JP2021041509A - 位置測定装置及び位置測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転砥石や回転するワークの位置を非接触で測定する位置測定装置を提供すること。【解決手段】位置測定装置10は、回転砥石203に対して加圧流体を噴出可能なノズル204と加圧流体の圧力を検出するセンサ52とを有する位置検出装置5を用いる回転砥石203の位置測定装置10であって、回転砥石203とノズル204との隙間が設定された後に回転砥石203を所定の回転数で回転させると共にノズル204から加圧流体を噴出させた状態でセンサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する第1出力位置設定部101と、回転砥石203を回転させた状態でセンサ52から測定信号を取得する測定信号取得部106と、当該測定信号に基づいて回転砥石203の現在位置を測定する位置測定部107と、当該出力位置と当該現在位置が一致した際に出力信号を出力する出力部109とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、位置測定装置及び位置測定方法に関する。とりわけ本発明は、回転砥石や回転するワークの位置測定装置及び位置測定方法に関する。
加工装置により被加工物を加工する際、被加工物の基準面又は基準位置が加工装置に対して適切な位置となるように、被加工物の位置を調整する方法が知られている。従来から、このような基準面や基準位置の検出のために接触式センサが用いられることが多いが、接触式センサでは、接触式センサの検出点や被加工物の接触点に汚れや汚物が付着することによって誤差が生じやすいという問題がある。そこで、最近では、接触式センサに代えて、加圧気体を用いて被加工物の表面の位置を検出する非接触式センサが用いられることが多くなっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−8685号公報
しかし、例えば回転砥石のような回転する工具の位置や、回転するワークの位置を非接触で測定する方法は、従来存在しなかった。とりわけ、工具やワークの回転による摩擦等に伴って熱が発生するが、この熱により、工作機械に含まれるボールねじや、回転砥石を駆動するための主軸等に、最大数百ミクロン単位の熱膨張が発生することがある。この工具やワークの回転に由来する熱膨張の発生や、摩耗による回転砥石の径や厚みの減少、ワークの偏心等を前提とした上で、工具やワークの位置を正確に測定する方法は、従来存在しなかった。
本発明は、回転砥石や回転するワークの位置を非接触で測定する位置測定装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、回転砥石に対して加圧流体を噴出可能なノズルと前記加圧流体の圧力を検出するセンサとを有する位置検出装置を用いる、回転砥石の位置測定装置であって、前記回転砥石と前記ノズルとの隙間が設定された後に、前記回転砥石を所定の回転数で回転させると共に、前記ノズルから前記加圧流体を噴出させた状態で、前記センサから出力される前記回転砥石の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する出力位置設定部と、前記回転砥石を回転させた状態で、前記センサから前記測定信号を取得する測定信号取得部と、前記測定信号に基づいて、前記回転砥石の現在位置を測定する位置測定部と、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する出力部とを備える位置測定装置が提供される。
本発明の第2の態様によれば、回転砥石に対して加圧流体を噴出可能なノズルと前記加圧流体の圧力を検出するセンサとを有する位置検出装置を用いる、回転砥石の位置測定方法であって、前記回転砥石と前記ノズルとの隙間が設定された後に、前記回転砥石を所定の回転数で回転させると共に、前記ノズルから前記加圧流体を噴出させた状態で、前記センサから出力される前記回転砥石の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定するステップと、前記回転砥石を回転させた状態で、前記センサから前記測定信号を取得するステップと、前記測定信号に基づいて、前記回転砥石の現在位置を測定するステップと、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力するステップとを有する位置測定方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、回転するワークに対して加圧流体を噴出可能なノズルと前記加圧流体の圧力を検出するセンサとを有する位置検出装置を用いる、回転するワークの位置測定装置であって、前記ワークと前記ノズルとの隙間が設定された後に、前記ワークを回転させると共に、前記ノズルから前記加圧流体を噴出させた状態で、前記センサから出力される前記ワークの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する出力位置設定部と、前記ワークを回転させた状態で、前記センサから前記測定信号を取得する測定信号取得部と、前記測定信号に基づいて、前記ワークの現在位置を測定する位置測定部と、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する出力部とを備える位置測定装置が提供される。
本発明の第4の態様によれば、回転するワークに対して加圧流体を噴出可能なノズルと前記加圧流体の圧力を検出するセンサとを有する位置検出装置を用いる、回転するワークの位置測定方法であって、前記ワークと前記ノズルとの隙間が設定された後に、前記ワークを回転させると共に、前記ノズルから前記加圧流体を噴出させた状態で、前記センサから出力される前記ワークの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定するステップと、前記ワークを回転させた状態で、前記センサから前記測定信号を取得するステップと、前記測定信号に基づいて、前記ワークの現在位置を測定するステップと、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力するステップとを有する位置測定方法が提供される。
