JP2021037761A - 複合成形体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形体間に剥離が生じることを抑制可能な複合成形体の製造方法を提供する。【解決手段】複合成形体20の製造方法は、第1成形用原料M1を部分硬化させる第1工程と、第2成形用原料M2を部分硬化した第1成形用原料M1上に配置する第2工程と、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2を完全硬化させる第3工程とを備える。第2工程において、部分硬化した第1成形用原料M1の硬化率は、93%以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、複合成形体の製造方法に関する。
従来、流動性を有する自己硬化性の成形用原料を用いて、下地層、被覆層及び成形体本体によって構成される複合成形体を作製する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
下地層は、流動性を有する自己硬化性の下地層成形用原料を成形型の内面上に印刷した後、下地層成形用原料を硬化させることによって形成される。被覆層は、流動性を有する自己硬化性の被覆層成形用原料を下地層上に塗布した後、被覆層成形用原料を硬化させることによって形成される。成形体本体は、流動性を有する自己硬化性の本体成形用原料を成形型に充填した後、本体成形用原料を硬化させることによって形成される。
特開2018−171915号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、成形用原料同士の収縮量が異なるため、成形体間に剥離が生じる場合がある。具体的には、被覆層が硬化する際に、下地層と被覆層との間に剥離が生じたり、或いは、成形体本体が硬化する際に、被覆層と成形体本体との間に剥離が生じたりする。
このような問題は、成形型を用いる場合に限らず、流動性を有する自己硬化性の成形用原料を用いて複数の成形体を積層する場合に共通して生じる。
本発明の目的は、成形体間に剥離が生じることを抑制可能な複合成形体の製造方法を提供することである。
本発明に係る複合成形体の製造方法は、流動性を有する自己硬化性の第1成形用原料を部分硬化させる第1工程と、流動性を有する自己硬化性の第2成形用原料を部分硬化した第1成形用原料上に配置する第2工程と、第1成形用原料及び第2成形用原料を完全硬化させることによって、第1成形体及び第2成形体を形成する第3工程とを備える。第2工程において、部分硬化した第1成形用原料の硬化率は、93%以下である。
本発明によれば、成形体間に剥離が生じることを抑制可能な複合成形体の製造方法を提供することができる。
実施形態に係る成形型の断面図である。 実施形態に係る複合成形体の製造方法を説明するための断面図である。 実施形態に係る複合成形体の製造方法を説明するための断面図である。 実施形態に係る複合成形体の製造方法を説明するための断面図である。 変形例1に係る複合成形体の構成を示す断面図である。 変形例2に係る複合成形体の構成を示す断面図である。
(成形型10の構成)
本実施形態に係る複合成形体20(図4参照)の製造に用いられる成形型10の構成について説明する。図1は、成形型10の断面図である。
成形型10は、例えば、金属(アルミニウム、アルミニウム合金、SUS鋼、ニッケル合金など)によって構成される。本実施形態において、成形型10は、第1型11及び第2型12によって構成される。第1型11は、第2型12に締結される。ただし、成形型10は、複合成形体20を取り出せるように分解可能であればよく、成形型10を構成する型の数は適宜変更可能である。
第1型11の内表面11a及び第2型12の内表面12aは、成形空間13の内表面である。成形空間13の内表面は、離型剤によって構成される離型層によって被覆されていてもよい。離型剤としては、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フッ素化合物、及びシリコン化合物などが挙げられる。離型層の形成方法としては、スプレーコートやディップコートなどが挙げられる。
成形型10は、成形空間13、注入孔14、及び排出孔15を内部に有する。
成形空間13は、複合成形体20を形成するための空間である。成形空間13は、いわゆるキャビティーである。成形空間13は、複合成形体20の外形に対応していればよく、その形状は特に限られない。本実施形態において、成形空間13は、略直方体状に形成されている。
なお、複合成形体20に流路などの構造を設ける場合には、当該構造の形状に応じた物体(例えば、棒など)を成形空間13に予め配置してもよい。また、複合成形体20に何らかの物体(例えば、導体、電子機器など)を埋設する場合には、当該物体を成形空間13に予め配置してもよい。
注入孔14は、外部から成形空間13に成形用原料を注入するための流路である。排出孔15は、成形空間13から外部に気体や成形用原料を排出するための流路である。注入孔14から成形空間13に注入される成形用原料は、成形空間13に充填された後、その過充填分が排出孔15から排出される。
(成形用原料)
次に、複合成形体20の作製に用いられる成形用原料について説明する。
