JP2021034680A - レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法 - Google Patents

レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021034680A
JP2021034680A JP2019156554A JP2019156554A JP2021034680A JP 2021034680 A JP2021034680 A JP 2021034680A JP 2019156554 A JP2019156554 A JP 2019156554A JP 2019156554 A JP2019156554 A JP 2019156554A JP 2021034680 A JP2021034680 A JP 2021034680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
laser beam
slicing
laser
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019156554A
Other languages
English (en)
Inventor
剛志 納谷
Takeshi Naya
剛志 納谷
順一 池野
Junichi Ikeno
順一 池野
山田 洋平
Yohei Yamada
洋平 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd
Saitama University NUC
Original Assignee
Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd
Saitama University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd, Saitama University NUC filed Critical Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd
Priority to JP2019156554A priority Critical patent/JP2021034680A/ja
Publication of JP2021034680A publication Critical patent/JP2021034680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】材料歩留りが向上し、基板の分断面の品質に優れたレーザースライシング方法及びそれに適したレーザースライシング装置及びスライシング方法を提供する。【解決手段】単結晶化合物半導体のスライシング方法は、原材料の水平面に対してオフ角(α)からなる結晶面のオフ角(α)の形成方向に沿って且つ、所定の焦点深さに整合させつつ、レーザー光線を進行照射し、オフ角(α)面に沿ってヘキ開亀裂を生成させる。さらに、このヘキ開亀裂が繋がるように外力あるいは再度レーザー光線を照射することで、基板を所定の厚さに分断する。【選択図】図1

