JP2021035153A - アクチュエータ及びアクチュエータの製造方法 - Google Patents

アクチュエータ及びアクチュエータの製造方法 Download PDF

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岡田 誠司
Seiji Okada
誠司 岡田
詳二 只野
Shoji Tadano
詳二 只野
佐藤 治
Osamu Sato
治 佐藤
雅利 戸木田
Masatoshi Tokita
雅利 戸木田
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Abstract

【課題】駆動電圧を抑えつつ作成を容易化する。【解決手段】伸縮性を有する第1の電極21と伸縮性を有する第2の電極22とが、第1の電極と第2の電極との間に挟持されたエラストマー23を介して交互に複数配置された積層体と、当該積層体の積層方向と平行な当該積層体の外周面に設けられている、第1の極性の電圧印加用の第1の外部電極11と、当該第1の外部電極が形成された当該積層体の外周面に対向する外周面に設けられている、当該第1の極性とは異なる第2の極性の電圧印加用の第2の外部電極12と、を備え、当該第1の電極は、一端が当該第1の外部電極に連結され且つ他端が当該第2の外部電極に連結されておらず、第2の電極は、一端が当該第1の外部電極に連結されず且つ他端が当該第2の外部電極に連結されているアクチュエータである。【選択図】図2

Description

本発明は、アクチュエータ及びアクチュエータの製造方法に関する。
近年、電流型及び電界型のソフトアクチュエータの開発が盛んに行われている。ソフトアクチュエータは軽量でありウェアラブルであるため、筋力補助、リハビリ、介護等への応用が検討されている。
例えば、特許文献1には、積層方向にアクチュエータを変位させるために、正の電圧が印加される第1の電極と、負の電圧が印加される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に挟持された誘電エラストマーと、を有し、第1の電極と前記第2の電極とが誘電エラストマーを介して交互に複数配置された積層構造を有することを特徴とするアクチュエータが開示されている。
特開2011−103713号公報
消費電力を抑えるため、駆動電圧を抑えたアクチュエータが求められており、誘電エラストマーを薄くすることにより駆動電圧を低くすることができる。しかしながら、特許文献1のアクチュエータにおいて、誘電エラストマーを例えば数十μmまで薄くすると駆動電圧を低くすることができるが、積層方向に例えば数mm程度積層する場合、誘電エラストマーを百以上積層する必要があり、作成が難しいという問題がある。
更に特許文献1では、第1の電極に正の電圧がかかり第2の電極に正の電圧がかかるように、誘電エラストマー上の第1の電極の一端面に絶縁性のマスク(第1のマスク)を形成し、誘電エラストマー上の第2の電極の一端面(第1のマスクが形成された側と反対の側)に絶縁性のマスク(第2のマスク)を形成するという工程が必要である。更に、第1の電極が形成された誘電エラストマーと第2の電極が形成された誘電エラストマーとを重ね合わせて積層する際に、第1の電極の一端面に形成された第1のマスクと第2の電極の一端面に形成された第2のマスクとが隣接しないように配置するという操作が必要である。
このように、マスク形成の工程が必要であり、且つ上記の特別な操作が必要であり、アクチュエータの作成が複雑であり、作成が難しいという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、駆動電圧を抑えつつ作成を容易化することを可能とするアクチュエータ及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るアクチュエータは、伸縮性を有する第1の電極と伸縮性を有する第2の電極とが、前記第1の電極と前記第2の電極との間に挟持されたエラストマーを介して交互に複数配置された積層体と、前記積層体の積層方向と平行な前記積層体の外周面に設けられている、第1の極性の電圧印加用の第1の外部電極と、前記第1の外部電極が形成された前記積層体の外周面に対向する外周面に設けられている、前記第1の極性とは異なる第2の極性の電圧印加用の第2の外部電極と、を備え、前記第1の電極は、一端が前記第1の外部電極に連結され且つ他端が前記第2の外部電極に連結されておらず、前記第2の電極は、一端が前記第1の外部電極に連結されず且つ他端が前記第2の外部電極に連結されている。
