JP2021055339A - パネル体 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面材で囲まれた中空部に縦骨材を内蔵してなるパネル体を、上側パネル要素と下側パネル要素から組み立て可能とする。【解決手段】上側扉要素3と下側扉要素4から組み立てられる扉体2であって、上側扉要素3と下側扉パ要素4は、上側表面材の下端と下側表面材の上端を突き合わせて組み立てられており、上側扉要素3の上側縦骨材30は、表面材突合せ部を越えて突出する突出部30´を有しており、下側扉要素4には、上側縦骨材30の突出部30´の縦骨材嵌入空間470が形成されており、上側縦骨材30の突出部30´は、下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470に嵌入された状態で下側扉要素4に固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、パネル体に係り、詳しくは、上側パネル要素と下側パネル要素から組み立てられるパネル体に関するものである。
大型扉を現場に搬入する際には、以下のような問題がある。
(ア)大型扉を改修現場等に搬入する際に、搬入経路に高さ制限があり、扉体の搬入経路を確保できない場合がある。例えば、大型扉が既存のエレベータに乗らないサイズの場合もあり得る。
(イ)扉が大型になれば、その分扉重量が重くなるため、搬入時の揚重作業等により多くの人手が必要となる。
扉を上下に分割して組み立てるという技術思想は存在し、例えば、特許文献1、特許文献2に開示されている。これらの文献に開示された分割要素の接続構成は、扉体の基本的な構成に依存するものであり、例えば、表面材で囲まれた中空部に縦骨材を内蔵してなる扉体に適用することはできない。
特開2017−210826 特開2018−66111
本発明は、表面材で囲まれた中空部に縦骨材を内蔵してなるパネル体を、上側パネル要素と下側パネル要素から組み立て可能とする手段を提供することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、上側パネル要素と下側パネル要素から組み立てられるパネル体であって、
前記上側パネル要素は、上側表面材と、複数本の上側縦骨材と、を備えており、
前記下側パネル要素は、下側表面材と、複数本の下側縦骨材と、を備えており、
前記上側パネル要素と前記下側パネル要素は、前記上側表面材の下端と前記下側表面材の上端を突き合わせて組み立てられており、
前記上側パネル要素と前記下側パネル要素の一方のパネル要素の一方の縦骨材の全部あるいは一部は、表面材突合せ部を越えて突出する突出部を有しており、他方のパネル要素には、前記一方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されており、
前記一方の縦骨材の前記突出部は、前記他方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された状態で前記他方のパネル要素に固定されている、
パネル体、である。
1つの態様では、前記縦骨材の突出部は、縦骨材と一体形成されている。
1つの態様では、前記縦骨材の突出部は、縦骨材に固定された別部材(例えば、後述する補強縦骨材)から形成される。この場合、例えば、前記縦骨材は表面材突合せ部を越えておらず、前記縦骨材に設けた別部材のみが表面材突合せ部を越える場合を含む。
1つの態様では、前記縦骨材の突出部は、縦骨材の部分及び縦骨材に固定された別部材の部分から形成されている(例えば、後述する複合突出部)。
1つの態様では、前記パネル体は扉体であって、前記扉体は上側扉要素と下側扉要素とから組み立てられている。
1つの態様では、全ての上側縦骨材が突出部を有している。
1つの態様では、全ての下側縦骨材が突出部を有している。
1つの態様では、一部の上側縦骨材、および/あるいは、一部の下側縦骨材が突出部を有している。
1つの態様では、前記パネル体が上から順に第1パネル要素、第2パネル要素、第3パネル要素の3つに分割されている場合には、「第1パネル要素、第2パネル要素」、「第2パネル要素、第3パネル要素」が、それぞれ「上側パネル要素、下側パネル要素」となる。
1つの態様では、前記縦骨材の突出部と他方のパネル要素の表面材が固定手段(螺子や溶接)で固定されている。
1つの態様では、前記表面材突合せ部の上下に跨るようにジョイントが設けてあり、
前記ジョイントの上側部位は前記上側パネル要素に固定され、前記ジョイントの下側部位は前記下側パネル要素に固定されている。
上側扉要素と下側扉要素の表面材突合せ部の上下に跨るように内蔵されたジョイントは、表面材突合せ部の補強部材としても機能し、また、表面材突合せ部における室内外貫通防止の機能も備えている。
1つの態様では、前記ジョイントは、前記表面材において、パネル要素の面部を形成する内外の表面材間の寸法と略同じ厚さを有しており、内外の表面材の間隔を維持する。
1つの態様では、前記ジョイントの突出部と他方のパネル要素の表面材が固定手段(螺子や溶接)で固定されている。
1つの態様では、前記ジョイントは、いずれか一方のパネル要素に予め固定(溶接)されており、組立時に他方のパネル要素に固定(螺子)される。
1つの態様では、前記一方の縦骨材には、前記表面材突合せ部の上下に跨るように補強縦骨材が固定されており、前記補強縦骨材は、前記他方のパネル要素に固定されている。
1つの態様では、前記補強縦骨材の部位は表面材突合せ部を越えて突出する突出部となっており、前記縦骨材の突出部と前記補強骨材の突出部から複合突出部が形成されている。
1つの態様では、前記上側パネル要素と前記下側パネル要素は、前記上側縦骨材の下端と前記下側縦骨材の上端を近接対向ないし突き合わせて組み立てられている。
1つの態様では、前記他方のパネル要素において、前記一方の縦骨材に対応する他方の縦骨材は、前記表面材突合せ部まで達しておらず、当該他方の縦骨材と前記表面材突合せ部との間に、前記一方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されている。
1つの態様では、前記他方のパネル要素の他方の縦骨材の全部あるいは一部は、表面材突合せ部を越えて突出する突出部を有しており、前記一方のパネル要素には、前記他方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されており、
前記他方の縦骨材の前記突出部は、前記一方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された状態で前記一方のパネル要素に固定されている。
本発明が採用した他の技術手段は、上側パネル要素と下側パネル要素からパネル体を組み立てる方法であって、
前記上側パネル要素は、表面材と、複数本の縦骨材と、下端の開口と、を備えており、
前記下側パネル要素は、表面材と、複数本の縦骨材と、上端の開口と、を備えており、
前記上側パネル要素と前記下側パネル要素の一方のパネル要素の一方の縦骨材の全部あるいは一部は、当該一方のパネル要素の開口から突出する突出部を有しており、他方のパネル要素は前記一方の縦骨材の突出部が開口から嵌入する嵌入空間を備えており、
前記一方のパネル要素の前記一方の縦骨材の突出部を、前記他方のパネル要素の嵌入空間に嵌入し、前記一方のパネル要素の一方の表面材と前記他方のパネル要素の他方の表面材を突き合わせ、
前記他方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された前記一方の縦骨材の前記突出部と前記他方のパネル要素を固定する、ものである。
1つの態様では、前記上側パネル要素と前記下側パネル要素の一方のパネル要素には、一方の縦骨材間に位置して、ジョイントが設けてあり、前記ジョイントの部分は前記一方のパネル要素内に位置して当該一方のパネル要素に固定されており、残りの部分は前記一方のパネル要素の開口から突出しており、他方のパネル要素は前記ジョイントの残りの部分が開口から嵌入するジョイント嵌入空間を備えており、
前記一方のパネル要素と前記他方のパネル要素の表面材を突き合わせる時に、前記ジョイントの前記残りの部分を他方のパネル要素の前記ジョイント嵌入空間内に嵌入し、
