JP2021032594A - 広帯域音波を用いた探査装置及び探査方法 - Google Patents

広帯域音波を用いた探査装置及び探査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 既存のコンクリート構造物について、設置場所でのコンクリート構造物の内部の状態、設置場所との境界面の状態等をも判断可能な探査装置及び探査方法を得る。【解決手段】 音波を発信する音波発信器と、被検体内部から音波の反射波を受信する反射波受信器と、被検体の表面から入射方向の内部構造の状態を解析する解析手段とを備え、音波が可聴域から超音波域に亘る周波数を含む広帯域音波であり、解析手段が、反射波の時系列波の時間によって反射波が発生した被検体内部地点の距離と、反射波の時系列波の波形によって被検体内部地点の構造とを検証するものであり、反射波が類似の波形である一つの領域と、一つの領域の類似の波形と相違する別の反射波の波形と類似の波形である別の領域との境界面を推定するもの。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばコンクリートを始めとして、アスファルト、発泡コンクリート、木材、シリコン、ゴム、コルク等の内部構造について破壊することなく内部組織の密度分布や空隙の有無とその大きさを探査することができる広帯域音波を用いた探査装置及び探査方法に関するものである。
近代における建築物としては、コンクリート構造物が多い。コンクリートは「セメント・砂・砂利・水を調合し、こねまぜて固まらせた一種の人造石」であり、圧縮に対して抵抗力が強く、耐火・耐水性が大きいので鋼材と併用し、土木建築用構造材料として使用されるとされている。
コンクリートの劣化については、次の2点に留意することが大切であるとされている。
(1) コンクリート中では長期にわたってセメントの水和反応に代表される化学反応が進行しており、その反応のプロセスと反応生成物は、コンクリート中に含まれる化学物質の種類・量、外部から侵入する化学物質の種類・量、および環境条件などの影響を受ける。
(2) コンクリートは連続した微細な空隙を有する多孔質物質であり、この空隙を通って気体(酸素、二酸化炭素など)、イオン(塩化物イオン、アルカリ金属イオン、硫酸イオンなど)、水分などの浸透や移動が生じる。
また、コンクリート構造物については、アルカリ骨材反応や塩害によるコンクリートの早期劣化や、酸性雨によるコンクリートの損傷などが問題となっているが、この背景としては、コンクリート構造物が置かれる環境条件が以前より平均的に厳しくなったことに加えて、コンクリートの使用材料、製造方法、施工方法などが変化していることが挙げられる。
本発明者においては、このようなコンクリート構造物のうち、芯にピアノ線や鋼棒が入ったプレストレスト・コンクリート(PC)製の枕木について、超音波発信器をコンクリート構造物の表面に当接させ、超音波受信器をコンクリート構造物の表面に当接させてコンクリート構造物の裏面で反射する前記発信器の超音波の反射波を受信し、超音波受信器で受信した反射波を解析して反射裏面領域にクラック発生の有無を検知するものを提案した(特許文献1参照)。
特開2013−88305号公報
この特許文献1では、クラック発生の有無の検知が、クラック発生のない同種のコンクリート製枕木での反射裏面領域の反射波を予め計測しておき、予め計測しておいた反射波と被検コンクリート製枕木の反射波とを比較してクラックの有無を判断するものであるが、既存のコンクリート構造物の正常な状態が不明である場合が殆どであるため、比較することは難しい。
即ち、本発明は、既存のコンクリート構造物について、設置場所でのコンクリート構造物の内部の状態、設置場所との境界面の状態等をも判断可能な探査装置及び探査方法を得ることを目的とし、更には、コンクリートを始めとして、アスファルト、発泡コンクリート、木材、シリコン、ゴム、コルク等の内部構造について破壊することなく内部組織の密度分布や空隙の有無とその大きさを探査することができる広帯域音波を用いた探査装置及び探査方法を得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る広帯域音波を用いた探査装置は、被検体表面に当接固定させ、音波を発信する音波発信器と、