成形用原料は、流動性を有する自己硬化性のスラリーである。成形用原料は、所定の粉末、反応剤、ゲル化剤、及び溶媒を含む。成形用原料は、必要に応じて、分散助剤、その他の添加剤(例えば、造孔剤など)を含んでいてもよい。
所定の粉末は、成形体の基材である。所定の粉末としては、例えば、セラミック粉末、金属粉末、及びこれらの混合物が挙げられる。セラミック粉末としては、例えば、アルミナ粉末、ジルコニア粉末、窒化アルミニウム粉末、炭化珪素粉末などが挙げられるが、これに限定されない。金属粉末としては、白金粉末、タングステン粉末、モリブデン粉末などが挙げられるが、これに限定されない。所定の粉末の含有量は特に限られないが、例えば、20体積%以上60体積%以下とすることができる。
反応剤は、ゲル化剤と反応して硬化反応(ゲル化反応)を引き起こす反応性官能基を含む。反応剤としては、多価アルコール(エチレングリコールのようなジオール類、グリセリンのようなトリオール類等)、多塩基酸(ジカルボン酸等)、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。反応剤の含有量は特に限られないが、例えば、0.05体積%以上5体積%以下とすることができる。
ゲル化剤は、反応剤に含まれる反応性官能基と反応して硬化反応を引き起こす添加剤である。ゲル化剤としては、例えば、MDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート)、HDI(ヘキサメチレンジイソシアナート)、TDI(トリレンジイソシアナート)、IPDI(イソホロンジイソシアナート)などが挙げられる。ゲル化剤は、イソシアナート基(−N=C=O)及びイソチオシアナート基(−N=C=S)の少なくとも一方を有することが好ましい。これにより、ゲル化剤と反応剤との反応を促進することができる。ゲル化剤の含有量は特に限られないが、例えば、3体積重量%以上20体積%以下とすることができる。
溶媒は、所定の粉末を分散させるための添加剤である。溶媒としては、多塩基酸エステル(グルタル酸ジメチル等)、多価アルコールの酸エステル(トリアセチン等)、脂肪族多価エステルなどの2以上のエステル基を有するエステル類などが挙げられる。溶媒の含有量は特に限られないが、例えば、30体積%以上70体積%以下とすることができる。
分散助剤は、成形用原料の粘度を低減させるための添加剤である。分散助剤は、所望により添加される任意の添加剤である。分散助剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリカルボン酸系共重合体、重合体のリン酸エステル塩化合物、酸基を含む重合体のアルキルアンモニウム塩化合物、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。分散助剤の含有量は特に限られないが、例えば、0.5体積%以上10体積%以下とすることができる。
触媒は、ゲル化剤と反応剤との反応を更に促進するための添加剤である。触媒は、所望により添加される任意の添加剤である。触媒としては、例えば、トリエチレンジアミン、ヘキサンジアミン、6−ジメチルアミノ−1−ヘキサノールなどが挙げられる。触媒の含有量は特に限られないが、例えば、0.01体積%以上3体積%以下とすることができる。
なお、成形用原料における有機成分の含有量は、40体積%以上80体積%以下とすることができる。有機成分とは、所定の粉末以外の成分の総称である。従って、有機成分には、反応剤、ゲル化剤、溶媒、分散助剤、その他の添加剤などが含まれる。
このような成形用原料は、上記の各組成物を混合した時点から硬化し始めるため、例えば射出成形に用いられる熱可塑性樹脂とは異なり、急速に粘度が増大する。具体的には、成形用原料は、各組成物の混合から2分経過後の粘度をE1(せん断速度1sec−1)とし、各組成物の混合から12分経過後の粘度をE2(せん断速度1sec−1)としたとき、0.01Pa・sec≦E1≦3.0Pa・sec、2.0Pa・sec≦E2≦2000Pa・sec、E2/E1≧5.0の関係を満たすものである。
(複合成形体20の製造方法)
次に、本実施形態に係る複合成形体20の製造方法について説明する。図2乃至図4は、複合成形体20の製造方法を説明するための断面図である。
1.第1成形用原料M1の部分硬化工程
まず、所定の粉末として、セラミック粉末、金属粉末、及びこれらの混合物から選択される第1粉末を含む第1成形用原料M1を準備する。
次に、図2に示すように、流動性を有する自己硬化性の第1成形用原料M1を第1型11の内表面11a上に塗布する。第1成形用原料M1は、スクリーン印刷やディスペンサによって塗布することができる。
次に、第1成形用原料M1を放置して部分硬化させる(第1工程)。これにより、部分硬化した第1成形用原料M1によって構成される中間成形体21aが形成される。
ここで、部分硬化とは、第1成形用原料M1に含まれる反応剤とゲル化剤との硬化反応が未完了であり、第1成形用原料M1の硬化が不完全であることを意味する。具体的には、部分硬化した第1成形用原料M1の硬化率fm(以下、「第1成形用原料M1の硬化率fm」と略称する。)を93%以下とする。第1成形用原料M1の硬化率fmは、70%以下がより好ましい。第1成形用原料M1の硬化率fmの下限値は特に限られないが、第1成形用原料M1の形状保持性を考慮すると、57%以上とすることができる。第1成形用原料M1の硬化率fmは、第1成形用原料M1の放置時間によって簡便に調整可能である。
