JP2021033238A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】規制ブレードの摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測できる構成を提供する。【解決手段】現像装置は、画像形成装置に対して着脱可能で、感光ドラムに形成された静電潜像をトナーにより現像する。また、現像装置は、現像容器と、現像スリーブと、規制ブレードと、トナー濃度センサとを有する。現像容器は、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する。現像スリーブは、現像容器内の現像剤を担持して回転する。規制ブレードは、現像スリーブと所定の隙間を介して対向し、現像スリーブに担持された現像剤の量を規制する。トナー濃度センサは、現像容器内のトナー濃度を検知する。表示部は、トナー濃度センサにより検知したトナー濃度と、現像スリーブの走行距離とに基づいて、現像装置の交換に関する情報を表示する。【選択図】図14

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置は、感光ドラムなどの像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を備えている。現像装置は、現像剤担持体と所定の隙間を介して対向する規制部材を備えており、規制部材により現像剤に担持される現像剤の層厚(量)を規制し、規制部材により所定の層厚とした現像剤を像担持体との対向領域に搬送している。そして、この対向領域において、現像剤担持体から像担持体に現像剤を供給して、静電潜像をトナーにより現像している(特許文献1)。
特開2015−34929号公報
ここで、規制部材は、現像剤との接触により徐々に摩耗していく。そして、摩耗により規制部材と現像剤担持体との隙間が大きくなると、規制部材を通過した後に現像剤担持体に担持される現像剤の層厚が大きくなり、像担持体との対向領域で現像剤が滞留し、画像不良が生じてしまう。この場合、現像装置の寿命となり、現像装置を交換する。このため、このような規制部材の摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測することが求められている。
本発明は、規制部材の摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測できる構成を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と所定の隙間を介して対向し、前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する規制部材と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記カートリッジと、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と所定の隙間を介して対向し、前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する規制部材と、を有する前記カートリッジと、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と所定の隙間を介して対向し、前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する規制部材と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記カートリッジと、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を外部装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と所定の隙間を介して対向し、前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する規制部材と、を有する前記カートリッジと、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を外部装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、規制部材の摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る画像形成部の概略構成図。 第1の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る現像装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る現像装置を一部を省略して上方から見た図。 第1の実施形態に係る現像剤の補給装置を示す概略構成図。 ビデオカウントとトナー消費量との関係を示すグラフ。 目標トナー濃度と検出されたトナー濃度との差(ΔTD)とインダクタンス方式におけるトナー補給量(第2補給量)との関係を示すグラフ。 規制ブレード近傍における現像剤の層厚規制の様子を示す模式図。 第1の実施形態に係る規制ブレードの摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の制御ブロック図。 第1の実施形態に係る現像スリーブの回転線速度と摩耗レートとの関係を示す表。 第1の実施形態に係る平均トナー濃度と補正係数βとの関係を示す表。 規制ブレードの総摩耗量と現像剤コート量との関係を示すグラフ。 第1の実施形態に係る規制ブレードの摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の制御のフローチャート。 画像形成枚数と規制ブレードの摩耗量との関係を示すグラフ。 画像形成枚数と現像装置の寿命との関係を示すグラフ。 第2の実施形態に係る画像比率と規制ブレードの摩耗量比との関係を示すグラフ。 第2の実施形態に係る画像形成枚数とトナー劣化指数との関係を示すグラフ。 第2の実施形態に係る画像比率と飽和トナー劣化指数との関係を示す表。 第2の実施形態に係るトナー劣化指数と補正係数β´との関係を示す表。 第2の実施形態に係る規制ブレードの摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の制御のフローチャート。 第2の実施形態に係る画像比率とトナー劣化指数の推移を示すグラフ。 画像比率と補正係数β´の推移を示すグラフ。 現像装置の寿命の推移を示すグラフ。 第3の実施形態に係る現像スリーブの回転線速度と摩耗レートとの関係を示す表。 第3の実施形態に係る現像スリーブの回転線速度と摩耗レートとの関係を示すグラフ。 第3の実施形態に係る規制ブレードの摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の制御のフローチャート。 画像形成枚数と規制ブレードの摩耗量との関係を示すグラフ。 画像形成枚数と現像装置の寿命との関係を示すグラフ。 第4の実施形態に係る現像スリーブの層厚規制磁極N1のバラつきと規制ブレード周辺での磁気力Frとの関係を示すグラフ。 第4の実施形態に係る規制ブレードの摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の制御のフローチャート。 第5の実施形態に係る現像スリーブと規制ブレードとの間隙量Dと補正係数σとの関係を示す表。 第5の実施形態に係る現像スリーブと規制ブレードの間隙量Dと現像剤コート量及び摩耗量との関係を示すグラフ。 第5の実施形態に係る初期間隙量と摩耗閾値d1との関係を示す表。 第5の実施形態に係る規制ブレードの摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の制御のフローチャート。 画像形成枚数と規制ブレードの摩耗量との関係を示すグラフ。 現像装置の寿命の推移を示すグラフ。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図16を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1ないし図3を用いて説明する。
[画像形成装置]
本実施形態の画像形成装置100は、装置本体101に接続された原稿読み取り装置或いは装置本体101に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)等のホスト機器からの画像情報に従って記録材に画像を形成する。例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色フルカラー画像を後述の電子写真方式の画像形成部を利用して、記録材としての用紙やプラスチックシート、布等のシートに形成する。
本実施形態の画像形成装置100は、4連タンデム式の画像形成装置であり、複数の画像形成部として、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する画像形成部PY,PM,PC,PKを有する。そして、転写装置5が備える中間転写体としての中間転写ベルト51が図2の矢印方向に移動して各画像形成部PY〜PKを通過する間に、中間転写ベルト51上に各画像形成部PY〜PKで形成された各色のトナー像(画像)が重ねられる。そして、この中間転写ベルト51上で重ね合わされたトナー像を記録材に転写することで記録画像が得られる。
なお、以下の実施形態では、各画像形成部PY,PM,PC,PKの構成は、現像色が異なる以外は実質的に同一とされる。以下、代表して画像形成部PKを用いて説明する。
画像形成部PKは、画像情報に応じて静電潜像を担持する像担持体としてのドラム状の感光体からなる感光ドラム1を有する。感光ドラム1の外周には、帯電装置となる帯電ローラ2、レーザ露光光学系からなる露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置7が設けられている。現像装置4には、補給用現像剤収容容器(トナーカートリッジ)8から現像剤が補給される。転写装置5は、中間転写体としての中間転写ベルト51を有する。中間転写ベルト51は、複数のローラに掛け回されて、図2の矢印方向に回転する。また、中間転写ベルト51を介して各画像形成部の感光ドラム1に対向する位置には一次転写部材52がそれぞれ配置されている。また、中間転写ベルト51が掛け回されたローラのうち一つに対向する位置には、二次転写部材としての二次転写ローラ53が設けられている。
画像形成時には、先ず、帯電ローラ2によって、回転する感光ドラム1の表面を一様に帯電させる。次いで、帯電した感光ドラム1の表面を、露光装置3により画像情報信号に応じて走査露光することによって、感光ドラム1上に静電潜像を形成する。感光ドラム1に形成された静電潜像は、現像装置4を用いて現像剤のトナーによりトナー像として顕像化される。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト51と感光ドラム1とが当接する一次転写ニップ部において、一次転写部材52に印加される一次転写バイアス電圧の作用によって中間転写ベルト51上に一次転写される。例えば、4色フルカラー画像の形成時には、画像形成部PYから順次に、各感光ドラム1から中間転写ベルト51上にトナー像が転写され、中間転写ベルト51上に4色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される。
