JP2021028674A - 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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信司 山根
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【課題】逆クラウン形状の加熱ローラーと、加熱ローラーの表面から用紙を分離する分離爪とを用いる構成であっても、定着性と加熱ローラーの耐久性とを確保しつつ、省エネルギー性を向上させる。【解決手段】定着装置は、互いに圧接してニップ部を形成する加熱部材および加圧部材を備える。加熱部材は、逆クラウン形状の加熱ローラーで構成される。定着装置は、用紙を加熱ローラーの表面から分離する分離爪をさらに備える。ニップ部の線圧は、加熱ローラーの回転軸方向の中央部よりも端部のほうが高い。加熱ローラーは、離型性を有する層を少なくとも1層含む被覆層を表層として有している。分離爪は、中央分離爪と、端部分離爪とを含む。加熱ローラーの被覆層の厚みは、中央分離爪が当接する中央部よりも、端部分離爪が当接する端部のほうが厚い。【選択図】図5

Description

本発明は、複写機やプリンターなどの画像形成装置に用いられる定着装置と、それを備えた画像形成装置とに関する。
電子写真方式の一般的な画像形成装置では、感光体などの像担持体の表面を帯電し、露光して像担持体上に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーで現像することにより、像担持体上にトナー像を形成する。このトナー像を用紙へ転写し、定着装置によって加熱および加圧することで、用紙上にトナー像を定着させる。ここで、定着装置での定着方式には、加熱ローラー(定着ローラー)と加圧ローラーとを用いたローラー定着方式や、加熱ベルト(定着ベルト)を加圧ローラーで駆動する摺動ベルト方式などがある。
ところで、加熱ローラー等においては、回転軸方向の中央部に比べて端部のほうが通紙による摩耗が大きいことが知られている。そこで、例えば特許文献1では、用紙端部に当接する加熱ローラーの離型層の厚みを、それ以外の部分の厚みの1.5〜3.3倍に設定することにより、加熱ローラー端部での通紙による偏摩耗を低減するようにしている。
一方、定着装置においては、加熱ローラーの表面から用紙を分離しにくい場合に、上記表面に分離爪を当接させて用紙を分離しやすくする分離爪方式が知られている。この分離爪方式では、分離爪との接触により加熱ローラーの表層が摩耗するため、加熱ローラーの表面にトナーが付着する画像不良や、紙詰まりなどの搬送不良が生じるおそれがある。この点、例えば特許文献2では、用紙に転写されたトナーを加熱する加熱部材において、分離部材との接触領域の外径(厚み)を、非接触領域の外径(厚み)よりも大きくすることにより、分離部材との接触による加熱部材の摩耗の影響を低減するようにしている。
特開平9−146397号公報 特開2018−189893号公報
ところが、特許文献1では、加熱ローラーの端部での通紙による偏摩耗を低減することはできるものの、分離爪方式については何ら考慮されていない。このため、分離爪を用いて用紙を分離する際に、分離爪によるローラー表層の摩耗が問題となり、加熱ローラーの耐久性を確保することが困難となる。
また、特許文献2では、加熱部材の回転軸方向の中央部に分離部材を当接させて用紙を分離する構成において、加熱部材の上記中央部の厚みを端部よりも大きくしている。この場合、上記中央部で熱抵抗が高くなるため、加熱部材から用紙への熱伝導速度が遅くなり、定着性が低下する。なお、定着性を向上させるべく、上記中央部において定着温度を上げることは、消費電力の増大(省エネルギー性の低下)につながるため、望ましくはない。
用紙の搬送時にシワが生じるのを抑制するため、加熱部材として逆クラウン形状の加熱ローラーが一般的に用いられている。このような形状の加熱ローラーを用いた場合、加熱ローラーの回転軸方向の中央部では、端部に比べて、加圧部材(加圧ローラー)との圧接領域(ニップ部)の幅が狭くなるが、この部分(中央部)の厚みが増大して熱抵抗が高くなると、熱伝導速度がさらに低下して定着性がさらに低下することが懸念される。したがって、加熱部材として逆クラウン形状の加熱ローラーを用いる場合には、定着性を確保することが益々困難となる。