前記他方のパネル要素の前記ジョイント嵌入空間に嵌入された前記ジョイントの残りの部分と前記他方のパネル要素を固定する。
1つの態様では、前記一方の縦骨材には補強縦骨材が固定されており、前記補強縦骨材の部分は前記一方のパネル要素内に位置して前記一方の縦骨材に固定されており、残りの部分は前記一方のパネル要素の開口から突出しており、他方のパネル要素は前記補強縦骨材の残りの部分が開口から嵌入する嵌入空間を備えており、
前記一方のパネル要素と前記他方のパネル要素の表面材を突き合わせる時に、前記補強縦骨材の前記残りの部分を他方のパネル要素の前記嵌入空間内に嵌入し、
前記他方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された前記補強縦骨材の残りの部分と前記他方のパネル要素を固定する。
1つの態様では、前記上側パネル要素と前記下側パネル要素の組立時に前記上側縦骨材の下端と前記下側縦骨材の上端を近接対向ないし突き合わせることを含む。
1つの態様では、前記他方のパネル要素において、前記一方の縦骨材に対応する他方の縦骨材は、前記表面材突合せ部まで達しておらず、当該他方の縦骨材と前記表面材突合せ部との間に、前記一方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されており、
前記一方のパネル要素の前記一方の縦骨材の突出部を、前記他方のパネル要素の嵌入空間に嵌入する。
1つの態様では、前記一方の縦骨材と前記他方の縦骨材を近接ないし突き合わせる。
1つの態様では、前記他方のパネル要素の他方の縦骨材の全部あるいは一部は、表面材突合せ部を越えて突出する突出部を有しており、前記一方のパネル要素には、前記他方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されており、
前記他方のパネル要素の前記他方の縦骨材の突出部を、前記一方のパネル要素の嵌入空間に嵌入し、
前記一方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された前記他方の縦骨材の前記突出部と前記一方のパネル要素を固定する。
本発明は、表面材で囲まれた中空部に縦骨材を内蔵してなるパネル体を、上側パネル要素と下側パネル要素から組み立て可能とするものであり、大型の扉体であっても、上側パネル要素と下側パネル要素に分割した要素で搬入することができ、搬入経路の寸法の制限が受け難くなり、また、1枚の大型の扉体を持ち運ぶ場合に比べて持ち運びを容易かつ安全に行うことを可能とする。
本実施形態に係るドア装置の正面図である。 本実施形態に係る扉体の正面図である。 本実施形態に係る上側扉要素と下側扉要素を示す正面図である。 (A)は、図2における扉体の上側扉要素の下方部位の横断面図である。(B)は、図2における扉体の下側扉要素の中央部位の部分横断面図である。 図2における扉体の下側扉要素の上方部位の横断面図である。 図2における扉体の補強縦骨材の部位を示す縦断面図である。 (A)は、図2における扉体の上側扉要素と下側扉要素の接続部位の側面図である。(B)は、図2における扉体のジョイントの部位を示す縦断面図である。 (A)は、補強要素を備えた下側扉要素の実施形態の正面図である。(B)は、補強要素を備えた下側扉要素の他の実施形態の正面図である。 (A)は、補強要素を備えた下側扉要素のさらに他の実施形態の正面図である。(B)は、図9(A)に示す下側扉要素に対して上側扉要素が組み合わさった状態を示す図である。 補強要素が装着された下側扉要素の上端の開口の部分平面図である。 他の実施形態に係る扉体の正面図である。 さらに他の実施形態に係る扉体の正面図、及び、前記扉体を構成する上側扉要素、下側扉要素の正面図である。 さらに他の実施形態に係る扉体の正面図、及び、前記扉体を構成する上側扉要素、下側扉要素の正面図である。 さらに他の実施形態に係る扉体の正面図、及び、前記扉体を構成する上側扉要素、下側扉要素の正面図である。
[A]上下の分割扉要素から組み立てられる高背の扉体
図1は、ドア装置の正面図、図2は、扉体の正面図であり、ドア装置は、長方形状のドア枠1と、ドア枠1に形成された開口部を開閉する扉体2と、からなる。ドア枠1は、上枠10と下枠11と左右の縦枠12、13からなる長方形枠であり、縦長方形状の開口部を形成している。本実施形態に係るドア装置は開き戸であり、ドア枠1の縦枠12は戸先側縦枠、縦枠13は戸尻側縦枠(吊元側縦枠)であり、扉体2は、ドア枠1の吊元側部位に回動可能に取り付けられる。
図3に示すように、扉体2は、上側扉要素3と、下側扉要素4と、からなり、上側扉要素3と下側扉要素4を組み立てることで一枚の扉体2(図2参照)が形成されるようになっている。本実施形態に係る扉体2は通常の開口部よりも高さ寸法が大きい開口部を開閉するような高背の扉体であって、下側扉要素4の戸先側に位置して取手20が設けてある。上側扉要素3及び下側扉要素4は、扉体2に比べて低背なので、扉体の搬入経路に、高さ寸法が制限された区域(例えば、エレベータ)があったとしても、低背の上側扉要素3及び下側扉要素4の現場への搬入が可能となる。また、上側扉要素3、下側扉要素4のそれぞれは扉体2に比べて軽量なので、1枚の大型の扉体を持ち運ぶ場合に比べて持ち運びも容易である。
本発明に係る扉体は、上下に分割された複数の扉要素から構成されている点に特徴を有するが、かかる扉体の構成は、開き戸の扉体に限定されるものではなく、さらに、可動(回動、スライド等)、不動(例えば、間仕切りや壁体等)を問わず、パネル一般に適用され得る。
[B]上側扉要素
図3に示すように、上側扉要素3は、扉幅方向に間隔を存して平行して高さ方向に延びる複数本の上側縦骨材30と、複数本の上側縦骨材30の上端に近接して(溶接等で連結されていてもよい)、扉幅方向に全幅に亘って水平に延びる上側横骨材31と、これらの骨材に取り付けられて、上側扉要素3の第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35、上面36を形成する表面材(鋼板)と、からなり、下端は開口状となっている。本実施形態では、後述するように、上側扉要素3の下端の開口から上側縦骨材30の下方部位が突出している。
図4(A)に示すように、上側縦骨材30は、見込辺300と、第1見付辺301、第2見付辺302から断面視コ字形状を備えており、見込辺300の見込寸法は、上側扉要素3の第1見付面32と第2見付面33の内面間の距離と略同じであり、第1見付辺301が上側扉要素3の第1見付面32の内面に固定(溶接もしくは接着等)され、第2見付辺302が上側扉要素3の第2見付面33の内面に固定(溶接もしくは接着等)されている。上側扉要素3の幅方向両端部に位置する上側縦骨材30は、凹部が上側扉要素3の中央を向く向きで設けてあり、見込辺300に第1見込面34、第2見込面35の内面が固定(溶接もしくは接着等)されている。
本実施形態では、上側扉要素3の表面材は、第1見付面32と、第1見込面34の第1半部と、第2見込面35の第1半部と、上面36の第1半部と、からなる第1表面材と、第2見付面33と、第1見込面34の第2半部と、第2見込面35の第2半部と、上面36の第2半部と、からなる第2表面材と、からなり、第1見込面34、第2見込面35、上面36の半部同士を当接ないし近接させて骨材に溶接もしくは接着されている。なお、表面材がどのように構成されるかは限定されない。
上側縦骨材30の下方部位は上側扉要素3の内部空間に位置する上側部位と、上側扉要素3の下端から下方に突出する下側部分と、からなる。すなわち、上側縦骨材30の下方部位の下端部位は、上側扉要素3の下端、具体的には、第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35の下端縁320、330、340、350を越えて下方に延びており突出部30´を形成している。突出部30´は、見込辺300、第1見付辺301、第2見付辺302の下方部位から構成されており、見込辺300、第1見付辺301、第2見付辺302の下端303が、上側縦骨材30の下端となっている。
