JP2021028594A - 投受光装置、測距装置及び回動体装置 - Google Patents

投受光装置、測距装置及び回動体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回動式の光反射体を有する回動素子を有し、広範囲に亘って所望の方向に光を出射することが可能な光出射装置及び当該光出射装置を含む測距装置を提供する。【解決手段】光を出射する光源と、回動軸の周りに回動し、かつ第1の領域及び第1の領域とは異なる第2の領域を含む光反射面を有する回動体を有する回動素子12と、光反射面の第1の領域に設けられ、光源から出射された光を回折させつつ投光する第1の回折格子21と、光反射面の第2の領域に設けられ、第1の領域を経て投光されて対象物によって反射された光を回折させる第2の回折格子22と、第2の回折格子によって回折された光を受光する受光素子と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、可動式の光偏向素子を用いて光を投光しかつ対象物で反射した光を受光する投受光装置及び光学的な測距を行う測距装置に関する。
従来から、光を対象物に向けて出射し、当該対象物によって反射された光を検出することで、当該対象物までの距離を測定する測距装置が知られている。また、対象物の光走査を行い、当該対象物までの距離に加えて当該対象物の形状や向きなどに関する情報を得ることができる光走査型の測距装置が知られている。例えば、特許文献1には、回転軸に対して傾いた第1ミラー面及び第2ミラー面を備えたミラーユニットと、第1ミラー面に向けて光束を出射する少なくとも1つの光源を含む投光系と、を有する走査光学系が開示されている。
国際公開第2016/056545号公報
走査型の測距装置は、例えば、パルス光を走査領域に向けて投光し、装置に戻ってきた光を受光する投受光部を有する。また、当該投受光部は、パルス光を方向可変に偏向しつつ走査領域に向けて出射する可動式のミラーを有する。当該可動式のミラーの例としては、回動式のミラーなどが挙げられる。
また、測距装置は、例えば、当該可動式のミラーの他に、投光用の光を生成する光源と、対象物から戻ってきた光を受光する受光素子と、を有する。また、測距装置内には、光整形用及び集光用のレンズなど、種々の光学系部品が設けられる。従って、例えば光学的な特性を優先して装置設計を行うと、部品点数が増大したり部品が大型化することによって装置が複雑化及び大型化してしまう。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、可動式の光偏向素子を有し、コンパクトな投受光装置及び当該投受光装置を含む測距装置を提供することを目的の1つとしている。また、本発明は、コンパクトな走査型の投受光装置及び測距装置を構成するのに適した回動体装置を提供することを目的の1つとしている。
請求項1に記載の発明は、光を出射する光源と、回動軸の周りに回動し、かつ第1の領域及び第1の領域とは異なる第2の領域を含む光反射面を有する回動体を有する回動素子と、光反射面の第1の領域に設けられ、光源から出射された光を回折させつつ投光する第1の回折格子と、光反射面の第2の領域に設けられ、第1の領域を経て投光されて対象物によって反射された光を回折させる第2の回折格子と、第2の回折格子によって回折された光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の投受光装置と、受光素子による第2の回折格子を経た光の受光結果に基づいて対象物までの距離を測定する測距部と、を有することを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、支持体と、回動軸の周りに回動可能なように支持体に支持され、第1の回折格子が設けられた第1の領域及び第1の回折格子とは回折特性が異なる第2の回折格子が設けられた第2の領域を含む光反射面を有する回動体と、を有することを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、光を出射する光源と、回動軸の周りに回動しかつ回動軸の軸方向を高さ方向とする多角柱形状又は多角錐台形状の回動体を有し、回動体の複数の側面の各々が第1の領域及び第1の領域とは異なる第2の領域を有する回動素子と、回動体の複数の側面の各々の第1の領域に設けられ、光源から出射された光を回折させつつ投光する反射型の第1の回折格子と、複数の側面の各々の第2の領域に設けられ、第1の領域を経て投光されて対象物によって反射された光を回折させる反射型の第2の回折格子と、第2の回折素子によって回折された光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする。
また、請求項18に記載の発明は、請求項12に記載の投受光装置と、受光素子による第2の回折格子を経た光の受光結果に基づいて対象物までの距離を測定する測距部と、を有することを特徴とする。
また、請求項19に記載の発明は、支持体と、回動軸の周りに回動可能なように支持体に支持され、回動軸の軸方向を高さ方向とする多角柱形状を有し、各々が、反射型の第1の回折格子が設けられた第1の領域及び第1の回折格子とは回折特性が異なる反射型の第2の回折格子が設けられた第2の領域を含む複数の側面を有する回動体と、を有することを特徴とする。
実施例1に係る測距装置の全体構成を示す図である。 実施例1に係る測距装置の回動素子の斜視図である。 実施例1に係る測距装置の回動素子の側面図である。 実施例1に係る測距装置の回動素子での光の反射態様を示す図である。 実施例1に係る測距装置の回動素子での光の反射態様を示す図である。 実施例1に係る測距装置の回動素子での光の反射態様を示す図である。 実施例1に係る測距装置の走査領域を示す図である。 実施例2に係る測距装置の全体構成を示す図である。 実施例2に係る測距装置の回動素子の斜視図である。 実施例2に係る測距装置の回動素子の側面図である。 実施例2に係る測距装置の回動素子での光の反射態様を示す図である。 実施例2に係る測距装置の回動素子での光の反射態様を示す図である。 実施例2に係る測距装置の回動素子の側面図である。 実施例2に係る測距装置の回動素子の側面図である。 実施例2に係る測距装置の回動素子での光の反射態様を示す図である。 実施例2に係る測距装置の回動素子での光の反射態様を示す図である。 実施例2に係る測距装置の走査領域を示す図である。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る測距装置10の模式的な配置図である。本実施例においては、測距装置10は、所定の領域(以下、走査領域と称する)R0の光走査を行い、走査領域R0内に存在する対象物OBまでの距離を測定する走査型の測距装置である。図1を用いて、測距装置10の構成について説明する。なお、図1には、走査領域R0及び対象物OBを模式的に示している。
測距装置10は、出射光L1として例えばパルス光を生成及び出射する光源11を有する。本実施例においては、光源11は、出射光L1として赤外領域にピーク波長を有するレーザ光を生成し、これを断続的に出射する。
測距装置10は、回動軸AYの周りに回動しかつ少なくとも出射光L1に対して反射性を有する光反射面12Sを有する回動素子12を有する。回動素子12は、光源11から出射された出射光L1を方向可変に反射させ、当該反射された出射光L2を走査光L2として出射する。本実施例においては、回動素子12は、出射光L1を方向可変に偏向する偏向素子として機能する。
回動素子12から出射される走査光L2は、その出射方向が周期的に変化する。この走査光L2の出射方向の1つの変化周期内に走査光L2が照射される領域は、走査領域R0となる。走査領域R0は、走査光L2が出射される仮想の3次元空間である。図1においては、走査領域R0の外縁を破線で模式的に示した。
例えば、走査領域R0は、回動軸AYの軸方向に対応する高さ方向D1に沿った高さ方向範囲、回動軸AYに垂直な方向に対応する幅方向D2に沿った幅方向範囲、及び非回動時の光反射面12Sによって反射された走査光L2の光軸の軸方向に対応する奥行方向に沿った奥行方向範囲を有する錐状の空間として定義されることができる。
例えば、回動素子12の光反射面12Sの法線ベクトルは、回動素子12の回動に応じて周期的に変化する。また、本実施例においては、光源11は、出射光L1が回動中の回動素子12の光反射面12Sに入射するように、出射光L1を回動素子12に向けて出射する。
従って、例えば、走査領域R0の高さ方向範囲は、回動素子12に入射した際の出射光L1のビームにおける回動軸AYの軸方向の長さ、及び回動素子12を基準とした走査光L2の放射角によって定まる。また、例えば、走査領域R0の幅方向範囲は、光反射面12Sの回動角度(変位)の変化範囲に対応する。また、走査領域R0の奥行方向範囲は、走査光L2が所定の強度(測距装置10が検出可能な強度)を維持できる距離の範囲に対応する。
また、走査領域R0内における回動素子12から所定の距離だけ離れた仮想の平面を走査面R1としたとき、走査面R1は、高さ方向D1及び幅方向D2に沿って広がる2次元的な領域として定義されることができる。走査光L2は、この走査面R1を走査するように、走査領域R0に向けて出射される。
また、図1に示すように、走査領域R0に対象物OB(すなわち走査光L2に対して反射性又は散乱性を有する物体又は物質)が存在する場合、走査光L2は、対象物OBによって反射又は散乱される。対象物OBによって反射された走査光L2は、その一部が、反射光L3として、走査光L2とほぼ同一の光路を走査光L2とは反対の方向に向かって進み、回動素子12に戻って来る。