本発明によれば、回転砥石や回転するワークの位置を非接触で検出することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る位置測定システム1の全体構成図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出装置5の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出装置5の特性を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る位置測定システム1Aの全体構成図である。 本発明の第2実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る位置検出方法の各ステップを示す図である。 本発明の第2実施形態における測定信号の経時変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における出力信号の経時変化を示すグラフである。
〔1 第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図8を参照することにより説明する。
〔1.1 実施形態の構成〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る位置測定システム1の全体構成図である。位置測定システム1は、工作機械2と、工作機械2が備える回転砥石203の位置を検出する位置検出装置5と、位置検出装置5を用いて回転砥石203の位置を測定する位置測定装置10とを備える。
工作機械2は、回転部201と、流体制御部202と、回転砥石203と、ノズル204とを備える。
回転部201は、ユーザによって、回転砥石203とノズル204との隙間が設定された後に、回転砥石203を回転させる。
流体制御部202は、回転部201によって回転砥石203を回転させた状態で、ノズル204から加圧流体を噴出させる。なお、この加圧流体は、気体でも液体でもよい。また、加圧流体が気体である場合、空気でも窒素でもよい。以下の説明では、加圧流体として気体の例を用いる。
より具体的には、回転砥石203の位置を検出するにあたり、第1のステップとして、ユーザは、回転砥石203とノズル204の中心位置を合わせる。第2のステップとして、ユーザは、回転砥石203とノズル204との間に隙間ゲージを使用することにより、測定信号を設定する回転砥石203とノズル204との隙間を設定する。第3のステップとして、後述の第1出力位置設定部101は、隙間ゲージを外し、回転砥石203を回転させ、ノズル204から加圧気体を噴出させて、回転砥石203とノズル204との隙間が当該設定した隙間である場合の、後述のセンサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する。
回転砥石203は、例えばCNC研削盤等で用いられる回転砥石であり、被研削物の当接面に対して押し付けることにより、被研削物を研削する。
ノズル204は、回転砥石203の表面に向けて、加圧流体を噴出するために用いるノズルである。
位置検出装置5は、回転砥石203の位置を検出する装置であり、とりわけ本実施形態においては、加圧気体を用いて回転砥石203の位置を検出する、非接触式位置検出装置である。位置検出装置5は、ノズル204に接続される。
図1に示すように、位置検出装置5は、センサ52を備える。
センサ52は、位置検出装置5において、加圧流体の供給源から加圧流体が供給されるチャンバ内の圧力を測定する圧力センサである。なお、センサ52は、圧力センサではなく、フローセンサであってもよい。
本実施形態における位置検出装置5は、加圧気体をオリフィス(不図示)に通過させたのちに、この加圧気体を回転砥石203の表面に向かって噴出するものである。このとき、回転砥石203と位置検出装置5との間の距離に応じて、オリフィスの前後の圧力差が変化するため、圧力センサを用いてこの圧力差を測定することによって、回転砥石203が位置検出装置5から所定の位置にあることを検出できる。
図2は、位置検出装置5の具体例として、出願人が、先般、特願2015−30505号として出願した位置検出装置の構成を示す図である。
図2に示すように、位置検出装置5は、気体供給源80からレギュレータ83を介して加圧気体が供給される第1のチャンバ81と、パイプ配管91を経てノズル204に連通する第2のチャンバ82と、第1のチャンバ81と第2のチャンバ82とを仕切る仕切壁90と、第1のチャンバ81内の圧力を測定する第1の圧力センサ52Aと、第2のチャンバ82内の圧力を測定する第2の圧力センサ52Bとを備えている。
仕切壁90には、仕切壁90を貫通するオリフィス92が形成されており、このオリフィス92によって第1のチャンバ81と第2のチャンバ82とが連通される。第1の圧力センサ52Aは、第1のチャンバ81に連通する経路53Aを有しており、例えば、第1のチャンバ81内の圧力を受けるダイアフラムの変形を検出することにより第1のチャンバ81内の圧力を測定するものである。同様に、第2の圧力センサ52Bは、第2のチャンバ82に連通する経路53Bを有しており、例えば、第2のチャンバ82内の圧力を受けるダイアフラムの変形を検出することにより第2のチャンバ82内の圧力を測定するものである。このような第1の圧力センサ52A、第2の圧力センサ52Bとしては既知の種々の圧力センサを用いることができる。
気体供給源80は、加圧された気体を外部に供給できるように構成されている。この気体供給源80内の加圧気体がレギュレータ83により所定の圧力(以下、供給圧力という)Pに調整されて第1のチャンバ81に供給される。第1のチャンバ81に供給された加圧気体は、仕切壁90のオリフィス92を通過して第2のチャンバ82にも流入し、ノズル204から被測定物の表面に向けて噴出される。
ここで、第2のチャンバ82内の圧力をP、ノズル204から被測定物の表面までの距離をDとすると、PとDの関係は図3に示すようになる。すなわち、被測定物がノズル204からより遠くに位置すればするほど(Dが大きくなればなるほど)、加圧気体は抵抗を受けることなくノズル204から噴出されることとなるので、第2のチャンバ82の圧力Pは供給圧力Pから下がり大気圧に近づいていく。一方、被測定物がノズル204のより近くに位置すればするほど(Dが小さくなればなるほど)、ノズル204から噴出される加圧気体が被測定物の表面で抵抗を受けるため、第2のチャンバ82の圧力Pは加圧気体の供給圧力Pからあまり下がらずに維持される。したがって、第2の圧力センサ52Bで測定される圧力Pの変化を測定することにより被測定物の表面がノズル204に近づいたことを検出することができる。
