JP2021030271A - 固着物除去装置 - Google Patents

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JP2021030271A JP2019153656A JP2019153656A JP2021030271A JP 2021030271 A JP2021030271 A JP 2021030271A JP 2019153656 A JP2019153656 A JP 2019153656A JP 2019153656 A JP2019153656 A JP 2019153656A JP 2021030271 A JP2021030271 A JP 2021030271A
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武司 山本
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Abstract

【課題】構造物の表面に付着した固着物を除去し、その除去された固着物を除去物として吸引するときに周囲に拡散させないようにすることができる固着物除去装置を提供する。【解決手段】固着物除去装置は、エジェクタ2と、ケーシングと、遮蔽部3と、吸引部5と、を備える。エジェクタ2は、構造物Aの表面に付着した固着物Bを粉砕するレーザ光L又は流体を出力する。ケーシングは、レーザ光L又は流体を出力するエジェクタ2の一部又は全部を内蔵する。遮蔽部3は、ケーシングの先端部から部分的に退入自在に突出し、多数本のピン31が個々に長さ方向に前後可能に筒状に配列されている。吸引部5は、遮蔽部3内で構造物Aの表面で粉砕された固着物Bを除去物Cとして吸引する。【選択図】図2

Description

本発明は、構造物の表面に付着した固着物をレーザ光又は流体によって除去する固着物除去装置に関する。
構造物の表面に付着した固着物を除去する固着物除去装置が種々提供されている。例えば、特許文献1には、レーザ照射によって構造物の表面の塗膜を除去する塗膜除去装置が記載されている。この塗膜除去装置は、レーザ光を出力するレーザ発振器や、レーザ光を構造物の表面の塗膜に照射するレーザヘッドなどを備えている。レーザヘッドは、光学系と、筐体と、アタッチメントと、吸引手段と、を備えている。
光学系は、レーザ発振器から出力されるレーザ光を収束させて構造物の表面の塗膜に照射する。筐体は、光学系を内蔵する。アタッチメントは、筐体の先端部に取り付けられ、筐体と構造物の表面との間に閉鎖的な空間を形成する。アタッチメントは、カメラのズーム機構のような伸縮機能を有していたり、レーザヘッドの光軸の向きを変更できるように一部がフレキシブルに形成されたりする。吸引手段は、レーザ光の照射点において生じる除去物を吸引する。
このような塗膜除去装置は、アタッチメントの先端が構造物の表面に当接しながらレーザヘッドを移動させるようにして構造物の表面の塗膜を除去する。アタッチメントによって光学系と構造物の表面との距離は一定に保たれる。光学系のレーザ発振器から出力されるレーザ光は、構造物の表面の塗膜を除去する。除去された塗膜は、除去物となって吸引手段に吸引される。除去物は、アタッチメントによって周囲に拡散しない。
特許第6059182号公報
特許文献1に記載された塗膜除去装置は、光学系と構造物の表面との距離が一定に保たれるようにするため、伸縮機能を有するアタッチメントを備えている。アタッチメントの伸縮機能は、カメラのズーム機構のように全体的に収縮するため、先端部が部分的に収縮しない。したがって、構造物の表面にボルトの頭部のような突起物が突出していると、アタッチメントの先端部と構造物の表面との間に隙間が生じることになる。
また、一部がフレキシブルに形成されたアタッチメントは、フレキシブルでない部分が収縮できない。したがって、このようなアタッチメントは、突起物を有する構造物の表面との間に隙間を生じさせる。このようにアタッチメントと構造物の表面との間に隙間が生じると、除去物がこの隙間からアタッチメントの周囲に拡散する。
本発明は、構造物の表面に付着した固着物を除去し、その除去された固着物を除去物として吸引するときに周囲に拡散させないようにすることができる固着物除去装置を提供することを目的とする。
本発明に係る固着物除去装置は、
