JP2021051636A - 収容器管理装置及び収容器管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】荷物の収容器が適切な地域に運送されるようにする収容器管理装置及び収容器管理システムを提供する。【解決手段】収容器管理装置1は、荷物を運送する車両の行先を示す行先情報を取得する行先情報取得部131と、複数の荷物が積載された台車が車両に乗せられてから車両が走行を開始するまでの間に車両に搭載された情報読取装置において台車に付された無線タグから読み出された台車IDを取得する識別情報取得部132と、台車IDに基づいて特定される台車に対応する地域と、行先情報が示す行先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する情報出力部134と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、荷物が収容される台車又はパレット等の収容器を管理するための収容器管理装置及び収容器管理システムに関する。
従来、運送する対象となる荷物を収容する台車、パレット、箱体又はコンテナ等の収容器にIDタグを付すことにより、収容器の所在地を管理するシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2012−53682号公報
従来のシステムにおいては、収容器に付されたIDタグに記憶されている識別情報を読み出すことにより、収容器の出荷状況及び入荷状況を管理することができる。しかしながら、収容器が適切な地域に向けて運送されるかどうかを管理することができなかった。収容器が誤った地域に運送されてしまうと、収容器に収容された多数の荷物の配送が遅延してしまうので、収容器が適切な地域に運送されるようにすることが求められていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、荷物の収容器が適切な地域に運送されるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様の収容器管理装置は、荷物を運送する車両の行先を示す行先情報を取得する行先情報取得部と、複数の荷物が積載された収容器が前記車両に乗せられてから前記車両が走行を開始するまでの間に前記車両に搭載された情報読取装置において前記収容器に付された無線タグから読み出された収容器識別情報を取得する識別情報取得部と、前記収容器識別情報に基づいて特定される前記収容器に対応する地域と、前記行先情報が示す行先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する情報出力部と、を有する。
前記識別情報取得部は、前記複数の荷物それぞれに付された無線タグから読み出された前記複数の荷物それぞれの送付先を示す送付先情報をさらに取得し、前記情報出力部は、前記収容器識別情報に基づいて特定される前記収容器に対応する地域と、前記送付先情報が示す送付先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力してもよい。
前記識別情報取得部は、前記収容器識別情報に関連付けて、前記収容器が前記車両から降ろされた時点における前記車両の位置を示す位置情報を取得し、前記情報出力部は、前記位置情報が示す位置と、前記収容器識別情報に基づいて特定される前記収容器に対応する地域との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力してもよい。
前記識別情報取得部が前記位置情報を取得した日時と、前記位置情報と、前記収容器識別情報とを関連付けて記憶部に記憶させる収容器管理部をさらに有してもよい。
前記情報出力部は、前記収容器が前記車両から降ろされた日時から所定の期間が経過するまでに前記識別情報取得部が前記収容器識別情報を新たに取得していない場合に、警告情報を出力してもよい。
本発明の第2の態様の収容器管理システムは、荷物を運送する車両に搭載されており無線タグに記憶された情報を読み取る情報読取装置と、前記情報読取装置と通信可能であり、前記車両に乗せて運送される収容器を管理する収容器管理装置と、を備える。
