JP2021037794A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の同乗者の状態に不安がある場合などに、好適な対応が可能な技術を提供すること。【解決手段】車両制御装置5は、車両3の運転席以外の座席に着座した同乗者の異常を示す異常情報を取得するように構成された状態取得部31を備える。また、車両3が走行する周辺の情報及び/又は車両3の走行状態に関する情報を示す車両情報を取得するように構成された情報取得部33を備える。さらに、車両3の運転状態が、車両3の運転者の操作による運転状態又は運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、異常情報と車両情報とが得られた場合には、運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか否かを、運転者によって選択可能な状態に設定するように構成された選択設定部35を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、車両の走行中等に同乗者の状態等に応じて車両の制御を行う車両制御装置に関する。
近年、自動車に幼い子供を乗せるために、チャイルドシートの設置が義務付けされており、このチャイルドシートは、後部座席に取り付けることが、各メーカーによって促されている。
ところで、自動車の運転中に、運転者が後部座席の子供の状況を把握するためには、後ろを振り返るかルームミラーを覗き込む動作が必要である。しかし、このような動作は、運転の注意が低下する恐れがある。
この対策として、運転中に後部座席の子供の状況を把握するために、例えば下記特許文献1に記載のように、後部座席の子供を撮影するカメラを配置し、そのカメラの画像をダッシュボードのモニタに表示する技術が提案されている。
特開2008−221989号公報
しかしながら、上述のような従来技術では、単にカメラによって、後部座席の子供を撮影してその画像をモニタに表示するだけであるので、例えば、実際に子供の状態に不安あるような場合の対策は十分ではない。
本開示の一つの局面は、車両の同乗者の状態に不安がある場合などに、好適な対応が可能な技術を提供することにある。
(1)本開示の一態様の車両制御装置(5)は、状態取得部(31)と情報取得部(33)と選択設定部(35)とを備える。
状態取得部は、車両(3)の運転席以外の座席に着座した同乗者の異常を示す異常情報を取得するように構成されている。
情報取得部は、車両が走行する周辺の情報及び/又は車両の走行状態に関する情報を示す車両情報を取得するように構成されている。
選択設定部は、車両の運転状態が、車両の運転者の操作による運転状態又は運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、異常情報と車両情報とに基づいて、運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか否かを、運転者によって選択可能な状態に設定するように構成されている。
このような構成によれば、車両の同乗者の状態に不安がある場合などに、好適な対応が可能である。
つまり、車両の運転状態が、車両の運転者の操作による運転状態又は運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、例えば異常情報と車両情報とが取得された
場合には、運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか否かが、運転者によって選択可能な状態に設定される。
例えば、画像を表示する表示装置の表示画面等に、運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか否かを選択できる選択画面を表示する場合には、運転者はこの選択画面を操作することにより、運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えることができる。
従って、例えば、後部座席の同乗者の状態に不安がある場合などには、運転者は運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えることができるので、同乗者の状態の詳しい観察や、何らかのアドバイスや処置などの適切な対応をとることが可能となる。
(2)本開示の他の態様の車両制御装置(5)は、状態取得部(31)と情報取得部(33)と選択設定部(35)とを備える。
状態取得部は、車両(3)の運転席以外の座席に着座した同乗者の異常を示す異常情報を取得するように構成されている。
情報取得部は、車両が走行する周辺の情報及び/又は車両の走行状態に関する情報を示す車両情報を取得するように構成されている。
選択設定部は、車両の運転状態が、車両の運転者の操作による運転状態又は運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、異常情報と車両情報とに基づいて、車両を停止させる位置に案内する制御を実施するか否かを、運転者によって選択可能な状態に設定するように構成されている。
このような構成によれば、上述のように、車両の同乗者の状態に不安がある場合などに、好適な対応が可能である。
例えば、画像を表示する表示装置の表示画面等に、車両を停止させる位置に案内する制御を実施するか否かを選択できる選択画面を表示する場合には、運転者はこの選択画面を操作することにより、車両を停止させる位置に案内する制御に切り替えることができる。
従って、例えば、後部座席の同乗者の状態に不安がある場合などには、車両を停止させる位置に案内した後に、同乗者の状態の詳しい観察や、何らかのアドバイスや処置などの適切な対応をとることが可能となる。
(3)本開示の更に他の態様の車両制御装置(5)は、状態取得部(31)と情報取得部(33)と選択設定部(35)とを備える。
状態取得部は、車両(3)の運転席以外の座席に着座した同乗者の異常を示す異常情報を取得するように構成されている。
情報取得部は、前記車両が走行する周辺の情報及び/又は前記車両の走行状態に関する情報を示す車両情報を取得するように構成されている。
