JP2021050440A - 紡糸巻取設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の糸を巻き取る紡糸巻取機において糸掛作業の失敗が生じた際の生産ロスを抑制する。【解決手段】紡糸巻取設備1の紡糸巻取機3は、複数のボビンBを回転可能に支持するボビンホルダ24と、糸走行方向において紡糸装置2と複数のボビンBとの間に配置された、複数の糸Yを検知する糸検知部26と、巻取制御装置15と、を有する。巻取制御装置15は、糸掛作業が行われているときに、ボビンホルダ24に支持されている複数のボビンBに複数の糸Yがそれぞれ掛けられるよりも前に、糸検知部26による検知結果に基づき、各糸Yに関して糸掛作業の失敗の有無を判断する。【選択図】図8

Description

本発明は、紡糸を巻き取る紡糸巻取機を備える紡糸巻取設備に関する。
紡糸機(紡糸装置)から紡出される複数の糸を引き取って回転中のボビンに巻き取る紡糸巻取機が、特許文献1に開示されている。紡糸装置から紡出された複数の糸は、紡糸巻取機に設けられた複数のゴデットローラに引き取られた後、複数の支点ガイドに分配され、複数のトラバースガイドによってそれぞれ綾振りされつつ複数のボビンにそれぞれ巻き取られる(巻取処理)。
上記巻取処理の開始前には、紡糸巻取機の各部に糸を掛ける糸掛作業を行う必要がある。大まかな手順として、糸をサクションガンで吸引保持しつつ、まず、ゴデットローラ及び支点ガイドに糸を掛ける必要がある。さらに、回転しているボビンに糸を掛け、トラバースガイドに糸を捕捉させて綾振りを開始させる必要がある。
ここで、糸掛作業において糸掛けが失敗した(例えば、所定の位置に糸が掛かっていない)状態で巻取処理が開始されると、巻取不良が発生する。一般的に、上記のような紡糸巻取機においては、あるボビンにおいて巻取不良が発生すると残り全てのボビンに巻かれた糸も廃棄しなければならないため、大きなロスが発生する。そこで、糸掛けの失敗を検出するために、特許文献2、3に記載のような断糸検知装置(糸検出部)を用いることが考えられる。特許文献2に記載の糸検出部は、糸が正常に綾振りされているか否か検知可能である。また、特許文献3に記載の糸検出部は、サクションガンの先端に取り付けられ、糸が正常に吸引保持されているか否か検知可能である。
特開2015−78455号公報 実公平3−28047号公報 特公昭59−35816号公報
特許文献2に記載の糸検出部を用いる場合、例えば、糸掛作業完了後に正常に綾振りが行われているか否かによって糸掛けの失敗を検知することが考えられる。しかしながら、このような方法では、糸掛作業に成功した他のボビンに多少なりとも糸が巻かれた後で巻取処理を停止させることとなる。この場合、ボビンに巻かれた糸を除去する作業等が必要となるため、やはり大きな生産ロスが生じうる。また、特許文献3に記載の糸検出部では、複数の糸を糸掛けする必要がある場合、サクションガンによって吸引保持されるべき複数の糸のうちいずれかが切れても、他の糸が正常に吸引保持されていると糸切れを検出できない。
本発明の目的は、複数の糸を巻き取る紡糸巻取機において糸掛作業の失敗が生じた際の生産ロスを抑制することである。
第1の発明の紡糸巻取設備は、紡糸装置から紡出された複数の糸を綾振りしつつ複数のボビンにそれぞれ巻き取る巻取処理を行う紡糸巻取機を備えた紡糸巻取設備であって、前記紡糸巻取機は、前記複数のボビンを回転可能に支持するボビンホルダと、糸走行方向において前記紡糸装置と前記複数のボビンとの間に配置された、前記複数の糸を検知する糸検知部と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記巻取処理の開始前に前記複数の糸を前記紡糸巻取機に糸掛けする糸掛作業が行われているときに、前記ボビンホルダに支持されている前記複数のボビンに前記複数の糸がそれぞれ掛けられるよりも前に、前記糸検知部による検知結果に基づき、各糸に関して前記糸掛作業の失敗の有無を判断することを特徴とするものである。
本発明では、糸掛作業時に、複数のボビンに複数の糸がそれぞれ掛けられるよりも前に糸掛作業の失敗の有無が判断される。これにより、巻取処理が開始されるよりも前に糸掛作業をやり直すことができる。このため、糸掛作業の失敗が発生した場合でも、ボビンから糸を除去する必要が生じることを回避できる。したがって、複数の糸を巻き取る紡糸巻取機において、糸掛作業の失敗が生じた際の生産ロスを抑制できる。
第2の発明の紡糸巻取設備は、前記第1の発明において、前記紡糸巻取機は、前記複数の糸がそれぞれ綾振りされる際の支点となる複数の支点ガイドと、前記糸走行方向における前記複数の支点ガイドの上流側に配置され、前記複数の糸を前記複数の支点ガイドへ送る糸送りローラと、を有し、前記糸検知部は、前記糸送りローラよりも糸走行方向における下流側に配置されていることを特徴とするものである。
一般的に、紡糸巻取機においては、ボビンの軸方向に複数のボビンが並べて配置される。したがって、糸送りローラよりも糸走行方向における下流側においては、複数の糸が支点ガイドによって作業空間(糸掛作業が行われる空間)から遠い位置にも配置される等の理由により、糸掛作業の失敗を作業者が目視により発見することが困難となりうる。このような構成において、糸送りローラよりも糸走行方向における下流側に糸検知部が配置されていることは有効である。
第3の発明の紡糸巻取設備は、前記第1又は第2の発明において、前記制御部は、前記巻取処理の実行中に、前記糸検知部による検知結果に基づき、前記巻取処理が正常に行われているか否か判断することを特徴とするものである。
本発明では、糸掛作業の失敗の有無の判断、及び、巻取処理が正常に行われているか否かの判断の両方を、同じ糸検知部による検知結果に基づいて行うことができる。したがって、上記2種類の判断を行うために異なる検知部を設ける必要がある場合と比べて、コスト増加を抑制できる。
