JP2021028090A - 金工用定置式切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用性を高めることができても、作業者が特段の注意を要することなく、切断砥石が被切断材を切断したときに生じる火花から充電式バッテリを保護できる金工用定置式切断機を提供すること。【解決手段】金工用定置式切断機1は、回転刃具3aを回転させて被切断材を切断可能となっている。この金工用定置式切断機1は、回転刃具3aに回転力が生じるように駆動する電動モータと、電動モータに電源を供給する充電式バッテリ62とを備えている。充電式バッテリ62は、回転刃具3aが被切断材を切断した時に生じる火花から遮蔽されるように配置されている。【選択図】図1
Description
この発明は、金属加工用(金工用)の定置式切断機に関し、詳しくは、回転刃具を回転させて被切断材を切断可能となっており、回転刃具に回転力が生じるように駆動する電動モータと、電動モータに電源を供給する充電式バッテリとを備えている金工用定置式切断機に関する。
従来、金属製のパイプ等の被切断材を切断する電動工具として、金工用定置式切断機が既に知られている。ここで、下記特許文献1には、被切断材(図示しない)を切断する切断砥石803aに回転力が生じるように駆動する電動モータの電源が2個の充電式バッテリ862から供給されている金属加工用の定置式切断機801が開示されている(図16参照)。これにより、最寄りに、商用電源(例えば、AC100V)のコンセントが無い作業環境でも被切断材の切断作業を実施できる。そのため、金属加工用の定置式切断機の使用にあたって、電源に関する作業環境に制約を受けることがない。したがって、この金属加工用の定置式切断機の使用性を高めることができる。
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、切断砥石803aが被切断材を切断したときに生じる火花がこれら2個の充電式バッテリ862に当たる可能性があった(図17参照)。したがって、作業者が火花が遠くへ飛ばないように注意しながら作業しなければいけなかった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、使用性を高めることができても、作業者が特段の注意を要することなく、切断砥石が被切断材を切断したときに生じる火花から充電式バッテリを保護できる金属加工用の定置式切断機を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、回転刃具を回転させて被切断材を切断可能となっており、回転刃具に回転力が生じるように駆動する電動モータと、電動モータに電源を供給する充電式バッテリとを備えている金属加工用の定置式切断機である。充電式バッテリは、回転刃具が被切断材を切断した時に生じる火花から遮蔽されるように配置されている。
請求項1に記載の発明は、回転刃具を回転させて被切断材を切断可能となっており、回転刃具に回転力が生じるように駆動する電動モータと、電動モータに電源を供給する充電式バッテリとを備えている金属加工用の定置式切断機である。充電式バッテリは、回転刃具が被切断材を切断した時に生じる火花から遮蔽されるように配置されている。
請求項1の発明によれば、従来技術と同様に、電動モータの電源は、充電式バッテリから供給されている。そのため、定置式切断機の使用にあたって、電源に関する作業環境に制約を受けることがない。したがって、この定置式切断機の使用性を高めることができる。また、この構成によれば、充電式バッテリは、切断機本体の一部(例えば、本体支持部)によって火花から遮蔽されることとなっている。そのため、作業者が切断作業をするにあたって、特段注意をはらう必要がない。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の金属加工用の定置式切断機であって、被切断材を上面に載置可能なベースと、回転刃具を有する切断機本体とを備えている。ベースは、該ベース上面に支持連結部を有している。切断機本体は、支持連結部に設けた支軸を介して自身をベースに対して上下に揺動させるための本体支持部を有している。そして、火花からの遮蔽は、本体支持部によって行われている。
請求項2の発明によれば、本体支持部は、切断機本体を支持するための部材であるため、強度を有する観点から、十分に幅広に設定されている。そのため、充電式バッテリに対する火花からの保護を確実に実施できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の金属加工用の定置式切断機であって、本体支持部に対して反回転刃具側には、充電式バッテリを装着可能なバッテリ装着ベースが設けられている。
請求項3の発明によれば、充電式バッテリを本体支持部の陰に配置できる。そのため、充電式バッテリに対して火花が回り込むことがない。したがって、充電式バッテリに対する火花からの保護をより確実に実施できる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2〜3のいずれかに記載の金属加工用の定置式切断機であって、ベースには、火花の飛散を防止するスパークシュートが設けられている。
