JP2021044697A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリブレーションの作業性を向上させつつ、キャリブレーション時の必要精度を確保する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、シートにテスト画像を形成してテストチャートを生成する。テストチャートは、第1種類のシートにより形成されていれば、ADFユニット220を用いて搬送されながらテスト画像が読み取られ、第1種類より坪量が小さい第2種類のシートにより形成されていれば、原稿台ガラス102に固定されてテスト画像が読み取られる。画像読取装置100は、テスト画像の読取結果に基づいてキャリブレーションを行う。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置のキャリブレーションに関する。
複写機や複合機等の画像形成装置は、原稿から画像を読み取るために画像読取装置を備える。自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ)を備える画像読取装置は、原稿台に載置された原稿を読み取る「固定読み」と、自動原稿搬送装置により搬送される原稿を読み取る「流し読み」と、の2種類の読取方法により画像を読取可能である。
固定読み(原稿台読み)は、シート状の原稿或いは冊子をガラス等の透明な原稿台に載置して固定した状態で行われる。固定読みでは、原稿からの反射光をセンサへ向けて偏向する光学系が収容されたキャリッジを移動しながら原稿を読み取る。流し読み(ADF読み)は、自動原稿搬送装置の原稿トレイに載置された原稿が1枚ずつ読取位置に搬送されて行われる。流し読みでは、キャリッジが、読取位置の直下に停止した状態で読取位置を通過する原稿を読み取る。
固定読みよりも流し読みの方がユーザの作業負荷が小さい。これは、流し読みの場合、ユーザは原稿トレイに原稿を載置するのみであり、固定読みの場合のように原稿台上に原稿を1枚ずつ手作業で載置する必要がないためである。特に、複数枚の原稿を連続して読み取る場合には、作業負荷の差が顕著になる。
電子写真方式の画像形成装置は、テスト画像をシートに印刷して形成したテストチャートを画像読取装置により読み取ることで、画像形成条件を調整するキャリブレーションを行う。キャリブレーションには、画像形成装置の階調特性を補正する「階調補正」や印刷位置のずれ量を調整する「印刷位置調整」等がある。
特許文献1は、「階調補正」において、テスト画像を印刷するシートの種類に応じて、自動原稿搬送装置の使用の可否を判断する技術を開示する。特許文献2は、「印刷位置調整」において、テスト画像を印刷するシートの種類に応じて、自動原稿搬送装置の使用の可否を判断する技術を開示する。特許文献1及び特許文献2の技術では、キャリブレーション時に流し読みを行うことで、キャリブレーションの作業性を向上させている。特許文献3は、画像形成装置の下流にインライン方式で配置された画像読取装置を用いてキャリブレーションを行う構成により、キャリブレーションの作業性を向上させている。
特開2019−92034号公報 特開2016−111628号公報 特開2008−117200号公報
キャリブレーションを自動原稿搬送装置やインライン方式の画像読取装置を用いて行う場合、画像読取装置は、搬送中のテストチャートからテスト画像を読み取る。テストチャートは、搬送されることで、テストチャートに用いるシートの種類によってはバタツキが生じることがある。これは、テストチャートと読取センサとの距離の変化の原因になる。テストチャートと読取センサとの距離が変化すると、テスト画像の読取結果が変化する。そのために、流し読みは、固定読みに比べてテストチャートと読取センサとの距離に起因する読取誤差が大きくなり、シートの種類によっては、キャリブレーションの精度が確保できなくなる可能性がある。また、キャリブレーションの種類によって、キャリブレーションに要求されるテストチャートの読取精度が異なる。これは、キャリブレーションの種類によって検出対象が異なるためである。
本発明は、上記の問題に鑑み、キャリブレーションの作業性を向上させつつ、キャリブレーション時の必要精度を確保する画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、トレイに載置された原稿を搬送しながら読み取る第1読取モードと、原稿台に載置された原稿を読み取る第2読取モードとを含む複数の読取モードを実行可能な読取手段と、前記画像形成手段の画像形成条件を調整する複数のキャリブレーションのなかから実行予定のキャリブレーションを選択する選択手段と、前記選択手段の結果に基づき前記複数の読取モードのなかから選択可能な読取モードを決定する決定手段と、前記画像形成手段によりテスト画像を前記シートに形成させ、前記選択可能な読取モードとユーザ指示情報とに基づいて前記読取手段を制御し、前記読取手段から出力される前記シート上の前記テスト画像の読取結果に基づき前記画像形成条件を調整する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、キャリブレーションの作業性を向上させつつ、キャリブレーション時の必要精度を確保することが可能となる。
画像形成装置の構成図。 ドキュメントスキャナの構成図。 (a)〜(d)は、ADFユニットの説明図。 プリンタ制御部の説明図。 階調補正キャリブレーション処理を表すフローチャート。 (a)〜(d)は、ディスプレイに表示される画面の例示図。 テストチャートの例示図。 シート管理テーブルの例示図。 (a)、(b)は、編集画面の例示図。 調整用チャートの説明図。 印刷位置のずれ量を検出する方法の説明図。 (a)、(b)は、調整用チャートの画像信号の解析処理の説明図。 キャリブレーションの種類及び用紙区分と、読取モードとの関係の説明図。 シートの坪量による検出精度への影響の説明図。 (a)、(b)は、ADF読みの際の各用紙区分の測定精度の説明図。 薄紙と普通紙との測定精度の比較図。 用紙区分を変更する処理を表すフローチャート。 インライン方式で配置された画像読取装置の構成図。 用紙区分を変更する処理を表すフローチャート。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(画像形成装置)
図1は、本実施形態の画像形成装置の構成図である。画像形成装置100は、原稿(シート)から画像を読み取る画像読取装置であるリーダ200と、シートに画像を印刷するプリンタ300とを備える。リーダ200は、ドキュメントスキャナ210と自動原稿搬送装置(以下、「ADFユニット」という。)220と、を備える。プリンタ300の上にドキュメントスキャナ210が設けられ、ドキュメントスキャナ210の上にADFユニット220が設けられる。リーダ200は、原稿101に印刷された画像を読み取り、読み取った画像を表す画像信号をプリンタ300へ送信する。プリンタ300は、リーダ200から取得した画像信号に基づいて、シートへの印刷処理(画像形成処理)を行うことができる。
画像形成装置100によるシートの搬送方向をPX方向、PX方向に直交する方向をY方向とする。また、ADFユニット220の給紙方向をSX2方向、ドキュメントスキャナ210が有する第1ミラーユニット104a及び第2ミラーユニット104bの移動方向をSX1方向とする。
リーダ200は、ADFユニット220により給送される原稿や、ドキュメントスキャナ210のADFユニット220側に設けられる原稿台ガラス102上に載置された原稿101を読み取る。ドキュメントスキャナ210は、内部に画像センサ105及びリーダ画像処理部108を備える。リーダ画像処理部108は、原稿101を読み取ることで画像センサ105が生成した電気信号を画像信号に変換してプリンタ300へ送信する。
プリンタ300は、内部にプリンタ制御部109を備える。プリンタ制御部109は、ドキュメントスキャナ210のリーダ画像処理部108から画像信号を取得する。プリンタ制御部109は、取得した画像信号に基づいてシートPに画像を形成する電子写真方式の画像形成エンジン10を備える。画像形成エンジン10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するために4つの画像形成部を備える。プリンタ300は、中間転写ベルト31及び定着器40を備える。なお、ブラックの画像形成部のみを用いることで、プリンタ300は、モノクロ印刷にも適用可能である。
4つの画像形成部は、図1の左側から順にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応する。各画像形成部は感光ドラム11を備える。各感光ドラム11の周囲には、ローラ状の帯電器12、露光器13、現像器14、一次転写器17、ドラムクリーナ15等が配置される。以下では、4色を代表してブラックのトナー像を形成する手順を説明する。他の色のトナー像を形成する手順も同様である。
