JP2021035406A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

【課題】本開示は、フィルタに捕捉された塵屑を粉砕することにより、使用者の掃除の手間を軽減させる洗濯機を提供する。【解決手段】本開示におけるドラム式洗濯機は、洗濯機筐体４１内に弾性支持した水槽４２と、水槽４２内に回転自在に設けられた回転ドラム４３と、水槽４２内に給水する給水手段である給水弁５７と、回転ドラム４３を回転駆動するモータ４５と、水槽４２内の水を排出する排水経路５５と、排水経路５５の途中に設けられ、水を吸引し、排水する排水ポンプ６３と、排水経路５５に設けられ、異物を捕捉するフィルタ６５と、洗い、濯ぎ、脱水などの各行程を逐次制御する制御装置８１と、を備える。制御装置８１は、排水ポンプ６３による排水動作において、排水ポンプ６３を間欠的に駆動させる。これにより、フィルタ６５に捕捉された糸屑７８等の塊は、排水ポンプ６３の間欠に伴って発生した水流により粉砕され、排水経路５５を通って排出される。【選択図】図１

Description

本開示は、洗濯機に関する。

特許文献１は、排水フィルタにより糸屑等を捕捉する洗濯機を開示する。

特許文献１における洗濯機は、本体内に弾性支持した水槽と、水槽内に回転自在に設けられた収容槽と、水槽に給水する給水手段と、洗濯槽を回転駆動するモータと、水槽内の水を排出する排水経路と、排水経路の途中に設けられ、水を吸引し、排水する排水ポンプと、排水経路に設けられ、異物を捕捉する排水フィルタが配設されたフィルタケースと、フィルタケースを経由する循環経路に設けられ、洗濯水を循環させる循環ポンプと、を備える。排水フィルタは、循環ポンプの駆動により循環経路を循環する洗濯水を濾過し、洗濯水に含まれる糸屑等を捕捉する。

特開２０１６−１４６９８４号公報

前記従来の洗濯機は、排水フィルタに糸屑等が詰まり、排水不良が引き起こされる虞があった。また、排水フィルタの詰まりを予防するために、使用者が排水フィルタを頻繁に手入れする必要があった。

本開示は、フィルタに捕捉された塵屑を粉砕することにより、使用者の掃除の手間を軽減させる洗濯機を提供する。

本開示における洗濯機は、本体内に弾性支持した水受け槽と、前記水受け槽内に回転自在に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽又は水受け槽に給水する給水手段と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、前記水受け槽内の水を排出する排水経路と、前記排水経路の途中に設けられ、水を吸引し、排水する排水ポンプと、前記排水経路に設けられ、異物を捕捉するフィルタと、洗い、濯ぎ、脱水などの各行程を逐次制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記排水ポンプによる排水動作において、前記排水ポンプを間欠的に駆動させる。

本開示における洗濯機は、フィルタに捕捉された塵屑を粉砕することにより、使用者の掃除の手間を軽減させる。

実施の形態１におけるドラム式洗濯機の分解斜視図 同ドラム式洗濯機の縦断面図 （ａ）同ドラム式洗濯機の乾燥経路の乾燥フィルタに糸屑が堆積した状態の概略図、（ｂ）同ドラム式洗濯機の乾燥経路の乾燥フィルタに堆積した糸屑を洗い流した状態の概略図 （ａ）同ドラム式洗濯機のフィルタ回りの要部斜視図、（ｂ）同フィルタ回りでフィルタを取り外した要部斜視図 （ａ）同ドラム式洗濯機のフィルタ内の循環時の水の流れを示す模式図、（ｂ）同ドラム式洗濯機のフィルタ内の排水時の水の流れを示す模式図 同ドラム式洗濯機の動作フローチャート

以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。なお、添付図面及び以下の説明によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
以下、図１〜図４を用いて、実施の形態１を説明する。

（洗濯機の構成）
図１は、実施の形態１におけるドラム式洗濯機の分解斜視図、図２は、同ドラム式洗濯機の縦断面、図３（ａ）は、同ドラム式洗濯機の乾燥経路の乾燥フィルタに糸屑が堆積した状態の概略図、（ｂ）は、同ドラム式洗濯機の乾燥経路の乾燥フィルタに堆積した糸屑を洗い流した状態の概略図である。

