JP2021048951A - 光照射デバイス、及び、光照射システム - Google Patents

光照射デバイス、及び、光照射システム Download PDF

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裕子 桂田
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Abstract

【課題】光ファイバを介して伝達される光を生体管腔内で照射するデバイスにおいて、光の伝達損失を抑制する。【解決手段】光照射デバイスは、先端側に配置された第1光ファイバと、第1光ファイバの基端側に配置された第2光ファイバであって、基端部が光源に接続され、先端部が第1光ファイバに直接的又は間接的に接続される第2光ファイバと、を備える。第1光ファイバは第1コアを有し、第2光ファイバは第2コアを有し、第1光ファイバの開口数の最小値は、第2光ファイバの開口数の最小値よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、光照射デバイス、及び、光照射システムに関する。
がん治療においては、外科的、放射線的、薬物的(化学的)手法が単独で、あるいは併用されて用いられ、それぞれの技術が近年発展を遂げている。しかしながら、未だ満足のいく治療技術が見出されていないがんも多く存在し、さらなる治療技術の発展が期待されている。がん治療技術の1つとして、PDT(Photodynamic Therapy:光線力学的療法)と呼ばれる手法が知られている。PDTでは、光感受性物質を静脈投与後、光照射をすることで、がん細胞で活性酸素を発生させ、がん細胞を死滅させる(例えば、非特許文献1参照)。しかしながら、PDTは、光感受性物質のがん細胞への集積選択性が低く、正常細胞に取り込まれることによる副作用の大きさが課題となり、治療技術として広く普及していない。
そこで近年注目されている治療技術として、NIR−PIT(Near-infrared photoimmunotherapy:近赤外光線免疫療法)がある。NIR−PITでは、がん細胞の特異的な抗原に対する抗体と、光感受性物質(例えば、IRDye700DX)との2化合物を結合させた複合体を用いる。この複合体は、静脈投与されると、体内のがん細胞に選択的に集積する。その後、複合体中の光感受性物質の励起波長(例えば、690nm)の光を照射することで、複合体が活性化し、抗がん作用を示す(例えば、特許文献1参照)。NIR−PITでは、抗体によるがんへの集積選択性と、局部光照射によって、PDTと比較して副作用を減らすことができる。また、NIR−PITでは、例えば690nmという近赤外線領域での光照射(NIR照射)を行うため、NIR照射による免疫系への作用も期待できる(例えば、非特許文献2参照)。
上記において例示した690nmを含む所定の波長領域は、生体の分光学的窓とも呼ばれ、他の波長領域と比べて生体成分による光の吸収が少ない波長領域であるものの、体表からの光照射では光の浸透性が不足するため、体内深部のがんに適用できないという課題があった。そこで近年、体表からの光照射ではなく、よりがん細胞に近い位置で光照射を行うNIR−PITの研究がされている(例えば、非特許文献3参照)。例えば、特許文献2〜特許文献6には、このようなPDTやNIR−PITにおいて使用可能なデバイスが開示されている。特許文献2〜特許文献6に記載のデバイスは、いずれも、血管等の生体管腔内に挿入して使用され、光ファイバによって伝達された光を体内深部で照射することができる。
特表2014−523907号公報 特開2018−867号公報 特表2007−528752号公報 特開2012−147937号公報 特開2013−078599号公報 特開2017−213380号公報
Makoto Mitsunaga, Mikako Ogawa, Nobuyuki Kosaka Lauren T. Rosenblum, Peter L. Choyke, and Hisataka Kobayashi、Cancer Cell-Selective In Vivo Near Infrared Photoimmunotherapy Targeting Specific Membrane Molecules、Nature Medicine 2012 17(12): 、p.1685-1691 Kazuhide Sato, Noriko Sato, Biying Xu, Yuko Nakamura, Tadanobu Nagaya, Peter L. Choyke, Yoshinori Hasegawa, and Hisataka Kobayashi、Spatially selective depletion of tumor-associated regulatory T cells with near-infrared photoimmunotherapy、Science Translational Medicine 2016 Vol.8 Issue352、ra110 Shuhei Okuyama, Tadanobu Nagaya, Kazuhide Sato, Fusa Ogata, Yasuhiro Maruoka, Peter L. Choyke, and Hisataka Kobayashi、Interstitial near-infrared photoimmunotherapy: effective treatment areas and light doses needed for use with fiber optic diffusers、Oncotarget 2018 Feb 16; 9(13): 、p.11159-11169
ここで、PDTやNIR−PITにおいては、上述の通り、複合体を集積させたがん細胞に対して、複合体中の光感受性物質の励起波長の光を照射させることで、がん細胞を死滅させる。がん細胞を死滅させるためには、照射される光の光出力は可能な限り大きいことが好ましい。一方で、生体管腔内に挿入されるデバイスはなるべく細径化したいという要望があるため、デバイスに使用される光ファイバのコア径には制限がある。このため、生体管腔内に挿入されて体内深部で光を照射するデバイスにおいては、光源から光ファイバを介して伝達される光の伝達損失を抑制することが求められている。この点、特許文献2〜特許文献6に記載のデバイスは、光の伝達損失を抑制することについて何ら考慮されていない。
なお、このような課題は、PDTやNIR−PITに限らず、体内において光を照射するプロセスを含む検査又は治療において使用されるデバイス全般に共通する。また、このような課題は、血管に挿入されるデバイスに限らず、血管系、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官といった、生体管腔内に挿入されるデバイス全般に共通する。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、光ファイバを介して伝達される光を生体管腔内で照射するデバイスにおいて、光の伝達損失を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、光照射デバイスが提供される。この光照射デバイスは、先端側に配置された第1光ファイバと、前記第1光ファイバの基端側に配置された第2光ファイバであって、基端部が光源に接続され、先端部が前記第1光ファイバに直接的又は間接的に接続される第2光ファイバと、を備え、前記第1光ファイバは第1コアを有し、前記第2光ファイバは第2コアを有し、前記第1光ファイバの開口数の最小値は、前記第2光ファイバの開口数の最小値よりも大きい。
この構成によれば、光照射デバイスは、光源に接続される第2光ファイバと、先端側に配置されて生体管腔内に挿入される第1光ファイバとを備えるため、光源に対する光照射デバイスの取り付け及び取り外しが容易にできる。また、コア径に制限があり、かつ、光源からの距離が長い第1光ファイバの開口数の最小値を、第2光ファイバの開口数の最小値よりも大きくすることによって、光照射デバイス全体としての光の伝達損失を抑制することができる。
(2)上記形態の光照射デバイスにおいて、前記第1光ファイバの開口数の最小値は、前記第2光ファイバの開口数の最大値よりも大きくてもよい。