本発明は、上記問題点に鑑み、逆クラウン形状の加熱ローラーを用い、分離爪を用いて加熱ローラーの表面から用紙を分離する構成であっても、定着性と加熱ローラーの耐久性とを確保しつつ、省エネルギー性を向上させることができる定着装置と、その定着装置を備えた画像形成装置とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一側面に係る定着装置は、互いに圧接してニップ部を形成するとともに、用紙上に担持されたトナー像を前記ニップ部で加熱および加圧して前記用紙上に定着させる加熱部材および加圧部材を備えている。前記加熱部材は、逆クラウン形状の加熱ローラーで構成されている。該定着装置は、前記加熱ローラーの表面と当接することにより、前記ニップ部から排出される際に前記加熱ローラーの表面に巻き付く前記用紙を、前記加熱ローラーの表面から分離する分離爪をさらに備えている。前記ニップ部の線圧は、前記加熱ローラーの回転軸方向の中央部よりも端部のほうが高い。前記加熱ローラーは、離型性を有する層を少なくとも1層含む被覆層を表層として有している。前記分離爪は、前記加熱ローラーの前記中央部と当接する中央分離爪と、前記加熱ローラーの前記端部と当接する端部分離爪とを含む。前記加熱ローラーの前記被覆層の厚みは、前記中央分離爪が当接する前記中央部よりも、前記端部分離爪が当接する前記端部のほうが厚い。
逆クラウン形状の加熱ローラーの中央部では、端部よりも相対的に被覆層の厚みが薄いため、加熱ローラーから用紙への熱伝導速度を速めて定着性を確保することができる。これにより、定着温度を低くして省エネルギー性を向上させることができる。一方、加熱ローラーの端部では、通紙による摩耗および端部分離爪との当接による摩耗が起こるが、中央部よりも相対的に被覆層の厚みが厚いため、加熱ローラーの耐久性を確保することができる。したがって、逆クラウン形状の加熱ローラーを用い、分離爪を用いて加熱ローラーの表面から用紙を分離する構成であっても、定着性と加熱ローラーの耐久性とを確保しつつ、省エネルギー性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略の構成を示す説明図である。 上記定着装置の詳細を示す説明図である。 上記定着装置の加熱ローラーと分離爪との位置関係を模式的に示す平面図である。 図2の定着装置の分離爪を拡大して示す説明図である。 実施例1における加熱ローラーの被覆層の膜厚分布と、通紙による上記被覆層の摩耗量と、分離爪との当接による上記被覆層の摩耗量と、上記被覆層の最終膜厚とを示すグラフである。 比較例1における加熱ローラーの被覆層の膜厚分布と、通紙による上記被覆層の摩耗量と、分離爪との当接による上記被覆層の摩耗量と、上記被覆層の最終膜厚とを示すグラフである。 実施例2および3における加熱ローラーの被覆層の膜厚分布と、通紙による上記被覆層の摩耗量と、分離爪との当接による上記被覆層の摩耗量と、上記被覆層の最終膜厚とを示すグラフである。 中央分離爪の上記加熱ローラーに対する圧接位置の一例を示す説明図である。 中間分離爪の上記加熱ローラーに対する圧接位置の一例を示す説明図である。 端部分離爪の上記加熱ローラーに対する圧接位置の一例を示す説明図である。 上記中央分離爪、上記中間分離爪および上記端部分離爪の上記加熱ローラーに対する圧接位置の他の例を示す説明図である。 実施例4における加熱ローラーの被覆層の膜厚分布と、通紙による上記被覆層の摩耗量と、分離爪との当接による上記被覆層の摩耗量と、上記被覆層の最終膜厚とを示すグラフである。
〔画像形成装置の構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略の構成を示す説明図である。画像形成装置1は、その下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の側方に配設された用紙搬送部3と、この用紙搬送部3の上方に配設された画像形成部4と、この画像形成部4よりも排出側に配設された定着装置5と、画像形成部4および定着装置5の上方に配設された画像読取部6とを備えている。
給紙部2は、用紙9を収容する複数の給紙カセット7を備えており、給紙ローラー8の回転により、複数の給紙カセット7のうち選択された給紙カセット7から用紙9を1枚ずつ用紙搬送部3に送り出す。
用紙搬送部3に送られた用紙9は、用紙搬送経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙9にトナー像を形成するものであり、図1の矢印方向に回転可能である感光体11と、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電装置12、露光部13、現像器14、転写装置15、クリーニング部16、および除電部17を備えている。
帯電装置12は、例えば帯電ローラーを備えている。帯電装置12によって感光体11表面に所定電位を与えると、感光体11表面が一様に帯電させられる。そして、画像読取部6によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、露光部13により感光体11に照射されると、感光体11の表面電位が選択的に減衰され、感光体11表面に静電潜像が形成される。
