JP2021043182A - バーンイン装置 - Google Patents

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【課題】恒温槽を必要とせず、かつ、試料体が急速に自己発熱した際に試料体を冷却して試料体の内部温度の温度制御を行うことができるバーンイン装置を提供する。【解決手段】ソケット21にヒータ21cを備えると共に、ヒータ21cによって試料体10を試験温度に加熱し、試料体10の温度Ttに基づいてヒータ21cの出力を制御する。これにより、ヒートシンクとして機能するソケット21にてヒータ21cを冷却できるため、試料体10の自己発熱量よりも冷却能力を高くすることができる。したがって、従来のように、恒温槽を用いなくても、試料体10の温度制御を行うことができ、試料体10が急速に自己発熱した際に試料体10を冷却して試料体10の内部温度の温度制御を行うことが可能なバーンイン装置にできる。【選択図】図3

Description

本発明は、電圧を試料体に印加させ、高温に晒すことで、初期不良を排除するバーンイン試験において、自己発熱する試料体の温度制御をしながら、スクリーニングを行うバーンイン装置に関するものである。
従来、電子部品の初期不良を排除するためにスクリーニングを目的とした、バーンイン試験が知られている。一般的なバーンイン試験は、試料体に所定の電圧を印加すると共に、試料体を高温の雰囲気に晒すことで、試料体の不具合を顕在化させる試験である。しかし、試料体の中では、パワー半導体など、電圧を印加させることでリーク電流が多く流れるものがあり、このような物でバーンイン試験を行うと、試料体の自己発熱量が大きくなる。そのため、試料体の内部素子温度が自己発熱により上昇し、さらに多くのリーク電流が流れることで、熱暴走が発生し、最終的に素子が破壊される恐れがある。
この特許文献1に開示されているバーンイン装置では、恒温槽内に試料体を配置すると共に試料体毎にヒータを設け、恒温槽内の雰囲気温度を高くしつつ試料体をヒータでも加熱することで、試験温度に近づけ、その発熱を恒温槽内に放出する。そして、その時の試料体の温度に基づいてヒータ温度を制御することで、恒温槽内の雰囲気温度が試験温度となるように制御する。すなわち、試料体の発熱量が多くなって試料体の温度が高くなるとヒータ温度を下げるなどにより、試験温度が一定となるように制御している。なお、試験温度は、試料体の耐久性のスクリーニングを行うときの温度であり、試料体の種類によって決まっている温度である。
特開2015−064263号公報
上記したように、特許文献1に記載のバーンイン装置では、試料体の発熱量に応じた試料体の温度に基づいてヒータ温度を調整することで、恒温槽内の雰囲気温度が試験温度となるように制御している。しかし試料体の中には、バーンイン試験を行っている最中に、内部素子が破壊されてしまうものもある。上記バーンイン装置では、バーンイン試験中に試料体の内部素子が破壊された場合、急速に自己発熱を起こした際、恒温槽内の雰囲気温度を冷却する方法がないため、急激な温度上昇に追従できず、温度制御できないという問題がある。
また、上記バーンイン装置は、試料体の温度制御を行うために、恒温槽を用いる必要があるため、設備コストがかかるという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、恒温槽を必要とせず、かつ、試料体が急速に自己発熱した際に試料体を冷却して試料体の内部温度の温度制御を行うことができるバーンイン装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、試料体(10)を所定温度に加熱しつつ該試料体に電圧を印加してバーンイン試験を行うバーンイン装置であって、試料体が収容されるカセットボックス(2)と、カセットボックス内に送風を行うファン(23)と、カセットボックス内に収容され、試料体が設置される設置台を構成すると共に、該試料体が設置される一面に該試料体を加熱するヒータ(21c)およびヒータの熱を試料体に伝えるヒータプレート(21b)が配置され、かつ、ヒータおよびヒータプレートが配置された一面と反対側の一面に放熱フィン(21d)が備えられたソケット(21)と、カセットボックス内に収容され、ソケットが設置されるソケットボード(22)と、ファンによってカセットボックス内に送風を行いつつ、ヒータによって試料体を加熱し、試料体に備えられた温度センサ(10a)によって試料体の温度(Tt)を測定すると共に、該試料体の温度に基づいてヒータの出力を制御する制御部(6)と、を有している。