選択設定部は、車両の運転状態が、車両の運転者の操作による運転状態又は運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、異常情報と車両情報とに基づいて、運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか又は車両を停止させる位置に案内する制御を実施するかを、運転者によって選択可能な状態に設定するように構成されている。
このような構成によれば、上述のように、車両の同乗者の状態に不安がある場合などに、好適な対応が可能である。
例えば、画像を表示する表示装置の表示画面等に、運転者の操作が必要とされない自動
運転又は車両を停止させる位置に案内する制御に切り替えるかを選択できる選択画面を表示する場合には、運転者はこの選択画面を操作することにより、運転者の操作が必要とされない自動運転又は車両を停止させる位置に案内する制御に切り替えることができる。
従って、例えば、後部座席の同乗者の状態に不安がある場合などには、運転者は運転者の操作が必要とされない自動運転又は車両を停止させる位置に案内する制御に切り替えることができるので、同乗者の状態の詳しい観察や、何らかのアドバイスや処置などの適切な対応をとることが可能となる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の車両制御装置を含む車両システムの概略を示す説明図。 第1実施形態の車両制御装置を含む車両システムを示すブロック図。 車室内を後方の上方から見た状態を示す斜視図。 第1実施形態の車両制御装置を機能的に示すブロック図。 第1実施形態の異常判定処理を示すフローチャート。 第1実施形態の後席側表示装置における表示状態を示す説明図。 第1実施形態の表示判定処理を示すフローチャート。 第1実施形態の運転モード処理を示すフローチャート。 運転の切り替え前のHUD装置の表示状態を示す説明図。 自動運転への切り替え時のHUD装置の表示状態を示す説明図。 ナビ用表示装置の自動運転への切り替えの選択画面を示す説明図。 一旦停止の運転への切り替え時のHUD装置の表示状態を示す説明図。 一旦停止の運転への切り替え時のHUD装置の他の表示状態を示す説明図。 ナビ用表示装置の一旦停止の運転への切り替えの選択画面を示す説明図。 一旦停止できる場所へ案内をする際のHUD装置の表示状態を示す説明図。 第2実施形態の運転モード処理を示すフローチャート。 第3実施形態の運転モード処理を示すフローチャート。 第4実施形態の運転モード処理を示すフローチャート。
以下に、本開示の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
まず、本第1実施形態の車両制御装置を備えた車両システムの全体構成について説明する。
図1に示すように、車両システム1は、自動車(以下、車両)3に搭載されたシステムであり、後述する車両制御装置5を備えている。なお、以下では、車両システム1を搭載した車両3を自車3と記すことがある。
図1及び図2に示すように、この車両システム1は、車両制御装置5に加え、周辺監視部7と、車挙動検知部9と、乗員状態検知部11と、ナビゲーション装置13と、マイク15と、ヘッドアップディスプレイ(以下、HUD)装置17と、ナビ用表示装置19と、後席用表示装置21と、スピーカ23と、を備えていてもよい。なお、HUDは、Head
Up Displayの略である。
これらの車両システム1を構成する各部は、車載LANを介して情報を送受信してもよい。なお、LANは、Local Area Networkの略である。
また、この車両3は、運転者の操作による運転、即ち、自動運転ではない運転が可能であるとともに、自動運転による運転が可能である。なお、自動運転としては、レベル1〜5の自動運転が可能である。つまり、運転者の操作が必要なレベル1、2の自動運転や、運転者の操作が不要なレベル3〜5の自動運転が可能である。
詳しくは、運転者の操作による運転状態(即ち、第1モードの運転)と、運転者の操作が必要なレベル1、2の自動運転(即ち、第2モードの運転)と、運転者の操作が不要なレベル3〜5の自動運転(即ち、第3モードの運転)とは、例えば運転者の指示により、互いに切り替え可能となっている。
なお、前記レベルとしては、アメリカの「自動車技術会」(即ち、SAE)が示した2016年の第2版の基準が挙げられる。
[1−2.各構成]
次に、車両システム1の各構成について、図2等に基づいて説明する。
周辺監視部7は、例えば、レーダセンサ及びカメラのうち少なくとも一方を備えている。レーダセンサは、赤外線、ミリ波、超音波などをレーダ波として使用し、レーダ波を反射した物標との距離や、その物標が存在する方向等を検出する。カメラは、可視光カメラや赤外線カメラ等が用いられる。
周辺監視部7は、自車3の走行経路上に存在する物標をレーダセンサやカメラで検知し、検知した物標の位置を含む物標情報等を生成する。なお、周辺監視部7は、後述する地図記憶部13aに記憶された地図情報に基づいて、物標の位置を含む物標情報を生成してもよい。
車挙動検知部9は、運転者による運転や自動運転による車両の挙動を検出する装置である。この車挙動検知部9としては、例えば、アクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサ、舵角センサ、方向指示スイッチ、車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ等が挙げられる。
乗員状態検知部11は、乗員の状態や乗員に関係する状態を検出する装置である。この乗員状態検知部11は、第1カメラ11aと、第2カメラ11bと、第3カメラ11cと、子供検出センサ11dと、泣き声検出センサ11eと、シートベルトセンサ11fと、チャイルドシートセンサ11gと、を備えている。
第1カメラ11aは、ダッシュボード12において、運転席の前方に配置されて、運転者の顔を撮影するカメラである。
第2カメラ11bは、室内の後部座席の天井に配置されて、下方を撮影するカメラである。この第2カメラ11bによって、後部座席の全体を撮影することができる。従って、後部座席に配置されたチャイルドシート25に載せられた幼児の顔等を撮影することができる。
第3カメラ11cは、助手席の後側に配置されて、後方を撮影するカメラである。この第3カメラ11cによって、後部座席の全体を撮影することができる。