上側縦骨材30の下方部位には、補強縦骨材5が固定(溶接等)されている。図4(A)、図6に示すように、補強縦骨材5は、見込辺50と、第1見付辺51、第2見付辺52から断面視コ字形状を備えており、本実施形態では、限定されないものの、上側縦骨材30と補強縦骨材5の断面形状・寸法は同じである。上側扉要素3の幅方向両端に位置する上側縦骨材30に対しては、上側縦骨材30の第1見付辺301、第2見付辺302の先端を補強縦骨材5の見込辺50に当接させた状態で固定(溶接等)されており、上側扉要素3の内側に位置する上側縦骨材30に対しては、上側縦骨材30の見込辺300と補強縦骨材5の見込辺50を当接させた状態で固定(溶接等)されている。補強縦骨材5の見込辺50の見込寸法は、上側扉要素3の第1見付面32と第2見付面33の内面間の距離と略同じであり、第1見付辺51が上側扉要素3の第1見付面32の内面に固定(溶接もしくは接着等)され、第2見付辺52が上側扉要素3の第2見付面33の内面に固定(溶接もしくは接着等)されている。
上側扉要素3の上側縦骨材30の下方部位に固定された補強縦骨材5は、上側扉要素3の内部空間(下端縁320、330、340、350の上側の空間)に位置する上側部位5Aと、上側扉要素3の下端(下端縁320、330、340、350)の開口から下方に突出する下側部位5Bと、からなる。本実施形態では、補強縦骨材5の下端53と上側縦骨材30の下端303(突出部30´の下端)は略一致している。本実施形態では、上側縦骨材30の突出部30´と補強縦骨材5の下側部位5Bが、上側扉要素3の下端(下端縁320、330、340、350)の開口から下方に突出する複合突出部を形成している。
上側扉要素3の下方部位には、上側縦骨材30間に位置して、ジョイント6が設けてある。上側扉要素3と下側扉要素4から組み立てられた扉体2において、ジョイント6は、上側扉要素3の下端の開口付近の内部空間と下側扉要素4の上端の開口付近の内部空間に跨るように設けられる(図2参照)。本実施形態では、ジョイント6の幅方向端部は、上側縦骨材30と近接し離間しているが、ジョイント6の幅方向端部と上側縦骨材30は当接していてもよく、さらに、固定(溶接等)されていてもよい。
図5、図7(B)に示すように、本実施形態に係るジョイント6は、第1見付面60、第2見付面61、上面62、下面63を備えたボックス状であり、左右の端面が開口している。ジョイント6の上面62、下面63の見込寸法は、上側扉要素3の第1見付面32と第2見付面33の内面間の距離を略同じであり、第1見付面60と第2見付面61間の寸法は、上側扉要素3の第1見付面32の内面と第2見付面33の内面間の寸法と略同じである。図示の態様では、ジョイント6は、断面視コ字形状の2つの部材を縦断面視方形状に組んで溶接して形成されており、幅方向端部は開口している。ジョイント6の具体的な構成は、限定されない。例えば、ジョイント6は、第1見付面60、第2見付面61に対応する2枚のプレートでもよい。
ジョイント6の上側部位6Aは、第1見付面60が上側扉要素3の第1見付面32の内面に固定(接着、溶接等)され、第2見付面61が上側扉要素3の第2見付面33の内面に固定(接着、溶接等)されており、下側部位6Bは、上側扉要素3の下端(第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35の下端縁320、330、340、350)の開口を越えて下方に延びており突出部を形成している。
本実施形態では、ジョイント6の高さ寸法は、補強縦骨材5の高さ寸法よりも小さい。上側扉要素3と下側扉要素4から組み立てられた扉体2において、ジョイント6の上面62は、補強縦骨材5の高さ位置よりも低く、ジョイント6の下面63の高さ位置は、補強縦骨材5の下端53及び上側縦骨材30の下端303よりも上方に位置している。
[C]下側扉要素
図3に示すように、下側扉要素4は、扉幅方向に間隔を存して平行して高さ方向に延びる複数本の下側縦骨材40と、複数本の下側縦骨材40の下端に近接して(溶接等で連結されていてもよい)、扉幅方向に全幅に亘って水平に延びる下側横骨材41と、これらの骨材に取り付けられて、下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45、を形成する表面材(鋼板)と、からなり、上端は開口状となっている。
本実施形態では、各下側縦骨材40は、上側扉要素3と下側扉要素4を組み合せて扉体2を形成した時に、上側扉要素3の各上側縦骨材30に対応する位置に設けてあるが、各上側縦骨材30に対応する各下側縦骨材40は下側扉要素4の上端まで達しておらず、下側扉要素4の上端の開口を含む空間に上側空間47が形成されている。
図4(B)に示すように、下側縦骨材40は、見込辺400と、第1見付辺401、第2見付辺402から断面視コ字形状を備えており、見込辺400の見込寸法は、下側扉要素4の第1見付面42と第2見付面43の内面間の距離と略同じであり、第1見付辺401が下側扉要素4の第1見付面42の内面に固定(溶接もしくは接着等)され、第2見付辺402が下側扉要素4の第2見付面43の内面に固定(溶接もしくは接着等)されている。下側扉要素4の幅方向両端部に位置する下側縦骨材40は、凹部が下側扉要素4の中央を向く向きで設けてあり、見込辺400に第1見込面44、第2見込面45の内面が固定(溶接もしくは接着等)されている。
本実施形態では、下側扉要素4の表面材は、第1見付面42と、第1見込面44の第1半部と、第2見込面45の第1半部と、からなる第1表面材と、第2見付面43と、第1見込面44の第2半部と、第2見込面45の第2半部と、からなる第2表面材と、からなり、第1見込面44、第2見込面45の半部同士を当接ないし近接させて骨材に溶接もしくは接着されている。なお、表面材がどのように構成されるかは限定されない。
下側縦骨材40の上方部位は、下側扉要素4の上端(第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45の上端縁420、430、440、450)までは達しておらず、下側扉要素4の上端の開口を含む空間に、下側縦骨材40の上端(見込辺400と、第1見付辺401、第2見付辺402の上端403)の上側に位置して、第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45の上側部位で囲まれた上側空間47が形成されている。上側空間47は、上側縦骨材30の突出部30´及び補強縦骨材5の下側部位5Bの縦骨材嵌入空間470、ジョイント6の下側部位(突出部位)6Bのジョイント嵌入空間471を形成している(図3参照)。
[D]上側扉要素と下側扉要素とから組み立てられた扉体
図2に示すように、上側扉要素3と下側扉要素4は、上側表面材(第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35)の下端(下端縁320、330、340、350)と下側表面材(第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45)の上端(上端縁420、430、440、450)をそれぞれ突き合わせて組み立てられている。
扉体2において、上側扉要素3の第1見付面32の下端縁320と下側扉要素4の第1見付面42の上端縁420を突き当てることで、第1見付面32と第1見付面42で扉体2の第1見付面を形成し、上側扉要素3の第2見付面33の下端縁330と下側扉要素4の第2見付面43の上端縁430を突き当てることで、第2見付面33と第2見付面43で扉体2の第2見付面を形成し、上側扉要素3の第1見込面34の下端縁340と下側扉要素4の第1見込面44の上端縁440を突き当てることで、第1見込面34と第1見込面44で扉体2の戸先側見込面を形成し、上側扉要素3の第2見込面35の下端縁350と下側扉要素4の第2見込面45の上端縁450を突き当てることで、第2見込面35と第2見込面45で扉体2の戸尻側見込面を形成し、上側扉要素3の上側縦骨材30の下端303と下側扉要素4の下側縦骨材40の上端403を近接させる(突き合わせもよい)ことで、上側縦骨材30と下側縦骨材40で扉体2の縦骨材を形成し、上側扉要素3の上面36が扉体2の上面を形成し、下側扉要素4の下面(下側横骨材41)が扉体2の下面を形成する。
