JP2021028483A - 高圧燃料供給ポンプ - Google Patents

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明広 棟方
山田 裕之
Hiroyuki Yamada
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Shingo Tamura
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Abstract

【課題】本発明の目的は、コンパクトで、安価な方法で真円度および面粗さの精度を向上することができる高品質なリリーフ弁機構を備えた高圧燃料供給ポンプを提供することにある。【解決手段】リリーフ弁機構200は、リリーフ弁202と、リリーフ弁202が着座するシート部201aを有するリリーフシート部材201と、を備える。リリーフシート部材201は、リリーフシート部材201を囲繞する囲繞部材1,205に圧入される圧入部201eと、圧入部201eに対してリリーフ弁202の側の外周部に周方向に環状に形成された溝部201dと、を有する。リリーフシート部材201の軸方向における重心位置Pcは圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内に配置される。【選択図】図6

Description

本発明は、高圧燃料供給ポンプに係り、特にそのリリーフ弁機構に関する。
本技術分野の従来技術として、国際公開第2016/181755号パンフレット(特許文献1)の高圧燃料ポンプが知られている。特許文献1の段落0027には、高圧燃料ポンプのポンプハウジングに、吐出通路と吸入通路とを連通するリリーフ通路が設けられており、リリーフ通路には燃料の流れを吐出通路から吸入通路への一方向のみに制限するリリーフ弁機構が設けられることが記載されている。リリーフ弁機構は、燃料を加圧する加圧室の下流側に配置される吐出通路の燃料を、低圧通路である吸入通路に戻す。さらに特許文献1の段落0045には、リリーフ弁機構のシート部材が高圧燃料ポンプの本体ボディに対して別部品で形成され、シート部材のシート部が上流側の高圧室を囲む構造となっており、シート部材が本体ボディに掘り込まれた穴に設置されることが記載されている。特許文献1のリリーフ弁機構では、本体ボディの穴と接触するシート部材の外周面が、シート部と軸方向においてオーバーラップする位置まで設けられている(図10参照)。
国際公開第2016/181755号パンフレット
リリーフ弁機構は所定の圧力で開弁し高圧側から低圧側に圧力を開放する機能と、閉弁状態では高圧側の圧力を保持する気密性が求められ、リリーフ弁機構のシート部材(以下、リリーフシート部材という)にはこの二つの機能が要求される。
リリーフ弁機構の開弁圧力はバルブ体を閉弁方向に付勢するスプリングの圧縮反力により決定されるが、この圧縮反力はリリーフシート部材の圧入位置で調整されるので、リリーフシート部材の圧入位置の調整時にリリーフシート部材の圧入押し込み量を精度よくコントロールする必要があり、このためにはリリーフシート部材の圧入部外径の摩擦係数を安定させる必要がある。
また、バルブ体の閉弁状態で高圧側の圧力を保持するためには、リリーフシート部材の圧入部は気密性も必要となり、摩擦係数の安定化のほか、気密性保持の観点からリリーフシート部材の圧入部における真円度および面粗さの精度が要求される。
真円度および面粗さの精度向上は研削加工により可能であるが、安価な研削方法としてセンターレス研削がある。
センターレス研削は平行に並んで回転する二つのローラーの上に円筒状の部品を横向きに並べ、上から砥石を押し当てながら円筒状の部品をローラーの軸方向に移動させて外周を研削する方法で、研削する部品をチャックせずに連続して研削できるので安価な方法である。しかし、横向きに置いた部品が倒れると研削できない。
特許文献1のリリーフ弁機構では、シート部材(リリーフシート部材)が本体ボディに掘り込まれた穴に圧入される場合、リリーフシート部材の圧入面(外周面)がバルブ体の当接するシート部と軸方向においてオーバーラップする。この場合、圧入に伴うリリーフシート部材の変形がシート部に及ぶ可能性がある。
リリーフシート部材の圧入時におけるシート部の変形を避ける場合、軸方向における圧入面(圧入部)とシート部との間に変形を吸収する形状部(例えば溝形状部)を設けることが考えられるが、この場合、リリーフシート部材が軸方向に長くなり、リリーフシート部材の軸方向の重心位置が圧入面(圧入部)よりもシート部側にずれることになり兼ねない。
リリーフシート部材の軸方向の重心位置が圧入部よりもシート部側にずれていると、リリーフシート部材を横向きに置いた場合に、シート部側に倒れ、センターレス研削ができなくなるという課題があった。
或いは、リリーフシート部材の圧入時におけるシート部の変形を避ける場合、リリーフシート部材の直径を大きくする対策も考えられるが、この場合、リリーフシート部材が大きくなり、リリーフ弁機構をコンパクトに構成することが難しくなる。
本発明の目的は、コンパクトで、安価な方法で真円度および面粗さの精度を向上することができる高品質なリリーフ弁機構を備えた高圧燃料供給ポンプを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一例は、下記のように構成される。
リリーフ弁機構を有する高圧燃料供給ポンプであって、
前記リリーフ弁機構は、
リリーフ弁と、