第4の発明の紡糸巻取設備は、前記第1〜第3のいずれかの発明において、前記紡糸巻取機は、前記複数の糸をそれぞれ綾振りするための複数のトラバースガイドを有し、前記糸検知部は、前記複数の糸が前記複数のトラバースガイドによって綾振りされているか否か検知するためのトラバース検知部であり、前記制御部は、前記糸掛作業が行われている時に、前記トラバース検知部による検知結果に基づき、各糸が各トラバースガイドによって正常に綾振りされているか否か判断することによって前記糸掛作業の失敗の有無を判断することを特徴とするものである。
一般的に、真っ直ぐ走行している糸の有無を検知するよりも、綾振りされている糸の有無を検知する方が容易且つ確実である。本発明では、トラバース検知部を利用することにより、糸掛作業の失敗の有無を容易且つ確実に判断できる。
第5の発明の紡糸巻取設備は、前記第1〜第4のいずれかの発明において、前記制御部は、前記糸掛作業の失敗が生じていないと判断した場合にのみ、前記糸掛作業を継続させることを特徴とするものである。
本発明では、ある糸Yに関して糸掛作業の失敗が生じた場合に、他の糸に関して巻取処理が開始されてしまうことを確実に回避できる。したがって、生産ロスを確実に抑制できる。
第6の発明の紡糸巻取設備は、前記第1〜第5のいずれかの発明において、前記紡糸巻取機は、情報の報知を行うための報知部を有し、前記制御部は、前記糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、前記報知部に作業者への報知を行わせることを特徴とするものである。
本発明では、糸掛作業の失敗が生じたときに、糸掛作業を作業者に早期にやり直させることができる。
第7の発明の紡糸巻取設備は、前記第1〜第6のいずれかの発明において、前記紡糸巻取機は、前記紡糸装置から紡出された前記複数の糸を引き取る引取ローラと、前記糸走行方向において前記紡糸装置と前記引取ローラとの間に配置され、前記複数の糸を切断して吸引保持する切断保持部と、を有し、前記制御部は、前記糸掛作業の失敗が生じたと判断したときに、前記切断保持部を制御して前記複数の糸を切断し且つ吸引保持させることを特徴とするものである。
一般的に、糸掛作業をやり直す場合には、まず、引取ローラへの糸掛けを行う必要がある。本発明では、糸掛作業の失敗が生じたときに、複数の糸を切断保持部によって切断し且つ一時的に保持させることができる。これにより、糸掛作業のやり直しをスムーズに開始できる。
第8の発明の紡糸巻取設備は、前記第1〜第7のいずれかの発明において、前記紡糸巻取機は、前記糸掛作業の少なくとも一部を実行する糸掛実行部を有することを特徴とするものである。
糸掛作業の少なくとも一部が糸掛実行部によって実行される構成では、糸掛作業が行われている紡糸巻取機の近くに作業者が常にいるとは限らず、目視等による確認が必ずしも行われない場合がある。このような構成において、糸検知部による検知結果に基づいて糸掛作業の失敗を検知できることは、特に有効である。
第9の発明の紡糸巻取設備は、前記第8の発明において、前記制御部は、前記糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、前記糸掛実行部を制御して、前記糸掛作業をやり直すための初期状態に前記紡糸巻取機の状態を戻すことを特徴とするものである。
本発明では、紡糸巻取機の状態を初期状態に戻すために作業者による対応が必要な場合と比べて、糸掛作業のやり直しをスムーズに実行できる。したがって、生産ロスをより効果的に抑制できる。
第10の発明の紡糸巻取設備は、前記第9の発明において、前記紡糸巻取機に対して前記糸掛作業の一部を実行する糸掛ロボットを備え、前記制御部は、前記紡糸巻取機において前記糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、前記紡糸巻取機への前記糸掛作業の再実行を前記糸掛ロボットに指示するための信号を出力することを特徴とするものである。
本発明では、糸掛作業のやり直しをいっそうスムーズに実行できる。
本実施形態に係る紡糸巻取設備が備える紡糸巻取機の1つを示す側面図である。 紡糸巻取機の正面図である。 紡糸巻取設備の電気的構成を示すブロック図である。 支点ガイドの動作を示す説明図である。 糸掛実行部を示す説明図である。 (a)、(b)は、第1セパレータを示す説明図であり、(c)は、第2セパレータを示す説明図である。 糸寄せガイドを示す説明図である。 糸掛作業の手順を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、糸掛作業の手順を示す説明図である。 糸掛作業の手順を示す説明図である。 図10に示す状態における紡糸巻取機の正面図である。 (a)、(b)は、第1セパレータが糸を保持する手順を示す説明図である。 (a)、(b)は、第1セパレータから第2セパレータに糸を渡す手順を示す説明図である。 (a)、(b)は、第1セパレータから第2セパレータに糸を渡す手順を示す説明図である。 糸がトラバースガイドに捕捉されているときの紡糸巻取機の正面図である。 ボビンへの糸掛け時における紡糸巻取機の正面図である。 (a)、(b)は、糸寄せ装置の動作を示す説明図である。 変形例に係る紡糸巻取設備の正面図である。 糸掛ロボットの動作を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、図1及び図2に示す方向を上下方向、左右方向及び前後方向とする。上下方向は、重力が作用する鉛直方向である。左右方向は、上下方向と直交し、後述の紡糸巻取機3が並べて配置された方向である。前後方向は、上下方向及び左右方向の両方と直交する方向である。また、糸Yの走行する方向を糸走行方向とする。
(紡糸巻取設備)