当該収容器管理システムにおいて、前記情報読取装置は、無線タグが付された前記収容器が前記車両に積み込まれた場合に、当該無線タグに記憶された収容器識別情報を読み出す情報読出部と、前記情報読出部が読み出した前記収容器識別情報を前記収容器管理装置に送信する送信処理部と、を有する。前記収容器管理装置は、前記車両の行先を示す行先情報を取得する行先情報取得部と、複数の荷物が積載された前記収容器が前記車両に乗せられてから前記車両が走行を開始するまでの間に前記収容器に付された無線タグから前記情報読取装置が読み出した収容器識別情報を、前記情報読取装置から取得する識別情報取得部と、前記収容器識別情報に基づいて特定される前記収容器に対応する地域と、前記行先情報が示す行先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する情報出力部と、を有する。
本発明によれば、荷物の収容器が適切な地域に運送されるようにことができるという効果を奏する。
収容器管理システムが使用されるサービスの一例である荷物運送サービスの概要を示す図である。 物流センター及び車両の概要を示す図である。 収容器管理装置の構成を示す図である。 台車管理用データベースに含まれているレコードの一例を示す図である。 情報読取装置の構成を示す図である。 収容器管理装置の動作フローチャートを示す図である。
[収容器管理システムSの概要]
図1及び図2は、収容器管理システムSの概要を説明するための図である。収容器管理システムSは、荷物を運送する事業者(以下、「運送事業者」という。)の物流センター等において使用される、荷物を収容する収容器の管理を支援するためのシステムである。収容器は、例えば同一の地域に配送する複数の荷物を積載することが可能な構造を有する台車、パレット、箱体又はコンテナ等である。本明細書においては、収容器が台車である場合を例にして説明する。
図1は、収容器管理システムSが使用されるサービスの一例である荷物運送サービスの概要を示す図である。図1に示すように、運送事業者は、自社又は他社が管理する各地の物流センター間、又は物流センターと顧客の倉庫との間を車両Tに移動させて、荷物200を各地に運送する。
図2は、物流センター及び車両Tの概要を示す図である。図2に示す物流センターB1においては、複数の台車100(台車100A及び台車100B)が示されており、それぞれに無線タグ101が付されている。また、台車100A及び台車100Bには、それぞれに無線タグ201が付された複数の荷物200が積載されている。
車両Tには、車両Tに台車100が積み込まれる際、又は車両Tから台車100が降ろされる際に無線タグ101を読み取るための情報読取装置2が設けられている。情報読取装置2は、ネットワークNを介して収容器管理装置1と通信可能である。
運送事業者が物流センターB1から他の地域の物流センターB2に向けて荷物200を運送する場合、物流センターB1においては、運送する対象の複数の荷物200が運送先の地域ごとに分類され、地域ごとに割り当てられた台車100に積載される。台車100は、荷物200を積載した状態で、割り当てられた地域に向かう車両Tに積み込まれて、荷物200とともに運送先に運ばれる。
荷物200が積載された台車100が他の地域の物流センターB2に運ばれた場合、車両Tから台車100が降ろされ、物流センターB2において台車100から荷物200が降ろされる。荷物200が降ろされた台車100は、物流センターB1に戻される。例えば、台車100は、物流センターB1に向けて運送される荷物200が積載された状態で、物流センターB2から物流センターB1に運ばれる。
ところが、物流センターB2に運ばれた台車100が物流センターB1に戻されないまま放置されてしまうことがある。台車100が物流センターB1の資産である場合、台車100が物流センターB1に戻されないと、物流センターB1にとって損失が生じてしまう。そこで、台車100には、台車100を識別するための収容器識別情報(以下、「台車ID」という。)が記憶された無線タグ101が付されている。無線タグ101は、記憶している情報を電波により外部に送信することができる媒体であり、例えばRFID(Radio Frequency Identification)タグである。
台車100の所在地を管理できるようにするために、台車100が積み込まれる車両Tには、台車100に付された無線タグ101に記憶された台車IDを読み取るための情報読取装置2が設けられている。当該情報読取装置2は、例えば車両Tの荷台における荷物200の積み降ろし口(例えば荷台のリアドア)の付近に備え付けられており、台車100が荷物200の積み降ろし口を通って荷台に積み込まれた場合、及び台車100が積み降ろし口を通って荷台から降ろされた場合に、当該台車100の台車IDを読み取る。情報読取装置2は、例えば無線回線を含むネットワークNを介して、読み取った台車IDを収容器管理装置1に送信する。情報読取装置2は、車両Tの位置を示す位置情報に関連付けて台車IDを送信する。