前記音波発信器の近傍の被検体表面に当接固定させ、前記被検体内部から前記音波の反射波を受信する反射波受信器と、
前記音波発信器を作動させ、前記反射波受信器で受信された被検体内部の構造物からの反射波を処理し、前記被検体の表面から入射方向の内部構造の状態を解析する解析手段とを備えた探査装置であって、
前記音波が可聴域から超音波域に亘る周波数を含む広帯域音波であり、
前記解析手段が、
前記反射波の時系列波の時間によって反射波が発生した被検体内部地点の距離と、前記反射波の時系列波の波形によって被検体内部地点の構造とを検証するものであり、
前記反射波が類似の波形である一つの領域と、前記一つの領域の類似の波形と相違する別の反射波の波形と類似の波形である別の領域との境界面を推定することを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る広帯域音波を用いた探査装置及は、請求項1に記載の広帯域音波が、0.1〜2.5MHzの広帯域に亘る音波であることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る広帯域音波を用いた探査方法は、音波を発信する音波発信器を被検体表面に当接固定させ、
反射波受信器を前記音波発信器の近傍の被検体表面に当接固定させて、前記被検体内部から前記音波発信器の反射波を受信し、
前記反射波受信器で受信された被検体内部の構造物からの反射波から、解析手段によって前記被検体の表面から入射方向の内部構造の状態を解析する探査方法であって、
前記音波が可聴域から超音波域に亘る周波数を含む広帯域音波であり、
前記解析手段が、
前記反射波の時系列波の時間によって反射波が発生した被検体内部地点の距離と、前記反射波の時系列波の波形によって被検体内部地点の構造とを検証するものであり、
前記反射波が類似の波形である一つの領域と、前記一つの領域の類似の波形と相違する別の反射波の波形と類似の波形である別の領域との境界面の距離を推定するものであることを特徴とするものである。
前記反射波が類似の波形である一つの領域と、前記一つの領域の類似の波形と相違する別の反射波の波形と類似の波形である別の領域との境界面の距離を推定することを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る広帯域音波を用いた探査方法は、請求項3に記載の広帯域音波が、0.1〜2.5MHzの広帯域に亘る音波であることを特徴とするものである。
本発明は、コンクリートを始めとして、アスファルト、発泡コンクリート、木材、シリコン、ゴム、コルク等の内部構造について破壊することなく内部組織の密度分布や空隙の有無とその大きさを探査することができる広帯域音波を用いた探査装置及び探査方法を得ることができるという効果がある。
本発明の広帯域音波を用いた探査装置の一実施例の構成を示する説明図である。 図1の音波発信器の動作を示す説明図であり、a図はマイナス電圧を印加した状態を示し、b図はプラス電圧を印加した状態を示す。 一般的な正弦波による音波発信器の動作を示す説明図であり、a図は正弦波による印加電圧波形を示し、b図はa図の電圧波形で出力した超音波の波形を示し、c図は出力した音波の周波数分布を示す。 本実施例での広帯域音波の説明図であり、a図は本実施例での印加電圧の波形を示す説明図であり、b図は出力したa図の印加電圧で発生した音波の波形であり、c図は出力した音波の周波数分布を示す説明図である。 一定の周波数の音波による反射と伝搬との説明図であり、a図は反射の状態を示す説明図、b図は伝搬の状態を示す説明図である。 具体的な音波の伝搬状態を示す説明図であり、a図は一定の周波数の音波が金属内を伝搬する状態、b図は一定の周波数の音波がコンクリート内を伝搬する状態、c図は広帯域の音波がコンクリート内を伝搬する状態を示す。 本発明の広帯域音波を用いた探査方法の概念を説明する説明図であり、a図はコンクリート構造物の断面図、b図はコンクリート構造材からの反射波の波形を示す説明図である。 