JP2021042733A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021042733A
JP2021042733A JP2019166426A JP2019166426A JP2021042733A JP 2021042733 A JP2021042733 A JP 2021042733A JP 2019166426 A JP2019166426 A JP 2019166426A JP 2019166426 A JP2019166426 A JP 2019166426A JP 2021042733 A JP2021042733 A JP 2021042733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
value
injection amount
fuel injection
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019166426A
Other languages
English (en)
Inventor
素久 徳永
Motohisa Tokunaga
素久 徳永
武相 瀧川
Takesuke Takigawa
武相 瀧川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2019166426A priority Critical patent/JP2021042733A/ja
Publication of JP2021042733A publication Critical patent/JP2021042733A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】燃料性状の変化による排気エミッションの悪化を抑制する。【解決手段】燃料が天然ガスである内燃機関1を制御するための制御装置は、燃料のメタン価を検出する検出ユニット100と、検出ユニットにより検出されたメタン価に応じて燃料噴射量を補正するように構成された制御ユニット100とを備える。制御ユニットは、検出されたメタン価が所定の基準メタン価より小さくなるほど、燃料噴射量を減量側に補正する。【選択図】図1

Description

本開示は内燃機関の制御装置に係り、特に、燃料が天然ガスである内燃機関を制御するための制御装置に関する。
燃料として天然ガスを使用する内燃機関では、燃料を液化天然ガス(LNG(Liquefied Natural Gas))として燃料タンク内に貯留している。
特開2018−162769号公報
ところで燃料タンク内では、長期経過等によりLNG中のメタン濃度が減少し、LNGの組成が変わり、燃料が重質化するウェザリング現象なるものが発生する。この燃料性状の変化を無視し、何等対策を施さなければ、排気エミッションが悪化する虞がある。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、燃料性状の変化による排気エミッションの悪化を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、
燃料が天然ガスである内燃機関を制御するための制御装置であって、
燃料のメタン価を検出する検出ユニットと、
前記検出ユニットにより検出されたメタン価に応じて燃料噴射量を補正するように構成された制御ユニットと、
を備え、
前記制御ユニットは、検出されたメタン価が所定の基準メタン価より小さくなるほど、燃料噴射量を減量側に補正する
ことを特徴とする内燃機関の制御装置が提供される。
好ましくは、前記制御ユニットは、フューエルカット制御またはリーン制御から復帰するときに燃料噴射量を減量側に補正する。
好ましくは、前記制御装置は、前記内燃機関の排気通路に設けられたラムダセンサをさらに備え、
前記制御ユニットは、前記ラムダセンサの検出値に基づき燃料噴射量をフィードバック制御すると共に、前記ラムダセンサにより検出された実際の空気過剰率と所定の目標空気過剰率との差に基づき、燃料噴射量を補正するための補正値を算出し、
前記検出ユニットは、算出された前記補正値に基づき、燃料のメタン価を検出する。
本開示によれば、燃料性状の変化による排気エミッションの悪化を抑制することができる。
本実施形態に係る内燃機関とその制御装置を示す概略図である。 燃料噴射量制御ルーチンのフローチャートである。 燃料噴射量制御で使用するマップおよび関係を示すグラフである。 燃料のメタン価と補正係数の関係を示すグラフである。 メタン価検出ルーチンのフローチャートである。 復帰時増量制御のルーチンのフローチャートである。 減量補正用補正係数を算出するためのマップを示す。 空気過剰率とラムダフィードバック制御補正係数との変化の一例を示すタイムチャートである。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
図1は、本実施形態に係る内燃機関とその制御装置を示す概略図である。内燃機関(エンジンともいう)1は、天然ガスを燃料とし、車両、特にトラック等の大型車両に動力源として使用される。但しエンジンの用途は任意であり、車両以外の移動体、例えば船舶、建設機械、または産業機械に適用されるものであってもよい。またエンジンは、移動体に搭載されたものでなくてもよく、定置式のものであってもよい。燃料は図示しない燃料タンク内にLNGとして貯留される。