この構成によれば、エラストマーの積層方向の厚みをより薄くすることにより駆動電圧を抑えることができる。その一方、積層体に第1の外部電極及び第2の外部電極を設けることにより、第1の電極及び第2の電極のうち第1の電極だけが第1の外部電極に導通させ、第1の電極及び第2の電極のうち第2の電極だけが第2の外部電極に導通させることができるので、アクチュエータの作成を容易化することができる。従って、駆動電圧を抑えつつ作成を容易化することができる。
本発明の第2の態様に係るアクチュエータは、第1の態様に係るアクチュエータであって、前記積層体の積層方向と平行な縦断面において、前記第1の電極の一端は前記第1の外部電極に略垂直に連結されており且つ前記第1の電極の他端は前記第2の外部電極から離れて配置されており、前記積層体の積層方向と平行な縦断面において、前記第2の電極の一端は前記第1の外部電極から離れて配置されており且つ前記第2の電極の他端は前記第2の外部電極に略垂直に連結されている。
この構成によれば、このような第1の電極の配置と第2の電極の配置が採用されることにより、第1の外部電極を積層体の外周面に設けるだけで第1の電極が第1の外部電極に導通し、第2の外部電極を積層体の別の外周面に設けるだけで第2の電極が第2の外部電極に導通させることができる。このため、アクチュエータの作成を容易化することができる。
本発明の第3の態様に係るアクチュエータは、第2の態様に係るアクチュエータであって、前記積層体の積層方向と平行な縦断面において、前記第1の電極の他端と前記第2の外部電極との間に前記エラストマーが設けられており、且つ前記第2の電極の一端と前記第1の外部電極との間に前記エラストマーが設けられている。
この構成によれば、第1の電極の上にエラストマーを形成し、エラストマーの上に第2の電極を形成することを繰り返すことにより積層体を容易に作成することができる。
本発明の第4の態様に係るアクチュエータは、第1から3のいずれかの態様に係るアクチュエータであって、前記積層体は直方体の形状を有しており、前記積層体の積層方向と平行な外周面であって前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極が配置された面とは異なる面のそれぞれに配置された一対の固定部材を更に備え、前記一対の固定部材は、前記アクチュエータが伸縮しても動かないように固定可能なように構成されている。
この構成によれば、アクチュエータを第1の外部電極及び第2の外部電極に対して垂直な方向にのみ伸張させることができる。
本発明の第5の態様に係るアクチュエータは、第1から4のいずれかの態様に係るアクチュエータであって、前記第1の外部電極、及び前記第2の外部電極は伸縮性を有する。
この構成によれば、第1の外部電極、第2の外部電極も、積層体の圧縮に応じて積層方向に縮むことができる。
本発明の第6の態様に係るアクチュエータは、第1から5のいずれかの態様に係るアクチュエータであって、前記第1の外部電極、及び前記第2の外部電極は伸縮性を有さない。
この構成によれば、積層体が圧縮しても第1の外部電極及び第2の外部電極の形状が変わらないので、第1の外部電極及び第2の外部電極を他の部材に固定することができる。
本発明の第7の態様に係るアクチュエータの製造方法は、伸縮性を有する第1の電極と伸縮性を有する第2の電極とがエラストマーを介して交互に複数配置された積層体を形成する工程と、第1の極性の電圧印加用の第1の外部電極を前記積層体の積層方向と平行な前記積層体の外周面に形成する工程と、前記第1の極性とは異なる第2の極性の電圧印加用の第2の外部電極を前記第1の外部電極が形成された前記積層体の外周面に対向する外周面に形成する工程と、を有し、前記第1の電極は、一端が前記第1の外部電極に連結され且つ他端が前記第2の外部電極に連結されておらず、前記第2の電極は、一端が前記第1の外部電極に連結されず且つ他端が前記第2の外部電極に連結されている。
この構成によれば、エラストマーの積層方向の厚みをより薄くすることにより駆動電圧を抑えることができる。その一方、積層体に第1の外部電極及び第2の外部電極を設けることにより、第1の電極及び第2の電極のうち第1の電極だけが第1の外部電極に導通させ、第1の電極及び第2の電極のうち第2の電極だけが第2の外部電極に導通させることができるので、アクチュエータの作成を容易化することができる。従って、駆動電圧を抑えつつ作成を容易化することができる。
本発明の一態様によれば、エラストマーの積層方向の厚みをより薄くすることにより駆動電圧を抑えることができる。その一方、積層体に第1の外部電極及び第2の外部電極を設けることにより、第1の電極及び第2の電極のうち第1の電極だけが第1の外部電極に導通させ、第1の電極及び第2の電極のうち第2の電極だけが第2の外部電極に導通させることができるので、アクチュエータの作成を容易化することができる。従って、駆動電圧を抑えつつ作成を容易化することができる。
