JP2021043290A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で長寿命化が図られた構成で、現像剤を十分に攪拌して濃度むらの発生を防止することが可能な現像装置を提供する。【解決手段】現像装置40は、現像容器41と、現像ローラー47と、規制ブレード48と、第2攪拌部材46と、を備える。規制ブレード48及び第2攪拌部材46は、現像ローラー47の中心47cよりも下方に配置される。現像ローラー47の外径Ddは、第2攪拌部材46の外径Dmよりも小さい。現像ローラー47の半径をRdとし、第2攪拌部材46の半径をRmとし、現像ローラー47と第2攪拌部材46との間の距離をD1とし、現像ローラー47の中心47cと第2攪拌部材46の中心46cとを結ぶ直線L1が垂線Lpに対してなす角をθdとした場合に、θd≦arcsin(Rd/(Rd+D1+Rm))の関係を満たす。【選択図】図3
Description
本発明は、現像装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラム(像担持体)の表面に形成した静電潜像にトナーを付着させて現像することで、後に用紙に転写されるトナー像を形成する装置が広く利用されている。現像装置では、均一な画像を継続して形成するために、現像容器の内部に収容したトナーを含む現像剤を、現像容器の内部において攪拌しながら搬送している。
現像装置では、例えば螺旋状の羽根を有する攪拌部材を用いる場合に、回転の軸線方向に沿って螺旋羽根のピッチに対応した濃度むらが発生する虞があることが懸念されている。この濃度むらは、現像ローラー(現像剤担持体)の表面に担持され、現像ローラーと感光体ドラムとが対向する現像領域を通過した現像剤が現像ローラーから剥離した後、他の現像剤と混ざり、攪拌される前に、そのまま現像ローラーの表面に再付着することに起因することが知られている。このような不具合の解消を図った従来技術の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1で開示された従来の現像装置は、現像スリーブの下方に配置され、スクリュー羽根の間の軸部に径方向外側に突出する板状突起が設けられた攪拌搬送部材を備える。そして、この従来の現像装置は、現像スリーブ内の磁石の磁極による現像スリーブ表面上の現像剤落下位置を、攪拌搬送部材の、水平状態にある板状突起の先端よりも外側にしている。これにより、現像スリーブ表面から剥離して落下した現像剤を、他の現像剤と十分に攪拌して搬送することができ、濃度むらの発生を防止することができる。
昨今、小型で長寿命な現像装置を得るために、小径の現像ローラーに大径の攪拌部材を組み合わせる構成が必要となっている。特許文献1で開示された従来の現像装置の特徴を、大径の現像ローラーに小径の攪拌搬送部材を組み合わせた構成の現像装置に適用することは容易である。しかしながら、この従来の現像装置の特徴を、小径の現像ローラーに大径の攪拌部材を組み合わせた構成の現像装置に適用することは構造上困難である。小型で長寿命な現像装置において、現像ローラーから剥離した直後の現像剤の現像ローラーへの再付着を抑制し、現像剤を十分に攪拌して濃度むらの発生を防止することが課題であった。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、小型で長寿命化が図られた構成で、現像剤を十分に攪拌して濃度むらの発生を防止することが可能な現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の現像装置は、現像容器と、現像剤担持体と、規制ブレードと、攪拌部材と、を備える。現像容器は、像担持体に供給するトナーを含む現像剤を収容する。現像剤担持体は、現像容器に回転可能に支持され、像担持体と対向する現像領域において像担持体に現像容器内のトナーを供給する。規制ブレードは、現像領域よりも現像剤担持体の回転方向上流側に配置され、現像剤担持体が担持する現像剤の層厚を規制する。攪拌部材は、現像剤担持体に近接して平行に延び、現像容器の内部に回転可能に支持され、回転の軸線方向に沿って現像剤を攪拌しながら搬送する。さらに、規制ブレード及び攪拌部材は、現像剤担持体の中心よりも下方に配置される。現像剤担持体の外径は、攪拌部材の外径よりも小さい。現像剤担持体の半径をRdとし、攪拌部材の半径をRmとし、現像剤担持体と攪拌部材との間の距離をD1とし、現像剤担持体の中心と攪拌部材の中心とを結ぶ直線が垂線に対してなす角をθdとした場合に、
