JP2021047015A - 湿度検知装置 - Google Patents

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Naonobu Okawa
尚信 大川
佐藤 清
Kiyoshi Sato
清 佐藤
亨 宮武
Toru Miyatake
亨 宮武
俊宏 小林
Toshihiro Kobayashi
俊宏 小林
沙紀子 古田
Sakiko Furuta
沙紀子 古田
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Abstract

【課題】高感度および良好な応答性を達成でき、製造容易な湿度検知装置を提供すること。【解決手段】本発明の一態様は、基材と、基材の上に設けられた第1電極と、基材の上に設けられ、第1電極と離間して配置された第2電極と、第1電極と第2電極との間に設けられた感湿部と、を備えた湿度検知装置であって、基材には絶縁性柱状体が設けられ、第1電極および第2電極のうち少なくとも一方が絶縁性柱状体の少なくとも側面に設けられる。この湿度検知装置において、絶縁性柱状体は、基材の第1主面上に設けられ、第1電極および第2電極のうちの一方は前記絶縁性柱状体の側面に設けられ、他方は第1主面に沿って絶縁性柱状と並置されていてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は湿度検知装置に関し、より詳しくは、2つの電極および感湿部が設けられた湿度検知装置に関するものである。
湿度検知装置として、2つの電極間に感湿部を設け、静電容量や電気抵抗の変化に基づき湿度を検知する構成が知られている。このうち静電容量の変化によって湿度を検知する装置(容量式の湿度検知装置)では、電極と感湿部との対向面積や電極レイアウトが湿度検知における感度や応答性を決める重要な要素となる。
特許文献1には、高温高湿環境下に長時間置かれてもドリフト劣化が起こりづらく、また形状小型化が可能な静電容量センサ(湿度検出センサ)が開示される。この静電容量センサでは、電極の厚みを1〜11μmとし、かつ一対の電極間の面間距離を0.5〜5μmにしている。
特許文献2には、多湿環境でも長期間安定して使用できる高感度の湿度センサが開示される。この湿度センサでは、基板と、基板上に設けられた絶縁層と、絶縁層上に設けられ、所定の間隔を隔てて互いに対向するよう配置された一対の電極と、絶縁層および一対の電極を覆う保護層と、保護層上に設けられた感湿層と、を備え、一対の電極間に位置する絶縁層上の部分に溝を設けている。
特開2004−061305号公報 特開2015−148513号公報
容量式の湿度検知装置において、電極の構造として櫛歯型と平行平板型とがある。平行平板型の電極構造を用いた湿度検知装置では、感度は高くなるものの、湿気の流入経路が長くなるため応答性は高くない。また、長期の出力変動が大きくなる傾向にある。一方、櫛歯型の電極構造を用いた湿度検知装置では、湿気の流入経路が短いため応答性は高いが、容量を大きくするためには厚い電極を形成する必要があり、製造工数の増加や電極寸法のばらつきが生じやすい。
本発明は、高感度および良好な応答性を達成でき、製造容易な湿度検知装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、基材と、基材の上に設けられた第1電極と、基材の上に設けられ、第1電極と離間して配置された第2電極と、第1電極と第2電極との間に設けられた感湿部と、を備えた湿度検知装置であって、基材には絶縁性柱状体が設けられ、第1電極および第2電極のうち少なくとも一方が絶縁性柱状体の少なくとも側面に設けられる。
このような構成によれば、基材に設けられた絶縁性柱状体の側面に第1電極および第2電極のうち少なくとも一方が設けられているため、絶縁性柱状体の側面の面積に相当する大きさで電極と感湿部とを対向させることができる。これにより、電極の膜厚を厚く形成しなくても第1電極と第2電極との間における感湿部との対向面積を大きくして感度を向上させることができる。
上記湿度検知装置において、絶縁性柱状体は基材の第1主面上に設けられ、第1電極および第2電極のうちの一方は絶縁性柱状体の側面に設けられ、他方は基材の第1主面に沿って絶縁性柱状体と並置されていてもよい。これにより、絶縁性柱状体の側面に設けられた電極と、基材の第1主面上に設けられた電極との間に感湿部を介在させた略L字型の容量が構成される。
