JP2021034869A - 撮像装置および撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置および撮像装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像装置の制御信号の遅延量を短時間で検出可能な撮像装置および撮像装置の制御方法を提案する。【解決手段】撮像装置10は、複数の画素110を有する画素アレイ部11と、選択部18と、AD変換器130を有するAD変換部13と、を備える。複数の画素110は、制御信号に基づき、光電変換を行って画素信号を出力する。選択部18は、画素信号または制御信号の一方を選択する。AD変換器130は、選択部が画素信号を選択した場合に、画素信号に対するAD変換を実行し、選択部が制御信号を選択した場合に制御信号を検出する。【選択図】図1

Description

本開示は、撮像装置および撮像装置の制御方法に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを用いた撮像装置が知られている。このような撮像装置では、受光素子を含む画素がアレイ状に配列され、このアレイ状に配列された画素からの読み出しを行毎に制御して、列毎に画素からの信号を出力する。
アレイ状に配列された画素を制御する制御信号は、配線の寄生抵抗および寄生容量の違いや、電源からの距離によるIRドロップ量の違いのため、信号遅延が発生する。ここで、IRドロップは、電源配線上に生じるIR積(電流Iと抵抗Rとの積)の電圧降下である。
従来、かかる信号遅延を補正する方法として、あらかじめ不揮発性メモリに制御信号の遅延量を記憶しておき、記憶している遅延量に応じて制御信号を遅延させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−10184号公報
しかしながら、上記の従来技術では、フィードバックによって遅延量を決定しているため、遅延量を決定するまでに時間がかかるという問題があった。
そこで、本開示では、短時間で制御信号の遅延を検出可能な撮像装置および撮像装置の制御方法を提案する。
本開示によれば、撮像装置が提供される。撮像装置は、複数の画素と、選択部と、AD変換部と、を備える。複数の画素は、制御信号に基づき、光電変換を行って画素信号を出力する。選択部は、前記画素信号または前記制御信号の一方を選択する。AD変換部は、前記選択部が前記画素信号を選択した場合に、前記画素信号に対するAD変換を実行し、前記選択部が前記制御信号を選択した場合に前記制御信号を検出する。
本開示の第1の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 本開示の第1の実施形態に係る撮像装置のデバイス構成例を示す模式図である。 本開示の第1の実施形態に係る単位画素の回路構成の一例を示す図である。 本開示の実施形態に係るAD変換器の構成例を示す図である。 AD変換器の動作例を説明するための図である。 本開示の第1の実施形態に係る制御部の構成例を示すブロック図である。 本開示の第1の実施形態に係る調整部による制御信号の調整を説明するための図である。 本開示の第1の実施形態に係る調整回路の構成例を示す回路図である。 本開示の第1の実施形態に係る調整処理の流れを示すフローチャートである。 本開示の第2の実施形態に係る調整回路の構成例を示す回路図である。 本開示の第2の実施形態に係る制御部の構成例を示すブロック図である。 本開示の第2の実施形態に係る制御部による制御信号の調整を説明するための図である。 本開示の第2の実施形態に係る微調整処理の流れを示すフローチャートである。 変形例に係る撮像装置の構成例を概略的に示すブロック図である。 撮像装置を備えた撮像システムの概略構成の一例を表した図である。 撮像システムにおける撮像動作の一例を表すフローチャートである。 撮像装置を備えたToFセンサの概略構成例を示すブロック図である。
以下に、本開示の各実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.第1の実施形態
1−1.撮像装置の構成例
1−2.撮像装置のデバイス構成例
1−3.単位画素の回路構成例
1−4.AD変換部の構成例
1−5.制御部の機能構成例
1−6.調整回路の構成例
1−7.調整処理
2.第2の実施形態
2−1.調整回路の構成例
2−2.制御部の機能構成例
2−3.調整処理
3.変形例
4.適用例
4−1.撮像システムへの適用
4−2.測距システムへの適用
(1.第1の実施形態)
[1−1.撮像装置の構成例]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。図1において、撮像装置10は、画素アレイ部11と、垂直走査部12と、AD変換部13と、画素信号線16と、垂直信号線17と、切替部18と、制御部19と、信号処理部20と、を含む。
画素アレイ部11は、それぞれ受光した光に対して光電変換を行う複数の画素110を含む。複数の画素110は、例えばフォトダイオードなどの光電変換部を有する。複数の画素110は、水平方向(行方向)および垂直方向(列方向)に二次元格子状に配列される。なお、以下、画素110の行方向の並びをラインと呼ぶ。
画素アレイ部11に含まれる所定数のラインから画素信号が読み出される。読み出された画素信号に基づき、1フレームの画像(画像データ)が形成される。
また、画素アレイ部11において、各画素110の行ごとに画素信号線16が接続される。画素信号線16の画素アレイ部11と接続されない端部は、垂直走査部12に接続される。また、各画素信号線16は、それぞれ切替部18に接続される。
垂直走査部12は、制御部19の制御に従い、画素110から画素信号を読み出す際の駆動パルス信号などの制御信号を、画素信号線16を介して画素アレイ部11および切替部18へ転送する。垂直走査部12は、制御信号を用いて画素110を駆動させる駆動部である。
画素アレイ部11において、各画素110の列ごとに垂直信号線17が接続される。垂直信号線17の画素アレイ部11と接続されない端部は、切替部18を介してAD変換部13に接続される。画素110から読み出された画素信号は、垂直信号線17を介して切替部18に伝送される。
切替部18は、AD変換部13に入力する信号として、垂直走査部12から出力される制御信号または画素110から読み出される画素信号のいずれか一方を選択する選択部である。切替部18は、画素信号線18ごとに設けられる。
図1に示す例では、切替部18は、スイッチであり、制御部19からの制御に基づいて、制御信号または画素信号をAD変換部13へ出力する。なお、図1に示す切替部18は一例であり、切替部18はスイッチに限定されない。切替部18は、制御信号または画素信号の一方を選択的に出力できればよく、例えばセレクタ等であってもよい。
AD変換部13は、垂直信号線17ごとに設けられたAD変換器130と、参照信号生成部14と、水平走査部15と、を含む。AD変換器130は、切替部18を介して垂直信号線17および画素信号線16に接続される。
AD変換器130は、参照信号に応じて、画素アレイ部11の各列(カラム)に対してAD変換処理を行うカラムAD変換器、および、制御信号の遅延を検出する検出器として機能する。