θd≦arcsin(Rd/(Rd+D1+Rm))
の関係を満たす。
θd≦arcsin(Rd/(Rd+D1+Rm))
の関係を満たす。
本発明の構成によれば、現像剤担持体の現像領域に対する反対側の外周部は、水平方向において、攪拌部材の最頂部よりも現像領域から離れた位置となる。すなわち、現像剤が攪拌部材から現像剤担持体に汲み上げられる規制ブレードの箇所に対し、攪拌部材の最頂部を隔てた領域に、現像剤担持体から剥離した現像剤が落下する。これにより、現像剤担持体から剥離した直後の現像剤の現像剤担持体への再付着を抑制することができる。したがって、現像剤担持体の外径が攪拌部材の外径よりも小さいという小型で長寿命化が図られた構成の現像装置において、現像剤を十分に攪拌して濃度むらの発生を防止することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
図1は、実施形態の画像形成装置1の構成を示す概略断面図である。図2は、画像形成装置1の画像形成部20の垂直断面図である。本実施形態の画像形成装置1の一例としては、中間転写ベルト31を用いてトナー像を用紙Sに転写するタンデム方式のカラープリンターである。画像形成装置1は、例えばプリント(印刷)、スキャン(画像読取)、ファクシミリ送信等の機能を備えたいわゆる複合機であって良い。
画像形成装置1は、図1及び図2に示すように、その本体2に設けられた、給紙部3、用紙搬送部4、露光部5、画像形成部20、転写部30、定着部6、用紙排出部7及び制御部8を含む。
給紙部3は、複数枚の用紙Sを収容し、印刷時に用紙Sを1枚ずつ分離して送り出す。用紙搬送部4は、給紙部3から送り出された用紙Sを二次転写部33及び定着部6へと搬送し、さらに定着後の用紙Sを用紙排出口4aから用紙排出部7に排出する。両面印刷が行われる場合、用紙搬送部4は、第一面の定着後の用紙Sを分岐部4bによって反転搬送部4cに振り分け、用紙Sを再度、二次転写部33及び定着部6へと搬送する。露光部5は、画像データに基づき制御されたレーザー光を画像形成部20に向かって照射する。
画像形成部20は、中間転写ベルト31の下方に配置される。画像形成部20は、イエロー用の画像形成部20Y、シアン用の画像形成部20C、マゼンタ用の画像形成部20M及びブラック用の画像形成部20Bを含む。これらの4つの画像形成部20は、基本的な構成が同じである。これにより、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、各色を表す「Y」、「C」、「M」、「B」の識別記号は省略することがある。
画像形成部20は、所定の方向(図1及び図2における時計回り)に回転可能に支持された感光体ドラム(像担持体)21を備える。画像形成部20は、さらに感光体ドラム21の周囲に、その回転方向に沿って帯電部22、現像装置40及びドラムクリーニング部23を備える。なお、現像装置40とドラムクリーニング部23との間に一次転写部32が配置される。
帯電部22は、感光体ドラム21の表面を所定電位に帯電させる。そして、露光部5から照射されたレーザー光によって感光体ドラム21の表面に原稿画像の静電潜像が形成される。現像装置40は、この静電潜像にトナーを付着させて現像し、トナー像を形成する。4つの画像形成部20それぞれは、異なる色のトナー像を形成する。
転写部30は、中間転写ベルト31、一次転写部32Y、32C、32M、32B、二次転写部33及びベルトクリーニング部34を備える。中間転写ベルト31は、4つの画像形成部20の上方に配置される。中間転写ベルト31は、所定の方向(図1における反時計回り)に回転可能に支持され、4つの画像形成部20それぞれで形成されたトナー像が順次重ねて一次転写される中間転写体である。4つの画像形成部20は、中間転写ベルト31の回転方向上流側から下流側に向けて一列に並んだいわゆるタンデム方式にして配置される。
一次転写部32Y、32C、32M、32Bは、中間転写ベルト31を挟んで、各色の画像形成部20Y、20C、20M、20Bの上方に配置される。二次転写部33は、用紙搬送部4の、定着部6よりも用紙搬送方向上流側であって、転写部30の、各色の画像形成部20Y、20C、20M、20Bよりも中間転写ベルト31の回転方向下流側に配置される。ベルトクリーニング部34は、各色の画像形成部20Y、20C、20M、20Bよりも中間転写ベルト31の回転方向上流側に配置される。