次いで、現像器14が感光体11表面の静電潜像を現像し、感光体11表面にトナー像が形成される。このトナー像は、転写ローラー等を有する転写装置15により、感光体11と転写装置15との間に供給された用紙9に転写される。
トナー像が転写された用紙9は、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置された定着装置5に向けて搬送される。定着装置5では、加熱ローラー18および加圧ローラー19によって、用紙9が加熱加圧され、用紙9上にトナー像が溶融定着される。次いで、トナー像が定着された用紙9は、排出ローラー対20によって排出トレイ21上に排出される。
転写装置15による転写後、感光体11表面に残留しているトナーは、クリーニング部16により除去され、また感光体11表面の残留電荷は除電部17により除去される。そして、感光体11は帯電装置12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
〔定着装置の詳細について〕
図2は、上記の定着装置5の詳細を示す説明図である。定着装置5は、ローラー定着方式を採用しており、加熱部材である加熱ローラー18と、加圧部材である加圧ローラー19と、モーターおよび減速ギアを有する駆動源42と、熱源であるヒーター43と、分離爪51とを備えている。加熱ローラー18および加圧ローラー19は、定着装置5の筐体(図示せず)の長手方向に回転可能に軸支され、駆動源42は上記筐体に固定保持される。加熱ローラー18および加圧ローラー19は、互いに圧接してニップ部Nを形成するとともに、用紙9上に担持されたトナー像をニップ部Nで加熱および加圧して用紙9上に定着させる。
このような加熱ローラー18は、熱伝導性に優れたアルミや鉄等の金属からなる円筒形状の芯金18aを被覆層18Pで被覆して構成される。被覆層18Pは、加熱ローラー18の表層であり、離型性を有する層を少なくとも1層含む。本実施形態では、被覆層18Pは、芯金18a側から順に、接着層としてのプライマー層18bと、フッ素樹脂のコーティングやチューブからなる表面層18cとを含んで構成されており、プライマー層18bおよび表面層18cの両方が離型性を有している。なお、被覆層18Pは、表面層18cのみが離型性を有する構成であってもよい。ヒーター43は、ハロゲンランプやキセノンランプ等で構成されており、加熱ローラー18の芯金18aの内部に設けられている。
本実施形態では、加熱ローラー18は、回転軸方向の中央部よりも端部のほうが外径の大きい、いわゆる逆クラウン形状で構成されている(図3参照)。逆クラウン形状の加熱ローラー18を用いると、例えば外径が軸方向に一定である加圧ローラー19との間で用紙9を挟んで搬送する際に、用紙の幅方向の中央部に対して両端部の搬送速度が大きくなるため、用紙9にシワが発生するのを抑制することが可能となる。
加圧ローラー19は、合成樹脂、金属その他材料から構成される円筒形状の基材上にシリコンゴム等の弾性層が形成され、この弾性層の表面がフッ素樹脂等の離形性に優れた樹脂で覆われて構成される。加圧ローラー19は、加熱ローラー18に所定の圧力で圧接され、加圧ローラー19が回転駆動すると、加熱ローラー18は従動回転する。また、加熱ローラー18は上述したように逆クラウン形状であるため、加熱ローラー18と円筒状の加圧ローラー19との圧接によって形成されるニップ部Nの線圧は、加熱ローラー18の回転軸方向の中央部よりも端部のほうが高くなる。なお、加圧ローラー19は、加熱ローラー18と同様に逆クラウン形状であってもよい。
駆動源42は、加圧ローラー19にギア接続され、ギアを介してモーターからの駆動力を加圧ローラー19に伝達する。モーターが回転駆動すると、加圧ローラー19が矢印方向に回転し、加圧ローラー19の回転により、加圧ローラー19に圧接する加熱ローラー18が同速で矢印方向に回転する。なお、駆動源42が加圧ローラー19にギア接続する構成に替えて、駆動源42が加熱ローラー18に接続され、加熱ローラー18の回転により加圧ローラー19を従動回転させる構成にしてもよい。
用紙9が搬送ガイド40に案内されてニップ部Nに搬送されると、ニップ部Nでは、加熱ローラー18および加圧ローラー19による加熱および加圧により、用紙9上の粉体状態のトナーが加圧溶融して用紙9上に定着される。
分離爪51は、加熱ローラー18の表面と当接することにより、ニップ部Nから排出される際に加熱ローラー18の表面に巻き付く用紙を、加熱ローラー18の表面から分離する。分離爪51は、ニップ部Nに対して加熱ローラー18の回転方向の下流側に配設される。