この場合において、第2のチャンバ82の圧力Pは第1のチャンバ81の圧力Pに依存しているため、第2のチャンバ82の圧力Pのみを測定していたのでは安定的な測定結果とはならない。このため、本具体例では、第2のチャンバ82の圧力Pに加えて第1のチャンバ81の圧力Pも測定している。そして、第1のチャンバ81の圧力Pと第2のチャンバ82の圧力Pとの差P―Pを算出し、この圧力差P―Pが小さくなったことを検出することによって被測定物の表面がノズル204から所定の距離未満に近づいたことを検出している。このような圧力差P―Pを用いることにより、第1のチャンバ81の圧力Pの変動の影響がキャンセルされるので精度のよい測定が可能となる。
位置検出装置5は、第1の圧力センサ52A及び第2の圧力センサ52Bの出力をA/D変換するA/Dコンバータ54と、A/D変換後の第1の圧力センサ52A及び第2の圧力センサ52Bの出力を処理する処理部60と、処理部60における処理結果を出力する出力部70とを有している。例えば、出力部70はLEDやディスプレイ、接点等の電気的出力信号を出力する出力機器から構成される。
図1に戻ると、位置測定装置10は、第1出力位置設定部101と、第2出力位置設定部102と、第3出力位置設定部103と、測定信号取得部106と、位置測定部107と、異常検出部108と、出力部109とを備える。
第1出力位置設定部101は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する。
より具体的には、上記の第3のステップにおける出力位置の設定の一例として、第1出力位置設定部101は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を第1出力位置として設定する。自動位置決めを行う場合には、この位置を減速開始点とする。それにより、回転砥石203とノズル204との間のアプローチ時間の短縮となる。
第2出力位置設定部102は、回転砥石203の位置の出力位置を設定する。第2出力位置設定部102は、上記と同様に、回転砥石203とノズル204の中心位置を合わせた後、回転砥石203とノズル204との間に隙間ゲージを使用して機械的位置を決定し、隙間ゲージを外し、回転砥石203を回転させ、ノズル204から加圧気体を噴出させて、回転砥石203とノズル204との隙間が当該設定した隙間である場合のセンサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を第2出力位置として設定する。
第3出力位置設定部103は、オーバートラベル信号として第3出力位置を設定する。この「オーバートラベル信号」とは、何らかの原因で、後述の出力部109から出力される第1出力信号、第2出力信号が、制御側に伝送できなかった場合に、回転砥石203とノズル204との機械的接触を防ぐための位置信号として用いる。
第4出力位置設定部104は、後述するブレード形回転砥石203において、第1出力位置設定部101と同様、センサ52から出力される回転砥石203の径方向の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する。更に、この位置を自動位置決めする時の減速点とする。この減速点までは、回転砥石203を、ノズル204に向かって早送りでアプローチさせ、測定時間の短縮化を図る。
第5出力位置設定部105は、後述するブレード形回転砥石203において、第2出力位置設定部102と同様、センサ52から出力される回転砥石203の径方向の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する。これらの出力位置は、位置検出装置5の分解能が高く、繰り返し精度が高い位置で設定すると好適である。
測定信号取得部106は、測定信号を、センサ52から取得する。
位置測定部107は、測定信号取得部106によって取得された測定信号に基づいて、回転砥石203の現在位置を測定する。
異常検出部108は、測定条件が各出力設定時と比べ、流体供給圧の変化等により測定位置の信頼性がなくなった時に、異常を検出する。
出力部109は、第1出力位置設定部101によって設定された第1出力位置、第2出力位置設定部102によって設定された第2出力位置、及び、第3出力位置設定部103によって設定された第3出力位置と、位置測定部107によって測定された現在位置とを比較し、各々の出力位置と現在位置とが一致した際に、第1出力信号、第2出力信号、及び第3出力信号を出力する。
なお、図1に示す構成は単なる一例であって、これには限定されない。例えば、ノズル204は、工作機械2ではなく、位置検出装置5の構成要素としてもよい。また、回転部201及び流体制御部202は、位置測定装置10の構成要素としてもよい。
〔1.2 実施形態の動作〕
図4〜図7Bは、回転砥石203の種類ごとに、当該回転砥石203の位置を検出する方法を示す図である。
図4は、回転砥石203が通常の砥石である場合の位置検出方法を示す図である。
まず、図4の(a)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、ノズル204から加圧気体を噴射させない状態で、回転砥石203とノズル204の中心位置を合わせる。
図4の(b)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、ノズル204から加圧気体を噴射させない状態で、例えば、隙間ゲージ300を使用して、回転砥石203とノズル204との間の隙間を設定する。なお、この隙間ゲージ300は、例えば減速信号の位置決め用には300μm、測定信号の位置決め用には150μm、オーバートラベル信号の位置決め用には100μmの隙間ゲージを用いることが可能である。あるいは、測定信号の位置決め用の150μmの隙間ゲージを用いて隙間を設定し、減速信号の位置決め用と、オーバートラベル信号の位置決め用には、工作機械2側の座標系で回転砥石203を所定距離移動させて設定してもよい。
図4の(c)において、流体制御部202は、回転部201によって回転砥石203を回転させた状態で、ノズル204から加圧気体を噴出させる。
図4の(d)において、第1出力位置設定部101は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を第1出力位置として設定する。更に、この位置を自動位置決めする時の減速点とする。この減速点までは、回転砥石203をノズル204に向かって早送りでアプローチさせ、測定時間の短縮化を図る。更に、回転砥石203の径方向の端部を、ノズル204に近接する方向に移動させた状態で、第2出力位置設定部102は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を決定する測定信号の出力位置を第2出力位置として設定する。更に、回転砥石203の径方向の端部を、ノズル204に近接する方向に移動させた状態で、第3出力位置設定部103は、測定信号が出力されなかった際、ノズル204と回転砥石203との衝突を防止するための、回転砥石203の停止位置として使用するオーバートラベル信号の出力位置を第3出力位置として設定する。これらの出力位置は、位置検出装置5の分解能が高く、繰り返し精度が高い位置で設定すると好適である。
