JP2003057192A - 画像取得装置 - Google Patents

画像取得装置

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JP2003057192A
JP2003057192A JP2001243429A JP2001243429A JP2003057192A JP 2003057192 A JP2003057192 A JP 2003057192A JP 2001243429 A JP2001243429 A JP 2001243429A JP 2001243429 A JP2001243429 A JP 2001243429A JP 2003057192 A JP2003057192 A JP 2003057192A
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light
optical system
half mirror
image acquisition
acquisition device
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JP2001243429A
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English (en)
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Haruo Uemura
春生 植村
Takeshi Yoshimoto
武 吉本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の検査領域の画像を取得する際に効率よ
く照明光を照射するとともに迷光を低減する。 【解決手段】 画像取得装置1において、両側テレセン
トリック光学系である第1光学系33、第1光学系21
にて形成された検査領域911の像912を個別に拡大
する複数のレンズ34からなる第2光学系35、およ
び、複数の検査領域911の拡大画像を同時に取得する
CCD37を設ける。さらに、光源41、光源41から
の光を第2光学系35へと導くハーフミラーアレイを設
ける。これにより、光源からの光は第2光学系35のレ
ンズ34を介して各検査領域911上に集光され、照明
光を効率よく検査領域911に照射することができる。
また、不要な領域への照明光の照射を抑えることにより
迷光も低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の観察対象の
画像を取得する画像取得装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板(以下、「基板」という。)
を触針を用いて検査するプローバでは、画像取得装置に
より触針近傍の画像が取得される。これにより、触針の
先端が基板上の所定位置に配置されているか、ゴミが付
着していないか等が確認される。また、触針の圧接痕を
みることにより触針の圧接力の検査も行われる。
【0003】触針は基板上の複数の検査領域に対応して
所定のピッチで規則的に配置される。一方、触針は配列
ピッチに比べて非常に小さいことから、基板全体の画像
を取得したのでは触針近傍の様子を確認することができ
なくなる。そこで、従来の画像取得装置では、1つの触
針近傍を拡大して画像の取得を行い、画像を取得する領
域を移動させることにより各触針近傍の画像を順次取得
するようにしている。
【0004】このとき、触針近傍には照明光が照射さ
れ、照明光が照射される領域も撮像領域に合わせて移動
させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板上の多
数の検査領域の画像を順番に取得するという手法では、
1つの基板に対して多くの検査時間を要することとな
る。そこで、複数の検査領域の画像を同時に取得する技
術が求められている。
【0006】基板上の複数の検査領域の画像を同時に取
得する場合、照明も複数の検査領域に同時に行われる必
要がある。最も簡単な照明手法としては基板全体に照明
光を照射する手法が考えられる。
【0007】しかしながら、触針のような配列ピッチに
対して微細な物体を観察する場合、基板上には検査対象
ではない領域が多く存在する。したがって、基板全体を
照明する手法では、光の利用効率が低くなってしまう。
また、不要光の増大は観察に悪影響を与える迷光の原因
にもなってしまう。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、複数の観察対象の画像を取得する際に効率よく照
明を行うことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、既知のパターンにて離散的に配置された複数の観察
対象の画像を取得する画像取得装置であって、前記複数
の観察対象に照射される照明光を出射する光源と、前記
複数の観察対象のそれぞれに対して前記照明光を集光さ
せる照明光学系と、前記複数の観察対象からの光を所定
位置に導く観察光学系と、前記所定位置に配置された撮
像手段とを備える。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像取得装置であって、前記照明光学系が、前記複数
の観察対象に対応した複数のレンズを有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像取得装置であって、前記照明光学系が、
前記光源からの照明光の光路に沿って配置された複数の
ハーフミラーを有する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の画像取得装置であって、前記複数のハーフミラーにお
いて、前記光源側からk番目のハーフミラーの反射率
が、(k+1)番目のハーフミラーの反射率と透過率と
を乗算した値とされる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の画像取得装置であって、前記複数のハーフミラーのう
ち前記光源から最も離れたハーフミラーの反射率が0.
