JP2021043396A - クラッドモードストリッパ、レーザ装置、及びクラッドモードストリッパの製造方法 - Google Patents

クラッドモードストリッパ、レーザ装置、及びクラッドモードストリッパの製造方法 Download PDF

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Tatsuya Yamamoto
達也 山本
内山 圭祐
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Abstract

【課題】クラッドモード光の除去効率が改善されるとともに信頼性が向上し得るクラッドモードストリッパ、クラッドモードストリッパを備えるレーザ装置、及びクラッドモードストリッパの製造方法を提供する。【解決手段】クラッドモードストリッパ100は、コア及びクラッド102を含む光ファイバ100Pと、クラッドの屈折率以上の屈折率を有し、光ファイバの長手方向に垂直な断面視においてクラッドの外周面102Sの第1部分に接する被覆103と、を備える。外周面のうち被覆が接しない第2部分には空気が接している。被覆は長手方向に対して傾斜して外周面に沿って延在する傾斜延在部103Tを含む。断面視における外周面のうち傾斜延在部が接する部分の比率は断面の長手方向における位置によらず同一である。【選択図】図3

Description

本発明は、クラッドモードストリッパ、レーザ装置、及びクラッドモードストリッパの製造方法に関する。
光ファイバのクラッドを伝搬するクラッドモード光は、光ファイバを覆う被覆に吸収されることで、当該被覆を発熱させるおそれがあるため、当該クラッドモード光をクラッドから除去することが行われている。クラッドモード光を除去する手段として、クラッドモードストリッパが挙げられる。例えば、下記特許文献1には、このようなクラッドモードストリッパの一例が記載されている。このクラッドモードストリッパは、クラッドモードストリッパが設けられる位置において光ファイバのクラッドの全周が被覆から露出され、当該露出されたクラッドの全周に亘ってクラッドよりも高屈折率の樹脂で覆われた構成を有している。
また、例えば下記特許文献2には、クラッドモードストリッパの他の例が記載されている。このクラッドモードストリッパでは、露出されたクラッドの外周面の一部に長手方向に沿って直線状に延在する高屈折率樹脂が設けられる。
特許第6298160号公報 特開2016−31523号公報
上記特許文献1に記載されたクラッドモードストリッパでは、露出されたクラッドの全周が高屈折率樹脂で覆われるため、クラッドモード光を効率よく除去し得る。しかし、このようなクラッドモードストリッパでは、クラッドモード光がクラッドの全周から高屈折率樹脂に一気に漏洩し得るため、高屈折率樹脂が発熱し易い傾向があり、信頼性が向上し難い。
これに対し、上記特許文献2に記載されたクラッドモードストリッパは、光ファイバの断面視において高屈折率樹脂がクラッドの一部に接するように構成されるため、クラッドの全周からクラッドモード光が漏洩することが抑制される。このため、高屈折率樹脂に漏洩する光量を減らすことができ、信頼性が向上し易い。しかし、上記特許文献2に記載されたクラッドモードストリッパでは、高屈折率樹脂が長手方向に沿って直線状に延在しているため、クラッドモード光を除去可能な周方向の範囲が限定される。このため、クラッドモード光の除去効率の点で改善の余地がある。
そこで、本発明は、クラッドモード光の除去効率が改善されるとともに信頼性が向上し得るクラッドモードストリッパ、当該クラッドモードストリッパを備えるレーザ装置、及び上記クラッドモードストリッパの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明のクラッドモードストリッパは、コア及び当該コアを囲うクラッドを含む光ファイバと、前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有し、前記光ファイバの長手方向に垂直な断面視において前記クラッドの外周面の一部に接する高屈折率部と、を備え、前記外周面のうち前記高屈折率部が接しない部分には、前記クラッドよりも低い屈折率を有する低屈折率媒質が接しており、前記高屈折率部は、前記長手方向に対して傾斜して前記外周面に沿って延在する傾斜延在部を含み、前記断面視における前記外周面のうち前記傾斜延在部が接する部分の比率が、前記断面の前記長手方向における位置によらず同一であることを特徴とするものである。
上記クラッドモードストリッパでは、上記断面視において高屈折率部がクラッドの外周面の一部に接しており、かつ、上記外周面のうち高屈折率部が接しない部分が低屈折率媒質に接しているため、クラッドモード光が漏洩する領域が、高屈折率部が接する部分であるクラッドの一部に限定される。このため、高屈折率部に漏洩したクラッドモード光が高屈折率部において熱に変わる場合でも、高屈折率部が発熱することが抑制される。したがって、上記特許文献1のようにクラッドの全周からクラッドモード光が漏洩する場合に比べて、クラッドモードストリッパの信頼性が向上し得る。さらに、高屈折率部には、光ファイバの長手方向に対して傾斜してクラッドの外周面に沿って延在する傾斜延在部が含まれる。この傾斜延在部は、上記長手方向に垂直な断面視における上記外周面に所定の比率で接しており、当該比率は上記断面の長手方向における位置によらず同一である。このような傾斜延在部によって、クラッドモード光が長手方向に沿って漏洩するだけでなく、クラッドモード光が漏洩する周方向における範囲が、上記特許文献2のように高屈折率部が長手方向に沿って直線状に延在している場合に比べて広がり得る。このため、クラッドモード光の除去効率が改善され得る。
また、前記断面視において、前記外周面のうち前記高屈折率部に接する部分の比率が、前記外周面のうち前記低屈折率媒質に接する部分の比率よりも大きくてもよい。
この場合、外周面のうち高屈折率部に接する部分の比率が当該外周面のうち低屈折率媒質に接する部分の比率以下である場合に比べて、高屈折率部に漏洩するクラッドモード光の量が多くなり得、クラッドモード光の除去効率がより改善し得る。
あるいは、前記断面視において、前記外周面のうち前記高屈折率部に接する部分の比率が、前記外周面のうち前記低屈折率媒質に接する部分の比率よりも小さくてもよい。
この場合、外周面のうち高屈折率部に接する部分の比率が当該外周面のうち低屈折率媒質に接する部分の比率以上である場合に比べて、高屈折率部に漏洩するクラッドモード光の量が減るため、高屈折率部の発熱が抑制され得る。その結果、クラッドモードストリッパの信頼性がより向上し得る。
また、前記傾斜延在部は、前記外周面の1/8周以上に亘って延在することが好ましい。
この場合、傾斜延在部が延在する長さが上記外周面の1/8周よりも短い場合に比べて、クラッドモード光が漏洩する範囲が長手方向及び周方向に広がるため、クラッドモード光の除去効率が改善し得る。
また、前記傾斜延在部は螺旋状に延在することがより好ましい。
この場合、クラッドモード光が漏洩する範囲が長手方向及び周方向にさらに広がり得、クラッドモード光の除去効率がさらに改善し得る。
また、前記光ファイバは前記クラッドを囲う被覆をさらに備え、前記被覆が前記高屈折率部であってもよい。
このような構成により、光ファイバが備える被覆が高屈折率部とされるため、低コスト化されたクラッドモードストリッパが実現され得る。
また、本発明のクラッドモードストリッパは、前記光ファイバ及び前記高屈折率部が収容される空間を有する筐体をさらに備え、前記空間には、前記クラッドよりも低い屈折率を有する熱伝導性の低屈折率樹脂が前記低屈折率媒質として充填されてもよい。
このような構成によれば、高屈折率部に漏洩したクラッドモード光が高屈折率部において熱に変わった場合、当該熱は、熱伝導性の低屈折率樹脂を介して筐体に伝わり、この筐体を介して外部に放熱され得る。このため、この構成によれば、高屈折率部の発熱が効果的に抑制され得る。
あるいは、本発明のクラッドモードストリッパは、前記光ファイバ及び前記低屈折率媒質が収容される空間を有する筐体をさらに備え、前記低屈折率媒質は、前記クラッドを囲う外側クラッド又は前記クラッドを囲う前記光ファイバの被覆であり、前記空間のうち前記光ファイバ及び前記低屈折率媒質を除く領域には、前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する高屈折率樹脂が前記高屈折率部として充填されてもよい。
このような構成によれば、高屈折率部である高屈折率樹脂に漏洩したクラッドモード光は、当該高屈折率樹脂を伝搬して筐体に達し、当該筐体において熱に変わり得る。したがって、この構成によれば、クラッドモード光が熱に変わる位置を光ファイバから離すことができ、信頼性がより高まり得る。また、上記熱は筐体に伝わって当該筐体を介して外部に放熱され得る。よって、高屈折率部の発熱が効果的に抑制され得る。
また、上記目的の達成のため、本発明のレーザ装置は、光を出射する光源と、前記光源に光学的に接続される上記いずれかに記載のクラッドモードストリッパと、を備えることを特徴とするものである。
このレーザ装置は、上記のようなクラッドモードストリッパを備えるため、当該レーザ装置が備える光ファイバを伝搬するクラッドモード光の除去効率が改善され得る。また、上記クラッドモードストリッパの信頼性が向上し得るため、クラッドモードストリッパの信頼性低下に起因してレーザ装置の耐用期間が短くなることが抑制され得る。