第1の実施形態に係るアクチュエータ1の概略斜視図である。 図1のA−A縦断面図である。 第1の実施形態に係るアクチュエータに電圧を印加した場合における図1のA−A縦断面図である。 第1の実施形態の変形例に係るアクチュエータに電圧を印加した場合における図1のA−A縦断面図である。 第1の実施形態に係るアクチュエータ1の製造方法の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るアクチュエータ1bの概略斜視図である。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
図1は、第1の実施形態に係るアクチュエータ1の概略斜視図である。図1に示すように、アクチュエータ1は、積層体2と、第1の極性の電圧印加用の第1の外部電極11と、第1の極性とは異なる第2の極性の電圧印加用の第2の外部電極12と、固定部材F1、F2とを備える。
図1に示すように、積層体2は、伸縮性を有する第1の電極21と伸縮性を有する第2の電極22とが、第1の電極21と第2の電極22との間に挟持されたエラストマー23を介して交互に複数配置されている。第1の電極21の積層方向の厚みは、1〜500μmが好ましい。第2の電極22の積層方向の厚みは、1〜500μmが好ましい。エラストマー23の積層方向の厚みは、1〜10000μmが好ましい。
第1の電極21の形成材料としては、例えば導電性グリス、コロイド懸濁液、カーボンブラック、金や銀などの金属、イオン的または電子的に導電性を有するポリマーを用いることができる。なお、カーボンブラックや金属を用いるときは、薄膜状に形成したり、ゲルやポリマーと混合したりすることが望ましい。これにより、カーボンブラックや金属を用いる場合でも、第1の電極21はある程度の伸縮性を有するようになる。
第2の電極22の形成材料としては、上述した第1の電極21と同様に、例えば導電性グリス、コロイド懸濁液、カーボンブラック、金属、導電性を有するポリマーを用いることができる。
エラストマー23は、液晶エラストマーであっても、誘電エラストマーであってもよい。液晶エラストマーの場合、液晶エラストマーの厚み(極板間距離)をd、印加電圧をVとすると、電界Eは、E=V/dで表される。このため、液晶エラストマーの厚みdを低減することにより、同等の電界Eを得ようとした場合、印加電圧を低減する(すなわち駆動電圧を抑える)ことができる。
誘電エラストマーの場合、真空の誘電率をε0、エラストマーの比誘電率をε、印加電圧をV、誘電エラストマーの厚み(極板間距離)をdとすると、発生力Pは、P=ε・ε0(V/d)2で表される。このため、誘電エラストマーの厚みdを低減することにより、同等の発生力Pを得ようとした場合、印加電圧を低減する(すなわち駆動電圧を抑える)ことができる。
誘電エラストマーの形成材料としては、絶縁性のポリマーまたはラバーを用いることができる。ポリマーとしては、例えばシリコンエラストマー、アクリルエラストマー、熱可塑性エラストマー、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を含む共重合体、フッ化エラストマー、シリコーン成分及びアクリル成分を含むポリマーを用いることができる。ラバーとしては、例えばシリコーンゴムやアクリルゴム、ウレタンゴムを用いることができる。
図1に示すように、第1の外部電極11は、積層体の積層方向と平行な積層体2の外周面に設けられている。第2の外部電極12は、第1の外部電極11が形成された積層体2の外周面に対向する外周面に設けられている。
図1に示すように、第1の電極21は、一端が第1の外部電極11に連結され且つ他端が第2の外部電極12に連結されていない。一方、その反対に、第2の電極22は、一端が第1の外部電極11に連結されず且つ他端が第2の外部電極12に連結されている。
この構成によれば、第1の外部電極11に第1の極性(例えば正の電圧)が印加されることにより、第1の電極21には第1の極性(例えば正の電圧)がかかり、第2の外部電極12に第2の極性(例えば負の電圧)が印加されることにより、第2の電極22には第2の極性(例えば負の電圧)がかかる。これにより、エラストマー23のうち第1の電極21側は第1の極性(例えば正の電圧)に帯電し、当該エラストマー23のうち第2の電極22側は第2の極性(例えば負の電圧)に帯電するので、クーロン力によりエラストマー23のうち第1の電極21側と当該エラストマー23のうち第2の電極22側とが引きつけ合う。その結果、エラストマー23は弾性変形により積層方向に圧縮し、積層方向と垂直な方向に伸張する。