5以下である。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の画像取得装置であって、前記観察
光学系が、前記複数の観察対象の像を個別に拡大して前
記撮像手段上に結像させる複数の光学要素を有する。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の画像取得装置であって、前記複数の観察対象への照明
光の集光に係る複数の光軸が、前記複数の観察対象上に
おいて前記複数の光学要素の複数の光軸と一致する。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7に記載の画像取得装置であって、前記複数の光学要素
のそれぞれの少なくとも一部が前記照明光学系に含まれ
る。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項6ないし
8のいずれかに記載の画像取得装置であって、前記観察
光学系が、少なくとも像側においてテレセントリックで
ある光学系を有する。
【0018】
【発明の実施の形態】<1. 第1の実施の形態>図1
は本発明の第1の実施の形態に係る画像取得装置1の構
成を示す図である。画像取得装置1は半導体基板である
基板9を触針を用いて検査するプローバに取り付けら
れ、複数の触針が接する基板9上の複数の検査領域91
1の画像を取得する。すなわち、検査領域911が画像
取得装置1による観察対象とされる。
【0019】検査領域911の大きさは検査領域911
間のピッチに比べて十分に小さく、基板9上に離散的に
配置される。なお、以下の説明において、「離散的」と
は、周期性や規則性をもって配置されている状態を指
し、ランダムに配置されている状態は含まれない。
【0020】画像取得装置1は、X方向およびY方向に
ピッチP0にて配列された複数の検査領域911からの
光を所定位置に配置されたCCD37へと導くことによ
り、複数の検査領域911の拡大画像をCCD37にて
同時に取得するようになっており、検査領域911とC
CD37との間には順に(図1中に示す(+Z)方向に
向かって順に)、第1光学系33、第2光学系35、お
よび、Y方向に複数のハーフミラーを配列したハーフミ
ラーアレイ43が配置される。
【0021】第1光学系33は一対のレンズ31,32
を有し、両側テレセントリック光学系となっている。第
1光学系33の倍率は(P1/P0)とされており、レ
ンズ31の前側焦点位置に基板9を配置することにより
レンズ32の後側焦点位置92に検査領域911の像9
12がX方向およびY方向にピッチP1にて形成され
る。
【0022】第2光学系35は像912のそれぞれに対
応したレンズ34を有し、各像912を2次元撮像デバ
イスであるCCD37上に個別に拡大投影する。すなわ
ち、第2光学系35はマイクロレンズアレイとなってい
る(図2参照)。
【0023】第1光学系33および第2光学系35の設
計例としては、検査領域911の大きさが直径20μm
であり、ピッチP0が1mmである場合、第1光学系3
3による倍率が1/5とされ、第2光学系35による倍
率が40とされる。これにより、像912は直径4μm
となりピッチP1は200μmとされる。CCD37上
に投影される像は、直径160μmとなり、ピッチは2
00μmとなる。なお、第2光学系35のレンズ34の
ピッチも200μmとされる。
【0024】そして、CCD37が640×480画素
を有し、1画素が8μm四方である場合には、25×1
9個の検査領域911のピッチを縮小しつつ各検査領域
911を個別に拡大した画像を一度に取得することが実
現される。
【0025】実際には、上述のように多数の検査領域9
11が基板9上に存在し、レンズ34も多数配列される
が、図示の便宜上、以下の説明における各図では5×5
個の検査領域911のみを図示している。
【0026】図1に示すように、ハーフミラーアレイ4
3の側方((+Y)側)には、検査領域911に照射さ
れる照明光を出射する光源41およびシリンドリカルレ
ンズ42が配置される。図2は、第1光学系33側から
第2光学系35、並びに、光源41、シリンドリカルレ
ンズ42およびハーフミラーアレイ43をみたときの様
子を示す図である。
【0027】光源41は蛍光灯、ハロゲンランプ等のX
方向に長いライン状の光源となっている。光源41の他
の例としては、X方向に長い透明なロッドにシリンドリ