画像形成が開始されると、感光ドラム11は矢印方向に回転する。帯電器12は、感光ドラム11の表面を均一に帯電させる。露光器13は、プリンタ制御部109の指示に応じて変調したレーザ光により感光ドラム11の表面を露光して、静電潜像を形成する。現像器14は、静電潜像にトナーを付着させて現像し、トナー像を形成する。一次転写器17は、感光ドラム11に形成されたトナー像を中間転写ベルト31に一次転写する。ドラムクリーナ15は、転写後に感光ドラム11に残ったトナーを除去する。これにより感光ドラム11は次の画像を形成可能な状態となる。本実施形態のドラムクリーナ15は、弾性材料からなるクリーニングブレードを感光ドラム11の表面に当接する構成であるが、ファーブラシを感光ドラム11表面に接触させて回収する構成であってもよい。
中間転写ベルト31は、3つのローラ34、36、37に吊架されており、図中時計回り方向に回転される。中間転写ベルト31は、感光ドラム11から転写されたトナー像を担持する像担持体であり、回転によりトナー像をローラ34側へ搬送する。ローラ34は、中間転写ベルト31を挟んだ位置に配置される二次転写器27との間で二次転写部を構成する。ローラ36の中間転写ベルト31を挟んだ位置には、転写クリーナ35が設けられる。
シートPは、給紙カセット20或いは手差しトレイ25から給送される。シートPは、給紙カセット20或いは手差しトレイ25から給紙されると、搬送経路をレジストローラ対23まで搬送される。レジストローラ対23は、搬送されてきたシートPを一旦停止させ、シートPの搬送方向に対する斜行を補正する。
レジストローラ対23は、中間転写ベルト31に担持されたトナー像が二次転写部に搬送されるタイミングに応じてシートPを中間転写ベルト31と二次転写器27との間(二次転写部)に送り込む。二次転写器27は、中間転写ベルト31上のトナー像をシートPに転写する。転写クリーナ35は、中間転写ベルト31上に残ったトナーを除去する。これにより中間転写ベルト31は次の画像を形成可能な状態となる。
トナー像が転写されたシートPは、二次転写器27により定着器40へ搬送される。定着器40はシートPにトナー画像を定着させる。定着器40は、例えばトナー像を加熱溶融して加圧することで、シートPにトナー像を定着させる。以上によりシートPに画像が形成される。画像が形成されたシートPは、排出ローラ63により排出トレイ64に排出される。
(ドキュメントスキャナ)
図2は、ドキュメントスキャナ210の構成図である。ドキュメントスキャナ210は、筐体内に、第1ミラーユニット104a、第2ミラーユニット104b、画像センサ105、レンズ115、モータ116、原稿サイズ検知センサ113、及びホームポジションセンサ106を備える。第1ミラーユニット104aは、原稿照明ランプ103及び第1ミラー107aを備える。第2ミラーユニット104bは、第2ミラー107b及び第3ミラー107cを備える。第1ミラーユニット104a及び第2ミラーユニット104bは、モータ116の駆動によりSX1方向に移動可能である。
ドキュメントスキャナ210は、ADFユニット220により搬送される原稿101を読み取る第1読取モードと、原稿台ガラス102上に載置された原稿101を読み取る第2読取モードとにより、画像読取処理を行うことができる。第1読取モードは「流し読み」や「ADF読み」と呼ばれることがある。第2読取モードは「固定読み」や「原稿台読み」と呼ばれることもある。
第1読取モードでは、モータ116により、第1ミラーユニット104a及び第2ミラーユニット104bが流し読み位置に移動して停止する。流し読み位置は、ADFユニット220により搬送中の原稿101から画像を読み取る際の読取位置である。ADFユニット220が原稿台ガラス102上に原稿101を搬送している間に、画像センサ105が原稿101の画像を読み取る。
ドキュメントスキャナ210は、原稿照明ランプ103を点灯して、原稿101の読取面(画像が印刷されている面)に光を照射する。第1ミラー107a、第2ミラー107b、及び第3ミラー107cは、原稿101に照射された光の反射光(画像光)を偏向してレンズ115に導く。レンズ115は画像光を画像センサ105の受光面上に結像させる。画像センサ105は画像光を電気信号に変換する。リーダ画像処理部108は、画像センサ105から電気信号を取得して画像信号を生成する。
第2読取モード時には、モータ116により、第1ミラーユニット104a及び第2ミラーユニット104bが、一旦ホームポジションセンサ106のあるホームポジションまで移動する。原稿台ガラス102には、1枚の原稿が読取面を原稿台ガラス102側に向けて、ADFユニット220により位置を固定されて載置される。ドキュメントスキャナ210は、原稿照明ランプ103を点灯し、原稿101の読取面に光を照射する。第1ミラーユニット104a及び第2ミラーユニット104bは、モータ116によりSX1方向に移動しながら、第1ミラー107a、第2ミラー107b、及び第3ミラー107cにより原稿101からの画像光を偏向してレンズ115に導く。レンズ115は、画像光を画像センサ105の受光面上に結像させる。画像センサ105は画像光を電気信号に変換する。リーダ画像処理部108は、画像センサ105から電気信号を取得して画像信号を生成する。
本実施形態では、ドキュメントスキャナ210が備える光学系は、原稿101からの反射光をCCDセンサ等の画像センサ105上に結像する縮小光学系である場合について説明したが、これに限られない。ドキュメントスキャナ210が備える光学系は、原稿101からの反射光をCIS(Contact Image Sensor)上に結像する等倍光学系であってもよい。
(ADFユニット)
図3は、ADFユニット220の説明図である。図3(a)は、ADFユニット220の外観斜視図である。図3(b)は、ADFユニット220の内部構成図である。図3(c)は、後述の原稿積載部301を斜め上方から見た図である。図3(d)は、原稿積載部301の内部構成図である。ADFユニット220は、原稿積載部301、原稿給紙部304、原稿搬送部308、及び反転排紙部313を備える。
原稿積載部301は、原稿トレイ302を有している。原稿トレイ302は、積載面に1枚以上の原稿101が積載可能である。原稿トレイ302は、給紙部として機能する。原稿積載部301には、原稿101が原稿トレイ302に積載されることで点灯する原稿インジケータ303が設けられる。原稿トレイ302に積載される原稿101は、原稿給紙部304により1枚ずつ原稿台ガラス102上へ搬送され、原稿台ガラス102上を通過して反転排紙部313により排紙トレイ321へ排出される。
原稿給紙部304は、ピックアップローラ306、給紙ローラ307、及びレジストローラ対305が、原稿101の搬送経路に沿って設けられる。ピックアップローラ306は、回転可能であり且つ上下動可能なローラである。ピックアップローラ306は、給紙時に、原稿トレイ302に積載された原稿束のうち最上位の原稿101上に下降して接触し、該原稿101を搬送する。給紙ローラ307は、ピックアップローラ306により搬送されてきた原稿101をレジストローラ対305へ搬送する。ピックアップローラ306及び給紙ローラ307により、原稿101が1枚ずつ搬送される。レジストローラ対305は、原稿101の先端の到達時には停止している。これは、原稿101の斜行を補正するためである。レジストローラ対305は、斜行補正後に回転を開始して、原稿101を原稿搬送部308へ搬送する。
原稿搬送部308は、搬送ベルト309、駆動ローラ310、従動ローラ311、及び複数の押圧コロ312を備える。原稿搬送部308は、搬送ベルト309を用いて原稿101をSX1方向へ搬送する。搬送ベルト309は、駆動ローラ310及び従動ローラ311に張架されている。さらに搬送ベルト309は、押圧コロ312によって原稿台ガラス102へ押圧されている。搬送ベルト309は、搬送ベルト309と原稿台ガラス102との間に進入してきた原稿101を、摩擦力により搬送する。これにより原稿101は、原稿台ガラス102上を搬送される。
ADFユニット220を用いる第1読取モードでは、第1ミラーユニット104a及び第2ミラーユニット104bが移動せずに位置が固定され、原稿101が一定速度で搬送される。この状態でドキュメントスキャナ210が原稿101を読み取る。ADFユニット220を用いて原稿101のウラ面を読み取る場合、原稿101は、オモテ面の読取後に反転して搬送され、続けてウラ面を読み取られてもよい。これは「両面反転読み」と呼ばれる。また、ADFユニット220が搬送経路を挟んで2つの読取センサを備える場合、原稿101は、流し読みを行いながら、オモテ面とウラ面とが同時に読み取られてもよい。これは「両面同時読み」と呼ばれる。
反転排紙部313は、反転ローラ314、搬送ローラ対315、反転フラッパ316、排紙フラッパ317、及び反転コロ318を備える。反転排紙部313は、原稿搬送部308から搬送されてきた原稿101の表裏を反転して、排紙積載部320の排紙トレイ321へ排出する。
原稿搬送部308の搬送ベルト309により搬送されてきた原稿101は、反転排紙部313に進入するときに、反転フラッパ316により掬い上げられて反転ローラ314へ搬送される。原稿101は、CCW(Counter Clock Wise:逆時計回り方向)に回転する反転ローラ314と、これに対向する反転コロ318とにより挟持されて、搬送ローラ対315へ搬送される。原稿101の後端が排紙フラッパ317を通過すると、排紙フラッパ317がCW(Clock Wise:時計回り方向)に回転する。また、反転ローラ314もCWに回転する。これにより、原稿101はスイッチバック搬送されて、排紙積載部320の排紙トレイ321へ排出される。
