JP2021046902A - クラッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構造でリングの最大押圧力を増加させることができるクラッチ装置を得る。【解決手段】クラッチ装置は、第1回転体と、第2回転体と、第1の回転体と一体に回転するリングと、結合部と、径方向に移動可能に設けられ、第1回転体と一体に回転する複数の楔部材と、第1回転体と一体に回転する可動部材と、を備える。可動部材は、第1傾斜面を有し、楔部材は、第2傾斜面と、第3傾斜面と、を有し、リングは、第4傾斜面を有する。楔部材は、可動部材が第1方向に移動することにより、第2傾斜面が第1傾斜面に押されて径方向の内方に移動し、リングは、楔部材が径方向の内方に移動することにより、第4傾斜面が第3傾斜面に押されて第1方向に推力を発生し、内側コーン面と外側コーン面との間に摩擦力を発生させる。【選択図】図5
Description
本発明は、クラッチ装置に関する。
従来、コーン面を有した一または複数のリングを、第1回転体と第2回転体との間に備えたコーンタイプのクラッチ装置が知られている。このクラッチ装置では、互いに重ねられた二つのコーン面同士の摩擦力によって、第1回転体と第2回転体とを連結することができる。
この種のクラッチ装置では、第1回転体と第2回転体との間で伝達可能なトルクの大きさ(トルク容量)を増加させる手段として、例えば、リングの最大押圧力を増加させるという手段があり、これを簡素な構造で実現できれば有意義である。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、簡素な構造でリングの最大押圧力を増加させることができるクラッチ装置を得ることである。
本発明の実施形態のクラッチ装置は、中心軸回りに回転可能な第1回転体と、前記第1回転体に対して前記中心軸の軸方向に沿った第1方向に位置され、前記中心軸回りに円環状に設けられ前記第1方向に向かうにつれて径が大きくなり前記中心軸の径方向の外方を向いた内側コーン面を有し、前記中心軸回りに回転可能な第2回転体と、前記中心軸回りに円環状に設けられ前記第1方向に向かうにつれて径が大きくなり前記径方向の内方を向き前記内側コーン面の前記径方向の外側に位置する外側コーン面を有し、前記内側コーン面と前記外側コーン面との間で発生する摩擦力により、前記第1回転体と前記第2回転体とを結合するリングと、前記第1回転体と前記リングとの間に位置するとともに互いに前記中心軸の周方向に間隔を空けて位置し、前記径方向に移動可能に設けられ、前記第1回転体と一体に回転する複数の楔部材と、前記軸方向に移動可能であり、前記第1回転体と一体に回転する可動部材と、を備え、前記可動部材は、前記第1方向に向かうにつれて前記径方向の外方に向かうように前記中心軸に対して傾斜し前記径方向の内方を向き前記中心軸に対する傾斜角度が45度未満である第1傾斜面を有し、前記楔部材は、前記第1傾斜面に沿い前記第1傾斜面と接触する第2傾斜面と、前記第1方向に向かうにつれて前記径方向の外方に向かうように前記中心軸に対して傾斜し前記径方向の内方を向き前記径方向に対する傾斜角度が45度未満である第3傾斜面と、を有し、前記リングは、前記第3傾斜面に沿い前記第3傾斜面と接触する第4傾斜面を有し、前記楔部材は、前記可動部材が前記第1方向に移動することにより、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面に押されて前記径方向の内方に移動し、前記リングは、前記楔部材が前記径方向の内方に移動することにより、前記第4傾斜面が前記第3傾斜面に押されて前記第1方向に推力を発生し、前記内側コーン面と前記外側コーン面との間に摩擦力を発生させる。
本発明の実施形態によれば、例えば、可動部材を第1方向に移動させた際に、第2傾斜面が第1傾斜面に押されることにより可動部材と複数の楔部材との間でくさび増力効果が生じ、さらに、第4傾斜面が第3傾斜面に押されることにより複数の楔部材とリングとの間でくさび増力効果が生じる為、簡素な構造でリングの最大押圧力を増加させることができる。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。なお、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために用いられており、順番や優先度を示すものではない。