一方、給送カセット9に収容されている記録材がピックアップローラ、搬送ローラ及びレジストローラ等によって、中間転写ベルト51と二次転写ローラ53とが当接する二次転写ニップ部に中間転写ベルト51上のトナー画像と同期がとられて搬送される。そして、中間転写ベルト51上の多重トナー像は、二次転写ニップ部において、二次転写ローラ53に印加される二次転写バイアス電圧の作用により、記録材上に転写される。
その後、中間転写ベルト51から分離された記録材は定着装置6へと搬送される。記録材上に転写されたトナー画像は、定着装置6によって加熱、加圧されることによって溶融混合されると共に、記録材上に定着される。その後、記録材は機外へ排出される。
一次転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナー等の付着物は、クリーニング装置7によって回収される。これにより、感光ドラム1は、次の画像形成工程に備える。また、二次転写工程後に中間転写ベルト51上に残留したトナー等の付着物は、中間転写体クリーナ54によって除去される。
なお、本実施形態の画像形成装置100は、例えばブラック単色の画像など、所望の単色または4色のうちいくつかの色用の画像形成部を用いて、単色またはマルチカラーの画像を形成することも可能である。
次に、本実施形態の画像形成装置100における画像処理ユニットのシステム構成について図3を用いて説明する。画像処理ユニットには、外部入力インタフェース(外部入力I/F)200を介して必要に応じて原稿スキャナ、コンピュータ(情報処理装置)等の不図示の外部装置からRGB画像データとしてカラー画像データが入力される。
LOG変換部201は、ROM210に格納されているデータ等により構成されるルックアップテーブル(LUT)に基づいて入力されたRGB画像データの輝度データをCMYの濃度データ(CMY画像データ)に変換する。マスキング・UCR部202は、CMY画像データから黒(K)成分データを抽出し、記録色材の色濁りを補正すべく、CMYK画像データにマトリクス演算を施す。
ルックアップテーブル部(LUT部)203は、画像データをプリンタ部の理想的な階調特性に合わせるためにガンマルックアップテーブル(γルックアップテーブル)を用いて入力されたCMYK画像データの各色毎に濃度補正を施す。なお、γルックアップテーブルはRAM211上に展開されたデータに基づいて作成され、そのテーブル内容はCPU206によって設定される。
パルス幅変調部204は、LUT部203から入力された画像データ(画像信号)のレベルに対応するパルス幅のパルス信号を出力する。このパルス信号に基づいてレーザドライバ205が露光装置3のレーザ発光素子を駆動し、感光ドラム1上を照射することで静電潜像が形成される。
ビデオ信号カウント部207はLUT部203に入力された画像データの(本実施形態では600dpiにおける)1画素毎のレベル(0〜255レベル)を画像1面分積算する。この画像データ積算値を、ビデオカウント値と呼ぶ。このビデオカウント値は出力画像がA4片面の全面すべて255レベルだった場合に最大値1023となる。なお、回路の構成上制限があるときは、ビデオ信号カウント部207のかわりにレーザ信号カウント部208を用いて、レーザドライバ205からの画像信号を同様に計算することで、ビデオカウント値を求めることが可能である。
また、画像形成制御部209は、前述した各画像形成ステーションの各部の構成を駆動制御する。例えば、レーザドライバ205が画像データに基づくパルス信号により画像形成制御部209を介してレーザ発光素子を駆動する。
また、画像形成装置100は、操作パネルなどの表示部220を備えている。表示手段としての表示部220は、ユーザが画像形成装置を操作する側、即ち、手前側に配置され、画像形成装置100の各種状態を表示したり、画像形成装置100の各種設定が可能である。例えば、詳しくは後述するCPU206からの出力が表示部220に表示される。なお、画像形成装置100の各種状態は、画像形成装置100に接続される、パーソナルコンピュータなどの外部端末に表示しても良い。この場合、CPU206からの出力は、パーソナルコンピュータに送られる。
[現像装置]
次に、図4及び図5を参照して現像装置4の構成について更に説明する。カートリッジとしての現像装置4は、画像形成装置100の装置本体101(図1)に対して着脱可能である。非磁性トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を収容する現像容器41を有する。現像容器41には、現像剤担持体としての現像スリーブ44、現像スリーブ44内に固定して配置された磁界発生手段としての磁石からなるマグネットロール44aが設けられる。更に現像スリーブ44の表面に現像剤の薄層を形成する規制ブレード42、現像容器41内の現像剤を攪拌し且つ搬送するスクリュー部材41d,41eが配置されている。
現像容器41の内部は垂直方向に延在する隔壁41cによって現像室41aと攪拌室41bとに区画されている。そして、現像室41aにスクリュー部材41dが配置され、攪拌室41bにスクリュー部材41eが配置されている。隔壁41cの長手方向(現像スリーブ44の回転軸線方向)両端部には、現像室41aと攪拌室41bとの間での現像剤の通過を許す受渡し部41f,41gが設けられている。本実施形態では、現像室41aと攪拌室41bは水平方向の左右に配置されるが、現像室41aと攪拌室41bが上下に配置された現像装置、或いは、その他の形態の現像装置においても、本発明は適用可能である。
スクリュー部材41d,41eは、現像スリーブ44の回転軸線方向に沿って略平行に配置されている。そして、現像駆動モータ230(図10)によりスクリュー部材41dと、スクリュー部材41eとは、現像スリーブ44の回転軸線方向に沿って互いに逆方向に現像剤を撹拌し且つ搬送する。こうして、現像剤はスクリュー部材41d,41eによって受渡し部41f,41gを介して現像容器41内を循環する。つまり、スクリュー部材41d,41eの搬送力により、現像工程でトナーが消費されてトナー濃度が低下した現像室41a内の現像剤が、一方の受渡し部41fを介して攪拌室41b内へ移動する。
また、攪拌室41bの最上流部にはトナーを補給するための補給口43が設けられており、図5に示す補給用トナーが収容される補給容器となる補給用現像剤収容容器8へと連絡している。また、スクリュー部材41eは、自動トナー補給制御(以下、「ATR:Automatic Toner Replenisher」制御という)のもとでトナー濃度を均一化する。即ち、補給口43において供給されたトナーと、既に攪拌室41b内にあるトナーと磁性キャリアとからなる現像剤とを攪拌し且つ搬送してトナー濃度を均一化する。
ここで、図5に示すように、攪拌室41bの外側(現像室41aと反対側)の壁の下方には、検出面が攪拌室41bに露出するように、濃度検知手段としてのトナー濃度センサ45が固定配置されている。トナー濃度センサ45は、現像容器内の透磁率を検知するインダクタンスセンサであり、スクリュー部材41eによって搬送されている現像剤のトナー濃度(TD比)を検知して、検知結果に応じた電圧を出力する。また、トナー濃度センサ45は、攪拌室41bの現像剤の搬送方向中央よりも下流側で、かつ、攪拌室41bから現像室41aへ現像剤を受け渡す受渡し部41gの手前に配置されている。
CPU206は、上述のATR制御によって補給用現像剤収容容器8から現像剤を補給する。本実施形態では、画像形成時の画像比率、トナー濃度センサ45、パッチ画像濃度検知センサ55(図2)によるパッチ画像の濃度検知結果に応じて補給用現像剤収容容器8の動作を制御し、トナーを攪拌室41bの最上流部に補給する。そして、トナーが補給されて攪拌された攪拌室41b内の現像剤が他方の受渡し部41gを介して現像室41aへ移動する。パッチ画像濃度検知センサ55は、例えば、発光部と受光部とを有し、図2に示すように、中間転写ベルト51と対向して配置され、発光部から中間転写ベルト51上に光を照射し、受光部によりその反射光を検知している。これにより、中間転写ベルト51上に形成された制御用トナー像としてのパッチ画像の画像濃度を検知する。
また、現像装置4の現像室41aは、感光ドラム1に対面した現像領域に相当する位置が開口しており、この現像容器41の開口部41jに、一部露出するようにして現像スリーブ44が回転可能に配置されている。本実施形態では、現像スリーブ44は非磁性材料で構成され、現像動作時には図4の矢印方向に回転する。また、現像スリーブ44は、外周面に現像スリーブ44の回転軸線方向と平行に複数の溝が全周に亙って形成した溝スリーブとしている。なお、現像スリーブ44の外周面は、このような複数の溝以外の構成であっても良い。例えば、ブラスト加工により複数の凹部を形成したものであっても良いし、ブラスト加工により形成された凹部よりも大きい楕円などの形状の凹部を規則的に複数形成したようなものであっても良い。
現像スリーブ44の内部には、磁界発生手段としての周方向に沿って複数の磁極を有するマグネットロール44aが固定されている。本実施形態では5極の磁極が着磁されたマグネットロールを用いた。S2極は、スクリュー部材41dから送られてきた現像剤を現像スリーブ44に担持させる吸着用磁極である。N1極は、現像領域に搬送する現像剤の搬送量を規制する層厚規制磁極である。S1極は、現像に寄与する現像極である。N2極は、現像剤を搬送する搬送用磁極である。S3極は、現像スリーブ44に担持された現像剤を剥ぎ落とす離間用磁極である。
現像室41a内の現像剤は、スクリュー部材41dにより現像スリーブ44に供給され、現像スリーブ44に供給された現像剤は、マグネットロール44aが発生する吸着用磁極S2により現像スリーブ44上に所定の量が担持され現像剤溜まりを形成する。現像スリーブ44上の二成分現像剤(現像剤の磁気穂)は、現像スリーブ44が回転することによって層厚規制磁極N1に搬送される。そして、後述する規制ブレード42によって層厚(現像剤コート量)が規制されると共に、感光ドラム1と対向する現像領域へと搬送されて静電潜像にトナーを供給する。
その後、現像スリーブ44上の現像剤は、搬送用磁極N2により、現像スリーブ44の表面に対する現像剤の吸着を維持し現像容器内部へと現像剤を搬送し、離間用磁極S3により現像剤が現像スリーブ表面から離間される。本実施形態では、現像スリーブ44の直径は20mm、感光ドラム1の直径は30mm、又、この現像スリーブ44と感光ドラム1との最近接領域を約300μmの距離とする。この構成によって、現像部に搬送した現像剤を感光ドラム1と接触させた状態で、現像が行なえるように設定されている。この時、現像スリーブ44には電源から直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。本実施形態では、−500Vの直流電圧と、ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppが1800V、周波数fが12kHzの交流電圧とした。
現像スリーブ44の回転線速度(周速度)は感光ドラム1の回転線速度より早くすることで、感光ドラム1の単位面積あたりの接触する現像剤の磁気穂の量を多くしてトナーを供給できる量を大きくする。本実施形態では記録材として普通紙を用いる時は、感光ドラム1の回転線速度を300mm/s、現像スリーブ44の回転線速度は周速比1.8をかけた540mm/sとする。また、坪量100g/m以上の厚紙を用いる時は感光ドラム1の回転線速度を200mm/sまたは150mm/sに変更され、現像スリーブ44の回転線速度はそれぞれ360mm/sまたは270mm/sとなる。
一般に、上述のような2成分磁気ブラシ現像法においては、交流電圧を印加すると現像効率が増して画像は高品位になるが、逆にカブリが発生し易くなる。このため、現像スリーブ44に印加する直流電圧と感光ドラム1の帯電電位(即ち白地部電位)との間に電位差を設けることにより、カブリを防止することが行なわれる。本実施形態においては、現像スリーブ44に印加する直流電圧と感光ドラム1の帯電電位との電位差を150Vに設定することにより、カブリを発生しにくくしている。
