JP2021047875A - 車載装置、制御プログラム及びメモリ共有方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この構成において本発明に係る車載中継装置は、プロセッサ及び通信ICが共にアクセス可能な共有メモリを備える。共有メモリには、プロセッサが取得した更新用プログラムを記憶すると共に、通信ICが実行する通信プログラムを記憶する。これにより、プロセッサが更新用プログラムを記憶しておくためのメモリ素子と、通信ICの通信プログラムを記憶しておくためのメモリ素子とを個別に備える必要がなく、車載中継装置が備えるメモリ素子数を低減できる。
例えばプロセッサは、車両のイグニッションスイッチ又はアクセサリスイッチがオフ状態からオン状態へ切り替えられた場合に、通信ICから共有メモリへのアクセス経路を有効化するよう経路選択部の選択を制御する。これにより、イグニッションスイッチ又はアクセサリスイッチがオフ状態からオン状態へ切り替えられ車載中継装置が動作を開始した際に、通信ICが共有メモリから通信プログラムを読み出して通信に係る処理を開始することができる。またプロセッサは、通信ICが共有メモリから通信プログラムを読み出した後、プロセッサから供給メモリへのアクセス経路を有効化するよう経路選択部の選択を制御する。これによりプロセッサは、更新用プログラムを取得した際に、この更新用プログラムを共有メモリに記憶することができる。
通信ICによる通信プログラムの読み出しは、装置の起動後に一度行われればよい。このため、装置の起動直後は通信ICが共有メモリにアクセスし、その後はプロセッサが共有メモリにアクセスする構成とすることができ、プロセッサ及び通信ICによる共有メモリへのアクセスが衝突することなく、メモリの共有化を実現できる。
図1は、本実施の形態に係る通信システムの構成を示す模式図である。本実施の形態に係る通信システムは、車両1に搭載された複数のECU3がそれぞれ通信線を介してゲートウェイ2に接続された構成、いわゆるスター型のネットワーク構成である。また本実施の形態においては、ゲートウェイ2及びECU3はイーサネットの通信プロトコルに従って通信を行うものとする。ただし通信プロトコルはイーサネットに限るものではなく、例えばCAN又はFlexRay等の種々の通信プロトコルを採用し得る。
図2は、本実施の形態に係るゲートウェイ2の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るゲートウェイ2は、プロセッサ21、ESW(イーサネットスイッチ)22、フラッシュメモリ23及びバススイッチ24等を備えて構成されている。プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を有するICであり、所定の制御プログラムを読み出して実行することによって通信の中継処理及びECU3のプログラムの更新処理等の種々の処理を行う。本実施の形態においてプロセッサ21は、自身が実行する制御プログラムを記憶した記憶部21aを内蔵しているものとするが、例えばプロセッサ21が実行する制御プログラムを記憶したROMなどをゲートウェイ2が備えていてもよく、また例えば制御プログラムをフラッシュメモリ23に記憶しておく構成としてもよい。プロセッサ21が実行する制御プログラムは、例えばゲートウェイ2の製造工程などにおいて回路基板に搭載される前にプロセッサ21の記憶部21aに対して直接的に書き込まれてもよく、ゲートウェイ2の通信機能を利用して書き込まれてもよい。また例えば制御プログラムは、メモリカード又は光ディスク等の記録媒体に記録されて提供され、ゲートウェイ2又は車両1に設けられたメモリカードスロット又は光ディスクドライブ等の装置にて記録媒体から制御プログラムを読み出してプロセッサ21に記憶部21aに書き込まれる構成であってもよい。
本実施の形態に係るゲートウェイ2のプロセッサ21は、車両1のIG信号又はACC信号のオン/オフ状態の切り替えに応じて、バススイッチ24による通信線の選択の切替制御を行う。なお以下の例では、プロセッサ21がIG信号に応じてバススイッチ24の制御を行うものとするが、ACC信号に応じて制御を行ってもよい。プロセッサ21がいずれの信号に応じて制御を行うかは、ESW22の起動がいずれの信号に応じて行われるかによる。本例では、IG信号がオン状態である場合にESW22が起動し、オフ状態である場合にESW22はスリープ又はスタンバイ等の待機状態となるものとする。更には、プロセッサ21がIG信号及びACC信号以外の条件に応じてバススイッチ24の切替制御を行う構成としてもよい。
