JP2021044999A - 電子回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常発生時における電子制御ユニットへの電圧供給時間を長くする電子回路装置を提供する。【解決手段】電子回路装置800は、バッテリ810から第1電圧を供給する第1電路820と、バッテリにより充電される二重層コンデンサ870から第2電圧を供給する第2電路890と、第1電圧及び第2電圧の高い方が選択的に供給されて作動する電子制御ユニット300と、を備えている。電子回路装置は、第2電路に配設された第1スイッチング素子900と、第1電圧が基準電圧より低い場合、第1スイッチング素子を制御して第2電路を遮断する制御回路と、を更に備える。【選択図】図5

Description

本発明は、2系統の電源により電子制御ユニットを作動させる電子回路装置に関する。
ブレーキの電動倍力装置や電動パワーステアリング装置などは、自動車の安全な運行に関わる重要なシステムであり、電子制御ユニットへの電圧供給が遮断されないことが要求される。このため、特開2014−213706号公報(特許文献1)に記載されるように、バッテリなどの第1電源とキャパシタなどの第2電源とを備え、これらのうち供給電圧が高いものを優先的に電子制御ユニットに供給する技術が提案されている。
特開2014−213706号公報
ところで、バッテリなどの第1電源は、例えば、電子制御ユニットの制御対象であるモータの駆動電流が一時的に急増すると、その供給電圧が第2電源の供給電圧よりも一時的に低下し、第2電源から電子制御ユニットへと電圧が供給されることとなる。第2電源は、キャパシタなどからなるため、そこに充電された電荷が消費されてしまう。このため、この状態で第1電源から電子制御ユニットへの電圧供給回路に異常が発生すると、第2電源から電子制御ユニットへと電圧を供給可能な時間が短くなってしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、異常発生時における電子制御ユニットへの電圧供給時間を長くすることができる電子回路装置を提供することを目的とする。
このため、電子回路装置は、二次電池から第1電圧を供給する第1電路と、二次電池により充電される他の二次電池から第2電圧を供給する第2電路と、第1電圧及び第2電圧の高い方が選択的に供給されて作動する電子制御ユニットと、を備えている。また、電子回路装置は、第2電路に配設された第1スイッチング素子と、第1電圧が基準電圧より低い場合、第1スイッチング素子を制御して第2電路を遮断する制御回路と、を更に備えている。
本発明によれば、異常発生時における電子制御ユニットへの電圧供給時間を長くすることができる。
電動式ブレーキ倍力装置の一例を示す側面図である。 電動式ブレーキ倍力装置の一例を示す部分断面図である。 角度検出装置の説明図である。 レゾルバに対する入出力信号を示し、(A)は入力される励磁信号、(B)及び(C)は出力されるレゾルバ信号の説明図である。 電子回路装置の第1実施形態を示す回路図である。 電子回路装置の第2実施形態を示す回路図である。 電子回路装置の第3実施形態を示す回路図である。 電子回路装置の第4実施形態を示す回路図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、本実施形態に係る電子回路装置が適用される、自動車の電動式ブレーキ倍力装置100の一例を示している。
ブレーキ倍力装置100は、ブレーキペダルの操作量に基づいて制動を行うための作動油の液圧を発生する油圧制御機構150と、作動油の液圧を制御するモータMと、モータMを制御する電子制御ユニット300と、作動油を貯蔵するリザーバ700と、を備えている。油圧制御機構150は、ボルト152により、エンジンルームH1と車室H2とを仕切る隔壁Wに固定されている。
油圧制御機構150は、軸方向前方(車両前方)にマスタシリンダ250及びリザーバ700を有している。リザーバ700は、作動油に空気が混入し難くするため、また、作動油に混入している空気を抜き易くするために、マスタシリンダ250に対して車両の前方かつ上方に設けられている。
モータMは、油圧制御機構150のハウジング160の内部に収容されている。モータMは、複数相のモータ、例えば、3相のブラシレスモータである。
ハウジング160の外周、本実施形態ではリザーバ700側に、保持台170が形成され、この保持台170に電子制御ユニット300のケーシング302が固定されている。
