JP2021047517A - 画像処理装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、その制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザおよび画像処理装置の双方の処理負荷を削減しつつ、効率よく原稿などを電子化して処理できるようにする。【解決手段】ボタン303,304の操作に基づいて画像データを取得して処理する画像処理装置101は、ボタン303,304と対応付けて、文字列および座標位置を記録するストレージ114と、ボタン303,304が選択されることにより画像データを取得し、取得した画像データを送信するCPU111と、を有する。CPU111は、画像データ内の座標位置の文字列と、ストレージ114に記録される文字列とに基づいて、取得した画像データを送信するか否かを決定する。【選択図】図10

Description

本発明は、画像処理装置、その制御方法およびプログラムに関する。
画像処理装置には、読取部で原稿を読み取り電子化するスキャナ機能を有するものがある。ユーザは、読み取られた原稿などの画像データを画像処理装置から取得し、画像処理装置またはパーソナルコンピュータなどを使用して、電子メールに添付して所定の送信先へ送信したり、ネットワーク上の所定の共有フォルダなどへ保存したりできる。近年、原稿などを電子化することは重要性を増している。上述した一連の処理により、ユーザは、手持ちの紙の原稿などを電子化することができる。そして、原稿などを電子化することにより、紙のまま原稿などを管理する場合と比べて管理が容易となり、必要なデータを短時間で探し出すことが容易になる。ところで、受信した画像データや保存された画像データから目的の画像データを探す場合、ファイル名などが適切に設定されていることが望ましい。しかしながら、多数ある画像データの1つ1つに対して、それぞれに適したファイル名などを付加することは、ユーザにとって負担となる。ユーザによる電子化の業務効率が低下する。そこで、原稿などを電子化する際に、画像処理装置が原稿などについて光学文字認識処理を実行し、認識した文字列を画像データのファイル名などとすることが考えられる。たとえば特許文献1では、原稿のスキャン処理時に予め光学文字認識を行う領域を指定し、指定領域に対する光学文字認識の結果を用いて読み取ったページごとに送信先を決定している。これにより、ユーザ自身がファイル名などを付与する必要がなくなる。
特開2005−234708号公報
しかしながら、特許文献1のようにユーザが光学文字認識を行う領域を指定する場合、画像処理装置は、原稿の指定領域を認識して光学文字認識処理を実行する必要がある。また、ユーザは、原稿を電子化するたびに、光学文字認識処理を実行する領域を指定する必要がある。また、画像処理装置に予め複数種類の原稿のフォーマットを記録し、画像処理装置は原稿の全体について文字認識処理を実行し、認識結果に合致するフォーマットを選択し、選択したフォーマットに対応するファイル名を選択する、ことが考えられる。しかしながら、このように原稿の全体について光学文字認識処理を実行し、さらに記録されている複数のフォーマットから1つを選択する場合、画像処理装置の処理負荷が大きい。特に、たとえば病院の患者ごとに文書を保存する電子カルテシステムのために、このような画像処理装置を使用する場合、画像処理装置の処理負荷は増大する。電子カルテシステムでは、患者ごとのフォルダに、その患者のカルテなどの文書を電子化して保存することが求められる。ユーザまたは画像形成装置は、電子化される原稿などの画像データを、それに対応する患者ごとのフォルダに適切に保存することが求められる。たとえば第一の患者の原稿の画像データが、第一の患者以外のフォルダに保存されてしまうと、その後には情報の混乱が生じてしまう。
このように画像処理装置では、ユーザおよび画像処理装置の双方の処理負荷を削減しつつ、効率よく原稿などを電子化して処理できるようにすることが求められている。
本発明に係る画像処理装置は、ボタンの操作に基づいて画像データを取得して処理する画像処理装置であって、前記ボタンが選択されることにより画像データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した画像データを送信する送信手段と、前記ボタンと対応付けて、文字列および座標位置を記録するメモリと、前記画像データ内の前記座標位置の文字列と、前記メモリに記録される文字列とに基づいて、前記取得手段が取得した画像データを前記送信手段が送信するか否かを決定する決定手段と、を有する。
本発明では、画像処理装置のユーザおよび画像処理装置の双方の処理負荷を削減しつつ、効率よく原稿などを電子化して処理できる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る画像処理装置を含む画像システムの構成図である。 図2は、図1の画像処理装置の構成図である。 図3は、図2の画像処理装置の操作部の説明図である。 図4は、画像処理装置に設定されているワンタッチ送信ボタンの管理画面である。 図5は、画像処理装置にワンタッチ送信ボタンを設定するための設定編集画面である。 図6は、ワンタッチ送信ボタンに対応付けられるキーワード文字列および座標位置の設定編集画面である。 図7は、ワンタッチ送信ボタンに対応付けられる原稿の画像データのフォーマットを判定するための文字列および座標位置の設定編集画面である。 図8は、ワンタッチ送信ボタンによる送信先または保存先の設定編集画面である。 図9は、画像処理装置においてワンタッチ送信ボタンが操作された場合の画面遷移の説明図である。 図10は、画像処理装置においてワンタッチ送信ボタンが操作された場合の全体の処理のフローチャートである。 図11は、図10のステップS10004のフォーマット認識処理の詳細を示すフローチャートである。 図12は、図10のステップS10011のフォルダとファイル構成の決定処理の詳細を示すフローチャートである。 図13は、図12のステップS12006のファイル名の決定処理の詳細を示すフローチャートである。 図14は、図10のステップS10012のファイル送信処理の詳細を示すフローチャートである。 図15は、原稿の画像データの一例としての、問診票の画像データの説明図である。 図16は、図15の原稿の画像データから抽出される文字列およびその座標位置の抽出リストである。 図17は、原稿のフォーマットを認識するために図16の抽出リストと対比される文字列およびその座標位置のリストである。 図18は、フォルダとファイル構成の説明図である。 図19は、画像処理装置において文字列を認識する座標位置を設定する場合の画面遷移の説明図である。 図20は、画像処理装置においてワンタッチ送信ボタンが操作された場合の処理であって、文字列を認識する座標位置の設定処理を伴う処理のフローチャートである。 図21は、本発明の第二実施形態における文字列および座標位置の設定処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る画像処理装置101を含む画像システム100の構成図である。図1の画像システム100は、画像処理装置101、ファイルサーバ102、メールサーバ103、PC(パーソナルコンピュータ)104、オンラインストレージ106、を有する。これらの装置は、ネットワーク110およびインターネット111により接続される。ネットワーク110は、画像データが送信可能なネットワーク110構成であればよく、無線のアクセスポイントを含んでよい。画像処理装置101、ファイルサーバ102、メールサーバ103、PC104は、ネットワーク110を通じて互いに通信可能である。ネットワーク110とインターネット111は接続されている。オンラインストレージ106は、ネットワーク110に接続される画像処理装置101などと互いに通信可能である。
画像処理装置101は、たとえばMFPである。画像処理装置101は、たとえば、原稿をスキャンして画像データを生成し、生成した画像データをファイルサーバ102、メールサーバ103、オンラインストレージ106へ送信する。ここで、画像データは、たとえばRAW形式の電子データ、TIFF、JPEGなどの画像フォーマットの電子データ、PDFフォーマットの電子データ、でよい。ファイルサーバ102は、画像データなどのファイルを保存して管理する。ファイルサーバ102は、たとえばFTP、SMBプロトコルに対応し、ネットワーク110に接続されるたとえば画像処理装置101との間で画像データのファイルを送受できる。メールサーバ103は、電子メールを保存する。メールサーバ103は、たとえばSMTPプロトコルに対応し、ネットワーク110に接続される画像処理装置101から画像データのファイルが添付された電子メールを受信できる。オンラインストレージ106は、画像データなどのファイルを保存して管理するオンラインストレージ106である。オンラインストレージ106は、たとえばWebDAV(HTTPプロトコルを用いたファイル共有プロトコル)に対応し、ネットワーク110に接続される画像処理装置101との間で画像データなどのファイルを送受できる。PC104は、画像処理装置101のユーザが使用可能な端末である。PC104は、たとえばHTTPプロトコルにより画像処理装置101との間で通信し、画像処理装置101の設定値を参照して更新することができる。
