JP2021052554A - 蓄電システム及び管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電システムの全体の充電状態を適切に管理することを可能とする蓄電システム及び管理方法を提供する。【解決手段】1つの電力変換装置に対して2以上の蓄電装置が並列で接続された蓄電システム100は、管理部を備える。管理部は、参照全体充電状態が第1範囲に属する場合に、2以上の個別充電状態の中から選択された最も高い個別充電状態を全体充電状態として管理する第1処理を行う。管理部はまた、参照全体充電状態が第1範囲よりも低い第2範囲に属する場合に、2以上の個別充電状態に基づいて算出される充電状態を全体充電状態として管理する第2処理を行う。さらに、参照全体充電状態が第2範囲よりも低い第3範囲に属する場合に、2以上の個別充電状態の中から選択された最も低い個別充電状態を全体充電状態として管理する第3処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電システム及び管理方法に関する。
従来、1つの電力変換装置(PCS;Power Conditioning System)に対して2以上の蓄電装置が並列で接続された蓄電システムが知られている。このような蓄電システムにおいては、最も電圧値の低い蓄電装置又は最も電圧値の高い蓄電装置を最初に電力変換装置に接続した上で、電力変換装置の出力電圧に対する差異が所定差異以下である蓄電装置が電力変換装置に接続される(例えば、特許文献1)。
特開2016−119839号公報
ところで、上述した蓄電システムにおいて、2以上の蓄電装置の充電状態(SOC;State Of Charge)を個別に測定することが可能であるが、ユーザにとって関心がある事項は、蓄電システムの全体の充電状態である。発明者等は、鋭意検討の結果、このようなケースを想定した場合において、蓄電装置の個別の充電状態から蓄電システムの全体の充電状態をどのように導き出すかについて、様々な工夫が必要であることを見出した。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、蓄電システムの全体の充電状態を適切に管理することを可能とする蓄電システム及び管理方法を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る蓄電システムは、1つの電力変換装置に対して2以上の蓄電装置が並列で接続される。前記蓄電システムは、前記2以上の蓄電装置のそれぞれに対応する2以上の個別充電状態を特定する情報と、前記蓄電システムの全体充電状態を特定する情報と、を管理する管理部を備える。前記管理部は、前記蓄電システムの参照全体充電状態が第1範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態の中から選択された最も高い個別充電状態を前記全体充電状態として管理する第1処理を行い、前記蓄電システムの参照全体充電状態が前記第1範囲よりも低い第2範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態に基づいて算出される充電状態を前記全体充電状態として管理する第2処理を行い、前記蓄電システムの参照全体充電状態が前記第2範囲よりも低い第3範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態の中から選択された最も低い個別充電状態を前記全体充電状態として管理する第3処理を行う。
第2の特徴に係る管理方法は、1つの電力変換装置に対して2以上の蓄電装置が並列で接続された蓄電システムで用いる方法である。前記管理方法は、前記2以上の蓄電装置のそれぞれに対応する2以上の個別充電状態を特定する情報を管理するステップAと、前記蓄電システムの全体充電状態を特定する情報を管理するステップBと、を備える。前記ステップBは、前記蓄電システムの参照全体充電状態が第1範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態の中から選択された最も高い個別充電状態を前記全体充電状態として管理するステップと、前記蓄電システムの参照全体充電状態が前記第1範囲よりも低い第2範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態に基づいて算出される充電状態を前記全体充電状態として管理するステップと、前記蓄電システムの参照全体充電状態が前記第2範囲よりも低い第3範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態の中から選択された最も低い個別充電状態を前記全体充電状態として管理するステップと、を含む。