この構成によれば、第1光ファイバの開口数の最小値は第2光ファイバの開口数の最大値よりも大きいため、光照射デバイスにおける光の伝達損失をより一層抑制できる。このため、例えば蛇行する生体管腔内に第1光ファイバが挿入された場合であっても、第1光ファイバから照射される光の光出力を維持できる。
(3)上記形態の光照射デバイスでは、さらに、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバの間に配置された第3光ファイバであって、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバそれぞれに接続される第3光ファイバを備え、前記第2光ファイバの先端部は、前記第3光ファイバを介して、前記第1光ファイバの基端部に間接的に接続され、前記第3光ファイバは、前記第3光ファイバの基端側から先端側に向かって外径が小さくなるテーパ形状の第3コアを有し、前記第3コアの先端部のコア径は前記第1コアの基端部のコア径と略等しく、前記第3コアの基端部のコア径は前記第2コアの先端部のコア径と略等しくてもよい。
この構成によれば、光照射デバイスは、さらに、第1光ファイバと第2光ファイバとの間に配置されて、第1光ファイバと第2光ファイバとを間接的に接続する第3光ファイバを備えるため、第1光ファイバのコア径と、第2光ファイバのコア径とを相違させることができる。このため、光源に接続される第2光ファイバのコア径を相対的に大きくすると共に、生体管腔内に挿入される第1光ファイバのコア径を相対的に小さくすることによって、光源の高出力化と、光照射デバイスのうち生体管腔内に挿入される部分の細径化とを両立できる。
(4)上記形態の光照射デバイスは、さらに、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバの間に配置された光伝達部であって、一対のコリメータレンズを有し、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバとにそれぞれ接続されて、前記第2コアからの射出光を前記第1コアに伝達する光伝達部を備え、前記第2光ファイバの先端部は、前記光伝達部を介して、前記第1光ファイバに間接的に接続されてもよい。
この構成によれば、光照射デバイスは、さらに、第1光ファイバと第2光ファイバとの間に配置されて、第1光ファイバと第2光ファイバとを間接的に接続する光伝達部を備えるため、第1光ファイバのコア径と、第2光ファイバのコア径とを相違させることができる。このため、光源に接続される第2光ファイバのコア径を相対的に大きくすると共に、生体管腔内に挿入される第1光ファイバのコア径を相対的に小さくすることによって、光源の高出力化と、光照射デバイスのうち生体管腔内に挿入される部分の細径化とを両立できる。
(5)上記形態の光照射デバイスにおいて、前記第1光ファイバ及び前記第1コアは、ともに樹脂製であってもよい。
この構成によれば、第1光ファイバ及び第1コアはともに樹脂製であるため、光照射デバイスのうち生体管腔内に挿入される部分を柔軟にでき、生体組織の損傷を抑制できる。
(6)本発明の一形態によれば、光照射システムが提供される。この光照射システムは、上記形態の光照射デバイスと、前記光照射デバイスが挿入されるカテーテルと、を備え、前記カテーテルは、前記光照射デバイスを前記カテーテルに挿入した際に、前記第1コアの先端部に近接した位置に設けられた光透過部であって、前記第1コアから照射された光を透過させる光透過部を有する。
この構成によれば、光照射システムは、光照射デバイスと、光照射デバイスの第1コアからの光を透過する光透過部を有するカテーテルとを個別に備えるため、デバイス設計の自由度を向上できると共に、手技の幅を拡げることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、カテーテル、光照射デバイス、これらが別体又は一体とされた光照射システム、カテーテル、光照射デバイス、及び光照射システムの製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態の光照射システムの構成を例示した説明図である。 図1のA−A線における断面構成を例示した説明図である。 第1光ファイバの構成を例示した説明図である。 第1光ファイバ及び第2光ファイバの説明図である。 図1のB−B線における断面構成を例示した説明図である。 光照射システムの使用状態を例示した説明図である。 第2実施形態の光照射システムの構成を例示した説明図である。 光透過部と光照射部との組み合わせを例示した説明図である。 第3実施形態の光ファイバの説明図である。 第4実施形態の光ファイバの説明図である。 第5実施形態の光ファイバの説明図である。 第6実施形態の光ファイバの説明図である。 第7実施形態の光ファイバの説明図である。 第8実施形態の光ファイバの説明図である。 第9実施形態の光ファイバの説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の光照射システムの構成を例示した説明図である。光照射システムは、血管系、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官といった、生体管腔内に挿入して使用される。光照射システムは、生体管腔内から生体組織に向けて、光ファイバを介して伝達される光を照射するシステムである。光照射システムは、例えば、PDT(Photodynamic Therapy:光線力学的療法)や、NIR−PIT(Near-infrared photoimmunotherapy:近赤外光線免疫療法)において使用可能である。光照射システムは、カテーテル1と、カテーテル1に挿入して使用される光照射デバイス2とを備えている。図1では、カテーテル1と、光照射デバイス2とを個別に図示している。
図1では、カテーテル1の中心を通る軸と、光照射デバイス2の中心を通る軸とを、それぞれ軸線O(一点鎖線)で表す。以降、光照射デバイス2をカテーテル1に挿入した状態において、互いの中心を通る軸は軸線Oに一致するものとして説明するが、挿入状態における両者の中心を通る軸は、それぞれ相違していてもよい。また、図1には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。X軸はカテーテル1及び光照射デバイス2の長手方向(軸線O方向)に対応し、Y軸はカテーテル1及び光照射デバイス2の高さ方向に対応し、Z軸はカテーテル1及び光照射デバイス2の幅方向に対応する。
以降、図1の左側(−X軸方向)をカテーテル1、光照射デバイス2、及び各構成部材の「先端側」と呼び、図1の右側(+X軸方向)をカテーテル1、光照射デバイス2、及び各構成部材の「基端側」と呼ぶ。ただし、図示の便宜上、光照射デバイス2の第2光ファイバ260については、図1の右側(+X軸方向)を第2光ファイバ260の「先端側」と呼び、図1の左側(−X軸方向)を第2光ファイバ260の「基端側」と呼ぶ。また、カテーテル1、光照射デバイス2、及び各構成部材について、先端側に位置する端部を「先端」と呼び、先端及びその近傍を「先端部」と呼ぶ。また、基端側に位置する端部を「基端」と呼び、基端及びその近傍を「基端部」と呼ぶ。先端側は、生体内部へ挿入される「遠位側」に相当し、基端側は、医師等の術者により操作される「近位側」に相当する。これらの点は、図1以降の全体構成を示す図においても共通する。
カテーテル1は、長尺管形状であり、シャフト110と、先端チップ120と、コネクタ140とを備えている。シャフト110は、軸線Oに沿って延びる長尺状の部材である。シャフト110は、先端部110dと基端部110pとの両端部が開口した中空の略円筒形状(管形状)である。シャフト110は、内部にルーメン110Lを有する。ルーメン110Lは、カテーテル1のデリバリ時には、カテーテル1に対してガイドワイヤを挿通させるためのガイドワイヤルーメンとして機能する。ルーメン110Lは、カテーテル1のデリバリ後においては、カテーテル1に対して光照射デバイス2を挿通させるためのデバイス用ルーメンとして機能する。このように、ガイドワイヤルーメンとデバイス用ルーメンとを単一のルーメンで兼用することにより、カテーテル1を細径化できる。シャフト110の外径、内径及び長さは任意に決定できる。
