JP2021034233A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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浩二 松崎
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浩二 松崎
松尾 良平
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良平 松尾
哲史 市毛
Tetsushi Ichige
哲史 市毛
泰明 宮良
Yasuaki Miyara
泰明 宮良
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【課題】オールメタル非対応の加熱コイルに対応する基板にPAM回路を設けて鍋なりを抑制しつつ、オールメタル対応の加熱コイルに対応する素子の冷却風量を維持する。【解決手段】上段に鍋鳴り低減後の非磁性体鍋未対応のインバータ基板16cが配置されている基板ケース内部において、鍋鳴りを低減するため、左誘導加熱コイルにPAM回路34cをインバータ基板16cに追加し、放熱フィン18cの前方にチョークコイル31cを配置した。【選択図】図14

Description

本発明は、誘導加熱調理器に関する。
従来、渦電流を利用して鍋そのものを発熱させる加熱調理器として、コンロ数を3口とし、3口とも加熱コイルによって加熱するものがある。手前2口のコンロを磁性体鍋および非磁性体鍋が加熱可能なオールメタル対応とした加熱調理器や、手前2口のコンロのうち一方をオールメタル対応とし、他方をオールメタル非対応とした加熱調理器がある。
特許文献1には、手前2口のコンロをオールメタル対応とし、奥1口のコンロをオールメタル非対応とした、加熱調理器が開示されている。基板ケース内には加熱コイルに対応する基板や素子等が格納されており、左加熱コイルに対応する基板や素子等は基板ケース内の上段に、中央加熱コイルに対応する基板や素子等は基板ケース内の中段に、右加熱コイルに対応する基板や素子等は基板ケース内の下段に配されている。そして、放熱フィンに素子が接続されており、ファンから吐出された冷却風で放熱フィンを冷却することで、素子を冷却するものである。
特開2011−3368号公報
オールメタル非対応のコンロはオールメタル対応のコンロに比べて鍋鳴りが大きいことから、オールメタル非対応のコンロに対応する基板にPAM回路を設けることで、オールメタル非対応のコンロの鍋なりを低減することが可能である。しかし、PAM回路には冷却する必要がある素子が多数設けられており、より多くの冷却風をこの素子が接続されている放熱フィンに当てる必要がある。
特許文献1に開示されている加熱調理器において、オールメタル対応の加熱コイルに関する基板や素子等は、オールメタル非対応の加熱コイルに関する基板や素子等に比べて発熱量が大きい。よって、基板ケース内の中段に配される放熱フィンは横方向において一列に配置される一方、基板ケースの上段および下段に配される放熱フィンは横方向において二列に配置されている。よって、基板ケースの上段および下段においては冷却風が放熱フィンに接触する面積を増すことができ、放熱フィンの冷却効率を上げることができる。これにより、オールメタル対応の加熱コイルに関する素子の冷却量を増加させている。
しかし、特許文献1に開示されている加熱調理器は手前2口のコンロがオールメタル対応のものである。よって、手前2口のうち1口がオールメタル対応で他の1口がオールメタル非対応である場合の、オールメタル非対応の加熱コイルに対応する基板にPAM回路を設けた場合の課題については考えられていない。
本発明は、オールメタル非対応の加熱コイルに対応する基板にPAM回路を設けて鍋なりを抑制しつつ、オールメタル対応の加熱コイルに対応する素子の冷却風量を維持することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、 被加熱物を載置するトッププレートと、トッププレートの下方に設けられ、被加熱物を誘導加熱する複数の誘導加熱コイルと、誘導加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ基板と、誘導加熱コイルとインバータ基板を冷却する冷却風を吐き出すファンユニットと、インバータ基板を内蔵した基板ケースと、を備えた誘導加熱調理器であって、誘導加熱コイルは、第1加熱コイルと、非磁性体の被加熱物を誘導加熱可能な第2加熱コイルと、を備え、インバータ基板は、第1加熱コイルに対応し、かつPAM回路が設けられている第1インバータ基板と、第2加熱コイルに対応する第2インバータ基板と、を備え、第1インバータ基板および第2インバータ基板は基板ケース内部に積み重ねて配置され、第1インバータ基板は、ファンユニットから吐出された冷却風によって冷却される第1ヒートシンクを備え、第2インバータ基板は、ファンユニットから吐出された冷却風によって冷却される第2ヒートシンクを備え、第1ヒートシンクの手前側にはチョークコイルが配置されているものである。