なお、各カメラ11a、11b、11cから得られた画像に基づいて、どの座席に運転者や同乗者が着座したかを検知することができるが、各座席に配置された図示しない着座
センサによっても、どの座席に運転者や同乗者が着座したかを検知することができる。
子供検出センサ11dは、赤外線センサを用いて後部座席の温度の分布を監視するセンサである。子供検出センサ11dでは、赤外線センサが出力する後部座席の温度分布情報に基づいて、後部座席に乗っている人の体型を推定し、後部座席に子供が乗っているか否か判定することができる。また、赤外線センサの出力に基づいて、子供の体温を検出することができる。
泣き声検出センサ11eは、子供の泣き声を検出するセンサである。この泣き声検出センサ11eでは、マイク15により集音された音声を音声信号に変換し、音声信号を解析することにより、子供の泣き声が発生しているか否かを判定することができる。
シートベルトセンサ11fは、シートベルトの張力を測定し、その測定結果を出力するセンサである。
チャイルドシート25と後部座席のそれぞれが備える専用の機構を結合させることによりチャイルドシート25を後部座席に固定させる場合がある。チャイルドシートセンサ11gは、これらの機構の結合状態を監視し、これらの機構が正常に結合しているか否かを出力するセンサである。
ナビゲーション装置13は、図2に示す地図記憶部13aと測位部13bとを備えている。
地図記憶部13aには、地図情報やAR情報等が記憶されている。地図情報はナビゲーション装置13による経路案内や、実風景に矢印やアイコン等のAR画像を重畳表示させるために用いられる。なお、ARは、Augmented Reality(即ち、拡張現実)の略である。
測位部13bは、自車3の現在位置を特定するための位置情報を生成する装置である。この測位部13bは、例えば、GNSS受信機と、ジャイロスコープ及び距離センサ等の自立航法用のセンサとを備えている。なお、GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略である。
ナビゲーション装置13は、自車3の現在位置と地図情報とに基づいて経路案内を実施する装置である。つまり、ナビゲーション装置13は、測位部13bでの測位結果と、地図情報とを利用したマップマッチングにより、道路上における自車3の現在位置や進行方向を特定する。また、ナビゲーション装置13は、自車3の現在位置及び進行方向、目的地までの経路、自車の周囲に存在する道路や施設に関する地図情報やAR情報等を、ナビ用表示装置19に提供する。
マイク15は、周囲の音声等の音を収集する装置である。車両制御装置5が周知の音声認識機能を有している場合には、このマイク15から得られた運転者等の音声による指示等を、車両制御装置5に入力することができる。
HUD装置17は、図3に示すように、運転者から見えるように、運転者の前方のダッシュボード12上に配置されている。このHUD装置17によって、各種の画像や文字等を透明の板材に投影して表示することができる。つまり、HUD装置17によって、運転者の視認領域中の実風景にAR画像を重畳表示できる。なお、AR画像を、フロントガラスに表示するようにしてもよい。
なお、HUD装置17は、後述する表示の切り替えの制御時以外の通常時では、周知のように、進行方向の矢印等の簡易的な道案内や危険表示等の表示を行う。
ナビ用表示装置19は、運転者等が視認可能なように、ダッシュボード12に設けられたLCDパネルである。このナビ用表示装置19の表示画面には、ナビゲーション装置13から送信された情報に基づいて、自車3の現在位置及び進行方向、目的地までの経路、自車3の周囲に存在する道路や施設に関する地図情報やAR情報等を表示することができる。なお、LCDは、Liquid Crystal Displayの略である。
なお、ナビ用表示装置19の表示画面には、タッチパネルが設けられているので、表示画面に表示された所定の領域に触れることにより、車両制御装置5に対して、所定の指示を入力することができる。
後席用表示装置21は、後部座席の同乗者が視認可能なように、助手席の後側に設けられたLCDパネルである。この後席用表示装置21の表示画面には、例えば第1カメラ11aで撮影された運転者の画像を表示することができる。なお、後席用表示装置21は、図示しないアームによって、その位置をずらすことができる。
スピーカ23は、音声や音を出力する装置である。
[1−3.車両制御装置]
次に、車両制御装置5について説明する。
前記図2に示すように、車両制御装置5は、周知のCPU27aと、RAM27b、ROM27c、図示しないフラッシュメモリ等の半導体メモリと、を有する周知のマイクロコンピュータ(以下、マイコン)27を中心に構成される。車両制御装置5の各種の機能は、CPU27aが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、半導体メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。
なお、図4に機能的に示すように、車両制御装置5は、状態取得部31と情報取得部33と選択設定部35とを備えている。
状態取得部31は、例えば乗員状態検知部11からの信号に基づいて、車両3の運転席以外の座席に着座した同乗者の異常を示す異常情報を取得するように構成されている。
情報取得部33は、例えば周辺監視部7や車挙動検知部9からの信号に基づいて、車両3が走行する道路等の周辺の情報や、車両3の走行状態に関する情報(例えば、ウインカーの情報)を示す車両情報を取得するように構成されている。
ここで、前記車両情報のうち、車両3が走行する周辺の情報は、例えば、車両3が走行している道路(例えば、道路の種類)、車両3の周囲の住宅地等の環境、車両3の周囲の自然環境(例えば、風雨や夜間)、車両3の周囲の例えば走行に応じて接近する障害物(例えば、他車や人工等の構造物)などの情報である。この車両3が走行する周辺の情報は、運転者が運転する際に、運転の負荷に影響を与える内容を示す情報である。
また、車両3の走行状態に関する情報は、例えば、加速度、車速、ヨーレート、ウインカーの情報を含む右左折や進路変更の情報、アクセルやブレーキが操作された情報などである。この車両3の走行状態に関する情報は、運転者が運転する際に、運転の負荷に影響を与える内容を示す情報である。
