JP2021043164A - 物体検知装置および物体検知方法 - Google Patents

物体検知装置および物体検知方法 Download PDF

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隆史 西
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翔也 石田
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Abstract

【課題】物体検知性能を従来よりもよりいっそう向上すること。【解決手段】点群特定部(216)は、取得した複数の反射位置の各々に対応する受信強度に基づいて、駐車車両上の複数の反射点からなる反射点群を特定する。かかる反射点群は、駐車車両の車幅方向または車両全長方向における中央部に対応する反射点を少なくとも含む。反射点群のうち時系列的に最後に取得された検知距離に対応する反射点を端点とする。端点の後に取得された検知距離に対応する、反射点群外の反射点を候補点とする。端点更新部(217)は、候補点について、受信強度に関連する強度条件および/または端点と候補点との間の反射位置の変化に関連する位置条件が成立する場合に、候補点により端点を更新する。【選択図】図2

Description

本発明は、自車両の周囲に存在する物体を検知するように構成された物体検知装置に関する。また、本発明は、自車両の周囲に存在する物体を検知する物体検知方法に関する。
特許文献1に記載の駐車空間検出装置において、水平広角度ソナーは、駐車領域の脇を自車両が走行するのに伴い、自車両の側方から所定間隔で駐車領域に超音波を発信する。この駐車空間検出装置は、水平広角度ソナーおよび車速センサを用いて、座標平面上に、駐車車両の角部の検出ラインを設定する。また、この駐車空間検出装置は、検出ライン上の中間部分に、検出位置を設定する。さらに、この駐車空間検出装置は、検出位置に基づいて、駐車空間の位置を想定する。
具体的には、この駐車空間検出装置は、検出ラインに対応する反射波形群で発信順序が中間部分に位置する中間反射波形を選択する。このとき、反射波形群における最大限界電圧値と最小限界電圧値の間に、中間反射波形を選択するための閾値を設ける。そして、中間反射波形に対応する検出位置を検出位置にする。
特開2011−33486号公報
この種の装置において、物体検知性能をよりいっそう向上させることが望まれている。例えば、物体を精度良く検出することができれば、より良好な運転支援動作が実現可能である。具体的には、例えば、駐車支援動作においては、駐車空間を規定するための、駐車車両の角部の検出あるいは推定の精度を、よりいっそう向上することが望まれている。
本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、例えば、物体検知性能が従来よりもよりいっそう向上した、物体検知装置および物体検知方法を提供する。
請求項1に記載の物体検知装置(20)は、自車両(10)の周囲に存在する物体を検知するように構成された装置であって、
前記自車両の外側に向けて送信された探査波の前記物体による反射波を含む受信波の受信結果に基づいて前記受信波の強度に対応する情報である受信強度および前記物体までの距離に対応する情報である検知距離を出力する測距センサ(22)から、前記受信強度および前記検知距離を取得する、受信結果取得部(211)と、
前記自車両の移動に伴って変化する前記測距センサの位置に対応する情報であるセンサ位置を取得する、センサ位置取得部(212)と、
取得した前記検知距離および前記センサ位置に基づいて、前記物体が前記探査波を反射した反射点の位置に対応する情報である反射位置を取得する、反射位置取得部(214)と、
取得した複数の前記反射位置の各々に対応する前記受信強度に基づいて、前記物体としての駐車車両の車幅方向または車両全長方向における中央部に対応する前記反射点を少なくとも含む、前記駐車車両上の複数の前記反射点からなる反射点群を特定する、点群特定部(216)と、
前記反射点群のうち時系列的に最後に取得された前記検知距離に対応する前記反射点である端点の後に取得された前記検知距離に対応する、前記反射点群外の前記反射点である候補点について、前記受信強度に関連する強度条件および/または前記端点と前記候補点との間の前記反射位置の変化に関連する位置条件が成立する場合に、前記候補点により前記端点を更新する、端点更新部(217)と、
を備えている。
請求項11に記載の物体検知方法は、自車両(10)の周囲に存在する物体を検知する方法であって、以下の手順あるいは処理を含む:
前記自車両の外側に向けて送信された探査波の前記物体による反射波を含む受信波の受信結果に基づいて前記受信波の強度に対応する情報である受信強度および前記物体までの距離に対応する情報である検知距離を出力する測距センサ(22)から、前記受信強度および前記検知距離を取得し、
前記自車両の移動に伴って変化する前記測距センサの位置に対応する情報であるセンサ位置を取得し、
取得した前記検知距離および前記センサ位置に基づいて、前記物体が前記探査波を反射した反射点の位置に対応する情報である反射位置を取得し、
取得した複数の前記反射位置の各々に対応する前記受信強度に基づいて、前記物体としての駐車車両の車幅方向または車両全長方向における中央部に対応する前記反射点を少なくとも含む、前記駐車車両上の複数の前記反射点からなる反射点群を特定し、
前記反射点群のうち時系列的に最後に取得された前記検知距離に対応する前記反射点である端点の後に取得された前記検知距離に対応する、前記反射点群外の前記反射点である候補点について、前記受信強度に関連する強度条件および/または前記端点と前記候補点との間の前記反射位置の変化に関連する位置条件が成立する場合に、前記候補点により前記端点を更新する。
なお、出願書類において、各要素に括弧付きの参照符号が付される場合がある。しかしながら、この場合であっても、かかる参照符号は、各要素と後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の単なる一例を示すものにすぎない。よって、本発明は、上記の参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
実施形態に係る物体検知装置を搭載した車両の概略構成を示す平面図である。 図1に示された物体検知装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図2に示された物体検知装置の動作概要を示す概略図である。 図2に示された物体検知装置の動作例を示すフローチャートである。 図2に示された物体検知装置の動作例を示すフローチャートである。 図2に示された物体検知装置の動作例を示すフローチャートである。 図2に示された物体検知装置の別の動作例を示すフローチャートである。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると、当該実施形態の理解が妨げられるおそれがある。このため、変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中ではなく、その後にまとめて説明する。
(構成)
図1を参照すると、自車両10は、いわゆる四輪自動車であって、平面視にて略矩形状の車体11を備えている。以下、平面視にて、自車両10の車幅方向における中心を通り、且つ自車両10における車両全長方向と平行な仮想直線を、車両中心線LCと称する。車両全長方向は、車幅方向と直交し且つ車高方向と直交する方向である。車高方向は、自車両10の車高を規定する方向であって、自車両10を走行可能な状態で水平面に安定的に載置した場合の重力作用方向と平行な方向である。
自車両10における「前」「後」「左」「右」「上」を、図1中にて矢印で示された通りに定義する。これらの方向概念は、前進走行中の自車両10における運転席に搭乗する乗員である運転者を基準としたものである。前後方向は、車両全長方向と同義である。また、左右方向は、車幅方向と同義である。また、上下方向は、車高方向と同義である。「平面視」における各部の形状は、当該各部あるいは車体11を、自車両10を走行可能な状態で水平面に安定的に載置した状態で自車両10の上方から車高方向と平行な視線で見た場合の形状を指すものである。
車体11における前端部には、フロントバンパー12が装着されている。車体11における後端部には、リアバンパー13が装着されている。車体11における側面部には、ドアパネル14が装着されている。図1に示されている具体例においては、左右にそれぞれ二枚ずつ、合計四枚のドアパネル14が設けられている。前側の左右一対のドアパネル14のそれぞれには、ドアミラー15が装着されている。
自車両10には、物体検知装置20が搭載されている。物体検知装置20は、自車両10に搭載されることで、自車両10の周囲に存在する物体Bを検知するように構成されている。「物体B」は、例えば、壁、柱、等の固定物B0を含む。また、「物体B」は、例えば、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2を含む。図1は、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2が、自車両10が駐車可能な駐車空間PSを挟んだ並列駐車状態にて駐車中の状態を示す。第二駐車車両B2は、第一駐車車両B1よりも、前方すなわち自車両10の進行方向側に位置している。
本実施形態においては、物体検知装置20は、電子制御装置21と測距センサ22とを備えている。電子制御装置21は、測距センサ22の出力に基づいて、第一駐車車両B1と第二駐車車両B2との間の駐車空間PSを検出するように設けられている。すなわち、電子制御装置21は、駐車空間PSを検出する駐車支援ECUとしての機能を奏するように構成されている。ECUはElectronic Control Unitの略である。電子制御装置21の機能構成の詳細については後述する。
測距センサ22は、自車両10の外側に向けて送信された探査波WPの物体Bによる反射波を含む受信波の受信結果に基づいて、物体検知情報を生成および出力するように設けられている。「受信結果」は、受信波の受信の有無、受信強度、探査波WPの発信から受信波の受信までの時間、等を含む。「物体検知情報」は、受信強度情報および検知距離情報を含む。受信強度情報は、受信波の受信強度に対応する情報である。検知距離情報は、測距センサ22から物体Bまでの距離に対応する情報である。
本実施形態においては、測距センサ22は、送受信一体型の超音波センサとしての構成を有している。すなわち、測距センサ22は、超音波である探査波WPを発信するとともに、自身が発信した探査波WPの物体Bによる反射波を受信可能に構成されている。また、図1に示されているように、測距センサ22は、指向性が車高方向に狭角となるように、自車両10に搭載されている。
