JP2021050117A - セルの製造方法、セルの製造装置およびセル - Google Patents

セルの製造方法、セルの製造装置およびセル Download PDF

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Masahiko Sagawa
雅彦 佐川
剛史 池田
Tsuyoshi Ikeda
剛史 池田
井上 修一
Shuichi Inoue
修一 井上
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Abstract

【課題】セルの品質の向上に寄与するセルの製造方法、セルの製造装置およびセルを提供する。【解決手段】空間Sを介して配置される第1基板2および第2基板3を含むセル1の製造方法であって、貫通孔20の形成が予定される第1対象部分を基準に設定される第2対象部分における空間部に障壁部23を形成する第1工程を含む。【選択図】図7

Description

本発明はセルの製造方法、セルの製造装置およびセルに関する。
レーザを照射することによって基板を加工する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2018−202449号公報
基板をレーザ加工した場合、デブリが発生することがある。2枚の基板を含むセルの場合、セルの間にデブリが入る。セルの品質の点では、加工後のセルに残留するデブリが少ないことが好ましい。本発明の目的は、セルの品質の向上に寄与するセルの製造方法、セルの製造装置およびセルを提供することにある。
本発明に関するセルの製造方法は、空間を介して配置される第1基板および第2基板を含むセルの製造方法であって、貫通孔の形成が予定される第1対象部分を基準に設定される第2対象部分における空間部に障壁部を形成する第1工程を含む。この構成によれば、デブリが第1基板と第2基板との間の空間において障壁部よりも奥に進入することを抑制できる。このようにしてセルの品質を向上できる。
上記セルの製造方法の一例では、レーザで前記第1基板と前記第2基板とを融着することによって、前記障壁部を形成する。この構成によれば、レーザによって、障壁部を形成できる。融着部において第1基板と第2基板との間に隙間がないため、融着部よりも奥にデブリが進入しないようにできる。
上記セルの製造方法の一例では、レーザで前記第1基板および前記第2基板の少なくとも一方を膨張させることによって、前記障壁部を形成する。この構成によれば、レーザによって、障壁部を形成できる。膨張した部分において第1基板と第2基板との間の隙間が狭くなるため、膨張した部分よりも奥にデブリが進入しないようにできる。
上記セルの製造方法の一例では、前記第1工程の実施後に前記第1対象部分にレーザ加工により貫通孔を形成する第2工程をさらに含む。
この構成によれば、第1工程の後に、貫通孔を形成するため、貫通孔の形成によって発生するデブリを第1工程で形成した障壁部よりも奥に進入することを抑制できる。
上記セルの製造方法の一例では、前記第2対象部分は、前記第1対象部分の周囲を取り囲むように設定される。この構成によれば、第1対象部分の形成の際に発生するデブリの拡散を抑制できる。
上記セルの製造方法の一例では、前記第1工程では、前記セルに前記貫通孔が形成された状態において前記障壁部の内周面と前記第1基板の内周面および前記第2基板の内周面との間に段差が形成されないように、前記障壁部を形成する。この構成によれば、障壁部と第1基板との間の部分、および、障壁部と第2基板との間の部分に応力が集中することを抑制できる。
本発明に関するセルの製造装置は、空間を介して配置される第1基板および第2基板を含むセルの製造装置であって、貫通孔の形成が予定される第1対象部分を基準に設定される第2対象部分における空間部に障壁部を形成する障壁部形成手段を有する。この構成によれば、第1基板と第2基板との間の空間に、デブリの進入を抑制するための障壁部を形成できる。
上記セルの製造装置の一例では、前記障壁部形成手段が、レーザで前記第1基板と前記第2基板とを融着することによって、前記障壁部を形成する。この構成によれば、レーザによって、障壁部を形成できる。