上記湿度検知装置において、互いに平行な複数の絶縁性柱状体を有し、複数の絶縁性柱状体のうち隣り合う2つの絶縁性柱状体において対向する側面のそれぞれに第1電極および第2電極のうちの一方が設けられ、他方は対向する側面の間となる基材の第1主面上に設けられていてもよい。これにより、絶縁性柱状体の側面に設けられた電極と、基材の第1主面上に設けられた電極とを順番を入れ替えながら配置した電極が構成される。
上記湿度検知装置において、絶縁性柱状体の高さをH、絶縁性柱状体の幅をWとした場合、H/Wは1以上であってもよい。これにより、絶縁性柱状体の側面を高く形成して電極と感湿部との対向面積を増加させるとともに、絶縁性柱状体を多数配置できるようになる。
上記湿度検知装置において、絶縁性柱状体の側面に設けられた電極の厚さをtとした場合、t<Wであってもよい。これにより、絶縁性柱状体の側面に設ける電極を薄膜にすることができる。
本発明によれば、高感度および良好な応答性を達成でき、製造容易な湿度検知装置を提供することが可能になる。
(a)および(b)は、本実施形態に係る湿度検知装置を例示する図である。 (a)および(b)は、参考例に係る電極構造を例示する断面図である。 (a)および(b)は、電界シミュレーションの結果を例示する図である。 (a)〜(c)は、本実施形態に係る湿度検知装置の製造方法を例示する断面図である。 (a)〜(c)は、本実施形態に係る湿度検知装置の製造方法を例示する断面図である。 (a)および(b)は、他の実施形態を例示する断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(湿度検知装置の構成)
図1(a)および(b)は、本実施形態に係る湿度検知装置を例示する図である。
図1(a)には湿度検知装置1の断面図が示され、図1(b)には湿度検知装置1の平面図が示される。図1(a)に示す断面図は、図1(b)に示すA部を拡大した断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る湿度検知装置1は外気の湿度を電気信号として検知する装置であり、基材50の上に設けられた湿度検知部10と、参照部20とを備える。湿度検知装置1は、湿度検知部10と参照部20との容量差に基づいて湿度を検知する。参照部20は湿度検知部10と同等な構造であるが、外気の湿度による容量変化の影響を受けないように外気に晒されない構造となっている。以下においては、湿度検知部10の構造を中心として説明する。
基材50としては、例えばシリコンが用いられる。基材50の第1主面50a上には例えば酸化シリコンの第1絶縁層55が形成されており、この第1絶縁層55の上に湿度検知部10および参照部20が形成される。また、第1絶縁層55の上には湿度検知部10および参照部20と導通するパッド電極15や、接地電位となるパッド電極16が設けられる。
湿度検知部10は、第1電極11、第2電極12および感湿部13を有する。第1電極11は、基材50上の第1絶縁層55の上に設けられる。本実施形態では、第1電極11として例えばルテニウム(Ru)が用いられる。第1電極11は、互いに平行かつ所定間隔で設けられた複数本の第1電極片111を有する。各第1電極片111は、基材50の第1主面50aに沿って延在し、端部で互いに導通するように設けられる。
第2電極12は、基材50上の第1絶縁層55の上に設けられ、第1電極11と離間して配置される。第2電極12も第1電極11と同様に、例えばルテニウム(Ru)が用いられる。第2電極12は、互いに平行かつ所定間隔で設けられた複数本の第2電極片121を有する。各第2電極片121は、基材50の第1主面50aに沿って延在し、端部で互いに導通するように設けられる。
本実施形態では、基材50上の第1絶縁層55の上に絶縁性柱状体60が設けられ、この絶縁性柱状体60の少なくとも側面60sに第2電極12の第2電極片121が設けられる。また、第1電極11の第1電極片111は、第1主面50aに沿って絶縁性柱状体60と並置される。
絶縁性柱状体60には例えば窒化シリコンが用いられる。絶縁性柱状体60は、基材50の第1主面50aに沿って延在する。本実施形態では、複数本の絶縁性柱状体60が第1絶縁層55の上に互いに平行かつ所定間隔で設けられる。複数本の絶縁性柱状体60のそれぞれは、複数本の第1電極片111のそれぞれと交互に配置される。すなわち、隣り合う2つの絶縁性柱状体60の間に1本の第1電極片111が配置される。この絶縁性柱状体60の側面60sに第2電極12の第2電極片121が設けられることで、複数本の第1電極片111のそれぞれと、複数本の第2電極片121のそれぞれとが順番を入れ替えながら配置され、互いに離間しつつ平行に設けられる。
