JP2021034346A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の方向において均一な照度分布を維持しつつ十分な照度を実現することができる照明装置を提供する。【解決手段】本発明に係る照明装置100は、y方向に延在しており、発光部1から出射する光を反射する第1の反射面12と、y方向に非平行な第2の反射面22とを備え、第2の反射面22は、y方向に平行なxy断面においては第1の拡散度で光を反射し、y方向に垂直なxz断面においては第1の拡散度よりも低い第2の拡散度で光を反射することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、照明装置に関する。
従来、線順次方式を用いた読取装置などに用いられる照明装置においては、高い照度且つ所定の方向に均一な照度分布で物体を照明することが求められている。
特許文献1は、所定の方向に延在する光源を該所定の方向に垂直な断面内において楕円形状を有するミラーの一方の焦点上に配置すると共に、他方の焦点近傍に物体が位置するようにすることで、物体に均一なライン状の光を照明する照明装置を開示している。
特開2012−60313号公報
特許文献1に開示されている照明装置では、物体に均一なライン状の光を照明することはできるが、従来求められている照度については十分とはいえない。
そこで本発明は、所定の方向において均一な照度分布を維持しつつ十分な照度を実現することができる照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、第1の方向に延在しており、発光部から出射する光を反射する第1の反射面と、第1の方向に非平行な第2の反射面とを備え、第2の反射面は、第1の方向に平行な第1の断面においては第1の拡散度で光を反射し、第1の方向に垂直な第2の断面においては第1の拡散度よりも低い第2の拡散度で光を反射することを特徴とする。
本発明によれば、所定の方向において均一な照度分布を維持しつつ十分な照度を実現することができる照明装置を提供することができる。
第一実施形態に係る照明装置を備えた画像読取装置の断面図、模式図及び斜視図。 第一実施形態に係る照明装置が備える第2の反射部材の断面図。 第一実施形態に係る照明装置によるy方向及びz方向に沿った照度分布を示した図。 第一実施形態に係る照明装置において比の値F/Wを変化させた際のy方向に沿った照度分布を示した図。 第二実施形態に係る照明装置のxy断面で切ってz方向から見た要部模式図。 第二実施形態に係る照明装置が備える第2の反射部材の反射面の一部拡大平面図。 第二実施形態に係る照明装置によるy方向及びz方向に沿った照度分布を示した図。 第三実施形態に係る照明装置を備えた画像読取装置の模式的要部断面図。 第三実施形態に係る照明装置の一部拡大模式的要部断面図及び用いられる光源の要部模式的断面図。 第三実施形態に係る照明装置の要部模式図及び用いられる第2の反射部材の断面図。 第三実施形態に係る照明装置によるy方向及びz方向に沿った照度分布を示した図。 第四実施形態に係る照明装置のxy断面で切ってz方向から見た要部模式図。 第四実施形態に係る照明装置によるy方向及びz方向に沿った照度分布を示した図。 第一乃至第四実施形態のいずれかに係る照明装置を備えた撮像システムの要部模式的斜視図。 本実施形態に係る撮像システムが備える光学系の模式的断面図。
以下、本実施形態に係る照明装置について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
[第一実施形態]
図1(a)は、第一実施形態に係る照明装置100を備えた画像読取装置50の模式的要部xz断面図を示している。また、図1(b)及び(c)はそれぞれ、第一実施形態に係る照明装置100のxy断面で切ってz方向から見た要部模式図、及び斜視図を示している。
ここで、第一実施形態に係る照明装置100では、第1の反射部材11の基準楕円Eの長軸方向をx軸、発光部2の長手方向をy軸、x軸及びy軸に垂直である基準楕円Eの短軸方向をz軸としている。
図1(c)に示されているように、y方向(第1の方向)に延在する光源1が、一方の第2の反射部材21の開口部を貫通する保持部材35によって保持されている。
そして、図1(a)乃至(c)からわかるように、光源1の略線状の発光部2から出射した照明光の一部は、第1の反射部材11の反射面12(第1の反射面)によって反射される。
また、発光部2から出射した照明光の別の一部は、第3の反射部材31の反射面32(第3の反射面)によって反射された後、第1の反射部材11の反射面12によって反射される。
そして、第1の反射部材11によって反射された照明光の一部は、ベルトコンベア3上に載置されている被検査物4に照射される。
また、図1(b)及び(c)に示されているように、第1の反射部材11の両側には、第2の反射部材21が設けられている。換言すると、第1の反射部材11に非平行な二つの第2の反射部材21の反射面22が、光源1を挟んで互いに対向するように設けられている。なお、ここでいう第1の反射部材11と第2の反射部材21とが互いに非平行とは、z方向の各位置におけるそれぞれのxy断面(第1の断面)との交線が互いに非平行である場合のことをいう。
そして、光源1の略線状の発光部2から出射した照明光の一部は、第2の反射部材21の反射面22(第2の反射面)によって反射され、被検査物4に照射される。
なお、説明の便宜上、第2の反射部材21の反射面22の垂線をy’軸、y’軸及びz軸に垂直な軸をx’軸とする。このとき、y軸とy’軸(またはx軸とx’軸)とが互いに成す角度をθと定義する。