電子制御ユニット300は、直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータMに供給して駆動を制御する。電子制御ユニット300のケーシング302には、金属製の蓋304が設けられ、ケーシング302の底部及び外周には、冷却のためのフィン312が多数列設されている。
次に、図2を参照し、油圧制御機構150及びモータMの構造を説明する。
油圧制御機構150の車両後方側は、隔壁Wを貫通して車室H2内に突出し、入力ロッド180が、図示しないブレーキペダルに機械的に連結されている。そして、入力ロッド180は、ブレーキペダルが踏み込まれると、車両後方側(車室H2側)から車両前方側(リザーバ700側)へと移動する。また、入力ロッド180の車両前方への移動に伴って、入力ロッド180に直列連結された入力ピストン182が車両前方へと移動する。
マスタシリンダ250は、ハウジング260を有し、その内部に形成された円筒状のシリンダにフリーピストン266が嵌挿され、フリーピストン266の車両後方側に圧力室262、フリーピストン266の車両前方側に圧力室264が画成されている。フリーピストン266は、基本的には圧力室262と圧力室264との圧力が同一となるように移動する。圧力室262の作動油が図1の吐出口252から供給され、圧力室264の作動油が図1の吐出口254から供給されるので、吐出口252と吐出口254から同一圧力の作動油が供給される。
ブレーキペダルの踏み込みによって入力ピストン182が車両前方に移動すると、その移動に応じて圧力室262の圧力が増加する。この圧力増加によってフリーピストン266が圧力室264の方向に移動し、圧力室264の作動油の圧力が増加する。圧力が増加した作動油は、吐出口252及び254から液圧制御装置(図示せず)に送られ、液圧制御装置から各車輪に取り付けられたブレーキのホイールシリンダWCに分配される。
ブレーキペダルの操作力だけでは十分な作動油の圧力を発生することが困難であることを踏まえ、操作力の倍力制御を行う制御ピストン190が設けられ、制御ピストン190の移動を制御するためのモータM及び直動機構が設けられている。
モータMは、固定子290と回転子296を有し、回転子296はカバー162に保持された軸受と移動機構200のハウジング160に保持された軸受とによって回転自由に支持されている。電子制御ユニット300から交流電力が固定子290に供給されると、その交流電力によって回転子296が回転する。固定子290は、固定子鉄心292と、固定子鉄心292に巻き回された固定子巻線294と、を有している。回転子296は、固定子鉄心292に対向した永久磁石を有しており、この永久磁石が回転子296の磁極を形成する。
モータMの回転子296は中空形状をなし、回転子296の内側にモータ回転力を軸方向の力に変える移動機構200が設けられ、モータMの発生トルクに基づいて制御ピストン190が軸方向に移動する。移動機構200は中空の回転子296に固定されたナット部材202とボール204とネジ部材206とを有し、モータMの回転子296が回転するとナット部材202が回転する。ナット部材202の回転方向に従って、ボール204を介して噛み合っている中空のネジ部材206が軸方向において車両前方又は車両後方へと移動する。制御ピストン190の制御方法は色々あるが、代表的な制御方法を次に説明する。
ブレーキペダルの踏み込みにより入力ピストン182が車両前方へと移動すると、入力ピストン182と制御ピストン190との位置関係の差が生じる。この差をなくすようにモータMを制御すると、モータMの回転トルクによってナット部材202が回転し、ナット部材202と噛み合っているネジ部材206が軸方向に沿って車両前方へと移動する。
すると、マスタシリンダ250の圧力室262に入力ピストン182と制御ピストン190の両方の力が加わり、圧力室262の圧力が増加し、フリーピストン266の作用により圧力室264の圧力も同様に増加する。圧力室262及び圧力室264の圧力(油圧)に基づいて制動力が発生する。圧力室262及び圧力室264には、入力ピストン182、制御ピストン190及びフリーピストン266を常時後退方向へ付勢する戻しばねが夫々配設されている。
ブレーキペダルの踏み込みを解放すると、油圧の力に加えて、戻しばねにより入力ピストン182及び制御ピストン190が元の位置である、軸の車両後方側(車室H2側)に戻され、作動油の圧力が制動制御前の状態に戻る。
入力ピストン182及び制御ピストン190を同じ速度で軸方向に沿って車両前方に移動したとすると、作動油の圧力により作用する力は軸に垂直の面積に比例するので、入力ピストン182の軸に垂直の面積に対して制御ピストン190の軸に垂直の面積を大きくすれば、入力ピストン182を押す力に対して何倍もの大きな力で作動油の圧力を高めることができ、大きな制動力を発生することができる。