構造物の表面に付着した固着物を粉砕するレーザ光又は流体を出力するエジェクタと、
前記エジェクタの一部又は全部を内蔵するケーシングと、
前記ケーシングの先端部から突出し、部分的に退入自在とされた筒状の遮蔽部と、
前記遮蔽部内で前記構造物の表面で粉砕された固着物を除去物として吸引する吸引部と、
を備える。
前記本発明に係る固着物除去装置において、
前記遮蔽部は、互いに接触して長さ方向に摺動可能とされ、筒状に配列された多数本のピンを備える。
前記遮蔽部は、前記ピンをそれぞれ突出させるように付勢する付勢部材を備えていることが好ましい。
前記本発明に係る固着物除去装置において、
前記エジェクタは、
レーザ光を出力するレーザ発振器と、
前記レーザ発振器から出力されたレーザ光を収束させて前記構造物の表面に照射するスキャナと、
を備えていてもよい。
本発明によれば、構造物の表面に付着した固着物を除去し、その除去された固着物を除去物として吸引するときに周囲に拡散させないようにすることができる固着物除去装置を提供することができる。
本発明に係る固着物除去装置の一実施形態であって、使用前を示す概略断面図である。 本発明に係る固着物除去装置の一実施形態であって、使用中を示す概略断面図である。 本発明に係る固着物除去装置に備えられたケーシング及び遮蔽部の一実施形態の一部を示す概略斜視図である。 本発明に係る固着物除去装置の一実施形態であって、異なる状態での使用中を示す要部拡大断面正面図である。
以下、本発明に係る固着物除去装置の一実施形態について、図1乃至図4を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る固着物除去装置の一実施形態であって、使用前を示す概略断面図である。図2は、本発明に係る固着物除去装置の一実施形態であって、使用中を示す概略断面図である。図3は、本発明に係る固着物除去装置に備えられたケーシング及び遮蔽部の一実施形態の一部を示す概略斜視図である。図4は、本発明に係る固着物除去装置の一実施形態であって、異なる状態での使用中を示す要部拡大断面正面図である。
図1及び図2に示すように、この固着物除去装置は、構造物Aの表面に付着した固着物Bを除去するため、ケーシング1と、エジェクタ2と、遮蔽部3と、検知部4と、吸引部5と、を備えている。構造物Aは、例えば、橋梁、建屋、船舶、配管などのように、大型構造物から小型構造物まで限定せず、また、固定構造物であるか移動構造物であるかも限定しない。固着物Bは、構造物Aの表面に付着したペンキのような塗膜であるか、錆であるか、汚染物質であるか、構造物Aの表面が酸化したり変色したり構造物自体であるかなど限定しない。この固着除去装置は、このような固着物Bにレーザ光Lを照射ことで、固着物Bを粉砕し、除去物Cとして構造物Aの表面から除去する。
固着物除去装置に備えられたケーシング1は、片手又は両手で掴めるような四角筒状の筒状部11と、筒状部11の一端(先端)部に設けられた開口部12と、筒状部11の他端に設けられた端板13と、を備えている。開口部12の端面は、長方形状に形成されている。開口部12からは、レーザ光Lが射出される。
筒状部11の先端部側の内面には、凸条部14が設けられている。筒状部11の中間部の内面には、仕切板15が設けられている。仕切板15の中心部には、透光性のレーザ窓16が設けられている。なお、仕切板15自体が透光性を有する場合は、仕切板15とレーザ窓16とが別体でなく、仕切板15自体をレーザ窓16とすることができる。
仕切板15と筒状部11と端板13とによって囲まれた領域は、エジェクタ2の一部(具体的には後述するスキャナ24)を収納する閉鎖空間17とされる。端板13には、エジェクタ2に備えられた光ファイバコネクタ23が取り付けられている。
エジェクタ2は、レーザ発振器21と、光ファイバ22と、光ファイバコネクタ23と、スキャナ24と、を備えている。レーザ発振器21は、ケーシング1から離れて備えられる。レーザ発振器21としては、連続(CW)発振型やパルス発信型などが提供されている。このエジェクタ2に備えられるレーザ発振器21では、連続発振型が選択される。ただし、固着物Bの種類によっては、パルス発信型のレーザ発振器21が選択されてもよい。
レーザ発振器21と光ファイバコネクタ23とは、光ファイバ22によって接続される。レーザ発振器21から出力されたレーザ光Lは、光ファイバ22中を伝送され、光ファイバコネクタ23から閉鎖空間17内に向けて照射される。光ファイバコネクタ23と開口部12の中心との間にレーザ光Lの光軸が設けられる。
