JP2021043492A - 電子機器 - Google Patents

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JP2021043492A
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守幸 土橋
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Kenji Tomura
憲司 渡村
文武 溝口
Fumitake Mizoguchi
文武 溝口
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Abstract

【課題】ディスプレイモジュールのESD対策を図ることができる電子機器を提供する。【解決手段】電子機器10は、筐体に支持されたディスプレイモジュール16と、筐体と電気的に接続された導電テープ46と、を備える。ディスプレイモジュール16は、縁部に導電部33bが設けられ、裏面28aが非導電性材料で覆われた表示部28と、表示部28の裏面28aに粘着剤40を用いて固定された金属製のシート状部材30と、を有する。シート状部材30は、縁部を導電部33bよりも外側に突出させることで、導電部33bと階段状に配置された突出部37bを有する。導電テープ46は、導電部33bと突出部37bとを電気的に接続している。【選択図】図4

Description

本発明は、ディスプレイモジュールを備えた電子機器に関する。
近年、タッチパネル式の液晶ディスプレイを有し、物理的なキーボードを持たないタブレット型PCやスマートフォン等の電子機器が急速に普及している。本出願人は、例えば特許文献1において、ディスプレイと、これを支持する支持プレートとをグランドテープで電気的に接続し、これによりディスプレイを筐体にグランドした構成を開示している。
特許第6535353号公報
上記特許文献1の構成では、ディスプレイと支持プレートとの間に金属製のシート状部材を設けている。このシート状部材は、ディスプレイの裏面と支持プレートの上面とに接触することで、筐体とグランドされている。ところが、仮に、シート状部材とディスプレイの裏面との間、或いはシート状部材と支持プレートの上面との間に非導電性材料が設置された構成が採用された場合は、シート状部材が電気的に浮いた状態となる。そうすると、外部から受けた静電気放電(ESD)の影響で、搭載された電子部品が悪影響を受ける懸念がある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、ディスプレイモジュールのESD対策を図ることができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る電子機器は、電子機器であって、筐体と、前記筐体に支持されたディスプレイモジュールと、前記筐体と電気的に接続された導電部材と、を備え、前記ディスプレイモジュールは、縁部に導電部が設けられ、裏面が第1の非導電性材料で覆われた表示部と、前記表示部の裏面に粘着剤を用いて固定された金属製のシート状部材と、を有し、前記シート状部材は、縁部を前記導電部よりも外側に突出させることで、前記導電部と階段状に配置された突出部を有し、前記導電部材は、前記導電部と前記突出部とを電気的に接続している。
このような構成によれば、ディスプレイモジュールは、表示部とシート状部材との間が第1の非導電性材料によって電気的に絶縁されている。しかしながら、導電部材が、階段状に配置された表示部の導電部と、シート状部材の突出部とを電気的に接続している。このため、ディスプレイモジュールは、表示部及びシート状部材が共にフレームグランドされ、そのESD対策が図られる。
前記導電部材は、一面に粘着層を有する金属製のテープ状部材であり、前記導電部材は、前記導電部の上面と、前記突出部の上面と、に順に貼り付けされることで、前記導電部と前記突出部とを電気的に接続した構成としてもよい。
さらに、前記筐体に固定され、その上面で前記ディスプレイモジュールの裏面を支持すると共に、前記筐体と電気的に接続された支持プレートを備え、前記シート状部材は、裏面が第2の非導電性材料で覆われており、前記導電部材は、前記支持プレートと電気的に接続されることで、該支持プレートを介して前記筐体と電気的に接続された構成としてもよい。