自車両10には、測距センサ22が複数搭載されている。複数の測距センサ22の各々は、平面視にて相互に異なる位置に設けられている。具体的には、本実施形態においては、車体11の側面部には、第一サイドソナー22A、第二サイドソナー22B、第三サイドソナー22C、および第四サイドソナー22Dが装着されている。以下の説明において、上記の第一サイドソナー22A〜第四サイドソナー22Dのうちのいずれであるかを特定しない場合、「測距センサ22」という表現を用いる。なお、図1においては、フロントバンパー12およびリアバンパー13に通常装着されている測距センサ22は、図示および説明の簡略化のために、図示を省略されているものとする。
第一サイドソナー22A、第二サイドソナー22B、第三サイドソナー22C、および第四サイドソナー22Dは、車体11の側面から自車両10の側方に探査波WPを発信するように設けられている。第一サイドソナー22Aおよび第二サイドソナー22Bは、車体11における前側部分に装着されている。第一サイドソナー22Aと第二サイドソナー22Bとは、車両中心線LCを挟んで対称に配置されている。第三サイドソナー22Cおよび第四サイドソナー22Dは、車体11における後側部分に装着されている。第三サイドソナー22Cと第四サイドソナー22Dとは、車両中心線LCを挟んで対称に配置されている。
第一サイドソナー22Aは、自車両10の左方に向けて略水平に探査波WPを発信するように、前後方向についてフロントバンパー12と左側のドアミラー15との間に配置されている。第二サイドソナー22Bは、自車両10の右方に向けて略水平に探査波WPを発信するように、前後方向についてフロントバンパー12と右側のドアミラー15との間に配置されている。
第三サイドソナー22Cは、自車両10の左方に向けて略水平に探査波WPを発信するように、前後方向についてリアバンパー13と左後側のドアパネル14との間に配置されている。第四サイドソナー22Dは、自車両10の右方に向けて略水平に探査波WPを発信するように、前後方向についてリアバンパー13と右後側のドアパネル14との間に配置されている。
図2を参照すると、複数の測距センサ22の各々は、DSI3等の所定の通信規格に準拠して構成された車載通信回線を介して、電子制御装置21と情報および信号を通信可能に接続されている。DSI3はDistributed System Interface 3の略である。すなわち、複数の測距センサ22の各々は、電子制御装置21の制御下で送受信動作を実行するように設けられている。また、複数の測距センサ22の各々は、受信波の受信結果に対応する物体検知情報を生成して、電子制御装置21に送信するようになっている。
また、物体検知装置20は、車速センサ23、シフトポジションセンサ24、操舵角センサ25、ヨーレートセンサ26、および加速度センサ27を備えている。車速センサ23、シフトポジションセンサ24、操舵角センサ25、ヨーレートセンサ26、および加速度センサ27は、CAN(国際登録商標)等の車載LAN規格に準拠して構成された車載通信回線を介して、電子制御装置21と情報および信号を通信可能に接続されている。CAN(国際登録商標)は、Controller Area Networkの略である。LANはLocal Area Networkの略である。
車速センサ23は、自車両10の走行速度に対応する信号を生成して、電子制御装置21に送信するように設けられている。自車両10の走行速度を、以下単に「車速」と称する。シフトポジションセンサ24は、自車両10のシフトポジションに対応する信号を生成して、電子制御装置21に送信するように設けられている。操舵角センサ25は、自車両10の操舵角に対応する信号を生成して、電子制御装置21に送信するように設けられている。ヨーレートセンサ26は、自車両10に作用するヨーレートに対応する信号を生成して、電子制御装置21に送信するように設けられている。加速度センサ27は、自車両10に作用する前後方向および左右方向の加速度に対応する信号を生成して、電子制御装置21に送信するように設けられている。
さらに、物体検知装置20は、表示部28と、警報音発生部29とを備えている。表示部28および警報音発生部29は、自車両10における車室内に配置されている。表示部28および警報音発生部29は、CAN(国際登録商標)等の車載LAN規格に準拠して構成された車載通信回線を介して、電子制御装置21と情報および信号を通信可能に接続されている。すなわち、表示部28は、電子制御装置21の制御下で物体検知動作に伴う表示を行うように設けられている。同様に、警報音発生部29は、電子制御装置21の制御下で物体検知動作に伴う警報音を発生するように設けられている。
電子制御装置21は、車体11の内側に配置されている。電子制御装置21は、複数の測距センサ22の各々、車速センサ23、シフトポジションセンサ24、操舵角センサ25、ヨーレートセンサ26、加速度センサ27、等から受信した信号および情報に基づいて、所定の動作を実行するように構成されている。「所定の動作」には、物体検知動作と、物体検知結果に基づく自車両10の運転支援動作とが含まれる。「運転支援動作」は、例えば、衝突回避動作、駐車支援動作、自動運転動作、等が含まれる。
本実施形態においては、電子制御装置21は、いわゆる車載マイクロコンピュータであって、図示しないCPU、ROM、RAM、不揮発性リライタブルメモリ、等を備えている。不揮発性リライタブルメモリは、例えば、EEPROM、フラッシュROM、等である。電子制御装置21のCPU、ROM、RAMおよび不揮発メモリを、以下単に「CPU」、「ROM」、「RAM」および「不揮発メモリ」と略称する。
電子制御装置21は、CPUがROMまたは不揮発メモリからプログラムを読み出して実行することで、各種の制御動作を実現可能に構成されている。このプログラムには、後述のフローチャートにより示されたルーチンに対応するものが含まれている。また、ROMまたは不揮発メモリには、プログラムの実行の際に用いられる各種のデータが、あらかじめ格納されている。各種のデータには、例えば、初期値、ルックアップテーブル、マップ、等が含まれている。
図2に示されているように、車載マイクロコンピュータ上にて実現される以下の機能構成を有している。すなわち、電子制御装置21は、受信結果取得部211、センサ位置取得部212、検知位置取得部213、反射位置取得部214、閾値設定部215、点群特定部216、端点更新部217、および物体形状特定部218を有している。
図3は、図1に示された第一駐車車両B1における駐車空間PSに面し且つ自車両10に近接する側のコーナー部近傍を、自車両10の第一サイドソナー22Aにより検知する様子を示す。かかるコーナー部を、以下「第一駐車車両B1における駐車空間PS側のコーナー部」と称する。なお、かかるコーナー部は、第一駐車車両B1における、第二駐車車両B2および自車両10に近接する側のコーナー部とも称され得る。あるいは、かかるコーナー部は、第一駐車車両B1における、自車両10および第二駐車車両B2側のコーナー部とも称され得る。
図3における上段の図は、第一駐車車両B1における駐車空間PS側のコーナー部形状と反射点RPとの関係を示す。この図において、第一駐車車両B1の平面視における外形線上の、菱形のプロットは、反射点RPを示す。反射点RPは、第一サイドソナー22Aが発信した探査波WPの物体Bによる反射波が第一サイドソナー22Aにより受信された場合の、当該探査波WPを反射したと推定される、物体B上の点あるいは位置である。横軸は、所定の直交座標系における第一サイドソナー22Aの位置であるセンサ位置Xを示す。横軸上の黒丸、白丸、X印等のプロットは、探査波WPの発信時点におけるセンサ位置Xを示す。探査波WPの発信時点におけるセンサ位置Xと、かかる探査波WPに対応する反射点RPとは、検知距離Yを示す実線の線分によって対応付けられている。
「所定の直交座標系」は、所定の基準時点におけるセンサ位置Xを原点とし、自車両10の車両全長方向を第一軸とし、自車両10の車幅方向を第二軸とする二次元直交座標系である。かかる直交座標系を、以下「基準座標系」と略称する。基準座標系において、第一軸の正方向は前方であり、第二軸の正方向は自車両10から離隔する方向(すなわち図1の例では左方向)である。「所定の基準時点」は、例えば、自車両10の運転者による所定の入力指示操作に応じて駐車支援動作が開始した時点である。図1に示されているように、駐車支援動作における駐車空間PSの検出あるいは探索の場面において、自車両10は、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2を含む複数の駐車車両の配列方向に沿って、ほぼ直進する。このため、かかる場面においては、基準座標系における第一軸は、センサ位置Xを示す横軸あるいは自車両10の進行方向と略一致するように設定され得る。
第一駐車車両B1上の複数の反射点RPからなる反射点群である中央点群RGは、少なくとも中央反射点RP_Fを含む。中央反射点RP_Fは、第一駐車車両B1の車幅方向における中央部に対応する反射点RPである。これに対し、コーナー反射点RP_Cは、第一駐車車両B1における駐車空間PS側のコーナー部に対応する反射点RPである。
端点REは、中央点群RGのうち、時系列的に最後に取得された検知距離Yに対応する反射点RPである。すなわち、端点REは、第一駐車車両B1の車幅方向に沿って配列する、中央点群RGに含まれる複数の反射点RPのうち、最も自車両10の進行方向側に位置するものとなる。候補点RKは、端点REの後に取得された検知距離Yに対応する、中央点群RG外の反射点RPである。典型的には、候補点RKは、時系列的に端点REの次に取得された反射点RPである。あるいは、候補点RKは、自車両10の進行方向側にて端点REに隣接するコーナー反射点RP_Cである。
図3における中段および下段の図は、中央点群RGの特定および端点REの更新の様子を示す。中段の図において、縦軸は受信強度Rを示し、横軸は横位置RXを示す。横位置RXは、基準座標系における反射点RPの位置である反射位置(RX,RY)における、第一軸成分である。下段の図において、横軸は横位置RXを示し、縦軸は横位置差ΔRXを示す。横位置差ΔRXは、横位置RXの差分であって、具体的には前回の横位置RXからの増分である。なお、中央点群RG、コーナー反射点RP_C、端点RE、および候補点RKは、第二駐車車両B2の検知の際にも用いられる概念である。すなわち、図3に示された概念図は、第二駐車車両B2の検知の際にも妥当するものである。
以下、図1〜図3を参照しつつ、電子制御装置21における機能構成の詳細について説明する。受信結果取得部211は、測距センサ22から物体検知情報すなわち受信強度情報および検知距離情報を取得するように設けられている。具体的には、受信結果取得部211は、取得した物体検知情報に含まれる、受信強度Rと検知距離Yとを互いに対応付けつつ、時系列で所定時間分保持するようになっている。なお、かかる「所定時間」は、本実施形態においては、駐車車両1台分の物体検知情報を取得するための所要時間よりも短く設定されている。具体的には、かかる「所定時間」は、後述する三角測量の原理に基づいて反射点RPを算出あるいは推定可能な程度の検知距離情報を取得可能な程度、例えば、測距センサ22における探査波WPの送信周期のK倍程度に設定されている。Kは2以上の自然数であり、典型的には3〜5程度である。
