JP2021042537A - 穿孔位置表示マーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】 建築工事における作業安全性を損なうことなく、なおかつコンクリートの静止圧あるいは流動圧を受けても穿孔位置を保持する。【解決手段】本発明に係る穿孔位置表示マーカー1は、マーカー本体2と、該マーカー本体を取り囲んでこれを側方支持するようになっている支持フレーム3とを備え、マーカー本体2は、主載置板4から延びるロッド状本体部5の先端に標識部6を取り付けてある。支持フレーム3は、ロッド状本体部5が挿通される保持板22に保持板側ジョイント23a,23b,23cを設けてあり、脚部材24a,24b,24cの一端が着脱自在に嵌合されるようになっているとともに、他端が副載置板26a,26b,26cに突設された副載置板側ジョイント25a,25b,25cに着脱自在に嵌合されるようになっている。【選択図】 図2

Description

本発明は、主としてコンクリートスラブに貫通孔を形成する際に適用される穿孔位置表示マーカーに関する。
オフィスビル、集合住宅、生産施設といった建物には、空調、通信、照明、衛生といったさまざまな設備が各階に配置されているが、これらの設備が建物全体にわたって作動しあるいは機能するためには、それらに付随する空調用配管、通信ケーブル、電力線、給水管、排水管といったさまざまな配管ケーブル類を、上下階を貫通する形で建物内に設置する必要がある。
これらの配管ケーブル類を設置するにあたっては、コンクリートスラブに貫通孔を形成するためのスリーブを予め型枠内に据え付け、その状態でコンクリート打設を行った後、スリーブの種類や仕様によってはスリーブをコンクリート躯体から適宜撤去した上、該スリーブによって形成された貫通孔に配管ケーブル類を挿通する方法が旧来から広く採用されてきた。
ここで、スリーブをコンクリートスラブの型枠(以下、スラブ型枠)に据え付けるには、該スリーブの下端を型枠に固定することになるが、型枠に凹凸が形成されている場合、スリーブの現場加工が必要になったり、鉄筋が先行配置されている場合には、寄り付きが難しくなったりするため、スリーブの設置作業には時間を要する一方、型枠工事や鉄筋工事といった他工種の側から見れば、スリーブの設置作業によって自らの作業が遅れる原因にもなりがちである。
加えて、建物規模が大きくなると、貫通孔の数が増えることはもちろん、それらの内径や深さといった仕様も多種多様になるため、準備すべきスリーブも膨大になり、現場での資材管理がより煩雑になるとともに、スリーブの付け間違いといった事態が生じるおそれもあった。
かかる状況下、昨今では、スリーブ設置に代えて、ダイヤモンドカッターによる穿孔を行うことにより、コンクリートスラブに貫通孔を形成する方法も選択されるようになってきた。
既設コンクリートに貫通孔を形成するための穿孔作業はコア抜きと呼ばれているが、従来においては、各種設備の拡充に応じる形で行われる場合が多く、鉄筋探索が不十分な場合には、誤って鉄筋を切断してしまう懸念があるところ、新規に建築する場合には、コア抜きすべき場所を予めマーキングしておくことで、鉄筋の切断リスクを回避することができるため、費用低下や技術改良とも相俟って、コア抜きによって貫通孔を形成するケースが増えてきた。
特開2017−160691号公報
株式会社アンウェイジャパン、[令和元年8月27日検索]、インターネット<URL : http://www.annway.co.jp/pe-products/>
コア抜きすべき場所を予めマーキング可能な構成として、特許文献1や非特許文献1には、型枠上面に立設されるとともに長さがコンクリートスラブ厚よりも大きくなるように構成されてなるロッド状部材がそれぞれ開示されている。
これらのロッド状部材は、コンクリート打設後、その天端から先端部分が露出するようになっているため、該先端部分をコア抜きすべき場所として視認して穿孔作業を行うことにより、設計通りの位置に容易に貫通孔を形成することが可能となる。
しかしながら、コンクリート工事の直前には、型枠の建込み検査や配筋検査あるいは型枠内を清掃する作業が行われることがあり、特許文献1のように、ロッド状部材を全ネジボルトで構成してあると、検査や清掃の際、検査員や作業員がその全ネジボルトで躓いて転倒するなど、不測の事故が起きるおそれがあり、作業安全性に懸念が残る。
一方、非特許文献1のように、ロッド状部材をプラスチックで構成した場合、躓きによる事故のリスクは大幅に低減されるものの、該ロッド状部材が可撓性を有することから、コンクリート打設時には、コンクリートの静止圧あるいは流動圧によってロッド状部材が撓み、その状態のままコンクリートが硬化すると、コア抜きすべき位置が設計位置からずれてしまい、正確なコア抜き作業が行えないおそれがあるという問題を生じていた。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、建築工事における作業安全性を損なうことなく、なおかつコンクリートの静止圧あるいは流動圧を受けても穿孔位置を保持することが可能な穿孔位置表示マーカーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る穿孔位置表示マーカーは請求項1に記載したように、コンクリートスラブを構築するための型枠に立設されるマーカー本体と、該マーカー本体を取り囲むように該型枠に配置され前記マーカー本体を側方支持するようになっている支持フレームとを備えた穿孔位置表示マーカーであって、