前記ディスプレイモジュールは、タッチパネルを有し、前記支持プレートの下面には、前記タッチパネルを制御する制御基板が取り付けられており、前記導電部材は、前記制御基板に設けられた導電パッドに接続され、該導電パッドを介して前記支持プレートと電気的に接続された構成としてもよい。
前記シート状部材は、前記表示部の裏面に粘着剤を用いて固定された第1シートと、該第1シートの裏面に粘着剤を用いて固定され、裏面が第2の非導電性材料で覆われた第2シートと、を有し、前記突出部は、前記第1シートの縁部を前記導電部よりも外側に突出させた第1突出部と、前記第2シートの縁部を前記第1突出部よりも外側に突出させた第2突出部と、を有し、前記導電部材は、前記導電部と、前記第1突出部と、前記第2突出部と、を電気的に接続した構成としてもよい。
前記導電部材は、一面に粘着層を有する金属製のテープ状部材であり、前記導電部材は、前記導電部の上面と、前記第1突出部の上面と、前記第2突出部の上面と、に順に貼り付けされることで、前記導電部と前記突出部とを電気的に接続した構成としてもよい。
前記シート状部材の前記突出部には、孔部が形成されており、さらに、前記孔部を通して前記突出部を前記筐体に締結する金属ねじを備え、前記導電部材は、前記金属ねじを介して前記筐体と電気的に接続された構成としてもよい。
前記筐体は、互いに電気的に接続された第1筐体と第2筐体とを相対的に回動可能に連結した構成であり、前記ディスプレイモジュールは、前記第1筐体と前記第2筐体とに亘って設けられると共に、前記第1筐体と前記第2筐体が相対的に回動することに応じて折り曲げられる折曲領域を有し、前記導電部材は、前記ディスプレイモジュールにおける前記折曲領域以外の部分に設けられた前記導電部に接続された構成としてもよい。そうすると、ディスプレイモジュールでのグランド構造が、その折曲動作に影響を及ぼすことを回避できる。
本発明の上記態様によれば、ディスプレイモジュールのESD対策を図ることができる。
図1は、一実施形態に係る電子機器を閉じて収納形態とした状態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す電子機器を開いて使用形態とした状態を模式的に示す斜視図である。 図3は、図2に示す電子機器の内部構造を模式的に示す側面断面図である。 図4は、ディスプレイモジュール及び第2支持プレートの一縁部及びその周辺部を拡大して模式的に示す側面断面図である。 図5は、ディスプレイモジュールの構成例を模式的に示す平面図である。 図6は、変形例に係るシート状部材を用いたディスプレイモジュール及び第2支持プレートの縁部及びその周辺部を拡大した模式的な側面断面図である。 図7は、変形例に係るディスプレイモジュール及び第2支持プレートの縁部及びその周辺部を拡大した模式的な側面断面図である。
以下、本発明に係る電子機器について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器10を閉じて収納形態とした状態を示す斜視図である。図2は、図1に示す電子機器10を開いて使用形態とした状態を模式的に示す斜視図である。図3は、図2に示す電子機器10の内部構造を模式的に示す側面断面図である。
図1及び図2に示すように、電子機器10は、第1筐体12A及び第2筐体12Bと、背表紙部材14と、ディスプレイモジュール16とを備える。本実施形態では、電子機器10として本のように折り畳み可能なタブレット型PCを例示する。
各筐体12A,12Bは、それぞれ背表紙部材14に対応する辺以外の3辺に側壁を起立形成した矩形の板状部材である。各筐体12A,12Bは、例えばステンレスやマグネシウム、アルミニウム等の金属板、或いは炭素繊維等の強化繊維を含む繊維強化樹脂板等の導体で構成される。ディスプレイモジュール16は、筐体12A,12Bの内面12Ac,12Bc間に亘るように設けられている。ディスプレイモジュール16は、その裏面16aが第1支持プレート18A及び第2支持プレート18Bに支持され、これにより筐体12A,12Bに支持されている。
筐体12A,12Bは、互いに隣接して配置されている。筐体12A,12B間は、互いの隣接縁部である一縁部12Aa,12Baの両端部に設けられた一対のヒンジ機構19,19を介して連結されている。ヒンジ機構19は、筐体12A,12B間を図1に示す収納形態と図2に示す使用形態とに相対的に回動可能に連結している。図3中に1点鎖線で示す線Cは、筐体12A,12Bの折り畳み動作の中心となる折曲中心Cを示している。各筐体12A,12Bは、背表紙部材14側の一縁部12Aa,12Baがヒンジ側端部となる。各筐体12A,12Bは、背表紙部材14側とは反対側の他縁部12Ab,12Bbが開放端部となる。