センサ位置取得部212は、自車両10の移動に伴って変化する測距センサ22の位置に対応する情報であるセンサ位置Xを取得するように設けられている。具体的には、センサ位置取得部212は、車速センサ23等により取得した車速等の走行状態に基づいて、基準座標系における測距センサ22の位置であるセンサ位置Xを算出するようになっている。走行状態は、車速センサ23、シフトポジションセンサ24、操舵角センサ25、ヨーレートセンサ26、加速度センサ27、等の出力に基づいて取得された、自車両10の移動状態である。走行状態は「車両移動状態」とも称され得る。走行状態には、停車状態、すなわち車速が0km/hである状態も含まれる。走行状態には、自車両10の進行方向および車速が含まれる。走行状態は、複数の測距センサ22の各々における移動状態に対応する。また、センサ位置取得部212は、算出したセンサ位置Xを、時系列で所定時間分保持するようになっている。かかる「所定時間」は、受信結果取得部211の場合と同様である。
検知位置取得部213は、検知位置(X,Y)を取得するように設けられている。検知位置(X,Y)は、受信結果取得部211にて取得した物体検知情報に含まれる検知距離情報すなわち検知距離Yと、かかる検知距離情報の基礎となる受信波に対応する探査波WPの発信時点におけるセンサ位置Xとの組である。具体的には、検知位置取得部213は、受信結果取得部211およびセンサ位置取得部212における取得結果に基づいて検知位置(X,Y)を生成するとともに、生成した検知位置(X,Y)を時系列で所定時間分保持するようになっている。かかる「所定時間」は、受信結果取得部211の場合と同様である。
反射位置取得部214は、受信結果取得部211およびセンサ位置取得部212にて取得した、センサ位置Xおよび検知距離Yに基づいて、反射点RPおよび反射位置(RX,RY)を取得するように設けられている。反射位置(RX,RY)は、物体Bが探査波WPを反射した反射点RPの、基準座標系における位置に対応する情報である。具体的には、反射位置取得部214は、検知位置取得部213にて取得した検知位置(X,Y)の履歴と三角測量の原理とに基づいて、反射位置(RX,RY)を算出あるいは推定するようになっている。
より詳細には、反射位置取得部214は、第1センサ位置を中心とし半径が第1検知距離の第1円弧と、第1センサ位置に隣接する第2センサ位置を中心とし半径が第2検知距離の第2円弧との交点を、反射位置(RX,RY)として推定するようになっている。「第1センサ位置」は、特定の測距センサ22(例えば図1の例では第一サイドソナー22A)における特定のセンサ位置Xである。「第1検知距離」は、第1センサ位置に存在する特定の測距センサ22による検知距離Yである。「第2検知距離」は、「第1検知距離」の取得の直後に取得された、特定の測距センサ22による検知距離Yである。「第2センサ位置」は、第2検知距離に対応するセンサ位置Xである。すなわち、「第2センサ位置」は、「第1センサ位置」の直後に探査波WPを発信した、特定の測距センサ22のセンサ位置Xである。
本実施形態においては、反射位置取得部214は、逐次信号処理により、反射点RPおよび反射位置(RX,RY)を算出あるいは推定するようになっている。すなわち、反射位置取得部214は、1つの物体B(例えば第一駐車車両B1)に対応する受信強度Rおよび検知距離Yの取得が終了する前に、推定可能な反射点RPおよび反射位置(RX,RY)を随時推定するようになっている。具体的には、反射位置取得部214は、受信結果取得部211が最新の受信強度Rおよび検知距離Yを取得する毎に、対応する反射点RPを逐次推定するようになっている。また、反射位置取得部214は、取得した反射点RPおよび反射位置(RX,RY)を、時系列で所定時間分保持するようになっている。かかる「所定時間」は、例えば、受信結果取得部211の場合と同様である。
閾値設定部215は、物体Bに対応する反射点RPの集合である反射点群を特定するための閾値を設定するように設けられている。すなわち、点群特定部216は、閾値設定部215により設定された閾値と、取得した複数の反射位置(RX,RY)の各々に対応する受信強度Rとに基づいて、物体B上の複数の反射点RPからなる反射点群を特定するようになっている。具体的には、点群特定部216は、受信強度Rが点群特定閾値を超える反射点RPを、時系列で所定容量分保持するようになっている。かかる「所定容量」は、駐車空間PSの探索のために必要な程度、例えば、センサ位置Xにおける所定距離分の変化に対応する反射点RPの個数に相当する程度の容量である。「所定距離」は、例えば、自車両10の車両全長の2〜3倍程度である。また、閾値設定部215は、かかる点群特定閾値を更新あるいは変更可能に設けられている。
具体的には、閾値設定部215は、点群特定閾値としての中央点群閾値Rth_Gを、点群特定部216に出力するように設けられている。中央点群閾値Rth_Gは、中央点群RGを特定するための、受信強度Rの閾値である。すなわち、点群特定部216は、受信強度Rが中央点群閾値Rth_Gを超える反射点RPを、中央点群RGとして特定して、時系列で所定容量分保持するようになっている。
また、閾値設定部215は、端点更新閾値Rth_Rを端点更新部217に出力するように設けられている。端点更新閾値Rth_Rは、候補点RKを中央点群RGに含めることで候補点RKにより端点REを更新するか否かを判定するための、受信強度Rの閾値である。中央点群閾値Rth_G>端点更新閾値Rth_Rである。
端点更新部217は、候補点RKについて、受信強度Rに関連する強度条件が成立する場合に、候補点RKにより端点REを更新するようになっている。「強度条件」は、候補点RKに対応する受信強度Rが、中央点群閾値Rth_Gよりも低い端点更新閾値Rth_Rを超えることを含む。具体的には、端点更新部217は、強度条件が成立する場合に、候補点RKを中央点群RGに含めることで、候補点RKを新たな端点REとするようになっている。さらに、閾値更新部としての閾値設定部215は、端点REの更新に伴って、その後に用いる端点更新閾値Rth_Rを低強度側に更新するようになっている。
端点更新部217は、端点REと候補点RKとの間の反射位置(RX,RY)の変化に関連する位置条件が成立する場合に、候補点RKにより端点REを更新するようになっている。「位置条件」は、横位置差ΔRXが更新許可閾値ΔRXth1以下であることを含む。横位置差ΔRXは、自車両10の移動に伴うセンサ位置Xの変化方向における、端点REと候補点RKとの位置差である。
端点更新部217は、端点REの位置が所定程度収束した場合に、端点REの更新を終了するようになっている。具体的には、端点更新部217は、横位置差ΔRXが更新許可閾値ΔRXth1よりも小さい更新終了閾値ΔRXth2以下となった場合に、端点REの更新を終了するようになっている。
端点更新部217は、反射位置取得部214による反射点RPの逐次推定に応じて、端点REを逐次更新するようになっている。具体的には、端点更新部217は、反射位置取得部214により推定された最新の反射点RPにより候補点RKが設定される毎に、当該候補点RKによる端点REの更新を逐次判定するようになっている。
本実施形態においては、点群特定部216は、第一駐車車両B1について端点更新部217による端点REの更新が終了した後、第二駐車車両B2に対応する受信波の受信を開始する際に、端点更新閾値Rth_Rをコーナー検出閾値として用いるようになっている。コーナー検出閾値は、反射点群としての、図3において不図示の内コーナー点群RCを検出するための閾値である。内コーナー点群RCについては図6を参照のこと。内コーナー点群RCは、第二駐車車両B2における、駐車空間PSに面し且つ自車両10に近接する側のコーナー部に対応する、反射点RPの集合体である。かかるコーナー部を、以下「第二駐車車両B2における駐車空間PS側のコーナー部」と称する。なお、かかるコーナー部は、第二駐車車両B2における、第一駐車車両B1および自車両10に近接する側のコーナー部とも称され得る。あるいは、かかるコーナー部は、第二駐車車両B2における、自車両10および第一駐車車両B1側のコーナー部とも称され得る。
具体的には、点群特定部216は、第一駐車車両B1について端点更新部217による端点REの更新が終了した後、所定の検出条件が成立した場合に、最新の端点更新閾値Rth_Rを点群特定閾値として第二駐車車両B2の検出を開始するようになっている。「所定の検出条件」、すなわち、第二駐車車両B2の検出開始条件は、センサ位置Xが第二駐車車両B2における駐車空間PS側のコーナー部近傍に達したことが推定される条件である。かかる検出条件は、例えば、センサ位置Xの所定量変化、所定時間の経過、および所定距離の走行のうちの、少なくともいずれか1つを含む。
物体形状特定部218は、反射位置取得部214にて取得された反射点RPおよび反射位置(RX,RY)に基づいて、物体Bの平面視における外形形状を特定するように設けられている。具体的には、物体形状特定部218は、点群特定部216による反射点群の特定結果および端点更新部217による端点REの更新結果に基づいて、物体Bの平面視における外形形状を特定するように設けられている。
すなわち、物体形状特定部218は、中央点群RGの最終的な特定結果における端点REに基づいて、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2の平面視における外形形状を特定するようになっている。また、物体形状特定部218は、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2の平面視における外形形状の特定結果に基づいて、駐車空間PSを検出するようになっている。
(動作概要)
以下、本実施形態に係る物体検知装置20の動作概要、および、かかる装置により実行される物体検知方法の概要について、同装置および方法により奏される作用効果とともに説明する。以下の動作概要説明においては、説明の簡略化のため、図1に示されているように、前方に直進走行中の自車両10の左側にて、第一サイドソナー22Aを用いて駐車空間PSを探索あるいは検出する例を用いる。
電子制御装置21は、車速センサ23、シフトポジションセンサ24、操舵角センサ25、ヨーレートセンサ26、加速度センサ27、等の出力に基づいて、自車両10の走行状態を取得する。電子制御装置21は、取得した走行状態に基づいて、物体検知装置20の動作条件が成立したか否かを判定する。「動作条件」には、例えば、車速が所定範囲内であること、シフトポジションが所定ポジションであること、等が含まれる。物体検知装置20の動作条件が成立すると、電子制御装置21は、物体検知動作を開始する。
電子制御装置21は、物体検知装置20の動作条件が成立した時点から、所定時間間隔で、物体検知タイミングの到来を判定する。「物体検知タイミング」とは、複数の測距センサ22の各々にて探査波WPの発信および受信波の受信を実行するタイミングである。物体検知タイミングは、複数の測距センサ22の各々について、物体検知装置20の動作条件が成立した後、所定時間T(例えば100msec)間隔で到来する。