本実施形態に係る紡糸巻取設備1の概略について、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る紡糸巻取設備1が備える複数の紡糸巻取機3のうち、1つの紡糸巻取機3を示す側面図である。図2は、紡糸巻取機3の正面図である。図3は、紡糸巻取設備1の電気的構成を示すブロック図である。紡糸巻取設備1は、複数の紡糸装置2と、各紡糸装置2に対応して設けられた複数の紡糸巻取機3と、統括制御装置4(図3参照)とを備える。各紡糸装置2は、合成繊維からなる複数の糸Yを紡出するように構成されている。複数の紡糸巻取機3は、左右方向に配列され、各々が、上方に配置された紡糸装置2から紡出される糸Yを引き取り、複数のボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する巻取処理を行う。統括制御装置4は、複数の紡糸巻取機3を統括的に制御する。
(紡糸巻取機)
図1及び図2に示すように、紡糸巻取機3は、第1ゴデットローラ12(本発明の引取ローラ)と、第2ゴデットローラ13(本発明の糸送りローラ)と、巻取装置14と、巻取制御装置15(本発明の制御部。図3参照)とを備える。第1ゴデットローラ12は、軸方向が左右方向と略平行なローラであり、巻取装置14の前端部の上方に配置されている。第1ゴデットローラ12は、不図示のモータによって回転駆動される。第2ゴデットローラ13は、軸方向が左右方向と略平行なローラであり、第1ゴデットローラ12よりも上方且つ後方に配置されている。第2ゴデットローラ13は、不図示のモータによって回転駆動される。
第2ゴデットローラ13は、ガイドレール16に移動可能に支持されている。ガイドレール16は、上方且つ後方に向かって斜めに延びている。第2ゴデットローラ13は、例えば、移動モータ111(図3参照)、不図示のプーリ対及びベルト等によって、ガイドレール16に沿って移動可能に構成されている。これにより、第2ゴデットローラ13は、巻取処理が行われるときの巻取位置(図1の実線参照)と、第1ゴデットローラ12に近接して配置される、後述の糸掛作業が行われるときの糸掛位置(図1の一点鎖線参照)との間で移動可能となっている。
また、第1ゴデットローラ12の上方(すなわち、糸走行方向における紡糸装置2と第1ゴデットローラ12との間)には、切断保持部11が配置されている。切断保持部11は、糸掛作業の前に、糸Yを一時的に保持するように構成されている。切断保持部11は、糸Yを切断するカッタ11aと、糸Yを吸引保持するアスピレータ11bとを有する。カッタ11a及びアスピレータ11bは、左右方向に進退可能に構成され、退避位置と、退避位置よりも右側の、糸Yを切断保持するための保持位置との間で移動可能である。
巻取装置14は、複数の糸Yを複数のボビンBに巻き取ってパッケージPを形成するように構成されている。巻取装置14は、第1ゴデットローラ12及び第2ゴデットローラ13の下方に配置されている。巻取装置14は、複数の支点ガイド21と、複数のトラバースガイド22と、ターレット23と、2本のボビンホルダ24と、コンタクトローラ25と、糸検知部26(本発明のトラバース検知部)とを備える。
複数の支点ガイド21は、糸Yが各トラバースガイド22によって綾振りされる際の支点となるガイドである。複数の支点ガイド21は、複数の糸Yに対して個別に設けられ、前後方向に配列されている。複数の支点ガイド21は、例えば不図示のベルトによって互いに連結され、エアシリンダ112(図3参照)によって移動駆動される。エアシリンダ112への圧縮空気の供給及びエアシリンダ112からの圧縮空気の排出は、不図示の電磁弁を巻取制御装置15(図3参照)が制御することによって行われる(後述する他のエアシリンダについても同様)。これにより、複数の支点ガイド21は、前後方向に互いに離れて配置される、糸Yを巻き取るときの位置(図1参照)と、前側に集まるように配置される、糸掛けが行われるときの位置(図4参照)との間で移動可能となっている。
複数のトラバースガイド22は、複数の糸Yに対して個別に設けられ、前後方向に並べて配置されている。トラバースガイド22は、例えば公知の羽根式のトラバースガイドであり、互いに反対向きに回転する2枚の羽根ガイド22a(図7参照)を有する。羽根ガイド22aは、例えばトラバースモータ113(図3参照)によって駆動される。これにより、糸Yが、支点ガイド21を支点として羽根ガイド22aによって前後方向に綾振りされる。
ターレット23は、軸方向が前後方向と略平行な円板状の部材である。ターレット23は、ターレットモータ114(図3参照)によって回転駆動される。2本のボビンホルダ24は、それぞれ、軸方向が前後方向と平行であり、ターレット23の上端部及び下端部に回転自在に支持されている。各ボビンホルダ24には、複数の糸Yに対して個別に設けられた複数のボビンBが前後方向(ボビン軸方向)に並べて装着され、回転可能に支持されている。2つのボビンホルダ24は、それぞれ、個別の巻取モータ115(図3参照)によって回転駆動される。
コンタクトローラ25は、軸方向が前後方向と略平行なローラであり、上側のボビンホルダ24のすぐ上方に配置されている。コンタクトローラ25は、上側のボビンホルダ24に支持された複数のパッケージPの表面に接触することで、巻取中のパッケージPの表面に接圧を付与して、パッケージPの形状を整える。コンタクトローラ25は、例えば、不図示の移動機構によって上下方向に移動可能に構成されている。或いは、コンタクトローラ25は、前後方向を揺動軸方向として揺動可能に構成されていても良い。
糸検知部26は、糸走行方向において支点ガイド21とトラバースガイド22との間に配置されている。言い換えると、糸検知部26は、第2ゴデットローラよりも糸走行方向における下流側に配置されている。糸検知部26は、例えば、発光部26aと受光部26b(図2参照)とをそれぞれ有する複数の反射式の光学センサによって構成されている。発光部26aと受光部26bは、例えば、糸Yの左側に配置されている。光学センサは、発光部26aから光を発し、糸Yによって反射された光を受光部26bによって受光するように構成されている。光学センサは、受光部26bによって検出された光量に関する情報を巻取制御装置15(図3参照)に送信する。なお、糸検知部26は、反射式の光学センサの代わりに透過式の光学センサを有していても良い。すなわち、発光部26aと受光部26bとが、糸Yを左右方向に挟んで互いに向かい合うように配置されていても良い。