台車100が車両Tに積み込まれる際に、台車100に割り当てられた地域と異なる地域に向かう車両Tに誤って積み込まれてしまう場合がある。台車100が誤った地域に運送された後に誤配送が発覚すると、台車100に積載された荷物200の配達が遅延してしまう。収容器管理システムSにおいては、車両Tに台車100が積み込まれた時点で、車両Tの情報読取装置2が台車IDを収容器管理装置1に送信する。その際、情報読取装置2は、情報読取装置2が設けられた車両Tの行先を示す行先情報を収容器管理装置1に送信する。
収容器管理装置1は、台車管理用データベースを参照することにより、情報読取装置2から受信した台車IDに対応する地域を特定する。台車IDに対応する地域は、例えば都道府県であるが、都道府県よりも大きな地域(例えば、関東、関西、九州)であってもよく、都道府県よりも小さい市区町村であってもよい。収容器管理装置1は、特定した地域と行先情報が示す行先とを照合し、特定した地域が行先と異なる地域である場合に、予め登録された連絡先に警告情報を送信する。予め登録された連絡先は、例えば、台車100を管理する運送事業者の管理担当者、又は情報読取装置2が搭載された車両Tの運転手である。収容器管理システムSがこのように構成されていることにより、台車100に積載された荷物200が、送付先と異なる行先に向かう車両Tで運送されることを防止することが可能になる。
以下、収容器管理装置1及び情報読取装置2の構成及び動作を詳細に説明する。
[収容器管理装置1の構成]
図3は、収容器管理装置1の構成を示す図である。収容器管理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。制御部13は、行先情報取得部131と、識別情報取得部132と、収容器管理部133と、情報出力部134とを有する。
通信部11は、ネットワークNを介して複数の車両Tそれぞれに搭載された複数の情報読取装置2との間でデータを送受信するための通信インターフェースであり、例えば通信コントローラを有する。通信部11は、情報読取装置2から受信したデータを行先情報取得部131に通知する。また、通信部11は、情報出力部134から入力されたデータをネットワークNに向けて送信する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体を有する。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は、台車管理用データベースを記憶する。また、記憶部12は、複数の車両Tそれぞれの行先を示す行先情報を記憶していてもよい。
図4は、台車管理用データベースに含まれているレコードの一例を示す図である。図4(a)は、物流センターB1から物流センターB2に送った台車100が物流センターB1に戻ってきた場合の履歴を示すレコードの一例である。図4(b)は、物流センターB1から物流センターB2に送った台車100が物流センターB1に戻ってこない場合の履歴を示すレコードの一例である。
図4に示すレコードは、1つの台車100に対応するレコードを示しており、台車IDが読み取られた日時と、車両IDと、位置情報とが関連付けられている。図4においては、車両Tに搭載された情報読取装置2だけでなく、物流センターB1又は物流センターB2に設置された情報読取装置からも台車IDが送信される場合が想定されている。図4において車両IDの欄が「−」になっている行の日時は、物流センターに設置された情報読取装置において台車IDが読み取られた日時を示している。その他の日時は、車両Tが備える情報読取装置2が台車IDを読み取った日時を示している。なお、台車管理用データベースにおいては、台車IDに関連付けて、台車100に搭載される荷物200の送付先の地域が関連付けられている。送付先の地域は、例えば都道府県であってもよく市区町村であってもよい。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含んでおり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、行先情報取得部131、識別情報取得部132、収容器管理部133及び情報出力部134として機能する。
行先情報取得部131は、荷物200を運送する車両Tの行先を示す行先情報を取得する。行先情報取得部131は、例えば、台車IDを読み取った情報読取装置2から、情報読取装置2が搭載された車両Tを識別するための車両ID(車両識別情報)を取得し、記憶部12を参照することにより、取得した車両IDに対応する行先情報を取得する。行先情報取得部131は、情報読取装置2から行先情報を取得してもよい。行先情報取得部131は、取得した行先情報を情報出力部134に通知する。