また、上記目的の達成のため、本発明のクラッドモードストリッパの製造方法は、コアと前記コアを囲うクラッドと前記クラッドを囲う被覆とを有する光ファイバの長手方向に垂直な断面視において前記クラッドの外周面の一部が露出するように前記被覆を除去する被覆除去工程を備え、前記被覆除去工程では、前記被覆を剥ぎ取り可能な剥取工具を前記被覆に挿入した後、前記剥取工具を前記光ファイバに対して前記長手方向に沿って相対移動させるとともに、前記剥取工具を少なくとも一時的に前記光ファイバの軸中心に相対回転させ、前記被覆は、前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有することを特徴とするものである。
このクラッドモードストリッパの製造方法では、クラッドの屈折率以上の屈折率を有する被覆を含む光ファイバが使用される。この製造方法における被覆除去工程では、断面視においてクラッドの外周面の一部が露出するように、クラッドの屈折率以上の屈折率を有する被覆が除去される。その結果、光ファイバに被覆の除去された溝が形成される。具体的には、このような溝は、例えば刃などの被覆を剥ぎ取り可能な剥取工具によって形成される。このように、高屈折率樹脂からなる被覆が除去される結果、残存している被覆がクラッドモード光を除去する高屈折率部となり、上記溝内の空気が低屈折率媒質となる。また、この被覆除去工程では、光ファイバの長手方向に沿って剥取工具を光ファイバに対して相対移動させるとともに、当該剥取工具を少なくとも一時的に光ファイバの軸中心に相対回転させるため、上記溝の少なくとも一部が光ファイバの長手方向に対して斜めに形成され、残存した被覆の少なくとも一部が上記長手方向に対して斜めに延在する。すなわち、長手方向に対して傾斜してクラッドの外周面に沿って延在する傾斜延在部が高屈折率部に形成される。また、上述のように、上記溝は、刃などの剥取工具によって形成されるため、この溝の溝幅は、使用する剥取工具の刃先の幅に応じた長さとなり、溝の延在方向に沿って同一の幅になり得る。言い換えれば、この溝が形成された部分では、光ファイバの長手方向に垂直な断面視における上記外周面のうち被覆が除去された部分の比率が、断面の長手方向における位置によらず同一になり得る。したがって、この溝が形成された部分では、上記断面視における上記外周面のうち被覆が接する部分の比率が、断面の長手方向における位置によらず同一になり得る。
したがって、このクラッドモードストリッパの製造方法によれば、コア及び当該コアを囲うクラッドを含む光ファイバと、当該クラッドの屈折率以上の屈折率を有し、上記長手方向に垂直な断面視において上記クラッドの外周面の一部に接する高屈折率部と、を備え、上記外周面のうち上記高屈折率部が接していない部分には、上記クラッドよりも低い屈折率を有する低屈折率媒質が接しており、上記高屈折率部は、上記長手方向に対して傾斜して上記外周面に沿って延在する傾斜延在部を含み、上記断面視における上記外周面のうち上記傾斜延在部が接する部分の比率が、上記断面の長手方向における位置によらず同一であるクラッドモードストリッパを製造し得る。
また、このクラッドモードストリッパの製造方法によれば、被覆が予め高屈折率に形成された光ファイバが使用されるため、被覆を剥いた後に高屈折率樹脂をクラッドに塗布する工程を省略することができる。
また、上記目的の達成のため、本発明のクラッドモードストリッパの製造方法は、コアと前記コアを囲うクラッドと前記クラッドを囲う被覆とを有する光ファイバの長手方向に垂直な断面視において前記クラッドの外周面の一部が露出するように前記被覆を除去する被覆除去工程と、前記被覆が除去されて露出した前記クラッドの外周面に前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する高屈折率樹脂を設ける高屈折率部形成工程と、を備え、前記被覆除去工程では、前記被覆を剥ぎ取り可能な剥取工具を前記被覆に挿入した後、前記剥取工具を前記光ファイバに対して前記長手方向に沿って相対移動させるとともに、前記剥取工具を少なくとも一時的に前記光ファイバの軸中心に相対回転させ、前記被覆は、前記クラッドの屈折率よりも低い屈折率を有することを特徴とするものである。
このクラッドモードストリッパの製造方法では、クラッドの屈折率よりも低い屈折率を有する被覆を含む光ファイバが使用される。この製造方法における被覆除去工程では、断面視においてクラッドの外周面の一部が露出するように被覆が除去される。その結果、光ファイバに被覆の除去された溝が形成される。具体的には、このような溝は、例えば刃などの被覆を剥ぎ取り可能な剥取工具によって形成される。このように、被覆が除去される結果、残存している被覆が低屈折率媒質となる。また、この被覆除去工程では、光ファイバの長手方向に沿って剥取工具を光ファイバに対して相対移動させるとともに、当該剥取工具を少なくとも一時的に光ファイバの軸中心に相対回転させるため、上記溝の少なくとも一部が光ファイバの長手方向に対して傾斜してクラッドの外周面に沿って延在する。上述のように、上記溝は、刃などの剥取工具によって形成されるため、この溝の溝幅は、使用する剥取工具の刃先の幅に応じた長さとなり、溝の延在方向に沿って同一の幅になり得る。したがって、この溝が形成された部分では、光ファイバの長手方向に垂直な断面視における上記外周面のうち被覆が除去された部分の比率が、上記断面の長手方向における位置によらず同一になり得る。この製造方法では、このような溝にクラッドの屈折率以上の屈折率を有する高屈折率樹脂が設けられる。その結果、被覆が除去されて露出したクラッドの外周面が当該高屈折率樹脂で覆われ、この高屈折率樹脂が高屈折率部となる。また、上述のように、上記断面視における上記外周面のうち被覆が除去された部分の比率が、断面の長手方向における位置によらず同一になり得るため、この溝に高屈折率樹脂が充填されることによって、上記断面視における上記外周面のうち高屈折率樹脂が接する部分の比率が、断面の長手方向における位置によらず同一になり得る。
したがって、このクラッドモードストリッパの製造方法によれば、コア及び当該コアを囲うクラッドを含む光ファイバと、当該クラッドの屈折率以上の屈折率を有し、上記長手方向に垂直な断面視において上記クラッドの外周面の一部に接する高屈折率部と、を備え、上記外周面のうち上記高屈折率部が接していない部分には、上記クラッドよりも低い屈折率を有する低屈折率媒質が接しており、上記高屈折率部は、上記長手方向に対して傾斜して上記外周面に沿って延在する傾斜延在部を含み、上記断面視における上記外周面のうち上記傾斜延在部が接する部分の比率が、上記断面の長手方向における位置によらず同一であるクラッドモードストリッパを製造し得る。
以上のように、本発明によれば、クラッドモード光の除去効率が改善されるとともに信頼性が向上し得るクラッドモードストリッパ、当該クラッドモードストリッパを備えるレーザ装置、及び上記クラッドモードストリッパの製造方法が提供される。
本発明の第1実施形態に係るレーザ装置を概略的に示す図である。 図1に示されるレーザ装置に含まれるダブルクラッド構造を有する光ファイバの長手方向に垂直な断面図である。 本発明の第1実施形態に係るクラッドモードストリッパを概略的に示す側面図である。 図3に示されるクラッドモードストリッパの長手方向に垂直な切断部端面図である。 図3に示されるクラッドモードストリッパの製造方法の工程を示すフローチャートである。 図5に示される準備工程で準備される光ファイバの長手方向に垂直な断面図である。 図5に示される被覆除去工程の様子を概略的に示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係るクラッドモードストリッパを概略的に示す平面図である。 図8に示されるクラッドモードストリッパの長手方向に垂直な断面図である。 本発明の第3実施形態に係るレーザ装置を概略的に示す図である。 本発明の第3実施形態に係るクラッドモードストリッパを概略的に示す側面図である。 図11に示されるクラッドモードストリッパの長手方向に垂直な切断部端面図である。 本発明の第4実施形態に係るクラッドモードストリッパを概略的に示す平面図である。 図13に示されるクラッドモードストリッパの長手方向に垂直な断面図である。 本発明のクラッドモードストリッパの変形例を概略的に示す側面図である。
以下、本発明に係るクラッドモードストリッパ、レーザ装置、及びクラッドモードストリッパの製造方法を実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。また、本明細書では、理解を容易にするために、各部材の寸法が誇張して示されている場合がある。
なお、本明細書において、「断面視における外周面のうち傾斜延在部が接する部分の比率が、断面の長手方向における位置によらず同一である」ことには、長手方向に垂直な所定の基準断面における上記外周面のうち上記傾斜延在部が接する部分の比率をAとし、当該基準断面とは長手方向における位置が異なる断面における上記傾斜延在部が接する部分の比率をBとした場合に、A及びBが同じ値である場合だけでなく、以下の式
(B/A)×100
で表される値が90%以上110%以下である場合が含まれる。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るレーザ装置10の一部を概略的に示す図である。図1に示すように、レーザ装置10は、励起光源20と、光コンバイナ40と、増幅用光ファイバ30と、光ファイバ16,18,50と、第1FBG(Fiber Bragg Grating)71と、第2FBG72と、クラッドモードストリッパ100と、を主な構成として備えるファイバレーザ装置である。