上側縦骨材30の下端303と下側縦骨材40の上端403とが近接対向する位置は、上側表面材(第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35)の下端(下端縁320、330、340、350)と下側表面材(第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45)の上端(上端縁420、430、440、450)の表面材突合せ部の位置よりも下方に位置している。各上側縦骨材30に対応する各下側縦骨材40は、表面材突合せ部まで達しておらず、各下側縦骨材40の上端403と表面材突合せ部との間に上側空間47が形成されている。下側扉要素4の上側空間47は、上側扉要素3の下端から突出する複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)の縦骨材嵌入空間470、ジョイント6の下側部位6Bのジョイント嵌入空間471を形成しており、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)及びジョイント6の下側部位6Bが縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471にそれぞれ嵌入されている。補強縦骨材5の下側部位5B及びジョイント6の下側部位6Bは、下側扉要素4の上端の開口を含む空間に形成された縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471にそれぞれに嵌入された状態で、下側扉要素4に固定されている。
図5、図6に示すように、嵌入状態にある複合突出部において、上側縦骨材30の突出部30´の第1見付辺301は下側扉要素4の第1見付面42の内面に当接し、第2見付辺302は下側扉要素4の第2見付面43の内面に当接し、補強縦骨材5の下側部位5Bの第1見付辺51は下側扉要素4の第1見付面42の内面に当接し、第2見付辺52は下側扉要素4の第2見付面43の内面に当接している。補強縦骨材5の下側部位5Bの第1見付辺51と下側扉要素4の第1見付面42は当接した状態で螺子54によって固定されており、補強縦骨材5の下側部位5Bの第2見付辺52と下側扉要素4の第2見付面43は当接した状態で螺子54によって固定されている。
本実施形態では、補強縦骨材5の下側部位5Bと下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面43は、補強縦骨材5の下側部位5Bの高さ方向3箇所において、螺子54で連結されている(螺子54による固定箇所の数は限定されない)。上側に位置する螺子54は、下側扉要素4の第1見付面42の上端縁420、第2見付面43の上端縁430に近い位置で補強縦骨材5の下側部位5Bに連結されている。上側扉要素3の表面材の下端と下側扉要素4の表面材の上端の表面材突合せ部(表面材のつなぎ目)に近い位置において、下側扉要素4の第1見付面42及び第2見付面43を螺子54で補強縦骨材5の下側部位5Bに固定することで、表面材の浮きや変形を規制することができる。
扉体2の幅方向の端部に位置する複合突出部においては、さらに、上側縦骨材30の突出部30´の見込辺300が下側扉要素4の第1見込面44、第2見込面45の内面にそれぞれ当接しており(図5参照)、上側縦骨材30の突出部30´の見込辺300と下側扉要素4の第1見込面44、第2見込面45は当接した状態で螺子37(図7(A)参照)で固定されている。本実施形態では、上側縦骨材30の突出部30´の見込辺300と下側扉要素4の第1見込面44、第2見込面45は、上側縦骨材30の突出部30´の高さ方向2箇所において、螺子37で連結されている(螺子37による固定箇所の数は限定されない)。
図5、図7(A)に示すように、嵌入状態にあるジョイント6の下側部位6Bにおいて、下側部位6Bの第1見付面60は下側扉要素4の第1見付面42の内面に当接し、第2見付面61は下側扉要素4の第2見付面43の内面に当接し、補強縦骨材5の下側部位5Bの第1見付辺51は下側扉要素4の第1見付面42の内面に当接した状態で螺子64によって固定されており、第2見付辺52は下側扉要素4の第2見付面43の内面に当接した状態で螺子64によって固定されている。上側扉要素3と下側扉要素4の表面材突合せ部の上下に跨るように内蔵されたジョイント6は、表面材突合せ部の補強部材としても機能し、また、表面材突合せ部における室内外貫通防止の機能も備えている。
本実施形態では、ジョイント6の下側部位6Bと下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面43は、ジョイント6の下側部位6Bの幅方向2箇所・高さ方向2箇所において、螺子64で連結されている(螺子64による固定箇所の数は限定されない)。上側に位置する螺子64は、下側扉要素4の第1見付面42の上端縁420、第2見付面43の上端縁430に近い位置でジョイント6の下側部位6Bに連結されている。上側扉要素3の表面材の下端と下側扉要素4の表面材の上端の表面材突合せ部(表面材のつなぎ目)に近い位置において、下側扉要素4の第1見付面42及び第2見付面43を螺子64でジョイント6の下側部位6Bに固定することで、表面材の浮きや変形を規制することができる。
上側扉要素3、下側扉要素4は、それぞれ工場で用意されて、設置現場に搬入される。上側扉要素3及び下側扉要素4は、扉体2に比べて低背なので、扉体の搬入経路に、高さ寸法が制限された区域(例えば、エレベータ)があったとしても、低背の上側扉要素3及び下側扉要素4の搬入が可能となる。また、上側扉要素3、下側扉要素4のそれぞれは扉体2比べて軽量なので、1枚の扉体に比べて持ち運びも容易である。
設置現場において、上側扉要素3の複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)及びジョイント6の下側部位6Bを、下側扉要素4の上側空間47の嵌入空間470、471に嵌入させながら、上側扉要素3の表面材(第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35)の下端(下端縁320、330、340、350)と下側扉要素4の表面材(第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45)の上端(上端縁420、430、440、450)を突き合わせると共に、上側縦骨材30の下端303と下側縦骨材40の上端403を近接対向させる。上側扉要素3と下側扉要素4の組立時において、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)及びジョイント6の下側部位6Bは、ガイドとしても機能する。上記実施形態では、上側縦骨材30(突出部30´)の下端303、補強縦骨材5(下側部位5B)の下端53は水平端であるが、縦骨材嵌入空間470に嵌入しやすいように斜めにカットされていてもよい。図示の態様では、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)の下端の位置は全て同じであるが、いずれか1本あるいは複数本の複合突出部の下端が下方に突出していてもよい(すなわち、いずれか1本あるいは複数本の上側縦骨材30の長さが他の上側縦骨材30に比べて長い)。
上側扉要素3の複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)を下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470に嵌入させた後、縦骨材嵌入空間470に嵌入された補強縦骨材5の下側部位5Bの第1見付辺51と下側扉要素4の第1見付面42を当接させた状態で螺子54によって固定し、第2見付辺52と下側扉要素4の第2見付面43を当接させた状態で螺子54によって固定する。
さらに、扉体2の幅方向の端部に位置する複合突出部においては、上側縦骨材30の突出部30´の見込辺300と下側扉要素4の第1見込面44、第2見込面45をそれぞれ当接させた状態で螺子37(図7(A)参照)で固定する。
上側扉要素3のジョイント6の下側部位6Bを下側扉要素4のジョイント嵌入空間471に嵌入させた後、ジョイント嵌入空間471に嵌入されたジョイント6の下側部位6Bの第1見付面60と下側扉要素4の第1見付面42を当接させた状態で螺子64によって固定し、第2見付面61と下側扉要素4の第2見付面43を当接させた状態で螺子64によって固定する。