前記マーカー本体を、前記型枠のコンクリート打設側内面に取り付けられるようになっている主載置板と該主載置板から延びるロッド状本体部と該ロッド状本体部の先端に取り付けられた標識部とで構成し、
前記支持フレームを、前記ロッド状本体部が挿通されるロッド挿通孔が形成された保持板と該ロッド挿通孔を取り囲むように前記保持板に設けられた複数の保持板側ジョイントに一端がそれぞれ嵌合される複数の脚部材と該各脚部材の他端がそれぞれ嵌合される副載置板側ジョイントがそれぞれ設けられ前記型枠のコンクリート打設側内面に取り付けられるようになっている複数の副載置板とで構成するとともに、前記保持板側ジョイント及び前記副載置板側ジョイントを、前記脚部材がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるようにそれぞれ構成し、
前記保持板側ジョイント及び前記副載置板側ジョイントのうち、少なくとも前記保持板側ジョイントの側で前記脚部材を着脱自在としたものである。
また、本発明に係る穿孔位置表示マーカーは、前記主載置板に主載置板側ジョイントを設けて該主載置板側ジョイントに前記ロッド状本体部を着脱自在に嵌合するように構成したものである。
また、本発明に係る穿孔位置表示マーカーは、前記主載置板側ジョイントを、前記ロッド状本体部がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるように構成したものである。
また、本発明に係る穿孔位置表示マーカーは、前記保持板側ジョイントに前記脚部材を側方嵌入可能な嵌入スリットを形成したものである。
また、本発明に係る穿孔位置表示マーカーは、前記主載置板に前記ロッド状本体部の材軸に位置合わせされた位置合わせ用マークを設けたものである。
また、本発明に係る穿孔位置表示マーカーは、前記脚部材を中実のロッドで構成したものである。
また、本発明に係る穿孔位置表示マーカーは、前記標識部を有彩色で形成したものである。
本発明に係る穿孔位置表示マーカーは、マーカー本体の主載置板を、コンクリートスラブを構築するための型枠のコンクリート打設側内面に接着等で取り付けることにより、該主載置板から延びるロッド状本体部がコンクリート打設空間に配置される形で、マーカー本体を型枠の内側に立設できるようになっており、ロッド状本体部の長さを必要に応じて適宜調整することにより、コンクリート打設後は、その先端に取り付けられた標識部がコンクリートの天端から突出する。
そのため、標識部を視認すれば、コンクリートスラブに形成すべき貫通孔の穿孔位置を容易に確認することができるが、マーカー本体を立設するにあたっては、該マーカー本体を取り囲むように支持フレームを型枠に併設する。
このようにすると、打設されたコンクリートの静止圧や流動圧がマーカー本体に作用しても、その圧力を型枠から反力をとる形で支持フレームが側方支持するため、上記コンクリートの圧力によるマーカー本体の撓みが未然に防止されるとともに、その結果として、貫通孔の穿孔位置を正確に位置出しすることが可能となる。
ここで、本発明に係る穿孔位置表示マーカーにおいては、上述した支持フレームを、マーカー本体のロッド状本体部が貫通配置される保持板と、該保持板から延びる複数、典型的には3本の脚部材と、該各脚部材の反対側にそれぞれ取り付けられた副載置板とで構成してあり、副載置板を、主載置板と同様にして型枠の上面に接着等で取り付けることで、マーカー本体から保持板及び脚部材を介して伝達されてきたコンクリート圧力を、型枠から反力をとる形で支持することができるが、各脚部材は、保持板側では該保持板に設けられた保持板側ジョイントを介して保持板に連結されるとともに、該保持板側ジョイントを、脚部材がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるように、換言すれば、脚部材を所望の方向に向けることができるように構成してある。
このようにすると、支持フレームをスラブ型枠に設置する際、副載置板を取り付けやすい場所に向けて脚部材を角度決めすることができる。
さらに、各脚部材は、副載置板側では該副載置板に設けられた副載置板側ジョイントを介して副載置板に連結されるとともに、該副載置板側ジョイントを、脚部材がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるように、換言すれば、副載置板を所望の方向に向けることができるように構成してあるので、脚部材が型枠の取付け面に対してどのような角度で延びていようと、換言すれば副載置板が取り付けられる型枠の取付け部位がどのような角度に形成されていようと、副載置板を型枠に確実に取り付けることができる。
加えて、保持板側ジョイント及び副載置板側ジョイントのうち、少なくとも保持板側ジョイントの側で脚部材を着脱自在としてあるので、脚部材を保持板からいったん取り外した状態で該保持板だけをマーカー本体に取り付けることが可能となり、それゆえ、支持フレームを設置する際、脚部材が型枠のコンクリート打設側に存在する鉄筋等の干渉物と干渉して設置できなくなるのを回避しつつ、脚部材の取付け方向や取付け高さを想定しながら、マーカー本体の材軸回りに保持板を適宜回すことで、あるいは該材軸に沿って適宜昇降させることで、保持板側ジョイントの向きと高さが適切に設定されるように、保持板をマーカー本体に取り付けることができるとともに、マーカー本体に取り付けた後は、脚部材を建築現場で容易に切断可能な材料、例えば樹脂系材料、具体的にはポリエチレンで構成した上、これを適宜切断してその端部を保持板側ジョイントにあらためて嵌合することにより、脚部材を適切に設置することができる。