エンジン1の排気通路2には排気浄化用の触媒3が設けられる。触媒3は例えば三元触媒により形成される。エンジン1の吸気通路4には、上流側から順にエアクリーナ5と吸気スロットルバルブ6が設けられる。エンジン1は多気筒エンジンであり、気筒毎の燃料噴射用インジェクタ7と点火プラグ8とを備える。なおエンジン1にターボチャージャが設けられてもよい。
このエンジン1を制御するための制御装置は、制御ユニットとしての電子制御ユニット(ECU(Electronic Control Unit)という)100を備える。また制御装置は、回転センサ21、アクセル開度センサ22、ラムダセンサ23および流量センサ24を備える。これらセンサはECU100に電気的に接続されている。ECU100はこれらセンサの検出値に基づき、インジェクタ7、点火プラグ8および吸気スロットルバルブ6を制御するように構成され、プログラムされている。
回転センサ21はエンジンの回転速度、具体的には毎分当たりの回転数(rpm)を検出するためのセンサである。アクセル開度センサ22は、運転手により増減されるアクセル開度を検出するためのセンサである。
ラムダセンサ23は、触媒3の上流側の排気通路2に設けられ、排気の空気過剰率を検出する。なおここでは空気過剰率に基づいて制御を行うが、空燃比に基づいて制御を行ってもよい。これら空気過剰率と空燃比はいずれも燃料と空気の混合割合を示す指標値であるから、空気過剰率といった場合、空燃比が概念的に含まれるものとする。
流量センサ24は、エアクリーナ5の下流側かつ吸気スロットルバルブ6の上流側の吸気通路4に設けられ、吸気の流量、すなわち単位時間当たりの吸入空気量を検出する。
加えて制御装置は、燃料のメタン価を検出する検出ユニットを備える。なお検出には推定もしくは算出が含まれるものとする。検出ユニットとしてECU100が兼用されるが、検出ユニットはECU100と別体のユニットであってもよい。また検出ユニットは、燃料のメタン価を直接検出するセンサを含むものであってもよい。
次に、ECU100により実行される本実施形態の制御について説明する。
まずECU100は、通常時に、ベースとなる通常制御を実行する。この通常制御の際、ECU100は、図2に示すルーチンに従って、インジェクタ7から噴射される燃料噴射量を制御する。このときECU100は、ラムダセンサ23により検出された実際の空気過剰率に基づいて燃料噴射量をフィードバック制御する。これをラムダフィードバック制御という。図2のルーチンは、1エンジンサイクル(=720°CA)毎に繰り返し実行される。
ここで燃料噴射量とは、1エンジンサイクル中で1気筒当たりに噴射される燃料の量のことをいう。実際上は、インジェクタ7がオンされて燃料噴射が実行されている時間、すなわち噴射時間もしくは噴射幅により制御がなされるため、燃料噴射量は噴射時間もしくは噴射幅と言い換えることもできる。
まずステップS101で、ECU100は、回転センサ21および流量センサ24によりそれぞれ検出されたエンジン回転数Neおよび吸気流量Gaを取得する。
次にステップS102で、ECU100は、取得したエンジン回転数Neおよび吸気流量Gaに基づき、図3(A)に示すようなマップ(関数でもよい。以下同様)に従って、燃料噴射量の基本値である基本噴射量Qbを算出する。マップは予め試験等を通じて作成され、ECU100に記憶されている。
次にステップS103で、ECU100は、ラムダセンサ23により検出された空気過剰率λを取得する。
そしてステップS104で、ECU100は、検出された実際の空気過剰率λと、所定の目標空気過剰率λtとの差である過剰率差Δλを算出する。過剰率差Δλは式:Δλ=λt−λから算出される。目標空気過剰率λtは例えば1である。
ステップS105で、ECU100は、過剰率差Δλに基づき、燃料噴射量を補正するための補正値である補正係数αを算出する。そしてステップS106で、ECU100は、基本噴射量Qbに補正係数αを乗じて最終噴射量Qfを算出する(Qf=α×Qb)。最後にステップS107で、ECU100は、最終噴射量Qfに等しい量の燃料をインジェクタ7から噴射させる。具体的には、最終噴射量Qfに相当する噴射時間もしくは噴射幅だけ、インジェクタ7をオンする。
図3(B)に、過剰率差Δλと補正係数αの関係を示す。過剰率差Δλがゼロのとき補正係数αは1であり、実質的に補正はなされない。過剰率差Δλがゼロより大きいとき、実際の空気過剰率λは目標空気過剰率λtより小さく、排気空燃比は、目標空気過剰率λt相当の空燃比(例えば理論空燃比)よりリッチである。従って基本噴射量Qbを減量側に補正すべく、1より小さい補正係数αが算出される。但しα>0である。過剰率差Δλの値が大きくなるほど、補正係数αの値は小さくなる。
逆に、過剰率差Δλがゼロより小さいとき、実際の空気過剰率λは目標空気過剰率λtより大きく、排気空燃比は、目標空気過剰率λt相当の空燃比よりリーンである。従って基本噴射量Qbを増量側に補正すべく、1より大きい補正係数αが算出される。過剰率差Δλの値が小さくなるほど、補正係数αの値は大きくなる。
こうした補正係数αの算出は、例えば公知のPID制御の手法に従って行うことができる。あるいは、図3(B)に示した過剰率差Δλと補正係数αの関係を、マップの形でECU100に予め記憶しておき、この関係から、過剰率差Δλに対応した補正係数αを算出するようにしてもよい。
このようにして基本噴射量Qbは過剰率差Δλに基づき補正され、実際の空気過剰率λは目標空気過剰率λtに近づけられる。そして触媒3ができるだけ効率的に作動するよう燃料噴射量が制御される。