Description

本発明は、結晶系の化合物半導体のレーザー光線を用いたスライシング方法及びその装置に関する。
SiC(炭化ケイ素)は、バンドギャップが3.26eVとシリコンに比べて約3倍広く、またシリコンに対して熱伝導率は約3倍、絶縁破壊電圧は約10倍という特性を有するため、パワー半導体素子として優れている。
SiCの結晶系には、立方晶,六方晶,菱面体晶が知られているが、半導体素子として使用されているものは、4H−SiC,6H−SiC等の六方晶及び15R−SiCの菱面体晶である。
また、六方晶系であるGaN(窒化ガリウム)等の化合物半導体等も新たな半導体素子として開発されている。
しかし、これらの化合物半導体は難削材であり、インゴットから各種サイズのウェハを製造するのが難しい技術的課題がある。
シリコンウェハの場合には、現在ワイヤソーを用いて切削によりインゴットからウェハをスライシング加工する方法が主流であるが、SiC,GaN等の難削材の場合には次のような問題がある。
SiCウェハのインゴット長さは、現在20〜30mm程度が限界で有るが、マルチワイヤソーによるスライシング加工ではワイヤー径の切断ロス、加工ひずみによるソリや加工変質層からくるカーフロスがウェハ1枚当たり300〜500μm発生し、厚さ750μmのウェハを1つのインゴットからは28枚程度しか得られない。
一方、レーザーによるスライシングではカーフロスが100μm程度で抑えられる。
例えば特許文献1には、SiCに対して透過性を有する波長のレーザー光線を用いてウェハを生成する方法を開示する。
特許文献1の公報によれば、図3及び図4の説明として六方晶のSiC単結晶インゴットに対して、次のようにレーザー光線を照射する方法が記載されている。
六方晶単結晶SiCには、<0001>方向のc軸に直交するc面({0001}面)を有し、このc面は数度のオフ角(α)からなる。
同公報には、オフ角(α)が4°の場合を例にとり、そのオフ角(α)が形成される方向をAとすると、レーザー光線はこれとは直交するX方向に焦光点を移動しながら照射するものとなっている。
このような照射方法では、同公報図4に示すように焦光点の移動方向とは直交する方向にヘキ開クラックが発生してしまうことになる。
これでは、分断後の基板面が粗く、仕上げに工数がかかるのみならず、次にインゴットに照射する際には、その焦点深さを調整するためにインゴットの表面を平面研削しなければならない問題もある。
特開2018−37432号公報
本発明は、材料歩留りが向上し、基板の分断面の品質に優れたレーザースライシング方法及びそれに適したレーザースライシング装置の提供を目的とする。
本発明に係るスライシング方法は、単結晶化合物半導体のスライシング方法であって、原材料の水平面に対してオフ角(α)からなる結晶面の前記オフ角(α)の形成方向に沿って且つ、所定の焦点深さに整合させつつ、レーザー光線を進行照射することを特徴とする。
ここでスライシングとは、例えばインゴット等の原材料から所定の厚さ及び大きさのウェハを分断し製造する方法をいい、従来のワイヤソーによる切断の替わりにレーザー光線を用いて分断することで、ウェハとなる基板をインゴットから分断する方法である。
レーザー光線には、単結晶化合物半導体を透過する波長域があり、そのような波長のレーザー光線を用いてインゴット等の原材料の表面に向けて照射するとともに、所定の深さに焦点を絞ることで、レーザー光線の照射熱で分断となる亀裂起点を生成することができる。
単結晶のSiC,GaN等は、SiとCとが1対1,GaとNとが1対1の割合の結晶構造を有している。
例えばSiCにあっては、インゴットの製造過程にて起因して、Si面に2〜8°程度のオフ角(α)を有する。
本発明は、レーザー光線の照射にて、このSi面に沿って分断させるのが分断しやすく、分断面の粗さが小さいことに着目したものである。
SiCには、立方晶,六方晶,菱面体晶が存在し、Si面に着目すると立方晶では45°の方位面、六方晶では60°方位面にもヘキ開亀裂面を有する。
そこで、本発明に係るスライシング方法は、単結晶化合物半導体はSiCであり、オフ角(α)のSi面のオフ角の形成方向又は、前記Si面に対して45°又は60°のヘキ開方向に沿って且つ、所定の焦点深さに整合させつつ、レーザー光線を進行照射するものであってもよい。
上記のようなスライシング方法に適した本発明に係るスライシング装置は、レーザー光線の焦点位置とワークとの相対的なX軸,Y軸及びZ軸方向の制御手段又は/及び旋回制御手段と、単結晶化合物半導体のオフ角(α)の形成方向の検出手段と、前記オフ角(α)の形成方向又は所定の方位面に沿って前記レーザー光線を進行させる進行方向制御手段と、前記レーザー光線照射後の基板の剥離手段とを備えたことを特徴とする。
インゴット等の原材料の表面が平面研削されていて、終端Si面にオフ角(α)を有する。
そこで、本発明に係るスライシング方法は、レーザー光線を照射する焦点をオフ角(α)を有するSi面を検知しながら、原材料の表面から所定の深さになるように制御する必要がある。
また、レーザー光線をオフ角(α)の形成方向に沿って進行制御させる必要がある。
そこで、本発明に係るレーザースライシング装置にあっては、オフ角(α)の形成方向を検出手段にて検出し、分断する分断面に合せて、レーザー光線の焦点位置をX軸,Y軸,Z軸方向に少なくとも三次元制御可能にしたものである。
また、SiCのSiの方位面を考慮して、45°又は60°の方向にレーザー光線の焦点を進行制御してもよい。
さらには、ワークを旋回制御しながらレーザー光線を照射してもよい。
本発明に係るスライシング方法は、結晶面のオフ角(α)形成方向にレーザー光線を進行照射することで、オフ角(α)面に沿ってヘキ開亀裂を生成させることができるので、その後にこのヘキ開亀裂が繋がるように外力あるいは再度、レーザー光線を照射することで、所定の厚さのウェハに分断することができる。
これにより、特許文献1よりも分断面の粗さが小さくなり、材料歩留り率が向上し、基板の分断面の品質も向上する。
レーザー光線の照射によりヘキ開亀裂基点を生成する方法を模式的に示す。 分断面の生成方法を模式的に示す。 60°の方位に照射する例を示す。 分断面の写真例を示す。 亀裂断面の写真例を示す。 レーザー光線を60°に走査させた例を示す。
以下図に基づいて、本発明に係るスライシング方法の実施例を説明する。
六方晶SiCインゴットには、オフ角(α)の形成方向を示すために、オリエンテーションフラットが設けられているので、それらの情報を参考にしてレーザースライシング装置にインゴットを装着する。
レーザー光線は、その照射手段と光線の絞り制御手段を有する。
インゴットを所定の厚さに分断するために、焦点のX軸,Y軸及びZ軸方向の少なくとも三次元方向の制御手段を有する。
図1には、オフ角(α)からなる六方晶の結晶面(Si面)を円として模式的に表現した。
レーザー光線の焦点1が分断するウェハ(基板)の厚さに合せて、インゴットの表面からの深さが制御されている。
レーザー光線は、所定間隔毎にドット照射しながら矢印の方向に進行させる。
インゴットの縦断面を図2に模式的に示す。
レーザー光線の焦点1を中心にオフ角(α)面に沿って、複数のヘキ開亀裂1aが生成される。
この隣り同士のヘキ開亀裂1aが繋がるように外力を加えるか、レーザー光線を再照射することで、図2に示すように分断部4が生成され、全体として分断面が形成されることで、所定の厚さの基板がスライシングされる。
このようにして、分断された基板の表面の写真を図4に示し、ヘキ開亀裂が生成された断面写真を図5に示す。
分断面の粗さが小さく、分断品質が良好であった。
本発明に係るスライシング方向は、図3に示すように結晶の方位角に合せて、レーザー光線を進行させてもよい。
図6に60°の方向にレーザ走査させた例を示す。
この場合にも分断面の品質が良好であった。
1 焦点
1a ヘキ開亀裂
2 オフ角(α)
3 Si面
4 分断面
5 方位角