物体検知タイミングが到来すると、電子制御装置21は、複数の測距センサ22の各々にて、探査波WPの発信および受信波の受信を実行させる。すると、複数の測距センサ22の各々は、受信波の受信状態に応じて、受信強度情報および検知距離情報を含む物体検知情報を生成する。また、複数の測距センサ22の各々は、生成した物体検知情報を、電子制御装置21に向けて出力する。電子制御装置21は、複数の測距センサ22の各々から出力された物体検知情報を受信することで、受信強度情報および検知距離情報を取得することが可能となる。
自車両10の運転者による所定の入力指示操作に応じて、駐車支援動作が開始する。すると、物体検知装置20は、第一サイドソナー22Aを用いて自車両10の左側の物体Bを検知しつつ、自車両10の左側にて駐車空間PSを探索する。
具体的には、受信結果取得部211は、第一サイドソナー22Aから物体検知情報を取得する。具体的には、受信結果取得部211は、取得した物体検知情報に含まれる受信強度Rと検知距離Yとを互いに対応付けつつ、時系列で所定時間分保持する。
センサ位置取得部212は、車速センサ23等から受信した車速等の走行状態情報に基づいて、センサ位置Xを算出する。また、センサ位置取得部212は、算出したセンサ位置Xを、時系列で所定時間分保持する。
検知位置取得部213は、受信結果取得部211およびセンサ位置取得部212における取得結果に基づいて、検知位置(X,Y)を生成する。また、検知位置取得部213は、生成した検知位置(X,Y)を、時系列で所定時間分保持する。反射位置取得部214は、受信結果取得部211にて取得した検知距離情報およびセンサ位置取得部212にて取得したセンサ位置情報に基づいて、反射点RPおよび反射位置(RX,RY)を取得する。
物体形状特定部218は、反射位置取得部214にて取得された反射点RPおよび反射位置(RX,RY)に基づいて、物体Bの平面視における外形形状を特定する。すなわち、物体形状特定部218は、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2の平面視における外形形状を特定する。また、物体形状特定部218は、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2の平面視における外形形状の特定結果に基づいて、駐車空間PSを検出する。
測距センサ22による探査波WPの送受信結果に基づいて物体Bを検知する種類の物体検知装置20において、物体Bを精度良く検出することができれば、より良好な運転支援動作が実現可能である。具体的には、例えば、駐車支援動作においては、駐車空間PSを規定するための、駐車車両のコーナー部の検出あるいは推定の精度を、よりいっそう向上することが望まれている。
しかしながら、駐車車両のコーナー部からの反射波を受信する際、コーナー部は測距センサ22(すなわち図1の例では第一サイドソナー22A)から相当程度離れている。このため、コーナー部からの反射波の受信強度Rは低い。一方、コーナー部からの反射波に基づいて当該コーナー部を検出するために、受信強度Rについてあらかじめ低い閾値を設定すると、ノイズを誤選択するおそれがある。特に、物体Bが駐車車両である場合、コーナー部が丸みおよび傾斜面を含む複雑な形状であることが多い。このため、コーナー部の精度良い検出は従来困難であった。
この点、図3に示されているように、センサ移動方向すなわち自車両10の進行方向における、第一駐車車両B1の中央部からの反射波は、受信強度Rが比較的高い。このため、物体Bの中央部において、中央反射点RP_Fを含む、受信強度Rが比較的高い反射点RPが所定個数検出できれば、物体Bの存在を確定することができる。
そこで、本実施形態に係る装置および方法は、まず、取得した複数の反射位置(RX,RY)の各々に対応する受信強度Rに基づいて、物体B上の複数の反射点RPからなる反射点群である中央点群RGを特定する。中央点群RGは、物体Bとしての駐車車両の車幅方向における中央部に対応する反射点RPである中央反射点RP_Fを少なくとも含む。中央点群RGを特定する際には、ノイズ誤選択が生じない程度に比較的高い中央点群閾値Rth_Gが用いられる。
図3に示されているように、中央反射点RP_Fからコーナー部に向かうにつれて、受信強度Rが低下する。また、中央反射点RP_Fからコーナー部に向かって順に反射点RPを追った場合、反射点RPはコーナー部にて一定位置に漸近する。これに伴い、反射位置(RX,RY)の変化量も漸減する。このため、中央点群RGの配列方向におけるコーナー部側の端部からコーナー部に向かって順に反射点RPを追った場合、隣接する反射点RPがともにノイズではなく物体B上の点であれば、両者の間で、受信強度Rあるいは反射位置(RX,RY)に大きな差は生じないはずである。
そこで、本実施形態に係る装置および方法は、中央点群RG外にて中央点群RGに近接する候補点RKを選択する。候補点RKは、中央点群RGのうち時系列的に最後に取得された検知距離Y(i−1)に対応する反射点RP(i−1)である端点REの後に取得された検知距離Y(i)に対応する反射点RP(i)である。そして、本実施形態に係る装置および方法は、候補点RKについて、強度条件および/または位置条件が成立する場合に、候補点RKにより端点REを更新する。
強度条件は、受信強度Rに関連する、端点REの更新条件である。具体的には、強度条件は、候補点RKに対応する受信強度Rが、中央点群閾値Rth_Gよりも低い端点更新閾値Rth_Rを超えることを含む。位置条件は、端点REと候補点RKとの間の反射位置(RX,RY)の変化に関連する、端点REの更新条件である。具体的には、位置条件は、自車両10の移動に伴うセンサ位置Xの変化方向における端点REと候補点RKとの位置差である横位置差ΔRXが更新許可閾値ΔRXth1以下であることを含む。かかる更新条件を、前回更新時から大きく乖離することがない条件とすることで、ノイズ誤選択を抑制しつつ、コーナー部を精度良く検出することが可能となる。
本実施形態に係る装置および方法は、端点REの更新に伴って、端点更新閾値Rth_Rを低強度側に更新する。かかる更新量を適切に設定することで、ノイズ誤選択を抑制しつつ、コーナー部を精度良く検出することが可能となる。
本実施形態に係る装置および方法は、横位置差ΔRXが更新許可閾値ΔRXth1よりも小さい更新終了閾値ΔRXth2以下となった場合に、端点REの更新を終了する。かかる装置および方法によれば、コーナー検出位置が一定位置に収束することを利用して、端点REの更新の打ち切りを決定することができる。したがって、多種多様な駐車車両におけるコーナー部の精度良い検出を、煩雑な適合工程を要することなく実現することが可能となる。
本実施形態に係る装置および方法は、推定された最新の反射点RPにより候補点RKが設定される毎に、当該候補点RKによる端点REの更新を逐次判定する。かかる装置および方法によれば、必要な物体Bすなわち第一駐車車両B1および第二駐車車両B2の物体検知情報をすべて取得した後にこれらをまとめて処理する手法に比べ、必要メモリ容量、処理負荷、および処理時間が軽減され得る。
上記の通り、本実施形態に係る装置および方法は、中央反射点RP_Fを含む中央点群RGを特定した後に、逐次信号処理により、コーナー部に向かって順に端点REを逐次更新している。このような端点REの更新手法は、第二駐車車両B2における駐車空間PS側のコーナー部には適用できない。第二駐車車両B2における駐車空間PS側のコーナー部に対応する反射点RPは、第二駐車車両B2上の中央点群RGに含まれる反射点RPよりも先に取得されるからである。第二駐車車両B2における駐車空間PS側のコーナー部を精度良く検出できないと、良好な駐車空間PSの検出が困難となる。
そこで、本実施形態に係る装置および方法は、第一駐車車両B1について端点REの更新を終了した後、第二駐車車両B2に対応する受信波の受信を開始する際に、端点更新閾値Rth_Rをコーナー検出閾値として用いて内コーナー点群RCを検出する。かかる装置および方法によれば、逐次信号処理を用いつつ、第二駐車車両B2における駐車空間PS側のコーナー部を精度良く検出することが可能となる。
本実施形態に係る装置および方法は、第一駐車車両B1について端点更新部217による端点REの更新が終了した後、所定の検出条件が成立した場合に、最新の端点更新閾値Rth_Rをコーナー検出閾値として第二駐車車両B2の検出を開始する。すなわち、かかる装置および方法は、第一駐車車両B1について端点REの更新を終了した後、第二駐車車両B2に対応する受信波の受信を開始するまでの間は、低閾値であるコーナー検出閾値を用いた内コーナー点群RCの検出は行わない。かかる装置および方法によれば、ノイズ誤選択を抑制しつつ、第二駐車車両B2における内コーナー点群RCを精度良く検出することが可能となる。
測距センサ22におけるノイズの主な要因として、路面反射を挙げることができる。この点、本実施形態に係る装置および方法は、指向性が車高方向に狭角となるように自車両10に搭載した測距センサ22を用いている。これにより、ノイズ誤選択が良好に抑制され得る。
(動作例)
図4〜図6は、電子制御装置21により実行される動作の一例を示す。図4以降にて図示されたフローチャートにおいて、「S」は、「ステップ」を略記したものである。以下、図1〜図6を用いて、本実施形態に係る装置の具体的動作例、および本実施形態に係る方法の一具体例について説明する。本具体例も、上記動作概要と同様に、第一サイドソナー22Aを用いて、自車両10の左側にて駐車空間PSを探索するものである。
自車両10の運転者による所定操作により、電子制御装置21は、図4に示された、駐車空間PSの検出動作を開始する。運転者による所定操作は、例えば、駐車支援動作開始のための、スイッチあるいはタッチパネル等の操作デバイスの手動操作または音声入力である。駐車空間PSの検出動作が開始すると、電子制御装置21は、まず、ステップ401〜ステップ405の処理を順に実行する。
ステップ401にて、電子制御装置21は、初期設定処理を実行する。具体的には、電子制御装置21のCPUは、フラグ、カウンタ、等を初期設定する。また、CPUは、自車両10の運転者による所定操作の受付時点における第一サイドソナー22Aの位置を原点とし、自車両10の進行方向である直進方向を第一軸として、基準座標系を設定する。
ステップ402にて、電子制御装置21は、第一駐車車両B1を検出する。ステップ403にて、電子制御装置21は、第二駐車車両B2を検出する。第一駐車車両B1および第二駐車車両B2を検出する処理の詳細については後述する。
ステップ404にて、電子制御装置21は、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2の検出結果に基づいて、車両間隔を検出する。車両間隔は、第一駐車車両B1と第二駐車車両B2との間の、第一軸方向における間隔である。すなわち、車両間隔は、第一駐車車両B1と第二駐車車両B2との間の空間の、自車両10の進行方向における寸法である。
