JP2021039258A - 光学素子の製造方法および光学素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な構造の回折格子を簡便に形成することが可能な光学素子の製造方法および光学素子を提供する。【解決手段】溶媒(41)に溶解する材料で構成されたベース部材を用意する準備工程と、ベース部材上に溶媒(41)に溶解しない材料で回折格子部(20)を形成する回折格子形成工程と、溶媒(41)でベース部材を溶解して回折格子部(20)を分離する分離工程と、透光性の材料で構成された導光部(10)に回折格子部(20)を貼り合わせる接着工程を有する光学素子の製造方法。【選択図】図5
Description
本発明は、光学素子の製造方法および光学素子に関し、特に回折格子を用いた光学素子の製造方法および光学素子に関する。
従来から、車両内に各種情報を表示する装置として、アイコンを点灯表示する計器盤が用いられている。また、表示する情報量の増加とともに、計器盤に画像表示装置を埋め込むことや、計器盤全体を画像表示装置で構成することも提案されている。
しかし、計器盤は車両のフロントガラスより下方に位置しているため、計器盤に表示された情報を運転者が視認するには、運転中に視線を下方に移動させる必要があるため好ましくない。そこで、フロントガラスに画像を投影して、運転者が車両の前方を視認したときに情報を読み取れるようにするヘッドアップディスプレイ(以下HUD:Head Up Display)も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このようなHUDでは、フロントガラスの広い範囲に画像を投影するための光学装置が必要であり、光学装置の小型化および軽量化が望まれている。
一方で、小型の光学装置を用いて光を投影する画像表示装置としては、メガネ形状をしたヘッドマウント型のHUDが知られている(例えば、特許文献2を参照)。ヘッドマウント型のHUDでは、光源から照射された光を視聴者の眼に直接照射して、視聴者の網膜に画像を投影している。このようなヘッドマウント型のHUDでは、光源から視聴者に光を照射する際に回折格子を備えた光学素子を用いている。
回折格子を備える光学素子を用いたHUDでは、光源から光学素子への光の入射角度と回折格子の構造によって光の投影方向が決定される。そのため、光学素子の構造によって光源と光学素子の配置に制約が生じ、HUDの設計自由度が低下してしまう。光学素子の光学的な特性は回折格子の物理的な構造によって決定されるので、HUDの設計自由度を向上させるためには、様々な構造の回折格子を形成する必要がある。また、HUDに用いられる光学素子の薄型化と小型化も望まれている。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、様々な構造の回折格子を簡便に形成することが可能な光学素子の製造方法および光学素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光学素子の製造方法は、溶媒に溶解する材料で構成されたベース部材を用意する準備工程と、前記ベース部材上に前記溶媒に溶解しない材料で回折格子部を形成する回折格子形成工程と、前記溶媒で前記ベース部材を溶解して前記回折格子部を分離する分離工程と、透光性の材料で構成された導光部に前記回折格子部を貼り合わせる接着工程を有することを特徴とする。
このような本発明の光学素子の製造方法では、ベース部材上に回折格子部を形成した後にベース部材を溶解させ、導光部に回折格子部を貼り合わせているため、回折格子部の形成に適したベース部材を用いるとともに、導光部の構造やサイズを自由に選択でき、様々な構造の光学素子を簡便に形成することが可能となる。
また、本発明の一態様では、前記溶媒は水である。
また、本発明の一態様では、前記ベース部材はNaClで構成される。
また、本発明の一態様では、前記接着工程は、前記分離工程で用いた前記溶媒中で実施される。
また、本発明の一態様では、前記回折格子部上に保護膜を形成する保護膜形成工程を有する。
また、本発明の一態様では、前記回折格子形成工程は、反応性イオンビームエッチング法を用い、前記回折格子部はスランテッドグレーティングである。
また、本発明の光学素子は、透光性の材料で構成された導光部と、前記導光部上に形成された回折格子部とを有し、前記導光部の厚さが1mm以下であることを特徴とする。