カルレンズ42に向けて光を出射するための光拡散面を
設け、ロッドに光が入射されるようにしてもよい。
【0028】図1に示すように、光源41からの光はシ
リンドリカルレンズ42によりZ方向に対してほぼ発散
しない光とされた後、ハーフミラーアレイ43に入射さ
れる。X方向に関しては光源41からの光はシリンドリ
カルレンズ42の影響を受けることなく散乱光のままハ
ーフミラーアレイ43に導かれるが、光源41の表面に
加工を施すなどしてハーフミラーアレイ43にある程度
向かうように整えられる。
【0029】図3は、図1に示すハーフミラーアレイ4
3を拡大して示す図であり、実際のハーフミラーアレイ
43と同様に多数のハーフミラー(ハーフミラー面)4
31が光源41からの照明光の光路に沿って配置された
様子を示している。
【0030】ハーフミラーアレイ43は光学ガラス等を
材料とする複数のプリズムを貼り合わせて製作される。
そして、貼り合わせ面に蒸着される膜を調整することに
より任意の透過率および反射率のハーフミラー431が
形成される。
【0031】光源41からハーフミラーアレイ43に導
入された光は各ハーフミラー431にて反射されて第2
光学系35および第1光学系33を介して基板9へと導
かれる。既述のように、光源41はX方向に長い形状を
しており、ハーフミラー431に入射する光はZ方向に
対しては拡散しない光とされることから、第2光学系3
5の各レンズ34から第1光学系33を介して各検査領
域911に導かれる光はY方向に対してのみ集光するこ
ととなる。すなわち、各検査領域911に対応する照明
光はX方向に長い領域を照明することとなる。
【0032】なお、各検査領域911に対応する照明光
は検査領域911を覆う必要があるため、Y方向に関し
て厳密に集光される必要はない。したがって、シリンド
リカルレンズ42からハーフミラーアレイ43に導かれ
る光はZ方向に関して多少発散する光であってもよい
し、多少収束する光であってもよい。
【0033】図3においてハーフミラー431aは光源
41側((+Y)側)からk番目に位置し、ハーフミラ
ー431bは(k+1)番目に位置する。ハーフミラー
431zは光源41から最も離れており、ハーフミラー
431yはハーフミラー431zに対して1つだけ光源
41側に位置する。
【0034】ここで、k番目のハーフミラー431aの
反射率をRk、透過率をTk、(k+1)番目のハーフ
ミラー431bの反射率をR(k+1)、透過率をT
(k+1)とし、ハーフミラー431aに入射する光の
光量をPkとする。さらに、光学系や検査領域911に
よる光の減衰を無視すると、ハーフミラー431aにて
反射された後に検査領域911からハーフミラー431
を透過してCCD37に向かう光の光量Skは数1に示
す通りとなる。
【0035】
【数1】
【0036】また、ハーフミラー431aを透過してハ
ーフミラー431bにて反射され、検査領域911から
ハーフミラー431bを透過してCCD37に向かう光
の光量S(k+1)は数2に示す通りとなる。
【0037】
【数2】
【0038】したがって、光量Skと光量S(k+1)
とを等しくするには、数3に示す条件が満たされる必要
がある。
【0039】
【数3】
【0040】すなわち、kを任意の正の整数とし、k番
目のハーフミラー431aの反射率が(k+1)番目の
ハーフミラー431bの反射率と透過率とを乗算した値
とされることにより、各検査領域911から同じ光量の
光をCCD37に入射させることが実現される。
【0041】なお、数1および数2では光学系や検査領
域911による光量の減衰を無視しているが、光量の減
衰が一定の割合である場合も数3は成立する。
【0042】次に、光源41から最も離れたハーフミラ
ー431zの反射率をRn、透過率をTn、ハーフミラ
ー431zを介してCCD37に入射する光の光量をS
nとすると、光量Snは数4に示すようになる。
【0043】
【数4】
【0044】ここで、ハーフミラー431zによる光の
吸収を無視した場合、数5が満たされる。
【0045】
【数5】
【0046】その結果、反射率Rnおよび透過率Tnが
共に0.5のときに光量Snが最大値0.25Pnとな
る。すなわち、ハーフミラー431zに入射する光の2
5%がCCD37に到達する。
【0047】以上のことから、一般的には、光源41か
ら最も離れたハーフミラーの反射率および透過率を0.