このように、脚部材を、保持板側では保持板側ジョイントを介して、副載置板側では副載置板側ジョイントを介してそれぞれ保持板と副載置板に連結されるとともに、保持板側ジョイント及び副載置板側ジョイントを、脚部材がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるようにそれぞれ構成し、少なくとも保持板側ジョイントの側で脚部材を着脱自在としたことにより、支持フレームをスラブ型枠に設置する際には、脚部材の向きや副載置板の取付け場所に関して何ら制約を受けることがなくなり、かくして、配筋状況、特に貫通孔ゆえに配置が必要となる補強筋の配置状況や、スラブ型枠の断面形状といった周辺環境に左右されることなく、支持フレームを確実かつ容易にスラブ型枠に設置することができるとともに、その結果として、マーカー本体によって貫通孔の穿孔位置を正確に位置出しすることができるという上述の作用効果が確実に担保される。
マーカー本体は、型枠のコンクリート打設側内面に取り付けられるようになっている主載置板と該主載置板から延びるロッド状本体部と該ロッド状本体部の先端に取り付けられた標識部とで構成されるが、主載置板をどのようにして型枠に取り付けるかは任意であって、ビス等で留め付ける構成や両面接着テープで取り付ける構成を採用することができる。
標識部は、コンクリートスラブから突出した状態が容易に視認できる限り、その構成は任意であるが、前記標識部を有彩色(彩度がゼロでない色)、特に赤、黄、オレンジといった暖色で形成すれば、視認性を大幅に向上させることができるとともに、これらの色をコンクリートスラブの厚さや貫通孔の内径に関連付けることで、穿孔作業をより効率的に行うことも可能となる。
ロッド状本体部は、本発明に係る穿孔位置表示マーカーがコンクリートスラブの厚さごとに提供されるのであれば、現場での長さ調整が不要であるため、どのような材料で構成してもよいし、主載置板と連続一体に形成する構成も可能であるが、主載置板に主載置板側ジョイントを設けて該主載置板側ジョイントにロッド状本体部を着脱自在に嵌合するように構成したならば、ロッド状本体部を現場で適宜切断した上、立設姿勢で下端となる側を主載置板側ジョイントに嵌合することにより、立設状態における標識部の高さを、スラブ厚に応じて調整することが可能となる。なお、この場合、ロッド状本体部は、建築現場で容易に切断可能な材料で構成するのが望ましく、例えば樹脂系材料、具体的にはポリエチレンで構成するのがよい。
ここで、上記主載置板側ジョイントを、ロッド状本体部がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるように構成したならば、ロッド状本体部が型枠の取付け面に対してどのような角度で延びていようと、換言すれば主載置板が取り付けられる型枠の取付け部位がどのような角度に形成されていようと、主載置板を型枠のコンクリート打設側内面に確実に取り付けることができる。
そのため、マーカー本体を立設すべき場所がたまたま傾斜部分になっている場合であっても、何ら問題なく立設が可能となる。
支持フレームを構成する複数の脚部材は、3本の脚部材で構成される場合が典型例となるが、4本以上でもかまわない。
保持板は、脚部材が3本の場合には、三角形状としてその3つの頂点に保持板側ジョイントをそれぞれ設けるようにする構成が典型例となり、脚部材が4本の場合には、四角形状としてその4つの頂点に保持板側ジョイントをそれぞれ設けるようにする構成が典型例となる。
副載置板は、主載置板と同様、型枠への取付け構成を任意に選択することが可能であり、ビス等で留め付ける構成をはじめ、両面接着テープで取り付ける構成を採用することができる。
本発明に係る穿孔位置表示マーカーをスラブ型枠に配置するにあたり、設置すべき場所に干渉物がない場合には、マーカー本体と支持フレームとを分離した上、まずはマーカー本体を穿孔位置に位置決めし、次いで、該マーカー本体の主載置板をスラブ型枠のコンクリート打設側内面に取り付ける。
次に、支持フレームを、その組立が完了している状態、つまり、保持板に設けられた保持板側ジョイントに脚部材の一端がそれぞれ嵌合され、他端が副載置板の副載置板側ジョイントにそれぞれ嵌合された状態で、該支持フレームの保持板に形成されたロッド挿通孔にマーカー本体が貫通配置されるように、スラブ型枠に設置し、副載置板についても、同様にスラブ型枠のコンクリート打設側内面に取り付ければよい。
この場合、干渉物がないため、脚部材の方向や角度にも制約はなく、ゆえに脚部材を切断によって長さ調整する必要もない。
なお、マーカー本体の位置決め作業に支障がないのであれば、マーカー本体と支持フレームとが一体化された状態で穿孔位置表示マーカー全体をスラブ型枠に設置するようにしてもかまわない。
一方、典型的には、開口補強のための補強筋などがスラブ型枠のコンクリート打設空間に存在し、それらが干渉物として脚部材と干渉するため、全体をスラブ型枠に落とし込むことができない。
かかる場合には、本発明に係る穿孔位置表示マーカーを、マーカー本体と支持フレームとに分離した上、まず、マーカー本体が穿孔位置に位置決めされた状態で、該マーカー本体の主載置板をスラブ型枠のコンクリート打設側内面に取り付ける。
一方、脚部材がいったん取り外された状態の保持板を、そのロッド挿通孔にマーカー本体が挿通されるように配置することで、該マーカー本体に取り付ける。