例えば参照信号生成部14から一定の勾配で値が降下する第1参照信号が入力され、切替部18から画素信号が入力される場合、AD変換器130は、画素信号に対してAD変換処理を施し、ディジタル値を生成する。AD変換器130は、生成したディジタル値を信号処理部20へ出力する。
一方、例えば参照信号生成部14から一定値の第2参照信号が入力され、切替部18から制御信号が入力される場合、AD変換器130は、第2参照信号と制御信号とを比較し、比較結果を制御部19に出力する。なお、AD変換器130の具体例については、図3を用いて後述する。
参照信号生成部14は、制御部19から入力されるADC制御信号に基づき、第1参照信号を生成する。第1参照信号は、各AD変換器130が画素信号をディジタル値に変換するために用いるランプ信号である。第1参照信号は、値(電圧値)が時間に対して一定の傾きで低下する信号、または、値が階段状に低下する信号である。
参照信号生成部14は、制御部19から入力される検出制御信号に基づき、第2参照信号を生成する。第2参照信号は、所定の値(電圧値)の信号である。かかる所定の値は、垂直走査部12から出力される制御信号のレベル(電圧値)に応じた値であり、予め決められているものとする。
参照信号生成部14は、制御部19からの制御に従い、第1参照信号または第2参照信号をAD変換器130に供給する。参照信号生成部14は、例えばDA変換回路などを用いて構成される。
水平走査部15は、制御部19の制御に従い、各AD変換器130を所定の順番で選択する選択走査を行うことで、各AD変換器130が一時的に保持しているディジタル値を信号処理部20へ順次出力させる。水平走査部15は、例えばシフトレジスタやアドレスデコーダなどを用いて構成される。
信号処理部20は、AD変換器130から供給されたディジタル値にノイズ低減を行う相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)処理等を施し、画素データを生成する。信号処理部20は、生成した画素データを撮像装置10の外部へ出力する。
信号処理部20から出力された画素データは、例えば撮像装置10の外部の例えばフレームバッファ(図示省略)に順次記憶される。フレームバッファに1フレーム分の画素データが記憶されると、記憶された画素データが1フレームの画像データとしてフレームバッファから読み出される。
制御部19は、垂直走査部12、AD変換部13、参照信号生成部14および水平走査部15などの駆動制御を行う。制御部19は、垂直走査部12、AD変換部13、参照信号生成部14および水平走査部15の動作の基準となる各種の駆動信号を生成する。
制御部19は、例えば、外部から供給される垂直同期信号または外部トリガ信号と、水平同期信号とに基づき、垂直走査部12が画素信号線16を介して各画素110に供給するための制御信号を生成する。制御部19は、生成した制御信号を垂直走査部12に供給する。
ここで、制御部19が生成した制御信号と、垂直走査部12によって画素110に実際に供給される制御信号(以下、供給制御信号とも言う)との間には遅延が生じる。かかる遅延は、例えば、配線の寄生抵抗および寄生容量の違いや、電源からの距離によるIRドロップ量の違いのために発生するものである。なお、寄生抵抗や寄生容量は温度によっても変化するため、例えば撮像装置10の周辺温度が変化した場合、寄生抵抗や寄生容量の変化に応じて制御信号の遅延量も変化する。そこで、制御部19は、制御信号と供給制御信号との間の遅延を検出し、供給制御信号のタイミングを合わせるために制御信号を調整する。かかる調整は、垂直走査部12の調整回路21にて実行される。
垂直走査部12は、制御部19から供給される制御信号を調整回路21で調整し、画素信号線16に供給する。垂直走査部12は、例えば、調整回路21で調整した制御信号(以下、調整制御信号とも言う)に基づき、画素アレイ部11の選択された画素行の画素信号線16に駆動パルスを含む各種信号を、ライン毎に各画素110に供給し、各画素110から、画素信号を垂直信号線17に出力させる。垂直走査部12は、例えばシフトレジスタやアドレスデコーダなどを用いて構成される。また、調整回路21の詳細については、図6を用いて後述する。
なお、図1では、全てのAD変換器130で画素信号のAD変換および制御信号の検出を行っているが、これに限定されない。例えば、画素信号線16の数が垂直信号線17の数より少ない、すなわち、画素アレイ部11の行数が列数より少ない場合、一部のAD変換器130では制御信号の検出が行われない。この場合、切替部18は、制御信号の検出を行うAD変換器130と、画素信号線16および垂直信号線17と、の間に設けられる。
また、画素信号線16の数が垂直信号線17の数より多い、すなわち、画素アレイ部11の行数が列数より多い場合、画素信号線16の数に合わせてAD変換器130を設けてもよい。あるいは、一部のAD変換器130が2回制御信号の検出を行ってもよい。この場合、切替部18は、複数の画素信号線16および垂直信号線17とAD変換器130とが接続される。切替部18は、画素信号、複数の画素信号線16を介してそれぞれ入力される制御信号のうち、1つを選択してAD変換器130に出力する。
[1−2.撮像装置のデバイス構成例]
続いて、図2を用いて、本開示の第1の実施形態に係る撮像装置10のデバイス構成例について説明する。図2は、本開示の第1の実施形態に係る撮像装置10のデバイス構成例を示す模式図である。
第1の例として、図2の上段に示すように、撮像装置10は、1つの半導体チップ部331内に、画素領域332(例えば、画素アレイ部11に相当)、周辺回路333(例えば、垂直走査部12、切替部18およびAD変換部13に相当)およびロジック回路334(例えば、制御部19および信号処理部20に相当)とを搭載して構成される。
第2の例として、図2中段に示すように、撮像装置10は、第1の半導体チップ部341と第2の半導体チップ部342との積層構造によって構成される。第1の半導体チップ部341には、画素領域332と周辺回路333とが搭載される。第2の半導体チップ部342には、ロジック回路334が搭載される。そして、第1の半導体チップ部341と第2の半導体チップ部342とが相互に電気的に接続されることで、1つの半導体チップとして撮像装置10が構成される。
第3の例として、図2下段に示すように、撮像装置10は、第1の半導体チップ部351と第2の半導体チップ部352との積層構造によって構成される。第1の半導体チップ部351には、画素領域332が搭載される。第2の半導体チップ部352には、周辺回路333とロジック回路334とが搭載される。そして、第1の半導体チップ部351と第2の半導体チップ部352とが相互に電気的に接続されることで、1つの半導体チップとして撮像装置10が構成される。
なお、ここでは、周辺回路333に切替部18が含まれるものとして説明したが、これに限定されない。例えば切替部18を画素領域332に含め、画素アレイ部11と切替部18とを1つの半導体チップに搭載してもよい。この場合、第1の半導体チップ部351に搭載される切替部18と、第2の半導体チップ部352に搭載されるAD変換部13との間を接続するコネクタの数を低減することができる。一方、切替部18を画素領域332に含めず、周辺回路333としてAD変換部13等と同じ第2の半導体チップ部352に搭載することで、画素アレイ部11を搭載する領域を広くすることができる。