スキャナ24は、ケーシング1に内蔵される、具体的には、閉鎖空間17内に収納される。スキャナ24は、Z軸スキャナ241と、XY軸スキャナ242と、表面形状測定部243と、焦点位置制御部244と、を備えたガルバノスキャナのような3次元スキャナである。Z軸スキャナ241とXY軸スキャナ242は、レーザ光Lの光軸上に配置される。
Z軸スキャナ241は、光ファイバコネクタ23から出力されるレーザ光Lの焦点距離を調整するため、レーザ光Lが透過する可動レンズ241aと固定レンズ241bとを備える。可動レンズ241aは、光ファイバコネクタ23と対向し、光軸方向に微動する。固定レンズ241bは、可動レンズ241aと対向し、レーザ光Lを構造物Aの表面に集光させる凸レンズである。
XY軸スキャナ242は、レーザ光Lが構造物Aに付着した固着物B上を二次元的に偏向走査するように一対の光偏向器(図示せず)を備えている。図示しないが、両偏向器は、焦点位置制御部244によって制御されるモータと、このモータの回転軸に取り付けられたガルバノミラーと、を備えている。ガルバノミラーが適切な角度に回転させることで、レーザ光Lは所望の位置を照射する。すなわち、一方の光偏向器は、レーザ光LをX軸方向に走査する。他方の光偏向器は、レーザ光LをY軸方向に走査する。
表面形状測定部243は、XY軸スキャナ242と構造物A上の固着物Bとの距離を測定するため、距離計243aとハーフミラー243bとを備えている。距離計243aは、構造物Aの表面に測定用レーザMを射出し、照射光と散乱光との干渉による位相差あるいは時間差から距離を割り出す。測定用レーザMは、ハーフミラー243bに反射し、XY軸スキャナ242が作動することによって構造物Aの表面を走査する。ハーフミラー243bは、ダイクロイックミラーが使用され、Z軸スキャナ241とXY軸スキャナ242との間の光軸上に配置される。
このような表面形状測定部243によってXY軸スキャナ242と構造物Aの表面との距離が測定される。そして、この距離に基づいて焦点位置制御部244がZ軸スキャナ241の可動レンズ241aの位置を自動的に調整する。すなわち、可動レンズ241aが微動することで、レーザ光Lの焦点が建造物上の固着物B上にくるように自動的に調整される。可動レンズ241aは、例えばオートフォーカスカメラのレンズのような機構をもって微動する。
ケーシング1の開口部12には、筒状の遮蔽部3が備えられている。図3に示すように、遮蔽部3は、互いに接触して長さ方向に摺動可能とされた複数本(図面では多数本)のピン31と、このピン31をそれぞれケーシング1の先端部内に退入自在に突出させる付勢部材32と、多数本のピン31を筒状(図面では四角筒)に整列させるガイド部材(図示せず)と、を備えている。
多数本のピン31は、円柱状に形成され、複数列(図面では3列)で四角筒状(図面では端面が長方形)に配列されている。隣り合ったピン31とピン31とは、隙間が生じないように接触している。外周側の多数本のピン31の基端部側は、ケーシング1の開口部12の内面に沿う。多数本のピン31の中間部乃至先端部は、付勢部材32によって定常状態においてケーシング1の先端部の端縁から突出し、四角筒状(図面では端面が長方形)の遮蔽部3を形成する。
定常状態において各ピン31の中間部及び先端部側は、付勢部材32によってケーシング1の先端部側から突出しているが、各ピン31の先端面が構造物A上の固着物Bに押し当てられることで、各ピン31の中間部がケーシング1の先端部内に退入する。付勢部材32としては、例えばピン31を個々に突出させる圧縮バネが使用される(以下、「圧縮バネ32」として説明する)。圧縮バネ32の先端部は、ピン31の基端側の端面に当接する。圧縮バネ32の基端部は、ケーシング1内の凸条部14に直接又は間接に当接する。
ピン31の中間部がケーシング1の先端部内に退入したことは、検知部4によって検知される。検知部4は、圧力センサ41と、出力ケーブル42と、スイッチ43と、を備えている。圧力センサ41は、ピン31が退入し、圧縮バネ32が押されたことを検知し、電気信号として出力する。圧力センサ41は、凸条部14と圧縮バネ32の基端部との間に介在する。圧力センサ41は、例えば凸条部14上に固定される。