上記セルの製造装置の一例では、前記障壁部形成手段が、レーザで前記第1基板および前記第2基板の少なくとも一方を膨張させることによって、前記障壁部を形成する。この構成によれば、レーザによって、障壁部を形成できる。
上記セルの製造装置の一例では、前記障壁部を形成した後に前記第1対象部分にレーザ加工により貫通孔を形成する貫通孔形成手段をさらに有する。この構成によれば、第1工程の後に、貫通孔を形成できる。このような手順によれば、貫通孔の形成によって発生するデブリが奥に進入することを抑制できる。
上記セルの製造装置の一例では、前記第2対象部分は、前記第1対象部分の周囲を取り囲むように設定される。この構成によれば、第1対象部分の形成の際に発生するデブリの拡散を抑制できる。
上記セルの製造装置の一例では、前記障壁部形成手段は、前記セルに前記貫通孔が形成された状態において前記障壁部の内周面と前記第1基板の内周面および前記第2基板の内周面との間に段差が形成されないように、前記障壁部を形成する。この構成によれば、障壁部と第1基板との間の部分、および、障壁部と第2基板との間の部分に応力が集中することを抑制できる。
本発明に関するセルは、第1基板と、前記第1基板に空間を介して配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板とを貫通する貫通孔と、貫通孔の少なくとも一部を囲むように前記第1基板と前記第2基板との間の空間に設けられる障壁部とを備える。この構成によれば、第1基板と第2基板との間の空間においてデブリが奥に進入することを抑制できる。
セルの製造方法、セルの製造装置およびセルによれば、セルの品質の向上に寄与できる。
セルの断面図。 セルの製造装置の模式図。 セルの平面図。 第1実施形態のセルの製造方法において、加工前のセルの断面図。 セルの製造方法において、第1工程後のセルの断面図。 セルの製造方法において、第2工程中のセルの断面図。 セルの製造方法において、第2工程後のセルの断面図。 第2実施形態においてのセルの製造方法において、第2工程後のセルの断面図。 第3実施形態においてのセルの製造方法において、第2工程後のセルの断面図。 セルの製造方法の変形例において、第3工程後のセルの断面図。 セルの製造方法の変形例において、第3工程後のセルの断面図。
(第1実施形態)
図1〜図7を参照して、セル1の製造方法を説明する。
図1に示されるように、セル1は、空間Sを介して配置される第1基板2および第2基板3を含む。一例では、第1基板2は、脆性基板である。脆性基板は、ガラス基板、およびセラミック基板を含む。第2基板3は、脆性基板である。脆性基板は、ガラス基板、およびセラミック基板を含む。
第1基板2および第2基板3の厚さは、セル1の用途によって異なる。
中型または大型の表示装置用のセル1では、第1基板2の厚さおよび第2基板3の厚さは、0.5mm以上2mm以下である。小型の表示装置用のセル1では、第1基板2の厚さおよび第2基板3の厚さは、0.1mm以上1mm以下である。
第1基板2と第2基板3とは、樹脂製のシール部4を介して空間Sを介して平行に配置される。シール部4は、第1基板2と第2基板3とに接着する。第1基板2と第2基板3との間の間隔距離は、1mm以下であり、通常1μm以上500μm以下である。
第1基板2と第2基板3との間には、電子回路、液晶層、および発光層の少なくとも1つが設けられてもよい。例えば、セル1は、表示パネルに用いられる。一例では、セル1は、スマートフォン用の表示パネルに用いられる。
図2は、セル1の製造方法に用いられるセル1の製造装置10の一例の模式図である。
セル1の製造装置10は、セル1に障壁部23(図5参照)を形成する障壁部形成手段を備える。障壁部形成手段は、セル1において第1基板2と第2基板3との間に障壁部23を形成する。さらに好ましくは、セル1の製造装置10は、セル1に貫通孔20を形成する貫通孔形成手段を備える。さらに、セル1の製造装置10は、障壁部形成手段および貫通孔形成手段を制御する制御部10Aを備える。