規制部材としての規制ブレード42は、樹脂製である。即ち、規制ブレード42は、現像スリーブ44の回転軸線方向に沿って延在した樹脂部材で、現像容器41と一体的に成型されている。規制ブレード42に用いる樹脂材料としては、PC+AS樹脂材料やPC+ABS樹脂材料など、比較的高い剛性を有するものを選択している。なお、規制ブレード42は、このような樹脂材料以外に、例えば、アルミニウム合金などの軟金属を用いても良い。また、規制ブレード42は、現像容器41と一体に形成する以外に、現像容器41と別体とし、ネジなどの固定部材により現像容器41に固定されるものであっても良い。
また、規制ブレード42は、感光ドラム1と対向する対向領域よりも現像スリーブ44の回転方向上流側に、現像スリーブ44と所定の隙間を介して対向するように配設されている。そして、この規制ブレード42と現像スリーブ44の間を現像剤のトナーとキャリアの両方が通過して現像領域へと送られる。
なお、規制ブレード42と現像スリーブ44の表面との間隙を調整することによって、現像スリーブ44上に担持した現像剤の磁気ブラシの穂切り量が規制されて現像領域へ搬送される現像剤量が調整される。本実施形態においては、規制ブレード42によって、現像スリーブ44上の単位面積当りの現像剤コート量を30mg/cmに規制している。また、規制ブレード42と現像スリーブ44は、間隙を200〜1000μmとすることが好ましく、本実施形態では間隙を300μmに設定した。
[補給装置]
次に、図6を用いてトナーの補給構成について説明する。本実施形態の現像剤の補給装置80は、補給用現像剤収容容器8の排出口82から補給用搬送経路83が延び、現像装置4の補給口43に連結している構成を基とする。具体的に説明する。上述の現像装置4において、補給口43は攪拌室41bの最上流且つ現像剤循環経路の外側に備えられている。補給口43の近傍の現像剤搬送部材には、現像剤循環経路の現像剤は殆ど存在しなく、補給用現像剤が通過するのみである。そして、補給口43は補給用搬送経路83である正方形断面の筒状部材の下方端部と連結している。また、前記筒状部材のもう一方の端部である上方端部は、補給用現像剤収容容器8の排出口82と連結している。
補給用現像剤収容容器8は、円筒状の容器の内壁に螺旋状の溝を掘った構成となっており、不図示の補給駆動モータを駆動し補給用現像剤収容容器8自体が回転することで長手方向へと搬送力を発生させて排出口82へと補給用現像剤を搬送する。排出口82まで搬送された補給用現像剤は、補給用現像剤収容容器8内の体積を可変とするポンプ81によって発生する空気圧で排出口82を通って補給用搬送経路83に排出される。
[トナー補給制御]
次に、本実施形態のトナー補給制御について、図7及び図8を用いて説明する。本実施形態では、ビデオカウント補給方式とインダクタンス補給方式を併用した補給制御を行う。図7にトナー消費量とビデオカウント値との関係を示す。ビデオカウント補給方式では、所定のビデオカウントに応じて予測される予測トナー消費量Tvを第1補給量とする。
但し、画像形成装置の個体差、経年劣化、あるいはユーザの使用環境や出力画像等、ビデオカウントとトナー消費量の関係が常に同じとは限らない。図7に示すように同じビデオカウントにおいても、消費量誤差が生じる。予測されるトナー消費量と実際に消費されるトナー消費量に差分が生じると、現像容器41内のトナー濃度が増減する。このため、トナー濃度を検知するトナー濃度センサ45の出力に基づいて補給量を決定するインダクタンス補給方式も併用する。
図8にインダクタンス補給方式における、トナー濃度目標値とトナー濃度の偏差に対するトナー補給量の関係を示す。目標のトナー濃度と検出されたトナー濃度の差をΔTDとし、補給トナー量への換算率つまりトナー濃度フィードバック率(FB率)をKpとすると、インダクタンス方式におけるトナー補給量Ttd(第2補給量)は、次式で表せる。
Ttd=Kp×ΔTD ・・・(1)
トナー濃度が目標値よりも低い場合においては、必要トナー量を補給し、目標値より高ければトナー過剰とみなし、補給量から減ずることによりトナー濃度を一定に保つ。従って、本実施形態において実際に補給される補給量は、次式のようになる。
T=Tv−Ttd ・・・(2)
また、トナー濃度目標値は、パッチ画像濃度検知センサ55によるパッチ画像の濃度検知結果に応じて変更される。
[現像剤の概要]
ここで、現像容器41に収容されているトナーとキャリアからなる二成分現像剤について詳しく説明する。トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。
外添剤粒子としては、アモルファスシリカに疎水性処理を施したものや、或いは、酸化チタンや、チタン化合物等の無機酸化物微粒子が挙げられる。これらの微粒子をトナー母体に外添することで、トナーの粉体流動性や帯電量を制御するのが好適である。外添剤粒子の粒径としては1nmから100nm程度のものが望ましい。本実施形態においては、平均粒径50nmの酸化チタンを重量比で0.5wt%、平均粒径2nmと100nmのアモルファスシリカをそれぞれ0.5wt%、1.0wt%ずつ外添させたものを用いた。
トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は4μm以上、8μm以下が好ましい。また、近年のトナーにおいては、定着性を良くするために低融点のトナー或いは低ガラス転移点Tg(例えばTg≦70℃)のトナーが用いられることが多い。さらに定着後の分離性を良くするためにトナーにワックスを含有させている場合もある。本実施形態の現像剤は、ワックスを含有させた粉砕トナーである。
また、キャリアは、例えば表面酸化或いは未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或いは酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。キャリアは、重量平均粒径が20〜60μm、好ましくは30〜50μmであり、抵抗率が10Ωcm以上、好ましくは10Ωcm以上である。本実施形態では10Ωcmのものを用いた。
なお、本実施形態にて用いられるトナーについて、体積平均粒径は、以下に示す装置及び方法にて測定した。測定装置としては、SD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置(シスメックス社製)を使用した。測定方法は以下に示す通りである。即ち、一級塩化ナトリウムを用いて調製した1%NaCl水溶液の電解水溶液100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1ml加え、測定試料を0.5〜50mg加える。試料を懸濁した電解水溶液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行なう。そして、上記のSD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布を求める。こうして求めた体積平均分布より、体積平均粒径を得る。
また、本実施形態にて用いられるキャリアの抵抗率は、測定電極面積4cm、電極間間隔0.4cmのサンドイッチタイプのセルを用いた。片方の電極に1kgの重量の加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加して、回路に流れた電流から、キャリアの抵抗率を得る方法によって測定した。
二成分現像剤に占めるトナーの重量比、即ちトナー濃度はおよそ9wt%である。この比はトナーの帯電量、キャリア粒径、または画像形成装置の構成や使用状況などで適正に調整されるべきものであって、必ずしもこの数値に従わなければいけないものではない。本実施形態においては初期の現像剤量200g、トナー濃度を9%とした。
[規制ブレードの摩耗]
次に、規制ブレード42の摩耗について、図9を用いて説明する。図9は、現像スリーブ44の回転中における規制ブレード42近傍の層厚規制の模式図である。現像スリーブ44に担持された現像剤は、現像スリーブ44の回転によって層厚規制磁極N1に近づくと磁気穂を形成する。現像スリーブ44と規制ブレード42の間隙は、磁気穂の長さよりも狭く設定され、規制ブレード42と接触した磁気穂は、間隙の長さに切られて、現像領域に搬送される。そのため、規制ブレード42よりも現像スリーブ44の回転方向上流では現像剤が滞留し、滞留した現像剤が現像スリーブ44と規制ブレード42の間隙に流れこもうとして規制ブレード42近傍の現像剤密度が高まる。このとき、現像剤中のキャリア及びトナーとその外添剤との摺擦によって、規制ブレード42が摩耗する。
規制ブレード42の摩耗量は、Ratnerの摩耗式を用いて、
V=K×N×v×t
で示される。
ここで、
V:摩耗量(mm
N:規制ブレードにかかる荷重の垂直成分(N)
v:現像剤の移動速度(mm/s)
t:時間(s)
K:現像剤と規制ブレードの材質間に応じて変動する係数
である。
特に、現像剤の特性はユーザの使用環境や出力画像によって変動する。現像剤の特性が変動すると、現像剤と規制ブレード42の材質間に応じて変動する係数Kが変動する。ここで、現像剤の特性として、例えばトナー濃度があげられる。一般的に樹脂で構成されるトナーに対して金属で構成されるキャリアの硬度は大きい。したがって、トナー濃度が低下するとキャリアに対するトナーの被覆率が低下(キャリアの露出量が増加)し、規制ブレード42が摩耗しやすくなる。
また、現像剤の特性として、トナー表面の外添剤の被覆状態も挙げられる。画像比率の低い画像が続くと、トナーが現像装置内に留まる時間が長くなり外添剤がトナーから遊離、或いは、トナー表面に埋め込まれる、所謂、トナー劣化が生じる。そのため、トナー劣化が進行すると、規制ブレード42と接触する外添剤の状態が変化するため、規制ブレード42の摩耗量が変化する。トナー劣化が進行すると、トナーに対する外添剤の被覆率が低下し、規制ブレード42は摩耗しにくくなる。そこで、本実施形態では、トナー濃度の変化に応じて規制ブレード42の摩耗量の予測を行うようにしている。
[規制ブレードの摩耗による現像装置の寿命判定]
次に、規制ブレード42の摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の方法について述べる。本実施形態では、規制ブレード42の摩耗量を、現像スリーブ44の走行距離とトナー濃度に基づいて予測するようにしている。図10は、本実施形態における規制ブレード42の摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の回路ブロック図である。画像形成動作が開始されると、CPU206が現像駆動モータ230を駆動することで現像スリーブ44が回転駆動する。CPU206は、駆動時間算出部212、平均トナー濃度算出部213、補給量算出部214、トナー劣化指数算出部215、摩耗量算出部216、現像装置寿命算出部217を備え、各種演算を行う。なお、本実施形態では、トナー劣化指数算出部215は省略しても良い。また、図10では、CPU206が現像装置メモリタグ900と通信部901を介して通信可能であるが、本実施形態では、現像装置メモリタグ900と通信部901を省略しても良い。
まず、駆動時間算出部212は、現像駆動モータ230の駆動時間tを取得する。平均トナー濃度算出部213は、所定のタイミングでトナー濃度センサ45の出力に応じて算出されたトナー濃度を平均化処理する。平均化処理するのはトナー濃度センサ45の検知誤差や現像装置内の局所的なトナー濃度ばらつきを低減するためである。本実施形態では現像剤が現像容器41内を循環する循環周期で平均化を行う。但し、トナー濃度の平均化処理の方法は、これに限らない。