図1は、実施形態のクラッチ装置1を部分的に示した例示的な断面図である。クラッチ装置1は、例えば、車両の手動変速機等に設けられる。なお、クラッチ装置1は、手動変速機以外の装置に設けられてもよい。
図1に示されるように、クラッチ装置1は、ハブ11と、ギヤ12と、第1リング13と、第2リング14と、第3リング15と、複数の楔部材50と、スリーブ60と、を備える。クラッチ装置1は、所謂トリプルコーンタイプである。
ハブ11、ギヤ12、および第1〜第3リング13〜15、スリーブ60は、それぞれ、中心軸Ax1回りに回転可能に設けられている。なお、以下では、特に言及しない限り、軸方向、径方向、および周方向は、それぞれ、中心軸Ax1の、軸方向、径方向、および周方向である。ハブ11とギヤ12とは、軸方向に並べられ、第1〜第3リング13〜15は、それぞれ、ハブ11とギヤ12との間に位置されている。また、スリーブ60は、ハブ11の外周に設けられ、複数の楔部材50は、ハブ11およびスリーブ60と第1リング13との間に位置されている。クラッチ装置1は、ハブ11とギヤ12との接続状態(結合状態)および遮断状態(非結合状態)を切り替えることが可能である。クラッチ装置1は、ハブ11の回転数とギヤ12の回転数とを第1〜第3リング13〜15によって同期させることが可能である。中心軸Ax1は、回転中心とも称される。
ハブ11は、中心軸Ax1回りに回転可能にシャフト5に支持されている。具体的には、ハブ11は、シャフト5に固定され、シャフト5と一体にAx1回りに回転する。ハブ11は、軸方向への移動が制限されている。ハブ11は、第1回転体の一例である。回転体は、回転部材とも称される。
シャフト5は、中心軸Ax1回りに回転可能である。シャフト5は、車両の走行時に中心軸Ax1回りに回転する。したがって、車両の走行時には、ハブ11が、シャフト5と一体に中心軸Ax1回りに回転する。
図2は、実施形態のクラッチ装置1におけるハブ11および楔部材50を軸方向から見て示した例示的な図である。
図1および図2に示されるように、ハブ11は、シャフト5に固定された筒部11aと、筒部11aから径方向の外側に張り出した円環状のフランジ部11bと、を有する。
フランジ部11bには、複数の溝部11cが設けられている。なお、図1では、複数の溝部11cのうち一つの溝部11cだけが示されている。複数の溝部11cは、周方向に互いに間隔を空けて設けられている。溝部11cは、フランジ部11bを軸方向に貫通するとともに、径方向の外側に向けて開口している。
また、フランジ部11bには、第1リング13および第3リング15と連結される受部11dが設けられている。受部11dは、フランジ部11bにおいて溝部11cに面した部分によって構成されている。換言すると、受部11dは、溝部11cを形成している。受部11dは、連結部とも称される。
また、フランジ部11bには、複数の楔部材50を径方向に移動可能に支持する支持部11eが設けられている。複数の支持部11eは、互いに周方向に間隔を空けて設けられている。詳細には、複数の支持部11eは、互いに周方向に等間隔に設けられている。支持部11eには、凹部11fが設けられている。フランジ部11bの外周面から径方向の内方向に凹み、第1方向D1および径方向の外方に開放されている。支持部11eは、底面11gと、一対の案内面11hと、ストッパ面11iと、を有する。底面11g、一対の案内面11h、およびストッパ面11iは、凹部11fに面している。換言すると、支持部11eは、凹部11fを形成している。底面11gは、径方向の外方を向いている。一対の案内面11hは、底面11gの周方向の両端部から径方向の外方に延びている。一対の案内面11hは、周方向に間隔を空けて設けられ、周方向に対面している。ストッパ面11iは、底面11gの第2方向D2の端部から径方向の外方に延びて、第1方向D1を向いている。一対の案内面11h間に楔部材50が入れられており、一対の案内面11hが楔部材50を径方向に案内する。ストッパ面11iは、楔部材50の第2方向D2に位置し楔部材50と軸方向に接触することにより、楔部材50の第2方向D2への移動を制限する。支持部11eは、案内部とも称される。