先端チップ120は、シャフト110の先端部に接合されて、他の部材よりも先行して生体管腔内を進行する部材である。図1に示すように、先端チップ120は、カテーテル1の生体管腔内での進行をスムーズにするために、基端側から先端側にかけて縮径した外側形状を有している。先端チップ120の略中央部分には、軸線O方向に先端チップ120を貫通する貫通孔120hが形成されている。ここで、貫通孔120hの開口径Φ1は、シャフト110のルーメン110Lの内径Φ2よりも小さい。このため、図1に示すように、シャフト110と先端チップ120との境界では、先端チップ120の内表面120iが突出することによる段差が形成されている。先端チップ120の開口120oは、貫通孔120hに通じており、カテーテル1に対してガイドワイヤ(図示省略)を挿通する際に使用される。先端チップ120の外径及び長さは任意に決定できる。
コネクタ140は、カテーテル1の基端側に配置され、術者によって把持される部材である。コネクタ140は、略円筒形状の接続部141と、一対の羽根142とを備えている。接続部141の先端部には、シャフト110の基端部110pが接合され、基端部には、羽根142が接合されている。羽根142は、コネクタ140と一体的な構造であってもよい。コネクタ140の開口140oは、コネクタ140の内部を介してルーメン110Lに通じており、カテーテル1に対して光照射デバイス2を挿通する際に使用される。接続部141の外径、内径及び長さと、羽根142の形状とは、任意に決定できる。
図2は、図1のA−A線における断面構成を例示した説明図である。カテーテル1のシャフト110には、さらに、光透過部139と、第1マーカー部131,132が設けられている。光透過部139は、シャフト110の内部の光を、外部に透過させる。図1及び図2に示すように、光透過部139は、中空の略円筒形状の部材であり、シャフト110の外径と略同一の外径を有し、シャフト110のルーメン110Lの内径Φ2と略同一の内径を有している。換言すれば、光透過部139は、周方向の全体に設けられ、周方向の全体においてシャフト110の内部の光を外部に透過させる。光透過部139は、基端側と先端側とにおいて、それぞれシャフト110に接合されている。光透過部139は、光透過性を有する透明な樹脂材料、例えば、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等により形成できる。
第1マーカー部131,132は、光透過部139の位置を表す目印として機能する。第1マーカー部131は、光透過部139の先端部に近接して設けられており、光透過部139の先端部の位置を表す目印として機能する。第1マーカー部132は、光透過部139の基端部に近接して設けられており、光透過部139の基端部の位置を表す目印として機能する。第1マーカー部131,132は、それぞれ、中空の略円筒形状の部材である。図1の例では、第1マーカー部131,132は、それぞれ、シャフト110の外表面に形成された凹部に配置され、シャフト110の外表面に接合されている。換言すれば、第1マーカー部131,132は、それぞれ、シャフト110の周方向を取り囲むようにして、シャフト110の外表面に埋設されている。なお、第1マーカー部131,132は、凹部のないシャフト110の外表面に接合されることにより、シャフト110の外表面から突出して設けられてもよい。第1マーカー部131,132の少なくとも一方は、省略されてもよい。
光照射デバイス2は、長尺状であり、シャフト210と、先端チップ220と、コネクタ240と、第1光ファイバ250と、第2光ファイバ260とを備えている。シャフト210は、軸線Oに沿って延びる長尺状の部材である。シャフト210は、先端部が閉塞し、基端部が開口した有底筒形状である。シャフト210は、内部にルーメン210Lを有する。
図3は、第1光ファイバ250の構成を例示した説明図である。第1光ファイバ250は、光照射デバイス2の長手方向(軸線O方向)に延びる第1コア250cと、第1コア250cの外周面(外表面)を被覆する第1クラッド250clとを備えている。第1コア250cは、第1クラッド250clの略中央に配置されており、第1クラッド250clよりも高い光屈折率を有する。第1クラッド250clは、屈折率が均一である。第1光ファイバ250では、第1コア250cと第1クラッド250clとの屈折率差を利用した光の全反射によって光を伝達する。第1光ファイバ250は、第1コア250cと第1クラッド250clとが共に樹脂製のプラスチック光ファイバである。第1コア250cは、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Polymethylmetacrylate)、ポリスチレン、ポリカーボネート、含重水素化ポリマー、フッ素系ポリマー、シリコン系ポリマー、ノルボルネン系ポリマー等により形成できる。第1クラッド250clは、例えば、フッ素系ポリマーにより形成できる。第1光ファイバ250には、プラスチック光ファイバに代えて、石英ガラス光ファイバや、多成分ガラス光ファイバを採用してもよい。第1光ファイバ250の長手方向の長さは任意に決定できる。
第1光ファイバ250の先端側は、シャフト210のルーメン210Lに挿入されて、固定されている。第1光ファイバ250の先端部では、第1クラッド250clが除去されて、第1コア250cが露出した状態とされている。第1光ファイバ250の基端側は、コネクタ240の内部を通過して、開口240oから外部に引き出されている。第1光ファイバ250の基端部は、コネクタ259及びコネクタ269を介して、第2光ファイバ260に直接的に接続されている。コネクタ259は、第1光ファイバ250の基端部に設けられた接続部材である。
第2光ファイバ260は、第1光ファイバ250の基端側(先端チップ220から遠ざかる側)に配置されている。第2光ファイバ260は、図3に示した第1光ファイバ250と同様の構成を有している。すなわち、第2光ファイバ260は、第2コア260cと、第2コア260cの外周面(外表面)を被覆する第2クラッド260clとを備えている。第2光ファイバ260は、第2コア260cと第2クラッド260clとが共に石英(二酸化ケイ素)により形成された石英ガラス光ファイバである。第2コア260cは、例えば、二酸化ケイ素を主成分として、添加物として二酸化ゲルマニウム、フッ素等を用いることにより形成できる。第2クラッド260clは、例えば、純石英ガラスにより形成できる。第2光ファイバ260には、石英ガラス光ファイバに代えて、プラスチック光ファイバや、多成分ガラス光ファイバを採用してもよい。第2光ファイバ260の長手方向の長さは任意に決定できる。
第2光ファイバ260の先端部は、コネクタ269及びコネクタ259を介して、第1光ファイバ250に直接的に接続されている。コネクタ269は、第2光ファイバ260の先端部に設けられた接続部材である。第2光ファイバ260の基端部は、図示しないコネクタを介して光源3に接続されている。光源3は、例えば、任意の波長のレーザ光を発生するレーザ光発生装置である。
図4は、第1光ファイバ250及び第2光ファイバ260の説明図である。図4の上段には、第1光ファイバ250の第1コア250cと、第2光ファイバ260の第2コア260cとの概略図を示す。図4の下段には、第1光ファイバ250及び第2光ファイバ260のそれぞれについて、開口数(NA:Numerical Aperture)と長さ(Length)との関係の一例を示す。なお、図4では、右側が光照射デバイス2の「先端側」に相当し、左側が「基端側」に相当する。
図4上段に示すように、第1光ファイバ250の第1コア250cは、略一定のコア径Φ5を有していることが好ましい。同様に、第2光ファイバ260の第2コア260cは、略一定のコア径Φ6を有していることが好ましい。また、第1コア250cのコア径Φ5と、第2コア260cのコア径Φ6とは、略同一であることが好ましい。
図4下段に示す開口数(NA)とは、光ファイバに光を入射させる、あるいは光ファイバから光を出射することができる最大の入出射角であり、光ファイバの特性を示す指標である。開口数は、光ファイバへの光の入射しやすさ、あるいは光ファイバからの光の出射しやすさを表し、開口数が大きいほど光ファイバへの光の入出射がしやすくなる。図示のように、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260とは、共に、長さ方向の位置に応じて開口数が変化している。図4の例では、第1光ファイバ250は、第2光ファイバ260に接続される基端側から、出射光LTが照射される先端側に向かって、徐々に開口数が増加する関係である。第2光ファイバ260についても同様である。ここで、第1光ファイバ250の開口数の最小値(図4右側下段、min)は、第2光ファイバ260の開口数の最小値(図4左側下段、min)よりも大きい。なお、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260との少なくとも一方は、長さ方向の位置にかかわらず、略一定の開口数を有していてもよい。この場合も、第1光ファイバ250の開口数の最小値は、第2光ファイバ260の開口数の最小値よりも大きい。
