JP2021050755A - 自動変速機の制御装置及び、制御方法 - Google Patents

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和彦 野原
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Abstract

【課題】変速所要時間を適宜に調整することにより、変速要素に作用する負荷を低減する。【解決手段】車両1に搭載された駆動力源10の動力をクラッチ装置20及び、変速機構40を経由して駆動輪に伝達する自動変速機10の制御装置100であって、車両1の走行抵抗Rを推定する走行抵抗推定部110と、クラッチ装置20及び、変速機構40の作動を制御することにより、自動変速機10をシフトアップ又はシフトダウンさせる変速制御部120とを備え、変速制御部120は、推定される走行抵抗Rが大きいほど、クラッチ装置20及び、変速機構40の少なくとも一方の作動速度を速くすることにより、変速開始から変速完了までに要する変速所要時間TSを短くし、推定される走行抵抗Rが小さいほど、クラッチ装置20及び、変速機構40の少なくとも一方の作動速度を遅くすることにより、変速所要時間TSを長くする。【選択図】図2

Description

本開示は、自動変速機の制御装置及び、制御方法に関する。
一般に、有段式の自動変速機においては、各変速段に対応する遊転ギヤを、アクチュエータ等により作動する同期装置によってシャフトと選択的に同期結合させることにより、所望の変速段を確立するように構成されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
特開2018−071653号公報 特開2017−198247号公報
運転者の変速フィーリングや車両の円滑な加速性等を向上するには、変速に要する時間(クラッチ装置の断接や、同期装置のインギヤ等に要する時間)を短縮することが望ましい。しかしながら、車両の走行抵抗が小さい場合等には変速所要時間を短縮する必要性が低く、このような場合を含めて同期装置やクラッチ装置の作動速度を速めると、これら変速要素に無駄な負荷を与えることになり、改善の余地があるといえる。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、変速所要時間を適宜に調整することにより、変速要素に作用する負荷の低減を図ることを目的とする。
本開示の制御装置は、車両に搭載された駆動力源の動力をクラッチ装置及び、変速機構を経由して駆動輪に伝達する自動変速機の制御装置であって、前記車両の走行抵抗を推定する走行抵抗推定部と、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の作動を制御することにより、前記自動変速機をシフトアップ又はシフトダウンさせる変速制御部と、を備え、前記変速制御部は、推定される前記走行抵抗が大きいほど、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の少なくとも一方の作動速度を速くすることにより、変速開始から変速完了までに要する変速所要時間を短くし、推定される前記走行抵抗が小さいほど、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の少なくとも一方の作動速度を遅くすることにより、前記変速所要時間を長くすることを特徴とする。
また、前記変速制御部は、予め規定した走行抵抗と目標変速時間との関係を示すマップを、推定される前記走行抵抗に基づいて参照することにより、前記変速所要時間を設定し、前記マップは、走行抵抗が所定の閾値以上となる領域では、目標変速時間が一定値となるように設定されていることが好ましい。
本開示の制御方法は、車両に搭載された駆動力源の動力をクラッチ装置及び、変速機構を経由して駆動輪に伝達する自動変速機の制御方法であって、前記車両の走行抵抗を推定し、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の作動を制御することにより、前記自動変速機をシフトアップ又はシフトダウンさせる場合には、推定される前記走行抵抗が大きいほど、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の少なくとも一方の作動速度を速くすることにより、変速開始から変速完了までに要する変速所要時間を短くし、推定される前記走行抵抗が小さいほど、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の少なくとも一方の作動速度を遅くすることにより、前記変速所要時間を長くすることを特徴とする。
本開示の技術によれば、変速所要時間を適宜に調整することにより、変速要素に作用する負荷の低減を図ることができる。