トナー像は、各色の一次転写部32Y、32C、32M、32Bで中間転写ベルト31の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト31の回転とともに所定のタイミングで4つの画像形成部20のトナー像が連続して重ねて中間転写ベルト31に転写されることにより、中間転写ベルト31の外周面にはイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。ドラムクリーニング部23は、一次転写後に感光体ドラム21の表面に残留するトナー等を除去してクリーニングする。
中間転写ベルト31の外周面のカラートナー像は、用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた用紙Sに、二次転写部33に形成される二次転写ニップ部で転写される。ベルトクリーニング部34は、二次転写後に中間転写ベルト31の表面に残留するトナー等を除去してクリーニングする。
定着部6は、トナー像が転写された用紙Sを加熱、加圧してトナー像を用紙Sに定着させる。
制御部8は、不図示のCPU、画像処理部、記憶部、その他の電子回路及び電子部品を含む。CPUは、記憶部に記憶された制御用のプログラムやデータに基づき、画像形成装置1に設けられた各構成要素の動作を制御して画像形成装置1の機能に係る処理を行う。給紙部3、用紙搬送部4、露光部5、画像形成部20、転写部30及び定着部6それぞれは、制御部8から個別に指令を受け、連動して用紙Sへの印刷を行う。記憶部は、例えば不図示のプログラムROM(Read Only Memory)、データROMなどといった不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)のような揮発性の記憶装置との組み合わせで構成される。
続いて、現像装置40の構成について、図2に加えて図3を用いて説明する。図3は、第1実施形態の現像装置40の現像ローラー47、規制ブレード48及び第2攪拌部材46周辺を示す部分垂直断面図である。なお、各色の現像装置40は基本的な構成が同じであるので、構成要素について各色を表す識別記号の記載と、説明とを省略する。また、この説明において「軸線方向」は、互いに平行に延びる感光体ドラム21、第1攪拌部材45、第2攪拌部材46及び現像ローラー47それぞれの回転の軸線方向(図2、図3及び図4の紙面奥行き方向)を表す。
現像装置40は、例えば画像形成装置1の本体2に対して着脱可能である。現像装置40は、図2及び図3に示すように、現像容器41、仕切り部42、第1攪拌室43、第2攪拌室44、第1攪拌部材45、第2攪拌部材46、現像ローラー(現像剤担持体)47及び規制ブレード48を備える。
現像容器41は、現像装置40から感光体ドラム21の表面に供給する現像剤として、例えばトナー及び磁性キャリアを含む二成分現像剤を収容する。現像容器41は、感光体ドラム21の回転中心が延びる軸線方向に沿って延びる細長い形状であって、その長手方向を水平にして配置される。
仕切り部42は、現像容器41の内部の下部に設けられる。仕切り部42は、現像容器41の下部の、軸線方向と交差する方向(図2の左右横方向)の略中央部に設けられ、軸線方向及び上下方向に延びる。仕切り部42は、現像容器41の内部を、軸線方向と交差する方向において区分する。
第1攪拌室43及び第2攪拌室44は、現像容器41の内部に設けられる。第1攪拌室43及び第2攪拌室44は、現像容器41の内部が仕切り部42によって区分されることで形成され、互いに並列配置される。第2攪拌室44は、現像容器41の内部の、現像ローラー47の配置領域の下方に隣接して配置される。第1攪拌室43は、現像容器41の内部の、第2攪拌室44よりも現像ローラー47から離隔した領域に配置される。第1攪拌室43には、不図示の現像剤補給管を介し、コンテナ51(図1参照)に収容された現像剤が補給される。
仕切り部42は、軸線方向の両端部側それぞれに配置された不図示の現像剤連通部を備える。2つの現像剤連通部は、第1攪拌室43及び第2攪拌室44それぞれの長手方向の両端部側で仕切り部42を貫通し、第1攪拌室43及び第2攪拌室44を連通させる。