セル1の製造装置10の一例は、制御部10Aと、障壁部形成手段としての第1レーザ装置11と、貫通孔形成手段としての第2レーザ装置12と、セル1を保持するテーブル13と、テーブル13を移動させる移動装置14とを備える。移動装置14に加えて又はテーブル13に代えて、セル1の製造装置10は、第1レーザ装置11をテーブル13に対して上下、左右、前後に移動させる第1レーザ移動装置を備えてもよく、第2レーザ装置12をテーブル13に対して上下、左右、前後に移動させる第2レーザ移動装置を備えてもよい。
第1レーザ装置11は、第1基板2および第2基板3の少なくとも一方を溶融する。第1レーザ装置11は、第1基板2および第2基板3の少なくとも一方を溶融することによって、第1基板2と第2基板3との間に障壁部23を形成する。
具体的には、第1レーザ装置11は、第1基板2および第2基板3の少なくとも一方において、対象部分を加熱することによって、障壁部23としての融着部23aを形成する。融着部23aは、第1基板2および第2基板3の少なくとも一方が溶融することによって第1基板2と第2基板3とが結合した部分を示す。
第1レーザ装置11は、脆性基板が吸収する波長のレーザを出力する。第1レーザ装置11は、ガスレーザ、固体レーザ、ファイバーレーザのいずれの構造を有してもよい。第1レーザ装置11のレーザは、赤外線レーザ、紫外線レーザ、可視光レーザのいずれでもよい。
第2レーザ装置12は、第1基板2および第2基板3を加工する。具体的には、第2レーザ装置12は、レーザを対象部分に集中することによって、対象部分の溶融および蒸発によって対象部分に溝24を形成する。レーザ照射によって、レーザ照射部分からデブリ30が生じる。デブリ30は、エアまたはガスによって吹き飛ばされることが好ましい。
第2レーザ装置12は、ガスレーザ、固体レーザ、ファイバーレーザのいずれの構造を有してもよい。第2レーザ装置12のレーザは、赤外線レーザ、紫外線レーザ、可視光レーザのいずれでもよい。第2レーザ装置12のレーザは、ナノ秒パルス幅を有するナノ秒レーザ、ピコ秒パルス幅を有するピコ秒レーザ、または、フェムト秒パルス幅を有するフェムト秒レーザであることが好ましい。
本実施形態では、セル1の製造装置10は、溶融用の第1レーザ装置11と溝加工用の第2レーザ装置12とを備えているが、溶融および溝加工が可能な1つのレーザ装置を備えてもよい。これによりセル1の製造装置10を小型化できる。
制御部10Aについて説明する。
制御部10Aは、貫通孔20の形成が予定される第1対象部分21(後述参照)を基準に設定される第2対象部分22(後述参照)における空間部SAに障壁部23を形成するように、第1レーザ装置11および移動装置14を制御する。
好ましくは、制御部10Aは、レーザで第1基板2と第2基板3とを融着することによって空間部SAに障壁部23を形成するように、第1レーザ装置11を制御する。他の例では、制御部10Aは、レーザで第1基板2および第2基板3の少なくとも一方を膨張させることによって、空間部SAに障壁部23を形成するように、第1レーザ装置11を制御する。
さらに好ましくは、制御部10Aは、セル1に貫通孔20が形成された状態において、障壁部23の内周面23sと第1基板2の内周面2sとの間、および、障壁部23の内周面23sと第2基板3の内周面3sとの間に段差が生じない形態で障壁部23が形成されるように、第1レーザ装置11を制御する。
制御部10Aは、障壁部23を形成した後、第1対象部分21にレーザ加工により貫通孔20を形成するように、第1レーザ装置11および第2レーザ装置12を制御する。制御部10Aは、第1レーザ装置11によって障壁部23を形成した後、所定期間の経過後、第2レーザ装置12を動作させてもよい。
図3〜図7を参照して、セル1の製造方法について説明する。図3は、セル1の平面図であり、図4〜図7は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。
セル1の製造方法は、少なくとも第1工程を含む。好ましくは、セル1の製造方法は、第1工程と、第2工程とを含む。
