JP2021035703A - 動力工具 - Google Patents

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茉奈美 中澤
Manami Nakazawa
茉奈美 中澤
村上 卓宏
Takahiro Murakami
卓宏 村上
川又 隆
Takashi Kawamata
隆 川又
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Abstract

【課題】動力工具のリングギヤとインナカバーの間の衝撃緩衝機構を改良し、ダンパの耐久性及び衝撃吸収性能を向上させる。【解決手段】軸方向に突出する突起(31)を有するリングギヤ25と、リングギヤ31の外周面及び後方面覆うと共に、前記突起が収容される穴部(67)が形成されたリングギヤ支持部材(60)を有する動力工具において、突起(31)と穴部(67)の壁面との間に、2つのダンパ71、72を介在させた。ダンパ71、72は径方向に軸線を有する円柱形であって、突起(31)の周方向の両側にそれぞれ配置される。ダンパ71、72は連結部材によって連結された状態で穴部(67)に組み込まれ、動力工具の動作を開始すると連結部材が破断されることによりダンパ71、72は独立して動作する。【選択図】図3

Description

本発明は、遊星歯車減速機構のリングギヤと、リングギヤを保持するリングギヤ支持部材(インナカバー)との接続構造を改良することで、接続部分に設けられるダンパの耐久性を向上させ、動作時の低振動化を図った動力工具に関する。
モータの回転力を減速させて動力伝達機構を駆動することによって先端工具を回転させる動力工具が知られており、その一例としてインパクトドライバ、インパクトレンチ、オイルパルスドライバが広く用いられている。例えばインパクト工具では、ハンマに回転力を伝達して、ハンマでアンビルを打撃することによって、モータの回転力を間欠的な回転方向の打撃力に変換し、打撃力を用いて先端工具によってねじ等に対して締付作業を行う。インパクト工具のスイッチのトリガを引くとモータが駆動されて、減速機構を介してスピンドルが回転する。減速機構は、複数の歯車を用いてモータによる入力回転速度を減じて、低い回転速度にて出力する機械装置である。減速機構により、減速比に比例したトルクを得ることができる。このような周知の技術は、例えば、下記特許文献1に開示されている。
特許文献1の動力工具では、遊星歯車減速機構のリングギヤとインナカバーをわずかに移動可能に構成すると共に、インナカバーとリングギヤの間にダンパを配置することによって、合成樹脂製のインナカバーの破損を防止するように構成している。ここで、図15及び図16を用いて従来のリングギヤとインナカバーの構造を説明する。
図15(A)は従来例のインパクト工具のリングギヤ325とインナカバー360の組立体の展開斜視図である。遊星歯車減速機構のリングギヤ325は、円筒状であって内周側に内歯車330が形成され、その外周面および後方側がインナカバー360にて保持される。従来のリングギヤ325は、インナカバー360によって回転方向に相対回転しないように固定されていたが、特許文献1においては、これらがわずかに相対回転可能なように接続し、その相対回転をゴムダンパ370によって緩衝するように構成した。このためリングギヤ325の回転軸線方向、後方に突出する2つの突起たるアーム部331を形成した。一方、リングギヤ325の支持部材たるインナカバー360側には、アーム部331を収容するための穴部、即ち、ダンパ収容空間367を形成し、ダンパ収容空間367にゴムダンパ370を設けて、ゴムダンパ370の凹状部分にアーム部331を係合させるようにした。ダンパ収容空間367は回転軸線の周方向に180度隔てた2カ所に配置される。
図15(B)は、(A)で示した組み立て体の正面図(反モータ側から見た図)である。この図から理解できるように、正面から見た際には、ダンパ収容空間367の内周側側壁は、リングギヤ325の円環部328の内側縁よりも内側に位置するため、正面においてアーム部331の一部と、ゴムダンパ370の一部が視認できる状態にある。
図16は図15のゴムダンパ370の単体の図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は(C)のM−M断面図、(E)は(C)のN−N断面図である。ゴムダンパ370は、アーム部331の回転方向一方側への相対移動をゴム部材の圧縮力で緩衝する第一のダンパ371と、回転方向他方側への相対移動をゴム部材の圧縮力で緩衝する第二のダンパ372を有し、第一のダンパ371と第二のダンパ372は、連結部373によって連結される。(C)の上面図から明らかなように、ゴムダンパ370は外周側側壁374と内周側側壁375が曲面で構成されるが、第一のダンパ371と第二のダンパ372の形状は直方体に近い形状とされる。ゴムダンパ370は一体成形によって製造され、アーム部331(図15参照)の軸方向突端部分に連結部373が位置する。ここで、図16(E)にて示すように連結部373の厚さtは、十分な連結強度を有するように厚めに構成され、インパクト工具の長年の使用によって連結部373が破断されないように設計される。
特開2005−22082号公報
近年、動力工具の小型化が進んでおり、それに伴ってリングギヤやインナカバーも小さくする必要がある。その場合、必然的にダンパの体積を小さくすることになるが、その場合は、長年の使用によってダンパが破損しやすくなり、インナカバーが破損する虞がありうる。一方、動力工具の高出力化に伴い、ダンパの振動増加によりダンパが摩滅し、インナカバーが破損する問題が出やすくなってきたので、製品設計時にダンパの耐久性向上を図らねばならないという課題があった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、リングギヤとインナカバーの間の衝撃緩衝機構を改良することにより、ダンパの耐久性を向上させた動力工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、ダンパを円柱形状としたことで、ダンパの変形量を増加させ、ダンパの破損を抑制可能な動力工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、2つ用いるダンパの変形量を増加させて、動作時の振動の低減を図った動力工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、回転軸を有するモータと、モータの回転力を減速して出力する減速機構と、モータ及び減速機構を収容するハウジングと、を有する動力工具において、減速機構は、モータの回転力が伝達されるプラネタリーギヤと、プラネタリーギヤと噛み合うリングギヤと、を有する。また、ハウジングは、リングギヤの外周面を覆うリングギヤ支持部材を収容し、リングギヤに設けられた突起と、リングギヤ支持部材に設けられ突起が収容される穴部と、突起と穴部の壁面との間に設けられ円柱形状の衝撃緩衝部材を有する。この際、衝撃緩衝部材の軸方向が、リングギヤの径方向となるようにする。また、穴部の回転軸側の内側に平面部を設けるようにした。