本発明によれば、蓄電システムの全体の充電状態を適切に管理することを可能とする蓄電システム及び管理方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る蓄電システム100を示す図である。 図2は、実施形態に係る蓄電装置110の容量を説明するための図である。 図3は、実施形態に係る2以上の蓄電装置110の充電及び放電を説明するための図である。 図4は、実施形態に係る充電状態の管理を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る管理方法を示す図である。
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものである。
(蓄電システム)
以下において、実施形態に係る蓄電システムについて図1を参照しながら説明する。図1に示すように、蓄電システム100は、2以上の蓄電装置110と、2以上のセンサ111と、2以上の切替部120と、PCS(Power Conditioning System)130と、センサ131と、制御部210と、管理部220と、出力部230と、記憶部240と、を有する。
蓄電装置110は、電力を蓄積する装置である。具体的には、蓄電装置110は、電力を蓄積する2以上の蓄電セルを有する。2以上の蓄電セルは、互いに直列で接続されるセルストリングを構成する。蓄電装置110は、互いに並列で接続される2以上のセルストリングを有していてもよい。蓄電装置110は、2以上の蓄電セルのそれぞれに接続された放電抵抗を有しており、蓄電セルから放電抵抗への放電によって、2以上の蓄電セルの電圧値のバラツキを抑制する機能(以下、セルバランス機能)を有していてもよい。蓄電セルの電圧値は、蓄電装置110の充電又は放電を繰り返すことによって均一化される。
図1では、蓄電装置110として、蓄電装置110A〜蓄電装置110Cが例示されている。2以上の蓄電装置110は、1つのPCS130に対して並列で接続される。
センサ111は、蓄電装置110の出力端に設けられており、蓄電装置110の状態を検出する。蓄電装置110の状態は、蓄電装置110の出力端の電圧値を含む。蓄電装置110の状態は、蓄電装置110から放電される電力の電流値を含んでもよく、蓄電装置110に充電される電力の電流値を含んでもよい。
ここで、“出力端”という用語は、蓄電装置110の放電における電力の出力端を意味する。従って、“出力端”とは、蓄電装置110の充電における電力の入力端と同義である。以下において、説明の便宜から、蓄電装置110の放電において、電力が出力される側を“出力端”と称し、電力が入力される側を“入力端”と称する。
図1では、センサ111として、センサ111A〜センサ111Cが例示されている。センサ111Aは、蓄電装置110Aの状態を検出する。同様に、センサ111Bは、蓄電装置110Bの状態を検出し、センサ111Cは、蓄電装置110Cの状態を検出する。
切替部120は、蓄電装置110とPCS130との間の電気的な接続を切り替える。具体的には、切替部120は、蓄電装置110とPCS130とを接続する電力線の接続又は切断を切り替える。以下においては、蓄電装置110とPCS130とが電気的に接続された状態を“ON”と称し、蓄電装置110とPCS130とが電気的に切断された状態を“OFF”と称する。特に限定されるものではないが、切替部120は、機械的なリレー機構であってもよい。切替部120は、スイッチング素子によって構成されるリレー回路であってもよい。
図1では、切替部120として、切替部120A〜切替部120Cが例示されている。切替部120Aは、蓄電装置110AのON/OFFを切り替える。同様に、切替部120Bは、蓄電装置110BのON/OFFを切り替え、切替部120Cは、蓄電装置110CのON/OFFを切り替える。
PCS130は、蓄電装置110から放電される直流電力を交流電力に変換し、蓄電装置110に充電される直流電力に交流電力に変換する電力変換装置である。PCS130の入力端は、電力線を介して蓄電装置110と接続される。PCS130の出力端は、電力系統に電力線を解して接続される。PCS130の出力端は、蓄電システム100を含む施設に設けられる装置(他の分散電源又は負荷など)に電力線を介して接続されてもよい。ここで、PCS130は、蓄電システム100が電力系統から解列された状態(以下、自立運転状態)において、施設に設けられる装置とPCS130とを接続する端子(自立端子)を有してもよい。