(プリンタ制御部)
図4は、プリンタ制御部109の説明図である。プリンタ制御部109には、画像形成装置100の動作を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)401、メモリ402、リーダ200、及び半導体レーザ410が接続される。メモリ402は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を備え、画像形成装置100の動作を制御するための制御プログラムや各種のデータを格納する。CPU401は、メモリ402に格納される制御プログラムを実行することで、画像形成装置100の動作を制御することになる。
CPU401には、操作部400が接続される。操作部400は、入力装置及び出力装置を備えるユーザインタフェースである。入力装置には、スタートキー、ストップキー、テンキー等のキーボタンやタッチパネルがある。出力装置には、ディスプレイやスピーカがある。リーダ200は、上記したリーダ画像処理部108の他に、リーダ制御部413を備える。リーダ制御部413は、リーダ200の各部の動作を制御する。半導体レーザ410は、露光器13内に設けられ、感光ドラム11を照射するレーザ光を出射する。
プリンタ制御部109は、色処理部403、階調制御部411、ディザ処理部407、PWM(Pulse Width Modulation)部408、及びレーザドライバ409を備える。プリンタ制御部109は、R(緑)、G(赤)、B(緑)の各画像信号をPWM信号に変換し、このPWM信号に基づいて半導体レーザ410の発光制御を行う。
リーダ200のリーダ画像処理部108から出力される画像信号は、色処理部403に入力される。色処理部403は、プリンタ300の出力特性が理想的であった場合に所望の出力結果(画像)が得られるように、入力された画像信号に対して画像処理及び色処理を行う。色処理部403は、画像信号の階調数を、精度向上のために8ビットから10ビットに拡張する。色処理部403は、ルックアップテーブルであるLUTid404を備える。LUTid404は、画像信号に含まれる輝度情報を濃度情報に変換する輝度−濃度変換テーブルである。色処理部403は、LUTid404により、R、G、Bの各画像信号の輝度情報を、Y、M、Cの画像信号の濃度情報に変換する。Y、M、Cの画像信号は、階調制御部411に入力される。
階調制御部411は、画像が形成されるシートの種類に応じた補正条件を用いて、色処理部403から取得した画像信号の階調特性を補正する。そのために階調制御部411は、UCR(Under Color Remove)部405、及びルックアップテーブルであるLUTaを含むγ補正部406を備える。階調制御部411は、プリンタ300の実際の濃度特性(階調特性)が理想的な濃度特性になるように、Y、M、Cの画像信号の階調補正を行う。UCR部405は、各画素における画像信号の積算値(総和)を規定値以下に規制することで、画像信号レベルの総和を制限する。総和が規定値を超えた場合、UCR部405は、所定量のC、M、Yの画像信号をKの画像信号に置き換える下色除去処理(UCR)を行い、画像信号レベルの総和を低下させる。
γ補正部406は、LUTaを用いて画像信号の濃度特性(γ特性)を補正する。LUTaは、濃度特性を補正するための10ビットの変換テーブル(階調補正条件)である。プリンタ300は、環境変動や部品の消耗に依存してシート上に形成する画像の階調特性が変動する。また、シートの種類により画像の階調特性が異なる。CPU401は、キャリブレーションを実行することでLUTaを更新し、画像の階調特性を所定の階調特性に維持する。プリンタ300は、γ補正部406により補正された画像信号にしたがってシートに画像を形成する。メモリ402は、シートの種類毎のLUTaを保持していてもよい。CPU401は、操作部400により指定されたシートの種類に対応するLUTaをメモリ402から読み出し、γ補正部406に設定する。LUTaは、原稿の複写やホストコンピュータからのプリントジョブにしたがって画像を形成するときには使用されるが、階調補正キャリブレーションを実行する際には使用されない。階調補正後のY、M、C、Kの画像信号は、ディザ処理部407に入力される。
ディザ処理部407は、階調補正後のY、M、C、Kの各10ビットの画像信号にディザ処理(中間調処理)を行い、4ビットの信号に変換する。PWM部408は、ディザ処理後の信号にパルス幅変調を行い、露光器13の駆動信号であるPWM信号を生成する。PWM信号は、レーザドライバ409に入力される。レーザドライバ409は、PWM信号に応じて半導体レーザ410の発光制御を行う。
(階調補正キャリブレーション)
本実施形態では、シートを用いるキャリブレーションとして2種類以上の画像形成条件の調整が可能である。本実施形態では、1つ目のキャリブレーションの例として、階調補正キャリブレーションを説明する。電子写真方式の画像形成装置100は、シートに形成する画像の階調特性(濃度特性)が様々な要因で変動する。例えば、気温や湿度等の環境条件の変化や、画像形成装置100の部品の経時変化により、階調特性が変化する。画像形成装置100は、階調特性を維持するためにキャリブレーションを実行する。キャリブレーションでは、まずプリンタ300がシートにテスト画像を形成しテストチャートを作成する。画像形成装置100は、テストチャートをドキュメントスキャナ210で読み取ることでテスト画像の画像濃度を取得する。画像形成装置100は、取得した画像濃度が目標濃度となるように補正テーブルを作成する。なお、補正テーブルは、シートの種類(坪量やコーティングの有無、再生紙かどうか)に応じて個別に用意される。
階調補正キャリブレーションは、LUTaを作成する処理である。CPU401は、階調補正用のテストチャートを作成するために、所定の画像信号(濃度信号)をディザ処理部407に供給し、シートにテスト画像を形成してテストチャートを作成する。リーダ200は、テストチャートを読み取り、読取結果である画像信号(輝度信号)を色処理部403へ送信する。色処理部403は、LUTid404を用いて、R(赤)、G(緑)、B(青)の輝度信号をY、M、C、Kの濃度信号に変換する。ここでは、Yの濃度信号値は、Bの輝度値から変換される。Cの濃度信号値は、Bの輝度値から変換される。M及びKの濃度信号値は、Gの輝度値から変換される。LUTid404は、テストチャートのシートの種類によって変換に用いるテーブルを変更してもよい。階調補正キャリブレーションの際に色処理部403が行う上記の色処理は、通常の原稿を読み取ったときの色処理とは異なる処理である。
次に、CPU401は、テスト画像を形成するために使用した濃度信号に対して、リーダ200を介して取得した濃度信号が一致するようなLUTaを作成する。LUTaは、Y、M、C、Kの色別に作成される。
上記したように、リーダ200はADF読み(第1読取モード)と原稿台読み(第2読取モード)との両方の読取モードで原稿画像を読み取ることができる。リーダ200は、テストチャートにプリントされたテスト画像を、ADF読みと原稿台読みとのいずれで読み取ってもよい。ADF読みは原稿台読みと比較してユーザの作業負担が少ないため、ADF読みが優先されてもよい。
図5は、階調補正キャリブレーション処理を表すフローチャートである。図6は、キャリブレーション処理中に操作部400のディスプレイに表示される画面の例示図である。図7は、キャリブレーションに用いるテストチャートの例示図である。
CPU401は、ユーザがADF読みと原稿台読みとのいずれの読取モードを選択したかを表す信号を、操作部400から取得する(S501)。ユーザがADF読みを選択した場合、CPU401は、第1読取モードで動作する。ユーザが原稿台読みを選択した場合、CPU401は、第2読取モードで動作する。図6(a)は、読取モード選択時の操作画面700aを例示する。CPU401は、操作画面700aを操作部400のディスプレイに表示させる。操作画面700aには、ADF読みが選択可能なボタン701aと、原稿台読みが選択可能なボタン701bとが表示される。ユーザは、操作部400によりボタン701aとボタン701bとのいずれかを選択することで、読取モードを選択する。CPU401は、操作部400から、選択された読取モードを表す信号を取得することになる。CPU401は、選択された読取モードを判定する(S502)。
ADF読みが選択された場合(S502:Y)、CPU401は、第1画像形成条件をプリンタ300に設定し、階調補正用のテストチャートを作成するためのテスト画像の濃度信号をディザ処理部407に送信する。これによりCPU401は、プリンタ300にテストチャートを作成させる(S503)。このとき、LUTaは使用されない。