請求項4の発明によれば、定置式切断機の周辺に火花が飛散することを防止できる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3〜4のいずれかに記載の金属加工用の定置式切断機であって、バッテリ装着ベースは、充電式バッテリの装着面が、本体支持部の上面に対向する面の反対側の面となるように本体支持部に設けられている。
請求項5の発明によれば、充電式バッテリがバッテリ装着ベースの外側(例えば、後側)に位置することとなっている。そのため、このバッテリ装着ベースに対する充電式バッテリの取り付け取り外しの作業性を高めることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3〜4のいずれかに記載の金属加工用の定置式切断機であって、バッテリ装着ベースは、充電式バッテリの装着面が、本体支持部の上面に対向する面となるように本体支持部に設けられている。
請求項6の発明によれば、バッテリ装着ベースが後カバー(保護材)を兼ねることとなっている。そのため、定置式切断機の使用時に後側から外部衝撃が作用しても、充電式バッテリを保護できる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項3〜4のいずれかに記載の金属加工用の定置式切断機であって、バッテリ装着ベースは、充電式バッテリの装着面が、本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、電動モータの張り出し側を向くように本体支持部に設けられている。
請求項7の発明によれば、電動モータの張り出し側から充電式バッテリの装着作業を行い易い。
また、請求項8に記載の発明は、請求項3〜4のいずれかに記載の金属加工用の定置式切断機であって、バッテリ装着ベースは、充電式バッテリの装着面が、本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、電動モータの張り出し側の反対側を向くように本体支持部に設けられている。
請求項8の発明によれば、電動モータの張り出し側の反対側から充電式バッテリの装着作業を行い易い。
また、請求項9に記載の発明は、請求項3〜4のいずれかに記載の金属加工用の定置式切断機であって、充電式バッテリは、複数個装着されている。バッテリ装着ベースは、1個の充電式バッテリの装着面が、本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、電動モータの張り出し側を向くように、さらに、他の1個の充電式バッテリの装着面が、本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、電動モータの張り出し側の反対側を向くように本体支持部に設けられている。バッテリ装着ベースに対する充電式バッテリの装着方向は、下死点において略下向きとなるように設定されている。
請求項9の発明によれば、2個の充電式バッテリが左右方向において重なり合うこととなっている。そのため、定置式切断機の側面視においてバッテリ装着ベースをコンパクトにできる。また、2個の充電式バッテリの装着方向が略下向きとなるように設定されているため、充電式バッテリの略上側からの装着作業の作業性を高めることができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項3〜4のいずれかに記載の金属加工用の定置式切断機であって、充電式バッテリは、複数個装着されている。バッテリ装着ベースは、1個の充電式バッテリの装着面が、本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、電動モータの張り出し側を向くように、さらに、他の1個の充電式バッテリの装着面が、本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、電動モータの張り出し側の反対側を向くように本体支持部に設けられている。バッテリ装着ベースに対する充電式バッテリの装着方向は、下死点において略前向きとなるように設定されている。
請求項10の発明によれば、充電式バッテリの略下側からの装着作業の作業性を高めることができる。
また、請求項11に記載の発明は、請求項3〜4のいずれかに記載の金属加工用の定置式切断機であって、バッテリ装着ベースに対して装着した充電式バッテリの長手方向が、支軸に対して傾斜するように設定されている。