巻取制御装置15は、CPUと、ROMと、RAM等を有し、移動モータ111等、紡糸巻取機3の各部を制御する(図3参照)。また、巻取制御装置15は、作業者が操作するための操作部121(図3参照)と、作業者に情報を報知するための報知部122(図3参照)とを有する。操作部121は、例えば不図示の操作ボタンを有する。報知部122は、例えば不図示のアラームランプを有する。また、巻取制御装置15は、統括制御装置4(図3参照)と電気的に接続され、統括制御装置4との通信を行う。
以上の構成を有する巻取装置14において、上側のボビンホルダ24が回転駆動されると、トラバースガイド22によって綾振りされた糸YがボビンBに巻き取られて、パッケージPが形成される(巻取処理)。また、パッケージPが満巻きになった場合、ターレット23が回転させられることにより、2本のボビンホルダ24の上下の位置が入れ換わる。これにより、下側に位置していたボビンホルダ24が上側に移動し、このボビンホルダ24に装着されたボビンBに糸Yを巻き取ってパッケージPを形成することができる。また、満巻きになったパッケージPが装着されたボビンホルダ24は下側に移動し、例えば不図示のパッケージ回収装置によってパッケージPが回収される。
巻取処理中に、巻取制御装置15は、糸検知部26から受信した情報に基づき、各糸Yが正常に綾振りされているか否か判断する。全ての糸Yが正常に綾振りされていると判断した場合、巻取制御装置15は紡糸巻取機3を制御して巻取処理を継続させる。複数の糸Yのうちいずれかが正常に綾振りされていないと判断した場合、例えば、巻取制御装置15は切断保持部11を制御して複数の糸Yを切断させ、紡糸巻取機3による巻取処理を停止させる。切断された糸Yは、切断保持部11によって一時的に保持される。
(糸掛作業を行うための構成)
次に、紡糸巻取機3において糸掛作業を行うための構成の一例について、図3〜図7を参照しつつ説明する。糸掛作業とは、紡糸巻取機3が巻取処理を開始する前に、紡糸巻取機3の各部に糸Yを掛ける作業である。図4は、支点ガイド21の動作を示す説明図である。図5は、後述する糸掛実行部30を示す説明図である。図6(a)、(b)は、後述する第1セパレータ32を示す説明図である。図6(c)は、後述する第2セパレータ33を示す説明図であり、図5のVI矢視図である。図7は、後述する糸寄せ装置34を示す説明図である。
上述したように、第2ゴデットローラ13及び支点ガイド21は、巻取処理が行われているときの位置(図1参照)と、糸掛作業を行うための位置(図4参照)との間で移動可能である。また、紡糸巻取機3には、支点ガイド21に掛けられた糸Yをトラバースガイド22及びボビンBに掛けるように構成された糸掛実行部30(図5参照)が設けられている。
糸掛実行部30は、糸掛作業の一部(詳細は後述)を実行可能に構成されている。図5に示すように、糸掛実行部30は、例えば、糸収束ガイド31と、第1セパレータ32と、第2セパレータ33と、糸寄せ装置34とを有する。糸収束ガイド31は、糸掛作業中に、走行している複数の糸Yを紡糸巻取機3の前端部に収束させるように構成されている。第1セパレータ32は、複数の支点ガイド21にそれぞれ掛けられた複数の糸Yを一時的に保持する。第2セパレータ33は、第1セパレータ32から糸Yを受け取り、トラバースガイド22によって糸Yを捕捉することが可能な位置に糸Yを移動させる等の動作を実行する。糸寄せ装置34は、綾振りされている糸Yをトラバースガイド22から一時的に外すことにより、ボビン軸方向におけるボビンBの端部に形成されたスリットS(図7参照)に糸Yを案内するように構成されている。
糸収束ガイド31は、紡糸巻取機3の前端部に配置されている。図5に示すように、糸収束ガイド31は、前後方向を揺動軸方向として揺動可能なアーム状の揺動部材36の先端に取り付けられている。揺動部材36は、例えばエアシリンダ116(図3参照)によって揺動駆動される。これにより、糸収束ガイド31は、紡糸巻取機3の右端部に位置している初期位置(図5の実線参照)と、初期位置よりも左側の受渡位置(図5の二点鎖線参照)との間で揺動可能である。なお、揺動部材36は、エアシリンダ116の代わりに、例えば不図示のモータ等の駆動部によって駆動されても良い。
図6(a)、(b)に示すように、第1セパレータ32は、前後方向に延びたガイド部材41と、前後方向に並べてガイド部材41に移動可能に取り付けられた複数の保持部材42とを有する。ガイド部材41は、例えばエアシリンダ117(図3参照)によって左右方向に移動或いは揺動可能に構成されている(図5の二点鎖線矢印参照)。ガイド部材41は、初期位置(図5参照)と、初期位置よりも左側の受渡位置との間で移動可能である。図6(a)、(b)に示すように、保持部材42は、本体部42aと、本体部42aのガイド部材とは反対側の端部から後方に突出した突起部42bとを有する。複数の保持部材42は、例えば不図示のベルトによって互いに連結され、エアシリンダ118(図3参照)によって前後方向に移動駆動される。具体的には、複数の保持部材42は、その前後方向におけるピッチが複数のボビンBの前後方向におけるピッチと略等しい第1位置(図6(a)参照)と、第1位置よりも前側に集合した第2位置(図6(b)参照)との間で移動可能である。なお、保持部材42は、エアシリンダ118の代わりに、例えば不図示のモータ等の駆動部によって駆動されても良い。
第2セパレータ33は、第1セパレータ32よりも左方に配置されている。第2セパレータ33は、前後方向に延び且つ前後方向を揺動軸中心として揺動可能なアーム状の揺動部材46と、揺動部材46の先端に固定された保持部材47とを有する。保持部材47の揺動部材46とは反対側の端部には、例えば、図6(c)に示すように、糸Yが挿通される概ねC字状の挿通空間47aが前後方向に並べて形成されている。また、各挿通空間47aの入口部の前端から後方へ突出した突起部47bと、入口部の後端から前方へ突出した突起部47cとが、前後方向において隙間を空けて互いに向かい合うように設けられている。挿通空間47aの前後方向におけるピッチは、複数のボビンBの前後方向におけるピッチと略等しい。揺動部材46及び保持部材47は、例えばエアシリンダ119(図3参照)によって揺動駆動される。これにより、揺動部材46及び保持部材47は、前後方向から見たときにターレット23と重ならない退避位置と、前後方向から見たときに一部がターレット23と重なる、第1セパレータ32から糸Yを受け取るための受取位置との間で移動可能である(図5参照)。なお、揺動部材46及び保持部材47は、エアシリンダ119の代わりに、例えば不図示のモータ等の駆動部によって駆動されても良い。