本発明によれば、オールメタル非対応の加熱コイルに対応する基板にPAM回路を設けて鍋なりを抑制しつつ、オールメタル対応の加熱コイルに対応する素子の冷却風量を維持できる。上記した以外の課題、構成及び効果は以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る、誘導加熱調理器の外観斜視図 本発明の一実施形態に係る、誘導加熱調理器からトッププレートを取り外した状態の斜視図 本発明の一実施形態に係る、右誘導加熱コイルのほぼ中央で切断した誘導加熱調理器の側面断面図 本発明の一実施形態に係る、ファンユニットの外観斜視図 本発明の一実施形態に係る、下段に非磁性体鍋対応のインバータ基板が配置されている基板ケース内部の平面図 本発明の一実施形態に係る、中段にインバータ基板が配置されている基板ケース内部の平面図 本発明の一実施形態に係る、上段に非磁性体鍋対応のインバータ基板が配置されている基板ケース内部の平面図 本発明の一実施形態に係る、基板ケースを分解した傾斜図 本発明の一実施形態に係る、誘導加熱コイルの下方に設けられた風路構造を示した平面図 従来製品における基板ケース内部の斜視断面図 本発明の一実施形態に係る、基板ケース内部の斜視断面図 本発明の一実施形態に係る、下段に非磁性体鍋対応のインバータ基板が配置されている基板ケース内部の斜視図 上段に鍋鳴り低減前の非磁性体鍋未対応のインバータ基板が配置されている基板ケース内部の斜視図 本発明の一実施形態に係る、上段に鍋鳴り低減後の非磁性体鍋未対応のインバータ基板が配置されている基板ケース内部の斜視図 本発明の一実施形態に係る、図3に風量状態を示した側面断面図
以下、図面等を用いて、本発明の実施例について説明する。以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではない。本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能であり、下記の実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。なお、本発明の各実施例では、誘導加熱調理器100(図1参照)に相対した使用者の視線を基準として、図1等に示すように前後・上下・左右を定義する。尚、本発明の各実施例では、加熱調理器として、グリル庫を有するビルトインタイプの誘導加熱調理器を例にとって説明するが、本発明は据え置きタイプの誘導加熱調理器にも容易に適用できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る誘導加熱調理器100の外観斜視図である。トッププレート1は、本体2の上面に設けられたガラス製の天板であり、鍋などの被加熱物が載置される。トッププレート1の上面には、鍋位置表示部が設けられており、被加熱物の載置場所を表示している。本体2前面右側には前面操作部3を設けており、その左側にはグリル4が設けられている。前面操作部3を操作することで、グリル4の加熱出力などを設定することができる。トッププレート1の手前側には表示部5が配置されており、表示部5には誘導加熱コイル(後述)の出力状態などが表示される。これにより、使用者に加熱出力の強さを伝達する。トッププレート1の後方には吸気口17と排気口30が設けられている。なお、吸気口17と排気口30の位置は前述の場所に限られず、例えば、本体2の後方に吸気口を設け、トッププレート2の後方に設けられた2つの開口を両方とも排気口としても良い。
図2は、本発明の一実施形態に係る誘導加熱調理器100からトッププレート1を取り外した状態の斜視図である。
トッププレート1の下部には、トッププレート1の上面の右側に記載された鍋位置表示部に対応した右誘導加熱コイル6、左側に記載された鍋位置表示部に対応した左誘導加熱コイル7、中央後方に記載された鍋位置表示部に対応した中央誘導加熱コイル8が設けられている。誘導加熱コイルに高周波電流が流れることにより磁力線を発生し、負荷である被加熱物を誘導加熱する。本実施例では、右誘導加熱コイル6はオールメタル対応であり、左誘導加熱コイル7および中央誘導加熱コイル8はオールメタル非対応コイルとする。なお、オールメタル対応の誘導加熱コイルは右誘導加熱コイル6ではなく左誘導加熱コイル7でも良い。ここで、オールメタル対応とは、非磁性体の被加熱物を誘導加熱可能なことをいう。