[1−3.単位画素の回路構成例]
続いて、図3を参照して、単位画素の回路構成の一例について説明する。図3は、本開示の第1の実施形態に係る単位画素の回路構成の一例を示す図である。図3に示すように、本開示の第1の実施形態に係る画素110(単位画素)は、光電変換素子(例えばフォトダイオード)PDと、4つの画素トランジスタとを含む。4つの画素トランジスタは、例えば、転送トランジスタTr11、リセットトランジスタTr12、増幅トランジスタTr13、及び選択トランジスタTr14である。これらの画素トランジスタは、例えば、nチャネルのMOSトランジスタにより構成され得る。
転送トランジスタTr11は、光電変換素子PDのカソードとフローティングディフュージョン部FDとの間に接続される。光電変換素子PDで光電変換され、ここに蓄積された信号電荷(ここでは、電子)を、ゲートに転送パルスTRGが与えられることによってフローティングディフュージョン部FDに転送する。
リセットトランジスタTr12は、電源VDDにドレインが、フローティングディフュージョン部FDにソースがそれぞれ接続される。そして、光電変換素子PDからフローティングディフュージョン部FDへの信号電荷の転送に先立って、ゲートにリセットパルスRSTが与えられることによってフローティングディフュージョン部FDの電位をリセットする。
増幅トランジスタTr13は、フローティングディフュージョン部FDにゲートが、電源VDDにドレインが、選択トランジスタTr14のドレインにソースがそれぞれ接続される。増幅トランジスタTr13は、リセットトランジスタTr12によってリセットした後のフローティングディフュージョン部FDの電位をリセットレベルとして選択トランジスタTr14に出力する。さらに増幅トランジスタTr13は、転送トランジスタTr11によって信号電荷を転送した後のフローティングディフュージョン部FDの電位を信号レベルとして選択トランジスタTr14に出力する。
選択トランジスタTr14は、例えば、増幅トランジスタTr13のソースにドレインが、垂直信号線17にソースがそれぞれ接続される。そして選択トランジスタTr14のゲートに選択パルスSELが与えられることによってオン状態となり、増幅トランジスタTr13から出力される信号を垂直信号線17に出力する。なお、この選択トランジスタTr14については、電源VDDと増幅トランジスタTr13のドレインとの間に接続した構成を採ることも可能である。
本実施形態に係る撮像装置10を、積層型の撮像装置として構成する場合には、例えば、フォトダイオードPD及び複数のMOSトランジスタ等の素子が、図2の中段(または下段)における第1の半導体チップ部341(351)に形成される。また、転送パルスTRG、リセットパルスRST、選択パルスSEL、電源電圧VDDは、図2の中段(または下段)における第2の半導体チップ部342(352)から供給される。また、選択トランジスタTr14のドレインに接続される垂直信号線17から後段の素子は、ロジック回路334に構成されており、第2の半導体チップ部342(352)に形成される。
[1−4.AD変換部の構成例]
図4は、本開示の実施形態に係るAD変換器130の構成例を示す図である。図4に示す例では、AD変換器130は、電流源131と、DAC132と、コンパレータ133と、カウンタ134と、を含む。DAC132、コンパレータ133およびカウンタ134は、それぞれ電源線Vpから供給される電力により動作する。
まず、AD変換器130がカラムAD変換器として動作する場合について説明する。この場合、切替部18は、画素110から読み出された画素信号を出力する。切替部18から出力された画素信号は、垂直信号線17から電流源131に引き込まれてAD変換器130に供給され、コンパレータ133の一方の入力端に入力される。
DAC132には、参照信号生成部14が生成した第1参照信号が入力される。DAC132は、第1参照信号をアナログ信号に変換して、コンパレータ133の他方の入力端に入力する。
上述したように、第1参照信号は、クロックに伴いレベルが階段状に減少するディジタル信号である。DAC132は、第1参照信号をアナログ信号に変換して、コンパレータ133の他方の入力端に入力する。換言すると、コンパレータ133の他方の入力端には、クロックに応じて電圧値が階段状に変化(下降)する信号が入力される。
コンパレータ133は、一方の入力端に入力された画素信号を保持し、保持した画素信号のレベルと他方の入力端に入力された第1参照信号のレベルとを比較する。コンパレータ133は、第1参照信号のレベルが、保持した画素信号のレベルより大きい場合、High状態の差信号を出力する。一方、コンパレータ133は、第1参照信号のレベルが、保持した画素信号のレベル以下となった場合、出力を反転させてLow状態の差信号を出力する。コンパレータ133から出力された差信号は、カウンタ134に供給される。なお、第1参照信号のレベルは、コンパレータ133の出力が反転された後、所定値にリセットされる。
カウンタ134は、コンパレータ133から出力された差信号に基づき、例えば参照信号生成部14と共通のクロックに従いカウントを行う。具体的には、カウンタ134は、第1参照信号のレベルが電圧降下を開始したことを示す第1開始信号に従って、第1参照信号のレベルが電圧降下を開始した場合に時間(クロック)のカウントを開始する。カウンタ134は、コンパレータ133から入力された差信号に応じて、第1参照信号のレベルが画素信号以下のレベルになった場合に時間のカウントを終了し、カウント値(ディジタル値)を信号処理部20に出力する。なお、第1開始信号は、例えば参照信号生成部14から入力される。あるいは、第1開始信号が制御部19から入力されるようにしてもよい。
続いて、図4および図5を用いてAD変換器130が制御信号の遅延を検出する検出器として動作する場合について説明する。図5は、AD変換器130の動作例を説明するための図である。
AD変換器130が検出器として動作する場合、制御部19は、垂直走査部12から画素信号線16に制御信号が供給されるよう垂直走査部12を制御する。また、切替部18は、制御部19からの制御に従い、画素信号線16とAD変換器130とが接続されるように、AD変換器130の接続先を切り替える。これにより、制御信号が、画素信号線16から電流源131に引き込まれてAD変換器130に供給され、コンパレータ133の一方の入力端に入力される。
ここで、図5を用いて制御信号について説明する。上述したように、制御部19が垂直走査部12に供給する制御信号と、垂直走査部12から画素110に供給される供給制御信号との間には遅延が発生する。例えば図5に示すように、制御部19が時刻tでLow状態からHigh状態に反転する制御信号を垂直走査部12に供給したとする。この場合、実際に垂直走査部12から切替部18を介して画素110およびAD変換器130に供給される供給制御信号は、時刻tから遅延時間(遅延量)D遅れた時刻tでLow状態からHigh状態に反転する。このように、AD変換器130には、制御部19が生成した制御信号より遅延時間D遅れた供給制御信号が入力される。なお、かかる遅延時間Dは、画素信号線16ごとに異なる値となる。