励起光源20は、複数のレーザダイオード21と、レーザダイオード21のそれぞれに接続される光ファイバ22とを有する。各レーザダイオード21は、例えば波長が900nm帯の光を出射する。光ファイバ22は、いわゆるシングルクラッド構造を有し、コアと、このコアの外周面を隙間なく囲み、コアよりも屈折率の低いクラッドと、クラッドを覆う被覆とを含んでいる。
光コンバイナ40は、上記光ファイバ22のそれぞれと光ファイバ16とに接続されている。
光ファイバ16は、いわゆるダブルクラッド構造を有し、具体的には、以下の構成を有する。図2は、光ファイバ16の長手方向に垂直な断面図である。図2に示すように、光ファイバ16は、コア16aと、コア16aの外周面を隙間なく囲む内側クラッド16bと、内側クラッド16bの外周面を被覆する外側クラッド16cとを含む。外側クラッド16cは、被覆16dによって覆われている。
コア16aは、例えば、屈折率を上昇させるゲルマニウム(Ge)等の元素が添加された石英により形成される。内側クラッド16bは、例えば、何らドーパントが添加されていない純粋石英により形成される。なお、内側クラッド16bには、屈折率を低下させるフッ素(F)等の元素が添加されてもよい。外側クラッド16cは、樹脂または石英から成る。外側クラッド16cを形成する樹脂としては、例えば、紫外線硬化樹脂或いは熱硬化樹脂が挙げられる。外側クラッド16cを形成する石英としては、例えば、内側クラッド16bよりもさらに屈折率が低くなるように屈折率を低下させるフッ素(F)等のドーパントが添加された石英が挙げられる。被覆16dは、例えば、紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂により形成される。なお、被覆16dが樹脂から形成される場合、例えば、外側クラッド16cを構成する樹脂とは異なる紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂が用いられる。
なお、上記のようなダブルクラッド構造を有する光ファイバにおいて、外側クラッド16cが樹脂からなる場合、外側クラッド16c及び被覆16dがまとめて被覆と呼ばれることがある。また、このようなダブルクラッド構造を有する光ファイバでは、内側クラッドが単にクラッドと呼ばれることがある。
このように、光ファイバ16は、内側クラッド16bの屈折率がコア16aの屈折率よりも低くかつ外側クラッド16cの屈折率よりも高い構成を有している。この内側クラッド16bは、上記光コンバイナ40を介して、励起光源20の光ファイバ22のそれぞれのコアと光学的に接続されている。
増幅用光ファイバ30は、いわゆるダブルクラッド構造を有し、励起光により励起される活性元素を有している。この増幅用光ファイバ30は、活性元素が添加されるコアと、このコアの外周面を隙間なく囲む内側クラッドと、この内側クラッドの外周面を被覆する外側クラッドとを含む。外側クラッドは、樹脂からなる被覆で覆われる。増幅用光ファイバ30は、コアに活性元素が添加されていることを除いて上記光ファイバ16と同様の構成を有している。
なお、上記活性元素としては、希土類元素が挙げられ、希土類元素としては、イッテルビウム(Yb)の他にツリウム(Tm)、セリウム(Ce)、ネオジム(Nd)、ユーロピウム(Eu)、エルビウム(Er)等が挙げられる。さらに活性元素として、希土類元素の他に、ビスマス(Bi)等を挙げることができる。
このような増幅用光ファイバ30は、光ファイバ16の光コンバイナ40とは反対側の端部に接続される。具体的には、増幅用光ファイバ30の内側クラッドと光ファイバ16の内側クラッド16bとが光学的に接続される。
光ファイバ18は、いわゆるシングルクラッド構造を有し、コアと、このコアの外周面を隙間なく囲み、コアよりも屈折率の低いクラッドと、クラッドを覆う被覆とを含んでいる。光ファイバ18の一方側の端部は、増幅用光ファイバ30の光ファイバ16とは反対側の端部に接続される。具体的には、光ファイバ18のクラッドは一方側の端部において増幅用光ファイバ30の内側クラッドと光学的に接続され、光ファイバ18のコアは一方側の端部において増幅用光ファイバ30のコアと光学的に接続される。また、後述するが、光ファイバ18は、他方側の端部においてクラッドモードストリッパ100と光学的に接続されている。
第1FBG71は、光ファイバ16のコア16aに設けられている。この第1FBG71は、増幅用光ファイバ30の一方側において増幅用光ファイバ30のコアと光学的に結合している。第1FBG71は、光ファイバ16の長手方向に沿って周期的に屈折率が高くなる部分が繰り返された構成を有する。この周期が調整されることにより、励起状態とされた増幅用光ファイバ30の上記活性元素が放出する光のうち、少なくとも一部の波長の光が反射される。第1FBG71の反射率は、後述の第2FBG72の反射率よりも高く、活性元素が放出する光のうち所望の波長の光を例えば99%以上で反射する。なお、第1FBG71が反射する光の波長は、上述のように活性元素がイッテルビウムである場合、例えば1070nmとされる。
第2FBG72は、光ファイバ18のコアに設けられている。この第2FBG72は、増幅用光ファイバ30の他方側において増幅用光ファイバ30のコアと光学的に結合している。第2FBG72は、光ファイバ18の長手方向に沿って一定の周期で屈折率が高くなる部分が繰り返された構成を有する。第2FBG72は、第1FBG71が反射する光のうち少なくとも一部の波長の光を第1FBG71よりも低い反射率で反射するように構成される。例えば、第2FBG72は、第1FBG71が反射する光のうち少なくとも一部の波長の光を5%〜50%の反射率で反射する。
光ファイバ50は、いわゆるシングルクラッド構造を有し、コアと、このコアの外周面を隙間なく囲み、コアよりも屈折率の低いクラッドと、クラッドを覆う被覆とを含む。光ファイバ50の一方側の端部には、例えば石英からなる出力端51が取り付けられている。また、後述するが、光ファイバ50は、他方側の端部においてクラッドモードストリッパ100と光学的に接続されている。
クラッドモードストリッパ100は、上述のように、光ファイバ18,50に光学的に接続されている。図3はクラッドモードストリッパ100を概略的に示す側面図であり、図4はクラッドモードストリッパ100の長手方向に垂直な切断部端面図である。
図3及び図4に示すように、クラッドモードストリッパ100は、いわゆるシングルクラッド構造を有する光ファイバ100Pを含んでいる。この光ファイバ100Pは、コア101と、コア101よりも低い屈折率を有し、コア101を隙間なく囲むクラッド102と、被覆103とを含む。被覆103は、クラッド102の屈折率以上の屈折率を有しており、クラッドモードストリッパ100の高屈折率部となっている。被覆103は、クラッド102の外周面102Sに部分的に接している。
本実施形態では、クラッドモードストリッパ100の一方側の端部及びその近傍には被覆103が設けられておらず、クラッド102が露出されている。一方、光ファイバ18のクラッドモードストリッパ100側の端部及びその近傍も被覆が設けられておらず、クラッドが露出されている。本実施形態では、これらの露出されたクラッド同士が融着により接続され、融着接続部105が形成されている。こうして、光ファイバ100Pのコア101と光ファイバ18のコアとが光学的に接続されるとともに、光ファイバ100Pのクラッド102と光ファイバ18のクラッドとが光学的に接続される。このようにして、クラッドモードストリッパ100と光ファイバ18とが光学的に接続されている。こうして、レーザ装置10では、クラッドモードストリッパ100が、光ファイバ18、増幅用光ファイバ30、光ファイバ16、光コンバイナ40、及び光ファイバ22を介して、励起光源20と光学的に接続される。
同様に、クラッドモードストリッパ100の他方側の端部及びその近傍には被覆103が設けられておらず、クラッド102が露出されている。一方、光ファイバ50のクラッドモードストリッパ100側の端部及びその近傍も被覆が設けられておらず、クラッドが露出されている。本実施形態では、これらの露出したクラッド同士が融着により接続され、融着接続部106が形成されている。こうして、光ファイバ100Pのコア101と光ファイバ50のコアとが光学的に接続され、光ファイバ100Pのクラッド102と光ファイバ50のクラッドとが光学的に接続される。このようにして、クラッドモードストリッパ100と光ファイバ50とが光学的に接続されている。
本実施形態において、被覆103は、光ファイバ18との融着接続部105及び光ファイバ50との融着接続部106以外の部分において概ね螺旋状に形成されており、被覆103の概ね全体が、光ファイバ100Pの長手方向に対して斜めに延在する傾斜延在部103Tとなっている。この傾斜延在部103Tは、図3の側面視において、上記長手方向の位置によらず同一方向に傾斜している。本実施形態では、この傾斜延在部103Tは、内側クラッド102の外周面102S上を複数回に亘って旋回しており、光ファイバ100Pの概ね全長に亘って延在している。言い換えれば、被覆103には、溝104が連続的に螺旋状に形成されており、この溝104においてクラッド102の外周面102Sが露出して空気に接している。空気は、クラッド102よりも低い屈折率を有しており、本実施形態における低屈折率媒質とされる。