測距装置10は、反射光L3を受光する受光素子13を有する。受光素子13は、回動素子12を経て投光され、対象物OBによって反射され、かつ回動素子12を経た光である反射光L3を受光する。また、受光素子13は、反射光L3を検出し、反射光L3の検出結果として例えば反射光L3の強度に応じた電気信号を生成する少なくとも1つの検出素子を有する。測距装置10は、受光素子13によって生成された当該電気信号を走査領域R0の走査結果として生成する。
なお、光源11は、出射光L1を集光又は整形する光学系(図示せず)を有していてもよい。また、受光素子13は、反射光L3を集光する光学系(図示せず)を有していてもよい。これらの光学系は、例えば、少なくとも1つのレンズを含み、フィルタを含んでいてもよい。
測距装置10は、光源11、回動素子12及び受光素子13を駆動し、また、その制御を行う制御部14を有する。制御部14は、光源11の駆動及び制御を行う光源制御部14Aと、回動素子12の駆動及び制御を行う回動素子制御部14Aと、受光素子13の駆動及び制御を行う受光素子制御部14Cと、を有する。また、制御部14は、回動素子12の回動振幅を検出する回動状態検出部14Dを有する。
また、制御部14は、受光素子13による反射光L3の受光結果に基づいて対象物OBまでの距離を測定する測距部14Eを有する。本実施例においては、測距部14Eは、受光素子13によって生成された電気信号から反射光L3を示すパルスを検出する。また、測距部14Eは、走査光L2の投光タイミングと反射光L3の受光タイミングとの間の時間差に基づくタイムオブフライト法によって、対象物OB(又はその一部の表面領域)までの距離を測定する。また、測距部14Eは、測定した距離情報を示すデータ(測距データ)を生成する。
また、本実施例においては、測距部14Eは、走査領域R0(走査面R1)を複数の測距点(走査点)に区別し、当該複数の測距点の各々の測距結果(距離値)を画素として示す走査領域R0の画像(測距画像)を生成する。本実施例においては、測距部14Eは、測距点と回動素子12の光反射面12Sの変位とを示す情報とを対応付け、走査領域R0の2次元マップ又は3次元マップを示す画像データを生成する。
また、測距部14Eは、例えば、走査光L2の出射方向の変化周期を走査領域R0を走査する周期である走査周期とし、この走査周期毎に1つの測距画像を生成する。なお、測距部14Eは、測距画像を表示する表示部(図示せず)に接続されていてもよく、当該表示部に当該測距画像を送信するように構成されていてもよい。
図2は、回動素子12の模式的な斜視図である。本実施例においては、回動素子12は、光反射面12Sが回動軸AYの周りに回動するように構成されたMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーである。
まず、本実施例においては、回動素子12は、支持体12Aと、支持体12Aによって支持され、回動軸AYの周りに回動する回動体12Bとを有する。例えば、支持体12Aは、環状の枠体である。
また、例えば、回動体12Bは、支持体12Aの内周部において第1の回動軸AXに周りに回動可能なように支持体12Aに支持された板状の部材(回動板)である。例えば、回動体12Bは、回動軸AYに沿って延び、かつ回動軸AYの周方向の弾性を有する一対のトーションバーによって支持体12Aに支持されている。回動体12Bは、当該トーションバーがねじれることで、回動軸AYの周りに回動する。
また、回動体12Bは、出射光L1に対して反射性を有する。回動体12Bの表面は、光反射面12Sとして機能する。なお、回動体12Bの表面には金属反射膜や誘電体多層膜などが設けられていてもよい。これらの膜は、例えば、出射光L1の入射角度の変化や波長の変動に対して高い反射率を有するように設計されることができる。これによって、回動体12Bの光反射特性(反射率など)を安定させることができる。
なお、回動体12Bの表面には、出射光L1を波長選択的に反射させる波長選択性反射膜が設けられていてもよい。この場合、回動体12Bの当該表面は、反射型のバンドパスフィルタとして機能する。この場合、例えば環境光などの出射光L1以外の光のうちの不要な波長成分の光が反射光L3に混ざって受光素子13に入射することを抑制することができる。
また、例えば、回動素子12は、支持体12A及び回動体12Bに設けられ、制御部14の回動素子制御部14Bに接続され、回動体12Bを回動させる力(駆動力)を生成する駆動力生成部(図示せず)を有する。例えば、当該駆動力生成部は、回動素子制御部14Bから供給された駆動信号によって、当該駆動力として圧電力又は電磁気力などを生成する。
次に、測距装置10は、回動素子12における回動体12Bの光反射面12Sの一部の領域(以下、第1の領域と称する)12SAに設けられた反射型の回折格子(以下、第1の回折格子と称する)21を有する。本実施例においては、第1の回折格子21は、各々が光反射面12S内において回動軸AYに垂直な方向に沿って延び、かつ回動軸AYに沿って配列された複数の格子溝21Aを有する。
また、測距装置10は、光反射面12Sの第1の領域とは異なる領域(以下、第2の領域と称する)12SBに設けられ、第1の回折格子21とは回折特性が異なる反射型の回折格子(以下、第2の回折格子と称する)22を有する。本実施例においては、第2の回折格子22は、各々が光反射面12S内において回動軸AYに垂直な方向に沿って延び、かつ回動軸AYに沿って配列された複数の格子溝22Aを有する。
換言すれば、本実施例においては、回動体12Bの光反射面12Sは、出射光L1を回折及び反射させる回折反射面として機能する。また、光反射面12Sの第1及び第2の領域12SA及び12SBのそれぞれに入射した光は、互いに異なる特性で回折されて反射する。
図3は、光反射面12Sに平行でかつ回動軸AYに垂直な方向に沿って回動体12Bを見たときの回動体12Bの模式的な側面図である。図3を用いて、第1及び第2の回折格子21及び22の構成について説明する。
本実施例においては、第1の回折格子21は、回動軸AYの軸方向における一方の方向DY1に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である。より具体的には、第1の回折格子21は、回動体12Bの光反射面12Sに平行な格子面(格子溝21Aの頂部によって画定される面、回折格子面)21SAと、格子面21SAから方向DY1に向かって角度(ブレーズ角)θb1だけ傾斜しかつピッチ(隣接する格子溝21A間の距離)d1で配列された複数のブレーズ面21SBと、を有する。
また、本実施例においては、第2の回折格子21は、回動軸AYの軸方向における方向DY1とは反対の方向DY2に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である。第2の回折格子22は、回動体12Bの光反射面12Sに平行な格子面(格子溝22の頂部によって画定される面、回折格子面)22SAと、格子面22SAから方向DY2に向かって角度(ブレーズ角)θb2だけ傾斜しかつピッチ(隣接する格子溝22A間の距離)d2で配列されたブレーズ面22SBと、を有する。
また、本実施例においては、図2及び図3に示すように、回動体12Bにおける光反射面12Sの第1の領域12SAは、光反射面12Sに垂直な方向から見たときに光反射面12Sにおける回動軸AYと重なる領域を含む領域である。また、本実施例においては、第2の領域12SBは、第1の領域12SAよりも大きい面積を有する。
また、本実施例においては、光反射面12Sの第2の領域12SBは、光反射面12Sにおいて第1の領域12SAを中心として回転対称に設けられている。また、本実施例においては、第2の領域12SBは、第1の領域12SAを囲むように第1の領域12SAの外側に環状に設けられている。第1及び第2の回折格子21及び22は、このような第1及び第2の領域12SA及び12SBにそれぞれ設けられている。
図4は、出射光L1の回動素子12への入射態様と、走査光L2の回動素子12からの出射態様を模式的に示す図である。図4は、回動体12Bの非回動時における光反射面12Sに平行で、かつ方向DY1に垂直な方向DX1から回動素子12を見たときの出射光L1及び走査光L2の光路を模式的に示す図である。図4を用いて、走査光L2の投光動作に関する測距装置10の動作について説明する。
なお、図4においては、理解の容易さのため、非回動時における光反射面12Sに対し、光反射面12Sにおける回動軸AYに垂直に交わる面PL1から方向DY1に角度θ1だけ傾斜した光軸で出射光L1が入射する場合を例に説明する。すなわち、本実施例においては、角度θ1は、光反射面12Sに対する出射光L1の入射角である。
まず、出射光L1は、回動体12Bにおける光反射面12Sの第1の領域12SAに入射するような位置、角度及びビームサイズで、光源11から出射される。そして、出射光L1は、第1の回折格子21としてのブレーズド回折格子によって回折及び反射され、走査光L2として出射される。
より具体的には、ブレーズド回折格子は、所定の回折次数及び波長の回折効率を最大化し、他の回折次数及び波長の回折効率を最小化するように構成された回折格子である。従って、ブレーズド回折格子によって回折される光は、特定の次数の回折光を主成分とする光である。また、本実施例においては、当該主成分となる次数の回折光の出射方向は、ブレーズ角θb1、格子溝21Aのピッチd1、出射光L1の波長、及び出射光L1の入射角θ1によって定まる。
換言すれば、走査光L2は、回動軸AYの軸方向においては、出射光L1が光反射面12Sにおいて正反射する方向とは異なる方向に出射する。また、走査光L2の出射方向における回動軸AYの軸方向の成分は、光反射面12Sが回動軸AYの周りを回動した場合でも、ほとんど変化しない。