ここで第2の反射部材21の反射面22の垂線とは、反射面22のうち以下に示すような凸部を除いたベース面、または以下に示すような凹部の頂点同士を結んだ包絡面に対する垂線のことをいう。
そして、被検査物4によって拡散された拡散光の一部は、読取部5内の不図示のイメージセンサに入射し、画像を取得することができる。
本実施形態に係る照明装置100は、光源1、第1の反射部材11、第2の反射部材21及び第3の反射部材31を備えている。
光源1は、例えばガラス管によって封止された発光部2を有するハロゲン電球である。しかしながら、これに限らず、同形状のLED電球等でも構わない。
第1の反射部材11の反射面12は、図1(a)に示されているように、xz断面(第2の断面)において基準楕円Eに沿った曲線形状(楕円形状)又は折線形状を有している。
そして、xz断面内において、基準楕円Eの一方の焦点を、光源1の発光部2の位置と略一致させており、他方の焦点を、ベルトコンベア3上に配置された被検査物4の表面(被照明面)の中心位置と略一致させている。
これにより、光源1の発光部2と被検査物4との間の距離Fは、基準楕円Eの二つの焦点間の距離と略一致することになる。
また、図1(b)及び(c)に示されているように、本実施形態に係る照明装置100は、第1の反射部材11及び第2の反射部材21によって被検査物4に向けて反射された光が通過する開口部を有しており、開口部のy軸に沿った幅をWと定義する。
換言すると、二つの第2の反射部材21の反射面22の、第1の反射部材11の反射面12から遠い側の端部間のy方向に沿った距離をWと定義する。
図2は、本実施形態に係る照明装置100が備える第2の反射部材21のx’y’断面図を示している。
図2に示されているように、第2の反射部材21の反射面22は、z方向(第2の方向)に延在する凸部23が凹部を挟んで間隔を空けてx’方向(第3の方向)に配列されて形成されている微細異方性形状を有している。
この形状により、第2の反射部材21の反射面22(x’z平面)に対して一方向から入射した光は、z軸方向の変位に対してはどの位置においても反射面22に対して同じ角度で反射する。
しかしながら、x’軸方向の変位に対しては位置に依存して反射面22に対し異なる角度で反射することになる。
それにより、第2の反射部材21の反射面22に入射した光は、z方向においては拡散性が弱い一方で、x’方向において拡散性が強くなる。
すなわち、本実施形態に係る照明装置100では、第2の反射部材21の反射面22は、xy断面においては第1の拡散度で入射した光を反射し、xz断面においては、第1の拡散度より低い第2の拡散度で入射した光を反射する。
なお、ここでいう拡散度とは、第2の反射部材21の反射面22の所定の位置に所定の角度で入射する光が反射拡散した際の所定の断面における反射角度の広がり(分布幅)のことをいう。
図3(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態に係る照明装置100によるy方向及びz方向に沿った照度分布を示している。
ここで、照度分布の原点は、被検査物4の表面の中心位置に設定しており、原点における光量を1.0として正規化している。
図3(a)に示されているように、本実施形態に係る照明装置100では、第2の反射部材21の反射面22が微細異方性形状を有しているため、発光部2の長手方向に平行であるy方向において照度分布のピーク構造が平坦化される。
これにより、本実施形態に係る照明装置100を備える画像読取装置50では、読取部5の読取範囲L(本実施形態では、−250mm〜+250mm)内において所定の均一な照度分布を得ることができる。
ここで、本実施形態に係る照明装置100は、y方向とy’方向(またはx方向(第4の方向)とx’方向)とが互いに成す角度θについて、以下の条件式(1)を満たすことが好ましい。
0°≦θ<25° ・・・(1)
第1の反射部材11によって反射された光を第2の反射部材21によって読取部5の読取範囲Lに向けるためには、xy断面内において、第2の反射部材21と第1の反射部材11とが互いに成す角度が鈍角になるように、第2の反射部材21を傾けて配置することが好ましい。
しかしながら、角度θが条件式(1)の上限値を上回ると、第2の反射部材21によって反射した光が読取部5の読取範囲Lの中心部分に集まり過ぎるため、読取範囲Lにおいて照度分布の均一度が落ちてしまう。
そのため、読取範囲L内の光量を高めつつ均一な照度分布を得るためには、条件式(1)を満たすことが好ましい。
なお、本実施形態に係る照明装置100は、以下の条件式(1a)を満たすことがより好ましい。
0°≦θ<20° ・・・(1a)
また、本実施形態に係る照明装置100は、以下の条件式(1b)を満たすことが更により好ましい。
0°≦θ<15° ・・・(1b)
図4は、本実施形態に係る照明装置100において、第1の反射部材11の反射面12の基準楕円Eの二つの焦点間の距離Fと照明装置100の開口部のy方向に沿った幅Wとの比の値F/Wを変化させた際のy方向に沿った照度分布を示している。
図4に示されているように、比の値F/Wが2.0であった場合、読取範囲Lにおいて平坦化された照度分布が得られるが、照明光量が小さくなってしまっている。
一方、比の値F/Wが8.0であった場合、照明光量は大きくなるが、照明範囲が読取範囲Lよりも小さくなってしまうことがわかる。
以上のことを踏まえて、本実施形態に係る照明装置100は、比の値F/Wが以下の条件式(2)を満たすことが好ましい。
3.5<F/W<6.5 ・・・(2)
すなわち、条件式(2)は、本実施形態に係る照明装置100を備えた画像読取装置50において読取範囲Lに必要な照明光を入射させるための適切な設定を与える条件式である。