本実施形態に係る車両の動力伝達系を示す模式的な全体構成図である。 本実施形態に係る制御装置及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係る目標変速時間設定マップの一例を示す模式図である。 本実施形態に係る変速時間調整制御の処理を説明するフローチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る自動変速機の制御装置及び、制御方法を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る車両1の動力伝達系を示す模式的な全体構成図である。
車両1には、駆動力源の一例としてエンジン2が搭載されている。エンジン2のクランクシャフト3には、自動変速機10が接続されている。自動変速機10は、動力の入力側から順に、クラッチ装置20と、変速機構40とを備えている。
クラッチ装置20の入力側には、エンジン2のクランクシャフト3が接続されている。また、クラッチ装置20の出力側には、変速機40のインプットシャフト41が接続されている。変速機40のアウトプットシャフト42には、プロペラシャフト4が接続され、プロペラシャフト4には、何れも図示しないデファレンシャルギヤ装置及び、左右の駆動軸を介して左右の駆動輪がそれぞれ接続されている。
なお、車両1の駆動力源はエンジン2に限定されず、走行用モータ、或いは、これらを併用するものであってもよい。また、車両1は、後輪駆動、前輪駆動、四輪駆動、後二軸駆動車の何れであってもよい。
クラッチ装置20は、例えば、湿式多板クラッチであって、クラッチドラム21とクラッチハブ23との間に、複数枚のクラッチプレート22を配置して構成されている。入力側のクラッチドラム21は、クランクシャフト3に一体回転可能に設けられており、出力側のクラッチハブ23は、インプットシャフト41に一体回転可能に設けられている。なお、クラッチ装置20は、図示例の構成に限定されず、自動式クラッチであれば、乾式単板クラッチ等であってもよい。
クラッチ装置20は、油圧回路80から圧力室24に作動油が供給されると、ピストンPによって各クラッチプレート22が押圧されて互いに圧接することにより、動力を伝達する「接状態」となる。一方、クラッチ装置20は、圧力室24への作動油の供給が停止されると、リターンスプリングSによってピストンPが押し戻され、各クラッチプレート22の圧接を開放することにより、動力の伝達を遮断する「断状態」となる。
変速機構40は、主として、インプットシャフト41、アウトプットシャフト42、カウンタシャフト43、入力ギヤ列44、複数の出力ギヤ列47及び、複数の同期装置50等を備えている。なお、変速機構40は、図示例のインプットリダクションタイプに限定されず、アウトプットリダクションタイプであってもよい。
入力ギヤ列44は、インプットシャフト41に一体回転可能に設けられた入力メインギヤ45と、カウンタシャフト43に一体回転可能に設けられて、入力メインギヤ45と常時噛合する入力カウンタギヤ46とを有する。
なお、入力ギヤ列44は、図示例の一列に限定されず、低速/高速を切り替え可能なスプリッタとして機能する二列を備えるように構成してもよい。また、入力メインギヤ45及び、入力カウンタギヤ46の少なくとも一方を、シャフト41,43に相対回転可能な遊転ギヤとしてもよい。この場合は、後述する同期装置50を設ければよい。
複数の出力ギヤ列47は、アウトプットシャフト42に相対回転可能に設けられた出力メインギヤ48と、カウンタシャフト43に一体回転可能に設けられて、出力メインギヤ48と常時噛合する出力カウンタギヤ49とを有する。出力メインギヤ48は同期装置50によって、アウトプットシャフト42と選択的に同期結合される。
なお、図示例では、出力メインギヤ48を遊転ギヤとしているが、出力カウンタギヤ49を遊転ギヤとしてもよい。この場合は、カウンタシャフト43側に同期装置50を設ければよい。また、図示は省略するが、インプットシャフト41とアウトプットシャフト42とを結合させる直結段に対応する同期装置50をさらに備えてもよい。
同期装置50は、アウトプットシャフト42に一体回転可能に設けられたハブ51と、ハブ51の外周歯と常時噛合する内周歯を有するスリーブ52と、出力メインギヤ48に一体回転可能に設けられたドグギヤ53と、ドグギヤ53に設けられたテーパコーン部54と、ハブ51とドグギヤ53との間に設けられたシンクロナイザリング55とを備えている。スリーブ52には、シフトロッド57に固定されたシフトフォーク56が一体移動可能に係合している。シフトロッド57は、油圧回路80から供給される作動油により作動するアクチュエータ58に接続されている。
同期装置50は、アクチュエータ58が作動すると、シフトロッド57及び、シフトフォーク56を介して伝達されるシフト推力により、スリーブ52がシフト方向(ドグギヤ53側)へシフト移動する。スリーブ52のシフト移動に伴いシンクロナイザリング55が押圧されると、シンクロナイザリング55とテーパコーン部54との間に同期荷重が生じる。同期荷重によりスリーブ52とドグギヤ53とが回転同期すると、スリーブ52がさらにシフト移動してドグギヤ53と完全噛合することにより、出力メインギヤ48とアウトプットシャフト42とを選択的に同期結合(インギヤ)させるように構成されている。