また、例えば、図4に示す例では、出射光L1は回動軸AYの軸方向の成分を持っているが、走査光L2は回動軸AYの軸方向の成分を持っていない。すなわち、例えば、光反射面12Sの法線方向から出射光L1を入射させなくても、光反射面12Sの法線方向に沿って出射する走査光L2を生成することができる。
ここで、図4及び図5を用いて回動体12Bの回動状態の検出に関する測距装置10の動作について説明する。図5は、出射光L1の回動素子12への入射態様と、走査光L2の回動素子12からの出射態様を模式的に示す図である。また、図5は、方向DY1から回動素子12を見たときの出射光L1及び走査光L2の光路を模式的に示すである。
まず、図4は回動体12B(光反射面12S)の非回動時を示す一方、図5は回動体12Bが回動軸AYの周りに回動している状態を示す。例えば、図5においては、光反射面12Sの法線方向は、回動体12Bが非回動時の光反射面12Sの法線方向である方向DZ1から方向DX1にθrotだけ傾斜している。
本実施例においては、図5に示すように、光源11及び受光素子13は、回動軸AYの軸方向を含み、かつ方向DZ1から方向DX1にθrotだけ傾斜した面PL2上に配置されている。この場合、図5に示すように、光源11から光反射面12Sに対して入射した出射光L1は、光反射面12Sによって反射され、面PL2に沿った方向に進むことになる。
また、本実施例においては、受光素子13は、出射光L1の格子面21SAでの正反射成分、すなわち、出射光L1のうちの格子面21SAによって反射した0次光(以下、回動状態検出光と称する)L20の光路上に配置されている。
より具体的には、出射光L1は、その全てが第1の回折格子21によって回折効率を最大化した方向に回折されるわけではなく、回折効率は低いながらも部分的に格子面21SAによって他の方向に向かって反射される。回動状態検出光L20は、当該格子面21SAによって正反射された出射光L1の一部である。
また、本実施例においては、受光素子13は、回動状態検出光L20が入射する位置に配置されている。例えば、図4及び図5に示すように、受光素子13は、面PL2上であり、かつ面PL1に関して光源11と対称的な位置に配置されている。
従って、例えば、面PL2内に法線ベクトルを持つ位置にある光反射面12Sに対して入射角θ1で入射しかつ光反射面12Sで正反射された出射光L1の一部である回動状態検出光L20は、面PL1から方向DY1の反対方向にθ1だけ傾斜した光軸で光反射面12Sから出射され、受光素子13に入射する。
換言すれば、本実施例においては、受光素子13は、回動体12Bの非回動時(光反射面12Sの法線ベクトルが方向DZ1に沿っている時)には回動状態検出光L20を受光せず、回動体12Bが回動することによって光反射面12Sが非回動時から方向DX1にθrotだけ傾斜した時に回動状態検出光L20を受光する位置に配置されている。
なお、図4及び図5に示すように、回動状態検出光L20が受光素子13に入射するタイミングにおいても、走査光L2は、光源11と受光素子13の間の領域から、面PL1及びPL2に沿った方向に出射される。また、このタイミングにおいて対象物OBによって反射された光である反射光L3も走査光L2とほぼ同一の光路を走査光L2とは反対方向に向かって進んだ後、受光素子13に入射(到達)することとなる。
従って、回動状態検出光L20及び反射光L3は、それぞれ異なるタイミングで受光素子13に受光される。従って、受光素子13は、回動状態検出光L20を受光する素子として、かつ反射光L3を受光する素子として用いることができる。すなわち、回動状態を検出するために受光素子を追加する必要が無い。
そして、回動状態検出部14Dは、受光素子13における回動状態検出光L20の受光結果に基づいて、回動体12B(光反射面12S)の回動状態を検出する。例えば、回動状態検出部14Dは、受光素子13が回動状態検出光L20を受光したタイミングを監視することで、回動体12Bの回動角が所定の角度となったタイミングを検出するように構成されている。すなわち、本実施例においては、回動状態検出部14Dは、回動状態検出光L20を用いて回動体12Bの回動状態を実測する。また、回動素子制御部14Bは、この回動体12Bの回動状態の検出結果を、回動素子12の駆動態様にフィードバックする。
なお、本実施例においては、1つの受光素子13によって回動状態検出光L20及び反射光L3の検出を行う場合について説明した。しかし、測距装置10は、回動状態検出光L20を検出する受光素子13とは異なる他の受光素子を有していてもよい。この場合、当該他の受光素子は、面PL2上に配置される必要がない。
従って、例えば、光源11及び受光素子13の配置自由度が高まる。例えば、光源11及び受光素子13は、回動体12Bが回動していない時の光反射面12Sの法線方向である方向DZ1と回動軸AYを含む面内に配置され、一方、当該他の受光素子は、回動体12Bが任意の回動角にある時に回動状態検出光L20を受光する位置に配置されることができる。
図6は、反射光L3の回動素子12及び受光素子13への入射態様を模式的に示す図である。図6を用いて、反射光L3が回動素子12を経て受光素子13に受光されるまでの振る舞いについて説明する。
走査光L2は、通常、走査領域R0内の対象物OBによって散乱及び反射され、対象物OBから放射状に出射する。そして、対象物OBを経た走査光L2のうちの走査光L2と反対の方向に進む光が反射光L3となって回動素子12に戻って来る。従って、反射光L3は、回動素子12の全体に入射する。図6には、回動素子12に入射する反射光L3とみなせる光の光路の範囲を実線で示した。
反射光L3は、回動体12Bの光反射面12Sの全体に入射し、第1及び第2の回折格子21及び22によって回折される。また、第2の回折格子22は、第1の回折格子21とは波数ベクトルの方向が異なるブレーズド回折格子である。従って、第2の回折格子22に入射した反射光L3は、特定の次数の回折光が主成分となるように回折され、当該主成分の回折光は、光源11とは異なる方向に出射する。
すなわち、例えば、第2の回折格子22を設けることで、反射光L3が光反射面12Sの法線方向に沿って光反射面12Sに入射した場合でも、反射光L3の一部を当該法線方向ではなくかつ光源11から逸れる方向に出射させることができる。受光素子13は、この第2の回折格子22によって回折された反射光L3を受光するように配置されている。また、測距部14Eは、受光素子13によって受光された反射光L3に基づいて測距動作を行う。
なお、図4及び図6に示すように回動素子12を配置した場合、走査領域R0から見た光反射面12Sの立体角が最大化される。これによって、多くの反射光L3を受光素子13に導くことができる。従って、反射光L3の受光感度、及び測距精度が大幅に向上する。
具体的には、回動素子12の光反射面12Sは、広い回動範囲において、出射光L1が入射し、かつ同時に反射光L3が入射するように、配置される必要がある。また、反射光L3は、対象物OBによって散乱した光であり、非常に微弱な強度の光であることが想定される。従って、本実施例のように回動素子12を介して反射光L3を受光する場合、受光素子13での受光感度を向上させるためには、光反射面12Sがより大きな有効面積で反射光L3を受光することが好ましい。
そして、仮に第1及び第2の回折格子21及び22が設けられていない場合、回動体12Bは、走査領域R0に対して正面を向くように配置されることが難しい。従って、第1及び第2の回折格子21及び22を設けない場合、回動体12Bの光反射面12Sは、回動時において、常に走査光L2及び反射光L3の光軸に対して傾斜するように配置せざるを得ない。
これに対し、本実施例においては、回折格子20を設け、またその回折条件(波数ベクトルの方向、ブレーズ角、格子溝のピッチなど)を調節することで、例えば、光反射面12Sの法線から傾斜した光軸で出射光L1を入射させた場合でも、光反射面12Sの法線方向に沿って走査光Lを出射させることができる。
従って、例えば走査領域R0に対して正面を向く程度まで回動体12Bの配置を調節することができ、これによって対象物OBから見た光反射面12Sの立体角を最大化することができる。従って、受光素子14に入射する反射光L3の光量が低下することを抑制することができる。従って、反射光L3の受光精度、また、走査領域R0の走査精度及び測距精度が向上する。
図7は、走査面R1上での走査光L2の被照射位置を模式的に示す図である。図7においては、走査面R1上における走査光L2の照射軌跡を破線で示している。
まず、本実施例においては、光源11は、回動素子12の回動軸AYの軸方向に沿ったライン状のビーム形状を有するレーザ光を出射光L1として生成し、これを断続的に出射する場合について説明する。従って、走査面R1上において1つのタイミングにおいて走査光L2が照射される領域は、例えば、回動素子12の回動軸AYの軸方向に対応する高さ方向D1を長軸方向とする長円形状又は楕円形状を有する。例えば、図7に示す例では、走査面R1上における走査光L2の被照射領域は、トラック形又は角丸長方形の形状を有する。
また、走査光L2は、回動素子12における回動体12Bの光反射面12Sの法線ベクトルに応じた方向に出射される。また、回動体12Bの光反射面12Sは、回動軸AYの周りに周期的に回動する。従って、走査面R1上における走査光L2が照射される領域は、走査面R1上における回動軸AYに垂直な方向に対応する幅方向D2に沿って、周期的に変化する。
換言すれば、本実施例においては、測距装置10は、所定の方向(例えば高さ方向D1)を長手方向とするライン状のビーム形状のパルス光を投光し、かつその投光方向を当該パルス光のビームの短手方向(例えば幅方向D2)に沿った軌跡TRに沿って周期的に変化させるような投光態様を有する。
また、出射光L1が回動素子12によって反射される方向(すなわち走査光L2が出射される方向)における回動軸AYの軸方向に対応する成分は、第1の回折格子21によって、ほぼ一定となる。従って、走査光L2、例えば走査光L2のビーム強度の中心又は走査面R1上の被照射領域の中心は、幅方向D2の全範囲に亘って、高さ方向D1の高さが一定の軌跡TRを描くように遷移する。