請求項11の発明によれば、充電式バッテリを装着するときに必要な装着スペースの幅長を短くできる。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜8を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『回転刃具』、『電動モータ』、『金工用定置式切断機』の例として、『切断砥石3a』、『ブラシレスモータ30』、『定置式切断機1』を説明することとする。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、定置式切断機1を使用する使用者の使用状況に応じた方向となっている。なお、この定置式切断機1における前側とは、定置式切断機1を使用する使用者がいる側で規定されている。これらのことは、後述する全ての実施形態においても同様である。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜8を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『回転刃具』、『電動モータ』、『金工用定置式切断機』の例として、『切断砥石3a』、『ブラシレスモータ30』、『定置式切断機1』を説明することとする。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、定置式切断機1を使用する使用者の使用状況に応じた方向となっている。なお、この定置式切断機1における前側とは、定置式切断機1を使用する使用者がいる側で規定されている。これらのことは、後述する全ての実施形態においても同様である。
定置式切断機1は、ベース2と、ベース2に対して揺動可能と成っておりブラシレスモータ30の駆動によって回転する切断砥石3aを有する切断機本体3とから構成されている(図1〜2参照)。以下に、これらベース2と切断機本体3とを個別に説明していく。
はじめに、ベース2から説明する(図1〜4参照)。このベース2は、その上面であるテーブル面2aに金属製のパイプ等の被切断材(図示しない)を載置可能な矩形状のベース部材から構成されている。このベース2のテーブル面2aには、ベース部10aと、被切断材に当接可能な当接部10bとから成る略L字状のフェンス10が調整ねじ12およびレバー19を介して組み付けられている。このテーブル面2aとベース部10aとの間には、プレート状の介装部材24が介在する格好となっている。この調整ねじ12のねじ締めにより、介装部材24がベース2のテーブル面2aに固定されることとなっている。
また、このレバー19のねじ締めにより、フェンス10のベース部10aが介装部材24に固定されることとなっている。そのため、これら調整ねじ12およびレバー19のねじ締めにより、ベース2のテーブル面2aにフェンス10を組み付けることができる。なお、このフェンス10は、そのベース部10aに形成されている円弧状の長孔10cを介して調整ねじ12の軸回りにテーブル面2aに対して回転可能に組み付けられている。これにより、後述する被切断材の保持において、斜め保持でも対応可能となる。したがって、被切断材を斜めに切断できる。
また、このベース2のテーブル面2aには、バイスプレート11が前後方向にスライド可能に組み付けられている。このバイスプレート11には、送りハンドル13と一体を成す送りねじ14が噛み合った状態となっている。そのため、この送りハンドル13を回転操作することでバイスプレート11の前後のスライド位置を固定できる。したがって、これらフェンス10の当接部10bとバイスプレート11との間に被切断材を挟み込むことができるため、テーブル面2aに載せた被切断材を保持できる。
また、このベース2のテーブル面2aには、切断砥石3aが進退可能なスリット15が形成されている。また、このベース2のテーブル面2aの後側には、後述する切断機本体3を組み付けるための支持連結部16が設けられている。また、このベース2のテーブル面2aの後端には、切断砥石3aが被切断材を切断した時に生じる火花の飛散を防止する略U字状のスパークシュート17が設けられている。ベース2は、このように構成されている。
次に、切断機本体3を説明する(図1〜7参照)。この切断機本体3は、主として、ブラシレスモータ30を収容するモータハウジング20と、このモータハウジング20の右側に連結され第2ギヤ47を収容するギヤハウジング21と、このギヤハウジング21の上側と前側とを跨ぐように連結されたハンドルハウジング22とから構成されている。
このモータハウジング20は、一体に形成された有底の略円筒状の器型であり、この底部20bの反対側には開口20aが形成されている(図8参照)。このブラシレスモータ30は、ロータ31とステータ32とを有するインナーロータ型のものから構成されている。このステータ32は、複数の積層鋼板から成る固定子鉄心33と、この固定子鉄心33の前後に設けられる絶縁部材と、これら両絶縁部材を介して固定子鉄心33に巻き回される6つのコイル34とから構成されている。
一方、このロータ31は、軸心に位置する回転軸35と、この回転軸35の周囲に設けられる筒状の回転子鉄心36と、この回転子鉄心36の外側に設けられ、筒状で周方向に極性を交互に変えた永久磁石(図示しない)と、これらの後側において放射状に設けられた複数のセンサ用永久磁石(図示しない)とから構成されている。また、この絶縁部材の後端には、ロータ31のセンサ用永久磁石の位置を検出して回転検出信号を出力する3つの回転検出素子を搭載したセンサ回路基板(図示しない)が設けられている。