図1に戻り、説明を続ける。光照射デバイス2の先端チップ220は、シャフト210の先端部に接合されて、他の部材よりも先行してカテーテル1のルーメン110Lを進行する部材である。図1に示すように、先端チップ220は、光照射デバイス2の長手方向に延びる略円柱形状の部材である。ここで、先端チップ220の外径Φ3は、カテーテル1の貫通孔120hの開口径Φ1よりも大きく、かつ、カテーテル1のシャフト110及び光透過部139の内径Φ2よりも小さいことが好ましい(Φ1<Φ3<Φ2)。
コネクタ240は、光照射デバイス2の基端側に配置され、術者によって把持される部材である。コネクタ240は、略円筒形状の接続部241と、一対の羽根242とを備えている。接続部241の先端部には、シャフト210の基端部が接合され、基端部には、羽根242が接合されている。羽根242は、コネクタ240と一体的な構造であってもよい。
図5は、図1のB−B線における断面構成を例示した説明図である。光照射デバイス2のシャフト210には、さらに、光照射部239と、第2マーカー部231,232が設けられている。光照射部239は、第1光ファイバ250の先端部において露出した第1コア250cからの出射光LTを、光照射デバイス2の側面の一方向(図5:白抜き矢印)に、外部へと照射する。図5に示すように、光照射部239は、第1光ファイバ250の第1コア250cの先端を覆い、かつ、シャフト210の側面の一部分に露出して設けられた樹脂体である。光照射部239は、例えば、石英微粉末を分散させたアクリル系紫外線硬化樹脂に塗布し、紫外光で硬化させることにより形成できる。なお、光照射部239は、他の態様により実現されてもよく、例えば、樹脂体に代えて、光反射ミラーにより実現されてもよい。また、第1光ファイバ250の先端部において露出させた第1コア250cに対して、周知の加工(例えば、先端面を斜めにカットする加工、刻み目を形成する加工、サンドブラスト加工、化学的処理)を施すことによって、第1光ファイバ250の一部分に光照射部239が形成されてもよい。
光源3によって発生されたレーザ光LTは、第2光ファイバ260と第1光ファイバ250とを介して、光源3から第1光ファイバ250の先端部まで伝達され、第1光ファイバ250の先端部において露出された第1コア250cから、光照射部239を介して、光照射デバイス2の側面の一方向(図5:白抜き矢印)から外部へと照射される。
第2マーカー部231,232は、光照射部239の位置を表す目印として機能する。第2マーカー部231は、光照射部239の先端部に近接して設けられており、光照射部239の先端部の位置を表す目印として機能する。第2マーカー部232は、光照射部239の基端部に近接して設けられており、光照射部239の基端部の位置を表す目印として機能する。第2マーカー部231,232は、それぞれ、中空の略円筒形状の部材である。図1の例では、第2マーカー部231,232は、それぞれ、シャフト210の外表面に形成された凹部に配置され、シャフト210の外表面に接合されている。換言すれば、第2マーカー部231,232は、それぞれ、シャフト210の周方向を取り囲むようにして、シャフト210の外表面に埋設されている。なお、第2マーカー部231,232は、凹部のないシャフト210の外表面に接合されることにより、シャフト210の外表面から突出して設けられてもよい。第2マーカー部231,232の少なくとも一方は、省略されてもよい。
カテーテル1の第1マーカー部131,132と、光照射デバイス2の第2マーカー部231,232とは、放射線不透過性を有する樹脂材料や金属材料により形成できる。例えば、樹脂材料を用いる場合、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等に対して、三酸化ビスマス、タングステン、硫酸バリウム等の放射線不透過材料を混ぜて形成できる。例えば、金属材料を用いる場合、放射線不透過材料である金、白金、タングステン、またはこれらの元素を含む合金(例えば、白金ニッケル合金)等で形成できる。
カテーテル1のシャフト110と、光照射デバイス2のシャフト210とは、抗血栓性、可撓性、生体適合性を有することが好ましく、樹脂材料や金属材料で形成することができる。樹脂材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等を採用できる。金属材料としては、例えば、SUS304等のステンレス鋼、ニッケルチタン合金、コバルトクロム合金、タングステン鋼等を採用できる。また、シャフト110と、シャフト210とは、上述した材料を複数組み合わせた接合構造体とすることもできる。カテーテル1の先端チップ120と、光照射デバイス2の先端チップ220とは、柔軟性を有することが好ましく、例えば、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー等の樹脂材料により形成できる。カテーテル1のコネクタ140と、光照射デバイス2のコネクタ240とは、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエーテルサルフォン等の樹脂材料で形成することができる。
図6は、光照射システムの使用状態を例示した説明図である。図6の上段には、カテーテル1に光照射デバイス2を挿入した様子を図示する。図6の下段には、先端側の一部分を拡大した様子を図示する。図1及び図6を参照しつつ、光照射システムの使用方法について説明する。まず、術者は、生体管腔内にガイドワイヤを挿入する。次に、術者は、ガイドワイヤの基端側を、図1に示すカテーテル1の先端チップ120の開口120oから、ルーメン110Lへと挿通し、コネクタ140の開口140oから突出させる。次に、術者は、ガイドワイヤに沿わせてカテーテル1を生体管腔内に押し進め、カテーテル1の光透過部139を、光照射の目的部位(例えば、NIR−PITの場合はがん細胞の付近)までデリバリする。このように、カテーテル1の先端チップ120に形成された貫通孔120hからガイドワイヤを挿通することによって、術者は、カテーテル1を生体管腔内の目的部位まで容易にデリバリできる。なお、デリバリの際、術者は、X線画像において、光透過部139の近傍に配置された第1マーカー部131,132の位置を確認しつつ、生体管腔内におけるカテーテル1の位置決めをすることができる。その後、術者は、カテーテル1からガイドワイヤを抜去する。
次に、術者は、図6に示すように、カテーテル1のコネクタ140の開口140oから、光照射デバイス2を挿入する。術者は、カテーテル1のルーメン110Lに沿わせて、光照射デバイス2をカテーテル1の先端側へと押し進める。ここで、上述の通り、光照射デバイス2の外径Φ3を、カテーテル1のルーメン110Lの径Φ2よりも小さく、先端チップ120の貫通孔120hの径Φ1よりも大きくしておけば、カテーテル1に光照射デバイス2を挿入した際に、光照射デバイス2の先端面220eが、先端チップ120の内表面120iに突き当たることによって、光照射デバイス2の先端側への抜けを抑制できる(図6下段:破線丸枠)。
その後、術者は、X線画像において、第1マーカー部131,132と、第2マーカー部231,232との位置関係を確認することで、光透過部139と、光照射部239との軸線O方向(X軸方向)における位置を合わせる。これにより、第2光ファイバ260及び第1光ファイバ250を介して伝達され、光照射部239から射出されたレーザ光LTを、カテーテル1の光透過部139を透過させて、外部の生体組織へと射出することができる。なお、本実施形態のカテーテル1では、光透過部139が、周方向の全体に設けられている(図2)。このため、本実施形態の光照射システムでは、術者は、軸線O方向(X軸方向)における光透過部139と光照射部239との位置合わせをするのみでよく、周方向における光透過部139と光照射部239との位置合わせは不要である。