ところで、燃料をLNGとして貯留する燃料タンク内では、長期経過等によりLNG中のメタン濃度が減少し、LNGの組成が変わり、燃料が重質化するウェザリング現象なるものが発生する。この燃料性状の変化を無視し、何等対策を施さなければ、排気エミッションが悪化する虞がある。
そこで本実施形態のECU100は、検出されたメタン価に応じて燃料噴射量を補正する。特にECU100は、検出されたメタン価が所定の基準メタン価より小さくなるほど、燃料噴射量を減量側に補正する。以下、この点について説明する。
燃料タンク内の燃料は、最初は、基準メタン価Mbを有する基準燃料である。例えば、基準燃料は一般的な都市ガスの種類である13Aであり、基準メタン価Mbは64である。しかし、長期経過等により燃料のメタン濃度が次第に減少し、燃料は重質化する。この重質化が起こると、燃料の単位体積当たりの発熱量が増加し、燃料としては空気過剰率が低下するリッチ方向に組成が変化する。すると、重質化がないときと同一の燃料噴射量としたのでは、CO,HC等の未燃成分がより多く排出され、排気エミッションが悪化する虞がある。
そこで本実施形態では、検出されたメタン価が基準メタン価Mbより小さくなるほど、燃料噴射量を減量側に補正する。これによりリッチ方向への組成変化分を補償し、燃料性状の変化による排気エミッションの悪化を抑制することができる。
特に本実施形態では、フューエルカット制御から復帰するときに燃料噴射量を減量側に補正する。フューエルカット制御とは、車両の減速時等に燃料噴射量をゼロにする制御であり、検出されたアクセル開度Acがアクセル全閉相当の値(例えばゼロ)であり、かつ、検出されたエンジン回転数Neが所定の復帰回転数Nesより高いという条件(フューエルカット実行条件という)が成立したときに実行される。一方、フューエルカット実行条件が成立から非成立に切り替わったとき、フューエルカット制御は終了され、制御はフューエルカット制御から通常制御に復帰される。
フューエルカット制御中には燃料噴射が行われない。この影響で、フューエルカット制御からの復帰直後、すなわち燃料噴射の再開直後には、筒内空燃比が一時的に極端にリーンとなるリーンスパイクが起こる傾向にある。このリーンスパイクが起こると、筒内からのNOx排出量が著しく増加する。こうしたリーンスパイクによるNOx排出を抑制するため、フューエルカット制御からの復帰直後には、燃料噴射量を一時的に増加する復帰時増量制御が行われる。
しかし、燃料が重質化したときには、燃料増加量が過剰となり、排気空燃比が著しくリッチとなり、CO,HC等の未燃成分の排出量が増加する場合があることが判明した。そこで本実施形態では、フューエルカット制御からの復帰直後に燃料噴射量を減量側に補正することで、燃料増加量が過剰になることを抑制している。
ところで燃料のメタン価は、専用のセンサにより検出可能であるが、こうするとセンサのためのコストが増加してしまう。よって本実施形態では燃料のメタン価をECU100と既存のセンサにより推定し、コストを抑制している。
特に本発明者らは、鋭意研究の結果、燃料のメタン価と、ラムダフィードバック制御の補正係数αとの間に相関性があることを見出し、この新たな知見に基づいて、燃料性状の指標値であるメタン価を検出することを創案するに至った。
図4は、本発明者らが知得した燃料のメタン価Mと補正係数αの関係を示す。一般に補正係数αは、エンジン運転状態の変化等に応じて変化する。しかし、エンジン運転状態が一定の定常運転中だと、補正係数αは、燃料のメタン価Mに応じた一定値に収束する傾向がある。よって本実施形態では、エンジンの定常運転中に補正係数αを取得し、この補正係数αに対応したメタン価Mを図示の関係から取得することで、燃料のメタン価Mを検出する。図示の関係は試験等を通じて予め定められ、マップの形でECU100に記憶される。
図4に点Bで示すように、燃料が、基準メタン価Mbの基準燃料であるとき、補正係数はαbである(これを基準補正係数という)。αbは例えば1であり、Δλがゼロのときの補正係数に等しい。基準メタン価Mbおよび基準補正係数αbは、それぞれメタン価Mおよび補正係数αに関する所定の基準値に該当する。
燃料のメタン価Mが基準メタン価Mbから低下し、燃料の重質化が進む(重質度が大になる)につれ、補正係数αの値はαbから小さくなる。メタン価Mと補正係数αは比例関係にある。従って、取得した補正係数αの値がαbより低下した場合には、基準燃料が重質化し、燃料性状が変化したこと、すなわち燃料のメタン価Mが基準メタン価Mbより低下したことを検出できる。
ところで、補正係数αの値は、エンジンのハード上のバラツキによっても変化する。そこでこうしたバラツキ要因と区別するため、算出した補正係数αが、基準補正係数αbに対し所定値dα以上低下したときに限り、問題視する程にメタン価Mが低下した、あるいは燃料が重質化したと判定するのが好ましい。言い換えれば、補正係数αが基準補正係数αbに対し所定値dα以上低下してない場合には燃料が重質化してないと判定するのが好ましい。これにより、バラツキ要因と区別して燃料の重質化を精度良く検出できる。所定値dαは、バラツキ要因によって生じる基準補正係数αbからの低下量の最大値より僅かに大きい低下量とされる。
なお、基準補正係数αbから所定値dαだけ低下した補正係数はαsである。dαおよびαsに対応したメタン価Mに関する値はdMおよびMsである。