感湿部13は、第1電極11と第2電極12との間に介在するよう設けられる。すなわち、感湿部13は、第1電極11の各第1電極片111と、第2電極12の各第2電極片121との間に設けられる。感湿部13としては、ポリイミド系樹脂が用いられる。
湿度検知装置1では、第1電極11、第2電極12および感湿部13で構成される静電容量が外気の湿度に応じて変化することに基づき湿度を検知する。湿度検知部10における感湿部13の誘電率は外気の湿度によって変化し、第1電極11と第2電極12との間の静電容量の変化に応じて出力電圧が変化する。この出力電圧と参照部20での出力電圧との差分に基づき相対湿度が算出される。
本実施形態に係る湿度検知装置1では、絶縁性柱状体60の側面60sに第2電極12の第2電極片121が設けられているため、絶縁性柱状体60の側面60sの面積に相当する大きさで第2電極片121と感湿部13とを対向させることができる。これにより、第2電極12の膜厚を厚く形成しなくても、第1電極11と第2電極12との間における感湿部13との対向面積を大きくして感度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る湿度検知装置1において、絶縁性柱状体60の高さをH、絶縁性柱状体60の幅をWとした場合、H/Wは1以上であってもよい。すなわち、絶縁性柱状体60の断面を正方形から縦長の長方形にしてもよい。これにより、絶縁性柱状体60の側面60sを高く形成して電極と感湿部13との対向面積を増加させるとともに、絶縁性柱状体60を第1主面50aに沿って多数配置できるようになる。
また、絶縁性柱状体60の側面60sに設けられた電極の厚さをtとした場合、t<Wであってもよい。これにより、絶縁性柱状体60の側面60sに設ける第2電極12(第2電極片121)を薄膜にすることができる。例えば、第2電極12(第2電極片121)をめっきではなくCVDなどの薄膜成形技術を用いて製造することができ、容量を構成する電極間のばらつきを抑制して安定した湿度検知特性を得ることができるようになる。
図2(a)および(b)は、参考例に係る電極構造を例示する断面図である。
図2(a)に示す電極構造では、基材50の第1主面50aに第1電極11および第2電極12が並置されている。すなわち、第1電極11の複数の第1櫛歯電極部115のそれぞれと、第2電極12の複数の第2櫛歯電極部125のそれぞれとが、第1主面50aに交互に並置された電極構造である。この電極構造においては、第1主面50aの面方向で第1電極11(第1櫛歯電極部115)の側面と第2電極12(第2櫛歯電極部125)の側面とが対向し、その間に設けられた感湿部13によって容量が構成される。つまり、容量を構成する電極面積は、第1電極11(第1櫛歯電極部115)の膜厚と、第2電極12(第2櫛歯電極部125)の膜厚とに依存することになる。
容量型の湿度センサにおいて図2(a)に示すような櫛歯型の電極構造を用いた場合、第1電極11と第2電極12との間の感湿部13へ湿気が流入しやすいため応答性は良好となるが、容量が電極膜厚に依存するため感度を高めにくい。
図2(b)に示す電極構造では、第1電極11および第2電極12を図2(a)に示す電極構造に比べて厚くした例である。第1電極11(第1櫛歯電極部115)の厚さおよび第2電極12(第2櫛歯電極部125)の厚さを厚くすることで、容量を構成する電極面積が増加することから、感度を高めることができる。しかし、例えば数μm厚の電極を形成するには、めっき技術を適用する必要がある。このため、第1電極11(第1櫛歯電極部115)および第2電極12(第2櫛歯電極部125)の高さおよび幅のばらつきが大きくなり、電極面積および電極間隔を精度良く形成することが難しい。電極面積および電極間隔のばらつきは、容量のばらつきの原因となり、安定した検知精度を得ることが困難となる。
そこで、本実施形態のように、絶縁性柱状体60の側面60sに第2電極12(第2電極片121)を形成することによって、第2電極12の膜厚を厚くすることなく、第1電極11と第2電極12との間における第2電極12(第2電極片121)と感湿部13との対向面積を増加させることができ、応答性を低下させずに感度を高めることができる。
図3(a)および(b)は、電界シミュレーションの結果を例示する図である。
図3(a)には図1(a)に示す本実施形態に係る電極構造での電界シミュレーションの結果が示され、図3(b)には図2(a)に示す電極構造での電界シミュレーションの結果が示される。