糸寄せ装置34は、トラバースガイド22の近傍に配置され或いはトラバースガイド22と一体的に設けられている。図7に示すように、糸寄せ装置34は、前後方向に延びたガイド部材51と、保持溝52aが形成された保持部材52とを有する。保持部材52は、例えばエアシリンダ120(図3参照)によって前後方向に移動駆動される。これにより、保持部材52は、トラバースガイド22によって糸Yが綾振りされる綾振り領域Tの外側の退避位置(図7の実線参照)と、綾振り領域Tの内側の捕捉位置(図7の二点鎖線参照)との間で移動可能である。
(糸掛作業の手順、及び、糸掛け失敗の検知方法)
次に、紡糸巻取機3における糸掛作業の手順の例、及び、糸掛け失敗の検知方法について、図8のフローチャート及び図9〜図16の説明図を参照しつつ説明する。本実施形態では、糸掛作業の一部を作業者が実行し、一部を糸掛実行部30が実行する。本実施形態では、糸掛作業の失敗が生じた際の生産ロスを低減するために、後述のように糸掛作業の失敗が検知される。
糸掛作業が行われる前の紡糸巻取機3の状態(初期状態)として、紡糸装置2から紡出されている複数の糸Yが、アスピレータ11bによって吸引保持されている(図4参照)。また、第2ゴデットローラ13及び複数の支点ガイド21は、糸掛作業時の位置(図4参照)に位置している。トラバースガイド22及びボビンホルダ24は停止している。糸検知部26はオフ状態である。糸収束ガイド31は、初期位置に位置している(図5の実線参照)。第1セパレータ32のガイド部材41は、初期位置(図5参照)に位置している。第1セパレータ32の複数の保持部材42は、第2位置(図6(b)参照)に位置している。第2セパレータ33の揺動部材46及び保持部材47は、退避位置(図5の実線参照)に位置している。糸寄せ装置34の保持部材52は、退避位置(図7の実線参照)に位置している。
まず、作業者は、図9(a)〜(c)の説明図に示すように、第1ゴデットローラ12、第2ゴデットローラ13及び複数の支点ガイド21への糸掛けを行う。具体的には、作業者は、糸Yを吸引保持可能な公知のサクションガン60を操作して、アスピレータ11bにより吸引保持されている糸Yを引き取る。続いて、作業者は、サクションガン60によって吸引保持されている糸Yを第1ゴデットローラ12、第2ゴデットローラ13の順に掛ける(S101。図9(a)、(b)参照)。さらに、作業者は、不図示の糸掛け治具を用いて、複数の糸Yを複数の支点ガイド21にそれぞれ掛ける(S102。図9(c)参照)。上記の作業は、主に紡糸巻取機3の前側の空間(作業空間)において行われる。
次に、作業者は、第2ゴデットローラ13及び支点ガイド21を巻取処理時の位置に移動させるための操作を操作部121に対して行う。これに伴い、巻取制御装置15は、糸掛実行部30を制御して糸掛作業を開始させる。まず、巻取制御装置15は、移動モータ111及びエアシリンダ112(厳密には、不図示の電磁弁。以下、他のエアシリンダにおいても同様)を制御して、第2ゴデットローラ13及び支点ガイド21を巻取処理時の位置(図10参照)に移動させる。次に、作業者は、サクションガン60を操作して、糸Yを糸収束ガイド31に掛ける(図10参照)。これにより、複数の糸Yが、第1セパレータ32の対応する保持部材42のすぐ後方にそれぞれ配置される(図12(a)参照)。
次に、巻取制御装置15は、エアシリンダ119(図3参照)を制御し、第2セパレータ33の揺動部材46及び保持部材47を退避位置(図11の二点鎖線参照)から受取位置(図11の実線参照)に揺動させる。これにより、保持部材47が、第2セパレータ33の近傍まで移動する(図12(b)参照)。なお、巻取制御装置15は、糸掛作業中にターレットモータ114を適宜制御し、ボビンホルダ24を第2セパレータ33と干渉しない位置に位置させる。また、このような第2セパレータ33の動作の開始と略同時或いは第2セパレータ33の動作開始の後に、巻取制御装置15は、エアシリンダ118(図3参照)を制御して、第1セパレータ32の保持部材42を第2位置から第1位置に移動させる(図12(b)参照)。これにより、各保持部材42に糸が一時的に掛けられる(S103)。突起部42bにより、保持部材42からの糸Yの脱落が防止される(図12(b)参照)。エアシリンダ118の制御と併せて、巻取制御装置15は、巻取モータ115を制御して、2つのボビンホルダ24のうち一方の回転を開始させる。ボビンホルダの回転開始と同じ時期に、トラバースガイド22も動作を開始させられる。
次に、巻取制御装置15は、糸掛実行部30に第1セパレータ32から第2セパレータ33への糸Yの受渡しを実行させる(S104)。具体的には、巻取制御装置15は、エアシリンダ117を制御して、第1セパレータ32のガイド部材41を左方に移動させる(図13(a)の二点鎖線矢印参照)。これにより、複数の糸Yは、第2セパレータ33の保持部材47のすぐ右側まで移動し、各糸Yが、第2セパレータ33の対応する挿通空間47aに入り込む(図14(a)参照)。次に、巻取制御装置15は、エアシリンダ116を制御して、糸収束ガイド31を受渡位置に移動させる(図13(b)参照)。さらに、巻取制御装置15は、エアシリンダ117(図3参照)を制御して、第1セパレータ32の保持部材42を第1位置から第2位置に再び移動させる。これにより、糸Yが第1セパレータ32の保持部材42から第2セパレータ33の保持部材47に受け渡される(図14(b)参照)。突起部47b及び突起部47cにより、保持部材47からの糸Yの脱落が防止される。
