JP2021046871A - キャップ付きインサート及びインサート用キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
また、床スラブの下面には、吊り天井や配管、空調設備を取り付けるための吊りボルトを螺合するためのインサートを埋設する。このとき、インサートは配筋及びコンクリート打設前にデッキプレートに固定する。
このため、工場等でデッキプレートに固定したインサートに予め吊りボルトを螺合して連結し、その状態で建設現場に搬入することはできない。
また、本願の第2発明は、前記可動部はヒンジを中心に、少なくとも前記本体のボルト孔に対して前記可動部のボルト孔が直交する位置まで回動可能であることを特徴とする、キャップ付きインサートを提供する。
本願の第3発明は、デッキプレート用インサートに取り付けて用いるインサート用キャップであって、前記キャップは、インサートに固定する固定部と、前記固定部にヒンジを介して連結する筒状の可動部と、からなり、前記可動部は、内部に前記デッキプレート用インサートのボルト孔と同径かつ同ピッチのボルト孔を有することを特徴とする、インサート用キャップを提供する。
本願の第4発明は、前記可動部はヒンジを中心に、少なくとも前記本体のボルト孔に対して前記可動部のボルト孔が直交する位置まで回動可能であることを特徴とする、インサート用キャップを提供する。
(1)吊りボルトをキャップの可動部に螺合し、可動部を折曲することで、吊りボルトをデッキプレートに対して平行な状態で固定することができるため、吊りボルトをインサートに螺合した状態で、デッキプレートを建設現場に搬入することができる。
(2)デッキプレート上にコンクリートを打設する際、螺合した吊りボルトが錘となり、デッキプレートに対してキャップ付きインサートは垂直の状態が保持される。
(3)吊りボルトをデッキプレートに対して平行な状態で固定することができるため、次の作業工程に用いる吊りボルトのみを鉛直状態にしておく等により、作業の進捗等を目で確認することができる。
(4)吊りボルトをデッキプレートに対して平行にすることで、作業員が吊りボルトに接触することが防止され、作業員の安全性が確保される。
(1)キャップ40付きインサート10
本発明のキャップ40付きインサート10は、本体20と、本体20の外周に設ける固定機構30と、固定機構30の下端に設けるキャップ40からなる(図1、2)。
本体20は金属製の部材であり、頭部21と円柱部22とを一体に形成したものである。
頭部21は、円柱部22の上端を拡径して形成し、コンクリートを打設して形成する床スラブからキャップ40付きインサート10が抜けないようにするためのものである。
円柱部22は、底面から軸線に沿ってボルト孔23を設ける(図3)。ボルト孔23は、後述する吊りボルト60を螺合可能な雌ネジ状とする。
固定機構30は、本体20の下端外周に固定する下部ストッパー31と、下部ストッパー31の上方で本体20に外装する上部ストッパー32と、上部ストッパー32と本体20の頭部21との間に設けるばね33からなる。
下部ストッパー31は樹脂製の部材であり、本体20の円柱部22の下端外周に設ける円筒部311と、円筒部311上端から外周方向に開くように放射状に突設する拡径部312からなる。
拡径部312は可撓性を有し、外力が作用しない状態では拡径部312は開いており、内周方向への外力が加わると内側に縮径する構成とする。
下部ストッパー31の円筒部311と本体20の円柱部22とは、互いに嵌合する嵌合部を設けて一体としてもよいし、接着剤等により固定してもよい。
上部ストッパー32は円板状の部材である。
上部ストッパー32の中心には、本体20の円柱部22を挿通する円孔321を設ける。
上部ストッパー32の径は、下部ストッパー31の拡径部312の上端の径よりも大径とする。
上部ストッパー32は下部ストッパー31と同様の樹脂製でもよいし、金属製でもよい。
ばね33は金属製の圧縮コイルばね33であり、本体20の頭部21と、固定機構30の上部ストッパー32との間に、本体20の円柱部22を挿通して外装する。