ここでは、電極間に3.5Vの電位差を与えて電界シミュレーションを行った。
この電界シミュレーションの結果、図2(a)に示す電極構造を基準として図1(a)に示す本実施形態に係る電極構造では、感湿部13による容量および容量変化が約2.7倍増加し、湿度検知の感度が約1.3倍増加し、単位長さ当たりの容量が約2倍増加している。このように、本実施形態に係る電極構造では、電極膜厚を厚くすることなく容量や感度を高めることが可能となる。
(湿度検知装置の製造方法)
次に、本実施形態に係る湿度検知装置1の製造方法について説明する。
図4(a)〜図5(c)は、本実施形態に係る湿度検知装置の製造方法を例示する断面図である。
なお、説明の都合上、図4および図5には電極部分の拡大断面図を示す。
先ず、図4(a)に示すように、基材50の第1主面50a上に第1絶縁層55を形成し、第1絶縁層55の上に第2絶縁層65を形成する。基材50には例えばシリコンが用いられる。第1絶縁層55には例えば酸化アルミニウム(Al)が用いられる。第1絶縁層55の厚さは、50nm以上100nm以下程度である。第2絶縁層65には例えば窒化シリコン(SiN)が用いられる。第2絶縁層65の厚さは、1μm以上10μm以下程度である。
次に、図4(b)に示すように、レジスト70を塗布してパターニングする。レジスト70のパターンとしては、幅1μm以上3μm以下程度、パターン間隔1μm以上3μm以下程度である。続いて、このレジスト70をマスクとして第2絶縁層65をエッチングする。第2絶縁層65は、レジスト70の無い部分においてエッチングされる。この際、第1絶縁層55がエッチングストッパとしての役目を果たす。第2絶縁層65のエッチングによって、絶縁性柱状体60が形成される。
次に、図4(c)に示すように、電極材料層80を形成する。電極材料層80には例えばルテニウム(Ru)が用いられる。電極材料層80の厚さは、約0.15μmである。ルテニウム(Ru)による電極材料層80は、例えばCVD(chemical vapor deposition)やスパッタリングによって形成される。なお、電極材料層80の上に保護膜(例えば、酸化シリコンや窒化シリコン)を形成してもよい。保護膜を形成することで、電極材料層80から形成される第1電極11および第2電極12の信頼性が向上する。
次に、図5(a)に示すように電極材料層80の上にレジスト71を塗布してパターニングする。このパターニングによって、塗布したレジスト70のうち、隣り合う絶縁性柱状体60の間の一部を残す。続いて、このレジスト71をマスクとして電極材料層80をエッチングする。これにより、図5(b)に示すように、電極材料層80はレジスト71の無い部分においてエッチングされる。この際、第1絶縁層55がエッチングストッパとしての役目を果たす。
このエッチングによって、絶縁性柱状体60の上の電極材料層80、および第1絶縁層55上の一部の電極材料層80が除去され、レジスト71でマスクされた電極材料層80、および絶縁性柱状体60の側面60sの電極材料層80が残される。残された電極材料層80のうち、隣り合う絶縁性柱状体60の間の電極材料層80が第1電極11(第1電極片111)となり、絶縁性柱状体60の側面60sに残された電極材料層80が第2電極12(第2電極片121)となる。
次に、レジスト71を除去した後、図5(c)に示すように感湿部13を全面に形成する。感湿部13には例えばポリイミドが用いられる。これにより、湿度検知装置1が完成する。このような製造方法によれば、第2電極12を膜厚制御性の高いCVDやスパッタリングによって形成することができる。したがって、めっきに比べて第2電極12の膜厚のばらつきが抑制され、安定した湿度検知特性を発揮する湿度検知装置1を製造することが可能となる。
(他の実施形態)
図6(a)および(b)は、他の実施形態を例示する断面図である。
図6(a)に示す例では、絶縁性柱状体60に形成される第2電極12が、絶縁性柱状体60の側面60sのみならず上面60uにも設けられている。これにより、第2電極12は絶縁性柱状体60を囲むように設けられる。
このような第2電極12を形成するには、図5(a)に示すレジスト71をパターニングする際、絶縁性柱状体60の上のレジスト71を残すようにパターニングして、このレジスト71をマスクとして電極材料層80をエッチングすればよい。これにより、絶縁性柱状体60を囲むように電極材料層80を残した第2電極12が形成される。