詳細は図3以降で説明するが、右誘導加熱コイル6の下方には、側面及び上面が塞がれた樹脂製の基板ケース9が配置されている。基板ケース内には、各誘導加熱コイルに高周波電力を供給して制御するインバータ基板16a〜16cと、インバータ基板16a〜16cや各誘導加熱コイル等を冷却するための冷却風を供給するファンユニット11が収納されている。
左誘導加熱コイル7の後方には、電源基板10などを配置している。コイル風洞25については、図9で説明する。
図3は、右誘導加熱コイル6のほぼ中央で切断した誘導加熱調理器100の側面断面図である。図3に示す通り、基板ケース9内部の後背部には、ファンユニット11が設けられている。
図4は、ファンユニット11の外観斜視図である。ファンユニット11は、ファン13の軸方向と一致する方向に吸込口14と、4つの吐出口15a〜15dを備えている。吸込口14を介してファンユニット11に吸込まれた空気流は、ファンモータ12が駆動するターボファン特有の後ろ向きの羽根を持つファン13によって運動量を与えられ、ファン13内で90度流れの方向を偏向した後、ファンユニット11内部でさらに90度流れの方向に偏向され、吐出口15a〜15dからファン13の軸方向と一致する方向に吐き出される。ここで、吐出口15aからはインバータ基板16a、吐出口15bからはインバータ基板16b、吐出口15cからはインバータ基板16cへ冷却風が吐き出され、吐出口15dからは各誘導加熱コイルに冷却風が吐き出される。本実施例では、吐出口15は4つの開口として説明するが、各電子基板や各誘導加熱コイルの冷却に応じて、吐出口は何個設けても良い。図4に示す通り、本実施形態では、吐出口15cの面積は吐出口15aの面積よりも小さいものを用いている。
図3に示す通り、基板ケース9内部に設けられたファンユニット11の前側には、各誘導加熱コイルに対応したインバータ基板を積み重ねて配置している。本実施例では、右誘導加熱コイル6に対応したインバータ基板16aを、基板ケース9内の最下段に配置する。中央誘導加熱コイル8に対応したインバータ基板16bを、基板ケース9内の下から2段目に配置する。そして、左誘導加熱コイル7に対応したインバータ基板16cを、基板ケース9内の最上段に配置した構成としている。
次に、図3を用いて冷却風の流れについて説明する。吸気口17から吸気された冷却風は、ファンユニット11の吸込口14に導かれる。ファンユニット11は、吸込口14から取り込まれた空気を、吐出口15a〜dから冷却風として吹き出す。ファンユニット11から吹き出した冷却風で、インバータ基板16a〜16cや、後述する冷却風路を通じて各誘導加熱コイルを冷却する。
図5は、非磁性体鍋対応のインバータ基板16aが配置されている基板ケース9内部の平面図である。図6は、インバータ基板16bが配置されている基板ケース9内部の平面図である。図7は、非磁性体鍋対応のインバータ基板16cが配置されている基板ケース9内部の平面図である。また図中の矢印は冷却風を表している。
まず、ファンユニット11の吐出口15から吐出される冷却風の流れについて説明する。インバータ基板16上には、放熱フィン18以外に電解コンデンサや共振コンデンサなどの回路部品が配置されている。そして、インバータ基板16上において発熱量が大きいスイッチング素子を優先的に冷却するために、ファンユニット11の吐出口15から吐出された冷却風は、ヒートシンクである放熱フィン18を最初に冷却可能な構成となっている。
次に、図5を用いて、放熱フィン18の構成を説明する。インバータを構成するスイッチング素子などの損失の大きなものには、放熱フィンが接続されている。放熱フィン18aは、スイッチング素子の個数に応じて複数個設けられている。放熱フィン18aは、インバータ基板16a上の後方であるファンユニット11の近傍に配置されている。図5では、左右方向のうち左側に放熱フィン18aが集中配置されている。また、放熱フィン18aの上方および左右は、ファンユニット11の吐出口15aと連結するフィン風洞19aで覆われている。なお、チョークコイル31aおよび制御部35aについては後述する。