複数の楔部材50は、ハブ11と第1リング13との間に位置するとともに互いに中心軸Ax1の周方向に間隔を空けて位置している。具体的には、上述のとおり、複数の楔部材50は、径方向に移動可能に複数の支持部11eに支持されている。したがって、複数の楔部材50は、複数の支持部11eと同様に、互いに周方向に間隔を空けて設けられている。詳細には、複数の楔部材50は、互いに周方向に等間隔に設けられている。また、楔部材50は、支持部11eから径方向の外方に突出している。楔部材50は、ハブ11と一体に回転する楔部材50は、第2傾斜面K2と、第3傾斜面K3と、を有している。なお、図2では、楔部材50および支持部11eの数が三つの例が示されているが、これらの数は、二つであってもよいし、四つ以上であってもよい。
スリーブ60は、ハブ11の外周部にスプライン結合されている。すなわち、スリーブ60は、ハブ11と一体に中心軸Ax1回りに回転する。また、スリーブ60は、ハブ11に対して軸方向に移動可能である。スリーブ60は、当該スリーブ60に連結されたフォーク70によって軸方向に移動される。スリーブ60は、第1傾斜面K1を有している。スリーブ60は、可動部材の一例である。
ギヤ12は、ハブ11に対して中心軸Ax1に沿った第1方向D1に位置されている。第1方向D1は、ハブ11からギヤ12に向かう方向と言うことができる。ギヤ12は、中心軸Ax1回りに回転可能にシャフト5に支持されている。具体的には、ギヤ12は、シャフト5と相対回転可能にベアリング30を介してシャフト5に支持されており、中心軸Ax1回りに回転する。ギヤ12は、軸方向への移動が制限されている。ギヤ12は、第2回転体の一例である。
ギヤ12は、ギヤ本体17と、連結部材18と、を有する。ギヤ本体17は、他のギヤと噛み合う。ギヤ本体17は、ギヤ部材とも称される。
連結部材18は、ギヤ本体17に固定され、ギヤ本体17と一体に中心軸Ax1に回りに回転する。連結部材18は、ギヤ本体17に対して第1方向D1の反対の第2方向D2に位置されている。第1方向D1および第2方向D2は、軸方向に沿う。連結部材18は、中心軸Ax1回りに環状に形成されている。詳しくは、連結部材18は、ギヤ本体17に固定された筒部18aと、筒部18aから径方向外側に張り出した円環状のフランジ部18bと、を有する。筒部18aには、第6コーン面C6が設けられている。
フランジ部18bには、複数の溝部18cが設けられている。なお、図1では、複数の溝部18cのうち一つの溝部18cだけが示されている。複数の溝部18cは、周方向に互いに間隔を空けて設けられている。溝部18cは、フランジ部18bを軸方向に貫通するとともに、径方向の外側に向けて開口している。溝部18cは、開口部の一例である。
また、フランジ部18bには、第2リング14と連結される受部18dが設けられている。受部18dは、フランジ部18bにおいて溝部18cに面した部分によって構成されている。換言すると、受部18dは、溝部18cを形成している。受部18dは、連結部とも称される。
図3は、実施形態のクラッチ装置1を部分的に示した例示的な断面図であって、スリーブが第1位置に位置された状態の断面図である。
図1および図3に示されるように、第1〜第3リング13〜15は、それぞれ、中心軸Ax1回りの円環状に形成されている。第1〜第3リング13〜15は、径方向に重ねられている。第2リング14は、第1リング13に対して径方向の内側に位置され、第3リング15は、第2リング14に対して径方向の内側に位置されている。第1〜第3リング13〜15は、リングの一例である。また、第1リング13は、外側リングの一例であり、第3リング15は、内側リングの一例である。
第1〜第3リング13〜15は、それぞれ、中心軸Ax1回りの円環状に形成されている。第1〜第3リング13〜15は、径方向に重ねられている。第2リング14は、第1リング13に対して径方向の内側に位置され、第3リング15は、第2リング14に対して径方向の内側に位置されている。
図1に示されるように、第1リング13は、筒部13aと、複数の爪部13bと、を有している。なお、図1では、複数の爪部13bのうち一つだけが示されている。爪部13bは、連結部とも称される。
筒部13aは、中心軸Ax1回りの円環状に形成されている。図3に示されるように、筒部13aの内周部には、第1コーン面C1が設けられている。また、第1リング13の第2方向D2の端部には、第4傾斜面K4が設けられている。