比の値F/Wが条件式(2)の上限値を上回ると、照明装置100の照明範囲が読取範囲Lに対して狭くなってしまう。一方、比の値F/Wが条件式(2)の下限値を下回ると、照明装置100の照明範囲が読取範囲Lに対して不必要に広くなってしまう。
なお、本実施形態に係る照明装置100は、以下の条件式(2a)を満たすことがより好ましい。
4.0<F/W<6.0 ・・・(2a)
また、本実施形態に係る照明装置100は、以下の条件式(2b)を満たすことが更により好ましい。
4.5<F/W<5.5 ・・・(2b)
幾何光学的には、楕円ミラーの一方の焦点から出射した光線は、他方の焦点に到達する。そのため、本実施形態に係る照明装置100では、光源1の発光部2から出射した照明光は、第1の反射部材11の基準楕円Eに沿った反射面12によって反射されて被検査物4の表面の中心位置に向かう。
しかしながら、光源1の発光部2は、zx断面内において完全な点では無く、所定の大きさを有している。そのため、光源1の発光部2から出射した照明光が第1の反射部材11の基準楕円Eに沿った反射面12によって反射されても、被検査物4の表面上において完全な点として集光しない。
その結果、図3(b)に示されているように、本実施形態に係る照明装置100は、z方向において所定の広がりを有する照度分布を示す。
次に、本実施形態に係る照明装置100の諸元値を以下の表1に示す。
Figure 2021034346
表1に示されているように、本実施形態に係る照明装置100は、上記の条件式(1)及び(2)を満たしている。
以上のように、本実施形態に係る照明装置100では、高い照度を有しながらy方向に均一な照度分布を得ることができる。
[第二実施形態]
図5は、第二実施形態に係る照明装置200のxy断面で切ってz方向から見た要部模式図を示している。
なお、本実施形態に係る照明装置200は、第2の反射部材21の代わりに第2の反射部材41を用いている以外は、第一実施形態に係る照明装置100と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する。
本実施形態に係る照明装置200でも第一実施形態に係る照明装置100と同様に、光源1の略線状の発光部2から出射した照明光の一部が、第1の反射部材11、第2の反射部材41及び第3の反射部材31によって反射され、被検査物4に照射される。
ここで、第2の反射部材41の反射面42(第2の反射面)は、微細異方性形状を有するALANOD GmbH&Co.KG社のMIRO−SILVER(登録商標)5|5011 AGによって構成されている。
図6は、本実施形態に係る照明装置200が備える第2の反射部材41の反射面42のy’方向から見た一部拡大平面図を示している。
図6に示されているように、MIRO−SILVER(登録商標)5|5011 AGの表面は、所定の方向において互いに略平行な凸部43が凹部を挟んで間隔を空けて、該所定の方向に垂直な方向に配列されて形成されている微細異方性形状を有している。
本実施形態に係る照明装置200では、そのような凸部43をz軸に平行にしてx’方向に配列されるように、第2の反射部材41の反射面42を配置している。
これにより、本実施形態に係る照明装置200では、第2の反射部材41の反射面42に入射した光は、z方向においては拡散が弱くなる一方で、y方向において拡散が強くなる。
すなわち、本実施形態に係る照明装置200では、第2の反射部材41の反射面42は、xy断面においては第1の拡散度で入射した光を反射し、xz断面においては、第1の拡散度より低い第2の拡散度で入射した光を反射する。
図7(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態に係る照明装置200によるy方向及びz方向に沿った照度分布を示している。
ここで、照度分布の原点は、被検査物4の表面の中心位置に設定しており、原点における光量を1.0として正規化している。
図7(a)に示されているように、本実施形態に係る照明装置200では、第2の反射部材41の反射面42が微細異方性形状を有しているため、y方向において照度分布のピーク構造が平坦化される。
これにより、本実施形態に係る照明装置200を備える画像読取装置50では、読取部5の読取範囲L内において所定の均一な照度分布を得ることができる。
また、図7(b)に示されているように、本実施形態に係る照明装置200においても第一実施形態に係る照明装置100と同様に、z方向における照度分布は、所定の広がりを有している。
次に、本実施形態に係る照明装置200の諸元値を以下の表2に示す。
Figure 2021034346
表2に示されているように、本実施形態に係る照明装置200は、条件式(1)及び(2)を満たしている。
以上のように、本実施形態に係る照明装置200では、高い照度を有しながらy方向に均一な照度分布を得ることができる。
[第三実施形態]
図8は、第三実施形態に係る照明装置300を備えた画像読取装置50の模式的要部xz断面図を示している。
また、図9(a)及び(b)はそれぞれ、第三実施形態に係る照明装置300の一部拡大模式的要部xz断面図及び光源91の要部模式的yz’’断面図を示している。
また、図10(a)及び(b)はそれぞれ、第三実施形態に係る照明装置300のxy断面で切ってz方向から見た要部模式図及び第2の反射部材21のx’y’断面図を示している。
なお、本実施形態に係る照明装置300は、光源1の代わりに光源91を用いていること、及び第3の反射部材31を設けていないこと以外は、第一実施形態に係る照明装置100と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する。