インバータ基板16bおよびインバータ基板16cもインバータ基板16aと同様な構成である。図6のインバータ基板16bでは、放熱フィン18bの上方および左右を覆うフィン風洞19bとファンユニット11の吐出口15bとが連結されている。図7のインバータ基板16cでは、放熱フィン18cの上方および左右を覆うフィン風洞19cとファンユニット11の吐出口15cとが連結されている。
次に、図5を用いて、吐出口15aから吐出された冷却風の流れを説明する。吐出口15aから吐出された冷却風A1は、インバータ基板16aに設けられたフィン風洞19aを通過しながら放熱フィン18aに当たることで、放熱フィン18aを冷却する。放熱フィン18aを冷却した冷却風A1は、インバータ基板16a上の左側に配置された電子部品を冷却する。そして、基板ケース9の前側壁面(基板ケース9の内壁のうちファンユニット11に対向する内壁)で一部が反転(Uターン)し、反転した冷却風A2はファンユニット11側に向かう。そして、冷却風A2は、インバータ基板16a上の右側に配置された電子部品を冷却する。
次に、図6を用いて、吐出口15bから吐出された冷却風の流れを説明する。吐出口15bから吐出された冷却風B1は、インバータ基板16bに設けられたフィン風洞19bを通過しながら放熱フィン18bに当たることで、放熱フィン18bを冷却する。放熱フィン18bを冷却した冷却風B1は、インバータ基板16b上の左側に配置された電子部品を冷却する。そして、基板ケース9の前側壁面(基板ケース9の内壁のうちファンユニット11に対向する内壁)で反転(Uターン)し、反転した冷却風B2はファンユニット11側に向かう。そして、冷却風B2はインバータ基板16b上の右側に配置された電子部品を冷却する。
次に、図7を用いて、吐出口15cから吐出された冷却風の流れを説明する。吐出口15cから吐出された冷却風C1は、インバータ基板16cに設けられたフィン風洞19cを通過しながら放熱フィン18cに当たることで、放熱フィン18cを冷却する。放熱フィン18cを冷却した冷却風C1は、インバータ基板16c上の左側に配置された電子部品を冷却する。そして、冷却風C1は、基板ケース9の上方に設けられてた上面開口部20を通過し、後述する風洞ケーシング21に導かれる。そして、風洞ケーシング21に設けた複数個の加熱コイル下方通気口22を通過し、右誘導加熱コイル6の裏面を冷却する。なお、チョークコイル31cおよびインバータ基板16c上の右側に配置された電子部品を冷却する冷却風C2については後述する。
図8は、右誘導加熱コイル6の下方に配置された基板ケース9を分解した傾斜図である。図8を用いて、冷却風A2および冷却風B2の流れを中心に、各冷却風の流れを説明する。
冷却風A2は、インバータ基板16a上の右側に配置された電子部品を冷却したあと、インバータ基板16c上面に導かれる。
冷却風B2は、インバータ基板16b上の右側に配置された電子部品を冷却したあと、インバータ基板16c上面に導かれる。
また、放熱フィン18aを通過した冷却風であって、基板ケース9の前側壁面で反転しなかった冷却風A3は、基板ケース9内部の中段に配置されたインバータ基板16b前端と基板ケース9の前側壁面の隙間を通過して、インバータ基板16b上をファンユニット11側に導かれる。
上段のインバータ基板16c上に流れた冷却風A2及びB2は、インバータ基板16cの右側の電子部品を冷却する冷却風C2となる。その後、冷却風C2は基板ケース9の上部の開口部20を通過し、風洞ケーシング21に導かれ、風洞ケーシング21に設けた複数個の加熱コイル下方通気口22を通過し、右誘導加熱コイル6の裏面を冷却する。
ここで、風洞ケーシング21とは冷却風を分岐するものである。加熱コイル下方通気口22は、風洞ケーシング21に設けられた略円形の穴であり、冷却風が下方から上方に向けて流れる流路を形成するものである。
吐出口15dから吐出された冷却風Dおよび右コイル吹出口24については、図9で後述する。
図9は、本発明の一実施形態に係る、誘導加熱コイルの下方に設けられた風路構造を示した平面図である。図9を用いて、ファンユニット11の吐出口15dから吐出される冷却風Dについて説明する。
図9に示すように、風洞ケーシング21の分岐ガイド23により、冷却風Dの一部を右コイル吹出口24に導き、一部を左誘導加熱コイル7の下方に設けたコイル風洞25に開口した左コイル吹出口26に導く。右コイル吹出口24と左コイル吹出口26から上方に向けて吐出された冷却風は、右誘導加熱コイル6および左誘導加熱コイル7の裏面および表面を冷却する。また、ファンユニット11の吐出口15dから左コイル吹出口26に導く冷却風の一部を、中央誘導加熱コイル8の下方に設けた中央コイル吹出口27に導く。そして、中央コイル吹出口27から上方に向けて吐出された冷却風は、誘導過熱コイル8の裏面および表面を冷却する。