前記リリーフ弁が着座するシート部を有するリリーフシート部材と、
を備え、
前記リリーフシート部材は、
前記リリーフシート部材の径方向外側に配置されて前記リリーフシート部材を囲繞する囲繞部材に圧入される圧入部と、
前記圧入部に対して前記リリーフ弁の側の外周部に周方向に環状に形成された溝部と、
を有し、
前記リリーフシート部材の軸方向における重心位置が前記圧入部の軸方向長さの範囲内にある。
本発明によれば、リリーフシート部材の外径をセンターレス研削することができ、コンパクトで、安価な方法で真円度および面粗さの精度を向上することができる高品質なリリーフ弁機構を備えた高圧燃料供給ポンプを提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプが適用されるエンジンシステムの構成図を示す。 本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。 本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプの上方から見た水平方向断面図である。 本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプの図2と別方向から見た縦断面図である。 本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構の拡大縦断面図であり、電磁吸入弁機構が開弁状態にある状態を示す。 本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプのリリーフ弁機構の拡大縦断面図であり、リリーフ弁機構が閉弁状態にある状態を示す。 本発明の実施例2による高圧燃料供給ポンプのリリーフ弁機構の拡大縦断面図であり、リリーフ弁機構が閉弁状態にある状態を示す。 本発明の実施例3による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。
以下に本発明の実施例1〜3による高圧燃料供給ポンプを、図面を用いて説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプについて図1乃至図6を用いて説明する。最初に、本実施例の高圧燃料供給ポンプのシステム構成と動作について図1乃至図5を用いて説明する。
図1は高圧燃料供給ポンプが適用されたエンジンシステムの構成図、図2は高圧燃料供給ポンプの縦断面図、図3は高圧燃料供給ポンプの上方から見た水平方向断面図、図4は高圧燃料供給ポンプの図2と別方向から見た縦断面図、図5は高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構の拡大縦断面図であり、電磁吸入弁機構が開弁状態にある状態を示す。
図1において、破線で囲まれた部分が高圧燃料供給ポンプの本体(ポンプボディ1)を示している。この図1中の破線の中に示されている機構・部品はポンプボディ1に一体に組み込まれていることを示す。
燃料タンク20の燃料は、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと称す)からの信号に基づきフィードポンプ21によって汲み上げられる。この燃料は適切なフィード圧力に加圧されて燃料配管28を通して高圧燃料供給ポンプの低圧燃料吸入口10aに送られる。
低圧燃料吸入口10aは吸入ジョイント51(図4)に構成され、吸入ジョイント51を通過した燃料は、低圧燃料吸入口10b(図4)、圧力脈動低減機構9、吸入通路10dを介して容量可変機構を構成する電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。
電磁吸入弁機構300に流入した燃料は、吸入弁30により開閉される吸入口を通過し加圧室11に流入する。
ここで、エンジンのカム93(図2)によりプランジャ2に往復運動する動力が与えられる。このプランジャ2の往復運動により、プランジャ2の下降行程には吸入弁30から燃料を吸入し、上昇行程には燃料が加圧される。
加圧された燃料は、吐出弁機構100を介し、圧力センサ26が装着されているコモンレール23へ圧送される。
そしてECU27からの信号に基づき、インジェクタ24がエンジンへ燃料を噴射する。
本実施例はインジェクタ24がエンジンのシリンダ筒内に直接、燃料を噴射する、いわゆる直噴エンジンシステムに適用される高圧燃料供給ポンプである。
高圧燃料供給ポンプは、ECU27から電磁吸入弁機構300への信号により、所望の燃料流量の供給燃料を吐出する。
ポンプボディ1には、プランジャ2の往復運動をガイドし、ポンプボディ1と共に加圧室11を形成するシリンダ6が取り付けられている。プランジャ2はシリンダ6の内部を往復運動することで加圧室11の容積を変化させる。またポンプボディ1には、燃料を加圧室11に供給するための電磁吸入弁機構300と、加圧室11から吐出通路に燃料を吐出するための吐出弁機構8と、が設けられている。
プランジャ2の下端には、内燃機関のカムシャフトに取り付けられたカム93の回転運動を上下運動に変換し、プランジャ2に伝達するタペット92が設けられている。プランジャ2はリテーナ15を介してばね4にてタペット92に圧着されている。これによりカム93の回転運動に伴い、プランジャ2を上下に往復運動させることができる。