出力ケーブル42は、ケーシング1内の圧力センサ41とケーシング1外のスイッチ43とを接続する。図示した出力ケーブル42は、遮蔽部3内から仕切板15を気密に貫通し、閉鎖空間17内を通り、端板13を気密に貫通し、ケーシング1外に導出されている。ただし、出力ケーブル42は、遮蔽部3のケーシング1の側面部から外部に導出されてもよい。スイッチ43は、レーザ発振器21と吸引部5(具体的には後述する吸引源54)をON/OFFする。
吸引部5は、遮蔽部3内で構造物Aの表面から剥離した固着物Bを粉砕し、除去物Cとして吸引するため、ダクト51と、ホース52と、集塵部53と、吸引源54と、を備えている。吸引源54は、ケーシング1とは別体で、ホース52及びダクト51を介して遮蔽部3内を負圧にし、遮蔽部3内で構造物Aから除去された除去物Cを集塵部53内に吸い込む。吸引源54は、スイッチ43によってON/OFFされる。
ダクト51は、仕切板15とケーシング1の端板13との間に架設され、遮蔽部3内で除去された除去物Cが閉鎖空間17内に流入することがなく、ホース52内へ排出する。除去物Cが閉鎖空間17内に流入しないことにより、閉鎖空間17内のエジェクタ2が除去物Cによって汚染されない。
ホース52は、可撓性を有し、上流端がダクト51に接続され、ケーシング1外で下流端が集塵部53に接続される。集塵部53は、遮蔽部3内で発生した除去物Cを収集する。除去物Cが汚染物である場合は、集塵部53は除染機能を有する。
この固着物除去装置は、以上のように構成される。次に、この固着物除去装置を使用して構造物Aの表面に付着した固着物Bを除去する方法について説明する。
図1に示すように、まず、固着物除去装置は、作業者がケーシング1を保持し、ケーシング1の開口部12を構造物Aの表面に向けることにより、準備姿勢となる。この時、ピン31の中間部は、圧縮バネ32によってケーシング1の開口部12の先端縁から突出している。エジェクタ2からは、レーザ光Lが出力されていない。
構造物Aの表面上の固着物Bを除去するには、まず、固着物除去装置のピン31の先端縁を構造物Aの表面に当てる。図2に示すように、ピン31の先端縁が構造物Aの表面上の固着物Bに押されると、圧縮バネ32が圧縮され、ピン31の中間部がケーシング1の先端部内に退入する。この状態において、構造物Aの表面上の固着物Bは、ピン31によって構成された遮蔽部3によって囲まれ、周囲から遮蔽される。
そして、ピン31の中間部がケーシング1の先端部内に退入したことが圧力センサ41によって検知され、スイッチ43がONされる。これにより、レーザ光Lがエジェクタ2から出力され、吸引源54によって遮蔽部3内が負圧にされる。
詳細には、表面形状測定部243に備えられた距離計243aによって、測定用レーザMが構造物Aの表面上の固着物Bに照射され、スキャナ24と構造物Aの表面上の固着物Bとの距離が測定される。そして、焦点位置制御部244は、この距離に応じてレーザ光Lの焦点が構造物Aの表面上の固着物Bに合うように可動レンズ241aを移動させる。
そして、スイッチ43がONされることにより、レーザ発振器21からレーザ光Lが出力される。このレーザ光Lは、光ファイバ22中を伝送し、開口部12から放射され、スキャナ24によって構造物Aの表面上を走査する。すなわち、レーザ光Lは、Z軸スキャナ241及びXY軸スキャナ242によってZ軸方向、X軸方向、Y軸方向に構造物Aの表面上を走査する。したがって、構造物Aの表面上の固着物Bに起伏があっても、レーザ光Lは構造物Aの表面上の固着物Bに焦点が合って照射される。
構造物Aの表面上の固着物Bは、レーザ光Lが照射されることによって粉砕され、除去物Cとして構造物Aの表面から除去される。この除去物Cは、遮蔽部3内から遮蔽部3の周囲に拡散しない。遮蔽部3内が吸引部5によって負圧にされていることから、遮蔽部3内の除去物Cは、閉鎖空間17内に漏出することなく、ダクト51からホース52を通って集塵部53内に収集される。
遮蔽部3内の固着物Bがすべて除去されると、作業者がケーシング1をずらせる。ずれた位置における構造物Aの表面上の固着物Bがレーザ光Lによって次々と粉砕され、除去物Cとして吸引部5によって集塵部53内に収集される。このようにして構造物Aの表面に付着した固着物Bが次々と除去され、すべて除去物Cとして除去されると、作業が終了する。