以下、図1及び図2に示すように、電子機器10について、筐体12A,12Bの並び方向をX方向、X方向に直交する方向、つまり一縁部12Aa,12Baに沿った方向をY方向と呼んで説明する。
ヒンジ機構19は、例えば各筐体12A,12Bの一縁部12Aa,12Baの長手方向(Y方向)両端部のそれぞれに配置され、ディスプレイモジュール16の外周縁部の外側に位置している。電子機器10は、筐体12A,12B間が回動すると、これに応じてディスプレイモジュール16の折曲領域16bがその表面16cを中心とし円弧状に折り曲げられる。折曲領域16bは、ディスプレイモジュール16のX方向中央部でY方向に沿って延びた帯状の領域である。
ディスプレイモジュール16は、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイである。図3に示すように、タッチパネル21は、例えばデジタイザペン等のペン入力装置によるタッチ操作と、人の指先によるタッチ操作とに対応している静電容量方式である。ディスプレイモジュール16は、例えば柔軟性の高いペーパー構造を持った有機EL等のフレキシブルディスプレイである。ディスプレイモジュール16は、筐体12A,12Bの開閉動作に伴って開閉する。ディスプレイモジュール16は、その表面16cの外周縁部にベゼル部材23が配設される。ベゼル部材23は、ディスプレイモジュール16の表面の表示領域(アクティブ領域)R1を除く外周縁部の非表示領域(非アクティブ領域)R2を覆っている。タッチパネル21におけるタッチ操作の有効領域は、ディスプレイモジュール16の表示領域R1と同一範囲に形成されている。
ディスプレイモジュール16は、例えば図3に示すように支持プレート18A,18Bの外周端面に突設された取付片24を介して筐体12A,12Bに位置決め固定される。取付片24は、支持プレート18A,18Bの隣接する一縁部18Aa,18Ba以外の外周縁部の適宜箇所に複数設けられている。取付片24は、例えば内面12Ac,12Bcに設けられたボス部25に対して金属ねじ26を用いて固定される。これにより第1支持プレート18Aは、第1筐体12Aの内面12Ac上に固定され、第2支持プレート18Bは、第2筐体12Bの内面12Bcに固定される。
各筐体12A,12Bと支持プレート18A,18Bとに挟まれた筐体内部空間には、基板、CPU等の各種半導体チップ、通信モジュール、バッテリ装置、冷却装置等の各種部品が取付固定されている。
背表紙部材14は、可撓性を持った薄い板状部材で形成され、電子機器10を折り畳んだ際の背表紙となる。背表紙部材14は一縁部12Aa,12Ba間を内側から覆うように筐体12A,12B間に亘って設けられている。図1に示すように、電子機器10は、収納形態で生じる筐体12A,12Bの一縁部12Aa,12Ba間の隙間を覆うことで、内部のディスプレイモジュール16や各種部品が露呈することを防止している。
次に、支持プレート18A,18Bの構成例を説明する。図3に示すように、各支持プレート18A,18Bは、薄いプレート状部材である。支持プレート18A,18Bは、その上面18Ab,18Bbでディスプレイモジュール16を支持している。各支持プレート18A,18Bは、それぞれ各筐体12A,12Bに支持され、折曲中心Cを中心として本のように開閉される。支持プレート18A,18Bは、使用形態では、隣接する一縁部18Aa,18Ba同士が当接する(図3参照)。支持プレート18A,18Bは、収納形態では、一縁部18Aa,18Ba同士が離間する。
支持プレート18A,18Bは、例えばステンレス等の金属板、或いは炭素繊維等の強化繊維を含む繊維強化樹脂板等で構成された導体である。支持プレート18A,18Bは、導体である金属ねじ26を介して筐体12A,12Bに固定されることで、それぞれ筐体12A,12Bと電気的に接続されている。支持プレート18A,18B間は、図示しない電線等で電気的に接続されもよい。
次に、ディスプレイモジュール16の構成例を説明する。図4は、ディスプレイモジュール16及び第2支持プレート18Bの一縁部及びその周辺部を拡大して模式的に示す側面断面図である。図5は、ディスプレイモジュール16の構成例を模式的に示す平面図である。
