JP2021038760A - 作業車 - Google Patents
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Abstract
Description
その結果、連れ回りを抑制する構成の複雑化を招くことなく、油圧クラッチが遮断状態にある場合には車体が低速で移動する不都合を抑制する作業車が構成された。
〔全体構成〕
図1に示すように、走行車体Aに左右一対の前車輪1と左右一対の後車輪2とを備え、走行車体のAの前部のエンジンボンネット3の内部にエンジン4を備え、走行車体Aの後部位置にキャビン5を有する運転部Bを配置して作業車としてのトラクタが構成されている。このトラクタでは左右の前車輪1と左右の後車輪2とが走行機構として機能する。
このトラクタでは、図1〜図4に示すように、主クラッチハウジング10の内部に主クラッチ機構18を収容しており、無段変速ハウジング11に静油圧式の無段変速装置20を収容している。また、ミッションケース12は変速率が小さい高速側の第1遊星ギヤ変速装置Q1と、変速率が大きい低速側の第2遊星ギヤ変速装置Q2と、第1クラッチ機構C1と第2クラッチ機構C2と、走行変速装置50と、作業変速装置70とを収容している。
図3、図4に示すように、無段変速装置20は、エンジン4の駆動力が入力軸21を介して伝えられる可変容量型の油圧ポンプPと、変速駆動力を、出力軸22を介して第1遊星ギヤ変速装置Q1と第2遊星ギヤ変速装置Q2とに伝える油圧モータMと、油圧ポンプPと油圧モータMとの間で作動油の給排を行う一対の油路が形成されるポートブロック23とを無段変速ハウジング11に収容した構成を有している。また、入力軸21と、出力軸22とは、突出端を後方に向け、平行する姿勢で設けられている。
図4に示すように、第1遊星ギヤ変速装置Q1と、第2遊星ギヤ変速装置Q2とは左右方向に並列する位置関係でミッションケース12に収容されている。第1遊星ギヤ変速装置Q1の第1出力軸46aからの駆動力を断続するように、第1出力軸46aと同軸芯上に第1クラッチ機構C1が配置されている。これと同様に第2遊星ギヤ変速装置Q2の第2出力軸46bからの駆動力を断続するように、第2出力軸46bと同軸芯上に第2クラッチ機構C2が配置されている。
図4に示すように、第1クラッチ機構C1は、作動油の給排により駆動力を伝える伝動状態と遮断する遮断状態とに切換自在な湿式の摩擦多板式に構成されている。第2クラッチ機構C2は、作動油の給排により駆動力を伝える伝動状態と遮断する遮断状態とに切換自在な湿式の摩擦多板式のクラッチ部を2つ備えて構成されている。
副変速装置50Bは、第1カウンタ軸51と後輪駆動軸53との間に備えた第1変速部54と、第2カウンタ軸52と同軸芯上に備えた第2変速部55と、これらに連係する伝動ギヤを備えて構成されている。この副変速装置50Bは高速、中速、低速の3段の変速を実現すると共に、後進伝動状態を実現する。
走行変速装置50が、このように構成されるため、エンジン4の駆動力は無段変速装置20において無段階に変速される。第1クラッチ機構C1を伝動状態に設定することにより第1遊星ギヤ変速装置Q1で変速された高速駆動力が第1伝動ギヤ36を介して中間軸35に伝えられる。また、第2クラッチ機構C2の一方のクラッチ部を伝動状態に設定することにより、低速駆動力が第2伝動ギヤ37を介して中間軸35に伝えられる。更に、第2クラッチ機構C2の他方のクラッチ部を伝動状態に設定することにより、後進のための駆動力が第1カウンタ軸51に伝えられる。
中間軸35の後方位置に、主駆動軸31からの駆動力を、ポンプ駆動ギヤ71を介して作業ポンプ72に伝える伝動構造を備えている。
エンジン4の駆動力が無段変速装置20で無段階に変速され、このように変速された駆動力が第1遊星ギヤ変速装置Q1と第2遊星ギヤ変速装置Q2との2つの遊星ギヤ変速装置で大きく減速できるため、無段変速装置20に小容量のものを用いることが可能となる。また、第1遊星ギヤ変速装置Q1と第2遊星ギヤ変速装置Q2とで変速された駆動力は、各々に対応する第1クラッチ機構C1と第2クラッチ機構C2とを介して個別に取り出し、走行変速装置50に伝えることが可能となる。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)図5に示すように、実施形態に記載した主クラッチハウジング10と主クラッチ機構18とを備えずにトラクタ(作業車の一例)のミッションケース12を構成している。この別実施形態(a)は、主クラッチハウジング10と主クラッチ機構18とを除き、ミッションケース12は実施形態と基本的に共通する構成を備えている。
図6〜図9に示すミッションケース12の構成では、第1クラッチ機構C1が遮断状態にあり、第2クラッチ機構C2の前進クラッチ部C2fと後進クラッチ部C2rとが遮断状態にある場合には、第1クラッチ機構C1と前進クラッチ部C2fとから前車輪1と後車輪2とに対し前進方向に引き摺りトルクが作用し、後進クラッチ部C2rから前車輪1と後車輪2とに後進方向に引き摺りトルクが作用する。