図2は、図1の画像処理装置101の構成図である。図2の画像処理装置101は、CPU111、ROM112、RAM113、ストレージ114、操作I/F115、読取I/F117、印刷I/F119、外部記録I/F121、通信I/F123、およびこれらが接続される内部バス124、を有する。
ROM112は、CPU111で実行可能な制御プログラムを記録する。ROM112は、ブートプログラムやフォントデータなどを記録してよい。RAM113は、CPU111の主記録メモリであり、ワークエリア、ROM112およびストレージ114に記録された各種制御プログラムを展開するための一時記録領域として用いられる。ストレージ114は、各種プログラム、および各種設定情報を記録する。ストレージ114は、画像データ、印刷データ、アドレス帳データ、を記録してよい。ストレージ114は、たとえばフラッシュメモリ、SSD、HDD、eMMCなどの補助記録装置により構成されてよい。CPU111は、ROM112又はストレージ114に記録される制御プログラムを読み出して実行する。これにより、CPU111は、画像処理装置101の全体を制御する制御部として機能する。制御部としてのCPU111は、画像処理装置101の読取、印刷、送受信を制御する。なお、本実施形態の画像処理装置101は、1つのCPU111が1つのメモリ(RAM113)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するである。画像処理装置101は、複数組のCPU111およびメモリを備え、それらで後述するフローチャートに示す各処理を分散して実行してよい。また、後述するフローチャートに示す各処理の一部は、内部バス124に接続されるASIC、FPGAといった専用のハードウェア回路を用いて実行してもよい。
操作I/F115は、操作部118に接続される。操作部118は、ユーザに対して画像などにより情報を表示し、ユーザの操作を検出する。操作I/F115は、ユーザの操作による入力データを、たとえばCPU111へ出力する。この場合、CPU111は、ユーザの操作に応じた処理を実行する。読取I/F117は、読取部116に接続される。読取部116は、原稿の画像を読み取り、たとえばバイナリ形式の画像データを生成する。読取I/F117は、生成した原稿の画像データを、たとえばストレージ114へ出力する。この場合、ストレージ114は、原稿の画像データを記録する。印刷I/F119は、印刷部120に接続される。印刷I/F119は、ストレージ114に記録されている画像データに基づいて生成される印刷データを印刷部120へ出力する。印刷部120は、印刷データに基づく画像を用紙に印刷する。外部記録I/F121は、外部記録装置122に接続される。外部記録装置122は、画像処理装置101に取り外し可能に接続されるUSBメモリ、SDカードでよい。外部記録I/F121は、たとえばストレージ114に記録されている画像データを、外部記録装置122へ出力する。この場合、外部記録装置122は、画像データをファイルとして記録する。通信I/F123は、ネットワーク110に接続される。通信I/F123は、ストレージ114に記録されている画像データをファイルとして、ネットワーク110に接続されるたとえばファイルサーバ102といった外部装置へ送信する。ファイルサーバ102、オンラインストレージ106、メールサーバ103、PC104は、画像処理装置101の外部装置である。通信I/F123は、ファイルサーバ102への画像データのファイルの送信、メールサーバ103への電子メールの送信、オンラインストレージ106への画像データのファイルの送信、PC104への装置内部の各種設定情報の送信、を実施できる。また、通信I/F123は、PC104から装置内部の各種設定情報の参照要求や変更要求を受信し、ストレージ114の各種設定情報を読み出したり変更したりする。画像データの送信には、FTP、SMB、WebDAV、SMTPなどのプロトコルを用いてファイル送信を行う。各種設定情報のPC104への送信や、PC104からの各種設定情報の変更の受信は、HTTPを処理するWebサーバアプリケーションが行う。
図3は、図2の画像処理装置101の操作部118の説明図である。図3の操作部118は、タッチパネル300、DataLED306、ErrorLED307、を有する。タッチパネル300は、画像を操作可能に表示する表示デバイスである。図3のタッチパネル300には、画像処理装置101の起動直後に表示されるホーム画面が表示されている。ホーム画面は、画像処理装置101の各機能の実行を指示するために、よく使う設定ボタン、スキャンボタン301、メニューボタン、アドレス帳ボタン302、問診票ボタン303、紹介状ボタン304、が表示される。ユーザは、タッチパネル300のボタンを指先でタッチして、ボタンを操作する。スキャンボタン301は、原稿を読み取る処理を画像処理装置101に実行させるボタンである。スキャンボタン301が操作されると、画像処理装置101は、原稿を読み取る。また、画像処理装置101は、さらに画像データを添付した電子メールの送信、画像データのファイルの送信、画像データのファイルの外部記録装置122への保存、を実行してよい。アドレス帳ボタン302は、ストレージ114に保存されているアドレス帳データを読み込んで、タッチパネル300に表示する。ユーザは、アドレス帳データを表示するタッチパネル300を操作して、ストレージ114に保存されているアドレス帳データへの新たなアドレスの登録、変更、削除の操作が可能である。アドレス帳データには、宛先毎に、宛先情報が記録される。宛先情報には、たとえば、送信種別(電子メール送信、SMB送信、FTP送信、WebDAV送信)、名称、宛先情報(電子メールアドレス、ホスト名、サーバ情報など)が含まれる。
問診票ボタン303と、紹介状ボタン304とは、画像処理装置101の処理をユーザがカスタム設定可能なワンタッチ送信ボタンである。ユーザがワンタッチ送信ボタンを操作すると、画像処理装置101は、ユーザにより予め決められた設定で原稿を読み込み、原稿の画像データのファイルを、ユーザにより予め決められた宛先へ送信する。画像処理装置101は、ワンタッチ送信ボタンの操作に基づいて、ボタンに対応する指定のフォーマットの原稿の画像データを取得し、所定の送信処理または所定の保存処理といった処理を実行することになる。ホームボタン305は、図3のホーム画面を表示するためのボタンである。ホームボタン305は、操作部118のタッチパネル300に常に表示されている。DataLED306と、ErrorLED307とは、画像処理装置101の状態をユーザに通知する発光部である。DataLED306は、電子メールやファイル送信ジョブの実行中に点灯する。ErrorLED307は、画像処理装置101に何らかのエラーが発生した場合に点灯する。
次に、図4から図9に基づいて、問診票ボタン303や紹介状ボタン304といったワンタッチ送信ボタンを画像処理装置101に設定する方法を説明する。図4から図8の画面は、PC104からブラウザで画像処理装置101にHTTP接続することでPC104の表示装置(不図示)に表示される。図4から図8の画面は、画像処理装置101の操作部118に表示されてもよい。図4から図8の画面において設定された情報は、これらの画面操作が終了した時点で、画像処理装置101のストレージ114に記録される。画像処理装置101は、たとえばホーム画面を表示する場合、ストレージ114から登録されているワンタッチ送信ボタンを読み込み、表示可能なワンタッチ送信ボタンを割り付けた図3のホーム画面を表示する。画像処理装置101は、操作可能なワンタッチ送信ボタンが操作されると、操作されたワンタッチ送信ボタンの設定情報をストレージ114から読み込む。画像処理装置101は、原稿の読み取りから送信までの一連の処理を、そのワンタッチ送信ボタンについての設定に基づいて実行する。
図4は、画像処理装置101に設定されているワンタッチ送信ボタンの管理画面である。図4のワンタッチ送信ボタンの管理画面には、アプリケーション名称領域4000、アプリケーション情報領域4001、ボタン情報領域4003、が表示される。アプリケーション名称領域4000は、アプリケーション名称を表示する領域であり、ここではワンタッチ送信スキャンという名称が表示されている。ワンタッチ送信スキャンは、予め決められた設定で原稿をスキャンして画像データを送信するアプリケーションである。図4のボタン情報領域4003に示すように、画像処理装置101には、設定の異なる複数のワンタッチ送信ボタンを登録できる。アプリケーション情報領域4001は、アプリケーションのバージョンを表示する領域である。ここでは、1.00というバージョン番号が表示されている。ボタン情報領域4003には、新規ボタンの登録ボタン4002と、画像処理装置101にすでに設定されている複数のワンタッチ送信ボタンの情報と、が表示される。新規ボタンの登録ボタン4002は、新たなワンタッチ送信スキャンを生成する処理を実行するためのボタンである。新規ボタンの登録ボタン4002を操作すると、PC104には、後述する図5の設定編集画面が表示される。ワンタッチ送信ボタンの情報には、ワンタッチ送信ボタンごとのボタン名、送信種別、ボタン設定表示領域4004、表示/非表示切替ボタン4005、削除ボタン4006、が含まれる。ワンタッチ送信ボタンのボタン名は、ユーザが設定可能な文字列である。ボタン名を選択すると、PC104には、後述する図5の設定編集画面が表示される。ボタン名には、図5の設定編集画面で設定したボタン名5002が表示される。送信種別は、ワンタッチ送信ボタンに設定された送信種別を表示する領域である。送信種別を選択すると、PC104には、後述する図5の設定編集画面が表示される。送信種別には、図5の設定編集画面で設定した送信種別5007が表示される。ボタン設定表示領域4004は、タッチパネル300にボタンとして表示するか否かの設定が表示される。ボタン設定表示領域4004が「表示」の場合、タッチパネル300にはそのボタンが表示される。ボタン設定表示領域4004が「非表示」の場合、タッチパネル300にはボタンが表示されない。表示/非表示切替ボタン4005は、ボタンの「表示」と「非表示」をトグル切り替えで選択するボタンである。表示/非表示切替ボタン4005を操作すると、ボタン設定表示領域4004の表示が「表示」と「非表示」との間で切り替わる。削除ボタン4006は、ボタンを削除するボタンである。削除ボタン4006を操作すると、そのボタンの情報が画像処理装置101のストレージ114から削除される。図4では、ボタン名として「申請書A」、「申請書B」、「紹介状」、「問診票」の4つのワンタッチ送信ボタンが登録されている。「紹介状」と「問診票」とは、ボタン設定表示領域4004が「表示」であるため、タッチパネル300にボタンとして表示される。これに対し、「申請書A」と「申請書B」とは、ボタン設定表示領域4004が「非表示」であるため、タッチパネル300にボタンとして表示されない。図3は、この設定でのホーム画面である。