また、シールホルダ7の内周下端部に保持されたプランジャシール13がシリンダ6の図中下方部においてプランジャ2の外周に摺動可能に接触する状態で設置されている。これにより、プランジャ2が摺動したとき、副室7aの燃料をシールし内燃機関の内部へ流入するのを防ぐ。同時に内燃機関内の摺動部を潤滑する潤滑油(エンジンオイルも含む)がポンプボディ1の内部に流入するのを防止する。
図3および図4に示すように、高圧燃料供給ポンプのポンプボディ1の側面部には吸入ジョイント51が取り付けられている。吸入ジョイント51は、車両の燃料タンク20からの燃料を供給する低圧配管に接続されており、燃料はここから高圧燃料供給ポンプ内部に供給される。
吸入ジョイント51の低圧燃料吸入口10aを通過した燃料は、図3および図4に示す、ポンプボディ1に上下方向に延設された低圧燃料吸入口10bを通って、圧力脈動低減機構9に向かう。
圧力脈動低減機構9は、ダンパカバー14とポンプボディ1の上端面との間に配置され、ポンプボディ1の上端面に配置された保持部材9a,9bとダンパカバー14との間に挟まれることで、ポンプボディ1に固定される。
このとき、圧力脈動低減機構9の上下面には低圧燃料吸入口10a,10bと連通するダンパ室10cが形成される。
なお、保持部材9a,9bには圧力脈動低減機構9の上側と下側とを連通する通路が形成されており、これによりダンパ室10cは圧力脈動低減機構9の上下面に形成される。
ダンパ室10cを通った燃料は、次にポンプボディ1に上下方向に延設された吸入通路10dを介して、電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。なお、吸入ポート31bは吸入弁シート31aを形成するシート部材31に上下方向に連通して形成される。
図3に示すように加圧室11の出口に設けられた吐出弁機構8は、吐出弁シート8a、吐出弁シート8aと接離する吐出弁8b、吐出弁8bを吐出弁シート8aに向かって付勢する吐出弁ばね8c、吐出弁8bのストローク(移動距離)を決める吐出弁ストッパ8dから構成されている。吐出弁ストッパ8dとポンプボディ1とは当接部8eで溶接により接合されており、燃料を外部から遮断している。
加圧室11と吐出弁室12aに燃料差圧が無い状態では、吐出弁8bは吐出弁ばね8cによる付勢力で吐出弁シート8aに圧着され閉弁状態となっている。
加圧室11の燃料圧力が、吐出弁室12aの燃料圧力よりも大きくなったときに初めて、吐出弁8bは吐出弁ばね8cの付勢力に逆らって開弁する。そして、加圧室11内の高圧の燃料は吐出弁室12a、燃料吐出通路12b、燃料吐出口12を経てコモンレール23へと吐出される。吐出弁機構8は燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
加圧室11は、ポンプボディ1、電磁吸入弁機構300、プランジャ2、シリンダ6、吐出弁機構8にて構成されている。
図5に電磁吸入弁機構300の詳細な構成を示す。
カム93の回転により、プランジャ2がカム93の方向に移動して吸入行程状態にあるときは、加圧室11の容積は増加し加圧室11内の燃料圧力が低下する。この行程で加圧室11内の燃料圧力が吸入ポート31bの圧力よりも低くなると、吸入弁30は開弁状態になる。開口部30aは最大の開度の場合を示しており、このとき、吸入弁30はストッパ32に接触する。
吸入弁30が開弁することにより、開口部30aが開口する。燃料は開口部30aを通り、ポンプボディ1に横方向に形成された穴1fを介して加圧室11に流入する。なお、穴1fも加圧室11の一部を構成する。
プランジャ2が吸入行程を終了した後、プランジャ2が上昇運動に転じ上昇行程に移る。ここで電磁コイル43は無通電状態を維持したままであり磁気付勢力は作用しない。ロッド付勢ばね40はロッド35の外径側に凸となるロッド凸部35aを付勢し、無通電状態において吸入弁30を開弁維持するのに必要十分な付勢力を有するよう設定されている。
加圧室11の容積は、プランジャ2の上昇運動に伴い減少するが、この状態では、加圧室11に一度吸入された燃料が、再び開弁状態の吸入弁30の開口部30aを通して吸入通路10dへと戻されるので、加圧室11の圧力が上昇することは無い。この行程を戻し行程と称する。
この状態で、ECU27からの制御信号が電磁吸入弁機構300に印加されると、電磁コイル43には端子46(図2)を介して電流が流れる。これにより磁気コア39とアンカー36との間に磁気吸引力が作用し、磁気コア39及びアンカー36が相互の磁気吸引面39a,36aで接触する。磁気吸引力はロッド付勢ばね40の付勢力に打ち勝ってアンカー36を付勢し、アンカー36がロッド凸部35aと係合して、ロッド35を吸入弁30から離れる方向に移動させる。
このとき、吸入弁付勢ばね33による付勢力と燃料が吸入通路10dに流れ込むことによる流体力により吸入弁30が閉弁する。
閉弁後、加圧室11の燃料圧力はプランジャ2の上昇運動と共に上昇し、燃料吐出口12の圧力以上になると、吐出弁機構100を介して高圧燃料の吐出が行われ、コモンレール23へと供給される。この行程を吐出行程と称する。
すなわち、プランジャ2の下始点から上始点までの間の上昇行程は、戻し行程と吐出行程からなる。そして、電磁吸入弁機構300の電磁コイル43への通電タイミングを制御することで、吐出される高圧燃料の量を制御することができる。
電磁コイル43へ通電するタイミングを早くすれば、圧縮行程中の、戻し行程の割合が小さく、吐出行程の割合が大きくなる。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が少なくなり、高圧吐出される燃料は多くなる。