図1に示されるように、複数の爪部13bは、筒部13aの第2方向D2の端部に設けられ、当該端部から第2方向D2に突出している。複数の爪部13bは、周方向に互いに間隔を空けて設けられている。爪部13bは、ハブ11の溝部11cに入れられた状態で、ハブ11の受部11dと連結され、受部11dと一体に中心軸Ax1回りに回転する。また、爪部13bは、受部11dに対して軸方向に移動可能である。すなわち、第1リング13は、ハブ11に対して軸方向に移動可能かつハブ11と一体に中心軸Ax1回りに回転するようにハブ11と連結されている。
第2リング14は、筒部14aと、複数の爪部14bと、を有している。なお、図1では、複数の爪部14bのうち一つだけが示されている。
筒部14aは、中心軸Ax1回りの円環状に形成されている。図3に示されるように、筒部14aの外周部には、第2コーン面C2が設けられ、筒部14aの内周部には、第3コーン面C3が設けられている。すなわち、第3コーン面C3は、第2コーン面C2の反対側に位置されている。
図1に示されるように、複数の爪部14bは、筒部14aの第1方向D1の端部に設けられ、当該端部から第1方向D1に突出している。複数の爪部14bは、周方向に互いに間隔を空けて設けられている。爪部14bは、ギヤ12の溝部18cに入れられた状態で、ギヤ12の受部18dと連結され、受部18dと一体に中心軸Ax1回りに回転する。また、爪部14bは、受部18dに対して軸方向に移動可能である。すなわち、第2リング14は、ギヤ12に対して軸方向に移動可能かつギヤ12と一体に中心軸Ax1回りに回転するようにギヤ12と連結されている。
第2リング14は、筒部14aの一部と爪部14bとを含むベース部材21と、第2コーン面C2を含む摩擦材22と、第3コーン面C3を含む摩擦材23との組み合わせによって構成されている。摩擦材22,23は、例えば、複数のカーボンの粒子を合成樹脂材料で固めた構成である。
第3リング15は、筒部15aと、複数の爪部15bと、を有している。なお、図1では、複数の爪部15bのうち一つだけが示されている。
筒部15aは、中心軸Ax1回りの円環状に形成されている。筒部15aの外周部には、第4コーン面C4が設けられ、筒部15aの内周部には、第5コーン面C5が設けられている。すなわち、第5コーン面C5は、第4コーン面C4の反対側に位置されている。
複数の爪部15bは、筒部15aの第2方向D2の端部に設けられ、当該端部から第2方向D2に突出している。複数の爪部15bは、周方向に互いに間隔を空けて設けられている。爪部15bは、ハブ11の溝部11cに入れられた状態で、ハブ11の受部11dと連結され、受部11dと一体に中心軸Ax1回りに回転する。また、爪部15bは、受部11dに対して軸方向に移動可能である。すなわち、第3リング15は、ハブ11に対して軸方向に移動可能かつハブ11と一体に中心軸Ax1回りに回転するようにハブ11と連結されている。
第3リング15は、第4コーン面C4を含む筒部15aの一部と爪部15bとを含むベース部材24、第5コーン面C5を含む摩擦材25との組み合わせによって構成されている。摩擦材25は、例えば、複数のカーボンの粒子を合成樹脂材料で固めた構成である。
次に、第1〜第6コーン面C1〜C6について詳細に説明する。図3に示されるように、第1〜第6コーン面C1〜C6は、それぞれ、第1方向D1に向かうにつれて径が大きくなる。すなわち、第1〜第6コーン面C1〜C6は、それぞれ、第1方向D1に向かうにつれて中心軸Ax1の径方向の外方に向かうように中心軸Ax1に対して傾斜している。換言すると、第1〜第6コーン面C1〜C6は、それぞれ、第1方向D1に向かうにつれて中心軸Ax1の径方向の外方に広がるように中心軸Ax1に対して傾斜している。
第1リング13の第1コーン面C1は、径方向の内方を向いている。第2コーン面C2は、第1コーン面C1に対して径方向の内側に位置されて、径方向の外方を向いて第1コーン面C1に面している。第2コーン面C2は、第1コーン面C1に沿っており、第2コーン面C2と第1コーン面C1とは、互いに平行である。すなわち、中心軸Ax1に対する第2コーン面C2の傾斜角度と、中心軸Ax1に対する第1コーン面C1の傾斜角度は、同一である。ここで、第1コーン面C1と第2コーン面C2とが「互いに平行」、すなわち第1コーン面C1と第2コーン面C2との中心軸Ax1に対するそれぞれの「傾斜角度が同一である」には、第1コーン面C1と第2コーン面C2との中心軸Ax1に対するそれぞれの傾斜角度がわずかに異なる設定であることも含む。