その後、位置測定部107は、測定信号取得部106によって取得された測定信号に基づいて、回転砥石203の現在位置を測定する。
更に、出力部109は、第1出力位置設定部101によって設定された第1出力位置、第2出力位置設定部102によって設定された第2出力位置、及び、第3出力位置設定部103によって設定された第3出力位置と、位置測定部107によって測定された現在位置とを比較し、各々の出力位置と現在位置とが一致した際に、第1出力信号、第2出力信号、及び第3出力信号を出力する。
図5A及び図5Bは、回転砥石203がR形砥石である場合の位置検出方法を示す図である。
まず、図5Aの(a)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、第1のノズル204A及び第2のノズル204Bから加圧気体を噴射させない状態で、回転砥石203と第1のノズル204Aの中心位置を合わせると共に、回転砥石203と第2のノズル204Bの高さを合わせる。
図5Aの(b)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、第1のノズル204A及び第2のノズル204Bから加圧気体を噴射させない状態で、例えば、隙間ゲージ300を使用して、回転砥石203の径方向の端部と第1のノズル204Aとの間の隙間を設定する。なお、この隙間としては、図3に示す、位置検出装置5のPとDの関係を示す曲線において、勾配が急になる範囲Sに含まれる間隔とすると好適である。
図5Aの(c)において、流体制御部202は、回転部201によって回転砥石203を回転させた状態で、第1のノズル204Aから加圧気体を噴出させる。
図5Aの(d)において、第1出力位置設定部101は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を第1出力位置として設定する。更に、この位置を自動位置決めする時の減速点とする。この減速点までは、回転砥石203を、ノズル204Aに向かって径方向に早送りでアプローチさせ、測定時間の短縮化を図る。更に、回転砥石203の径方向の端部を、ノズル204Aに近接する方向に移動させた状態で、第2出力位置設定部102は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を第2出力位置として設定する。更に、回転砥石203の径方向の端部を、ノズル204Aに近接する方向に移動させた状態で、第3出力位置設定部103は、測定信号が出力されなかった際、ノズル204Aと回転砥石203との衝突を防止するための、回転砥石203の停止位置として使用するオーバートラベル信号の出力位置を第3出力位置として設定する。その後、位置測定部107は、測定信号取得部106によって取得された測定信号に基づいて、回転砥石203の位置を測定する。これらの出力位置は、位置検出装置5の分解能が高く、繰り返し精度が高い位置で設定すると好適である。
図5Bの(e)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、第1のノズル204A及び第2のノズル204Bから加圧気体を噴射させない状態で、例えば、隙間ゲージ300を使用して、回転砥石203の軸方向の端部と第2のノズル204Bとの間の隙間を設定する。
図5Bの(f)において、流体制御部202は、回転部201によって回転砥石203を回転させた状態で、第2のノズル204Bから加圧気体を噴出させる。
図5Bの(g)において、第1出力位置設定部101は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を第1出力位置として設定する。更に、この位置を自動位置決めする時の減速点とする。この減速点までは、回転砥石203を、ノズル204Bに向かって軸方向に早送りでアプローチさせ、測定時間の短縮化を図る。更に、回転砥石203の軸方向の端部を、ノズル204Bに近接する方向に移動させた状態で、第2出力位置設定部102は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を第2出力位置として設定する。更に、回転砥石203の軸方向の端部を、ノズル204Bに近接する方向に移動させた状態で、第3出力位置設定部103は、測定信号が出力されなかった際、ノズル204Bと回転砥石203との衝突を防止するための、回転砥石203の停止位置として使用するオーバートラベル信号の出力位置を第3出力位置として設定する。これらの出力位置は、位置検出装置5の分解能が高く、繰り返し精度が高い位置で設定すると好適である。
その後、位置測定部107は、測定信号取得部106によって取得された測定信号に基づいて、回転砥石203の位置を測定する。
更に、出力部109は、第1出力位置設定部101によって設定された第1出力位置、第2出力位置設定部102によって設定された第2出力位置、及び、第3出力位置設定部103によって設定された第3出力位置と、位置測定部107によって測定された現在位置とを比較し、各々の出力位置と現在位置とが一致した際に、第1出力信号、第2出力信号、及び第3出力信号を出力する。
図6A及び図6Bは、回転砥石203がブレード形砥石である場合の位置検出方法を示す図である。
まず、図6Aの(a)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、ノズル204から加圧気体を噴射させない状態で、回転砥石203とノズル204との間の回転砥石203の軸方向の離間距離を合わせる。
図6Aの(b)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、ノズル204から加圧気体を噴射させない状態で、例えば、隙間ゲージ300を使用して、回転砥石203とノズル204との間の隙間を設定する。
図6Aの(c)において、流体制御部202は、回転部201によって回転砥石203を回転させた状態で、ノズル204から加圧気体を噴出させる。