図5は、画像処理装置101にワンタッチ送信ボタンを設定するための設定編集画面である。図5の設定編集画面において、ボタン名5002は、ワンタッチ送信ボタンに表示するボタン名を設定するエディットボックスである。ファイル名5003は、ワンタッチ送信ボタンの操作に基づいて生成される画像データのファイル名の生成方法を選択するリストボックスである。生成方法として、「ボタン名」または「自動」を選択できる。「ボタン名」が選択されると、ファイル名には、ボタン名5002で設定したボタン名が用いられる。「自動」が設定されると、ファイル名は、所定の処理により自動生成される。チェックボックス5004と、キーワード文字列ボタン5005とは、ファイル出力時のキーワードに関する設定である。チェックボックス5004は、チェックされていると、ファイル出力時のキーワードが有効になる。キーワード文字列ボタン5005は、ファイル出力時のキーワードを設定するためのボタンである。キーワード文字列ボタン5005が操作されると、図6(A)のキーワード設定編集画面が表示される。振り分け5006は、図6(A)のキーワード設定編集画面で設定したキーワードの利用方法を選択するリストボックスである。振り分け5006において、ユーザは「振り分けしない」、「振り分けする(ファイル)」、「振り分けする(フォルダ)」、「振り分けする(ファイルとフォルダ)」から一つを選択できる。「振り分けしない」が選択されると、キーワードは利用されない。「振り分けする(ファイル)」が選択されると、ファイル名にキーワードが含められる。「振り分けする(フォルダ)」が選択されると、ファイルを出力するフォルダ名にキーワードが含められる。「振り分けする(ファイルとフォルダ)」が選択されると、ファイル名とファイルを出力するフォルダ名との双方にキーワードが含められる。送信種別5007と、切替ボタン5008とは、送信方法に関する設定である。送信種別5007は、送信種別を選択するリストボックスである。ユーザは、送信種別5007において「ファイル」、「Eメール」、「USBメモリ」から一つを選択できる。「ファイル」は、SMB,FTP,WebDAVなどのファイル送信プロトコルを用いてファイル送信する設定に対応する。「Eメール」は、メール送信プロトコルであるSMTPを用いて送信する設定に対応する。「USBメモリ」は、画像処理装置101に装着したUSBメモリ(外部記録装置122)に保存する設定に対応する。切替ボタン5008は、送信種別を決定するボタンである。切替ボタン5008を操作すると、送信種別5007の中から1つの設定が選択される。
図5の設定編集画面の下部には、送信設定領域5009が表示される。送信設定領域5009に表示される設定項目は、切替ボタン5008の操作により選択された送信種別5007の設定項目を表示する。図5には、送信種別5007が「ファイル」である場合の設定項目が表示されている。送信種別5007が「Eメール」である場合の設定項目、および送信種別5007が「USBメモリ」である場合の設定項目についての図示および説明は省略する。図5には、「ファイル」送信のためにユーザが設定可能な設定項目が示されている。送信先5010と、アドレス帳から選択ボタン5011は、ワンタッチ送信ボタンの操作に基づいて生成される画像データの送信先に関する設定である。アドレス帳から選択ボタン5011は、画像処理装置101のアドレス帳から送信先を選択するためのボタンである。アドレス帳から選択ボタン5011が操作されると、図8のアドレス選択画面が表示される。送信先5010には、アドレス帳から選択ボタン5011を使って選択されている送信先の設定が表示される。ファイル形式5012は、画像データのフォーマットに関する設定項目である。原稿の画像データは、ファイル形式5012の設定にしたがったフォーマットで、電子データ化される。そして、図5の設定編集画面において、OKボタン5000は、設定編集画面で設定した内容でボタン設定を確定するためのボタンである。OKボタン5000が操作されると、その時点での設定が、確定したワンタッチ送信ボタンの設定として、ストレージ114に保存される。キャンセルボタン5001は、設定編集画面での設定を破棄するボタンである。OKボタン5000、または、キャンセルボタン5001が操作されると、表示画面は図4に戻る。
図6は、ワンタッチ送信ボタンに対応付けられるキーワード文字列および座標位置の設定編集画面である。図6(A)は、キーワード設定編集画面である。図6(A)のキーワード設定編集画面において、文字列の種類6002は、キーワード文字列の種類を選択するリストボックスである。文字列の種類6002は、「数字のみ」、「英数字」から一つを選択可能である。文字数6003は、キーワード文字列の文字数を設定するエディットボックスである。設定可能な文字数は最大16文字列である。入力時の表示6004は、キーワード文字列の入力時に表示する文字列を設定するエディットボックスである。設定可能な文字数は最大64文字列である。文字列認識6005は、文字列認識の設定値を選択するリストボックスである。文字列認識6005の設定値は、「しない」、「する」から一つを選択可能である。文字列を認識する座標位置6006は、文字列認識6005が「する」である場合に、その文字列の認識処理を行う領域を設定する項目である。初期値は「指定なし」である。領域指定ボタン6007が操作されると、図6(B)の座標位置設定編集画面が表示される。フォーマット認識6008は、フォーマット認識を選択するリストボックスである。フォーマット認識6008の設定値は、「しない」、「する」から一つを選択可能である。フォーマット認識6008を行いフォーマット認識用文字列が獲得されていれば、文字列設定ボタン6009が表示される。文字列設定ボタン6009が操作されると、図7の設定編集画面が表示される。
そして、図6(A)のキーワード設定編集画面において、OKボタン6000は、キーワード設定編集画面で設定した内容で設定を確定するためのボタンである。キャンセルボタン6001は、設定内容を破棄するボタンである。OKボタン6000、またはキャンセルボタン6001が操作されると、表示画面は図5に戻る。メモリとしてのストレージ114には、各ワンタッチ操作ボタンと対応付けて、原稿の画像データがそれぞれのボタンに対応するものであるかを判定するための文字列および座標位置が記録される。ストレージ114は、ユーザにより処理が設定可能なユーザ設定ボタンを記録するとともに、ユーザ設定ボタンと対応付けて、文字列および座標位置を記録する。座標位置は、原稿の画像データについての文字列の抽出領域として設定される。ストレージ114は、ユーザ設定ボタンの操作に基づく処理として、原稿の画像データを振り分けて送信する処理または振り分けて保存する処理を記録する。また、ストレージ114は、ユーザ設定ボタンと対応付けて、原稿の画像データから振り分けのための送信先または分類先を抽出する座標位置を記録する。
図6(B)は、文字列を認識する座標位置設定編集画面である。文字列を認識する座標位置として、矩形領域を設定することができる。図6(B)の座標位置設定編集画面には、読み取る原稿のサイズに対応する縦横比の領域指定キャンバス6102が表示される。ユーザは矩形領域の始点と終点をポインタで指定する。始点座標、終点座標は、原稿のサイズでの実空間距離に変換されて、一時保持される。具体的な設定値としては、mm単位で始点(X,Y)=(10,10)、終点(X,Y)=(50,20)というように変換される。そして、図6(B)の座標位置設定編集画面において、OKボタン6100は、画面で設定した内容で設定を確定するためのボタンである。キャンセルボタン6101は、設定内容を破棄するボタンである。OKボタン6100、またはキャンセルボタン6101が操作されると、表示画面は図6(A)に戻る。ストレージ114には、各ワンタッチ操作ボタンと対応付けて、原稿の画像データがそれぞれのボタンに対応するものであるかを判定するための文字列および座標位置が記録される。