図１および図２において、洗濯機筐体４１の内部には、水槽ユニット４９が設けられている。水槽ユニット４９は、水槽４２と、回転ドラム４３と、モータ４５とを備えている。

水槽４２は、洗濯機筐体４１の内部に揺動自在に配設されており、水槽４２内には、回転ドラム４３が回転自在に配設されている。回転ドラム４３は、有底円筒形状に形成されており、正面側が衣類出入口５３として開口している。

回転ドラム４３の回転中心部分には、水平方向に延在する回転軸（回転中心軸）４４が設けられており、回転軸４４には、水槽４２の背面側近傍に配置されたモータ４５が、ベルト４６を介して連結されている。このモータ４５により回転ドラム４３が正転方向または逆転方向に回転駆動される。

回転ドラム４３の内壁面には、洗濯物を撹拌するための数個の突起板４７が設けられている。また、回転ドラム４３の外周壁には、回転ドラム４３の内外に水を通過させるために通水孔４８が多数設けられている。

水槽４２は、洗濯機筐体４１の下部に取り付けられた複数の防振ダンパー５１により防振支持されており、洗濯機筐体４１の上部と水槽４２との間には、複数のばね体（図示せず）により、揺動自在に防振支持されている。

洗濯機筐体４１には、回転ドラム４３の衣類出入口５３と対向する位置に筐体開口部５０が形成されている。蓋体５２は、筐体開口部を開閉自在に覆うように設けられている。蓋体５２を開くことにより、衣類出入口５３を通じて回転ドラム４３内に洗濯物を出し入れすることができる。

洗濯機筐体４１内の上部には、制御装置８１が設けられている。制御装置８１は、マイクロコンピュータなどで構成されている。制御装置８１は、モード設定や制御プログラムに従って、モータ４５、給水手段である給水弁５７、排水ポンプ６３、及び循環ポンプ６７などを制御して、洗い行程、濯ぎ行程、脱水行程を含む洗濯行程、及び、衣類を乾燥する乾燥行程を逐次制御する。

洗濯機筐体４１の内部には、洗濯水（例えば、水道水）を水槽４２内に供給する給水経路５４と、水槽４２内の洗濯水を洗濯機筐体４１の外部に排出する排水経路５５と、水槽４２内の洗濯水を循環させる水循環経路５６とが設けられている。

給水経路５４は、給水ホース６０と、洗剤収納部６１と、注水ホース６２とで構成されている。

給水ホース６０には、給水弁５７が接続されている。

洗剤収納部６１は、洗剤や柔軟仕上げ剤を収容する引き出し部（図示せず）を外部から引き出し可能に収納する。給水弁５７を開くことにより、洗濯水が給水ホース６０に流入する。給水ホース６０に流入した洗濯水は、洗剤収納部６１と注水ホース６２とを通過し、水槽４２内に供給される。

排水経路５５は、排水管６４と、フィルタ外郭８２、排水ポンプ６３と、排水ホース６６により構成されている。

排水管６４は、水槽４２の底部に設けられた排水口９５と、フィルタ外郭８２に設けられた流入口８２ａとを接続している。フィルタ外郭８２の内部には、フィルタ６５が収納されている。フィルタ６５およびフィルタ外郭８２の内部の詳細については後述する。

排水ポンプ６３は、フィルタ外郭８２と排水ホース６６との間に配置されている。排水ホース６６は、フィルタ外郭８２に設けられた流出口８２ｂに接続されており、洗濯機筐体４１の内部から洗濯機筐体４１の外部上方まで延設されている。排水ポンプ６３が駆動することによって、水槽４２内の洗濯水が、排水管６４、フィルタ外郭８２、排水ポンプ６３、及び排水ホース６６を順に通過して外部に排水される。