識別情報取得部132は、複数の荷物200が積載された台車100が車両Tに乗せられてから車両Tが走行を開始するまでの間に情報読取装置2において台車100に付された無線タグ101から読み出された台車ID(収容器識別情報)を取得する。識別情報取得部132は、例えば、台車IDを送信した情報読取装置2が搭載された車両Tの位置を示す位置情報に関連付けて台車IDを取得する。識別情報取得部132は、取得した台車ID及び位置情報を収容器管理部133に通知する。
収容器管理部133は、台車100の所在地を管理する。具体的には、識別情報取得部132から台車IDの通知を受けると、台車IDと、台車IDが読み出された時点における車両Tの位置を示す位置情報とを関連付けて記憶部12に記憶させる。より具体的には、収容器管理部133は、識別情報取得部132から台車IDの通知を受けるたびに、記憶部12に記憶された台車管理用データベースに、新たな日時と位置情報とを含むデータを追加する。
情報出力部134は、台車IDに基づいて特定される台車100に対応する地域と、行先情報取得部131から通知された行先情報が示す行先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する。情報出力部134は、例えば台車100に対応する地域に、行先情報が示す行先の住所に対応する位置が含まれていない場合に警告情報を出力する。情報出力部134は、行先情報が示す行先の住所に対応する位置が、台車100が車両Tに積み込まれた物流センターの位置に対して反対側にあること(すなわち、本来の行先と反対の向きに運ばれようとしていること)を条件として警告情報を出力してもよい。
情報出力部134は、例えば予め台車IDに関連付けて登録された連絡先の情報端末に対して警告情報を送信する。情報出力部134は、例えば、台車100の管理者の情報端末、又は台車IDを送信した情報読取装置2が搭載された車両Tの運転手が使用する情報端末に対して警告情報を送信する。収容器管理装置1がこのように動作することにより、台車100が、台車100に割り当てられた地域(すなわち、台車100に積載された荷物200の送り先が含まれる地域)と異なる行先に向かう車両Tに積み込まれたことを、台車100の管理者又は車両Tの運転者が把握することが可能になる。その結果、台車100が誤った場所に運ばれることを未然に防止することができる。
[情報読取装置2の構成]
図5は、情報読取装置2の構成を示す図である。情報読取装置2は、読取部21と、通信部22と、記憶部23と、制御部24とを有する。制御部24は、情報読出部241と、送信処理部242とを有する。
読取部21は、台車100に付された無線タグ101に記憶された台車IDを読み取る。読取部21は、例えば、所定の周波数の電波を送信し、送信した電波に応じて無線タグが送信する台車IDを読み取る。読取部21は、読み取った台車IDを含むデータを情報読出部241に通知する。
通信部22は、データを収容器管理装置1に送信するための無線通信インターフェースである。通信部22は、例えば無線通信コントローラを有する。通信部22は、送信処理部242から入力された台車IDを収容器管理装置1に送信する。
記憶部23は、ROM及びRAMを有する。記憶部23は、制御部24が実行するプログラムを記憶している。
制御部24は、例えばCPUを有する。制御部24は、記憶部23に記憶されたプログラムを実行することにより、情報読出部241及び送信処理部242として動作する。
情報読出部241は、無線タグ101が付された台車100が車両Tに積み込まれた場合、又は台車100が車両Tから降ろされる場合に、当該無線タグ101に記憶された台車IDを読み出す。情報読出部241は、荷物200に付された無線タグ201に記憶された情報を読み出してもよい。具体的には、情報読出部241は、読取部21から入力されたデータに含まれている台車IDを特定する。情報読出部241は、特定した台車IDを送信処理部242に通知する。
送信処理部242は、情報読出部241から通知された台車IDを、通信部22を介して収容器管理装置1に送信する。
[収容器管理装置1の動作フローチャート]
図6は、収容器管理装置1の動作フローチャートを示す図である。図6に示すフローチャートは、情報読取装置2が台車100に付された無線タグ101に記憶された台車IDを読み取った時点から開始している。
行先情報取得部131は、情報読取装置2が送信した台車IDを取得する(ステップS1)。また、識別情報取得部132は、情報読取装置2が搭載された車両Tの行先を示す行先情報を取得する(ステップS2)。続いて、情報出力部134は、台車管理用データベースを参照することにより、ステップS1において取得された台車IDに対応する地域を特定し、特定した地域と行先情報が示す行先とが所定の対応関係を満たしているか否かを判定する(ステップS3)。