従って、回動素子12の1つの回動周期内における走査光L2の投光位置は、高さ方向D1及び幅方向D2の両方で安定する。例えば、走査光L2の投光方向が当該回動周期の最初及び最後で高さ方向D1に沿って変化することがほとんどない。従って、走査光L2が照射される領域、すなわち走査面R1は、高さ方法D1及び幅方向D2に沿ったほぼ完全な矩形の領域となる。すなわち、走査領域R0のほぼ全体を有効な走査領域とし、ほぼ全ての反射光L3の受光結果を有効な走査結果として測距に用いることができる。
なお、走査光L2の投光態様は、上記に限定されない。例えば、光源11は、高さ方向D1に沿ったライン状のビーム形状を有する出射光L1を生成する場合に限定されない。例えば、光源11は、他の方向を長手方向とするビーム形状の出射光L1を生成してもよいし、また、ドット状のビーム形状の出射光L1を生成してもよい。光源11が種々のビーム形状の出射光L1を出射する場合でも、受光素子13は、例えば当該ビーム形状に応じた形状の受光面を構成するために、各々が反射光L3の強度に応じた電気信号を生成しかつ1次元又は2次元的に配列された複数の検出素子を有していればよい。
このように、本実施例においては、回動素子12における回動体12Bの光反射面12Sに互いに異なる回折特性の第1及び第2の回折格子21及び22が設けられている。また、光源11及び回動素子12は、出射光L1が第1の回折格子21に入射するように構成及び配置されている。また、受光素子13は、第2の回折格子22によって回折された反射光L3を受光するように構成及び配置されている。
これによって、例えば、光源11と回動素子12との間の出射光L1の光路上及び回動素子12と受光素子13との間の反射光L3の光路上に出射光L1及び反射光L3を分離する光学素子(例えばビームスプリッタ又は穴あきミラーなど)を設けることなく、光源11から走査領域R0を経て受光素子13に至る光路を形成することが可能となる。
また、例えば、回動体12Bの光反射面12Sは回折格子が設けられている以外に複雑な形状を有する必要がない。従って、回動素子12は、例えば、一般的なMEMSミラーのミラー面に回折格子を設けることで容易に作製することができる。
また、光源11は、例えば、受光素子13が受光可能な種々の光を出射するように構成されていればよい。例えば、光源11は、一般的なレーザ素子などの発光素子と、当該発光素子から放出された光を集光又は整形する一般的な光学系と、を有していればよい。
また、受光素子13は、上記したように、少なくとも反射光L3を受光するように構成されていればよい。例えば、受光素子13は、反射光L3を集光する一般的な光学系と、出射光L1の波長に対応する波長域の電磁波を検出可能な一般的な検出素子と、を有していればよい。
従って、可動式の光偏向素子を有する走査型の測距装置10において、構成要素を単純化し、かつ最小限の個数に抑えることができる。また、安定して所望の位置に光を投光することができるため、広範囲に亘って正確な走査結果及び測距結果を得ることができる。従って、コンパクトかつ高性能な測距装置10を提供することができる。
また、回動中における回動素子12の光反射面12Sの走査領域R0から見た立体角が最大化されるように、回動素子12を配置することができる。これによって、多くの反射光L3を受光素子13に導くことができる。従って、反射光L3の受光感度、及び測距精度が大幅に向上する。
また、本実施例においては、第1の回折格子21が設けられる回動体12Bの光反射面12Sの第1の領域12SAが光反射面12Sにおける回動軸AYと重なる領域を含む領域である。これによって、走査光L2の投光方向における高さ方向D1の成分が回動周期内のほぼ全てで安定する。
また、本実施例においては、第2の回折格子22が設けられる第2の領域12SBは、回動体12Bの光反射面12Sにおいて、第1の領域12SAを中心として回転対称に設けられている。これによって、走査光L2の投光方向が安定し、また、受光素子13への反射光L3の入射形状及び入射位置が安定する。
また、本実施例においては、第2の領域12SBは、第1の領域12SAの外側に環状に設けられている。従って、受光素子13への反射光L3の入射形状及び入射位置がさらに安定する。
また、本実施例においては、第2の領域12SBは、第1の領域12SAよりも大きい面積を有する。従って、受光素子13に入射する反射光L3の光量を大きくし、かつ受光素子13に入射せずに装置内で迷光及びノイズ光となり得る反射光L3の発生を抑制することができる。
なお、これらの第1及び第2の領域12SA及び12SBの配置、すなわち第1及び第2の回折格子21及び22の配置構成は、一例に過ぎない。第1及び第2の領域12SA及び12SBは、回動体12Bの光反射面12Sに設けられた互いに異なる領域であればよい。
また、本実施例においては、第1の回折格子21は、回動軸AYの軸方向における第1の方向DY1に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である場合について説明した。また、第2の回折格子22は、回動軸AYの軸方向における第1の方向DY1とは反対の第2の方向DY2に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である場合について説明した。しかし、第1及び第2の回折格子21及び22の構成は、これに限定されない。
例えば、第1及び第2の回折格子21及び22は、同一の方向に波数ベクトルを有し、互いに異なるブレーズ角を有するブレーズド回折格子であってもよい。この場合でも、例えば、第1及び第2の回折格子21及び22のブレーズ角θb1及びθb2、又は格子溝21A及び21Bのピッチd1及びd2を調節することで、回動素子12を介した投受光経路を分離することができる。
また、本実施例においては、第1及び第2の回折格子21及び22がブレーズド回折格子である場合について説明した。しかし、第1及び第2の回折格子21及び22の構成はこれに限定されない。例えば、第1の回折格子21は、出射光L1を特定の次数の回折光が主成分となるように回折させる種々の回折格子であればよい。また、例えば、第2の回折格子22は、反射光L3を特定の次数の回折光が主成分となるように回折させる種々の回折格子であればよい。
また、第1及び第2の回折格子21及び22は、それぞれ出射光L1及び反射光L3を回折させる回折格子であればよい。そして、測距装置10内において、光源11から出射された出射光L1が第1の回折格子21に入射するように構成されていればよく、また、反射光L3が第2の回折格子22に入射した後に受光素子13に入射するように構成されていればよい。例えば、第1及び第2の回折格子21及び22は、互いに異なる回折特性を有していればよい。すなわち、投受光経路中に回折格子が挿入されていればよい。
また、本実施例においては、受光素子13は、光源11から第1の回折格子21に入射した出射光L1のうち、第1の回折格子21の格子面21SAによって反射した回動状態検出光L20の光路上に配置されている。これによって、回動状態検出光L20を用いた種々の動作監視を行うことができる。
また、例えば、測距装置10は、受光素子13による第1の回折格子21の格子面21SAによって反射した回動状態検出光L20の受光結果に基づいて、回動体12Bの回動状態を検出する回動状態検出部14Dを有する。これによって、回動体12Bの実際の回動振幅を監視するために新たに受光回路又は検出回路を設ける必要がない。従って、コンパクトでありながら正確な投受光及び走査を行うことができる。
また、回動状態検出部14Dは、回動状態検出光L20を用いて回動振幅を検出するように構成されている必要はない。例えば、回動状態検出部14Dは、回動体12Bの回動特性及び回動素子制御部14Bから供給される回動素子12への駆動信号に基づいて、回動体12Bの回動振幅を算出するように構成されていてもよい。また、回動状態検出部14Dが設けられる必要もない。
このように、本実施例においては、測距装置10は、光(出射光L1)を出射する光源11と、回動軸AYの周りに回動し、かつ第1の領域12SA及び第1の領域12SAとは異なる第2の領域12SBを含む光反射面12Sを有する回動体12Bを有する回動素子12と、を有する。
また、本実施例においては、測距装置10は、光反射面12Sの第1の領域12SAに設けられ、光源11から出射された光を回折させつつ投光する第1の回折格子21と、光反射面12Sの第2の領域12SBに設けられ、第1の領域12SAを経て投光されて対象物OBによって反射された光(反射光L3)を回折させる第2の回折格子22と、第2の回折格子22によって回折された光を受光する受光素子13と、受光素子13による第2の回折格子22を経た光の受光結果に基づいて対象物OBまでの距離を測定する測距部14Eと、を有する。従って、可動式の光偏向素子を有し、コンパクトな測距装置10を提供することができる。
また、受光素子13による反射光L3の受光結果は、測距以外の用途、例えば走査用途や単純な検出用途に用いられることができる。この場合、例えば、測距装置10は測距部14Eを有する必要はない。測距装置10が測距部14Eを有さない場合、測距装置10は、走査装置、検出装置又は投受光装置として機能する。
例えば、測距装置10は、光反射面12Sの第1の領域12SAに設けられ、光源11から出射された光を回折させつつ投光する第1の回折格子21と、光反射面12Sの第2の領域12SBに設けられ、第1の領域12SAを経て投光されて対象物OBによって反射された光(反射光L3)を回折させる第2の回折格子22と、第2の回折格子22によって回折された光を受光する受光素子13と、を有する。従って、可動式の光偏向素子を有し、コンパクトな投受光装置を提供することができる。