図3および図4に示されるように、セル1には、第1対象部分21と、第2対象部分22とが予め設定される。第1対象部分21は、貫通孔20の形成が予定される部分として設定される。貫通孔20は、第1基板2および第2基板3の少なくとも一方を貫く。本実施形態の貫通孔20は、第1基板2および第2基板3をともに貫通するように形成される。
第2対象部分22は、第1対象部分21を基準に設定される部分である。第2対象部分22は、障壁部23を設ける部分である。第2対象部分22は、障壁部23が必要とされる部分に設定される。第2対象部分22は、第1対象部分21の外周縁の外側に設定される。一例では、第2対象部分22は、第1対象部分21を取り囲むように設定される。
図4および図5に示されるように、第1工程では、第2対象部分22における空間部SAに障壁部23を形成する。第2対象部分22における空間部SAは、第1基板2の第2対象部分22と第2基板3の第2対象部分22との間の空間部を示す。
具体的には、第1工程では、レーザによって、第1基板2における第2対象部分22と第2基板3における第2対象部分22とを加熱し、第2対象部分22において第1基板2と第2基板3とを融着させることによって、障壁部23としての融着部23aを形成する。一例では、融着部23aは、第1対象部分21の周囲を取り囲むように形成される。本実施形態では、第1レーザ装置11によって融着部23aを形成する。
好ましくは、第1工程では、セル1に貫通孔20が形成された状態において融着部23aの内周面23sと第1基板2の内周面2sおよび第2基板3の内周面3sとの間に段差が形成されないように、融着部23aを形成する。例えば、融着部23aの内周面23sと第1基板2の内周面2sとの境界部分が曲面となり、かつ、融着部23aの内周面23sと第2基板3の内周面3sとの境界部分が曲面となるように、融着部23aを形成する。
図6および図7に示されるように、第2工程では、第1工程の実施後に第1対象部分21にレーザ加工により貫通孔20を形成する。レーザ加工は、レーザによる溝加工を含む。本実施形態では、第2レーザ装置12によって貫通孔20を形成する。
具体的には、図6に示されるように、レーザによって第1対象部分21の外周縁に沿うように溝24を形成する。好ましくは、溝24が段階的に深くなるように、第1対象部分21に繰り返しレーザを照射する。一例では、第1対象部分21の外周縁に沿って周回するレーザ照射操作を繰り返す。
レーザ加工中、第1基板2および第2基板3からデブリ30が生じる。デブリ30は、吸引装置によって吸引されてもよく、また、送風装置によって吹き飛ばしてもよい。レーザ加工によって形成される溝24の深さが、第1基板2と第2基板3との間の空間Sにまで達すると、デブリ30の一部が第1基板2と第2基板3との間の空間Sに入る。空間Sに入ったデブリ30は奥に進行するが、デブリ30の進入は障壁部23によって妨げられる。このようにしてデブリ30の空間Sの奥への進入は抑制される。
セル1の製造方法について作用を説明する。
レーザの加工によれば、デブリ30が発生する。空間Sが存在するセル1の加工の場合、空間Sにデブリ30が進入するため、セル1の品質が低下する虞がある。この点、本実施形態では、加工部分である第1対象部分21を基準に設けられる第2対象部分22の空間部SAに障壁部23が設けられる。このため、障壁部23よりも奥にデブリ30が進入することを抑制できる。
以上のような作用によって、障壁部23よりも奥にデブリ30が進入することが抑制される結果、デブリ30の拡散が抑制され、セル1の汚染が抑制される。このようにしてセル1の品質を向上できる。
(第2実施形態)
図8を参照して、第2実施形態のセル1の製造方法について説明する。
セル1の製造方法は、少なくとも第1工程を含む。好ましくは、セル1の製造方法は、第1工程と、第2工程とを含む。
第1工程は、第2対象部分22における空間部SAに障壁部23を形成する。
具体的には、レーザで第1基板2および第2基板3の一方を膨張させることによって、障壁部23を形成する。
図8に示されるように、レーザ照射によって、障壁部23として、第1基板2の内面から第2基板3に向かって突出する突出部23bを形成する。突出部23bは、第2基板3に接触するように形成されてもよい。第1基板2と第2基板3との接触に起因して第1基板2および第2基板3に応力を発生することがあるため、これを回避する目的で、突出部23bは、第2基板3から離れるように形成してもよい。