また、入力ピストン182の移動速度に対して制御ピストン190を速い速度で車両前方に移動させると、わずかな操作量に対して大きな制動力を発生することができる。一方、入力ピストン182の移動速度に対して制御ピストン190をゆっくり移動する、又は、逆方向に移動させると、入力ピストン182の移動量に対して制動力の発生を低く抑えることができる。
例えば、ブレーキペダルの踏み込みに応じて、車両の走行を行う車両走行用モータで回生制動を行い車両の運動エネルギーを電力に変換する場合には、車両走行用モータにより制動力が発生する。この場合、作動油の圧力による制動力が小さくてよい、又は、不要となるので、制御ピストン190を入力ピストン182の移動に比べてゆっくり動かすか、又は、入力ピストン182の移動と逆方向に動かすこととなる。
ブレーキペダルが踏み込まれていない状態、即ち、ブレーキの非作動時では、入力ピストン182は非作動状態の位置にあり、マスタシリンダ250の作動油の液圧を制御するための制御ピストン190は非作動状態の位置にある。制御ピストン190及び入力ピストン182が非作動状態の位置にあるので、フリーピストン266は非作動状態の位置にある。制御ピストン190及びフリーピストン266は、上述したように非作動状態の位置である車両後方すなわちブレーキペダル側にあるので、圧力室262及び264のリリーフポート256及び258は開状態となり、圧力室262及び264はリリーフポート256及び258を介してリザーバ700と連通し、リザーバ700の作動油によって各圧力室262及び264は充たされている。
ブレーキペダルが踏み込まれ、上述のように入力ピストン182及び制御ピストン190が図2の左方に移動すると、圧力室262及び264と各リリーフポート256及び258とを連通する通路は制御ピストン190及びフリーピストン266により遮断され、上述のように、入力ピストン182及び制御ピストン190の移動に応じて圧力室262の作動油の圧力が上昇し、これに伴ってフリーピストン266が図2の左方へと移動し、圧力室264の作動油の圧力が上昇する。この圧力に応じて制動力が発生する。入力ピストン182と制御ピストン190との間には一対の付勢手段であるばねが配設されており、ブレーキの非作動状態で入力ピストン182と制御ピストン190との相対位置関係が中立位置に保持されるように作用する。
また、モータMをフィードバック制御するために、回転子296にはレゾルバ280が取り付けられ、モータMの回転角度に応じたレゾルバ信号が信号線174を介して電子制御ユニット300に出力される。レゾルバ280は、図3に示すように、モータMと一体的に回転する回転子282と、励磁信号が印加される励磁コイル284と、回転子282を介して励磁コイル284の磁力により起電力を発生する一対の検出コイル286及び288と、を有している。ここで、一対の検出コイル286及び288は、正弦波及び余弦波の交流電圧(レゾルバ信号)を発生させるために、90°の位相差をもって配置されている。
レゾルバ280の励磁コイル284に、図4(A)に示すような正弦波の励磁信号を印加するために、電子制御ユニット300には、励磁信号を発生する励磁信号発生器400、励磁信号を増幅するオペアンプ410、及び増幅した励磁信号の直流成分を除去するコンデンサ420が備えられている。励磁信号発生器400及びオペアンプ410は、例えば、車載バッテリなどの共通した電源430によって駆動される。なお、励磁信号発生器400は、ブレーキ倍力装置100の電子制御ユニット300に組み込むようにしてもよい。
そして、モータMの回転に伴って回転子282が回転すると、回転子282の回転角度に応じて、一対の検出コイル286及び288から、図4(B)及び(C)に示すように、正弦波及び余弦波の電圧V及びVが夫々出力される。モータMの回転角度は、この2つの電圧V及びVの逆正接(アークタンジェント)を演算することで求めることができる。
ところで、ブレーキ倍力装置100は、上述したように、自動車の安全な運行に関わる重要なシステムであるため、これを電子制御する電子制御ユニット300への電圧供給が遮断されないことが要求される。このため、電子回路装置は、二次電池から第1電圧を供給する第1電路と、二次電池により充電される他の二次電池から第2電圧を供給する第2電路と、第1電圧及び第2電圧の高い方が選択的に供給されて作動する電子制御ユニットと、を備えている。この場合、何らかの理由によって第1電圧が第2電圧より一時的に低くなると、他の二次電池から電子制御ユニットに第2電圧が供給され、その充電量が低下してしまう。これを避けるため、電子回路装置は、第2電路に配設された第1スイッチング素子と、第1電圧が基準電圧より低い場合、第1スイッチング素子を制御して第2電路を遮断する制御回路と、を更に備えている。以下、このような電子回路装置の具体的な実施形態について説明する。