情報出力部134は、特定した地域と行先とが所定の対応関係を満たしていると判定した場合(ステップS3においてYES)、処理を終了する。一方、情報出力部134は、特定した地域と行先とが所定の対応関係を満たしていない場合(ステップS3においてNO)、警告情報を出力する(ステップS4)。収容器管理装置1が以上のように動作することで、台車100が適切な地域に運送される確率が向上する。
[第1変形例]
以上の説明においては、情報読取装置2が台車100に付された台車IDを読み取る場合の動作を説明したが、情報読取装置2は、荷物200に付された荷物ID(荷物識別情報)をさらに読み取ってもよい。この場合、情報読取装置2は、台車IDとともに、台車100が車両Tに積み込まれた時に検出した荷物IDを収容器管理装置1に送信する。
行先情報取得部131は、収容器管理装置1から台車ID及び荷物IDを受信すると、複数の荷物200それぞれに付された無線タグ201から読み出された複数の荷物200それぞれの送付先を示す送付先情報をさらに取得する。情報出力部134は、台車IDに基づいて特定される台車100に対応する地域と、送付先情報が示す送付先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する。情報出力部134は、例えば、台車100に対応する地域に送付先の位置が含まれていない場合、荷物200が間違った台車100に積載されていることを示す警告情報を出力する。
情報出力部134は、車両Tの行先と荷物200の送付先とが対応していない場合(例えば、車両Tの行先から所定の範囲内に送付先の位置が含まれていない場合)、荷物200が適切な車両Tに積み込まれていないということを示す警告情報を出力してもよい。情報出力部134がこのように動作することで、物流センターの管理者又は車両Tの運転者が、荷物200が適切な台車100又は車両Tに積載されていないことを早期に認識できる。
[第2変形例]
以上の説明においては、台車100が車両Tに積み込まれた時点で行先情報取得部131が台車IDを取得したが、識別情報取得部132は、台車IDに関連付けて、台車100が車両Tから降ろされた時点における車両Tの位置を示す位置情報を取得してもよい。この場合、情報出力部134は、位置情報が示す位置と、台車IDに基づいて特定される台車100に対応する地域との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力してもよい。情報出力部134は、例えば、位置情報が示す位置が台車100に対応する地域に含まれていない場合に、台車100を降ろす位置が間違っていることを示す警告情報を出力する。情報出力部134がこのように動作することで、車両Tの運転者が台車100を間違った場所で降ろしてしまうことを防止できる。
また、この場合、収容器管理部133は、識別情報取得部132が位置情報を取得した日時と、位置情報と、台車IDとを関連付けて記憶部12に記憶された台車管理用データベースに書き込んでもよい。収容器管理部133がこのように動作することで、台車100が車両Tから降ろされた日時と位置の履歴が残るので、台車100が所定の期間が経過しても物流センターに戻ってこない場合に、台車100の管理者が台車100の位置を特定しやすくなる。
さらに、情報出力部134は、台車100が車両Tから降ろされた日時から所定の期間が経過するまでに識別情報取得部132が台車IDを新たに取得していない場合に、台車100が返却されていないことを示す警告情報を出力してもよい。例えば、台車管理用データベースにおける台車100に対応するレコードが、図4(b)に示す例のように、物流センターB1に返却されていないことを示している場合に、情報出力部134は警告情報を出力する。
上記の所定の期間は、例えば台車100が車両Tから降ろされた日時から、台車100が返却されるために要する最長期間(例えば1週間)である。情報出力部134は、所定の期間が経過するまでの間に台車IDを新たに取得したとしても、台車IDを送信した情報読取装置2が搭載された車両Tの行先が所定の範囲内(例えば台車100の返却先から所定の範囲内)でない場合には警告情報を出力してもよい。情報出力部134がこのように動作することで、台車100の管理者が未返却の台車100があることを認識することが可能になる。
[第3変形例]