図3は、加熱ローラー18と分離爪51との位置関係を模式的に示す平面図である。本実施形態では、分離爪51は、加熱ローラー18の回転軸方向に複数個並べて設けられる。より具体的には、分離爪51は、中央分離爪51aと、中間分離爪51bと、端部分離爪51cとを含んで構成される。
中央分離爪51aは、加熱ローラー18の回転軸方向の中央部18R1と当接する。中央分離爪51aは、加熱ローラー18の回転軸方向に沿って2個設けられている。なお、これらの2個の中央分離爪51aを特に区別する場合は、一方の中央分離爪51aを中央分離爪51a1と称し、他方の中央分離爪51aを中央分離爪51a2と称する。
端部分離爪51cは、加熱ローラー18の回転軸方向の端部18R3と当接する。端部分離爪51cは、加熱ローラー18の回転軸方向に沿って2個設けられている。なお、これらの2個の端部分離爪51cを特に区別する場合は、一方の端部分離爪51cを端部分離爪51c1と称し、他方の端部分離爪51cを端部分離爪51c2と称する。端部分離爪51c1は、中央分離爪51a1に対して中央分離爪51a2とは反対側に位置する分離爪であり、端部分離爪51c2は、中央分離爪51a2に対して中央分離爪51a1とは反対側に位置する分離爪である。
中間分離爪51bは、中央分離爪51aと端部分離爪51cとの間に位置して、加熱ローラー18の中央部18R1と端部18R3との間の中間部18R2と当接する。中間分離爪51bは、加熱ローラー18の回転軸方向に沿って2個設けられている。なお、これらの2個の中間分離爪51bを特に区別する場合は、一方の中間分離爪51bを中間分離爪51b1と称し、他方の中間分離爪51bを中間分離爪51b2と称する。中間分離爪51b1は、中央分離爪51a1と端部分離爪51c1との間に位置する分離爪であり、中間分離爪51b2は、中央分離爪51a2と端部分離爪51c2との間に位置する分離爪である。
なお、本実施形態では、分離爪51は、合計6個設けられているが、画像形成装置1の仕様や加熱ローラー18の回転軸方向の長さに応じて、分離爪51の総数を変えることも可能である。例えば、加熱ローラー18の回転軸方向の長さが短い場合には(幅の狭い用紙への印字を専用とする画像形成装置においては)、2個の中間分離爪51bの設置を省略して分離爪51の総数を4個とすることができる。また、本実施形態では、加熱ローラー18の中央部18R1と当接する中央分離爪51aを2個設けているが、1個だけにしてもよい。
図4は、図2の分離爪51を拡大して示す説明図である。なお、分離爪51の構成は、中央分離爪51a、端部分離爪51cおよび中間分離爪51bで同じである。分離爪51は、先端部51eに向かって先細りとなる略三角形型に形成され、軸部52の周りに回転可能に保持されている。軸部52に対して分離爪51の先端部51eの反対側には、コイル状のバネ53の一端が取り付けられている。バネ53は、分離爪51を軸部52の周りに図3の反時計回り方向に付勢している。このバネ53の付勢力により、分離爪51の先端部51eは加熱ローラー18の表面に押し当てられ、当接している。なお、軸部52およびバネ53の他端は、定着装置5の筐体(図示せず)に固定保持される。
このように、分離爪51が加熱ローラー18の表面に当接しているため、加熱ローラー18および加圧ローラー19(図2参照)によってトナー像が定着された用紙9が、ニップ部Nからの排出時に加熱ローラー18の表面に密着して搬送されても、分離爪51によって加熱ローラー18の表面から分離される。分離された用紙9は、図4に示す用紙搬送路Aを通過し、図1に示す排出ローラー対20に導かれる。
〔加熱ローラーの被覆層の厚みについて〕
本実施形態では、加熱ローラー18において、離型性を有する上述した被覆層18Pの厚みを、中央分離爪51aが当接する中央部18R1よりも、端部分離爪51cが当接する端部18R3で厚くしている。このような構成は、離型性を有する被覆層18Pの表面層18cの形成時に、表面層18cの厚みを回転軸方向で変化させることによって実現することができる。
例えば、表面層18cをスプレーコート法によって形成する場合には、プライマー層18bを形成した芯金18aを回転させながら、プライマー層18bの表面に対して、表面層18cの構成材料をノズルから吐出する。このときに、上記ノズルを芯金18aの回転軸方向に移動させるときの移動速度を、回転軸方向の中央部では速くし、端部では遅くし、中央部と端部との間の中間部ではその中間の移動速度とする。これにより、表面層18cの厚みを中央部から端部に向かって厚くして、被覆層18Pの厚みが中央部18R1よりも端部18R3で厚い加熱ローラー18を実現することができる。
