JP2021052332A - 紙文書管理システム及び紙文書管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙文書の社外流出を適切に管理することが可能な紙文書管理システム及び紙文書管理方法を提供する。【解決手段】機密度区分ルールに基づき、印刷出力する文書の機密度ランクを決定する機密度ランク決定手段と、文書識別情報と機密度ランクとを対応付けて記憶した文書データベースと、印刷した文書を文書管理エリアから個人が持ち出す場合に、当該個人が持出可能な文書の機密度ランク、印刷した文書を文書管理エリアから持ち出す場合に必要な上長からの許可情報を文書識別情報に対応付けて管理する持出許可管理手段と、文書を印刷する印刷手段と、文書を印刷する場合に上記文書データベースに記憶された当該文書の文書識別情報と機密度ランクを記録したタグを印刷される文書に付帯可能にまたは付帯させて発行するタグ発行手段と、文書の持出の可否を判定する文書持出可否判定手段とを具備することを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、紙文書管理システム及び紙文書管理方法に関するものである。
従来、企業における情報漏洩事件は、ウェブサイトや情報共有サービスへの不正アクセスなどインタネットを介した情報漏洩事件が多いと思われがちであるが、それらは事件全体のごく一部の情報漏洩に過ぎない。情報漏洩の発生源として最も多いのは紙文書などの「紙媒体(印刷物)」であり、全体の6割以上を占めている。
従来の情報漏洩対策管理方法としては特許文献1に記載の発明を挙げることができる。
この特許文献1に記載の発明は、印刷出力後の重要情報等の漏洩を防止することを目的としている。具体的には、印刷出力を実行するときに利用者端末に挿入された認証媒体の情報と共に印刷するデータを利用者端末から印刷管理装置へ送信し、上記送信された印刷データを印刷装置へ前記認証情報と共に再送信する。また、上記利用者端末に挿入した認証媒体の認証情報が指定された印刷装置に入力されると、上記印刷管理装置から送信されてきた印刷データを印刷出力すると共に印刷出力者の特定を前記認証情報に基づいて行い、上記印刷管理装置によって利用者ごとに上記印刷装置の印刷出力を制御するというものである。
また、非特許文献1に記載されたものも知られている。この非特許文献1には、バイオ認証装置と連携して登録したユーザのみが印刷できる仕組みが記載されている。
特願2004−259122号公報
富士通、"SecureLoginPrint XL-SE100F システム構成例"、[online]、[令和1年8月29日検索]、インターネット〈http://www.fmworld.net/biz/printer/option/xlse100f/system.html〉
また、従来における印刷物の情報管理では、個人を特定する方法としてプリンタとFAXなどの複合機に対し、ID、パスワードを入力する方法があるが、このIDやパスワードを他人が流用する可能性が高いので、信頼性が低い。また一般的に、機密情報が入った印刷物は他人に渡ると情報流出防止機能が無いため、機密情報漏洩に歯止めがかからない問題があり、更に、印刷出力後の重要情報等の漏洩を防止する仕組みが無いという問題がある。例えば、機密情報を印刷し、鞄に入れて簡単に持ち出したりすることができる。
本発明は、機密情報が入った文書を複写機等でコピーした際には、その文書の機密度ランクが確定するようにし、この機密度ランクを用いてその文書の持出しに必要な場合に規制がかかるようにし、紙文書の社外流出を適切に管理することが可能な紙文書管理システム及び紙文書管理方法を提供する。
本実施形態に係る紙文書管理システムは、文書を複数の機密度ランクに区分する場合の機密度区分ルールに基づき、印刷出力する文書の機密度ランクを決定する機密度ランク決定手段と、複数の文書及び当該文書の文書識別情報と、前記機密度ランク決定手段により決定された機密度ランクとを対応付けて記憶した文書データベースと、印刷した文書を文書管理エリアから個人が持ち出す場合に、当該個人が持出可能な文書の機密度ランク、持出に必要な許可を受けるべき上長情報及び個人識別情報が記憶された文書持出条件データベースと印刷した文書を文書管理エリアから持ち出す場合に必要な上長からの許可情報を文書識別情報に対応付けて管理する持出許可管理手段と、文書を印刷する印刷手段と、文書を印刷する場合に上記文書データベースに記憶された当該文書の文書識別情報と機密度ランクを記録したタグを印刷される文書に付帯可能にまたは付帯させて発行するタグ発行手段と、文書管理エリアから人が入退出する場所において個人識別情報を得ると共に、前記タグから文書識別情報と機密度ランクを得て前記持出許可管理手段によって管理された許可情報と前記文書持出条件データベースを参照して、当該文書の持出の可否を判定する文書持出可否判定手段と、前記文書持出可否判定手段の判定結果に基づき個人が入退出する場所に設けられたゲートの開閉を制御するゲート開閉制御手段と、を具備することを特徴とする。
本実施形態に係る紙文書管理システムの構成図。 本実施形態に係る紙文書管理システムに用いられる紙文書管理サーバの構成図。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおける紙文書管理サーバのCPUが実現する各手段を示す図(図3(A))と、外部記憶装置14A記憶された2つのデータベースを示す図(図3(B))。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて用いられる機密度区分ルールの一例を示す図。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて用いられる機密度区分ルールの一例を示す図。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて用いられる機密度区分ルールの一例を示す図。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて用いられる機密度区分ルールの一例を示す図。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて用いられる機密度区分ルールの一例を示す図。