本実施形態のメタン価検出ルーチンを図5を参照して説明する。図5のルーチンもECU100により1エンジンサイクル(=720°CA)毎に繰り返し実行される。
ステップS201で、ECU100は、エンジンが定常運転中であるか否かを判断する。例えば、エンジン回転数Neおよび吸気流量Gaの検出値がそれぞれ所定時間以上、所定の変動幅に収まっているとき、定常運転中と判断される。
ECU100は、定常運転中でないと判断したとき、ルーチンを終了する一方、定常運転中であると判断したときには、ステップS202に進んで、ステップS105で算出された補正係数αの値を取得する。
次いでステップS203で、ECU100は、取得した補正係数αが前述の所定の閾値αs以下か否かを判断する。ECU100は、閾値αsより大きいと判断したとき、ルーチンを終了する一方、閾値αs以下と判断したときには、ステップS204に進む。
ステップS204で、ECU100は、補正係数αに対応するメタン価Mを図4のマップから算出する。これにより燃料のメタン価Mが実質的に検出される。補正係数αが閾値αs以下のときのみメタン価Mを検出するので、バラツキ要因と区別して検出精度を向上できる。
なお、ステップS203を省略し、補正係数αが閾値αs以下か否かに拘わらずメタン価Mを検出してもよい。
次に、復帰時増量制御のルーチンを図6を参照して説明する。図6のルーチンもECU100により実行される。
ステップS301で、ECU100は、フューエルカット制御(F/Cと表記)が終了したか否かを判断する。具体的にはECU100は、フューエルカット実行条件が成立から非成立に切り替わったか否かを判断する。
ECU100は、フューエルカット制御が終了してないと判断したとき、ルーチンを終了する一方、フューエルカット制御が終了したと判断したときには、ステップS302に進んで、ステップS204で算出されたメタン価Mの値を取得する。
次にステップS303で、ECU100は、取得したメタン価Mに基づき、燃料噴射量を減量補正するための補正係数Kを、図7に示すようなマップから算出する。マップにおいて、メタン価Mが基準メタン価Mb以上であるときの補正係数Kは1である。そしてメタン価Mが基準メタン価Mbから低下するほど、補正係数Kの値は1から減少する。従って燃料噴射量はより減量側に補正される。補正係数Kは実質的に燃料噴射量減量量の大きさを表す。
次にステップS304で、ECU100は、算出された補正係数Kを式:Qf=K×γ×Qbに適用して最終噴射量Qfを算出する。そしてステップS305で、ECU100は、この最終噴射量Qfの燃料をインジェクタ7から噴射させる。
γは、1より大きい所定の復帰時増量補正係数であり、例えば一定値である。通常であれば、この増量補正係数γを基本噴射量Qbに乗じた値が最終噴射量Qfとされる。しかし、燃料のメタン価Mが基準メタン価Mbより小さいと、γ×Qbを噴射した場合に増量補正量が過剰となって未燃成分排出量が増加する虞がある。そこで本実施形態では、γにKを乗じることで増量補正量を減少する。これにより、増量補正量を適量として未燃成分排出量を抑制することができる。
図8には、空気過剰率λとラムダフィードバック制御補正係数αとの変化の一例を示す。横軸は時間tである。
時刻t1より前の期間T1と、時刻t2より後の期間T3とでは通常制御が実行され、時刻t1から時刻t2までの期間T2ではフューエルカット制御が実行されている。図中の実線は基準メタン価Mbの基準燃料を使用した場合を示し、破線は、基準メタン価Mbより低いメタン価(例えば0.5Mb)の重質化した燃料を使用した場合を示す。いずれの線も、本実施形態の減量補正を適用しない場合を示す。
まず、基準燃料を使用した場合を説明する。実線で示すように、期間T1ではラムダフィードバック制御が実行され、空気過剰率λは目標空気過剰率λtを中心に変動し、補正係数αは基準補正係数αbを中心に変動する。期間T2ではフューエルカット制御が実行され、空気過剰率λは無限大となり、補正係数αはラムダフィードバック制御の停止により算出されない。
期間T3に入った直後に復帰時増量制御が行われると、空気過剰率λは一旦目標空気過剰率λtを下回り、その後、目標空気過剰率λtに向かって徐々に上昇する。そして空気過剰率λが目標空気過剰率λtの±R%以内の幅に入った時点t3で、ラムダフィードバック制御が再開され、補正係数αの算出が開始される。なおRは所定値である。
一方、重質化した燃料を使用した場合だと、破線で示すように、復帰時増量制御が行われたときの空気過剰率λが過剰にリッチとなる。すなわち基準燃料使用時に比べ、空気過剰率λは目標空気過剰率λtを大きく下回り、目標空気過剰率λtへの上昇が遅れ、ラムダフィードバック制御の再開タイミングが時刻t4へと遅れる。そのため未燃成分排出量が増加する。
しかし、図示しないが、本実施形態の減量補正を適用すると、重質化した燃料を使用した場合でも、期間T2中に空気過剰率λが目標空気過剰率λtを下回る量を、基準燃料使用時と同等に抑えることができ、また、ラムダフィードバック制御再開タイミングを基準燃料使用時と同等にすることができる。よって未燃成分排出量を抑制することができる。
このように本実施形態によれば、検出されたメタン価Mが基準メタン価Mbより小さくなるほど、燃料噴射量を減量側に補正するので、燃料性状の変化による排気エミッションの悪化を抑制することができる。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態および変形例は他にも様々考えられる。