このように、ソケットにヒータを備えると共に、ヒータによって試料体を試験温度に加熱し、試料体の温度に基づいてヒータの出力を制御している。これにより、ヒートシンクとして機能するソケットにてヒータを冷却できるため、試料体の自己発熱量よりも冷却能力を高くすることができる。したがって、従来のように、恒温槽を用いなくても、試料体の温度制御を行うことができ、試料体が急速に自己発熱した際に試料体を冷却して試料体の内部温度の温度制御を行うことが可能なバーンイン装置にできる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかるバーンイン装置の斜視図である。 バーンイン装置に用いられるカセットボックスの斜視透過図である。 ソケットおよび試料体の断面図である。 バーンイン装置の制御ブロックを示した図である。 第2実施形態で説明するソケットおよび試料体の断面図である。 図5に示すソケットおよび試料体の上面図である。 第3実施形態で説明するバーンイン装置に用いられるカセットボックスの斜視透過図である。 第4実施形態で説明するソケットおよび試料体の上面図である。 他の実施形態で説明するカセットボックスの斜視透過図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。図1〜図3を参照して本実施形態にかかるバーンイン装置の構造について説明すると共に、図4を参照してバーンイン装置の制御構成について説明する。
図1に示すように、バーンイン装置1は、カセットボックス2、枠体部3、電源動力部4および冷却器5などを有した構成とされ、枠体部3に設けられたスロット内にカセットボックス2が複数個収容されることで構成されている。また、図4に示すように、バーンイン装置1には、制御部6が備えられており、制御部6によって電源動力部4による電圧印加の制御を含む各種制御を実行する。
カセットボックス2は、図2に示すように、試料体10を含むバーンイン試験を行うための各設備が備えられた箱状部材であり、例えば金属によって構成されている。本実施形態の場合、カセットボックス2には、ソケット21、ソケットボード22、ファン23および網部24が備えられていると共に、図示していないが電源動力部4からの給電用配線が内部に引き出されている。カセットボックス2は、図2の紙面左右方向を長手方向とした長方体形状で構成されている。
ソケット21は、試料体10が設置される設置台となるものであり、図3に示すように、上面側に凹部21aが形成され、この凹部21a内に試料体10が収容される。ソケット21に設置される試料体10は、初期不良を排除するためのスクリーニングを目的としたバーンイン装置1によるバーンイン試験の検査対象となるものである。バーンイン試験による検査対象となるものであれば試料体10はどのようなものでも構わないが、例えば半導体パワー素子が内蔵された半導体モールド部品などが試料体10として挙げられる。試料体10は、温度センサ10aを内蔵した内部素子10bを有しており、試料体10の内部温度を測定できるようになっている。試料体10に関して、電圧印加に基づいて内部素子10bの負荷を加えることで内部素子10bの初期不良を顕在化させる検査が行われる。その際に内部素子10bが自己発熱するため、その発熱に伴う温度上昇も温度センサ10aで検出できるようになっている。
凹部21a内における底部には、ヒータプレート21bおよびヒータ21cが備えられている。具体的には、凹部21aの底部、つまり試料体10が設置される一面に、ヒータ21cが設置され、その上にヒータプレート21bが設置されている。これにより、ヒータプレート21bを介してヒータ21cによる試料体10の加熱が行えるようになっている。ヒータ21cは、シリコーンゴムなどで覆われて構成され、抵抗加熱によって試料体10を加熱する。また、ソケット21のうちの凹部21aと反対側の一面には放熱フィン21dが備えられており、後述するようにファン23から供給される冷媒となる空気との熱交換により、ソケット21の冷却が行えるようになっている。ソケット21の材質については任意であるが、冷却効率を考慮してアルミニウムなどの金属材料で構成されていると好ましい。
ヒータプレート21bは、試料体10が収容される凹部21aの形状に合わせた形状とされ、例えば四角形板状とされている。ヒータプレート21bには、温度センサ21baが備えられており、温度センサ21baにてヒータプレート21bの温度が測定できるようになっている。なお、図示しないが、ソケット21にはヒータ21cへの給電を行うためのコネクタなどが備えられており、電源動力部4からヒータ21cへの給電用配線がヒータ21cに接続可能な構成とされている。
ソケットボード22は、ソケット21を設置する板状部材であり、例えば樹脂によって構成されていてカセットボックス2の底面2aに設置される。ソケット21は、このソケットボード22に立てられて配置される。なお、図示していないが、ソケットボード22は単なる平板状とされていても良いが、ソケット21と対応する凹凸が形成された構造とされていても良い。ソケットボード22を凹凸が形成された構造とすれば、ソケット21の位置合せを容易に行える。
ファン23は、カセットボックス2内に送風を行うためのもので、カセットボックス2の長手方向の両側に位置する壁面のうちの一方の壁面に配置されている。本実施形態の場合、長方形状とされた一方の壁面の長辺に沿ってファン23が複数個並べられ、カセットボックス2内においてファン23が備えられた壁面から反対の壁面に向かって風が直線的に流動させられるようにしてある。