図9(b)に示されているように、本実施形態に係る照明装置300では、発光基板上に直線的に配置された三つの発光部92を有するLED光源である光源91を用いている。なお、発光部92の数は、これに限られない。
ここで、本実施形態に係る照明装置300では、第1の反射部材11における基準楕円Eの長軸方向をx軸、光源91における発光部92の配列方向をy軸、x軸及びy軸に垂直である基準楕円Eの短軸方向をz軸としている。
そして、図8、図9(a)及び図10(a)からわかるように、光源91の直線上に配置された三つの発光部92から出射した照明光の一部は、第1の反射部材11及び第2の反射部材21によって反射され、被検査物4に照射される。
ここで、説明の便宜上、光源91の発光部92の垂線をx’’軸、x’’軸及びy軸に垂直な軸をz’’軸としたとき、x’’軸はx軸に対して傾いている。これは、光源91の発光部92から出射し、第1の反射部材11の反射面12によって反射された照明光が、光源91によって遮光されるのを防ぐためである。
なお、図10(a)に示されているように、本実施形態に係る照明装置300では、第2の反射部材21と第1の反射部材11とは、互いに垂直になるように配置されている。
従って、本実施形態に係る照明装置300では、y軸とy’軸とが互いに成す角度θは、0°である。
また、図10(b)に示されているように、本実施形態に係る照明装置300では、第2の反射部材21の反射面22は、z軸に略平行な凸部23が凹部を挟んで間隔を空けてx’方向に配列されて形成されている微細異方性形状を有している。
この形状により、第2の反射部材21の反射面22(x’z平面)に対して一方向から入射した光は、z軸方向の変位に対してはどの位置においても反射面22に対して同じ角度で反射する。
しかしながら、x’軸方向の変位に対しては位置に依存して反射面22に対し異なる角度で反射することになる。
それにより、第2の反射部材21の反射面22に入射した光は、z方向においては拡散性が弱い一方で、x’方向において拡散性が強くなる。
すなわち、本実施形態に係る照明装置300では、第2の反射部材21の反射面22は、xy断面においては第1の拡散度で入射した光を反射し、xz断面においては、第1の拡散度より低い第2の拡散度で入射した光を反射する。
図11(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態に係る照明装置300によるy方向及びz方向に沿った照度分布を示している。
図11(a)に示されているように、本実施形態に係る照明装置300では、第2の反射部材21の反射面22が微細異方性形状を有しているため、y方向において照度分布のピーク構造が平坦化される。
これにより、本実施形態に係る照明装置300を備える画像読取装置50では、読取部5の読取範囲L内において所定の均一な照度分布を得ることができる。
また、図11(b)に示されているように、本実施形態に係る照明装置300においても第一実施形態に係る照明装置100と同様に、z方向における照度分布は、所定の広がりを有している。
次に、本実施形態に係る照明装置300の諸元値を以下の表3に示す。
Figure 2021034346
表3に示されているように、本実施形態に係る照明装置300は、条件式(1)及び(2)を満たしている。
以上のように、本実施形態に係る照明装置300では、高い照度を有しながらy方向に均一な照度分布を得ることができる。
[第四実施形態]
図12は、第四実施形態に係る照明装置400のxy断面で切ってz方向から見た要部模式図を示している。
なお、本実施形態に係る照明装置400は、第2の反射部材21の代わりに第2の反射部材41を用いている以外は、第三実施形態に係る照明装置300と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する。
本実施形態に係る照明装置400でも第三実施形態に係る照明装置300と同様に、光源91の直線上に配置された三つの発光部92から出射した照明光の一部が、第1の反射部材11及び第2の反射部材41によって反射され、被検査物4に照射される。
ここで、第2の反射部材41の反射面42(第2の反射面)は、微細異方性形状を有するALANOD GmbH&Co.KG社のMIRO−SILVER(登録商標)5|5011 AGによって構成されている。
図13(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態に係る照明装置400によるy方向及びz方向に沿った照度分布を示している。
ここで、照度分布の原点は、被検査物4の表面の中心位置に設定しており、原点における光量を1.0として正規化している。
図13(a)に示されているように、本実施形態に係る照明装置400では、第2の反射部材41の反射面42が微細異方性形状を有しているため、y方向において照度分布のピーク構造が平坦化される。
これにより、本実施形態に係る照明装置400を備える画像読取装置50では、読取部5の読取範囲L内において所定の均一な照度分布を得ることができる。
また、本実施形態に係る照明装置400では、第三実施形態に係る照明装置300とは異なり、xy断面内において第2の反射部材41と第1の反射部材11とが成す角度が鈍角になるように、第2の反射部材41を傾けて配置している。
しかしながら、第2の反射部材41の微細異方性形状における凸部43は、第三実施形態に係る照明装置300と同様に、z軸に平行になるように配置されている。
このため、図13(b)に示されているように、本実施形態に係る照明装置400によるz方向における照度分布は、第三実施形態に係る照明装置300と同様な所定の広がりを有している。
次に、本実施形態に係る照明装置400の諸元値を以下の表4に示す。