(1)例えば、燃料噴射量をゼロにするフューエルカット制御ではなく、燃料噴射量をゼロより大きい所定値まで減少するリーン制御から復帰するときに、メタン価に応じた減量補正を行ってもよい。
(2)メタン価に応じた減量補正を行う際、補正係数Kを乗じる代わりに補正量を減算して補正を行ってもよい。
(3)上記実施形態では、メタン価に応じた減量補正の補正対象を、エンジン回転数Neと吸気流量Gaに応じて変化するγ×Qbとしたが、その代わりに、エンジン回転数Neのみに応じて変化する所定の燃料噴射量としてもよい。
本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 内燃機関
2 排気通路
23 ラムダセンサ
100 電子制御ユニット(ECU)

Claims (3)

  1. 燃料が天然ガスである内燃機関を制御するための制御装置であって、
    燃料のメタン価を検出する検出ユニットと、
    前記検出ユニットにより検出されたメタン価に応じて燃料噴射量を補正するように構成された制御ユニットと、
    を備え、
    前記制御ユニットは、検出されたメタン価が所定の基準メタン価より小さくなるほど、燃料噴射量を減量側に補正する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御ユニットは、フューエルカット制御またはリーン制御から復帰するときに燃料噴射量を減量側に補正する
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関の排気通路に設けられたラムダセンサをさらに備え、
    前記制御ユニットは、前記ラムダセンサの検出値に基づき燃料噴射量をフィードバック制御すると共に、前記ラムダセンサにより検出された実際の空気過剰率と所定の目標空気過剰率との差に基づき、燃料噴射量を補正するための補正値を算出し、
    前記検出ユニットは、算出された前記補正値に基づき、燃料のメタン価を検出する
    請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
JP2019166426A 2019-09-12 2019-09-12 内燃機関の制御装置 Pending JP2021042733A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019166426A JP2021042733A (ja) 2019-09-12 2019-09-12 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019166426A JP2021042733A (ja) 2019-09-12 2019-09-12 内燃機関の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021042733A true JP2021042733A (ja) 2021-03-18

Family

ID=74863047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019166426A Pending JP2021042733A (ja) 2019-09-12 2019-09-12 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021042733A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023090279A1 (ja) * 2021-11-16 2023-05-25 いすゞ自動車株式会社 エンジンの制御装置及び車両

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170581A (ja) * 1998-12-09 2000-06-20 Hitachi Ltd 気体燃料エンジンの制御装置
JP2007247569A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ガスエンジンのノッキング制御装置
WO2014049646A1 (ja) * 2012-09-26 2014-04-03 川崎重工業株式会社 副室式ガスエンジン用の燃焼安定化装置
JP2015137579A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 株式会社デンソー 内燃機関の制御装置
JP2015209827A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 スズキ株式会社 エンジンの排気浄化装置
US20180372709A1 (en) * 2017-06-26 2018-12-27 Mustang Sampling Llc System and Methods for Methane Number Generation
JP2019043318A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 川崎重工業株式会社 判定装置および判定方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170581A (ja) * 1998-12-09 2000-06-20 Hitachi Ltd 気体燃料エンジンの制御装置