摩耗量算出部216では、規制ブレード42の摩耗量を以下のように算出する。本実施形態における規制ブレード42の摩耗量を算出するタイミングは画像形成毎(記録材1枚毎)とする。但し、画像形成毎に限らず、複数の画像形成毎でも構わない。また、1秒毎など固定時間毎に算出しても良い。更には、画像形成ジョブの実行中(連続する記録材と記録材との間の時間)などに、各種調整が入った後や画像形成ジョブの終了時或いは終了後などにも行っても良い。
次に、上述のRatnerの摩耗式から、m枚目における規制ブレード42の摩耗量Δd(m)を以下のように定義する。
Δd(m)=Δt(m)×α(m)×β(m) ・・・(3)
ここで
Δd(m):計算区間mでの摩耗量(μm)
Δt(m):現像駆動モータの駆動時間(s)
α(m):現像スリーブの回転線速度に比例した摩耗レート
β(m):現像剤のトナー濃度に応じた補正係数
である。
α(m)は、現像スリーブ44の回転線速度に比例した単位時間当たりの摩耗量(摩耗レート)である。上述したように、規制ブレード42は、現像剤中のキャリアなどとの接触により摩耗し易い。このため、現像スリーブ44の回転線速度が速いと規制ブレード42と現像剤との接触機会が多くなり、規制ブレード42が摩耗し易い。即ち、現像スリーブ44の回転線速度が速い場合と遅い場合とを比べると、同じ時間における現像スリーブ44の走行距離(回転線速度×時間)が、回転線速度が早い方が長くなる。そして、現像スリーブ44の走行距離が長いと、その分、規制ブレード42と現像剤が接触する機会が増えて規制ブレード42が摩耗し易くなる。
図11にトナー濃度9%における各現像スリーブ44の回転線速度における摩耗レートを示す。図11から明らかなように、現像スリーブ44の回転線速度が速いほど規制ブレード42が摩耗し易い。図11では、3段階のプロセススピード(感光ドラムの回転線速)に対する摩耗レートα(m)示したが、摩耗レートα(m)は、画像形成装置のプロセススピードに応じた数、設定することが好ましい。
また、β(m)は、現像剤のトナー濃度に応じた補正係数である。上述したように、トナー濃度によってキャリアに対するトナーの被覆率が変わるため摩耗レートが変わる。したがって、本実施形態では、上述のように現像スリーブ44の走行距離に応じた規制ブレード42の摩耗量を、トナー濃度に応じて補正するようにしている。
図12に現像剤の平均トナー濃度と補正係数βの関係を示した表を示す。トナー濃度9%を基準とし、トナーの被覆率に応じて補正係数βを変更している。図12から明らかなように、トナー濃度が高いほど規制ブレード42が摩耗しにくく、トナー濃度が低いほど規制ブレード42が摩耗し易い。なお、図12のテーブルにおいて、テーブル間は線形補間する。
次に、m枚目の摩耗量Δd(m)と前回までの総摩耗量d(m―1)を用いてm枚目の総摩耗量は、
d(m)=d(m―1)+Δd(m) ・・・(4)
となる。
本実施形態では、このようの上述の式(3)及び式(4)を用いることで、規制ブレード42の摩耗量を現像スリーブ44の走行距離とトナー濃度に基づいて予測している。
現像装置寿命算出部217は、摩耗量算出部216で算出された総摩耗量d(m)を基に現像装置の寿命Lを算出する。図13は、規制ブレード42の総摩耗量d(m)と、規制ブレード42により層厚(現像剤の量)が規制された現像スリーブ44の現像剤コート量の変動を示したグラフである。総摩耗量d(m)の増加に応じてコート量が増加する。そして、コート量が45mg/cmを超えると画像不良が発生する。したがって、このときの総摩耗量をd(=10μm)を閾値として現像装置の寿命と判断する。即ち、現像装置の寿命Lは以下の算出式で算出される。
L=d(m)/dl ×100[%] ・・・(5)
また、CPU206は、現像装置寿命算出部217において算出された現像装置の寿命Lを表示手段としての表示部220に表示し、ユーザに知らせる。ユーザに通知する現像装置の寿命Lは1%単位で通知し、現像装置の寿命が進むにつれてカウントアップする。そして、現像装置の寿命Lが所定値Lthに達したとき、表示部220に現像装置の交換を促すメッセージを表示する。本実施形態では、現像装置の寿命Lがカートリッジの寿命に関する情報に相当し、現像装置の交換を促すメッセージがカートリッジの交換に関する情報に相当する。
また、本実施形態の画像形成装置100は、外部のサーバやPCなどの外部装置と通信可能な通知部800を備えている。CPU206は、所定のタイミングで通知部800によってサーバを介してサービスマンに現在の現像装置の寿命Lを通知し、計画的なサービス部品の交換を促す。そして、現像装置の寿命Lが所定値Lthに達したとき、通知部800によってサーバに交換通知を行い、サービスマンに部品の交換を促す。即ち、送信手段としての通知部800は、カートリッジの交換に関する情報をサーバなどの外部装置に送信する。
[現像装置の寿命算出のフロー]
図14に、本実施形態における現像装置の寿命算出のフローチャートを示す。現像装置の寿命予測が開始されると、CPU206は、画像形成毎の現像駆動モータ230の駆動時間(現像駆動時間)Δt(m)を取得する(S101)。次に、CPU206は、画像形成中の現像スリーブ44の回転線速度(即ち、プロセススピード)と摩耗レートαのテーブル(図11)から摩耗レートα(m)を選択する(S102)。次に、トナー濃度センサ45によりトナー濃度を検知し(S103)、トナー濃度の平均化処理を行う(S104)。そして、CPU206は、平均化処理により算出した平均トナー濃度とトナー濃度補正係数βのテーブル(図12)からトナー濃度補正係数β(m)を取得する(S105)。
次に、CPU206は、S105までに取得されたΔt、α、βを用いて、上述の式(3)により規制ブレード42の摩耗量Δd(m)を算出する(S106)。次いで、m−1枚目の総摩耗量d(m−1)にm枚目の摩耗量Δd(m)を足して、総摩耗量d(m)を更新する(S107)。CPU206は、総摩耗量d(m)と閾値dを基に現像装置の寿命L(m)を算出し(S108)、表示部220に表示又は通知部800によりサーバへ通知する(S109)。また、CPU206は、S108で算出した現像装置の寿命L(m)が所定値Lth未満か否かを判断する(S110)。CPU206は、寿命L(m)が所定値Lth以上の場合(S110のN)、表示部220に交換メッセージを表示するか通知部800によりサーバへ交換通知を行う(S111)。
このような本実施形態の場合、現像スリーブ44の走行距離が同じで、且つ、トナー濃度センサ45により検知したトナー濃度が一定であるとした場合、表示部220がトナー濃度に応じて次のような表示を行う。まず、CPU206は、表示部220に、トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、トナー濃度が第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、現像装置の交換メッセージを遅く表示する。同様にCPU206は、トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、トナー濃度が第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、現像装置の寿命が長くなるように、寿命L(m)を表示する。
[本実施形態の効果]
次に、本実施形態の構成を満たす実施例1と比較例とを用いて、本実施形態の効果を説明する。実施例1において、画像形成条件として30℃、80%の高湿環境下で画像比率5%の画像を連続して画像形成する。高湿環境下において、トナーの帯電量を一定に保つために、トナー濃度を7%で制御した。一方、比較例として、トナー濃度で摩耗レートを補正しない場合の規制ブレード42の予測摩耗量を示す。比較例では、実施例1と同じ条件で画像形成した場合に、トナー濃度9%として現像スリーブ44の走行時間から規制ブレード42の摩耗量を予測した。
図15に、このような画像形成条件における規制ブレード42の摩耗量と画像形成枚数の関係を示す。図15の黒丸は、実際に計測した規制ブレード42の摩耗量、実線は比較例によって予測される規制ブレード42の摩耗量、破線は実施例1によって予測される規制ブレード42の摩耗量である。
図15に示す通り、トナー濃度7%で画像形成を行うと規制ブレード42の摩耗量が増大していく。一方で、トナー濃度を考慮せずに、現像スリーブ44の走行時間で算出された比較例の摩耗量は、画像形成が進むにつれて、実際に計測した摩耗量(図15の黒丸)から徐々に離れている。このため、比較例では、ユーザの使用環境によっては摩耗量予測の精度が低いことがわかる。これに対して実施例1は、トナー濃度を考慮して摩耗量を予測しているため、実際に計測した摩耗量から乖離が小さく、予測精度が高いことが分かる。
図16に、図15の摩耗量を基にした現像装置の寿命推移を示す。また、現像装置の寿命は表示部220により1%単位で確認可能である。図16によると、約500000枚で実際の現像装置の寿命に達するのに対して、比較例では現像装置の寿命が75%と表示される。その結果、表示される現像装置の寿命が100%に達していないにもかかわらず画像不良が発生する虞がある。これに対して実施例1では、規制ブレード42の摩耗量に対する予測精度が高いため、比較例よりも精度良く現像装置の寿命を予測できることが分かった。
このように本実施形態では、トナー濃度を考慮して規制ブレード42の摩耗量を予測することで、規制ブレード42の摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測できる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図1ないし図6、図10を参照しつつ、図17ないし図24を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、現像剤の特性としてトナー濃度を用いて規制ブレード42の摩耗量を補正した。これに対して本実施形態では、現像剤の特性としてトナー劣化指数を用いて規制ブレード42の摩耗量の補正を行う。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
まず、図17に画像比率と規制ブレードの摩耗量比の関係を示す。規制ブレードの摩耗量比とは、所定の画像比率で画像形成した場合の規制ブレード42の摩耗量を基準摩耗量とした場合に、所定の画像比率と異なる画像比率で画像形成した場合の規制ブレード42の摩耗量の基準摩耗量に対する比である。基準摩耗量は、現像装置内(現像容器41内)の現像剤量200g、現像剤のトナー濃度9%の条件において、画像比率5%で連続画像形成したときの規制ブレード42の摩耗量とした。発明者の検討によると、現像剤量200g、トナー濃度9%の条件で、画像比率5%と画像比率40%でそれぞれ連続画像形成した場合、画像比率40%の方が、約1.2倍、規制ブレードの摩耗量が大きいことが分かった。但し、外添剤の種類や添加量に応じて規制ブレード摩耗量比は変わるため、この限りではない。
画像比率の低い画像が続くと、トナーが現像装置内に留まる時間が長くなり外添剤がトナーから遊離、或いは、トナー表面に埋め込まれるトナー劣化が生じる。そのため、トナー劣化が進行すると、トナーに対する外添剤の被覆率が低下する。外添剤は、トナーよりも硬度が高いため、トナー劣化の進行により、規制ブレード42は摩耗しにくくなる。このため、画像比率が低い方が規制ブレード42の摩耗量も少なくなる。
そこで、本実施形態では、トナー劣化を現像装置内のトナーが補給と消費を繰り返して現像装置内に滞在する平均的な時間と定義し、その指標であるトナー劣化指数T_indexを以下の式で定義する。