第1攪拌部材45は、第1攪拌室43の内部に配置される。第2攪拌部材(攪拌部材)46は、第2攪拌室44の内部に配置される。第2攪拌部材46は、現像ローラー47に近接して平行に延びる。第1攪拌部材45及び第2攪拌部材46は、感光体ドラム21と平行に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器41に支持される。第1攪拌部材45及び第2攪拌部材46は、その軸線回りに回転することで、回転の軸線方向に沿って互いに反対方向に現像剤を攪拌しながら搬送し、所定の搬送方向で循環させる。
第1攪拌部材45及び第2攪拌部材46の回転により、現像剤は、仕切り部42の軸線方向の両端部側それぞれに設けられた現像剤連通部を通って、第1攪拌室43と、第2攪拌室44との間を循環する。第1攪拌室43及び第2攪拌室44において、外部から補給されたトナー(正帯電トナー)が磁性キャリアと混合されて攪拌され、帯電される。
現像ローラー47は、現像容器41の内部の、第2攪拌部材46の上方に配置される。現像ローラー47は、感光体ドラム21と平行に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器41に支持される。現像ローラー47は、図3に示すように、例えば周方向に沿って複数の磁極が配列された固定磁石471と、固定磁石471の周囲に、図3において反時計回りに回転可能に支持されて外周面に現像剤を担持する円筒状の現像スリーブ472と、を有する。
現像ローラー47には、直流電圧に交流電圧が重畳された所定の現像電圧が印加される。現像ローラー47の表面の一部は、現像容器41から露出し、感光体ドラム21と対向する。現像ローラー47は、第2攪拌室44内の現像剤を担持し、感光体ドラム21と対向する現像領域Adにおいて感光体ドラム21の表面にトナーを供給する。
規制ブレード48は、現像ローラー47と感光体ドラム21とが対向する現像領域Adよりも現像ローラー47の回転方向上流側に配置される。規制ブレード48は、現像ローラー47に近接し、その先端と現像ローラー47の表面との間に所定の間隔を設けて配置される。規制ブレード48は、現像ローラー47の軸線方向の全域にわたって延びる。規制ブレード48は、その先端と現像ローラー47の表面との間の隙間を通過する現像ローラー47が担持する現像剤の層厚を規制する。
現像剤は、第1攪拌室43及び第2攪拌室44において第1攪拌部材45及び第2攪拌部材46により攪拌、循環されて帯電され、現像ローラー47の表面に担持される。現像ローラー47の表面に担持された現像剤は、規制ブレード48によって層厚が規制される。現像ローラー47の表面では、トナー及び磁性キャリアで構成される不図示の磁気ブラシが形成される。現像ローラー47に所定の現像電圧が印加されると、感光体ドラム21の表面電位との間の電位差により、現像ローラー47の表面に担持されたトナーが現像領域Adにおいて感光体ドラム21に飛翔し、感光体ドラム21の表面の静電潜像が現像される。
続いて、現像ローラー47、規制ブレード48及び第2攪拌部材46の相対的な位置関係、大小関係といった構造について詳細に説明する。
規制ブレード48及び第2攪拌部材46は、現像ローラー47の中心47cよりも下方に配置される。現像ローラー47の外径Ddは、第2攪拌部材46の外径Dmよりも小さい。
そして、現像ローラー47の半径をRdとし、第2攪拌部材46の半径をRmとし、現像ローラー47と第2攪拌部材46との間の距離をD1とし、現像ローラー47の中心47cと第2攪拌部材46の中心46cとを結ぶ直線L1が垂線Lpに対してなす角をθdとした場合に、
θd≦arcsin(Rd/(Rd+D1+Rm)) ・・・式(1)
の関係を満たす。
θd≦arcsin(Rd/(Rd+D1+Rm)) ・・・式(1)
の関係を満たす。
上記構成の第1実施形態の現像装置40において、構造条件を変更し、現像ローラー47から剥離した現像剤を、第2攪拌部材46の最頂部46tよりも仕切り部42側に落下させることができるか否かを評価した。その結果を、表1、表2及び表3に示す。表中、現像ローラー47から剥離した現像剤が、第2攪拌部材46の最頂部46tよりも仕切り部42側に落下した場合が「○」であり、当該最頂部46tよりも規制ブレード48側に落下した場合が「×」である。