JP2007247569A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ガスエンジンのノッキング制御装置
WO2014049646A1 (ja) * 2012-09-26 2014-04-03 川崎重工業株式会社 副室式ガスエンジン用の燃焼安定化装置
JP2015137579A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 株式会社デンソー 内燃機関の制御装置
JP2015209827A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 スズキ株式会社 エンジンの排気浄化装置
US20180372709A1 (en) * 2017-06-26 2018-12-27 Mustang Sampling Llc System and Methods for Methane Number Generation
JP2019043318A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 川崎重工業株式会社 判定装置および判定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023090279A1 (ja) * 2021-11-16 2023-05-25 いすゞ自動車株式会社 エンジンの制御装置及び車両
JP2023073779A (ja) * 2021-11-16 2023-05-26 いすゞ自動車株式会社 エンジンの制御装置及び車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4363398B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP5348190B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4973807B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
US20100031634A1 (en) Deterioration determination device and method for exhaust emission reduction device, and engine control unit
US8965662B2 (en) Abnormality determining apparatus for air-fuel ratio sensor
JP5278466B2 (ja) 気筒間空燃比ばらつき異常検出装置
US8205435B2 (en) Deterioration determination device for catalyst, catalyst deterioration determining method, and engine control unit
JP5240370B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US9279377B2 (en) Air-fuel ratio imbalance determination apparatus and air-fuel ratio imbalance determination method
EP2163751A1 (en) Air/fuel ratio control device for internal combustion engine
JP5741499B2 (ja) 空燃比ばらつき異常検出装置
US11242786B2 (en) Control device for exhaust purging system
US7874143B2 (en) Air-fuel ratio control apparatus of internal combustion engine and control method thereof
US8463532B2 (en) Control device for engine
JP4168273B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2021042733A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2021042734A (ja) 内燃機関の制御装置
US11286873B2 (en) Control device
JP2009144574A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP4792453B2 (ja) 吸入空気量検出装置
JP2007231750A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
WO2019198546A1 (ja) 空燃比制御装置
JP5295177B2 (ja) エンジンの制御装置
JP2012077719A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4258733B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230228