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて用いられる文書データベースの一例を示す図。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて用いられる文書持出条件データベースの一例を示す図。 本実施形態に係る紙文書管理システムに用いられるコピー・プリンタ装置の構成図。 本実施形態に係る紙文書管理システムに用いられる紙出力権限情報テーブルの一例を示す図。 本実施形態に係る紙文書管理システムに用いられる紙文書管理用タグ発行機の構成図。 本実施形態に係る紙文書管理システムに用いられるシュレッダの構成図。 本実施形態に係る紙文書管理システムに用いられる個人用パーソナルコンピュータの構成図。 本実施形態に係る紙文書管理システムに用いられるチェックゲート装置の構成図。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて、パーソナルコンピュータ等で作成された文書を文書データベースへ登録する場合の処理のフローチャート。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて、社外等へ持ち出す紙文書をコピーする場合に、コピー・プリンタ装置において行う入力処理のフローチャート。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて、文書データベースへ登録された文書を社外等へ持ち出す紙文書として出力する場合に、コピー・プリンタ装置において行う入力処理のフローチャート。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて、社外等へ持ち出す紙文書として出力する入力がなされた場合に、紙文書管理サーバのCPUが行う処理を示すフローチャート。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて、紙文書持出申請がなされた場合に紙文書管理サーバのCPUが持出許可管理手段として行う処理を示すフローチャート。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて、紙文書持出申請に対する持出許可が発された場合に紙文書管理サーバのCPUが持出許可管理手段として行う処理を示すフローチャート。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて、紙文書の持出管理のために紙文書管理サーバとゲートチェック装置が動作する場合に、紙文書管理サーバのCPUが行う処理動作のフローチャート。 本実施形態に係る紙文書管理システムにおいて、紙文書の廃棄管理のために紙文書管理サーバのCPUが行う処理動作のフローチャート。
以下添付図面を参照して本発明に係る紙文書管理システム及び紙文書管理方法の実施形態を説明する。各図において、同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図1に本実施形態に係る紙文書管理システムの構成図を示す。本実施形態に係る紙文書管理システムは、紙文書管理サーバ10を中心として構成され、この紙文書管理サーバ10に、コピー・プリンタ装置20、紙文書管理用タグ発行機30、シュレッダ40、個人用パーソナルコンピュータ(以下、個人用PC)50−1〜50−n、チェックゲート装置60がネットワークを介して接続されている。本実施形態に係る紙文書管理システムは、例えば会社などの文書管理エリアから紙に印刷された文書、つまり紙文書を持ち出す場合に適切な管理がなされるようにするものである。上記のように文書管理エリアを会社としているため、そこに居る人を社員と称したり、単に人と称したりする。
紙文書管理サーバ10は、例えば図2に示すように構成されている。即ち、紙文書管理サーバ10は、主メモリ12に記憶されたプログラムやデータを用いて各部を統括制御するCPU11に、バス13を介して外部記憶インタフェース14、入力インタフェース15、表示インタフェース16、ネットワークインタフェース17が接続された構成を有する。
外部記憶インタフェース14には、外部記憶装置14Aが接続されている。外部記憶装置14Aには、CPU11が用いるプログラムやデータが記憶されており、後に述べる文書データベース141や文書持出条件データベース142が記憶されている。入力インタフェース15には、コマンドやデータを入力するための入力装置15Aとマウス15Bなどのポインティングデバイスが接続されている。
表示インタフェース16には、情報を表示するための表示装置16Aが接続されている。ネットワークインタフェース17には、ネットワーク回線17A−1〜17A−N(所要の正の整数)が接続され、コピー・プリンタ装置20、紙文書管理用タグ発行機30、シュレッダ40、個人用パーソナルコンピュータ(以下、個人用PC)50−1〜50−n、チェックゲート装置60がネットワーク回線17A−1〜17A−Nを介して接続されている。
CPU11は、外部記憶装置14Aから図3(A)に示す機密度ランク決定手段111のプログラム、持出許可管理手段112のプログラム、文書持出可否判定手段113のプログラム、廃棄情報管理手段114のプログラムを主メモリ12へ読み出して実行する。
CPU11は、機密度ランク決定手段111のプログラムによって、文書を複数の機密度ランクに区分する場合の機密度区分ルールに基づき、印刷出力する文書の機密度ランクを決定する機密度ランク決定手段111として動作する。機密度区分ルールは、外部記憶装置14Aに記憶されているもので、例えば、図4に示される文書に含まれる単語を複数の機密度ランクに区分した単語−機密度区分ルール情報のものを挙げることができる。この図4の例では、文書内に「機密」、「社外秘」などのキーワードが入っているときには、この文書の機密度ランクをAとすることを意味する。また、文書内に「重要」、「特定人」などのキーワードが入っているときには、この文書の機密度ランクをBとすることを意味する。文書内に「契約」、「部長決済」などのキーワードが入っているときには、この文書の機密度ランクをCとすることを意味する。文書内に「開示可」、「部数限定」などのキーワードが入っているときには、この文書の機密度ランクをDとすることを意味する。文書内に「配布可」、「制限なし」などのキーワードが入っているときには、この文書の機密度ランクをEとすることを意味する。