またエラストマー23の積層方向の厚みをより薄くすることにより駆動電圧を抑えることができる。その一方、積層体2に第1の外部電極及び第2の外部電極を設けることにより、第1の電極21及び第2の電極22のうち第1の電極21だけが第1の外部電極11に導通させ、第1の電極21及び第2の電極22のうち第2の電極22だけが第2の外部電極12に導通させることができるので、アクチュエータ1の作成を容易化することができる。従って、駆動電圧を抑えつつ作成を容易化することができる。
図2は、図1のA−A縦断面図である。図2に示すように、積層体2の積層方向と平行な縦断面において、第1の電極21の一端は第1の外部電極11に略垂直に連結されており且つ第1の電極21の他端は第2の外部電極12から離れて配置されている。一方、積層体2の積層方向と平行な縦断面において、第2の電極22の一端は第1の外部電極11から離れて配置されており且つ第2の電極22の他端は第2の外部電極12に略垂直に連結されている。
これにより、このような第1の電極21の配置と第2の電極22の配置が採用されることにより、第1の外部電極11を積層体2の外周面に設けるだけで第1の電極21が第1の外部電極11に導通し、第2の外部電極12を積層体2の別の外周面に設けるだけで第2の電極22が第2の外部電極12に導通させることができる。このため、アクチュエータ1の作成を容易化することができる。
図2に示すように、積層体2の積層方向と平行な縦断面において、第1の電極21の他端と第2の外部電極12との間にエラストマー23が設けられており、且つ第2の電極22の一端と第1の外部電極11との間にエラストマー23が設けられていることが好ましい。これにより、第1の電極21の上にエラストマー23を形成し、エラストマー23の上に第2の電極22を形成することを繰り返すことにより積層体2を容易に作成することができる。
図3は、第1の実施形態に係るアクチュエータに電圧を印加した場合における図1のA−A縦断面図である。第1の実施形態に係る第1の外部電極11、及び第2の外部電極12は一例として伸縮性を有する。これにより、第1の外部電極11、第2の外部電極12も、積層体2の圧縮に応じて積層方向に縮むことができる。図3に示すように、エラストマーは、積層方向と垂直方向に伸縮することが好ましい。
以上、第1の実施形態に係るアクチュエータ1は、伸縮性を有する第1の電極21と伸縮性を有する第2の電極22とが、第1の電極21と第2の電極22との間に挟持されたエラストマー23を介して交互に複数配置された積層体2を備える。更にアクチュエータ1は、積層体2の積層方向と平行な前記積層体の外周面に設けられている、第1の極性の電圧印加用の第1の外部電極11を備える。更にアクチュエータ1は、第1の外部電極11が形成された積層体の外周面に対向する外周面に設けられている、前記第1の極性とは異なる第2の極性の電圧印加用の第2の外部電極を備える。
第1の電極21は、一端が第1の外部電極11に連結され且つ他端が第2の外部電極12に連結されていない。一方、第2の電極22は、一端が第1の外部電極11に連結されず且つ他端が第2の外部電極12に連結されている。
この構成によれば、第1の外部電極11に第1の極性(例えば正の電圧)が印加されることにより、第1の電極21には第1の極性(例えば正の電圧)がかかり、第2の外部電極12に第2の極性(例えば負の電圧)が印加されることにより、第2の電極22には第2の極性(例えば負の電圧)がかかる。これにより、エラストマー23のうち第1の電極21側は第1の極性(例えば正の電圧)に帯電し、当該エラストマー23のうち第2の電極22側は第2の極性(例えば負の電圧)に帯電するので、クーロン力によりエラストマー23のうち第1の電極21側と当該エラストマー23のうち第2の電極22側とが引きつけ合う。その結果、エラストマー23は弾性変形により積層方向に圧縮し、積層方向と垂直な方向に伸張する。
またエラストマー23の積層方向の厚みをより薄くすることにより駆動電圧を抑えることができる。その一方、積層体2に第1の外部電極及び第2の外部電極を設けることにより、第1の電極21及び第2の電極22のうち第1の電極21だけが第1の外部電極11に導通させ、第1の電極21及び第2の電極22のうち第2の電極22だけが第2の外部電極12に導通させることができるので、アクチュエータ1の作成を容易化することができる。従って、駆動電圧を抑えつつ作成を容易化することができる。