[E]下側扉要素の補強構造
本実施形態において、下側扉要素4の上側空間47は、四方を表面材のみで囲まれた空間であり、下側扉要素4の搬送ないし搬入過程において、開口付近において表面材が変形して、嵌入空間470、471の開口が狭まってしまうおそれがある。縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471の開口が狭まってしまうと、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)やジョイント6の下側部位6Bの円滑な嵌入に支障を来すおそれがあり、例えば、現場において、狭まった縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471の開口を拡げる作業が必要となり得る。本実施形態では、下側扉要素4の上側空間47に補強要素7を設けることによって、下側扉要素4の搬入過程における縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471の変形を防止する。
本実施形態に係る下側扉要素4の補強構造の前提となる構成について説明する。上側扉要素3は、上側表面材と、複数本の上側縦骨材30と、下端の開口と、を備えており、下側扉要素4は、下側表面材と、複数本の下側縦骨材40と、上端の開口と、を備えており、上側扉要素3と下側扉要素4は、上側表面材(第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35)の下端(下端縁320、330、340、350)と下側表面材(第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45)の上端(上端縁420、430、440、450)をそれぞれ突き合わせて組み立てるようになっている。
上側扉要素3の上側縦骨材30は、上側扉要素3の開口から突出する突出部30´を有している。上側扉要素3の上側縦骨材30には、補強縦骨材5が設けてあり、補強縦骨材5の上側部位5Aは上側扉要素3内に位置して上側縦骨材30に固定されており、補強縦骨材5の下側部位5Bは上側扉要素3の下端の開口から突出しており、突出部30´に固定されている。上側縦骨材30の突出部30´と補強縦骨材5の下側部位5Bから複合突出部が形成されている。上側扉要素3には、上側縦骨材30間に位置して、ジョイント6が設けてあり、ジョイント6の上側部位6Aは上側扉要素3内に位置して上側扉要素3に固定されており、ジョイント6の下側部位6Bは上側扉要素3の下端の開口から突出している。
下側扉要素4は、上端の開口を含む空間において表面材のみで囲まれた上側空間47を備えており、上側空間47には下側縦骨材40は位置していない。下側扉要素4の上側空間47は、組立時に複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´+補強縦骨材5の下側部位5B)が嵌入する縦骨材嵌入空間470、及び、ジョイント6の下側部位6Bが嵌入するジョイント嵌入空間471を含んでいる。
本実施形態では、下側扉要素4の上側空間47には、下側扉要素4の搬入時に表面材の変形を規制して縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471の見込寸法(特に、開口寸法)を維持する補強要素7が設けてある。図10に示すように、補強要素7は、見込辺70と、第1見付辺71、第2見付辺72から断面視コ字形状を備えている。補強要素7の見込辺70の見込寸法は、下側扉要素4の第1見付面42と第2見付面43の内面間の距離と略同じであり、第1見付辺71が下側扉要素4の第1見付面42の内面に当接し、第2見付辺72が下側扉要素4の第2見付面43の内面に当接した状態で設けられる。下側扉要素4の搬入時において、下側扉要素4の上側空間47に設けた補強要素7によって、表面材の変形を防止し、第1見付面43と第2見付面43との間の間隔が維持されることで、上側空間47の上端の開口の見込寸法が維持される。上側空間47の上端の開口の見込寸法が維持されることによって、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´+補強縦骨材5の下側部位5B)が嵌入する縦骨材嵌入空間470、及び、ジョイント6の下側部位6Bが嵌入するジョイント嵌入空間471の見込寸法が維持され、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´+補強縦骨材5の下側部位5B)及びジョイント6の嵌入を容易に行うことができる。
図示の態様では、補強要素7の高さ寸法は、上側空間47の深さに比べて短尺である。補強要素7は、下側扉要素4の幅方向に亘って間隔を存して、開口付近に複数個設けられる。補強要素7は上側縦骨材30や下側縦骨材40を形成する部材を短尺に切断することで用意され得るが、補強要素7の構成は、図示の態様に限定さるものではなく、補強要素7は、例えば、箱体、ブロック、板体等であってもよい。
典型的な態様では、補強要素7は、下側扉要素4の上側空間47に着脱可能に取り付けてあり、下側扉要素4を設置現場へ搬入した後に、上側扉要素3と下側扉要素4を組み立てる前に下側扉要素4の上側空間47から取り除かれる。1つの態様では、補強要素7は、接着力の弱い(現場での取り外しが容易な程度)接着テープによって、下側扉要素4の第1見付面42及び第2見付面43の内面の一方あるいは両方に接着されている。あるいは、補強要素7を、弾性を備えた(圧縮可能)部材で形成すると共に、補強要素7の厚さ寸法を、下側扉要素4の上側空間47の見込寸法よりも僅かに大きく設定し、補強要素7を摩擦力によって下側扉要素4の上側空間47に着脱可能に設けてもよい。
図8(A)では、補強要素7は、下側扉要素4の上側空間47において、上側縦骨材30の突出部30´の縦骨材嵌入空間470に位置して着脱可能に設けてある。下側扉要素4は、上側空間47に補強要素7が装着された状態で設置現場に搬入され、設置現場で補強要素7を取り外した後に、上側扉要素3の下端から突出する複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)及びジョイント6の下側部位6Bを下側扉要素4の上側空間47に嵌入する。図8(A)では、補強要素7の上端は、下側扉要素4の上端に一致しているが、下側扉要素4の表面材の変形を規制して、縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471の見込寸法を維持するように設けてあればよく、下側扉要素4を仮固定する上下位置は、図示の態様に限定されない。
図8(B)では、補強要素7は、下側扉要素4の上側空間47において、上側縦骨材30の突出部30´の縦骨材嵌入空間470以外の部位に着脱可能に設けてある。下側扉要素4は、上側空間47に補強要素7が装着された状態で設置現場に搬入され、設置現場で補強要素7を取り外した後に、上側扉要素3の下端から突出する複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)及びジョイント6の下側部位6Bを下側扉要素4の上側空間47に嵌入する。あるいは、補強要素7が装着された状態で、上側扉要素3の下端から突出する複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)の先端部位を縦骨材嵌入空間470に嵌入させ、次いで、補強要素7を取り外した後に、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)の残り部位及びジョイント6の下側部位6Bを下側扉要素4の上側空間47に嵌入する。なお、補強要素7がジョイント6の嵌入の妨げにならないような場合には(例えば、ジョイント6を設けない場合、ジョイント6が幅狭の場合等)、必ずしも補強要素7を取り外す工程を設けなくてもよい。図8(B)では、補強要素7の上端は、下側扉要素4の上端に一致しているが、下側扉要素4の表面材の変形を規制して、縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471の見込寸法を維持するように設けてあればよく、下側扉要素4を仮固定する上下位置は、図示の態様に限定されない。