センサ131は、PCS130の出力端に設けられており、PCS130の状態を検出する。PCS130の状態は、PCS130の出力端の電圧値を含む。PCS130の状態は、蓄電装置110の放電においてPCS130から出力される電力の電流値を含んでもよく、蓄電装置110の充電においてPCS130に入力される電力の電流値を含んでもよい。
制御部210は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
制御部210は、蓄電システム100に設けられる構成と信号線を介して接続される。ここでは、制御部210は、センサ111、PCS130及びセンサ131と信号線を介して接続される。制御部210は、PCS130の制御によって蓄電装置110の充電又は放電を制御する。制御部210は、センサ111から蓄電装置110の状態を取得する。制御部210は、センサ131からPCS130の状態を取得する。
管理部220は、蓄電システム100に関する情報を管理する。例えば、管理部220は、不揮発性メモリなどのメモリ又は/及びHDD(Hard disc drive)などの記憶媒体によって構成される。具体的な、管理部220は、2以上の蓄電装置110のそれぞれに対応する2以上の個別充電状態(以下、個別SOC(SOC;State of Charge))を特定する情報を管理する。管理部220は、蓄電システム100の全体充電状態(以下、全体SOC)を特定する情報を管理する。なお、SOCの詳細については後述する(図2を参照)。
出力部230は、管理部220によって管理される情報を出力する。具体的には、出力部230は、全体SOCを出力する。出力部230は、個別SOCを出力してもよい。特に限定されるものではないが、出力の形態は、表示であってもよく、音声であってもよい。例えば、出力部230は、ディスプレイによって構成されてもよく、スピーカによって構成されてもよい。或いは、出力部230は、通信モジュールによって構成されており、管理部220によって管理される情報を外部装置に送信してもよい。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi−SUN、LTEなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。外部装置は、パーソナルコンピュータ、スマートフォンなどのユーザ端末であってよく、蓄電システム100を含む施設に設けられるEMS(Energy Management System)であってもよい。
記憶部240は、管理部220によって管理される情報をログとして記憶する。記憶部240は、不揮発性メモリなどのメモリ又は/及びHDD(Hard disc drive)などの記憶媒体によって構成される。記憶部240は、全体SOCの推移をログとして記憶する。記憶部240は、個別SOCの推移をログとして記憶してもよい。記憶部240は、PCS130の運転状態(充電、放電、待機など)の推移をログとして記憶してもよい。
(蓄電装置の容量)
以下において、実施形態に係る蓄電装置110の容量について図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、蓄電装置110の容量は、蓄電装置110の劣化抑制等の観点から、蓄電装置110の使用が制限される使用不可容量を含む。閾値THは、使用不可容量(上限側)を特定する閾値であり、閾値THは、使用不可容量(下限側)を特定する閾値である。蓄電装置110の容量は、災害などの緊急事態に対応するために非常容量(BCP;Business Continuity Plan)容量を含む。閾値THは、BCP容量を特定する閾値である。
以下においては、蓄電装置110の全体容量は、使用不可容量を除いた容量であるものとして説明を進める。緊急事態以外の平常状態では、BCP容量が用いられないため、蓄電装置110から放電可能な容量(放電可能容量)は、蓄電装置110に蓄積された電力(蓄電残量)からBCP容量を除いた値である。蓄電装置110に充電可能な容量(充電可能容量)は、全体容量から蓄電残量を除いた値である。なお、蓄電残量及び使用不可容量(下限側)の合計にいては、便宜的に蓄電容量と称する。
蓄電装置110のSOCは、THとTHとの間の容量(すなわち、蓄電装置110の全体容量)を基準として定められてもよい。具体的には、蓄電装置110のSOCは、蓄電装置110の全体容量に対する蓄電装置110の蓄電容量の比率で表される。上限SOCは、上述した閾値THによって特定される。下限SOCは、閾値THによって特定される。