水循環経路５６は、排水管６４と、フィルタ外郭８２と、流入側経路６８と、循環ポンプ６７と、吐出側経路６９と、噴出口８０により構成されている。

流入側経路６８は、フィルタ外郭８２と循環ポンプ６７とを接続する経路である。吐出側経路６９は、循環ポンプ６７と噴出口８０とを接続する経路である。噴出口８０は、吐出側経路６９を通る洗濯水を回転ドラム４３内に吐出するように水槽４２の前部に設けられている。循環ポンプ６７が駆動することにより、水槽４２内の洗濯水は、排水管６４、流入口８２ａ、フィルタ外郭８２、後述するフィルタ部６５ａ、流入側経路６８、循環ポンプ６７、吐出側経路６９、及び噴出口８０を順に通過し、循環水として回転ドラム４３内に吐出される。このように洗濯水を循環させることにより、洗剤を速やかに溶解させることができるため、ドラム式洗濯機の洗いや濯ぎの能力が向上する。

噴出口８０は、回転ドラム４３の円周方向に並んで複数設けられており、それぞれの噴出口８０は、回転ドラム４３内の衣類に向けて循環水を噴出する。

水槽４２の底部後方の側壁には、エアートラップ（図示せず）が形成されている。エアートラップは、空気管７５に接続されている。空気管７５は、洗濯機筐体４１内の上部に設けられた水位検知手段７６に接続されており、水位検知手段７６は、例えば、圧力センサなどで構成されている。水位検知手段７６は、水槽４２内部の洗濯水の水圧、すなわち、対応するエアートラップ内の圧力に基づいて、水槽４２内の洗濯水の水位を検知する。

図１に示すように、本ドラム式洗濯機には、乾燥機能が搭載されており、乾燥用ヒータ７０で温められた空気が、送風ファン７１によってダクト７２を通して水槽４２から回転
ドラム４３内に送り込まれ、回転ドラム４３が低速で左右回転しながら、水槽４２後方から水分を含んだ空気を吸引しその空気の水分を除湿した後、再び乾燥用ヒータで温めて送風ファンで水槽４２から回転ドラム４３内に送り込むように循環させることにより、衣類を乾燥させるようになっている。温風循環経路７３上には、乾燥で出た糸屑７８を捕集するための乾燥フィルタ７４、及び、乾燥フィルタに堆積した糸屑７８を洗い流すためのシャワー機能７７が設けられている。シャワー機能は、後述のように、濯ぎ行程における給水の際に実行され、以前の乾燥運転において乾燥フィルタに堆積した糸屑（図３（ａ））を洗い流す（図３（ｂ））。従って、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、使用者が乾燥フィルタを手入れしなくてよい。

（フィルタ周囲の構成）
図４（ａ）は、実施の形態１におけるドラム式洗濯機のフィルタ回りの要部斜視図、（ｂ）は、同フィルタ回りでフィルタを取り外した要部斜視図、図５（ａ）は、同ドラム式洗濯機のフィルタ内の循環時の水の流れを示す模式図、（ｂ）は、同ドラム式洗濯機のフィルタ内の排水時の水の流れを示す模式図である。図４（ａ）、（ｂ）、図５は、接続のホースを省略している。

フィルタ６５は、主に、フィルタ部６５ａ、衝突部６５ｂ、支持部６５ｃ、把持部６５ｄとで構成されている。フィルタ６５は、排水ポンプ６３及び循環ポンプ６７に、異物が吸引されることを抑制する。

把持部６５ｄは、ドラム式洗濯機の正面側となるように設けられている。把持部６５ｄは、使用者が把持部６５ｄを把持しつつ、フィルタ６５をフィルタ外郭８２に取り付け及び取外しを行うために設けられている。

支持部６５ｃは、把持部６５ｄから延伸するように形成され、フィルタ部６５ａ及び衝突部６５ｂを支持する。

フィルタ部６５ａは、流入側経路６８よりも排水ポンプ６３に近い位置に設けられ、フィルタ外郭８２内を塞ぐように略円盤上に形成されている。フィルタ部６５ａは、網目状に形成されており、水循環経路５６を循環する洗濯水に含まれている糸屑７８等を捕捉する。