この回転軸35は、モータハウジング20の左側に保持された軸受37と、ギヤハウジング21に保持された軸受38とによって回転可能に支持されている。また、この回転軸35の先端には第1ギヤ39が形成され、この第1ギヤ39はギヤハウジング21の内部に入り込んだ状態となっている。この第1ギヤ39は、ギヤハウジング21に保持された軸受45と軸受46とに回転可能に支持された出力軸44に固着された第2ギヤ47に噛み合った状態となっている。
この出力軸44の先端は、ギヤハウジング21に固着された固定カバー49内に突出した状態となっており、この突出した先端には、切断砥石3aがボルト48によって固着されている。この固定カバー49は、切断砥石3aの上側を覆うカバーであり、この固定カバー49に対して回転可能に組み付けられた可動カバー50は、常態で、この切断砥石3aの下側を覆うように付勢されたカバーである。また、この回転軸35には、軸受38より左寄りの位置に遠心ファン40が固着されている。
このモータハウジング20の底部20bには、複数の第1風窓42と、第1風窓42の上方に複数の第2風窓41とが形成されている。また、このステータ32の右側には、回転軸35に貫通されて遠心ファン40の周囲を囲む皿状のファンガイド43が設けられている。また、ブラシレスモータ30の外周30aとモータハウジング20の内周20cとの間における上側位置には、リブ20dを介して区画されたスペース20eが設けられている。このスペース20eには、コントローラ70が組み付けられている(図8参照)。すなわち、コントローラ70は、モータハウジング20に収容されている。
このコントローラ70は、制御処理装置、ブリッジ回路装置(いずれも図示しない)を有しており、ブラシレスモータ30の駆動を制御するためのものである。この制御処理装置は、CPUおよび適宜の記憶媒体(いずれも図示しない)を有して構成されている。このブリッジ回路装置は、ブラシレスモータ30を駆動させるためのスイッチング回路として構成されている。また、この制御処理装置は、ブラシレスモータ30を駆動させるための制御を行う他、回転軸35の回転を制動させる回生制動の制御も行うものとなっている。また、このブリッジ回路装置は、スイッチング素子としてのFETを有して構成されている。
つまり、この制御処理装置は、ブリッジ回路装置の制御を行うことによってブラシレスモータ30を駆動および回生制動させることとなっている。ちなみに、この制御処理装置は、センサ基板(図示しない)によるロータ31の回転に関する検出に基づいて制御処理を行っている。また、この制御処理装置には、充電式バッテリ62の電圧や温度等のバッテリ情報に関する信号が送信されている。また、この制御処理装置には、ブラシレスモータ30の温度等のモータ情報に関する信号も送信されている。
また、このコントローラ70は、ブラシレスモータ30の径方向において、ファンガイド43に対してコントローラ70のほぼ全域が重なり合うように設けられている(図7参照)。また、このコントローラ70は、ブラシレスモータ30と後述する2個の充電式バッテリ62と後述する内部スイッチ(図示しない)とに対してリード線(図示しない)、コンデンサ25等の電技部材を介して電気的に接続されている。また、ブラシレスモータ30の外周30aとモータハウジング20の内周20cとの間におけるリブ20dを介して区画された下側のスペース20fには、これらリード線、コンデンサ25等の電気部品が収容されている。なお、これらブラシレスモータ30とコントローラ70とは、モータハウジング20の開口20a側からモータハウジング20の内部に取り付け取り外し可能となっている。
一方、このハンドルハウジング22の前寄り位置には、作業者が切断機本体3を上下方向に揺動させるために、把持される第1把持部51が形成されている。また、このハンドルハウジング22の前寄り位置には、作業者の手が第1把持部51を握りながら引き操作可能なトリガ53が設けられている。このトリガ53が引き操作されると、この引き操作に応じて動作する内部スイッチから後述するコントローラ70に対して所定の信号(例えば、スイッチON信号)が送信されることとなる。
また、このハンドルハウジング22の後寄り位置には、作業者が定置式切断機1を持ち運ぶために、把持される第2把持部52が形成されている。なお、作業者が定置式切断機1を持ち運ぶときには、本体支持部23に設けられたロックピン26を左方向にスライドさせ、切断機本体3を下死点で固定させた位置にして行う。なお、ロックピン26は棒形状で本体支持部23の後方に設けられた左右に貫通する孔部(図示しない)に挿入されている。ロックピン26を右にスライドさせた状態では切断機本体3は上下に自由に揺動させることができるが、左にスライドさせると支持連結部16と干渉する位置関係となるため完全にスライドさせることはできない。しかし、切断機本体3を下死点にした状態では、本体支持部23は支持連結部16の上端より上方の位置を通過するので、ロックピン26を左にスライドさせることが可能になる。その後、切断機本体3に対する下方への力を抜くと、切断機本体3は上方へ上がり(ロックピン26は下方へ下がり)、ロックピン26と支持連結部16は当接して切断機本体3の下死点状態が維持される。