ステップ405にて、電子制御装置21は、ステップ404にて検出した車両間隔に基づいて、第一駐車車両B1と第二駐車車両B2との間の空間に自車両10が駐車可能か否かを判定する。すなわち、CPUは、第一駐車車両B1と第二駐車車両B2との間に駐車空間PSが存在するか否かを判定する。
第一駐車車両B1と第二駐車車両B2との間に駐車空間PSが存在する場合(すなわちステップ405=YES)、電子制御装置21は、ステップ406の処理を実行した後、駐車空間PSの検出動作を終了させる。ステップ406にて、電子制御装置21は、第一駐車車両B1と第二駐車車両B2との間にて検出した空間を、駐車支援動作における目標の駐車空間PSとして確定する。これにより、今回検出した駐車空間PSを用いた駐車支援動作が可能となる。
第一駐車車両B1と第二駐車車両B2との間に駐車空間PSが存在しない場合(すなわちステップ405=NO)、電子制御装置21は、ステップ407の処理を実行する。ステップ407にて、電子制御装置21は、駐車空間PSの検出動作を終了させるか否かを判定する。具体的には、例えば、自車両10の運転者が、駐車支援動作をキャンセルあるいは終了するための操作を行った場合、駐車空間PSの検出動作が終了となる。駐車支援動作をキャンセルあるいは終了するための操作には、例えば、操作デバイスの手動操作または音声入力が含まれ得る。あるいは、駐車支援動作をキャンセルあるいは終了するための操作には、例えば、自車両10の前方向加速度が所定値以上となるようなアクセル操作が含まれ得る。あるいは、駐車支援動作をキャンセルあるいは終了するための操作には、例えば、第一駐車車両B1と第二駐車車両B2とを含む駐車エリアから離れる方向に自車両10が進行するような、アクセル操作および操舵が含まれ得る。
駐車空間PSの検出動作を終了させる場合(すなわちステップ407=YES)、電子制御装置21は、駐車空間PSの検出動作を終了させる。一方、駐車空間PSの検出動作を終了させない場合(すなわちステップ407=NO)、電子制御装置21は、ステップ408の処理を実行した後、処理をステップ403に戻す。ステップ408にて、電子制御装置21は、第二駐車車両B2として検知された物体Bを、第一駐車車両B1に変更する。そして、電子制御装置21は、処理をステップ403に戻し、新たに第二駐車車両B2を検出し直す。
(第一駐車車両検出処理)
図5に示された一連の処理は、ステップ402の、第一駐車車両B1を検出する処理に対応する。かかる第一駐車車両検出処理が開始されると、まず、ステップ501にて、電子制御装置21は、第一駐車車両B1を現在検出中であるか否かを判定する。具体的には、電子制御装置21は、第一駐車車両B1の検出済フラグがセットされているか否かを判定する。
第一駐車車両B1を現在検出中である場合(すなわちステップ501=YES)、電子制御装置21は、ステップ502〜ステップ504の処理を順に実行する。これに対し、第一駐車車両B1を検出済みである場合(すなわちステップ501=NO)、電子制御装置21は、ステップ502以降の処理をすべてスキップして、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。
ステップ502にて、電子制御装置21は、最新の検知位置(X(i),Y(i))を取得する。iは自然数であって今回値を示す。すなわち、電子制御装置21は、第一サイドソナー22Aから受信した最新の検知距離情報に含まれる検知距離Yと、かかる検知距離情報の基礎となる受信波に対応する探査波WPの発信時点におけるセンサ位置Xとの組を取得する。また、電子制御装置21は、取得した検知位置(X(i),Y(i))を、所定時間分、RAMまたは不揮発メモリに時系列で一時的に格納する。
ステップ503にて、電子制御装置21は、ステップ502にて取得した最新の検知位置(X,Y)に対応する、反射点RP(i)および反射位置(RX(i),RY(i))を取得する。具体的には、CPUは、今回取得した最新の検知位置(X(i),Y(i))と前回取得した検知位置(X(i−1),Y(i−1))とを用いた三角測量により、反射点RP(i)および反射位置(RX(i),RY(i))を算出あるいは推定する。なお、i=1の場合、「前回取得した検知位置(X(i−1),Y(i−1))」が存在せず、三角測量が不可能である。このため、i=1の場合、今回ステップ502にて取得した最新の検知位置(X(1),Y(1))をそのまま反射位置(RX(1),RY(1))とする。このように処理しても、検知位置(X(1),Y(1))は、対応する受信強度R(1)が中央点群閾値Rth_Gおよび端点更新閾値Rth_Rよりも充分小さく、ノイズとして扱われることが通常であるため、特段の問題は生じない。
ステップ504にて、電子制御装置21は、現在、中央点群RGの検出終了前であるか否かを判定する。具体的には、電子制御装置21は、中央点群RGの検出終了を示すフラグがセットされているか否かを判定する。
中央点群RGの検出終了前であって、中央点群RGの検出終了を示すフラグがセットされていない場合(すなわちステップ504=YES)、電子制御装置21は、ステップ505の処理を実行する。ステップ505にて、電子制御装置21は、ステップ502にて取得した最新の検知位置(X(i),Y(i))に対応する受信強度R(i)が中央点群閾値Rth_Gを超えるか否かを判定する。
受信強度R(i)が中央点群閾値Rth_Gを超える場合(すなわちステップ505=YES)、電子制御装置21は、ステップ506の処理を実行した後、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。ステップ506にて、電子制御装置21は、今回ステップ503にて取得した最新の反射点RP(i)を、中央点群RGに含める。
図3に示されているように、第一駐車車両B1が存在する場合、少なくとも1つの中央反射点RP_Fを含む、高い受信強度Rに対応する複数の反射点RPが、ほぼ連続的に検知される。一方、反射点RPが、中央反射点RP_Fからコーナー側に移動するにつれて、受信強度Rが低下する。
そこで、電子制御装置21は、ステップ506にて、受信強度Rが中央点群閾値Rth_Gを超える反射点RPを、中央点群RGとして抽出する。そして、この中央点群RGに含まれる反射点RPの検知状態が所定の検出終了条件を満たした場合、第一駐車車両B1の存在を確定することができる。検出終了条件は、典型的には、例えば、中央点群RGに含まれる反射点RPの個数が所定個数以上であることを含む。
ステップ505の判定結果が「YES」となってステップ506の処理が実行される毎に、中央点群RGに含まれる反射点RPが蓄積される。そして、中央点群RGに含まれる反射点RPの蓄積状態が所定程度に到達すると、上記の検出終了条件が成立する。
受信強度R(i)が中央点群閾値Rth_G以下の場合(すなわちステップ505=NO)、電子制御装置21は、ステップ507の処理を実行する。ステップ507にて、電子制御装置21は、検出終了条件が成立したか否かを判定する。
検出終了条件が不成立である場合(すなわちステップ507=NO)、電子制御装置21は、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。この場合、中央点群RGの検出が続行される。これに対し、検出終了条件が成立している場合(すなわちステップ507=YES)、電子制御装置21は、ステップ508〜ステップ511の処理を順に実行する。
ステップ508にて、電子制御装置21は、中央点群RGの検出終了を決定する。具体的には、電子制御装置21は、中央点群RGの検出終了を示すフラグをセットする。ステップ509にて、電子制御装置21は、中央点群RGに含まれる複数の反射点RPうち、時系列的に最後に取得された検知距離Y(m)に対応する反射点RP(m)を、端点REに設定する。mは3以上の自然数である。ステップ510にて、電子制御装置21は、時系列的に端点REすなわち反射点RP(m)の次に取得された、検知距離Y(m+1)に対応する反射点RP(m+1)を、候補点RKに設定する。候補点RKは、中央点群RG外の反射点RPであって、典型的には中央点群RGに隣接する反射点RPである。
ステップ509の処理に際しては、ステップ505=NO→ステップ507=YES→ステップ508→ステップ509という処理の流れが発生している。このため、逐次信号処理を用いた本実施形態において、今回のステップ509の処理に先立ってステップ503にて取得された最新の反射点RP(i)は、中央点群RGに含まれていない(すなわちステップ505=NO→ステップ507=YES)。一方、前回ステップ503にて取得された反射点RP(i−1)は、ステップ506の処理により中央点群RGに含まれているか、端点更新処理により端点REに設定されている可能性が高い。したがって、典型的には、ステップ509にて設定される端点REは反射点RP(i−1)である。また、ステップ510にて設定される候補点RKは、反射点RP(i)である。すなわち、典型的には、m=i−1である。
ステップ511にて、電子制御装置21は、候補点RKすなわち反射点RP(m+1)に対応する受信強度R(m+1)が端点更新閾値Rth_Rを超えるか否かを判定する。受信強度R(m+1)が端点更新閾値Rth_Rを超える場合(すなわちステップ511=YES)、候補点RKにより端点REが上書き更新される可能性がある。そこで、この場合、電子制御装置21は、ステップ512およびステップ513の処理を順に実行する。
ステップ512にて、電子制御装置21は、現在の端点REと候補点RKとの横位置差ΔRXを算出する。図3に示されているように、中央反射点RP_Fからコーナー部に向かって順に反射点RPを追った場合、反射点RPは一定位置に漸近する。これに伴い、反射位置(RX,RY)の変化量も漸減する。よって、横位置差ΔRXが所定程度まで小さくなった場合、端点REの位置が所定程度収束したことになる。一方、横位置差ΔRXが想定範囲よりも大きい場合、候補点RKに対応する受信結果はノイズである可能性がある。そこで、ステップ513にて、電子制御装置21は、今回ステップ512にて算出した横位置差ΔRXが更新許可閾値ΔRXth1以下であるか否かを判定する。
横位置差ΔRXが更新許可閾値ΔRXth1以下である場合(すなわちステップ513=YES)、電子制御装置21は、ステップ514の処理を実行する。ステップ514にて、電子制御装置21は、現在の端点REに代えて、ステップ510にて設定された現在の候補点RKを、最新の端点REに設定する。すなわち、ステップ510にて設定された最新の候補点RKにより、端点REを更新する。
ステップ514の処理に続いて、電子制御装置21は、ステップ515の処理を実行する。ステップ515にて、電子制御装置21は、今回ステップ512にて算出した横位置差ΔRXが更新終了閾値ΔRXth2以下であるか否かを判定する。
横位置差ΔRXが更新終了閾値ΔRXth2を超える場合(すなわちステップ515=NO)、更新終了条件が不成立である。すなわち、端点REの位置が所定程度まで収束していない。そこで、この場合、電子制御装置21は、ステップ516の処理を実行した後、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。ステップ516にて、電子制御装置21は、端点更新閾値Rth_Rを低閾値側に更新する。これにより、次回の第一駐車車両検出処理の実行時においては、今回よりも低い値の端点更新閾値Rth_Rが適用される。