図4に示すように、ディスプレイモジュール16は、複数の要素を積層した積層構造である。本実施形態のディスプレイモジュール16は、表示部28と、その下に積層されたシート状部材30と、を有する。
表示部28は、実際に映像等を表示するディスプレイである。表示部28は、上から下に向かって順に、透明電極層32と、発光層33と、補助シート34と、を積層した構造である。
透明電極層32は、例えば透明電極を含む透明フィルムである。発光層33は、例えばRGB有機EL発光部である。発光層33は、導体である。補助シート34は、透明電極層32や発光層33を適正な曲率で折曲動作させるための補助部材である。補助シート34は、非導電性材料、例えば樹脂材料で形成され、可撓性を持ったシートである。補助シート34は、一般的にはポリイミド(PI)やポリエチレンテレフタレート(PET)で形成される。図4及び図5に示すように、表示部28は、発光層33の一縁部33aを透明電極層32の一縁部32aよりも外側に突出させた導電部33bを有する。これにより導電部33bは、導電性を有し、その上面33cが外部に露出している。導電部33bは、表示部28の四辺のうちの一辺以上に設けられればよく、一辺の長手方向で一部のみに設けられてもよい。
シート状部材30は、上から下に向かって順に、第1シート36と、第2シート37と、樹脂層38と、を積層した構造である。
第1シート36は、表示部28の裏面28a、つまり補助シート34の裏面に粘着剤40を介して粘着固定されている。第1シート36は、薄い金属製シートであり、例えばステンレス製である。粘着剤40は、例えば両面テープである。第1シート36は、その一縁部36aを発光層33の一縁部33aよりもさらに外側に突出させた第1突出部36bを有する。これにより第1突出部36bは、導電性を有し、その上面36dが外部に露出している。
第2シート37は、第1シート36の裏面36cに粘着剤41を介して粘着固定されている。第2シート37は、薄い金属製シートであり、例えばステンレス製である。粘着剤41は、例えば両面テープである。本実施形態の第2シート37は、その全域に多数の孔部が貫通形成されたパンチングメタル状のシートである。第2シート37は、その一縁部37aを第1シート36の一縁部36aよりもさらに外側に突出させた第2突出部37bを有する。これにより第2突出部37bは、導電性を有し、その上面37dが外部に露出している。突出部36b,37bは、ディスプレイモジュール16の四辺のうちの一辺以上に設けられればよく、一辺の長手方向で一部のみに設けられてもよい。
樹脂層38は、第2シート37の裏面37cを覆うように設けられている。樹脂層38は、シリコーン樹脂等の非導電性材料で形成されている。本実施形態のシート状部材30は、第2シート37がパンチングメタル状のシートであるため、その多数の孔部を塞ぐように樹脂層38を設けている。第2シート37が孔部を持たない構成である場合等には、樹脂層38は、省略されてもよい。
このようなディスプレイモジュール16は、その裏面16a、つまりシート状部材30(樹脂層38)の裏面30aが、粘着剤42を介して支持プレート18A,18Bの上面18Ab,18Bbに粘着固定されている。粘着剤42は、例えば両面テープである。
図3及び図4中の参照符号44は、タッチパネル21の制御基板(タッチIC)である。制御基板44は、図中に破線で示すフレキシブル基板45を介してタッチパネル21と接続されている。本実施形態の場合、制御基板44は、第2支持プレート18Bの下面18Bcに取り付けられている。このため、フレキシブル基板45は、ディスプレイモジュール16の一縁部を回り込むように折り曲げられて、タッチパネル21から制御基板44まで繋がれている。図示はしないが、表示部28を制御する制御基板についても、例えば支持プレート18A,18Bの下面側に設けられ、フレキシブル基板を介して表示部28と接続される。なお、図5は、フレキシブル基板45を折り曲げずに、そのままX方向に沿って延ばした状態を図示しており、後述する導電テープ46についても同様に図示している。
次に、ディスプレイモジュール16及びその周辺部でのESD対策の構成例について説明する。