なお、以下の説明では、スリーブ52がドグギヤ53と完全噛合(ディテント)する状態を同期装置50の「結合状態」、スリーブ52がハブ51のみと噛合する状態を同期装置50又は変速機構40の「ニュートラル状態」という。
変速操作装置70は、運転者により操作される操作レバー71を備えている。変速操作装置70は、ドライブモードDと、マニュアルモードMとを選択的に設定できるように構成されている。ドライブモードDが選択されると、自動変速機10は、車両1の車速やアクセル開度等に応じて制御装置100から送信される変速指示信号に基づいて、自動的にシフトアップ又はシフトダウンされる。一方、マニュアルモードMが選択されると、自動変速機10は、操作レバー71の操作に応じて制御装置100から送信される変速指示信号に基づいて、自動的にシフトアップ又はシフトダウンされる。
油圧回路80は、作動油を貯留するオイルパン81と、作動油を供給する複数の供給ライン82,83,84と、オイルパン81から作動油を汲み上げるオイルポンプ85と、供給ライン82,83,84を切り替える不図示の切替バルブ等を備えている。これらオイルポンプ85の駆動や、切替バルブの作動は、制御装置100からの指令に応じて制御される。なお、図示の関係上、油圧回路80のリターン油路等、他の構成については図示を省略している。
車両1には、各種センサ類が設けられている。エンジン回転数センサ90は、クランクシャフト3(又は、クラッチドラム21)からエンジン回転数Neを検出する。アクセル開度センサ91は、アクセルペダル5の踏み込み量に応じたアクセル開度AC(要求トルク)を検出する。車速センサ92は、プロペラシャフト4又はアウトプットシャフト42から車速Vを検出する。シフトポジションセンサ93は、変速操作装置70の操作レバー71の操作位置(シフトポジションSP)を検出する。これらセンサ90〜93の検出信号は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
[制御装置]
図2は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、走行抵抗推定部110及び、自動変速制御部120を備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
走行抵抗推定部110は、車両1の走行抵抗Rを推定する。走行抵抗Rは、アクセル開度ACや変速機構40の現在のギヤ段等から求められる駆動輪の駆動力と、車速Vとの関係から推定してもよい。或いは、これら駆動力や車速V、車両1が走行する道路の勾配情報や車両1の重量等から走行抵抗Rを推定してもよい。道路の勾配情報は、例えば、車両1に搭載されるカーナビゲーションシステム(不図示)の地図情報や、車両1に設けられた勾配センサ(不図示)により取得すればよい。また、車両1の重量は、不図示の軸重センサ等から取得すればよい。走行抵抗推定部110により推定される走行抵抗Rは、自動変速制御部120に送信される。
自動変速制御部120は、クラッチ装置20及び、同期装置50の作動を制御することにより、自動変速機10を自動的にシフトアップ又はシフトダウンさせる自動変速制御を実行する。
具体的には、自動変速制御部120は、ドライブモードDが選択されている場合には、制御装置100のメモリに格納されている変速マップM1を参照することにより、自動変速機40を変速作動させる。変速マップM1は、例えば、アクセル開度AC及び車速Vに基づいて参照されるマップであって、変速マップM1には、変速機構40の各変速段に対応した複数本のシフトチェンジラインLが設定されている。自動変速制御部120は、アクセル開度AC及び車速Vが変速マップM1のシフトチェンジラインLを超えて移動すると、クラッチ装置20及び、同期装置50に変速指示信号を送信することにより、自動変速機10を自動的にシフトアップ又はシフトダウンさせる。
一方、自動変速制御部120は、マニュアルモードMが選択されている場合には、シフトポジションセンサ93から送信されるシフトポジションSPに応じて、クラッチ装置20及び、同期装置50に変速指示信号を送信することにより、自動変速機10を自動的にシフトアップ又はシフトダウンさせる。
自動変速機10の変速動作は、クラッチ装置20を接状態から断状態とし、現在の変速段の同期装置50を結合状態からニュートラル状態にした後、次の変速段の同期装置50をニュートラル状態から結合状態に切り替え、クラッチ装置20を接状態とすることにより行われる。以下の説明において、これら一連の変速開始から変速完了までの動作に要する時間を、単に変速所要時間TSと称する。
自動変速制御部120は、自動変速機10をシフトアップ又はシフトダウンさせる際に、走行抵抗推定部110から送信される走行抵抗Rに応じて、変速所要時間TSを適宜に調整する変速時間調整制御を実行する。