本実施形態では、ニップ部Nの線圧は、加熱ローラー18の中央部18R1よりも端部18R3のほうが高いことから、中央部18R1では、ニップ部Nの幅およびニップ時間が端部18R3に比べて相対的に短い。しかし、加熱ローラー18の中央部18R1では端部18R3よりも相対的に被覆層18Pの厚みが薄いため、加熱ローラー18から用紙9への熱伝導速度を速めて定着性を確保することができる。これにより、定着温度を低くすることができ、省エネルギー性を向上させることができる。
一方、加熱ローラー18の端部18R3では、通紙による摩耗および端部分離爪51cとの当接による摩耗によって摩耗レートが高い。しかし、端部18R3では中央部18R1よりも相対的に被覆層18Pの厚みが厚いため、加熱ローラー18の耐久性を確保することができる。なお、被覆層18Pの厚みが厚いと、加熱ローラー18から用紙9への熱伝導速度が遅くなるが、加熱ローラー18の中央部18R1よりも端部18R3のほうがニップ部Nの線圧が高く、ニップ時間が長いため、定着温度を低くしつつ定着性を確保することが可能となる。
したがって、本実施形態の構成によれば、逆クラウン形状の加熱ローラー18を用い、分離爪51を用いて加熱ローラー18の表面から用紙9を分離する構成であっても、定着性と加熱ローラー18の耐久性とを確保しつつ、省エネルギー性を向上させることが可能となる。
ここで、定着装置5の具体例を実施例として説明する。なお、実施例との比較のため、比較例についても併せて説明する。
(実施例1)
逆クラウン形状で外径30mmの加熱ローラー18の被覆層18Pを、回転軸方向の中央部18R1よりも端部18R3で厚くなるように形成するとともに、中間部18R2では中央部18R1よりも厚くし、端部18R3よりも薄くなるように形成した。具体的な被覆層18Pの厚みは、端部18R3で最大16.5μmであり、中間部18R2で最大14.5μmであり、中央部18R1で最大14μmであった(被覆層18Pの膜厚の平均は15μmであった)。
そして、この加熱ローラー18と、外径が30mmで一定の加圧ローラー19で構成されるローラー定着ユニットのニップ部Nの出口近傍に、分離爪51を加熱ローラー18の回転軸方向に6つ設置した。このうち、2つの分離爪51(中央分離爪51a)は、加熱ローラー18の中央部18R1と当接するように設置し、他の2つの分離爪(端部分離爪51c)は、加熱ローラー18の両側の端部18R3とそれぞれ当接するように設置し、さらに他の2つの分離爪51(中間分離爪51b)は、加熱ローラー18の中間部18R2とそれぞれ当接するように設置して定着装置5を構成した。
なお、加熱ローラー18に対する分離爪51の圧接角度α(図4参照)は、全ての分離爪51について10°に設定した。ここで、分離爪51の圧接角度αとは、加熱ローラー18の回転軸に垂直な面内で、加熱ローラー18に対して分離爪51が当接する接点での接線Lと、分離爪51において用紙9が接触する面51fとのなす角度とする。また、バネ53による分離爪51の加熱ローラー18に対する圧接力は、全ての分離爪51について3gf(≒0.03N)に設定した。
図5は、実施例1における加熱ローラー18の被覆層18Pの回転軸方向の膜厚分布と、所定枚数(例えば10000枚)の用紙9を通過させたときの被覆層18Pの摩耗量(通紙による摩耗量)と、分離爪51との当接による被覆層18Pの摩耗量と、被覆層18Pの最終膜厚とを示している。加熱ローラー18の被覆層18Pの厚みを中央部18R1よりも端部18R3で厚くした実施例1では、被覆層18Pの最終膜厚は、加熱ローラー18の端部18R3で最小の3μmとなり(dmin=3μm)、被覆層18Pの膜厚を一定とした後述する比較例1(dmin=1.5μm)と比較して、被覆層18Pのトータルでの摩耗(通紙による摩耗+分離爪との当接による摩耗)が大幅に低減され、加熱ローラー18の耐久性が向上していることがわかった。また、実施例1では、加熱ローラー18の中央部18R1では被覆層18Pが薄く、熱伝導性が高いため、比較例1より低い定着温度でも定着性を確保でき、また、定着温度を低くすることで比較例1よりも省エネルギー性を確保できることが確認された。
(比較例1)
加熱ローラー18の被覆層18Pを回転軸方向に均一な厚み(例えば15μm)で形成した以外は、実施例1と同様の構成である。
図6は、比較例1における加熱ローラー18の被覆層18Pの回転軸方向の膜厚分布と、所定枚数(例えば10000枚)の用紙9を通過させたときの被覆層18Pの摩耗量と、分離爪51との当接による被覆層18Pの摩耗量と、被覆層18Pの最終膜厚とを示している。比較例1では、加熱ローラー18の中央部18R1において被覆層18Pが厚いため、熱伝導性が損なわれて、定着性および省エネルギー性が損なわれることがわかった。また、比較例1では、加熱ローラー18の端部18R3において、分離爪51との当接による摩耗および通紙による摩耗によって耐久性が低下し(最小膜厚dmin=1.5μm)、その結果、加熱ローラー18の表面にトナーが付着するオフセットなどの画像不良の問題や、用紙詰まりなどの搬送不良の問題が生じることがわかった。