本発明では、様々な構造の回折格子を簡便に形成することが可能な光学素子の製造方法および光学素子を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態における光学素子100の構造を示す模式斜視図である。図1に示すように光学素子100は、導光部10と、回折格子部20を備えている。また、回折格子部20は板状部21と、凸部22と、凹部23を備えている。なお図1は、光学素子100の構造を模式的に示したものであり、図中の寸法や角度は光学素子100における実寸を示すものではない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態における光学素子100の構造を示す模式斜視図である。図1に示すように光学素子100は、導光部10と、回折格子部20を備えている。また、回折格子部20は板状部21と、凸部22と、凹部23を備えている。なお図1は、光学素子100の構造を模式的に示したものであり、図中の寸法や角度は光学素子100における実寸を示すものではない。
導光部10は、光を透過する材料で構成された略板状の部分であり、上面に回折格子部20が形成されている。導光部10のサイズは限定されないが、例えば幅d=15mm、厚さt=0.1〜100mm程度の大きさが挙げられる。導光部10を構成する材料は限定されないが、例えばSiO2を主成分とするガラスやポリマーを用いることが好ましい。図1では、導光部10として直方体のものを例示したが、後述するように導光部10の形状は限定されない。一例として、導光部10を厚さ1mm以下のポリマーで構成する場合には、光学素子100に可撓性をもたせることができ、ロールトゥロールで製造することも可能となる。
回折格子部20は、導光部10上に形成された略板状の部分であり、導光部10とは屈折率が異なる材料で構成されている。図1に示した回折格子部20の例では、導光部10の主面全体を板状部21が覆い、板状部21の表面には複数の凸部22と凹部23が周期的に形成されて回折格子を構成している。図1に示した例では、回折格子部20の凸部22と凹部23は、それぞれ紙面の奥行方向にストライプ状に延伸して形成されている。
回折格子部20を構成する材料は限定されないが、導光部10との屈折率差が大きな材料を用いることが好ましく、例えばTiO2を主成分とする屈折率2.5程度の誘電体を用いることが好ましい。回折格子部20は公知の方法で形成することができ、例えばフォトリソグラフィ技術やナノインプリント技術、EBL(Electron Beam Lithography)技術等を用いることができる。
回折格子部20のサイズは特に限定されないが、面内方向にも光を導波できる厚さを有することが好ましく、例えば全厚hが788±12nm程度、凸部22の高さdが210nm程度、凸部22の幅wが230nm程度、凹部23の周期Λが696nm程度が挙げられる。また図1に示した例では、回折格子部20の凸部22と凹部23は板状部21の主面に対して角度φ(−45°<φ<45°)だけ傾斜して形成されており、スランテッドグレーティングを構成している。
図2は、光学素子100における光路について説明する模式図であり、図2(a)は導光部10の側面から光を入射した場合を示し、図2(b)は導光部10の裏面から光を入射した場合を示している。図示しない光源からは、光学素子100に向けてレーザ光が照射される。ここでレーザ光は位相が揃ったコヒーレントな光であり、コリメートレンズ等によってコリメート光として照射される。
図2(a)に示した例では、入射光Linは導光部10の側面に対して斜めに入射し、導光部10内部を進行して板状部21に入射する。導光部10と板状部21の界面では、入射光Linの一部は板状部21内に入射し、一部が反射光として導光部10内に反射される。入射光Linのうち導光部10と板状部21の界面で反射された光は、導光部10内を進行して側面と裏面で反射されて再び主面に到達し、再び回折格子部20に入射する。
入射光Linのうち板状部21内を進行する光は、導光部10と回折格子部20の屈折率に応じて進行角度が変化し、凸部22と凹部23による回折条件を満たす出射角度方向に出射光LO1として出射される。また、回折格子部20に取り込まれた光は、屈折率と入射角を適切に選択することで空気との界面での漏れモードの条件を満たすことができ、回折格子部20内で繰り返し反射されて板状部21内を伝搬して、出射光LO1とは異なる位置から出射光LO2として出射される。