次に、巻取制御装置15は、糸掛実行部30にトラバースガイド22への糸掛けを実行させる(S105)。具体的には、巻取制御装置15は、エアシリンダ119を制御して、第2セパレータ33の揺動部材46及び保持部材47を受取位置から左方に揺動させる。これにより、動作中のトラバースガイド22によって糸Yが捕捉され、綾振りされる。
この状態で、巻取制御装置15は、糸検知部26をオンさせ(S106)、糸検知部26からの情報に基づいて、糸Yが正常に綾振りされているか否か判断する(S107)。これにより、巻取制御装置15は、糸掛作業の失敗の有無を判断する。巻取制御装置15は、全ての糸Yが正常に検知されたと判断した場合(S107:Yes)、すなわち糸掛作業の失敗が生じていないと判断した場合にのみ、糸掛作業を継続させる。すなわち、巻取制御装置15は、糸検知部26を一時的にオフさせ(S108)、さらに、糸寄せ装置34にボビンBへの糸掛けを行わせる(S109)。具体的には、巻取制御装置15は、ターレットモータ114を制御して、回転している側のボビンホルダ24を上側に移動させる(図16参照)。さらに、巻取制御装置15は、エアシリンダ120を制御して糸寄せ装置34の保持部材52を捕捉位置に移動させる(図17(a)参照)。これにより、綾振りされている糸Yが保持部材52によって捕捉され、トラバースガイド22から一時的に外される。このとき、糸Yはトラバースガイド22によってトラバースされていないが、上述したように糸検知部26は一時的にオフ状態となっているため、糸掛作業が失敗したと巻取制御装置15によって誤って判断されることはない。続いて、回転しているボビンBのスリットSに糸Yが掛けられ、バンチ巻きが施される(図示省略)。糸YのボビンBよりも糸走行方向における下流側の部分は、糸Yの張力が大きくなると切れる。さらに、巻取制御装置15は、保持部材52を捕捉位置に戻らせる。これにより、ボビンBのスリットSと綾振り領域Tの前端との間にテール巻きが施される(図示省略)。その後、トラバースガイド22によって糸Yが捕捉されると、保持部材52は退避位置に移動する。以上のようにして、糸掛作業が完了し、巻取処理を開始することが可能となる。なお、巻取処理開始時には、巻取制御装置15は糸検知部26を再びオンさせる。
一方、複数の糸Yのうちいずれかが正常にトラバースしていないと判断された場合(S107:No)、巻取制御装置15は、切断保持部11のカッタ11aによって全ての糸Yを切断させ(S110)、アスピレータ11bに吸引捕捉させる。なお、糸Yが切断されたことによって発生する残糸は、サクションガン60に吸引され、その後廃棄される。さらに、巻取制御装置15は、紡糸巻取機3の各部を制御して、紡糸巻取機3の状態を上述した初期状態に戻す(S111)。初期状態への復帰動作と並行して、或いは復帰動作の完了後、巻取制御装置15は、報知部122に作業者への報知を行わせる(S112)。これにより、作業者が糸掛作業をスムーズに再開できる。このとき、糸YはまだボビンBに巻かれていないので、ボビンBから糸を除去する手間は発生しない。
以上のように、糸掛作業時に、複数のボビンBに複数の糸Yがそれぞれ掛けられるよりも前に糸掛作業の失敗の有無が判断される。これにより、ボビンBへの糸Yの巻取処理が開始されるよりも前に糸掛作業をやり直すことができる。このため、糸掛作業の失敗が発生した場合でも、ボビンBから糸を除去する必要が生じることを回避できる。したがって、複数の糸Yを巻き取る紡糸巻取機3において、糸掛作業の失敗が生じた際の生産ロスを抑制できる。
また、第2ゴデットローラ13よりも糸走行方向における下流側においては、複数の糸Yが支点ガイド21によって作業空間から遠い位置にも配置される等の理由により、糸掛作業の失敗を作業者が目視により発見することが困難となりうる。このような構成において、第2ゴデットローラ13よりも糸走行方向における下流側に糸検知部26が配置されていることは有効である。
また、巻取制御装置15は、巻取処理中に、糸検知部26による検知結果に基づき、巻取処理が正常に行われているか否か判断する。つまり、糸掛作業の失敗の有無の判断、及び、巻取処理が正常に行われているか否かの判断の両方を、同じ糸検知部26による検知結果に基づいて行うことができる。したがって、上記2種類の判断を行うために異なる検知部を設ける必要がある場合と比べて、コスト増加を抑制できる。
また、巻取制御装置15は、糸掛作業が行われている時に、糸検知部26による検知結果に基づき、各糸Yが各トラバースガイド22によって綾振りされているか否か判断することによって糸掛作業の失敗の有無を判断する。一般的に、真っ直ぐ走行している糸Yの有無を検知するよりも、綾振りされている糸Yの有無を検知する方が容易且つ確実である。したがって、綾振りを検知するための糸検知部26を利用することにより、糸掛作業の失敗の有無を容易且つ確実に判断できる。
また、巻取制御装置15は、糸掛作業の失敗が生じていないと判断した場合にのみ、糸寄せ装置34を制御して複数のボビンBに複数の糸Yをそれぞれ掛けさせる。これにより、ある糸Yに関して糸掛作業の失敗が生じた場合に、他の糸Yに関して巻取処理が開始されてしまうことを確実に回避できる。したがって、生産ロスを確実に抑制できる。
また、巻取制御装置15は、糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、報知部122に作業者への報知を行わせる。これにより、糸掛作業の失敗が生じたときに、糸掛作業を作業者に早期にやり直させることができる。
また、糸掛作業の失敗が生じたときに、複数の糸を切断保持部11によって切断し且つ一時的に保持させることができる。これにより、糸掛作業のやり直しをスムーズに開始できる。
また、糸掛作業の一部が糸掛実行部30によって実行される構成では、糸掛作業が行われている紡糸巻取機3の近くに作業者が常にいるとは限らず、目視等による確認が必ずしも行われない場合がある。このような構成において、糸検知部26による検知結果に基づいて糸掛作業の失敗を検知できることは、特に有効である。