〔分離爪の圧接力について〕
ところで、加熱ローラー18の端部18R3に対する端部分離爪51cの圧接力は、加熱ローラー18の中央部18R1に対する中央分離爪51aの圧接力よりも小さいことが望ましい。その理由は、以下の通りである。
本実施形態では、ニップ部Nの線圧は、加熱ローラー18の中央部18R1よりも端部18R3のほうが高いため、加熱ローラー18の端部18R3では、通紙による摩耗が多い(中央部18R1では相対的に通紙による摩耗が少ない)。このような構成において、加熱ローラー18の端部18R3に対する端部分離爪51cの圧接力を、中央部18R1に対する中央分離爪51aの圧接力よりも小さくすると、加熱ローラー18の端部18R3では、中央部18R1に比べて分離爪51との当接による摩耗が少なくなる(中央部18R1では相対的に分離爪51との当接による摩耗が多くなる)。これにより、通紙による摩耗と分離爪との当接による摩耗との合成摩耗を、加熱ローラー18の端部18R3において効果的に減らしつつ、上記合成摩耗を加熱ローラー18の回転軸方向においてバランスよく減らすことができる。その結果、端部分離爪51cと中央分離爪51aとで圧接力を同じにする構成に比べて、加熱ローラー18の耐久性をさらに向上させることが可能となる。
以下、定着装置5の他の具体例を実施例2として説明する。
(実施例2)
実施例2では、バネ53の付勢力(バネ定数)を調整して、端部分離爪51cの圧接力を1gf(≒0.01N)とし、中間分離爪51bの圧接力を2gf(≒0.02N)とし、中央分離爪51aの圧接力を3gf(≒0.03N)として定着装置5を構成した以外は、実施例1と同様である。
図7は、実施例2における加熱ローラー18の被覆層18Pの回転軸方向の膜厚分布と、所定枚数の用紙9を通過させたときの被覆層18Pの摩耗量と、分離爪51との当接による被覆層18Pの摩耗量と、被覆層18Pの最終膜厚とを示している。同図に示すように、被覆層18Pの最終膜厚は、加熱ローラー18の中央部18R1で最小の3.3μmとなり(dmin=3.3μm)、被覆層18Pの膜厚を一定とした比較例1(dmin=1.5μm)と比較して、被覆層18Pのトータルでの摩耗が大幅に低減され、結果として、実施例1(dmin=3μm)よりも加熱ローラー18の耐久性がさらに向上していることがわかった。
〔分離爪の圧接角度について〕
加熱ローラー18の端部18R3に対する端部分離爪51cの圧接角度は、加熱ローラー18の中央部18R1に対する中央分離爪51aの圧接角度よりも小さいことが望ましい。その理由は、以下の通りである。
本実施形態では、ニップ部Nの線圧は、加熱ローラー18の中央部18R1よりも端部18R3のほうが高いため、加熱ローラー18の端部18R3では、通紙による摩耗が多い。このような構成において、加熱ローラー18の端部18R3に対する端部分離爪51cの圧接角度を、中央部18R1に対する中央分離爪51aの圧接角度よりも小さくすると、端部18R3では、ニップ部Nから排出される用紙9が分離爪51に当たったときの衝撃で分離爪51が加熱ローラー18の表面を押圧する力が、中央部18R1に比べて小さくなる(用紙9が分離爪51に当たったときの衝撃が外部に逃げやすくなるため)。このため、加熱ローラー18の端部18R3では、中央部18R1に比べて分離爪51との当接による摩耗が少なくなる。これにより、通紙による摩耗と分離爪との当接による摩耗との合成摩耗を、加熱ローラー18の端部18R3において効果的に減らしつつ、上記合成摩耗を加熱ローラー18の回転軸方向においてバランスよく減らすことができる。その結果、端部分離爪51cと中央分離爪51aとで圧接角度を同じにする構成に比べて、加熱ローラー18の耐久性をさらに向上させることが可能となる。
以下、定着装置5のさらに他の具体例を実施例3として説明する。
(実施例3)
図8A、図8Bおよび図8Cはそれぞれ、中央分離爪51a、中間分離爪51bおよび端部分離爪51cの加熱ローラー18に対する圧接位置の一例を示す説明図である。実施例3では、中央分離爪51a、中間分離爪51bおよび端部分離爪51cをそれぞれ軸部52a、52bおよび52cで支持するとともに、各軸部52a〜52cの位置を互いに異ならせることにより、中央分離爪51a、中間分離爪51bおよび端部分離爪51cの加熱ローラー18に対する圧接角度を異ならせた。より詳しくは、中央分離爪51aの圧接角度α1を10°に設定し、中間分離爪51bの圧接角度α2を6°に設定し、端部分離爪51cの圧接角度α3を2°に設定した。それ以外は、実施例1の定着装置5と同様の構成である。したがって、実施例3における加熱ローラー18の被覆層18Pの回転軸方向の膜厚分布も実施例1と同様である。