図6Aの(d)において、第1出力位置設定部101は、センサ52から出力される回転砥石203の軸方向の位置を検出するための測定信号の出力位置を第1出力位置として設定する。更に、この位置を自動位置決めする時の減速点とする。この減速点までは、回転砥石203を、ノズル204Bに向かって軸方向に早送りでアプローチさせ、測定時間の短縮化を図る。次に、回転砥石203をノズル204Bに向かって軸方向に更に近接させた状態で、第2出力位置設定部102は、センサ52から出力される回転砥石203の軸方向の位置を検出するための測定信号の出力位置を第2出力位置として設定する。次に、回転砥石203をノズル204Bに向かって軸方向に更に近接させた状態で、第3出力位置設定部103は、測定信号が出力されなかった際、ノズル204Bと回転砥石203との衝突を防止するための、回転砥石203の停止位置として使用するオーバートラベル信号の出力位置を第3出力位置として設定する。これらの出力位置は、位置検出装置5の分解能が高く、繰り返し精度が高い位置で設定すると好適である。
図6Bの(e)において、回転砥石203の径方向の端部とノズル204の中心軸との間の距離を当該径方向に十分に離間した状態で、流体制御部202は、回転部201によって回転砥石203を回転させた状態で、ノズル204から加圧気体を噴出させる。
図6Bの(f)において、回転砥石203とノズル204との間の軸方向の離間距離を維持したまま、回転砥石203を、ノズル204の中心軸に近接する方向に径方向に移動させた状態で、第4出力位置設定部104は、センサ52から出力される回転砥石203の径方向の位置を検出するための測定信号の出力位置を第4出力位置として設定する。更に、この位置を自動位置決めする時の減速点とする。この減速点までは、回転砥石203を、径方向にノズル204に向かって早送りでアプローチさせ、測定時間の短縮化を図る。更に、回転砥石203を、ノズル204の中心軸に近接する方向に更に径方向に移動させた状態で、第5出力位置設定部105は、センサ52から出力される回転砥石203の径方向の位置を検出するための測定信号の出力位置を第5出力位置として設定する。これらの出力位置は、位置検出装置5の分解能が高く、繰り返し精度が高い位置で設定すると好適である。
なお、図6B(e)及び(f)における回転砥石203の径方向の位置設定においては、回転砥石203はノズル204と衝突することはないため、回転砥石203の停止位置として使用するオーバートラベル信号の出力位置を設定する必要はない。
その後、位置測定部107は、測定信号取得部106によって取得された測定信号に基づいて、回転砥石203の位置を測定する。
更に、出力部109は、第1出力位置設定部101によって設定された第1出力位置、第2出力位置設定部102によって設定された第2出力位置、及び、第3出力位置設定部103によって設定された第3出力位置と、位置測定部107によって測定された現在位置とを比較し、各々の出力位置と現在位置とが一致した際に、第1出力信号、第2出力信号、及び第3出力信号を出力する。
図7A及び図7Bは、回転砥石203がテーパー形砥石である場合の位置検出方法を示す図である。なお、回転砥石203がテーパー形砥石である場合には、中心軸が回転砥石203のテーパー部の表面に直交する2つのノズルである、第1のノズル204A及び第2のノズル204Bを用いる。
まず、図7Aの(a)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、第1のノズル204A及び第2のノズル204Bから加圧気体を噴射させない状態で、回転砥石203と第1のノズル204A及び第2のノズル204Bの高さを合わせる。
図7Aの(b)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、第1のノズル204A及び第2のノズル204Bから加圧気体を噴射させない状態で、例えば、回転砥石203と第1のノズル204Aとの間に、隙間ゲージ300を使用して、回転砥石203の一方のテーパー面と第1のノズル204Aとの間の隙間を設定する。なお、この隙間としては、図3に示す、位置検出装置5のPとDの関係を示す曲線において、勾配が急になる範囲Sに含まれる間隔とすると好適である。
図7Aの(c)において、流体制御部202は、回転部201によって回転砥石203を回転させた状態で、第1のノズル204Aから加圧気体を噴出させる。
図7Aの(d)において、第1出力位置設定部101は、センサ52から出力される回転砥石203の当該一方のテーパー面の位置を検出するための測定信号の出力位置を第1出力位置として設定する。更に、この位置を自動位置決めする時の減速点とする。この減速点までは、回転砥石203を、ノズル204Aに向かって早送りでアプローチさせ、測定時間の短縮化を図る。更に、回転砥石203の当該一方のテーパー面を、ノズル204Aに近接する方向に移動させた状態で、第2出力位置設定部102は、センサ52から出力される回転砥石203の当該一方のテーパー面の位置を検出するための測定信号の出力位置を第2出力位置として設定する。更に、回転砥石203の一方のテーパー面を、ノズル204Aに近接する方向に移動させた状態で、第3出力位置設定部103は、測定信号が出力されなかった際、第1のノズル204Aと回転砥石203の当該一方のテーパー面との衝突を防止するための、回転砥石203の停止位置として使用するオーバートラベル信号の出力位置を第3出力位置として設定する。
その後、位置測定部107は、測定信号取得部106によって取得された測定信号に基づいて、回転砥石203の当該一方のテーパー面の位置を測定する。
図7Bの(e)において、ユーザは、回転砥石203の回転を停止させると共に、第1のノズル204A及び第2のノズル204Bから加圧気体を噴射させない状態で、例えば、回転砥石203の他方のテーパー面と第2のノズル204Bとの間に、隙間ゲージ300を使用して、回転砥石203の当該他方のテーパー面と第2のノズル204Bとの間の隙間を設定する。
図7Bの(f)において、流体制御部202は、回転部201によって回転砥石203を回転させた状態で、第2のノズル204Bから加圧気体を噴出させる。更に、第1出力位置設定部101は、センサ52から出力される回転砥石203の当該他方のテーパー面の位置を検出するための測定信号の出力位置を第1出力位置として設定する。更に、この位置を自動位置決めする時の減速点とする。この減速点までは、回転砥石203の当該他方のテーパー面を、ノズル204Bに向かって早送りでアプローチさせ、測定時間の短縮化を図る。
図7Bの(g)において、更に、回転砥石203の当該他方のテーパー面を、ノズル204Bに近接する方向に移動させた状態で、第2出力位置設定部102は、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を第2出力位置として設定する。更に、回転砥石203の当該他方のテーパー面を、ノズル204Bに近接する方向に移動させた状態で、第3出力位置設定部103は、測定信号が出力されなかった際、第2のノズル204Bと回転砥石203の当該他方のテーパー面との衝突を防止するための、回転砥石203の停止位置として使用するオーバートラベル信号の出力位置を第3出力位置として設定する。