また、巻取制御装置15は、糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、糸掛実行部30を制御して、糸掛作業をやり直すための初期状態に紡糸巻取機3の状態を戻す。これにより、紡糸巻取機3の状態を初期状態に戻すために作業者による対応が必要な場合と比べて、糸掛作業のやり直しをスムーズに実行できる。したがって、生産ロスをより効果的に抑制できる。
次に、前記実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(1)前記実施形態において、糸掛作業の一部を作業者が行うものとしたが、これには限られない。例えば、図18に示すように、紡糸巻取設備1aは、作業者の代わりに糸掛けを行う糸掛ロボット5を備えていても良い。糸掛ロボット5は、例えば、左右方向に延びたレール部材70に吊り下げられ、レール部材70に沿って複数の紡糸巻取機3の前側の空間を左右方向に移動可能に構成されている。糸掛ロボット5は、統括制御装置4(図3参照)と電気的に接続され、統括制御装置4との通信を行う。糸掛ロボット5は、本体部71と、ロボットアーム72と、糸掛ユニット73とを備える。ロボットアーム72は、例えば、本体部71の下面に取り付けられている。ロボットアーム72は、複数のアーム72aと、アーム72a同士を連結する複数の関節部72bとを有する。各関節部72bには、不図示のアームモータが内蔵されている。アームモータが駆動されると、アーム72aが関節部72bを中心に揺動する。糸掛ユニット73は、ロボットアーム72の先端部に取り付けられている。糸掛ユニット73は、不図示のサクション等を有し、糸Yを一時的に保持可能に構成されている。そして、糸掛ロボット5は、糸掛作業時に、例えば図19(a)、(b)に示すように第1ゴデットローラ12、第2ゴデットローラ13に糸Yを掛け、さらに複数の支点ガイド21等に糸Yを掛けても良い。このように、全ての糸掛作業を人手によらず行っても良い。この場合、糸掛ロボット5も、本発明の糸掛実行部に含まれる。
このような紡糸巻取設備1aにおいて、ある紡糸巻取機3の巻取制御装置15は、糸掛作業中に糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、当該紡糸巻取機3への糸掛作業の再実行を糸掛ロボット5に指示するための信号を出力しても良い。そして、統括制御装置4は、当該巻取制御装置15から受信した信号に基づき、糸掛作業の再実行を指示する信号を糸掛ロボット5に送信しても良い。このようにすることで、糸掛作業のやり直しをいっそうスムーズに実行できる。また、当該構成において糸掛作業の失敗が生じた場合、巻取制御装置15は、必ずしも報知部122に作業者への報知を行わせなくても良い。
(2)糸掛実行部30の構成は、上述したものに限られない。すなわち、糸掛作業中にボビンBに糸Yが掛けられるよりも前に、糸検知部26によって糸Yが検知可能な状態になっていれば良く、糸掛実行部30は、そのように糸Yを操作可能に構成されていれば良い。
(3)前記までの実施形態において、巻取制御装置15は、巻取処理中にトラバースガイド22によって綾振りされている糸Yを検知するための糸検知部26を糸掛作業中にも利用して糸掛作業の失敗の有無を判断するものとしたが、これには限られない。例えば、糸掛作業中に綾振りされている糸Yを検知するための不図示のトラバース検知用センサが、糸検知部26とは別に設けられていても良い。そして、巻取制御装置15は、当該トラバース検知用センサを糸掛作業中にのみ用いて、検知結果に基づき糸掛作業の失敗の有無を判断しても良い。この場合、当該トラバース検知用センサが本発明の糸検知部及びトラバース検知部に相当する。或いは、例えば、真っ直ぐ走行する糸Yの有無を検知するための不図示の糸走行検知用センサが、糸検知部26とは別に設けられていても良い。この場合、当該糸走行検知用センサが本発明の糸検知部に相当する。当該糸走行検知用センサは、第2ゴデットローラ13よりも糸走行方向における下流側に配置されていても良く、或いは、第2ゴデットローラ13よりも糸走行方向における上流側に配置されていても良い。当該糸走行検知用センサは、糸掛作業中にのみ使用されても良く、或いは、巻取処理中にも使用されても良い。
或いは、糸検知部として、上述したようなセンサの代わりに不図示のカメラが設けられていても良い。例えば、1つの紡糸巻取機3につき1台のカメラが設けられていても良い。或いは、糸Yの数と同じ数のカメラが設けられていても良い。カメラは、例えば、巻取装置14よりも(すなわち、複数の支点ガイド21よりも)糸走行方向における上流側に設けられていても良い。或いは、カメラは、(1)の変形例において説明した糸掛ロボット5に設けられていても良い。例えば、糸掛ロボット5の糸掛ユニット73のサクションにカメラが設けられていても良い。
(4)前記までの実施形態において、巻取制御装置15は、糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、糸掛実行部30を制御して紡糸巻取機3の状態を初期状態に戻すものとしたが、これには限られない。巻取制御装置15は、例えば、切断保持部11を制御して複数の糸Yを切断し且つ吸引保持させた上で、単に報知部122に作業者への報知を行わせても良い。この場合、作業者が操作部121を操作したときに、巻取制御装置15が糸掛実行部30を制御して紡糸巻取機3の状態を初期状態に戻しても良い。
(5)前記までの実施形態において、巻取制御装置15は、糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、切断保持部11を制御して複数の糸Yを切断し且つ吸引保持させるものとしたが、これには限られない。巻取制御装置15は、例えば、単純に糸掛作業を中断した上で、報知部122に作業者への報知を行わせても良い。この場合、作業者が操作部121を操作したときに、巻取制御装置15が切断保持部11を動作させても良い。