図7に示すように、テストチャート901a、901bは、それぞれY、M、C、Kの各色について10階調からなるテスト画像を含んでいる。10階調の画像は、例えば、各色10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%の濃度信号により形成される。ディザ処理部407は、複数の中間調処理を適用可能であってもよい。例えば、ディザ処理部407は、低線数のスクリーン(160lpi(line per inch)〜180lpi)と高線数のスクリーン(250lpi〜300lpi)とを有していてもよい。テストチャート901aは、低線数のスクリーンを適用されたテストチャートである。テストチャート901bは、高線数のスクリーンを適用されたテストチャートである。なお、低線数のスクリーンは、写真画像等に適用され、高線数のスクリーンは文字等に適用される。プリンタ300が3種類以上の線数で画像を形成できる能力を有している場合、テストチャートの枚数も3枚以上とされてもよい。ここでは、説明の便宜上、テストチャートの枚数は1枚としている。
テストチャートの作成後にCPU401は、リーダ200によりADFユニット220を動作させて、ADF読みを実行する(S504)。そのためにCPU401は、ユーザにテストチャートをADFユニット220の原稿トレイ302に載置するように促すメッセージを、操作部400のディスプレイに表示する。図6(b)は、このようなメッセージ画面700bを例示する。メッセージ画面700bには、テストチャートを原稿トレイ302に載置するように促すメッセージと、読取開始を指示するボタン701cとが表示される。
ユーザは、原稿トレイ302にテストチャートを載置した後に、操作部400によりボタン701cを押下することで、ADF読みの開始を指示する。これによりCPU401は、操作部400から、ADF読みによる読取開始指示を取得する。CPU401は、読取開始指示を取得するとリーダ200にADF読みを指示する。リーダ200は、ADFユニット220によりテストチャートを搬送し、ドキュメントスキャナ210によりテストチャートを読み取る。ドキュメントスキャナ210のリーダ画像処理部108は、テストチャートの読取結果を表す輝度信号をプリンタ制御部109に送信する。
原稿台読みが選択された場合(S502:N)、CPU401は、第2画像形成条件をプリンタ300に設定し、階調補正用のテストチャートを作成するためのテスト画像の濃度信号をディザ処理部407に送信する。これによりCPU401は、プリンタ300にテストチャートを作成させる(S511)。このとき、LUTaは使用されない。テストチャートのテスト画像は、図7に例示するものであり、ADF読みの場合と同じである。
テストチャートの作成後にCPU401は、リーダ200により原稿台読みを実行する(S512)。そのためにCPU401は、ユーザにテストチャートを原稿台ガラス102に載置するように促すメッセージを、操作部400のディスプレイに表示する。図6(c)は、このようなメッセージ画面700cを例示する。メッセージ画面700cには、テストチャートを原稿台ガラス102に載置するように促すメッセージと、読取開始を指示するボタン701cとが表示される。
ユーザは、ADFユニット220を開いて原稿台ガラス102を露出させ、原稿台ガラス102上に、テスト画面が形成された面を原稿台ガラス102側に向けてテストチャートを載置する。ユーザは、その後に操作部400によりボタン701cを押下することで、原稿台読みの開始を指示する。これによりCPU401は、操作部400から、原稿台読みによる読取開始指示を取得する。CPU401は、読取開始指示を取得するとリーダ200に原稿台読みを指示する。リーダ200は、ドキュメントスキャナ210により原稿台ガラス102上のテストチャートを読み取る。ドキュメントスキャナ210のリーダ画像処理部108は、テストチャートの読取結果を表す輝度信号をプリンタ制御部109に送信する。
S504、S512の処理によりテストチャートが読み取られると、CPU401は、読取結果(輝度信号)に基づいてテスト画像の濃度信号を取得する(S505)。CPU401は、色処理部403のLUTid404を用いて、輝度信号を濃度信号に変換する。これにより、10階調の画像のそれぞれについての濃度信号が得られる。なお、CPU401は、テストチャートに用いられるシートの種類に応じて色処理部403のLUTid404のテーブルを切り替えてもよい。
CPU401は、テスト画像を生成するために使用された濃度信号と、テストチャートの読取結果から得られた濃度信号とに基づいて、LUTaを作成する(S506)。CPU401は、作成したLUTaをメモリ402に格納する。テスト画像が1枚のシートに形成されてテストチャートが1枚の場合には、以上のようにして階調補正キャリブレーション処理が行われる。
(印刷位置調整キャリブレーション)
2つ目のキャリブレーションの例として、印刷位置調整キャリブレーションを説明する。印刷位置調整キャリブレーションでは、シートに形成する画像の印刷位置のずれ量を調整するために行われる。印刷位置のずれ量は、画像が印刷されるシートの種類、特に物理的特性に依存する。そのために、印刷位置の調整は、シートの種類に応じて行われる必要がある。
プリンタ300において印刷に使用されるシートの種類(物理的特性)は、CPU401によりシート管理テーブルにより管理される。図8は、シート管理テーブルの例示図である。シート管理テーブル500で管理されるシートは、例えば、汎用的に使用されるシート、プリンタメーカによって評価済みの市場で入手可能なシート、及びユーザが操作部400により登録したシート等である。シート管理テーブル500は、例えばXML(Extensible Markup Language)やCSV(Comma-Separated Values)等のファイル形式でメモリ402に格納される。シート管理テーブル500は、適宜、読み出し、書き込み、及び更新が可能である。
シート管理テーブル500には、シートの種類毎の属性データが登録される。シートの種類は、シート名称511により識別される。属性データには、シートの物理的な特徴である、シートの幅(副走査方向のシート長)512、シートの長さ(主走査方向のシート長)513、シートの坪量514、シートの表面性515、シートの色516、及びプレプリント紙であるか否かの情報517がある。シートの表面性515は、例えば、普通紙、光沢性を上げるために表面コートされた「コート」、表面に凹凸が形成された「エンボス」等のシート表面の物理特性を示す。シートの色516は、シートの色を表わす。プレプリント紙であるか否かの情報517は、印刷に使用されるシートがプレプリント紙であるか否かを表す。プレプリント紙とは、例えば罫線や枠等が予め印刷されたシートである。
シート管理テーブル500は、シート名称511で識別されるシートの種類毎に、オモテ面の印刷位置のずれ量518及びウラ面の印刷位置のずれ量519が登録される。プリンタ300は、理想の印刷位置に画像が印刷されるように、印刷の実行時に、シートに対する印刷位置のずれを調整する。シートのオモテ面の印刷位置のずれ量520は、シートのオモテ面における理想の印刷位置からの位置ずれ量を表す情報である。シートのウラ面の印刷位置のずれ量521は、シートのウラ面における理想の印刷位置からの位置ずれ量を表す情報である。本実施形態では、各印刷位置のずれ量518、519が、「リード位置」、「サイド位置」、「主走査倍率」、及び「副走査倍率」で表される。
「リード位置」の印刷位置のずれ量は、シートに対する画像形成時の副走査方向の画像形成位置の位置ずれ量を表す。「サイド位置」の印刷位置のずれ量は、シートに対する画像形成時の主走査方向の画像形成位置の位置ずれ量を表す。リード位置は、シートの搬送方向先端を起点とした画像の形成開始位置である。リード位置の印刷位置のずれ量の初期値は「0」である。サイド位置は、シートの搬送方向左側のシート端部を起点とした画像の形成開始位置である。サイド位置の印刷位置のずれ量の初期値は「0」である。リード位置及びサイド位置の各の印刷位置のずれ量は、例えば、露光器13が感光ドラム11へ照射するレーザ光の照射開始タイミングを制御することで調整される。
「副走査倍率」の印刷位置のずれ量は、画像形成時の副走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)を表す。副走査倍率の印刷位置のずれ量は、例えば、中間転写ベルト31の回転速度(駆動速度)を制御することで調整される。「主走査倍率」の印刷位置のずれ量は、画像形成時の主走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)を表す。主走査倍率の印刷位置のずれ量は、例えば、露光器13において、画像信号に基づくレーザ光の変調の際に、レーザ光のクロック周波数を制御することで調整される。副走査倍率及び主走査倍率の印刷位置のずれ量の初期値は「0」である。
これらの印刷位置のずれ量520、521は、テスト画像として所定のマークが印刷されたテストチャート(調整用チャート)をリーダ200で読み取り、その読取結果から調整用チャート上のマークの位置を検出することで算出される。調整用チャートの詳細は後述する。
なお、印刷位置のずれ量520、521の調整は、レーザ光の照射タイミング、中間転写ベルト31の駆動速度、レーザ光のクロック周波数の制御に限られない。例えば、シートに印刷すべき画像自体を所定量シフトさせることにより、印刷位置のずれが調整されてもよい。なお、印刷位置のずれ量の調整時に、ユーザが、シートに印刷する画像のシフト量を任意に指定できるようにしてもよい。