T_index(m)={T_index(m−1)+Δt(m)}×Mt(m)/{Mt(m)+mt(m)} ・・・(6)
ここで
Δt(m):計算区間mにおける現像駆動モータの駆動時間(s)
Mt(m):計算区間mにおける現像装置内のトナー量
mt(m):計算区間mにおける補給量
である。
現像装置内のトナー量Mtは、現像装置内の現像剤量の設計中心値を200gとした場合、トナー濃度9%の場合は18gとなる。計算区間mにおける補給量mt(m)は、ビデオカウントに応じて予測される予測トナー消費量Tv(第1補給量)を用いたが、補給用現像剤収容容器8の回転時間等にしても構わない。或いは、インダクタンス方式におけるトナー補給量Ttd(第2補給量)を考慮したT=Tv−Ttd(上述の式(2))としても良い。
図18は、現像剤量200g、トナー濃度9%、画像比率5%と40%で画像形成したときのトナー劣化指数T_indexの推移である。画像比率の低い方が、消費と補給によるトナーの入れ替わりが遅いため、現像装置内の平均滞在時間を示すトナー劣化指数は大きい。図19に上記条件における、画像比率とその画像比率におけるトナー劣化指数の飽和値(飽和トナー劣化指数)を示す。
本実施形態では、上述のRatnerの摩耗式から、m枚目における規制ブレード42の摩耗量Δd(m)を以下のように定義する。
Δd(m)=Δt(m)×α(m)×β´(m) ・・・(7)
ここで
Δd(m):計算区間mでの摩耗量(μm)
Δt(m):現像駆動モータの駆動時間(s)
α(m):現像スリーブの回転線速度に比例した摩耗レート
β´(m):トナー劣化指数に応じた補正係数
である。
α(m)は、第1の実施形態と同様に現像スリーブの回転線速度に比例した単位時間当たりの摩耗量(摩耗レート)である。また、β´(m)は、トナー劣化指数T_indexに応じた補正係数である。上述したように、トナー劣化によってトナーに対する外添剤の被覆率が変わるため摩耗レートが変わる。上述したように、トナー劣化指数は、画像比率と相関がある。したがって、本実施形態では、上述のように現像スリーブ44の走行距離に応じた規制ブレード42の摩耗量を、画像比率(具体的にはトナー劣化指数)に応じて補正するようにしている。
図20にトナー劣化指数と補正係数β´の関係を示した表を示す。トナー濃度9%を基準とし、トナー劣化指数に応じて補正係数β´を変更している。図20から明らかなように、トナー劣化指数が大きいほど、外添剤の被覆率が小さいため規制ブレード42が摩耗しにくく、トナー劣化指数が小さいほど規制ブレード42が摩耗し易い。図20のテーブルにおいて、テーブル間は線形補間する。
ここで、図10を参照して、本実施形態における規制ブレード42の摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の回路ブロック図について説明する。本実施形態では、第1の実施形態の構成に加え、ビデオ信号カウント部207、補給量算出部214、トナー劣化指数算出部215を用いて規制ブレードの摩耗量を算出する。
補給量算出部214では、ビデオ信号カウント部207で算出されたビデオカウント値を基に、計算区間mにおける補給量mt(m)を算出する。補給量mt(m)は予測トナー消費量Tv(第1補給量)とする。トナー劣化指数算出部215では、上述の式(6)を用いて、現像駆動モータの駆動時間Δt(m)、現像装置内のトナー量Mt(m)、補給量mt(m)を基にトナー劣化指数T_index(m)を算出する。
摩耗量算出部216では、上述の式(7)を用いて、規制ブレード42の摩耗量d(m)を現像駆動モータの駆動時間Δt(m)、現像スリーブの回転線速度に比例した摩耗レートα(m)、トナー劣化指数に応じた補正係数β´(m)を基に算出する。現像装置寿命算出部217は、第1の実施形態と同様に、摩耗量算出部216で算出された総摩耗量d(m)を基に現像装置の寿命Lを算出する(式(4)、(5)参照)。
第1の実施形態と同様に、CPU206は、現像装置寿命算出部217において算出された現像装置の寿命Lを表示手段としての表示部220に表示し、ユーザに知らせる。ユーザに通知する現像装置の寿命Lは1%単位で通知し、現像装置の寿命が進むにつれてカウントアップする。そして、現像装置の寿命Lが所定値Lthに達したとき、表示部220に現像装置の交換を促すメッセージを表示する。また、CPU206は、所定のタイミングで通知部800によってサーバを介してサービスマンに現在の現像装置の寿命Lを通知し、計画的なサービス部品の交換を促す。そして、現像装置の寿命Lが所定値Lthに達したとき、通知部800によってサーバに交換通知を行い、サービスマンに部品の交換を促す。
[現像装置の寿命算出のフロー]
図21に、本実施形態における現像装置の寿命算出のフローチャートを示す。トナー劣化指数補正係数β´(m)を算出するフロー以外は、第1の実施形態の図14と同様のため、説明を省略する。即ち、図21のS201〜S203は、図14のS101〜S103にそれぞれ対応し、図21のS209〜S213は、図14のS107〜S111にそれぞれ対応する。
本実施形態では、CPU206は、S203の後、各画像のビデオカウントを取得する(S204)。そして、CPU206は、補給量算出部214で第1補給量Tv(m)を算出する(S205)。CPU206は、S201、S203、S205で得られた情報を基に、式(6)を用いて、トナー劣化指数T_index(m)を算出する(S206)。そして、CPU206は、図21のトナー劣化指数と補正係数β´のテーブルからトナー劣化指数補正係数β´(m)を取得する(S207)。次に、CPU206は、S207までに取得されたΔt、α、β´を用いて、上述の式(7)により規制ブレード42の摩耗量Δd(m)を算出する(S208)。以降、総摩耗量d(m)、現像装置の寿命L(m)を算出し、情報を表示部220に表示したり、サーバに通知したりするフローは、第1の実施形態と同様である。
このような本実施形態の場合、現像スリーブ44の走行距離が同じで、且つ、画像比率が一定であるとした場合、表示部220が画像比率に応じて次のような表示を行う。まず、CPU206は、表示部220に、画像比率が第1の比率である場合よりも、画像比率が第1の比率よりも高い第2の比率の方が、現像装置の交換メッセージを早く表示する。同様にCPU206は、画像比率が第1の比率である場合よりも、画像比率が第1の比率よりも高い第2の比率の方が、現像装置の寿命が短くなるように、寿命L(m)を表示する。
[本実施形態の効果]
次に、本実施形態の構成を満たす実施例2と比較例を用いて、本実施形態の効果を説明する。実施例2では、現像装置内の現像剤量200g、現像剤のトナー濃度9%の条件で、画像比率40%の画像と画像比率5%の画像を10枚ずつ交互に画像形成したときの規制ブレードの摩耗量予測の動作について説明する。但し、初期条件としてトナー劣化指数を190(図19参照、画像比率40%時の飽和トナー劣化指数)とする。比較例として、トナー劣化指数補正を行わない(つまりトナー劣化指数補正係数β´=1)場合を比較例1、画像比率でトナー劣化指数補正係数β´を変更する場合(図17のテーブル)を比較例2として示す。比較例1、2の場合も、実施例2と同様の条件で画像形成を行った。
図22に、このような画像形成条件における画像比率とトナー劣化指数T_index(m)の推移を示す。図22に示す通り、初期条件である画像比率40%時の飽和トナー劣化指数からトナー劣化指数が徐々に増加していく。実施例2では画像比率の切り替えに対してトナー劣化指数が徐々に変化するのに対して、比較例2の補正の場合、画像比率が切り替わるとトナー劣化指数が各画像比率の飽和トナー劣化指数に瞬時に切り替わることを意味している。
図23に、前記条件で画像形成したときの補正係数β´(m)の推移を示す。実線は比較例1、破線は比較例2、点線は実施例2の補正係数β´の推移である。比較例1では画像比率によらず補正係数β´=1である。比較例2では画像比率毎に補正係数β´を変更している。つまり、図17によれば画像比率40%の時β´=1.2、画像比率5%の時β´=1としている。一方で、実施例2ではトナー劣化指数に応じて補正係数β´を変更している。従って、実施例2における補正係数β´は画像比率の切り替えに対して徐々に変化している。
図24に、前記条件における現像装置の寿命推移を示す。図24の黒丸は、実際の計測した規制ブレードの摩耗量に基づく現像装置の寿命、実線は比較例1によって予測される現像装置の寿命、破線は比較例2によって予測される現像装置の寿命、点線は実施例2によって予測される現像装置の寿命である。
図24に示す通り、画像比率を切り替えて画像形成を行うと、現像スリーブの走行時間で算出された比較例1(補正係数β´=1)はユーザの使用環境によって摩耗量予測の精度が低く、現像装置の寿命予測の精度が低いことがわかる。また、画像比率に応じて補正係数β´を変更している比較例2は、比較例1に比べて現像装置の寿命予測の精度が高いことが分かる。更に、トナー劣化指数に応じて補正係数β´を変更した実施例2は、比較例2よりも現像装置の寿命予測の精度が高いことがわかる。
このように本実施形態では、画像比率を考慮して規制ブレード42の摩耗量を予測することで、規制ブレード42の摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測できる。また、トナー劣化指数を用いた場合には、現像装置の交換寿命を更に精度良く予測できる。
なお、トナー劣化指数を用いた場合、上述の式(6)で説明したように、現像装置内のトナー量Mt(m)を求める際に、現像装置内の現像装置の設計中心値にトナー濃度を乗じている。このため、トナー劣化指数を用いた現像装置の寿命予測は、画像比率に加えてトナー濃度に基づいて行っているとも言える。
また、図20では、トナー濃度9%を基準としたトナー劣化指数と補正係数β´を示しているが、複数のトナー濃度毎にトナー劣化指数と補正係数β´のテーブルを有していても良い。この場合、トナー劣化指数を用いた現像装置の寿命予測は、画像比率に加えてトナー濃度に基づいて行っている。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図1ないし図6、図10、図17ないし図20を参照しつつ、図25ないし図29を用いて説明する。上述の第1、第2の実施形態では、α(m)を現像スリーブの回転線速度に比例した摩耗レートとして、現像スリーブの回転線速度に対し線形に変化する摩耗レートを用いて規制ブレード42の摩耗量を補正した。これに対して本実施形態では、現像スリーブの回転線速度に対し非線形に変化する摩耗レートα´(m)を用いて規制ブレード42の摩耗量の補正を行う。その他の構成及び作用については、第2の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
現像スリーブ44の回転線速度(周速)が一定の場合、規制ブレード42の摩耗量は現像スリーブ44の回転線速度に比例した摩耗レートα(m)と駆動時間(回転時間)tの積である走行距離に比例する。但し、現像スリーブ44を駆動する周速が複数ある場合には、規制ブレード42の摩耗量に誤差が生じてしまう場合がある。これは、規制ブレード42の近傍を通過する現像剤の速度(つまりブレード近傍を通過し摩耗する原因となる現像剤の量)が、現像スリーブ44の周速によって非線形に変わることが原因である。摩耗量は現像剤の通過に伴い摩耗するため、ブレード近傍の現像剤の通過量(及び通過速度)に応じて補正することが望ましい。
このため、本実施形態では、現像スリーブ44の回転線速度によって変わる現像剤速度と駆動時間で摩耗量を補正する。本実施形態において摩耗レート以外の構成については、第2の実施形態と同様である。