5とし、光源41からみてk番目のハーフミラーの反射
率を(k+1)番目のハーフミラーの反射率と透過率と
を乗じた値とすることにより、光源41からの光を最も
効率よく利用することが実現される。
【0048】表1は上記条件が満たされる場合の各ハー
フミラー431の反射率および透過率、並びに、ハーフ
ミラーアレイ43に入射する光量を1として各種光学系
による減衰を無視した場合の各ハーフミラー431から
CCD37に入射する光の光量(取得光量)を示す表で
ある。なお、表1ではハーフミラー431が19個存在
する場合を例示している。
【0049】
【表1】
【0050】表1に示すように、各ハーフミラー431
からCCD37に入射する光の光量は、全て0.041
8となる。したがって、全ハーフミラー431では0.
794(=0.0418×19)の光、すなわち、入射
光の79.4%の光がCCD37へと導かれる。なお、
後述のように1枚のハーフミラーを用いて入射光を検査
領域911に導くことも可能であるが、この場合、最大
でも25%(=0.5×0.5)の光しか利用すること
ができないため、ハーフミラーアレイ43を利用するこ
とにより光の利用効率を向上することができる。
【0051】もちろん、画像取得装置1では、検査領域
911近傍にて光をY方向に対して集光させるため、光
を集光させることなく基板9に導く場合に比べて光の利
用効率は飛躍的に向上される。また、検査領域911以
外を照明する不要な照明光を低減することにより、迷光
の低減も実現される。
【0052】<2. 第2の実施の形態>ハーフミラー
431による意図しない反射や透過の後にCCD37に
入射してノイズとなってしまうノイズ光に注目した場
合、光源41から最も離れたハーフミラー431zを透
過する光は図1に示すように全反射ミラー44を用いて
再度光路に戻らないように対策をすることでノイズ光と
なってしまうことを防止することができる。
【0053】光源41から2番目に遠いハーフミラー4
31yからCCD37に入射する光に含まれるノイズ光
は、検査領域911からハーフミラー431zにて反射
され、さらにハーフミラー431yにて反射される光で
ある。ハーフミラー431yに係るノイズ光の光量N
(n−1)は、数6にて示される値となる。ただし、数
6において、P(n−1)は光源41からハーフミラー
431yに入射する光量、R(n−1)はハーフミラー
431yの反射率、T(n−1)はハーフミラー431
yの透過率である。
【0054】
【数6】
【0055】一方、対応する検査領域911からの光と
してハーフミラー431yからCCD37に入射する光
量S(n−1)は数7に示す通りとなる。
【0056】
【数7】
【0057】したがって、対応する検査領域911から
の光量S(n−1)に対するノイズ光の光量N(n−
1)の比(N(n−1)/S(n−1))は、数8に示
す通りとなる。
【0058】
【数8】
【0059】数8より、光源41から最も離れたハーフ
ミラー431zの反射率が低いほどハーフミラー431
yから導かれるノイズ光の光量の割合が小さくなる。
【0060】ハーフミラー431yよりも光源41に近
いハーフミラー431に係るノイズ光もハーフミラー4
31yの場合とほぼ同様に捉えることができ、さらに、
各検査領域911からCCD37に導かれるべき光の光
量を等しくするには数3に示す条件が満たされる必要が
あることから、光源41に近いハーフミラー431ほど
反射率は小さく設定され、ノイズ光の光量はハーフミラ
ー431yに関するものが最も大きくなる。したがっ
て、ハーフミラー431zの反射率Rnの設定により、
画像取得装置1が取得する画像中のノイズの程度が決定
されることとなる。
【0061】以上のことから、CCD37に入射させる
光量を最も多くするには光源41から最も離れたハーフ
ミラー431zの反射率Rnを0.5とすることが好ま
しいが、画像を取得するための光(いわゆる、「信号
光」)の光量に対するノイズ光の光量の比を低くするに
は反射率Rnは低い方が望ましい。実際には、画像取得
装置1の各構成の特性に応じて反射率Rnは0.5以下
の適当な値に設定される。
【0062】表2はノイズを考慮しつつ各ハーフミラー
431の反射率および透過率、並びに、各ハーフミラー