衝突部６５ｂは、フィルタ部６５ａよりも排水ポンプ６３に近い位置に設けられ、略円盤状に形成されている。衝突部６５ｂは、糸屑７８よりも大きな異物が排水ポンプ６３に吸引されることを抑制する。また、衝突部６５ｂは、後述するようにフィルタ部６５ａから流れてきた糸屑７８を崩す役割も有する。

以上のように構成したドラム式洗濯機について、以下、その動作及び作用を説明する。

（洗濯運転）
図６は、実施の形態１におけるドラム式洗濯機の動作フローチャートである。

以下、洗濯運転を例に説明する。使用者が、蓋体５２を開いて回転ドラム４３内に洗濯物を投入し、電源スイッチ（図示せず）をオンした後、操作表示部７９に設けた入力設定手段（図示せず）のスタートスイッチ（図示せず）を操作すると、洗濯運転が開始する。

洗濯運転が開始すると、洗い行程が始まる（ステップＳ１）。続いて、給水弁５７が開き、給水する（ステップＳ２）。

所定の水位まで給水されると、回転ドラム４３が左右回転して、洗い撹拌が行われる（ステップＳ３）。洗い攪拌においては循環ポンプ６７が駆動され、水循環経路５６を洗濯水が循環する。図５（ａ）の矢印ａのように洗濯水が流れ、フィルタ部６５ａは、流入口８２ａから流入した洗濯水を濾過し、洗濯水に含まれる糸屑を捕捉する。捕捉された糸屑７８は、フィルタ部６５ａの排水ポンプ６３側に凝集し、塊となって蓄積する。所定時間の洗い撹拌が終わると、濯ぎ行程（ステップＳ４）へ移行する。

濯ぎ行程では、排水、中間脱水、濯ぎ攪拌が行われる。まず、排水ポンプ６３が駆動して、図５（ｂ）の矢印ｂのように洗濯水が流れ、排水動作が行われる（ステップＳ５）。排水ポンプ６３は、ステップＳ５において、所定時間のサイクルで駆動と停止を繰り返す間欠駆動を行なう。

間欠駆動により、図５（ｂ）の矢印ｃのように、フィルタ外郭８２内の長手方向において、排水ポンプ６３の吸引向き及び逆向きに水流が発生する。この水流により、フィルタ部６５ａに蓄積した糸屑７８は、フィルタ部６５ａから外れて水中に浮遊する。フィルタ部６５ａから外れた糸屑７８は、排水ポンプ６３が駆動することにより排水ポンプ６３側に吸引され、衝突部６５ｂに衝突する。衝突の衝撃により細かく崩れた糸屑７８ａは、排水ポンプ６３が駆動するタイミングで水と共に機外へ排出される。

間欠駆動は、例えば、約２秒間の駆動と約１秒間の停止の繰り返しで行われてもよい。これにより、排水が完了するまでの間に、糸屑の塊を細かく崩すために充分な衝突回数が得られる。また、駆動時間を停止時間よりも長くすることで、間欠駆動により排水速度が遅れることを抑制できる。

水位検知手段７６がリセット水位まで水位が下がったことを検知すると（ステップＳ６、Ｙｅｓ）、排水ポンプ６３は間欠駆動を止めて連続駆動を行う（ステップＳ７）。リセット水位とは、回転ドラム４３内の衣類が水に浸からない水位であり、本実施の形態におけるリセット水位は、回転ドラム４３の下端よりも下に設定されている。細かく崩された状態でフィルタ外郭８２内に残留している細かく崩れた糸屑７８ａは、連続駆動においてまとめて排出される。

ステップＳ７において、制御装置８１は、排水が完了したかを判定する飽和判定を行う（図示せず）。飽和判定は、例えば、数秒おきに水位検知手段７６により水位を検知し、検知された水位の変位が所定の値以下となった場合に排水が完了したと判定する。飽和判定において間欠駆動を行うと、間欠駆動に伴って水位が上下に変動する虞がある。排水ポンプ６３を連続駆動させることにより、水位の変位が所定の値以下であるか否かを精度よく判定できるため、飽和判定における誤検知を抑制できる。