Figure 2021034346
表4に示されているように、本実施形態に係る照明装置400は、条件式(1)及び(2)を満たしている。
以上のように、本実施形態に係る照明装置400では、高い照度を有しながらy方向に均一な照度分布を得ることができる。
[撮像装置]
次に、本実施形態に係る照明装置を備えた撮像システム(分光読取システム)について説明する。
図14(a)及び(b)はそれぞれ、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る照明装置500を備えた撮像システム800及び900の要部模式的斜視図を示している。
なお、以下では、被検査物又は撮像装置が移動する方向をA方向、y方向及びA方向に垂直な方向をB方向と定義する。そして、A方向及びB方向はそれぞれ、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る照明装置500におけるz方向及びx方向と略一致している。
図14(a)に示されているように、撮像システム800は、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る照明装置500及び撮像装置801を備えている。また、撮像システム800は、照明装置500及び撮像装置801と被検査物803との間の相対位置を変更する搬送部802を備えている。
また、図14(b)に示されているように、撮像システム900は、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る照明装置500及び撮像装置901を備えている。また、撮像システム900は、照明装置500及び撮像装置901と被検査物903との間の相対位置を変更する搬送部902を備えている。
なお、撮像システム800及び900はそれぞれ、撮像素子から得られる画像情報に基づいて画像を生成する不図示の画像処理部を有することが望ましい。
画像処理部は、例えばCPUなどのプロセッサであり、撮像装置801及び901それぞれの内部又は外部のいずれに設けられていてもよい。
撮像装置801及び901はそれぞれ、y方向に長いライン状の読取領域804及び904を一回撮像することで、複数の波長に対応する複数の画像情報(一次元画像)を取得することができる。
このとき、撮像装置801及び901は、一般的なカメラよりも多い4種類以上の波長に対応する画像情報を取得できるマルチスペクトルカメラとして構成することが望ましい。
さらに、撮像装置801及び901は、100種類以上の波長に対応する画像情報を取得できるハイパースペクトルカメラとして構成することがより好ましい。
また、撮像装置801及び901における撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどを採用することができる。
また、用いられる撮像素子は、可視光に限らず赤外光(近赤外光や遠赤外線光)などを光電変換できるように構成されていてもよい。
具体的には、使用波長帯域に応じてInGaAsやInAsSbなどの材料を用いた撮像素子を採用してもよい。
また、撮像素子の画素数は、読取方向及び分光方向において求められる分解能に基づいて決定することが望ましい。
図14(a)に示されているように、撮像システム800において、搬送部802は、被検査物803をA方向へ移動させる手段である。ここで、搬送部802としてはベルトコンベアなどを採用することができる。
一方、図14(b)に示されているように、撮像システム900では、搬送部902は、撮像装置901をA方向へ移動させる手段である。ここで、搬送部902としては、マルチコプタ、飛行機、人工衛星等を採用することができる。また、撮像システム900では、照明装置500も不図示の搬送部によって、撮像装置901と同期してA方向へ移動する。
このような搬送部802及び902を用いることで、ベルトコンベアなどでは搬送できない大型の被検査物や、移動が困難な被検査物などに対しても、A方向における複数の位置での撮像を行うことができる。
図15(a)及び(b)はそれぞれ、撮像装置801及び901に設けられている光学系700(結像光学系)のyB断面内及びAB断面内における模式的断面図を示している。
なお、図15(a)及び(b)においては、各部材の光軸を含む断面での形状を示しており、図15(a)では便宜的に各部材を同一の紙面内に示している。また、図15(a)及び(b)では、便宜的に回折面における回折格子を省略している。
また、ここでは、yA平面に平行な物体面におけるB=0の近傍の位置に被検査物が配置されており、光学系700の像面に撮像素子750の受光面が配置されているものとする。
撮像装置801及び901に設けられている光学系700は、物体側から像側へ順に配置された前群711、遮光部材(スリット部材)704及び後群712で構成される。
光学系700は、照明装置500によって照明された−B側に位置する不図示の被検査物からの光束を集光することで、撮像素子750の受光面(像面)に被検査物の像を形成している。
換言すると、照明装置500及び光学系700を有する光学装置によって−B側に位置する不図示の被検査物の像が撮像素子750上に形成される。
前群711は、絞り701、反射面702及び反射面703を有する。また、後群712は、回折面705及び反射面706を有する。
なお、撮像素子750の受光面の直前にはカバーガラスGが配置されているが、これは結像に寄与しないものとして扱う。
絞り701は、被検査物からの光束のA方向における幅を規制するための部材であり、その開口面がB方向に垂直になるように配置されている。ただし、絞り701は光学系700の外部に設けられていてもよい。