第1成形用原料M1の硬化率fmは、部分硬化した第1成形用原料M1(すなわち、中間成形体21a)の表面硬度をf1とし、完全硬化した第1成形用原料M1の表面硬度をf2とした場合、下記式(1)によって算出される。
fm=100×(f1/f2) ・・・(1)
表面硬度f1及び表面硬度f2は、JIS K 7312−1996に準拠して、デュロメータを用いて測定される。表面硬度f2は、1時間あたりにおける表面硬度の増大率が1%/h以下になったときの第1成形用原料M1の表面硬度である。従って、表面硬度f2は、後述する第1成形体21の表面硬度である。
2.第2成形用原料M2の充填工程
次に、所定の粉末として、セラミック粉末、金属粉末、及びこれらの混合物から選択される第2粉末を含む第2成形用原料M2を準備する。
本実施形態では、第2成形用原料M2が第1成形用原料M1とは異なる場合が想定されている。具体的には、第2成形用原料M2に含まれる粉末、反応剤、ゲル化剤、溶媒、分散助剤、及びその他の添加剤(例えば、造孔剤など)から選択される少なくとも一つの種類、組成、及び含有量のうち少なくとも1つが、第1成形用原料M1とは異なる。
次に、図3に示すように、第1型11に第2型12を締結した後、第2成形用原料M2を成形空間13に充填する。これにより、第2成形用原料M2を部分硬化した第1成形用原料M1上に配置する(第2工程)。第2成形用原料M2は、第1成形用原料M1と直接的に接触する。
第2成形用原料M2を部分硬化した第1成形用原料M1上に配置するとき、上述のとおり、部分硬化した第1成形用原料M1の硬化率fmは93%以下である。そのため、第1成形用原料M1と第2成形用原料M2との界面付近において、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2それぞれに含まれる樹脂成分(主に、反応剤)を互いに混合させることができる。従って、第1成形用原料M1と第2成形用原料M2との界面付近において、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2の樹脂成分を一体化させることができる。その結果、第1成形用原料M1と第2成形用原料M2との密着性を向上させることができる。
また、第2成形用原料M2を部分硬化した第1成形用原料M1上に配置するとき、部分硬化した第1成形用原料M1の硬化率fmが70%以下である場合には、第1成形用原料M1の流動性が特に高い。そのため、第1成形用原料M1と第2成形用原料M2との界面付近において、第1成形用原料M1に含まれる第1粉末と第2成形用原料M2に含まれる第2粉末とを互いに混合させることができる。従って、第1成形用原料M1と第2成形用原料M2との界面付近において、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2の樹脂成分だけでなく粉末同士をも一体化させることができる。その結果、第1成形用原料M1と第2成形用原料M2との密着性をより向上させることができる。
3.第1成形体21及び第2成形体22の形成工程
次に、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2を所定の時間(例えば、0.5時間〜72時間)放置して完全硬化させる(第3工程)。これによって、図4に示すように、第1成形体21及び第2成形体22を含む複合成形体20が完成する。
第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2が完全硬化する際、部分硬化した第1成形用原料M1の収縮量と第2成形用原料M2の収縮量とが異なるため、第1成形用原料M1と第2成形用原料M2との間に応力が生じうる。しかしながら、上述のとおり、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2の少なくとも樹脂成分が一体化されているため、第1成形体21及び第2成形体22の界面付近に剥離が生じることを抑制できる。
なお、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2は、成形型10に入れたまま完全硬化させてもよいし、ある程度硬化が進んだ後に成形型10から取り出して完全硬化させてもよい。
(実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
[変形例1]
上記実施形態では、図1に示した成形型10を用いて複合成形体20を形成することとしたが、これに限られない。
例えば、図5に示すように、載置部30上に第1成形体21及び第2成形体22が順次配置された複合成形体20xを形成してもよい。複合成形体20xは、載置部30上に配置した第1成形用原料M1を部分硬化させた後、部分硬化した第1成形用原料M1上に第2成形用原料M2を配置することによって形成することができる。載置部30としては、樹脂シートや各種基板などを用いることができる。このように、第1成形体21上に第2成形体22を配置する場合であっても、上記実施形態にて説明したとおり、第1成形体21及び第2成形体22の界面付近に剥離が生じることを抑制できる。