図9(A)の態様では、補強要素7は、下側扉要素4の上側空間47において、上側縦骨材30の突出部30´の縦骨材嵌入空間470以外の部位であって、かつ、ジョイント嵌入空間471以外の部位に設けてある。図9(B)に示すように、補強要素7は、上側扉要素3と下側扉要素4を組み立てた時に、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)及びジョイント6の下側部位6Bと干渉しない位置に設けてある。下側扉要素4は、上側空間47に補強要素7が装着された状態で設置現場に搬入され、補強要素7を残したままで、上側扉要素3の下端から突出する複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´、補強縦骨材5の下側部位5B)及びジョイント6の下側部位6Bを下側扉要素4の上側空間47に嵌入することができる。
[F]上側扉要素と下側扉要素とから組み立てられた扉体の変形例
図11を参照しつつ、上側扉要素3と下側扉要素4とから組み立てられる扉体2の他の実施形態について説明する。図1〜図3に示す実施形態と大きく異なる点は、図11に示す下側扉要素4には、子扉(図示せず)によって開閉させる開口が形成されている点であり、下側扉要素4の高さ寸法が、上側扉要素3の高さ寸法に比べて相対的に大きくなっている。
上側扉要素3は、扉幅方向に間隔を存して平行して高さ方向に延びる複数本の上側縦骨材30と、複数本の上側縦骨材30の上端に近接して(溶接等で連結されていてもよい)、扉幅方向に全幅に亘って水平に延びる上側横骨材31と、これらの骨材に取り付けられて、上側扉要素3の第1見付面32、第2見付面(図11では図示せず)、第1見込面34、第2見込面35、上面36を形成する表面材と、からなり、下端は開口状となっている。
上側扉要素3の下端の開口から上側縦骨材30の下方部位が突出部30´として突出している。上側縦骨材30には、補強縦骨材5が固定されており、補強縦骨材5の上側部位5Aは上側扉体要素3の内部空間に位置しており、下側部位5Bは上側扉要素3の下端の開口から突出している。上側扉要素3には、上側縦骨材30と補強縦骨材5からなる複合縦骨材間に位置して、ジョイント6が設けてある。ジョイント6の上側部位6Aは上側扉要素3の内部空間に位置しており、下側部位6Bは上側扉要素3の下端の開口から突出している。本実施形態に係る上側縦骨材30、補強縦骨材5、ジョイント6の構成は、図1〜図7の実施形態に示すものと同じであり、既述の説明を援用することができる。
下側扉要素4は、幅方向一端側に平行して設けた2本の下側縦骨材40と、幅方向他端側に平行して設けた2本の下側縦骨材40と、幅方向一端側の2本の下側縦骨材40の下端に近接もしくは接続(当接)する下端横骨材411と、幅方向他端側の2本の下側縦骨材40の下端に近接もしくは接続(当接)する下端横骨材412と、幅方向両側の4本の下側縦骨材40のうち、内側の2本の下側縦骨材40の上端間を近接もしくは接続する横骨材410と、これらの骨材に取り付けられて、下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面(図11では図示せず)、第1見込面44、第2見込面45、を形成する表面材と、からなり、上端は開口状となっている。上枠461、左右の縦枠462、463で囲まれた空間が子扉(図示せず)によって開閉される開口となっている。
下側縦骨材40は下側扉要素4の上端まで達しておらず、下側扉要素4の上端の開口を含む空間に上側空間が形成されており、かかる上側空間に、複合突出部(上側縦骨材30の突出部30´+補強縦骨材5の下側部位5B)、ジョイント6の下側部位6Bの縦骨材嵌入空間(図11において、上記複合突出部が納まっている部分)、ジョイント嵌入空間(図11において、ジョイント6の下側部位6Bが納まっている部分)が形成されている。図示の態様では、下側縦骨材40の上端は、横骨材410よりも少し上方に位置している。
上側扉要素3と下側扉要素4を組み立てた時に、上側扉要素3の幅方向両側部位の上側縦骨材30の突出部30´の下端は、下側扉要素4の下側縦骨材40の上端に近接対向ないし突き合わさっている一方、上側扉要素3の幅方向中央部位の上側縦骨材30の突出部30´の下端は、下側扉要素4の横骨材410まで達している。縦骨材嵌入空間に嵌入された補強縦骨材5の下側部位5Bは、第1見付面42及び第2見付面(図11では図示せず)に当接した状態で螺子54によって固定されている。扉体2の幅方向の端部に位置する複合突出部においては、上側縦骨材30の突出部30´の見込辺(図11では図示せず)は、下側扉要素4の第1見込面44、第2見込面45にそれぞれ当接した状態で螺子によって固定されている。ジョイント嵌入空間471に嵌入されたジョイント6の下側部位6Bは、第1見付面42及び第2見付面(図11では図示せず)に当接した状態で螺子64によって固定されている。なお、上側扉要素3の上方の角部、及び、下側扉要素4の開口の上方の隅部に対応する部位には、補強プレート8が内蔵されている。
[G]付記
図1〜図6に係る実施形態では、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、上側扉要素3の上側縦骨材30に固定した補強縦骨材5の下側部位5Bが、下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470に嵌入された状態で、下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面43に螺子54で固定されているが、上側縦骨材30の突出部30´を下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面43に固定してもよい。
図1〜図6に係る実施形態では、上側扉要素3の上側縦骨材30の下端部位が上側扉要素3の下端の開口から突出する突出部30´を形成し、下側扉要素4の下側縦骨材40の上端は下側扉要素4の上端の開口まで達しておらず、下側扉要素4の上側空間47に形成された縦骨材嵌入空間470に上側縦骨材30の突出部30´が嵌入されるようになっているが、この逆でも良い。
具体的には、下側扉要素4の下側縦骨材40の上端部位が下側扉要素4の上端の開口から突出する突出部を形成し、上側扉要素3の上側縦骨材30の下端は上側扉要素3の下端の開口まで達しておらず、上側扉要素3の下側空間に下側縦骨材40の突出部が嵌入されるようにしてもよい。
また、上側扉要素3の複数本の上側縦骨材30の一部の上側縦骨材30の下端部位が前記突出部を形成し、下側扉要素4の複数本の下側縦骨材40の一部の下側縦骨材40の上端部位が前記突出部を形成するようにしてもよい。
図1〜図6に係る実施形態では、上側縦骨材30は、上側縦骨材30の下方部位として一体形成された突出部30´を備えており、かつ、上側縦骨材30の下方部位には補強縦骨材5の上側部位5Aが固定されており、補強縦骨材5の下側部位5Bが突出部を形成しており、突出部30´と下側部位5Bから複合突出部が形成されているが、縦骨材自体は表面材突合せ部を越えておらず(例えば、縦骨材の端部が表面材突合せ部と一致している)、前記縦骨材に設けた別部材(例えば、補強縦骨材)の部分のみが表面材突合せ部を越えるものであってもよい。