一方、通電するタイミングを遅くすれば、圧縮行程中の、戻し行程の割合が大きく、吐出行程の割合が小さくなる。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が多くなり、高圧吐出される燃料は少なくなる。電磁コイル43への通電タイミングは、ECU27からの指令によって制御される。
以上のように電磁コイル43への通電タイミングを制御することで、高圧吐出される燃料の量を内燃機関が必要とする量に制御することが出来る。
ダンパ室10c(低圧燃料室)には高圧燃料供給ポンプ内で発生した圧力脈動が燃料配管28へ波及するのを低減減させる圧力脈動低減機構9が設置されている。加圧室11に一度流入した燃料が、容量制御のため再び開弁状態の吸入弁30を通して吸入通路10dへと戻される場合、吸入通路10dへ戻された燃料によりダンパ室10cには圧力脈動が発生する。しかし、ダンパ室10cに設けた圧力脈動低減機構9は、2枚の波板状の円盤型金属板をその外周で張り合わせ、内部にアルゴンのような不活性ガスを注入した金属ダイアフラムダンパで形成されており、圧力脈動はこの金属ダンパが膨張・収縮することで吸収低減される。
次に、図2および図3を参照して、リリーフ弁機構200について説明する。
リリーフ弁機構200はリリーフシート部材201、バルブ(リリーフ弁)202、バルブホルダ203、リリーフばね204、リリーフボディ205からなる。
リリーフシート部材201には、テーパ形状のシート部201a(図6参照)が設けられている。なお、バルブ202は、リリーフシート部材201のシート部201aに着座する。
バルブ202はリリーフばね204の荷重がバルブホルダ203を介して負荷され、シート部201aに押圧され、シート部201aと協働して燃料の流通を遮断している。バルブ202の開弁圧力はリリーフばね204の荷重によって決定される。
リリーフシート部材201はリリーフボディ205に圧入固定されており、リリーフ弁機構200はリリーフシート部材201を圧入固定する位置によってリリーフばね204の荷重を調整する調整機構を備える。
加圧室11の燃料が加圧されて吐出弁8bが開弁すると、加圧室11内の高圧の燃料は吐出弁室12a、燃料吐出通路12bを通って、燃料吐出口12から吐出される。
燃料吐出口12は吐出ジョイント60に形成されており、吐出ジョイント60はポンプボディ1に溶接部62にて溶接固定され、吐出ジョイント60の内側に燃料通路が確保されている。そして本実施例では、吐出ジョイント60の内部に形成される空間にリリーフ弁機構200が配置される。つまり、リリーフ弁機構200の最外径部(本実施例では、リリーフボディ205の最外径部)が吐出ジョイント60の内径部(内周面)よりも径方向内側に配置され、かつ、図3のようにプランジャ2の軸方向からポンプボディ1を上側から見た場合に、リリーフ弁機構200がその軸方向において吐出ジョイント60と少なくとも一部が重なるように配置される。
なお、リリーフ弁機構200の軸方向は、バルブホルダ203及びリリーフシート部材201の中心軸線200A方向であり、バルブ202の移動方向、すなわち開閉弁方向に一致する方向である。
これにより吐出ジョイント60の形状が変わっても、これに伴ってリリーフ弁機構200の形状を変える必要がなく、低コスト化を図ることが可能である。
つまり、本実施例では図2に示すように、ポンプボディ1の外周面側から径方向内側に向かってプランジャ2の軸方向と直交する方向(横方向)に第一の穴1c(横穴)が形成される。そして、リリーフ弁機構200は、リリーフボディ205がこの第一の穴1cに圧入されることでポンプボディ1に固定される。
そして本実施例では第一の穴1cと連通して、リリーフ弁機構200が開弁した場合に、加圧室11で加圧され吐出弁102より吐出された吐出側流路(燃料吐出口12)の燃料を加圧室11に戻す第二の穴1d(横穴)をポンプボディ1に形成している。
コモンレール23内、あるいは吐出弁機構8より下流側の燃料の圧力が設定値以上になった場合にバルブ202が開弁し、吐出側流路(燃料吐出口12)とリリーフ弁機構200の内部空間とが連通する。この内部空間はバルブホルダ203およびリリーフばね204が配置される空間である。リリーフボディ205をリリーフ弁機構200の軸方向(中心軸線200A方向)に見て中心部には穴205b(図6参照)が形成され、これによりリリーフボディ205の内部空間と第二の穴1dで形成されるリリーフ通路1gとが繋がる。
バルブ202が開弁すると、リリーフボディ205の中心部の穴205bおよびリリーフ通路1gを通って、リリーフボディ205の内部空間の燃料が加圧室11に流れる。
加圧行程時は、燃料吐出の際に、燃料吐出口12と加圧室11との間に構成されている吐出弁機構8と燃料吐出通路12bとによる圧力損失が発生し、加圧室11の圧力が燃料吐出口12の圧力より高くなるオーバーシュートが発生することがある。このオーバーシュートにより、加圧行程時の燃料吐出口12の圧力は大きく変動することとなる。
しかしながら、高圧側の異常圧力となった燃料をリリーフする本実施例のような構成の場合、リリーフ弁機構200の出口が加圧室11なので、加圧行程時は前述のとおり燃料吐出口12の圧力は高くなるが、加圧室11内の圧力も上昇しており、リリーフ弁機構200の入口と出口との差圧はリリーフばね204によりバルブ202に設定された開弁圧力以上にはならない為、バルブ202は開弁しない。