図25、図26に現像スリーブ44の回転線速度(スリーブ周速)に応じた摩耗レートα´(m)の関係を示す。この摩耗レートは、現像装置内の現像剤量200g、トナー濃度9%の条件において、画像比率5%で連続画像形成した時の規制ブレード42の摩耗量を基準とし、各スリーブ周速で画像形成した時の摩耗量データから算出した。これは、スリーブ周速に対するブレード近傍部の現像剤の速度の比率と同じ関係である。スリーブ周速が早くなると、スリーブ周速に対する現像剤の速度比は遅くなるため、摩耗レートα´(m)の傾きは小さくなるためである。但し、スリーブの形状、ブレード部近傍のマグネットロール44aの磁力、キャリアなどによって、現像スリーブに搬送される現像剤の速度が変わるため、この摩耗量のグラフの形状は変化する。また、トナーの外添剤の種類や添加量に応じて規制ブレードの摩耗量は変わる。
本実施形態では、上述のRatnerの摩耗式から、m枚目における規制ブレード42の摩耗量Δd(m)を以下のように定義する。
Δd(m)=Δt(m)×α´(m)×β´(m) ・・・(8)
ここで
Δd(m):計算区間mでの摩耗量(μm)
Δt(m):現像駆動モータの駆動時間(s)
α´(m):現像スリーブの回転線速度に応じた摩耗レート
β´(m):トナー劣化指数に応じた補正係数
である。
α´(m)は、現像スリーブの回転線速度に依る単位時間当たりの摩耗量(摩耗レート)である。また、β´(m)は、第2の実施形態と同様に、トナー劣化指数T_indexに応じた補正係数である。第2の実施形態で説明したように、トナー劣化によってトナーに対する外添剤の被覆率が変わるため摩耗レートが変わる。本実施形態では画像比率5%を連続画像形成して、トナー劣化指数T_indexが安定した領域での摩耗レートで説明する。第2の実施形態で説明したように、図19、図20はトナー劣化指数と補正係数β´の関係を示した表である。本実施形態では、トナー濃度9%、画像比率5%で画像形成するため、β´は1として算出する。
ここで、図10を参照して、本実施形態における規制ブレード42の摩耗量の予測と現像装置の寿命判定の回路ブロック図について説明する。本実施形態でも、第1の実施形態の構成に加え、ビデオ信号カウント部207、補給量算出部214、トナー劣化指数算出部215を用いて規制ブレードの摩耗量を算出する。
本実施形態の場合も、第2の実施形態と同様に、補給量算出部214では、ビデオ信号カウント部207で算出されたビデオカウント値を基に、計算区間mにおける補給量mt(m)を算出する。補給量mt(m)は予測トナー消費量Tv(第1補給量)とする。トナー劣化指数算出部215では、上述の式(6)を用いて、現像駆動モータの駆動時間Δt(m)、現像装置内のトナー量Mt(m)、補給量mt(m)を基にトナー劣化指数T_index(m)を算出する。
摩耗量算出部216では、上述の式(8)を用いて、規制ブレード42の摩耗量d(m)を現像駆動モータの駆動時間Δt(m)、現像スリーブの回転線速度に応じた摩耗レートα´(m)、トナー劣化指数に応じた補正係数β´(m)を基に算出する。現像装置寿命算出部217は、第1の実施形態と同様に、摩耗量算出部216で算出された総摩耗量d(m)を基に現像装置の寿命Lを算出する(式(4)、(5)参照)。
[現像装置の寿命算出のフロー]
図27に、本実施形態における現像装置の寿命算出のフローチャートを示す。摩耗レートとしてα´(m)を使用する以外は、第2の実施形態と同様である。即ち、本実施形態では、異なるプロセススピードで画像形成する場合に、現像剤速度に応じた摩耗レートα´(m)を用いる。
現像装置寿命予測が開始されると、CPU206は、画像形成毎の現像駆動時間Δt(m)を取得する(S301)。次に、画像形成中の現像スリーブの回転線速度と摩耗レートα´のテーブル(図25)から摩耗レートα´(m)を取得する(S302)。次に、トナー濃度を検知し、平均化処理を行う(S303)。S304で各画像のビデオカウントを取得する。そして、第1補給量Tv(m)を算出する(S305)。S301、S303、S305で得られた情報を基にトナー劣化指数T_index(m)を算出する(S306)。そして、図20のトナー劣化指数と補正係数β´のテーブルからトナー劣化指数補正係数β´(m)を取得する(S307)。
そして、S307までに取得されたΔt、α´、β´を用いて摩耗量Δd(m)を算出する(S308)。S309でm−1枚目の総摩耗量d(m−1)にm枚目の摩耗量Δd(m)を足して、総摩耗量d(m)を更新する。現像装置の寿命L(m)は閾値dを基に算出され(S310)、表示部220に表示又はサーバへ通知される(S311)。また、S312では現像装置の寿命L(m)が所定値Lthに未満か否かを判断する。所定値以上の場合(S312のN)、表示部220に交換メッセージを表示するかサーバへ交換通知を行う(S313)。このように本実施形態の場合、現像スリーブ44の回転線速度に基づいて、現像装置の交換メッセージや寿命を表示部220に表示したり、サーバに送ったりしている。
[本実施形態の効果]
次に、本実施形態の構成を満たす実施例3と比較例を用いて、本実施形態の効果を説明する。実施例3では、現像装置内の現像剤量200g、現像剤のトナー濃度9%の条件で、画像比率5%の画像を連続して形成したときの規制ブレード42の摩耗量予測の動作について説明する。現像スリーブ44の周速は、270mm/s(PS150mm/s)と540mm/s(PS300mm/s)との2つで比較する。なお、「PS」はプロセススピードであり、図25の感光ドラムの回転線速度に対応する。
現像スリーブ44の周速270mm/s(PS150mm/s)の場合、α(m):現像スリーブの回転線速度に比例した摩耗レートと、α´(m):現像剤速度に応じた摩耗レートとが同じである。このため、摩耗量と画像形成枚数の関係は図15の比較例と同じものになる。
図28に、現像スリーブ44の周速540mm/s(PS300mm/s)で画像形成したときの規制ブレード42の摩耗量と画像形成枚数の関係を示す。図28の黒丸は、現像スリーブ44の周速540mm/sで実際に計測した規制ブレード42の摩耗量である。実線は、現像スリーブ44の回転線速度に比例した摩耗レートαから予測した場合であり(比較例3)、破線は、実施例3によって予測される規制ブレード42の摩耗量である。
図28に示す通り、トナー濃度7%で画像形成を行うと規制ブレード42の摩耗量が増大していく。現像スリーブ44の回転線速度に比例した摩耗レートαから予測した比較例3は、実施例3よりも摩耗量予測の精度が低いことがわかる。
図29に、図28の摩耗量を基にした現像装置の寿命推移を示す。図29によると、約734100枚で実際の現像装置の寿命に達するのに対して、比較例3では現像装置の寿命666600で100%と表示される。その結果、実際の寿命よりも早く現像装置の寿命が100%に達してしまうため、メンテナンスに伴うコストが増加してしまう。実施例3では、規制ブレード42の摩耗量に対する予測精度が高いため、比較例3に対して精度良く現像装置の寿命を予測できる。
このように本実施形態では、現像剤速度に応じた摩耗レートα´を用いて規制ブレード42の摩耗量を予測することで、規制ブレード42の摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測できる。なお、本実施形態では、第2の実施形態の構成で摩耗レートαをα´としたが、第1の実施形態で摩耗レートαをα´とするようにしても良い。
<第4の実施形態>
第4の実施形態について、図1ないし図6、図10を参照しつつ、図30及び図31を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、現像剤の特性としてトナー濃度を用いて規制ブレード42の摩耗量を補正した。これに対して本実施形態では、更に現像スリーブ44に内包されるマグネットロール44aの磁気力を考慮して規制ブレード42の摩耗量の補正を行う。その他の構成及び作用については、第1の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
現像スリーブ44に内包されるマグネットロール44aには製造バラつきがあり、磁束密度の大きさと磁極位置に差が生じる。特に、マグネットロール44aの複数の磁極のうち、規制ブレード42と対向する位置の層厚規制磁極N1のバラつきは、規制ブレード42の先端位置での磁気力Fr_bの大きさに影響し、規制ブレード42の摩耗レートに大きく依存する。
そこで、本実施形態では、磁気力Frのバラつきを考慮して、上述のRatnerの摩耗式から、m枚目における規制ブレード42の摩耗量Δd(m)を以下のように定義する。
Δd(m)=Δt(m)×α(m)×β(m)×γ(m) ・・・(9)
ここで
Δd(m):計算区間mでの摩耗量(μm)
Δt(m):現像駆動モータの駆動時間(s)
α(m):現像スリーブの回転線速度に比例した摩耗レート
β(m):現像剤のトナー濃度に応じた補正係数
γ(m):規制ブレード先端でのFr_bに応じた磁気力補正係数
である。
図30に現像スリーブ44の層厚規制磁極N1のバラつきと、規制ブレード42周辺での磁気力Frの関係を示す。層厚規制磁極N1の磁束密度の製造バラつきの上下限で磁気力Frは増減し、また、磁極位置のバラつきにより層厚規制磁極N1が規制ブレード42と対向する位置が変わる。そのため、図30に示すように、規制ブレード42の先端位置での磁気力Fr_bは、層厚規制磁極N1の中心の位置及び磁束密度中心の磁気力Fr_mに対して最大でFr_max、最低でFr_minまでばらつく。本実施形態では、層厚規制磁極N1の磁束密度を65mT±5mT、磁極位置(角度)を規制ブレード42の対向位置から±3度とした。このとき、
Fr_max=1.33×Fr_m
Fr_min=0.72×Fr_m
となった。
規制ブレード42先端における磁気力Fr_bが大きいほど規制ブレード42と現像剤との摺擦が大きくなり、規制ブレード42の摩耗が進行する。このため、規制ブレード42先端でのFr_b、即ち、現像スリーブ44と対向する規制ブレード22の先端位置における磁気力に応じた磁気力補正係数補正係数γは、以下のようになる。
γ(m)=Fr_b/Fr_m ・・・(10)
現像装置固有の現像スリーブ44の磁束密度データは、現像装置4の製造工程において測定され、測定結果より磁気力Fr_bが算出されて磁気力補正係数γ(m)が決定する。磁気力補正係数γ(m)毎に割り当てられた番号が現像装置4のLot番号と一緒に現像装置4に記載される。そして、画像形成装置100に現像装置4が設置される際に、操作パネルなどの表示部220から各画像形成部PY,PM,PC,PKのそれぞれに対して記載された番号を入力する。
なお、図10に示すように、第1の実施形態の構成に加え、画像形成装置100は、現像装置メモリタグ900、通信部901を備えていても良い。現像装置メモリタグ900は、現像装置4に設けられ、上述の磁束密度データ、磁気力Fr_b、磁気力補正係数γ(m)の少なくとも何れかが記憶されている。通信部901は、画像形成装置100の装置本体101に設けられ、装置本体101に装着された現像装置4の現像装置メモリタグ900と通信し、現像装置メモリタグ900からデータを読み取る。CPU206は、読み取ったデータが磁気力補正係数γ(m)であれば、これを上述の式(9)による計算に使用し、それ以外のデータであれば、上述の式(10)を用いて磁気力補正係数γ(m)を算出する。
[現像装置の寿命算出のフロー]
図31に、本実施形態における現像装置の寿命算出のフローチャートを示す。磁気力補正係数γ(m)を使用する以外は、第1の実施形態と同様である。まず、S401〜S405は、第1の実施形態の図14のS101〜S105と同じである。S405の後、CPU206は、現像装置設置時に入力された情報からFr_bに応じた磁気力補正係数γ(m)を取得する(S406)。そして、CPU206は、S406までに取得されたΔt、α、β、γを用いて摩耗量Δd(m)を算出する(S407)。