ばね33の自然長は、本体20の頭部21と、固定機構30の上部ストッパー32との間隔よりも長くする。これにより、ばね33を本体20に配置したときに、ばね33が本体20の頭部21から反力をとり、上部ストッパー32を弾性力により下部ストッパー31に押圧した状態とする。
キャップ40は、いずれも円筒状の固定部41及び可動部42を、ヒンジ43を介して連結する。
キャップ40は、固定機構30と同様に樹脂製としてもよいし、それぞれの部材又は全体を金属製としてもよい。
固定部41は、下部ストッパー31の下端を内挿し、下部ストッパー31に接着剤等により固定する。
固定部41は中心(軸心)にボルト孔411を設ける。
固定部41のボルト孔411は、本体20のボルト孔23と同径、同ピッチの雌ネジ状とする。ただし、吊りボルト60を挿通できればよく、ボルト孔23より大径としてもよい。
可動部42は、ヒンジ43を介して固定部41に連結する。
可動部42は中心(軸心)にボルト孔421を設ける。
可動部42のボルト孔421は、本体20のボルト孔23と同径、同ピッチの雌ネジ状とする。
固定部41と可動部42は、それぞれのボルト孔411、421が連続した状態で一体となるように、相対する面に、それぞれ対応する凹凸からなる円柱状の嵌合部412、422を設ける(図4、5)。それぞれの嵌合部412、422の側面どうしは一定の間隔を有し、その間隔に対応した高さのストッパー413、423を設ける。
ストッパー413、423は、固定部41と可動部42を、嵌合部412、422を嵌合させて一体としたときに、可動部42のストッパー423が、固定部41のストッパー413よりも本体20側に位置する。
そして、ストッパー413、423の嵌合が外れるように可動部42を動かすと、固定部41と可動部42それぞれの嵌合部412、422が外れ、固定部41と可動部42が分離する。固定部41と可動部42はヒンジ43を介して連結しているため、可動部42が脱落することがない。
ヒンジ43は、固定部41に対して可動部42を回転させることができる従来知られて形状であればよく、例えば可撓性を有する樹脂製とし、可動部42の固定部41に対する角度が直角以上になるように曲げることができる形態とする。
(5.1)キャップ挿通孔51の形成
本発明のキャップ付きインサート10は、デッキプレート50に取り付けて用いる。
デッキプレート50にはドリル等によりキャップ挿通孔51を設ける(図6(a))。
キャップ挿通孔51の大きさはキャップ40の外径よりも大きく、上部ストッパー32の外径よりも小さくする。
キャップ付きインサート10のキャップ40を、デッキプレート50の上方からキャップ挿通孔51に挿通する(図6(b))。
キャップ付きインサート10の下部ストッパー31の拡径部312は、上端がキャップ挿通孔51の径よりも大きくなるように構成する。このため、キャップ付きインサート10はデッキプレート50のキャップ挿通孔51に挿通するさいに、下部ストッパー31の拡径部312が干渉する。
この状態でさらにキャップ付きインサート10を下方に押し込むと、樹脂製の下部ストッパー31の拡径部312がキャップ挿通孔51に押されて縮径することで、下部ストッパー31がキャップ挿通孔51を通過し、デッキプレート50の下面側に配置される(図6(c))。キャップ挿通孔51を通過した下部ストッパー31は、外力が作用しない状態となり、もとの拡径した状態に戻る。
上部ストッパー32の外径はキャップ挿通孔51の大きさよりも大きいため、上部ストッパー32はデッキプレート50の上面側に位置する。
そして、キャップ付きインサート10の押し込みを止めると、ばね33により本体20が上方に押し戻され、下部ストッパー31がデッキプレート50に干渉し、所定の高さで止まる(図6(d))。
ばね33が本体20を押し上げ、かつ、上部ストッパー32を押し下げるため、下部ストッパー31と上部ストッパー32でデッキプレート50を挟み込み、キャップ付きインサート10がデッキプレート50に嵌合した状態で位置決めされる。