本発明の他の特徴によれば、穴部の回転軸側の内周面の少なくとも一部に、金属製補強部材を設けた。この補強部材は、リングギヤ支持部材の穴部の内周側に、円環状又は円筒形の金属製補強部材を設けると良い。リングギヤ支持部材は合成樹脂の成型品であり、金属製補強部材は成形時に鋳込まれるようにした。
本発明のさらに他の特徴によれば、リングギヤ支持部材に設けられる穴部には、衝撃緩衝部材が突起を挟むようにして2つ配置される。2つの衝撃緩衝部材は製造組み立て時には連結されている状態にある。衝撃緩衝部材はゴム製であり、円柱形状の外周面接線方向に、薄板状の連結部を形成することによって2つの衝撃緩衝部材を連結させると良い。リングギヤ支持部材は、回転軸を軸支する第一の軸受と、プラネタリーギヤの公転を保持するプラネトリーキャリアの回転を軸支する収容部を有する。
本発明によれば、ダンパの耐久性を向上できる。さらに、ダンパの破損を抑制することができる。さらに、振動を低減することができる。
本発明の実施例に係るインパクト工具1の内部構造を示す縦断面図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具1の上面図(左半分)及び横断面図(右半分)である。 本発明の実施例に係るインパクト工具1のリングギヤ25とインナカバー60の組立体の展開斜視図である。 本発明の実施例に係るインパクト工具1のリングギヤ25とインナカバー60の組立体の図であって、(A)は前面図、(B)は(A)のA−A断面図であり、(C)は(B)のB−B断面図である。 図3のゴムダンパ70単体の図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は(B)のC−C断面図、及び(E)は(B)のD−D断面図である。 本発明の第二の実施例に係るリングギヤ25とインナカバー60Aの組立体の図であり、(A)は展開斜視図、(B)は正面図、(C)は(B)のE―E断面図である。 本発明の第三の実施例に係るリングギヤ25とインナカバー90の組立体の図であり、(A)は展開斜視図で、(B)は正面図である。 本発明の第四の実施例に係るリングギヤ25とインナカバー100の組立体の図であり、(A)は展開斜視図で、(B)は側面図である。 図8のリングギヤ25とインナカバー100の揺動時におけるゴムダンパ70の動きを説明するための図で、図8(B)のF−F断面図である。 本発明の第五の実施例に係るリングギヤ125を示す図であり、(A)は展開斜視図で、(B)は正面図である。 図10のリングギヤ125の形状を示す図であり、(A)は縦断面図、(C)は水平断面図、(E)は背面図であり、(B)は(A)のG部の拡大図、(D)は(C)のH部の拡大図、(F)は(E)のI部の拡大図である。 図3のリングギヤ25の変形例を示すリングギヤ25Bの形状を示す図であり、(A)は縦断面図、(C)は水平断面図、(E)は背面図であり、(B)は(A)のJ部の拡大図、(D)は(C)のK部の拡大図、(F)は(E)のL部の拡大図である。 本発明のゴムダンパ70の変形例1〜4を示す図である。 本発明のゴムダンパ70の変形例5〜7を示す図である。 従来例のインパクト工具のリングギヤ325とインナカバー360の組立体の展開斜視図である。 図15のゴムダンパ370の単体の図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は(C)のM−M断面図、(E)は(C)のN−N断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、動力工具の一例としてインパクト工具1を用いて説明し、インパクト工具1の上下左右、前後の方向は、図中に示した方向として説明する。
図1は本発明の実施例に係るインパクト工具1の内部構造を示す縦断面図である。インパクト工具1は、充電可能なバッテリ10を電源とし、モータを駆動源として回転打撃機構を駆動し、回転打撃機構によって回転部材の回転を回転方向の間欠的な打撃力に変換し、打撃機構部に連結された先端工具保持部55を駆動する。インパクト工具1のハウジングは、合成樹脂製の本体ハウジング2(2a、2b、2c)と、打撃機構40を収容する金属製のギヤケース3の主要パーツによって構成される。本体ハウジング2は3つの部分、即ち筒状に形成される胴体部2aと、作業者が片手で把持する部分となるハンドル部2bと、着脱可能なバッテリ10を取りつけるためのバッテリ取付部2cから構成される。ハンドル部2bは胴体部2aの中心軸線(回転軸線A1)と略直交するように下方に延在し、作業者が把持した際に人差し指が位置する箇所には、モータのオン又はオフを制御するためのトリガスイッチ6の操作レバー(トリガレバー6a)が設けられる。トリガレバー6aの後上方には、モータの回転方向を切り換える正逆切替レバー7が設けられる。トリガスイッチ6は、トリガレバー6aを指で引く操作、即ちトリガレバー6aを後方側に移動させる操作でモータ4の回転をオンにし、トリガレバー6aの引き操作を解除することによってモータ4の回転をオフにする。尚、トリガスイッチ6の形式や構造は任意であって、スライド式のトリガレバー6aだけでなく、例えば揺動軸を中心に揺動させるような揺動式のトリガレバーを有するトリガスイッチや、タッチボタン式によるスイッチ等、任意のスイッチ機構を用いても良い。
ギヤケース3は、先細り形状となるカップ状であって、後方側が大きな開口となり、底部となる前方側の中央にアンビル50を貫通させる小さな開口(貫通穴)が形成される。ギヤケース3は、左右分割式の本体ハウジング2の胴体部2aにて挟持されることで固定される。筒状の胴体部2aには、モータ4と、遊星歯車を用いた減速機構20と、打撃機構40が、回転軸線A1と同軸上に並べて配置される。
ハンドル部2b内の下部は、バッテリ10を取り付けるためにバッテリ取付部2cが形成される。バッテリ取付部2cはハンドル部2bの長手方向中心軸から径方向(直交方向)に広がるように形成された拡径部分で、バッテリ取付部2cの下側にはバッテリ10が装着される。バッテリ10はリチウムイオン電池等の二次電池が用いられ、複数のセルをバッテリハウジング内に収容したパック式である。バッテリ10は、リリースボタン10aを押し込みながら本体ハウジング2に対して前方側に相対移動させることによって本体ハウジング2から取り外しが可能である。尚、本実施例のインパクト工具1の電源は任意であって、バッテリ10を電源にするのではなく、AC電源ケーブルを介して商用電源を用いたものであっても良い。
本体ハウジング2は、左右に2分割形式で製造される合成樹脂製であって、複数本のネジ(図ではネジ19dのみ表示)を用いてネジ止めされる。本体ハウジング2の一方側(左側)には、ネジ止めするための複数のネジボス19a〜19hが形成され、他方側(右側)にはネジを貫通させるための複数のねじ穴(図示せず)が形成される。トリガレバー6aの上方であって、ギヤケース3の下側には、図示しない先端工具によって作業される対象物を照射するための発光手段15が設けられる。ここでは、発光手段15として発光ダイオードを用いている。