図2(b)に示した例では、入射光Linは導光部10の裏面に入射し、導光部10内部を進行して板状部21に入射する。板状部21に入射した光は、凸部22と凹部23による回折条件を満たす出射角度方向に出射光Loutとして出射される。図2(b)では導光部10の裏面に略垂直に入射光Linが入射した例を示したが、裏面に対して斜めに入射させてもよい。その場合には、導光部10および回折格子部20での光の進行と出射光は、図2(a)で示した側面からの入射と同様になる。
次に、本実施形態における光学素子100の製造方法について、図3〜図5を用いて説明する。図3〜図5は、光学素子100の製造方法を説明する工程図である。
図3(a)に示す準備工程では、ベース部材30を用意する。ベース部材30は、特定の溶媒に溶解する材料で構成された平板状の部材であり、例えば水に対して溶解するNaClやKClを用いることができる。ベース部材30としてNaClを用いる場合には、単結晶NaClの(001)面が主面となるような板状のものを用いることが、表面の平坦性と結晶安定性の観点から好ましい。
ベース部材30の具体的なサイズは限定されないが、例えば幅10mm、奥行き10mm、厚さ0.5mm等が挙げられる。ベース部材30の厚さを1mm以下とすると、後述する回折格子形成工程において回折格子部20を形成する際の自由度が向上するために好ましい。また、後述する分離工程でベース部材30を溶解させる時間を短縮するためにも、ベース部材30は薄いほうが好ましいが、ハンドリング時の破損を抑制するためには0.1mm以上の厚さを有していることが好ましい。
次に図3(b)に示すように、ベース部材30の主面上に板状部21を形成する。ベース部材30の材料としては、溶媒に対して溶解しない材料を用いる必要があり、例えばTiO2が挙げられ、一例として788(±12)nmの膜厚で蒸着して板状部21を形成する。次に図3(c)に示すように、板状部21上にマスク31を形成する。マスク31の材料としては例えばCrが挙げられ、一例として50〜100nmの膜厚で蒸着する。次に図3(d)に示すように、マスク31上にレジスト32を塗布する。
次に図4(e)に示すように、レジスト32を電子線リソグラフィー技術等を用いてパターニングし、マスク31をエッチングする。次に図4(f)に示すように、レジスト32を除去して、凸部22と対応する位置にのみマスク31を残す。次に図4(g)に示すように、反応性イオンビームエッチング(RIBE:Reactive Ion Beam Etching)法を用いて、マスク31の間から露出した板状部21に凹部23を形成する。このとき、ベース部材30を1mm以下の厚さとすると、RIBE装置内にベース部材30を傾斜して配置し、板状部21の上面に対して斜め方向に凹部23を形成することができる。ベース部材30の傾斜角度は限定されないが、一例として45度傾けることも可能である。次に図4(h)に示すように、マスク31を除去してベース部材30上に板状部21と凸部22、凹部23を備えた回折格子部20を形成する。
図3(b)から図4(h)までが、本発明における回折格子形成工程に相当している。回折格子部20の構造としては、一例として凸部22と凹部23のピッチΛは696nmとし、凸部22の幅wを230nmとし、凸部22の高さdを210nmとし、回折格子部20全体の厚さhを788nmとした。また、凸部22と凹部23が板状部21に対してなす角度φは45度とした。
次に図5(i)に示す分離工程では、容器40内に溶媒41を満たし、回折格子部20が形成されたベース部材30を溶媒41内に投入して、ベース部材30を溶媒41に溶解させる。ベース部材30が完全に溶媒41に溶解すると、回折格子部20のみが溶媒41内に残留して分離される。ベース部材30として潮解性の材料であるNaClを用いた場合には、溶媒41として水を用いることができる。安全性が高く後処理が容易であるため、ベース部材30としてNaClを用い、溶媒41として水を用いることが好ましい。
次に図5(j)に示すように、透光性の材料で構成された導光部10を別途用意する。最後に図5(k)に示す接着工程で、導光部10の上面に回折格子部20を貼り合わせて本実施形態の光学素子100を得る。図5(k)に示した接着工程は、図5(i)で示した分離工程で用いた溶媒41内で実施することが好ましい。溶媒41中に導光部10を入れ、溶媒41中で分離されて浮遊している回折格子部20を導光部10で掬い上げると、導光部10と回折格子部20の間から溶媒41が排出され、導光部10上に回折格子部20が分子間力によって接着される。