CPU401は、操作部400を用いたユーザの操作により、シート管理テーブル500に対して、新規登録や予め登録されている属性データの更新等の編集を行うことができる。図9は、シート管理テーブル500の編集時に操作部400のディスプレイに表示される編集画面の例示図である。
図9(a)の編集画面1100は、シート管理テーブル500に登録されているシートの属性データの編集や、シート管理テーブル500に対する新たなシートの追加登録を行うための画面である。
編集画面1100上でユーザによって選択されたシートは、ハイライト表示(反転表示)される。図9(a)の例では、「XYZ製紙 カラー81」のシートが選択されてハイライト表示されている。ユーザは、編集画面1100上のボタン1101を押下することで、シート管理テーブル500に新たなシートを追加登録することができる。ユーザは、編集画面1100上のボタン1102を押下することで、選択されたシート(ハイライト表示されているシート)の属性データを編集することができる。ボタン1101又はボタン1102がユーザによって押下されることで、図9(b)の編集画面1110に表示が切り替わる。
ユーザは、編集画面1110により、例えば、シート名称、幅(副走査方向のシート長)、長さ(主走査方向のシート長)、坪量、表面性、色、及びプレプリント紙等の属性データを入力することができる。なお、表面性は、プリンタ300でサポート可能な表面性のリストから選択される。また、色は、予め登録された色のリストから選択される。各属性データが入力された後に編集画面1110上のボタン1111が押下されることにより、その時点で入力されたデータ(シートの属性データ)が確定されて、シート管理テーブル500に登録される。また、ボタン1111が押下されることで、図9(a)の編集画面1100に表示が切り替わる。
編集画面1100上のボタン1103が押下されることで、選択されたシート(ハイライト表示されているシート)に対する印刷位置を調整するための一連の処理を実行することができる。なお、印刷位置の調整を実行する一連の処理の詳細については後述する。
図10は、調整用チャートの説明図である。調整用チャート601の画像データは、メモリ402に格納されている。CPU401は、調整用チャート601を印刷する際に調整用チャート601の画像データをメモリ402から読み出し、プリンタ制御部109に転送する。
調整用チャート601は、シートのオモテ面及びウラ面の所定の位置にマーク620が形成されて構成される。本実施形態では、マーク620が、調整用チャート601の両面四隅に合計8つ形成される。マーク620は、シートの色に対して反射率の差が大きい色で形成される。例えば白色のシートに対して、ブラックのマーク620が形成される。
調整用チャート601のオモテ面には、読み取り時の搬送方向を識別するための画像610、及び表裏を識別するための画像612が印刷される。調整用チャート601のウラ面には、読み取り時の搬送方向を識別するための画像611、及び表裏を識別するための画像613が印刷される。即ち、両面の画像の位置合わせを行う場合、調整用チャート601のオモテ面には画像610及び画像612を印刷し、ウラ面には画像611及び画像613が印刷される。片面の画像の位置調整を行う場合、調整用チャート601のオモテ面に画像610及び画像612が印刷される。
調整用チャート601の搬送方向を識別するための画像610、611は、調整用チャート601をADF読みで読み取る場合に印刷されていればよく、固定読みで読み取る場合には印刷されていなくてもよい。なお、図10に示すように画像610、611は、調整用チャート601の搬送方向をユーザが識別可能な矢印である。画像612、613は、調整用チャート601の表裏面をユーザが識別可能な文字である。
理想的な位置に形成される場合、マーク620は、調整用チャート601のシート端部から所定の距離離れた位置に形成される。調整用チャート601のオモテ面に印刷されているマーク620の位置を測定することにより、シートのオモテ面の印刷位置のずれ量が検出される。調整用チャート601のウラ面に印刷されているマーク620の位置を測定することにより、シートのウラ面の印刷位置のずれ量が検出される。調整用チャート601の両面に印刷されている各マーク620の相対位置を測定することで、オモテ面の印刷位置に対するウラ面の印刷位置のずれ量、或いはウラ面の印刷位置に対するオモテ面の印刷位置のずれ量が検出される。
調整用チャート601を用いて印刷位置の調整を行う場合、マーク620の位置を測定するために、オモテ面の距離a〜j及び裏面の距離k〜rが測定される。距離aは、調整用チャート601の副走査方向の長さであり、距離bは、調整用チャート601の主走査方向の長さである。距離aの理想的な長さは、シート管理テーブル500によって登録されているシートの幅512である。距離bの理想的な長さは、シート管理テーブル500によって登録されているシートの長さ513である。距離c〜rは、それぞれ、マーク620から直近の調整用チャート601の端部までの長さである。
距離a〜rの測定方法として、手動で測定する方法と自動で測定する方法とがある。手動で測定する方法では、ユーザが、調整用チャート601に定規を当てることにより、距離a〜rの長さを実測する。ユーザは、操作部400により実測した長さを入力することになる。自動で算出する方法では、調整用チャート601がリーダ200で読み取られる(スキャンされる)。CPU401は、調整用チャート601の読取結果である画像信号を解析して、読み取った画像の画素毎の濃度差を検出する。CPU401は、この濃度差から調整用チャート601の端部及びマーク620のエッジ(即ち、調整用チャート601の下地とマーク620との境界)を検出する。CPU401は、検出した調整用チャート601の端部及びマーク620のエッジに基づいて、距離a〜rを算出する。調整用チャート601の画像信号の解析処理の詳細については後述する。
図11は、測定された距離a〜rから印刷位置のずれ量を検出する方法の説明図である。本実施形態では、印刷位置のずれ量の検出に演算テーブル1300を用いる。演算テーブル1300は、メモリ402に格納される。CPU401は、演算テーブル1300に基づいて印刷位置のずれ量を算出する。
演算テーブルで1300は、調整用チャート601のオモテ面及びウラ面における「リード位置」、「サイド位置」、「主走査倍率」、「副走査倍率」の測定値1310、理想値1311、及び印刷位置のずれ量1312によって定義される。印刷位置のずれ量1312は、測定値1310及び理想値1311を用いた換算式で表される。
調整用チャート601のオモテ面における「リード位置」の測定値1310は、演算テーブル1300に示した換算式を用いて、図10の距離c、eの実測値から算出される。リード位置は、シートの搬送方向の先頭における調整用チャート601の端部から対応するマーク620までの距離の平均値である。
調整用チャート601のオモテ面における「サイド位置」の測定値1310は、演算テーブル1300に示した換算式を用いて、図10の距離f、jの実測値から算出される。サイド位置は、シートの搬送方向の左側における調整用チャート601の端部から対応するマーク620までの距離の平均値である。
演算テーブル1300に示すように、「リード位置」及び「サイド位置」の理想値1311は、それぞれ1[cm]である。即ち、マーク620は、理想的にはそれぞれ対応する調整用チャート601の端部から1[cm]離れた位置に印刷される。
調整用チャート601のオモテ面における「主走査倍率」の測定値1310は、演算テーブル1300に示した換算式を用いて、図10の距離b、d、f、h、jの実測値から算出される。主走査倍率は、主走査方向に同一走査線上に並ぶマーク620間の距離の平均値である。
調整用チャート601のオモテ面における「副走査倍率」の測定値1310は、演算テーブル1300に示した換算式を用いて、図10の距離a、c、e、g、iの実測値から算出される。副走査倍率は、副走査方向に同一走査線上に並ぶマーク620間の距離の平均値である。
演算テーブル1300に示すように、「主走査倍率」の理想値1311は、シート管理テーブル500に登録されている各シートにおける主走査方向のシートの長さ512から2[cm]減算した値である。同様に、「副走査倍率」の理想値1311は、シート管理テーブル500に登録されている各シートにおける副走査方向のシートの幅512から2[cm]減算した値である。
調整用チャート601のウラ面における位置ずれ量1312も、オモテ面と同様の換算式により算出される。
演算テーブル1300に示すように、「リード位置」、「サイド位置」、「主走査倍率」、及び「副走査倍率」の各印刷位置のずれ量1312は、対応する測定値1310及び理想値1311を用いて算出される。「リード位置」及び「サイド位置」の印刷位置のずれ量1312は、測定値1310から理想値1311を減算することで算出される(単位は[mm]である)。「主走査倍率」及び「副走査倍率」の印刷位置のずれ量1312は、測定値1310から理想値1311を減算したものを理想値1311で除算することで算出される(単位は[%]である)。以上のように算出された印刷位置のずれ量1312は、シートの属性データとしてシート管理テーブル500に登録される。