本体ハウジング2のバッテリ取付部2cの内部でバッテリ10の上側には、トリガレバー6aの引き動作によってモータ4の速度を制御する機能を備えた制御回路部14が収容される。制御回路部14は、図示しないマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と称する)を搭載する制御回路基板を有する。制御回路部14の制御回路基板は、ハンドル部2bの中心軸線に対して平行となるように鉛直方向に配置される。また、バッテリ取付部2cの上面にはスイッチホルダ16が設けられ、スイッチホルダ16には、打撃強度の設定ボタン、発光手段15の照射スイッチ、バッテリ10の残量チェックボタン等の各種操作ボタンが配置され、操作ボタンと対応する表示ランプ等が配置される。
モータ4にはブラシレスDCモータが用いられ、インバータ回路によって生成される励磁電流によって駆動される。モータ4の回転軸4dは、その軸線A1が胴体部2aの長手方向に伸びるように配置される。モータ4のステータは、積層鉄心によって形成されて複数の磁極片が形成されたステータコア4bと、ステータコア4bの各ティースに巻かれたコイル4cによって構成される。ロータ4aは、積層鉄心の内部に収容された永久磁石によって磁路を形成する。
モータ4の軸方向前方側であって、回転軸4dと同軸に冷却ファン13が設けられる。冷却ファン13はモータ4と同期して回転することにより、本体ハウジング2の後方側の空気吸入口17から外気を吸引し、モータ4を冷却した後に、冷却ファン13の外周側に形成された空気排出口18(図2で後述)から空気を本体ハウジング2の外部に排出する。モータ4の回転軸4dは、ステータコア4bよりも前側の軸受8aと、後側の軸受8bによって軸支される。
モータ4の軸方向後方であって、ステータコア4bと軸受8bの間には、モータ基板11が配置される。モータ基板11はロータに含まれる永久磁石の磁界を検出する3つの磁気検出手段12と、FET(Field effect transistor)等の6つの半導体スイッチング素子から構成されるインバータ回路を搭載するものであって、円環状のプリント基板で形成される。磁気検出手段12としては市販のホールICを用いることができ、ロータの永久磁石と対向する位置にホールICが所定間隔で複数(例えば3つ)搭載される。
減速機構20はモータ4の出力を所定の減速比で減速してスピンドル41に伝達するものである。減速機構20は、モータ4の回転軸4dの先端に固定されるサンギヤ21と、サンギヤ21の外周側に距離を隔てて取り囲むように設けたリングギヤ25と、サンギヤ21とリングギヤ25の間の空間に配置される複数(例えば2つ)のプラネタリーギヤ22を含んで構成される。サンギヤ21は、減速機構20の入力部となる平歯車である。リングギヤ25は、アウターギヤとも呼ばれるもので、リング状の外筒部の内周面にギヤが形成される(詳細形状は図3で後述)。リングギヤ25の外周面はインナカバー60の内側に挿入され、インナカバー60は本体ハウジング2に保持される。
サンギヤ21の外周側ギヤ面と、リングギヤ25の内周側ギヤ面の間には、サンギヤ21とリングギヤ25に噛み合わされるようにプラネタリーギヤ22が配置される。プラネタリーギヤ22は、スピンドル41の後端部に形成された遊星(プラネトリー)キャリア部47(符号は図2参照)に軸支され、プラネタリーギヤ22が遊星キャリア部47に軸支されるシャフト(図示せず)の回りを自転しながらサンギヤ21の回りを公転する。モータ4の回転軸4dが回転すると、それに同期してサンギヤ21も回転する。サンギヤ21の回転力は、所定の比率で減速されて遊星キャリア部47に伝達されるので、スピンドル41が減速された回転速度で回転することになる。リングギヤ25は、インナカバー60によって本体ハウジング2に対して数度程度の相対回転ができる程度に制限され、その相対回転が後述するダンパ機構によって制震されるため、打撃機構40による打撃動作の反力が減速機構20に伝達された際に、本体ハウジング2側に伝わる衝撃をダンパを用いた衝撃緩衝機構が吸収する。
インナカバー60は合成樹脂の一体成型で製造される部品であって、本体ハウジング2の胴体部2aによって、左右方向から挟持されるようにして保持される。この際、インナカバー60が本体ハウジング2に対して相対回転しないように、インナカバー60には径方向外側に突出する突出、即ちアーム部69(後述の図3参照)と凸部66が設けられる。インナカバー60のアーム部69と凸部66が本体ハウジング2の胴体部2aの内壁部の凹部と嵌合することによってンナカバー60は安定して挟持される。インナカバー60の主な役割は、2つ設けられる軸受8aと9bを保持すると共に、モータ4の回転軸4dとスピンドル41の回転中心が同軸になるように芯出しするためである。インナカバー60によって保持される軸受8aはモータ4の回転軸4dを軸支するためであって、例えばボールベアリングが用いられる。インナカバー60によって保持される軸受9bは、スピンドル41の後端を軸支するためであって、例えばボールベアリングが用いられる。尚、インナカバー60は、合成樹脂製だけでなく、アルミニウム合金等の軽金属にて製造しても良い。
リングギヤ25は、インナカバー60によって回り止めされる。リングギヤ25の単体では、胴体部2aに対して直接回り止めしていない。リングギヤ25の内側には、スピンドル41の後端部に形成された遊星キャリア部47(符号は図2参照)が収容される。遊星キャリア部47は軸心から径方向外側に延在する平行な2枚の円盤部と、その円盤部の間に渡されるシャフト23を有し、そのシャフト23を用いて円盤部の間で回転するプラネタリーギヤ22を軸支する。遊星キャリア部47の前方側であって、ハンマ43との間には、ハンマスプリング45が設けられる。また、スピンドル41の外周面には、スピンドルカム溝42が形成される。スピンドル41は強度の関係から金属の一体成形にて製造される。
ハンマ43はスピンドル41の軸部の外周側に配置され、内周面には図示しないハンマカム溝44が形成される。ハンマ43はスチールボール46を用いたカム機構によって保持され、スピンドル41の外周面とハンマ43の内周面の一部が接する。先端工具から受ける反力が低い際には、ハンマ43はスピンドル41の回転と連動するように回転するが、先端工具から受ける反力が大きくなると、図示しないカム機構のスチールボール46が移動することによって、ハンマ43とスピンドル41の回転方向の相対位置が僅かに変動して、ハンマ43が後方側に大きく移動する。ハンマ43は、ハンマスプリング45によってスピンドル41に対して常に前方側に付勢されるので、ハンマ43の後方側への移動はハンマスプリング45を圧縮しながらの移動となる。ハンマスプリング45は、前方側がハンマ43側に当接し、後方側はスピンドル41の遊星キャリア部47に当接する。
アンビル50の後端には、被打撃部となる2つの羽根部51a、51bが周方向に180度隔てた位置に形成される。羽根部51a、51bは径方向外側に伸びるような形状であって、ハンマ43の打撃爪43a、43bによって打撃される。羽根部51a、51bの回転方向の側面は、ハンマ43の締め付け方向の回転時に打撃される被打撃面と、その反対側に形成され緩め方向の回転時に打撃される被打撃面の両面が形成される。スピンドル41とアンビル50の回転体は、前方側でニードルベアリング等の軸受9aによってギヤケース3の内壁により軸支され、後方側でボール式の軸受9bによりギヤケース3に軸支される。