次いで、m−1枚目の総摩耗量d(m−1)にm枚目の摩耗量Δd(m)を足して、総摩耗量d(m)を更新する(S408)。CPU206は、総摩耗量d(m)と閾値dを基に現像装置の寿命L(m)を算出し(S409)、表示部220に表示又は通知部800によりサーバへ通知する(S410)。また、CPU206は、S409で算出した現像装置の寿命L(m)が所定値Lth未満か否かを判断する(S411)。CPU206は、寿命L(m)が所定値Lth以上の場合(S411のN)、表示部220に交換メッセージを表示するか通知部800によりサーバへ交換通知を行う(S412)。
このような本実施形態では、現像スリーブ44と対向する規制ブレード22の先端位置における磁気力Fr_bを考慮して規制ブレード42の摩耗量を予測することで、規制ブレード42の摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測できる。なお、本実施形態では、第1の実施形態の構成に加えて磁気力Fr_bを考慮して規制ブレード42の摩耗量を予測した。但し、第2の実施形態や第3の実施形態の構成に加えて磁気力Fr_bを考慮して規制ブレード42の摩耗量を予測し、現像装置の交換メッセージや寿命などの表示を行うようにしても良い。
<第5の実施形態>
第5の実施形態について、図1ないし図6、図10、図30及び図31を参照しつつ、図32ないし図37を用いて説明する。上述の第4の実施形態では、現像スリーブ44に内包されるマグネットロール44aの磁気力を考慮して規制ブレード42の摩耗量の補正を行った。これに対して本実施形態では、現像スリーブ44と規制ブレード42との間の所定の隙間(間隙量)も考慮して規制ブレード42の摩耗量の補正を行う。その他の構成及び作用については、第1、第4の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1、第4の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態では、現像装置4の現像スリーブ44と規制ブレード42の所定の隙間(間隙量)の大きさに応じて摩耗量d(m)の補正および現像装置4の寿命閾値となるdの決定を行う。現像スリーブ44と規制ブレード42の間隙は、製造バラつきによって現像装置毎に例えば270〜330μmの間で差が生じる。
ここで、間隙量D(m)は、以下のように算出する。
間隙量D(m)=D(m−1)+Δd(m) ・・・(11)
なお、間隙量D(m)の算出に使用するΔd(m)は、上述の第4の実施形態における式(9)を用いて算出する。また、m=1の場合、間隙量D(1)=D(0)+Δd(m)となるが、このD(0)は、現像装置4の製造時における現像スリーブ44と規制ブレード42との間の所定の隙間(初期間隙量)である。初期間隙量D(0)は、後述するように、現像装置4の製造時に測定され、現像装置4を画像形成装置100の装置本体101に装着したとき(設置したとき)に、CPU206が取得するものである。
図32は、現像スリーブ44と規制ブレード42の間隙量D(m)と間隙補正係数σ(m)の関係を示した表である。間隙が狭いほど現像スリーブ44と規制ブレード42の間での現像剤の圧力が高まり、規制ブレード42と現像剤との摺擦が大きくなって、規制ブレード42の摩耗量が増加する。図32のテーブルにおいて、テーブル間は線形補間する。
本実施形態では、現像装置4の製造時における現像スリーブ44と規制ブレード42との間の間隙量のバラつきを考慮して、上述のRatnerの摩耗式から、m枚目における規制ブレード42の摩耗量Δd(m)を以下のように定義する。
Δd(m)=Δt(m)×α(m)×β(m)×γ(m)×σ(m)・・・(12)
ここで
Δd(m):計算区間mでの摩耗量(μm)
Δt(m):現像駆動モータの駆動時間(s)
α(m):現像スリーブの回転線速度に比例した摩耗レート
β(m):現像剤のトナー濃度に応じた補正係数
γ(m):規制ブレード先端でのFr_bに応じた磁気力補正係数
σ(m):現像スリーブ44と規制ブレード42の間隙に応じた間隙補正係数
である。
次に、本実施形態における寿命閾値となるdの算出について説明する。図33に現像スリーブ44と規制ブレード42の間隙量D(m)と現像剤コート量(層厚)及び摩耗量dとの関係を示す。間隙量D(m)が狭いと現像剤コート量が小さいため、規制ブレード42よりも現像スリーブ44の回転方向上流における現像剤の滞留によるかぶり画像が発生するコート量閾値に到達する摩耗閾値dが大きくなる。
この関係より算出された初期間隙量D(0)と摩耗閾値dの関係を図34に示す。現像スリーブ44と規制ブレード42の間隙は、現像装置4の製造時に間隙部をカメラで撮影して現像スリーブ44と規制ブレード42それぞれのエッジを画像判定してエッジ間の差を測定する。測定された初期間隙量D(0)はLot番号と一緒に現像装置4に記載され、画像形成装置100に現像装置4が設置される際に、操作パネルなどの表示部220から各画像形成部PY,PM,PC,PKのそれぞれに対して記載された番号を入力する。
なお、本実施形態の場合も、図10に示すように、第1の実施形態の構成に加え、画像形成装置100は、現像装置メモリタグ900、通信部901を備えていても良い。現像装置メモリタグ900は、現像装置4に設けられ、上述の初期間隙量D(0)が記憶されている。通信部901は、画像形成装置100の装置本体101に設けられ、装置本体101に装着された現像装置4の現像装置メモリタグ900と通信し、現像装置メモリタグ900からデータを読み取る。
[現像装置の寿命算出のフロー]
図35に、本実施形態における現像装置の寿命算出のフローチャートを示す。間隙力補正係数σ(m)を使用し、初期間隙量D(0)から摩耗閾値dを取得する以外は、第4の実施形態と同様である。まず、S501〜S506は、第4の実施形態の図31のS401〜S406と同じである。S506の後、CPU206は、間隙量D(m)を上述の式(11)により算出する(S507)。この際、CPU206は、S506までに取得されたΔt、α、β、γを用いて、第4の実施形態の式(9)を用いて摩耗量Δd(m)を算出する。また、D(m)の算出の際、初期間隙量D(0)は、現像装置設置時に入力された情報から取得する。
次に、CPU206は、間隙量D(m)と間隙補正係数σ(m)のテーブル(図32)から間隙補正係数σ(m)を取得する(S508)。そして、S508までに取得されたΔt、α、β、γ、σを用いて、上述の式(12)により摩耗量Δd(m)を再度、算出する(S509)。
次いで、m−1枚目の総摩耗量d(m−1)にm枚目の摩耗量Δd(m)を足して、総摩耗量d(m)を更新する(S510)。また、CPU206は、初期間隙量D(0)から図34のテーブルを用いて摩耗閾値dを取得する(S511)。そして、CPU206は、総摩耗量d(m)と摩耗閾値dを基に現像装置の寿命L(m)を算出し(S512)、表示部220に表示又は通知部800によりサーバへ通知する(S513)。また、CPU206は、S512で算出した現像装置の寿命L(m)が所定値Lth未満か否かを判断する(S514)。CPU206は、寿命L(m)が所定値Lth以上の場合(S514のN)、表示部220に交換メッセージを表示するか通知部800によりサーバへ交換通知を行う(S515)。
[本実施形態の効果]
次に、本実施形態の構成を満たす実施例4、5と比較例とを用いて、本実施形態の効果を説明する。実施例4、5において、画像形成条件として30℃、80%の高湿環境下で画像比率5%の画像を連続して画像形成する。実施例4、5は、層厚規制磁極N1の磁束密度が大きくFr_b=1.2×Fr_mとなるもの、つまり磁気力補正係数γ(m)=1.2となるものを用意した。更に、実施例4、5の初期間隙量D(0)はそれぞれ300μm(実施例4)、280μm(実施例5)のものを用意した。また、現像スリーブ44の回転線速度は540mm/s、トナー濃度は9%に固定して係数α(m)、β(m)が同一の条件で行った。一方、比較例4として、磁気力と間隙量で摩耗レートを補正しない場合の規制ブレード42の予測摩耗量を示す。比較例4では、実施例4、5と同じ条件で画像形成した場合に、トナー濃度9%として現像スリーブ44の走行時間から規制ブレード42の摩耗量を予測した。
図36に、このような画像形成条件における規制ブレード42の摩耗量と画像形成枚数の関係を示す。図36の四角は実施例4の条件で、同じく黒丸は実施例5の条件で、それぞれ実際に計測した規制ブレード42の摩耗量を示している。実線は比較例4によって予測される規制ブレード42の摩耗量を示している。破線は実施例4によって予測される規制ブレード42の摩耗量を、鎖線は実施例5によって予測される規制ブレード42の摩耗量を示している。
図36に示す通り、現像装置固有の層厚規制磁極N1の磁気力、現像スリーブ44と規制ブレード42の間隙量によって規制ブレード42の摩耗量が変動する。一方で、現像装置の特性値のバラつきを考慮せずに算出された比較例4は、摩耗量予測の精度が実施例4、5よりも低いことがわかる。これに対して実施例4、5は、磁気力及び間隙量を考慮して摩耗量を予測しているため、実際に計測した摩耗量から乖離が小さく、予測精度が高いことが分かる。
図37に、図36の摩耗量を基にした現像装置の寿命推移を示す。実施例4、5の寿命判断の摩耗閾値dは、図34よりそれぞれ10μm、12.2μmとなる。また、現像装置の寿命は表示部220により1%単位で確認可能である。図36によると、実施例4、5の画像形成枚数500,000枚時点の総摩耗量はそれぞれ8.8μm、9.8μmで、現像装置の寿命は、図37から88%、80%となる。初期間隙量D(0)が小さい実施例5の方が総摩耗量は大きくなるが、寿命判断の摩耗閾値dの差で達成寿命は小さくなる。
このような本実施形態では、磁気力及び間隙量を考慮して規制ブレード42の摩耗量を予測することで、規制ブレード42の摩耗による現像装置の交換寿命を精度良く予測できる。なお、本実施形態では、第1の実施形態の構成に加えて磁気力及び間隙量を考慮して規制ブレード42の摩耗量を予測した。但し、第2の実施形態や第3の実施形態の構成に加えて磁気力及び間隙量を考慮して規制ブレード42の摩耗量を予測し、現像装置の交換メッセージや寿命などの表示を行うようにしても良い。また、本実施形態では、第4の実施形態で説明した磁気力Fr_bも考慮したが、これを考慮せずに、例えば、第1ないし第3のうちの何れかの実施形態の構成に間隙量を考慮した規制ブレード42の摩耗量の予測を行うようにしても良い。
<他の実施形態>
上述の第1の実施形態ではトナー濃度を考慮して、第2の実施形態では画像比率(具体的にはトナー劣化指数)を考慮して、それぞれ規制ブレード42の摩耗量を予測し、現像装置の寿命予測を行った。但し、これらの実施形態を組み合わせても良い。例えば、第1の実施形態のようにトナー濃度を考慮して求めた規制ブレード42の摩耗量を、トナー劣化指数を考慮して補正するようにしても良い。また、第1ないし第5の実施形態は、2ないし複数の実施形態を適宜組み合わせて実施可能である。
なお、上述の各実施形態では、カートリッジとして現像装置が交換可能な構成について説明したが、カートリッジは、現像装置と像担持体としての感光ドラムを含むプロセスカートリッジであっても良い。
1・・・感光ドラム(像担持体)/4・・・現像装置(カートリッジ)/41・・・現像容器/42・・・規制ブレード(規制部材)/44・・・現像スリーブ(現像剤担持体)/44a・・・マグネットロール(磁界発生手段)/45・・・トナー濃度センサ(濃度検知手段)/100・・・画像形成装置/101・・・装置本体/206・・・CPU/220・・・表示部(表示手段)/800・・・通知部(送信手段)