本実施形態の光学素子の製造方法では、ベース部材30上に回折格子部20を形成した後にベース部材30を溶媒41に溶解させ、導光部10に回折格子部20を貼り合わせているため、回折格子部20の形成に適したベース部材30を用いるとともに、導光部10の構造やサイズを自由に選択でき、様々な構造の光学素子100を簡便に形成することが可能となる。特に、ベース部材30を1mm以下の厚さとすることで、RIBE装置内にベース部材30に斜めに配置してスランテッドグレーティングを形成することができ、傾斜角度も自由に設定することができる。これにより、図2(a)(b)で示した出射光LO1,LO2,Loutの出射方向と、入射光Linの入射角度の関係において設計自由度が向上する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、本実施形態における光学素子100の構造を示す模式上面図である。本実施形態は、導光部10および回折格子部20が直方体ではない点が第1実施形態と異なっている。
次に、本発明の第2実施形態について図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、本実施形態における光学素子100の構造を示す模式上面図である。本実施形態は、導光部10および回折格子部20が直方体ではない点が第1実施形態と異なっている。
図6に示すように、本実施形態の光学素子100では、導光部10および回折格子部20が平面視において台形状とされており、一つの側面が他の側面に対してδΘだけ傾斜して形成されている。導光部10と回折格子部20が傾斜した側面を有することで、導光部10に入射した入射光Linは、回折格子部20と導光部10の界面や、側面および裏面で繰り返し反射された後に、再度回折格子部20に入射する位置が異なるものとなる。したがって、光学素子100の面内における複数箇所から出射光LO1,LO2を取り出すことができる。
また、導光部10の裏面を回折格子部20に対して傾斜させるとしてもよい。その場合には、入射光Linは、回折格子部20と導光部10の界面や、側面および裏面で繰り返し反射された後に、再度回折格子部20に入射する位置と角度が異なるものとなる。したがって、光学素子100の面内における複数箇所から出射光LO1,LO2を取り出すとともに、出射光LO1と出射光LO2の出射角度を異ならせることができる。
本実施形態においても、光学素子100の製造方法は図3〜図5で示した第1実施形態と同様である。本発明では、ベース部材30上に回折格子部20を形成した後にベース部材30を溶媒41に溶解させ、導光部10に回折格子部20を貼り合わせているため、本実施形態のように導光部10の構造やサイズを自由に選択でき、様々な構造の光学素子100を簡便に形成することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図7は、本実施形態における光学素子100の構造を示す模式断面図である。本実施形態では、回折格子部20の上面に保護膜24を形成する点が第1実施形態と異なっている。
次に、本発明の第3実施形態について図7を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図7は、本実施形態における光学素子100の構造を示す模式断面図である。本実施形態では、回折格子部20の上面に保護膜24を形成する点が第1実施形態と異なっている。
図7に示すように本実施形態の光学素子100は、導光部10上に板状部21と凸部22を有する回折格子部20が形成されており、回折格子部20全体を覆って保護膜24が形成されている。保護膜24は、透光性の材料で構成された薄膜である。保護膜24を構成する材料は限定されず、例えばSiO2を用いることができる。保護膜24の膜厚は限定されないが、回折格子部20の光学特性に影響を与えない程度の厚さが好ましく、可視光の波長よりも小さい数nmの膜厚が好ましい。保護膜24の形成方法が限定されず、蒸着法やスパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deopsition)法、スピンコート法等の公知の方法を用いることができる。