DAC132には、参照信号生成部14が生成した第2参照信号が入力される。図5に示すように、第2参照信号は、一定値の信号である。DAC132は、第2参照信号をアナログ信号に変換して、コンパレータ133の他方の入力端に入力する。
コンパレータ133は、一方の入力端に入力された供給制御信号のレベルと、第2参照信号のレベルとを比較する。コンパレータ133は、供給制御信号のレベルが第2参照信号のレベルより小さい場合、Low状態の差信号を出力する。一方、コンパレータ133は、供給制御信号のレベルが第2参照信号のレベルより大きい場合、High状態の差信号を出力する。換言すると、コンパレータ133は、供給制御信号がHigh状態になった、すなわち供給制御信号がコンパレータ133に入力された時刻tを検出する。コンパレータ133から出力された差信号は、カウンタ134に供給される。例えば、図5では、コンパレータ133は、時刻tでLow状態からHigh状態に反転する差信号を出力する。
カウンタ134は、コンパレータ133から出力された差信号に基づき、例えば参照信号生成部14と共通のクロックに従いカウントを行う。具体的には、カウンタ134は、制御信号がLow状態からHigh状態に反転したことを示す第2開始信号に従って、例えば図5に示す時刻tに時間(クロック)のカウントを開始する。カウンタ134は、コンパレータ133から入力された差信号に応じて、供給制御信号がLow状態からHigh状態に反転した時刻tに時間のカウントを終了し、カウント値(遅延時間D)を制御部19に出力する。なお、第2開始信号は、例えば制御部19から入力される。
このように、本開示の第1の実施形態に係るAD変換器130は、画素信号に対するカラムAD変換処理を行うAD変換器130を用いて、制御信号の遅延時間Dを検出する。これにより、画素110の読み出しを1回行う時間と同じ時間で制御信号の遅延時間Dを検出することができる。このように、本開示の第1の実施形態に係るAD変換器130によれば、短時間で制御信号の遅延時間Dを検出することができる。
なお、上述した制御信号は、転送パルスTRG、リセットパルスRST、選択パルスSELのいずれの信号であってもよい。あるいは、制御信号が、遅延時間Dを検出するために制御部19が生成した信号であってもよい。
また、ここでは、AD変換器130がDAC132を有する構成について示したが、これに限定されない。例えば、参照信号生成部14がDACを有し、第1および第2参照信号をアナログ信号に変換して各AD変換器130に供給するようにしてもよい。この場合、参照信号生成部14が、各AD変換器130に対応するDACをそれぞれ有していてもよく、1つのDACを用いてアナログ信号に変換した第1および第2参照信号を各AD変換器130に供給するようにしてもよい。
[1−5.制御部の機能構成例]
続いて、図6は、本開示の第1の実施形態に係る制御部19の構成例を示すブロック図である。制御部19は、例えば予め組み込まれるプログラムに従い、撮像装置10の制御を行うとともに、制御信号の遅延を検出し、当該制御信号の調整を行う。ここでは、主に、制御部19が制御信号の調整を行う点について説明する。
制御部19は、例えばマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。また、制御部19は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、及び適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
制御部19は、制御信号の遅延を検出し、当該制御信号の調整を行う。具体的には、制御部19は、切替制御部191、参照信号決定部192、検出部193および調整部194として機能する。
切替制御部191は、撮像装置10のモードを、画素データを読み出す読み出しモードと、制御信号を調整する調整モードとに切り替える。切替制御部191は、撮像装置10のモードを読み出しモードに切り替えた場合、AD変換部13に画素信号が入力されるように切替部18を制御する。一方、切替制御部191は、撮像装置10のモードを調整モードに切り替えた場合、AD変換部13に供給制御信号が入力されるように切替部18を制御する。
次に、参照信号決定部192は、撮像装置10のモードに応じて、参照信号生成部14で生成される参照信号を決定する。例えば、撮像装置10が読み出しモードの場合、参照信号決定部192は、第1参照信号が生成されるよう参照信号生成部14を制御する。一方、調整モードの場合、参照信号決定部192は、第2参照信号が生成されるよう参照信号生成部14を制御する。このとき、第2参照信号のレベルを参照信号決定部192が決定し、参照信号生成部14に通知するようにしてもよい。
検出部193は、撮像装置10が調整モードの場合に、AD変換部13から供給される画素信号線16ごとの遅延時間Dに基づき、最大遅延時間(最大遅延量)Dmaxを検出する。例えば、検出部193には、供給制御信号の遅延時間Dが画素アレイ部11の行数分供給される。換言すると、検出部193には、画素アレイ部11の第n番目(n=1〜Nの自然数)の行に対応する供給制御信号の遅延時間Dtnが供給される。検出部193は、供給された遅延時間Dtnを比較し、最大遅延時間Dmaxを検出する。
調整部194は、検出部193が検出した最大遅延時間Dmaxに基づき、制御信号の調整量(遅延調整量)を画素信号線16ごとに決定する決定部である。具体的には、調整部194は、全ての供給制御信号が最大遅延時間Dmaxに合わせて画素110に供給されるように、画素アレイ部11の行ごとに制御信号の調整量を決定する。
以下、画素アレイ部11の第n行の画素110に接続する画素信号線16を第n画素信号線16nとも記載し、第n画素信号線16nに供給する供給制御信号を第n供給制御信号とも記載する。
調整部194は、例えば、式(1)に従い、第n画素信号線16nに供給する制御信号を調整する調整量Dを決定する。
=(Dmax−Dtn)×(遅延クロック周波数)/(ADクロック周波数)・・・(式1)
ここで、Dtnは、検出部193によって検出された調整前の第n供給制御信号の遅延時間であり、遅延クロック周波数は、図8を用いて後述する調整回路21での制御信号の調整に用いるクロック(以下、遅延クロックとも言う)の周波数である。また、ADクロック周波数は、AD変換部13によるAD変換処理または遅延時間検出処理に用いるクロック(以下、ADクロックとも言う)の周波数であり、例えば図4のカウンタ134に入力されるクロックの周波数である。なお、遅延クロック周波数は、ADクロック周波数と同じであっても、ADクロック周波数と異なる周波数であってもよい。遅延クロック周波数をADクロック周波数で割ることで、調整部194は、遅延クロック周波数より細かい分解能で調整量Dを決定することができる。
図7は、本開示の第1の実施形態に係る調整部194による制御信号の調整を説明するための図である。
図7に示すように、制御部19が時刻tでLow状態からHigh状態に反転する制御信号を生成し、垂直走査部12に供給するものとする。また、このとき、例えば、調整部194が、上述した式(1)に従って、第m画素信号線16m(m=1〜N、m≠n)から出力する制御信号の調整量をDに決定し、第n画素信号線16nから出力する制御信号の調整量をDに決定したとする。