図7Bの(h)において、位置測定部107は、測定信号取得部106によって取得された測定信号に基づいて、回転砥石203の当該他方のテーパー面の位置を測定する。
更に、出力部109は、第1出力位置設定部101によって設定された第1出力位置、第2出力位置設定部102によって設定された第2出力位置、及び、第3出力位置設定部103によって設定された第3出力位置と、位置測定部107によって測定された現在位置とを比較し、各々の出力位置と現在位置とが一致した際に、第1出力信号、第2出力信号、及び第3出力信号を出力する。
このようにしてテーパー面を2面有する回転砥石203のそれぞれの面の位置を測定することができる。これにより、回転砥石203のテーパー面の合わせ目(中心)を測定することができる。
〔1.3 実施形態の効果〕
本実施形態に係る位置測定装置10は、回転砥石203に対して加圧流体を噴出可能なノズル204と加圧流体の圧力を検出するセンサ52とを有する位置検出装置5を用いる、回転砥石203の位置測定装置10であって、回転砥石203とノズル204との隙間が設定された後に、回転砥石203を所定の回転数で回転させると共に、ノズル204から加圧流体を噴出させた状態で、センサ52から出力される回転砥石203の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する第3出力位置設定部103と、センサ52から測定信号を取得する測定信号取得部106と、測定信号に基づいて、回転砥石203の現在位置を測定する位置測定部107と、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する出力部109とを備える。
これにより、本実施形態に係る位置測定装置10は、回転砥石の位置を非接触で測定することが可能となる。とりわけ、回転砥石は、回転時に遠心力で径が広がるため、回転した状態で測定することにメリットがある。
更に、本実施形態に係る位置測定装置10を、研削装置を含む工作機械や研削システムに適用した場合、切削工程の自動化、回転砥石等の切削工具のカリブレーション及びメンテナンスの自動化、ワークのメンテナンスの自動化にとって、好適である。
〔2 第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について、図8〜図11Bを参照することにより説明する。
〔2.1 実施形態の構成〕
図8は、本発明の第2実施形態に係る位置測定システム1Aの全体構成図である。なお、以下では説明の簡略化のため、主として、位置測定システム1Aの構成要素のうち、位置測定システム1の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は省略する。
位置測定システム1Aは、ワーク203Aと、ワーク203Aの位置を検出する位置検出装置5と、位置検出装置5を用いてワーク203Aの位置を測定する位置測定装置10Aとを備える。
ワーク203Aは、直線を中心軸として、その周りに一回転してできた回転体であり、例えば切削ツールである。
工作機械2Aは、回転部201Aと、流体制御部202Aとワーク203Aと、ノズル204とを備える。
回転部201Aは、ユーザによって、隙間ゲージを使用して、ワーク203Aとノズル204との隙間が設定された後に、ワーク203Aを回転させる。
流体制御部202Aは、回転部201Aによってワーク203Aを回転させた状態で、ノズル204から加圧気体を噴出させる。
より具体的には、ワーク203Aの偏心を検出するにあたり、第1のステップとして、ユーザはワーク203Aを準備する。第2のステップとして、ユーザは、ワーク203Aとノズル204との間に隙間ゲージを使用することにより、測定信号を設定するワーク203Aとノズル204との隙間を設定する。第3のステップとして、流体制御部202Aは、回転部201Aによってワーク203Aを低速で回転させた状態で、ノズル204から加圧気体を噴出させる。
位置測定装置10Aは、第1出力位置設定部101Aと、測定信号取得部106Aと、位置測定部107Aと、出力部109Aとを備える。
第1出力位置設定部101Aは、センサ52から出力される、ワーク203Aの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する。
より具体的には、上記の第3のステップに続く第4のステップとして、第1出力位置設定部101Aは、センサ52から出力されるワーク203Aの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する。
測定信号取得部106Aは、偏心を検出する対象のワーク203Aを低速で回転させたまま、ワーク203Aの中心軸とノズル204との距離が所定値になる位置にワーク203Aを移動し、測定信号を取得する。
位置測定部107Aは、測定信号取得部106Aによって取得された測定信号に基づいて、ワーク203Aの位置を測定する。より具体的には、位置測定部107Aは、当該測定信号に基づいて、ワーク203Aの現在位置を測定し、出力部109Aは、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する。これにより、前記出力位置を偏心の許容値に対応するように設定すると、偏心がある場合にはワーク203Aを回転させると出力部109Aが出力信号の出力を断続的に繰り返すことになるので、偏心を検出することが可能となる。また、同様に、出力部109Aが出力信号の出力を継続する場合には、ワーク203Aの径が許容値を超えていることを検出することが可能となる。
より具体的には、位置測定部107Aは、測定信号取得部106Aによって取得された測定信号に基づく出力部109Aによる出力信号が常時OFFの場合には、ワーク203Aに所定値未満の振れしかないことを検出し、振れがないとみなす。当該出力信号が、ONとOFFを繰り返す場合には、位置測定部107Aは、ワーク203Aに所定値以上の振れがあることを検出する。当該出力信号が常時ONの場合には、ワーク203Aの径が当初の想定以上であることを検出する。
〔2.2 実施形態の動作〕
図9及び図10は、ワーク203Aの種類ごとに、当該ワーク203Aの位置を検出する方法を示す図である。
図9は、ワーク203Aの例として、直径がφ5.02mmのマスターを用いた場合の、ワーク203Aの位置検出方法を示す図である。