このようなケースにおいて、SOCの測定方法は、SOCとOCV(Open Circuit Voltage)との関係を表す曲線(以下、SOC−OCV曲線)を用いた方法であってもよい。このような方法では、蓄電装置110の出力端の電圧値の検出によってSOCを測定することができる。但し、SOCの測定方法は、これに限定されるものではなく、蓄電装置110の充電又は放電に伴う電流の積算を用いた方法であってもよい。
さらに、蓄電装置110の定期的なメンテナンスによって、全体容量の再測定が行われる。具体的には、満充電状態から所定放電状態まで蓄電装置110の放電を行うことによっての再測定が行われる。所定放電状態とは、BCP容量の放電が行われた状態である。但し、使用不可容量(下限側)の放電までは行われない。SOC−OCV曲線を用いてSOCが測定される場合には、このようなメンテナンスによって、上限SOC及び下限SOCに相当する電圧値が再定義される。
図2では、1つの蓄電装置110の容量及びSOCについて説明したが、互いに並列で接続された2以上の蓄電装置110の容量及びSOCについても同様である。従って、その詳細については省略する。
(充電及び放電)
以下において、実施形態に係る2以上の蓄電装置110の充電及び放電について図3を参照しながら説明する。ここでは、蓄電装置110A〜蓄電装置110Cの全てがONである前提で説明する。
図3では、蓄電装置110Cの蓄電残量に相当する電圧値が最大電圧値(VMAX)であり、蓄電装置110Bの蓄電残量に相当する電圧値が最小電圧値(VMIN)であり、蓄電装置110Aの蓄電残量に相当する電圧値がVMAXとVMINとの間の中間電圧値(VMID)であるケースを例示する。
このようなケースにおいて、2以上の蓄電装置110の横流によって生じる蓄電装置110の劣化を抑制するために、VMAXとVMINとの差異(VDIF)が閾値(THDIF)である状態において、2以上の蓄電装置110の充電又は放電が行われる。
図3に示すように、2以上の蓄電装置110の充電又は放電によって、各蓄電装置110の電圧のバラツキ(上述したVDIF)は縮小してもよい。但し、各蓄電装置110の内部抵抗のバラツキによってVDIFが拡大する可能性もある。さらに、各蓄電装置110の充電又は放電が行わずに時間が経過した場合には、自然放電などによってVDIFが拡大することも考えられる。
(充電状態の管理)
以下において、実施形態に係る充電状態の管理について図4を参照しながら説明する。ここでは、蓄電装置110Cの個別SOCが最も高く、蓄電装置110Bの個別SOCが最も低いケースを例示する。
上述したように、管理部220は、個別SOC及び全体SOCを管理する。このような前提下において、管理部220は、以下のように全体SOCを管理する。
第1に、管理部220は、蓄電システム100の参照全体充電状態(以下、参照SOC)が第1範囲に属する場合に、2以上の個別SOCの中から選択された最も高い個別SOCを全体SOCとして管理する第1処理を行う。すなわち、参照SOCが第1範囲に属する場合には、蓄電装置110Cの個別SOCが全体SOCとして管理される。
第2に、管理部220は、参照SOCが第1範囲よりも低い第2範囲に属する場合に、2以上の個別SOCに基づいて算出されるSOCを全体SOCとして管理する第2処理を行う。すなわち、参照SOCが第3範囲に属する場合には、蓄電装置110A〜蓄電装置110Cの個別SOCに基づいて算出されるSOCが全体SOCとして管理される。
第3に、管理部220は、参照SOCが第2範囲よりも低い第3範囲に属する場合に、2以上の個別SOCの中から選択された最も低い個別SOCを全体SOCとして管理する第3処理を行う。すなわち、参照SOCが第3範囲に属する場合には、蓄電装置110Bの個別SOCが全体SOCとして管理される。
図4に示すように、第1範囲は、閾値TH11によって定義され、第2範囲は、閾値TH11及び閾値TH12よって定義され、第3範囲は、閾値TH12によって定義される。言い換えると、第1範囲は、参照SOCが閾値TH11よりも高い範囲である。第2範囲は、閾値TH12よりも高く、閾値TH11以下である範囲である。第3範囲は、参照SOCが閾値TH12以下である範囲である。
このようなケースにおいて、参照SOCは、第1処理〜第3処理を通じて共通のSOCであってもよい。例えば、蓄電装置110A〜蓄電装置110Cの個別SOCの平均値が参照SOCとして用いられてもよい。或いは、参照SOCは、第1処理〜第3処理を通じて異なるSOCであってもよい。例えば、第1処理では、最も高い個別SOCが参照SOCとして用いられ、第3処理では、最も低い個別SOCが参照SOCとして用いられてもよい。さらには、第2処理では、最も高い個別SOC及び最も低い個別SOCの双方が参照SOCとして用いられる。すなわち、すなわち、最も高い個別SOCが閾値TH11を超えると、第2処理から第1処理に切り替わり、最も低い個別SOCが閾値TH12を下回ると、第2処理から第3処理に切り替わる。