図5は、電子回路装置800の第1実施形態を示している。
二次電池の一例として挙げられるバッテリ810は、第1電路820を介して電子制御ユニット300に接続され、電子制御ユニット300に第1電圧を供給する。第1電路820には、バッテリ810から電子制御ユニット300へと向かう方向に電流を流し、その逆方向への電流を遮断する、第1ダイオード830が配設されている。また、第1ダイオード830と電子制御ユニット300との間に位置する第1電路820には、バッテリ810から電子制御ユニット300へと向かう方向に、昇圧回路840及び降圧回路850がこの順番で配設されている。昇圧回路840は、例えば、エンジンのクランキングなどで一時的に第1電圧が低下したときに作動し、バッテリ810から供給される第1電圧を昇圧する。降圧回路850は、ここに供給された第1電圧を降圧して、電子制御ユニット300を作動させるための作動電圧及び後述する基準電圧を生成する。
バッテリ810と第1ダイオード830との間に位置する第1電路820は、第1補助電路860を介して、他の二次電池の一例として挙げられる二重層コンデンサ870に接続されている。第1補助電路860には、二重層コンデンサ870を充電するための充電電圧を生成する、DC/DCコンバータ880が配設されている。従って、二重層コンデンサ870は、バッテリ810より高圧の充電電圧により充電することができる。
二重層コンデンサ870は、第1ダイオード830と昇圧回路840との間に位置する第1電路820に接続される第2電路890を介して、電子制御ユニット300に間接的に接続されている。第2電路890には、二重層コンデンサ870から第1電路820に対する接続点に向かう方向に、第1スイッチング素子の一例として挙げられるP型チャネルFET(Field Effect Transistor)900と、二重層コンデンサ870から電子制御ユニット300へと向かう方向に電流を流し、その逆方向への電流を遮断する第2ダイオード910と、がこの順番で配設されている。P型チャネルFET900は、そのソースSが二重層コンデンサ870に接続され、そのドレインDが第2ダイオード910に接続され、ドレインDからソースSへと向かって電流を流すことができる寄生ダイオード900Aを有している。
従って、P型チャネルFET900により第2電路890が遮断されていない状態において、バッテリ810の第1電圧が二重層コンデンサ870の第2電圧以上であれば、第2ダイオード910によって二重層コンデンサ870へと流れる電流が遮断されるので、バッテリ810の第1電圧が電子制御ユニット300へと選択的に供給される。また、バッテリ810の第1電圧が二重層コンデンサ870の第2電圧未満であれば、第1ダイオード830によってバッテリ810へと流れる電流が遮断されるので、二重層コンデンサ870の第2電圧が電子制御ユニット300へと選択的に供給される。このようにして、電子制御ユニット300は、バッテリ810又は二重層コンデンサ870から供給される電圧によって作動する。
第1電路820に対する第1補助電路860の接続点と第1ダイオード830との間に位置する第1電路820は、第1抵抗R1及び第2抵抗R2が配設された第2補助電路920を介して、グランドGNDに接続されている。第1抵抗R1と第2抵抗R2との間に位置する第2補助電路920は、第3抵抗R3が配設された第3補助電路930を介して、降圧回路850と電子制御ユニット300との間に位置する第1電路820に接続されている。また、第2補助電路920に対する第3補助電路930の接続点と第2抵抗R2との間に位置する第2補助電路920は、PNPトランジスタTR1が配設された第4補助電路940を介して、第1電路820に対する第3補助電路930の接続点と電子制御ユニット300との間に位置する第1電路820に接続されている。PNPトランジスタTR1は、そのベースBが第2補助電路920に接続され、そのエミッタEが第1電路820に接続されている。PNPトランジスタTR1のコレクタCは、第4抵抗R4及びNPNトランジスタTR2が配設された第5補助電路950を介して、P型チャネルFET900のゲートGに接続されている。NPNトランジスタTR2は、そのベースBが第4抵抗R4に接続され、そのコレクタCがP型チャネルFET900のゲートGに接続され、そのエミッタEがグランドGNDに接続されている。
