このような湾曲部3を水の流れ方向の上流側に形成する場合、水の流れ方向(すなわち、ブロック体2の左右のスリット部21とスリット部21を結ぶ線方向)に沿って、平均傾斜角度が10度から45度の範囲内としておく。このとき、平均傾斜角度が小さすぎると、プレート4との段差が大きくなり、そこに水圧が掛かってしまう。一方、平均傾斜角度を大きくし過ぎると、湾曲部3に大きな水圧が掛かってしまう。このため、好ましくは、平均傾斜角度が25度から35度の範囲内にしておくのが良い。
ところで、このように湾曲部3を形成した場合であっても、プレート4とブロック体2との段差部分にどうしても水圧が掛かってしまう。そのため、この実施の形態では、図4に示すように、スリット部21と河川側の側面の間における底面22Dに穴部22cを設け、その穴部22cに突刺部5を設けるようにしている。この突刺部5は、図5に示すように、底面22Dの四隅近傍に設けられた穴部22cに雌ネジ部51aを取り付け、その雌ネジ部51aに図5に示すような雄ネジ部51bを螺着して設けられる。この雄ネジ部51bは、先端側が尖状に構成されており、この雄ネジ部51bを設置作業時に雌ネジ部51aに螺着させることで、ブロック体2の自重で地面に差し込むことができるようになる。このようにすれば、運搬作業時には、底面22dに突刺部5を取り外して運搬することができるとともに、設置作業時にのみ、底面22Dに雄ネジ部51bを取り付けて地面に差し込むことができるようになる。
なお、このように構成されたブロック体2やプレート4などにより柵の高さをより高くしたい場合、ブロック体2を上下方向に積層することもできる。この場合、上下のブロック体2を安定して取り付けられるようにするため、上面22Uの穴部22bの位置と、底面22Dの穴部22cの位置を一致させるようにしておき、ブロック体2を上下方向に積層する場合は、上面22Uの穴部22bのリング部材22aを取り外し、上方のブロック体2の突刺部5(あるいは、その他の棒材など)をその穴部22bに挿入させるようにするとよい。このように構成すれば、上下に積み重ねる際に、それぞれのブロック体2を安定して固定させることができるようになるとともに、また、突刺部5を下側のブロック体2の穴部22bに突き刺すことで、上下のスリット部21の位置を揃えることができるようになる。
このように構成されたブロック体2のスリット部21に挿入されるプレート4は、鉄筋コンクリートなどによって形成されるもので、高い水圧に耐えられるような厚みや強度を有するように構成される。
なお、このようなプレート4を取り付けると、どうしてもブロック体2とプレート4との間に段差ができてしまい、そこに圧力が掛かってしまう。このため、プレート4におけるブロック体2のスリット部21の近傍に、図6に示すように、ブロック体2のスリット部21の近傍との段差をなくすための第二湾曲部31を設けるようにしてもよい。この第二湾曲部31は、プレート4と一体的に構成されるものであって、スリット部21とブロック体2の側面との間の段差をなくすとともに、プレート4の中央部分との間に傾斜面や湾曲面を形成するようにしたものである。これにより、プレート4とブロック体2との段差をなくして、水圧が一箇所に集中することを防止できるようにしたものである。なお、このような第二湾曲部31を設ける場合、図3に示すように、プレート4を蛇行して配置できるように、ブロック体2の側面と第二湾曲部31との接触面との間を少し離間させておくようにする。
あるいは、このような湾曲部3や第二湾曲部31をブロック体2やプレート4に一体的に設けると、製造コストがかかってしまう。このため、図7に示すように、別体の第三湾曲部32を設けるようにしてもよい。このような第三湾曲部32は、スリット部21とプレート4との隙間に挿入される差込体32aと、ブロック体2におけるスリット部21の外側面に沿う接触壁面32bと、その接触壁面32bからプレート4の表面に向けて形成された湾曲面32cとを備えて構成されるものであって、河川の上流側に位置するスリット部21に、第三湾曲部32の差込体32aを挿入し、湾曲面32cによってブロック体2とプレート4との段差をなくすように構成している。このような第三湾曲部32を金属やプラスチックなどによって構成すると、自由な形状に変更することができるとともに、コストを低減させることができるようになる。
次に、このように構成されたブロック体2やプレート4を設置する工程および作用について説明する。
まず、河川が氾濫しそうな場所にブロック体2を設置する。このようなブロック体2を設置する場合、上面22Uに設けられた穴部22bにリング部材22aを取り付け(図2の状態)、クレーンで吊り下げる。そして、このようにクレーンで吊り下げた状態で、ブロック体2の底面22Dの穴部22cに雄ネジ部51bを螺着させ、尖状部分を下方に突出させた突刺部5を設ける。
そして、このように突刺部5を設けた後、クレーンを用いてブロック体2を下降させ、河川敷91の地面にブロック体2を設置させる。このとき、ブロック体2の湾曲部3を有する側面が、河川側に向くように設置させる。そして、このようにブロック体2を下降させることにより、ブロック体2の自重によって、底面22Dに設けられた突刺部5が地面に刺し込むことができ、ブロック体2を固定させることができる。