ここで、蓄電システム100として非常用に確保すべき残容量(すなわち、図3で説明したBCP容量)を特定する下限充電状態(すなわち、図3で説明した下限SOC)が定められている。このような背景下において、制御部210は、第2処理で管理される全体SOCが下限SOCを下回らないように蓄電システム100の放電を制御する。言い換えると、下限SOCは、第2範囲に属するように定められており、図4で説明する閾値TH12よりも高い。
さらに、第2処理で用いられる全体SOCは、2以上の個別SOCの平均であってもよい。ここで、平均とは、2以上の個別SOCの単純平均であってもよく、2以上の個別SOCの加重平均であってもよい。2以上の個別SOCの加重平均は、参照SOCが閾値TH11に近づくほど、相対的に高い個別SOCの比重を重くすることによって算出され、参照SOCが閾値TH12に近づくほど、相対的に低い個別SOCの比重を重くすることによって算出される。
(管理方法)
以下において、実施形態に係る管理方法について図5を参照しながら説明する。図5では、上述した管理部220の動作について説明する。図5に示すフローは周期的に繰り返される。
図5に示すように、ステップS10において、管理部220は、2以上の蓄電装置110の個別SOCを管理する。例えば、管理部220は、2以上の蓄電装置110の出力端の電圧値を取得することによって個別SOCを算出する。さらに、管理部220は、個別SOCに基づいて、上述した参照SOCを特定する。
ステップS11において、管理部220は、参照SOCが閾値TH11よりも大きいか否かを判定する。管理部220は、判定結果がYESである場合にステップS13の処理に移り、判定結果がNOである場合にステップS12の処理に移る。
ステップS12において、管理部220は、参照SOCが閾値TH12よりも大きいか否かを判定する。管理部220は、判定結果がYESである場合にステップS14の処理に移り、判定結果がNOである場合にステップS15の処理に移る。
ステップS13において、管理部220は、2以上の個別SOCの中から選択された最も高い個別SOCを全体SOCとして管理する第1処理を行う。
ステップS14において、管理部220は、2以上の個別SOCに基づいて算出されるSOCを全体SOCとして管理する第2処理を行う。
ステップS15において、管理部220は、2以上の個別SOCの中から選択された最も低い個別SOCを全体SOCとして管理する第3処理を行う
(作用及び効果)
実施形態では、蓄電システム100は、参照SOCが第1範囲に属する場合に、最も高い個別SOCを全体SOCとして管理する第1処理を行う。このような構成によれば、2以上の個別SOCの単純平均を全体SOCとして管理されるケースと比べて、SOCが上限SOCに達しにくいという事態を抑制することができる。例えば、全体SOCが出力される場合には、ユーザの違和感が軽減され、全体SOCの推移がログとして記憶される場合には、ログの不自然さが軽減される。
実施形態では、蓄電システム100は、参照SOCが第3範囲に属する場合に、最も低い個別SOCを全体SOCとして管理する第3処理を行う。このような構成によれば、2以上の個別SOCの単純平均を全体SOCとして管理されるケースと比べて、BCP容量又は使用不可容量(下限側)が使用されるリスクが軽減される。或いは、2以上の個別SOCの単純平均を全体SOCとして管理さているにもかかわらずに、いずれか1つの蓄電装置がBCP容量又は使用不可容量(下限側)の使用を回避するように放電を停止する構成が採用されているケースと比べて、ユーザの違和感が軽減され、ログの不自然さが軽減される。
実施形態では、蓄電システム100は、参照SOCが第2範囲に属する場合に、2以上の個別SOCに基づいて算出されるSOCを全体SOCとして管理する第2処理を行う。さらに、BCP容量を特定する下限SOCが第2範囲に属するように定められる。このような構成によれば、BCP容量として確保すべき蓄電残量を正確に残すことができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では特に触れていないが、制御部210、管理部220、出力部230及び記憶部240の少なくともいずれか1つは、PCS130でもよく、蓄電システム100を含む施設に設けられるEMSに設けられてもよい。EMSは、クラウドサービスによって提供されてもよい。