本実施例で計測した一つの橋台の計測を示す説明図であり、a図は計測した橋台の計測位置を示す説明図であり、C、D、E図はa図のC、D、E位置での実測された反射波の波形を示す説明図である。 本実施例で計測した別の橋台の計測を示す説明図であり、a図は計測した橋台の計測位置を示す説明図であり、F、G、H、I、J図はa図のF、G、H、I、J位置での実測された反射波の波形を示す説明図である。 計測したアンダーパス舗装路面の模式的断面を示す説明図である。 計測したアンダーパス舗装路面の計測結果の例を示し、a図は1000mm以下が解析不能である例であり、b図は2000mmの地下まで反射波が存在する例を示す。
本発明においては、被検体表面に当接固定させ、音波を発信する音波発信器と、音波発信器の近傍の被検体表面に当接固定させ、被検体内部から音波の反射波を受信する反射波受信器と、音波発信器を作動させ、反射波受信器で受信された被検体内部の構造物からの反射波を処理し、被検体の表面から入射方向の内部構造の状態を解析する解析手段とを備えた探査装置である。
音波が可聴域から超音波域に亘る周波数を含む広帯域音波であり、解析手段が、反射波の時系列波の時間によって反射波が発生した被検体内部地点の距離と、反射波の時系列波の波形によって被検体内部地点の構造とを検証するものであり、反射波が類似の波形である一つの領域と、一つの領域の類似の波形と相違する別の反射波の波形と類似の波形である別の領域との境界面の距離を推定するものである。
また、別の発明においては、音波を発信する音波発信器を被検体表面に当接固定させ、反射波受信器を音波発信器の近傍の被検体表面に当接固定させて、被検体内部から音波発信器の反射波を受信し、反射波受信器で受信された被検体内部の構造物からの反射波から、解析手段によって被検体の表面から入射方向の内部構造の状態を解析する探査方法である。
これについても、音波が可聴域から超音波域に亘る周波数を含む広帯域音波であり、解析手段が、反射波の時系列波の時間によって反射波が発生した被検体内部地点の距離と、反射波の時系列波の波形によって被検体内部地点の構造とを検証するものであり、反射波が類似の波形であった一つの領域と、一つの領域の波形と相違する反射波の波形と類似であった別の領域との境界面の距離を推定するものである。
これにより、内部構造について破壊することなく内部組織の密度分布や空隙の有無とその大きさを探査することができる。即ち、構造の均一な一つの領域とこの領域とは構造が相違する別の構造の別の均一な領域又は不均一な別の領域との反射波の相違を解析し、一つの領域と別の領域との境界面までの距離を推定することができる。
尚、好ましい広帯域音波としては、周波数が0.1〜2.5MHzの可聴域の音波から超音波に亘る広帯域の音波であるものが挙げられ、より好ましくは、周波数が0.2〜2.0MHzの可聴域の音波から超音波に亘る広帯域の音波であるものが挙げられる。特に、マイナス電圧を印加した場合には、振動子が上下に膨らんで厚さが増して口径が小さくなり、プラス電圧を印加した場合には、振動子が上下に縮んで厚さが減って口径が大きくなるセラミック振動子を用いた音波発信器では、マイナスに急激に印加した後、ゆっくりとゼロに復帰する波形で発生する音波としては、周波数が0.1〜2.5MHz、より好ましくは0.2〜2.0MHzの可聴域の音波から超音波に亘る広帯域の音波を得ることができる。
より具体的には、ハンマーで物体表面を叩いたようなイメージであり、ゼロから最大のマイナス電圧までは5μsの時間であり、その後の緩やかな復帰では、50%復帰で200μs、100%で743μsの時間を掛けるものであればよい。このような音波発信器からの広帯域音波を被検体の内部へ照射させ、内部からの反射波を計測する。1回の音波エネルギーの反射波は小さいため、1つの被検体の固定部での計測を10回〜1000回繰り返して合算させて平均を取ればよい。
より具体的に付言するならば、例えば均一なコンクリート材を被検体とした場合には、可聴域から超音波域に亘る周波数を含む広帯域音波がコンクリート材内部に侵入した場合には、コンクリート材を構成するセメント成分、砂、砂利が均一に分布したものでは、各々の構造中の成分によって固有の波長の反射波が発生し、音波の深さ方向でも同様の反射波が反射波受信器で受信される。