なお、第1の実施形態に係る第1の外部電極11、及び第2の外部電極12は一例として、伸縮性を有するとして説明したが、これに限ったものではない。図4は、第1の実施形態の変形例に係るアクチュエータに電圧を印加した場合における図1のA−A縦断面図である。図4に示すように、第1の外部電極11、及び第2の外部電極12は伸縮性を有さないものでもよい。これにより、積層体2が圧縮しても第1の外部電極11及び第2の外部電極12の形状が変わらないので、第1の外部電極11及び第2の外部電極12を他の部材に固定することができる。
<製造方法>
続いて、図5を用いて、第1の実施形態に係るアクチュエータ1の製造方法について説明する。図5は、第1の実施形態に係るアクチュエータ1の製造方法の一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)まず、一番下になる第1の電極21を形成する。この第1の電極21の形成は、第1の電極21の形成材料(例えば、金や銀などの金属)のペーストであってもよいし、溶射であってもよいし、印刷であってもよい。
(ステップS102)第1の電極21の上にエラストマー23の層を形成する。このエラストマー23の層の形成は、エラストマーを含む溶液を塗布し、塗布後に光または熱によって溶媒をとばしてもよいし、無溶媒状態のエラストマーを塗布してもよい。
(ステップS103)ステップS102で形成されたエラストマー23の層の上に第2の電極22を形成する。この第2の電極22の形成は、第2の電極22の形成材料(例えば、金や銀などの金属)のペーストであってもよいし、溶射であってもよいし、印刷であってもよい。
(ステップS104)ステップS103で形成された第2の電極22の上にエラストマー23の層を形成する。このエラストマー23の層の形成は、エラストマーを含む溶液を塗布し、塗布後に光または熱によって溶媒をとばしてもよいし、無溶媒状態のエラストマーを塗布してもよい。
(ステップS105)ステップS104で形成されたエラストマー23の層の上に第1の電極21を形成する。この第1の電極21の形成は、第1の電極21の形成材料(例えば、金や銀などの金属)のペーストであってもよいし、溶射であってもよいし、印刷であってもよい。
これらのステップS102〜S105を予め定められた設定数だけ繰り返す。
(ステップS106)次に、第1の外部電極11を積層体2の積層方向と平行な前記積層体の外周面に形成し、第2の外部電極12を第1の外部電極11が形成された積層体2の外周面に対向する外周面に形成する。以上により、アクチュエータ1が製造される。
以上、第1の実施形態に係るアクチュエータ1の製造方法は、伸縮性を有する第1の電極21と伸縮性を有する第2の電極22とがエラストマー23を介して交互に複数配置された積層体2を形成する工程と、第1の極性の電圧印加用の第1の外部電極11を積層体2の積層方向と平行な積層体2の外周面に形成する工程と、第1の極性とは異なる第2の極性の電圧印加用の第2の外部電極12を第1の外部電極11が形成された積層体2の外周面に対向する外周面に形成する工程と、を有する。第1の電極21は、一端が第1の外部電極11に連結され且つ他端が第2の外部電極12に連結されていない。一方、第2の電極22は、一端が第1の外部電極11に連結されず且つ他端が第2の外部電極12に連結されている。
この構成によれば、エラストマー23の積層方向の厚みをより薄くすることにより駆動電圧を抑えることができる。その一方、積層体2に第1の外部電極及び第2の外部電極を設けることにより、第1の電極21及び第2の電極22のうち第1の電極21だけが第1の外部電極11に導通させ、第1の電極21及び第2の電極22のうち第2の電極22だけが第2の外部電極12に導通させることができるので、アクチュエータ1の作成を容易化することができる。
なお、アクチュエータ1の製造方法は、図5の製造方法に限ったものではない。第1の電極21の上にエラストマー23の層を形成した第1の積層部品を予め作成し、第2の電極22の上にエラストマー23の層を形成した第2の積層部品を予め作成してもよい。この第1の積層部品と第2の積層部品とを交互に積み重ねていくことにより、積層体2を作成してもよい。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態に係るに係るアクチュエータ1bの概略斜視図である。図1に示すの実施形態に係るに係るアクチュエータ1に比べて、固定部材F1、F2が更に追加された点が異なっている。図6に示すように、積層体2は直方体の形状を有している。一対の固定部材F1、F2は、積層体2の積層方向と平行な外周面であって第1の外部電極11及び第2の外部電極12が配置された面とは異なる面のそれぞれに配置されている。当該一対の固定部材F1、F2は、前記アクチュエータが伸縮しても動かないように固定可能なように構成されている。これにより、アクチュエータ1bを第1の外部電極11及び第2の外部電極12に対して垂直な方向(図6のx方向)にのみ伸張させることができる。