横位置差ΔRXが更新終了閾値ΔRXth2以下である場合(すなわちステップ515=YES)、端点REの位置が所定程度収束している。そこで、この場合、電子制御装置21は、ステップ517の処理を実行した後、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。ステップ517にて、電子制御装置21は、第一駐車車両検出処理を終了する。すなわち、電子制御装置21は、第一駐車車両B1の検出済フラグをセットする。
中央点群RGの検出終了後であって、中央点群RGの検出終了を示すフラグがセットされている場合(すなわちステップ504=YES)、電子制御装置21は、処理をステップ509に進行させる。これにより、今回取得された反射点RP(i)を候補点RKとする、端点REの更新処理が実行される。
候補点RKに対応する受信強度R(m+1)が端点更新閾値Rth_R以下である場合(すなわちステップ511=NO)、候補点RKに対応する受信結果はノイズである可能性がある。そこで、この場合、電子制御装置21は、ステップ512以降の処理をスキップして、ステップ517の処理を実行した後、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。これにより、第一駐車車両検出処理が終了となる。
今回ステップ512にて算出した横位置差ΔRXが更新許可閾値ΔRXth1を超える場合(すなわちステップ513=NO)、候補点RKに対応する受信結果はノイズである可能性がある。そこで、この場合、電子制御装置21は、ステップ514以降の処理をスキップして、ステップ517の処理を実行した後、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。これにより、第一駐車車両検出処理が終了となる。
(第二駐車車両検出処理)
図6に示された一連の処理は、ステップ403の、第二駐車車両B2を検出する処理に対応する。図5に示された第一駐車車両検出処理におけるステップ504以降の処理内容は、第二駐車車両B2を検出する処理にそのまま適用可能である。よって、図6においては、第一駐車車両検出処理と相違する前段部分のみについて図示がなされている。すなわち、図6は、図5にて一点鎖線で囲まれた部分を抜き出して、その処理内容を一部変容したものに相当する。
図6に示された第二駐車車両検出処理におけるステップ601の処理内容は、図5に示された第一駐車車両検出処理におけるステップ501の処理内容と同様である。図6に示された第二駐車車両検出処理におけるステップ602の処理内容は、図5に示された第一駐車車両検出処理におけるステップ502の処理内容と同様である。図6に示された第二駐車車両検出処理におけるステップ603の処理内容は、図5に示された第一駐車車両検出処理におけるステップ503の処理内容と同様である。図6に示された第二駐車車両検出処理におけるステップ604の処理内容は、図5に示された第一駐車車両検出処理におけるステップ504の処理内容と同様である。
図6に示された第二駐車車両検出処理の、図5に示された第一駐車車両検出処理との相違点は、以下の通りである。まず、図5におけるステップ501に対応するステップ601の前に、ステップ600の処理が挿入されている。また、図5におけるステップ503に対応するステップ603と、ステップ504に対応するステップ604との間に、ステップ621〜ステップ625の処理が挿入されている。以下、図1〜図6を参照しつつ、第二駐車車両検出処理の詳細について説明する。
第二駐車車両検出処理が開始されると、まず、ステップ600にて、電子制御装置21は、第二駐車車両B2の検出条件が現在成立しているか否かを判定する。第二駐車車両B2の検出条件が不成立である場合(すなわちステップ600=NO)、電子制御装置21は、ステップ601以降の処理をすべてスキップして、第二駐車車両検出処理を一旦終了する。
第二駐車車両B2の検出条件が成立している場合(すなわちステップ600=YES)、電子制御装置21は、ステップ601の処理を実行する。ステップ601にて、電子制御装置21は、第二駐車車両B2を現在検出中であるか否かを判定する。
第二駐車車両B2を現在検出中である場合(すなわちステップ601=YES)、電子制御装置21は、ステップ602およびステップ603の処理を順に実行する。これに対し、第二駐車車両B2を検出済みである場合(すなわちステップ601=NO)、電子制御装置21は、ステップ602以降の処理をすべてスキップして、第二駐車車両検出処理を一旦終了する。
ステップ602にて、電子制御装置21は、最新の検知位置(X(i),Y(i))を取得する。また、電子制御装置21は、取得した検知位置(X(i),Y(i))を、所定時間分、RAMまたは不揮発メモリに時系列で一時的に格納する。ステップ603にて、電子制御装置21は、ステップ602にて取得した最新の検知位置(X(i),Y(i))に対応する、反射点RP(i)および反射位置(RX(i),RY(i))を取得する。
ステップ603の処理に続いて、電子制御装置21は、ステップ621の処理を実行する。ステップ621にて、電子制御装置21は、現在、内コーナー点群RCの検出終了前であるか否かを判定する。具体的には、電子制御装置21は、内コーナー点群RCの検出終了を示すフラグがセットされているか否かを判定する。
内コーナー点群RCの検出終了前であって、内コーナー点群RCの検出終了を示すフラグがセットされていない場合(すなわちステップ621=YES)、電子制御装置21は、ステップ622の処理を実行する。ステップ622にて、電子制御装置21は、ステップ602にて取得した最新の検知位置(X(i),Y(i))に対応する受信強度R(i)が、コーナー検出閾値すなわち最新の端点更新閾値Rth_Rを超えるか否かを判定する。「最新の端点更新閾値Rth_R」は、今回の第二駐車車両検出処理の実行直前に実行された第一駐車車両検出処理の終了時点にて最後に用いられた端点更新閾値Rth_Rである。
第二駐車車両B2における駐車空間PS側のコーナー部による反射波の受信開始直後の時点においては、受信強度Rは、ノイズとの峻別が困難な程度に低い。このため、かかる時点においては、受信強度Rがコーナー検出閾値以下となる(すなわちステップ622=NO)。この場合、電子制御装置21は、ステップ623以降の処理をすべてスキップして、第二駐車車両検出処理を一旦終了する。
その後、第二駐車車両B2における駐車空間PS側のコーナー部による反射波の受信強度Rは、センサ位置Xの増加にしたがって上昇する。受信強度Rがコーナー検出閾値を超えると(すなわちステップ622=YES)、電子制御装置21は、ステップ623およびステップ624の処理を実行する。
ステップ623にて、電子制御装置21は、今回ステップ603にて取得した最新の反射点RP(i)を、内コーナー点群RCに含める。ステップ624にて、電子制御装置21は、ステップ602にて取得した最新の検知位置(X(i),Y(i))に対応する受信強度R(i)が中央点群閾値Rth_Gを超えるか否かを判定する。
受信強度R(i)が中央点群閾値Rth_G以下である間は、ステップ624の判定結果が「NO」となる。この場合、電子制御装置21は、第二駐車車両検出処理を一旦終了する。受信強度Rが中央点群閾値Rth_G以下である間にステップ623の処理が実行されることで、内コーナー点群RCに含まれる反射点RPが蓄積される。
自車両10の進行に伴って、センサ位置Xが第二駐車車両B2の中央部に近づくと、受信強度Rが中央点群閾値Rth_Gを超える程度まで上昇する。このような段階においては、第二駐車車両B2上の反射点RPを検出するために、中央点群閾値Rth_Gよりも低いコーナー検出閾値を用いる必要はない。また、このような段階においては、第二駐車車両B2における中央点群RGを良好に検出することが可能となる。
そこで、受信強度R(i)が中央点群閾値Rth_Gを超える場合(すなわちステップ624=YES)、電子制御装置21は、ステップ625の処理を実行した後、処理をステップ604に進行させる。ステップ625にて、電子制御装置21は、内コーナー点群RCの検出終了を決定する。具体的には、電子制御装置21は、内コーナー点群RCの検出終了を示すフラグをセットする。ステップ604にて、電子制御装置21は、現在、中央点群RGの検出終了前であるか否かを判定する。これ以降の処理は、図5と同様である。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態との相違点を主として説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な装置構成に限定されない。すなわち、例えば、自車両10は、四輪自動車に限定されない。具体的には、自車両10は、三輪自動車であってもよいし、貨物トラック等の六輪または八輪自動車であってもよい。「物体」は、「障害物」とも言い換えられ得る。すなわち、「物体検知装置」は、「障害物検知装置」とも称され得る。
測距センサ22の配置および個数は、上記の具体例に限定されない。また、測距センサ22は、超音波センサに限定されない。すなわち、例えば、測距センサ22は、レーザレーダセンサ、またはミリ波レーダセンサであってもよい。
走行状態の取得は、車速センサ23、シフトポジションセンサ24、操舵角センサ25、ヨーレートセンサ26、および加速度センサ27を用いた態様に限定されない。すなわち、例えば、ヨーレートセンサ26または加速度センサ27は省略され得る。あるいは、例えば、走行状態の取得の際に、上記以外のセンサが用いられ得る。
上記実施形態においては、電子制御装置21は、CPUがROM等からプログラムを読み出して起動する構成であった。しかしながら、本発明は、かかる構成に限定されない。すなわち、例えば、電子制御装置21は、上記のような動作を可能に構成されたデジタル回路、例えばゲートアレイ等のASICであってもよい。ASICはAPPLICATION SPECIFIC INTEGRATED CIRCUITの略である。
すなわち、上記の各機能構成および方法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、上記の各機能構成および方法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つあるいは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、上記の各機能構成および方法は、一つあるいは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
本発明に係るプログラムは、V2X通信手段を介して、ダウンロードあるいはアップグレードされ得る。V2XはVehicle to Xの略である。あるいは、本発明に係るプログラムは、自車両10の製造工場、整備工場、販売店、等に設けられた端末装置を介して、ダウンロードあるいはアップグレードされ得る。かかるプログラムの格納先は、メモリーカード、光学ディスク、磁気ディスク、等であってもよい。