排水が完了したと判定されると、脱水起動がスムーズに行われるように布ほぐし攪拌が実行される。

布ほぐし攪拌では、回転ドラム４３が所定時間約５０ｒ／ｍｉｎで左右に回転し、回転ドラム４３内の衣類の偏りを整える（ステップＳ８）。排水ポンプ６３は、布ほぐし攪拌において間欠駆動し、エア噛み現象を抑制する。また、布ほぐし攪拌における間欠駆動においても、フィルタ部６５ａに溜まった糸屑の塊が崩され、機外と排出される。

所定時間の布ほぐし攪拌が終わると、中間脱水が始まる（ステップＳ９）。脱水回転数が１００ｒ／ｍｉｎに到達すると（ステップＳ１０、Ｙｅｓ）、排水ポンプ６３は、連続駆動に変わる。脱水回転数が１００ｒ／ｍｉｎを超えると排水量が急激に増えるため、排水ポンプ６３を連続駆動させることにより効率よく排水を行うことができる。中間脱水は
、脱水回転数が１００ｒ／ｍｉｎを超えた後も、回転数を上昇させながら引き続き行われる（ステップＳ１１）。

中間脱水が終わると、給水が始まる（ステップＳ１２）。この時、以前の乾燥運転において乾燥フィルタに蓄積された糸屑等は、シャワー機能により水槽４２又は排水経路５５まで洗い流される。洗い流された糸屑等は、次の排水ポンプ６３が駆動するタイミング（ステップＳ１５）まで水槽４２内、又は排水経路５５内に残留している。

所定水位に到達すると、濯ぎ攪拌が始まる（ステップＳ１３）。濯ぎ攪拌では、循環ポンプ６７が駆動しながら、回転ドラム４３が左右回転して衣類を攪拌する。所定時間の濯ぎ攪拌が終わると、最終脱水行程（ステップＳ１４）へと移行する。

最終脱水行程では、排水ポンプ６３が駆動して排水（ステップＳ１５）が実施され、排水ポンプ６３は、所定時間のサイクルで駆動と停止を繰り返す間欠駆動を行なう。濯ぎ行程での排水動作と同じように、間欠駆動により、フィルタ部６５ａに溜まった糸屑の塊が崩されて、機外に排出される。乾燥フィルタから洗い流されてきた糸屑等も、同様に機外に排出される。

排水が進み、リセット水位まで水位が下がると（ステップＳ１６）、排水ポンプ６３は、間欠駆動から連続駆動に変わる（ステップＳ１７）。

排水が終わると、布ほぐし攪拌が実行される（ステップＳ１８）。布ほぐし攪拌においては、排水ポンプ６３は間欠駆動し、エア噛み現象を抑止する。所定時間の布ほぐし攪拌が終わると、脱水が始まる（ステップＳ１９）。脱水回転数が約１００ｒ／ｍｉｎになると（ステップＳ２０、Ｙｅｓ）、排水ポンプ６３は、連続駆動に変わる。脱水は、脱水回転数が１００ｒ／ｍｉｎを超えた後も、回転数を上昇させながら引き続き行われる（ステップＳ２１）。所定時間の脱水が終わると、洗濯運転が終了する。

（作用等）
以上のように、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、洗濯機筐体４１内に弾性支持した水槽４２と、水槽４２内に回転自在に設けられた回転ドラム４３と、回転ドラム４３又は水槽４２に給水する給水手段である給水弁５７と、回転ドラム４３を回転駆動するモータ４５と、水槽４２内の水を排出する排水経路５５と、排水経路５５の途中に設けられ、水を吸引し、排水する排水ポンプ６３と、排水経路５５に設けられ、異物を捕捉するフィルタ６５と、洗い、濯ぎ、脱水などの各行程を逐次制御する制御装置８１と、を備える。制御装置８１は、排水ポンプ６３による排水動作において、排水ポンプ６３を間欠的に駆動させる。

これにより、フィルタ６５に捕捉された糸屑等の塊は、排水ポンプ６３の間欠に伴って発生した水流により細かく粉砕され、排水経路５５を通って排出される。そのため、フィルタ６５の詰まりにより引き起こされる排水不良を抑制できるとともに、使用者によるフィルタ６５の掃除の手間を軽減できる。