上記のように被覆103が螺旋状に形成されることにより、図4に示すように、光ファイバ100Pの長手方向に垂直な断面視において、被覆103はクラッド102の外周面102Sの一部のみに接している。すなわち、上記断面視において、外周面102Sは、クラッド102の屈折率以上の屈折率を有する被覆103に接する第1部分102Hと、被覆103が接しておらず空気に接する第2部分102Lとからなる。本実施形態のクラッドモードストリッパ100は、上記断面視における外周面102Sのうち第1部分102Hの比率が、第2部分102Lの比率よりも大きくなるように構成される。すなわち、本実施形態では、外周面102Sのうち高屈折率部に接する部分の比率は、50%よりも大きく、外周面102Sのうち低屈折率媒質に接する部分の比率よりも大きい。また、このクラッドモードストリッパ100の傾斜延在部103Tでは、上記断面視における外周面102Sのうち第1部分102Hの比率が、断面の長手方向における位置によらず同一である。
次に、本実施形態のレーザ装置10の動作について説明する。
レーザ装置10では、まず、励起光源20のそれぞれのレーザダイオード21から励起光が出射される。そして、それぞれのレーザダイオード21から出射された励起光は、光ファイバ22のコアを伝搬して、光コンバイナ40において合波される。合波された励起光は、光ファイバ16の内側クラッド16bを伝搬する。
上記励起光は、増幅用光ファイバ30の内側クラッドに入射する。増幅用光ファイバ30の内側クラッドに入射した光は、主に当該内側クラッドを伝搬して増幅用光ファイバ30のコアを通過する。こうして、当該コアに入射するクラッドモード光の一部は、コアに添加されている増幅用光ファイバ30の活性元素に吸収され、その結果、当該活性元素が励起される。こうして、増幅用光ファイバ30に入射するクラッドモード光が励起光となり、当該励起光によって励起状態とされた活性元素は、特定の波長の自然放出光を放出する。このときの自然放出光は、例えば活性元素がイッテルビウムである場合、1070nmの波長を含む波長帯域を有する光である。この自然放出光は、増幅用光ファイバ30のコアを伝搬して、一部の波長の光が第1FBG71により反射され、このように反射された光のうち第2FBG72が反射する波長の光が第2FBG72で反射される。こうして、増幅用光ファイバ30と、第1FBG71と、第2FBG72とによって共振器が構成され、この共振器内を光が往復する。そして、第1FBG71及び第2FBG72で反射される光が増幅用光ファイバ30のコアを伝搬するときに、誘導放出が生じてこの光が増幅され、共振器内における利得と損失が等しくなったところでレーザ発振状態となる。そして、第1FBG71と第2FBG72との間を共振する光のうち一部の光が第2FBG72を透過して、レーザ光として光ファイバ18のコア内を伝搬する。また、上記励起光のうち活性元素に吸収されなかった残留励起光の少なくとも一部がクラッドモード光として光ファイバ18のクラッド内を伝搬する。
上述のように、光ファイバ18の下流側には、クラッドモードストリッパ100が接続されている。したがって、光ファイバ18のコアを伝搬するレーザ光は、クラッドモードストリッパ100を構成する光ファイバ100Pのコア101を伝搬し、その後、光ファイバ50のコアを伝搬する。最終的に、このレーザ光は出力端51から外部に出射され、例えば加工対象物などに照射されて加工対象物の加工に寄与する。
このように、レーザ装置10は、コアに活性元素が添加されることにより上記レーザ光が生成される増幅用光ファイバ30と、増幅用光ファイバ30に光学的に結合される光ファイバ22,16,18,50とを含んでいる。
なお、加工対象物に照射されたレーザ光の一部は、加工対象物において反射されて戻り光として出力端51に入射することがある。この戻り光の一部は光ファイバ50のコアを励起光源20側に伝搬し、他の一部はクラッドモード光となって光ファイバ50のクラッドを励起光源20側に伝搬し得る。
なお、上記クラッドモード光には、上記残留励起光や戻り光だけではなく、融着部においてコアから漏れてクラッドに結合した光なども含まれる。
光ファイバ18のクラッドを光ファイバ50に向かって伝搬するクラッドモード光や光ファイバ50を光ファイバ18に向かって伝搬するクラッドモード光は、クラッドモードストリッパ100を構成する光ファイバ100Pのクラッド102を伝搬する。図4に示すように、クラッドモードストリッパ100において、クラッド102の外周面102Sは、第1部分102Hにおいて高屈折率部である被覆103に接しており、第1部分102H以外の部分である第2部分102Lは低屈折率媒質である空気に接している。このため、上記クラッドモード光は、第1部分102Hから被覆103に漏洩し、第2部分102Lからのクラッドモード光の漏洩が抑制される。
また、図3に示すように、高屈折率部である被覆103は、光ファイバ100Pの長手方向に対して斜めに延びる傾斜延在部103Tを含んでいる。本実施形態では、この傾斜延在部103Tは、内側クラッド102の外周面102S上を複数回に亘って旋回している。すなわち、傾斜延在部103Tは、光ファイバ100Pの長手方向の概ね全長に亘って延在するとともに、外周面102Sの1周以上に亘って延在している。したがって、本実施形態のクラッドモードストリッパ100では、クラッドモード光が光ファイバ100Pの長手方向の概ね全長に亘ってかつ外周面102Sの全周に亘って被覆103に漏洩する。
こうして、本実施形態のレーザ装置10では、クラッドモードストリッパ100においてクラッドモード光が被覆103に漏洩し、クラッド102から除去される。
以上説明したように、本実施形態のクラッドモードストリッパ100は、コア101及びコア101を囲うクラッド102を含む光ファイバ100Pと、クラッド102の屈折率以上の屈折率を有し、光ファイバ100Pの長手方向に垂直な断面視においてクラッド102の外周面102Sの一部に接する高屈折率部と、を備え、外周面102Sのうち高屈折率部が接しない部分には、クラッド102よりも低い屈折率を有する低屈折率媒質が接しており、高屈折率部は上記長手方向に対して傾斜して外周面102Sに沿って延在する傾斜延在部103Tを含み、上記断面視における外周面102Sのうち傾斜延在部103Tが接する第1部分102Hの比率が、断面の長手方向における位置によらず同一である構成を有する。
このように、本実施形態のクラッドモードストリッパ100では、断面視において高屈折率部である被覆103が外周面102Sの第1部分102Hに接しており、かつ、外周面102Sのうち第1部分102H以外の第2部分102Lが低屈折率媒質である空気に接しているため、クラッドモード光が漏洩する領域が第1部分102Hに限定される。このため、被覆103に漏洩したクラッドモード光が被覆103において熱に変わる場合でも、被覆103が発熱することが抑制される。したがって、上記特許文献1のようにクラッドの全周からクラッドモード光が漏洩する場合に比べて、クラッドモードストリッパの信頼性が向上し得る。さらに、高屈折率部である被覆103には、長手方向に対して傾斜してクラッド102の外周面102Sに沿って延在する傾斜延在部103Tが含まれる。この傾斜延在部103Tは、上記断面視における外周面102Sに接する第1部分102Hの当該外周面102Sの全周に対する比率が断面の長手方向における位置によらず同一になるように形成される。このような傾斜延在部103Tによって、クラッドモード光が長手方向に沿って漏洩するだけでなく、クラッドモード光が漏洩する周方向における範囲が、上記特許文献2のように高屈折率部が長手方向に沿って直線状に延在している場合に比べて広がるため、クラッドモード光の除去効率が改善され得る。
また、本実施形態のクラッドモードストリッパ100では、上述のように、断面視において、クラッド102の外周面102Sのうち高屈折率部である被覆103が接する第1部分102Hの比率が、外周面102Sのうち低屈折率媒質である空気が外周面102Sに接する第2部分102Lの比率よりも大きい。このため、第1部分102Hの上記比率が第2部分102Lの比率以下の場合に比べて、被覆103に漏洩するクラッドモード光の量が多くなり得、クラッドモード光の除去効率がより改善し得る。
また、本実施形態のクラッドモードストリッパ100では、上述のように、傾斜延在部103Tが外周面102Sの1周以上に亘って延在しているため、クラッドモード光が漏洩する範囲が長手方向に沿って広がるだけでなく、クラッドモード光が漏洩する範囲が外周面102Sの全周の範囲となる。したがって、クラッドモード光の除去効率がより改善し得る。
また、上述のように、本実施形態のレーザ装置10は、励起光源20に光学的に接続されるクラッドモードストリッパ100を備えるため、光ファイバ18,50を伝搬するクラッドモード光の除去効率が改善され得る。また、上述のように、クラッドモードストリッパの信頼性が向上し得るため、クラッドモードストリッパの信頼性低下に起因するレーザ装置の耐用期間が短くなることが抑制され得る。
次に、このようなクラッドモードストリッパ100の製造方法の一例について説明する。図5に示すように、このクラッドモードストリッパ100の製造方法は、準備工程P1と、被覆除去工程P2とを備えている。
<準備工程P1>
本工程は、クラッドモードストリッパ100を製造するために用いる光ファイバ100Pを準備する工程である。図6は、光ファイバ100Pの長手方向に垂直な断面図である。図6に示すように、光ファイバ100Pは、コア101と、コア101を隙間なく囲むクラッド102と、クラッド102を隙間なく囲む被覆103とを含む。上述のように、被覆103は、クラッド102の屈折率以上の屈折率を有している。