すなわち、本発明に係るプログラムは、自車両(10)の周囲に存在する物体を検知するように構成された物体検知装置(20)に備えられた電子制御装置(21)により実行される、物体検知プログラムであって、
前記電子制御装置により実行される処理は、以下の処理を含む:
前記自車両の外側に向けて送信された探査波の前記物体による反射波を含む受信波の受信結果に基づいて前記受信波の強度に対応する情報である受信強度および前記物体までの距離に対応する情報である検知距離を出力する測距センサ(22)から、前記受信強度および前記検知距離を取得し、
前記自車両の移動に伴って変化する前記測距センサの位置に対応する情報であるセンサ位置を取得し、
取得した前記検知距離および前記センサ位置に基づいて、前記物体が前記探査波を反射した反射点の位置に対応する情報である反射位置を取得し、
取得した複数の前記反射位置の各々に対応する前記受信強度に基づいて、前記物体としての駐車車両の車幅方向または車両全長方向における中央部に対応する前記反射点を少なくとも含む、前記駐車車両上の複数の前記反射点からなる反射点群を特定し、
前記反射点群のうち時系列的に最後に取得された前記検知距離に対応する前記反射点である端点の後に取得された前記検知距離に対応する、前記反射点群外の前記反射点である候補点について、前記受信強度に関連する強度条件および/または前記端点と前記候補点との間の前記反射位置の変化に関連する位置条件が成立する場合に、前記候補点により前記端点を更新する。
電子制御装置21と各部との間の車載通信回線についても、特段の限定はない。すなわち、例えば、PSI5、LIN、FlexRay(国際登録商標)等の車載LAN規格に準拠して構成された周知のものが利用可能である。PSI5はPeripheral Sensor Interface 5の略である。LINはLocal Interconnect Networkの略である。
図2に示された機能ブロック構成は、本発明の一実施形態を簡略的に説明するために便宜的に示された、単なる一例である。よって、本発明は、かかる機能ブロック構成に限定されるものではない。すなわち、機能ブロック構成に関しては、図2に示された具体例から、適宜変更され得る。
第二駐車車両B2に対応する受信波の受信を開始する際の検出条件、すなわち、第二駐車車両B2の検出開始条件も、上記の具体例に限定されない。具体的には、例えば、かかる条件の成立は、自車両10の周囲の物体Bの画像認識結果または車−車通信結果により判定されてもよい。この場合、自車両10には、CMOSセンサあるいはCCDセンサ等の画像センサが搭載され得る。CMOSはComplementary MOSの略である。CCDはCharge Coupled Deviceの略である。かかる画像センサは、車体11の前端部、車室内、またはドアミラー15に設けられ得る。あるいは、自車両10には、駐車車両を含む他車両の接近検知に利用可能な車−車間通信モジュールが搭載され得る。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な動作例および処理態様に限定されない。例えば、上記の動作概要および動作例は、自車両10の前進中における駐車空間検出動作に対応するものであった。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。すなわち、本発明は、自車両10の後退時にも、同様に適用され得る。
また、上記の動作概要および動作例は、いわゆる並列駐車に対応するものであった。このため、中央点群RGは、駐車車両の車幅方向における中央部に対応する反射点RPを少なくとも含む、駐車車両の車幅方向に沿って配列された複数の反射点RPによって形成されている。さらに、検出すべき駐車車両のコーナー部は、駐車車両の車幅方向における端部に位置している。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。
すなわち、本発明は、いわゆる縦列駐車にも対応可能である。この場合、上記の動作概要および動作例における、第一駐車車両B1および第二駐車車両B2の「車幅方向」は「車両全長方向」に読み替えられ得る。また、図3における反射点RPの配列方向は、第一駐車車両B1の車両全長方向に沿った方向となり得る。また、中央点群RGは、駐車車両の車両全長方向における中央部に対応する反射点RPを少なくとも含む、駐車車両の車両全長方向に沿って配列された複数の反射点RPによって形成されている。さらに、検出すべき駐車車両のコーナー部は、駐車車両の車両全長方向における前端部または後端部に位置している。
上記実施形態においては、物体検知装置20は、駐車空間検出動作を実行可能に構成されていた。したがって、物体検知装置20は、「駐車空間検出装置」あるいは「駐車支援装置」とも称されるものであった。また、かかる装置により実行される方法は、「駐車空間検出方法」あるいは「駐車支援方法」とも称されるものであった。さらに、電子制御装置21により実行される物体検知プログラムは、「駐車空間検出プログラム」あるいは「駐車支援プログラム」とも称されるものであった。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。すなわち、本発明は、駐車空間検出動作への適用に限定されず、広義の駐車支援動作を含む運転支援動作あるいは自動運転動作にも適用され得る。
中央点群閾値Rth_Gおよび端点更新閾値Rth_Rは、反射位置取得部214にて適用されてもよい。すなわち、反射位置取得部214は、中央点群RG検出終了前にて受信強度R(i)が中央点群閾値Rth_G以下である場合に、反射点RP(i)および反射位置(RX(i),RY(i))を不算出あるいは不推定としてもよい。また、反射位置取得部214は、中央点群RG検出終了後にて受信強度R(i)が端点更新閾値Rth_R以下である場合に、かかる受信強度R(i)に対応する反射点RP(i)および反射位置(RX(i),RY(i))を不算出あるいは不推定としてもよい。同様に、反射位置取得部214は、内コーナー点群RC検出終了前にて受信強度R(i)がコーナー検出閾値としての端点更新閾値Rth_R以下である場合に、反射点RP(i)および反射位置(RX(i),RY(i))を不算出あるいは不推定としてもよい。換言すれば、閾値設定部215、点群特定部216、および端点更新部217は、反射位置取得部214の機能構成に含まれていてもよい。
上記の具体的動作例においては、候補点RKを中央点群RGに含めて候補点RKを新たな端点REとすることで、候補点RKにより端点REを更新している。この場合、ステップ508の処理により一旦検出終了した中央点群RGが、端点REの更新により補正されている。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。すなわち、端点REの更新は、中央点群RGの補正を伴わない態様でも実行可能である。
具体的には、例えば、ステップ508の処理により、中央点群RGが確定される。このときの、中央点群RGにおける、時系列的に最後に取得された検知距離Yに対応する反射点RPが、端点RE(0)に設定される。端点RE(0)は端点REの初期値あるいは初期端点REiniとも称され得る。次に、端点RE(0)に隣接し且つ時系列的に端点RE(0)の次に取得された、中央点群RG外の反射点RPが、候補点RK(1)に設定される。続いて、端点RE(0)と候補点(1)とについて、ステップ511の判定結果が「YES」且つステップ513の判定結果が「YES」となった場合に、候補点RK(1)が端点RE(1)に設定される。すなわち、候補点RK(1)により端点REが更新される。同様にして、収束条件が成立するまで、候補点RKすなわち最新の反射点RP(i)により、端点REが更新される。
上記の具体的動作例においては、ステップ516による端点更新閾値Rth_Rの更新は、ステップ515の判定結果が「NO」となる毎に、毎回行われる。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。すなわち、例えば、ステップ516による端点更新閾値Rth_Rの更新は、ステップ515の判定結果が連続でN回「NO」となる毎に行われてもよい。Nは2以上の自然数である。
図6において、ステップ624の判定結果が「NO」である場合、電子制御装置21は、第二駐車車両検出処理を一旦終了する前に、コーナー検出閾値を高閾値側に更新してもよい。これにより、次回の第二駐車車両検出処理の実行時においては、今回よりも高い値のコーナー検出閾値が、内コーナー点群RCの検出に適用される。すなわち、内コーナー点群RCの検出に適用されるコーナー検出閾値は、段階的に高閾値側に更新されてもよい。なお、このような、コーナー検出閾値の高閾値側への更新も、N回毎に行われてもよい。
上記の具体的動作例は、最新の反射点RPが取得される毎に、これが中央点群RGあるいは内コーナー点群RCに含まれるか否かを逐次判定する、逐次信号処理を用いている。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。
すなわち、例えば、中央点群RGおよび内コーナー点群RCの検出は、逐次信号処理ではなくバッチ処理であってもよい。具体的には、中央点群RGおよび内コーナー点群RCの検出は、検知位置(X(i),Y(i))と受信強度R(i)との組が、駐車空間PSの探索のために必要な程度の所定容量分蓄積された後に実行されてもよい。あるいは、例えば、中央点群RGおよび内コーナー点群RCの検出は、反射点RP(i)と受信強度R(i)との組が、駐車空間PSの探索のために必要な程度の所定容量分蓄積された後に実行されてもよい。この場合の、所定容量分の反射点RPは、受信強度Rが設定可能な端点更新閾値Rth_Rの最低値を超えるものであればよい。バッチ処理の場合、反射位置取得部214、閾値設定部215、点群特定部216、および端点更新部217は、図2に示されているように、互いに並列に設けられ得る。また、バッチ処理の場合、受信結果取得部211等における各種取得結果を蓄積するためのデータ蓄積部が、不揮発メモリにて確保され得る。
候補点RKにより端点REを更新するための位置条件は、横位置差ΔRXによるものに限定されない。すなわち、例えば、位置条件は、距離差ΔYによるものであってもよい。距離差ΔYは、端点REに対応する検知距離Yと候補点RKに対応する検知距離Yとの差である。具体的には、位置条件は、距離差ΔYが更新許可閾値ΔYth1以下であることを含んでいてもよい。また、端点更新部217は、距離差ΔYが更新許可閾値ΔYth1よりも小さい更新終了閾値ΔYth2以下となった場合に、端点REの更新を終了してもよい。
図7は、かかる変形例に対応するものである。図7におけるステップ701〜711は、図5におけるステップ501〜511と同一である。