このとき、調整部194は、図7に示すように、制御信号をD遅延させた第m制御信号が垂直走査部12から第m画素信号線16mに出力されるよう調整回路21を制御する。これにより、制御信号からDmax遅延した第m供給制御信号が第m画素信号線16mを介して、画素110に供給される。
同様に、調整部194は、制御信号をD遅延させた第n制御信号が垂直走査部12から第n画素信号線16nに出力されるよう調整回路21を制御する。これにより、制御信号からDmax遅延した第n供給制御信号が第n画素信号線16nを介して、画素110に供給される。
このように、調整部194が、最大遅延量Dmaxに応じて、垂直走査部12から各画素信号線16nに出力される制御信号を調整することで、各画素110に供給される供給制御信号の反転タイミングを時刻tmaxに揃えることができる。
なお、ここでは、グローバルシャッタ機能を持つ撮像装置10に本開示の技術を適用する場合について説明したが、グローバルシャッタ機能を持つ撮像装置10への適用は一例に過ぎない。すなわち、画素アレイ部11の各画素110を画素行ごとに順次走査して露光の開始および終了を設定するローリングシャッタ(フォーカルプレーンシャッタ)機能を持つ撮像装置にも適用可能である。
ローリングシャッタ機能を持つ撮像装置では、グローバルシャッタ機能を持つ撮像装置10のように全画素同時の動作(同時性)は要求されないものの、画素行ごとに決められたタイミングで動作する必要がある。この場合、調整部194が、調整制御信号が画素行ごとに予め決められたタイミングでそろうように、タイミング調整を行うようにすればよい。
[1−6.調整回路の構成例]
図8は、本開示の第1の実施形態に係る調整回路21の構成例を示す回路図である。調整回路21は、垂直走査部12に設けられ、制御信号を調整量Dに応じて遅延させる遅延処理部である。
図8に示す調整回路21は、シフトレジスタ211aと、N個のセレクタ212と、を含む。シフトレジスタ211aは、直列に接続された複数段(例えばL段)のDフリップフロップ211を含む。Dフリップフロップ211は、入力された信号を遅延させて出力するものである。
具体的には、遅延クロック信号が「1」のときに、Dフリップフロップ211は、入力された信号と同じ値の信号を出力する。これにより、クロック信号が「0」のときに入力された信号は、遅延クロック信号が立ち上がるまでの間、遅延する。
1段目のDフリップフロップ211には、制御信号が入力される。各段のDフリップフロップ211は、前段から入力された信号を遅延させて、後段のDフリップフロップ211および各セレクタ212に出力する。なお、ここでDフリップフロップ211に入力される遅延クロック信号は、遅延クロック周波数で動作する信号である。
N個のセレクタ212は、それぞれ画素信号線16を駆動する垂直走査部12のドライバ120にそれぞれ接続される。セレクタ212は、調整部194の制御に従い、各段のDフリップフロップ211から出力された調整制御信号のうちの1つを選択してドライバ120に出力する。具体的に、セレクタ212は、調整部194が決定した調整量Dで遅延された調整制御信号を選択する。セレクタ212によって選択された調整制御信号は、ドライバ120を介して画素信号線16に出力される。
[1−7.調整処理]
図9は、本開示の第1の実施形態に係る調整処理の流れを示すフローチャートである。調整処理は、例えば撮像装置10の電源オン時に実行される。また、例えばユーザ等により撮像を行う指示があった時などに実行されてもよい。具体的には、調整処理は、例えばユーザの指示により撮像装置10が撮像を開始する前に行われる。あるいは、周辺温度が所定値以上変化した場合に調整処理が実行されてもよい。なお、かかる周辺温度は、撮像装置10に搭載された温度センサ(図示省略)や、撮像装置10が搭載される撮像システム等の温度センサによって検出されるものとする。
図9に示すように、制御部19は、調整回路21の調整量をゼロに設定する(ステップS101)。続いて、制御部19は、切替部18から供給制御信号が出力されるように、切替部18の出力を切り替える(ステップS102)。また、制御部19は、参照信号生成部14が生成する参照信号を第1参照信号から第2参照信号に切り替える(ステップS103)。
制御部19は、AD変換器130の出力から、各供給制御信号の遅延量Dtnを検出し(ステップS104)、供給制御信号の最大遅延量Dmaxを検出する(ステップS105)。
制御部19は、最大遅延量Dmaxおよび各供給制御信号の遅延量Dtnに基づき、制御信号の調整量Dを決定する(ステップS106)。
以上、本開示の第1の実施形態に係る撮像装置10は、複数の画素110と、選択部(本実施形態の切替部18に相当)と、AD変換部13と、を備える。複数の画素110は、制御信号に基づき、光電変換を行って画素信号を出力する。選択部は、画素信号または制御信号の一方を選択する。AD変換部13は、選択部が画素信号を選択した場合に、画素信号に対するAD変換を実行し、選択部が制御信号を選択した場合に、制御信号を検出する。これにより、撮像装置10は、1フレーム以下の短時間で制御信号の遅延を検出することができる。
(2.第2の実施形態)
本開示の第2の実施形態では、制御信号の粗調整(coarse adjustment)を行い、その後に微調整(fine adjustment)を行う点で第1の実施形態と異なる。なお、本開示の第2の実施形態では、上述した第1の実施形態と同様の構成及び動作については、それらを引用することで、重複する説明を省略する。
第1の実施形態にて説明した調整では、遅延クロック周波数/ADクロック周波数の単位で制御信号の調整が可能であるが、例えば撮像装置10aがToF(Time of Flight)方式の測距装置に適用される場合などは、例えばp(pico)秒単位での調整が求められる場合がある。そこで、本開示の第2の実施形態では、制御信号の粗調整の後に微調整を行うことで、例えばp秒単位で制御信号の調整を可能とするものである。
本開示の第2の実施形態に係る撮像装置の構成は、例えば、第1の実施形態において例示した撮像装置10と同様であってよい。ただし、本実施形態では、制御部19が制御部19aに、調整回路21が調整回路21aに置き換えられる。
[2−1.調整回路の構成例]
図10は、本開示の第2の実施形態に係る調整回路21aの構成例を示す回路図である。調整回路21aは、図6に示す調整回路21と同様の構成を有する粗調整回路210aと、粗調整回路210で粗調整された制御信号(以下、粗調制御信号とも言う)の微調整を行う微調整回路210bと、を含む。粗調整回路210aは、制御信号を後述する粗調整量(第1遅延調整量)Dcn遅延させる第1遅延処理部であり、微調整回路210bは、粗調制御信号を微調整量(第2遅延調整量)Dfn遅延させる第2遅延処理部である。
微調整回路210bは、DLL213と、複数の遅延回路214と、を含む。微調整回路210bは、DLL213を利用してS段の遅延出力を可能にする。DLL213は、位相検知器213aと、チャージポンプ213bと、ループフィルタ213cと、遅延バッファ213dと、を含む。かかる構成により、1段あたりの遅延バッファ213dの遅延量(単位遅延量)がクロック信号の1周期の1/Sとなる。
