JP2021031251A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録装置において効果的に帯電した用紙の電荷を除去する。【解決手段】記録装置は、媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部から媒体を送り出す第1送り出し部と、前記媒体収容部から送り出される媒体を分離する第1分離部と、前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転部と、前記反転部に対し媒体搬送方向の下流に設けられ、媒体に記録を行う記録部に向けて媒体を搬送する搬送部と、前記反転部から前記搬送部に向かう媒体の通過領域において媒体と接触して媒体を除電し、媒体の送り方向と交差する方向である幅方向での媒体との接触領域が前記第1分離部と媒体との接触領域を包含する除電部材とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
媒体に記録を行う記録装置では、帯電した媒体の電荷を除去する除電部材が設けられる場合がある。特許文献1記載の画像形成装置では、用紙幅方向でローラーの幅と略同じ長さの除電部材を備えるとともに、この除電部材を、用紙搬送方向に延ばしたローラーの軌跡に相当する箇所であって、用紙に接触する様に配置している。
特許文献1記載の画像形成装置では、除電部材の配置を、用紙を反転させる給紙用搬送ローラーを基準にして決定している。ところが、用紙の帯電は摩擦がより顕著に発生する箇所で発生し、より具体的には用紙を分離する分離箇所で発生するため、特許文献1記載の画像形成装置の構成では、効果的に用紙の電荷を除去することができず、記録品質が低下する場合がある。
上記課題を解決する本発明の記録装置は、媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部から媒体を送り出す第1送り出し部と、前記媒体収容部から送り出される媒体を分離する第1分離部と、前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転部と、前記反転部に対し媒体搬送方向の下流に設けられ、媒体に記録を行う記録部に向けて媒体を搬送する搬送部と、前記反転部から前記搬送部に向かう媒体の通過領域において媒体と接触して媒体を除電し、媒体の送り方向と交差する方向である幅方向での媒体との接触領域が前記第1分離部と媒体との接触領域を包含する除電部材とを備えたことを特徴とする。
以下、本発明について概略的に説明する。
第1の態様に係る記録装置は、媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部から媒体を送り出す第1送り出し部と、前記媒体収容部から送り出される媒体を分離する第1分離部と、前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転部と、前記反転部に対し媒体搬送方向の下流に設けられ、媒体に記録を行う記録部に向けて媒体を搬送する搬送部と、前記反転部から前記搬送部に向かう媒体の通過領域において媒体と接触して媒体を除電し、媒体の送り方向と交差する方向である幅方向での媒体との接触領域が前記第1分離部と媒体との接触領域を包含する除電部材とを備えたことを特徴とする。
第1の態様に係る記録装置は、媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部から媒体を送り出す第1送り出し部と、前記媒体収容部から送り出される媒体を分離する第1分離部と、前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転部と、前記反転部に対し媒体搬送方向の下流に設けられ、媒体に記録を行う記録部に向けて媒体を搬送する搬送部と、前記反転部から前記搬送部に向かう媒体の通過領域において媒体と接触して媒体を除電し、媒体の送り方向と交差する方向である幅方向での媒体との接触領域が前記第1分離部と媒体との接触領域を包含する除電部材とを備えたことを特徴とする。