ここで、第1抵抗R1は、PNPトランジスタTR1を保護すると共に、PNPトランジスタTR1に対する入力電圧を電流に変換して動作を安定させるベース抵抗として機能する。第2抵抗R2は、バッテリ810の第1電圧を分圧してPNPトランジスタTR1のベースBに対する入力電圧を規定する抵抗である。第3抵抗R3は、PNPトランジスタTR1のベースBから入ってくるノイズによる誤動作を防ぐと共に、PNPトランジスタTR1のコレクタ遮断電流による誤動作を防ぐベース・エミッタ間抵抗として機能する。第4抵抗R4は、NPNトランジスタTR2を保護すると共に、NPNトランジスタTR2に対する入力電圧を電流に変換して動作を安定させるベース抵抗として機能する。
なお、PNPトランジスタTR1、NPNトランジスタTR2、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3及び第4抵抗R4を含んだ破線で示す回路が、制御回路の一例として挙げられる。また、上記構成のうち、PNPトランジスタTR1及びNPNトランジスタTR2を含んだ回路が、第2スイッチング素子の一例として挙げられる。
かかる電子回路装置800の第1実施形態によれば、昇圧回路840及び降圧回路850によって、バッテリ810から供給される第1電圧から基準電圧が生成される。基準電圧は、第4補助電路940を介してPNPトランジスタTR1のエミッタEに供給されている。また、バッテリ810から供給される第1電圧は、第1抵抗R1が配設された第2補助電路920を介してPNPトランジスタTR1のベースBに供給されている。そして、PNPトランジスタTR1において、ベースBに供給される第1電圧がエミッタEに供給される基準電圧以上、即ち、ベース電圧とエミッタ電圧との電位差が所定値(接合部飽和電圧)以上になると、PNPトランジスタTR1が作動してエミッタEからコレクタCに向けて電流が流れる。PNPトランジスタTR1のエミッタEからコレクタCに向けて電流が流れると、NPNトランジスタTR2のベースBに供給される電圧がそのエミッタEに供給される電圧(0V)以上、即ち、ベース電圧とエミッタ電圧との電位差が所定値以上になって、コレクタCとエミッタEとの間に電流が流れる。その結果、P型チャネルFET900のゲートGの電圧がグランドGND(0V)になり、P型チャネルFET900が作動して第2電路890が開通する。従って、第1電圧が基準電圧以上である限り、第2電路890が開通するので、バッテリ810の故障などに備えることができる。
一方、PNPトランジスタTR1において、ベースBに供給される第1電圧がエミッタEに供給される基準電圧未満、即ち、ベース電圧とエミッタ電圧との電位差が所定値未満になると、PNPトランジスタTR1が停止してエミッタEとコレクタCとが遮断される。エミッタEとコレクタCとが遮断されると、NPNトランジスタTR2のベースBに供給される電圧がエミッタEに供給される電圧(0V)と等しくなり、エミッタEとコレクタCとが遮断される。すると、P型チャネルFET900のゲートGとグランドGNDとの接続が遮断され、そのゲートGが0VにならないことからP型チャネルFET900が作動せず、第2電路890が遮断される。従って、第1電圧が基準電圧より低い場合、第2電路890が遮断して二重層コンデンサ870から電子制御ユニット300への第2電圧の供給ができなくなるので、例えば、電子制御ユニット300の制御対象であるモータの駆動電流が一時的に急増しても、二重層コンデンサ870の電力を消費することが抑制される。このため、異常発生時における電子制御ユニット300への電圧供給時間を長くすることができる。
図6は、電子回路装置800の第2実施形態を示している。なお、先の第1実施形態と共通する構成については、同一符号を付すことによって説明を省略する。必要があれば先の第1実施形態を参照されたい(以下同様)。
第1抵抗R1と第2抵抗R2との間に位置する第2補助電路920は、第6補助電路960を介して比較回路970の一方の入力ポートに接続されている。比較回路970の他方の入力ポートは、基準電圧を生成する基準電圧生成回路の一例として挙げられるツェナーダイオード980が配設された第7補助電路990を介してグランドGNDに接続されている。比較回路970の出力ポートは、第8補助電路1020を介してNPNトランジスタTR2のベースBに接続されている。そして、比較回路970は、第1電路820、第2補助電路920、第1抵抗R1及び第6補助電路960を経て一方の入力ポートに供給された第1電圧がツェナーダイオード980で生成された基準電圧より低い場合、その出力ポートからNPNトランジスタTR2のベースBに所定電圧を出力する。基準電圧生成回路としては、ツェナーダイオード980に限らず、所定電圧を生成可能な公知の電子素子、電子回路などを使用することもできる。なお、本実施形態では、NPNトランジスタTR2が、第3スイッチング素子の一例として挙げられる。