網部24は、カセットボックス2の長手方向の両側に位置する壁面のうちの他方の壁面に形成されている。本実施形態の場合、長方形状とされた他方の壁面の形状に合せて長方形状に網部24が形成されている。そして、ファン23から流動してきた風がソケット21を通過して網部24から排出されるようになっている。
枠体部3は、各カセットボックス2を収容するための枠を構成するものである。枠体部3には、カセットボックス2の形状と対応するスロットが形成され、スロット内にカセットボックス2が嵌め込まれるようになっている。
電源動力部4は、試料体10への電圧印加やヒータ21cへの電圧印加を行う電源としての役割を果たす。図示していないが、上記したように、電源動力部4には各カセットボックス2に配置された試料体10やヒータ21cおよび後述する冷却器5への給電を行うための給電用配線が備えられている。
冷却器5は、ラジエータなどで構成され、ファン23からカセットボックス2内に供給する風を冷却風とする際に使用され、電源動力部4からの給電によって作動させられる。
制御部6は、電源動力部4を制御することで、試料体10に対して例えば半導体パワー素子に負荷を加えるための電圧印加や温度センサ10aによる温度測定のための通電を行う。同様に、制御部6は、電源動力部4を制御することで、ヒータ21cへの電圧印加や温度センサ21baによる温度測定のための通電を行う。また、制御部6は、ファン23への通電を行うことでカセットボックス2への送風を制御したり、冷却器5への通電の出力に基づいてファン23からの送風を常温風と冷却風とに切り替える制御を行ったりしている。
次に、上記のように構成されたバーンイン装置1における試料体10のバーンイン試験の方法について説明する。
まず、ソケット21の凹部21a内に試料体10を収容し、ソケット21と共に試料体10をソケットボード22に設置する。そして、ヒータ21cや試料体10それぞれに給電用配線を接続し、ソケットボード22および試料体10を収容したソケット21をカセットボックス2内の所定位置に配置する。
続いて、制御部6にてファン23を駆動し、常温風を常時送風した状態とする。そして、制御部6にて電源動力部4を制御し、試料体10に対して電圧印加を行うことで試料体10の内部素子10bに負荷を加えると共に、温度センサ10aへの通電を行って試料体10の温度を測定する。同様に、制御部6にて電源動力部4を制御し、ヒータ21cに対して電圧印加を行うことでヒータ加熱を行うと共に、温度センサ21baへの通電を行ってヒータプレート21bの温度を測定する。そして試料体10の温度Ttが試料体10の種類によって決まっている試験温度となるようにヒータ21cの出力を制御する。
このとき、試料体10の温度Ttを試験温度に基づいて設定される所定の温度閾値(以下、第1閾値という)と比較しており、温度Ttが第1閾値を超えていれば、試料体10が異常発熱していると判定している。これにより、試料体10の温度Ttの異常発熱を検出でき、それに伴ってヒータ21cをオフして加熱を停止できるため、ヒータ21cの上部の温度を低下させられ、試料体10の温度を低下させることができる。
このとき、カセットボックス2内にはファン23の駆動に基づいて少なくとも常温風が送風されていることから、内部素子10bが破壊される前に急速に自己発熱した試料体10を冷却することができる。特に、ヒータ21cをソケット21に配置しており、放熱フィン21dが備えられたソケット21がヒートシンクとして機能することで、よりヒータ21cの温度Thの低下を早めることが可能となる。
さらに、冷却器5を備えているため、冷却器5を駆動してファン23から冷却風を送風できるようにすれば、よりソケット21を冷却でき、ヒータ21cの温度Thの低下をさらに早めることが可能となる。
また、試料体10の温度Ttが試験温度よりも低下した場合には、ヒータ21cをオンして再びヒータ21cの温度Thを上昇させ、試料体10を加熱すれば、試料体10の温度を再び試験温度に上昇させることができる。
なお、制御部6は、ヒータ21cの温度Thを測定しており、ヒータ21cの温度Thが試験温度以上となる温度閾値(以下、第2閾値という)より高くなるような場合には、自動的にヒータ21cを停止するようにしている。第2閾値は例えば第1閾値よりも低い温度に設定されており、試料体10の温度Ttが第1閾値よりも低いにもかかわらずヒータ21cが高温化しているのは、何らかの故障が発生している場合等と考えられる。このため、このような場合には試料体10の温度Ttが第1閾値を超えていなくてもヒータ21cを停止してバーンイン装置1を故障から保護するようにしている。