記録装置では、媒体を分離する分離部において摩擦帯電が顕著に発生する。本態様によれば、記録装置は媒体の送り方向と交差する方向である幅方向での媒体との接触領域が前記第1分離部と媒体との接触領域を包含する除電部材を備えているので、摩擦帯電が顕著に発生する前記第1分離部を通った媒体を効果的に除電することができ、記録品質の低下を効果的に抑制することができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記反転部の上部に位置し、媒体を傾斜姿勢に支持する媒体支持部と、前記媒体支持部から媒体を送り出す第2送り出し部と、前記媒体支持部から送り出される媒体を分離する第2分離部と、を有し、前記第2送り出し部により送り出された媒体が前記反転部に到達する構成を備え、前記幅方向における前記除電部材と媒体との接触領域が、前記第2分離部と媒体との接触領域を包含することを特徴とする。
本態様によれば、記録装置が前記媒体収容部に加え、媒体を傾斜姿勢に支持する媒体支持部を備え、この媒体支持部からも媒体を給送可能な構成において、前記媒体支持部から送り出す媒体を分離する第2分離部と媒体との接触領域が、前記除電部材と媒体との接触領域に包含されるので、前記第2分離部を通った媒体についても効果的に除電できる。また、前記除電部材が、前記第1分離部を通った媒体の除電と前記第2分離部を通った媒体の除電の双方を担うので、部材の共有化によって装置のコストアップを効果的に抑制できる。
第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記反転部及び前記除電部材は、前記記録部を備える装置本体に対し着脱可能なユニット体に設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記反転部及び前記除電部材は、前記記録部を備える装置本体に対し着脱可能なユニット体に設けられるので、前記除電部材の劣化に際して前記除電部材を交換する際の作業性が容易となる。
本態様によれば、前記反転部及び前記除電部材は、前記記録部を備える装置本体に対し着脱可能なユニット体に設けられるので、前記除電部材の劣化に際して前記除電部材を交換する際の作業性が容易となる。
第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記除電部材は、取り付け位置から、媒体搬送方向の下流方向に向けて延びることを特徴とする。
本態様によれば、前記除電部材は、取り付け位置から、媒体搬送方向の下流方向に向けて延びるので、前記除電部材が搬送される媒体に対して倣う様に接触することとなり、媒体及び前記除電部材の双方の接触ダメージを抑制できる。
本態様によれば、前記除電部材は、取り付け位置から、媒体搬送方向の下流方向に向けて延びるので、前記除電部材が搬送される媒体に対して倣う様に接触することとなり、媒体及び前記除電部材の双方の接触ダメージを抑制できる。
第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記反転部から前記搬送部に向かう媒体の通過領域に、媒体搬送方向の上流から下流方向に向けて延びる弾性シートが設けられ、前記弾性シートは、前記通過領域において撓みが形成された媒体に接することにより、媒体の先端を前記搬送部に押し付けることを特徴とする。
前記反転部と前記搬送部との間で媒体を撓ませることで、媒体先端を前記搬送部に倣わせることができ、スキュー矯正を行うことができる。そして前記反転部から前記搬送部に向かう媒体の通過領域に設けられた弾性シートが、撓みが形成された媒体に接することにより、媒体の先端を前記搬送部に押し付けるので、スキュー矯正をより効果的に行うことができる。
第6の態様は、前記除電部材が、前記弾性シートに設けられ、前記弾性シートとともに前記通過領域から退避する方向に変位することを特徴とする。
本態様によれば、前記除電部材が、前記弾性シートに設けられ、前記弾性シートとともに前記通過領域から退避する方向に変位するので、スキュー矯正の際の媒体の撓みを前記除電部材が阻害することを抑制でき、スキュー矯正を適切に行うことができる。
加えて、前記弾性シートが媒体と接触することに伴う前記弾性シートの耐電も軽減できる。
本態様によれば、前記除電部材が、前記弾性シートに設けられ、前記弾性シートとともに前記通過領域から退避する方向に変位するので、スキュー矯正の際の媒体の撓みを前記除電部材が阻害することを抑制でき、スキュー矯正を適切に行うことができる。
加えて、前記弾性シートが媒体と接触することに伴う前記弾性シートの耐電も軽減できる。