また、回動素子12は、例えば制御部14によって動作することで、回動体装置として機能する。回動素子12は、例えば光偏向素子として種々の投受光回路に挿入されることで、コンパクトな走査型の投受光装置又は測距装置を実現することができる。
すなわち、例えば、回動素子12は、支持体12Aと、回動軸AYの周りに回動可能なように支持体12Aに支持され、第1の回折格子21が設けられた第1の領域12SA及び第1の回折格子21とは回折特性が異なる第2の回折格子22が設けられた第2の領域12SBを含む光反射面12Sを有する回動体12Bと、を有する。従って、例えば、コンパクトな走査型の投受光装置及び測距装置を構成するのに適した回動体装置を提供することができる。
図8は、実施例2に係る測距装置30の模式的な配置図である。本実施例においては、測距装置30は、測距装置10と同様に、走査領域R0の光走査を行い、走査領域R0内に存在する対象物OBまでの距離を測定する走査型の測距装置である。測距装置30は、回動素子12に代えて回動素子32を有する点を除いては、測距装置10と同様の構成を有する。
測距装置30は、出射光L1として例えばパルス光を生成及び出射する光源31を有する。例えば、光源31は、光源11と同様に、出射光L1として赤外領域にピーク波長を有するレーザ光を生成し、これを断続的に出射する。なお、本実施例においては、光源31がドット状のビーム形状の光を出射光L1として出射する場合について説明する。
測距装置30は、回動軸AYの周りに回動し、光源31から出射された出射光L1を走査領域R0に向けて反射させる回動素子32を有する。本実施例においては、回動素子32は、出射光L1を方向可変に偏向する偏向素子として機能する。回動素子32は、反射された出射光L1を走査光L2として出射する。
本実施例においては、回動素子32は、回動軸AYに沿った方向に設けられた複数の側面を光反射面として有する角柱形状(多角柱形状)のポリゴンミラーである。例えば、回動素子32は、3つの側面S1、S2及びS3を有する三角柱形状を有する。回動素子32の側面S1〜S3の各々は、出射光L1に対して反射性を有し、また、出射光L1の光軸上に配置されている。
回動素子32から出射される走査光L2は、その出射方向が周期的に変化する。この走査光L2の出射方向の1つの変化周期内に走査光L2が照射される領域は、走査領域R0となる。例えば、走査領域R0は、回動軸AYの軸方向に対応する高さ方向D1に沿った高さ方向範囲、回動軸AYに垂直な方向に対応する幅方向D2に沿った幅方向範囲、及び走査光L2の光軸の軸方向に対応する奥行方向に沿った奥行方向範囲を有する錐状の空間として定義されることができる。
例えば、回動素子32の側面S1〜S3の法線ベクトルは、回動素子32の回動に応じて周期的に変化する。また、本実施例においては、光源31は、出射光L1が回動中の回動素子32の側面S1〜S3のいずれかに入射するように、出射光L1を回動素子32に向けて出射する。
従って、例えば、走査領域R0の高さ方向範囲は、出射光L1の光軸の軸方向及び出射光L1が入射している回動素子32の側面S1〜S3の法線ベクトルによって定まる走査光L2の光軸の軸方向における、回動軸AYの軸方向の成分の変化範囲に対応する。また、走査領域R0の幅方向範囲は、当該走査光L2の軸方向における回動軸AYに垂直な方向の成分の変化範囲に対応する。また、走査領域R0の奥行方向範囲は、走査光L2が所定の強度(測距装置30が検出可能な強度)を維持できる距離の範囲に対応する。
また、走査領域R0内における回動素子12から所定の距離だけ離れた仮想の平面を走査面R1としたとき、走査面R1は、高さ方向D1及び幅方向D2に沿って広がる2次元的な領域として定義されることができる。走査光L2は、この走査面R1を走査するように、走査領域R0に向けて出射される。
また、走査領域R0に対象物OB(すなわち走査光L2に対して反射性又は散乱性を有する物体又は物質)が存在する場合、走査光L2は、対象物OBによって反射又は散乱される。対象物OBによって反射された走査光L2は、その一部が、反射光L3として、走査光L2とほぼ同一の光路を走査光L2とは反対の方向に向かって進み、回動素子32に戻って来る。
測距装置30は、反射光L3を受光する受光素子33を有する。受光素子33は、回動素子32を経て投光され、対象物OBによって反射され、かつ回動素子32を経た光である反射光L3を受光する。また、受光素子33は、反射光L3を検出し、反射光L3の検出結果として例えば反射光L3の強度に応じた電気信号を生成する少なくとも1つの検出素子を有する。測距装置30は、受光素子33によって生成された当該電気信号を走査領域R0の走査結果として生成する。
なお、光源31は、光源11と同様に、出射光L1を集光及び整形する光学系(図示せず)を有していてもよい。また、受光素子33は、受光素子13と同様に、反射光L3を集光する光学系(図示せず)を有していてもよい。
測距装置30は、光源31、回動素子32及び受光素子33を駆動し、また、その制御を行う制御部34を有する。制御部34は、光源31の駆動及び制御を行う光源制御部34Aと、回動素子32の駆動及び制御を行う回動素子制御部34Bと、受光素子33の駆動及び制御を行う受光素子制御部34Cと、を有する。
また、制御部34は、受光素子33による反射光L3の受光結果に基づいて対象物OBまでの距離を測定する測距部34Dを有する。測距部34Dは、例えば、測距部14Eと同様に、走査光L2の投光タイミングと反射光L3の受光タイミングとの間の時間差に基づくタイムオブフライト法によって、対象物OB(又はその一部の表面領域)までの距離を測定する。
また、測距部32Dは、測距部14Eと同様に、測距情報を示す測距データを生成する。また、例えば、測距部34Dは、回動素子32の側面S1〜S3の変位に応じて走査領域R0を複数の測距点に区別し、当該測距点の各々を画素とする測距画像を示す画像データを生成する。また、測距部34Dは、例えば、走査光L2の出射方向の変化周期、例えば回動素子32が一回転する期間を走査領域R0を走査する周期である走査周期とし、この走査周期毎に1つの測距画像を生成する。
図9は、回動素子32の斜視図である。本実施例においては、回動素子32は、支持体32Aと、回動軸AYの周りに回動可能なように支持体32Aに支持された回動体32Bと、を含む。すなわち、本実施例においては、回動素子32は、回動体32Bを有するポリゴンミラーである。
本実施例においては、回動素子32の回動体32Bは、回動軸AYの軸方向を高さ方向とする直角柱形状を有する。本実施例においては、回動体32Bは、3つの側面S1、S2及びS3を有する正三角柱形状を有する。以下においては、回動体32Bの側面S1を第1の側面と称し、同様に側面S2及びS3をそれぞれ第2及び第3の側面と称する場合がある。
本実施例においては、回動体32Bの側面S1、S2及びS3の各々は、回動軸AYの軸方向に平行な平面の一部である。回動体32Bの側面S1、S2及びS3は、回動軸AYの軸方向に沿った方向から見たときに回動軸AYから離間した位置において回動軸AYを取り囲むように配置されている。
なお、本明細書においては、回動体32Bが角柱形状を有するとは、例えば、回動体32Bが角柱の側面をなすような外形の部分を有することをいう。例えば、回動体32Bは、角柱形状の部分以外に、他の形状を有する部分を有していてもよい。また、回動体32Bは、側面S1〜S3、上面又は底面に、凹凸や貫通孔などを有していてもよい。
例えば、回動素子32の回動体32Bは、角柱形状の本体部分と、当該本体部分の底面から回動軸AYの軸方向に沿って突出する凸部を有する。当該凸部は、その端部において支持体32Aに回動可能なように結合されている。例えば、当該凸部は、当該本体部分の底面及び上面間を貫通するシャフトの一部である。
また、例えば、回動素子32は、支持体32A内に設けられ、制御部34に接続され、回動体32Bを回動させる力(駆動力)を生成する駆動力生成部(図示せず)を有する。例えば、当該駆動力生成部は、制御部34から供給された駆動信号によって回動するモータである。また、例えば、当該駆動力伝達部によって生成された駆動力は、軸受けなどの伝達部(図示せず)によって回動体32Bに伝達される。
次に、図9を用いて、回動体32Bの第1の側面S1について説明する。測距装置30は、回動素子32における回動体32Bの第1の側面S1の一部の領域(以下、第1の領域と称する)S11に設けられた反射型の回折格子(以下、第1の回折格子と称する)41を有する。
また、測距装置30は、第1の側面S1の第1の領域S11とは異なる領域(以下、第2の領域と称する)S12に設けられ、第1の回折格子41とは回折特性が異なる反射型の回折格子(以下、第2の回折格子と称する)42を有する。
換言すれば、本実施例においては、回動体32Bの第1の側面S1は、出射光L1を回折及び反射させる回折反射面として機能する。また、第1の側面S1の第1及び第2の領域S11及びS12のそれぞれに入射した光は、互いに異なる特性で回折されて反射することとなる。後述するが、回動体32Bの第2及び第3の側面S2及びS3についても、同様の構成を有する。
図10は、第1の側面S1に平行でかつ回動軸AYに垂直な方向に沿って回動体32Bを見たときの回動体32Bの模式的な側面図である。図10を用いて、第1及び第2の回折格子41及び42の構成について説明する。
本実施例においては、第1の回折格子41は、各々が第1の側面S1内において回動軸AYに垂直な方向に沿って延び、かつ回動軸AYに沿って配列された複数の格子溝41Aを有する。また、本実施例においては、第1の回折格子41は、回動軸AYの軸方向における一方の方向DY1に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である。