先端工具保持部55は公知の構成を適用でき、アンビル50の前側端部から軸方向後方に延びる断面形状が六角形の装着穴52と、周方向の2箇所に形成されスチールボール57を配置するための径方向に貫通する2つの穴部と、外周側に設けられるスリーブ56を含んで構成される。スリーブ56の内側には、スリーブ56を後方側に付勢する圧縮バネ58が装着される。
図2は本発明の実施例に係るインパクト工具1の上面図(左半分)及び横断面図(右半分)である。胴体部2aの側面及び上面であってファン13の外周側には、複数の空気排出口18が形成される。空気吸入口17(図1参照)から空気排出口18に至る空気の通路内に、主な冷却対象たるインバータ回路と、モータ4が位置する。胴体部2aの前方のギヤケース3の先端にはアンビル50が露出し、アンビル50の前端部には装着される先端工具を保持するための先端工具保持部55が設けられる。ギヤケース3の外周面には、合成樹脂製の保護カバー5aと保護リング5bが装着される。
図3はインナカバー60とリングギヤ25の展開斜視図である。リングギヤ25は、鉄系の焼結材にて一体成形された固定歯車であり、内周面において周方向に連続するように内歯車30が形成される。内歯車30とサンギヤ21(図1参照)の双方に噛み合うようにして、2つのプラネタリーギヤ22(図1参照)がモータ4(図1参照)の回転軸4d周りに公転する。リングギヤ25の内歯車30よりも軸方向後方側には、径方向内側に延在する円環部28が形成される。円環部28は内歯車30の後方側端部付近を内周側に延在させた円環状の壁面である。円環部28の後方側であって、周方向に対向する2カ所には、軸方向に突出するアーム部31が突出する。アーム部31は、ダンパ70に作用する作用面となるものである。インナカバー60とリングギヤ25には、それぞれに回り止め用の凹部または凸部が形成される。ここではリングギヤ25側に2カ所の凸部(アーム部31)が形成され、インナカバー60側に2カ所の凹部(ダンパ収容空間67)を形成し、これら凸部と凹部の係合によってリングギヤ25とインナカバー60の相対回転を防止する。さらに、これら凸部と凹部を直接接触させるのではなく、周方向にダンパ部材(ゴムダンパ70)を介在させるようにして、減速機構20の動作に伴うリングギヤ25からインナカバー60、及び、本体ハウジング2に伝わる衝撃をゴムダンパ70によって減衰させるようにした。
インナカバー60は、リングギヤ25を内周側に収容する円筒面を形成する第一円筒部61と、スピンドル41の後端部を軸支する軸受9bを内周側にて保持する円筒面を形成する第二円筒部63と、モータ4用の軸受8aを内周側にて保持する円筒面を形成する第三円筒部65(後述の図4(B)参照)が設けられる。第二円筒部63と第三円筒部65が、軸受8a、9bを収容するための収容部となる。第一円筒部61と第二円筒部63の間は、径方向に延在する円盤状の連結部62にて接続され、第二円筒部63と第三円筒部65の間は、径方向に延在する円盤状の連結部64にて接続される。
第二円筒部63と軸方向にオーバーラップする径方向外側には、2カ所のダンパ収容空間67と、軸方向後方側に延在するアーム部69が設けられる。2カ所のダンパ収容空間67は周方向に180度離れた位置に設けられ、2カ所のアーム部69は周方向に180度離れた位置に設けられる。ダンパ収容空間67のインナカバー60側から見た外径形状は、凸部66になる。また、ダンパ収容空間67とアーム部69は、周方向に90度離れるように配置される。ダンパ収容空間67は、略直方体状の空間であり、リングギヤ25に隣接する前方側に開口を有し、それ以外の5面(後壁たる底面、径方向内側面及び外側面、周方向の2つの側面)が閉鎖された空間である。アーム部69は円盤状の連結部64の後面から軸線方向後方に延在する突起である。2カ所のアーム部69は、左右分割して設けられる本体ハウジング2の分割面に形成される凹部(図示せず)にて挟持される。また、ダンパ収容空間67による凸部69の周方向の2つの側壁の外面は、本体ハウジング2の分割面(ここでは鉛直面)に対して直交する方向(水平方向)に延在するように形成され、凸部69の周方向の側面は本体ハウジング2の内壁面に形成される2つのリブ(図示せず)によって位置決めされる。
ダンパ収容空間67内にはゴムダンパ70が収容される。ゴムダンパ70は円柱状に形成された2つのダンパを連結したもので、アーム部31の周方向側面にダンパ71、72が配置される。ゴムダンパ70をダンパ収容空間67内に収容したあとに、金属製のワッシャ37がインナカバー60とリングギヤ25との間に介在される。ワッシャ37は、金属製のリングギヤ25が合成樹脂製のインナカバー60に対して揺動した際に、アーム部31の内周側の一部がインナカバー60と接触して特定部位を摩耗させることを抑制する。つまり、ワッシャ37は、インナカバー60の摩耗を防止するための補強部材である。ワッシャ37は、例えば金属製の平板をプレス加工によって製造でき、外周縁の180度離れた2カ所には、切り欠き部38a、38bが形成される。切り欠き部38a、38bは、ダンパ収容空間67内で揺動するアーム部31の内周側縁部の移動軌跡に沿うように切り欠いた部分であって、切り欠き部38a、38bの周方向の角部がアーム部31の内周側縁部と当接する。尚、ワッシャ37は補強部材としての機能だけでなく、インパクト工具1の長期の使用に伴いゴムダンパ70の一部がダンパ収容空間67から逸脱するのを防止するための抑え部材として、さらにダンパ収容空間67の露出する開口部の一部の蓋部材としても機能する。
ワッシャ37を介在させるために、インナカバー60の連結部62の前面(リングギヤ25の位置する側)には、リングギヤ25の当接面62aの内側に段差面62bが形成される。段差面62bはワッシャ37の直径と同じ又はわずかに大きい外径を有し、ワッシャ37の厚みとほぼ等しい段差(軸線方向の距離)を有する。段差面62bの内側は円筒状の第二円筒部63となり、第二円筒部63の後側端部は軸受保持面64が形成される。軸受保持面64の中央にはモータ4の回転軸4d(図1参照)を貫通させるための開口65aが形成される。
図4は本実施例に係るインパクト工具1のリングギヤ25とインナカバー60の組立体の図である。図4(A)は組立体の前面図であるが、内歯車30の内側に配置されるプラネタリーギヤ22、サンギヤ21、軸受9b(ともに図1参照)は図示していない。リングギヤ25の円筒部26(図3参照)の内側には内歯車30が形成され、内歯車30の後端付近には内側に延在する円環部28が形成される。インナカバー60には2カ所のダンパ収容空間67が形成される。