より具体的には、図12に示すように、上側扉要素3の幅方向中間に位置する上側縦骨材30の下端は、上側扉要素3の下端と一致しており、下側扉要素4の幅方向中間に位置する下側縦骨材40の上端は、上側扉要素4の上端と一致しており、扉体2において、幅方向中間に位置する上側縦骨材30の下端と下側縦骨材40の上端が表面材突合せ部と一致している。上側扉要素3の下端からは、補強縦骨材5の下側部位5B及びジョイント6の下側部位6Bが突出しており、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、補強縦骨材5の下側部位5B及びジョイント6の下側部位6Bが下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471に嵌入され、補強縦骨材5の下側部位5B及びジョイント6の下側部位6Bが下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面に固定される。上側扉要素3の幅方向両側に位置する上側縦骨材30の下端は、上側扉要素3の下端を越える突出部30´となっており、下側扉要素4の幅方向両側に位置する下側縦骨材40の上端は、上側扉要素4の上端まで達しておらず、縦骨材嵌入空間470が形成されている。上側扉要素3の幅方向両側の下端からは、上側縦骨材30の突出部30´及び補強縦骨材5の下側部位5Bが突出しており、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、上側縦骨材30の突出部30´及び補強縦骨材5の下側部位5Bが下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470に嵌入され、補強縦骨材5の下側部位5Bが下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面に固定される。さらに、上側縦骨材30の突出部30´の見込辺と下側扉要素4の第1見込面44、第2見込面45がそれぞれ固定される。
図1〜図6に係る実施形態では上側扉要素3の上側縦骨材30の突出部30´を下側扉要素4の上端の開口から嵌入し、上側縦骨材30の下端303と、下側扉要素4内の下側縦骨材40の上端403とを対向近接させているが、上側扉要素3と下側扉要素4の幅方向における上側縦骨材30と下側縦骨材40の位置を偏倚させ、扉体2において、上側縦骨材30の下端部位と、下側扉要素4内の下側縦骨材40の上端部位とが高さ方向にオーバラップするものでもよい。
図13では、上側扉要素3の構成は図3に示す実施形態の上側扉要素3の構成と略同じであるが、下側扉要素4の幅方向中間に位置する下側縦骨材40は、上側扉要素3の対応する上側縦骨材30及び補強縦骨材5の位置に対して偏倚しており、これらの下側縦骨材40の上端は、下側扉要素4の上端に一致している。上側扉要素3の下端からは、上側縦骨材30の突出部30´及び補強縦骨材5の下側部位5B、ジョイント6の下側部位6Bが突出しており、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471に嵌入され、補強縦骨材5の下側部位5B及びジョイント6の下側部位6Bが下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面に固定される。下側扉要素4の幅方向両側に位置する下側縦骨材40の上端は、上側扉要素4の上端まで達しておらず、縦骨材嵌入空間470が形成されている。上側扉要素3の幅方向両側の下端からは、上側縦骨材30の突出部30´及び補強縦骨材5の下側部位5Bが突出しており、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、上側縦骨材30の突出部30´及び補強縦骨材5の下側部位5Bが下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470に嵌入され、補強縦骨材5の下側部位5Bが下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面に固定される。さらに、上側縦骨材30の突出部30´の見込辺と下側扉要素4の第1見込面44、第2見込面45がそれぞれ固定される。
図14では、上側縦骨材30が上側扉要素3の下端の開口から突出する突出部30´を備えていることに加えて、下側縦骨材40が下側扉要素4の上端の開口から突出する突出部40´を備えており、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、上側縦骨材30の突出部30´及びジョイント6の下側部位6Bが下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470、ジョイント嵌入空間471に嵌入され、上側縦骨材30の突出部30´及びジョイント6の下側部位6Bが下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面に固定され、下側縦骨材40の突出部40´が上側扉要素3の縦骨材嵌入空間370に嵌入され、下側縦骨材40の突出部40´が上側扉要素3の第1見付面32、第2見付面に固定されている。下側扉要素4の幅方向両側に位置する下側縦骨材40の上端は、上側扉要素4の上端まで達しておらず、縦骨材嵌入空間470が形成されている。上側扉要素3の幅方向両側の下端からは、上側縦骨材30の突出部30´及び補強縦骨材5の下側部位5Bが突出しており、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、上側縦骨材30の突出部30´及び補強縦骨材5の下側部位5Bが下側扉要素4の縦骨材嵌入空間470に嵌入され、補強縦骨材5の下側部位5Bが下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面に固定される。さらに、上側縦骨材30の突出部30´の見込辺と下側扉要素4の第1見込面44、第2見込面45がそれぞれ固定される。
上記実施形態では、ジョイント6の上側部位6Aが予め上側扉要素3に固定されており、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、ジョイント6の下側部位6Bを下側扉要素4の上側空間に嵌入するようにしているが、この逆でもよい。
具体的には、ジョイント6の下側部位6Bが予め下側扉要素4に固定されており、上側扉要素3と下側扉要素4の組立時に、ジョイント6の上側部位6Aを上側扉要素3の下側空間に嵌入するようにしてもよい。
また、複数のジョイント6の一部のジョイント6の上側部位6Aを予め上側扉要素3に固定して上側扉要素3の下端からジョイント6の下側部位6Bを突出させ、残りのジョイント6の下側部位6Bを予め下側扉要素4に固定して下側扉要素4の上端からジョイント6の上側部位6Aを突出させることで、上下の扉要素3、4の両方からジョイント6を突出させてもよい。
上記実施形態では、上側扉要素3において、ジョイント6が上側縦骨材30の間で上側縦骨材30から離間して設けてあるが、ジョイント6の上側部位6Aと上側縦骨材30を固定してもよい。また、上側縦骨材30の下端部位と下側縦骨材40の上端部位を、上側縦骨材30の下端部位と下側縦骨材40の上端部位に跨るように設けた接続要素(例えば、前記接続要素の上側部位が上側縦骨材30の下端部位内部に嵌入固定され、前記接続要素の下側部位が下側縦骨材40の上端部位内部に嵌入固定される)によって接続してもよい。
上記実施形態では、上側扉要素3の表面材の下端(第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35の下端縁320、330、340、350)は同じ高さ位置(同一水平面上に位置する)にあり、下側扉要素4の表面材の上端(第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45の上端縁420、430、440、450)は同じ高さ位置(同一水平面上に位置する)にあるが、組立時に上側扉要素3の表面材の下端と下側扉要素4の表面材の上端が突き合わさるように構成されていればよく、第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35の下端縁320、330、340、350の一部ないし全ての高さ位置、第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45の上端縁420、430、440、450の一部ないし全ての高さ位置が異なっていてもよい。
上記実施形態では、上側扉要素3の第1見付面32、第2見付面33、第1見込面34、第2見込面35の下端縁320、330、340、350、下側扉要素4の第1見付面42、第2見付面43、第1見込面44、第2見込面45の上端縁420、430、440、450の各縁は全て水平に延びているが、傾斜縁、あるいは、凸凹縁であってもよい。