保持板の取付けは、予め保持板が取り付けられた状態でマーカー本体の立設作業を行うようにしてもよいし、マーカー本体を立設した後、そのマーカー本体に保持板を取り付けるようにしてもよい。
次に、副載置板をスラブ型枠に取り付けるにあたって適切な場所を探しつつ、保持板に設けられた保持板側ジョイントとスラブ型枠上の副載置板の取付け位置との間を結ぶ仮想線上に干渉物が存在しないように、保持板をマーカー本体の材軸回りに適宜回すとともに該材軸に沿って適宜昇降させる。
次に、保持板側ジョイントと副載置板側ジョイントとの離間距離に合わせて脚部材を切断し、次いで、該脚部材の一端を保持板側ジョイントに、他端を副載置板側ジョイントに嵌合するとともに、副載置板をスラブ型枠のコンクリート打設側内面に取り付ける。
ここで、脚部材の各端を保持板側ジョイントと副載置板側ジョイントにそれぞれ嵌合させるためには、該脚部材をいったんその材軸方向に沿って嵌合深さに相当する長さだけ後退させる必要があるが、その後退空間が確保できない場合、あるいは保持板側ジョイント及び副載置板側ジョイントに嵌合した状態だと、型枠のコンクリート打設空間に存在する干渉物に脚部材が干渉する場合には、保持板側ジョイントに脚部材を側方嵌入可能な嵌入スリットを形成しておけばよい。
このようにすると、後退空間を確保できない場合であっても、脚部材を側方から保持板側ジョイントに嵌合することができるし、上記干渉が生じる場合であっても、副載置板が予め取り付けられた脚部材を、干渉物を乗り越えるようにその向こう側に配置した後、該脚部材を嵌入スリットを介して保持板側ジョイントに嵌合することが可能となる。
本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1の全体斜視図。 本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1の組立斜視図。 保持板側ジョイント23bを示した詳細斜視図。 脚部材24bを保持板側ジョイント23bに側方嵌入する様子を示した斜視図。 穿孔位置表示マーカー1の設置手順を示した施工図。 引き続き設置手順を示した施工図であって、スラブ型枠の底面に設置した様子を示した図。 引き続き設置手順を示した施工図であって、コンクリート打設後の様子を示した図。 スラブ型枠がデッキプレートである場合の設置状況を示した図。 同じくスラブ型枠がデッキプレートである場合の設置状況を示した図。 変形例に係る穿孔位置表示マーカーの全体斜視図。 スラブ型枠がデッキプレートである場合の設置状況を示した図。 変形例に係る主載置板121のを示した平面図。
以下、本発明に係る穿孔位置表示マーカーの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1を示した全体斜視図、図2は、その組立斜視図である。これらの図でわかるように、穿孔位置表示マーカー1は、マーカー本体2と、該マーカー本体を取り囲んでこれを側方支持するようになっている支持フレーム3とを備えており、後述するコンクリートスラブを構築するための型枠(以下、スラブ型枠)のコンクリート打設側内面(以下、底面)に立設されるようになっている。
マーカー本体2は、スラブ型枠の底面に取り付けられるようになっている主載置板4と、該主載置板から延びるロッド状本体部5と、該ロッド状本体部の先端に取り付けられた標識部6とで構成してある。
主載置板4は、両面接着テープを用いてスラブ型枠の底面に取り付けた上、必要に応じて図示しないビス孔にビスを挿通してスラブ型枠に留め付けるようにすればよい。
標識部6は、コンクリートスラブから突出した状態が容易に視認できるよう、有彩色、特に赤、黄、オレンジといった暖色で形成してあり、視認性を大幅に向上させることができるようになっている。
ロッド状本体部5は、立設姿勢で下端となる側を、主載置板4の中央近傍に突設された主載置板側ジョイント7に嵌め込むことができるようになっているとともに、建築現場で容易に切断できるよう、樹脂系材料としてのポリエチレン製の中空管で構成してあり、該ロッド状本体部を現場で適宜切断した上、上述したように主載置板側ジョイント7に嵌合することにより、スラブ型枠の底面からの標識部6の高さを、スラブ厚に応じて調整できるようになっている。
支持フレーム3は、マーカー本体2のロッド状本体部5が挿通されるロッド挿通孔21が形成された三角形状の保持板22と、該ロッド挿通孔を取り囲むように保持板22の3つの頂点近傍に設けられた保持板側ジョイント23a,23b,23cに一端がそれぞれ着脱自在に嵌合可能な脚部材24a,24b,24cと、該各脚部材の他端がそれぞれ着脱自在に嵌合可能な副載置板側ジョイント25a,25b,25cがそれぞれ設けられ上述したスラブ型枠の底面に取り付けられるようになっている副載置板26a,26b,26cとで構成してある。
脚部材24a,24b,24cは、ロッド状本体部5と同様、建築現場で容易に切断できるよう、樹脂系材料としてのポリエチレン製の中空管で構成してあり、該脚部材を現場で適宜切断した上、それらの一端を保持板側ジョイント23a,23b,23cに、他端を副載置板側ジョイント25a,25b,25cにそれぞれ嵌合することにより、保持板側ジョイント23a,23b,23cと副載置板側ジョイント25a,25b,25cとの離間距離がどのような大きさであっても、これに応じた長さに調整できるようになっている。