以上の説明においては、情報読取装置2が、読み取った無線タグ101に含まれている台車IDを収容器管理装置1に送信し、収容器管理装置1において台車100が適切な車両Tに積み込まれたかを判定する場合を例示したが、情報読取装置2が収容器管理装置1の機能を内蔵していてもよい。すなわち、情報読取装置2が、行先情報取得部131、識別情報取得部132及び情報出力部134の機能を有しており、台車100に対応する地域と車両Tの行先とが所定の対応関係を満たしていない場合に警告情報を出力してもよい。情報読取装置2がこのように動作する場合、情報読取装置2が収容器管理装置1に台車IDを無線で送信する必要がないので、電波環境が悪い場所においても、管理者が、台車100が適切な車両Tに積み込まれたか否かを監視することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 収容器管理装置
2 情報読取装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
21 読取部
22 通信部
23 記憶部
24 制御部
101 無線タグ
131 行先情報取得部
132 識別情報取得部
133 収容器管理部
134 情報出力部
200 荷物
201 無線タグ
241 情報読出部
242 送信処理部

Claims (6)

  1. 荷物を運送する車両の行先を示す行先情報を取得する行先情報取得部と、
    複数の荷物が積載された収容器が前記車両に乗せられてから前記車両が走行を開始するまでの間に前記車両に搭載された情報読取装置において前記収容器に付された無線タグから読み出された収容器識別情報を取得する識別情報取得部と、
    前記収容器識別情報に基づいて特定される前記収容器に対応する地域と、前記行先情報が示す行先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する情報出力部と、
    を有する収容器管理装置。
  2. 前記識別情報取得部は、前記複数の荷物それぞれに付された無線タグから読み出された前記複数の荷物それぞれの送付先を示す送付先情報をさらに取得し、
    前記情報出力部は、前記収容器識別情報に基づいて特定される前記収容器に対応する地域と、前記送付先情報が示す送付先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する、
    請求項1に記載の収容器管理装置。
  3. 前記識別情報取得部は、前記収容器識別情報に関連付けて、前記収容器が前記車両から降ろされた時点における前記車両の位置を示す位置情報を取得し、
    前記情報出力部は、前記位置情報が示す位置と、前記収容器識別情報に基づいて特定される前記収容器に対応する地域との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する、
    請求項1又は2に記載の収容器管理装置。
  4. 前記識別情報取得部が前記位置情報を取得した日時と、前記位置情報と、前記収容器識別情報とを関連付けて記憶部に記憶させる収容器管理部をさらに有する、
    請求項3に記載の収容器管理装置。
  5. 前記情報出力部は、前記収容器が前記車両から降ろされた日時から所定の期間が経過するまでに前記識別情報取得部が前記収容器識別情報を新たに取得していない場合に、警告情報を出力する、
    請求項3又は4に記載の収容器管理装置。
  6. 荷物を運送する車両に搭載されており無線タグに記憶された情報を読み取る情報読取装置と、前記情報読取装置と通信可能であり、前記車両に乗せて運送される収容器を管理する収容器管理装置と、を備え、
    前記情報読取装置は、
    無線タグが付された前記収容器が前記車両に積み込まれた場合に、当該無線タグに記憶された収容器識別情報を読み出す情報読出部と、
    前記情報読出部が読み出した前記収容器識別情報を前記収容器管理装置に送信する送信処理部と、
    を有し、
    前記収容器管理装置は、
    前記車両の行先を示す行先情報を取得する行先情報取得部と、
    複数の荷物が積載された前記収容器が前記車両に乗せられてから前記車両が走行を開始するまでの間に前記収容器に付された無線タグから前記情報読取装置が読み出した収容器識別情報を、前記情報読取装置から取得する識別情報取得部と、
    前記収容器識別情報に基づいて特定される前記収容器に対応する地域と、前記行先情報が示す行先との関係が所定の条件を満たさない場合に警告情報を出力する情報出力部と、
    を有する収容器管理システム。

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