上記の通り、本実施形態のディスプレイモジュール16は、第1に、表示部28の裏面28aが非導電性材料である補助シート34で形成されている。第2に、シート状部材30の裏面30aが非導電性材料である樹脂層38で形成されている。このため、導体である表示部28及びシート状部材30が、筐体12A,12Bに対して電気的に浮いた状態にある。上記第1の構成に対しては、例えば発光層33の一縁部33aに導電シート等を接続し、この導電シートを介して表示部28をフレームグランドすることが考えられる。しかしながら、この方法では、上記第2の構成に係るシート状部材30がグランドされない。導電シートが接続される発光層33とシート状部材30と間にには、補助シート34が介在しているからである。そこで、例えば第1シート36と第2シート37との間の粘着剤41の縁部を切り欠いて隙間を形成し、この隙間に導電シート等を挿入し、シート状部材30をフレームグランドすることも考えられる。しかしながら、粘着剤41の厚みは、例えば25μm〜50μm程度であり、一般的な導電シートの厚みは、例えば100μm程度である。このため、粘着剤41の厚み分しかない隙間に導電シートを挿入することは困難である。
そこで、本実施形態の電子機器10は、以下のグランド構造を構築することでディスプレイモジュール16でのESD対策を図っている。すなわち、当該電子機器10は、図4に示すように、発光層33の一縁部33aと、第1シート36の一縁部36aと、第2シート37の一縁部37aと、を下層になるほど外側へと突出させた構成としている。これにより、各一縁部33a,36a,37aに設けた導電部33b、第1突出部36b及び第2突出部37bは、階段状に配置されている。そして、これら導電部33b及び突出部36b,37bの上面33c,36d,37dをなぞるように、導電テープ46の一端側部分を階段状に貼り付けている。導電テープ46は、アルミニウムや銅で形成され、一面に粘着層が形成されたテープ状の導電部材である。導電部材としては、導電テープ46以外、例えば電線等を用いてもよい。但し、導電テープ46の方が、電線等よりも各導体への接続が容易であるため好ましい。
一方、導電テープ46の他端側部分は、最も下にある第2シート37の一縁部37aから下に折り曲げられて第2支持プレート18Bの外端面を回り込み、制御基板44に接続されている。具体的には、導電テープ46は、制御基板44の下面に設けた第1導電パッド44aに接続されている。なお、第1導電パッド44aは、制御基板44の上面に設けた第2導電パッド44bと電気的に接続されている。そして、第2導電パッド44bは、導体である第2支持プレート18Bの下面18Bcと電気的に接続されている。
このように、ディスプレイモジュール16の表示部28、第1シート36及び第2シート37は、導電テープ46を介して第2支持プレート18Bと電気的に接続され、第2筐体12Bとも電気的に接続されてフレームグランドされている。その結果、当該電子機器10は、ディスプレイモジュール16のESD対策が構築されている。
すなわち、当該電子機器10のディスプレイモジュール16は、導体である表示部28とシート状部材30との間が補助シート34によって電気的に絶縁されている。しかしながら、導電テープ46が、階段状に配置された導電部33b及び突出部36b,37bを電気的に接続している。このため、シート状部材30が、樹脂層38を有するか否か、或いはディスプレイモジュール16が支持プレート18A,18Bで支持されているか否かに関わらず、ディスプレイモジュール16を確実にフレームグランドすることができる。特に、本実施形態の場合は、シート状部材30の裏面30aが樹脂層38で構成されているため、導電テープ46を用いて導電部33b及び突出部36b,37bを接続する構成はより好適である。
特に、当該電子機器10は、左右の筐体12A,12B間を回動可能に連結した構造であり、ディスプレイモジュールも折曲領域16bを介して折り曲げられる。このため、図5に示すように、導電テープ46は、ディスプレイモジュール16における折曲領域16b以外の部分に設けられ、この部分で導電部33bに接続されている。その結果、ディスプレイモジュール16でのグランド構造が、その折曲動作に影響を及ぼすことを回避できる。
当該電子機器10では、第2支持プレート18Bの下面18Bc側に取り付けた制御基板44を介して導電テープ46をフレームグランドしている。このため、導電テープ46は、最小限の長さで確実に第2支持プレート18Bを介してフレームグランドすることができる。その結果、当該電子機器10は、導電テープ46の材料費を低減でき、さらに導電テープ46の設置作業が容易となる。なお、導電テープ46は、例えば他端側部分を第2支持プレート18Bに直接的に接続してもよい。また、導電テープ46は、例えば他端側部分を制御基板44や第2支持プレート18Bを介さず直接的に又は別の部材を介して間接的に筐体12A,12Bに接続してもよい。この場合、支持プレート18A,18Bは省略されてもよい。