第7の態様は、第6の態様において、前記反転部は、前記幅方向における中央領域に設けられた反転ローラーで構成され、前記弾性シートは、前記幅方向において前記反転ローラーの両側に設けられ、媒体搬送方向の下流方向に突出して媒体と接触する接触部と、前記幅方向に延び、2つの前記接触部を接続する接続部と、を備え、前記除電部材が、前記接続部に設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記反転部は、前記幅方向における中央領域に設けられた反転ローラーで構成され、前記弾性シートは、前記幅方向において前記反転ローラーの両側に設けられ、媒体搬送方向の下流方向に突出して媒体と接触する接触部と、前記幅方向に延び、2つの前記接触部を接続する接続部と、を備え、前記除電部材が、前記接続部に設けられるので、前記接触部及び前記除電部材が媒体に対し付与する外力の、前記幅方向でのバランスをとることができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では記録装置の一例としてインクジェットプリンター1について説明する。以下、インクジェットプリンター1を単にプリンター1という。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系は直交座標系であり、X軸方向は用紙幅方向であり、また装置幅方向でもある。また、Y軸方向は装置奥行き方向であり、+Y方向は装置背面から装置前面に向かう方向である。+Y方向は、記録ヘッド46と対向する領域での記録用紙の搬送方向でもある。
Z軸方向は鉛直方向であり、装置高さ方向となる。
以下では記録装置の一例としてインクジェットプリンター1について説明する。以下、インクジェットプリンター1を単にプリンター1という。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系は直交座標系であり、X軸方向は用紙幅方向であり、また装置幅方向でもある。また、Y軸方向は装置奥行き方向であり、+Y方向は装置背面から装置前面に向かう方向である。+Y方向は、記録ヘッド46と対向する領域での記録用紙の搬送方向でもある。
Z軸方向は鉛直方向であり、装置高さ方向となる。
図1においてプリンター1は、媒体の一例である記録用紙に記録を行う装置本体2の上部にスキャナー部3を備え、所謂複合機として構成されている。
装置本体2の下側には記録用紙を収容可能な用紙カセット10が装置本体2に対して着脱可能に設けられている。尚、用紙カセット10の更に下側には、増設カセット12が、装置本体2に対して着脱可能となっている。増設カセット12は、用紙収容枚数を増やす為のオプションユニットであり、装置本体2に対して任意的に取り付けられる。
装置本体2の下側には記録用紙を収容可能な用紙カセット10が装置本体2に対して着脱可能に設けられている。尚、用紙カセット10の更に下側には、増設カセット12が、装置本体2に対して着脱可能となっている。増設カセット12は、用紙収容枚数を増やす為のオプションユニットであり、装置本体2に対して任意的に取り付けられる。
装置前方側において符号7は、プリンター1の各種操作を行う操作部であり、符号11は、記録が行われて排出される記録用紙を受けるトレイである。
装置上部において符号4は、スキャナー部3に対して原稿を搬送する自動原稿搬送ユニット(Auto Document Feeder)であり、符号5は読み取りを行う原稿をセットする原稿給送トレイであり、符号6は読み取りが行われて排出される原稿を受ける原稿排出トレイである。原稿給送トレイ5及び原稿排出トレイ6は自動原稿搬送ユニット4を構成し、この自動原稿搬送ユニット4は、全体が装置本体2に対して回動可能に設けられており、開くことにより、原稿台3a(図2参照)を開閉できる様になっている。
装置上部において符号4は、スキャナー部3に対して原稿を搬送する自動原稿搬送ユニット(Auto Document Feeder)であり、符号5は読み取りを行う原稿をセットする原稿給送トレイであり、符号6は読み取りが行われて排出される原稿を受ける原稿排出トレイである。原稿給送トレイ5及び原稿排出トレイ6は自動原稿搬送ユニット4を構成し、この自動原稿搬送ユニット4は、全体が装置本体2に対して回動可能に設けられており、開くことにより、原稿台3a(図2参照)を開閉できる様になっている。
装置後方には、記録用紙を装置上方から給送する為のリア給送部8が設けられている。符号9は開閉可能なカバーであり、カバー9を開くことにより、リア給送部8に対する記録用紙のセットが可能となっている。