また、基板ケース9内を通過した冷却風Cは、基板ケース9左前側の上部に設けた通気口28から吐出され、コイル風洞25に設けた通気口用風路29に導かれる。通気口用風路29に導かれた冷却風Cは、コイル風洞25の上面に複数個設けた加熱コイル下方通気口22から左の左誘導加熱コイル7の裏面に吹き付けて冷却する。
本体2内部の誘導加熱コイルやインバータ基板などの発熱部品を冷却した冷却風は、本体後方に開口した排気口30を通過して、外部へ排気される。
図10は、従来製品における基板ケース50内部の斜視断面図である。図10では、インバータ基板52aは非磁性体鍋対応であり、一方インバータ基板52bおよびインバータ基板52cは非磁性体鍋未対応である。非磁性体鍋対応の基板や素子等は、非磁性体鍋未対応の基板や素子等に比べて発熱量が大きい。よって、基板ケース50内の上段および中段に配される放熱フィン51bと放熱フィン51cは左右方向において一列に配置される一方、基板ケースの下段に配される放熱フィン51cは、左右方向において二列に配置されている。これにより、基板ケース50の下段においては、冷却風が放熱フィン51に接触する面積を増すことができ、放熱フィン51の冷却効率を向上することができる。そして、非磁性体鍋対応の素子の冷却量を増加させている。
一方、非磁性体鍋未対応の基板や素子等は、非磁性体鍋対応の基板や素子等に比べて発熱量が小さい。よって、放熱フィン51aに比べて放熱フィン51cは、冷却風に当たる面積を大きくする必要性が低い。つまり、放熱フィン51cを左右方向において二列に配置する必要はない。よって、放熱フィン51cは左右方向において一列に配置されている。
図11は、本発明の一実施形態に係る、基板ケース9内部の斜視断面図である。図11では、インバータ基板16aは非磁性体鍋対応であり、一方インバータ基板16bおよびインバータ基板16cは非磁性体鍋未対応である。鍋鳴りを低減するため、左誘導加熱コイル7にPAM回路を追加したことに伴い、上段に配置された放熱フィン18cが左右方向において二列に配置されている点、放熱フィン18cの右側に電子部品が増設されている点が図10と異なる。
次に、PAM回路を追加したことに伴い、上段に配置された放熱フィン18cが左右方向において一列から二列に変更した理由を説明する。PAM回路追加に伴い、昇圧や降圧に使用する素子が増加したため、素子の発熱量が増加した。この素子を冷却するためには、冷却風に接触する放熱フィン18cの面積を増やす必要がある。しかし、放熱フィン18cを一列とした場合、前後方向に放熱フィン18cを長く伸ばす必要が有る。しかし、熱解析の結果からある程度の長さが必要であり、キバンケース9内部に放熱フィン18cが収まらないことが分かった。したがって、本発明では放熱フィン18cを2列とした。言い換えると、PAM回路を追加する前における放熱フィン18cのうち前方に配置された放熱フィンから基板ケース9の前側壁面までの距離が、PAM回路を追加する前における放熱フィン18cの前後方向の距離よりも短かったため、放熱フィン18cを2列とした。
放熱フィン18cが2列になったことから、図11における放熱フィン18cの断面積が大きくなった。よって、吐出口15cの開口面積を従来よりも大きくした。
以上から、吐出口15cから吐出される冷却風の風量は従来よりも大きくなる一方、吐出口15c以外の吐出口から吐出される冷却風の風量は従来よりも小さくなる。本来、非磁性体鍋対応の加熱コイルの方が発熱量が大きいため、放熱フィン18aには依然として多くの冷却風が必要である。しかし、吐出口15aから吐出される冷却風の風量が減り、冷却不足となる。そこで、詳しくは後述するが、放熱フィン18cの前方である手前側にチョークコイル31cを配置した。
図12は、本発明の一実施形態に係る、下段に非磁性体鍋対応のインバータ基板16aが配置されている基板ケース9内部の斜視図である。右誘導加熱コイル6が非磁性体鍋対応であり、インバータ基板16a、放熱フィン18a、フィン風洞19a、チョークコイル31a、インバータ基板16aに付随するインバータとPAM回路の制御基板32a、インバータ回路部33a、PAM回路部34aを備えている。
右誘導加熱コイル6が非磁性体鍋対応であるため、非磁性体鍋未対応と比較して、インバータ回路部33aにはコンデンサ等の部品が多く配置されている。インバータ基板16aと制御部35aとは別基板である。放熱フィン18aを冷却した冷却風を一部遮る位置に制御部32aが配置されている。制御部32aよりも前方である手前側に、チョークコイル31aが配置されている。