以上説明した通り、第1実施形態の光照射システムによれば、光照射デバイス2は、光源3に接続される第2光ファイバ260と、先端側に配置されて生体管腔(例えば、血管)内に挿入される第1光ファイバ250とを備える。このため、光源3に接続された第2光ファイバ260と、シャフト210に挿入された第1光ファイバ250との接続部分、すなわちコネクタ259及びコネクタ269において取り付け及び取り外しを行うことで、光源3に対する光照射デバイス2の取り付け及び取り外しが容易にできる。
また、図4に示すように、光照射デバイス2の第1光ファイバ250の開口数の最小値(図4右側下段:NA、min)は、第2光ファイバ260の開口数の最小値(図4左側下段:NA、min)よりも大きい。開口数は、大きいほど光ファイバへの光の入出射がしやすくなること、すなわち、光の伝達損失が小さいことを意味する。ここで、光照射デバイス2のうち、生体管腔内に挿入されるシャフト210はなるべく細径化することが好ましいため、シャフト210に挿入される第1光ファイバ250のコア径Φ5には制限がある。また、第1光ファイバ250は、第2光ファイバ260を介して光源3に接続されているため、第2光ファイバ260と比較して光源3からの距離が長く、光の伝達距離が長くなる。本実施形態の光照射デバイス2では、このように不利な条件下にある第1光ファイバ250の開口数の最小値を、光源3に接続される第2光ファイバ260の開口数の最小値よりも大きくすることによって、光照射デバイス2全体としての光の伝達損失を抑制できる。
また、第1実施形態の光照射デバイス2によれば、第1光ファイバ250及び第1コア250cはともに樹脂製であるため、光照射デバイス2のうち生体管腔内に挿入される部分を柔軟にでき、生体組織の損傷を抑制できる。さらに、第1実施形態の光照射システムによれば、カテーテル1は、光照射デバイス2をカテーテル1に挿入した際に、第1コア250cの先端部(すなわち光照射部239)に近接した位置に設けられた光透過部139を備えており、光透過部139は、第1コア250cから照射された光を透過させる。このように、光照射システムは、光照射デバイス2と、光照射デバイス2の第1コア250cからの光を透過する光透過部139を有するカテーテル1とを個別に備えるため、デバイス設計の自由度を向上できると共に、手技の幅を拡げることができる。
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態の光照射システムの構成を例示した説明図である。第2実施形態の光照射システムは、第1実施形態とは異なる構成のカテーテル1Aと、光照射デバイス2Aとを備えている。
カテーテル1Aは、光透過部139に代えて光透過部139Aを備えている。光透過部139Aは、円弧形状の板状部材であり、シャフト110の一部分に嵌め込まれて、シャフト110に接合されている。このため、第2実施形態の光透過部139Aは、周方向の一部分に設けられ、周方向の一部分においてシャフト110の内部の光を外部に透過させる。なお、光透過部139Aは、光透過部139と同様の材料により形成できる。
光照射デバイス2Aは、光照射部239に代えて光照射部239Aを備えている。光照射部239Aは、シャフト210の外径と略同一の径を有する中実の略円柱状の部材である。光照射部239Aは、基端側と先端側とにおいて、それぞれシャフト210に接合されている。また、光照射部239Aの基端側の面は、第1光ファイバ250の露出した第1コア250cの先端を覆っている。このため、光照射デバイス2Aでは、光源3によって発生されたレーザ光LTは、光照射部239Aを介して、光照射デバイス2Aの周方向の全体から外部へと照射される。第2実施形態の光照射システムの使用方法は、第1実施形態と同様である。
図8は、光透過部139と光照射部239との組み合わせを例示した説明図である。図8に示すように、第1実施形態で説明した光透過部139及び第2実施形態で説明した光透過部139Aと、第1実施形態で説明した光照射部239及び第2実施形態で説明した光照射部239Aとの組み合わせは任意に変更できる。すなわち、項番1に示すように、全周へと光を透過する光透過部139(図1)と、周方向の一部へと光を照射する光照射部239(図1)とを組み合わせた光照射システムを構成してもよい。また、項番2に示すように、周方向の一部へと光を透過する光透過部139A(図7)と、全周へと光を照射する光照射部239A(図7)とを組み合わせた光照射システムを構成してもよい。さらに、項番3に示すように、全周へと光を透過する光透過部139(図1)と、全周へと光を照射する光照射部239A(図7)とを組み合わせた光照射システムを構成してもよい。さらに、項番4に示すように、周方向の一部へと光を透過する光透過部139A(図7)と、周方向の一部へと光を照射する光照射部239(図1)とを組み合わせた光照射システムを構成してもよい。以上のような第2実施形態の光照射システムによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態の光ファイバの説明図である。第3実施形態の光照射システムは、第1実施形態で説明したカテーテル1と、図9に示す光照射デバイス2Bとを備える。光照射デバイス2Bは、第1光ファイバ250に代えて第1光ファイバ250Bを備え、第2光ファイバ260に代えて第2光ファイバ260Bを備えている。
第1光ファイバ250Bの第1コア250cBのコア径Φ5、及び、第2光ファイバ260Bの第2コア260cBのコア径Φ6は、第1実施形態と同様である。一方、第1光ファイバ250B、及び、第2光ファイバ260Bは、共に、開口数と長さとの関係が第1実施形態とは相違している。具体的には、第1光ファイバ250Bの開口数の最小値(図9右側下段、min)は、第2光ファイバ260Bの開口数の最大値(図9左側下段、max)よりも大きい。なお、第1光ファイバ250Bと第2光ファイバ260Bとの少なくとも一方は、長さ方向の位置にかかわらず、略一定の開口数を有していてもよい。この場合も、第1光ファイバ250Bの開口数の最小値は、第2光ファイバ260Bの開口数の最大値よりも大きい。
このように、光照射デバイス2Bの第1光ファイバ250B及び第2光ファイバ260Bの構成は種々の変更が可能であり、第1光ファイバ250Bの開口数の最小値は、第2光ファイバ260Bの開口数の最大値よりも大きくてもよい。以上のような第3実施形態の光照射システムによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第3実施形態の光照射デバイス2Bによれば、第1光ファイバ250Bの開口数の最小値は第2光ファイバ260Bの開口数の最大値よりも大きいため、光照射デバイス2Bにおける光の伝達損失をより一層抑制できる。このため、例えば蛇行する生体管腔内に第1光ファイバ250Bが挿入された場合であっても、第1光ファイバ250Bから照射される光の光出力を維持できる。
<第4実施形態>
図10は、第4実施形態の光ファイバの説明図である。第4実施形態の光照射システムは、第1実施形態で説明したカテーテル1と、図10に示す光照射デバイス2Cとを備える。光照射デバイス2Cは、第2光ファイバ260に代えて第2光ファイバ260Cを備えている。
第2光ファイバ260Cの第2コア260cCのコア径Φ62は、光源3に接続される基端側から、第1光ファイバ250に接続される先端側に向かって、徐々に縮径している。すなわち、第2光ファイバ260Cはテーパ形状のテーパファイバである。第2コア260cCの先端部におけるコア径Φ62は、第1光ファイバ250の第1コア250cのコア径Φ5と略等しい。このため、光照射デバイス2Cによれば、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Cとの接続部分におけるコアからの光の漏出を抑制することができるため、光の伝達損失を抑制できる。また、第2光ファイバ260Cについて、開口数と長さとの関係は、図10左側下段に示すように、基端側から先端側に向かって徐々に開口数が減少する関係となる。これは、第2コア260cCのコア径Φ62が、基端側から先端側に向かって徐々に小さくなるためである。この場合も、第1実施形態と同様に、第1光ファイバ250の開口数の最小値は、第2光ファイバ260Cの開口数の最小値よりも大きい。