ステップ712にて、電子制御装置21は、現在の端点REと候補点RKとの距離差ΔYを算出する。図3に示されているように、中央反射点RP_Fからコーナー部に向かって順に反射点RPを追った場合、反射点RPは一定位置に漸近する。これに伴い、反射位置(RX,RY)の変化量も漸減する。よって、距離差ΔYが所定程度まで小さくなった場合、端点REの位置が所定程度収束したことになる。一方、距離差ΔYが想定範囲よりも大きい場合、候補点RKに対応する受信結果はノイズである可能性がある。そこで、ステップ713にて、電子制御装置21は、今回ステップ712にて算出した距離差ΔYが更新許可閾値ΔYth1以下であるか否かを判定する。
距離差ΔYが更新許可閾値ΔYth1以下である場合(すなわちステップ713=YES)、電子制御装置21は、ステップ714の処理を実行する。ステップ714にて、電子制御装置21は、現在の端点REに代えて、ステップ710にて設定された現在の候補点RKを、最新の端点REに設定する。すなわち、ステップ710にて設定された最新の候補点RKにより、端点REを更新する。
ステップ714の処理に続いて、電子制御装置21は、ステップ715の処理を実行する。ステップ715にて、電子制御装置21は、今回ステップ712にて算出した距離差ΔYが更新終了閾値ΔYth2以下であるか否かを判定する。
距離差ΔYが更新終了閾値ΔYth2を超える場合(すなわちステップ715=NO)、更新終了条件が不成立である。すなわち、端点REの位置が所定程度まで収束していない。そこで、この場合、電子制御装置21は、ステップ716の処理を実行した後、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。ステップ716にて、電子制御装置21は、端点更新閾値Rth_Rを低閾値側に更新する。これにより、次回の第一駐車車両検出処理の実行時においては、今回よりも低い値の端点更新閾値Rth_Rが適用される。
距離差ΔYが更新終了閾値ΔYth2以下である場合(すなわちステップ715=YES)、端点REの位置が所定程度収束している。そこで、この場合、電子制御装置21は、ステップ717の処理を実行した後、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。ステップ717にて、電子制御装置21は、第一駐車車両検出処理を終了する。すなわち、電子制御装置21は、第一駐車車両B1の検出済フラグをセットする。
距離差ΔYが更新許可閾値ΔYth1を超える場合(すなわちステップ713=NO)、候補点RKに対応する受信結果はノイズである可能性がある。そこで、この場合、電子制御装置21は、ステップ714以降の処理をスキップして、ステップ717の処理を実行した後、第一駐車車両検出処理を一旦終了する。これにより、第一駐車車両検出処理が終了となる。
「取得」、「検出」、「算出」、「演算」、「推定」等の、互いに概念が類似する表現同士は、技術的矛盾が生じない限り、互いに入れ替え可能である。また、各判定処理における不等号は、等号付きであってもよいし、等号無しであってもよい。すなわち、例えば、「閾値以上」は、「閾値を超える」に変更され得る。同様に、「閾値以下」は、「閾値未満」に変更され得る。
変形例も、上記の例示に限定されない。また、複数の変形例が、互いに組み合わされ得る。更に、上記実施形態の全部または一部と、変形例の全部または一部とが、互いに組み合わされ得る。
10 車両
20 物体検知装置
21 電子制御装置
211 受信結果取得部
212 センサ位置取得部
214 反射位置取得部
215 閾値設定部
216 点群特定部
217 端点更新部
22 測距センサ

Claims (20)

  1. 自車両(10)の周囲に存在する物体を検知するように構成された、物体検知装置(20)であって、
    前記自車両の外側に向けて送信された探査波の前記物体による反射波を含む受信波の受信結果に基づいて前記受信波の強度に対応する情報である受信強度および前記物体までの距離に対応する情報である検知距離を出力する測距センサ(22)から、前記受信強度および前記検知距離を取得する、受信結果取得部(211)と、
    前記自車両の移動に伴って変化する前記測距センサの位置に対応する情報であるセンサ位置を取得する、センサ位置取得部(212)と、
    取得した前記検知距離および前記センサ位置に基づいて、前記物体が前記探査波を反射した反射点の位置に対応する情報である反射位置を取得する、反射位置取得部(214)と、
    取得した複数の前記反射位置の各々に対応する前記受信強度に基づいて、前記物体としての駐車車両の車幅方向または車両全長方向における中央部に対応する前記反射点を少なくとも含む、前記駐車車両上の複数の前記反射点からなる反射点群を特定する、点群特定部(216)と、
    前記反射点群のうち時系列的に最後に取得された前記検知距離に対応する前記反射点である端点の後に取得された前記検知距離に対応する、前記反射点群外の前記反射点である候補点について、前記受信強度に関連する強度条件および/または前記端点と前記候補点との間の前記反射位置の変化に関連する位置条件が成立する場合に、前記候補点により前記端点を更新する、端点更新部(217)と、
    を備えた物体検知装置。
  2. 前記点群特定部は、前記受信強度が点群特定閾値を超える前記反射点を、前記反射点群として特定し、
    前記端点更新部は、前記強度条件が成立する場合に、前記端点を更新し、
    前記強度条件は、前記候補点に対応する前記受信強度が、前記点群特定閾値よりも低い端点更新閾値を超えることを含む、
    請求項1に記載の物体検知装置。
  3. 前記端点の更新に伴って前記端点更新閾値を低強度側に更新する、閾値更新部(215)をさらに備えた、
    請求項2に記載の物体検知装置。
  4. 前記点群特定部は、前記端点更新部による前記端点の更新が終了した後、前記駐車車両とは異なる他の駐車車両に対応する前記受信波の受信を開始する際に、前記端点更新閾値を前記点群特定閾値として用いる、
    請求項3に記載の物体検知装置。
  5. 前記点群特定部は、前記端点更新部による前記端点の更新が終了した後、所定の検出条件が成立した場合に、前記端点更新閾値を前記点群特定閾値として用いる、
    請求項4に記載の物体検知装置。
  6. 前記端点更新部は、前記位置条件が成立する場合に、前記端点を更新し、
    前記位置条件は、前記自車両の移動に伴う前記センサ位置の変化方向における前記端点と前記候補点との位置差である横位置差が更新許可閾値以下であることを含む、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の物体検知装置。
  7. 前記端点更新部は、前記横位置差が前記更新許可閾値よりも小さい更新終了閾値以下となった場合に、前記端点の更新を終了する、
    請求項6に記載の物体検知装置。
  8. 前記位置条件は、前記端点に対応する前記検知距離と前記候補点に対応する前記検知距離との差である距離差が更新許可閾値以下であることを含む、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の物体検知装置。
  9. 前記端点更新部は、前記距離差が前記更新許可閾値よりも小さい更新終了閾値以下となった場合に、前記端点の更新を終了する、
    請求項8に記載の物体検知装置。
  10. 前記端点更新部は、前記反射位置取得部により取得された最新の前記反射点により前記候補点が設定される毎に、当該候補点による前記端点の更新を逐次判定する、
    請求項1〜9のいずれか1つに記載の物体検知装置。
  11. 自車両(10)の周囲に存在する物体を検知する、物体検知方法であって、
    前記自車両の外側に向けて送信された探査波の前記物体による反射波を含む受信波の受信結果に基づいて前記受信波の強度に対応する情報である受信強度および前記物体までの距離に対応する情報である検知距離を出力する測距センサ(22)から、前記受信強度および前記検知距離を取得し、
    前記自車両の移動に伴って変化する前記測距センサの位置に対応する情報であるセンサ位置を取得し、
    取得した前記検知距離および前記センサ位置に基づいて、前記物体が前記探査波を反射した反射点の位置に対応する情報である反射位置を取得し、
    取得した複数の前記反射位置の各々に対応する前記受信強度に基づいて、前記物体としての駐車車両の車幅方向または車両全長方向における中央部に対応する前記反射点を少なくとも含む、前記駐車車両上の複数の前記反射点からなる反射点群を特定し、
    前記反射点群のうち時系列的に最後に取得された前記検知距離に対応する前記反射点である端点の後に取得された前記検知距離に対応する、前記反射点群外の前記反射点である候補点について、前記受信強度に関連する強度条件および/または前記端点と前記候補点との間の前記反射位置の変化に関連する位置条件が成立する場合に、前記候補点により前記端点を更新する、
    物体検知方法。
  12. 前記反射点群の特定は、前記受信強度が点群特定閾値を超える前記反射点を、前記反射点群として特定し、
    前記端点の更新は、前記強度条件が成立する場合に、前記端点を更新し、
    前記強度条件は、前記候補点に対応する前記受信強度が、前記点群特定閾値よりも低い端点更新閾値を超えることを含む、
    請求項11に記載の物体検知方法。
  13. 前記端点の更新に伴って前記端点更新閾値を低強度側に更新する、
    請求項12に記載の物体検知方法。
  14. 前記反射点群の特定は、前記端点の更新が終了した後、前記駐車車両とは異なる他の駐車車両に対応する前記受信波の受信を開始する際に、前記端点更新閾値を前記点群特定閾値として用いる、
    請求項13に記載の物体検知方法。
  15. 前記反射点群の特定は、前記端点の更新が終了した後、所定の検出条件が成立した場合に、前記端点更新閾値を前記点群特定閾値として用いる、
    請求項14に記載の物体検知方法。
  16. 前記端点の更新は、前記位置条件が成立する場合に、前記端点を更新し、
    前記位置条件は、前記自車両の移動に伴う前記センサ位置の変化方向における前記端点と前記候補点との位置差である横位置差が更新許可閾値以下であることを含む、
    請求項11〜15のいずれか1つに記載の物体検知方法。
  17. 前記端点の更新は、前記横位置差が前記更新許可閾値よりも小さい更新終了閾値以下となった場合に、前記端点の更新を終了する、
    請求項16に記載の物体検知方法。
  18. 前記位置条件は、前記端点に対応する前記検知距離と前記候補点に対応する前記検知距離との差である距離差が更新許可閾値以下であることを含む、
    請求項11〜15のいずれか1つに記載の物体検知方法。
  19. 前記端点の更新は、前記距離差が前記更新許可閾値よりも小さい更新終了閾値以下となった場合に、前記端点の更新を終了する、
    請求項18に記載の物体検知方法。
  20. 前記端点の更新は、取得された最新の前記反射点により前記候補点が設定される毎に、当該候補点による前記端点の更新を逐次判定する、
    請求項11〜19のいずれか1つに記載の物体検知方法。
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