図4に示すシート状部材30は、2枚のシート36,37を積層した構成であるが、その枚数は変更してもよい。例えば、図6に示すシート状部材30Aは、第2シート37(第1シート36でもよい)と、樹脂層38とを積層した構成であり、上記したシート状部材30よりも1層少ない構成である。このため、図6に示す構成例の場合、導電テープ46は、導電部33bの上面33cと、第2突出部37bの上面37dと、に階段状に貼り付けられた後、第1導電パッド44aに接続される。従って、シート状部材30Aを用いたディスプレイモジュール16においても、表示部28及び第2シート37をフレームグランドすることができる。
上記したディスプレイモジュール16は、導電テープ46の他端側部分を制御基板44に接続することで、表示部28及びシート状部材30(30A)をフレームグランドしているが、この構成は変更してもよい。例えば、図7に示すディスプレイモジュール16Aは、第2シート37が一縁部37aに代えて突出片50を有する。ディスプレイモジュール16Aは、突出片50に接続した導電テープ46を金属ねじ52を介して第2筐体12Bと電気的に接続している。図7では、制御基板44やフレキシブル基板45の図示を省略している。図7中の1点鎖線で囲んだ部分拡大図は、突出片50及びその周辺部の模式的な平面図であり、金属ねじ52の図示は省略している。
具体的には、突出片50は、第2シート37の縁部の一部を、第1シート36の一縁部36a及び第2支持プレート18Bの縁部よりも外側に突出させた舌状の板片である。シート状部材30は、突出片50の下にある樹脂層38を除去している。突出片50には、孔部50aが形成されている。突出片50の上面50bには、導電部33b及び第1突出部36bと接続された導電テープ46が接続される。第2筐体12Bの内面12Bcには上に向けて突出したボス部54が設けられている。金属ねじ52は、孔部50aを挿通し、ボス部54に形成された雌ねじ穴54aに螺合する。これにより金属ねじ52は、導電テープ46及び第2シート37を第2筐体12Bに締結している。突出片50の下面は、ボス部54の上面に当接する。
従って、このようなディスプレイモジュール16Aでは、表示部28及びシート状部材30と電気的に接続された導電テープ46が、金属ねじ52や突出片50を介して第2筐体12Bと電気的に接続される。このため、ディスプレイモジュール16Aを用いた構成においても、表示部28及びシート状部材30をフレームグランドすることができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、シート状部材30(30A)は、ディスプレイモジュール16のX方向で両側の短辺のそれぞれに外側に突出した突出部36b,37bを設けた構成を例示した。この際、導電テープ46は、ディスプレイモジュール16のX方向両側にそれぞれ設置してもよい。突出部36b,37bは、X方向で一方側の短辺のみに設けてもよい。
上記では、電子機器10として、折り畳み構造のタブレット型PCを例示した。しかしながら、電子機器10は、携帯電話、スマートフォン、電子手帳又は携帯用ゲーム機等であってもよい。また、電子機器10は、折り畳み構造ではない一枚板状のタブレット型PC、スマートフォン、或いは単独のディスプレイ装置等であってもよい。このような構成の場合、例えば図3中の左右の筐体12A,12B及び支持プレート18A,18Bをそれぞれ一体化したような構成とすればよい。
上記では、本のように二つ折りに折り畳み可能な電子機器10を例示したが、折り畳み型の電子機器としては、同形の筐体同士を二つ折りに折り畳む構成以外、例えば大形の筐体の左右縁部にそれぞれ小形の筐体を折り畳み可能に連結した観音開きの構成、1つの筐体の左右縁部にそれぞれ折り畳み方向の異なる筐体を連結したS型の折り畳み構成、大形の筐体の左右一方の縁部に小形の筐体を折り畳み可能に連結したJ型の折り畳み構成等、各種構成を例示でき、筐体の連結数は4以上としてもよい。
10 電子機器
12A 第1筐体
12B 第2筐体
16,16A ディスプレイモジュール
18A 第1支持プレート
18B 第2支持プレート
21 タッチパネル
26,52 金属ねじ
28 表示部