表1は、第2攪拌部材46の半径Rmが8.0mmの場合であって、現像ローラー47の半径Rdを6.0mm及び7.0mmとし、さらに半径Rdそれぞれにおいて現像ローラー47と第2攪拌部材46との間の距離D1を3.0mm及び4.0mmとしたときの現像剤の落下位置の評価結果である。
表2は、第2攪拌部材46の半径Rmが9.0mmの場合であって、現像ローラー47の半径Rdを6.0mm、7.0mm及び8.0mmとし、さらに半径Rdそれぞれにおいて現像ローラー47と第2攪拌部材46との間の距離D1を3.0mm及び4.0mmとしたときの現像剤の落下位置の評価結果である。
表3は、第2攪拌部材46の半径Rmが10.0mmの場合であって、現像ローラー47の半径Rdを6.0mm、7.0mm、8.0mm及び9.0mmとし、さらに半径Rdそれぞれにおいて現像ローラー47と第2攪拌部材46との間の距離D1を3.0mm及び4.0mmとしたときの現像剤の落下位置の評価結果である。
表1、表2及び表3のいずれにおいても、上記式(1)の関係を満たす場合に、現像ローラー47から剥離した現像剤が、第2攪拌部材46の最頂部46tよりも仕切り部42側に落下している。
上記構成によれば、現像ローラー47の現像領域Adに対する反対側の外周部47eは、水平方向において、第2攪拌部材46の最頂部46tよりも現像領域Adから離れた位置となる。すなわち、現像剤が第2攪拌部材46から現像ローラー47に汲み上げられる規制ブレード48の箇所に対し、第2攪拌部材46の最頂部46tを隔てた領域、すなわち図3における仕切り部42の近隣の領域に、現像ローラー47から剥離した現像剤が落下する。これにより、現像ローラー47から剥離した直後の現像剤の現像ローラー47への再付着を抑制することができる。したがって、現像ローラー47の外径Ddが第2攪拌部材46の外径Dmよりも小さいという小型で長寿命化が図られた構成の現像装置40において、現像剤を十分に攪拌して濃度むらの発生を防止することが可能になる。
図4は、第2実施形態の現像装置40の現像ローラー47、規制ブレード48及び第2攪拌部材46周辺を示す部分垂直断面図である。なお、図4には、現像スリーブ472の表面上における法線方向の磁束密度の分布を二点鎖線で描画した。この第2実施形態の基本的な構成は、先に説明した第1実施形態と同じであるので、共通する構成要素には前と同じ符号、また同じ名称を付してその説明を省略する場合があり、特徴箇所以外の構成の記載を省略する場合がある。
第2実施形態の現像装置40は、図4に示す現像ローラー47を備える。現像ローラー47は、固定磁石473を有する。固定磁石473は、周方向に沿って複数の磁極が配列される。固定磁石473は、現像スリーブ472の回転方向に沿って順に配列された汲上規制極473a、搬送極473b、現像極473c、搬送極473d及び剥離極473eを有する。
汲上規制極473aは、第2攪拌部材46及び規制ブレード48と対向する位置に配置される。汲上規制極473aは、第2攪拌部材46及び規制ブレード48と対向する位置にピーク磁力を生じさせる。現像ローラー47は、第2攪拌部材46によって攪拌、搬送される現像剤の現像スリーブ472の外周面への汲み上げと、規制ブレード48による現像剤の層厚の規制とを、複数の磁極のうち規制ブレード48に近接して配置される同一の磁極である汲上規制極473aで行う。
搬送極473b、473dは、その磁力により、現像剤が現像スリーブ472の外周面に担持され、現像スリーブ472の回転とともに当該回転の方向に搬送される。
現像極473cは、感光体ドラム21と対向する現像領域Adに面して配置される。現像極473cは、現像領域Adにおいてピーク磁力を生じさせる。現像極473cの磁力により現像剤を現像スリーブ472の外周面に担持させ、現像バイアスによりトナーのみを感光体ドラム21に飛翔させ、感光体ドラム21の表面の静電潜像を現像する。
剥離極473eは、その現像スリーブ472の回転方向下流側に、現像スリーブ472の外周面に現像剤を磁気吸着する力を消失させる剥離領域を形成する。現像スリーブ472の回転とともに剥離領域に到達した現像剤は、現像スリーブ472の外周面から剥離し、第2攪拌室44に落下する。