その一方で、この均一に分布したコンクリート材自体にクラックや空隙が音波の伝搬方向を遮るように配置された構造では、音波が広帯域のものであるため、クラックや空隙の境界面までの反射波は発生するが、クラックや空隙の境界面を超えて伝搬することが無く、境界面を越えて反射波も発生しない。逆にコンクリート材中に埋め込まれた鉄筋等の金属部材については、その金属部材に固有の周波数の高い強度の反射波が発生する。
更に、均一に分布したコンクリート材と構造の相違する別の構造体に音波が侵入した場合には、均一に分布したコンクリート材のセメント成分、砂、砂利等の構造中の成分に固有の反射波ではない別の周波数の反射波が発生するため、均一に分布したコンクリート材の反射波と相違する反射波が発生することとなる。
例えば、コンクリート構造物の一つとしての橋梁については、例えば橋脚を支持する橋台の構造については、橋台の直下では、川床、礫石基礎層、基礎コンクリート層、橋台コンクリートの積層構造となっており、橋台の周囲では、川床から橋台の礫石基礎層、基礎コンクリート層の周囲を囲む根固めコンクリート部、橋台コンクリートの周囲に配置される張りコンクリート部等々の相違する構造を有する。
このため、互いに相違する構造の複数の層を通過する場合には、均一な層を通過する毎に反射波を発生させるため、個々の層の間の境界面の距離が判る。特に、河川を跨いで建設される橋梁については、川の流れ等によって、橋台が設置された川床が削られる場合があり、その場合には、メンテナンスの時に計測し、問題が分かった時点で相応の対処を行う必要がある。
本発明における被検体としては、後述する実施例に示した通り、コンクリート構造物を始めとして、アスファルト、発泡コンクリート、木材、シリコン、ゴム、コルク等の探査も行える。即ち、コンクリートはセメント成分、砂、砂利が均一に分布した複合材料であり、材質が異なれば透過する周波数も異なり、減衰特性もそれぞれに異なるため、広帯域としている。
1.探査の原理
図1は本発明の広帯域音波を用いた探査装置の一実施例の構成を示する説明図である。図1に示す通り、本実施例の探査装置10は、被検体表面に当接固定させて音波を発信する音波発信器12と、この音波発信器12に隣接して被検体表面に当接固定させて被検体内部から音波の反射波を受信する反射波受信器14と、前記音波発信器12で発信する広帯域の音波の波形を指示し、反射された反射波を繰り返す指示を与えるゲートアレイ16と、ゲートアレイ16への指示と反射波受信器14で受信された被検体内部の構造物からの反射波から被検体の表面から入射方向の内部構造の状態を解析する解析手段としてのPC18とを備える。
図2は図1の音波発信器12の動作を示す説明図であり、a図はマイナス電圧を印加した状態を示し、b図はプラス電圧を印加した状態を示す。図3は一般的な正弦波による音波発信器の動作を示す説明図であり、a図は正弦波による印加電圧波形を示し、b図はa図の電圧波形で出力した超音波の波形を示し、c図は出力した音波の周波数分布を示す。
図2に示す通り、音波発信器12に使用するセラミック振動子は、被検体表面への当接面に配置されているため、セラミック振動子は、マイナス電圧を印加した場合には、振動子が上下に膨らんで厚さが増して口径が小さくなり、プラス電圧を印加した場合には、振動子が上下に縮んで厚さが減って口径が大きくなる。
これにより、図3のa図に示す通り、印加する電圧の波形が、電圧がゼロからマイナス電圧に、そして、プラス電圧に変化してゼロに戻る正弦波を与える場合には、音波発信器12のセラミック振動子は瞬時に膨らみ縮むこととなる。つまり電圧変化に応じた超音波パルスが発生する。電圧がゼロからゼロに戻る時間に、対象の音速を乗じたものが波長になる。
このため、図3のb図のように、音波発信器12によって被検体に出力される音波(超音波)は、一定の波長(例えば、波長が6mm)の正弦波となる。また、出力した超音波の周波数分布は図3のc図に示す通り、狭い範囲の一定の周波数(例えば、1MHz)のものとなる。このように、特定の狭い周波数領域の超音波では、この周波数で反射する物体が存在することにより反射波が発生するが、反射しない物体中ではそのまま伝搬し、何の反応も無い状態となる。