また、このハンドルハウジング22の後方には、金属製(例えば、アルミ製)の本体支持部23が設けられている。この本体支持部23には、合成樹脂製で矩形状のバッテリ装着ベース60の一部が設けられている。このバッテリ装着ベース60は、本体支持部23における切断砥石3aが被切断材を切断した時の火花(図示しない)が生じる側の反対側に連結されている。このように連結されていると、このバッテリ装着ベース60にとって、本体支持部23が火花を遮蔽することとなる。もちろん、この本体支持部23は、切断機本体3を支持するための部材であるため、強度を有する観点から、十分に幅広に設定されている。これにより、後述するようにバッテリ装着ベース60に装着する2個の充電式バッテリ62を火花から遮蔽できる。
また、このバッテリ装着ベース60は、バッテリ装着ベース60自身の長手方向とハンドルハウジング22の長手方向とが一致するように本体支持部23の反切断砥石3a側に連結されている。このバッテリ装着ベース60には、その長手方向に沿って2個のバッテリ装着部61が設けられている。この2個のバッテリ装着部61には、一方向に長い直方体の充電式バッテリ62がそれぞれ装着可能となっている。充電式バッテリ61は、その長手方向に対して平行に動かすことで装着する。そして、この2個の充電式バッテリ62をハンドルハウジング22の長手方向(前後方向)に対して充電式バッテリ62の長手方向が直角の姿勢になるように装着できる。そのため、充電式バッテリ62の装着方向も、ハンドルハウジング22の長手方向に対して直角である。また、このバッテリ装着部60には充電式バッテリ62の端子と電気的に接続するための端子が設けられている。バッテリ装着ベース60はハンドルハウジング22にも一部が連結しており、この端子からハンドルハウジング22内の回路までリード線を介して電気的につながっている。
なお、このバッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の装着面60aが、本体支持部23の上面23aに対向する面の反対側の面となるように本体支持部23に設けられている(図1参照)。すなわち、このバッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の反装着面60bが、本体支持部23の上面23aに対向する面となるように本体支持部23に設けられている。
また、この充電式バッテリ62の装着は、バッテリ装着部61に対する充電式バッテリ62の左側から右側へ向けてのスライド装着となっている。そして、このバッテリ装着部61に対して充電式バッテリ62が装着されると、このバッテリ装着部61に対して充電式バッテリ62が係合爪(図示しない)を介してロックされた状態となっている。そのため、この充電式バッテリ62のロック解除ボタン63を押し操作すると、この係合爪のロックが解除された状態となり、このバッテリ装着部61から充電式バッテリ62を右側から左側に向けてスライドさせ取り外すことができる。切断機本体3は、このように構成されている。
このように構成されている切断機本体3の本体支持部23とベース2の支持連結部16とは、支軸18を介して回転可能(揺動可能)に組み付けられている。これにより、ベース2に対して切断機本体3を揺動させることができる。このとき、これら本体支持部23と支持連結部16との間には、ばね(例えば、図示しないトーションばね)が掛け留めされている。これにより、常態において、ベース2に対して切断機本体3を上方位置に保持できる(図1〜2参照)。定置式切断機1は、このように構成されている。
続いて、上述したように構成されている定置式切断機1の動作を説明する。作業者の手がハンドルハウジング22のトリガ53を引き操作すると、内部スイッチからコントローラ70に対して所定の信号が送信される。すると、2個の充電式バッテリ62からブラシレスモータ30に電源が供給され回転軸35が駆動(回転)する。これにより、この動力が第1ギヤ39と第2ギヤ47とを介して出力軸44に伝達されるため、この伝達によって切断砥石3aが回転する。したがって、切断機本体3を下側に向けて揺動させると、ベース2のテーブル面2aに保持した被切断材を切断できる。このとき、切断砥石3aの下側は、ベース2のテーブル面2aのスリット15に進入した状態となっている。
また、このとき、駆動する回転軸35と共に遠心ファン40も回転するため、モータハウジング20の第1風窓42から吸い込まれた空気は、ブラシレスモータ30の内部を通過してブラシレスモータ30を冷却させた後、ファンガイド43によってギヤハウジング21へ送られる。このようにブラシレスモータ30を冷却させることから、この空気を「第1冷却風W1」と記すこととする。なお、この第1風窓42とブラシレスモータ30とは隣り合う位置関係となっている(図7参照)。そのため、この第1風窓42から吸い込まれたばかりの空気(冷たい外気)によって、直ぐに、ブラシレスモータ30を冷却させることができる。したがって、この冷却効率を高めることができる。