リングギヤ25とインナカバー60の間には、ワッシャ37が介在される。ワッシャ37の外径は、リングギヤ25の円環部28の内径とほぼ同じか、又はワッシャ37の外径の方がやや大きくなるように構成される。ワッシャ37の内径は、軸受9b(図1参照)の外輪を保持する第二円筒部63の直径とほぼ等しいか、ワッシャ37の内径のほうがわずかに大きいように構成される。ワッシャ37には、点線で示すように2カ所の切り欠き部38a、38bが形成され、その切り欠き部38a、38bに点線で示すようにリングギヤ25のアーム部31が配置される。ダンパ収容空間67内において、アーム部31の周方向に隣接するように、点線で示すダンパ71、72が配置される。ここで、ダンパ収容空間67の位置は、点線でわかるように内歯車30より外側部分から、円環部28の内縁よりも内側までを占める。このダンパ収容空間67の形状や大きさは、図15で示した従来のインパクト工具でのダンパ収容空間367とほぼ同じである。従って、ワッシャ37を設けない場合は、ゴムダンパ70の内周側の一部分がリングギヤ25側に露出してしまう。しかしながら、本実施例では、ワッシャ37を設けて露出部分を覆うようにしたのでゴムダンパ70の押しつぶされた一部分がダンパ収容空間67からプラネタリーギヤ22側にはみ出る現象の発生を回避できる。
図4(B)は(A)のA−A断面図である。図4(B)においてリングギヤ25のアーム部31の形状、特に取付部31aにおいては、内側部分がワッシャ37を避けるように角部が斜めに形成された取付部31aとされ、取付部31aの後方が軸線方向に延びる直線状の辺部として形成されている。図の点線で示すゴムダンパ70は、第二円筒部63の径方向外側部分に配置され、その周方向の投影範囲がアーム部31の周方向投影範囲にほぼすべて含まれるような位置関係とされる。図4(C)は、(B)のB−B断面図である。この図で、ゴムダンパ70は円柱状の2つのダンパ71、72と、それらの接線を接続したような連結部73によって接続されているのが理解できるであろう。アーム部31は径方向視において略長方形であり、その周方向側面にダンパ71、72の外周面が接触する。
リングギヤ25とインナカバー60は、互いに周方向にわずかに摺動できる程度(例えば8度)に接続される。リングギヤ25の開口にはフランジ部27が形成され、フランジ部27とインナカバー60の第一円筒部61に開口面との間には、所定の隙間32が形成される。隙間32には、図1で示したようにゴム製のOリングが介在される。
図5は図3のゴムダンパ70単体の図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は(B)のC−C断面図、及び(E)は(B)のD−D断面図である。(A)の斜視図にて理解できるようにゴムダンパ70は円柱形の2つのダンパ71、72を、連結部73にて接続したような一体部材である。ダンパ71、72と連結部73はゴム製の一体成形で製造される。図5(B)に示すように、連結部73は薄いシート状であって、ダンパ71の外周面とダンパ72の外周面の一部を接続するもので、それぞれの外周面から接線方向に伸びる。連結部73は円周方向に対して平行に形成され、図5(C)に示すように連結部73の左右方向の幅Wは、ダンパ71、72の幅Wよりも小さく形成される。連結部73を設けるのは、インパクト工具1の製造組み立て時において、ダンパ収容空間67の適切な位置に配置して、リングギヤ25のアーム部31をダンパ71と72の間に適切に位置づけるためである。また、組み立てが完了した後は連結部73が不要の部分となるので、ダンパ71及び72の変形によって連結部73がダンパ71と72から引きちぎられると好都合である。これにより、ダンパ71、72はダンパ収容空間67で転動可能となり、圧縮面が常に変更されることでダンパ71、72の耐久性を向上できる。さらに、組み立て後に稼働させると連結部73が引きちぎられるように構成することで、組み立て性の向上が可能となる。従って、連結部73は必要最小限の大きさ、厚さとし、図5(E)に示すように厚さtを十分薄くする。
ゴムダンパ70がアーム部31の周方向の動きを制震するために、ダンパ71、72の形状は最適化される。ここでは円柱部の両側断面を切断したような直角の角部で形成するのではなく、角部に距離率半径を有するR部71a、71b、72a、72bを形成するようにした。尚、ダンパ71、72の形状は所定の制震特性が得られるならば任意であり、円柱部の両側を半球状、円錐形、段差状に形成する等、様々な形状とすることが可能である。
図6は本発明の第二の実施例に係るリングギヤ25とインナカバー60Aの組立体の図であり、(A)は展開斜視図である。第一の実施例のワッシャ37の代わりに金属製の円筒スリーブ80を介在させたものであり、その他の基本構成は同じである。インナカバー60Aには、円筒スリーブ80を挿入するための円筒溝68が形成される。インナカバー60Aは合成樹脂の一体成形で構成される。尚、円筒スリーブ80をインナカバー60Aの成形後に圧入しても良いし、円筒スリーブ80をリングギヤ25に鋳込むように形成しても良い。円筒スリーブ80の一部には肉厚の外周側を薄くした窪み部81a、81bが形成される。窪み部81a、81bはインナカバー60Aとの相対回転を防ぐために形成されるもので、インナカバー60A内の凸部と窪み部81a、81bが対応する。尚、窪み部81a、81bは必須の構成ではないので省略しても良い。ダンパ収容空間67の内部には、ゴムダンパ70が配置される。図6ではゴムダンパ70の連結部73(図5参照)の図示を省略しているが、図5で示す形状と同一である。
図6(B)は、リングギヤ25とインナカバー60Aの組立体の正面図である。円筒スリーブ80の内側は、ダンパ収容空間67よりも内側であって、ダンパ収容空間67の内周面と所定の距離を隔てる位置に配置される。円筒スリーブ80はダンパ収容空間67の内側壁面を径方向内側から補強する機能を果たす。リングギヤ25の円環部28は、内歯車30から径方向内側に十分延在するように形成され、点線で示すダンパ収容空間67は、軸線方向前方から見た際にほぼ完全に覆われる。ダンパ収容空間67の外周側は、内歯車30の位置よりも径方向外側に位置する。つまり、ダンパ収容空間67は外周側にはできるだけ大きく形成することにより、使用するゴムダンパ70の大型化を図り、制震効果を高めている。
図6(C)は(B)のE―E断面図である。この図から、円筒スリーブ80が軸線A1方向にみて、ダンパ収容空間67と同じ範囲、図示しない軸受9bと同じ範囲にわたる大きさであることが理解できるだろう。また、E−E断面位置においては、円筒スリーブ80の外周側壁面(=ダンパ収容空間67の内周側側壁面)の厚さはきわめて薄く形成される。これはアーム部31の揺動時に、アーム部31の角部がダンパ収容空間67の内周側壁面に強い力が加わるため、その力を円筒スリーブ80によって受けることができるようにしたためである。
図7は本発明の第三の実施例に係るリングギヤ25とインナカバー90の組立体の図であり、(A)は展開斜視図で、(B)は正面図である。ここでは、第二の実施例で配置した円筒スリーブ80を簡略化して、ダンパ収容空間67の内周側壁面付近を補強部材85にて受けるようにした。補強部材85は円筒スリーブ80の周方向の約70度分を切り出したような形状であり、金属の一体品とする。補強部材85の外周側は、円筒面ではなくて、一部を平面に加工した。