具体的には、第2コーン面C2に対し第1コーン面C1を押し付ける際に第1および第2リング13,14の変形等を考慮して、第1および第2コーン面C1,C2の小径側から接触を開始させる狙いで、第1方向D1に向けて広がる第1コーン面C1の傾斜角度を第2コーン面C2の傾斜角度に比べ、わずかに(1度未満の角度分)大きくしたり、逆に第1および第2コーン面C1,C2の大径側から接触を開始させる狙いで、第1方向D1に向けて広がる第1コーン面C1の傾斜角度を第2コーン面C2の傾斜角度に比べ、わずかに(1度未満の角度分)小さくしたりすることを含む。以後、中心軸Ax1に対する第1コーン面C1および第2コーン面C2の傾斜角度をθ3を用いて説明する場合がある。ここで、図3中の直線L3は、第1コーン面C1の延長線であり、直線L4は、中心軸Ax1と平行な線である。
第2コーン面C2は、第1コーン面C1が第1方向D1に押し付けられることにより第1コーン面C1との間で摩擦力を発生する。これにより、第1リング13と第2リング14との間でトルクが伝達される。第2コーン面C2に対する第1コーン面C1の押し付けが解除されて、第1コーン面C1と第2コーン面C2との間に摩擦力が発生しない場合には、第1リング13と第2リング14との間でトルクが伝達されない。
第3コーン面C3は、径方向の内方を向いている。第4コーン面C4は、第3コーン面C3に対して径方向の内側に位置され、径方向の外方を向いて第3コーン面C3に面している。第4コーン面C4は、第3コーン面C3に沿っており、第4コーン面C4と第3コーン面C3とは、互いに平行である。すなわち、中心軸Ax1に対する第4コーン面C4の傾斜角度と、中心軸Ax1に対する第3コーン面C3の傾斜角度は、同一である。なお、第3コーン面C3と第4コーン面C4とが「互いに平行」、すなわち第3コーン面C3と第4コーン面C4との中心軸Ax1に対するそれぞれの「傾斜角度が同一である」には、第1および第2コーン面C1,C2と同様に、第3コーン面C3と第4コーン面C4との中心軸Ax1に対するそれぞれの傾斜角度がわずかに異なる設定であることも含む。
第4コーン面C4は、第3コーン面C3が第1方向D1に押し付けられることにより第3コーン面C3との間で摩擦力を発生する。これにより、第2リング14と第3リング15との間でトルクが伝達される。第4コーン面C4に対する第3コーン面C3の押し付けが解除されて、第3コーン面C3と第4コーン面C4との間に摩擦力が発生しない場合には、第2リング14と第3リング15との間でトルクが伝達されない。
第5コーン面C5は、径方向の内方を向いている。第6コーン面C6は、第5コーン面C5に対して径方向の内側に位置されて、径方向の外方を向いて第5コーン面C5に面している。第6コーン面C6は、第5コーン面C5に沿っており、第6コーン面C6と第5コーン面C5とは、互いに平行である。すなわち、中心軸Ax1に対する第6コーン面C6の傾斜角度と、中心軸Ax1に対する第5コーン面C5の傾斜角度は、同一である。なお、第5コーン面C5と第6コーン面C6とが「互いに平行」、すなわち第5コーン面C5と第6コーン面C6との中心軸Ax1に対するそれぞれの「傾斜角度が同一である」には、第1および第2コーン面C1,C2と同様に、第5コーン面C5と第6コーン面C6との中心軸Ax1に対するそれぞれの傾斜角度がわずかに異なる設定であることも含む。
第6コーン面C6は、第5コーン面C5が第1方向D1に押し付けられることにより第5コーン面C5との間で摩擦力を発生する。これにより、第3リング15とギヤ12との間でトルクが伝達される。第6コーン面C6に対する第5コーン面C5の押し付けが解除されて、第5コーン面C5と第6コーン面C6との間に摩擦力が発生しない場合には、第3リング15とギヤ12との間でトルクが伝達されない。
中心軸Ax1(軸方向)に対する第1および第2コーン面C1,C2の傾斜角度θ3と、中心軸Ax1に対する第3および第4コーン面C3,C4の傾斜角度と、中心軸Ax1に対する第5および第6コーン面C5,C6の傾斜角度は、それぞれ45度未満、すなわち鋭角である。中心軸Ax1に対する第1および第2コーン面C1,C2の傾斜角度θ3と、中心軸Ax1に対する第3および第4コーン面C3,C4の傾斜角度と、中心軸Ax1に対する第5および第6コーン面C5,C6の傾斜角度は、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
次に、第1〜第4傾斜面K1〜K4について詳細に説明する。