これに対して、図4は本実施例での広帯域音波の説明図であり、a図は本実施例での印加電圧の波形を示す説明図であり、b図は出力したa図の印加電圧で発生した音波の波形であり、c図は出力した音波の周波数分布を示す説明図である。本実施例で用いる広帯域音波では、図4のa図に示す印加電圧波形を使用する。
即ち、マイナスに急激に印加した後、ゆっくりとゼロに復帰する波形である。電圧がプラスにならないため、振動子は厚さを増した後、自由に振動しながら元に戻ることとなり、電圧の周期的反転がないため、特定の周波数にはならず、広範囲の周波数を同時に発振することとなる。簡単に付言するならば、ハンマーで物体表面を叩いたようなイメージとなっている。
図3の正弦波による特定の周波数の音波及び図4の広帯域の音波との相違を説明する。図5は一定の周波数の音波による反射と伝搬との説明図であり、a図は反射の状態を示す説明図、b図は伝搬の状態を示す説明図である。図5のa図及びb図に示す通り、対象に対して十分な長さの波長であれば、音波は反射せず、伝搬していく。一方、通常は波長の1/2が探査できる大きさの限界と言われている。例えば、1MHzの波長=約1.5mmとなる(鉄の内部を伝搬するとして、鉄の音速約6000m/秒とすると)ため、0.75mm以下の異物であれば、逆に対象を検知しないこととなる。
図6は具体的な音波の伝搬状態を示す説明図であり、a図は一定の周波数の音波が金属内を伝搬する状態、b図は一定の周波数の音波がコンクリート内を伝搬する状態、c図は広帯域の音波がコンクリート内を伝搬する状態を示す。より具体的には、図6のa図に示す通り、金属61は均質な単一素材であり、基本的に原子のみで構成されるので、音波の伝搬に当たっては乱反射は起こらず、減衰だけが見られる。また、組織内にきず62等があると反射があるので、非破壊検査で利用される。
b図に示す通り、コンクリート63では、小石や砂とセメントとの複合素材であるため、一定の周波数の音波では、ほとんどが反射してしまい、長い距離は伝搬せず終端には到達しない。c図に示す通り、b図と同じコンクリート63に広帯域の音波を入射した場合には、広範囲の周波数を含むため、高い周波数は乱反射して減衰するが、低い周波数の音波は伝搬していく。このため、一定の周波数の音波では探査できないものであっても、広帯域であれば探査が可能となる。例えば、アスファルト、発泡コンクリート、木材、シリコン、ゴム、コルク等であっても広帯域の音波で内部組織の密度分布や空隙の有無とその大きさの境界を検証することができる。
2.コンクリート構造物の探査
広帯域の音波を使用し、波形からコンクリート構造物及び地盤の状態を推定した。具体的には、古い橋の橋台(橋げたを載せる台)で、コンクリートの下に川の流れが潜り込むことで、地盤が洗い流され、空洞になっている可能性があり、このような探査を行った。40年近い古いコンクリートの上から、さらにその下の地盤を探査することは、一定の周波数の音波では不可能である。
a.橋台の構造
図7は本発明の広帯域音波を用いた探査方法の概念を説明する説明図であり、a図はコンクリート構造物の断面図、b図はコンクリート構造材からの反射波のスペクトルを示す説明図である。
図7のa図に示す通り、コンクリート構造物の一つとして橋台71の構造を示す。橋台71は川底の地盤72に砕石基礎層73、その上に基礎コンクリート層74、更にその上に橋台71のコンクリート材75が形成され、この橋台71の周囲には、砕石基礎層73及び基礎コンクリート層74の周囲に配された根固めコンクリート部76でこれらを保持させ、更に、その上に第1張りコンクリート77及び第2張りコンクリート78で周囲を保持している。
このような橋台71について、矢印Aや矢印Bの位置に図1の音波発信器12と反射波受信器14とを配置して、音波発信器12で広帯域の音波を入射させて、反射波を反射波受信器14で受信する。図7のb図に示す通り、反射波受信器14で計測された反射波のスペクトルについては、その波形によって領域I、領域II及び領域III に分けて考察することとした。