431に対応する取得光量を示す表である。なお、表2
においてもハーフミラー431が19個存在する場合を
例示している。
【0063】
【表2】
【0064】表2に示す例の場合、光源41から2番目
に遠いハーフミラー431yにおける信号光の光量S
(n−1)に対するノイズ光の光量N(n−1)は、数
8により0.0324%となり、非常に低く抑えられ
る。各ハーフミラー431からCCD37に入射する光
の光量は全て0.0134となり、全ハーフミラー43
1では0.255(=0.0134×19)の光、すな
わち、入射光の25.5%の光がCCD37へと導かれ
る。この値は1枚のハーフミラーを用いる場合の効率
(25%)よりも高い。
【0065】もちろん、既述のように画像取得装置1で
は、検査領域911近傍にて光をY方向に対して集光さ
せるため、第2の実施の形態の場合であっても光を集光
させることなく基板9に導く場合に比べて光の利用効率
は格段に向上される。
【0066】<3. 第3の実施の形態>第1の実施の
形態ではライン状の光源41を用いたが、光源は点光源
であるレーザ光源であってもよい。図4および図5はレ
ーザ光を出射する光源41aを用いる場合のハーフミラ
ーアレイ43近傍の様子を示す図であり、図4は図1の
一部に対応し、図5は図2に対応する。これらの図で
は、第1の実施の形態に対応する構成には同様の符号を
付している。
【0067】レーザ光を出射する光源41aの場合、X
方向に光を発散および収束させるシリンドリカルレンズ
を組み合わせたビームエキスパンダ42aを配置するこ
とにより、レーザ光の分布をハーフミラーアレイ43の
上面の形状に合わせることができる。また、ハーフミラ
ーアレイ43に平行光が入射されることから、第2光学
系35のレンズ34により光はX方向およびY方向に対
して(正確には、光軸周りに)集光され、各検査領域9
11に照明光が円形に集光される。その結果、非常に効
率よく照明光が各検査領域911に照射される。
【0068】被検査物(本実施の形態では基板9)の種
類によっては照明光としてレーザ光のように単波長また
は干渉性の高い光を用いることが有効な場合がある。こ
のとき、図4および図5に示す構成を用いることによ
り、レーザ光を用いた効率のよい照明が実現される。
【0069】<4. 第4の実施の形態>図6および図
7は第1の実施の形態に係る画像取得装置1に対して光
源41からの光を効率よく検査領域911に導くための
構成を追加した例を示す図であり、ハーフミラーアレイ
43近傍の様子を示している。図6は図1の一部に対応
し、図7は図2に対応する。
【0070】図6および図7では、光源41とハーフミ
ラーアレイ43との間にX方向にレンズ421が配列さ
れたマイクロレンズアレイと、X方向にレンズ422が
配列されたマイクロレンズアレイとが追加された点で第
1の実施の形態と相違する。レンズ421およびレンズ
422の配列ピッチは第2光学系35のレンズ34のX
方向のピッチと同一とされる。
【0071】レンズ421により構成されるマイクロレ
ンズアレイを配置することにより、光源41からの光は
各レンズ421により点93近傍に一旦集光される。そ
の後、各レンズ422によりおよそ平行光とされた後、
ハーフミラーアレイ43へと導かれる。したがって、各
検査領域911と点93との位置関係を光学的に共役と
することにより、点93に集光されるのと同様に照明光
を各検査領域911に集光させることができる。その結
果、第1の実施の形態の場合よりも光を効率よく検査領
域911に照射することが実現される。
【0072】なお、図6および図7では光源41からの
光が複数の点93に集光されるように描いているが、実
際には、光源41からの光はX方向に対して散乱光とな
るため、X方向に長い領域に集光される。しかしなが
ら、レンズ421により光源41からの光が一度点93
近傍にある程度集光されることから、レンズ421およ
びレンズ422を設けることにより光の利用効率の向上
を図ることが実現される。
【0073】<5. 第5の実施の形態>図8は、第4
の実施の形態における点93に相当する位置にLED4
11bを配置した光源41bを用いる例を示す図であ
る。LED411bを用いる場合、レンズ422により
各LED411bからの光を平行光とすることができ、