(6)前記までの実施形態において、巻取制御装置15は、糸掛作業の失敗が生じていないと判断した場合にのみ、糸掛作業を継続させるものとしたが、これには限られない。例えば、巻取制御装置15は、糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合であっても、糸掛作業を継続させつつ、例えば報知部122に作業者への報知を行わせることにより作業者に迅速な対処を促すようにしても良い。この場合、作業者が操作部121を操作することにより、巻取制御装置15が糸掛作業を停止させても良い。
(7)前記までの実施形態において、紡糸巻取機3を制御するために巻取制御装置15が設けられているものとしたが、これには限られない。例えば、統括制御装置4が複数の紡糸巻取機3を制御しても良い。
(8)前記までの実施形態において、紡糸巻取設備1が複数の紡糸巻取機3を備えるものとしたが、これには限られない。紡糸巻取機3は、1つのみ設けられていても良い。
1 紡糸巻取設備
2 紡糸装置
3 紡糸巻取機
5 糸掛ロボット
11 切断保持部
12 第1ゴデットローラ(引取ローラ)
13 第2ゴデットローラ(糸送りローラ)
15 巻取制御装置(制御部)
21 支点ガイド
22 トラバースガイド
24 ボビンホルダ
26 糸検知部
30 糸掛実行部
122 報知部
B ボビン
Y 糸

Claims (10)

  1. 紡糸装置から紡出された複数の糸を綾振りしつつ複数のボビンにそれぞれ巻き取る巻取処理を行う紡糸巻取機を備えた紡糸巻取設備であって、
    前記紡糸巻取機は、
    前記複数のボビンを回転可能に支持するボビンホルダと、
    糸走行方向において前記紡糸装置と前記複数のボビンとの間に配置された、前記複数の糸を検知する糸検知部と、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記巻取処理の開始前に前記複数の糸を前記紡糸巻取機に糸掛けする糸掛作業が行われているときに、
    前記ボビンホルダに支持されている前記複数のボビンに前記複数の糸がそれぞれ掛けられるよりも前に、前記糸検知部による検知結果に基づき、各糸に関して前記糸掛作業の失敗の有無を判断することを特徴とする紡糸巻取設備。
  2. 前記紡糸巻取機は、
    前記複数の糸がそれぞれ綾振りされる際の支点となる複数の支点ガイドと、
    前記糸走行方向における前記複数の支点ガイドの上流側に配置され、前記複数の糸を前記複数の支点ガイドへ送る糸送りローラと、を有し、
    前記糸検知部は、前記糸送りローラよりも糸走行方向における下流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紡糸巻取設備。
  3. 前記制御部は、
    前記巻取処理の実行中に、前記糸検知部による検知結果に基づき、前記巻取処理が正常に行われているか否か判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の紡糸巻取設備。
  4. 前記紡糸巻取機は、
    前記複数の糸をそれぞれ綾振りするための複数のトラバースガイドを有し、
    前記糸検知部は、前記複数の糸が前記複数のトラバースガイドによって綾振りされているか否か検知するためのトラバース検知部であり、
    前記制御部は、
    前記糸掛作業が行われている時に、前記トラバース検知部による検知結果に基づき、各糸が各トラバースガイドによって正常に綾振りされているか否か判断することによって前記糸掛作業の失敗の有無を判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紡糸巻取設備。
  5. 前記制御部は、
    前記糸掛作業の失敗が生じていないと判断した場合にのみ、前記糸掛作業を継続させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の紡糸巻取設備。
  6. 前記紡糸巻取機は、
    情報の報知を行うための報知部を有し、
    前記制御部は、
    前記糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、前記報知部に作業者への報知を行わせることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の紡糸巻取設備。
  7. 前記紡糸巻取機は、
    前記紡糸装置から紡出された前記複数の糸を引き取る引取ローラと、
    前記糸走行方向において前記紡糸装置と前記引取ローラとの間に配置され、前記複数の糸を切断して吸引保持する切断保持部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記糸掛作業の失敗が生じたと判断したときに、前記切断保持部を制御して前記複数の糸を切断し且つ吸引保持させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の紡糸巻取設備。
  8. 前記紡糸巻取機は、
    前記糸掛作業の少なくとも一部を実行する糸掛実行部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の紡糸巻取設備。
  9. 前記制御部は、
    前記糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、前記糸掛実行部を制御して、前記糸掛作業をやり直すための初期状態に前記紡糸巻取機の状態を戻すことを特徴とする請求項8に記載の紡糸巻取設備。
  10. 前記紡糸巻取機に対して前記糸掛作業の一部を実行する糸掛ロボットを備え、
    前記制御部は、
    前記紡糸巻取機において前記糸掛作業の失敗が生じたと判断した場合に、前記紡糸巻取機への前記糸掛作業の再実行を前記糸掛ロボットに指示するための信号を出力することを特徴とする請求項9に記載の紡糸巻取設備。
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