これについて、説明する。領域Iについては、入射した音波はコンクリート材75の内部に問題がない限り効率よく伝播する領域である。即ち、この領域Iの反射波は振幅が大きく、周波数帯も高く、波長は短く、密度は高いものであり、均一な組織を持ったコンクリート材が該当する。
領域III については、振幅は小さく、周波数帯も低く、波長は長く、密度は粗であるものであり、反射波が発生されているため、空隙が少なく、コンクリート材ほど硬くはないが、健全性の高い緻密な地盤に相当する領域と考えることができる。更に、領域IIについては、領域Iと領域III との間に配される領域と考えられ、コンクリート材にクラックが入った状態や脆弱なコンクリート材等が該当するものと推察され、振幅、周波数帯、波長、及び、密度は何れも中程度となる。それぞれの区分ごとの性質は表1のようになる。
Figure 2021032594
より具体的には、図7のb図に示す通り、領域Iについては、最も振幅が大きく、健全な部分である。領域IIについては、領域Iとの間に何らかの構造的境界があり、領域Iよりも健全度が低い。更に、領域III については、領域IIとの間に構造的境界があり、さらに健全度が低いが、空洞ではないことが判る。加えて、横軸は深さ方向の距離である。波形上で読み取るこの深さ距離は現地でのコンクリート音速から計算して求める。
しかしながら、地盤や砕石基礎層の音速は不明なため、コンクリートから下部の距離には10〜20%程度の誤差がある。音波が構造物内部を長距離伝播する場合、距離と音響インピーダンスに応じてエネルギーが減衰するが、同時に周波数成分も高い方から減衰・吸収されていき、最終的には可聴の周波数成分が残る。この場合は構造物を伝わる音響の影響を受けるので、評価には注意が必要である。
b.橋台の実測
図8は本実施例で計測した一つの橋台の計測を示す説明図であり、a図は計測した橋台の計測位置を示す説明図であり、C、D、E図はa図のC、D、E位置での実測された反射波の波形を示す説明図である。図9は本実施例で計測した別の橋台の計測を示す説明図であり、a図は計測した橋台の計測位置を示す説明図であり、F、G、H、I、J図はa図のF、G、H、I、J位置での実測された反射波の波形を示す説明図である。
調査時は渇水期で、通常は水面下となっている個々の橋台のコンクリート表面やその周囲の張りコンクリート表面から入射することができた。図8のC図については、固定位置から1.6mの深度までの音響インピーダンスはほぼ同じとなることが判った。設計図と照らし合わせるとはコンクリート材85、基礎コンクリート層84及び砕石基礎層83まではクラックもなく均一な堅さのものであることが検証できた。砕石基礎層83と地盤82との接触部ではかなり減衰することが確認されたが、ある程度均一で緻密な地盤であることが確認され、更に、それ以下であっても3.8mの深度まで領域III に相当する反射波が得られた。
また、図8のD図については、固定位置から0.7mの深度までの音響インピーダンスはほぼ同じであるため、ここまでのコンクリート材85は均一な状態であることが推察された。しかしながら0.7mから1.4mの深度までの領域は明確な相違があった。この領域は設計図と照らし合わせるとコンクリート材85の途中から基礎コンクリート層84及び砕石基礎層83までの領域であるため、コンクリート材85の途中で何らかの亀裂かクラックが生じていることが類推された。1.4mから2.5mの深度では、砕石基礎層83と地盤82との接触部以降の領域である程度均一な状況であることが類推された。
更に、図8のE図については、固定位置から0.7mの深度の第2張りコンクリート88の領域は均一な組織の領域であることが確認された。更に1.2mの深度まではある程度均一な組織の領域であることが確認された。これは設計図と照らし合わせると第1張りコンクリート87と根固めコンクリート部86の一部であることが判った。更に1.8mの深度まではある程度均一な組織の領域であり根固めコンクリート部86に対応された領域であることが確認されたが、それ以下では脆弱な地盤であることが推察され、深度が1.8m以下の反射波は脆弱なものとなった。