このように、光照射デバイス2Cの第2光ファイバ260Cの構成は種々の変更が可能であり、第2光ファイバ260Cをテーパファイバとして構成してもよい。また、第2光ファイバ260Cと共に、又は第2光ファイバ260Cに代えて、第1光ファイバ250をテーパファイバとしてもよい。以上のような第4実施形態の光照射システムによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第4実施形態の光照射デバイス2Cによれば、第2コア260cCのコア径Φ62は、光源3に接続される基端側から、第1光ファイバ250に接続される先端側に向かって縮径した形状とすることで、光源3を高出力化できると共に、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Cとの接続部分におけるコアからの光の漏出を抑制することができる。
<第5実施形態>
図11は、第5実施形態の光ファイバの説明図である。第5実施形態の光照射システムは、第1実施形態で説明したカテーテル1と、図11に示す光照射デバイス2Dとを備える。光照射デバイス2Dは、第2光ファイバ260に代えて第2光ファイバ260Dを備えている。
第2光ファイバ260Dの第2コア260cDのコア径Φ63は、光源3に接続される基端側から略中央部に向かって徐々に拡径したのち、略中央部から第1光ファイバ250に接続される先端側に向かって徐々に縮径している。すなわち、第2光ファイバ260Dは鼓形状のファイバである。第2コア260cDの先端部におけるコア径Φ63は、第1光ファイバ250の第1コア250cのコア径Φ5と略等しい。このため、光照射デバイス2Dによれば、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Dとの接続部分におけるコアからの光の漏出を抑制することができるため、光の伝達損失を抑制できる。また、第2光ファイバ260Dについて、開口数と長さとの関係は、図11左側下段に示すように、基端側から略中央部に向かって徐々に開口数が増加し、その後、略中央部から先端側に向かって徐々に開口数が減少する関係となる。この場合も、第1実施形態と同様に、第1光ファイバ250の開口数の最小値は、第2光ファイバ260Dの開口数の最小値よりも大きい。
このように、光照射デバイス2Dの第2光ファイバ260Dの構成は種々の変更が可能であり、第2光ファイバ260Dの第2コア260cDを、鼓形状、規則性のないランダムな形状等、種々の形状にしてもよい。また、第2光ファイバ260Dと共に、又は第2光ファイバ260Dに代えて、第1光ファイバ250を種々の形状にしてもよい。以上のような第5実施形態の光照射システムによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第6実施形態>
図12は、第6実施形態の光ファイバの説明図である。第6実施形態の光照射システムは、第1実施形態で説明したカテーテル1と、図12に示す光照射デバイス2Eとを備える。光照射デバイス2Eは、第2光ファイバ260に代えて第2光ファイバ260Eを備えている。第2光ファイバ260Eの第2コア260cEは、太径部261cと、縮径部262cと、細径部263cとを有している。
太径部261cは、略一定のコア径Φ641を有している。縮径部262cは、基端側から先端側にかけて徐々に縮径したコア径Φ642を有している。縮径部262cの基端部のコア径Φ642は、太径部261cのコア径Φ641と略同一である。縮径部262cの先端部のコア径Φ642は、細径部263cのコア径Φ643と略同一である。細径部263cは、太径部261cのコア径Φ641よりも細い、略一定のコア径Φ643を有している。細径部263cのコア径Φ643は、第1光ファイバ250の第1コア250cのコア径Φ5と略同一である。このような構成を有することにより、第2光ファイバ260Eの太径部261c、縮径部262c、及び細径部263cの各接続部分におけるコアからの光の漏出を抑制することができると共に、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Eとの接続部分におけるコアからの光の漏出を抑制することができる。
また、第2光ファイバ260Eについて、開口数と長さとの関係は、図12下段に示すように、太径部261cに対応する部分について開口数が略一定の最大値をとり、縮径部262cに対応する部分について基端側から先端側に向かって徐々に開口数が減少し、細径部263cに対応する部分について開口数が略一定の最小値をとる。この場合も、第1実施形態と同様に、第1光ファイバ250の開口数の最小値は、第2光ファイバ260Eの開口数の最小値よりも大きい。
このように、光照射デバイス2Eの第2光ファイバ260Eの構成は種々の変更が可能であり、第2光ファイバ260Eを、太径部261cと、縮径部262cと、細径部263cとを有する構成としてもよい。この場合、太径部261c、縮径部262c、及び細径部263cの少なくとも一部は省略してもよい。また、第2光ファイバ260Eと共に、又は第2光ファイバ260Eに代えて、第1光ファイバ250を上述した構成としてもよい。以上のような第6実施形態の光照射システムによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第6実施形態の光照射デバイス2Eによれば、第2光ファイバ260Eは、太径部261cと、縮径部262cと、細径部263cとを有するため、光源3を高出力化できると共に、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Eとの接続部分におけるコアからの光の漏出を抑制することができる。
<第7実施形態>
図13は、第7実施形態の光ファイバの説明図である。第7実施形態の光照射システムは、第1実施形態で説明したカテーテル1と、図13に示す光照射デバイス2Fとを備える。光照射デバイス2Fは、第2光ファイバ260に代えて第2光ファイバ260Fを備えると共に、さらに第3光ファイバ270を備えている。第2光ファイバ260Fの第2コア260cFは、第1光ファイバ250の第1コア250cのコア径Φ5よりも太い、略一定のコア径Φ61を有している。
第3光ファイバ270は、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Fの間に配置されている。第3光ファイバ270の基端部は、コネクタ278及びコネクタ269を介して、第2光ファイバ260Fに直接的に接続されている。第3光ファイバ270の先端部は、コネクタ279及びコネクタ259を介して、第1光ファイバ250に直接的に接続されている。すなわち、光照射デバイス2Fでは、第2光ファイバ260Fの先端部は、第3光ファイバ270を介して、第1光ファイバ250の基端部に間接的に接続されている。
第3光ファイバ270の第3コア270cのコア径Φ7は、第2光ファイバ260Fに接続される基端側から、第1光ファイバ250に接続される先端側に向かって、徐々に縮径している。すなわち、第3光ファイバ270はテーパ形状のテーパファイバである。第3コア270cの基端部におけるコア径Φ7は、第2光ファイバ260Fの第2コア260cFのコア径Φ61と略等しい。また、第3コア270cの先端部におけるコア径Φ7は、第1光ファイバ250の第1コア250cのコア径Φ5と略等しい。このため、光照射デバイス2Fによれば、第2光ファイバ260Fと第3光ファイバ270との接続部分、及び、第3光ファイバ270と第1光ファイバ250との接続部分におけるコアからの光の漏出を抑制することができるため、光の伝達損失を抑制できる。
第3光ファイバ270について、開口数と長さとの関係は、図13中央下段に示すように、基端側から先端側に向かって徐々に開口数が減少する関係となる。光照射デバイス2Fにおいて、第1光ファイバ250の開口数の最小値は、第3光ファイバ270の開口数の最小値よりも大きく、第2光ファイバ260Fの開口数の最小値よりも大きい。また、第3光ファイバ270の開口数の最小値は、第2光ファイバ260Fの開口数の最小値よりも大きい。