複数の遅延回路214は、画素信号線16に対応してそれぞれ設けられる。遅延回路214は、セレクタ214aと、レプリカ遅延バッファ214bと、を含む。レプリカ遅延バッファ214bは、DLL213の遅延バッファ213dの遅延量をレプリカすることで、粗調整回路210aから入力される粗調制御信号に対して所定の遅延量を持たせる。セレクタ214aは、第2調整部215が決定した微調整量Dfnに基づいて、P段の遅延出力のうちの1つを選択する。これにより、微調整回路210bから、粗調制御信号を微調整した調整制御信号が出力される。
[2−2.制御部の機能構成例]
図11は、本開示の第2の実施形態に係る制御部19aの構成例を示すブロック図である。制御部19aは、図6に示す制御部19と同様の構成において、調整部194が、第1調整部194aに置き換えられるとともに、第2調整部195が追加された構成を備える。
第1調整部194aは、粗調整として図7等を用いて説明した調整を行う。ただし、調整部194は、図12に示すように、式(1)に従って算出した調整量Dから調整用クロック信号の1クロック分減らした調整量を粗調整量Dcnとして、制御信号の粗調整を行い、第n粗調制御信号を生成するよう粗調整回路210aを制御する。換言すると、第1調整部194aは、粗調整量Dcnを決定する決定部である。なお、図12は、本開示の第2の実施形態に係る制御部19aによる制御信号の調整を説明するための図である。
第2調整部195は、第n粗調制御信号の微調整量Dfnを決定し、第n粗調制御信号を微調整するよう微調整回路210bを制御する。換言すると、第2調整部195は、微調整量Dfnを決定する決定部である。
具体的に、第2調整部195は、微調整回路210bを制御して、第n粗調制御信号を単位遅延量Dminのs倍(s=1〜Sの自然数)のDだけ遅延させ、遅延させた第n調整制御信号を垂直走査部12から出力させる。なお、第2調整部195は、例えばsの値を1からSまで順に変更して第n粗調制御信号を遅延させて垂直走査部12から出力させる。
AD変換器130は、第n調整制御信号を画素110に供給したときの第n供給制御信号における遅延量Dtfsを検出する。なお、ここでは、遅延量Dtfsを、図12に示すように、調整前の制御信号に対する第n供給制御信号の遅延量としている。
第2調整部195は、遅延量Dtfsと最大遅延量Dmaxとを比較し、遅延量Dtfsと最大遅延量Dmaxが等しくなったときの調整量Dを第n粗調制御信号に対する微調整量Dfnに決定する。
[2−3.調整処理]
図13は、本開示の第2の実施形態に係る微調整処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態において、微調整処理は、粗調整処理の後に実行される。粗調整処理は、例えば、図8において例示した調整処理と同様であってよい。ただし、本実施形態では、ステップS106における制御信号の調整量Dが粗調整量Dcnに置き換えられる。
粗調整処理の後、制御部19aは、図13に示すように、微調整量Dをゼロに設定する(ステップS201)。続いて、制御部19aは、微調整量Dを変更する(ステップS202)。例えば、制御部19aは、単位調整量Dminをs倍して微調整量を設定するが、かかるsの値を変更することで微調整量Dを変更する。
次に、制御部19aは、変更した微調整量Dに応じて粗調制御信号を調整し、調整制御信号を生成するよう微調整回路210bを制御する(ステップS203)。制御部19aは、調整制御信号を画素110に供給した供給制御信号の遅延量Dtfsを検出し、遅延量Dtfsが最大遅延量Dmaxと同じか否かを判定する(ステップS204)。
供給制御信号の遅延量Dtfsと最大遅延量Dmaxとが異なる場合(ステップS204;No)、制御部19aは、ステップS202に戻り、微調整量Dsを変更する。一方、遅延量Dtfsと最大遅延量Dmaxとが同じである場合(ステップS204;Yes)、制御部19aは、このときの微調整量Dを粗調制御信号の微調整量Dfnに決定し(ステップS205)、決定した微調整量Dfnで粗調制御信号を調整するよう微調整回路210bを制御する(ステップS206)。
以上、本開示の第2の実施形態に係る撮像装置10は、制御信号の粗調整を行った後に、微調整を行う。微調整は、画素信号線16およびAD変換器130の数にもよるが概ね1フレーム以内で完了する。このように、撮像装置10が微調整を行う場合も、AD変換部13を用いて遅延量を検出することで、撮像装置10は1フレーム以下の短時間で制御信号を調整することができる。
(3.変形例)
以下に、撮像装置10の変形例について説明する。なお、以下では、本開示の第1の実施形態に係る撮像装置10の変形例について説明するが、第2の実施形態についても同様に適用可能である。
図14は、変形例に係る撮像装置10bの構成例を概略的に示すブロック図である。図14において、撮像装置10bは、画素アレイ部11bにおける両端側に第1垂直走査部12Lおよび第2垂直走査部12Rが配置されている。制御部19bは、図14において、左側に配置される第1垂直走査部12Lに供給するための制御信号CSLおよび右側に配置される第2垂直走査部12Rに供給するための制御信号CSRを生成する。
図14の例では、第1垂直走査部12Lから導出される各画素信号線16は、画素アレイ部11bの左側半分の領域に配置される画素110に接続される。また、図14の例では、第2垂直走査部12Rから導出される各画素信号は、画素アレイ部11bの右側半分の領域に配置される画素110に接続される。
第1垂直走査部12Lは、第1調整回路21Lを有し、制御信号CSLの遅延量を調整して、画素信号線16に供給する。第2垂直走査部12Rは、第1調整回路21Rを有し、制御信号CSRの遅延時間を調整して、画素信号線16に供給する。
制御部19bは、制御信号CSL、CSRを生成するとともに、各制御信号CSL、CSRの遅延量を検出し、制御信号CSL、CSRの調整量を決定する。このとき、制御部19bは、例えば画素アレイ部11bの左側を制御する制御信号CSLの遅延量を検出してから、右側を制御する制御信号CSRの検出し、制御信号CSL、CSRの最大遅延量Dmaxを決定する。制御部19bは、最大遅延量Dmaxに応じて各制御信号CSL、CSRの調整量を決定する。なお、制御部19bは、制御信号CSL、CSRの遅延量を同時に検出するようにしてもよい。
(4.適用例)
[4−1.撮像システムへの適用]
図15は、撮像装置10を備えた撮像システム2000の概略構成の一例を表した図である。
撮像システム2000は、例えば、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、スマートフォンやタブレット型端末等の携帯端末装置などの電子機器である。撮像システム2000は、例えば、上記撮像装置10、DSP回路1410、フレームメモリ1420、表示部1430、記憶部1440、操作部1450および電源部1460を備えている。撮像システム2000において、上記撮像装置10、DSP回路1410、フレームメモリ1420、表示部1430、記憶部1440、操作部1450および電源部1460は、バスライン1470を介して相互に接続されている。