より具体的には、本実施例においては、第1の回折格子41は、回動体32Bの第1の側面S1に平行な格子面(格子溝41Aの頂部によって画定される面、回折格子面)41SAと、格子面41SAから方向DY1に向かって角度(ブレーズ角)θb11だけ傾斜しかつピッチ(隣接する格子溝41A間の距離)d11で配列されたブレーズ面41SBと、を有する。
また、本実施例においては、第2の回折格子42は、各々が第1の側面S1内において回動軸AYに垂直な方向に沿って延び、かつ回動軸AYに沿って配列された複数の格子溝42Aを有する。また、本実施例においては、第2の回折格子42は、回動軸AYの軸方向における方向DY1とは反対の方向DY2に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である。
本実施例においては、第2の回折格子42は、回動体32Bの第1の側面S1に平行な格子面(格子溝42Aの頂部によって画定される面、回折格子面)42SAと、格子面42SAから方向DY2に向かって角度(ブレーズ角)θb12だけ傾斜しかつピッチ(隣接する格子溝42A間の距離)d12で配列されたブレーズ面42SBと、を有する。
また、本実施例においては、図9及び図10に示すように、回動体32Bにおける第1の側面S1の第1の領域S11は、第1の側面S1上において回動軸AYの軸方向に垂直な方向に沿って線状に設けられた領域である。また、本実施例においては、第2の領域S12は、第1の領域S11よりも大きい面積を有する。第1及び第2の回折格子41及び42は、例えばこのように区画された第1及び第2の領域S11及びS12にそれぞれ設けられている。
図11は、出射光L1の回動素子32における第1の側面S1への入射態様と、走査光L21の回動素子32からの出射態様を模式的に示す図である。図11を用いて、走査光L21の投光動作に関する測距装置30の動作について説明する。なお、図11においては、図4と同様に、第1の側面S1に対し、第1の側面S1の法線から方向DY1に角度θ11だけ傾斜した光軸で出射光L1が入射する場合を例に説明する。本実施例においては、第1の側面S1に入射する出射光L1を出射光L11とした場合、角度θ11は、第1の側面S1に対する出射光L11の入射角である。
出射光L11は、回動体32Bにおける第1の側面S1の第1の領域S11に入射するような位置、角度及びビームサイズで、光源31から出射される。そして、第1の側面S1に入射した出射光L11は、第1の回折格子41としてのブレーズド回折格子によって回折及び反射され、走査光L21として出射される。
ブレーズド回折格子による光の回折効果は、例えば実施例1において図4を用いて説明した通りである。例えば、出射光L11は、第1の回折格子41によって特定の次数の回折光が主成分となるように回折される。また、出射光L11によって回折された光のうち、当該主成分の光は、ブレーズ角である角度θb11に対応する角度だけ、方向DY1に向けて回折しつつ反射することとなる。
本実施例においても、走査光L21は、回動軸AYの軸方向においては、出射光L11が第1の側面S1において正反射する方向とは異なる方向に出射する。また、走査光L21の出射方向における回動軸AYの軸方向の成分は、第1の側面S1が回動軸AYの周りを回動した場合でも、ほとんど変化しない。
従って、例えば、図11に示すように、第1の側面S1の法線方向から出射光L11を入射させなくても、第1の側面S1の法線方向に沿って出射する走査光L21を生成することができる。
図12は、反射光L3の回動素子32の第1の側面S1及び受光素子33への入射態様を模式的に示す図である。図12を用いて、反射光L3が回動素子32を経て受光素子33に受光されるまでの振る舞いについて説明する。走査光L2は対象物OBによって散乱されるため、その一部の光である反射光L3は、回動素子32の全体に入射する。
そして、第1の側面S1に入射する反射光L3である反射光L31は、回動体32Bの第1の側面S1の全体に入射し、第1及び第2の回折格子41及び42によって回折される。また、第2の回折格子42は、第1の回折格子41とは波数ベクトルの方向が異なるブレーズド回折格子である。従って、第2の回折格子42に入射した反射光L31は、特定の次数の回折光が主成分となるように回折され、当該主成分の回折光は、光源11とは異なる方向に出射する。
本実施例においても、例えば、第2の回折格子42を設けることで、反射光L31が第1の側面S1の法線方向に沿って第1の側面S1に入射した場合でも、反射光L31の一部を当該法線方向ではなくかつ光源11から逸れる方向に出射させることができる。
また、受光素子33は、この第2の回折格子42によって回折された反射光L31を受光するように配置されている。また、測距部34Dは、受光素子33によって受光された反射光L31に基づいて測距動作を行う。
なお、図11及び図12に示すように回動素子32を配置した場合も、回動中における回動素子32の第1の側面S1の走査領域R0からの立体角が最大化される。これによって、反射光L3の受光精度、さらには走査領域R0の走査精度及び測距精度が大幅に向上する。この原理については、実施例1において図4及び図6を用いて説明した通りである。
図13は、回動体32Bの第2の側面S2に平行でかつ回動軸AYに垂直な方向に沿って回動体32Bを見たときの回動体32Bの模式的な側面図である。測距装置30は、回動体32Bの第2の側面S2の一部の領域(以下、第1の領域と称する)S21に設けられた反射型の回折格子(以下、第1の回折格子と称する)43と、第2の側面S2の第1の領域S21とは異なる領域(以下、第2の領域と称する)S22に設けられ、第1の回折格子43とは回折特性が異なる反射型の回折格子(以下、第2の回折格子と称する)44と、を有する。
本実施例においては、第1の回折格子43は、各々が第2の側面S2内において回動軸AYに垂直な方向に沿って延び、かつ回動軸AYに沿って配列された複数の格子溝43Aを有する。また、本実施例においては、第1の回折格子43は、回動軸AYの軸方向における一方の方向DY1に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である。
本実施例においては、第1の回折格子43は、回動体32Bの第2の側面S2に平行な格子面(格子溝43Aの頂部によって画定される面、回折格子面)43SAと、格子面43SAから方向DY1に向かって角度(ブレーズ角)θb21だけ傾斜しかつピッチ(隣接する格子溝43A間の距離)d21で配列されたブレーズ面43SBと、を有する。
また、本実施例においては、第2の回折格子44は、各々が第2の側面S2内において回動軸AYに垂直な方向に沿って延び、かつ回動軸AYに沿って配列された複数の格子溝44Aを有する。また、本実施例においては、第2の回折格子44は、回動軸AYの軸方向における方向DY1とは反対の方向DY2に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である。
本実施例においては、第2の回折格子44は、回動体32Bの第2の側面S2に平行な格子面(格子溝44Aの頂部によって画定される面、回折格子面)44SAと、格子面44SAから方向DY2に向かって角度(ブレーズ角)θb22だけ傾斜しかつピッチ(隣接する格子溝44A間の距離)d22で配列されたブレーズ面44SBと、を有する。
また、本実施例においては、回動体32Bにおける第2の側面S2の第1の領域S21は、第2の側面S2上において回動軸AYの軸方向に垂直な方向に沿って線状に設けられた領域である。また、本実施例においては、第2の領域S22は、第1の領域S21よりも大きい面積を有する。
図14は、回動体32Bの第3の側面S3に平行でかつ回動軸AYに垂直な方向に沿って回動体32Bを見たときの回動体32Bの模式的な側面図である。測距装置30は、回動体32Bの第3の側面S3の一部の領域(以下、第1の領域と称する)S31に設けられた反射型の回折格子(以下、第1の回折格子と称する)45と、第3の側面S3の第1の領域S31とは異なる領域(以下、第2の領域と称する)S32に設けられ、第1の回折格子45とは回折特性が異なる反射型の回折格子(以下、第2の回折格子と称する)46と、を有する。
本実施例においては、第1の回折格子45は、各々が第3の側面S3内において回動軸AYに垂直な方向に沿って延び、かつ回動軸AYに沿って配列された複数の格子溝45Aを有する。また、本実施例においては、第1の回折格子45は、回動軸AYの軸方向における一方の方向DY1に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である。
本実施例においては、第1の回折格子45は、回動体32Bの第3の側面S3に平行な格子面(格子溝45Aの頂部によって画定される面、回折格子面)45SAと、格子面45SAから方向DY1に向かって角度(ブレーズ角)θb31だけ傾斜しかつピッチ(隣接する格子溝45A間の距離)d31で配列されたブレーズ面45SBと、を有する。
また、本実施例においては、第2の回折格子46は、各々が第3の側面S3内において回動軸AYに垂直な方向に沿って延び、かつ回動軸AYに沿って配列された複数の格子溝46Aを有する。また、本実施例においては、第2の回折格子46は、回動軸AYの軸方向における方向DY1とは反対の方向DY2に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である。
本実施例においては、第2の回折格子46は、回動体32Bの第3の側面S3に平行な格子面(格子溝46Aの頂部によって画定される面、回折格子面)46SAと、格子面46SAから方向DY2に向かって角度(ブレーズ角)θb32だけ傾斜しかつピッチ(隣接する格子溝46A間の距離)d32で配列されたブレーズ面46SBと、を有する。