まず、図9の(a)において、ユーザは、ワーク203Aとして、φ5.02mmのマスターを準備する。この段階では、ワーク203Aの回転は停止していると共に、ノズル204から加圧気体は噴射させない。なお、「φ5.02mm」というのは一例であって、これには限定されない。
図9の(b)において、ユーザは、ワーク203Aの回転を停止させると共に、ノズル204から加圧気体を噴射させない状態で、隙間ゲージ300を使用して、ワーク203Aの中心軸とノズル204との間の距離Lを設定する。
図9の(c)において、流体制御部202Aは、回転部201Aによってワーク203Aを低速で回転させた状態で、ノズル204から加圧気体を噴出させる。更に、第1出力位置設定部101Aは、センサ52から出力されるワーク203Aの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する。
図9の(d)において、測定信号取得部106Aは、偏心を測定する対象の直径がφ5.00mmのワーク203Aを低速で回転させたまま、ワーク203Aの中心軸とノズル204の距離がLになる位置にワーク203Aを移動し、測定信号を取得する。
更に、位置測定部107Aは、測定信号取得部106Aによって取得された測定信号に基づいて、ワーク203Aの偏心を検出する。より具体的には、位置測定部107Aは、前記測定信号に基づいてワーク203Aの現在位置を測定し、出力部109Aは、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する。出力部109Aによる出力信号が常時OFFの場合には、ワーク203Aに10μm未満の振れしかないことを検出し、振れがないとみなす。出力信号がONとOFFを繰り返す場合には、ワーク203Aに10μm以上の振れがあることを検出する。出力信号が常時ONの場合には、ワーク203Aの径がφ5.02mm以上であることを検出する。なお、本実施形態では、偏心を測定する対象の直径がφ5.00mmのワーク203Aに対して、ワーク203Aのマスターとしてφ5.02mmのものを用いて、検出する偏心の閾値を10μmと設定し、ワーク203Aの径の検出閾値をφ5.02mmとしたが、これは一例であって、これには限定されない。
図10は、ワーク203Aの例として、理想ワーク(良品)である、直径がφ5.00mmのマスターを用いた場合の、ワーク203Aの位置検出方法を示す図である。なお、図10に示す位置検出方法は、芯振れの許容範囲と同等のマスターを準備できない場合や、理想ワーク(良品)しか準備できない場合を想定している。なお、「φ5.00mm」というのは一例であって、これには限定されない。
まず、図10の(a)において、ユーザは、ワーク203Aとして、理想ワークである、φ5.00mmのマスターを準備する。この段階では、ワーク203Aの回転は停止していると共に、ノズル204から加圧気体は噴射させない。なお、「φ5.00mm」というのは一例であって、これには限定されない。
図10の(b)において、ユーザは、ワーク203Aの回転を停止させると共に、ノズル204から加圧気体を噴射させない状態で、隙間ゲージ300を使用して、ワーク203Aの中心軸とノズル204との間の距離Lを設定する。
図10の(c)において、流体制御部202Aは、ワーク203Aをノズル204に0.01mm近づけ、回転部201Aによってワーク203Aを低速で回転させた状態で、ノズル204から加圧気体を噴出させる。更に、第1出力位置設定部101Aは、センサ52から出力されるワーク203Aの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する。なお、「0.01mm」というのは一例であって、これには限定されない。
図10の(d)において、測定信号取得部106Aは、ワーク203Aを低速で回転させたまま、ワーク203Aの中心とノズル204の距離がLになる位置にワーク203Aを移動し、測定信号を取得する。
更に、位置測定部107Aは、測定信号取得部106Aによって取得された測定信号に基づいて、ワーク203Aの偏心を検出する。より具体的には、位置測定部107Aは、前記測定信号に基づいてワーク203Aの現在位置を測定し、出力部109Aは、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する。出力部109Aによる出力信号が常時OFFの場合、すなわちノズル204から見て現在位置が出力位置よりも離間している場合には、ワーク203Aに10μm未満の振れしかないことを検出し、振れがないとみなす。出力信号がONとOFFを繰り返す、すなわちノズル204から見て現在位置が出力位置に一致するか又は出力位置より近接することがある場合には、ワーク203Aに10μm以上の振れがあることを検出する。測定信号が常時ONの場合には、ワーク203Aの径がφ5.02mm以上であることを検出する。なお、本実施形態では、偏心を測定する対象の直径がφ5.00mmのワーク203Aに対して、ワーク203Aのマスターとしてφ5.00mmのものを用いて、検出する偏心の閾値を10μmと設定し、ワーク203Aの径の検出閾値をφ5.02mmとしたが、これは一例であって、これには限定されない。
図11Aは、測定信号取得部106Aによって取得される測定信号の例を示す。ワーク203Aを回転させた際の振れ幅が大きいほど、測定信号の振幅も大きくなる。図11Aに示す例においては、振れ幅が大きい場合には、測定信号の最大振幅が閾値の300μmを超え、振れ幅が小さい場合には、測定信号の最大振幅が閾値の300μmを下回る。
図11Bは、図11Aに示す測定信号に対応する、出力部109Aの出力信号である。ワーク203Aの振幅が300μmを超えている間のみ、出力部109Aは一定値Hを示す出力信号を出力する。
〔2.3 実施形態の効果〕
本実施形態に係る位置測定装置10Aは、回転するワーク203Aに対して加圧流体を噴出可能なノズル204と加圧流体の圧力を検出するセンサ52とを有する位置検出装置5を用いる、工作機械2Aにおいて回転するワーク203Aの位置測定装置10Aであって、工作機械2Aにおいて、ワーク203Aとノズル204との隙間が設定された後に、ワーク203Aを回転させると共に、ノズル204から加圧流体を噴出させた状態で、センサ52から出力されるワーク203Aの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する第1出力位置設定部101Aと、ワーク203Aを回転させた状態で、センサ52から測定信号を取得する測定信号取得部106Aと、測定信号に基づいて、ワーク203Aの現在位置を測定する位置測定部107Aと、前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する出力部109Aとを備える。