インナカバー90には、補強部材85を挿入するための鋳込み空間87が形成される。インナカバー90は合成樹脂の一体成形で構成される。補強部材85のインナカバー90への接続方法は任意であり、補強部材85をリングギヤ25の成形後に圧入しても良いし、補強部材85をインナカバー90に鋳込むように形成しても良い。補強部材85の外周面には、中央の円筒面86bと、その両側に平面86a、86cが形成される。このように平面と曲面を組み合わせて構成することによりダンパ71、72の軸線A1に近い側の端面が接触する部位が平面86a、86cとなり、アーム部31が接触する部位が円筒面86bとなる。尚、ダンパ収容空間67の内周側に、補強部材85の外周面(円筒面86bと平面86a、86c)が露出するような関係でも良いし、補強部材85の外周面の外側に合成樹脂の覆いが形成される構成としても良い。以上のように、インナカバー90に金属製の補強部材を追加するようにしたので、アーム部31の揺動時に、アーム部31の角部がダンパ収容空間67の内周側壁面と接触することによるインナカバー90に与えるダメージを低減することができる。
図8は本発明の第四の実施例に係るリングギヤ25とインナカバー100の組立体の図であり、(A)は展開斜視図である。インナカバー100の形状は図15で説明した従来のインナカバー360の形状に近い。しかしながら、ダンパ収容空間67Aの内周側壁面形状が異なる。図15で説明した従来のインナカバー360では、ダンパ収容空間367の内周側壁面が円弧面に形成されていた。第4の実施例では、ダンパ71、72の内周側の壁面を平面62d、62eと円弧面62cで構成するようにした。ダンパ収容空間67A内に収容するゴムダンパ70の形状は、図5で示したものと同一形状である。図8(B)はリングギヤ25とインナカバー100の組立体の側面図であるが、側面形状は図1〜図5で説明した第一の実施例のインナカバー60と同一である。
図9は図8のリングギヤ25とインナカバー100の揺動時におけるゴムダンパ70の動きを説明するための図で、図8(B)のF−F断面図である。インナカバー100のダンパ収容空間67Aには、アーム部31の周方向両側にダンパ71と72が配置される。また、ダンパ収容空間67Aの内周側の壁面は、図9のように軸方向視において、円弧面62cとその両側に位置する水平面62d、62eによって形成した。このため、円柱形のダンパ71、72の内周側の接触部分は平らな面(水平面62d、62e)と摺動することになる。一方、アーム部31の内周側は円弧面62c、62eであるので、アーム部31の内側部分と円弧面62cの間隔は変わらずに、リングギヤ25は数度の回転まではスムーズな摺動が可能となる。
図9(B)は、(A)の状態からリングギヤ25が矢印76の方向に相対移動(回転)した状態を示す。この際、アーム部31は、移動方向に対面するダンパ72を圧縮する。また、リングギヤ25がダンパ71、72の耐久性を大きく低下させるような過度な変形を与えるほどの回転をする際には、アーム部31の内側部分と水平面62d、62eが衝突する構成とした。このように、ダンパ72によってリングギヤ25の揺動を減衰しながら、ダンパ72が過度に変形する状態を防ぎ、ダンパの耐久性を向上させることができる。一方、移動方向に離反するダンパ71は、元の位置にとどまるため、ダンパ71と72が互いに引っ張り合うことがない。よって、従来よりもダンパ71、72の寿命を延ばすことが可能となる。さらに、アーム部31のうち圧縮するダンパ72側の内周側端部が、円弧面62cと摺動するが、ダンパ71、72にはグリースを塗布するため、円弧面62cとアーム部31の間にダンパ71、72が挟まれる虞が大幅に低くなる。
図10は本発明の第五の実施例に係るリングギヤ125とインナカバー360の組立体を示す図であり、(A)は展開斜視図であり、(B)は上面図である。第五の実施例では、リングギヤ125として図15で説明した従来のリングギヤ325とほぼ同じ形状とし、アーム部131の形状を変更することによってゴムダンパ370の寿命を延ばすようにした。ゴムダンパ70は図15で説明した従来のものと同一のものである。用いられるインナカバー360も図15で説明した従来のインナカバー360をそのまま用いることができるが、第1〜第4の実施例で示したインナカバー60、60A、90、100を用いるようにしても良い。図10、(B)に示す上面視は、図15(B)で示した従来のリングギヤ325とインナカバー360の組立体と同じである。
図11は図10のリングギヤ125の形状を示す図であり、(A)は縦断面図、(C)は水平断面図、(E)は背面図であり、(B)は(A)のG部の拡大図、(D)は(C)のH部の拡大図、(F)は(E)のI部の拡大図である。リングギヤ125のアーム部131の形状として、(A)のように断面形状で見た際に、(B)に示すように円環部128との接続部付近が、軸方向と平行に形成された平行部131aとなり、平行部131aよりも軸方向の先端側が絞り込まれたテーパー部131bに形成される。ここでは平行部131aの幅Tが、テーパー部131bのいずれの位置のTよりも大きい関係になる。また、テーパー部131bの円環部128と離れた端部が、径方向に平坦な端部131cに形成される。この際、(B)の断面形状のうち、円環部128と平行部131aとの接続部、テーパー部131bと端部131cとの角部をそれぞれ曲率半径rの曲面状になめらかな面で形成した。この際の曲率半径とリングギヤ125との関係が、リングギヤ125の半径をRとすると、R/r=4〜150の範囲になるように構成すると良い。
図11(C)(D)のように水平断面図で見た際の、アーム部131の形状は、円環部128から軸線方向に略長方形である。この際、平行部131aの先端の角部を曲率半径rの曲面状になめらかな面で形成した。この際の曲率半径とリングギヤ125との関係も、R/r=4〜150の範囲になるように構成すると良い。さらに、図11(E)(F)のように背面図で見たら、アーム部131の形状は略長方形である。この際の平行部131aの軸方向に延びる角部の曲率半径rをR/r=4〜150の範囲になるような曲面で構成する。以上のように、アーム部131の形状を軸方向の突出量に応じて周方向に先細りのように形成すると共に、各角部を曲率半径rとなるように構成したので、ゴムダンパ370(図10参照)との接触関係において尖った角部があたることがないので、ゴムダンパ370の寿命を大幅に伸ばすことが可能となる。また、(B)に示すように円環部128と平行部131aの角部129が丸く形成されるので、この箇所とインナカバー360との接触によるインナカバー360に加わる局所的な応力を低減できるので、インパクト工具の動作時の振動を低減することができる上に、インナカバー360の耐久性を向上させることができる。
図12は図2、3で示したリングギヤ25の変形例を示す図であり、(A)は縦断面図、(C)は水平断面図、(E)は背面図であり、(B)は(A)のJ部の拡大図、(D)は(C)のK部の拡大図、(F)は(E)のL部の拡大図である。リングギヤ25Aの形状は、アーム部141の形状を除いて、図2、3で示したリングギヤ25と同型状である。アーム部141は、(B)、(D)に示すように円環部128から軸線方向への突出量に応じて、周方向及び径方向の幅が変わらないように形成される。特に(B)の縦断面図において、アーム部141は平行面141aと端面141bにおいて形成されるが、これらの角部をそれぞれ曲率半径rの曲面状になめらかな面で形成した。この際の曲率半径とリングギヤ25Aとの関係は、リングギヤ25Aの半径をRとすると、R/r=4〜250の範囲になるように構成する。この際のリングギヤ25Aの半径Rの範囲は、20〜50mmである。