[変形例2]
上記実施形態では、図4に示すように、複合成形体20は、第1成形体21及び第2成形体22によって構成されることとしたが、これに限られない。複合成形体20は、3層以上の多層構造を有していてもよい。
例えば、図6に示すように、第1成形用原料M1上に第3成形用原料M3を配置した後に、第1成形用原料M1上に第2成形用原料M2を配置することによって、第1成形体21、第2成形体22及び第3成形体23を含む複合成形体20yを形成してもよい。この場合であっても、上記実施形態にて説明したとおり、第1成形体21及び第2成形体22の界面に剥離が生じることを抑制できる。
以下において、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではない。
(複合成形体20の作製)
図1に示した成形型10を用いて、実施例1〜11及び比較例1〜3に係る複合成形体20を作製した。
まず、流動性を有する自己硬化性の第1成形用原料M1を第1型11の内表面11a上にディスペンサ法で塗布した。第1成形用原料M1に含まれる有機成分の含有量は、表1に示すように、40体積%以上80体積%以下の範囲内で調整した。成形空間13の内寸法は、縦100mm×横150mm×高さ5mmであった。塗布した第1成形用原料M1の外寸法は、縦70mm×横100mm×厚み0.4mmであった。
次に、第1成形用原料M1を放置して部分硬化させた。この際、第1成形用原料M1の放置時間を変更することによって、表1に示すように、部分硬化した第1成形用原料M1(すなわち、中間成形体21a)の硬化率fmを調整した。なお、部分硬化した第1成形用原料M1の硬化率fmを算出するために、部分硬化した第1成形用原料M1(すなわち、中間成形体21a)の表面硬度をf1と、第1成形用原料M1が完全硬化したときの表面硬度f2とを測定した。
次に、第1型11に第2型12を締結した後、成形空間13に第2成形用原料M2を充填した。第2成形用原料M2に含まれる有機成分の含有量は、表1に示すように、40体積%以上80体積%以下の範囲内で調整した。
次に、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2を24時間放置して完全硬化させることによって、第1成形体21及び第2成形体22を含む複合成形体20を作製した。
(剥離観察)
次に、実施例1〜11及び比較例1〜3に係る複合成形体20の断面を電子顕微鏡(倍率1000倍)で観察することによって、第1成形体21及び第2成形体22の界面付近における剥離の有無を観察した。
表1では、任意に選択した5箇所を電子顕微鏡で観察したときに、100μm以上の剥離が3個以上観察された場合を「×」と評価し、100μm以上の剥離が1個以上3個未満観察された場合を「○」と評価し、100μm以上の剥離が観察されなかった場合を「◎」と評価した。
Figure 2021037761
表1に示すように、第2成形用原料M2を部分硬化した第1成形用原料M1上に配置したときの第1成形用原料M1の硬化率を93%以下とした実施例1〜11では、第1成形体21及び第2成形体22の界面付近に剥離が生じることを抑制できた。このような結果が得られたのは、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2それぞれに含まれる樹脂成分(主に、反応剤)を互いに混合させることによって、第1成形体21及び第2成形体22の密着性を向上できたためである。
また、表1に示すように、第2成形用原料M2を部分硬化した第1成形用原料M1上に配置したときの第1成形用原料M1の硬化率を70%以下とした実施例1〜2,6〜7,9〜10では、第1成形体21及び第2成形体22の界面付近に剥離が生じることをより抑制できた。このような結果が得られたのは、第1成形用原料M1及び第2成形用原料M2それぞれに含まれる樹脂成分だけでなく粉末同士をも混合させることによって、第1成形体21及び第2成形体22の密着性をより向上できたためである。
10 成形型
13 成形空間
20 複合成形体
21 第1成形体
22 第2成形体
23 第3成形体
M1 第1成形用原料
M2 第2成形用原料

Claims (3)

  1. 流動性を有する自己硬化性の第1成形用原料を部分硬化させる第1工程と、
    流動性を有する自己硬化性の第2成形用原料を部分硬化した前記第1成形用原料上に配置する第2工程と、
    前記第1成形用原料及び前記第2成形用原料を完全硬化させることによって、第1成形体及び第2成形体を形成する第3工程と、
    を備え、
    前記第2工程において、部分硬化した前記第1成形用原料の硬化率は、93%以下である、
    複合成形体の製造方法。
  2. 前記第2工程において、部分硬化した前記第1成形用原料の硬化率は、70%以下である、
    請求項1に記載の複合成形体の製造方法。
  3. 前記第2工程において、部分硬化した前記第1成形用原料の硬化率は、57%以上である、
    請求項1又は2に記載の複合成形体の製造方法。
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