図3に示されるように、スリーブ60の第1傾斜面K1は、第1方向D1に向かうにつれて径方向の外方に向かうように中心軸Ax1に対して傾斜し径方向の内方を向いている。楔部材50の第2傾斜面K2は、第1傾斜面K1に沿い第1傾斜面K1と接触する。以後、中心軸Ax1に対する第1および第2傾斜面K1,K2の傾斜角度をθ1を用いて説明する場合がある。ここで、図3中の直線L1は、第1および第2傾斜面K1,K2の延長線であり、直線L4は、中心軸Ax1と平行な線である。第1および第2傾斜面K1,K2の傾斜角度θ1は45度未満である。すなわち、第1および第2傾斜面K1,K2の傾斜角度θ1は、鋭角である。
楔部材50の第3傾斜面K3は、第1方向D1に向かうにつれて径方向の外方に向かうように中心軸Ax1に対して傾斜している。第1リング13の第4傾斜面K4は、第3傾斜面K3に沿い第3傾斜面K3と接触する。以後、径方向に対する第3および第4傾斜面K3,K4の傾斜角度をθ2を用いて説明する場合がある。ここで、図3中の直線L2は、第3および第4傾斜面K3,K4の延長線であり、直線L5は、径方向に沿った線である。すなわち直線L5は、中心軸Ax1と直交する線である。第3および第4傾斜面K3,K4の傾斜角度θ2は45度未満である。すなわち、第3および第4傾斜面K3,K4の傾斜角度θ2は、鋭角である。
本実施形態では、第3および第4傾斜面K3,K4の傾斜角度θ2が、第1および第2傾斜面K1,K2の傾斜角度θ1よりも大きい。また、第1および第2傾斜面K1,K2の傾斜角度θ1と第3および第4傾斜面K3,K4の傾斜角度θ1,θ2は、それぞれ、第1コーン面C1の傾斜角度θ3よりも大きい。
次に、クラッチ装置1の動作を図3〜図5を参照して説明する。図4は、実施形態のクラッチ装置1を部分的に示した例示的な断面図であって、スリーブ60が結合位置に位置された状態の断面図であって、楔部材50から第1リング13に作用する力を説明するための図である。図5は、実施形態のクラッチ装置1を部分的に示した例示的な断面図であって、スリーブ60が結合位置に位置された状態の断面図であって、第1リング13から第2リング14に作用する力を説明するための図である。
図3および図4に示されるように、ハブ11とギヤ12を結合する場合、スリーブ60が、フォーク70に駆動されて、楔部材50とストッパ面11iとが離間する第1位置(図3)から、第1方向D1に移動されて、結合位置(図4)に到達する。このとき、スリーブ60が、複数の楔部材50を第1方向D1に押す。このとき、複数の楔部材50は、第1傾斜面K1と第4傾斜面K4とに案内されて径方向の内方かつ第2方向D2に移動して第1リング13を第1方向D1に押して、ギヤ12とによって第1リング13(リング)を挟む。そして、楔部材50は、ストッパ面11iと接触すると、ストッパ面11iによって第2方向D2への移動が制限されるとともに径方向の内方に案内されて、径方向の内方に移動する。そして、楔部材50に作用する力が釣り合うと、楔部材50が停止する。このときのスリーブ60の移動方向である第1方向D1は、スリーブ60が第1傾斜面K1に第2傾斜面K2を押させて第3傾斜面K3に第4傾斜面K4を押させる軸方向に沿った方向である。そして、スリーブ60が結合位置(図2)に位置された状態では、第1コーン面C1が第2コーン面C2に押し付けられ、第3コーン面C3が第4コーン面C4に押し付けられ、第5コーン面C5が第6コーン面C6に押し付けられている。この状態では、第1リング13と第2リング14とが、第1コーン面C1と第2コーン面C2との間の摩擦力によって結合され、第2リング14と第3リング15とが第3コーン面C3と第4コーン面C4との摩擦力によって結合される。これにより、ハブ11、ギヤ12、第1〜第3リング13〜15が一体に回転する。以上のように、スリーブ60が第1方向D1に移動することにより、第2傾斜面K2が第1傾斜面K1に押されて、楔部材50が径方向の内方に移動する。そして、楔部材50が径方向の内方に移動することにより、第4傾斜面K4が第3傾斜面K3に押されて、第1リング13が、第1方向D1に推力を発生し、第6コーン面C6と第1コーン面C1との間に摩擦力を発生させる。第6コーン面C6と第1コーン面C1との間の摩擦力は、第1コーン面C1と第2コーン面C2との接触によって生じる摩擦力と、第3コーン面C3と第4コーン面C4との接触によって生じる摩擦力と、第5コーン面C5と第6コーン面C6との接触によって生じる摩擦力と、を含む。