図13は、上段に鍋鳴り低減前の非磁性体鍋未対応のインバータ基板16dが配置されている基板ケース9内部の斜視図である、左誘導加熱コイル7が非磁性体未鍋対応であり、インバータ基板16d、放熱フィン18d、フィン風洞19d、インバータ回路部33d、インバータのマイコンがある制御部35d、を備えている。ここで、図12の32aに値する制御基板は無く、インバータ基板16dに制御部を備えている。
図14は、本発明の一実施形態に係る、上段に鍋鳴り低減後の非磁性体鍋未対応のインバータ基板16cが配置されている基板ケース9内部の斜視図である。鍋鳴りを低減するため、左誘導加熱コイル7にPAM回路34cをインバータ基板16cに追加した。
放熱フィン18cの前方にチョークコイル31cを配置した。言い換えると、ファンユニット11の吐出口15cから吐出された冷却風が、放熱フィン18cを冷却した直後にチョークコイル31cを冷却する位置に、チョークコイル31cを配置した。これにより、放熱フィン18cを冷却した冷却風の通り道をチョークコイル31cで塞ぐことができ、吐出口15cから吐出される冷却風の風量を制限することができる。したがって、吐出口15aから吐出される冷却風の風量の減少を抑えることができる。つまり、インバータ基板16aや放熱フィン18aを冷却する冷却風の風量の減少を抑えることができるため、非磁性体鍋対応に関する電子部品等を適切に冷却することができる。
一方、吐出口15cから吐出される冷却風の風量が制限されることから、放熱フィン18cを冷却する冷却風の風量が少なくなる。しかし、放熱フィン18cは左右方向において二列に配置されていることから、冷却風が放熱フィン18cに接触する面積を増すことができているため、放熱フィン18cに接続されたPAM回路の素子を、効率よく冷却することができる。
また、非磁性体鍋未対応であるから、図12のインバータ回路部33eのように多くの部品が不要である。よって、図12ではインバータ基板16aと別基板となっている制御部35aを、35cに示す位置に配置することで基板の1枚化を実現した。このことにより、非磁性体鍋対応のインバータ基板16aよりもコストを低減することができる。よって、コストを削減しつつ非磁性体鍋未対応のインバータ基板16cについて鍋鳴りの対応ができる。
また、チョークコイル31cはインバータ16cに実装されている部品の中でも高温となる部品の一つであるため、放熱フィン18cを冷却した冷却風をすぐにチョークコイル31cに当てることができる配置を採用することにより、チョークコイル31cを優先的に冷却できる。これにより、インバータ基板16cが高温となるのを抑えることができ、インバータ基板16cの故障を低減することができる。
上記の配置により、放熱フィン18c直後に冷却風を遮る衝立となる部品を追加する必要が無く、優先的に冷却する必要があるチョークコイル31cを冷却風を遮る衝立となる部品として兼用できることから、製造コストを低減できる。
本実施例では図7に示すように、放熱フィン18cを左側に寄せて配置し、放熱フィン18cの前方にチョークコイル31cを配置した。これにより、放熱フィン18cを冷却した冷却風でチョークコイル31cを冷却し、右側から出た冷却風C2は上面開口部20に近いため、すぐに上面開口部20へ向かい、左誘導加熱コイル7を冷やすルートとした。右側から出た冷却風C2を上面開口部20に近いルートとすることによって、基板上の部品を冷やす量が少なくなり、比較的冷たいままの冷却風を左誘導加熱コイル7へ運ぶことができ、左誘導加熱コイル7の温度上昇も低減することができる。
図15は、本発明の一実施形態に係る、図3の側面断面図にファンユニット11から吐出され、基板や誘導加熱コイルを冷却する風量を示したものである。吐出口15a、15b、15c、15dから出る風量がそれぞれ風量A、風量B、風量C、風量Dに対応している。ここで、従来の図14に示すインバータ基板16dを備えるシングルオールメタルをXとする。本実施形態に示すPAM回路追加により、上段に配置された放熱フィンを2列に変更したシングルオールメタルであって、放熱フィンの前方にチョークコイルが配置されていないものをYとする。図7に示すインバータ基板16cであって、放熱フィン18cの前方にチョークコイル31cを配置したシングルオールメタルをZとする。
X〜Zを用いて、本実施形態に係る風量Aおよび風量Cについて比較する。まず、XとYでは、上段に配置された放熱フィンがXでは1列、Yでは2列であるため、それに合わせてXよりもYの方が吐出口15cの面積が大きくなっている。よって、Xの風量C<Yの風量Cとなり、それに伴いXの風量A>Yの風量Aとなる。