また、このとき、遠心ファン40によって生じた負圧によってモータハウジング20の第2風窓41からも空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、コントローラ70の内部を通過して制御処理装置、ブリッジ回路装置を冷却させた後、遠心ファン40の左側(上流側)で合流し、合流した風がファンガイド43によってギヤハウジング21へ送られる。このようにコントローラ70を冷却させることから、この空気を「第2冷却風W2」と記すこととする。なお、この第2風窓41とコントローラ70とは隣り合う位置関係となっている(図7参照)。そのため、この第2風窓41から吸い込まれたばかりの空気(冷たい外気)によって、直ぐに、コントローラ70を冷却させることができる。したがって、この冷却効率を高めることができる。
また、ギヤハウジング21へ送られた第1冷却風W1、第2冷却風W2の多くは、固定カバー49内に吹き出されている。そして、この吹き出された第1冷却風W1、第2冷却風W2の多くは、切断砥石3aの回転に伴って発生する空気流(図示しない)と合流して固定カバー49の右側面に形成された排気口(図示しない)から排出されることとなっている。
本発明の第1実施形態に係る定置式切断機1は、上述したように構成されている。この構成によれば、従来技術と同様に、ブラシレスモータ30の電源は、2個の充電式バッテリ62から供給されている。そのため、定置式切断機1の使用にあたって、電源に関する作業環境に制約を受けることがない。したがって、この定置式切断機1の使用性を高めることができる。また、この構成によれば、2個の充電式バッテリ62は、切断機本体3の一部(例えば、本体支持部23)によって火花から遮蔽されることとなっている。そのため、作業者が切断作業をするにあたって、特段注意をはらう必要はない。
また、この構成によれば、2個の充電式バッテリ62は、例えば、本体支持部23によって火花から遮蔽されることとなっている。この本体支持部23は、切断機本体3を支持するための部材であるため、強度を有する観点から、十分に幅広に設定されている。そのため、2個の充電式バッテリ62に対する火花からの保護を確実に実施できる。
また、この構成によれば、本体支持部23の上方には、2個の充電式バッテリ62を装着可能な矩形状のバッテリ装着ベース60が設けられている。このようにバッテリ装着ベース60が本体支持部23の上方に設けられていると、2個の充電式バッテリ62も本体支持部23の上方に配置できる。そのため、2個の充電式バッテリ62に対して火花が回り込むことがない。したがって、2個の充電式バッテリ62に対する火花からの保護をより確実に実施できる。
また、この構成によれば、ベース2のテーブル面2aの後端には、切断砥石3aが被切断材を切断した時に生じる火花の飛散を防止する略コ字状のスパークシュート17が設けられている。そのため、定置式切断機1の周辺に火花が飛散することを防止できる。
また、この構成によれば、バッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の装着面60aが、本体支持部23の上面23aに対向する面の反対側の面となるように本体支持部23に設けられている。そのため、この2個の充電式バッテリ62がバッテリ装着ベース60を境に本体支持部23側の反対側(後側)に位置することとなっている。したがって、このバッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の取り付け取り外しの作業性を高めることができる。なお、本実施形態では充電式バッテリが2個の形態を示したが、1個や3個以上であっても、充電式バッテリ、バッテリ装着ベース、または本体支持部の大きさや位置関係を合わせることによって、同様の作用効果を奏することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図9を用いて説明する。この第2実施形態の定置式切断機101は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、構造を簡素化した形態となっている。なお、以下の説明にあたって、第1実施形態と同一または均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明を省略することとする。このことは、後述する全ての実施形態においても同様である。
次に、本発明の第2実施形態を、図9を用いて説明する。この第2実施形態の定置式切断機101は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、構造を簡素化した形態となっている。なお、以下の説明にあたって、第1実施形態と同一または均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明を省略することとする。このことは、後述する全ての実施形態においても同様である。