図12(D)に示す水平断面においても、アーム部141の先端の角部が曲率半径rとなるように構成し、図12(E)で示す背面図で見ても、アーム部141の略長方形の角部を曲率半径rで構成した。このように各角部を曲率半径rとなるように構成したので、ゴムダンパ70(図5参照)との接触関係において角部によってダンパ71、72を傷つける虞を大幅に低減できるので、ダンパ71、72の耐久性を伸ばすことが可能となる。また、(B)に示すように円環部128と平行面141aの角部139が丸く形成されるので、この箇所とインナカバー360との接触によるインナカバー60に加わる局所的な応力を低減できるので、インパクト工具の動作時の振動を低減することができる上に、インナカバー60の耐久性を向上させることができる。
次に図13及び図14を用いて、ゴムダンパ70の変形例1〜7を説明する。図13は本発明のゴムダンパ70の変形例1〜4を示す図であり、第1〜第4の実施例のゴムダンパ70を置換することができる。図13(A)及び(B)に示すゴムダンパ210は第一の変形例であって、(A)は斜視図であり、(B)は上面図である。第一ダンパ体211及び第二ダンパ体212は、図16で示した従来のゴムダンパ370の第一ダンパ体371及び第二ダンパ体372と同一形状である。(B)の上面視では内周側と外周側をそれぞれ円弧状の側壁面として、ダンパ収容空間67の形状に沿ったものとしている。しかしながら、これらを連結するための連結部213が、従来の連結部373(図16参照)に比べて幅(ダンパ収容空間67内に収容された際の径方向の長さ)が細く形成される。この結果、第一ダンパ体211及び第二ダンパ体212の連結力がきわめて小さくなり、インパクト工具1の使用を開始した後に、第一ダンパ体211と第二ダンパ体212の周方向に向けた独立の動きにより連結部213が切断されてしまう。連結部213の形状は、細い角柱状に形成したが、インパクト工具1の使用を開始した後に分断され、その破片が細かくさらに分離されないような形状であれば、そのほかの形状であっても良い。この変形例1では、第一ダンパ体211と第二ダンパ体212がそれぞれ独立して変形できるので、良好な制震効果を達成できる。
図13(C)及び(D)に示すゴムダンパ220は第二の変形例であって、(C)は斜視図であり、(D)は上面図である。第一ダンパ体221及び第二ダンパ体222は、その輪郭が図5で示したゴムダンパ70の第一ダンパ体71及び第二ダンパ体72とほぼ同一の外縁形状であるが、第一ダンパ体71及び第二ダンパ体72の軸線付近を、軸線方向に貫通する中空状態とし、第一ダンパ体221及び第二ダンパ体222がそれぞれ円筒形とされる。第一ダンパ体221の軸線部分には貫通孔221aが形成され、第二ダンパ体222の軸線部分には貫通孔222aが形成される。第一ダンパ体221及び第二ダンパ体222を連結するための連結部223は、図5で示した連結部73と同一形状とされるので、(D)に示す上面視においては、図5で示したゴムダンパ70と同一形状となる。第二の変形例では、第一ダンパ体221及び第二ダンパ体222を円筒形にて形成したので、貫通孔221a、222aの大きさを調整することによって、減衰特性を広範囲に調整できる。尚、貫通孔221a、222aによる中空部分の形状は、円柱状だけに限られずに、円錐形としたり、四角柱状としたり、その他任意の形状として局所的な減衰特性が異なるように構成しても良い。
図13(E)及び(F)に示すゴムダンパ230は第三の変形例であって、(E)は斜視図であり、(F)は上面図である。第一ダンパ体231及び第二ダンパ体232は、細い連結部233によって連結される点では、第一及び第二の変形例と同じコンセプトであるが、第一ダンパ体231の側面に、鉛直面231aと、上面231cと、鉛直面231a及び上面231cを連結する傾斜面231bを形成した。つまり、第一ダンパ体231は略直方体状の形状のうち、アーム部31(図3参照)に面する側の角部を斜めにカットして、傾斜面231bとした。第二ダンパ体232の形状は、(F)に示す周方向の中央分割面を基準に第一ダンパ体231と面対称に形成される。つまり、第二ダンパ体232の側面に、鉛直面232aと、上面232cと、鉛直面232a及び上面232cを連結する傾斜面232bを形成した。このように鉛直面231a、232aを形成することによって、アーム部31(図3参照)と、第一ダンパ体231又は第二ダンパ体232のいずれか一方の当接時に、初期減衰力を柔らかく、アーム部31の移動量が大きくなるにつれて減衰力が増加するという、アーム部31の移動量に応じて変化する減衰特性を実現できる。
図13(G)及び(H)に示すゴムダンパ240は第四の変形例であって、(G)は斜視図であり、(H)は上面図である。第四の変形例も第三の変形例と同様にアーム部31の移動量が大きくなるにつれて減衰力が増加するという減衰特性を実現したものである。ここでは第一ダンパ体241及び第二ダンパ体242を半円筒状に形成し、これらの円弧面が連結部243を挟むようにして、対向するように配置される。第一ダンパ体241及び第二ダンパ体242は、薄い板状の連結部243によって連結されるが、上面視でH状の形状とされ、板状部分のほぼ周方向の中央の径方向幅が細くなっている細幅部243aが形成される。このように形成することで、アーム部31の移動量が大きくなるにつれて減衰力が増加するという可変減衰特性を実現できる。尚、細幅部243aは、インパクト工具1の使用開始直後に破断されることを狙ったものである。従って、インパクト工具1の製造組み立て時に、細幅部243aが破断されずに、第一ダンパ体241及び第二ダンパ体242をダンパ収容空間67(図3参照)の内部の適切な位置に位置づけられれば、細幅部243aの目的は達成される。
図14は本発明のゴムダンパ70の変形例5〜7を示す図である。図14(A)及び(B)に示すゴムダンパ250は第五の変形例であって、(A)は斜視図であり、(B)は上面図である。第一ダンパ体251及び第二ダンパ体252は、球状であって、これらは薄板状の連結部253によって接続される。連結部253は、その一面側がダンパ収容空間67(図3参照)の底面(図1でモータ4に近い側)に接触するように形成した。つまり、連結部253は、第一ダンパ体251及び第二ダンパ体252の接線を結ぶ線を含む面とした。連結部253の幅(径方向の長さ)は、第一の実施例のゴムダンパ70(図5参照)と同じとし、板厚も同じ程度とする。
図14(C)及び(D)に示すゴムダンパ260は第六の変形例であって、(A)は斜視図であり、(B)は上面図である。ゴムダンパ260は第一ダンパ体261及び第二ダンパ体262が略円錐形であって、円錐部分の先端がアーム部31(図3参照)に対向するように配置される。第一ダンパ体261及び第二ダンパ体262のアーム部31に接する側が円錐部261a、262aとなり、円錐部261a、262aに隣接してアーム部31から離れる側が円柱部261b、262bとなる。第一ダンパ体261及び第二ダンパ体262の外周の1カ所同士は薄板状の連結部263によって接続される。