これにより、本実施形態に係る位置測定装置10Aは、ワーク203Aの偏心や径の大きさを非接触で測定することが可能となる。
1,1A 位置測定システム
5 位置検出装置
10,10A 位置測定装置
52 センサ
101,101A 第1出力位置設定部
102 第2出力位置設定部
103 第3出力位置設定部
104 第4出力位置設定部
105 第5出力位置設定部
106,106A 測定信号取得部
107,107A 位置測定部
108,108A 異常検出部
109,109A 出力部
201,201A 回転部
202,202A 流体制御部
203 回転砥石
203A ワーク
204,204A,204B ノズル

Claims (12)

  1. 回転砥石に対して加圧流体を噴出可能なノズルと前記加圧流体の圧力を検出するセンサとを有する位置検出装置を用いる、回転砥石の位置測定装置であって、
    前記回転砥石と前記ノズルとの隙間が設定された後に、前記回転砥石を所定の回転数で回転させると共に、前記ノズルから前記加圧流体を噴出させた状態で、前記センサから出力される前記回転砥石の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する出力位置設定部と、
    前記回転砥石を回転させた状態で、前記センサから前記測定信号を取得する測定信号取得部と、
    前記測定信号に基づいて、前記回転砥石の現在位置を測定する位置測定部と、
    前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する出力部とを備える位置測定装置。
  2. 前記ノズルと前記回転砥石との離間距離を近接させていく際に、前記測定信号の測定の直前の位置までのアプローチ速度を速める場合に使用する減速信号の出力位置を設定する第2出力位置設定部を更に備え、
    前記出力部は、前記減速信号の出力位置と前記現在位置とが一致した際に、更に出力信号を出力する請求項1に記載の位置測定装置。
  3. 前記測定信号及び前記減速信号共に伝送されなかった場合に、前記回転砥石と前記ノズルとの衝突を防止するためのオーバートラベル信号の出力位置を設定する第3出力位置設定部を更に備え、
    前記出力部は、前記オーバートラベル信号の出力位置と前記現在位置とが一致した際に、更に出力信号を出力する請求項2に記載の位置測定装置。
  4. 前記ノズルと前記回転砥石との離間距離を近接させていく際に、前記回転砥石の径方向に略平行に近接させ、前記ノズルの中心軸は前記径方向に略平行である、請求項1から3のいずれかに記載の位置測定装置。
  5. 前記回転砥石は、R形砥石であり、
    前記ノズルと前記回転砥石との離間距離を近接させていく際に、前記回転砥石の径方向に略平行に近接させ、前記ノズルの中心軸が前記回転砥石の径方向に略平行である第1のノズルと、前記回転砥石の軸方向に略平行に近接させ、前記ノズルの中心軸が前記回転砥石の軸方向に略平行である第2のノズルとを用いる、請求項1から3のいずれかに記載の位置測定装置。
  6. 前記回転砥石は、ブレード形砥石であり、
    前記ノズルと前記回転砥石とは、前記回転砥石の軸方向に略平行、及び径方向に略平行に相対的に移動し、前記ノズルの中心軸は前記回転砥石の軸方向に略平行である、請求項1から3のいずれかに記載の位置測定装置。
  7. 前記回転砥石は、テーパー形砥石であり、
    前記ノズルの中心軸が前記回転砥石のテーパー部の表面に直交する2つのノズルを用いる、請求項1から3のいずれかに記載の位置測定装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の位置測定装置と、前記回転砥石と、前記ノズルと、前記位置検出装置とを含む位置測定システム。
  9. 回転砥石に対して加圧流体を噴出可能なノズルと前記加圧流体の圧力を検出するセンサとを有する位置検出装置を用いる、回転砥石の位置測定方法であって、
    前記回転砥石と前記ノズルとの隙間が設定された後に、前記回転砥石を所定の回転数で回転させると共に、前記ノズルから前記加圧流体を噴出させた状態で、前記センサから出力される前記回転砥石の位置を検出するための測定信号の出力位置を設定するステップと、
    前記回転砥石を前記所定の回転数で回転させた状態で、前記センサから前記測定信号を取得するステップと、
    前記測定信号に基づいて、前記回転砥石の現在位置を測定するステップと、
    前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力するステップとを有する位置測定方法。
  10. 回転するワークに対して加圧流体を噴出可能なノズルと前記加圧流体の圧力を検出するセンサとを有する位置検出装置を用いる、回転するワークの位置測定装置であって、
    前記ワークと前記ノズルとの隙間が設定された後に、前記ワークを回転させると共に、前記ノズルから前記加圧流体を噴出させた状態で、前記センサから出力される前記ワークの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定する出力位置設定部と、
    前記ワークを回転させた状態で、前記センサから前記測定信号を取得する測定信号取得部と、
    前記測定信号に基づいて、前記ワークの現在位置を測定する位置測定部と、
    前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力する出力部とを備える位置測定装置。
  11. 請求項10に記載の位置測定装置と、前記回転するワークと、前記ノズルと、前記位置検出装置とを含む位置測定システム。
  12. 回転するワークに対して加圧流体を噴出可能なノズルと前記加圧流体の圧力を検出するセンサとを有する位置検出装置を用いる、回転するワークの位置測定方法であって、
    前記ワークと前記ノズルとの隙間が設定された後に、前記ワークを回転させると共に、前記ノズルから前記加圧流体を噴出させた状態で、前記センサから出力される前記ワークの位置を検出するための測定信号の出力位置を設定するステップと、
    前記ワークを回転させた状態で、前記センサから前記測定信号を取得するステップと、
    前記測定信号に基づいて、前記ワークの現在位置を測定するステップと、
    前記出力位置と前記現在位置が一致した際に、出力信号を出力するステップとを有する位置測定方法。
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