図6(b)に示す例では、絶縁性柱状体60の側面60sに第1電極11および第2電極12のそれぞれが交互に設けられている。すなわち、第1電極11を第1絶縁層55上に設けず、絶縁性柱状体60の一方の側面60sに形成している。したがって、この電極構造では、第1電極11の複数の第1電極片111のそれぞれと、第2電極12の複数の第2電極片121のそれぞれとが、絶縁性柱状体60の側面60sに交互に配置される。
図6(b)に示す電極構造では、第1電極11(第1電極片111)と第2電極12(第2電極片121)とが平行に対向するため、電極膜厚を厚くすることなく電極間における感湿部13との対向面積を広くすることができる。また、第1電極11および第2電極12ともに膜厚制御性の高いCVDやスパッタリングで形成できることから、容量を構成する対向電極間の間隔をばらつき少なく形成することができる。したがって、櫛歯電極型による応答性と、平行平板型による感度との両立を図ることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、高感度および良好な応答性を達成でき、製造容易な湿度検知装置1を提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、絶縁性柱状体60として窒化シリコンを用いる例を示したが、絶縁性柱状体60として感湿材料(例えば、感湿部13と同じ材料(例えば、ポリイミド))を用いるようにしてもよい。これにより、感湿部13とともに絶縁性柱状体60の少なくとも一部によって湿度検知のための有効な容量が構成される。また、電極材料層80としてルテニウム(Ru)を用いる例を示したが、電極材料層80はこれに限定されず、例えばアルミニウムや銅といった他の材料を用いてもよい。
また、図1(a)に示す電極構造および図6(a)に示す電極構造において、第1電極11を第1主面50aに沿って形成し、第2電極12を絶縁性柱状体60の少なくとも側面60sに形成する例を示したが、第2電極12を第1主面50aに沿って形成し、第1電極11を絶縁性柱状体60の少なくとも側面60sに形成してもよい。
また、前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の構成例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1…湿度検知装置
10…湿度検知部
11…第1電極
12…第2電極
13…感湿部
15…パッド電極
16…パッド電極
20…参照部
50…基材
50a…第1主面
55…第1絶縁層
60…絶縁性柱状体
60s…側面
60u…上面
65…第2絶縁層
70…レジスト
71…レジスト
80…電極材料層
111…第1電極片
115…第1櫛歯電極部
121…第2電極片
125…第2櫛歯電極部
H…高さ
t…厚さ
W…幅

Claims (5)

  1. 基材と、
    前記基材の上に設けられた第1電極と、
    前記基材の上に設けられ、前記第1電極と離間して配置された第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた感湿部と、
    を備えた湿度検知装置であって、
    前記基材には絶縁性柱状体が設けられ、前記第1電極および前記第2電極のうち少なくとも一方が前記絶縁性柱状体の少なくとも側面に設けられた、湿度検知装置。
  2. 前記絶縁性柱状体は、前記基材の第1主面上に設けられ、
    前記第1電極および前記第2電極のうちの一方は前記絶縁性柱状体の前記側面に設けられ、他方は前記第1主面に沿って前記絶縁性柱状体と並置された、請求項1記載の湿度検知装置。
  3. 互いに平行な複数の前記絶縁性柱状体を有し、
    前記複数の絶縁性柱状体のうち隣り合う2つの前記絶縁性柱状体において対向する前記側面のそれぞれに前記第1電極および前記第2電極のうちの一方が設けられ、他方は前記対向する側面の間となる前記基材の前記第1主面上に設けられた、請求項2記載の湿度検知装置。
  4. 前記絶縁性柱状体の高さをH、前記絶縁性柱状体の幅をWとした場合、H/Wは1以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の湿度検知装置。
  5. 前記絶縁性柱状体の前記側面に設けられた電極の厚さをtとした場合、t<Wである、請求項4記載の湿度検知装置。

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