<被覆除去工程P2>
本工程は、被覆103の一部をクラッド102から除去する工程である。図7は、本工程の様子を概略的に示す側面図である。図7に示すように、本工程では、まず、準備工程P1において準備された光ファイバ100Pの一方側の端部を把持具901に固定し、他方側の端部を把持具902に固定する。これらの把持具901,902は、光ファイバ100Pを光ファイバ100Pの軸中心に回転できるように構成されている。より具体的には、把持具901,902は、互いに同期して光ファイバ100Pを同一方向にかつ同一速度で回転できるように構成されている。
光ファイバ100Pをこのような把持具901,902で把持した後、被覆103を剥ぎ取ることが可能な剥取工具として、例えば刃900を準備する。そして、この刃900の刃先900Aを傾けた状態にして、刃先900Aを被覆103に挿入する。具体的には、被覆103におけるクラッド102との境界部まで刃先900Aを挿入する。なお、この刃先900Aは、図6の断面視における光ファイバ100Pの直径よりも大きい幅に形成されている。
次に、把持具901,902を動作させて光ファイバ100Pを軸中心に回転させるとともに、刃900を光ファイバ100Pの長手方向に沿って移動させる。
その結果、上述のように刃先900Aは光ファイバ100Pの直径よりも大きい幅に形成されているため、図6の断面視において被覆103の一部が刃先900Aによって除去され、図4に示すような溝104が被覆103に形成される。こうして、当該溝104において、クラッド102の外周面102Sの一部が露出する。また、本工程では、光ファイバ100Pの長手方向に沿って刃900が直進移動され、かつ、光ファイバ100Pが軸中心に回転移動されるため、上記溝が光ファイバ100Pの長手方向に対して斜めに形成される。そして、光ファイバ100Pをさらに直進移動かつ回転移動させることにより、図3に示すように、被覆103に溝104が螺旋状に形成される。こうして、被覆103が、クラッド102の外周面102S上で螺旋状に延在した状態で残存する。すなわち、残存した被覆103の概ね全体が、光ファイバ100Pの長手方向に対して斜めに延在する傾斜延在部103Tとなる。なお、本工程中、把持具901,902の回転動作を一時中断することで、溝104の一部の区間を直線状にすることもできる。
なお、本工程において、光ファイバ100Pを軸中心に回転させるとともに刃900を光ファイバ100Pの長手方向に沿って移動させる代わりに、刃900を光ファイバ100Pの軸中心に回転させるとともに光ファイバ100Pを刃900に対して長手方向に移動させてもよい。要するに、本工程では、刃900を光ファイバ100Pに対して長手方向に沿って相対移動させるとともに、刃900を光ファイバ100Pの軸中心に少なくとも一時的に相対回転させればよい。
また、上述のように、溝104は、刃900によって形成される。このため、この溝104の溝幅は、刃900の刃先900Aの幅に応じた長さとなり、溝104の延在方向に沿って同一の幅になり得る。言い換えれば、この溝104が形成された部分では、上記断面視における外周面102Sのうち被覆103が除去された部分の比率が、断面の長手方向における位置によらず同一になり得る。したがって、この溝104が形成された部分では、上記断面視における外周面102Sのうち傾斜延在部103Tが接する第1部分102Hの比率が、上記断面の長手方向における位置によらず同一になり得る。具体的には、長手方向に垂直な所定の基準断面における外周面102Sのうち第1部分102Hが占める比率をAとし、当該基準断面とは長手方向における位置が異なる断面における第1部分102Hが占める比率Bとした場合に、以下の式
(B/A)×100
で表される値が90%以上110%以下となるように傾斜延在部103Tが形成される。このように同一の範囲に幅がある理由は、このような90%以上110%以下の範囲であれば、上記剥取工具を用いて光ファイバの被覆を剥ぎ取る工程において、一般的な製造誤差の範囲に留まると見做すことができるためである。
その結果、コア101及びコア101を囲うクラッド102を含む光ファイバ100Pと、クラッド102の屈折率以上の屈折率を有し、光ファイバ100Pの長手方向に垂直な断面視においてクラッド102の外周面102Sの第1部分102Hに接する被覆103とを備え、外周面102Sのうち被覆103が接しない部分である第2部分102Lにはクラッド102よりも低い屈折率を有する空気が接しており、被覆103は長手方向に対して傾斜して外周面102Sに沿って延在する傾斜延在部103Tを含み、上記断面視における外周面102Sのうち傾斜延在部103Tが接する部分の比率が、断面の長手方向における位置によらず同一であるクラッドモードストリッパ100が製造される。
以上のように、上記クラッドモードストリッパ100の製造方法は、コアと上記コアを囲うクラッドと上記クラッドを囲う被覆とを有する光ファイバの長手方向に垂直な断面視において上記クラッドの外周面の一部が露出するように上記被覆を上記クラッドから除去する被覆除去工程を備えており、上記被覆除去工程では、上記被覆を剥ぎ取り可能な剥取工具を上記被覆に挿入した後、上記剥取工具を上記光ファイバに対して上記長手方向に沿って相対移動させるとともに、上記剥取工具を少なくとも一時的に上記光ファイバの軸中心に相対回転させる。なお、上記被覆は上記クラッドの屈折率以上の屈折率を有している。
このようなクラッドモードストリッパ100の製造方法によれば、被覆が予めクラッドよりも高屈折率に形成されるため、被覆を剥いた後にクラッドに高屈折率樹脂を設ける工程を省略することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は本実施形態のクラッドモードストリッパ200を概略的に示す平面図であり、図9はクラッドモードストリッパ200の長手方向に垂直な断面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態のレーザ装置10は、第1実施形態のレーザ装置10と概ね同様の構成を有しており、本実施形態のクラッドモードストリッパは第1実施形態と同様に光ファイバ18,50の間に取り付けられる。しかし、図8及び図9に示すように、本実施形態のクラッドモードストリッパは、第1実施形態のクラッドモードストリッパ100と異なる構成を有している。そこで、本実施形態では、クラッドモードストリッパについてのみ説明する。
クラッドモードストリッパ200は、熱伝導性の筐体201と、第1実施形態と同様の構成を有する光ファイバ100Pと、蓋体205と、を主な構成として備える。
本実施形態では、筐体201及び蓋体205は、例えばクラッド102よりも大きな熱伝導率を有しており、例えば銅、銅合金、アルミニウム、あるいはアルミニウム合金などの金属から形成されている。筐体201は図9の断面視において上方が開口するように形成されており、蓋体205は筐体201の当該開口に被せられて筐体201に固定される。こうして、これら筐体201及び蓋体205の内側には収容空間201Sが形成される。この収容空間201Sには、光ファイバ100Pが収容されるとともに、クラッド102よりも低い屈折率を有する熱伝導性の低屈折率樹脂202が充填されている。この低屈折率樹脂202は、例えばクラッド102よりも大きな熱伝導率を有しており、例えばアクリレート、フッ素、シリコーンなどから形成されている。なお、図8では、図が複雑になることを避けるために、蓋体205及び低屈折率樹脂202の図示が省略されている。
このような構成によって、被覆103に形成された上記溝104は収容空間201Sに充填される低屈折率樹脂202によって満たされ、この低屈折率樹脂202が、クラッド102における外周面102Sの第2部分102Lに接する。このため、本実施形態のクラッドモードストリッパ200では、低屈折率樹脂202が低屈折率媒質となる。したがって、クラッド102を伝搬するクラッドモード光は、外周面102Sの第1部分102Hから被覆103に漏洩し、第2部分102Lからの漏洩が抑制される。
このようなクラッドモードストリッパ200によれば、第1実施形態のクラッドモードストリッパ100により得られる上記効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
クラッドモードストリッパ200では、被覆103から露出したクラッド102が筐体201内に収容されるとともに低屈折率樹脂202で覆われるため、露出したクラッド102が傷つくことなどが効果的に抑制される。また、露出したクラッド102が低屈折率樹脂202で覆われることによって、露出したクラッド102に異物が付着することが抑制されるため、露出したクラッド102に付着した異物にクラッドモード光が吸収されて発熱することが抑制される。