なお、運転の負荷とは、例えば、運転の際に周囲を監視する際の程度や、運転に際して注意を払う程度など、運転の際しての運転者の負担の程度を示している。
また、負荷の程度は、車両情報の程度の大小を判定値で区分したり、車両情報の種類によって区分することにより、負荷が大きな状態(即ち、第1状態)や第1状態より負荷の
少ない状態(即ち、第2状態)に分けることができる。なお、負荷が大きなことを示す第1条件が満たされた場合が第1状態であり、負荷が第1状態より小さなことを示す第2条件が満たされた場合が第2状態である。
例えば、高速道路を走行している状態は負荷の小さな第2状態であり、高速道路ではない一般道路を走行している状態は、第2状態より負荷の大きな第1状態である。なお、一般道路でも、国道を走行している場合には、国道以外の道路を走行している場合に比べて負荷が少ないとみなすことができる。
また、例えば、ウインカーが作動している場合には、その前後等に、車両3の左右方向への移動がなされる。そのため、ウインカーが作動していない場合に比べて、運転に一層注意が必要であるので、負荷の大きな第2状態とみなすことができる。
選択設定部35は、車両3の運転状態が、車両3の運転者の操作による運転状態又は運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、異常情報と車両情報とが取得されたときには、運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか否かや、車両3を一旦停止させる位置に案内する制御を実施するか否かを、運転者によって選択可能な状態に設定するように構成されている。
[1−4.処理]
次に、本第1実施形態の車両制御装置5にて実施される各処理について説明する。
<異常判定処理>
本処理は、運転者以外の同乗者(例えば、子供)の異常などを判定するための処理である。
図5に示すように、ステップ(以下、S)100では、車両3の加速度が所定の値以上であるか否か、即ち、通常の好ましい加速度の範囲外か否かを判定する。つまり、例えば運転者のアクセルペダルの操作によって、車両3の運転状態が急激に変化している状態であるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS180に進み、一方否定判断されるとS110に進む。なお、この加速度の判定は省略してもよい。
S180では、異常検出フラグをセットし、一旦本処理を終了する。この異常検出フラグとは、後述するように、車両3の状態や同乗者等に関して、運転者に報知した方が良いと思われる異常が検出されたことを示すフラグである。
一方、S110では、泣き声検出センサ11eからの信号に基づいて、子供の泣き声があるか否かを判定する。
ここで肯定判断されると前記S180に進んで異常検出フラグをセットし、一方否定判断されるとS120に進む。
S120では、シートベルトセンサ11fからの信号に基づいて、シートベルトの張力が所定の値以上であるか否か、即ち、通常の好ましい張力の範囲外か否かを判定する。ここで肯定判断されるとS180に進んで異常検出フラグをセットし、一方否定判断されるとS130に進む。
S130では、チャイルドシートセンサ11gからの信号に基づいて、チャイルドシートの結合状態に異常があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS180に進んで異常検出フラグをセットし、一方否定判断されるとS140に進む。
S140では、子供検出センサ11dからの信号に基づいて、子供の体温が異常(例え
ば、高温)か否を判定する。ここで肯定判断されるとS180に進んで異常検出フラグをセットし、一方否定判断されるとS150に進む。
S150では、第2カメラ11bや第3カメラ11cから得られた画像に基づいて、子供の動きが異常か否かを判定する。ここで肯定判断されるとS180に進んで異常検出フラグをセットし、一方否定判断されるとS170に進む。
例えば、各カメラ11b、11cで撮影した画像から子供の画像を抽出し、子供がある時点の基準となる画像から異常に動いている場合、例えば非常に大きく動いている場合や、逆に、基準となる画像から動きが異常に少ない場合、例えば5分以上動きがない場合などには、異常であると判定する。
なお、後部座席における同乗者等の異常を検知した場合には、音声によって、「後部座席の異常を検知しました」との報知を行う。また、HUD装置17又はナビ用表示装置19に、「後部座席の異常を検知しました」との表示を行ってもよい。
また、後部座席における同乗者等の異常を検知した場合には、図6に示すように、後席用表示装置21に、第1カメラ11aによって撮影された運転者の顔の画像を表示してもよい。なお、後席用表示装置21における運転者の顔の表示は、異常を検出した場合以外でも、例えば運転者の操作によって、適宜表示してもよい。
S170では、上述したような異常が認められないので、異常検出フラグをリセット(即ち、クリア)し、一旦本処理を終了する。
<表示判定処理>
本処理は、HUD装置17やナビ用表示装置19で各種の表示を行う際に用いられるフラグを設定する処理である。
図7に示すように、S200では、HUD表示フラグ及びナビ表示フラグをクリアする。
ここで、HUD表示フラグとは、後述するように、運転負荷が小さい場合や周囲に障害物がない場合、つまり、運手者の運転に余裕がある場合にセットされるフラグである。なお、後述するように、このHUD表示フラグがセットされている場合には、HUD装置17にて、後部座席の子供等の画像が表示される。
一方、ナビ表示フラグとは、後述するように、運転負荷が大きい場合や周囲に障害物がある場合、つまり、運転者が運転に集中した方がいい場合にセットされるフラグである。なお、後述するように、このナビ表示フラグがセットされている場合には、ナビ用表示装置19にて、後部座席の子供等の画像が表示される。
続くS210では、上述した異常判定フラグがセットされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS220に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S220では、ナビゲーション装置13からの情報や、図示しないETC装置からの情報(即ち、ETC情報)に基づいて、現在、自車3が、運転の負荷が少ない高速道路を走行中であるか否かを判定する。なお、ECTとは、Electronic Toll Collection Systemの略であり、登録商標である。ここで肯定判断されるとS260に進み、一方否定判断されるとS230に進む。