かかる電子回路装置800の第2実施形態によれば、昇圧回路840及び降圧回路850によって基準電圧を生成しなくても、ツェナーダイオード980によって基準電圧を生成することができる。また、PNPトランジスタTR1に代えて、比較回路970によって第1電圧と基準電圧とを比較し、第1電圧が基準電圧より低い場合にNPNトランジスタTR2を作動させることができる。従って、異なる電子部品などを使用可能であることから、電子回路装置800の多様化が達成される。なお、他の作用及び効果については、図5に関連して説明した第1実施形態と同様であるので、重複説明を排除する目的で、その説明を省略するものとする。必要があれば先の第1実施形態の説明を参照されたい(以下同様)。
図7は、電子回路装置800の第3実施形態を示している。
電子回路装置800の第3実施形態では、図5に示す電子回路装置800を基本形として、P型チャネルFET900と第1電路820に対する第2電路890の接続点との間に位置する第2電路890に、第4スイッチング素子の一例として挙げられる他のP型チャネルFET1010が直列に配設されている。他のP型チャネルFET1010は、そのソースSが第1電路820に対する接続点に接続され、そのドレインDがP型チャネルFET900のドレインDに接続されている。従って、P型チャネルFET900と他のP型チャネルFET1010は、逆方向を向く寄生ダイオード900A及び1010Aを夫々有している。そして、P型チャネルFET900及び他のP型チャネルFET1010は、制御回路の一部を構成するNPNトランジスタTR2によって制御される。
かかる電子回路装置800の第3実施形態によれば、第2電路890を任意に遮断するスイッチング素子として、逆方向を向く寄生ダイオード900A及び1010Aを夫々有する、直列に配設されたP型チャネルFET900及び他のP型チャネルFET1010が利用される。このため、逆方向を向く寄生ダイオード900A及び1010Aによって、バッテリ810から二重層コンデンサ870への電流の流れ込みを抑制すると共に電圧降下が減少され、低損失化を実現することができる。
図8は、電子回路装置800の第4実施形態を示している。
図5に示す電子回路装置800を基本形として、電子制御ユニット300のアナログ出力ポートは、第8補助電路1020を介して、NPNトランジスタTR2とP型チャネルFET900との間に位置する第5補助電路950に接続されている。第8補助電路1020には、電子制御ユニット300から第5補助電路950に対する接続点に向かう方向に、第5抵抗R5及びNPNトランジスタTR3がこの順番で配設されている。第5抵抗R5は、上述したように、NPNトランジスタTR3のベース抵抗として機能する。また、NPNトランジスタTR3は、そのベースBが第5抵抗R5に接続され、そのコレクタCが第5補助電路950に対する接続点に接続され、そのエミッタEがグランドGNDに接続されている。従って、NPNトランジスタTR3は、そのエミッタEがグランドGNDに接続されて電位が0Vになっているので、ベースBに0Vより大きい電圧が供給されると作動し、P型チャネルFET900のゲートGに電圧を供給する。なお、NPNトランジスタTR3が、第5スイッチング素子の一例として挙げられる。
また、P型チャネルFET900と第2ダイオード910との間に位置する第2電路890は、電圧監視回路の一例として挙げられる第9補助電路1030を介して、電子制御ユニット300のアナログ入力ポートに接続されている。従って、電子制御ユニット300は、第2電路890におけるP型チャネルFET900の下流側の第2電圧を監視することができる。
かかる電子回路装置800の第4実施形態によれば、電子制御ユニット300が、アナログ出力ポートからNPNトランジスタTR3のベースBに0Vより大きい電圧を供給すると、NPNトランジスタTR3が作動して、そのベースBからコレクタCへと電流が流れる。そして、P型チャネルFET900のベースBに電圧が供給され、これが作動して第2電路890を遮断する。この状態で、電子制御ユニット300が、第9補助電路1030及びアナログ入力ポートを介してP型チャネルFET900の下流側の電圧を読み込み、その結果に応じて第2電路890の動作を確認する。具体的には、電子制御ユニット300は、読み込んだ電圧が所定値以下であれば、P型チャネルFET900によって第2電路890が遮断されていると判断し、第2電路890が正常であると診断する。一方、電子制御ユニット300は、読み込んだ電圧が所定値より大きければ、P型チャネルFET900によって第2電路890が遮断されていないと判断し、第2電路890に故障が発生していると診断する。