以上説明したように、ソケット21にヒータ21cを備えると共に、ヒータ21cによって試料体10を試験温度に加熱し、試料体10の温度Ttに基づいてヒータ21cの出力を制御している。これにより、ヒートシンクとして機能するソケット21にてヒータ21cを冷却できるため、試料体10の自己発熱量よりも冷却能力を高くすることができる。したがって、従来のように、恒温槽を用いなくても、試料体10の温度制御を行うことができ、試料体10が急速に自己発熱した際に試料体10を冷却して試料体10の内部温度の温度制御を行うことが可能なバーンイン装置1にできる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してソケット21の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5および図6に示すように、本実施形態のバーンイン装置1では、ソケット21に押圧部に相当する爪部21eを備えている。図6に示すように、ソケット21の上面形状が四角形状とされているが、その四隅と対応する位置にそれぞれ爪部21eが備えられている。
より詳しくは、ソケット21の凹部21aは段付き形状とされ、段付き部の内側の収容部21aaと、その外側の外縁部21abとによって構成されている。収容部21aaは、試料体10が嵌め込まれるところであり、その外側の外縁部21abに爪部21eが配置されている。爪部21eは、図示しないバネによる弾性力によって起立状態と倒伏状態とに回転して切り替えられるようになっており、起立状態のときには外縁部21ab内に収まり、倒伏状態のときには外縁部21abから収容部21aa側に張り出す。
このため、試料体10を収容部21aa内に配置する前の状態においては、爪部21eを起立状態として試料体10を収容部10aa内に配置し、その後、爪部21eを倒伏状態として試料体10をヒータプレート21bおよびヒータ21c側に押しつける。
このように、ソケット21に押圧部として機能する爪部21eを備え、収容部21aaに配置された試料体10を爪部21eでヒータプレート21bおよびヒータ21c側に押しつけることが可能となる。これにより、より試料体10とヒータプレート21bおよびヒータ21cとの密着性を高められ、ヒータプレート21bと試料体10との当接面での熱抵抗を減らすことができ、試料体10の昇温、降温の時間をより短縮化することが可能となる。よって、試料体10の内部素子10bの温度制御をより精度良く行うことが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第2実施形態に対して1つのカセットボックス2に対して検査できる試料体10の数を増やしたものであり、その他については第1、第2実施形態と同様であるため、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態では、1つのカセットボックス2に対して複数のソケット21が配置されている。そして、ソケット21のそれぞれに試料体10を配置して、複数の試料体10に対して同時にバーンイン試験を行うことが可能となっている。具体的には、ソケットボード22の上に、ファン23からの送風の方向に対して垂直な方向に5つずつ2列にわたってソケット21を並べて配置している。同じ列に配置された各ソケット21は等間隔に配置されている。
なお、図示していないが、本実施形態の場合にも、ソケットボード22は単なる平板状とされていても良いが、ソケット21と対応する凹凸が形成された構造とされていても良い。すなわち、上記配置となるように、ソケットボード22と対応する凹凸も、5つずつ2列にわたって形成された構造とすれば、ソケット21の位置合せを容易に行える。
このように、1つのカセットボックス2に対して複数のソケット21を配置できるようにすれば、複数の試料体10に対して同時にバーンイン試験を実施することが可能となり、スループットを向上させることが可能となる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1〜第3実施形態に対してソケット21やヒータプレート21bの構成を変更したものであり、その他については第1〜第3実施形態と同様であるため、第1〜第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、ここでは第2実施形態のように爪部21eを備えたソケット21を例に挙げるが、爪部21eを備えていない構成とされていても良いし、第3実施形態のように複数のソケット21を備える構成としても良い。
図8に示すように、本実施形態では、複数個のソケット21に共通のヒータプレート21bとしている。ここでは、1つのヒータプレート21bを2つのソケット21で共有できるようにしている。
具体的には、本実施形態のヒータプレート21bは、上方から見て、上面形状が帯状、ここでは長方形状とされており、その長手方向の両側に1つずつソケット21が配置されている。例えば、ソケット21は、ヒータプレート21bよりも下方の位置と、それよりも上方の位置とで分割できる構造とされ、ヒータプレート21bと対応する側面にスリットが形成されることで、ヒータプレート21bが2つのソケット21に嵌め込めるようになっている。また、ヒータプレート21bの中央位置、つまり2つの凹部21aの間の位置に温度センサ21baが配置され、2つのソケット21に共通の温度センサ21baとされている。