また、本実施例においては、回動体32Bにおける第3の側面S3の第1の領域S31は、第3の側面S3上において回動軸AYの軸方向に垂直な方向に沿って線状に設けられた領域である。また、本実施例においては、第2の領域S32は、第1の領域S31よりも大きい面積を有する。
換言すれば、本実施例においては、回動体32Bの第1〜第3の側面S1〜S3の各々は、光を回折及び反射させる回折反射面として機能する。また、各側面における第1の領域S11、S21及びS31、並びに第2の領域S21、S22及びS32のそれぞれに入射した光は、互いに異なる特性で回折されて反射することとなる。
また、本実施例においては、回動体32Bにおける第1〜第3の側面S1〜S3における第1の領域S11、S21及びS31は、全体として、回動軸AYを囲むように回動軸AYの軸方向に垂直な方向に沿って帯状に形成される領域である。すなわち、第1の側面S1の第1の領域S11、第2の側面S2の第1の領域S21、及び第3の側面S3の第1の領域S31は、各側面間に亘って連続している。
図15は、出射光L1の回動素子32における第2の側面S2への入射態様と、走査光L2の回動素子32からの出射態様を模式的に示す図である。なお、図15においては、第1の側面S1に対して出射光L11を入射させる方向と同様の条件で、第2の側面S2の法線から方向DY1に角度θ11だけ傾斜した光軸で出射光L1が入射する場合を例に説明する。本実施例においては、角度θ11は、第2の側面S2に対する出射光L1の入射角である。
第2の側面S2に入射する出射光L1である出射光L12は、第1の領域S21に入射する。そして、出射光L12は、第1の回折格子43としてのブレーズド回折格子によって回折及び反射され、走査光L22として出射される。
また、本実施例においては、第1の回折格子43のブレーズ角θb21は、第1の側面S1に設けられた第1の回折格子41のブレーズ角θb11よりも小さい。従って、図15に示すように、例えば、第2の側面S2の第1の領域S21から出射される走査光L22は、回動軸AYの軸方向において方向DY2の成分を持った光軸を有する。
図16は、出射光L1の回動素子32における第3の側面S3への入射態様と、走査光L2の回動素子32からの出射態様を模式的に示す図である。なお、図16においては、第1の側面S1に対して出射光L11を入射させる方向と同様の条件で、第3の側面S3の法線から方向DY1に角度θ11だけ傾斜した光軸で出射光L13が入射する場合を例に説明する。本実施例においては、角度θ11は、第3の側面S3に対する出射光L1の入射角である。
第3の側面S3に入射する出射光L3である出射光L13は、第1の領域S31に入射する。そして、出射光L13は、第1の回折格子45としてのブレーズド回折格子によって回折及び反射され、走査光L23として出射される。
また、本実施例においては、第1の回折格子45のブレーズ角θb31は、第1の側面S1に設けられた第1の回折格子41のブレーズ角θb11よりも大きい。従って、図16に示すように、例えば、第3の側面S3の第1の領域S31から出射される走査光L23は、回動軸AYの軸方向において方向DY1の成分を持った光軸を有する。
図17は、走査面R1上での走査光L21〜L23の被照射位置を模式的に示す図である。図17においては、走査面R1上における走査光L21〜L23の照射軌跡を破線で示している。
例えば、第1の側面S1に入射した出射光L11に対応する走査光L21は、高さ方向D1の高さを一定に維持しつつ、幅方向D2沿った第1の軌跡TR1を描くように、順次出射される。
また、第2の側面S2に入射した出射光L12に対応する走査光L22は、高さ方向D1の高さを走査光L21から離間した高さに維持しつつ、幅方向D2に沿った第2の軌跡TR2を描くように、順次出射される。
また、第3の側面S3に入射した出射光L13に対応する走査光L23は、高さ方向D1の高さを走査光L21から走査光L22とは反対方向に離間した高さに維持しつつ、幅方向D2に沿った第3の軌跡TR3を描くように、順次出射される。
また、走査光L22が対象物OBによって反射された反射光L32は、走査光L22とほぼ同一の光路を走査光L22とは反対の方向に向かって進み、第2の側面S2の全体に入射する。そして、反射光L32のうちの第2の領域S22に入射した光は、第2の領域S22に設けられた第2の回折格子44によって回折され、光源31とは異なる方向に、すなわち受光素子33に向けて出射される。
また、走査光L23が対象物OBによって反射された反射光L33は、走査光L23とほぼ同一の光路を走査光L23とは反対の方向に向かって進み、第3の側面S3の全体に入射する。そして、反射光L33のうちの第2の領域S32に入射した光は、第2の回折格子46によって回折され、受光素子33に向けて出射される。
このようにして、第1〜第3の側面S1〜S3から走査光L2が走査領域R0に向けて投光され、走査領域R0から戻ってきた反射光L31、L32及びL33が第1〜第3の側面S1〜S3を経て受光素子33に受光される。
換言すれば、回動体32Bが一回転する際に、第1〜第3の側面S1〜S3の各々を経た走査領域R0に対する投受光が一回ずつ行われる。これによって、測距装置30は、幅方向D2に沿った走査線を高さ方向D1に沿って複数本得るようなラスタ走査を行う。
このように、本実施例においては、光偏向素子として回動素子32を有する測距装置30において、回動素子32における回動体32Bの側面S1〜S3の各々に互いに異なる回折特性の回折格子が設けられている。これによって、例えばビームスプリッタを用いることなく、単純な構成で光源31から走査領域R0を経て受光素子33に至る光路を形成することが可能となる。
また、例えば、側面S1〜S3毎に設ける回折格子41〜46の回折条件(波数ベクトルの方向、ブレーズ角、格子溝のピッチなど)を変えることなどによって、単純な角柱形状のポリゴンミラーを用いて広い範囲の光走査を行うことが可能となる。例えば、回動軸AYの軸方向に走査領域を広げるために、複数の光源を用意したり、複雑な形状のポリゴンミラーを用いる必要が無い。
また、本実施例においては、回折格子を経て走査光L2を出射することで、走査光L2の出射方向における回動軸AYの軸方向の成分を安定させることができる。これによって、例えば、有効走査領域が小さくなることが抑制される。また、回動体32Bは単純な角柱形状を有するために、容易に作製することができ、また高い回動精度を維持することが可能なため、走査光L2の出射方向が不安定になることも抑制される。従って、広い範囲の走査領域R0に対して高精度かつムラのない走査結果及び測距結果を得ることができる。
また、本実施例においては、各側面における第1の領域の各々、例えば第1の側面S1の第1の領域S11は、回動軸AYの軸方向に垂直な方向に沿って延びる線状の領域である。従って、例えば、光源31を固定した場合に、走査光L2の出射方向を安定させることができる。
また、本実施例においては、各側面における第2の領域の各々、例えば第1の側面S1の第2の領域S12は、第1の領域S11よりも大きな面積を有する。これによって、微弱な反射光L3を正確に受光及び検出することができ、また反射光L3の第1の領域S11への入射及び回折による迷光及びノイズ光の発生を抑制することができる。
なお、本実施例においても、回動素子32の構成、並びに回折格子41〜46の各々の構成は上記した場合に限定されない。例えば、回動素子32は、複数の側面を有する角柱形状の回動体32Bを有していればよい。また、各側面における第1及び第2の領域S11、S12、S13、S21、S22、S23は、各側面内において互いに異なる領域であればよい。
また、本実施例においては、各側面の第1の回折格子、例えば第1の回折格子41は、回動軸AYの軸方向における第1の方向DY1に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である場合について説明した。また、各側面の第2の回折格子、例えば第2の回折格子42は、回動軸AYの軸方向における第1の方向DY1とは反対の第2の方向DY2に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子である場合について説明した。しかし、各側面における第1及び第2の回折格子の構成は、これに限定されない。
例えば、第1及び第2の回折格子41及び42は、同一の方向に波数ベクトルを有し、互いに異なるブレーズ角を有するブレーズド回折格子であってもよい。この場合でも、回動素子32を介した投受光経路を分離することができる。換言すれば、例えば、各側面の第1及び第2の回折格子、例えば第1及び第2の回折格子41及び42は、互いにブレーズ角が異なるブレーズド回折格子であってもよい。
また、本実施例においては、各側面の第1及び第2の回折格子がブレーズド回折格子である場合について説明した。しかし、各側面の第1及び第2の回折格子の構成はこれに限定されない。例えば、第1の回折格子41、43及び45の各々は、出射光L1を特定の次数の回折光が主成分となるように回折させる種々の回折格子であればよい。また、例えば、第2の回折格子42、44及び46の各々は、反射光L3を特定の次数の回折光が主成分となるように回折させる種々の回折格子であればよい。
また、各側面の第1及び第2の回折格子は、それぞれ出射光L1及び反射光L3を回折させる回折格子であればよい。そして、測距装置10内において、光源31から出射された出射光L1が第1の回折格子41、43及び45に入射するように構成されていればよく、また、反射光L3が第2の回折格子42、44及び46に入射した後に受光素子33に入射するように構成されていればよい。例えば、各側面の第1及び第2の回折格子は、互いに異なる回折特性を有していればよい。すなわち、投受光経路中に回折格子が挿入されていればよい。