またその一方で、吸入行程・戻し行程時は、コモンレール23内へ燃料が吐出されないため、燃料吐出口12の圧力は大きく変動しない。よって、加圧室11の圧力が燃料吐出口12の圧力より高くなるオーバーシュートを考慮したリリーフ弁設定荷重とする必要がない。リリーフ弁設定荷重を高くした場合、その分、コモンレール23など高圧エリアの耐圧設計を高くせねばならず、重量が増すことで、燃費が悪くなる傾向となる。しかし本実施例のように、燃料を加圧室11に戻す構成とすることで、燃費の悪化を抑える効果がある。
高圧燃料供給ポンプが正常に作動している場合、加圧室11によって加圧された燃料は燃料吐出通路12bを通過して燃料吐出口12から高圧吐出される。
加圧行程の開始直後に加圧室11内の圧力は急上昇してコモンレール23内の圧力よりも上昇し、それに伴いコモンレール圧力により閉じられていた吐出弁102が開弁する。それに伴い、燃料吐出口12の圧力も上昇する。
このとき、コモンレール23内に装着されている圧力センサ26にて圧力が測定され、この測定結果により高圧燃料供給ポンプの吐出量とインジェクタ24の吐出量を調整することにより、コモンレール23内の圧力は変動しながらも狙い圧力となるよう調圧されることとなる。
本実施例では、コモンレール23内の圧力によってバルブ202に発生する荷重最大値に対して、リリーフばね204と加圧室11内の圧力によってバルブ202に生じさせる荷重最小値が大きくなるよう設定している。つまり、リリーフ弁機構200の入り口である燃料吐出口12の圧力が開弁圧力を超えない設定とし、リリーフ弁機構200は開弁しない。
次に、異常高圧燃料が発生した場合について説明する。
高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構300の故障等により、燃料吐出口12の圧力が異常に高圧になり、リリーフ弁機構200の開弁圧力より大きくなると異常高圧燃料は第二の穴1dを介して加圧室11にリリーフされる。これにより燃料吐出口12の圧力は、電磁吸入弁機構300の故障等が生じても一定値以下となるため、コモンレール23等が高圧により破損することはない。
次に、リリーフ弁機構200の構成について、図6を用いて詳しく説明する。図6は本実施例の高圧燃料供給ポンプのリリーフ弁機構の拡大縦断面図であり、リリーフ弁機構が閉弁状態にある状態を示す図である。
本実施例のリリーフ弁機構200では、燃料の流れる方向、すなわち軸方向(中心軸線200A方向)において、リリーフシート部材201の内周側には、バルブ202が着座するシート部201aと、シート部201aの上流側に形成された燃料通路201bと、が形成されている。
リリーフシート部材201の外周側には、シート部201aの近傍位置に、加圧室11の容積を低減し、吐出効率の低下を抑制するための突起部201cが形成されており、その上流側外周にはリリーフボディ205の内周面との間に径方向の隙間を形成する溝部201dが設けられている。また、溝部201dの軸方向下流側に、リリーフボディ205の内周部に圧入される圧入部201eが形成されている。
すなわち、図6に示すように、バルブ202側とは反対側のリリーフシート部材201の外周部は、その外周に配置される部材(本実施例では、リリーフボディ205)に圧入される圧入部201eを有する。バルブ202側のリリーフシート部材201の外周部は、圧入部201eより小さい外径の突起部201cを形成する。
さらに詳細に説明すると、リリーフシート部材201の最大外径Deとなる外周面に圧入部201eが形成され、圧入部201eの軸方向上流側に溝部201dが設けられている。溝部201dは圧入部201eの軸方向上流側の端部から軸方向上流側に形成されている。溝部201dは、リリーフシート部材201のバルブ(リリーフ弁)202およびシート部201aの側の外周部に形成され、リリーフシート部材201の外周側から径方向内側に向かって掘り込まれ、外周面の周方向に沿う環状の凹部を成すように形成される。
突起部201cは、溝部201dの軸方向上流側に形成され、溝部201dの底部から径方向外側に向かって鍔状に突き出した鍔部を構成し、シート部201aに対して径方向外側に形成されている。すなわちリリーフシート部材201は、溝部201dに対してバルブ(リリーフ弁)202の側に溝部201dの底部から径方向外側に鍔状に突き出した鍔部(突起部)201cを有する。
突起部(鍔部)201cの外径(最大外径)Dcは、圧入部201eの外径(最大外径)De、すなわちリリーフシート部材201の最大外径Deよりも小さく、リリーフシート部材201がリリーフシート部材201の外周に配置される囲繞部材(本実施例では、リリーフボディ205)の内周面に組み付けられた状態で、突起部201cの最外周部と囲繞部材の内周面との間に径方向の隙間((De−Dc)/2)が形成されている。
囲繞部材は、リリーフシート部材201の径方向外側に配置されてリリーフシート部材を囲繞する部材であり、本実施例ではリリーフボディ205が囲繞部材を構成している。リリーフシート部材201の圧入部201eは、リリーフボディ205により構成される囲繞部材に圧入される。
すなわち本実施例では、囲繞部材は加圧室11が形成されるポンプボディ1とは異なる部材で構成され、バルブ(リリーフ弁)202およびリリーフシート部材201を収納するリリーフボディ205で構成され、リリーフシート部材201の圧入部201eはリリーフボディ205に圧入される。