また、機密度区分ルールとしては、図5に示すように、文書の使途を複数の機密度ランクに区分した文書使途−機密度区分ルール情報のものを挙げることができる。例えば、「社内限定の会議」や「役員会議」に用いる文書である場合には、この文書の機密度ランクをAとすることを意味する。また、「1週間以内の会議」に用いる文書である場合には、この文書の機密度ランクをBとすることを意味する。また、「社内掲示」に用いる文書である場合には、この文書の機密度ランクをCとすることを意味する。また、「一般訪問者との会議」に用いる文書である場合には、この文書の機密度ランクをDとすることを意味する。更に、「ビラ撒き」に用いる文書である場合には、この文書の機密度ランクをEとすることを意味する。
更に、機密度区分ルールとしては、図6に示すように、文書を紙に印刷して出力する人の役職・地位により印刷文書を複数の機密度ランクに区分した役職・地位−機密度区分ルール情報を挙げることができる。このルールは、この文書を印刷する人物が「社長」や「役員」であれば、この文書の機密度ランクをAとすることを意味する。また、この文書を印刷する人物が「部長」であれば、この文書の機密度ランクをBとすることを意味する。また、この文書を印刷する人物が「課長」であれば、この文書の機密度ランクをCとすることを意味する。また、この文書を印刷する人物が「係長」であれば、この文書の機密度ランクをDとすることを意味する。更に、この文書を印刷する人物が「一般社員」であれば、この文書の機密度ランクをEとすることを意味する。上記機密度ランク決定手段111は、上記3つのカテゴリーのルールの少なくとも1つを用いて印刷出力する文書の機密度ランクを決定することができる。
機密度区分ルールは、上記のものに限らず、例えば図7に示すように、ランクBの文書としては、図示の通りの電話番号が含まれるもの、図示の通りの住所・居所が含まれるもの、図示の通りのメールアドレスが含まれるもの、図示の通りの氏名・名称が含まれるもの、などと定義して外部記憶装置14Aに記憶することができる。更に、図8に示すように、ランクAとすべき文書に含まれている用語を定義することができる。図8の例では、「単価」について「a1」、「a2」、「a3」・・・が記載されている場合に、当該文書をAとすべきことが定義されている。また、「見積」について「b1」、「b2」、「b3」・・・が記載されている場合に、当該文書をAとすべきことが定義されている。更に、用語として「社外秘」、「グループ外秘」、「コンフィデンシャル」や「取扱注意」などが用いられている当該文書をAとすべきことが定義されている。
既に述べたように、外部記憶装置14Aには、文書データベース141と文書持出条件データベース142が記憶されている(図3(B))。文書データベース141は、複数の文書及び当該文書の文書ID(識別情報)と、上記機密度ランク決定手段111により決定された機密度ランクとが対応付けられて記憶されたものである。
文書データベース141の一例を、図9に示す。文書データベース141には、誰がこの文書を作成したのかを示す「作者の氏名とID(識別情報)」が記録され、次に、紙出力した社員のID(識別情報)が記録され、紙出力した本人名称が記録され、紙出力した年月日時刻が記録され、紙出力される文書の文書・画像や文書のタイトルなどが記録され、枚数、重要度と上長許可が済んだか未だ済んでいないかの情報、文書ID(識別情報)が記録され、文書に関する廃棄情報も記録される。
文書持出条件データベース142の一例を図10に示す。文書持出条件データベース142は、印刷した文書を文書管理エリアから個人が持ち出す場合に、当該個人が持出可能な文書の機密度ランク、持出に必要な許可を受けるべき上長情報及び個人識別情報が記憶されたものである。図10の例では、社員の氏名・ID(個人識別情報)に対応して、持出可能な文書の機密度ランクと、上長許可が必要な文書の機密度ランクと、上長の役職・氏名・ID(識別情報)が対応付けられて記憶されている。なお、この文書持出条件データベース142には、許可申請書を送る場合に必要な上長のメールアドレスなどが記憶されていても良い。
図3(A)に示した持出許可管理手段112は、印刷した文書を文書管理エリアから持ち出す場合に必要な上長からの許可情報を文書識別情報に対応付けて管理するものである。具体的には、持出許可管理手段112は、図9の重要度と共に記録されている上長許可が済んだか未だ済んでいないか或いは申請中であることなどの許可情報の管理を文書データベース141に記録することにより行う。
図3(A)に示した文書持出可否判定手段113は、文書管理エリアから人が入退出する場所において個人識別情報を得ると共に、上記タグから文書識別情報と機密度ランクを得て上記持出許可管理手段112によって管理された許可情報と上記文書持出条件データベース142を参照して、当該文書の持出の可否を判定するものである。廃棄情報管理手段114は、紙文書の廃棄期限を管理すると共に、シュレッダ40により細断を行う場合に該当文書識別情報の通知を受けて廃棄/存在の情報を管理するものである。文書持出条件データベース142には、紙文書の廃棄期限の情報、廃棄/存在の情報が記憶されており、廃棄情報管理手段114は、上記の情報に基づく紙文書の廃棄などを通知する。
図1に示した、コピー・プリンタ装置20は、複写機であり、またプリンタでもあり、例えば図11に示すような構成を有している。コピー・プリンタ装置20は、主メモリ・外部記憶装置22に記憶されたプログラムやデータを用いて各部を統括制御するCPU21に、バス23を介して画像読取インタフェース24、印刷インタフェース25、表示・入力インタフェース26、ネットワークインタフェース27、ID読取インタフェース28が接続された構成を有する。主メモリ・外部記憶装置22には、社員がこのコピー・プリンタ装置20を用いて紙に印刷して出力することが許容されている文書の機密度ランクが、各社員のID(識別情報)に対応付けられた紙出力権限情報テーブルが記憶されている。この紙出力権限情報テーブルでは、図12に示すように、社員ID(識別情報)に対応して、プリントアウトできる文書の機密度ランクが記憶されている。具体的には、社員識別情報が001の社員は、機密度ランクAまで(従って、全ての機密度ランク)の文書を出力可能であり、社員識別情報が002の社員は、機密度ランクC(EからC)までの文書を出力可能であり、社員識別情報が003の社員は、全ての文書を出力できないことが示されている(0が設定されている)。