図3及び図4は、保持板側ジョイント23a,23b,23cのうち、保持板側ジョイント23bを例として該保持板側ジョイントを説明したものであって、図3でよくわかるように、保持板側ジョイント23a,23b,23cは、ボールジョイント(自在継手)として機能するものであって、保持板22の裏面(立設姿勢で下面となる面)に突設された雌部31及び該雌部に連結された雄部32とでそれぞれ構成してあり、雌部31に形成された球状凹部33に抱き込まれる形で雄部32の球体部34が該球状凹部に嵌め込まれることにより、該球体部からネック部35を介して延設された円筒状嵌合部36がその材軸に直交する2軸回りに回動しかつ該材軸回りに回動できるように、ひいては円筒状嵌合部36に端部が嵌め込まれた脚部材24a,24b,24cがそれらの材軸に直交する2軸回りに回動しかつ該材軸回りに回動できるようになっている。
保持板側ジョイント23a,23b,23cは、ネック部35が嵌り込む切り欠き38を雌部31に設けることで、脚部材24a,24b,24cを、鉛直下方から切り欠き38が設けられた側の水平方向に概ね90゜回転できるようになっている。
ここで、円筒状嵌合部36には、脚部材24a,24b,24cがそれらの材軸方向に沿って挿入される側に開口が形成され該材軸方向に延びる嵌入スリット37をそれぞれ形成してあり、図4に示すように、脚部材24a,24b,24cを材軸方向からだけでなく、該材軸方向に直交する方向、つまり側方からも嵌入できるようになっている。
側方から嵌入するにあたっては、その作業上、嵌入スリット37が都合のよい向きを向くように、保持板側ジョイント23a,23b,23cをその材軸回りに回動させた上、ポリエチレン製の中空管で構成されてなる脚部材24a,24b,24cをそれらの断面が楕円状になるように若干押し潰しながら、嵌入スリット37に押し入れるようにすればよい。
副載置板側ジョイント25a,25b,25cは、上述の雌部31を副載置板26a,26b,26cの表面(立設姿勢で上面となる面)に突設するとともに、該雌部に雄部32を連結してそれぞれ構成してあるが、その詳細は、保持板側ジョイント23a,23b,23cと同様であるので、ここではその説明を省略する。
[平板状の底板51への設置手順(干渉物なし)]
本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1をスラブ型枠に設置するにあたり、その底面に凹凸がなく、例えば鉄筋工事が開始されていないために設置の障害になる干渉物も存在しない場合には、図5に示すように、穿孔位置表示マーカー1をマーカー本体2と支持フレーム3とに分離した上、まず、マーカー本体2を、その主載置板4の中心(ロッド状本体部5の材軸)が、コンクリートスラブに形成されるべき貫通孔(その平面領域を穿孔予定範囲52として図5に表示)の中心(以下、穿孔位置)に位置決めされるように、スラブ型枠の底面、すなわちスラブ型枠を構成する平板状の底板51の上面に該主載置板を取り付ける。
上述の位置決めは、底板51の上面に予め墨出しされた十字状のライン(図示せず)を基準として適宜行うことができるし、主載置板4は、両面接着テープを用いて底板51に取り付けた上、必要に応じて、ビス等で底板51に留め付けて補強するようにすればよい。
ここで、ロッド状本体部5は、打設予定のコンクリートスラブの天端から標識部6が突出するように、該スラブの厚さを踏まえて、切断によりその長さを予め調整した上、主載置板側ジョイント7に嵌合しておく。
次に、支持フレーム3を、組立が完了している状態、すなわち脚部材24a,24b,24cの各端が保持板側ジョイント23a,23b,23cと副載置板側ジョイント25a,25b,25cにそれぞれ嵌合された状態で、保持板22に形成されたロッド挿通孔21にマーカー本体2が貫通配置されるよう、図6に示すように底板51の上に載置し、主載置板4と同様に、副載置板26a,26b,26cを底板51の上面に取り付ける。
この場合、スラブ型枠のコンクリート打設空間には干渉物がないため、脚部材24a,24b,24cの方向や角度には制約はなく、ゆえに脚部材24a,24b,24cを切断によって長さ調整する必要もないし、上述したように、支持フレーム3を組立完了状態で設置することができる。
なお、これに代えて、脚部材24a,24b,24cが嵌合されていない分解状態で設置することももちろん可能であるし、逆に、マーカー本体2の位置決め作業に支障がないのであれば、マーカー本体2と支持フレーム3とが一体化された状態で穿孔位置表示マーカー1全体をスラブ型枠に設置するようにしてもかまわない。
次に、スラブ型枠のコンクリート打設空間(底板51の上方)にコンクリートを打設するが、コンクリート打設後は、図7に示すように、マーカー本体2の先端に取り付けられた標識部6がコンクリートスラブ72の天端71から突出するので、この標識部6を視認することで穿孔位置を確認した上、コンクリートスラブ72に貫通孔73を形成する。
貫通孔73の形成は、ダイヤモンドカッター等を用いたコア抜きとして従来から行われている手法で適宜行うことが可能であって、形成された貫通孔73を介して、空調用配管、通信ケーブル、電力線、給水管、排水管といったさまざまな配管ケーブル類が上下階に貫通配置されるが、詳細については、ここでは記載を省略する。
[デッキプレート81への設置手順(干渉物なし)]
次に、設置の障害になる干渉物は存在しないが、スラブ型枠の底面に凹凸がある場合、具体的には、図8に示すようにデッキプレート81でスラブ型枠の底板が構成されている場合には、平板状の底板51と同様、まずは、マーカー本体2の主載置板4の中心が、コンクリートスラブの穿孔位置に位置決めされるように、該主載置板をデッキプレート81の上面82に取り付ける。