また、第2の実施形態に係るに係るアクチュエータ1bの製造方法は、第1の実施形態に係るアクチュエータ1の製造方法の完了後に、更に、積層体2の積層方向と平行な外周面であって第1の外部電極11及び第2の外部電極12が配置された面とは異なる面のそれぞれに固定部材F1、F2を設ける工程を更に有する。これにより、アクチュエータ1bを第1の外部電極11及び第2の外部電極12に対して垂直な方向(図6のx方向)にのみ伸張させることができる。
第1の実施形態に係るアクチュエータ1及び第2の実施形態に係るに係るアクチュエータ1bは、筋力補助、リハビリ、介護等で用いられるパワードスーツまたはロボットなどに搭載可能である。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1、1b アクチュエータ
11 第1の外部電極
12 第2の外部電極
2 積層体
21 第1の電極
22 第2の電極
23 エラストマー

Claims (7)

  1. 伸縮性を有する第1の電極と伸縮性を有する第2の電極とが、前記第1の電極と前記第2の電極との間に挟持されたエラストマーを介して交互に複数配置された積層体と、
    前記積層体の積層方向と平行な前記積層体の外周面に設けられている、第1の極性の電圧印加用の第1の外部電極と、
    前記第1の外部電極が形成された前記積層体の外周面に対向する外周面に設けられている、前記第1の極性とは異なる第2の極性の電圧印加用の第2の外部電極と、
    を備え、
    前記第1の電極は、一端が前記第1の外部電極に連結され且つ他端が前記第2の外部電極に連結されておらず、
    前記第2の電極は、一端が前記第1の外部電極に連結されず且つ他端が前記第2の外部電極に連結されている
    アクチュエータ。
  2. 前記積層体の積層方向と平行な縦断面において、前記第1の電極の一端は前記第1の外部電極に略垂直に連結されており且つ前記第1の電極の他端は前記第2の外部電極から離れて配置されており、
    前記積層体の積層方向と平行な縦断面において、前記第2の電極の一端は前記第1の外部電極から離れて配置されており且つ前記第2の電極の他端は前記第2の外部電極に略垂直に連結されている
    請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記積層体の積層方向と平行な縦断面において、前記第1の電極の他端と前記第2の外部電極との間に前記エラストマーが設けられており、且つ前記第2の電極の一端と前記第1の外部電極との間に前記エラストマーが設けられている
    請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記積層体は直方体の形状を有しており、
    前記積層体の積層方向と平行な外周面であって前記第1の外部電極及び前記第2の外部電極が配置された面とは異なる面のそれぞれに配置された一対の固定部材を更に備え、
    前記一対の固定部材は、前記アクチュエータが伸縮しても動かないように固定可能なように構成されている
    請求項1から3のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記第1の外部電極、及び前記第2の外部電極は伸縮性を有する
    請求項1から4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記第1の外部電極、及び前記第2の外部電極は伸縮性を有さない
    請求項1から4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  7. 伸縮性を有する第1の電極と伸縮性を有する第2の電極とがエラストマーを介して交互に複数配置された積層体を形成する工程と、
    第1の極性の電圧印加用の第1の外部電極を前記積層体の積層方向と平行な前記積層体の外周面に形成する工程と、
    前記第1の極性とは異なる第2の極性の電圧印加用の第2の外部電極を前記第1の外部電極が形成された前記積層体の外周面に対向する外周面に形成する工程と、
    を有し、
    前記第1の電極は、一端が前記第1の外部電極に連結され且つ他端が前記第2の外部電極に連結されておらず、
    前記第2の電極は、一端が前記第1の外部電極に連結されず且つ他端が前記第2の外部電極に連結されている
    アクチュエータの製造方法。
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