実施形態では特に触れていないが、蓄電システム100に設けられる信号線は、有線であってもよく、無線であってもよい。
実施形態では特に触れていないが、制御部210は、管理部220で管理される全体SOCに基づいて、蓄電システム100の充電又は放電を制御してもよい。例えば、制御部210は、全体SOCが上限SOCに達した場合に、蓄電システム100の充電を停止してもよい。同様に、制御部210は、全体SOCが下限SOCに達した場合に、蓄電システム100の放電を停止してもよい。
実施形態では、蓄電装置110の容量がBCP容量を含み、下限SOCはBCP容量を特定する。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。蓄電装置110の容量がBCP容量を含まずに、下限SOCが使用不可容量(下限側)を特定してもよい。
100…蓄電システム、110…蓄電装置、111…センサ、120…切替部、130…PCS、210…制御部、220…管理部、230…出力部、240…記憶部

Claims (6)

  1. 1つの電力変換装置に対して2以上の蓄電装置が並列で接続された蓄電システムであって、
    前記2以上の蓄電装置のそれぞれに対応する2以上の個別充電状態を特定する情報と、前記蓄電システムの全体充電状態を特定する情報と、を管理する管理部を備え、
    前記管理部は、
    前記蓄電システムの参照全体充電状態が第1範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態の中から選択された最も高い個別充電状態を前記全体充電状態として管理する第1処理を行い、
    前記蓄電システムの参照全体充電状態が前記第1範囲よりも低い第2範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態に基づいて算出される充電状態を前記全体充電状態として管理する第2処理を行い、
    前記蓄電システムの参照全体充電状態が前記第2範囲よりも低い第3範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態の中から選択された最も低い個別充電状態を前記全体充電状態として管理する第3処理を行う、蓄電システム。
  2. 前記全体充電状態を出力する出力部を備える、請求項1記載の蓄電システム。
  3. 前記全体充電状態の推移をログとして記憶する記憶部を備える、請求項1又は請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記蓄電システムとして非常用に確保すべき残容量を特定する下限充電状態が定められており、
    前記第2処理で管理される前記全体充電状態が前記下限充電状態を下回らないように、前記蓄電システムの放電を制御する制御部を備える、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  5. 前記第2処理で管理される前記全体充電状態は、前記2以上の個別充電状態の平均である、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  6. 1つの電力変換装置に対して2以上の蓄電装置が並列で接続された蓄電システムで用いる管理方法であって、
    前記2以上の蓄電装置のそれぞれに対応する2以上の個別充電状態を特定する情報を管理するステップAと、
    前記蓄電システムの全体充電状態を特定する情報を管理するステップBと、を備え、
    前記ステップBは、
    前記蓄電システムの参照全体充電状態が第1範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態の中から選択された最も高い個別充電状態を前記全体充電状態として管理するステップと、
    前記蓄電システムの参照全体充電状態が前記第1範囲よりも低い第2範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態に基づいて算出される充電状態を前記全体充電状態として管理するステップと、
    前記蓄電システムの参照全体充電状態が前記第2範囲よりも低い第3範囲に属する場合に、前記2以上の個別充電状態の中から選択された最も低い個別充電状態を前記全体充電状態として管理するステップと、を含む、管理方法。
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