次に、支持フレーム3を設置するが、該支持フレームは、脚部材24a,24b,24cが、保持板22の側では該保持板に設けられた保持板側ジョイント23a,23b,23cを介して保持板22に連結されるようになっているところ、該保持板側ジョイントは、脚部材24a,24b,24cがその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるように、換言すれば、脚部材24a,24b,24cを所望の方向に向けることができるように構成してあるので、段差のあるデッキプレート81の上面82のどの部位であれば副載置板26a,26b,26cを安定して取り付けることができるかを定めた上、その部位に向けて脚部材24a,24b,24cを同図矢印で示すように角度決めすればよい。
一方、脚部材24a,24b,24cは、副載置板26a,26b,26cの側では該副載置板に設けられた副載置板側ジョイント25a,25b,25cを介して副載置板26a,26b,26cに連結されるようになっているところ、該副載置板側ジョイントは、脚部材24a,24b,24cがその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるように、換言すれば、副載置板26a,26b,26cを所望の方向に向けることができるように構成してあるので、脚部材24a,24b,24cがデッキプレート81の上面82に対してどのような角度で延びていようと、あるいは該上面がどのような角度に形成されていようと、副載置板26a,26b,26cをデッキプレート81の上面82に確実に取り付けることができる。
副載置板26a,26b,26cの取付け部位や、それに対応した形での脚部材24a,24b,24cの向きを定めるにあたっては、脚部材24a,24b,24cを、保持板側ジョイント23a,23b,23cからいったん取り外した状態で該保持板だけをマーカー本体2に取り付け、その状態で保持板22をマーカー本体2の材軸回りに適宜回すことで、あるいは該材軸に沿って適宜昇降させることで、保持板側ジョイント23a,23b,23cの向きと高さを設定しつつ行えばよい。
副載置板26a,26b,26cの取付け部位や、それに対応した形での脚部材24a,24b,24cの向きが定まったならば、副載置板側ジョイント25a,25b,25cと保持板側ジョイント23a,23b,23cとの離間距離に応じた長さとなるように脚部材24a,24b,24cを適切切断した上、それらの各端を副載置板側ジョイント25a,25b,25cと保持板側ジョイント23a,23b,23cにそれぞれ嵌合し、副載置板26a,26b,26cを主載置板4と同様に底板51の上面に取り付ける。
[デッキプレート81への設置手順(干渉物あり)]
次に、デッキプレート81に設置するにあたり、図9に示すように、設置の障害になる干渉物としての鉄筋91が存在する場合には、まずは、マーカー本体2の主載置板4の中心が、コンクリートスラブの穿孔位置に位置決めされるように、該主載置板をデッキプレート81の上面82に取り付ける。
なお、マーカー本体2の立設箇所は、コンクリートスラブに形成される貫通孔の中心となるため、当然ながら鉄筋が存在しないはずであるので、マーカー本体2を立設するにあたって鉄筋との干渉を懸念する必要はない。
次に、図8を用いて説明したと同様に支持フレーム3を設置すればよいが、図9(a)のように、副載置板26a自体はこれを所望の場所に設置できるのだけれども、その近くに鉄筋91が配置されていて、長さ調整された脚部材24aを保持板側ジョイント23aと副載置板側ジョイント25aに先に嵌合してから、該脚部材を回転させて目標の場所に戻そうとしても、脚部材24aが鉄筋91と干渉して戻すことができず、さりとて副載置板側ジョイント25aにのみ嵌合された脚部材24aを、保持板側ジョイント23aに嵌合すべく、嵌合深さ分、つまり円筒状嵌合部36の深さ分だけ、副載置板26aを後退させようとしても、鉄筋91が邪魔になって後退させることができない場合がある。
かかる場合には、図4で説明したように、脚部材24aを、嵌入スリット37を介して側方嵌入することで、保持板側ジョイント23aに嵌合するようにすればよい。
また、図9(b)に示すように、鉄筋91の存在によって副載置板26aを所望の場所に設置できず、その近くに代替可能な平坦な部位も見つからない場合であっても、副載置板26aを脚部材24aに対して適宜回転させることで、デッキプレート81の斜面83に取り付けることが可能である。
[本実施形態の作用効果]
以上説明したように、本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1によれば、マーカー本体2の主載置板4を、スラブ型枠の底面に取り付けることにより、該主載置板から延びるロッド状本体部5がコンクリート打設空間に配置される形で、マーカー本体2を型枠の内側に立設できるようになっており、ロッド状本体部5の長さを必要に応じて適宜調整することにより、コンクリート打設後は、その先端に取り付けられた標識部6がコンクリートスラブ72の天端71から突出するので、この標識部6を視認することにより、コンクリートスラブ72に形成されるべき貫通孔73の穿孔位置を容易に確認することができる。