画像読取インタフェース24には、イメージスキャナ24Aが接続されている。イメージスキャナ24Aは、コピー機の文書読取機能を実現するもので、読み取ったイメージはコピー用に主メモリ・外部記憶装置22に記憶される。この複写機であるコピー・プリンタ装置20には、OCRが主メモリ・外部記憶装置22にプログラムとして設けられており、紙文書の内容をキャラクタコードとし、このキャラクタコードを、紙文書管理サーバ10の機密度ランク決定手段111へ送出する。勿論、紙文書管理サーバ10にOCR機能を持たせて、コピー・プリンタ装置20からイメージのままに紙文書管理サーバ10へ送る構成とすることもできる。
印刷インタフェース25には、印刷装置25Aが接続されている。印刷装置25Aは上記イメージスキャナ24Aにより得られたイメージを紙に印刷して出力し、また、紙文書管理サーバ10の文書データベース141において記憶管理されているパーソナルコンピュータ(後述する個人用PC50−1〜50−n)等で作成されたキャラクタと画像が混合した文書データを、CPU21においてイメージに変換し、これを紙に印刷して出力する機能構成を有するものである。
ここで、パーソナルコンピュータ等で作成された文書を登録する場合の処理のフローチャートを図17に示す。パーソナルコンピュータ等で作成された文書をパーソナルコンピュータ等から紙文書管理サーバ10へ登録要求のコマンドと共に送る(S11)。勿論、文書データベース141に登録する際に必要な作者氏名や作者ID(識別情報)なども送信する。これを受けた紙文書管理サーバ10のCPU11は、機密度ランク決定手段111のプログラムによって、文書を複数の機密度ランクに区分する場合の機密度区分ルールに基づき、文書の機密度ランクを決定すると共に、文書ID(識別情報)等の必要情報を発生させて文書データベース141へ登録する(S12)。
表示・入力インタフェース26には、表示入力装置26Aが接続されている。表示入力装置26Aは、情報を表示する表示装置とこの表示装置の上に設けられたタッチパネルにより構成される情報入力部とにより構成することができる。表示入力装置26Aにおいてはこのシステムのコピー・プリンタ装置20として必要な情報を表示し、必要な情報やコマンドを入力が可能に構成されている。
ネットワークインタフェース27には、ネットワーク回線27A−1が接続され、このネットワーク回線27A−1によって紙文書管理サーバ10との間で通信が可能となっている。ID読取インタフェース28には、社員ID(識別情報)読取部28Aが接続されている。社員ID(識別情報)読取部28Aは、例えばICカードにより作成された社員証から社員ID(識別情報)を読み取るICカードリーダにより構成され、ICカードに記憶された情報中の少なくとも社員ID(識別情報)を読み取るものである。
図1に示した紙文書管理用タグ発行機30は、図13に示すように構成されている。この紙文書管理用タグ発行機30は、紙文書に付帯させるタグを発行するものである。タグとしては、情報を電子的にリードライト可能なRFIDやICタグにより構成されることが好ましい。また、何枚かの紙を閉じるステップルタイプのものや紙に張り付けることができるように、裏面に接着剤が塗布されたシール状のものが好ましい。
この紙文書管理用タグ発行機30は、主メモリ・外部記憶装置32に記憶されたプログラムやデータを用いて各部を統括制御するCPU31に、バス33を介してタグ情報出力インタフェース34、印刷インタフェース35、表示・入力インタフェース36、ネットワークインタフェース37が接続された構成を有する。
タグ情報出力インタフェース34には、タグ出力部34Aが接続されている。タグ出力部34Aは、紙文書管理サーバ10から送られてくる文書の機密度ランク等の情報をタグに書き込んで出力するものである。タグには、文書ID(識別情報)と文書の機密度ランクが記憶されていることが必須であり、これ以外に前述した上長の許可情報が記憶されていても良い。
印刷インタフェース35には、印刷装置35Aが接続されている。この印刷装置35Aは、例えば文書の表紙のみを印刷するものとする。紙文書管理サーバ10から文書のタイトルが送られてくるものとし、この表紙には文書のタイトルを印刷して出力するように構成される。この印刷装置35Aは、タグ出力部34Aから出力されたタグを文書に付帯させる機能を備えていることができる。即ち、タグ出力部34Aから出力されたタグを、上記表紙に付帯させる。例えば、タグがステップルタイプのものであれば、ステップル止めを行う。タグがクリップタイプのものであれば、クリップで文書をまとめるようにクリップ止めを行う。また、裏面に接着剤が塗布されたシール状のタグであれば、貼着を行う。このように本実施形態では、紙文書管理用タグ発行機30と印刷装置35Aが、タグ発行手段であり、文書を印刷する場合に上記文書データベースに記憶された当該文書の文書識別情報と機密度ランクを記録したタグを印刷される文書に付帯可能にまたは付帯させて発行する。なお、タグは基本的にRFIDなどのICタグであることが好適であるが、1次元バーコードや2次元バーコードなどの印刷による紙やシールにより構成されることができ、この場合には、印刷装置35Aにおいて表紙に直接印刷するか、タグ出力部34Aから出力された紙やシール状のタグを印刷装置35Aにおいて貼着しても良い。
表示・入力インタフェース36には、表示入力装置36Aが接続されている。表示入力装置36Aは、情報を表示する表示装置と例えばこの表示装置の上に設けられたタッチパネルにより構成される情報入力部とにより構成することができる。表示入力装置36Aにおいてはこのシステムの紙文書管理用タグ発行機30として必要な情報を表示し、必要な情報やコマンドを入力可能に構成されている。
ネットワークインタフェース37には、ネットワーク回線37A−1が接続され、このネットワーク回線37A−1によって紙文書管理サーバ10との間で通信が可能となっている。なお、紙文書管理用タグ発行機30は、タグ情報出力インタフェース34とタグ出力部34Aの構成と、印刷装置35Aは、タグ出力部34Aから出力されたタグを文書に付帯させる機能をコピー・プリンタ装置20に取り付け、コピー・プリンタ装置20と紙文書管理用タグ発行機30を統合した装置としても良い。