Claims (30)

  1. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と所定の隙間を介して対向し、前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する規制部材と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記カートリッジと、
    前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する表示手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の走行距離が同じで、且つ、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が一定であるとした場合に、前記トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、前記トナー濃度が前記第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を遅く表示する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表示手段は、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の走行距離が同じで、且つ、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が一定であるとした場合に、前記トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、前記トナー濃度が前記第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、前記カートリッジの寿命が長くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記表示手段は、更に、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記表示手段は、更に、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率に基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と所定の隙間を介して対向し、前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する規制部材と、を有する前記カートリッジと、
    前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する表示手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の走行距離が同じで、且つ、前記画像比率が一定であるとした場合に、前記画像比率が第1の比率である場合よりも、前記画像比率が前記第1の比率よりも高い第2の比率の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く表示する、
    ことを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記表示手段は、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の走行距離が同じで、且つ、前記画像比率が一定であるとした場合に、前記画像比率が第1の比率である場合よりも、前記画像比率が前記第1の比率よりも高い第2の比率の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記表示手段は、前記現像剤担持体の回転線速度に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし10の何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記現像剤担持体は、内部に複数の磁極を有する磁界発生手段を有し、
    前記表示手段は、前記現像剤担持体と対向する前記規制部材の先端位置における磁気力に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし11の何れか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記表示手段は、前記現像剤担持体と前記規制部材との間の前記所定の隙間に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし12の何れか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記表示手段は、前記カートリッジの製造時における前記現像剤担持体と前記規制部材との間の前記所定の隙間に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を表示する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし13の何れか1項に記載の画像形成装置。
  15. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と所定の隙間を介して対向し、前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する規制部材と、前記現像容器内のトナー濃度を検知する濃度検知手段と、を有する前記カートリッジと、
    前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を外部装置に送信する送信手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  16. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の走行距離が同じで、且つ、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が一定であるとした場合に、前記トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、前記トナー濃度が前記第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を遅く、前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記送信手段は、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項15又は16に記載の画像形成装置。
  18. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の走行距離が同じで、且つ、前記濃度検知手段により検知したトナー濃度が一定であるとした場合に、前記トナー濃度が第1の濃度である場合よりも、前記トナー濃度が前記第1の濃度よりも高い第2の濃度の方が、前記カートリッジの寿命が長くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記送信手段は、更に、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項15ないし18の何れか1項に記載の画像形成装置。
  20. 前記送信手段は、更に、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率に基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に対して着脱可能で、像担持体に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像装置を含むカートリッジであって、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器内の現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と所定の隙間を介して対向し、前記現像剤担持体に担持された現像剤の量を規制する規制部材と、を有する前記カートリッジと、
    前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を外部装置に送信する送信手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  22. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の走行距離が同じで、且つ、前記画像比率が一定であるとした場合に、前記画像比率が第1の比率である場合よりも、前記画像比率が前記第1の比率よりも高い第2の比率の方が、前記カートリッジの交換に関する情報を早く、前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 前記送信手段は、前記像担持体に形成されたトナー像の画像比率と、前記現像剤担持体の走行距離とに基づいて、前記カートリッジの寿命に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項21又は22に記載の画像形成装置。
  24. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の走行距離が同じで、且つ、前記画像比率が一定であるとした場合に、前記画像比率が第1の比率である場合よりも、前記画像比率が前記第1の比率よりも高い第2の比率の方が、前記カートリッジの寿命が短くなるように、前記カートリッジの寿命に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項23に記載の画像形成装置。
  25. 前記送信手段は、前記現像剤担持体の回転線速度に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項15ないし24の何れか1項に記載の画像形成装置。
  26. 前記現像剤担持体は、内部に複数の磁極を有する磁石を有し、
    前記送信手段は、前記現像剤担持体と対向する前記規制部材の先端位置における磁気力に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項15ないし25の何れか1項に記載の画像形成装置。
  27. 前記送信手段は、前記現像剤担持体と前記規制部材との間の前記所定の隙間に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項15ないし26の何れか1項に記載の画像形成装置。
  28. 前記送信手段は、前記カートリッジの製造時における前記現像剤担持体と前記規制部材との間の前記所定の隙間に基づいて、前記カートリッジの交換に関する情報を前記外部装置に送信する、
    ことを特徴とする、請求項15ないし27の何れか1項に記載の画像形成装置。
  29. 前記規制部材は、樹脂製である、
    ことを特徴とする、請求項1ないし28の何れか1項に記載の画像形成装置。
  30. 前記カートリッジは、前記現像装置である、
    ことを特徴とする、請求項1ないし29の何れか1項に記載の画像形成装置。
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