なお、図15(a)及び(b)に示されているように、光学系700における光束の入射口(絞り701)と出射口(撮像素子750の受光面)とを、各光学面を挟んで互いに反対側に配置することが望ましい。
これにより、光学系700を撮像システム800及び900に適用した際に、被検査物からの光束が撮像素子750や配線等によって遮られることを回避することができる。
また、遮光部材704には、y方向に長い開口(スリット)が設けられている。遮光部材704は、光学系700のAB断面内における画角を制限して不要光を遮光しつつ、光束のy方向における幅を規制する絞りとしての役割を果たしている。
絞り701及び遮光部材704における開口以外の領域は、少なくとも光学系700の使用波長帯域(設計波長帯域)の光が透過しない遮光面となっている。
例えば、絞り701及び遮光部材704としては、板金に穴を開けたものや、ガラス板の表面にクロム蒸着を施したものなどを採用することができる。
このような遮光部材704を採用することにより、光学系700は、y方向に長いライン状の読取領域(被検査領域)の像を形成することができる。
反射面702、703及び706は、自由曲面形状を有するベース面に反射コーティングを施すことで得られる反射面である。
また、反射面702、703及び706のベース面は、ガラス、樹脂、金属などから成るブロック材を加工(切削、研磨、型によるモールド成形など)することによって形成される。
また、反射面702、703及び706に施される反射コーティングは、使用波長帯域において十分なエネルギー効率(光利用効率)を実現することができる分光反射特性を有していることが望ましい。
なお、反射面702、703及び706において、ベース面が使用波長帯域において十分な反射率を有する場合は、反射コーティングを省略してもよい。
また、反射面702、703及び706のそれぞれは非球面であり、具体的には、yB断面とAB断面とで曲率(パワー)が異なるアナモフィック光学面(アナモフィック反射面)である。これにより、yB断面とAB断面とで異なる光学的作用を生じさせることができる。
なお、前群711の各反射面は、アナモフィック光学面でなくてもよく、例えば各反射面を球面として、代わりにアナモフィック屈折面を設けてもよい。
ただし、前群711における光学面の数を減らすためには、反射面702及び703の少なくとも一方をアナモフィック光学面とすることが望ましい。
また、後群712は、少なくとも一つの回折面を有していればよく、例えば回折面705のベース面を非球面(アナモフィック面)とした上で、反射面706を球面としたり取り除いたりしてもよい。
ただし、回折面705により生じる波長ごとに異なるコマ収差などを良好に補正するためには、後群712において回折面705以外にも光学面を設けることが望ましく、回折面705の像側にアナモフィック光学面を配置することがより好ましい。
また、回折面705を前群711に設けた場合、一部の波長の光束しか遮光部材704の開口を通過できなくなってしまうため、回折面705は、後群712に設けることが必要である。
また、光学系700において、光学面同士でパワーを分担することで収差の発生を抑制するためには、前群711及び後群712の全ての光学面をアナモフィック光学面とすることがより好ましい。
前群711及び後群712の構成は上述したものに限らず、各群における光学面を増減させてもよい。ただし、全系の小型化と部品点数の削減を実現するためには、本実施形態のように前群711及び後群712のそれぞれを二つの反射面で構成することが望ましい。
本実施形態においては、全ての光学面を反射面とすることで、光路を折り曲げて光学系700の小型化を実現しつつ、色収差の発生を抑制している。
このとき、光学系700の小型化のためには、図15(b)に示されているように、前群711及び後群712のそれぞれにおいて光路が交差するように(4の字になるように)各反射面を配置することが望ましい。
なお、必要に応じて反射面を含む反射部材としてプリズムや内面反射ミラーを用いてもよいが、上述したように色収差の発生を抑制するためには、反射部材を外面反射ミラーとし、反射面が空気に隣接するように構成することが望ましい。
また、必要に応じて少なくとも一つの光学面を屈折面(透過面)としてもよい。
ただし、特に後群712においては、不図示の保持部材や配線などが遮光部材704や撮像素子750の周囲に配置されるため、屈折光学素子を配置するための十分なスペースを確保することが難しい。
仮に十分なスペースを確保できたとしても、色収差を良好に補正するためには複数の屈折光学素子を配置することが必要になるため、全系が大型化してしまう。
よって、少なくとも後群712に含まれる全ての光学面を反射面とすることが望ましい。さらに、前群711に含まれる全ての光学面を反射面とすることがより好ましい。
また、回折面705は、ベース面と、ベース面に設けられた回折格子とで構成される回折面である。
回折面705のベース面は、他の反射面と同様に自由曲面形状を有している。回折格子は、サブミクロンからミクロンのオーダのピッチで配置された複数の格子(凸部)から成り、その各格子の高さもサブミクロンからミクロンのオーダとなっている。
また、回折面705のベース面は、上述した他の反射面と同様の方法で形成される。回折格子は、ベース面を切削や研磨などによって加工することで形成することができるが、ベース面を形成する際に同時に回折格子を形成してもよい。
例えば、金型を構成する鏡面駒の表面に微細な凹凸構造を設け、その金型を用いたモールド成形によって回折格子が設けられた回折光学素子を製造してもよい。
また、回折面705の回折効率を向上させるために、回折格子の表面に反射コーティングを施してもよい。