上記実施形態では、扉体2を上側扉要素3と下側扉要素4の2つの扉要素から構成したが、3つ以上の扉要素から構成してもよい。例えば、扉体が上から順に第1扉要素、第2扉要素、第3扉要素の3つに分割されている場合には、「第1扉要素、第2扉要素」、「第2扉要素、第3扉要素」がそれぞれ上側扉要素、下側扉要素となる。
1 ドア枠
2 扉体
3 上側扉要素(上側パネル要素)
30 上側縦骨材
300 見込辺
301 第1見付辺
302 第2見付辺
303 下端
30´ 突出部
31 上側横骨材
32 第1見付面(上側表面材)
320 下端縁(上側表面材の下端)
33 第2見付面(上側表面材)
330 下端縁(上側表面材の下端)
34 第1見込面(上側表面材)
340 下端縁(上側表面材の下端)
35 第2見込面(上側表面材)
350 下端縁(上側表面材の下端)
4 下側扉要素(下側パネル要素)
40 下側縦骨材
403 上端
41 下側横骨材
42 第1見付面(下側表面材)
420 上端縁(下側表面材の上端)
43 第2見付面(下側表面材)
430 上端縁(下側表面材の上端)
44 第1見込面(下側表面材)
440 上端縁(下側表面材の上端)
45 第2見込面(下側表面材)
450 上端縁(下側表面材の上端)
47 上側空間(中空空間)
470 縦骨材嵌入空間(中空空間)
471 ジョイント嵌入空間(中空空間)
5 補強縦骨材
5A 上側部位
5B 下側部位(突出部)
6 ジョイント
6A 上側部位
6B 下側部位
7 補強要素

Claims (12)

  1. 上側パネル要素と下側パネル要素から組み立てられるパネル体であって、
    前記上側パネル要素は、上側表面材と、複数本の上側縦骨材と、を備えており、
    前記下側パネル要素は、下側表面材と、複数本の下側縦骨材と、を備えており、
    前記上側パネル要素と前記下側パネル要素は、前記上側表面材の下端と前記下側表面材の上端を突き合わせて組み立てられており、
    前記上側パネル要素と前記下側パネル要素の一方のパネル要素の一方の縦骨材の全部あるいは一部は、表面材突合せ部を越えて突出する突出部を有しており、他方のパネル要素には、前記一方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されており、
    前記一方の縦骨材の前記突出部は、前記他方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された状態で前記他方のパネル要素に固定されている、
    パネル体。
  2. 前記表面材突合せ部の上下に跨るようにジョイントが設けてあり、
    前記ジョイントの上側部位は前記上側パネル要素に固定され、前記ジョイントの下側部位は前記下側パネル要素に固定されている、
    請求項1に記載のパネル体。
  3. 前記一方の縦骨材には、前記表面材突合せ部の上下に跨るように補強縦骨材が固定されており、前記補強縦骨材は、前記他方のパネル要素に固定されている、
    請求項1、2いずれか1項に記載のパネル体。
  4. 前記上側パネル要素と前記下側パネル要素は、前記上側縦骨材の下端と前記下側縦骨材の上端を対向近接ないし突き合わせて組み立てられている、
    請求項1〜3いずれか1項に記載のパネル体。
  5. 前記他方のパネル要素において、前記一方の縦骨材に対応する他方の縦骨材は、前記表面材突合せ部まで達しておらず、当該他方の縦骨材と前記表面材突合せ部との間に、前記一方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されている、
    請求項1〜4いずれか1項に記載のパネル体。
  6. 前記他方のパネル要素の他方の縦骨材の全部あるいは一部は、表面材突合せ部を越えて突出する突出部を有しており、前記一方のパネル要素には、前記他方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されており、
    前記他方の縦骨材の前記突出部は、前記一方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された状態で前記一方のパネル要素に固定されている、
    請求項1〜3いずれか1項に記載のパネル体。
  7. 上側パネル要素と下側パネル要素からパネル体を組み立てる方法であって、
    前記上側パネル要素は、表面材と、複数本の縦骨材と、下端の開口と、を備えており、
    前記下側パネル要素は、表面材と、複数本の縦骨材と、上端の開口と、を備えており、
    前記上側パネル要素と前記下側パネル要素の一方のパネル要素の一方の縦骨材の全部あるいは一部は、当該一方のパネル要素の開口から突出する突出部を有しており、他方のパネル要素は前記一方の縦骨材の突出部が開口から嵌入する嵌入空間を備えており、
    前記一方のパネル要素の前記一方の縦骨材の突出部を、前記他方のパネル要素の嵌入空間に嵌入し、前記一方のパネル要素の一方の表面材と前記他方のパネル要素の他方の表面材を突き合わせ、
    前記他方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された前記一方の縦骨材の前記突出部と前記他方のパネル要素を固定する、
    パネル体の組立方法。
  8. 前記上側パネル要素と前記下側パネル要素の一方のパネル要素には、一方の縦骨材間に位置して、ジョイントが設けてあり、前記ジョイントの部分は前記一方のパネル要素内に位置して当該一方のパネル要素に固定されており、残りの部分は前記一方のパネル要素の開口から突出しており、他方のパネル要素は前記ジョイントの残りの部分が開口から嵌入するジョイント嵌入空間を備えており、
    前記一方のパネル要素と前記他方のパネル要素の表面材を突き合わせる時に、前記ジョイントの前記残りの部分を他方のパネル要素の前記ジョイント嵌入空間内に嵌入し、
    前記他方のパネル要素の前記ジョイント嵌入空間に嵌入された前記ジョイントの残りの部分と前記他方のパネル要素を固定する、
    請求項7に記載のパネル体の組立方法。
  9. 前記一方の縦骨材には補強縦骨材が固定されており、前記補強縦骨材の部分は前記一方のパネル要素内に位置して前記一方の縦骨材に固定されており、残りの部分は前記一方のパネル要素の開口から突出しており、他方のパネル要素は前記補強縦骨材の残りの部分が開口から嵌入する嵌入空間を備えており、
    前記一方のパネル要素と前記他方のパネル要素の表面材を突き合わせる時に、前記補強縦骨材の前記残りの部分を他方のパネル要素の前記嵌入空間内に嵌入し、
    前記他方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された前記補強縦骨材の残りの部分と前記他方のパネル要素を固定する、
    請求項7、8いずれか1項に記載のパネル体の組立方法。
  10. 前記上側パネル要素と前記下側パネル要素の組立時に前記上側縦骨材の下端と前記下側縦骨材の上端を対向近接ないし突き合わせることを含む、
    請求項7〜9いずれか1項に記載のパネル体の組立方法。
  11. 前記他方のパネル要素において、前記一方の縦骨材に対応する他方の縦骨材は、前記表面材突合せ部まで達しておらず、当該他方の縦骨材と前記表面材突合せ部との間に、前記一方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されており、
    前記一方のパネル要素の前記一方の縦骨材の突出部を、前記他方のパネル要素の嵌入空間に嵌入する、
    請求項7〜10いずれか1項に記載のパネル体の組立方法。
  12. 前記他方のパネル要素の他方の縦骨材の全部あるいは一部は、表面材突合せ部を越えて突出する突出部を有しており、前記一方のパネル要素には、前記他方の縦骨材の突出部の嵌入空間が形成されており、
    前記他方のパネル要素の前記他方の縦骨材の突出部を、前記一方のパネル要素の嵌入空間に嵌入し、
    前記一方のパネル要素の前記嵌入空間に嵌入された前記他方の縦骨材の前記突出部と前記一方のパネル要素を固定する、
    請求項7〜9いずれか1項に記載のパネル体の組立方法。




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