また、本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1によれば、マーカー本体2を立設するにあたり、該マーカー本体を取り囲むように支持フレーム3をスラブ型枠に併設するようにしたので、打設されたコンクリートの静止圧や流動圧がマーカー本体2に作用しても、その圧力をスラブ型枠の底板51やデッキプレート81から反力をとる形で支持フレーム3が側方支持するため、上記コンクリートの圧力によるマーカー本体2の撓みが未然に防止されるとともに、その結果として、貫通孔73の穿孔位置を正確に位置出しすることが可能となる。
また、本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1によれば、脚部材24a,24b,24cを、保持板22の側では保持板側ジョイント23a,23b,23cを介して、副載置板26a,26b,26cの側では副載置板側ジョイント25a,25b,25cを介してそれぞれ保持板22と副載置板26a,26b,26cに連結されるとともに、保持板側ジョイント23a,23b,23c及び副載置板側ジョイント25a,25b,25cを、脚部材24a,24b,24cがその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるようにそれぞれ構成し、保持板側ジョイント23a,23b,23cの側で脚部材24a,24b,24cを着脱自在としたので、支持フレーム3をスラブ型枠に設置する際には、脚部材24a,24b,24cの向きや副載置板26a,26b,26cの取付け場所に関して何ら制約を受けることがなくなり、かくして、配筋状況、特に貫通孔ゆえに配置が必要となる補強筋の配置状況や、スラブ型枠の断面形状といった周辺環境に左右されることなく、支持フレーム3を確実かつ容易にスラブ型枠に設置することができるとともに、その結果として、マーカー本体2によって貫通孔73の穿孔位置を正確に位置出しすることができるという上述の作用効果が確実に担保される。
また、本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1によれば、マーカー本体2の標識部6を、有彩色、特に赤、黄、オレンジといった暖色で形成したので、視認性を大幅に向上させることができるとともに、これらの色をコンクリートスラブの厚さや貫通孔73の内径に関連付けることで、穿孔作業をより効率的に行うことも可能となる。
また、本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1によれば、マーカー本体2に関し、主載置板4に主載置板側ジョイント7を設けて該主載置板側ジョイントにロッド状本体部5を着脱自在に嵌合するように構成したので、ロッド状本体部5を現場で適宜切断した上、立設姿勢で下端となる側を主載置板側ジョイント7に嵌合することにより、立設状態における標識部6の高さを、スラブ厚に応じて調整することが可能となる。
また、本実施形態に係る穿孔位置表示マーカー1によれば、保持板側ジョイント23a,23b,23cに脚部材24a,24b,24cを側方嵌入可能な嵌入スリット37を設けるようにしたので、嵌合深さ分だけ脚部材24a,24b,24cを後退させることができない場合であっても、脚部材24a,24b,24cを側方から保持板側ジョイント23a,23b,23cに嵌合することができるし、干渉物が存在する場合であっても、副載置板26a,26b,26cが予め取り付けられた脚部材24a,24b,24cを、干渉物を乗り越えるようにその向こう側に配置した後、該脚部材を嵌入スリット37を介して保持板側ジョイント23a,23b,23cに嵌合することが可能となる。
本実施形態では、脚部材24a,24b,24cが副載置板側ジョイント25a,25b,25cに対して着脱自在となるように該副載置板側ジョイントを構成したが、これに代えて、脚部材24a,24b,24cが副載置板側ジョイント25a,25b,25cに固定された構成としてもかまわない。
また、本実施形態では、マーカー本体2に関し、主載置板4に主載置板側ジョイント7を設けて該主載置板側ジョイントにロッド状本体部5を着脱自在に嵌合するように構成したが、本発明に係る穿孔位置表示マーカーがコンクリートスラブの厚さごとに提供されるのであれば、ロッド状本体部を現場で長さ調整する必要がなくなるため、その場合には、ロッド状本体部を主載置板側ジョイントに対して着脱自在としなくてもかまわないし、主載置板と連続一体に形成する構成も可能である。
また、本実施形態では、保持板側ジョイント23a,23b,23cを、円筒状嵌合部36の材軸回りに回動自在となるように、換言すれば脚部材24a,24b,24cの材軸回りに回動自在となるように構成することで、脚部材24a,24b,24cを側方嵌入する際の作業性が向上するようにしたが、この作業性向上を特に勘案する必要がないのであれば、保持板側ジョイント23a,23b,23cを、円筒状嵌合部36の材軸回りに回動自在となるように構成する必要はない。
加えて、脚部材24a,24b,24cの側方嵌入自体が必要ないのであれば、嵌入スリット37を省略することも可能である。
また、本実施形態では、主載置板4の中央近傍に主載置板側ジョイント7を突設して該主載置板側ジョイントにロッド状本体部5を嵌め込むことができるように構成したが、これに代えて、図10に示す構成を採用してもよい。