実施例3において、所定枚数の用紙9を通過させたときの被覆層18Pの摩耗量と、分離爪51との当接による被覆層18Pの摩耗量とに基づいて、被覆層18Pの最終膜厚を調べた結果、図7で示した実施例2と同様の結果が得られた。つまり、実施例3においても、実施例2と同様に、被覆層18Pの最終膜厚は、加熱ローラー18の中央部18R1で最小の3.3μmとなり(dmin=3.3μm)、被覆層18Pの膜厚を一定とした比較例1(dmin=1.5μm)と比較して、被覆層18Pのトータルでの摩耗が大幅に低減され、結果として、実施例1(dmin=3μm)よりも加熱ローラー18の耐久性がさらに向上していることがわかった。
〔加熱ローラーの回転方向における分離爪の位置について〕
端部分離爪51cは、中央分離爪51aに対して、加熱ローラー18の回転方向の下流側に位置することが望ましい。その理由は、以下の通りである。
端部分離爪51cが中央分離爪51aに対して加熱ローラー18の回転方向の下流側に位置すると、ニップ部Nから排出される用紙9は、端部分離爪51cよりも先に中央分離爪51aに当たって加熱ローラー18の表面から分離される。このため、加熱ローラー18の端部18R3では、端部分離爪51cとの当接による摩耗が中央部18R1に比べて減る(端部分離爪51cに対する用紙9の衝撃が小さくなるため)。一方、加熱ローラー18の端部18R3では、通紙による摩耗が中央部18R1に比べて多いことは上述の通りである。
したがって、通紙による摩耗と分離爪との当接による摩耗との合成摩耗を、加熱ローラー18の端部18R3において効果的に減らしつつ、上記合成摩耗を加熱ローラー18の回転軸方向においてバランスよく減らすことができる。その結果、端部分離爪51cおよび中央分離爪51aを加熱ローラー18の回転方向にずらさずに(回転軸方向に揃えて)位置させる構成に比べて、耐久性をさらに向上させることが可能となる。
以下、定着装置5のさらに他の具体例を実施例4として説明する。
(実施例4)
図9は、中央分離爪51a、中間分離爪51bおよび端部分離爪51cの加熱ローラー18に対する圧接位置の他の例を示す説明図である。実施例4では、中央分離爪51a、中間分離爪51bおよび端部分離爪51cをそれぞれ異なる軸部(図示せず)で支持するとともに、各軸部の位置を互いに異ならせることにより、中央分離爪51a、中間分離爪51bおよび端部分離爪51cの加熱ローラー18に対する圧接位置を異ならせた。より詳しくは、中央分離爪51aの圧接位置を基準として、中間分離爪51bの圧接位置を加熱ローラー18の回転方向下流側に3°ずらし、さらに中間分離爪51bの圧接位置を基準として、端部分離爪51cの圧接位置を加熱ローラー18の回転方向下流側に3°ずらした。それ以外は、実施例1の定着装置5と同様の構成である。
図10は、実施例4における加熱ローラー18の被覆層18Pの回転軸方向の膜厚分布と、所定枚数の用紙9を通過させたときの被覆層18Pの摩耗量と、分離爪51との当接による被覆層18Pの摩耗量と、被覆層18Pの最終膜厚とを示している。同図に示すように、実施例4では、中央分離爪51a、中間分離爪51bおよび端部分離爪51cを加熱ローラー18の回転方向にずらして位置させた結果、分離爪51との当接による被覆層18Pの摩耗量が加熱ローラー18の回転軸方向においてほぼ一定となった。また、被覆層18Pの最終膜厚は、加熱ローラー18の中央部18R1で最小の3.3μmとなり(dmin=3.3μm)、被覆層18Pの膜厚を一定とした比較例1(dmin=1.5μm)と比較して、被覆層18Pのトータルでの摩耗が大幅に低減され、結果として、実施例1(dmin=3μm)よりも加熱ローラー18の耐久性がさらに向上していることがわかった。
(補足)
本実施形態では、図2で示したように、加熱ローラー18の被覆層18Pは、芯金18a側から順に、プライマー層18bと、表面層18cとを含んでいる。そして、プライマー層18bと表面層18cとのうち、少なくとも表面層18cが離型性を有している。この場合、少なくとも表面層18cの厚みを制御することで、離型性を有する被覆層19Pの厚みを制御することができ、被覆層18Pの厚みが中央部18R1よりも端部18R3で厚い加熱ローラー18を容易に実現することが可能となる。
また、実施例1等で示したように、加熱ローラー18の中間部18R2における被覆層18Pの厚みは、中央部18R1よりも大きく、端部18R3よりも小さい。分離爪51が中央分離爪51aおよび端部分離爪51cに加えて中間分離爪51bをさらに有する構成であっても、加熱ローラー18の被覆層18Pの厚みが中央部18R1から中間部18R2を介して端部18R3に向かうにつれて段階的に増大するため、中間部18R2において、通紙による摩耗と分離爪51との当接による摩耗との合成摩耗を、中央部18R1での合成摩耗と端部18R3での合成摩耗との間に抑えながら、上述した定着性、耐久性、および省エネルギー性を確保することが可能となる。