保護膜24で回折格子部20を覆うことで、回折格子部20の形状変化を抑制して光学特性を維持することや、回折格子部20に空気中や溶媒41中で異物が付着して光学特性が劣化することを抑制することができる。回折格子部20上に保護膜24を形成する保護膜形成工程は、図5(i)で示した分離工程後や、図5(k)で示した接着工程後に実施してもよい。しかし、回折格子部20の形状変化抑制や異物付着防止の観点からは、図4(h)の回折格子部20を形成した直後に実施することが好ましい。
本実施形態においても、ベース部材30上に回折格子部20を形成した後にベース部材30を溶媒41に溶解させ、導光部10に回折格子部20を貼り合わせているため、導光部10の構造やサイズを自由に選択でき、様々な構造の光学素子100を簡便に形成することが可能となる。また、保護膜24を回折格子部20上に形成しているため、分離工程や接着工程、および光学素子100の完成後において回折格子部20の形状変形や異物付着による光学特性劣化を抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図8は、本実施形態における光学素子100の構造を示す模式断面図である。本実施形態では、導光部10が曲面を有しており、曲面上に回折格子部20が形成されている点が第1実施形態と異なっている。
次に、本発明の第4実施形態について図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図8は、本実施形態における光学素子100の構造を示す模式断面図である。本実施形態では、導光部10が曲面を有しており、曲面上に回折格子部20が形成されている点が第1実施形態と異なっている。
図8に示すように本実施形態の光学素子100は、導光部10の上面が曲面で構成されており、曲面上に沿って板状部21が設けられ、板状部21上に凸部22と凹部23が形成されている。本実施形態の光学素子100の製造方法は、図3〜図5で示した第1実施形態と同様である。図5(j)で導光部10として上面が曲面のものを用意し、図5(k)の接着工程で曲面上に回折格子部20を貼り合わせることで、図8に示した光学素子100を得ることができる。
本実施形態においても、ベース部材30上に回折格子部20を形成した後にベース部材30を溶媒41に溶解させ、導光部10に回折格子部20を貼り合わせているため、導光部10の構造やサイズを自由に選択でき、様々な構造の光学素子100を簡便に形成することが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100…光学素子
10…導光部
20…回折格子部
21…板状部
22…凸部
23…凹部
24…保護膜
30…ベース部材
31…マスク
32…レジスト
40…容器
41…溶媒
10…導光部
20…回折格子部
21…板状部
22…凸部
23…凹部
24…保護膜
30…ベース部材
31…マスク
32…レジスト
40…容器
41…溶媒
Claims (7)
- 溶媒に溶解する材料で構成されたベース部材を用意する準備工程と、
前記ベース部材上に前記溶媒に溶解しない材料で回折格子部を形成する回折格子形成工程と、
前記溶媒で前記ベース部材を溶解して前記回折格子部を分離する分離工程と、
透光性の材料で構成された導光部に前記回折格子部を貼り合わせる接着工程を有することを特徴とする光学素子の製造方法。 - 請求項1に記載の光学素子の製造方法であって、
前記溶媒は水であることを特徴とする光学素子の製造方法。 - 請求項2に記載の光学素子の製造方法であって、
前記ベース部材はNaClで構成されることを特徴とする光学素子の製造方法。 - 請求項1から3の何れか一つに記載の光学素子の製造方法であって、
前記接着工程は、前記分離工程で用いた前記溶媒中で実施されることを特徴とする光学素子の製造方法。 - 請求項1から4の何れか一つに記載の光学素子の製造方法であって、
前記回折格子部上に保護膜を形成する保護膜形成工程を有することを特徴とする光学素子の製造方法。 - 請求項1から5の何れか一つに記載の光学素子の製造方法であって、
前記回折格子形成工程は、反応性イオンビームエッチング法を用い、
前記回折格子部はスランテッドグレーティングであることを特徴とする光学素子の製造方法。 - 透光性の材料で構成された導光部と、
前記導光部上に形成された回折格子部とを有し、
前記導光部の厚さが1mm以下であることを特徴とする光学素子。
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