Claims (3)

  1. 単結晶化合物半導体のスライシング方法であって、
    原材料の水平面に対してオフ角(α)からなる結晶面の前記オフ角(α)の形成方向に沿って且つ、所定の焦点深さに整合させつつ、レーザー光線を進行照射することを特徴とするスライシング方法。
  2. 前記単結晶化合物半導体はSiCであり、オフ角(α)のSi面のオフ角の形成方向又は、前記Si面に対して45°又は60°のヘキ開方向に沿って且つ、所定の焦点深さに整合させつつ、レーザー光線を進行照射することを特徴とする請求項1記載のスライシング方法。
  3. レーザー光線の焦点位置とワークとの相対的なX軸,Y軸及びZ軸方向の制御手段又は/及び旋回制御手段と、
    単結晶化合物半導体のオフ角(α)の形成方向の検出手段と、
    前記オフ角(α)の形成方向又は所定の方位面に沿って前記レーザー光線を進行させる進行方向制御手段と、
    前記レーザー光線照射後の基板の剥離手段とを備えたことを特徴とする単結晶化合物半導体のレーザースライシング装置。
JP2019156554A 2019-08-29 2019-08-29 レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法 Pending JP2021034680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019156554A JP2021034680A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019156554A JP2021034680A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021034680A true JP2021034680A (ja) 2021-03-01

Family

ID=74677821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019156554A Pending JP2021034680A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021034680A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009054088A1 (ja) * 2007-10-23 2009-04-30 Panasonic Corporation 半導体発光素子およびそれを用いた半導体発光装置とその製造方法
JP2017189870A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 株式会社ディスコ ウエーハ生成方法及び実第2のオリエンテーションフラット検出方法
JP2018037432A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 株式会社ディスコ ウエーハ生成方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009054088A1 (ja) * 2007-10-23 2009-04-30 Panasonic Corporation 半導体発光素子およびそれを用いた半導体発光装置とその製造方法
JP2017189870A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 株式会社ディスコ ウエーハ生成方法及び実第2のオリエンテーションフラット検出方法
JP2018037432A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 株式会社ディスコ ウエーハ生成方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
山田 洋平: ""SiCのレーザスライシング加工における剥離面性状"", 精密工学会学術講演会講演論文集, vol. 2017, JPN6023013092, 2017, pages 369 - 370, ISSN: 0005033468 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7315677B2 (ja) 結晶材料を切り分けるためのレーザ・アシスト法
JP7320130B2 (ja) 緩和された正の湾曲を有する炭化ケイ素ウェーハを処理するための方法
US10870176B2 (en) SiC wafer producing method
JP7312833B2 (ja) 結晶材料を切り分けるためのレーザ・アシスト法
TWI683737B (zh) 晶圓的生成方法
CN106057737B (zh) 薄板的分离方法
WO2013176089A1 (ja) 加工対象物切断方法、加工対象物、及び、半導体素子
TWI524960B (zh) 基板及基板加工方法
TW200522178A (en) Wafer processing method
TWI692017B (zh) 單晶基板之加工方法
JP6497358B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
US20170103921A1 (en) Processing method of optical device wafer
JP2009266892A (ja) 化合物半導体結晶基材の製造方法
JP2016207908A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置
TWI693633B (zh) 單晶基板之加工方法
JP2023512525A (ja) 炭化ケイ素結晶材料の転位分布
US20200230748A1 (en) Method for manufacturing peeled substrate
JP2021034680A (ja) レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法
KR100558436B1 (ko) 질화갈륨 단결정 기판의 제조방법
JP5127669B2 (ja) 半導体ウェハ
JP7210292B2 (ja) ウエーハの生成方法
CN114207777A (zh) 晶体高效的sic装置晶片生产
US20110265940A1 (en) Method for producing a multiplicity of semiconductor wafers by processing a single crystal
US20240018690A1 (en) Method and apparatus for processing a single crystal blank
JP2011159827A (ja) 透明基板の改質領域形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20190912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231016