以上の構成の本実施の形態に係る通信システムは、ゲートウェイ2がECU3の更新用プログラムをサーバ装置5から取得し、取得した更新用プログラムを更新対象のECU3へ送信することにより、このECU3のプログラムを更新する。ゲートウェイ2は、ECU3の更新処理を含む種々の処理を行うプロセッサ21と、車両1内の通信線を介した通信に係る処理を行うESW22とを備える。ESW22は、フラッシュメモリ23に記憶された通信プログラムを読み出して実行することにより、通信に係る種々の処理を行う。
2 ゲートウェイ(車載中継装置)
3 ECU
4 無線通信装置
5 サーバ装置
21 プロセッサ(取得部、更新処理部)
22 ESW(通信IC)
23 フラッシュメモリ(共有メモリ)
24 バススイッチ(経路選択部)
24a,24b 論理積演算素子
24c バッファ素子
24d,24e 論理反転素子
A1〜A4,B1〜B4,C1〜C4 信号線
SWA1〜SWA4,SWB1〜SWB4 スイッチ
Claims (8)
- 他の装置から更新用プログラムを取得する処理を行うプロセッサと、
通信プログラムを実行して通信に係る処理を行う通信部と、
前記プロセッサ及び前記通信部が使用可能な共有メモリと
を備え、
前記共有メモリは、前記プロセッサが取得した更新用プログラムを記憶すると共に、前記通信部が実行する通信プログラムを記憶すること
を特徴とする車載装置。 - 前記プロセッサから前記共有メモリへのアクセス経路、又は、前記通信部から前記共有メモリへのアクセス経路のいずれか一方を選択的に有効化する経路選択部を備え、
前記プロセッサは、前記経路選択部による経路の選択を制御すること
を特徴とする請求項1に記載の車載装置。 - 前記プロセッサは、
車両のイグニッションスイッチ又はアクセサリスイッチがオフ状態からオン状態へ切り替えられた場合、前記通信部から前記共有メモリへのアクセス経路を有効化するよう前記経路選択部による経路の選択を行い、
前記通信部が前記共有メモリに記憶された前記通信プログラムを読み出した後、前記プロセッサから前記共有メモリへのアクセス経路を有効化するよう前記経路選択部による経路の選択を行うこと
を特徴とする請求項2に記載の車載装置。 - 前記共有メモリは、前記通信プログラムを記憶するための記憶領域が複数設けられると共に、いずれの記憶領域に記憶された前記通信プログラムを前記通信部が読み出すべきかを示す領域情報を記憶しており、
前記通信部は、前記領域情報にて示された前記共有メモリの記憶領域から前記通信プログラムを読み出すこと
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の車載装置。 - 前記プロセッサは、前記通信部のための更新用プログラムを取得して前記共有メモリのいずれかの記憶領域に記憶し、前記領域情報を更新すること
を特徴とする請求項4に記載の車載装置。 - 車載装置が備えるプロセッサに、
他の装置から更新用プログラムを取得させ、
通信プログラムを実行して通信に係る処理を行う通信部が使用可能な共有メモリに、取得した更新用プログラムを記憶する処理を行わせ、
前記プロセッサから前記共有メモリへのアクセス経路、又は、前記通信部から前記共有メモリへのアクセス経路のいずれか一方を選択的に有効化する経路選択部による経路の選択を制御させること
を特徴とする制御プログラム。 - 前記プロセッサに、
車両のイグニッションスイッチ又はアクセサリスイッチがオフ状態からオン状態へ切り替えられた場合、前記通信部から前記共有メモリへのアクセス経路を有効化するよう前記経路選択部による経路の選択を行わせ、
前記通信部が前記共有メモリに記憶された前記通信プログラムを読み出した後、前記プロセッサから前記共有メモリへのアクセス経路を有効化するよう前記経路選択部による経路の選択を行わせること
を特徴とする請求項6に記載の制御プログラム。 - 車載装置が備えるプロセッサ及び通信部がメモリを共有するメモリ共有方法であって、
前記プロセッサが、他の装置から更新用プログラムを取得し、取得した更新用プログラムを共有メモリに記憶し、
前記通信部が、前記共有メモリに記憶された通信プログラムを実行して通信に係る処理を行うこと
を特徴とするメモリ共有方法。
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