S260では、運転の負荷が少ないので、HUD表示フラグをセットし、一旦本処理を終了する。
一方、S230では、ナビゲーション装置13からの情報やETC装置からの情報に基
づいて、現在、自車3が、運転の負荷の多い住宅地を走行中であるか否かを判定する。なお、住宅地であるか否かは、地図情報に基づいて判定することができる。ここで肯定判断されるとS270に進み、一方否定判断されるとS240に進む。
S270では、運転の負荷が多いので、ナビ表示フラグをセットし、一旦本処理を終了する。
一方、S240では、方向指示スイッチから得られるウインカー情報から、自車3が左折又は右折を行う状態であるか否か、従って運転の負荷が多い状態か否かを判定する。ここで肯定判断されると前記S270に進んでナビ表示フラグをセットし、一方否定判断されるとS250に進む。
S250では、例えば、周辺監視部7のレーダセンサやカメラからの情報に基づいて、自車3に接近する接近物(即ち、障害物)があるか否かを判定する。ここで肯定判断されると前記S270に進んでナビ表示フラグをセットし、一方否定判断されると前記S260に進んでHUD表示フラグをセットし、一旦本処理を終了する。
このように、運転負荷が大きい場合、即ち、S230又はS240でYESの場合や、周囲に障害物がある場合、即ち、S250でYESの場合には、ナビ表示フラグがセットされる。一方、運転負荷が小さい場合や周囲に障害物がない場合、即ち、S220でYESや、S230及びS240及びS250でNOの場合には、HUD表示フラグがセットされる。なお、周囲に障害物がある場合も、運転に注意が必要で有り、運転の負荷が大きい状態である。
<運転モード処理>
本処理は、ナビ表示フラグやHUD表示フラグなどに応じて、後部座席の子供等の画像を表示する制御や、各種の運転の制御を行うための処理である。
図8に示すように、S300では、HUD表示フラグ又はナビ表示フラグがセットされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS320に進み、一方否定判断されるとS310に進む。なお、HUD表示フラグ又はナビ表示フラグがセットされている場合には、例えば後部座席の子供等に関して何らかの異常が検出されている。
S310では、HUD装置17又はナビ用表示装置19に後部座席の同乗者の画像(例えば、子供の画像)が表示されている場合には、子供の画像(即ち、映像)の出力を停止し、一旦本処理を終了する。
一方、S320では、例えば、HUD表示フラグがセットされている場合には、運転者の負荷が少ないので、HUD装置17では、通常のHUD装置17による簡易的な道案内や危険表示等の表示を、後部座席の子供等の画像を含む表示に切り替えて表示する。つまり、HUD装置17にて、子供等の映像出力を開始する。
例えば、図9に示すように、HUD装置17に、例えば第2カメラ11bや第3カメラ11cで撮影した、後部座席の子供等の画像を表示する。なお、図9は、第2カメラ11bを、車内の天井のやや運転席寄りに配置して、斜め後方を写すようにした場合の画像である。
一方、例えば、ナビ表示フラグがセットされている場合には、運転者の負担が多いので、通常のHUD装置17では通常の表示とし、ナビ用表示装置19にて、後部座席の子供等の映像出力を開始する。なお、通常の表示とは、例えば後述する図15において、下方の人型のアイコンと「一旦停止できる場所に案内します」の説明がないような表示である
続くS330では、例えば後部座席の子供等に何らかの異常が検出されている状態であるので、運転者の操作の不要な自動運転を開始するか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS360に進み、一方否定判断されるとS340に進む。
ここでは、現在、自車3が、運転者の操作が不要なレベル3〜5の自動運転(即ち、第3モードの場合)ではなく、運転者の操作によって運転されている場合(即ち、第1モードの場合)、又は、運転者の操作が必要なレベル1、2の自動運転の場合(即ち、第2モードの場合に)に、本処理が実施される。
詳しくは、このS330では、例えば、音声によって、「自動運転に切り替えますか」との出力がなされる。また、例えば、HUD装置17に後部座席の子供の画像が表示されている場合には、図10に示すように、子供等の画像の下に、「自動運転に切り替えますか?」との表示がなされる。なお、子供等の画像の右側の車両3等の画像は、車両3の進行方向に関する危険等を表示する画像である。
一方、ナビ用表示装置19に後部座席の子供等の画像を表示されている場合には、例えば、HUD装置17の表示画面の一部に、「自動運転に切り替えますか?」との表示をしてもよい。
それとともに、例えば、図11に示すように、ナビ用表示装置19のタッチパネルを兼ねる表示画面に、運転者が第3モードの運転(即ち、運転者の操作が不要な自動運転)への切り替えを選択できる例えばアイコン20による表示がなされる。よって、運転者がそのアイコン20にタッチすることで、第3モードの運転への切り替えを指示することができる。
詳しくは、例えば「YES」のアイコン20をタッチすれば、第3モードの運転への切り替えが指示される。一方、例えば「NO」のアイコン20をタッチすれば、第3モードの運転への切り替えは実施されず、次のS340の処理が開始される。なお、一定時間以上、アイコン20の操作がされない場合には、第3モードの運転への切り替えは実施されず、次のS340の処理が開始される。
また、車両制御装置5が音声認識機能を有する場合には、前記表示画面の表示とともに、或いは、表示画面の表示をすることなく、音声によって、モードの切り替えを行ってもよい。例えば、S330では、音声によって、「自動運転に切り替えますか」との問いがなされ、運転者が、「自動運転に切り替えます」と返事すれば、自動運転、即ち、運転者の操作が不要な自動運転に切り替えてもよい。
S360では、音声にて、「運転者の操作が不要な自動運転に切り替える」という内容を報知するとともに、運転者の操作が不要な自動運転に切り替えて、一旦本処理を終了する。なお、どのレベルの自動運転に切り替えるかは、予め設定しておいてもよいし、運転者の選択によって設定するようにしてもよい。