上記撮像装置10は、入射光に応じた画像データを出力する。DSP回路1410は、上記撮像装置10から出力される信号(画像データ)を処理する信号処理回路である。フレームメモリ1420は、DSP回路1410により処理された画像データを、フレーム単位で一時的に保持する。表示部1430は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、上記撮像装置10で撮像された動画又は静止画を表示する。記憶部1440は、上記撮像装置10で撮像された動画又は静止画の画像データを、半導体メモリやハードディスク等の記録媒体に記録する。操作部1450は、ユーザによる操作に従い、撮像システム2000が有する各種の機能についての操作指令を発する。電源部1460は、上記撮像装置10、DSP回路1410、フレームメモリ1420、表示部1430、記憶部1440および操作部1450の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
次に、撮像システム2000における撮像手順について説明する。
図16は、撮像システム2000における撮像動作の一例を表すフローチャートである。ユーザは、操作部145を操作することにより撮像開始を指示する(ステップS1010)。すると、操作部145は、撮像指令を撮像装置10に送信する(ステップS1020)。撮像装置10は、撮像指令を受けると、所定の撮像方式での撮像を実行する(ステップS1030)。
撮像装置10は、撮像により得られた画像データをDSP回路1410に出力する。ここで、画像データとは、フローティングディフュージョンFDに一時的に保持された電荷に基づいて生成された画素信号の全画素分のデータである。DSP回路1410は、撮像装置10から入力された画像データに基づいて所定の信号処理(例えばノイズ低減処理など)を行う(ステップS1040)。DSP回路1410は、所定の信号処理がなされた画像データをフレームメモリ1420に保持させ、フレームメモリ1420は、画像データを記憶部1440に記憶させる(ステップS1050)。このようにして、撮像システム2000における撮像が行われる。
本適用例では、上記撮像装置10が撮像システム2000に適用される。これにより、撮像装置10は、例えばステップS1020で撮像指令を受けると、上記調整処理を実行してステップS1030の撮像を実行する。これにより、本適用例では、撮像動作前の短時間の調整でシャッタタイミング等の撮像動作を各画素で揃えることができる撮像システム2000を提供することができる。
[4−2.測距システムへの適用]
続いて、図17を用いて、上記撮像装置10を備えた測距システムとして、間接ToF(Time of Flight)方式を利用した測距センサ(以下、ToFセンサとも言う)について説明する。図17は、撮像装置10を備えたToFセンサの概略構成例を示すブロック図である。
図17に示すように、ToFセンサ1000は、制御部1100と、発光部1300と、受光部1400と、演算部1500と、外部インタフェース(I/F)1900とを備える。
制御部1100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの情報処理装置で構成され、ToFセンサ1000の各部を制御する。
外部I/F1900は、例えば、無線LAN(Local Area Network)や有線LANの他、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay(登録商標)、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)、LVDS(Low voltage differential signaling)等の任意の規格に準拠した通信ネットワークを介して外部のホスト8000と通信を確立するための通信アダプタであってよい。
ここで、ホスト8000は、例えば、ToFセンサ1000が自動車等に実装される場合には、自動車等に搭載されているECU(Engine Control Unit)などであってよい。また、ToFセンサ1000が家庭内ペットロボットなどの自律移動ロボットやロボット掃除機や無人航空機や追従運搬ロボットなどの自律移動体に搭載されている場合には、ホスト8000は、その自律移動体を制御する制御装置等であってよい。さらに、ToFセンサ1000が携帯電話機やスマートフォンやタブレット端末などの電子機器に搭載されている場合には、ホスト8000は、これらの電子機器に組み込まれたCPUや、これらの電子機器にネットワークを介して接続されたサーバ(クラウドサーバ等を含む)等であってよい。
発光部1300は、例えば、1つ又は複数の半導体レーザダイオードを光源として備えており、所定時間幅のパルス状のレーザ光(以下、照射光という)L1を所定周期(発光周期ともいう)で出射する。発光部1300は、少なくとも、受光部1400の画角以上の角度範囲に向けて照射光L1を出射する。また、発光部1300は、例えば、100MHz(メガヘルツ)の周期で、数ns(ナノ秒)〜5nsの時間幅の照射光L1を出射する。発光部1300から出射した照射光L1は、例えば、測距範囲内に物体9000が存在する場合には、この物体9000で反射して、反射光L2として、受光部1400に入射する。
受光部1400は、例えば、上記撮像装置10であり、2次元格子状に配列した複数の画素110を備え、発光部1300の発光後に各画素で検出された信号強度(以下、画素信号ともいう)を出力する。
演算部1500は、受光部1400から出力された画素信号に基づいて、受光部1400の画角内のデプス画像を生成する。その際、演算部1500は、生成したデプス画像に対し、ノイズ除去等の所定の処理を実行してもよい。演算部1500で生成されたデプス画像は、例えば、外部I/F1900を介してホスト8000等に出力され得る。
本適用例では、上記撮像装置10がToFセンサ1000に適用される。これにより、本適用例では、信号強度検出前の短時間の調整でシャッタタイミング等の動作を各画素で揃えることができる。なお、ここでは、ToFセンサ1000が間接ToF方式を採用する測距システムであるとしたが、例えば直接ToF方式を採用する測距システムであってもよい。
以上、実施形態およびその変形例、適用例を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、異なる実施形態および変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本明細書に記載された各実施形態における効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
制御信号に基づき、光電変換を行って画素信号を出力する複数の画素と、
前記画素信号または前記制御信号の一方を選択する選択部と、
前記選択部が前記画素信号を選択した場合に、前記画素信号に対するAD変換を実行し、前記選択部が前記制御信号を選択した場合に前記制御信号を検出するAD変換部と、
を備える撮像装置。
(2)
前記AD変換部が前記制御信号を検出したタイミングに応じて、前記制御信号の遅延調整量を決定する決定部と、