第3の実施の形態と同様に、各検査領域911を覆う微
少な円形の照明領域を形成することが実現される。その
結果、非常に効率よく光源41bからの光を照明に利用
することができる。
【0074】なお、光源41bは発光素子をレンズ42
2の配列ピッチ(例えば、200μmのピッチ)にて配
列して製作されてもよく、LED411bを有するチッ
プを製造する際に、複数のLED411bを配列して形
成するようにしてもよい。
【0075】<6. 変形例>以上、本発明に係る実施
の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形
態に限定されるものではなく、様々な変形が可能であ
る。
【0076】画像が取得される観察対象は半導体基板上
の検査領域911に限定されるものではなく、プリント
基板の検査、印刷用の版の検査等の他の様々な技術分野
において複数の観察対象の画像を同時に取得する際に、
上記実施の形態に説明した照明技術を利用することが可
能である。
【0077】上記実施の形態では、検査領域911がX
方向およびY方向に対して所定のピッチP0にて配列配
置されるものとして説明したが、X方向のピッチとY方
向のピッチとが異なっていてもよい。さらには、検査領
域911は周期性や規則性をもって配置される必要もな
く、配置パターンが既知であれば上記実施の形態におけ
るレンズ34やハーフミラー431の配置を調整するこ
とにより、複数の検査領域911に照明光を集光させる
ことが実現される。
【0078】また、レンズ34をX方向に一列に配列し
たものを第2光学系35とし、CCD37に代えてX方
向に一列に受光素子が配列されたラインセンサが用いら
れてもよい。この場合であっても基板9をY方向に移動
することにより各検査領域911の画像をラインセンサ
により取得することが可能となる。
【0079】上記実施の形態では、ハーフミラーアレイ
43を用いることにより、既述のように照明光の利用効
率を向上している。しかしながら、複数の検査領域91
1に照明光を集光させるという観点からは、ハーフミラ
ーは必ずしも複数設けられる必要はなく、1つのハーフ
ミラーやビームスプリッタにより照明光を各検査領域9
11に集光させることも可能である。図9は第1の実施
の形態においてハーフミラーアレイ43を1つのハーフ
ミラー432に置き換えた様子を示す図である。図9に
示す場合であっても、第2光学系35のレンズ34によ
り、各検査領域911上に光源41の像(正確に結像さ
れる必要はない。)が形成され、各検査領域911に照
明光を集光させることができる。
【0080】上記実施の形態では、照明光は、光源やハ
ーフミラーに係る構成、並びに、第2光学系35および
第1光学系33により検査領域911へと導かれる。す
なわち、これらの構成が照明に係る光学系(以下、「照
明光学系」という。)を構成している。一方、検査領域
911からの光は第1光学系33および第2光学系35
によりCCD37へと導かれ、CCD37上に検査領域
911の像が形成される。すなわち、第1光学系33お
よび第2光学系35が観察に係る光学系(以下、「観察
光学系」という。)を構成している。
【0081】したがって、第1光学系33および第2光
学系35は、照明光学系および観察光学系において共有
されている。しかしながら、照明光学系および観察光学
系はそれぞれ個別に設けられてもよい。ただし、検査領
域911の明るい画像を取得するためには上記実施の形
態のように検査領域911上において照明光学系による
照明光の集光に係る複数の光軸と観察光学系による各検
査領域911の結像に係る複数の光軸とが一致すること
が好ましい。
【0082】図10は、第1光学系33および第2光学
系35が観察光学系のみに用いられる例を示す図であ
る。図10では、第1光学系33と検査領域911との
間に1枚のハーフミラー433が配置され、ハーフミラ
ー433の(+Y)側にはX方向およびZ方向にレンズ
423が2次元配列されたレンズアレイが配置される。
図10に示すようにハーフミラー433を設ける場合で
あっても、レンズ423により各検査領域911に照明
光を分割して集光させることができ、照明光の利用効率
の向上および迷光の低減が可能となる。もちろん、ハー