図7は、ワンタッチ送信ボタンに対応付けられる原稿の画像データのフォーマットを判定するための文字列および座標位置の設定編集画面である。図7の設定編集画面には、フォーマットとして最初に読み取った原稿のプレビュ7002と、それについて認識したフォーマット認識文字列のリスト7003と、が表示される。リスト7003の左側には、フォーマット認識文字列ごとのチェックボックス7004が表示される。チェックボックス7004にチェックを入れると、フォーマット認識文字列は、文字列の認識で使用しない文字列として設定される。チェックボックス7004にチェックが入っていないフォーマット認識文字列は、文字列の認識で使用される。そして、図7の設定編集画面において、OKボタン7000は、画面で設定した内容で設定を確定するためのボタンである。キャンセルボタン7001は、設定内容を破棄するボタンである。OKボタン7000、またはキャンセルボタン7001が操作されると、表示画面は図6(A)に戻る。
図8は、ワンタッチ送信ボタンによる送信先または保存先の設定編集画面である。図8の設定編集画面は、アドレス選択画面である。図8の設定編集画面において、種類8002と、表示切替ボタン8003とは、アドレス選択を行うアドレス帳を決定するためのものである。種類8002は、リストボックスであり「ベストメンバー」、「短縮ダイヤル」(不図示)のどちらか一方を選択できる。「ベストメンバー」と「短縮ダイヤル」(不図示)は、共にアドレス帳であり、Eメールアドレスやファイルのアップロード先(サーバ名とフォルダ)などのアドレスが登録されている。表示切替ボタン8003は、アドレス選択を行うアドレス帳を決定するボタンである。表示切替ボタン8003が操作されると、種類8002で選択したアドレス帳の名称が8004に表示される。図8の設定編集画面には、さらに種類8002および表示切替ボタン8003により選択されたアドレス帳が表示される。アドレス帳名称8004は、選択されているアドレス帳の名称を表示する。アドレス一覧8005には、選択されているアドレス帳のアドレスが一覧表示される。各アドレスには、番号、種類、名称、宛先の情報とともに、選択ボックスが表示される。番号には、アドレスの管理番号が表示される。種類には、アドレスの種類に応じて異なるアイコンが表示される。名称には、アドレスに付けた名前が表示される。宛先には、アドレスが表示される。そして、チェックされた選択ボックスのアドレスが、送信先として選択される。選択ボックスには、チェック可能なものと、チェック不可能なものとがあってよい。図8は、種別5007として「ファイル」を選択された状態での設定編集画面である。この場合、送信種別5007「ファイル」と種類が一致しているファイルサーバ102のアドレスについては、チェック可能な選択ボックスが表示される。送信種別5007「ファイル」と種類が一致していない電子メールのアドレスについては、チェック不可能な選択ボックスが表示される。また、図8の設定編集画面において、OKボタン8000は、画面で設定した内容で設定を確定するためのボタンである。キャンセルボタン8001は、設定内容を破棄するボタンである。OKボタン8000、またはキャンセルボタン8001が操作されると、表示画面は図5に戻る。
ここで、本実施形態の「紹介状」のワンタッチ送信ボタンについて、図5から図8による設定内容をまとめて説明する。紹介状ボタン304は、図5において、ボタン名5002として「紹介状」、ファイル名5003として「ボタン名」、チェックボックス5004としてチェック済、が設定される。紹介状ボタン304は、この他にも、振り分け5006として「振り分けする(ファイルとフォルダ)」、送信種別5007として「ファイル」が設定される。図6(A)において、文字列の種類6002として「数字のみ」、文字数6003として「7」、入力時の表示6004として「患者番号を入力してください」が設定される。また、文字列認識6005として「する」、文字列を認識する座標位置6006として「始点(X,Y)=(10, 10)、終点(X,Y)=(50,20)」が設定される。フォーマット認識6008として「する」が設定される。図8において、番号03の宛先である「¥¥ファイルサーバ102¥紹介状」が選択される。
また、本実施形態の「問診票」のワンタッチ送信ボタンの設定内容は、以下のとおりである。問診票ボタン303は、図5において、ボタン名5002として「問診票」、ファイル名5003として「ボタン名」、チェックボックス5004としてチェック済、が設定される。問診票ボタン303は、この他にも、振り分け5006として「振り分けする(フォルダ)」、送信種別5007として「ファイル」が設定される。図6(A)において、文字列の種類6002として「数字のみ」、文字数6003として「7」、入力時の表示6004として「患者番号を入力してください」が設定される。文字列認識6005として「する」、文字列を認識する座標位置6006として「指定しない」が設定される。フォーマット認識6008として「する」が設定される。図8において、番号04の宛先である「¥¥ファイルサーバ102¥問診票」が選択される。
図9は、画像処理装置101においてワンタッチ送信ボタンが操作された場合の画面遷移の説明図である。図9は、読取部116で読み込んだ原稿の画像データを送信する場合での、タッチパネル300に表示される画面の遷移を説明している。図9(A)は、ホーム画面である。図9(B)は、紹介状ボタン304画面である。図9(C)は、フォーマット認識失敗通知画面である。画像処理装置101に図9(A)のホーム画面が表示されている状態で、ユーザは、たとえば、送信する複数枚の原稿を読取部116に載設置し、紹介状ボタン304を操作する。紹介状ボタン304が操作されると、画像処理装置101は、原稿の読み取りを開始する。そして、文字列の種類6002、文字数6003、および文字列を認識する座標位置6006の設定に基づいて、読み取った複数枚の原稿群の先頭ページについて文字列認識処理を実行し、患者番号(キーワード)を確定する。文字列の種類6002の設定により、画像処理装置101は、検索する文字の範囲が狭くなり、文字の認識ミスも少なくなり、高精度でかつ短時間に処理を終えることができる。また、文字数6003の制限が設定されているため、認識精度はさらに向上する。たとえば「d」という原稿文字の認識に関して、文字数が1に設定されていれば、「cl」のような認識ミスは起きなくなる。文字列を認識する座標位置6006が設定されているため、原稿の全領域についての認識処理を実行する必要がない。また、原稿のフォーマット認識6008の設定により、画像処理装置101は、フォーマットの種類が異なる原稿については、処理を中断して、誤検知による誤送信を防ぐことができる。なお、紹介状ボタン304が初めて操作される場合、画像処理装置101は、原稿の文字列認識処理で得られた文字列情報からフォーマット特定用の文字列、文字列の座標位置を複数取得し、ストレージ114に記録してよい。
紹介状ボタン304についての2回目以降の操作の場合、画像処理装置101は、原稿の文字列認識処理で得られた文字列情報と、ストレージ114に記録されている文字列の座標位置と文字列とから原稿を比較し、フォーマットを特定してよい。紹介状ボタン304の初回初操作時、または、フォーマット認識成功でかつ患者番号が確定した場合、画像処理装置101は、図9(B)の紹介状ボタン304画面を表示する。図9(B)の紹介状ボタン304画面には、入力時の表示6004に設定された「患者番号を入力してください」という文字列と、患者番号入力ボックス9001とが表示される。患者番号入力ボックス9001には、文字列認識により認識した患者番号が自動的に割り付けて表示される。ユーザが「はい」ボタン9002を操作すると、画像処理装置101は、患者番号(図5では0123456)が、文字列の種類6002と文字数6003の条件を満たしているかについての最終的な確認をする。そして、画像処理装置101は、読み取ったすべての画像データを、所定の送信先のフォルダへ送信する。ユーザが「いいえ」ボタン9003を操作すると、画像処理装置101は、データを破棄して、図9(A)のホーム画面を表示する。紹介状ボタン304についての2回目以降の操作時においてフォーマット認識が失敗である場合、画像処理装置101は、図9(C)のフォーマット認識失敗通知画面を表示する。フォーマット認識失敗通知画面には、「フォーマットが異なります。原稿を確認してください」という文字列と、ホーム画面に戻るための「はい」ボタン9004が表示される。このような画面遷移により、ユーザは最低2回のタッチ操作でデータ送信業務を終えることができる。また、原稿がボタンに対応するものとして記録されているフォーマットと異なる場合、誤って送信しないようにできる。また、ワンタッチ操作ボタンを操作可能に表示する表示デバイスとしての操作部118は、ワンタッチ操作ボタンの操作の後に、判定結果に応じた画面を表示する。操作部118は、原稿の画像データがボタンに対応する指定のフォーマットの原稿であると判定しない場合には、原稿の画像データがワンタッチ操作ボタンのフォーマットに対応していない旨を表示する。
図10は、画像処理装置101においてワンタッチ送信ボタンが操作された場合の全体の処理のフローチャートである。図11から図14は、図10のステップの詳細なフローチャートである。画像処理装置101の制御部としてのCPU111は、たとえば紹介状ボタン304といったワンタッチ送信ボタンが操作されると、決定手段として、図10の処理を実行する。図15は、原稿の画像データの一例としての、問診票の画像データの説明図である。図16は、図15の原稿の画像データから抽出される文字列およびその座標位置の抽出リストである。図17は、原稿のフォーマットを認識するために図16の抽出リストと対比される文字列およびその座標位置のリストである。図18は、フォルダとファイル構成の説明図である。