溝部201dの底部の外径Ddは、突起部201cの外径Dcよりも小さく、リリーフシート部材201の外周面の中で、最小となる外径部を構成する。溝部201dは、軸方向において、圧入部201eと突起部201cとを区分する凹部を形成する。溝部201dの軸方向上流側に突起部201cを設けない場合、燃料の流れ方向において、シート部201aの上流側に位置する空間が大きくなり、加圧室11の容積が大きくなる。突起部201cを設けることにより、溝部201dを設けても加圧室11の容積を低減することができ、吐出効率の低下を抑制することができる。
また、突起部201cとリリーフシート部材201の外周に配置される囲繞部材(本実施例では、リリーフボディ205)との間に隙間((De−Dc)/2)が形成されるため、突起部201cはリリーフシート部材201の外周に配置される部材から直接的に外力を受けない。これにより、リリーフシート部材201に形成されるシート部201aの変形を防止或いは抑制することができる。
本実施例では、圧入部201e、溝部201d及び突起部201cが軸方向に並んで設けられており、リリーフシート部材201の軸方向長さL201が長くなる傾向にある。因みに本実施例では、リリーフシート部材201の軸方向長さL201は直径Deよりも大きい。さらに突起部201c及び溝部201dが圧入部201eに対してシート部側の一端部に配置されているため、リリーフシート部材201の重心Pcの位置に気を付けていないと、重心Pcが軸方向において圧入部201eの軸方向長さLeの範囲外に位置することになる。
さらに突起部201cの外径Dcがリリーフシート部材201の最大外径となる圧入部201eの外径Deよりも小さいため、リリーフシート部材201の重心Pcが、軸方向において、圧入部201eの軸方向長さLeの範囲外にあると、リリーフシート部材201を横向きに置いた場合に、リリーフシート部材201がシート部側に倒れてしまう。
本実施例では、リリーフシート部材201の重心Pcは、軸方向において、圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内に配置される。すなわち、リリーフシート部材201の軸方向の重心位置Pcが圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内にある。このため、リリーフシート部材201を横向きに置いた場合に、リリーフシート部材201の倒れが生じない。この場合、溝部201dの大きさを変えることで、軸方向における重心Pcの位置を調整することができる。
また本実施例では、圧入部201eの、溝部201d及び突起部201cとは反対側の他端部に、軸方向長さLhの非圧入部200hが設けられており、この非圧入部200hの軸方向長さLhを調整することで、軸方向における重心Pcの位置を調整することができる。また、この軸方向長さLhを突起部201cの軸方向長さLcも大きくすることで、軸方向における重心Pcの位置を圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内に確実に配置することが容易になる。この場合、圧入部201eの軸方向長さLeを長くしてもよいが、そうするとリリーフシート部材201の圧入に大きな荷重が必要になり、設備が大型化することになる。本実施例では、圧入部201eに対して軸方向の両側に溝部201d及び突起部201cと非圧入部200hとが分かれて配置されることにより、軸方向における重心Pcの位置を圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内に確実に配置することが容易になる。
なお本実施例では、リリーフシート部材201はリリーフボディ205に圧入されることにより、リリーフ弁機構200がモジュール化され、高圧燃料供給ポンプの組み立てが容易になる。
シート部201aとバルブ202との間に隙間が生じると、燃料が遮断できないことになる。この場合、コモンレール23の燃料がシート部201aおよび第二の穴1dを通過して加圧室11に戻ってしまう。すると、インジェクタ24に燃料を供給できず、エンジン不調の要因となる。また、加圧室11に戻る量が微量であってもコモンレール23内の圧力を保持することが難しくなり、アイドルストップ時などにおけるエンジン再始動に必要な時間がより長くなるなど、乗り心地に影響を与えることになる。また、シート部201aを燃料が通過する際にキャビテーションによるエロージョンを生じさせることになり、このキャビテーション・エロージョンによりシート部201aが破壊され、これもまたエンジン不調の要因となる。
本実施例のリリーフ弁機構200では、溝部201dによって、圧入部201eがリリーフボディ205に圧入された際の変形をシート部201aに伝達し難くすることが可能であり、シート部201aが変形し、シート部201aとバルブ202との間に隙間が生じないような構成とすることができる。
また、溝部201dを設けたリリーフシート部材201は、圧入時の変形を溝部201dで吸収することができ、シート部201aと圧入部201eとの間の距離を短く設定することができる。これは、レイアウト性を向上させることが可能となるほか、軸方向における重心Pcの位置を圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内に配置することを容易にする。
次に製作方法について述べる。リリーフシート部材201の製作方法は旋盤加工が一般的であるが、圧入部201eに真円度および面粗さ等の精度が求められる場合は研削工程が必要となる。この場合、研削加工を安価に行えるのが、部品を1個1個チャックせずに研削加工を実施できるセーターレス研削である。