具体的には、制御装置100のメモリには、図3に示す目標変速時間設定マップM2(本開示のマップの一例)が格納されている。目標変速時間設定マップM2は、例えば、横軸に走行抵抗R、縦軸に目標変速時間TS_Tagが設定されている。さらに、目標変速時間設定マップM2には、走行抵抗Rに基づいて参照される目標変速時間ラインLTが設定されている。目標変速時間ラインLTは、走行抵抗Rが所定の閾値RV以上となる領域では一定値(例えば、油圧回路80等の能力に応じた初期値)となるように設定されており、走行抵抗Rが所定の閾値RVよりも小さい領域では、走行抵抗Rの減少に伴い目標変速時間TS_Tagを次第に長くするように設定されている。
なお、目標変速時間設定マップM2は、グラフ化する必要はなく、制御装置100のメモリに数値データとして格納すればよい。また、マップM2の個数は1個に限定されず、ギヤ段毎に複数のマップを備えるように構成してもよい。複数のマップを備える場合には、変速所要時間TSの短縮の必要性が低い高ギヤ段ほど、走行抵抗Rが小さい領域の目標変速時間TS_Tagを低ギヤ段よりも長くするように設定すればよい。
自動変速制御部120は、走行抵抗推定部110から送信される走行抵抗Rに基づいて目標変速時間設定マップM2を参照することにより、目標変速時間TS_Tagを設定する。次いで、自動変速制御部120は、目標変速時間TS_Tagが短いほど、クラッチ装置20や同期装置50の作動速度を増加させることにより、変速所要時間TSを短くし、目標変速時間TS_Tagが長くなるほど、クラッチ装置20や同期装置50の作動速度を減少させることにより、変速所要時間TSを長くする。
クラッチ装置20や同期装置50の作動速度は、図1に示すオイルポンプ85が電動ポンプであれば、電動モータへの供給電圧を増減することにより調整すればよく、オイルポンプ85が可変容量型ポンプであれば、ポンプの吐出圧を増減することにより調整すればよい。また、油圧回路80が流量比例バルブ等を備えていれば、当該バルブによりライン圧を増減することにより調整してもよい。また、アクチュエータ58が電磁アクチュエータであれば、当該アクチュエータに対する指示電圧を増減することにより調整すればよい。
このように、走行抵抗Rが大きい場合には、変速所要時間TSを短くすることで、トルク抜け等による車両1の失速を効果的に防止できるようになり、変速フィーリングを確実に向上することが可能になる。また、走行抵抗Rが小さい場合、すなわち、クラッチ装置20や同期装置50の作動速度を速める必要性が低い場合には、変速所要時間TSを長くすることで、変速フィーリングに与える影響を効果的に抑えつつ、クラッチ装置20や同期装置50(例えば、シンクロナイザリング55)等、これら変速要素に作用する負荷を確実に低減できるようになる。また、変速要素の負荷が低減することで、変速動作時の異音の発生を効果的に防止しつつ、変速要素の耐久性を向上することも可能になる。
次に、図4に基づいて、本実施形態に係る変速時間調整制御の処理のフローを説明する。
ステップS100では、車両1が走行中か否かを判定する。車両1が走行中か否かは、車速センサ92により取得される車速Vに基づいて判定すればよい。車速Vが0(ゼロ)よりも大きければ(Yes)、車両1を走行中と判定し、本制御はステップS110の処理に進む。一方、車速Vが0(ゼロ)であれば(No)、車両1を停車中と判定し、本制御はステップS100の判定処理を繰り返す。
ステップS110では、ドライブモードDが選択されているか否かを判定する。ドライブモードDが選択されている場合(Yes)、本制御はステップS120に進み、アクセル開度AC及び車速Vに基づいて変速マップM1を参照する。一方、ドライブモードDが選択されていない場合(No)、すなわち、マニュアルモードMが選択されている場合、本制御はステップS130に進み、シフトポジションセンサ93からシフトポジションSPを検出する。
ステップS140では、変速指示がなされたか否かを判定する。変速指示がなされた場合(Yes)、本制御はステップS150に進む。一方、変速指示がなされていない場合(No)、本制御はステップS110の判定処理に戻される。
ステップS150では、車両1の走行抵抗Rを推定する。なお、走行抵抗Rの推定は、ステップS100にて車両1が走行中と判定された時から、所定の演算周期ごとにリアルタイムで行ってもよい。
次いで、ステップS160では、走行抵抗Rに基づいて、目標変速時間設定マップM2を参照することにより、変速所要時間TSを設定する。ここで、変速所要時間TSは、走行抵抗Rが大きいほど短い時間で設定され、走行抵抗Rが小さいほど長い時間で設定される。
次いで、ステップS170では、ステップS160で設定した変速所要時間TSに基づいて、クラッチ装置20や同期装置50の作動速度を調整することにより、変速動作を開始する。