また、本実施の形態のように、フィルタ６５は、異物を捕捉するフィルタ部６５ａと、フィルタ部６５ａよりも排水ポンプ６３に近い位置に設けられた衝突部６５ｂと、を含んでもよい。

これにより、フィルタ部６５ａに捕捉された糸屑等の塊は、排水ポンプがＯＮにされた際に発生した水流により衝突部６５ｂと衝突し、細かく粉砕される。そのため、フィルタ６５の詰まりにより引き起こされる排水不良を抑制できるとともに、使用者によるフィル
タ６５の掃除の手間を軽減できる。

また、本実施の形態のように、排水経路５５と連通し、水槽４２内の水を循環させる水循環経路５６と、水循環経路５６に設けられ、水を循環させる循環ポンプ６７と、を備え、フィルタ６５は、水循環経路５６と排水経路５５とが重複する位置であるフィルタ外郭８２設けられていてもよい。

これにより、フィルタ６５は、水循環経路５６を通過する循環水に含まれる糸屑を捕捉することができる。そのため、洗い行程及び濯ぎ行程において洗濯水中に含まれる糸屑を取り除き、衣類に糸屑が付着した状態で洗濯運転が終了することを抑制できる。

また、本実施の形態のように、水槽４２内の水位を検知する水位検知手段７６を備え、制御装置８１は、排水ポンプ６３による排水動作において、水位検知手段７６により検知された水位が回転ドラム４３よりも下方であるリセット水位以下の場合、排水ポンプ６３を連続的に駆動させてもよい。

これにより、水槽４２から排水が完了したことを判定する際には、排水ポンプ６３を連続駆動させるため、水位が上下に変動することを抑制できる。そのため、水槽４２から排水が完了したことを判定する際に、誤検知が発生することを抑制できる。

また、本実施の形態のように、制御装置８１は、排水ポンプ６３による排水動作において、リセット水位以下で排水ポンプ６３を連続的に駆動させた後に、回転ドラム４３の回転駆動を開始し、回転ドラム４３の回転数が１００ｒ／ｍｉｎ未満である場合には排水ポンプ６３を間欠駆動させ、回転ドラム４３の回転数が１００ｒ／ｍｉｎ以上の場合には排水ポンプ６３を連続駆動させてもよい。

これにより、洗濯物に含まれる水分を遠心力により脱水する際、低速回転時においてはエア噛みを防ぎ、排水量が急激に増える回転域においては、効率よく排水を行うことができる。

（他の実施の形態）
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態１を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されない。

そこで、以下、他の実施の形態を例示する。

実施の形態１では、洗濯機の一例としてドラム式洗濯機を説明した。洗濯機は、排水ポンプ及びフィルタを備えたものであればよいので、ドラム式洗濯機に限定されない。洗濯機は、縦型洗濯機又は二槽式洗濯機であってもよい。

実施の形態１では、フィルタの一例として、略円盤上のフィルタ部６５ａ及び衝突部６５ｂを含むフィルタ６５を説明した。フィルタは、異物を捕捉するフィルタ部と、フィルタ部よりも排水ポンプに近い位置に設けられた衝突部を含んでいればよい。従って、フィルタ部及び衝突部は、略円盤上に限定されない。また、フィルタ６５は、支持部６５ｃによりフィルタ部６５ａ及び衝突部６５ｂが支持されている構造に限定されず、略箱状等であってもよい。ただし、支持部６５ｃによりフィルタ部６５ａ及び衝突部６５ｂが支持されている構造は、蓄積した糸屑等を取り除きやすいため、清掃性に優れる。