第2工程は、第1工程の実施後、第1対象部分21にレーザ加工により貫通孔20を形成する。第2工程は、第1実施形態の第2工程と同様である。本実施形態のセル1の製造方法によれば、第1実施形態のセル1の製造方法に準じた効果を奏する。
(第3実施形態)
図9を参照して、第3実施形態のセル1の製造方法について説明する。
セル1の製造方法は、少なくとも第1工程を含む。好ましくは、セル1の製造方法は、第1工程と、第2工程とを含む。
第1工程は、第2対象部分22における空間部SAに障壁部23を形成する。
具体的には、レーザで第1基板2および第2基板3それぞれを膨張させることによって、障壁部23を形成する。
図9に示されるように、レーザ照射によって、障壁部23として、第1基板2の内面から第2基板3に向かって突出する第1突出部23cを形成し、第2基板3の内面から第1基板2に向かって突出する第2突出部23dを形成する。
第2突出部23dは、第1突出部23cに接触するように形成されてもよい。第1基板2と第2基板3との接触に起因して第1基板2および第2基板3に応力を発生することがあるため、これを回避する目的で、第2突出部23dは、第1突出部23cから離れるように形成してもよい。
第2工程は、第1工程の実施後、第1対象部分21にレーザ加工により貫通孔20を形成する。第2工程は、第1実施形態の第2工程と同様である。本実施形態のセル1の製造方法によれば、第1実施形態のセル1の製造方法に準じた効果を奏する。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、本発明に関するセル1の製造方法が取り得る形態を例示している。上記各実施形態の説明は本発明に関するセル1の製造方法が取り得る形態を制限することを意図していない。本発明に関するセル1の製造方法は各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、各実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、各実施形態に新たな構成を付加した形態である。
・例えば、各実施形態のセル1の製造方法は、第3工程をさらに含んでもよい。第3工程では、封止部25を形成する。封止部25は、第1基板2と第2基板3との間に入ったデブリ30が貫通孔20から出ないように空間S内に閉じ込めるように、形成される。
図10に示されるように、第3工程では、第2工程の実施後、第3対象部分26に、デブリ30を閉じ込める封止部25を形成する。
第3対象部分26は、第1対象部分21および第2対象部分22を基準に設定される。第3対象部分26は、セル1において封止部25を設ける部分である。第3対象部分26は、封止部25が必要とされる部分に設定される。第3対象部分26は、第1対象部分21の外周縁の外側であってかつ第2対象部分22の内側に設定される。一例では、第3対象部分26は、第1対象部分21を取り囲むように設けられる。
具体的には、第3工程では、レーザで第1基板2と第2基板3とを融着することによって、封止部25を形成する。本実施形態では、第1レーザ装置11によって封止部25を形成する。封止部25は、第1基板2の突出部および第2基板3の突出部の少なくとも一方を備えるように形成されてもよい。
他の例では、図11に示されるように、第3工程では、第2工程の実施後に、空間Sに入ったデブリ30を第1基板2および第2基板3の少なくとも一方に固着させる。この例では、第3工程では、第2対象部分22の内側にレーザを照射することによって、デブリ30を溶融し、デブリ30を塊にして第1基板2および第2基板3の少なくとも一方に固着させる。貫通孔20において第1基板2と第2基板3との間の部分には、デブリ固着部27が形成される。
(セルについて)
・本発明に関するセル1について説明する。セル1の製法は限定されない。セル1は次の構成を含む。