次に上記の動作における各部に作用する力について図3〜図5を参照して説明する。
図3に示されるように、フォーク70からスリーブ60に付加される推力をSとすると、推力Sにより第2傾斜面K2に作用する楔力F1は、次式(1)によって表される。
F1=S/sinθ1 ・・・(1)
また、楔力F1の径方向の成分である径方向力R1は、次式(2)によって表される。
R1=F1・cosθ1 ・・・(2)
F1=S/sinθ1 ・・・(1)
また、楔力F1の径方向の成分である径方向力R1は、次式(2)によって表される。
R1=F1・cosθ1 ・・・(2)
また、図4に示されるように、径方向力R1により第4傾斜面K4に作用する楔力F2は、次式(3)によって表される。
F2=R1/sinθ2 ・・・(3)
また、楔力F2の軸方向の成分である軸方向力R2は、次式(4)によって表される。
R2=F2・cosθ2 ・・・(4)
F2=R1/sinθ2 ・・・(3)
また、楔力F2の軸方向の成分である軸方向力R2は、次式(4)によって表される。
R2=F2・cosθ2 ・・・(4)
また、図5に示されるように、軸方向力R2による第2コーン面C2に作用する楔力F3は、次式(5)によって表される。
F3=R2/sinθ3=S/tanθ1/tanθ2/sinθ3 ・・・(5)
F3=R2/sinθ3=S/tanθ1/tanθ2/sinθ3 ・・・(5)
以上から分かるように、本実施形態では、3段階の楔効果の倍力により、第1〜第6コーン面C1〜C6に作用する力を増大させることができる。
また、上記の状態から、スリーブ60が、フォーク70に駆動されて、結合位置(図2)から第2方向D2へ移動されると、第3コーン面C3と第4コーン面C4とが分離、すなわち第2リング14と第3リング15とが分離する。また、第5コーン面C5と第6コーン面C6とが分離、すなわち第3リング15とギヤ12とが分離する。また、第1コーン面C1と第2コーン面C2とが分離、すなわち第1リング13と第2リング14とが分離する。また、楔部材50が遠心力により径方向の外方へ移動する。
以上のように、本実施形態では、スリーブ60(可動部材)は、第1方向D1に向かうにつれて径方向の外方に向かうように中心軸Ax1に対して傾斜し径方向の内方を向き中心軸Ax1(軸方向)に対する傾斜角度θ1が45度未満である第1傾斜面K1を有する。楔部材50は、第1傾斜面K1に沿い第1傾斜面K1と接触する第2傾斜面K2と、第1方向D1に向かうにつれて径方向の外方に向かうように中心軸Ax1に対して傾斜し径方向の内方を向き径方向に対する傾斜角度θ2が45度未満である第3傾斜面K3と、を有する。第1リング13(リング)は、第3傾斜面K3に沿い第3傾斜面K3と接触する第4傾斜面K4を有する。楔部材50は、スリーブ60が第1方向D1に移動することにより、第2傾斜面K2が第1傾斜面K1に押されて径方向の内方に移動する。第1リング13(リング)は、楔部材50が径方向の内方に移動することにより、第4傾斜面K4が第3傾斜面K3に押されて第1方向D1に推力を発生し、第6コーン面C6(内側コーン面)と第1コーン面C1(外側コーン面)との間に摩擦力を発生させる。
このような構成によれば、例えば、スリーブ60を第1方向D1に移動させた際に、第2傾斜面K2が第1傾斜面K1に押されることによりスリーブ60と複数の楔部材50との間でくさび増力効果が生じ、さらに、第4傾斜面K4が第3傾斜面K3に押されることにより複数の楔部材50と第1リング13との間でくさび増力効果が生じる為、簡素な構造で第1リング13の最大押圧力を増加させることができる。
また、本実施形態では、第3傾斜面K3の傾斜角度θ2が、第1傾斜面K1の傾斜角度θ1よりも大きい。
このような構成によれば、第3傾斜面K3の傾斜角度θ2が、第1傾斜面K1の傾斜角度θ1よりも小さい構成に比べて、第3傾斜面K3と第4傾斜面K4との食い付き現象を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1傾斜面K1の傾斜角度θ1と第3傾斜面K3の傾斜角度θ2は、それぞれ、第1コーン面C1の傾斜角度θ3よりも大きい。