一方、S340では、一旦停止を行うための道案内を開始するか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS350に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
詳しくは、S340では、例えば、音声によって、「一旦停止できる場所を案内しますか」との出力がなされる。また、例えば、HUD装置17に後部座席の子供等の画像が表示されている場合には、図12に示すように、子供等の画像の下に、「一旦停止できる場所を案内しますか?」との表示がなされる。
一方、ナビ表示フラグがセットされている場合には、HUD装置17の表示画面は通常の表示であるので、図13に示すように、その通常の表示画面の下方に、「一旦停止できる場所を案内しますか?」との表示がなされる。
それとともに、図14に示すように、例えば、ナビ用表示装置19のタッチパネルを兼ねる表示画面に、道案内への切り替えを選択できる例えばアイコン22による表示がなされる。よって、運転者がそのアイコン22にタッチすることで、道案内への切り替えを指示することができる。なお、このとき、ナビ用表示装置19の表示画面の一部には、後部座席の子供等の画像も表示されている。
詳しくは、例えば「YES」のアイコン22をタッチすれば、一旦停止の道案内への切り替えが指示される。一方、例えば「NO」のアイコン22をタッチすれば、一旦停止の道案内への切り替えは実施されず、一旦本処理が終了する。なお、一定時間以上、アイコン22の操作がされない場合には、一旦停止の道案内への切り替えは実施されず、一旦本処理が終了する。
なお、この選択用のアイコン22の表示は、ナビ用表示装置19の表示画面の一部であるので、後部座席の子供等の画像も継続して表示することができる。
また、前記選択用の表示画面の表示とともに、或いは、表示画面の表示をすることなく、音声によって、道案内の切り替えを行ってもよい。例えば、S340では、音声によって、「一旦停止できる場所を案内しますか」との問いがなされ、運転者が、「案内して下さい」と返事すれば、道案内の処理に切り替えてもよい。
S350では、音声にて、「一旦停止できる場所に案内する」という内容を報知するとともに、一旦停止できる場所に案内する道案内の処理を実施し、一旦本処理を終了する。
道案内をする場合には、例えば、HUD装置17の表示画面を、例えば図15に示すような表示に切り替えて、矢印等を用いて、一旦停止できる場所へ案内する。なお、図15では、「一旦停止できる場所に案内します」との表示がなされる。このとき、周知の経路案内のように、音声にて道案内を行ってもよい。
[1−5.効果]
上記第1実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1a)本第1実施形態の車両制御装置5では、車両3の運転状態が、車両3の運転者の操作による運転状態又は運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、例えば後部座席の子供等の状態が異常であることを示す異常情報と、運転者の運転の負荷が大きな状態を示す車両情報とが検出された場合には、運転者の操作が必要とされない自動運転か一旦停止できる場所に案内する否かを、運転者によって選択可能な状態に設定される。
例えば、ナビ用表示装置19の表示画面に、運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか否かや、一旦停止できる場所に案内するか否かを選択できる選択画面を表示することにより、運転者はこの選択画面を操作することにより、運転者の操作が必要とされない自動運転や一旦停止できる場所に案内する制御に切り替えることができる。
従って、例えば、後部座席の同乗者の状態に不安がある場合などには、例えば、運転者は運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えたり、或いは、速やかに一旦停止することができるので、同乗者の状態の詳しい観察や、何らかのアドバイスや処置などの適切な対応をとることが可能となる。つまり、車両3の同乗者の状態に不安がある場合などに、好適な対応が可能であるという顕著な効果を奏する。
(1b)本第1実施形態の車両制御装置5では、後部座席の子供等の同乗者を撮影した画像に基づいて、同乗者の異常を検出することができる。即ち、同乗者の異常を示す異常情報を取得することができる。従って、この異常情報に基づいて、HUD装置17やナビ用表示装置19に後部座席の子供等の画像を表示するなどの適切な制御を行うことができる。
(1c)本第1実施形態の車両制御装置5では、例えば、ナビゲーション装置13やETC装置等からの情報に基づいて、車両3が走行している位置の情報を取得することができる。また、周辺監視部7から得られる情報に基づいて、車両3の周囲の障害物の情報を取得することができる。
つまり、各装置からの情報に基づいて、車両3が走行している周辺の情報を取得することができる。従って、この周辺の情報に基づいて、運転状態の切り替え等の制御を好適に行うことができる。
(1d)本第1実施形態の車両制御装置5では、車両の走行状態に関する情報として、例えば、方向指示スイッチからの信号に基づいて、車両の右左折を示すウインカー情報を得ることができる。従って、この車両3の走行状態に関する情報に基づいて、運転状態の切り替え等の制御を好適に行うことができる。
(1e)本第1実施形態の車両制御装置5では、運転者によって車両3の運転状態が変更された場合、即ち、運転者の操作が必要とされない自動運転か一旦停止できる場所に案内する制御に切り替えられた場合には、車両3の運転状態が変更されたことを音声又は音声以外の音で報知することができる。
従って、運転者は、車両3の運転状態が切り替えられたことを確実に認識することができるので、運転状態の変更による不安が低減される。
(1f)本第1実施形態の車両制御装置5では、HUD装置17やナビ用表示装置19に、例えば後部座席の子供等の同乗者の画像を表示するので、運転者は、振り向く等の動作を行わなくても、同乗者の状態を好適に把握することができる。従って、運転の安全性が向上する。
[1−6.文言の対応関係]