続いて図2を参照しつつプリンター1における用紙搬送経路について概説する。プリンター1は、装置底部の用紙カセット10からの用紙給送経路T1、装置後方のリア給送部8からの用紙給送経路T2、図2では図示を省略する増設カセット12からの用紙給送経路T3、のこれら3つの用紙給送経路を有している。記録用紙は、用紙給送経路T1、T2、T3のいずれを通っても、必ず反転ローラー26を経由し、共通給送経路T4を通って搬送駆動ローラー36に向けて送られる。各用紙給送経路は、経路形成部材やローラーなどによって形成されている。
尚、プリンター1は記録用紙の両面に記録が実行可能であり、用紙搬送経路T5は、第1面(おもて面)に記録が行われた記録用紙をバックフィードして再び反転ローラー26に送る為の搬送経路として構成されている。
尚、プリンター1は記録用紙の両面に記録が実行可能であり、用紙搬送経路T5は、第1面(おもて面)に記録が行われた記録用紙をバックフィードして再び反転ローラー26に送る為の搬送経路として構成されている。
以下、用紙給送経路T1から順に更に詳説する。装置底部の媒体収容部としての用紙カセット10には、カセット内にセットされる記録用紙を支持するホッパー20が設けられている。ホッパー20は揺動軸20aを中心にして揺動可能に設けられており、揺動することにより、支持した記録用紙を押し上げて第1送り出し部としての第1送り出しローラー21に接触させる。
第1送り出しローラー21の下流近傍には、送りローラー23と、第1分離部としての第1分離ローラー24と、で構成されるローラー対が設けられている。送りローラー23は、不図示のモーターを動力源とし、回転駆動される。第1分離ローラー24は、不図示のトルクリミッタを介して所定の回転抵抗が与えられた状態に設けられている。
第1送り出しローラー21によって送り出された、給送されるべき最上位の記録用紙は、送りローラー23から送り力を受けて、下流側へ送られる。
このとき、第1送り出しローラー21によって最上位の記録用紙が送り出されると、次位以降の記録用紙がそれに連れられて送り出される場合がある。この、次位以降の記録用紙は、その先端が送りローラー23と第1分離ローラー24とのニップ位置に突入するが、送りローラー23からは送り力を受けない為、回転抵抗が与えられた第1分離ローラー24の作用によって重送が防止され、送りローラー23と第1分離ローラー24とのニップ位置に留まる。
このとき、送りローラー23から送り力を受けて下流側に送られる最上位の記録用紙は、第1分離ローラー24との間の接触摩擦によって帯電する。
このとき、第1送り出しローラー21によって最上位の記録用紙が送り出されると、次位以降の記録用紙がそれに連れられて送り出される場合がある。この、次位以降の記録用紙は、その先端が送りローラー23と第1分離ローラー24とのニップ位置に突入するが、送りローラー23からは送り力を受けない為、回転抵抗が与えられた第1分離ローラー24の作用によって重送が防止され、送りローラー23と第1分離ローラー24とのニップ位置に留まる。
このとき、送りローラー23から送り力を受けて下流側に送られる最上位の記録用紙は、第1分離ローラー24との間の接触摩擦によって帯電する。
送りローラー23及び第1分離ローラー24の下流側には、反転部としての反転ローラー26が設けられている。反転ローラー26は湾曲反転経路の内側を構成する大径のローラーであり、不図示のモーターを動力源とし、回転駆動される。
反転ローラー26には従動ローラー27、28が接しており、記録用紙は反転ローラー26と従動ローラー27とでニップされて下流側に送られ、更に反転ローラー26と従動ローラー28とでニップされて下流側に送られる。従動ローラー27、28は、不図示の押圧手段によって反転ローラー26に向けて押圧された状態に設けられている。
反転ローラー26には従動ローラー27、28が接しており、記録用紙は反転ローラー26と従動ローラー27とでニップされて下流側に送られ、更に反転ローラー26と従動ローラー28とでニップされて下流側に送られる。従動ローラー27、28は、不図示の押圧手段によって反転ローラー26に向けて押圧された状態に設けられている。
尚、増設カセット12に対しても、上述した第1送り出しローラー21、送りローラー23、第1分離ローラー24、のこれらと同様なローラーが設けられているが、図示は省略する。そして用紙給送経路T3を通って送られる記録用紙が、反転ローラー26と従動ローラー27とにニップされて、下流側へ送られる。
次に、装置後方上部に設けられたリア給送部8においては、媒体支持部としてのホッパー30が不図示の揺動軸を中心に揺動可能に設けられており、揺動することにより、支持した記録用紙を第2送り出し部としての第2送り出しローラー31に当接させる。