センターレス研削は、平行に並んだ回転する二つのローラーの上に円筒状の部品を横向きに並べ、上から砥石を押し当てながら部品を軸方向に移動させ、外周を研削する方法で、ローラー上で部品が倒れていると研削ができない。しかし部品が倒れなければ、パーツフィーダーから連続してローラー部に部品を自動供給することができるため、安価に研削加工を実施することができる。
本実施例では、リリーフシート部材201の外周溝部201dの幅(軸方向長さ)Ldを、シート部201aの変形を防ぐために必要な大きさを確保した上で、できるだけ短くし、重心Pcがローラーと接触する外周圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内に収めているので、リリーフシート部材201を横置きにしても倒れることはなく、センターレス研削のローラー上にリリーフシート部材201を連続供給することが可能である。
このように研削されたリリーフシート部材201の圧入部201eは真円度および面粗さの精度が良くなり、圧入時の摩擦力が低減されるため、リリーフセット圧力を調整するリリーフシート部材201の圧入工程で、圧入力のばらつきを小さくすることができ、圧入不良や荷重調整不良が低減する。また、リリーフシート201の圧入部201eからの燃料漏れポテンシャルが減り、残圧不良などの性能不良が低減する。
以上説明したように、本実施例によれば、コンパクトで高精度なリリーフシート部材201を使うことによって、安価で不良の少ない高品質な高圧燃料供給ポンプを提供することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2の高圧燃料供給ポンプについて図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施例2による高圧燃料供給ポンプのリリーフ弁機構の拡大縦断面図であり、リリーフ弁機構が閉弁状態にある状態を示す。実施例1と同じ構成には同一の符号を示し、説明は省略する。本実施例以降の実施例においても同様とする。
本実施例の高圧燃料供給ポンプのリリーフ弁機構200は、上述した実施例1とは異なり、リリーフボディ205を用いずに、ポンプボディ1に設けられた第一の穴1cに、バルブ202、バルブホルダ203、リリーフばね204が挿入され、かつリリーフシート部材201についてもこの第一の穴1cに直接圧入されて構成されたものである。
本実施例の囲繞部材は、加圧室11が形成されるポンプボディ1で構成され、リリーフシート部材201の圧入部201eは、ポンプボディ1により構成される囲繞部材に圧入される。すなわち、リリーフシート部材201は、リリーフ弁機構200を収納するポンプボディ1に圧入される圧入部201eを有する。
リリーフボディ205以外の構成は、実施例1と同じであり、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
さらに本実施例では、部品点数が減少し、高圧燃料供給ポンプの製造コストを低減することができる。なお、本実施例では、リリーフシート部材201の外周に配置される部材はポンプボディ1であり、バルブ202側のリリーフシート部材201の外周部とポンプボディ1の第一の穴1cの内周面との間に大きさが((De−Dc)/2)の隙間が形成される。
[実施例3]
本発明の実施例3の高圧燃料供給ポンプについて図8を用いて説明する。図8は本実施例の高圧燃料供給ポンプの縦断面図を示す図である。
本実施例の高圧燃料供給ポンプは、図8に示すように、リリーフ弁機構200は、実施例1と同様にリリーフボディ205を有し、コモンレール23内圧力が設定値以上になった場合に燃料を第三の穴1h(縦穴)を介してダンパ室10cに戻すように構成されている。すなわち本実施例は、異常高圧燃料をリリーフする先が加圧室11ではなくダンパ室10cである構成が実施例1と異なる。その他の構成は、実施例1と同じであり、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
すなわち、本実施例では、リリーフ弁機構200の下流側は、ダンパ室10cに接続される。
この場合、加圧室11とリリーフ弁機構200は空間的に接続されないため、加圧室11と空間的に接続される体積を縮小することができる。吐出行程時にプランジャ2によって加圧される体積を減らすことができ、高圧吐出する際の吐出量効率を高めることができる。吐出量効率が高まることでプランジャ2を上昇させるために必要なエネルギーを減らすことができ、燃費向上やCO削減に貢献することができる。
本実施例において、リリーフ弁機構200は実施例2の構成を採用してもよい。すなわち、リリーフボディ205を用いずに、ポンプボディ1に設けられた第一の穴1cに、バルブ202、バルブホルダ203、リリーフばね204を挿入し、かつリリーフシート部材201を第一の穴1cに直接圧入するようにしてもよい。
上述した各実施例においては、下記の高圧燃料供給ポンプが構成される。
リリーフ弁機構200を有する高圧燃料供給ポンプであって、
リリーフ弁機構200は、
リリーフ弁202と、
リリーフ弁202が着座するシート部201aを有するリリーフシート部材201と、
を備え、
リリーフシート部材201は、
リリーフシート部材201の径方向外側に配置されてリリーフシート部材201を囲繞する囲繞部材1,205に圧入される圧入部201eと、
圧入部201eに対してリリーフ弁202の側の外周部に周方向に環状に形成された溝部201dと、
を有し、