このように、光照射デバイス2Fの構成は種々の変更が可能であり、第1光ファイバ250と、第2光ファイバ260Fとが間接的に接続されてもよい。第1光ファイバ250と、第2光ファイバ260Fとの間に配置される光ファイバは、上述の通り1つ(第3光ファイバ270)であってもよいし、複数であってもよい。また、第3光ファイバ270は、テーパファイバに限られず、略一定のコア径Φ7を有していてもよく、不均一なコア径Φ7を有していてもよい。以上のような第7実施形態の光照射システムによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第7実施形態の光照射デバイス2Fは、さらに、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Fとの間に配置されて、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Fとを間接的に接続する第3光ファイバ270を備えるため、第1光ファイバ250のコア径Φ5と、第2光ファイバ260Fのコア径Φ61とを相違させることができる。このため、図13に示すように、光源3に接続される第2光ファイバ260Fのコア径Φ61を相対的に大きくすると共に、生体管腔内に挿入される第1光ファイバ250のコア径Φ5を相対的に小さくすることによって、光源3の高出力化と、光照射デバイス2Fのうち生体管腔内に挿入される部分(すなわち、シャフト210)の細径化とを両立できる。
<第8実施形態>
図14は、第8実施形態の光ファイバの説明図である。第8実施形態の光照射システムは、第1実施形態で説明したカテーテル1と、図14に示す光照射デバイス2Gとを備える。光照射デバイス2Gは、第7実施形態(図13)で説明した構成において、第3光ファイバ270に代えて光伝達部280を備えている。
光伝達部280は、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Fの間に配置されている。光伝達部280の基端部は、コネクタ288及びコネクタ269を介して、第2光ファイバ260Fに直接的に接続されている。光伝達部280の先端部は、コネクタ289及びコネクタ259を介して、第1光ファイバ250に直接的に接続されている。すなわち、光照射デバイス2Gでは、第2光ファイバ260Fの先端部は、光伝達部280を介して、第1光ファイバ250の基端部に間接的に接続されている。
光伝達部280は、チューブ状の管状体281と、一対のレンズ282,283と、コネクタ288,289とを備えている。コネクタ288は、管状体281の基端に設けられており、レンズ282を内蔵している。レンズ282はコリメータレンズであり、第2光ファイバ260Fの第2コア260cFから射出されたレーザ光を、平行光に補正してレンズ283へと導く。コネクタ289は、管状体281の先端に設けられており、レンズ283を内蔵している。レンズ283はコリメータレンズであり、レンズ282から導かれたレーザ光を集束させて、第1光ファイバ250の第1コア250cへと導く。このため、光照射デバイス2Gによれば、第2光ファイバ260Fと光伝達部280の接続部分、及び、光伝達部280と第1光ファイバ250との接続部分におけるコア及び光伝達部280からの光の漏出を抑制することができるため、光の伝達損失を抑制できる。
このように、光照射デバイス2Gの構成は種々の変更が可能であり、第1光ファイバ250と、第2光ファイバ260Fとが間接的に接続されてもよい。第1光ファイバ250と、第2光ファイバ260Fとの間には、光ファイバに代えて、又は光ファイバと共に、一対のコリメータレンズを備える光伝達部280を設けてもよい。光伝達部280の構成も種々の変更が可能であり、一対のレンズ282,283を、管状体281の内部に配置してもよい。また、光伝達部280には、任意の複数枚のレンズが内蔵されてもよい。以上のような第8実施形態の光照射システムによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第8実施形態の光照射デバイス2Gは、さらに、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Fとの間に配置されて、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260Fとを間接的に接続する光伝達部280を備えるため、第1光ファイバ250のコア径Φ5と、第2光ファイバ260Fのコア径Φ61とを相違させることができる。このため、図14に示すように、光源3に接続される第2光ファイバ260Fのコア径Φ61を相対的に大きくすると共に、生体管腔内に挿入される第1光ファイバ250のコア径Φ5を相対的に小さくすることによって、光源3の高出力化と、光照射デバイス2Gのうち生体管腔内に挿入される部分の細径化とを両立できる。
<第9実施形態>
図15は、第9実施形態の光ファイバの説明図である。第9実施形態の光照射システムは、第1実施形態で説明したカテーテル1と、図15に示す光照射デバイス2Hとを備える。光照射デバイス2Hは、第1光ファイバ250に代えて第1光ファイバ250Hを備え、第2光ファイバ260に代えて第2光ファイバ260Hを備えている。第1光ファイバ250H及び第2光ファイバ260Hは、共に、長さ方向の位置にかかわらず、略一定の開口数を有する(図15下段)。第1光ファイバ250Hの開口数の最大及び最小値は、第2光ファイバ260Hの開口数の最大及び最小値よりも大きい。このように、第1光ファイバ250Hと第2光ファイバ260Hとの各開口数は、第1光ファイバ250Hの開口数の最小値が第2光ファイバ260Hの開口数の最小値よりも大きい限りにおいて、任意に定めることができる。以上のような第9実施形態の光照射システムによっても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上記第1〜9実施形態では、カテーテル1,1A、及び、光照射デバイス2,2A〜2Hの構成の一例を示した。しかし、カテーテル1及び光照射デバイス2の構成は種々の変更が可能である。
例えば、カテーテル1のシャフト110、及び、光照射デバイス2のシャフト210には、編組体や、コイル体からなる補強層が埋設されていてもよい。このようにすれば、カテーテル1や光照射デバイス2のトルク伝達性や、形状保持性を向上できる。例えば、カテーテル1の外表面や、光照射デバイス2の外表面には、親水性又は疎水性の樹脂からなるコーティングが施されていてもよい。このようにすれば、生体管腔内におけるカテーテル1の滑り性を向上できる。また、カテーテル1のルーメン110L内における光照射デバイス2の滑り性を向上できる。また、ヘパリンなどの抗血栓性材料をカテーテル1の外表面や、光照射デバイス2の外表面にコーティングしてもよい。このようにすれば、出射光(レーザ光)LTの照射によるカテーテル1の内外面や、光照射デバイス2の外面への血栓付着によるレーザ出力の低下を抑制できる。
例えば、カテーテル1には、径方向(YZ方向)に拡張可能な拡張部を備えていてもよい。拡張部としては、例えば、柔軟性を有する薄膜からなるバルーンや、素線を網目状にしたメッシュ体を用いることができる。拡張部は、シャフト110において、光透過部139の先端側と、光透過部139の基端側と、の少なくとも一方に設けられ得る。このようにすれば、生体管腔内におけるカテーテル1の位置決めの後、拡張部を拡張することによって、生体管腔内においてカテーテル1を固定することができる。また、拡張部としてバルーンを用いれば、光照射箇所における血流を遮断することができるため、血流による光の遮断を抑制できる。
例えば、カテーテル1は、ルーメン110Lとは異なる複数のルーメンを有する、マルチルーメンカテーテルとして構成されていてもよい。同様に、光照射デバイス2は、第1光ファイバ250が挿通されたルーメン210Lとは異なる別途のルーメンを有する、マルチルーメンカテーテルとして構成されていてもよい。この場合、シャフト210を中空の略円筒形状の部材で構成し、かつ、先端チップ220に軸線O方向に沿って延びる貫通孔を設けることができる。
例えば、カテーテル1の先端チップ120の内表面と、光照射デバイス2の先端チップ220の外表面とを磁性体によって構成し、互いに引き寄せあう構成としてもよい。このようにすれば、図6に示すように、カテーテル1に光照射デバイス2を挿入し、先端チップ220を先端チップ120に押し当てた状態を容易に維持できる。例えば、カテーテル1の先端チップ120を省略し、シャフト110の先端側が開放した構成を採用してもよい。
[変形例2]