フミラー433に代えて上記実施の形態と同様の光源や
ハーフミラーアレイに係る構成を配置することにより光
の利用効率の向上が図られてもよい。
【0083】このように、照明光学系と観察光学系とは
個別に設けられてもよく、照明光を導入する位置は適宜
に設定することが可能である。また、第1光学系33お
よび第2光学系35の配置も上記実施の形態に限定され
るものではなく、基板9側から第2光学系35、第1光
学系33の順に配置することも可能である。
【0084】なお、上記実施の形態の場合、第1光学系
33の一部および第2光学系35の1つのレンズ34に
より構成される観察光学系の各光学要素が照明光学系と
共有されている。したがって、上記実施の形態では図1
0に示す例のようにレンズ423によるレンズアレイを
別途配置する必要がなく、照明光学系の構造を簡素化す
ることができる。すなわち、複数の検査領域911を個
別にCCD37上に結像させる複数の光学要素のそれぞ
れの少なくとも一部を照明光学系に含めることにより、
画像取得装置1の光学的構成の簡素化が実現される。
【0085】また、照明光の集光は任意の光学部品を用
いて行われてよいが、上記実施の形態や図10に示すよ
うにレンズアレイを用いることで容易に行うことができ
る。
【0086】上記実施の形態では、第1光学系33は両
側テレセントリック光学系とされるが、一旦結像させた
像912をCCD37に適切に導くという観点からは、
第1光学系33は少なくとも像側においてテレセントリ
ックであればよい。
【0087】上記実施の形態では、複数の検査領域91
1の画像をCCD37を用いて一度に取得するが、一度
に取得される画像は、基板9の一部の検査領域911で
あってももちろんよい。この場合、検査領域911の数
(実質的に基板9の大きさに相当する。)に応じて基板
9に対して画像取得装置1を相対的に移動させることに
より、全ての検査領域911の画像を取得することがで
きる。
【0088】
【発明の効果】請求項1ないし9の発明では、複数の観
察対象のそれぞれに対して照明光を集光させるため、照
明光を効率よく利用することができるとともに迷光の低
減を図ることができる。
【0089】また、請求項2の発明では、複数のレンズ
により照明光を容易に集光させることができる。
【0090】また、請求項3の発明では、複数のハーフ
ミラーにより照明光の利用効率を向上することができ
る。
【0091】また、請求項4の発明では、各ハーフミラ
ーから撮像手段に導かれる光の光量を等しくすることが
できる。
【0092】また、請求項5の発明では、ノイズを低減
することができる。
【0093】また、請求項6の発明では、複数の観察対
象の像を個別に拡大した画像を取得することができる。
【0094】また、請求項7の発明では、明るい画像を
取得することができる。
【0095】また、請求項8の発明では、光学的構成を
簡素化することができる。
【0096】また、請求項9の発明では、一旦結像させ
た像を撮像手段に適切に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像取得装置の構成を
示す図である。
【図2】第1光学系側から第2光学系、並びに、光源、
シリンドリカルレンズおよびハーフミラーアレイをみた
ときの様子を示す図である。
【図3】ハーフミラーアレイを拡大して示す図である。
【図4】第2の実施の形態に係る画像取得装置の構成の
一部を示す図である。
【図5】第2の実施の形態に係る画像取得装置の構成の
一部を示す図である。
【図6】第3の実施の形態に係る画像取得装置の構成の
一部を示す図である。
【図7】第3の実施の形態に係る画像取得装置の構成の
一部を示す図である。
【図8】第4の実施の形態に係る画像取得装置の構成の
一部を示す図である。
【図9】ハーフミラーアレイを1つのハーフミラーに置
き換えた様子を示す図である。
【図10】第1光学系および第2光学系が観察光学系の