前記遅延調整量に応じて前記制御信号を遅延させる遅延処理部と、
をさらに備える(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記AD変換部は、
一定の勾配で値が降下する第1参照信号または一定値の第2参照信号のいずれか一方を生成する参照信号生成部と、
前記第1参照信号と前記画素信号との比較または前記第2参照信号と前記制御信号との比較を行うコンパレータと、
を備える(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記AD変換部は、複数の前記制御信号の遅延量を検出し、
前記決定部は、複数の遅延量のうち最大遅延量に応じて、複数の前記制御信号それぞれの遅延調整量を決定する
(1)〜(3)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(5)
前記AD変換部は、前記画素信号に対するAD変換に用いるカウンタを有し、当該カウンタを用いて前記制御信号の遅延量をカウントする(1)〜(4)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(6)
クロック信号に基づいて決定された第1遅延調整量に応じて前記制御信号を遅延させた第1遅延制御信号を生成する第1遅延処理部と、
前記クロック信号の周期を逓倍した逓倍周期に基づいて決定された第2遅延調整量に応じて前記第1遅延制御信号を遅延させた第2遅延制御信号を生成する第2遅延処理部と、
をさらに備える(1)〜(5)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(7)
前記決定部は、前記第2遅延調整量を変化させた場合の前記第2遅延制御信号と前記制御信号との遅延量に基づき、前記第2遅延調整量を決定する(6)に記載の撮像装置。
(8)
複数の前記画素のうち、第1領域の第1画素に対して前記制御信号を出力する第1駆動部と、
複数の前記画素のうち、前記第1領域とは異なる第2領域の第2画素に対して前記制御信号を出力する第2駆動部と、
をさらに備え、
前記決定部は、前記第1駆動部が出力する前記制御信号および前記第2駆動部が出力する前記制御信号の前記最大遅延量に基づき、前記遅延調整量を決定する
(1)〜(7)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(9)
前記AD変換部は、前記撮像装置の周辺温度が所定値以上変化した場合に、前記制御信号を検出する請求項(1)〜(8)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(10)
前記AD変換部は、前記撮像装置による撮像開始前に前記制御信号を検出する(1)〜(9)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(11)
光電変換を行って画素信号を出力する複数の画素を制御する制御信号であって、前記画素信号のAD変換を実行するAD変換部を用いて前記制御信号を検出し、
前記制御信号の検出タイミングに基づき、決定部が前記制御信号の遅延調整量を決定する
撮像装置の制御方法。
10 撮像装置
11 画素アレイ部
110 画素
12 垂直走査部
13 AD変換部
14 参照信号生成部
16 画素信号線
17 垂直信号線
18 切替部
19 制御部
21 調整回路
130 AD変換器
133 コンパレータ
134 カウンタ
191 切替制御部
192 参照信号決定部
193 検出部
194 調整部

Claims (11)

  1. 制御信号に基づき、光電変換を行って画素信号を出力する複数の画素と、
    前記画素信号または前記制御信号の一方を選択する選択部と、
    前記選択部が前記画素信号を選択した場合に、前記画素信号に対するAD変換を実行し、前記選択部が前記制御信号を選択した場合に前記制御信号を検出するAD変換部と、
    を備える撮像装置。
  2. 前記AD変換部が前記制御信号を検出したタイミングに応じて、前記制御信号の遅延調整量を決定する決定部と、
    前記遅延調整量に応じて前記制御信号を遅延させる遅延処理部と、
    をさらに備える請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記AD変換部は、
    一定の勾配で値が降下する第1参照信号または一定値の第2参照信号のいずれか一方を生成する参照信号生成部と、
    前記第1参照信号と前記画素信号との比較または前記第2参照信号と前記制御信号との比較を行うコンパレータと、
    を備える請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記AD変換部は、複数の前記制御信号の遅延量を検出し、
    前記決定部は、複数の遅延量のうち最大遅延量に応じて、複数の前記制御信号それぞれの遅延調整量を決定する
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記AD変換部は、前記画素信号に対するAD変換に用いるカウンタを有し、当該カウンタを用いて前記制御信号の遅延量をカウントする請求項4に記載の撮像装置。
  6. クロック信号に基づいて決定された第1遅延調整量に応じて前記制御信号を遅延させた第1遅延制御信号を生成する第1遅延処理部と、
    前記クロック信号の周期を逓倍した逓倍周期に基づいて決定された第2遅延調整量に応じて前記第1遅延制御信号を遅延させた第2遅延制御信号を生成する第2遅延処理部と、
    をさらに備える請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記決定部は、前記第2遅延調整量を変化させた場合の前記第2遅延制御信号と前記制御信号との遅延量に基づき、前記第2遅延調整量を決定する請求項6に記載の撮像装置。
  8. 複数の前記画素のうち、第1領域の第1画素に対して前記制御信号を出力する第1駆動部と、
    複数の前記画素のうち、前記第1領域とは異なる第2領域の第2画素に対して前記制御信号を出力する第2駆動部と、
    をさらに備え、
    前記決定部は、前記第1駆動部が出力する前記制御信号および前記第2駆動部が出力する前記制御信号の前記最大遅延量に基づき、前記遅延調整量を決定する
    請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記AD変換部は、前記撮像装置の周辺温度が所定値以上変化した場合に、前記制御信号を検出する請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記AD変換部は、前記撮像装置による撮像開始前に前記制御信号を検出する請求項9に記載の撮像装置。
  11. 光電変換を行って画素信号を出力する複数の画素を制御する制御信号であって、前記画素信号のAD変換を実行するAD変換部を用いて前記制御信号を検出し、
    前記制御信号の検出タイミングに基づき、決定部が前記制御信号の遅延調整量を決定する
    撮像装置の制御方法。
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