図1に示したシュレッダ40は、図14に示すように構成されている。このシュレッダ40は、主メモリ・外部記憶装置42に記憶されたプログラムやデータを用いて各部を統括制御するCPU41に、バス43を介してタグリーダインタフェース44、紙裁断部インタフェース45、表示・入力インタフェース46、ネットワークインタフェース47、ID読取インタフェース48が接続された構成を有する。
タグリーダインタフェース44には、タグリーダ44Aが接続されている。タグリーダ44Aは、タグがRFIDやICタグにより構成される場合は、これを電子的に読み取るリーダであり、タグが1次元或いは2次元のバーコードによる場合は、バーコードリーダである。紙裁断部インタフェース45には、紙裁断部45Aが接続されている。紙裁断部45Aは通常のシュレッダの紙裁断機構を指す。
表示・入力インタフェース46には、表示入力装置46Aが接続されている。表示入力装置46Aは、情報を表示する表示装置と例えばこの表示装置の上に設けられたタッチパネルにより構成される情報入力部とにより構成することができる。表示入力装置46Aにおいてはこのシステムのシュレッダ40として必要な情報を表示し、必要な情報やコマンドを入力可能に構成されている。
ネットワークインタフェース47には、ネットワーク回線47A−1が接続され、このネットワーク回線37A−1によって紙文書管理サーバ10との間で通信が可能となっている。ID読取インタフェース48には、社員ID(識別情報)読取装置48Aが接続されている。社員ID(識別情報)読取装置48Aは、例えばICカードにより作成された社員証から社員ID(識別情報)を読み取るICカードリーダにより構成され、ICカードに記憶された情報中の少なくとも社員ID(識別情報)を読み取るものである。
図1に示した個人用PC50−1〜50−nは、同一の構成であり、例えば個人用PC50として図15に示すように構成される。個人用PC50は、主メモリ52に記憶されたプログラムやデータを用いて各部を統括制御するCPU51に、バス53を介して外部記憶インタフェース54、入力インタフェース55、表示インタフェース56、ネットワークインタフェース57が接続された構成を有する。
外部記憶インタフェース54には、外部記憶装置54Aが接続されている。外部記憶装置54Aには、CPU51が用いるプログラムやデータが記憶されており、文書持出申請を行うためのプログラムやその他のプログラムとデータが記憶されている。入力インタフェース55には、コマンドやデータを入力するための入力装置55Aとマウス55Bなどのポインティングデバイスが接続されている。
表示インタフェース56には、情報を表示するための表示装置56Aが接続されている。ネットワークインタフェース57には、ネットワーク回線57A−1が接続され、他の個人用PC50−1〜50−n、紙文書管理サーバ10にネットワークを介して接続されている。
図1に示したチェックゲート装置60は、図16に示されるように構成されている。このチェックゲート装置60は、主メモリ・外部記憶装置62に記憶されたプログラムやデータを用いて各部を統括制御するCPU61に、バス63を介してタグリーダインタフェース64、ゲートインタフェース65、表示・入力インタフェース66、ネットワークインタフェース67、ID読取インタフェース68が接続された構成を有する。
タグリーダインタフェース64には、タグリーダ64Aが接続されている。タグリーダ64Aは、タグがRFIDやICタグにより構成される場合は、これを電子的に読み取るリーダであり、タグが1次元或いは2次元のバーコードによる場合は、バーコードリーダである。ゲートインタフェース65には、ゲート開閉装置65Aが接続されている。ゲート開閉装置65Aは、個人が入退出する場所に設けられたゲートと、このゲートの開閉を制御するゲート開閉制御手段とを含むものである。ゲート開閉制御手段は、紙文書管理サーバ10のCPU11によって実現される文書持出可否判定手段113の判定結果を受ける。そしてゲート開閉制御手段は、この判定結果に基づき個人が入退出する場所に設けられたゲートの開閉を制御する。
表示・入力インタフェース66には、表示入力装置66Aが接続されている。表示入力装置66Aは、情報を表示する表示装置と例えばこの表示装置の上に設けられたタッチパネルにより構成される情報入力部とにより構成することができる。表示入力装置66Aにおいてはこのシステムのチェックゲート装置60として必要な情報を表示し、必要な情報やコマンドを入力可能に構成されており、警報を発生することが可能な構成を備えていても良い。
ネットワークインタフェース67には、ネットワーク回線67A−1が接続され、このネットワーク回線67A−1によって紙文書管理サーバ10との間で通信が可能となっている。ID読取インタフェース68には、社員ID(識別情報)読取装置68Aが接続されている。社員ID(識別情報)読取装置68Aは、例えばICカードにより作成された社員証から社員ID(識別情報)を読み取るICカードリーダにより構成され、ICカードに記憶された情報中の少なくとも社員ID(識別情報)を読み取るものである。
以上のように構成された紙文書管理システムにおいて社外等へ持ち出す紙文書をコピーする場合には、図18に示すようにコピー・プリンタ装置20において入力を行う。まず、ICカード等の社員証を社員ID(識別情報)読取装置28A(ICカードリーダ)に近接させるなどの操作を行うことにより、社員証から社員ID(識別情報)等を読み取らせる(S21)。更に、コピー対象文書を原稿送りトレイにセットし、部数の指示と出力要求を表示入力装置26Aから入力する(S22)。上記で入力された情報は、紙文書管理サーバ10へ送信される。
また、本実施形態では、パーソナルコンピュータ等で作成され文書データベース141へ登録されている文書を持ち出す紙文書としてコピー・プリンタ装置20から出力することができる。この場合には、出力させる文書のID(識別番号)が出力を希望する者において分かっている必要がある。この出力希望者は、社員ID(識別情報)読取装置28Aにおいて図19に示すようにコピー・プリンタ装置20において入力を行う。まず、ICカード等の社員証を社員ID(識別情報)読取装置28A(ICカードリーダ)に近接させるなどの操作を行うことにより、社員証から社員ID(識別情報)等を読み取らせる(S31)。出力させる文書のID(識別番号)、部数の指示と出力要求を表示入力装置26Aから入力する(S32)。上記で入力された情報は、紙文書管理サーバ10へ送信される。