このような構成によれば、第1傾斜面K1の傾斜角度θ1と第3傾斜面K3の傾斜角度θ2は、それぞれ、第1コーン面C1の傾斜角度θ3よりも小さい構成に比べて、第1傾斜面K1と第2傾斜面K2との食い付き現象と第3傾斜面K3と第4傾斜面K4との食い付き現象とを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、複数のリングである第1〜第3リング13〜15が設けられたマルチコーンタイプのクラッチ装置1の例が示されたが、これに限定されない。例えば、クラッチ装置1は、一つのリング(第1リング13)が設けられたシングルコーンタイプのものであってもよい。このとき、第1コーン面C1と第6コーン面C6とが接触する。また、二つの回転体は、ハブ11およびギヤ12以外の回転体であってもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した新規な実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、または変更を行うことができる。また、上述した実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…クラッチ装置、11…ハブ(第1回転体)、12…ギヤ(第2回転体)、13…第1リング(リング)、50…楔部材、60…スリーブ(可動部材)、Ax1…中心軸、C1…第1コーン面(外側コーン面、コーン面)、C2…第2コーン面(コーン面)、C3…第3コーン面(コーン面)、C4…第4コーン面(コーン面)、C5…第5コーン面(コーン面)、C6…第6コーン面(内側コーン面、コーン面)、D1…第1方向、K1…第1傾斜面、K2…第2傾斜面、K3…第3傾斜面、K4…第4傾斜面、θ1〜θ3…傾斜角度。
Claims (3)
- 中心軸回りに回転可能な第1回転体と、
前記第1回転体に対して前記中心軸の軸方向に沿った第1方向に位置され、前記中心軸回りに円環状に設けられ前記第1方向に向かうにつれて径が大きくなり前記中心軸の径方向の外方を向いた内側コーン面を有し、前記中心軸回りに回転可能な第2回転体と、
前記中心軸回りに円環状に設けられ前記第1方向に向かうにつれて径が大きくなり前記径方向の内方を向き前記内側コーン面の前記径方向の外側に位置する外側コーン面を有し、前記内側コーン面と前記外側コーン面との間で発生する摩擦力により、前記第1回転体と前記第2回転体とを結合するリングと、
前記第1回転体と前記リングとの間に位置するとともに互いに前記中心軸の周方向に間隔を空けて位置し、前記径方向に移動可能に設けられ、前記第1回転体と一体に回転する複数の楔部材と、
前記軸方向に移動可能であり、前記第1回転体と一体に回転する可動部材と、
を備え、
前記可動部材は、前記第1方向に向かうにつれて前記径方向の外方に向かうように前記中心軸に対して傾斜し前記径方向の内方を向き前記中心軸に対する傾斜角度が45度未満である第1傾斜面を有し、
前記楔部材は、前記第1傾斜面に沿い前記第1傾斜面と接触する第2傾斜面と、前記第1方向に向かうにつれて前記径方向の外方に向かうように前記中心軸に対して傾斜し前記径方向の内方を向き前記径方向に対する傾斜角度が45度未満である第3傾斜面と、を有し、
前記リングは、前記第3傾斜面に沿い前記第3傾斜面と接触する第4傾斜面を有し、
前記楔部材は、前記可動部材が前記第1方向に移動することにより、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面に押されて前記径方向の内方に移動し、
前記リングは、前記楔部材が前記径方向の内方に移動することにより、前記第4傾斜面が前記第3傾斜面に押されて前記第1方向に推力を発生し、前記内側コーン面と前記外側コーン面との間に摩擦力を発生させる、クラッチ装置。 - 前記第3傾斜面の前記傾斜角度が、前記第1傾斜面の前記傾斜角度よりも大きい、請求項1に記載のクラッチ装置。
- 前記第1傾斜面の前記傾斜角度と前記第3傾斜面の前記傾斜角度は、それぞれ、前記中心軸に対する前記外側コーン面の傾斜角度よりも大きい、請求項1または2に記載のクラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019169771A JP2021046902A (ja) | 2019-09-18 | 2019-09-18 | クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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2019
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