以下、同様にして一定間隔おきにブロック体2を設置していく。このときの間隔としては、例えば、3mから5mの間隔としておき、クレーンでブロック体2を設置した後、リング部材22aを取り外す。
次に、このようにブロック体2を設置した後、プレート4をスリット部21に挟み込んでいく。このプレート4を取り付ける場合は、ブロック体2の対向するスリット部21に、クレーンで吊り下げられたプレート4を差し込む。そして、プレート4を差し込んだ後、リング部材22aを取り外して、表面を平面状にする。
次に、このようにブロック体2やプレート4を設置した状態で河川が増水した場合の作用について説明する。
このようにブロック体2やプレート4を設置した状態で河川が増水した場合、河川の流れ方向(ブロック体2の並んでいる方向)に沿って水がブロック体2やプレート4の段差部分に当たるようになる。このとき、ブロック体2とプレート4との間の段差が大きいと、その段差に水が集中的に当たり、大きな水圧が掛かってブロック体2が押されてしまう。しかしながら、本実施の形態のように、平均傾斜角度が25度から35度の範囲内の湾曲部3を形成していることによって、湾曲部3で水の流れをスムーズにすることができるとともに、ブロック体2とプレート4の段差近傍の底面22Dに設けられた突刺部5によってその段差部分に生ずる水圧を支えて設置状態を維持することができる。
このように上記実施の形態によれば、対向する両側面に上下方向に沿ったスリット部21を備えたブロック体2と、当該ブロック体2のスリット部21と、離れた位置に設置されたブロック体2のスリット部21との間に挿入される板状のプレート4とを備え、河川敷91に沿って間欠的に設けられたブロック体2に前記プレート4を挿入して河川敷91からの越流を防止できるようにする壁面を形成できるようにした越流防止構造1において、河川の流れ方向に沿って水の流れを滑らかするための湾曲部3、31、32を設けるようにしたので、ブロック体2とプレート4の段差部分に河川の流れ方向に沿った水による水圧を逃がすことができ、ブロック体2の設置状態を維持させることができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、ブロック体2に湾曲部3を設ける際、スリット部21近傍でのコンクリートの欠けを防止するためにある程度の厚みを持たせるようにしているが、ブロック体2に欠けなどを生ずる可能性がない場合は、スリット部21近傍の厚みを可能な限り薄くしてもよい。
また、上記実施の形態では、ブロック体2における河川の流れ方向の上流側と下流側に同様の湾曲部3を設けるようにしたが、できる限り下流側のブロック体2の段差部分に水が当たらないようにするために、スリット部21との厚みを徐々に下流側に向かって大きくするようにしてもよい。このように構成すれば、水の流れがプレート4から離れる方向に形成されるため、次のブロック体2の段差部分に当たる水圧を低減させることができるようになる。
さらに、上記実施の形態では、底面22Dに穴部22cを設けて雄ネジ部51bで構成された突刺部5を設けるようにしたが、ブロック体2の上面22Uから底面22Dに亘る貫通穴を設け、そこに金属製の突刺部5を突き刺して固定するようにしてもよい。
1・・・立設構造
2・・・ブロック体
21・・・スリット部
22a・・・リング部材
22b・・・穴部
22c・・・穴部
22U・・・上面
22D・・・底面
23・・・開口部
24・・・奥方
3・・・湾曲部
31・・・第二湾曲部
32・・・第三湾曲部
32a・・・差込体
32b・・・接触壁面
32c・・・湾曲面
4・・・プレート
5・・・突刺部
51a・・・雌ネジ部
51b・・・雄ネジ部

Claims (5)

  1. 対向する両側面に上下方向に沿ったスリット部を備えたブロック体と、
    当該ブロック体のスリット部と、離れた位置に設置されたブロック体のスリット部との間に挿入される板状のプレートと、を備え、
    河川敷に沿って間欠的に設けられたブロック体に前記プレートを挿入して越流防止のための壁面を形成するようにした越流防止構造において、
    河川の流れ方向に沿って水の流れを滑らかに通すための湾曲部をブロック体とプレートとの境界部分に設けるようにしたことを特徴とする越流防止構造。
  2. 前記湾曲部が、ブロック体の河川側の側面で形成されるものである請求項1に記載の越流防止構造。
  3. 前記湾曲部が、プレートの河川敷側の表面に設けられるものである請求項1に記載の越流防止構造。
  4. 前記湾曲部が、ブロック体とプレートとの段差をなくすように前記スリット部に挿入される挿入体で形成されるものである請求項1に記載の越流防止構造。
  5. 前記ブロック体の底面側に雌ねじ部を設け、その雌ねじ部に挿入可能な雄ねじ部を設け、当該雄ねじ部の先端側を突出させるようにした請求項1に記載の越流防止構造。
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