ピン31の先端部が構造物Aの表面から離れると、そのことが圧力センサ41によって検知され、スイッチ43がOFFされる。そして、レーザ発振器21からレーザ光Lが出力されなくなり、吸引源54によって遮蔽部3内が負圧にされなくなる。
構造物Aの表面にボルトやリベットが突出していたり、凸条や凹条が形成されていたり、凹凸が設けられていたり、種々の段差が形成されていることがある。図4に示すように、構造物Aの表面の段差が形成されていても、この固着物除去装置は、この段差に即し、嵩低の構造物Aの表面にはピン31が短く退入し、嵩高の構造物Aの表面にはピン31が長く退入する。したがって、ピン31の先端縁と段差がある構造物Aの表面との間に隙間が生じることがなく、遮蔽部3内は気密性が維持される。
そして、この固着物除去装置は、段差が形成された構造物Aの表面上の固着物Bについても、前記と同様に粉砕され、除去物Cとして除去することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。また本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更や上記実施の形態の組み合わせを施してもよい。
上記実施の形態では、遮蔽部3は互いに接触する多数本のピン31と、各ピン31を個々に付勢する付勢部材32として圧縮バネ32とを備えるとした。しかし、各ピン31自体が伸縮する材質で形成され、又は機能を有するようにしてもよい。また、付勢する部材は、圧縮バネ32でなく、ゴムや粘性を有する流体などであってもよい。
また、遮蔽部3は、筒状で先端側が柔軟性をもって変形するブラシのような形態であってもよい。この場合の遮蔽部3は、付勢部材32を備えなくてもよい。また、上記実施の形態では、ピン31が円柱状に形成されるとした。しかし、ピン31は互いに接触する円柱状や三角柱状、四角柱状などであってもよい。この場合の遮蔽部3は、円筒状や三角筒状、四角筒状などに形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、ケーシング1は、片手又は両手で掴める筒状部11を備えるとした。しかし、筒状部11は、クランパを有する装置を使用する場合は、手で掴めないほどの大型であってもよい。また、上記実施の形態では、ケーシング1は、四角筒状とした。しかし、ケーシング1は、円筒状や三角筒状、六角筒状などであってもよい。
上記実施の形態では、エジェクタ2はレーザ発振器21とエジェクタ2とを備えるとした。しかし、エジェクタ2は、レーザ光Lでなく、ジェット水流や粒状物ないし粉状物のような流体を照射するようにしてもよい。また、エジェクタ2はガルバノスキャナでなくポリゴンミラー(回転多面鏡)などを備えてもよい。
また、上記実施の形態では、ケーシング1の仕切板15と筒状部11と端板13とで囲まれた閉鎖空間17がエジェクタ2のうちスキャナ24を内蔵し、レーザ発振器21を内蔵しないとした。しかし、レーザ発振器21は、ケーシング1に内蔵され、光ファイバ22は備えないようにしてもよい。
上記実施の形態では、スキャナ24はガルバノスキャナのような3次元スキャナであるとした。しかし、スキャナ24は、レーザ光がX軸方向とY軸方向とに走査する2次元スキャナであってもよいし、X軸方向又はY軸方向にのみ走査する1次元スキャナであってもよい。1次元スキャナを使用する場合において、遮蔽部3の端面が長方形状に形成されるときは、レーザ光が遮蔽部3の短辺の長さに広がるような幅広に照射されてもよい。さらに、固着物除去装置は、スキャナ24を備えず、作業者がケーシング1の向きを変更することで、レーザ光が照射される方向を変更してもよい。
また、上記実施の形態では、ピン31の中間部がケーシング1の先端部内に退入したことを圧力センサ41が検知し、そのことによってスイッチ43がONされ、ピン31の中間部がケーシング1の先端部から突出することでスイッチ43がOFFされるとした。しかし、固着物除去装置は、圧力センサ41や出力ケーブル42を備えず、作業者が直接、スイッチ43をON/OFFするようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ピン31は、円柱状に形成され、3列で四角筒状に配列されるとした。しかし、ピン31は、四角柱状や三角柱状であってもよい。例えば、ケーシング1が四角筒状であれば、ピン31は四角柱状として1列に配列されてもい。