また、クラッドモードストリッパ200では、被覆103に漏洩したクラッドモード光が被覆103において熱に変わった場合において、当該熱は、熱伝導性の低屈折率樹脂202を介して熱伝導性の筐体201に伝わり、この筐体201を介して外部に放熱され得る。このため、クラッドモードストリッパ200によれば、第1実施形態のクラッドモードストリッパ100に比べて、被覆103の発熱を効果的に抑制し得る。このため、クラッドモードストリッパの信頼性がより向上し得る。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図10から図12を参照して説明する。図10は本実施形態に係るレーザ装置13を概略的に示す図であり、図11は第3実施形態に係るクラッドモードストリッパ300を概略的に示す側面図であり、図12はクラッドモードストリッパ300における光ファイバ16の長手方向に垂直な切断部端面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態のレーザ装置13は、第1実施形態及び第2実施形態のレーザ装置10と概ね同様の構成を有している。しかし、第1実施形態及び第2実施形態のレーザ装置10とは異なり、本実施形態のレーザ装置13では、光ファイバ18と光ファイバ50との間に上述のダブルクラッド構造を有する光ファイバ16が融着される。こうして、光ファイバ18の増幅用光ファイバ30側とは反対側の端部において、光ファイバ18のクラッドと光ファイバ16の内側クラッド16bとが接続され、光ファイバ18のコアと光ファイバ16のコア16aとが接続される。また、光ファイバ50の出力端51側とは反対側の端部において、光ファイバ50のクラッドと光ファイバ16の内側クラッド16bとが接続され、光ファイバ50のコアと光ファイバ16のコア16aとが接続される。
図11に示すように、クラッドモードストリッパ300は、光ファイバ18と光ファイバ50との間に融着される光ファイバ16の一部の区間と、高屈折率樹脂303とを備えている。クラッドモードストリッパ300に含まれる光ファイバ16の上記区間では、外側クラッド16c及び被覆16dが除去されている。すなわち、ダブルクラッド構造を有する光ファイバ16において、上記のように、いずれも樹脂から形成される外側クラッド16c及び被覆16dをまとめて被覆と呼ぶと、クラッドモードストリッパ300に含まれる光ファイバ16の上記区間では、内側クラッド16bを覆う被覆が除去されている。クラッドモードストリッパ300は、上記区間において被覆が除去されて露出した内側クラッド16bの外周面16S上に高屈折率樹脂303が設けられた構成を有している。この高屈折率樹脂303は、内側クラッド16bの屈折率以上の屈折率を有しており、クラッドモードストリッパ300の高屈折率部として作用する。このように、クラッドモードストリッパ300は、露出したクラッドの外周面上に高屈折率樹脂が設けられて当該高屈折率樹脂が高屈折率部となる点において、光ファイバを構成する被覆が高屈折率部となる第1及び第2実施形態のクラッドモードストリッパ100,200と異なっている。
本実施形態において、高屈折率樹脂303は、露出した内側クラッド16bの外周面16Sに螺旋状に設けられており、複数の旋回数を有している。このような構成により、高屈折率樹脂303の概ね全体が、光ファイバ16の長手方向に対して斜めに延在する傾斜延在部303Tとして形成されている。
図12に示すように、長手方向に垂直な断面視において、高屈折率部である高屈折率樹脂303は、内側クラッド16bの外周面16Sの一部のみに接している。すなわち、上記断面視において、外周面16Sは、高屈折率部に接する第1部分16SHと、空気に接する第2部分16SLとからなる。本実施形態において、内側クラッド16bは、空気よりも高い屈折率を有している。したがって、本実施形態のクラッドモードストリッパ300において、空気は内側クラッド16bよりも低い屈折率を有する低屈折率媒質として作用する。
また、図12に示すように、本実施形態のクラッドモードストリッパ300では、クラッドモードストリッパ100,200と異なり、上記断面視における外周面102Sのうち第1部分16SHの比率が、第2部分16SLの比率に比べて小さくなっている。具体的には、本実施形態のクラッドモードストリッパ300では、クラッドモードストリッパ100,200と異なり、第1部分16SHの外周面16Sの全周に占める比率は、50%よりも小さく、第2部分16SLの外周面16Sの全周に占める比率よりも小さい。
このように、クラッドモードストリッパ300は、コア16a及びコア16aを隙間なく囲む内側クラッド16bを有する光ファイバ16と、内側クラッド16bの屈折率以上の屈折率を有し、光ファイバ16の長手方向に垂直な断面視において内側クラッド16bの外周面16Sの第1部分16SHに接する高屈折率部(高屈折率樹脂303)と、を備え、外周面16Sのうち高屈折率部が接しない第2部分16SLには、内側クラッド16bよりも低い屈折率を有する低屈折率媒質(空気)が接しており、高屈折率部が長手方向に対して斜めに延在する傾斜延在部303Tを含むように構成されている。
このようなクラッドモードストリッパ300は、例えば以下のようにして製造することができる。まず、被覆除去工程を行う。この工程では、光ファイバ16の所定の区間において、被覆16d及び外側クラッド16cからなる被覆を全周に亘って除去し、内側クラッド16bの全周を空気に対して露出させる。次に、高屈折率部形成工程を行う。この工程において、全周が露出された内側クラッド16bの外周面16Sに高屈折率樹脂303を螺旋状に塗布して硬化させる。こうして、クラッドモードストリッパ300が製造される。
以上説明したように、本実施形態のクラッドモードストリッパ300では、上記断面視において高屈折率樹脂303が内側クラッド16bの外周面16Sの第1部分16SHに接しており、かつ、外周面16Sのうち高屈折率樹脂303が接しない第2部分16SLが低屈折率媒質である空気に接しているため、クラッドモード光が漏洩する領域が、上記第1部分16SHに限定され得る。このため、高屈折率樹脂303に漏洩したクラッドモード光が熱に変わる場合でも、高屈折率樹脂303が発熱することが抑制される。したがって、上記特許文献1のようにクラッドの全周からクラッドモード光が漏洩する場合に比べて、クラッドモードストリッパの信頼性が向上し得る。さらに、高屈折率樹脂303には、長手方向に対して斜めに延在する傾斜延在部303Tが含まれる。このような傾斜延在部303Tによって、クラッドモード光が長手方向に沿って漏洩するだけでなく、クラッドモード光が漏洩する周方向における範囲が、上記特許文献2のように高屈折率部が長手方向に沿って直線状に延在している場合に比べて広がるため、クラッドモード光の除去効率が改善され得る。
また、本実施形態のクラッドモードストリッパ300では、上述のように、断面視における外周面16Sのうち高屈折率部に接する第1部分16SHの比率が、外周面16Sのうち低屈折率媒質に接する第2部分16SLの比率よりも小さい。このため、第1部分16SHの比率が第2部分16SLの比率以上の場合に比べて、高屈折率部に漏洩するクラッドモード光の量が減り、高屈折率部の発熱が抑制され得る。その結果、クラッドモードストリッパの信頼性がより向上し得る。
また、本実施形態のクラッドモードストリッパ300では、上述のように、傾斜延在部303Tが外周面16Sの1周以上に亘って延在している。このため、クラッドモード光が漏洩する長手方向の範囲が広がるだけでなく、クラッドモード光が漏洩する上記周方向の範囲が外周面16Sの全周の範囲となり、クラッドモード光の除去効率がより改善し得る。
また、本実施形態のレーザ装置13では、上記のようなクラッドモードストリッパ300を備えるため、光ファイバ16を伝搬するクラッドモード光の除去効率が改善され得る。また、上述のように、クラッドモードストリッパの信頼性が向上し得るため、クラッドモードストリッパの信頼性低下に起因してレーザ装置の耐用期間が短くなることが抑制され得る。
なお、本実施形態では、クラッドモードストリッパに含まれる光ファイバがダブルクラッド構造である例を説明したが、このような光ファイバはシングルクラッド構造であってもよい。例えば、光ファイバ18の一部の区間を用いて本実施形態に係るクラッドモードストリッパを構成してもよい。光ファイバ18の一部の区間を用いて本実施形態に係るクラッドモードストリッパを構成する場合、低屈折率媒質は光ファイバ18のクラッドを囲う被覆となる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図13及び図14を参照して説明する。図13は本実施形態のクラッドモードストリッパ400を概略的に示す平面図であり、図14はクラッドモードストリッパ400の長手方向に垂直な断面図である。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態のレーザ装置13は、第3実施形態のレーザ装置13と概ね同様の構成を有しており、本実施形態のクラッドモードストリッパは第3実施形態と同様に、光ファイバ18と光ファイバ50との間に融着される光ファイバ16に設けられる。しかし、図13及び図14に示すように、本実施形態のクラッドモードストリッパ400は、第3実施形態のクラッドモードストリッパ300と異なる構成を有している。そこで、本実施形態では、クラッドモードストリッパ400についてのみ説明する。
図13及び図14に示すように、クラッドモードストリッパ400は、光ファイバ16の一部の区間と、熱伝導性の筐体401及び蓋体405と、高屈折率樹脂403と、を主な構成として備える。クラッドモードストリッパ400に含まれる光ファイバ16の上記区間では、外側クラッド16c及び被覆16dを含む被覆が部分的に除去されている。
筐体401及び蓋体405は、例えば内側クラッド16bよりも熱伝導率の大きな金属から形成されており、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などから形成されている。筐体401は図14の断面視において上方が開口するように形成されており、蓋体405は筐体401の当該開口に被せられて筐体401に固定される。こうして、これら筐体401及び蓋体405の内側には収容空間401Sが形成される。この収容空間401Sには、光ファイバ16の上記区間が収容される。光ファイバ16の当該区間では、上記被覆が螺旋状に除去されており、当該被覆に螺旋状の溝16dTが形成されている。言い換えれば、光ファイバ16の内側クラッド16bの外周面16Sが螺旋状に露出している。