なお、当業者であれば、様々な上記実施形態の技術的思想について、その一部を省略したり、その一部を適宜組み合わせたり、その一部を置換したりすることで、新たな実施形態を生み出せることを容易に理解できるであろう。
例えば、P型チャネルFET900によって第2電路890を遮断するようにしたが、N型チャネルFETによって第2電路890を遮断するようにしてもよい。この場合、他の回路については、所望の機能を発揮するように、適宜変更することができる。
300 電子制御ユニット
800 電子回路装置
810 バッテリ(二次電池)
820 第1電路
840 昇圧回路
850 降圧回路
870 二重層コンデンサ(他の二次電池)
890 第2電路
900 P型チャネルFET(第1スイッチング素子)
900A 寄生ダイオード
970 比較回路
980 ツェナーダイオード(基準電圧生成回路)
1010 P型チャネルFET(第4スイッチング素子)
1010A 寄生ダイオード
1030 第9補助電路(電圧監視回路)
TR1 PNPトランジスタ(制御回路、第2スイッチング素子)
TR2 NPNトランジスタ(制御回路、第2及び第3スイッチング素子)
TR3 NPNトランジスタ(第5スイッチング素子)
R1 第1抵抗(制御回路)
R2 第2抵抗(制御回路)
R3 第3抵抗(制御回路)
R4 第4抵抗(制御回路)

Claims (5)

  1. 二次電池から第1電圧を供給する第1電路と、
    前記二次電池により充電される他の二次電池から第2電圧を供給する第2電路と、
    前記第1電圧及び前記第2電圧の高い方が選択的に供給されて作動する電子制御ユニットと、
    前記第2電路に配設された第1スイッチング素子と、
    前記第1電圧が基準電圧より低い場合、前記第1スイッチング素子を制御して前記第2電路を遮断する制御回路と、
    を備えた電子回路装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記第1電圧を所定電圧まで昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路により昇圧された電圧を降圧させて前記基準電圧を生成する降圧回路と、
    前記第1電圧と前記基準電圧との電位差が所定値以上である場合、前記第1スイッチング素子を制御して前記第2電路を遮断する第2スイッチング素子と、
    を備えた、請求項1に記載の電子回路装置。
  3. 前記制御回路は、
    前記基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    前記第1電圧と前記基準電圧とを比較する比較回路と、
    前記第1電圧が前記基準電圧より低い場合、前記第1スイッチング素子を制御して前記第2電路を遮断する第3スイッチング素子と、
    を備えた、請求項1に記載の電子回路装置。
  4. 前記第2電路が前記第1電路に接続され、
    前記第2電路に、前記他の二次電池から前記第1電路への接続点に向かって、前記第1スイッチング素子及び第4スイッチング素子が直列に配設され、
    前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子は、逆方向を向く寄生ダイオードを夫々有し、前記制御回路によって前記第1スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子が制御される、
    請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電子回路装置。
  5. 前記第1スイッチング素子を任意に動作させることができる第5スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子の下流における前記第2電圧を監視する電圧監視回路と、
    を更に備え、
    前記電子制御ユニットが、前記第5スイッチング素子を制御して前記第1スイッチング素子により前記第2電路を遮断した状態で、前記電圧監視回路により監視された前記第2電圧に応じて前記第2電路の動作を確認する、
    請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の電子回路装置。
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