図12は、調整用チャート601の画像信号の解析処理の説明図である。CPU401は、画像信号が表す画像800に基づいて、調整用チャート601の画像端部及びマーク620の画像端部を検出する。ここでは、調整用チャート601が固定読みで読み取られる。その際に調整用チャートは、上から黒色の画像のバッキングシートがかぶせられて原稿台ガラス102に載置される。なお、ADF読みで調整用チャート601を読み取る場合には、バッキングシートの代わりに、調整用チャート601の端部の一部に接するように黒色のマークが形成された調整用チャート(不図示)が読み取られることで、同様に説明できる。
図12(a)は、調整用チャート601を固定読みで読み取った結果得られる画像800を表す。画像800は、調整用チャート601を読み取った画像の一部である。領域801は、画像800に含まれるバッキングシートの画像領域である。領域802は、画像800に含まれる調整用チャート601の下地の画像領域である。領域803は、画像800に含まれる調整用チャート601のマーク620の画像領域である。端部810は、領域802の端部(即ち、調整用チャート601の画像端)である。端部812は、領域803の端部(即ち、マーク620の画像端)である。
解析範囲811は、画像800の解析が行われる範囲(即ち、解析処理の注目範囲)である。画像800の解析は、画像端から主走査方向と副走査方向の濃度変化を画素単位で計測することで行われる。CPU401は、この計測結果から領域801、領域802、領域803、端部810、及び端部812を検出する。なお、計測する単位は、画素単位より微小な単位、或いはより大きな単位であってもよい。読み取りの間隔は、一定の間隔で行われても、間引いて行われてもよい。
図12(b)は、解析範囲811における画像800の解析結果の説明図である。解析範囲811における画像800の濃度検出は、画像800の画像端から行われる。
まず、CPU401は、領域801(区間(A))の画像濃度を検出する。続いて、CPU401は、領域801と領域803との間にある領域802(区間(B))の画像濃度を検出する。続いて、CPU401は、領域802と領域802との間にある領域803(区間(C))の画像濃度を検出する。続いて、CPU401は、領域803と領域803との間にある領域802(区間(D))の画像濃度を検出する。続いて、CPU401は、領域802と領域802との間にある領域803(区間(E))の画像濃度を検出する。続いて、CPU401は、領域803と領域801との間にある領域802(区間(F))の画像濃度を検出する。続いて、CPU401は、領域801(区間(G))の画像濃度を検出する。
CPU401は、これらの検出結果に基づいて、画像800の各区間(A)〜(G)の測定位置から、調整用チャート601に印刷された画像の範囲を算出する。更に、CPU401は、区間(C)及び区間(E)における領域803が、調整用チャート601に印刷されたマーク620の濃度によるものであると判定する。更に、CPU401は、区間(A)及び区間(G)における領域801が、バッキングシートの濃度によるものであると判定する。
また、CPU401は、検出結果から、区間(A)と区間(B)で画像濃度が切り替わる位置を、端部810(即ち、調整用チャート601の画像端(左端))として検出する。更に、CPU401は、区間(B)と区間(C)で画像濃度が切り替わる位置を、端部812(即ち、左側のマーク620の画像端(左端))として検出する。更に、CPU401は、区間(C)と区間(D)で画像濃度が切り替わる位置を、端部812(即ち、左側のマーク620の画像端(右端))として検出する。更に、CPU401は、区間(D)と区間(E)で画像濃度が切り替わる位置を、端部812(即ち、右側のマーク620の画像端(左端))として検出する。更に、CPU401は、区間(E)と区間(F)で画像濃度が切り替わる位置を、端部812(即ち、右端のマーク620の画像端(右端))として検出する。更に、CPU401は、区間(F)と区間(G)で画像濃度が切り替わる箇所位置を、端部810(即ち、調整用チャート601の画像端(右端))として検出する。
CPU401は、これらの検出結果に基づいて、調整用チャート601の画像端(左端)から、左側のマーク620の画像端(左端)までの距離を、調整用チャート601の距離cとして算出する。更に、CPU401は、右側のマーク620の画像端(右端)から、調整用チャート601の画像端(右端)までの距離を、調整用チャート601の距離gとして算出する。更に、CPU401は、調整用チャート601の画像端(左端)から、調整用チャート601の画像端(右端)までの距離を、調整用チャート601の距離aとして算出する。
調整用チャート601の距離cと距離gの算出方法と同様に、調整用チャート601の距離eと距離i、距離dと距離f、及び距離hと距離jも算出される。また、調整用チャート601の距離aの算出方法と同様に、調整用チャート601の距離bも算出される。
このようにしてCPU401は、調整用チャート601の画像端及びマーク620の画像端の検出悔過に基づいて、調整用チャート601の距離a〜rを自動的に算出することができる。
(本実施形態の特徴)
本実施形態では、シート(テストチャート901a、901b、調整用チャート601)を用いたキャリブレーションにおいて、ADFユニット220を利用してシートを搬送しながら読み取る際の処理内容を、キャリブレーションの種類に応じて最適化する。ここでは、印刷位置調整キャリブレーションと階調補正キャリブレーションとで処理内容を変更する場合について説明する。
(処理内容の変更)
キャリブレーションの種類によって、検出対象が異なる。
階調補正キャリブレーションでは、検出対象が図7に例示するような低濃度から高濃度までの各パッチ画像(テスト画像)を含むテストチャート901a、901bの画像濃度である。階調補正キャリブレーションで必要な精度を確保するためには、低濃度から高濃度までの各パッチ画像の画像濃度を高精度に検出する必要である。また、階調性を調整するためには、低濃度から高濃度までの各パッチ画像の画像濃度を高精度に検出する必要がある。
印刷位置調整キャリブレーションでは、検出対象が図10に例示するような調整用チャート601のマーク620の位置である。マークの位置は、高濃度で形成した画像の有無で検出される。印刷位調整キャリブレーションで必要な精度を確保するためには、高濃度の画像の有無を正確に判断できればよく、画像濃度を高精度に検出する必要はない。
キャリブレーションの種類と用紙区分とによって、読取モードが決定される。図13は、キャリブレーションの種類及び用紙区分と、読取モードとの関係の説明図である。用紙区分は、シートの種類を物理的特性に応じて区別するものであり、例えば坪量により決定される。例えば、第1用紙区分は坪量範囲が38[g/m2]以下、第2用紙区分は坪量範囲が39〜59[g/m2]、第3用紙区分は坪量範囲が60〜220[g/m2]、第4用紙区分は坪量範囲が221[g/m2]以上である。なお、原稿台読みが不可となる用紙区分はない。これは、原稿台読みでは、シートを搬送せずに静止させてスキャンするためである。
第1用紙区分及び第4用紙区分は、ADFユニット220による搬送性が良好ではない。ADFユニット220は、坪量が小さすぎても大きすぎても搬送性が厳しく、搬送ジャムが発生しやすくなるために搬送性を確保できる用紙範囲(坪量範囲)が限られている。よって、印刷位置調整キャリブレーション及び階調補正キャリブレーションともに、第1用紙区分及び第4用紙区分のシートのADF読みに対応しておらず、原稿台読みにのみ対応する。
第2用紙区分及び第3用紙区分は、ADFユニット220による搬送性が良好である。第3用紙区分は、低濃度のパッチ画像から高濃度のパッチ画像までの検出が可能であり、階調補正キャリブレーションに必要な精度を確保することができる。よって、階調補正キャリブレーションは第3用紙区分のシートのADF読みに対応している。なお、印刷位置調整キャリブレーションも第3用紙区分のシートのADF読みに対応している。
第2用紙区分は、マーク620の位置検出が可能である。そのために印刷位置調整キャリブレーションは第2用紙区分のシートのADF読みに対応している。しかし、第2用紙区分のシートは低濃度のパッチ画像の検出が不可である。そのために第2用紙区分は、階調補正キャリブレーションでADF読みに対応していない。このように第2用紙区分のシートは、印刷位置調整キャリブレーションではADF読みに対応し、階調補正キャリブレーションでは、ADF読みに対応しない。
(坪量の検出精度への影響)
図14は、ADF読みによりテストチャート901a、901bや調整用チャート601を読み取る際の、シートの坪量による検出精度への影響の説明図である。ドキュメントスキャナ210の画像センサ105は、原稿照明ランプ103から出射される入射光IのシートP(原稿)による乱反射光Rを受光する。原稿の読み取りは、原稿が静止した状態に近いほど検出精度が高くなる。そのために、原稿は、搬送中に読み取られる場合であっても、読み取られる面が原稿台ガラス102から一定の距離L0になるように搬送される。