本第1実施形態において、車両3が車両に対応し、車両制御装置5が車両制御装置に対応し、状態取得部31が状態取得部に対応し、情報取得部33が情報取得部に対応し、選択設定部35が選択設定部に対応し、HUD装置17及びナビ用表示装置19が表示装置に対応する。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、以下では主として第1実施形態との相違点について説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本第2実施形態では、運転モード処理の一部が第1実施形態と異なるので、本第2実施形態における運転モード処理について説明する。
本第2実施形態では、図16に示すように、S400では、前記S300と同様に、HUD表示フラグ又はナビ表示フラグがセットされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS420に進み、一方否定判断されるとS410に進む。
S410では、HUD装置17又はナビ用表示装置19に後部座席の子供等の画像が表示されている場合には、子供等の画像の出力を停止し、一旦本処理を終了する。
一方、S420では、例えば、HUD表示フラグがセットされている場合には、HUD装置17では、通常のHUD装置17による簡易的な道案内や危険表示等の表示を、子供等の画像の表示に切り替えて表示する。一方、例えば、ナビ表示フラグがセットされている場合には、通常のHUD装置17では通常の表示とし、ナビ用表示装置19にて、子供等の映像出力を開始する。
続くS430では、運転者の操作の不要な自動運転を開始するか又は一旦停止の道案内を開始するかを判定する。
詳しくは、S430では、例えば、音声によって、「自動運転に切り替えますか又は一旦停止できる場所を案内しますか」との出力がなされる。
それとともに、例えば、ナビ用表示装置19のタッチパネルを兼ねる表示画面に、「運転者の操作の不要な自動運転の開始」と「一旦停止の道案内の開始」とを選択できる例えばアイコンによる表示がなされる。よって、運転者がそのアイコンにタッチすることで、自動運転又は道案内の制御を指示することができる。
そして、自動運転が選択された場合には、S450にて、自動運転の制御を実施し、一旦本処理を終了する。
一方、道案内が選択された場合には、S440にて、道案内の制御を実施し、一旦本処理を終了する。
本第2実施形態では、このような処理によって、第1実施形態と同様な効果を奏する。
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、以下では主として第1実施形態との相違点について説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本第3実施形態では、運転モード処理の一部が第1実施形態と異なるので、本第3実施形態における運転モード処理について説明する。
本第3実施形態では、図17に示すように、S500では、前記S300と同様に、HUD表示フラグ又はナビ表示フラグがセットされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS520に進み、一方否定判断されるとS510に進む。
S510では、HUD装置17又はナビ用表示装置19に後部座席の子供等の画像が表示されている場合には、子供等の画像の出力を停止し、一旦本処理を終了する。
一方、S520では、例えば、HUD表示フラグがセットされている場合には、HUD装置17では、通常のHUD装置17による簡易的な道案内や危険表示等の表示を、子供等の画像の表示に切り替えて表示する。一方、例えば、ナビ表示フラグがセットされている場合には、通常のHUD装置17では通常の表示とし、ナビ用表示装置19にて、子供等の映像出力を開始する。
続くS530では、運転者の操作の不要な自動運転を開始するか否かを判定する。
詳しくは、S530では、例えば、音声によって、「自動運転に切り替えますか」との出力がなされる。
それとともに、例えば、ナビ用表示装置19のタッチパネルを兼ねる表示画面に、「運転者の操作の不要な自動運転の開始」を選択できる例えばアイコンによる表示がなされる。よって、運転者がそのアイコンにタッチすることで、自動運転の制御を指示することが
できる。
そして、自動運転が選択された場合には、S540にて、自動運転の制御を実施し、一旦本処理を終了する。一方、自動運転が選択されなかった場合には、一旦本処理を終了する。
本第3実施形態では、このような処理によって、第1実施形態と同様な効果を奏する。
[4.第4実施形態]
第4実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、以下では主として第1実施形態との相違点について説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本第4実施形態では、運転モード処理の一部が第1実施形態と異なるので、本第4実施形態における運転モード処理について説明する。
本第4実施形態では、図18に示すように、S600では、前記S300と同様に、HUD表示フラグ又はナビ表示フラグがセットされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS620に進み、一方否定判断されるとS610に進む。
S610では、HUD装置17又はナビ用表示装置19に後部座席の子供等の画像が表示されている場合には、子供等の画像の出力を停止し、一旦本処理を終了する。
一方、S620では、例えば、HUD表示フラグがセットされている場合には、HUD装置17では、通常のHUD装置17による簡易的な道案内や危険表示等の表示を、子供等の画像の表示に切り替えて表示する。一方、例えば、ナビ表示フラグがセットされている場合には、通常のHUD装置17では通常の表示とし、ナビ用表示装置19にて、子供等の映像出力を開始する。
続くS630では、一旦停止の道案内を開始するか否かを判定する。
詳しくは、S630では、例えば、音声によって、「一旦停止できる場所を案内しますか」との出力がなされる。
それとともに、例えば、ナビ用表示装置19のタッチパネルを兼ねる表示画面に、「一旦停止の道案内の開始」を選択できる例えばアイコンによる表示がなされる。よって、運転者がそのアイコンにタッチすることで、道案内の制御を指示することができる。