第2送り出しローラー31は、不図示の駆動モーターを動力源とし、回転駆動される。
第2送り出しローラー31は、不図示の駆動モーターを動力源とし、回転駆動される。
第2送り出しローラー31と対向する位置には第2分離部としての第2分離ローラー32が設けられている。この第2分離ローラー32の構成は、上述した第1分離ローラー24と同様であるのでその説明は省略する。
第2送り出しローラー31によってホッパー30から送り出された記録用紙の先端は、反転ローラー26と従動ローラー28とにニップされ、下流側へ送られる。
第2送り出しローラー31によってホッパー30から送り出された記録用紙の先端は、反転ローラー26と従動ローラー28とにニップされ、下流側へ送られる。
尚、以上説明した各ローラーの外周面は高摩擦材で形成されており、例えばEPDMに代表される非ジエン系ゴムや、ジエン系ゴム、熱可塑性エラストマー、などで形成することができる。
続いて、反転ローラー26及び従動ローラー28の下流側には、搬送駆動ローラー36と搬送従動ローラー37とで構成される搬送部38が設けられている。搬送駆動ローラー36は、不図示のモーターを動力源とし、回転駆動される。搬送従動ローラー37は、搬送駆動ローラー36或いは搬送される記録用紙に接して従動回転する。
尚、搬送駆動ローラー36は、金属軸体の表面に高摩擦層を備えて形成されており、搬送従動ローラー37は、低摩擦材料、例えばPOM(ポリオキシメチレン)により形成され、搬送駆動ローラー36の軸線方向に沿って適宜の間隔で複数設けられている。また、搬送従動ローラー37は、不図示の付勢手段によって搬送駆動ローラー36に向けて付勢された状態に設けられている。
尚、搬送部38の上流近傍には、用紙検出センサー35が設けられ、記録用紙先端或いは後端の通過を検出する。
尚、搬送部38の上流近傍には、用紙検出センサー35が設けられ、記録用紙先端或いは後端の通過を検出する。
搬送駆動ローラー36と搬送従動ローラー37の下流には、記録ヘッド46とプラテン47とが対向配置されている。記録ヘッド46は、不図示の制御部の制御のもと、インクを吐出する。
記録ヘッド46が設けられたキャリッジ45は、X軸方向即ち用紙幅方向に往復動可能に設けられているとともに、不図示の動力源から動力を得て、用紙幅方向に動作する。
プラテン47は、記録用紙を支持することにより、記録ヘッド46と記録用紙との間のギャップを規定する。
記録ヘッド46が設けられたキャリッジ45は、X軸方向即ち用紙幅方向に往復動可能に設けられているとともに、不図示の動力源から動力を得て、用紙幅方向に動作する。
プラテン47は、記録用紙を支持することにより、記録ヘッド46と記録用紙との間のギャップを規定する。
記録ヘッド46及びプラテン47の下流には、排出駆動ローラー42と排出従動ローラー43とで構成されるローラー対が設けられている。排出駆動ローラー42は、不図示のモーターを動力源とし、回転駆動される。排出従動ローラー43は、排出駆動ローラー42或いは搬送される記録用紙に接して従動回転する。
尚、符号39で示すローラーは、用紙浮きを規制する規制ローラーであり、排出従動ローラー43と同様に、スターホイールで構成される。
尚、符号39で示すローラーは、用紙浮きを規制する規制ローラーであり、排出従動ローラー43と同様に、スターホイールで構成される。
記録の行われた記録用紙は、排出駆動ローラー42と排出従動ローラー43とによって、装置前方側の用紙排出トレイ11に向けて排出される。尚、上述したように、記録用紙の第2面(うら面)に記録を行う場合は、記録用紙をバックフィードさせ、再び反転ローラー26へと搬送する。このときの用紙搬送経路が、用紙搬送経路T5となる。
以上がプリンター1の全体構成であり、以下、反転ローラー26から搬送部38に向かう記録用紙の通過領域に設けられた弾性シート15及び除電部材17について説明する。
図2を参照しつつ説明した反転ローラー26とこれに接する従動ローラー27は、ユニット体としての反転ユニット13に設けられている。反転ユニット13は、装置背面から装置本体2に対し着脱可能であり、装置本体2から取り外すことで、装置本体2内で詰まった記録用紙を除去することができる。
図2を参照しつつ説明した反転ローラー26とこれに接する従動ローラー27は、ユニット体としての反転ユニット13に設けられている。反転ユニット13は、装置背面から装置本体2に対し着脱可能であり、装置本体2から取り外すことで、装置本体2内で詰まった記録用紙を除去することができる。