しかしながら、シートPは、搬送中に搬送バタツキやシートの曲り具合によって、原稿台ガラス102からの距離が変動する。シートPと原稿台ガラス102との距離の変動量は、シートの坪量により異なる。図14では、坪量が相対的に大きいシートP2は、距離LがL0±L2[mm]と変動量が小さいのに対して、坪量が相対的に小さいシートP1は、距離LがL0±L1[mm]と変動量が大きい(L1>L2)。これは、シートは、坪量が大きい方が剛性が高いために搬送バタツキやシートの曲り具合が小さくなるためである。
なお、画像センサ105は、原稿台ガラス102にシートPが接した状態で焦点距離が適切になるように設計されている。このため、シートPが原稿台ガラス102から距離が離れるほど画像センサ105による検出精度が低下する。本実施形態における原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離L3は、読取位置において0.5[mm]である。
以上のことから、坪量が相対的に大きいシートP2は、マーク位置の検出精度が確保されるために、印刷位置調整キャリブレーションへの使用に適している。しかし、坪量が相対的に大きいシートP2は、低濃度から高濃度までのパッチ画像の検出精度が確保されないために、階調補正キャリブレーションに使用に適していない。坪量が相対的に小さいシートP1は、マーク位置の検出精度及び低濃度から高濃度までのパッチ画像の検出精度が確保されるために、印刷位置調整キャリブレーション及び階調補正キャリブレーションのいずれの使用にも適している。
図15は、ADF読みの際の各用紙区分の測定精度の説明図である。ここでは、第3用紙区分のシートのみが、階調補正キャリブレーションに必要な測定精度を確保していることを表す。
図15(a)は、第2用紙区分の薄紙に対してADF読みを行ったときの、画像濃度(パッチ濃度)の読取バラツキを表す。ここでは、原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離L3が0.2[mm]の場合及び0.5[mm]の場合の読取バラツキが示される。図15(a)では、横軸がパッチ濃度であり、縦軸がADF読みした際の8ビット(0〜255)の輝度値の10回分の標準偏差である。標準偏差は、大きいほど測定精度が低いことを表す。薄紙では、原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離L3が0.2[mm]の場合に比較して、0.5[mm]で大きく測定精度が低下していることがわかる。
図15(b)は、第3用紙区分の普通紙に対してADF読みを行ったときの、画像濃度(パッチ濃度)の読取バラツキを表す。ここでは、原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離L3が0.2[mm]の場合及び0.5[mm]の場合の読取バラツキが示される。図15(a)で示した薄紙に対して、普通紙は、原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離L3が0.2[mm]の場合と0.5[mm]の場合とで、測定精度の差が小さいことがわかる。これは、図14で説明したように、シートと原稿台ガラス102との距離の変動量が、紙種によって異なるためである。
ただし、原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離L3が小さいほどADFユニット220が搬送可能な用紙区分が狭くなってしまい、ADFユニット220の基本性能が低下する。そのため、原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離l3小さくすることは解決策にはならない。一般的な原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離L3は0.5[mm]であり、本実施形態においても0.5[mm]としている。
図16は、薄紙と普通紙との測定精度の比較図である。原稿台ガラス102と裏面部材1400との距離L3は0.5[mm]である。破線は、階調補正キャブレーションの必要精度を示す。点線は印刷位置調整キャブレーションの必要精度を示す。階調補正キャブレーションは、階調性を調整するために、低濃度から高濃度のパッチ画像の高精度の測定を要求する。印刷位置調整キャリブレーションは、マークの有無を判定できればよいために、階調補正キャリブレーションよりも測定精度の要求が小さい。
図16では、普通紙は、階調補正キャリブレーション及び印刷位置調整キャリブレーションの必要精度を確保できていることがわかる。薄紙は、階調補正キャリブレーションの必要精度を低濃度域で確保できておらず、印刷位置調整キャリブレーションの必要精度を確保できている。
(キャリブレーションの種類によってADF読みの際の用紙区分を変更する処理)
図17は、キャリブレーションの種類によってADF読みの際の用紙区分を変更する処理を表すフローチャートである。
キャリブレーションは、ユーザが操作部400により複数のキャリブレーションのなかから実行予定のキャリブレーションを選択することで開始される。本実施形態では、キャリブレーションは、ユーザが操作部400により階調補正キャリブレーション及び印刷位置調整キャリブレーションのいずれか一方を選択して、キャリブレーションの実行を指示することで開始される。CPU401は、この指示に基づいてキャリブレーションの種類を選択する(S1500)。
階調補正キャリブレーションを選択した場合(S1500:Y)、CPU401は、用紙区分を選択する(S1501)。用紙区分は、ユーザが操作部400により指示することで選択される。第3用紙区分を選択した場合(S1501:Y)、CPU401は、図6(a)の操作画面700aを操作部400に表示させる。第3用紙区分のシートは、上記したとおり、階調補正キャリブレーションでADF読み及び原稿台読みのいずれにも使用可能である。そのためにCPU401は、操作画面700aにより、ユーザにADF読みと原稿台読みとのいずれか一方を選択させる(S1502)。
ADF読みが選択された場合(S1502:Y)、CPU401は、ADF読みによる階調補正キャリブレーションを行う(S1504)。原稿台読みが選択された場合(S1502:N)、CPU401は、原稿台読みによる階調補正キャリブレーションを行う(S1505)。
第3用紙区分以外の用紙区分が選択された場合(S1501:N)、CPU401は、図6(d)の操作画面700dを操作部400に表示させる。第3用紙区分以外の用紙区分のシートは、上記したとおり、階調補正キャリブレーションでADF読みに使用できない。そのためにCPU401は、操作画面700dにより、ユーザに原稿台読みを選択させる(S1503)。CPU401は、原稿台読みによる階調補正キャリブレーションを行う(S1505)。なお、CPU401は、第3用紙区分以外の用紙区分のシートが階調補正キャリブレーションでADF読みに使用できないために、操作画面700dを表示せずに、原稿台読みによる階調補正キャリブレーションを行ってもよい。
印刷位置調整キャリブレーションを選択した場合(S1500:N)、CPU401は、用紙区分を選択する(S1511)。用紙区分は、ユーザが操作部400により指示することで選択される。第2用紙区分又は第3用紙区分を選択した場合(S1511:Y)、CPU401は、図6(a)の操作画面700aを操作部400に表示させる。第2用紙区分及び第3用紙区分のシートは、上記したとおり、印刷位置調整キャリブレーションでADF読み及び原稿台読みのいずれにも使用可能である。そのためにCPU401は、操作画面700aにより、ユーザにADF読みと原稿台読みとのいずれか一方を選択させる(S1512)。
ADF読みが選択された場合(S1512:Y)、CPU401は、ADF読みによる印刷位置調整キャリブレーションを行う(S1514)。原稿台読みが選択された場合(S1512:N)、CPU401は、原稿台読みによる印刷位置調整キャリブレーションを行う(S1515)。
第1用紙区分以又は第4用紙区分が選択された場合(S1511:N)、CPU401は、図6(d)の操作画面700dを操作部400に表示させる。第1用紙区分及び第4用紙区分のシートは、上記したとおり、印刷位置調整キャリブレーションでADF読みに使用できない。そのためにCPU401は、操作画面700dにより、ユーザに原稿台読みを選択させる(S1513)。CPU401は、原稿台読みによる印刷位置調整キャリブレーションを行う(S1515)。なお、CPU401は、第1用紙区分又は第4用紙区分のシートが印刷位置調整キャリブレーションでADF読みに使用できないために、操作画面700dを表示せずに、原稿台読みによる印刷位置調整キャリブレーションを行ってもよい。
以上の処理では、キャリブレーションの種類の選択後に、用紙区分の選択、ADF読みと原稿台読みの選択を行っているが、ADF読みと原稿台読みのいずれかを選択した上で、キャリブレーションの種類及び用紙区分が選択されてもよい。