結果的には、図8の橋台81では、橋台直下の健全性は高いけれども橋台の側部については、支持するコンクリート材85の一部にクラックが存在することが示唆され、根固めコンクリート部86自体が脆い状態となっているものと推察された。
一方、図9については、F図に示す通り、固定位置から1mの深度の領域とそれ以下の1.6mの深度までの領域とで反射波の形状に大きな差が生じていた。これは設計図によるとコンクリート材95の途中から2つの領域に分かれていることとなっている。更に3.2mまでの深度では、基礎コンクリート層94及び砕石基礎層93から地盤92まではある程度健全な組織であろうことが示唆された。
G図では、固定位置から0.8mの深度までの領域とそれ以下の1.6mの深度までの領域とで反射波の形状に大きな差が生じていた。これは設計図によるとコンクリート材95の途中から2つの領域に分かれていることとなっている。更に2.4mまでの深度では、基礎コンクリート層94及び砕石基礎層93から地盤92まではある程度健全な組織であろうことが示唆された。
また、H図では、固定位置から0.6mの深度までの領域とそれ以下の1.3mの深度までの領域とで反射波の形状に大きな差が生じていた。これは設計図によるとコンクリート材95の途中から2つの領域に分かれていることとなっている。更に2mまでの深度では、基礎コンクリート層94及び砕石基礎層93から地盤92まではある程度健全な組織であろうことが示唆された。また、F図、G図、H図からコンクリート材95の側部から中央に掛けて内部に亀裂・クラックが発生している疑いがあることが判った。
更に、I図では、固定位置から0.8mの深度の第2張りコンクリート98の領域は均一な組織の領域であることが確認された。更に1.2mの深度まではある程度均一な組織の領域であることが確認された。これは設計図と照らし合わせると第1張りコンクリート97と根固めコンクリート部96の一部であることが判った。更に2.2mの深度まではある程度均一な組織の領域であり根固めコンクリート部96及び川床の地盤に対応された領域であることが確認されているため、根固めコンクリート部96自体が川床の地盤と同様の脆弱さを有している可能性があることが示唆された。
また、J図では、固定位置から0.6mの深度の第2張りコンクリート98の領域は均一な組織の領域であることが確認された。更に1mの深度まではある程度均一な組織の領域であることが確認された。これは設計図と照らし合わせると第1張りコンクリート97の一部であることが判った。更に2.2mの深度まではある程度均一な組織の領域であるため、第1張りコンクリート97の下位位置と川床との境界が曖昧となっていることが示唆された。
3.積層構造物の探査
広帯域の音波を使用し、波形から表層にアスファルトを被覆したコンクリート構造物の状態を推定した。具体的には、降雨時には1m以上冠水するK市のアンダーパス舗装路面下の調査を超音波で実施した。図10は計測したアンダーパス舗装路面の模式的断面を示す説明図である。図11は計測したアンダーパス舗装路面の計測結果の例を示し、a図は1000mm以下が解析不能である例であり、b図は2000mmの地下まで反射波が存在する例を示す。
図10に示す通り、舗装路面は、表面から約100mmの深さのアスファルト部101と、その下方の約200mmの深さのコンクリート部102と、更にその下方の約700mmの床版部103と、その下方の地盤104とから構成されている。この舗装路面について、アンダーパス全体の調査領域を約2×3mの区画として、個々の区画の地下構造の測定を行った。
個々の計測の例として、図11のa図とb図とを示す。個々の図において、横軸は計測点での深さ位置(0〜2000mm)を示す。a図に示す通り、区画NB−15は、300mm程度の深さまで均一な反射波の受信があり、それ以下ではほとんど反射波が計測されていないことから、アスファルト部101とコンクリート部102とはある程度健全な組織であろうことが示唆されたが、床版部103に何らかの空隙がある等の脆弱さを有している区画であることが示された。