図18に示す入力または図19に示す入力が行われた場合には、紙文書管理サーバ10のCPU11は、図20に示すフローチャートの処理を実行する。コピー・プリンタ装置20において入力された社員ID(識別情報)等情報が送られてくるので、この入力された社員ID(識別情報)等情報が必要十分であるかを確認し(S41)、必要十分であるかを判定する(S42)。必要十分でない場合には、NOへ分岐し、処理を終了する。
ステップS42においてYESへ分岐すると、文書データベース141へ登録されている文書、つまり既存文書なので、出力が要求されているかを検出する(S43)。ここでNOとなると、ステップS44へ進み、コピー・プリンタ装置20のOCRにより変換され送られてきたキャラクタを使って、文書の機密度ランクを求め、文書ID等を発行し、必要な情報と共に文書データベース141に1つの文書分の情報を登録する(S44)。
上記ステップS44の処理が終了した場合またはステップS43においてYESへ分岐した場合にはステップS45へ進み、この文書の機密度ランクと図12に示した紙出力権限情報テーブルの情報を用いて、当該社員に当該文書を紙出力する権限があるのかを検出する(S45)。このステップS45で権限があることが検出されると、タグに記録すべき情報を文書データベース141の該当欄から選択して作成し、紙文書管理用タグ発行機30へ送ってタグを発行し、出力する文書情報(画像とキャラクタ)をコピー・プリンタ装置20へ送ってコピー出力或いはプリントアウトさせる(S46)。ここで、印刷装置35Aは、紙文書管理用タグ発行機30のタグ出力部34Aから出力されたタグを文書に付帯させる機能を備えているので、出力された1部1部の文書にタグが付帯される。次に、上記ステップS46の処理を受けて文書データベース141の該当欄へ、出力日時や出力した部数などの追加情報を記録して(S47)処理を終了する。
一方、ステップS45においてNOへ分岐した場合には、文書データベース141の該当欄を参照して上長等の特別許可が得られているかを検出し(S48)、このステップS48においてYESとなるとステップS46へ進み、既述の処理を行う。また、ステップS48においてNOとなるとステップS49へ進み、上長等の特別許可を得るように表示する表示データをコピー・プリンタ装置20へ送ってコピー・プリンタ装置20の表示入力装置26Aに表示させ、上長へ報告メールなどを送出して、文書データベース141の該当欄へ、出力要求に係る概略情報などの追加情報を記録して(S49)処理を終了する。なお、上長へ報告メールなどには、紙出力要求を行った社員の氏名とID(識別情報)、日時情報、文書の一部の情報(画像とキャラクタ)などを含めることができる。
本実施形態では、印刷した文書を文書管理エリアから持ち出す場合に必要な上長からの許可情報を文書識別情報に対応付けて管理するものである。この管理は、既述の通り、紙文書管理サーバ10のCPU11が持出許可管理手段112として図21と図22のフローチャートによって実行する。
上長等の特別許可を受ける場合には、次のように処理を進めることができる。上記図20のステップS49において説明したように、上長等の特別許可を得るように表示する表示データをコピー・プリンタ装置20へ送ってコピー・プリンタ装置20の表示入力装置26Aに表示がなされる。これを見て該当の社員がコピー・プリンタ装置20から持出許可申請を発することができる。この場合には現在処理中の件であるから、持出許可申請に係る文書ID(識別情報)が紙文書管理サーバ10のCPU11において保持されている。勿論、当該社員のパーソナルコンピュータ(50−1〜50−nのいずれか)から持出許可申請を発することができ、持出許可申請に係る文書ID(識別情報)を入力して行う。
コピー・プリンタ装置20または当該社員のパーソナルコンピュータ(50−1〜50−nのいずれか)において持出許可申請のメニューを選択することができ、所定の事項を入力し、「申請」の実行を入力するものとする。上記所定の事項は、対象の文書ID(識別情報)と申請者の社員ID(識別情報)程度で済ませることができ、これらの入力も前述のような状況でコピー・プリンタ装置20から申請する場合には入力を省略できる。
上記の持出許可申請は、紙文書管理サーバ10へ送られ、CPU11が受付する(S51)。そこで、CPU11は、文書持出条件データベース142を参照して当該文書の持出に関する申請許可権限者を求め(S52)、申請許可権限者へ申請書を送出する(S53)。ここで、「申請許可権限者へ申請書を送出」とは、申請許可権限者のパーソナルコンピュータ(50−1〜50−nのいずれか)へ送信するものとする。申請許可権限者へ申請中であることは文書データベース141に記録する(S54)。
上記の処理により、申請許可権限者のパーソナルコンピュータ(50−1〜50−nのいずれか)において、申請書が着信し、許可書を送ることになる。当該申請許可権限者のパーソナルコンピュータ(50−1〜50−nのいずれか)において持出許可書を送信のメニューを選択することができ、所定の事項を入力し、「送信」の実行を入力するものとする。この場合には、申請書への返信であるから特に入力することはないが、持出の日付や部数を条件とするならば、これを入力しても良い。
申請許可権限者から送られた許可書は申請者のパーソナルコンピュータ(50−1〜50−nのいずれか)に届くと共に紙文書管理サーバ10へ送られるようにアドレスが設定されており、図22に示すようにCPU11が受取る(S61)。そこで、CPU11は、許可書の内容を文書データベース141に反映させる(S62)。
本実施形態では、紙文書の持出管理のために紙文書管理サーバ10とゲートチェック装置60が管理のための動作を行う。ゲートチェック装置60では、社員が出て行くときに社員ID(識別情報)読取装置68Aが社員ID(識別情報)を読み取り、タグリーダ64Aがタグの情報を読み出し、紙文書管理サーバ10へ送る。これに対し、紙文書管理サーバ10のCPU11が図23に示すフローチャートのプログラムを実行する。
上記の社員ID(識別情報)読取装置68Aによる読み取り結果とタグリーダ64Aによる読み取り結果を受け取る(S71)。この結果に基づき、タグからの情報が読み取れているかを検出する(S72)。紙文書が持ち出されるときには、必ずタグが付帯しているので、このステップS72においてNOとなると、即ち、そもそも紙文書を持っていないと、ゲート開閉装置65Aのゲートを開放して社員の通過が可能な状態とする(S73)。このステップS71〜S73の処理はゲートチェック装置60のCPU61が行うようにしても良い。