以上まとめると、本発明が適用される固着物除去装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
本発明に係る固着物除去装置は、
構造物Aの表面に付着した固着物Bを粉砕するレーザ光L又は流体を出力するエジェクタ2と、
前記エジェクタ2の一部又は全部を内蔵するケーシング1と、
前記ケーシング1の先端部から突出し、部分的に退入自在とされた筒状の遮蔽部3と、
前記遮蔽部3内で前記構造物Aの表面で粉砕された固着物Bを除去物Cとして吸引する吸引部5と、
を備える。
この固着物除去装置は、エジェクタ2から出力されたレーザ光L又は流体が構造物Aの表面に付着した固着物Bを粉砕し、構造物Aの表面で粉砕された除去物Cが遮蔽部3によって周囲に拡散しないで吸引部5に吸引される。遮蔽部3が部分的に退入自在とされることにより、構造物Aの表面に段差が形成されていても、その段差に合わせて遮蔽部3が退入する。したがって、段差がある構造物Aの表面であっても隙間が生じないように遮蔽部3内を外部から遮蔽することができる。
前記本発明に係る固着物除去装置において、
前記遮蔽部3は、互いに接触して長さ方向に摺動可能とされ、筒状に配列された多数本のピン31を備える。
この固着物除去装置は、互いに接触して長さ方向に摺動可能とされた多数本のピン31が筒状に配列されることにより、遮蔽部3が部分的に退入自在とする機構を簡素化することができる。
前記本発明に係る固着物除去装置において、
前記遮蔽部3は、前記ピン31をそれぞれ突出させるように付勢する付勢部材32を備えている。
この固着物除去装置は、付勢部材32がピン31を定常状態において突出させることで、ピン31の先端部が構造物Aの表面状の固着物Bに押し当てられることで、突出していたピン31の中間部がケーシング1内に退入することができる。
前記本発明に係る固着物除去装置において、
前記エジェクタ2は、
レーザ光Lを出力するレーザ発振器21と、
前記レーザ発振器21から出力されたレーザ光Lを収束させて前記構造物Aの表面に照射するスキャナ24と、
を備える。
この固着物除去装置は、レーザ発振器21からレーザ光Lが出力され、このレーザ光Lがハイパワーであることで、構造物Aの表面状の固着物Bを粉砕することができる。レーザ光Lがスキャナ24によって構造物Aの表面を照射することで、レーザ光Lが面状に照射される。
1・・・・・ケーシング
11・・・・筒状部
2・・・・・エジェクタ
24・・・・スキャナ
241・・・Z軸スキャナ
242・・・XY軸スキャナ
243・・・表面形状測定部
244・・・焦点位置制御部
3・・・・・遮蔽部
31・・・・ピン
32・・・・付勢部材(圧縮バネ)
4・・・・・検知部
41・・・・圧力センサ
42・・・・出力ケーブル
43・・・・スイッチ
5・・・・・吸引部
51・・・・ダクト
52・・・・ホース
53・・・・集塵部
54・・・・吸引源
A・・・・・構造物
B・・・・・固着物
C・・・・・除去物
L・・・・・レーザ光

Claims (4)

  1. 構造物の表面に付着した固着物を粉砕するレーザ光又は流体を出力するエジェクタと、
    前記エジェクタの一部又は全部を内蔵するケーシングと、
    前記ケーシングの先端部から突出し、部分的に退入自在とされた筒状の遮蔽部と、
    前記遮蔽部内で前記構造物の表面で粉砕された固着物を除去物として吸引する吸引部と、
    を備える、
    固着物除去装置。
  2. 前記遮蔽部は、互いに接触して長さ方向に摺動可能とされ、筒状に配列された多数本のピンを備える、
    請求項1に記載の固着物除去装置。
  3. 前記遮蔽部は、前記ピンをそれぞれ突出させるように付勢する付勢部材を備えている、
    請求項2に記載の固着物除去装置。
  4. 前記エジェクタは、
    レーザ光を出力するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出力されたレーザ光を収束させて前記構造物の表面に照射するスキャナと、
    を備える、
    請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の固着物除去装置。
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