反転ローラー26は、本実施形態では図3に示す様に用紙幅方向において1つ設けられており、その位置は、用紙幅方向での記録用紙の中心にある。反転ユニット13の基体を構成するフレーム14には、図4に示す様に弾性シート15がねじ19、19によって固定されている。
弾性シート15は本実施形態ではPET(ポリエチレンテレフタレート)シートで形成されており、弾性変形可能なシート材である。
弾性シート15は本実施形態ではPET(ポリエチレンテレフタレート)シートで形成されており、弾性変形可能なシート材である。
弾性シート15は、用紙幅方向において反転ローラー26の両側に設けられ、用紙搬送方向の下流方向に突出して記録用紙と接触する接触部15a、15aと、用紙幅方向に延び、2つの接触部15aを接続する接続部15bと、を備えるように形成されている。
この弾性シート15は、反転ローラー26から搬送部38に向かう記録用紙の通過領域に位置している。
ここで、図7において記録用紙Pを給送する際、スキュー矯正の為に搬送部38を停止させた状態で反転ローラー26を回転させ、記録用紙Pの先端を搬送部38に突き当てる。これにより記録用紙Pの先端が搬送部38に倣い、スキューが矯正される。このとき、記録用紙Pには撓み部Paが形成されるが、弾性シート15が弾性変形し、撓み部Paを矢印F方向に押す。即ち弾性シート15は、撓み部Paに接することで、記録用紙Pの先端を搬送部38に押し付ける。このことにより、スキュー矯正をより効果的に行うことができる。
ここで、図7において記録用紙Pを給送する際、スキュー矯正の為に搬送部38を停止させた状態で反転ローラー26を回転させ、記録用紙Pの先端を搬送部38に突き当てる。これにより記録用紙Pの先端が搬送部38に倣い、スキューが矯正される。このとき、記録用紙Pには撓み部Paが形成されるが、弾性シート15が弾性変形し、撓み部Paを矢印F方向に押す。即ち弾性シート15は、撓み部Paに接することで、記録用紙Pの先端を搬送部38に押し付ける。このことにより、スキュー矯正をより効果的に行うことができる。
次に、弾性シート15には、図4〜図6に示す様に除電部材17が設けられている。除電部材17は導体であって、弾性変形可能なブラシ部17aを備えている。ブラシ部17aは、弾性シート15の接続部15bから、用紙搬送方向の下流方向に向けて延びる様に設けられている。ブラシ部17aは、記録用紙と接触して帯電した記録用紙の電荷を除去するが、取り付け位置から用紙搬送方向の下流方向に向けて延びるので、ブラシ部17aが搬送される記録用紙に倣う様に接触することとなり、記録用紙及びブラシ部17aの双方の接触ダメージを抑制できる。
除電部材17には、図4及び図5に示す様に接続部材18が接触しており、接続部材18は反転ローラー26の回転軸26aに接触している。接続部材18及び回転軸26aはともに導体であって、更に回転軸26aは不図示の接触部位を介して接地されている。
ここで、図7を参照しつつ説明した様に記録用紙のスキュー矯正の際に弾性シート15が変形するが、このとき弾性シート15に設けられているブラシ部17aも、弾性シート15とともに変形し、弾性シート15とともに記録用紙の通過領域から退避する方向に変位できる。このことにより、スキュー矯正の際の記録用紙の撓みをブラシ部17aが阻害することを抑制でき、スキュー矯正を適切に行うことができる。
加えて、弾性シート15が記録用紙と接触することに伴う弾性シート15の耐電も軽減できる。
加えて、弾性シート15が記録用紙と接触することに伴う弾性シート15の耐電も軽減できる。
そして本実施形態では、弾性シート15は、用紙幅方向において反転ローラー26の両側に設けられ、用紙搬送方向の下流方向に突出して記録用紙と接触する接触部15a、15aと、用紙幅方向に延び、2つの接触部15a、15aを接続する接続部15bと、を備え、ブラシ部17aが、接続部15bに設けられるので、接触部15a、15a及び除電部材17のブラシ部17aが記録用紙に対し付与する外力の、用紙幅方向でのバランスをとることができる。
そしてブラシ部17aは、図5に示す様に用紙幅方向での記録用紙との接触領域Wbが、第1分離ローラー24と記録用紙の接触領域Waを包含する様に構成されている。このことにより、摩擦帯電が顕著に発生する第1分離ローラー24を通った記録用紙を効果的に除電することができ、記録品質の低下を効果的に抑制することができる。