そして、第2攪拌部材46と規制ブレード48との間の距離をD2とし、現像ローラー47の中心47cと第2攪拌部材46の中心46cとを結ぶ直線L1が現像ローラー47の中心47cと規制ブレード48の現像ローラー47の回転方向上流部48eとを結ぶ直線L2に対してなす角をθsとした場合に、
θs=arcsin((Rm+D2)/(Rd+D1+Rm))≦0.90 ・・・式(2)
の関係を満たす。
θs=arcsin((Rm+D2)/(Rd+D1+Rm))≦0.90 ・・・式(2)
の関係を満たす。
また、現像スリーブ472の外周面への現像剤の汲み上げと、規制ブレード48による現像剤の層厚の規制とを同一の磁極(汲上規制極473a)で行う場合、現像剤の汲み上げ量が少なくなり易く、それに起因して濃度むらが発生することがある。これを回避するために、上記式(2)の関係を満たすことに加え、現像ローラー47は、現像ローラー47と第2攪拌部材46の最近接点における法線(直線L1)との交点P1における磁力が20mT以上であることが好ましい。より詳細に言えば、固定磁石473の汲上規制極473aによる交点P1における磁力は、半値幅55度でピーク磁力45mTの条件において20mT以上であることが好ましい。
上記構成の第2実施形態の現像装置40において、構造条件を変更し、現像ローラー47による現像剤の汲み上げ状態を評価した。その結果を、表4、表5及び表6に示す。表中、固定磁石473による交点P1における磁力が20mT以上を確保することができ、現像剤の汲み上げ状態が良好な場合が「○」であり、交点P1における磁力が20mT未満であり、現像剤の汲み上げ状態が不良な場合が「×」である。
表4は、現像ローラー47と第2攪拌部材46との間の距離D1が4mm、且つ第2攪拌部材46と規制ブレード48との間の距離D2が5mmであって、現像ローラー47の半径Rdを6mm、7mm、8mm及び9mmとし、さらに半径Rdそれぞれにおいて第2攪拌部材46の半径Rmを7mmから13mmまで1mmずつ増加したときの現像剤の汲み上げ状態の評価結果である。
表5は、現像ローラー47と第2攪拌部材46との間の距離D1が3.5mm、且つ第2攪拌部材46と規制ブレード48との間の距離D2が5.5mmであって、現像ローラー47の半径Rdを6mm、7mm、8mm及び9mmとし、さらに半径Rdそれぞれにおいて第2攪拌部材46の半径Rmを7mmから13mmまで1mmずつ増加したときの現像剤の汲み上げ状態の評価結果である。
表6は、現像ローラー47と第2攪拌部材46との間の距離D1が3mm、且つ第2攪拌部材46と規制ブレード48との間の距離D2が6mmであって、現像ローラー47の半径Rdを6mm、7mm、8mm及び9mmとし、さらに半径Rdそれぞれにおいて第2攪拌部材46の半径Rmを7mmから13mmまで1mmずつ増加したときの現像剤の汲み上げ状態の評価結果である。
表4、表5及び表6のいずれにおいても、上記式(2)の関係を満たす場合に、固定磁石473による交点P1における磁力が20mT以上を確保することができ、現像剤の汲み上げ状態が良好である。
上記構成によれば、現像スリーブ472の外周面への現像剤の汲み上げと、規制ブレード48による現像剤の層厚の規制とを同一の磁極(汲上規制極473a)で行う場合であっても、良好な現像剤の汲み上げ状態を実現することが可能になる。したがって、小型で長寿命化が図られた構成の現像装置40において、現像剤を十分に攪拌して濃度むらの発生を防止することができ、さらに汲み上げ不良に起因する濃度むらの発生も防止することが可能になる。
また、上記実施形態によれば、画像形成装置1は、上記構成の現像装置40を備えるので、画像形成装置1において、現像剤を十分に攪拌して濃度むらの発生を防止することが可能になり、高品質な画像を形成することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、画像形成装置1は、複数色の画像を順次重ねて形成するいわゆるタンデム型のカラー印刷用の画像形成装置であることとしたが、このような機種に限定されるわけではなく、タンデム型ではないカラー印刷用の画像形成装置やモノクロ印刷用の画像形成装置であって良い。
本発明は、現像装置及び画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
40 現像装置
41 現像容器
46 第2攪拌部材(攪拌部材)
46c 中心
47 現像ローラー(現像剤担持体)
47c 中心
48 規制ブレード