このように本実施形態では、キャリブレーションの種類とシートの種類とに基づいて、ADFユニット220を用いたADF読みと原稿台読みとが決定される。或いは、ADF読みと原稿台読みのいずれを行うかにより、キャリブレーションの種類とシートの種類とを決定可能である。そのために、キャリブレーションの作業性を向上させつつ、キャリブレーション時の必要精度を確保することが可能となる。
(インライン方式で配置された画像読取装置600を用いる場合)
画像形成装置100は、リーダ200に代えてインライン方式で配置された画像読取装置を用いてキャリブレーションを行うことも可能である。具体的には、画像読取装置は、シートに印刷された画像の色、位置、及び倍率等の読取結果に基づいて画像の補正量を求める。画像の補正量は、画像形成装置100にフィードバックされる。なお、以下の説明では、インライン方式で配置されている画像読取装置を前提とするが、画像読取装置は、画像形成装置100の後段にオフライン方式で配置されていてもよい。
図18は、画像形成装置100の後段にインライン方式で配置された画像読取装置の構成図である。画像読取装置600は、画像形成装置100から排出されたシートを、搬送ローラ72により搬送経路71に搬送する。搬送経路71を挟んで2つのスキャナ76a、76bが配置される、スキャナ76aは、背景部材74aとの間をシートが搬送される間に、シートの一方の面から画像を読み取る。スキャナ76bは、背景部材74bとの間をシートが搬送される間に、シートの他方の面から画像を読み取る。画像読取装置600は、シートの読み取り時にユーザの作業が不要である。そのために、リーダ200を用いる場合よりもキャリブレーションの作業性が向上する。また、シートを一度搬送するだけで両面の画像を読み取ることができるために、読取時間が短縮される。
例えば、スキャナ76aは、シートのウラ面を読み取る位置に配置されている。スキャナ76bは、シートのオモテ面を読み取る位置に配置されている。この場合、スキャナ76aの読取結果は、位置調整キャリブレーションのウラ面の位置調整に利用される。スキャナ76bの読取結果は、階調補正キャリブレーション及び印刷位置調整キャリブレーションのオモテ面の位置調整に利用される。
画像読取装置600においても、ADFユニット220と同様に、シートの種類によって測定精度が異なる。例えば、薄紙と普通紙との違いによるスキャナ76a、76bとシートとの距離の差が測定精度に影響する。
図19は、画像読取装置600を用いたキャリブレーションの種類によって用紙区分を変更する処理を表すフローチャートである。
キャリブレーションは、ユーザが操作部400により階調補正キャリブレーション及び印刷位置調整キャリブレーションのいずれか一方を選択して、キャリブレーションの実行を指示することで開始される。CPU401は、この指示に基づいてキャリブレーションの種類を選択する(S1600)。
階調補正キャリブレーションを選択した場合(S1600:Y)、CPU401は、用紙区分を選択する(S1601)。階調補正キャリブレーションでは、第3用紙区分のシートのみが流し読みに使用可能である。そのためにCPU401は、第3用紙区分を選択する。CPU401は、第3用紙区分のシートにより、画像読取装置600を用いた階調補正キャリブレーションを行う(S1601)。
印刷位置調整キャリブレーションを選択した場合(S1600:N)、CPU401は、用紙区分を選択する(S1611)。印刷位置調整キャリブレーションでは、第2用紙区分及び第3用紙区分のシートが流し読みに使用可能である。用紙区分は、ユーザが操作部400により指示することで選択される。CPU401は、選択した用紙区分のシートにより、画像読取装置600を用いた印刷位置調整キャリブレーションを行う(S1612)。
以上の処理では、キャリブレーションの種類とシートの種類とに基づいて、画像読取装置600を用いた流し読みと原稿台読みとが決定される。そのために、キャリブレーションの作業性を向上させつつ、キャリブレーション時の必要精度を確保することが可能となる。
以上のように本実施形態の画像形成装置100は、シートを用いてキャリブレーションを行う際に、ADFユニット220を用いてテストチャートを搬送しながら、ドキュメントスキャナ210によりテスト画像を読み取ることができる。ADFユニット220で搬送するとキャリブレーションの精度が確保できない種類のシートでテストチャートを作成した場合、画像形成装置100は、原稿台ガラス102にテストチャートを固定してドキュメントスキャナ210によりテスト画像を読み取る。画像形成装置100は、テスト画像の読取結果に基づいてキャリブレーションを行う。ADFユニット220を用いることで、キャリブレーションの作業性が向上する。また、ADFユニット220を用いると精度が確保できない場合には、原稿台ガラス102にテストチャートを固定して読み取ることで、キャリブレーションの精度を確保することができる。

Claims (8)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    トレイに載置された原稿を搬送しながら読み取る第1読取モードと、原稿台に載置された原稿を読み取る第2読取モードとを含む複数の読取モードを実行可能な読取手段と、
    前記画像形成手段の画像形成条件を調整する複数のキャリブレーションのなかから実行予定のキャリブレーションを選択する選択手段と、
    前記選択手段の結果に基づき前記複数の読取モードのなかから選択可能な読取モードを決定する決定手段と、
    前記画像形成手段によりテスト画像を前記シートに形成させ、前記選択可能な読取モードとユーザ指示情報とに基づいて前記読取手段を制御し、前記読取手段から出力される前記シート上の前記テスト画像の読取結果に基づき前記画像形成条件を調整する制御手段と、を備えることを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、前記選択手段の結果と前記テスト画像が形成される前記シートに関する情報とに基づき、前記選択可能な読取モードを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数のキャリブレーションは、前記画像形成手段により形成される画像の濃度を調整する第1キャリブレーションと、前記画像形成手段により形成される画像の前記シート上の位置を調整する第2キャリブレーションとを含み、
    前記制御手段は、所定の紙種のシートを用いて前記第1キャリブレーションが実行される場合、前記第1読取モードの実行を許容し、
    前記制御手段は、前記所定の紙種のシートを用いて前記第2キャリブレーションが実行される場合、前記第1読取モードの実行を許容しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の種類のシートは、前記シートの坪量が所定範囲に含まれるシートであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記シートを搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路に設けられ、前記シートに形成されたテスト画像を読み取る読取手段と、
    前記画像形成手段の画像形成条件を調整する複数のキャリブレーションのなかから実行予定のキャリブレーションを選択する選択手段と、
    前記搬送手段に前記シートを搬送させながら前記読取手段に記シート上の前記テスト画像を読み取らせる第1読取モードと、前記搬送手段に前記シートの搬送を停止させて前記読取手段に記シート上の前記テスト画像を読み取らせる第2読取モードとを含む複数の読取モードのなかから、前記選択手段の結果に基づき選択可能な読取モードを決定する決定手段と、
    前記画像形成手段によりテスト画像を前記シートに形成させ、前記選択可能な読取モードとユーザ指示情報とに基づいて前記読取手段を制御し、前記読取手段から出力される前記シート上の前記テスト画像の読取結果に基づき前記画像形成条件を調整する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記決定手段は、前記選択手段の結果と前記テスト画像が形成される前記シートに関する情報とに基づき、前記選択可能な読取モードを決定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数のキャリブレーションは、前記画像形成手段により形成される画像の濃度を調整する第1キャリブレーションと、前記画像形成手段により形成される画像の前記シート上の位置を調整する第2キャリブレーションとを含み、
    前記制御手段は、所定の紙種のシートを用いて前記第1キャリブレーションが実行される場合、前記第1読取モードの実行を許容し、
    前記制御手段は、前記所定の紙種のシートを用いて前記第2キャリブレーションが実行される場合、前記第1読取モードの実行を許容しないことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の種類のシートは、前記シートの坪量が所定範囲に含まれるシートであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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