尚、ブラシ部17aと記録用紙との接触領域Wbが、第1分離ローラー24と記録用紙の接触領域Waを包含するとは、少なくとも記録用紙において第1分離ローラー24と接触した領域が、ブラシ部17aと接触することを意味する。従ってブラシ部17aと記録用紙との接触領域Wbが、第1分離ローラー24と記録用紙の接触領域Waを包含するとは、必ずしも接触領域Wbが接触領域Waより大きい形態に限られず、接触領域Wbの大きさと接触領域Waの大きさとが等しい形態も含む意味である。
尚、ブラシ部17aと記録用紙との接触領域Wbが、第1分離ローラー24と記録用紙の接触領域Waを包含するとは、少なくとも記録用紙において第1分離ローラー24と接触した領域が、ブラシ部17aと接触することを意味する。従ってブラシ部17aと記録用紙との接触領域Wbが、第1分離ローラー24と記録用紙の接触領域Waを包含するとは、必ずしも接触領域Wbが接触領域Waより大きい形態に限られず、接触領域Wbの大きさと接触領域Waの大きさとが等しい形態も含む意味である。
また本実施形態では、図2を参照して説明したように反転ローラー26の上部に、リア給送部8を備えており、第2送り出しローラー31により送り出された記録用紙が反転ローラー26に到達する構成を備え、用紙幅方向におけるブラシ部17aと記録用紙との接触領域Wbが、リア給送部8が備える第2分離ローラー32と記録用紙との接触領域を包含している。図5では、リア給送部8が備える第2分離ローラー32と記録用紙との接触領域は図示していないが、本実施形態では用紙幅方向における第1分離ローラー24と記録用紙との接触領域Waと同じである。
この様な構成により、リア給送部8が備える第2分離ローラー32を通った記録用紙についても効果的に除電できる。また、除電部材17が、第1分離ローラー24を通った記録用紙の除電とリア給送部8が備える第2分離ローラー32を通った除電の双方を担うので、部材の共有化によって装置のコストアップを効果的に抑制できる。
この様な構成により、リア給送部8が備える第2分離ローラー32を通った記録用紙についても効果的に除電できる。また、除電部材17が、第1分離ローラー24を通った記録用紙の除電とリア給送部8が備える第2分離ローラー32を通った除電の双方を担うので、部材の共有化によって装置のコストアップを効果的に抑制できる。
そして除電部材17は、装置本体2に対し着脱可能な反転ユニット13に設けられるので、除電部材17の劣化に際して除電部材17を交換する際の作業性が容易となる。
本発明は上記において説明した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では除電部材17が弾性シート15に設けられているが、必ずしもこの様な形態に限られず、除電部材17が弾性シート15から独立して設けられていても良い。また除電部材17は装置本体2に対して着脱可能な反転ユニット13に設けられているが、装置本体2に対して設けられていても良い。
また、弾性シート15が導電性を有し、弾性シート15それ自体が除電部材17の機能を担う様に構成することもできる。その際、弾性シート15は、第1分離ローラー24と記録用紙の接触領域Wa(図5参照)の全域で記録用紙と接触することが好ましい。導電性シート材としては、例えば導電性PETシートが挙げられる。
例えば、上記実施形態では除電部材17が弾性シート15に設けられているが、必ずしもこの様な形態に限られず、除電部材17が弾性シート15から独立して設けられていても良い。また除電部材17は装置本体2に対して着脱可能な反転ユニット13に設けられているが、装置本体2に対して設けられていても良い。
また、弾性シート15が導電性を有し、弾性シート15それ自体が除電部材17の機能を担う様に構成することもできる。その際、弾性シート15は、第1分離ローラー24と記録用紙の接触領域Wa(図5参照)の全域で記録用紙と接触することが好ましい。導電性シート材としては、例えば導電性PETシートが挙げられる。
1…インクジェットプリンター、2…装置本体、3…スキャナー部、3a…原稿台、4…自動原稿搬送ユニット、5…原稿給送トレイ、6…原稿排出トレイ、7…操作部、8…リア給送部、9…カバー、10…用紙カセット、11…用紙排出トレイ、12…増設カセット、13…反転ユニット、14…フレーム、15…弾性シート、15a…接触部、15b…接続部、17…除電部材、17a…ブラシ部、18…接続部材、19…ねじ、20…ホッパー、20a…揺動軸、21…第1送り出しローラー、23…送りローラー、24…第1分離ローラー、26…反転ローラー、26a…回転軸、27…従動ローラー、28…従動ローラー、30…ホッパー、31…第2送り出しローラー、32…第2分離ローラー、35…用紙検出センサー、36…搬送駆動ローラー、37…搬送従動ローラー、38…搬送部、39…規制ローラー、42…排出駆動ローラー、43…排出従動ローラー、45…キャリッジ、46…記録ヘッド、47…プラテン