みに用いられる例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像取得装置 33 第1光学系 34 レンズ 35 第2光学系 37 CCD 41,41a,41b 光源 42 シリンドリカルレンズ 42a ビームエキスパンダ 43 ハーフミラーアレイ 421,422,423 レンズ 431,432,433 ハーフミラー 911 検査領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/66 H01L 21/66 J H04N 5/225 H04N 5/225 C 7/18 7/18 B (72)発明者 吉本 武 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA51 AB01 BB02 CA04 CB05 CC09 4M106 AA01 BA05 CA38 DB04 DB08 DB11 DB12 DB13 DB19 DD05 DD13 5B047 AA12 BA02 BB04 BC05 BC09 BC12 CA23 5C022 AA01 AC42 AC54 5C054 AA01 CA04 CC05 CD03 CE08 CG02 CH02 EA01 EA05 ED07 EH07 FC12 HA01 HA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既知のパターンにて離散的に配置された
    複数の観察対象の画像を取得する画像取得装置であっ
    て、 前記複数の観察対象に照射される照明光を出射する光源
    と、 前記複数の観察対象のそれぞれに対して前記照明光を集
    光させる照明光学系と、 前記複数の観察対象からの光を所定位置に導く観察光学
    系と、 前記所定位置に配置された撮像手段と、を備えることを
    特徴とする画像取得装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像取得装置であっ
    て、 前記照明光学系が、前記複数の観察対象に対応した複数
    のレンズを有することを特徴とする画像取得装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像取得装置
    であって、 前記照明光学系が、前記光源からの照明光の光路に沿っ
    て配置された複数のハーフミラーを有することを特徴と
    する画像取得装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像取得装置であっ
    て、 前記複数のハーフミラーにおいて、前記光源側からk番
    目のハーフミラーの反射率が、(k+1)番目のハーフ
    ミラーの反射率と透過率とを乗算した値とされることを
    特徴とする画像取得装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像取得装置であっ
    て、 前記複数のハーフミラーのうち前記光源から最も離れた
    ハーフミラーの反射率が0.5以下であることを特徴と
    する画像取得装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の画
    像取得装置であって、 前記観察光学系が、前記複数の観察対象の像を個別に拡
    大して前記撮像手段上に結像させる複数の光学要素を有
    することを特徴とする画像取得装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像取得装置であっ
    て、 前記複数の観察対象への照明光の集光に係る複数の光軸
    が、前記複数の観察対象上において前記複数の光学要素
    の複数の光軸と一致することを特徴とする画像取得装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の画像取得装置
    であって、 前記複数の光学要素のそれぞれの少なくとも一部が前記
    照明光学系に含まれることを特徴とする画像取得装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかに記載の画
    像取得装置であって、 前記観察光学系が、少なくとも像側においてテレセント
    リックである光学系を有することを特徴とする画像取得
    装置。
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