図10のステップS10001において、CPU111は、画像処理装置101の読取部116に置かれた原稿を読み取る。CPU111は、たとえば3枚の原稿を読み取る。ステップS10002において、CPU111は、操作された紹介状ボタン304の設定にしたがう形式の画像データを、読み込んだすべての原稿について生成する。これにより、CPU111は、取得手段として、原稿の画像データを取得する。ステップS10003において、CPU111は、原稿のフォーマット認識6008の設定に基づいて、フォーマット認識を行うか否かを判断する。フォーマット認識を行う場合、CPU111は、処理をステップST10004へ進める。フォーマット認識を行わない場合、CPU111は、フォーマット認識処理を飛ばすために、処理をステップST10006へ進める。ステップS10004において、CPU111は、原稿のフォーマット認識処理を実行する。原稿のフォーマット認識処理の詳細は、図11において説明する。ステップS10005において、CPU111は、フォーマット認識処理がOKか否かを判断する。ステップS10004のフォーマット認識処理においてフォーマットが一致すると認識される場合、またはフォーマットの設定が完了する場合、CPU111は、“Yes”と判断して、処理をステップS10006へ進める。フォーマットが不一致である場合、CPU111は、処理失敗と判断して、図9(C)のフォーマット認識失敗通知画面を表示して、本処理を終了する。
ステップS10006において、CPU111は、文字列を認識する座標位置6006の設定に基づいて、画像データの指定の矩形の指定領域を切り出し、文字列認識処理の対象として抽出する。ステップS10007において、CPU111は、ステップS10007で抽出した指定領域についての文字列認識処理を実行する。CPU111は、ストレージ114に記録される座標位置を用いて、原稿の画像データから座標位置の文字列を抽出する。CPU111は、振り分けのための送信先または分類先を抽出する座標位置を用いて、原稿の画像データから座標位置の文字列を抽出する。ステップS10008において、CPU111は、操作部118のタッチパネル300に、図9(B)の紹介状ボタン304画面を表示する。CPU111は、抽出した座標位置の文字列とメモリに記録される文字列とを比較し、一致する場合には原稿の画像データがボタンに対応する指定のフォーマットの原稿であると判定し、図9(B)の紹介状ボタン304画面を表示する。なお、原稿の画像データがボタンに対応する指定のフォーマットの原稿であると判定しない場合には、CPU111は、送信手段として、後述するステップS10012の処理を実行しない。ステップS10009において、CPU111は、図9(B)の紹介状ボタン304画面において「いいえ」ボタン9003が操作されたと判断すると、タッチパネル300にホーム画面を表示して、本処理を終了する。「はい」ボタン9002が操作された場合、CPU111は、処理をステップS10010へ進める。ステップS10010において、CPU111は、図9(B)の紹介状ボタン304画面に対してユーザが入力した患者番号を確定するか否かを判断する。CPU111は、図9(B)の紹介状ボタン304画面に対してユーザが入力した患者番号(ここでは「0123456」)が、文字列の種類6002と文字数6003の設定を満たしている場合、患者番号を確定して、処理をステップS10011へ進める。満たしていると判断できない場合、CPU111は、処理をステップS10008へ戻す。CPU111は、満たすと判断されるまで、操作部118のタッチパネル300に、図9(B)の紹介状ボタン304画面を繰り返し表示する。ステップS10011において、CPU111は、ユーザの設定に基づいて、フォルダとファイル構成を決定する。フォルダとファイル構成との決定処理の詳細は、図12において説明する。ステップS10012において、CPU111は、読み取ったすべての原稿の画像データを、ユーザにより設定されている送信先へ送信する。CPU111は、送信手段として、原稿の画像データがボタンに対応する指定のフォーマットの原稿であると判定されている場合に、原稿の画像データについての所定の送信処理または所定の保存処理といった処理を実行する。CPU111は、抽出された文字列を、振り分けのための送信先または分類先に用いて、原稿の画像データについての振り分けによる送信処理または保存のための送信処理を実行する。これにより、送信先のサーバ、フォルダには、ユーザの設定によるファイル名を付された画像データが保存される。画像データについての送信先への送信処理の詳細については、図14において説明する。
図11は、図10のステップS10004のフォーマット認識処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS11001において、CPU111は、フォーマット認識処理がすでに実行されて設定されているか否かを判断する。設定済みでない場合、CPU111は、処理をステップS11002へ進める。設定済みの場合、CPU111は、処理をステップS11005へ進める。以下、図15を電子ファイル化された画像データの例として進める。画像データの解像度は600dpiである。ステップS11002において、CPU111は、電子ファイル化された画像データについて、文字列認識処理を実行する。この処理により、CPU111は、図16のような検出した文字列のX方向の開始位置、終了位置、Y方向の開始位置、終了位置、検出文字列を取得する。X方向、Y方向は、図15に示す。ステップS11003において、CPU111は、図16のように文字列認識処理で得られた文字列、および文字列の座標位置から、フォーマット検出用文字列を取得する。図17は、30個所のフォーマット検出用文字列が取得された場合のものである。ステップS11004において、CPU111は、フォーマット検出用文字列情報を、ストレージ114に記録する。ステップS11005において、CPU111は、フォーマット設定完了を通知する。フォーマット設定完了は、ストレージ114において、設定対象のワンタッチ操作ボタンに対応付けて記録される。CPU111は、ステップS11001の処理において、このフォーマット設定完了の有無に基づいて、フォーマット認識処理がすでに実行されて設定されているか否かを判断してよい。ステップS11006において、CPU111は、電子ファイル化された画像データから、ストレージ114に記録されている文字列の座標位置の設定にしたがって、ユーザが指定した領域の画像を抽出する。ステップS11007において、CPU111は、抽出した指定領域の画像について、文字列認識処理を実行する。これにより、文字列の座標位置の箇所の文字列が取得できる。ステップS11008において、CPU111は、ストレージ114に記録されている文字列の座標位置と文字列の情報と、読み取った画像データから獲得した文字列の座標位置と文字列の情報と、を比較する。ステップS11009において、CPU111は、文字列の情報が一致しているか否かを判断する。CPU111は、たとえばN/M以上といった一定以上の割合で文字列が一致しているか否かを判断してよい。ここで、Mは、たとえばストレージ114に記録されている文字列の文字数でよい。Nは、一致する文字数でよい。CPU111は、抽出した文字列と、ストレージ114に記録される文字列との間で、文字列の合致が所定の割合以上である場合には、原稿の画像データがボタンに対応する指定のフォーマットの原稿であると判定する。文字列の情報が一定の割合以上で一致している場合、CPU111は、処理をステップS11010へ進める。一定の割合以上で一致していない場合、CPU111は、処理をステップS11011へ進める。ステップS11010において、CPU111は、フォーマットが一致したと通知する。ステップS11011において、CPU111は、フォーマットが一致しないと通知する。
図12は、図10のステップS10011のフォルダとファイル構成の決定処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS12001において、CPU111は、振り分け5006の設定を、振り分け条件として取得する。ステップS12002において、CPU111は、フォルダの振り分けをするか否かを判断する。振り分け5006の設定が「振り分けする(フォルダ)」の場合、または「振り分けする(ファイルとフォルダ)」の場合、CPU111は、フォルダの振り分けをすると判断し、処理をステップS12003へ進める。振り分け5006の設定が「振り分けしない」の場合、または「振り分けする(ファイル)」の場合、CPU111は、フォルダの振り分けをしないと判断し、処理をステップS12005へ進める。ステップS12003において、CPU111は、ストレージ114の一時領域のルートフォルダに、ユーザが入力した患者番号(図5では「0123456」)のフォルダを作成する。なお、この一時領域のルートフォルダは、ストレージ114のファイルシステムのルートフォルダではない。たとえば、ファイルシステムの¥tmpフォルダが、一時領域のルートフォルダとして割り当てられてよい。ステップS12004において、CPU111は、一時領域のルートフォルダの下に作成した患者番号のフォルダを、基本フォルダに決定する。その後、CPU111は、処理をステップS12006へ進める。ステップS12005において、CPU111は、一時領域のルートフォルダを、基本フォルダに決定する。その後、CPU111は、処理をステップS12006へ進める。ここで、基本フォルダとは、本実施形態において、ファイル送信処理(ステップS10012)の基準となるフォルダである。