ステップS72において、タグからの情報が読み取れていることが検出されると、タグに記憶されている文書ID(識別情報)と文書データベース141の情報(前述の許可情報を含む)とを参照して持出不可文書があるかを検出する(S74)。このステップS74において、YESとなると、ゲート開閉装置65Aのゲートを閉成して表示入力装置66Aの警報を出力し、警備担当による文書の検索、事情聴取を促す指示を表示入力装置66Aの表示部へ表示する(S76)。
次にステップS77へ進んで、上長等の部署へ報告メールを送出し、必要な事項を文書データベース141へ登録する(S77)。報告メールには、持出不可の文書持出の報告であること、社員名、社員ID、持出の文書名やID(識別情報)、日時等とすることができるが、持ち出そうとした文書情報(画像とキャラクタ)を含んでも良い。また、ステップS74においてNOとなると、持出可能な文書の持出に関する情報、文書データベース141へ記録し(S75)、ゲート開閉装置65Aのゲートを開放して社員の通過が可能な状態とする(S73)。
以上のようにして、本実施形態によれば機密度の高い文書など重要文書が紙に印刷されて持ち出される危険を防止することができる。また、文書管理を適切に行うことができる。なお、タグが1次元バーコードや2次元バーコードなどの印刷による紙やシールにより構成される場合には、本実施形態で示した如くタグリーダで読み取ることができない。従って、係る場合には、文書データベース141を参照することにより紙印刷された文書をもつ社員を特定でき、その社員の通過は社員ID(識別情報)読取装置68Aによる読み取りにより検出可能である。これを利用して、ステップ76による処理を行うことができる。このとき、荷物検査を行って1次元バーコードや2次元バーコードなどの印刷がある文書を見つけ、1次元またはバーコードや2次元バーコードなどを読み取れば、持出不可文書が持ち出されようとしているかを適切に検出できる。
本実施形態では、紙文書の廃棄管理のために紙文書管理サーバ10とシュレッダ40が文書管理のための動作を行う。図24には、この場合に紙文書管理サーバ10のCPU11が行う処理のフローチャートが示されている。まず、文書の廃棄期限管理を行うための時刻となったかを検出する(S81)。例えば、午前零時などの廃棄期限管理を行うための時刻となると、YESへ分岐し、廃棄期限となった文書があるかを検出する(S82)。
上記、テップS82においてNOとなるとステップS81へ戻って処理を行う一方、ステップS82においてYESとなると、廃棄文書の所持者(紙出力した社員)へ紙文書の廃棄を促す通知を行い、文書データベース141において該当文書に関する情報の更新を行う(S83)。
また、ステップS81においてNOへ分岐すると、シュレッダ40において紙文書の廃棄作業開始の指示が入力されたかを検出する(S84)。このステップS84においてNOへ分岐するとステップS81へ戻って処理がなされる。また、ステップS84においてYESとなると、社員はICカードにより作成された社員証を社員ID(識別情報)読取装置48Aに近接させ、文書に付帯されたタグをタグリーダ44Aに近接させているので、社員ID(識別情報)読取装置48Aから情報を取り込み、更にタグリーダ44Aから情報を取り込む(S85)。次に、社員ID(識別情報)読取装置48Aから取り込んだ情報と、タグリーダ44Aから取り込んだ情報(主に文書ID(識別情報))と文書データベース141の該当情報に基づき、廃棄許可できる文書であるかを検出する(S86)。
ステップS86においてYESであり、廃棄許可できる文書であることが検出されると、シュレッダ40による細断処理の許可をシュレッダ40へ送って細断を実行させ、これに対応して文書データベース141の該当情報を更新する(S87)。また、ステップS86においてNOへ分岐すると、「廃棄許可できない文書であること」を通知する表示データをシュレッダ40へ送って表示入力装置46Aにおいて上記通知の表示を行うと共に、上長等の部署へ報告メールを送出し、必要な事項を文書データベース141へ登録する(S88)。報告メールには、廃棄不可の文書が廃棄されかけたことの報告であること、社員名、社員ID、持出の文書名やID(識別情報)、日時等とすることができるが、当該文書情報(画像とキャラクタ)を含んでも良い。
以上のようにして、紙文書が不当に廃棄される事態を防止し、適切な管理が行われる。なお、シュレッダ40によって細断されて廃棄された文書についても、その文書情報(画像とキャラクタ)や付属する情報を文書データベース141に廃棄後にも所定期間保存するようにすることができる。勿論、機密度ランクが高い文書など所定の文書については、永久保存とするようにしても良い。また、本実施形態では、印刷装置35Aは、タグ出力部34Aから出力されたタグを文書に付帯させる機能を備えているものとしたが、紙文書管理用タグ発行機30がタグを印刷される文書に付帯可能に発行させる構成とすることができる。付帯可能に発行させるとは、タグがステップルタイプのものであれば、ステップル止めを人が行うことが可能なようにステップルとして完成したものを発行することを意味する。タグがクリップタイプのものであれば、クリップで文書をまとめるようにクリップ止めを人が行うことが可能なようにステップルとして完成したものを発行することを意味する。また、裏面に接着剤が塗布されたシール状のタグとして発行して、貼着を人が行うようにしても良い。
本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…紙文書管理サーバ、12…主メモリ、14A…外部記憶装置、15A…入力装置、16A…表示装置、17A…ネットワーク回線、20…コピー・プリンタ装置、30…紙文書管理用タグ発行機、40…シュレッダ、50−1〜50−n…個人用パーソナルコンピュータ、60…チェックゲート装置、111…機密度ランク決定手段、112…持出許可管理手段、113…文書持出可否判定手段、114…廃棄情報管理手段、141…文書データベース、142…文書持出条件データベース。

Claims (12)

  1. 文書を複数の機密度ランクに区分する場合の機密度区分ルールに基づき、印刷出力する文書の機密度ランクを決定する機密度ランク決定手段と、