上記第1〜9実施形態では、光照射デバイス2,2A〜2Hについて、第1光ファイバ250,250B,250H、第2光ファイバ260,260B〜260H、第3光ファイバ270、及び光伝達部280の構成の一例を示した。しかし、これらの構成は種々の変更が可能である。例えば、第1〜第3光ファイバ250〜270の少なくとも1つは、略一定のコア径や、縮径したコア径を有しておらず、不規則なコア径を有していてもよい。例えば、第1〜第3光ファイバ250〜270の少なくとも1つにおいて、クラッドは、複数の層により構成されていてもよい。例えば、例えば、第1〜第3光ファイバ250〜270の少なくとも1つは、複数のコアを備えていてもよい。
例えば、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260とは、複数の第3光ファイバ270を介して接続されていてもよく、複数の光伝達部280を介して接続されていてもよく。第3光ファイバ270と光伝達部280との両方を介して接続されていてもよい。例えば、第1光ファイバ250と第2光ファイバ260とは、光増幅器を介して接続されていてもよい。また、光伝達部280に光増幅器が内蔵されていてもよい。
[変形例3]
上記第1〜9実施形態では、光透過部139,139A、及び、光照射部239,239Aの構成の一例を示した。しかし、光透過部139及び光照射部239の構成は種々の変更が可能である。例えば、光透過部139を、放射線不透過性を有する材料により構成することで、光透過部139と、第1マーカー部131,132とを一体に構成してもよい。同様に、光照射部239を、放射線不透過性を有する材料により構成することで、光照射部239と、第2マーカー部231,232とを一体に構成してもよい。
例えば、光透過部139は、シャフト110の一部分を薄肉化することにより形成されていてもよい。例えば、光透過部139と、光照射部239との少なくとも一方を、シャフト110又はシャフト210に形成された切欠き(シャフトの内外を連通する貫通孔)として形成してもよい。このようにすれば、光透過部139と光照射部239とを簡単に形成できる。
例えば、光透過部139が設けられる軸線O方向(X軸方向)の範囲や周方向(YZ軸方向)の範囲、光照射部239が設けられる軸線O方向の範囲や周方向の範囲、については任意に変更できる。具体的には、例えば、光透過部139を軸線O方向の広範囲に設けてもよい。
例えば、カテーテル1には、さらに、光透過部139の先端側や、光透過部139の基端側等、任意の位置に配置された別途のマーカー部を備えていてもよい。例えば、光照射デバイス2には、さらに、光照射部239の先端側や、光照射部239の基端側等、任意の位置に配置された別途のマーカー部を備えていてもよい。カテーテル1や、光照射デバイス2のマーカー部の形状は任意に定めることができ、周方向(YZ方向)の全体又は一部分に延びる形状でもよく、軸線O方向(X軸方向)に延びる形状でもよく、シャフトの周囲を取り囲む形状でもよい。また、カテーテル1の先端チップ120や、光照射デバイス2の先端チップ220がマーカー部として構成されていてもよい。
例えば、第1光ファイバ250の先端面を斜めにカットして、この先端面を光照射部239として構成してもよい。例えば、第1光ファイバ250の切断面(軸線O方向に垂直に設けられた切断面)に対して、傾斜して設置された光反射ミラーを設け、これを光照射部239としてもよい。例えば、第1光ファイバ250は、シャフト210に内挿されておらず、シャフト210の外表面に接合されていてもよい。例えば、シャフト210は、ルーメン210Lを有しておらず、第1光ファイバ250の外表面に接触し、かつ、第1光ファイバ250の外表面を覆う態様でシャフト210が設けられていてもよい。
[変形例4]
第1〜9実施形態のカテーテル1,1A、及び、光照射デバイス2,2A〜2Hの構成、及び上記変形例1〜3のカテーテル1,1A、及び、光照射デバイス2,2A〜2Hの構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態で説明した構成において、第3〜第9実施形態のいずれかで説明した第2光ファイバ260、第3光ファイバ270、及び光伝達部280が用いられてもよい。例えば、第4〜第6実施形態のいずれかで説明した第2光ファイバ260の構成(形状)を、第1〜第9実施形態の第1光ファイバ250に採用してもよい。同様に、第4〜第6実施形態のいずれかで説明した第2光ファイバ260の構成を、第7実施形態で説明した第3光ファイバ270に採用してもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1,1A…カテーテル
2,2A〜2H…光照射デバイス
3…光源
110…シャフト
120…先端チップ
131,132…第1マーカー部
139,139A…光透過部
140…コネクタ
141…接続部
142…羽根
210…シャフト
220…先端チップ
231,232…第2マーカー部
239,239A…光照射部
240…コネクタ
241…接続部
242…羽根
250,250B,250H…第1光ファイバ
250c,250cB…第1コア
250cl…第1クラッド
259…コネクタ
260,260B〜260H…第2光ファイバ
260c,260cB〜260cF…第2コア
260cl…第2クラッド
261c…太径部
262c…縮径部
263c…細径部
269…コネクタ
270…第3光ファイバ
270c…第3コア
280…光伝達部
281…管状体
282,283…レンズ
288,289…コネクタ

Claims (6)

  1. 光照射デバイスであって、
    先端側に配置された第1光ファイバと、
    前記第1光ファイバの基端側に配置された第2光ファイバであって、基端部が光源に接続され、先端部が前記第1光ファイバに直接的又は間接的に接続される第2光ファイバと、
    を備え、
    前記第1光ファイバは第1コアを有し、前記第2光ファイバは第2コアを有し、
    前記第1光ファイバの開口数の最小値は、前記第2光ファイバの開口数の最小値よりも大きい、光照射デバイス。
  2. 請求項1に記載の光照射デバイスであって、
    前記第1光ファイバの開口数の最小値は、前記第2光ファイバの開口数の最大値よりも大きい、光照射デバイス。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光照射デバイスであって、さらに、
    前記第1光ファイバと前記第2光ファイバの間に配置された第3光ファイバであって、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバそれぞれに接続される第3光ファイバを備え、
    前記第2光ファイバの先端部は、前記第3光ファイバを介して、前記第1光ファイバの基端部に間接的に接続され、
    前記第3光ファイバは、前記第3光ファイバの基端側から先端側に向かって外径が小さくなるテーパ形状の第3コアを有し、
    前記第3コアの先端部のコア径は前記第1コアの基端部のコア径と略等しく、
    前記第3コアの基端部のコア径は前記第2コアの先端部のコア径と略等しい、光照射デバイス。
  4. 請求項1または請求項2に記載の光照射デバイスであって、さらに、
    前記第1光ファイバと前記第2光ファイバの間に配置された光伝達部であって、一対のコリメータレンズを有し、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバとにそれぞれ接続されて、前記第2コアからの射出光を前記第1コアに伝達する光伝達部を備え、
    前記第2光ファイバの先端部は、前記光伝達部を介して、前記第1光ファイバに間接的に接続される、光照射デバイス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光照射デバイスであって、
    前記第1光ファイバ及び前記第1コアは、ともに樹脂製である、光照射デバイス。
  6. 光照射システムであって、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光照射デバイスと、
    前記光照射デバイスが挿入されるカテーテルと、
    を備え、
    前記カテーテルは、前記光照射デバイスを前記カテーテルに挿入した際に、前記第1コアの先端部に近接した位置に設けられた光透過部であって、前記第1コアから照射された光を透過させる光透過部を有する、光照射システム。
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