次にYとZでは、上段に配置された放熱フィンがYとZでは2列であるため、吐出口15cの面積は同じである。ここで、Yとは異なりZでは、放熱フィン18cの前方にチョークコイル31cが配置されていることから、放熱フィン18cを通過して出てくる冷却風の一部が抑制されている。よって、Yの風量C>Zの風量Cとなり、それに伴いYの風量A<Zの風量Aとなる。
最後にXとZでは、ZはYと同様に上段に配置された放熱フィン18cが2列のため、Xよりも風量Cは多くなっている。しかし、Zにはチョークコイル31cがあるため、放熱フィン18cを通過して出てくる冷却風の一部が抑制されている。しかし、XとZの比較ではXの風量C<Zの風量Cとなる。それに伴い、Xの風量A>Zの風量Aとなる。
この比較の結果から、Yの風量A<Zの風量A<Xの風量A、Xの風量C<Zの風量C<Yの風量Cとなる。よって、本実施形態であるZはYよりも風量Aを増やすことができるから、インバータ基板16aや放熱フィン18aを冷却する冷却風の風量の減少を抑制できる。これにより、非磁性体鍋対応に関する電子部品等を適切に冷却することができる。また、ZはYよりも風量Cが減少してしまうが、Yと比べて上段に配置されている放熱フィンに対して冷却風が当たる面積を大きくしていることから、放熱フィンの冷却効率の悪化を抑制することができる。以上から、PAM回路を新たに設けることで鍋なりを低減しつつ、基板ケース9内部に配置された電子機器を適切に冷却することができる。
本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1 トッププレート
2 本体
3 前面操作部
4 グリル
5 表示部
6 右誘導加熱コイル
7 左誘導加熱コイル
8 中央誘導加熱コイル
9 基板ケース
10 電源基板
11 ファンユニット
12 モータ
13 ファン
14 吸気口
15a〜15d 吐出口
16a〜16c インバータ基板
17 吸気口
18a〜18c 放熱フィン
19a〜19c フィン風洞
20 上面開口部
21 風洞ケーシング
22 加熱コイル下方通気口
23 分岐ガイド
24 右コイル吹出口
25 コイル風洞
26 左コイル吹出口
27 中央コイル吹出口
28 通気口
29 通気口用通路
30 排気口
31c チョークコイル
33 インバータ回路部
34 PAM回路部
35 制御部
50 基板ケース
51a〜51c 放熱フィン
52a〜52c インバータ基板
100 誘導加熱調理器

Claims (3)

  1. 被加熱物を載置するトッププレートと、
    前記トッププレートの下方に設けられ、前記被加熱物を誘導加熱する複数の誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ基板と、
    前記誘導加熱コイルと前記インバータ基板を冷却する冷却風を吐き出すファンユニットと、
    前記インバータ基板を内蔵した基板ケースと、を備えた誘導加熱調理器であって、
    前記誘導加熱コイルは、第1加熱コイルと、非磁性体の前記被加熱物を誘導加熱可能な第2加熱コイルと、を備え、
    前記インバータ基板は、前記第1加熱コイルに対応し、かつPAM回路が設けられている第1インバータ基板と、前記第2加熱コイルに対応する第2インバータ基板と、を備え、
    前記第1インバータ基板および前記第2インバータ基板は前記基板ケース内部に積み重ねて配置され、
    前記第1インバータ基板は、前記ファンユニットから吐出された冷却風によって冷却される第1ヒートシンクを備え、前記第2インバータ基板は、前記ファンユニットから吐出された冷却風によって冷却される第2ヒートシンクを備え、
    前記第1ヒートシンクの手前側にはチョークコイルが配置されている、誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、
    前記第1ヒートシンクおよび前記第2ヒートシンクは、左右方向において二列に配置されている、誘導加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の誘導加熱調理器において、
    前記ファンユニットは前記第1ヒートシンクへの冷却風を吐出するための第1吐出口と、前記第2ヒートシンクへの冷却風を吐出するための第2吐出口と、を備え、
    前記第1吐出口の面積は前記第2吐出口の面積よりも小さい、誘導加熱調理器。
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