図18(A)は、決定される基本フォルダの説明図である。「フォルダ振り分け」が「しない」場合、一時領域のルートフォルダが基本フォルダとなる。「フォルダ振り分け」が「する」場合は、一時領域のルートフォルダに作成された患者番号のフォルダが基本フォルダとなる。ステップS12006において、CPU111は、ステップS10011で生成した原稿の画像データのファイル名である基本ファイル名を決定する。基本ファイル名の決定処理の詳細は、図13において説明する。ステップS12007において、CPU111は、読取を行った原稿の画像データのすべてを、基本ファイル名を付したファイルとして、基本フォルダに保存する。CPU111は、ユーザにより設定されたファイル形式により、原稿の画像データのすべてを記録する。たとえばページごとに保存されるJPEG、PNGなどのファイル形式が設定されている場合、CPU111は、複数の画像データを個別のファイルとして保存する。CPU111は、各画像データのファイルに、基本ファイル名にページ番号を加えたファイル名を付けて保存する。これに対し、PDFなどの複数のページをまとめて保存するファイル形式が設定されている場合、CPU111は、複数の画像データを1つのファイルとして保存する。CPU111は、複数の画像データの1つのファイルに、基本ファイル名を付けて保存する。
図13は、図12のステップS12006のファイル名の決定処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS13001において、CPU111は、ユーザにより設定された振り分けファイル名5003を取得する。ステップS13002において、CPU111は、キーワード利用のチェックボックス5004の設定を取得する。ステップS13003において、CPU111は、送信設定領域5009のファイル形式を取得する。図5では、ファイル形式としてPDFが設定されている。ステップS13004において、CPU111は、ファイルの振り分けをするか否かを判断する。振り分け5006の設定が「振り分けする(ファイル)」の場合、または「振り分けする(ファイルとフォルダ)」の場合、CPU111は、処理をステップS13005へ進める。「振り分けしない」の設定の場合、または「振り分けする(フォルダ)」の設定の場合、CPU111は、処理をステップS13007へ進める。ステップS13005において、CPU111は、チェックボックス5004の設定に基づいて、キーワードを利用するか否かを判断する。キーワードを利用するようにチェックボックス5004がチェックされている場合、CPU111は、処理をステップS13006へ進める。チェックボックス5004がチェックされていない場合、CPU111は、処理をステップS13007へ進める。ステップS13006において、CPU111は、ファイル名に患者番号を含める設定をする。CPU111は、たとえばRAM113に「患者番号を含める」フラグの領域を確保し、「する」を設定する。その後、CPU111は、処理をステップS13008へ進める。ステップS13007において、CPU111は、ファイル名に患者番号を含めない設定をする。CPU111は、たとえばRAM113に「患者番号を含める」フラグの領域を確保し、「しない」を設定する。ステップS13008において、CPU111は、フォルダの振り分けをするか否かを判断する。ファイル名5003の設定が「ボタン名」である場合、CPU111は、フォルダの振り分けをすると判断し、処理をステップS13009へ進める。そうでなければ、CPU111は、処理をステップS13010へ進める。ステップS13009において、CPU111は、フォルダ名にボタン名を含める設定をする。CPU111は、たとえばRAM113に「患者番号を含める」フラグの領域を確保し、「する」を設定する。その後、CPU111は、処理をステップS13011へ進める。ステップS13010において、CPU111は、フォルダ名にボタン名を含めない設定をする。CPU111は、RAM113に「ボタン名を含める」フラグの領域を確保し、「しない」を設定する。ステップS13011において、CPU111は、現在の日時および時刻を取得する。現在の日時および時刻は、たとえば「2017年6月1日12時00分00秒」である。ステップS13012において、CPU111は、ファイル名を生成する。基本ファイル名は、「患者番号を含める」フラグ、「ボタン名を含める」フラグ、送信設定領域5009のファイル形式、現在の日時および時刻、により決定される。
図18(B)は、決定される基本ファイル名の例を説明するものである。「患者番号を含める」フラグと「ボタン名を含める」フラグがともに「しない」である場合、基本ファイル名は、現在の日時と時刻によるファイル名となる。「患者番号を含める」フラグが「しない」、「ボタン名を含める」フラグが「する」である場合、基本ファイル名は、ボタン名と、現在の日時と時刻と、によるファイル名となる。「患者番号を含める」フラグが「する」、「ボタン名を含める」フラグが「しない」である場合、基本ファイル名は、患者番号と、現在の日時と時刻と、によるファイル名となる。「患者番号を含める」フラグと「ボタン名を含める」フラグとがともに「する」である場合、基本ファイル名は、患者番号と、ボタン名と、現在の日時と時刻と、によるファイル名となる。
図14は、図10のステップS10012のファイル送信処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS14001において、CPU111は、ユーザにより設定されている送信種別5007を取得する。ステップS14002において、CPU111は、送信種別5007の設定に基づいて、送信先がファイルであるか否かを判断する。送信先がファイルである場合、CPU111は、処理をステップS14004へ進める。送信先がファイルでない場合、CPU111は、処理をステップS14003へ進める。ステップS14003において、CPU111は、送信種別5007の設定に基づいて、送信先がUSBメモリであるか否かを判断する。送信先がUSBメモリである場合、CPU111は、処理をステップS14005へ進める。送信先がUSBメモリでない場合、CPU111は、処理をステップS14007へ進める。ステップS14004において、CPU111は、ユーザにより設定されている送信先5010を取得する。ステップS14005において、CPU111は、送信先に基本フォルダと基本ファイルをコピーする。たとえば送信先がファイルの場合、CPU111は、一時領域の基本フォルダと基本ファイル名とファイル種によって生成されたファイル名に従って保存された画像ファイルの構成を維持したまま、ネットワーク110を経由して送信先にコピーする。本実施形態の紹介状ボタン304の場合、CPU111は、「¥¥ファイルサーバ102¥紹介状のディレクトリ」に「0123456」のフォルダを作成する。そして、保存するファイル形式がPDFファイルの場合は、読み取った2枚の原稿の画像ファイルを1つにまとめて「0123456_紹介状_20170601100000.pdf」にコピーする。JPEGファイルの場合は、「0123456_紹介状_20170601100000_01.jpg、0123456_紹介状_20170601100000_02.jpg」にファイル名を与えてコピーする。送信先がUSBメモリの場合、一時領域の基本フォルダと基本ファイルの構成を維持したまま、USBメモリのルートディレクトリにコピーする。ステップS14006において、CPU111は、ストレージ114の一時領域から、基本フォルダと基本ファイルを削除する。その後、CPU111は、本処理を終了する。ステップS14007において、CPU111は、ユーザにより設定された送信先一覧4402を取得する。ステップS14008において、CPU111は、一時領域の基本フォルダと基本ファイルの構成を維持したまま、これらをメールに添付可能な1つのファイルに生成にする。ZIPなどのアーカイバを使って、容量を圧縮しながら1つのファイルにしてよい。ステップS14009において、CPU111は、ステップS14008で作成した一時領域の基本フォルダと基本ファイルの構成を維持したままのファイルを添付した電子メールを生成し、送信先一覧4402の宛先へ送信する。その後、CPU111は、処理をステップS14006へ進める。
図19は、画像処理装置101において文字列を認識する座標位置を設定する場合の、操作部118の画面遷移の説明図である。図19(A)は、ホーム画面である。図19(B)は、文字認識領域の設定画面である。図19(C)は、紹介状ボタン304画面である。図19(D)は、フォーマット認識失敗通知画面である。図19(A)のホーム画面において紹介状ボタン304が操作されると、画像処理装置101のCPU111は、ユーザにより文字列を認識する座標位置の指定がなされているかを確認する。文字列を認識する座標位置の指定がされていない場合、CPU111は、原稿の読み取り開始し、読み取った原稿の文字列認識を実行し、図19(B)の文字認識領域の設定画面を表示する。文字列を認識する座標位置の指定がされている場合、CPU111は、原稿の読み取り開始し、読み取った原稿の文字列認識を実施し、フォーマットの一致を判定する。フォーマットが一致する場合、CPU111は、図19(C)の紹介状ボタン304画面を表示する。フォーマットが一致しない場合、CPU111は、図19(D)のフォーマット認識失敗通知画面を表示する。