図14(E)及び(F)に示すゴムダンパ270は第七の変形例であって、(A)は斜視図であり、(B)は上面図である。この変形例は、図5で示した第一の実施例のゴムダンパ70のうち、連結部73を設けない形状である。本明細書で説明するそれぞれの実施例では、ゴムダンパをダンパ収容空間67(図3参照)に配置して、その間にアーム部31を正しく位置づけるようにするために連結部を設けるようにした。しかしながら、製造組み立て時に連結部なしで容易に製造可能であるならば、連結部の形成を省くようにしても良い。ゴムダンパ270では、共通形状のダンパ体271を2つ用いるようにした。ダンパ体271、272は円柱形状であるが、ころ移動方向(ここではリングギヤ25の周方向)の両側の角部の断面が直角ではなくて、小さい曲率半径Rを有するような形状とした。この変形例7でも、2つのダンパ体271の動作は、第一の実施例の第一ダンパ体71と第二ダンパ体72と同じになり、それぞれが独立して変形でき、良好な制震効果を達成できる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。上述の実施例では、インパクト工具1に用いられる減速機構20のリングギヤとインナカバーとの制震機構として、円柱形のダンパ71、72や、接続部による分断可能なダンパを用いた構成を説明したが、本発明が適用される動力工具はインパクト工具1だけに限られずに、モータ等の動力源による回転力を遊星歯車を用いた減速機構にて減速させる任意の動力工具に適用することができる。
1 インパクト工具 2 本体ハウジング
2a (本体ハウジングの)胴体部 2b (本体ハウジングの)ハンドル部
2c (本体ハウジングの)バッテリ取付部 3 ギヤケース
4 モータ 4a ロータ 4b ステータコア 4c コイル
4d 回転軸 5a 保護カバー 5b 保護リング
6 トリガスイッチ 6a トリガレバー 7 正逆切替レバー
8a、8b、9a、9b 軸受 10 バッテリ 10a リリースボタン
11 モータ基板 12 磁気検出手段 13 冷却ファン
14 制御回路部 15 発光手段 16 スイッチホルダ
17 空気吸入口 18 空気排出口 19a〜19h ネジボス
20 減速機構 21 サンギヤ 22 プラネタリーギヤ
23 シャフト 25、25A リングギヤ 26 円筒部
27 フランジ部 28 円環部 29 開口 30 内歯車
31 アーム部 31a 取付部 32 隙間 37 ワッシャ
38a、38b 切り欠き部 40 打撃機構 41 スピンドル
42 スピンドルカム溝 43 ハンマ 43a、43b 打撃爪
44 ハンマカム溝 45 ハンマスプリング 46 スチールボール
47 遊星キャリア部 50 アンビル 51a、51b 羽根部
52 装着穴 55 先端工具保持部 56 スリーブ
57 スチールボール 58 圧縮バネ 60、60A インナカバー
61 第一円筒部 62 連結部(径方向面) 62a 当接面
62b 段差面 62c 円弧面 62d、62e 水平面(平面)
63 第二円筒部 64 連結部(軸受保持面) 65 第三円筒部
65a 開口 66 凸部 67、67A ダンパ収容空間
68 円筒溝 69 アーム部 70 ゴムダンパ
71 ダンパ(第一ダンパ体) 71a、71b R部
72 ダンパ(第二ダンパ体) 72a、72b R部 73 連結部
80 円筒スリーブ 81a、81b 窪み部 85 補強部材
86a、86c 平面 86b 円筒面 87 鋳込み空間
90 インナカバー 100 インナカバー 125 リングギヤ
128 円環部 129 角部 131 アーム部 131a 平行部
131b テーパー部 131c 端部 139 角部
141 アーム部 141a 平行面 141b 端面
210、220、230、240、250、260、270 ゴムダンパ
211、221、231、241、251、261、271 第一ダンパ体
212、222、232、242、252、262、272 第二ダンパ体
213、223、233、243、253、263 連結部
221a、222a 貫通孔 231a、232a 鉛直面
231b、232b 傾斜面 231c、232c 上面
243a 細幅部 325 リングギヤ 328 円環部
330 内歯車 331 アーム部 360 インナカバー
367 ダンパ収容空間 370 ゴムダンパ
371 ダンパ(第一ダンパ体) 372 ダンパ(第二ダンパ体)
373 連結部 374 外周側側壁 375 内周側側壁
A1 (モータ、スピンドル、アンビルの)回転軸線

Claims (9)

  1. 回転軸を有するモータと、
    前記モータの回転力を減速して出力する減速機構と、
    前記モータ及び前記減速機構を収容するハウジングと、を有し、
    前記減速機構は、前記モータの回転力が伝達されるプラネタリーギヤと、
    前記プラネタリーギヤと噛み合うリングギヤと、を有し、
    前記ハウジングは、前記リングギヤの外周面を覆うリングギヤ支持部材を収容し、
    前記リングギヤに設けられた突起と、
    前記リングギヤ支持部材に設けられ前記突起が収容される穴部と、
    前記突起と前記穴部の壁面との間に設けられ円柱形状の衝撃緩衝部材を有することを特徴とする動力工具。
  2. 前記衝撃緩衝部材の軸方向が、前記リングギヤの径方向となることを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  3. 前記穴部の前記回転軸側の内側に平面部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の動力工具。
  4. 前記穴部の前記回転軸側の内周面の少なくとも一部に、金属製補強部材を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の動力工具。
  5. 前記リングギヤ支持部材の前記穴部の内周側に、円環状又は円筒形の金属製補強部材を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の動力工具。
  6. 前記リングギヤ支持部材は合成樹脂の成型品であり、金属製補強部材は成形時に鋳込まれることを特徴とする請求項4又は5に記載の動力工具。
  7. 前記穴部には、前記衝撃緩衝部材が前記突起を挟むようにして2つ配置され、2つの前記衝撃緩衝部材は連結されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の動力工具。
  8. 前記衝撃緩衝部材はゴム製であり、前記円柱形状の外周面接線方向に、薄板状の連結部を形成することによって2つの前記衝撃緩衝部材を連結させたことを特徴とする請求項7に記載の動力工具。
  9. 前記リングギヤ支持部材は、前記回転軸を軸支する第一の軸受と、前記プラネタリーギヤの公転を保持するプラネトリーキャリアの回転を軸支する第二の軸受を収容する収容部を有することを特徴とする請求項7又は8に記載の動力工具。

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