これに対して、b図に示す通り、区画NB−15に隣接する区画NB−16は、地下2000mmまで有効な反射波が観測され、アスファルト部101とコンクリート部102と床版部103と地盤104との全てが健全な組織であろうことが示唆された。加えて、図示はしていないが、地盤104に相当する6mの深さに亘って、深さ約2mから略1mおきに5回繰り返す明確な堅牢層の反射波(約2m位置の破線で囲んだような反射波)が確認された。
波形ピークの鋭さと反射エネルギーの周波数分布からしてコンクリートであるとは考えられず、通常は鉄材からの反射と考えるべきものであった。尚、区画NB−16に隣接する他の区画で同様の鉄材からの反射と考えられる反射波が計測された区画については、側溝沿いであること、湧水の多い箇所であることを併せて考えると、仮設時の矢板が埋め殺しとなっており、その腹起こしのH鋼からの反射波と考えると測定結果によく合致するため、そのように報告した。その後、この地点での過去の工事写真で矢板及びH鋼が確認され、裏付けが得られた。
本発明では、広帯域音波を用いて探査することにより、コンクリートを始めとして、連続して連なった層について、内部組織の密度分布や空隙の有無とその大きさを探査することができる。
10…探査装置、
12…音波発信器、
14…反射波受信器、
16…ゲートアレイ、
18…PC(解析手段)、
61…金属、
62…きず、
63…コンクリート、
71,81、91…橋台、
72、82、92…地盤、
73、83、93…砕石基礎層、
74、84、94…基礎コンクリート層、
75、85、95…コンクリート材、
76、86、96…根固めコンクリート部、
77、87、97…第1張りコンクリート、
78、88、98…第2張りコンクリート、
101…アスファルト部、
102…コンクリート部、
103…床版部、
104…地盤、

Claims (4)

  1. 被検体表面に当接固定させ、音波を発信する音波発信器と、
    前記音波発信器の近傍の被検体表面に当接固定させ、前記被検体内部から前記音波の反射波を受信する反射波受信器と、
    前記音波発信器を作動させ、前記反射波受信器で受信された被検体内部の構造物からの反射波を処理し、前記被検体の表面から入射方向の内部構造の状態を解析する解析手段とを備えた探査装置であって、
    前記音波が可聴域から超音波域に亘る周波数を含む広帯域音波であり、
    前記解析手段が、
    前記反射波の時系列波の時間によって反射波が発生した被検体内部地点の距離と、前記反射波の時系列波の波形によって被検体内部地点の構造とを検証するものであり、
    前記反射波が類似の波形であった一つの領域と、前記一つの領域の波形と相違する反射波の波形と類似であった別の領域との境界面の距離を推定することを特徴とする広帯域音波を用いた探査装置。
  2. 前記広帯域音波が、0.1〜2.5MHzの広帯域に亘る音波であることを特徴とする請求項1に記載の広帯域音波を用いた探査装置。
  3. 音波を発信する音波発信器を被検体表面に当接固定させ、
    反射波受信器を前記音波発信器の近傍の被検体表面に当接固定させて、前記被検体内部から前記音波発信器の反射波を受信し、
    前記反射波受信器で受信された被検体内部の構造物からの反射波から、解析手段によって前記被検体の表面から入射方向の内部構造の状態を解析する探査方法であって、
    前記音波が可聴域から超音波域に亘る周波数を含む広帯域音波であり、
    前記解析手段が、
    前記反射波の時系列波の時間によって反射波が発生した被検体内部地点の距離と、前記反射波の時系列波の波形によって被検体内部地点の構造とを検証するものであり、
    前記反射波が類似の波形であった一つの領域と、前記一つの領域の波形と相違する反射波の波形と類似であった別の領域との境界面の距離を推定するものであることを特徴とする広帯域音波を用いた探査方法。
  4. 前記広帯域音波が、0.1〜2.5MHzの広帯域に亘る音波であることを特徴とする請求項3に記載の広帯域音波を用いた探査方法。
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