デッキプレート50に位置決めしたキャップ付きインサート10には、デッキプレート50の下方から吊りボルト60を螺合する。
吊りボルト60は、キャップ40のボルト孔411、421を経由し、本体20のボルト孔23に螺合することでデッキプレート50に対して垂直に配置される(図7(a))。
また、キャップ40の可動部42にのみ螺合した状態で、ヒンジ43を折曲して可動部42を直角にすることで、吊りボルト60がデッキプレート50に対して平行に配置される(図7(b))。
このとき、吊りボルト60にマグネット付き治具70を螺合しておくと、マグネットがデッキプレート50の下面に吸着し、吊りボルト60はデッキプレート50に対して平行な状態で固定される(図8)。
キャップ40の可動部42は、ヒンジ43の方向に曲がるため、吊りボルト60もヒンジ43の方向に配置されることとなる。このため、予め吊りボルト60を配置したい方向を決めておき、デッキプレート50にキャップ付きインサート10を取り付ける際にヒンジ43の方向を調整しておく。
吊りボルト60をデッキプレート50に対して平行な状態で固定することができるため、吊りボルト60をインサートに螺合した状態で、デッキプレート50を建設現場に搬入することができる。そして、デッキプレート50上にコンクリートを打設する際、螺合した吊りボルト60が錘となり、デッキプレート50に対してキャップ付きインサート10は垂直の状態が保持される。
そして、吊りボルト60をデッキプレート50に対して平行にすることで、作業員が吊りボルト60に接触することが防止され、作業員の安全性が確保される。
上述の実施例1においては、本体20と、固定機構30と、キャップ40からなるキャップ付きインサート10について説明したが、従来用いられているインサートにキャップ40を取り付けても、本発明の目的を達成することができる。
20 本体
21 頭部
22 円柱部
23 ボルト孔
30 固定機構
31 下部ストッパー
311 円筒部
312 拡径部
32 上部ストッパー
321 円孔
33 ばね
40 キャップ
41 固定部
411 ボルト孔
412 嵌合部
413 ストッパー
42 可動部
421 ボルト孔
422 嵌合部
423 ストッパー
43 ヒンジ
50 デッキプレート
51 キャップ挿通孔
60 吊りボルト
70 マグネット付き治具
71 マグネット
Claims (4)
- 底面にボルト孔を有する円柱状の本体と、
前記本体の外周に設ける固定機構と、
前記固定機構の下部に設けるキャップと、からなり、
前記本体は、円柱部と、前記円柱部の上端を拡径した頭部と、からなり、
前記固定機構は、前記円柱部の下端に固定する下部ストッパーと、前記下部ストッパーの上方で前記円柱部に外装する円板状の上部ストッパーと、前記頭部と前記上部ストッパーとの間において前記円柱部に外装するばねと、からなり、
前記キャップは、前記下部ストッパーに固定する筒状の固定部と、前記固定部の下部に設ける筒状の可動部と、前記固定部と前記可動部を連結するヒンジと、からなり、
前記可動部は、内部に前記本体のボルト孔と同径かつ同ピッチのボルト孔を有する、
キャップ付きインサート。 - 請求項1に記載のキャップ付きインサートにおいて、
前記可動部はヒンジを中心に、少なくとも前記本体のボルト孔に対して前記可動部のボルト孔が直交する位置まで回動可能であることを特徴とする、
キャップ付きインサート。 - デッキプレート用インサートに取り付けて用いるインサート用キャップであって、
前記キャップは、インサートに固定する固定部と、前記固定部にヒンジを介して連結する筒状の可動部と、からなり、
前記可動部は、内部に前記デッキプレート用インサートのボルト孔と同径かつ同ピッチのボルト孔を有することを特徴とする、
インサート用キャップ。 - 請求項3に記載のインサート用キャップにおいて、
前記可動部はヒンジを中心に、少なくとも前記本体のボルト孔に対して前記可動部のボルト孔が直交する位置まで回動可能であることを特徴とする、
インサート用キャップ。
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