このような構成により、ヒータプレート21bを共有しつつ、複数のソケット21に配置される試料体10を個別に設置されたヒータ21cを用いて加熱することが可能となる。また、共通の温度センサ21baにできるため、温度センサ21baの数を減らすことが可能となり、装置コストを低減することも可能となる。
(他の実施形態)
本開示は、上記した実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
例えば、上記第1〜第3実施形態では、ソケット21を一体構造としたものを例に挙げているが、第4実施形態で説明したように複数部品に分割された構造であっても良い。
また、上記各実施形態では、ファン23からの送風がソケット21の放熱フィン21d側に当たるようにしたが、例えば図9に示すように、ファン23を大型化してソケット21の上面に配置される試料体10にも当たるようにすることもできる。このようにすれば、より効率的に試料体10の自己発熱を放熱させることが可能となる。また、冷却器5を駆動してファン23から冷却風を送風できるようにした場合には、試料体10の上面も冷却対象となり、より早急に試料体10を冷却することが可能となる。
さらに、上記各実施形態において、ファン23の送風量を可変させるようにしても良い。例えば、試料体10の温度が高くなるほど、ファン23の回転数を高くして送風量が大きくなるようにしても良い。
さらに、上記実施形態において、電圧を印加させるタイミングを試料体10が試験温度に到達してから電圧を印加させるのではなく、例えば、昇温時に電圧を印加させてもよい。その場合、試料体10を通電させた際に発生した自己発熱を試料体の加熱に回すことができるため、昇温時間を短縮させることが可能になる。すなわち、試料体10を所定温度に加熱しつつ試料体10に電圧を印加することは、所定温度に達してから試料体10に電圧を印加することだけでなく、所定温度に加熱している最中に試料体10に電圧を印加する場合も含まれる。
1 バーンイン装置
2 カセットボックス
6 制御部
10 試料体
10a 温度センサ
21 ソケット
21b ヒータプレート
21c ヒータ
21d 放熱フィン
21e 爪部
22 ソケットボード
23 ファン

Claims (8)

  1. 試料体(10)を所定温度に加熱しつつ該試料体に電圧を印加してバーンイン試験を行うバーンイン装置であって、
    前記試料体が収容されるカセットボックス(2)と、
    前記カセットボックス内に送風を行うファン(23)と、
    前記カセットボックス内に収容され、前記試料体が設置される設置台を構成すると共に、該試料体が設置される一面に該試料体を加熱するヒータ(21c)および該ヒータの熱を前記試料体に伝えるヒータプレート(21b)が配置され、かつ、前記ヒータが配置された一面と反対側の一面に放熱フィン(21d)が備えられたソケット(21)と、
    前記カセットボックス内に収容され、前記ソケットが設置されるソケットボード(22)と、
    前記ファンによって前記カセットボックス内に送風を行いつつ、前記ヒータによって前記試料体を加熱し、前記試料体に備えられた温度センサ(10a)によって前記試料体の温度(Tt)を測定すると共に、該試料体の温度に基づいて前記ヒータの出力を制御する制御部(6)と、を有するバーンイン装置。
  2. 前記ソケットには、前記試料体が該ソケットに設置された際に前記試料体を前記ヒータ側に押圧する押圧部(21e)を有している、請求項1に記載のバーンイン装置。
  3. 前記ソケットボードに前記ソケットが複数設置され、前記カセットボックス内に複数の前記ソケットと共に前記ソケットボードが収容され、複数の前記試料体に対して同時にバーンイン試験が行われる、請求項1または2に記載のバーンイン装置。
  4. 前記ヒータは、複数の前記ソケットに共通して用いられ、1つの前記ヒータにて複数の前記ソケットに設置される前記試料体を同時に加熱する、請求項3に記載のバーンイン装置。
  5. 前記ファンは、前記放熱フィンに加えて、前記試料体にも当たる送風を行う、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバーンイン装置。
  6. 前記ファンの送風を冷却風とする冷却器(5)を備えている、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のバーンイン装置。
  7. 前記制御部は、前記試料体の温度に応じて、該温度が高いほど前記ファンの風量を多くする、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のバーンイン装置。
  8. 前記制御部は、昇温時に試験電圧を印加させる、請求項1ないし7のいずれか1つに記載のバーンイン装置。
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