実施の形態１では、洗濯機の一例として、乾燥機能を備えた洗濯機を説明した。洗濯機は、乾燥機能を備えなくてもよい。ただし、乾燥機能を備えた洗濯機は、乾燥運転の際に
糸屑を大量発生させるため、回転ドラム４３内に糸屑が残留しやすい。残留した糸屑は、乾燥運転後の洗濯運転において、循環経路と排水経路とが重複する位置に設けられたフィルタに捕捉されることとなる。従って、乾燥機能を備えた洗濯機において、本開示は好適に利用される。更に、シャワー機能を備えた洗濯機は、乾燥フィルタで補足した糸屑等を排水経路に洗い流すため、水槽又は排水経路において大量の糸屑が残留する虞がある。従って、シャワー機能を備えた洗濯機においても、本開示は好適に利用される。

本開示は、排水ポンプ及びフィルタを備えた洗濯機に適用可能である。具体的には、縦型洗濯機、ドラム式洗濯機、二槽式洗濯機などに、本開示は適用可能である。

４１ 洗濯機筐体
４２ 水槽（水受け槽）
４３ 回転ドラム（洗濯兼脱水槽）
４４ 回転軸
４５ モータ
４６ ベルト
４７ 突起板
４８ 通水孔
４９ 水槽ユニット
５０ 筐体開口部
５１ 防振ダンパー
５２ 蓋体
５３ 衣類出入口
５４ 給水経路
５５ 排水経路
５６ 水循環経路
５７ 給水弁（給水手段）
６０ 給水ホース
６１ 洗剤収納部
６２ 注水ホース
６３ 排水ポンプ
６４ 排水管
６５ フィルタ
６５ａ フィルタ部
６５ｂ 衝突部
６５ｃ 支持部
６５ｄ 把持部
６６ 排水ホース
６７ 循環ポンプ
６８ 流入側経路
６９ 吐出側経路
７０ 乾燥用ヒータ
７１ 送風ファン
７２ ダクト
７３ 温風循環経路
７４ 乾燥フィルタ
７５ 空気管
７６ 水位検知手段
７７ シャワー機能
７８ 糸屑
７８ａ 細かく崩れた糸屑
７９ 操作表示部
８０ 噴出口
８１ 制御装置（制御部）
８２ フィルタ外郭
８２ａ 流入口
８２ｂ 流出口

Claims (5)

1. 本体内に弾性支持した水受け槽と、
   前記水受け槽内に回転自在に設けられた洗濯兼脱水槽と、
   前記洗濯兼脱水槽又は水受け槽に給水する給水手段と、
   前記洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、
   前記水受け槽内の水を排出する排水経路と、
   前記排水経路の途中に設けられ、水を吸引し、排水する排水ポンプと、
   前記排水経路に設けられ、異物を捕捉するフィルタと、
   洗い、濯ぎ、脱水などの各行程を逐次制御する制御部と、を備え、
   前記制御部は、前記排水ポンプによる排水動作において、前記排水ポンプを間欠的に駆動させる、
   洗濯機。
2. 前記フィルタは、異物を捕捉するフィルタ部と、前記フィルタ部よりも前記排水ポンプに近い位置に設けられた衝突部と、を含む、
   請求項１に記載の洗濯機。
3. 前記排水経路と連通し、前記水受け槽内の水を循環させる循環経路と、
   前記循環経路に設けられ、水を循環させる循環ポンプと、を備え、
   前記フィルタは、前記循環経路と前記排水経路とが重複する位置に設けられている、
   請求項１又は請求項２に記載の洗濯機。
4. 前記水受け槽内の水位を検知する水位検知部を備え、
   前記制御部は、前記排水ポンプによる排水動作において、前記水位検知部により検知された水位が前記洗濯兼脱水槽よりも下方である第１の所定水位以下の場合、前記排水ポンプを連続的に駆動させる、
   請求項１〜３のいずれか一項に記載の洗濯機。
5. 前記制御部は、前記排水ポンプによる排水動作において、前記第１の所定水位以下で前記排水ポンプを連続的に駆動させた後に、前記洗濯兼脱水槽の回転駆動を開始し、
   前記洗濯兼脱水槽の回転数が１００ｒ／ｍｉｎ未満である場合には前記排水ポンプを間欠駆動させ、
   前記洗濯兼脱水槽の回転数が１００ｒ／ｍｉｎ以上の場合には前記排水ポンプを連続駆動させる、
   請求項１〜４のいずれか一項に記載の洗濯機。

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