そして、道案内が選択された場合には、S640にて、道案内の制御を実施し、一旦本処理を終了する。一方、道案内が選択されなかった場合には、一旦本処理を終了する。一方、
本第4実施形態では、このような処理によって、第1実施形態と同様な効果を奏する。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(5a)上述した実施形態では、後部座席の子供の異常を検出する例を挙げているが、異常を検出する対象は、子供限らず、高齢者や病弱な人など、特に限定はない。また、後部座席に限らず、助手席の同乗者の異常を検出してもよい。
また、前記実施形態では、運転者はタッチパネルで運転の選択を入力した例を挙げているが、他のスイッチによって、運転の切り替えを行ってもよい。
(5b)本開示に記載の車両制御装置での処理の手法は、コンピュータプログラムによ
り具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の車両制御装置での処理の手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。
もしくは、本開示に記載の車両制御装置での処理の手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。
また、車両制御装置に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(5c)前記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(5d)また、上述した車両制御装置の他、当該車両制御装置を構成要素とするシステム、当該車両制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1:車両システム、3:車両、5:車両制御装置、31:状態取得部、33:情報取得部、35:選択設定部、17:HUD装置、19:ナビ用表示装置

Claims (9)

  1. 車両制御装置(5)であって、
    車両(3)の運転席以外の座席に着座した同乗者の異常を示す異常情報を取得するように構成された状態取得部(31)と、
    前記車両が走行する周辺の情報及び/又は前記車両の走行状態に関する情報を示す車両情報を取得するように構成された情報取得部(33)と、
    前記車両の運転状態が、前記車両の運転者の操作による運転状態又は前記運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、前記異常情報と前記車両情報とに基づいて、前記運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか否かを、前記運転者によって選択可能な状態に設定するように構成された選択設定部(35)と、
    を備えた車両制御装置。
  2. 車両制御装置(5)であって、
    車両(3)の運転席以外の座席に着座した同乗者の異常を示す異常情報を取得するように構成された状態取得部(31)と、
    前記車両が走行する周辺の情報及び/又は前記車両の走行状態に関する情報を示す車両情報を取得するように構成された情報取得部(33)と、
    前記車両の運転状態が、前記車両の運転者の操作による運転状態又は前記運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、前記異常情報と前記車両情報とに基づいて、前記車両を停止させる位置に案内する制御を実施するか否かを、前記運転者によって選択可能な状態に設定するように構成された選択設定部(35)と、
    を備えた車両制御装置。
  3. 車両制御装置(5)であって、
    車両の運転席以外の座席に着座した同乗者の異常を示す異常情報を取得するように構成された状態取得部(31)と、
    前記車両が走行する周辺の情報及び/又は前記車両の走行状態に関する情報を示す車両情報を取得するように構成された情報取得部(33)と、
    前記車両の運転状態が、前記車両の運転者の操作による運転状態又は前記運転者の操作が必要とされる自動運転による運転状態の場合に、前記異常情報と前記車両情報とに基づいて、前記運転者の操作が必要とされない自動運転に切り替えるか又は前記車両を停止させる位置に案内する制御を実施するかを、前記運転者によって選択可能な状態に設定するように構成された選択設定部(35)と、
    を備えた車両制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記異常情報が得られ、且つ、前記車両情報が得られた場合に、
    前記選択設定部による、前記運転者によって選択可能な状態に設定する制御が実施されるように構成された、
    車両制御装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記異常情報は、前記同乗者を撮影した画像から得られた情報である、
    車両制御装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記周辺の情報は、前記車両が走行している位置の情報及び/又は前記車両の周囲の障害物の情報である、
    車両制御装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記車両の走行状態に関する情報は、自身のウインカーの動作に関する情報である、
    車両制御装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記運転者によって前記車両の運転状態が変更された場合には、前記車両の運転状態が変更されたことを音声又は音声以外の音で報知するように構成された、
    車両制御装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記運転者よりも前方に、画像を表する表示装置(17、19)を備えている場合に、
    前記表示装置に、前記同乗者の画像を表示するように構成された、
    車両制御装置。
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