また、回折面705のベース面は、yB断面とAB断面とで曲率が異なるアナモフィック面であることが望ましい。
これにより、他のアナモフィック光学面と共にパワーを分担することができるため、収差の補正が容易になる。
なお、本実施形態においては、回折面705のベース面をアナモフィック面としているが、回折格子の製造の容易性を重視して、ベース面を平面や球面で構成してもよい。
次に、光学系700の作用について説明する。
被検査物によって拡散反射した光束は、絞り701の開口を通過した後、反射面702及び703で反射されて遮光部材704に到達する。
このとき、前群711は、yB断面においては遮光部材704の開口上に被検査物を結像せず、AB断面においては遮光部材704の開口上に被検査物の中間像を形成している。すなわち、前群711は、yB断面において焦点位置が物体面と一致しないように構成されている。
これにより、遮光部材704の開口上には、y方向に長いライン状の中間像(線像)が形成されることになる。
なお、ここでの「開口上」とは、厳密な開口の位置に限らず、開口の位置から光軸方向に微小に離れた開口の近傍(略開口上)も含むものとする。
そして、遮光部材704の開口を通過した光束は、AB断面において回折面705によって互いに波長が異なる複数の光束に分光される。
このとき、回折面705における回折格子は、A方向に配列された複数の格子(稜線)から成るため、回折面705に入射した光束はA方向においてのみ分光作用を受け、y方向においては分光作用を受けない。
そして、回折面705からの複数の光束は、反射面706で反射されて像面に配置された撮像素子750の受光面に入射する。
このとき、互いに波長が異なる複数の光束は、AB断面において撮像素子750の受光面の互いに異なる位置に集光される。
すなわち、本実施形態によれば、撮像素子750の受光面に波長ごとの複数の像を形成することができるため、撮像素子750の受光面は、波長ごとの複数の画像情報を取得することができる。
このように、撮像システム800及び900ではそれぞれ、第一乃至第四実施形態のいずれかに係る照明装置500から出射した照明光が、被検査物803及び903に照射される。
そして、被検査物803及び903によって拡散反射された光の一部が、撮像装置801及び901内の光学系700によって撮像素子750に導光され、画像を取得することができる。
そして、搬送部802及び902によって被検査物と照明装置及び撮像装置との間の相対位置を変更させながら、撮像装置801及び901に読取領域804及び904を順次撮像させる。
これにより、A方向における複数の位置に対応する複数の画像情報を取得することができる。
そして、不図示の画像処理部によって、取得された複数の撮像画像の並べ替えや演算処理などを行うことで、特定の波長に対応する二次元画像を生成することができる。
なお、各画像情報はy方向における濃淡情報を表すため、A方向における特定の位置での波長ごとの濃淡情報に基づいて、画像処理部によりスペクトル分布(スペクトル情報)を生成してもよい。
また、搬送部802及び902は、照明装置及び撮像装置と被検査物との双方を移動させるように構成しても構わない。
また、各搬送部802及び902によって、照明装置及び撮像装置と被検査物との間の光軸方向(B方向)における相対位置を調整することができるようにしても構わない。
あるいは、光学系700の内部又は外部に駆動可能な光学部材(フォーカス部材)を配置し、その光学部材の位置を調整することで、被検査物に対するフォーカシングを行うことができるようにしても構わない。
[検査方法及び製造方法]
次に、上述した撮像システム800及び900を用いた物体(被検査物)の検査方法及び物品の製造方法について説明する。
ここで、撮像システム800及び900は、例えば製造業や農業、医療などの産業分野における検査(評価)に好適なものである。
まず、撮像システム800及び900による検査方法における第1のステップ(撮像ステップ)では、撮像システム800及び900によって物体を撮像することで物体の画像情報を取得する。
このとき、撮像システム800及び900を用いて物体と照明装置及び撮像装置との間の相対位置を変更させながら物体を撮像することで、物体の全体の画像情報を取得することができる。
また、複数の物体の画像情報を順次(連続的に)取得することもできる。なお、第1のステップでは、物体からの複数の光束の波長のそれぞれに対応する複数の画像情報を取得してもよい。
次に、第2のステップ(検査ステップ)では、第1のステップで取得された画像情報に基づいて物体の検査を行う。
このとき、例えばユーザ(検査者)が画像情報における異物やキズなどの有無を確認(判定)したり、不図示の制御部(画像処理部)により画像情報における異物やキズを検出してユーザに通知したりしてもよい。
あるいは、異物やキズの有無の判定結果に応じて、後述する物品の製造装置を制御する制御部を採用してもよい。
また、第2のステップでは、波長ごとの複数の画像情報を用いて取得された物体のスペクトル分布に基づいて物体の検査を行ってもよい。
撮像システム800及び900によって取得された画像情報を用いることで、検査対象の物体の固有のスペクトル情報を検知することができ、これにより物体の成分を特定することが可能になる。
例えば、画像処理部によりスペクトル分布ごとに着色などの強調を行った画像情報を生成し、その画像情報に基づいてユーザが検査を行ってもよい。
本実施形態に係る検査方法は、食品、医薬品、化粧品などの物品の製造方法に適用することができる。
具体的には、物品を製造するための材料(物体)を上述した検査方法により検査し、検査された材料を用いて物品を製造することができる。