筐体401の収容空間401Sには、内側クラッド16bの屈折率以上の屈折率を有する高屈折率樹脂403が充填されている。なお、この高屈折率樹脂403は、特に限定されないが、本実施形態では透明樹脂である。こうして、高屈折率樹脂403が、螺旋状に形成された溝16dTに充填され、内側クラッド16bの外周面16Sのうち被覆から露出した第1部分16SHに接している。また、溝16dTが螺旋状に形成されていることにより、高屈折率樹脂403のうち溝16dTに充填されている部分が螺旋状となる。すなわち、高屈折率樹脂403のうち溝16dTに充填されている部分の概ね全体が、光ファイバ16の長手方向に対して斜めに延在する傾斜延在部403Tとなる。一方、外周面16Sのうち高屈折率樹脂403が接しない第2部分16SLには、内側クラッド16bよりも屈折率が低い外側クラッド16cが接している。このように、本実施形態のクラッドモードストリッパ400では、高屈折率樹脂403が傾斜延在部403Tを含む高屈折率部となり、樹脂からなる外側クラッド16cが低屈折率媒質となる。したがって、内側クラッド16bを伝搬するクラッドモード光は、外周面16Sの第1部分16SHから高屈折率樹脂403に漏洩し、第2部分16SLからの漏洩が抑制される。なお、図13では、図が複雑になることを避けるために、蓋体405及び高屈折率樹脂403の図示が省略されている。
なお、本実施形態のクラッドモードストリッパ400は、第3実施形態と同様に、断面視における外周面16Sのうち高屈折率部に接する第1部分16SHの比率が、外周面16Sのうち低屈折率媒質に接する第2部分16SLの比率よりも小さくなるように構成されている。
このクラッドモードストリッパ400は、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、ダブルクラッド構造を有する上記光ファイバ16を準備する。次に、被覆除去工程を行う。この工程は、上述の第1実施形態の被覆除去工程P2と概ね同様である。すなわち、光ファイバ16の一方側の端部を把持具901に固定し、他方側の端部を把持具902に固定する。光ファイバ16を把持した後、刃900の刃先900Aを傾けた状態にして、光ファイバ16の外側クラッド16c及び被覆16dからなる被覆に刃先900Aを挿入する。具体的には、被覆における内側クラッド16bとの境界部まで刃先900Aを挿入する。なお、この刃先900Aは、図14の断面視における光ファイバ16の直径よりも大きい幅に形成されている。その後、刃900を光ファイバ16の長手方向に沿って相対移動させるとともに、刃900を光ファイバ16の軸中心に少なくとも一時的に相対回転させる。その結果、図13に示すような螺旋状の溝16dTが被覆に形成される。すなわち、光ファイバ16の所定の区間において、内側クラッド16bの外周面16Sが被覆から螺旋状に露出する。
次に、収容工程を行う。この工程では、筐体401の内部に光ファイバの上記所定の区間を収容する。すなわち、被覆から螺旋状に露出した内側クラッド16bが筐体401の内部に収容される。その後、高屈折率部形成工程を行う。この工程では、筐体401の内側の空間に高屈折率樹脂403を充填する。その結果、溝16dTに高屈折率樹脂403が充填され、内側クラッド16bの外周面16Sの第1部分16SHが高屈折率樹脂403で覆われる。こうして高屈折率部を形成した後、蓋体405を固定する。以上の工程により、クラッドモードストリッパ400が完成する。
このようなクラッドモードストリッパ400によれば、第3実施形態のクラッドモードストリッパ300により得られる上記効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
クラッドモードストリッパ400では、被覆から露出した内側クラッド16bが筐体401内に収容されるとともに高屈折率樹脂403で覆われるため、露出した内側クラッド16bが傷つくことなどが効果的に抑制される。また、露出した内側クラッド16bが高屈折率樹脂403で覆われることによって、露出した内側クラッド16bに異物が付着することが抑制されるため、露出した内側クラッド16bに付着した異物にクラッドモード光が吸収されて発熱することが抑制される。
また、クラッドモードストリッパ400では、内側クラッド16bの外周面16Sの第1部分16SHが高屈折率樹脂403に接しており、この高屈折率樹脂403によって筐体401の収容空間401Sが満たされているため、第1部分16SHから高屈折率樹脂403に漏洩したクラッドモード光は、筐体401との境界まで伝搬し得る。なお、上述のように、本実施形態の高屈折率樹脂403は透明樹脂であるため、上記クラッドモード光が筐体401との境界までより伝搬し易い。そして、当該境界及びその近傍でクラッドモード光が熱に変わると、当該熱は熱伝導性の筐体401に伝わって筐体401を介して外部に放熱され得る。このため、クラッドモードストリッパ400によれば、例えば第2実施形態のクラッドモードストリッパ200に比べて、クラッドモード光をより離れた位置で熱に変えることができる。本実施形態では、クラッドモード光を筐体401の内壁で熱に変えることができる。したがって、クラッドモードストリッパにおける発熱をより効果的に抑制し得る。
なお、本実施形態において、高屈折率樹脂403が、例えば上記低屈折率樹脂202と同様に熱伝導性を有してもよい。高屈折率樹脂403がこのような熱伝導性を有することにより、高屈折率樹脂403を伝搬するクラッドモード光が筐体401との境界部に達する前に熱に変わった場合でも、当該熱は高屈折率樹脂403を伝搬して筐体401まで伝わるため、放熱効果がさらに高まり得る。
また、本実施形態では、クラッドモードストリッパに含まれる光ファイバがダブルクラッド構造である例を説明したが、このような光ファイバはシングルクラッド構造であってもよい。例えば、光ファイバ18の一部の区間を用いて本実施形態に係るクラッドモードストリッパを構成してもよい。光ファイバ18の一部の区間を用いて本実施形態に係るクラッドモードストリッパを構成する場合、低屈折率媒質は光ファイバ18のクラッドを囲う被覆となる。この場合、低屈折率媒質はクラッドを囲う被覆となる。
以上、本発明について上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、高屈折率部の傾斜延在部が1以上の旋回数を有する螺旋状に形成されることによって、傾斜延在部がクラッドの外周面の1周以上に亘って延在する例を説明した。しかし、傾斜延在部が延在する長さは、外周面の1周よりも短い長さであってもよい。以下、この点について第3実施形態の変形例を挙げて説明する。
図15は、第3実施形態の一変形例を概略的に示す側面図である。図15に示すように、この変形例では、高屈折率部である高屈折率樹脂303は、長手方向に対して傾斜して外周面16Sに沿って延在する傾斜延在部303Tと、傾斜延在部303Tの間で長手方向に沿って直線状に延びる直線部303Lとを含んでいる。この変形例では、傾斜延在部303Tは、内側クラッド16bの外周面16Sの例えば1/8周以上に亘って延在しており、直線部303Lを挟んで両側で延びる傾斜延在部303Tの傾きが互いに逆になっている。このような構成によっても、内側クラッド16bを伝搬するクラッドモード光は、傾斜延在部303Tにおいて長手方向に沿って高屈折率樹脂303に漏洩する。また、傾斜延在部303Tが外周面16Sの1/8周以上に亘って延在しているため、高屈折率樹脂303が直線部303Lしか有さない場合に比べて、クラッドモード光が高屈折率樹脂303に漏洩する周方向における範囲が広がり得る。したがって、図15の変形例のように傾斜延在部が1周以上に亘って延在しない場合でも、クラッドモード光の除去効率が改善され得る。
なお、傾斜延在部が存在するのであれば、上記のようにクラッドモード光の除去効率を向上させ得るが、傾斜延在部が延在する長さは、上記外周面の1/8周以上であれば好ましく、1/4周以上であればより好ましく、1/2周以上であればさらに好ましく、1周以上であればさらに好ましい。
ところで、上記のように、傾斜延在部だけでなく直線部を含む高屈折率部を備えるクラッドモードストリッパについて、第3実施形態の一変形例を用いて説明した。しかし、例えば、第1実施形態、第2実施形態、あるいは第4実施形態を変形することによって、傾斜延在部と直線部とを含む高屈折率部を備えるクラッドモードストリッパを構成してもよい。このような場合でも、内側クラッドを伝搬するクラッドモード光は、傾斜延在部において長手方向に沿って高屈折率部に漏洩する。また、高屈折率部が傾斜延在部を含むため、高屈折率部が直線部しか有さない場合に比べて、クラッドモード光が高屈折率部に漏洩する周方向における範囲が広がり得る。なお、第1実施形態、第2実施形態、あるいは第4実施形態においても、傾斜延在部が上記外周面の1/8周以上に亘って延在していることが好ましく、1/4周以上であればより好ましく、1/2周以上であればさらに好ましく、1周以上であればさらに好ましい。
なお、図15の変形例では、直線部303Lを挟んで両側で延びる傾斜延在部303Tの傾きが互いに逆になっている例を説明したが、直線部303Lを挟んで両側で延びる傾斜延在部303Tの傾きが同一方向であってもよい。すなわち、側面視において、傾斜延在部303Tが長手方向の位置によらず同一方向に傾斜してもよい。