また、本実施例においては、回動素子32を角柱形状(多角柱形状)のポリゴンミラーとして説明した。しかし回動素子32の形状はこれに限定されない。回動素子32を回動軸AYに対して傾斜した複数の側面を光反射面として有する角錐台形状のポリゴンミラーとしてもよい。
このように、本実施例においては、測距装置30は、光(出射光L1)を出射する光源31と、回動軸AYの周りに回動しかつ回動軸AYの軸方向を高さ方向とする角柱形状の回動体32Bを有し、回動体32Bの複数の側面(側面S1〜S3)の各々が第1の領域(領域S11、S21及びS31)及び第1の領域とは異なる第2の領域(領域S12、S22及びS32)を有する回動素子32と、を有する。
また、測距装置30は、回動体32Bの当該複数の側面の各々の第1の領域に設けられ、光源31から出射された光を回折させつつ投光する反射型の第1の回折格子(回折格子41、43及び45)と、当該複数の側面の各々の第2の領域に設けられ、当該第1の領域を経て投光されて対象物OBによって反射された光(反射光L3)を回折させる反射型の第2の回折格子(回折格子42、44及び46)と、当該第2の回折素子によって回折された光を受光する受光素子33と、受光素子33による当該第2の回折格子を経た光の受光結果に基づいて対象物OBまでの距離を測定する測距部34Dと、を有する。従って、可動式の光偏向素子を有し、コンパクトな測距装置30を提供することができる。
また、受光素子33による反射光L3の受光結果は、測距以外の用途、例えば走査用途や単純な検出用途に用いられることができる。この場合、例えば、測距装置30は測距部34Dを有する必要はない。測距装置30が測距部34Dを有さない場合、測距装置30は、走査装置、検出装置又は投受光装置として機能する。
例えば、測距装置30は、回動体32Bの当該複数の側面の各々の第1の領域に設けられ、光源31から出射された光を回折させつつ投光する反射型の第1の回折格子(回折格子41、43及び45)と、当該複数の側面の各々の第2の領域に設けられ、当該第1の領域を経て投光されて対象物OBによって反射された光(反射光L3)を回折させる反射型の第2の回折格子(回折格子42、44及び46)と、当該第2の回折素子によって回折された光を受光する受光素子33と、を有する。従って、可動式の光偏向素子を有し、コンパクトな投受光装置を提供することができる。
また、回動素子32は、例えば制御部34によって動作することで、回動体装置として機能する。回動素子32は、例えば光偏向素子として種々の投受光回路に挿入されることで、コンパクトな走査型の投受光装置又は測距装置を実現することができる。
すなわち、例えば、回動素子32は、支持体32Aと、回動軸AYの周りに回動可能なように支持体32Aに支持され、回動軸AYの軸方向を高さ方向とする角柱形状を有し、各々が、反射型の第1の回折格子(回折格子41、43及び45)が設けられた第1の領域(領域S11、S21及びS31)及び第1の回折格子とは回折特性が異なる反射型の第2の回折格子(回折格子42、44及び46)が設けられた第2の領域(領域S12、S22及びS32)を含む複数の側面(側面S1〜S3)を有する回動体32Bと、を有する。従って、例えば、コンパクトな走査型の投受光装置及び測距装置を構成するのに適した回動体装置を提供することができる。
10、30 測距装置
12 回動素子
12B 回動体
21、22、41〜46 回折格子

Claims (19)

  1. 光を出射する光源と、
    回動軸の周りに回動し、かつ第1の領域及び前記第1の領域とは異なる第2の領域を含む光反射面を有する回動体を有する回動素子と、
    前記光反射面の前記第1の領域に設けられ、前記光源から出射された光を回折させつつ投光する第1の回折格子と、
    前記光反射面の前記第2の領域に設けられ、前記第1の領域を経て投光されて対象物によって反射された光を回折させる第2の回折格子と、
    前記第2の回折格子によって回折された光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする投受光装置。
  2. 前記第1の領域は、前記光反射面に垂直な方向から見たときに前記光反射面における前記回動軸と重なる領域を含む領域であることを特徴とする請求項1に記載の投受光装置。
  3. 前記第2の領域は、前記光反射面において前記第1の領域を中心として回転対称に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の投受光装置。
  4. 前記第2の領域は、前記第1の領域の外側に環状に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の投受光装置。
  5. 前記第2の領域は、前記第1の領域よりも大きい面積を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の投受光装置。
  6. 前記第1及び第2の回折格子は、互いにブレーズ角が異なるブレーズド回折格子であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の投受光装置。
  7. 前記第1の回折格子は、前記回動軸の軸方向における第1の方向に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子であり、
    前記第2の回折格子は、前記回動軸の軸方向における前記第1の方向とは反対の第2の方向に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の投受光装置。
  8. 前記受光素子は、前記光源から前記第1の回折格子に入射した光のうち、前記第1の回折格子の格子面によって反射した光の光路上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の投受光装置。
  9. 前記受光素子は、前記第1の回折格子の格子面によって反射した光が、前記回動素子の非回動時には入射せず、前記回動素子の回動時に入射する位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の投受光装置。
  10. 前記受光素子による前記第1の回折格子の前記格子面によって反射した光の受光結果に基づいて、前記回動体の回動振幅を検出する検出部を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の投受光装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1つに記載の投受光装置と、
    前記受光素子による前記第2の回折格子を経た光の受光結果に基づいて前記対象物までの距離を測定する測距部と、を有することを特徴とする測距装置。
  12. 支持体と、
    回動軸の周りに回動可能なように前記支持体に支持され、第1の回折格子が設けられた第1の領域及び前記第1の回折格子とは回折特性が異なる第2の回折格子が設けられた第2の領域を含む光反射面を有する回動体と、を有する回動体装置。
  13. 光を出射する光源と、
    回動軸の周りに回動しかつ前記回動軸の軸方向を高さ方向とする多角柱形状又は多角錐台形状の回動体を有し、前記回動体の複数の側面の各々が第1の領域及び前記第1の領域とは異なる第2の領域を有する回動素子と、
    前記回動体の前記複数の側面の各々の前記第1の領域に設けられ、前記光源から出射された光を回折させつつ投光する反射型の第1の回折格子と、
    前記複数の側面の各々の前記第2の領域に設けられ、前記第1の領域を経て投光されて対象物によって反射された光を回折させる反射型の第2の回折格子と、
    前記第2の回折素子によって回折された光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする投受光装置。
  14. 前記第1の領域は、前記複数の側面の各々において前記回動軸の軸方向に垂直な方向に沿って線状に設けられた領域であることを特徴とする請求項13に記載の投受光装置。
  15. 前記第2の領域は、前記第1の領域よりも大きな面積を有することを特徴とする請求項13又は14に記載の投受光装置。
  16. 前記第1及び第2の回折格子は、互いにブレーズ角が異なるブレーズド回折格子であることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1つに記載の投受光装置。
  17. 前記第1の回折格子は、前記回動軸の軸方向における第1に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子であり、
    前記第2の回折格子は、前記回動軸の軸方向における前記第1の方向とは反対の第2の方向に波数ベクトルを有するブレーズド回折格子であることを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1つに記載の投受光装置。
  18. 請求項13乃至17のいずれか1つに記載の投受光装置と、
    前記受光素子による前記第2の回折格子を経た光の受光結果に基づいて前記対象物までの距離を測定する測距部と、を有することを特徴とする測距装置。
  19. 支持体と、
    回動軸の周りに回動可能なように前記支持体に支持され、前記回動軸の軸方向を高さ方向とする多角柱形状を有し、各々が、反射型の第1の回折格子が設けられた第1の領域及び前記第1の回折格子とは回折特性が異なる反射型の第2の回折格子が設けられた第2の領域を含む複数の側面を有する回動体と、を有する回動体装置。
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