    複数の文書及び当該文書の文書識別情報と、前記機密度ランク決定手段により決定された機密度ランクとを対応付けて記憶した文書データベースと、
    印刷した文書を文書管理エリアから個人が持ち出す場合に、当該個人が持出可能な文書の機密度ランク、持出に必要な許可を受けるべき上長情報及び個人識別情報が記憶された文書持出条件データベースと
    印刷した文書を文書管理エリアから持ち出す場合に必要な上長からの許可情報を文書識別情報に対応付けて管理する持出許可管理手段と、
    文書を印刷する印刷手段と、
    文書を印刷する場合に上記文書データベースに記憶された当該文書の文書識別情報と機密度ランクを記録したタグを印刷される文書に付帯可能にまたは付帯させて発行するタグ発行手段と、
    文書管理エリアから人が入退出する場所において個人識別情報を得ると共に、前記タグから文書識別情報と機密度ランクを得て前記持出許可管理手段によって管理された許可情報と前記文書持出条件データベースを参照して、当該文書の持出の可否を判定する文書持出可否判定手段と、
    前記文書持出可否判定手段の判定結果に基づき個人が入退出する場所に設けられたゲートの開閉を制御するゲート開閉制御手段と、
    を具備することを特徴とする紙文書管理システム。
  2. 前記機密度ランク決定手段は、文書に含まれる単語を複数の機密度ランクに区分した単語‐機密度区分ルール情報と、文書の使途を複数の機密度ランクに区分した文書使途−機密度区分ルール情報と、文書を紙に印刷して出力する人の役職・地位により印刷文書を複数の機密度ランクに区分した役職・地位−機密度区分ルール情報との少なくとも1つのルール情報を用いて、印刷出力する文書の機密度ランクを決定することを特徴とする請求項1に記載の紙文書管理システム。
  3. 前記タグは、RFIDであり、個人が入退出する前記場所にRFIDリーダが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙文書管理システム。
  4. 紙文書の複写機を備え、この複写機には、OCRが設けられており、紙文書の内容をキャラクタコードとして機密度ランク決定手段へ送出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙文書管理システム。
  5. 前記持出許可管理手段は、パーソナルコンピュータから送られた文書を文書管理エリアから持ち出す場合に必要な上長からの許可を受ける申請文書を受け付け、対応上長のパーソナルコンピュータへ送り、許可文書を当該上長の情報パーソナルコンピュータから受けた場合に、許可文書として管理することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の紙文書管理システム。
  6. 紙文書の廃棄期限を管理すると共に、シュレッダにより細断を行う場合に該当文書識別情報の通知を受けて廃棄/存在の情報を管理する廃棄情報管理手段を具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の紙文書管理システム。
  7. 文書を複数の機密度ランクに区分する場合の機密度区分ルールに基づき、印刷出力する文書の機密度ランクを決定し、
    複数の文書及び当該文書の文書識別情報と、前記決定された機密度ランクとを対応付けて文書データベースへ記憶し、
    印刷した文書を文書管理エリアから個人が持ち出す場合に、当該個人が持出可能な文書の機密度ランク、持出に必要な許可を受けるべき上長情報及び個人識別情報を文書持出条件データベースへ記憶し、
    印刷した文書を文書管理エリアから持ち出す場合に必要な上長からの許可情報を文書識別情報に対応付けて持出許可管理し、
    文書を印刷する印刷手段を用いて、文書を印刷する場合に上記文書データベースに記憶された当該文書の文書識別情報と機密度ランクを記録したタグを印刷される文書に付帯可能にまたは付帯させて発行し、
    文書管理エリアから人が入退出する場所において個人識別情報を得ると共に、前記タグから文書識別情報と機密度ランクを得て前記持出許可管理によって管理された許可情報と前記文書持出条件データベースを参照して、当該文書の持出の可否を判定し、
    前記文書の持出の可否を判定した場合の判定結果に基づき個人が入退出する場所に設けられたゲートの開閉を制御する
    ことを特徴とする紙文書管理方法。
  8. 前記文書の機密度ランクを決定する場合には、文書に含まれる単語を複数の機密度ランクに区分した単語−機密度区分ルール情報と、文書の使途を複数の機密度ランクに区分した文書使途−機密度区分ルール情報と、文書を紙に印刷して出力する人の役職・地位により印刷文書を複数の機密度ランクに区分した役職・地位−機密度区分ルール情報とのいずれかのルール情報を用いて、印刷出力する文書の機密度ランクを決定することを特徴とする請求項7に記載の紙文書管理方法。
  9. 前記タグは、RFIDであり、個人が入退出する前記場所にRFIDリーダが設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の紙文書管理方法。
  10. 紙文書の複写機を備え、この複写機には、OCRが設けられており、紙文書の内容をキャラクタコードとして送出、このキャラクタコードに基づき機密度ランク決定することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の紙文書管理方法。
  11. 前記持出許可管理においては、パーソナルコンピュータから送られた文書を文書管理エリアから持ち出す場合に必要な上長からの許可を受ける申請文書を受け付け、対応上長のパーソナルコンピュータへ送り、許可文書を当該上長の情報パーソナルコンピュータから受けた場合に、許可文書として管理することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の紙文書管理方法。
  12. 紙文書の廃棄期限を管理すると共に、シュレッダにより細断を行う場合に該当文書識別情報の通知を受けて廃棄/存在の情報を管理する廃棄情報管理を実行することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の紙文書管理方法。
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