すなわち、本変形例に係る穿孔位置表示マーカー1aは図10に示すように、上述した実施形態と同様、マーカー本体2aと、該マーカー本体を取り囲んでこれを側方支持するようになっている支持フレーム3とを備えるとともに、マーカー本体2aを、スラブ型枠の底面に取り付けられるようになっている主載置板4と、該主載置板から延びるロッド状本体部5と、該ロッド状本体部の先端に取り付けられた標識部6とで構成してあるが、本変形例においては、主載置板4の中央近傍に主載置板側ジョイント101を突設して該主載置板側ジョイントにロッド状本体部5が嵌合できるようになっているとともに、該主載置板側ジョイントを、ロッド状本体部5がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるように構成してある。
このようにすると、図11に示すように、マーカー本体2aを立設すべき位置がたまたまデッキプレート81の斜面83であったとしても、該斜面に沿うようにロッド状本体部5に対する主載置板4の角度(姿勢)を変更することにより、該主載置板を、ロッド状本体部5が鉛直上方を向いた姿勢でデッキプレート81の斜面83に確実に取り付けることができる。
また、本実施形態では、底板51の上面に予め墨出しされた十字状のラインを基準としてマーカー本体2の位置決めを行うようにしたが、その際、図12に示すように、ロッド状本体部5の材軸を上記十字状のラインに合わせることができるように、表面周縁に沿って90゜おきに位置合わせ用マークとしての三角マーク122が付されてなる主載置板121を用いるようにすれば、該三角マークを底板51上の十字状のラインに合わせることで、容易に位置決めを行うことができる。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、穿孔予定範囲52の外側に副載置板26a,26b,26cを取り付けると、コンクリートスラブに貫通孔73を形成する際、脚部材24a,24b,24cが途中で切断され、一部がコンクリートスラブに埋設されたままとなる。
穿孔位置表示マーカー1の一部がコンクリートスラブに埋設されたままになること自体は、断面寸法や体積がコンクリートスラブのそれと比較して無視しえる大きさであるため、強度等の面で基本的には問題とはならないが、脚部材24a,24b,24cが中空管で構成されていることによって、その切断面が貫通孔73の内面に露出し、該切断面から、コンクリートスラブが構築される場所によっては水が浸入してコンクリートスラブの内部に水が浸透し、さらにはコンクリートスラブ内の鉄筋腐食につながる懸念があるのであれば、中空管に代えて、中実のロッドで本発明の脚部材を構成すればよい。
1,1a 穿孔位置表示マーカー
2,2a マーカー本体
3 支持フレーム
4,121 主載置板
5 ロッド状本体部
6 標識部
7,101 主載置板側ジョイント
21 ロッド挿通孔
22 保持板
23a,23b,23c 保持板側ジョイント
24a,24b,24c 脚部材
25a,25b,25c 副載置板側ジョイント
26a,26b,26c 副載置板
37 嵌入スリット
51 底板(スラブ型枠)
71 コンクリートスラブの天端
72 コンクリートスラブ
73 貫通孔
81 デッキプレート(スラブ型枠)
122 三角マーク(位置合わせ用マーク)

Claims (7)

  1. コンクリートスラブを構築するための型枠に立設されるマーカー本体と、該マーカー本体を取り囲むように該型枠に配置され前記マーカー本体を側方支持するようになっている支持フレームとを備えた穿孔位置表示マーカーであって、
    前記マーカー本体を、前記型枠のコンクリート打設側内面に取り付けられるようになっている主載置板と該主載置板から延びるロッド状本体部と該ロッド状本体部の先端に取り付けられた標識部とで構成し、
    前記支持フレームを、前記ロッド状本体部が挿通されるロッド挿通孔が形成された保持板と該ロッド挿通孔を取り囲むように前記保持板に設けられた複数の保持板側ジョイントに一端がそれぞれ嵌合される複数の脚部材と該各脚部材の他端がそれぞれ嵌合される副載置板側ジョイントがそれぞれ設けられ前記型枠のコンクリート打設側内面に取り付けられるようになっている複数の副載置板とで構成するとともに、前記保持板側ジョイント及び前記副載置板側ジョイントを、前記脚部材がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるようにそれぞれ構成し、
    前記保持板側ジョイント及び前記副載置板側ジョイントのうち、少なくとも前記保持板側ジョイントの側で前記脚部材を着脱自在としたことを特徴とする穿孔位置表示マーカー。
  2. 前記主載置板に主載置板側ジョイントを設けて該主載置板側ジョイントに前記ロッド状本体部を着脱自在に嵌合するように構成した請求項1記載の穿孔位置表示マーカー。
  3. 前記主載置板側ジョイントを、前記ロッド状本体部がその材軸に直交する直交2軸回りに回動自在となるように構成した請求項2記載の穿孔位置表示マーカー。
  4. 前記保持板側ジョイントに前記脚部材を側方嵌入可能な嵌入スリットを形成した請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の穿孔位置表示マーカー。
  5. 前記主載置板に前記ロッド状本体部の材軸に位置合わせされた位置合わせ用マークを設けた請求項1乃至請求項4のいずれか一記載の穿孔位置表示マーカー。
  6. 前記脚部材を中実のロッドで構成した請求項1乃至請求項5のいずれか一記載の穿孔位置表示マーカー。
  7. 前記標識部を有彩色で形成した請求項1乃至請求項6のいずれか一記載の穿孔位置表示マーカー。
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