ステップS180では、変速動作が完了したか否かを判定する。変速動作が完了したか否かは、自動変速機10の入出力回転数(エンジン回転数Neと、車速センサ92のセンサ値から求められる変速機出力回転数)とギヤ段のギヤ比から判定してもよく、或いは、クラッチストロークセンサやディテントスイッチ等を備えていれば、これらの検出値に基づいて判定してもよい。変速動作が完了していない場合(No)、本制御はステップS150の処理に戻される。一方、変速動作が完了した場合(No)、本制御はその後、リターンされる。
以上詳述した本実施形態によれば、車両1の走行抵抗Rが大きい場合には、クラッチ装置20や同期装置50の作動速度を速くすることにより、変速所要時間TSを短くし、車両1の走行抵抗Rが小さい場合には、クラッチ装置20や同期装置50の作動速度を遅くすることにより、変速所要時間TSを長く調整するように構成されている。
すなわち、車両1が速やかな変速を必要とする登坂路を走行中等、走行抵抗Rが大きい場合には、変速所要時間TSを短くすることで、トルク抜け等による車両1の失速を効果的に防止できるようになり、変速フィーリングを確実に向上することが可能になる。また、車両1が速やかな変速を必要としない平坦路を走行中等、走行抵抗Rが小さい場合には、変速所要時間TSを長くすることで、変速フィーリングの悪化を抑制しつつ、変速要素に作用する負荷を確実に低減することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態において、変速時間調整制御は、クラッチ装置20及び、同期装置50の両方の作動速度を調整するものとしたが、クラッチ装置20又は、同期装置50の何れか一方の作動速度を調整するように構成してもよい。
また、クラッチ装置20は、図示例のシングルクラッチに限定されずデュアルクラッチ装置であってもよい。デュアルクラッチ装置の場合は、走行抵抗Rが大きいほど、クラッチの作動速度を速くすることにより、クラッチ架け替え時間を短縮し、プレシフトが不可なギヤ段を有する場合には、当該ギヤ段へのシフトアップ時又はシフトダウン時に同期装置の作動速度を速くすればよい。
1 車両
2 エンジン(駆動力源)
3 クランクシャフト
4 プロペラシャフト
10 自動変速機
20 クラッチ装置
40 変速機構
41 インプットシャフト
42 アウトプットシャフト
43 カウンタシャフト
44 入力ギヤ列
47 出力ギヤ列
50 同期装置
51 ハブ
52 スリーブ
53 ドグギヤ
54 テーパコーン部
55 シンクロナイザリング
90 エンジン回転数センサ
91 アクセル開度センサ
92 車速センサ
93 シフトポジションセンサ
100 制御装置
110 走行抵抗推定部
120 自動変速制御部

Claims (3)

  1. 車両に搭載された駆動力源の動力をクラッチ装置及び、変速機構を経由して駆動輪に伝達する自動変速機の制御装置であって、
    前記車両の走行抵抗を推定する走行抵抗推定部と、
    前記クラッチ装置及び、前記変速機構の作動を制御することにより、前記自動変速機をシフトアップ又はシフトダウンさせる変速制御部と、を備え、
    前記変速制御部は、推定される前記走行抵抗が大きいほど、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の少なくとも一方の作動速度を速くすることにより、変速開始から変速完了までに要する変速所要時間を短くし、推定される前記走行抵抗が小さいほど、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の少なくとも一方の作動速度を遅くすることにより、前記変速所要時間を長くする
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記変速制御部は、予め規定した走行抵抗と目標変速時間との関係を示すマップを、推定される前記走行抵抗に基づいて参照することにより、前記変速所要時間を設定し、前記マップは、走行抵抗が所定の閾値以上となる領域では、目標変速時間が一定値となるように設定されている
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 車両に搭載された駆動力源の動力をクラッチ装置及び、変速機構を経由して駆動輪に伝達する自動変速機の制御方法であって、
    前記車両の走行抵抗を推定し、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の作動を制御することにより、前記自動変速機をシフトアップ又はシフトダウンさせる場合には、推定される前記走行抵抗が大きいほど、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の少なくとも一方の作動速度を速くすることにより、変速開始から変速完了までに要する変速所要時間を短くし、推定される前記走行抵抗が小さいほど、前記クラッチ装置及び、前記変速機構の少なくとも一方の作動速度を遅くすることにより、前記変速所要時間を長くする
    ことを特徴とする制御方法。
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