例えば、上述した第2のステップにおいて材料に異物やキズがあると判定された場合、ユーザ(製造者)又は製造装置は、材料から異物を除去したり、異物やキズがある材料を廃棄したりすることができる。
また、本実施形態に係る検査方法を製造装置の異常の検知に用いてもよい。例えば、製造装置の画像情報に基づいて異常の有無を判定し、その判定結果に応じて製造装置の駆動を停止させたり異常を修正したりしてもよい。
以上、好ましい実施形態について説明したが、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
2 発光部
12 反射面(第1の反射面)
22 反射面(第2の反射面)
100 照明装置

Claims (20)

  1. 第1の方向に延在しており、発光部から出射する光を反射する第1の反射面と、
    前記第1の方向に非平行な第2の反射面とを備え、
    前記第2の反射面は、前記第1の方向に平行な第1の断面においては第1の拡散度で前記光を反射し、前記第1の方向に垂直な第2の断面においては前記第1の拡散度よりも低い第2の拡散度で前記光を反射することを特徴とする照明装置。
  2. 前記第2の反射面は、前記第1の方向に垂直な第2の方向に延在し且つ該第2の方向に垂直な第3の方向に配列された複数の凸部を含むことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第3の方向と前記第1及び第2の方向に垂直な第4の方向とが互いに成す角度をθとするとき、
    0°≦θ<25°
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記第1の方向に延在する前記発光部を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の照明装置。
  5. 前記第1の方向に配列される複数の前記発光部を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の照明装置。
  6. 前記発光部を挟んで互いに対向する二つの前記第2の反射面を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の照明装置。
  7. 前記第1の反射面は、前記第2の断面において楕円形状を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の照明装置。
  8. 前記第2の断面において、前記発光部は前記第1の反射面の焦点上に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
  9. 前記第2の断面において、被照明面は前記第1の反射面の焦点上に配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の照明装置。
  10. 前記発光部を挟んで互いに対向する二つの前記第2の反射面を備え、前記第1の反射面の二つの焦点間の距離をF、前記二つの第2の反射面の前記第1の反射面から遠い側の端部間の前記第1の方向に沿った距離をWとするとき、
    3.5<F/W<6.5
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の照明装置。
  11. 前記発光部を挟んで前記第1の反射面に対向する第3の反射面を備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の照明装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の照明装置と、該照明装置により照明された物体を結像する結像光学系とを備えることを特徴とする光学装置。
  13. 前記結像光学系は、物体側から像側へ順に配置された前群、遮光部材、後群から成り、
    前記遮光部材には、前記第1の方向に長い開口が設けられていることを特徴とする請求項12に記載の光学装置。
  14. 前記前群は、前記第1の断面においては前記開口上に物体を結像せず、前記第2の断面においては前記開口上に前記物体の中間像を形成することを特徴とする請求項13に記載の光学装置。
  15. 前記後群は、前記第2の断面において前記開口を通過した光束を互いに波長が異なる複数の光束に分光する回折面を有し、前記第2の断面において前記複数の光束を互いに異なる位置に集光することを特徴とする請求項13又は14に記載の光学装置。
  16. 請求項12乃至15の何れか一項に記載の光学装置と、該光学装置により形成された像を受光する撮像素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
  17. 請求項16に記載の撮像装置と、該撮像装置と前記物体との間の相対位置を変更する搬送部とを備えることを特徴とする撮像システム。
  18. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の照明装置によって照明された物体を撮像することで該物体の画像情報を取得する第1のステップと、
    前記画像情報に基づいて前記物体の検査を行う第2のステップとを含むことを特徴とする検査方法。
  19. 請求項18に記載の検査方法により前記物体を検査するステップと、
    検査された前記物体を用いて物品を製造するステップとを含むことを特徴とする製造方法。
  20. 前記物品を製造するステップは、前記物体における異物を除去するステップを含むことを特徴とする請求項19に記載の製造方法。
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