図19(B)の文字認識領域の設定画面には、宛先情報19001、テキスト入力ボックス19002、テキストオブジェクトリスト19003、プレビュ画像19004、確定ボタン19006、が表示される。宛先情報19001には、紹介状ボタン304についてユーザが設定した宛先情報が表示される。ここでは、紹介状ボタン304についてユーザが設定したフォルダ「¥¥ファイルサーバ102¥紹介状」が表示される。テキスト入力ボックス19002には、ユーザが選択または入力したテキストが表示される。テキストオブジェクトリスト19003には、文字認識領域により認識されたテキストオブジェクトのリストが表示される。各行が、認識された文字列のテキストである。認識処理の結果、文字の間隔が近い一連の文字列が、1つのテキストオブジェクトとして取り扱われる。プレビュ画像19004には、読み取った原稿を、液晶表示用にRAW画像化した画像が表示される。ユーザがテキストオブジェクトリスト19003の1行を選択すると、プレビュ画像19004では、該当箇所が赤色に強調表示19005される。また、テキスト入力ボックス19002には、選択したテキストオブジェクトの文字列が表示される。ユーザは、テキスト入力ボックス19002の文字列を変更できる。確定ボタン19006が操作されると、CPU111は、テキスト入力ボックス19004のテキストオブジェクトを認識文字列とする。CPU111は、各認識文字列に対応する矩形の文字認識領域を座標位置6006とする。そして、CPU111は、操作時点でのこれらの情報を、紹介状ボタン304に対応付けてストレージ114に記録する。その後、CPU111は、ホーム画面を表示する。その後は、紹介状ボタン304について、文字列を認識する座標位置の指定がされていることになる。CPU111は、図10のフローを実行し、読み取った原稿のフォーマットの一致判定に応じて、図19(C)の紹介状ボタン304画面または図19(D)のフォーマット認識失敗通知画面を表示する。
図20は、画像処理装置101においてワンタッチ送信ボタンが操作された場合の処理であって、文字列を認識する座標位置の設定処理を伴う処理のフローチャートである。図20の処理により、図19の画面遷移が実現される。ユーザが紹介状ボタン304を操作すると、CPU111は、ステップS20001において、ストレージ114から、紹介状ボタン304に対応する文字列を認識する座標位置を取得する。ステップS20002において、CPU111は、紹介状ボタン304の文字列を認識する座標位置6006が指定されているか否かを判断する。指定されていない場合、CPU111は、処理をステップS20003へ進める。指定されている場合、CPU111は、処理を図10へ進める。ステップS20003において、CPU111は、画像処理装置101の読取部116に置かれた原稿のすべてを読み取る。ステップS20004において、CPU111は、紹介状ボタン304についてのユーザの設定にしたがって、読み込んだ原稿の画像データを生成する。ステップS20005において、CPU111は、原稿のフォーマット認識6008についてのユーザの設定に基づいて、フォーマット認識を実施するか否かを判断する。フォーマット認識を実施する場合、CPU111は、処理をステップS20006へ進める。フォーマット認識を実施しない場合、CPU111は、処理をステップS20008へ進める。ステップS20006において、CPU111は、図11の原稿のフォーマット認識処理を実行する。ステップS20007において、CPU111は、フォーマット認識結果がOKか否かを判断する。原稿のフォーマットが設定と一致する場合、CPU111は、フォーマット認識結果がOKと判断し、処理をステップS20008へ進める。原稿のフォーマットが設定と一致しない場合、CPU111は、図19(D)のフォーマット認識失敗通知画面を表示して、本処理を終了する。
ステップS20008において、CPU111は、原稿の画像データの全体についての文字列認識処理を実行する。ステップS20009において、CPU111は、認識された文字列からテキストオブジェクトを生成する。CPU111は、原稿の画像データにおいて各文字列の左右方向の近傍を探索し、所定の距離以内の文字列を1つのテキストオブジェクトにまとめるように変換する。また、CPU111は、1つのテキストオブジェクトを囲う矩形の領域を座標位置として生成する。ステップS20010において、CPU111は、テキストオブジェクトをリスト表示する。ステップS20011において、CPU111は、原稿の画像データを操作部118に表示するために、RAW画像へ変換し、プレビュ画像として操作部118に表示する。ステップS20012において、CPU111は、ユーザがリストについてのタッチ操作をしてリスト選択をしたか否かを判断する。CPU111は、ユーザがリスト選択をするまで、ステップS20012の処理を繰り返す。ユーザがリスト選択をすると、CPU111は、処理をステップS20013へ進める。ステップS20013において、CPU111は、ユーザにより選択されたテキストオブジェクトの領域を示す赤色の枠をプレビュ画像に重ねて強調表示する。ステップS20014において、CPU111は、確定ボタン19006が操作されたか否かを判断する。確定ボタン19006が操作されていない場合、CPU111は、ステップS20014の処理を繰り返す。確定ボタン19006が操作されると、CPU111は、処理をステップS20015へ進める。ステップS20015において、CPU111は、文字列を認識する座標位置を確定設定する。ステップS20016において、CPU111は、図12のフォルダとファイル構成の決定処理を実行する。ステップS20017において、CPU111は、図14のファイル送信処理を実行する。
以上のように、本実施形態では、ワンタッチ操作ボタンにより読み取る原稿について、シンプルな構成で、正しいフォーマットであるかを特定することができる。ユーザが誤ったワンタッチ操作ボタンを操作して原稿の画像データを所定の送信先へ送信しようとしても、原稿と設定との間でのフォーマットの相違により送信処理を実行しないようにできる。誤送信を抑制できる。本実施形態では、ストレージ114には、表示デバイスとしての操作部118に表示されるワンタッチ操作ボタンと対応付けて、原稿の画像データがワンタッチ操作ボタンに対応するものであるかを判定するための文字列および座標位置が記録される。そして、CPU111は、ストレージ114に記録される座標位置を用いて、原稿の画像データから座標位置の文字列を抽出し、抽出した座標位置の文字列とストレージ114に記録される文字列とを比較する。これにより、CPU111は、原稿の画像データがワンタッチ操作ボタンに対応する指定のフォーマットの原稿であるかを判定する。また、原稿の画像データがワンタッチ操作ボタンに対応する指定のフォーマットの原稿であると判定する場合、CPU111は、原稿の画像データについての所定の送信処理または所定の保存処理といった処理を実行する。これに対し、原稿の画像データがワンタッチ操作ボタンに対応する指定のフォーマットの原稿であると判定しない場合、CPU111は、原稿の画像データについての所定の送信処理または所定の保存処理といった処理を実行しない。このようにCPU111は、ワンタッチ操作ボタンの操作に応じて原稿の画像データについての所定の送信処理または所定の保存処理といった処理を実行する前に、その原稿の画像データが操作されたボタンと対応する原稿であるか否かを判断する。このため、ユーザが誤った原稿についてボタン操作をしたとしても、それにより誤った原稿の画像データについて所定の送信処理または所定の保存処理といった処理を実行しないようにできる。誤った原稿の画像データが処理されることにより生じるその後の情報の混乱を防止できる。しかも、本実施形態では、ストレージ114には、ワンタッチ操作ボタンごとに、予めに、原稿の画像データがワンタッチ操作ボタンに対応するものであるかを判定するための文字列および座標位置が対応付けて記録される。したがって、画像処理装置101は、原稿の画像データのフォーマットなどを判断することなく、原稿の画像データがワンタッチ操作ボタンに対応するものであるかを判定することができる。ユーザにおいても、同様である。
なお、CPU111は、たとえば図9(C)のフォーマット認識失敗通知画面に、強制送信ボタンを表示してよい。そして、ユーザが強制送信ボタンを操作した場合、CPU111は、誤った原稿の画像データについて所定の送信処理または所定の保存処理といった処理を実行してよい。この場合、図9(C)のフォーマット認識失敗通知画面を表示する操作部118は、指定のフォーマットではない原稿の画像データの送信処理または保存処理を強制的に実施するための実行確認画面となる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る画像処理装置101を含む画像システム100を説明する。以下の説明では、主に上述した実施形態との相違点について説明する。