48e 回転方向上流部
471 固定磁石
472 現像スリーブ(スリーブ)
473 固定磁石
473a 汲上規制極(磁極)
Ad 現像領域
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
40 現像装置
41 現像容器
46 第2攪拌部材(攪拌部材)
46c 中心
47 現像ローラー(現像剤担持体)
47c 中心
48 規制ブレード
48e 回転方向上流部
471 固定磁石
472 現像スリーブ(スリーブ)
473 固定磁石
473a 汲上規制極(磁極)
Ad 現像領域
Claims (4)
- 像担持体に供給するトナーを含む現像剤を収容する現像容器と、
前記現像容器に回転可能に支持され、前記像担持体と対向する現像領域において前記像担持体に前記現像容器内の前記トナーを供給する現像剤担持体と、
前記現像領域よりも前記現像剤担持体の回転方向上流側に配置され、前記現像剤担持体が担持する前記現像剤の層厚を規制する規制ブレードと、
前記現像剤担持体に近接して平行に延び、前記現像容器の内部に回転可能に支持され、回転の軸線方向に沿って前記現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌部材と、
を備え、
前記規制ブレード及び前記攪拌部材は、前記現像剤担持体の中心よりも下方に配置され、
前記現像剤担持体の外径は、前記攪拌部材の外径よりも小さく、
前記現像剤担持体の半径をRdとし、前記攪拌部材の半径をRmとし、前記現像剤担持体と前記攪拌部材との間の距離をD1とし、前記現像剤担持体の中心と前記攪拌部材の中心とを結ぶ直線が垂線に対してなす角をθdとした場合に、
θd≦arcsin(Rd/(Rd+D1+Rm))
の関係を満たすことを特徴とする現像装置。 - 前記現像剤担持体は、周方向に沿って複数の磁極が配列された固定磁石と、前記固定磁石の周囲に回転可能に支持されて外周面に前記現像剤を担持するスリーブと、を有し、
前記攪拌部材によって攪拌、搬送される前記現像剤の前記スリーブの外周面への汲み上げと、前記規制ブレードによる前記現像剤の層厚の規制とを、複数の前記磁極のうち前記規制ブレードに近接して配置される同一の前記磁極で行い、
前記攪拌部材と前記規制ブレードとの間の距離をD2とし、前記現像剤担持体の中心と前記攪拌部材の中心とを結ぶ直線が前記現像剤担持体の中心と前記規制ブレードの前記現像剤担持体の回転方向上流部とを結ぶ直線に対してなす角をθsとした場合に、
θs=arcsin((Rm+D2)/(Rd+D1+Rm))≦0.90
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 前記現像剤担持体は、前記現像剤担持体と前記攪拌部材の最近接点における法線との交点における磁力が20mT以上であることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019164203A JP2021043290A (ja) | 2019-09-10 | 2019-09-10 | 現像装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019164203A JP2021043290A (ja) | 2019-09-10 | 2019-09-10 | 現像装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021043290A true JP2021043290A (ja) | 2021-03-18 |
Family
ID=74862301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019164203A Pending JP2021043290A (ja) | 2019-09-10 | 2019-09-10 | 現像装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021043290A (ja) |
-
2019
- 2019-09-10 JP JP2019164203A patent/JP2021043290A/ja active Pending
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