リリーフシート部材201の軸方向における重心位置Pcが圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内にある。
さらに具体的には、下記のように構成されるとよい。
リリーフ弁機構200を有する高圧燃料供給ポンプであって、
リリーフ弁機構200は、
リリーフ弁202と、
リリーフ弁202が着座するシート部201aを有するリリーフシート部材201と、
を備え、
リリーフシート部材201は、
リリーフシート部材201の径方向外側に配置されてリリーフシート部材201を囲繞する囲繞部材1,205に圧入される圧入部201eと、
圧入部201eに対してリリーフ弁202の側の外周部に周方向に環状に形成された溝部201dと、
溝部201dに対してリリーフ弁202の側に、溝部201dの底部から径方向外側に鍔状に突き出すように、周方向に環状に形成された鍔部201cと、
を有し、
リリーフシート部材201の圧入部201e、鍔部201cおよび溝部201dの外径は、圧入部201eの外径Deが鍔部201cの外径Dcよりも大きく、かつ鍔部201cの外径Dcが溝部201dの外径Ddよりも大きく形成され、
リリーフシート部材201の軸方向長さL201はリリーフシート部材の最大外径である圧入部201eの外径Deよりも大きく、
リリーフシート部材201の軸方向における重心位置Pcが圧入部201eの軸方向長さLeの範囲内にある。
[その他]
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
上記実施例では、バルブ202は、ボールバルブであるが、例えば、棒状の弁体であってもよい。また、上記実施例では、バルブ202とバルブホルダ203は別体であるが一体であってもよい。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
1…ポンプボディ(囲繞部材)、200…リリーフ弁機構、201…リリーフシート部材(囲繞部材)、201a…シート部、201c…鍔部(突起部)、201e…圧入部、201d…溝部、202…リリーフ弁(バルブ)、Dc…鍔部201cの外径、Dd…溝部201dの外径、De…圧入部201eの外径(リリーフシート部材の最大外径)、L201…リリーフシート部材201の軸方向長さ、Le…圧入部201eの軸方向長さ、Pc…重心(重心位置)。

Claims (6)

  1. リリーフ弁機構を有する高圧燃料供給ポンプであって、
    前記リリーフ弁機構は、
    リリーフ弁と、
    前記リリーフ弁が着座するシート部を有するリリーフシート部材と、
    を備え、
    前記リリーフシート部材は、
    前記リリーフシート部材の径方向外側に配置されて前記リリーフシート部材を囲繞する囲繞部材に圧入される圧入部と、
    前記圧入部に対して前記リリーフ弁の側の外周部に周方向に環状に形成された溝部と、
    を有し、
    前記リリーフシート部材の軸方向における重心位置が前記圧入部の軸方向長さの範囲内にある高圧燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記リリーフシート部材は、
    前記溝部に対して前記リリーフ弁の側に前記溝部の底部から径方向外側に鍔状に突き出した鍔部を有する高圧燃料供給ポンプ。
  3. 請求項2に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記鍔部の外径は前記圧入部の外径よりも小さい高圧燃料供給ポンプ。
  4. 請求項3に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記囲繞部材は、加圧室が形成されるポンプボディで構成され、
    前記リリーフシート部材の前記圧入部は、前記ポンプボディに圧入される高圧燃料供給ポンプ。
  5. 請求項3に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記囲繞部材は、加圧室が形成されるポンプボディとは異なる部材で構成され、前記リリーフ弁および前記リリーフシート部材を収納するリリーフボディで構成され、
    前記リリーフシート部材の前記圧入部は、前記リリーフボディに圧入される高圧燃料供給ポンプ。
  6. リリーフ弁機構を有する高圧燃料供給ポンプであって、
    前記リリーフ弁機構は、
    リリーフ弁と、
    前記リリーフ弁が着座するシート部を有するリリーフシート部材と、
    を備え、
    前記リリーフシート部材は、
    前記リリーフシート部材の径方向外側に配置されて前記リリーフシート部材を囲繞する囲繞部材に圧入される圧入部と、
    前記圧入部に対して前記リリーフ弁の側の外周部に周方向に環状に形成された溝部と、
    前記溝部に対して前記リリーフ弁の側に、前記溝部の底部から径方向外側に鍔状に突き出すように、周方向に環状に形成された鍔部と、
    を有し、
    前記リリーフシート部材の前記圧入部、前記鍔部および前記溝部の外径は、前記圧入部の外径が前記鍔部の外径よりも大きく、かつ前記鍔部の外径が前記溝部の外径よりも大きく形成され、
    前記リリーフシート部材の軸方向長さは前記リリーフシート部材の最大外径である前記圧入部の外径よりも大きく、
    前記リリーフシート部材の軸方向における重心位置が前記圧入部の軸方向長さの範囲内にある高圧燃料供給ポンプ。
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