Claims (7)
- 媒体を収容する媒体収容部と、
前記媒体収容部から媒体を送り出す第1送り出し部と、
前記媒体収容部から送り出される媒体を分離する第1分離部と、
前記媒体収容部から送り出された媒体を反転させる反転部と、
前記反転部に対し媒体搬送方向の下流に設けられ、媒体に記録を行う記録部に向けて媒体を搬送する搬送部と、
前記反転部から前記搬送部に向かう媒体の通過領域において媒体と接触して媒体を除電し、媒体の送り方向と交差する方向である幅方向での媒体との接触領域が前記第1分離部と媒体との接触領域を包含する除電部材と、
を備えた記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記反転部の上部に位置し、媒体を傾斜姿勢に支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部から媒体を送り出す第2送り出し部と、
前記媒体支持部から送り出される媒体を分離する第2分離部と、を有し、前記第2送り出し部により送り出された媒体が前記反転部に到達する構成を備え、
前記幅方向における前記除電部材と媒体との接触領域が、前記第2分離部と媒体との接触領域を包含する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記反転部及び前記除電部材は、前記記録部を備える装置本体に対し着脱可能なユニット体に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記除電部材は、取り付け位置から、媒体搬送方向の下流方向に向けて延びる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記反転部から前記搬送部に向かう媒体の通過領域に、媒体搬送方向の上流から下流方向に向けて延びる弾性シートが設けられ、
前記弾性シートは、前記通過領域において撓みが形成された媒体に接することにより、媒体の先端を前記搬送部に押し付ける、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項5に記載の記録装置において、前記除電部材が、前記弾性シートに設けられ、前記弾性シートとともに前記通過領域から退避する方向に変位する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項6に記載の記録装置において、前記反転部は、前記幅方向における中央領域に設けられた反転ローラーで構成され、
前記弾性シートは、前記幅方向において前記反転ローラーの両側に設けられ、媒体搬送方向の下流方向に突出して媒体と接触する接触部と、
前記幅方向に延び、2つの前記接触部を接続する接続部と、を備え、
前記除電部材が、前記接続部に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019154063A JP2021031251A (ja) | 2019-08-26 | 2019-08-26 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019154063A JP2021031251A (ja) | 2019-08-26 | 2019-08-26 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021031251A true JP2021031251A (ja) | 2021-03-01 |
Family
ID=74675218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019154063A Pending JP2021031251A (ja) | 2019-08-26 | 2019-08-26 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021031251A (ja) |
-
2019
- 2019-08-26 JP JP2019154063A patent/JP2021031251A/ja active Pending
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