2 後車輪(走行機構)
4 エンジン
12 ミッションケース
20 無段変速装置
21 入力軸
22 出力軸
23 ポートブロック
31 主駆動軸(駆動軸)
32 駆動ギヤ機構
33 分岐ギヤ機構
38a 第2後進出力ギヤ(後進出力ギヤ)
38b 第2後進入力ギヤ、後進伝動ギヤ(出力部、)
46a 第1出力軸(第1軸)
46b 第2出力軸(第2軸)
50 走行変速装置
50B 副変速装置
85 中間回転部材
85G ギヤ部、連係部
86 摩擦プレート、摩擦部材
87 摩擦リング、摩擦板
A 走行車体(車体)
C1 第1クラッチ機構
C2 第2クラッチ機構
C2f 前進クラッチ部
C2r 後進クラッチ部
CH1 第1クラッチハウジング(クラッチハウジング)
Q1 第1遊星ギヤ変速装置
Q2 第2遊星ギヤ変速装置
P 油圧ポンプ
M 油圧モータ
Claims (9)
- 第1軸から走行機構に伝えられる走行駆動力を断続する湿式の第1クラッチ機構と、
第2軸から走行機構に伝えられる走行駆動力を断続する湿式の第2クラッチ機構と、
前記第1軸に対し、当該第1軸の回転に伴う引き摺りトルクにより回転する中間回転部材と、
前記中間回転部材の回転力を、前記第2クラッチ機構の出力部に伝える連係部とを備えている作業車。 - 走行駆動力を変速して前記第1軸に伝える第1遊星ギヤ変速装置と、
走行駆動力を変速して前記第2軸に伝える第2遊星ギヤ変速装置とを備え、
前記第1クラッチ機構が、伝動状態において前記第1軸の駆動力を前記走行機構に前進駆動力として伝える構成であり、
前記第2クラッチ機構が、伝動状態において前記第2軸の駆動力を前記走行機構に前進駆動力として伝える前進クラッチ部と、伝動状態において前記第2軸の駆動力を前記走行機構に後進駆動力として伝える後進クラッチ部とを有しており、
前記第2クラッチ機構が、前記後進クラッチ部から後進駆動力を出力する後進出力ギヤを有し、前記後進出力ギヤが後進伝動ギヤに咬合することにより後進駆動力を前記走行機構に伝えるように構成している請求項1に記載の作業車。 - 前記連係部が、前記中間回転部材の回転力によって回転するギヤ部であり、前記ギヤ部が、前記後進伝動ギヤに咬合している請求項2に記載の作業車。
- 前記ギヤ部が、前記中間回転部材の外周に形成されている請求項3に記載の作業車。
- 前記第1クラッチ機構が伝動状態にある際に前記第1軸から前記走行機構に伝えられる駆動速度が、前記第2クラッチ機構の前進クラッチ部が伝動状態にある際に前記第2軸から前記走行機構に伝えられる駆動速度より高速であり、
前記中間回転部材が、前記第1軸に回転自在に支持されると共に、当該中間回転部材と一体的に回転する摩擦板を有し、前記摩擦板が、前記第1クラッチ機構のクラッチハウジングと一体回転する摩擦部材に隣接配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業車。 - 前記第1クラッチ機構と前記第2クラッチ機構とからの駆動力を変速する副変速装置を備えている請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業車。
- エンジンの駆動力を無段階に変速して前記第1遊星ギヤ変速装置と前記第2遊星ギヤ変速装置とに対し走行駆動力として伝える静油圧式の無段変速装置を備え、
前記第1遊星ギヤ変速装置と、前記第2遊星ギヤ変速装置とが並列する位置関係でミッションケースに収容されている請求項2に記載の作業車。 - 前記エンジンと前記無段変速装置とが、この順序で前後方向に沿って配置され、前記無段変速装置より後方に前記第1遊星ギヤ変速装置と前記第2遊星ギヤ変速装置とが並列する位置関係で配置され、
前記無段変速装置が、前記エンジンで駆動される可変容量型の油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給される作動油により回転する油圧モータとを有し、前記油圧ポンプの入力軸と、前記油圧モータの出力軸とが、当該無段変速装置から後方に突出形成され、
前記エンジンの駆動力を伝える駆動軸が、前記無段変速装置を前後方向に沿って貫通して配置され、
前記駆動軸のうち前記無段変速装置を貫通した貫通部位の駆動力を前記入力軸に伝える駆動ギヤ機構と、前記出力軸の駆動力を前記第1遊星ギヤ変速装置と前記第2遊星ギヤ変速装置とに伝える分岐ギヤ機構を備えている請求項7に記載の作業車。 - 前記無段変速装置が、前記エンジンで駆動される可変容量型の油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給される作動油により回転する油圧モータと、前記油圧ポンプと前記油圧モータとの間に形成される油圧回路が形成されるポートブロックとを備え、
前記ポートブロックの後面側に前記油圧ポンプと前記油圧モータとが配置されている請求項7又は8に記載の作業車。
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