また、例えば第1〜第4実施形態に係るクラッドモードストリッパにおいて、高屈折率部は、上記第1部分の比率が傾斜延在部に近づくに従って増加する比率増加部が傾斜延在部に接続される構成を有してもよく、上記第1部分の比率が傾斜延在部に近づくに従って低下する比率低下部が傾斜延在部に接続される構成を有してもよく、あるいは、上記比率増加部及び上記比率低下部の両方が傾斜延在部に接続される構成を有してもよい。
また、傾斜延在部が長手方向に対して傾斜する角度は特に限定されないが、例えば、10〜80度であってもよく、20〜70度であってもよく、30〜60度あってもよく、45度であってもよい。傾斜延在部が長手方向に対して傾斜する角度が45度である場合、側面視において、傾斜延在部の長手方向における長さ及び周方向における長さを概ね同じにすることができる。
また、上述の実施形態では、高屈折率部がクラッドの屈折率以上の屈折率を有する例を説明したが、高屈折率部がクラッドよりも高い屈折率を有するのであればより好ましい。高屈折率部の屈折率がクラッドの屈折率よりも高ければ、クラッドから高屈折率部に漏洩したクラッドモード光が高屈折率部において反射されても、当該クラッドモード光がクラッドに入射することが抑制されるため、高屈折率部に漏洩したクラッドモード光が高屈折率部により留まり易くなり、クラッドモード光の除去効率がさらに改善され得る。
また、クラッドモードストリッパ100,200は、光ファイバ22に設けることもできる。また、クラッドモードストリッパ100,200を光ファイバ22,18,50の少なくとも2つに設けてもよい。また、クラッドモードストリッパ300,400を増幅用光ファイバ30に設けるとともに、クラッドモードストリッパ100,200を光ファイバ22,18,50の少なくとも1つに設けてもよい。
また、上記実施形態では、クラッドモードストリッパをレーザ装置に設けた例を説明したが、複数のレーザ装置からなるレーザシステムを構成し、これらレーザ装置から出射されるレーザ光が合波された光が伝搬する光ファイバにクラッドモードストリッパを設けてもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、光ファイバ100Pの長手方向に垂直な断面視における上記外周面102Sのうち第1部分102Hの占める比率が第2部分102Lの占める比率よりも大きい例を説明したが、第1部分102Hの比率が第2部分102Lの比率以下であってもよい。特に、第1部分102Hの比率が比率よりも小さい場合、第1部分102Hの比率が第2部分102Lの比率以上の場合に比べて、被覆103に漏洩するクラッドモード光の量が減るため、被覆103の発熱が抑制され得る。その結果、クラッドモードストリッパの信頼性がより向上し得る。
また、上記第3及び第4実施形態では、光ファイバ100Pの長手方向に垂直な断面視における上記外周面102Sのうち第1部分16SHの占める比率が第2部分16SLの比率よりも小さい例を説明したが、第1部分16SHの比率が第2部分16SLの比率以上であってもよい。特に、第1部分16SHの比率が第2部分16SLの比率よりも大きい場合、第1部分16SHの比率が第2部分16SLの比率以下の場合に比べて、高屈折率部に漏洩するクラッドモード光の量が多くなり得、クラッドモード光の除去効率がより改善し得る。
本発明によれば、クラッドモード光の除去効率が改善されるとともに信頼性が向上し得るクラッドモードストリッパ、当該クラッドモードストリッパを備えるレーザ装置、及び上記クラッドモードストリッパの製造方法が提供され、例えばファイバレーザ装置を用いる分野において利用可能である。
10,13・・・レーザ装置
16,18,50・・・光ファイバ
16b・・・内側クラッド
16S・・・外周面
16SH・・・第1部分
16SL・・・第2部分
30・・・増幅用光ファイバ
100・・・クラッドモードストリッパ
102・・・クラッド
102H・・・第1部分
102L・・・第2部分
102S・・・外周面
103・・・被覆(高屈折率部)
103T・・・傾斜延在部
200・・・クラッドモードストリッパ
201・・・筐体
202・・・低屈折率樹脂(低屈折率媒質)
300・・・クラッドモードストリッパ
303・・・高屈折率樹脂(高屈折率部)
303T・・・傾斜延在部
400・・・クラッドモードストリッパ
401・・・筐体
403・・・高屈折率樹脂(高屈折率部)
403T・・・傾斜延在部

Claims (11)

  1. コア及び当該コアを囲うクラッドを含む光ファイバと、
    前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有し、前記光ファイバの長手方向に垂直な断面視において前記クラッドの外周面の一部に接する高屈折率部と、
    を備え、
    前記外周面のうち前記高屈折率部が接しない部分には、前記クラッドよりも低い屈折率を有する低屈折率媒質が接しており、
    前記高屈折率部は、前記長手方向に対して傾斜して前記外周面に沿って延在する傾斜延在部を含み、
    前記断面視における前記外周面のうち前記傾斜延在部が接する部分の比率が、前記断面の前記長手方向における位置によらず同一である
    ことを特徴とするクラッドモードストリッパ。
  2. 前記断面視において、前記外周面のうち前記高屈折率部に接する部分の比率が、前記外周面のうち低屈折率媒質に接する部分の比率よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載のクラッドモードストリッパ。
  3. 前記断面視において、前記外周面のうち前記高屈折率部に接する部分の比率が、前記外周面のうち前記低屈折率媒質に接する部分の比率よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載のクラッドモードストリッパ。
  4. 前記傾斜延在部は、前記外周面の1/8周以上に亘って延在する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のクラッドモードストリッパ。
  5. 前記傾斜延在部は螺旋状に延在する
    ことを特徴とする請求項4に記載のクラッドモードストリッパ。
  6. 前記光ファイバは前記クラッドを囲う被覆をさらに備え、
    前記被覆が前記高屈折率部である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のクラッドモードストリッパ。
  7. 前記光ファイバ及び前記高屈折率部が収容される空間を有する筐体をさらに備え、
    前記空間には、前記クラッドよりも低い屈折率を有する熱伝導性の低屈折率樹脂が前記低屈折率媒質として充填される
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のクラッドモードストリッパ。
  8. 前記光ファイバ及び前記低屈折率媒質が収容される空間を有する筐体をさらに備え、
    前記低屈折率媒質は、前記クラッドを囲う外側クラッド又は前記クラッドを囲う前記光ファイバの被覆であり、
    前記空間のうち前記光ファイバ及び前記低屈折率媒質を除く領域には、前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する高屈折率樹脂が前記高屈折率部として充填される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のクラッドモードストリッパ。
  9. 光を出射する光源と、
    前記光源に光学的に接続される請求項1から8のいずれか1項に記載のクラッドモードストリッパと、
    を備える
    ことを特徴とするレーザ装置。
  10. コアと前記コアを囲うクラッドと前記クラッドを囲う被覆とを有する光ファイバの長手方向に垂直な断面視において前記クラッドの外周面の一部が露出するように前記被覆を除去する被覆除去工程を備え、
    前記被覆除去工程では、前記被覆を剥ぎ取り可能な剥取工具を前記被覆に挿入した後、前記剥取工具を前記光ファイバに対して前記長手方向に沿って相対移動させるとともに、前記剥取工具を少なくとも一時的に前記光ファイバの軸中心に相対回転させ、
    前記被覆は、前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する
    ことを特徴とするクラッドモードストリッパの製造方法。
  11. コアと前記コアを囲うクラッドと前記クラッドを囲う被覆とを有する光ファイバの長手方向に垂直な断面視において前記クラッドの外周面の一部が露出するように前記被覆を除去する被覆除去工程と、
    前記被覆が除去されて露出した前記クラッドの外周面に前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する高屈折率樹脂を設ける高屈折率部形成工程と、
    を備え、
    前記被覆除去工程では、前記被覆を剥ぎ取り可能な剥取工具を前記被覆に挿入した後、前記剥取工具を前記光ファイバに対して前記長手方向に沿って相対移動させるとともに、前記剥取工具を少なくとも一時的に前記光ファイバの軸中心に相対回転させ、
    前記被覆は、前記クラッドの屈折率よりも低い屈折率を有する
    ことを特徴とするクラッドモードストリッパの製造方法。

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