30,30A シート状部材
32 透明電極層
33 発光層
33b 導電部
34 補助シート
36 第1シート
36b 第1突出部
37 第2シート
37b 第2突出部
38 樹脂層
40〜42 粘着剤
44 制御基板
46 導電テープ
50 突出片

Claims (8)

  1. 電子機器であって、
    筐体と、
    前記筐体に支持されたディスプレイモジュールと、
    前記筐体と電気的に接続された導電部材と、
    を備え、
    前記ディスプレイモジュールは、縁部に導電部が設けられ、裏面が第1の非導電性材料で覆われた表示部と、前記表示部の裏面に粘着剤を用いて固定された金属製のシート状部材と、を有し、
    前記シート状部材は、縁部を前記導電部よりも外側に突出させることで、前記導電部と階段状に配置された突出部を有し、
    前記導電部材は、前記導電部と前記突出部とを電気的に接続していることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記導電部材は、一面に粘着層を有する金属製のテープ状部材であり、
    前記導電部材は、前記導電部の上面と、前記突出部の上面と、に順に貼り付けされることで、前記導電部と前記突出部とを電気的に接続していることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2に記載の電子機器であって、
    さらに、前記筐体に固定され、その上面で前記ディスプレイモジュールの裏面を支持すると共に、前記筐体と電気的に接続された支持プレートを備え、
    前記シート状部材は、裏面が第2の非導電性材料で覆われており、
    前記導電部材は、前記支持プレートと電気的に接続されることで、該支持プレートを介して前記筐体と電気的に接続されていることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3に記載の電子機器であって、
    前記ディスプレイモジュールは、タッチパネルを有し、
    前記支持プレートの下面には、前記タッチパネルを制御する制御基板が取り付けられており、
    前記導電部材は、前記制御基板に設けられた導電パッドに接続され、該導電パッドを介して前記支持プレートと電気的に接続されていることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記シート状部材は、前記表示部の裏面に粘着剤を用いて固定された第1シートと、該第1シートの裏面に粘着剤を用いて固定され、裏面が第2の非導電性材料で覆われた第2シートと、を有し、
    前記突出部は、前記第1シートの縁部を前記導電部よりも外側に突出させた第1突出部と、前記第2シートの縁部を前記第1突出部よりも外側に突出させた第2突出部と、を有し、
    前記導電部材は、前記導電部と、前記第1突出部と、前記第2突出部と、を電気的に接続していることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記導電部材は、一面に粘着層を有する金属製のテープ状部材であり、
    前記導電部材は、前記導電部の上面と、前記第1突出部の上面と、前記第2突出部の上面と、に順に貼り付けされることで、前記導電部と前記突出部とを電気的に接続していることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記シート状部材の前記突出部には、孔部が形成されており、
    さらに、前記孔部を通して前記突出部を前記筐体に締結する金属ねじを備え、
    前記導電部材は、前記金属ねじを介して前記筐体と電気的に接続されていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子機器であって、
    前記筐体は、互いに電気的に接続された第1筐体と第2筐体とを相対的に回動可能に連結した構成であり、
    前記ディスプレイモジュールは、前記第1筐体と前記第2筐体とに亘って設けられると共に、前記第1筐体と前記第2筐体が相対的に回動することに応じて折り曲げられる折曲領域を有し、
    前記導電部材は、前記ディスプレイモジュールにおける前記折曲領域以外の部分に設けられた前記導電部に接続されていることを特徴とする電子機器。
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