図21は、本発明の第二実施形態における文字列および座標位置の設定処理のフローチャートである。CPU111は、図10のステップS10004のフォーマット認識処理として、図11の替わりに図21を実施する。ステップS21001からステップS21011の処理は、図11のステップS11001からステップS11011の処理と同様である。ただし、ステップS21009では、ステップS11009とは異なり、20/30以上の文字列が一致しているか否かを具体的に判断している。ステップS21011においてフォーマットの一致を通知した後、CPU111は、処理をステップS21012へ進める。ステップS21012において、CPU111は、抽出された複数のフォーマット認識用文字列の中の、X番目のフォーマット認識用文字列の整合率を算出する。ループ変数Xの初期値は、1である。ステップS21013において、CPU111は、フォーマットの認識処理の回数が5回以上であって、かつ、整合率が50未満であるか、それ以外であるかを判断する。フォーマットの認識処理の回数が5回以上であって、かつ、整合率が50未満である場合、CPU111は、処理をステップS21015へ進める。それ以外の場合、CPU111は、処理をステップS21014へ進める。ステップS21014において、CPU111は、X番目のフォーマットの認識用文字列について、その整合率をストレージ114に記録する。その後、CPU111は、処理をステップS21017へ進める。ステップS21015において、CPU111は、X番目のフォーマットの認識用文字列の情報を削除する。ステップS21016において、CPU111は、削除した文字列以外の残りの文字列を、それぞれの座標位置とともにフォーマット認識用文字列としてストレージ114に記録する。ストレージ114は、フォーマット認識用文字列を、処理に係るワンタッチ操作ボタンに対応付けて記録する。ステップS21017において、CPU111は、ループ変数Xが、30であるか否かを判断する。ループ変数Xが30でない場合、CPU111は、処理をステップS21018へ進める。ループ変数Xが30である場合、CPU111は、本処理を終了する。ステップS21018において、CPU111は、Xを、1つインクリメントする。その後、CPU111は、処理をステップS21012へ戻す。
これにより、CPU111は、文字列を、フォーマット認識用文字列の整合率に基づいて自動的に削除できる。ユーザは、フォーマット認識用文字列について編集することなく、削除されていない整合率が高い文字列の組み合わせにより原稿のフォーマットを判定することができる。CPU111は、メモリ管理手段として、原稿の画像データ(の全体)について文字列の抽出処理を実行して得られるフォーマット認識用文字列を、文字列としてストレージ114に記録できる。ストレージ114は、ワンタッチ操作ボタンに対応付けて、文字列および座標位置を記録する。そして、フォーマット認識用文字列を文字列とする際に、CPU111は、整合率が所定の割合以下であるフォーマット認識用文字列を、ストレージ114から削除する。この場合、CPU111は、文字列をストレージ114から削除して、原稿の画像データについての別の座標位置から抽出される文字列を文字列としてストレージ114に記録することになる。別の座標位置から抽出される文字列は、その座標位置とともに、ワンタッチ操作ボタンに対応付けて記録される。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 画像処理装置
111 CPU
114 ストレージ
118 操作部
300 タッチパネル
303 問診票ボタン
304 紹介状ボタン

Claims (15)

  1. ボタンの操作に基づいて画像データを取得して処理する画像処理装置であって、
    前記ボタンが選択されることにより画像データを取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した画像データを送信する送信手段と、
    前記ボタンと対応付けて、文字列および座標位置を記録するメモリと、
    前記画像データ内の前記座標位置の文字列と、前記メモリに記録される文字列とに基づいて、前記取得手段が取得した画像データを前記送信手段が送信するか否かを決定する決定手段と、
    を有する、画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、
    前記メモリに記録される前記座標位置を用いて、前記画像データから前記座標位置の文字列を抽出し、
    抽出した前記座標位置の文字列と前記メモリに記録される文字列とを比較して、前記画像データが前記ボタンに対応するものであるかを判定し、
    前記画像データが前記ボタンに対応するものであると判定される場合に前記送信手段が送信することを決定する、
    請求項1記載の、画像処理装置。
  3. 前記メモリは、前記ボタンとして、ユーザにより処理が設定可能なユーザ設定ボタンを記録するとともに、前記ユーザ設定ボタンと対応付けて、前記文字列および前記座標位置を記録する、
    請求項1または2記載の、画像処理装置。
  4. 前記座標位置は、前記画像データについての文字列の抽出領域として設定される、
    請求項3記載の、画像処理装置。
  5. 前記メモリは、前記ボタンの操作に基づく処理として、画像データを振り分けて送信する処理または振り分けて保存する処理を記録するとともに、前記ボタンと対応付けて、前記画像データから振り分けのための送信先または分類先を抽出する座標位置を記録し、
    前記決定手段は、
    振り分けのための送信先または分類先を抽出する前記座標位置を用いて、前記画像データから前記座標位置の文字列を抽出し、
    抽出された文字列を、振り分けのための送信先または分類先に用いて、前記画像データについての振り分けによる送信処理または保存処理を実行する、
    請求項1から4のいずれか一項記載の、画像処理装置。
  6. 前記決定手段は、抽出した文字列と、前記メモリに記録される文字列との間で、文字の合致が所定の割合以上である場合には、前記画像データが前記ボタンに対応するものであると判定する、
    請求項1から5のいずれか一項記載の、画像処理装置。
  7. 前記ボタンを操作可能に表示する表示デバイス、を有し、
    前記表示デバイスは、前記ボタンの操作の後に前記決定手段の判定結果に応じた画面を表示する、
    請求項1から6のいずれか一項記載の、画像処理装置。
  8. 前記表示デバイスは、前記決定手段が前記画像データが前記ボタンに対応するものであると判定しない場合には、前記画像データが前記ボタンに対応していない旨を表示する、
    請求項7記載の、画像処理装置。
  9. 前記表示デバイスは、前記決定手段が前記画像データが前記ボタンに対応するものであると判定しない場合において、前記送信手段による処理の実行確認画面を表示する、
    請求項7または8記載の、画像処理装置。
  10. 前記決定手段は、抽出した文字列および座標位置に基づいて、前記画像データが前記ボタンに対応するものであるかを判定する、
    請求項1から9のいずれか一項記載の、画像処理装置。
  11. 前記メモリに、前記ボタンと対応付けて文字列および座標位置を記録するメモリ管理手段、を有し、
    前記決定手段は、前記画像データについて文字列の抽出処理を実行し、
    前記メモリ管理手段は、
    前記決定手段により抽出された文字列を文字列として、文字列および座標位置を前記ボタンと対応付けて前記メモリに記録する、
    請求項1から10のいずれか一項記載の、画像処理装置。
  12. 前記メモリ管理手段は、
    前記メモリに記録されている文字列についての整合率が所定の割合以下である場合、前記文字列を前記メモリから削除する、
    請求項11記載の、画像処理装置。
  13. 前記メモリ管理手段は、
    前記文字列を前記メモリから削除する場合、画像データについての別の座標位置から抽出される文字列を文字列として、文字列および座標位置を前記ボタンと対応付けて前記メモリに記録する、
    請求項11または12記載の、画像処理装置。
  14. ボタンの操作に基づいて画像データを取得して処理する画像処理装置の制御方法であって、
    前記ボタンが選択されることにより画像データを取得する取得工程と、
    前記取得手段が取得した画像データを送信する送信工程と、
    前記画像データ内の、前記ボタンと対応付けて文字列とともにメモリに記録されている座標位置の文字列と、前記メモリに記録される文字列とに基づいて、前記取得工程で取得した画像データを前記送信手段が送信するか否かを決定する決定工程と、
    を有する、画像処理装置の制御方法。
  15. ボタンの操作に基づいて画像データを取得して処理する画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記画像処理装置の制御方法は、
    前記ボタンが選択されることにより画像データを取得する取得工程と、
    前記取得手段が取得した画像データを送信する送信工程と、
    前記画像データ内の、前記ボタンと対応付けて文字列とともにメモリに記録されている座標位置の文字列と、前記メモリに記録される文字列とに基づいて、前記取得工程で取得した画像データを前記送信手段が送信するか否かを決定する決定工程と、
    を有する、プログラム。
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WO2023037455A1 (ja) * 2021-09-08 2023-03-16 日本電信電話株式会社 画面データ処理装置、方法およびプログラム

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