セル1は、貫通孔20の少なくとも一部を囲むように第1基板2と第2基板3との間の空間Sに設けられる障壁部23を備える。障壁部23は、一例では、本実施形態に説明される製造方法によって形成できる。この場合、セル1は、第1実施形態〜第3実施形態の構造を含む。障壁部23によって、第1基板2と第2基板3との間の空間Sにおいてデブリ30が奥に進入することを抑制できる。なお、セル1の障壁部23は、本実施形態とは別の方法によって形成されてもよい。例えば、障壁部23は、シール部4と同じ樹脂によってシール部4の形成と同時に形成されてもよい。
S…空間
SA…空間部
1…セル
2…第1基板
3…第2基板
4…シール部
10…製造装置
10A…制御部
11…第1レーザ装置
12…第2レーザ装置
13…テーブル
14…移動装置
20…貫通孔
21…第1対象部分
22…第2対象部分
23…障壁部
23a…融着部
23b…突出部
23c…第1突出部
23d…第2突出部
24…溝
25…封止部
26…第3対象部分
27…デブリ固着部
30…デブリ

Claims (13)

  1. 空間を介して配置される第1基板および第2基板を含むセルの製造方法であって、
    貫通孔の形成が予定される第1対象部分を基準に設定される第2対象部分における空間部に障壁部を形成する第1工程を含む
    セルの製造方法。
  2. レーザで前記第1基板と前記第2基板とを融着することによって、前記障壁部を形成する
    請求項1に記載のセルの製造方法。
  3. レーザで前記第1基板および前記第2基板の少なくとも一方を膨張させることによって、前記障壁部を形成する
    請求項1に記載のセルの製造方法。
  4. 前記第1工程の実施後に前記第1対象部分にレーザ加工により貫通孔を形成する第2工程をさらに含む
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のセルの製造方法。
  5. 前記第2対象部分は、前記第1対象部分の周囲を取り囲むように設定される
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のセルの製造方法。
  6. 前記第1工程では、前記セルに前記貫通孔が形成された状態において前記障壁部の内周面と前記第1基板の内周面および前記第2基板の内周面との間に段差が形成されないように、前記障壁部を形成する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のセルの製造方法。
  7. 空間を介して配置される第1基板および第2基板を含むセルの製造装置であって、
    貫通孔の形成が予定される第1対象部分を基準に設定される第2対象部分における空間部に障壁部を形成する障壁部形成手段を有する
    セルの製造装置。
  8. 前記障壁部形成手段が、レーザで前記第1基板と前記第2基板とを融着することによって、前記障壁部を形成する
    請求項7に記載のセルの製造装置。
  9. 前記障壁部形成手段が、レーザで前記第1基板および前記第2基板の少なくとも一方を膨張させることによって、前記障壁部を形成する
    請求項7に記載のセルの製造装置。
  10. 前記障壁部を形成した後に前記第1対象部分にレーザ加工により貫通孔を形成する貫通孔形成手段をさらに有する
    請求項7〜9のいずれか一項に記載のセルの製造装置。
  11. 前記第2対象部分は、前記第1対象部分の周囲を取り囲むように設定される
    請求項7〜10のいずれか一項に記載のセルの製造装置。
  12. 前記障壁部形成手段は、前記セルに前記貫通孔が形成された状態において前記障壁部の内周面と前記第1基板の内周面および前記第2基板の内周面との間に段差が形成されないように、前記障壁部を形成する
    請求項7〜11のいずれか一項に記載のセルの製造装置。
  13. 第1基板と、前記第1基板に空間を介して配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板とを貫通する貫通孔と、貫通孔の少なくとも一部を囲むように前記第1基板と前記第2基板との間の空間に設けられる障壁部とを備える、セル。
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