なお、本実施形態では、加熱ローラー18の被覆層18Pの厚みを、中央部18R1から端部18R3に向けて段階的に増大させているが、連続的に増大させる構成であってもよい。
なお、本実施形態の定着装置5は、上述した各実施例1〜4の構成を適宜組み合わせることによって実現することも可能である。例えば、実施例2と実施例3とを組み合わせた構成、つまり、中央分離爪51aと端部分離爪51cとで、加熱ローラー18に対する圧接力および圧接角度を両方変えた定着装置5を実現することも可能である。また、実施例3と実施例4とを組み合わせた構成、つまり、中央分離爪51aと端部分離爪51cとで、加熱ローラー18に対する圧接角度および加熱ローラー18の回転方向の位置を両方変えた定着装置5を実現することも可能である。その他、実施例2〜4の構成を組み合わせて定着装置5を実現することも勿論可能である。
なお、加熱ローラー18について述べた被覆層18Pの厚みの制御は、加圧ローラー19にも勿論適用することが可能である。つまり、加圧ローラー19が離型性を有する被覆層を表層として有している場合、加圧ローラー19の被覆層の厚みを中央部で薄く、端部で厚くすることにより、通紙による摩耗および分離爪との当接による摩耗をトータルで抑えて、加圧ローラー19の耐久性を向上させることができる。
本発明は、複合機などの画像形成装置に利用可能である。
1 画像形成装置
4 画像形成部
5 定着装置
9 用紙
18 加熱ローラー(加熱部材)
18a 芯金
18b プライマー層
18c 表面層
18P 被覆層
18R1 中央部
18R2 中間部
18R3 端部
19 加圧ローラー(加圧部材)
51 分離爪
51a 中央分離爪
51b 中間分離爪
51c 端部分離爪
N ニップ部

Claims (7)

  1. 互いに圧接してニップ部を形成するとともに、用紙上に担持されたトナー像を前記ニップ部で加熱および加圧して前記用紙上に定着させる加熱部材および加圧部材を備えた定着装置であって、
    前記加熱部材は、逆クラウン形状の加熱ローラーで構成されており、
    該定着装置は、
    前記加熱ローラーの表面と当接することにより、前記ニップ部から排出される際に前記加熱ローラーの表面に巻き付く前記用紙を、前記加熱ローラーの表面から分離する分離爪をさらに備え、
    前記ニップ部の線圧は、前記加熱ローラーの回転軸方向の中央部よりも端部のほうが高く、
    前記加熱ローラーは、離型性を有する層を少なくとも1層含む被覆層を表層として有しており、
    前記分離爪は、
    前記加熱ローラーの前記中央部と当接する中央分離爪と、
    前記加熱ローラーの前記端部と当接する端部分離爪とを含み、
    前記加熱ローラーの前記被覆層の厚みは、前記中央分離爪が当接する前記中央部よりも、前記端部分離爪が当接する前記端部のほうが厚いことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱ローラーの前記端部に対する前記端部分離爪の圧接力は、前記加熱ローラーの前記中央部に対する前記中央分離爪の圧接力よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱ローラーの前記端部に対する前記端部分離爪の圧接角度は、前記加熱ローラーの前記中央部に対する前記中央分離爪の圧接角度よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記端部分離爪は、前記中央分離爪に対して、前記加熱ローラーの回転方向の下流側に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記加熱ローラーの前記被覆層は、芯金側から順に、プライマー層と、表面層とを含み、
    少なくとも前記表面層が離型性を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記分離爪は、前記中央分離爪と前記端部分離爪との間に位置して、前記加熱ローラーの前記中央部と前記端部との間の中間部と当接する中間分離爪をさらに含み、
    前記加熱ローラーの前記中間部における前記被覆層の厚みは、前記中央部よりも大きく、前記端部よりも小さいことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の定着装置と、
    前記定着装置で定着する前記トナー像を前記用紙上に形成する画像形成部とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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