この第2実施形態の定置式切断機101は、第1実施形態の定置式切断機1からスパークシュート17を取り除いた構成となっている(図9参照)。このような構成となっているため、定置式切断機101の構造を簡素化できる。なお、この第2実施形態の定置式切断機101において、これ以外の他の構成は、第1実施形態の定置式切断機1の構成と同一となっている。そのため、この第2実施形態でも第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図10を用いて説明する。この第3実施形態の定置式切断機201は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、本体支持部23に対するバッテリ装着ベース60の向きを変更した形態となっている。すなわち、この第3実施形態の定置式切断機201では、そのバッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対向する面となるように本体支持部23に設けられた構成となっている(図10参照)。
次に、本発明の第3実施形態を、図10を用いて説明する。この第3実施形態の定置式切断機201は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、本体支持部23に対するバッテリ装着ベース60の向きを変更した形態となっている。すなわち、この第3実施形態の定置式切断機201では、そのバッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対向する面となるように本体支持部23に設けられた構成となっている(図10参照)。
このような構成となっているため、この2個の充電式バッテリ62がバッテリ装着ベース60に対して本体支持部23側(前側)を向くこととなっている。そのため、このバッテリ装着ベース60が後カバー(保護材)を兼ねることとなっている。したがって、この第3実施形態の定置式切断機201の使用時に後側から外部衝撃が作用しても、この2個の充電式バッテリ62を保護できる。なお、この第3実施形態の定置式切断機201において、これ以外の他の構成は、第1実施形態の定置式切断機1の構成と同一となっている。そのため、この第3実施形態の定置式切断機201でも第1実施形態の定置式切断機1と同様の作用効果を得ることができる。なお、本実施形態も充電式バッテリが2個の形態を示したが、1個や3個以上であっても、充電式バッテリ、バッテリ装着ベース、または本体支持部の大きさや位置関係を合わせることによって、同様の作用効果を奏することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を、図11を用いて説明する。この第4実施形態の定置式切断機301は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、本体支持部23に対するバッテリ装着ベース60の向きを変更した形態となっている。すなわち、この第4実施形態の定置式切断機301では、そのバッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対し直交するように、かつ、ブラシレスモータ30の張り出し側(左側)を向くように本体支持部23に設けられた構成となっている(図11参照)。
次に、本発明の第4実施形態を、図11を用いて説明する。この第4実施形態の定置式切断機301は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、本体支持部23に対するバッテリ装着ベース60の向きを変更した形態となっている。すなわち、この第4実施形態の定置式切断機301では、そのバッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対し直交するように、かつ、ブラシレスモータ30の張り出し側(左側)を向くように本体支持部23に設けられた構成となっている(図11参照)。
そのため、ブラシレスモータ30の張り出し側から充電式バッテリ62の装着作業を行い易い。なお、この第4実施形態の定置式切断機301において、これ以外の他の構成は、第1実施形態の定置式切断機1の構成と同一となっている。そのため、この第4実施形態の定置式切断機301でも第1実施形態の定置式切断機1と同様の作用効果を得ることができる。なお、本実施形態も充電式バッテリが2個の形態を示したが、1個や3個以上であっても、充電式バッテリ、バッテリ装着ベース、または本体支持部の大きさや位置関係を合わせることによって、同様の作用効果を奏することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を、図12を用いて説明する。この第5実施形態の定置式切断機401は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、本体支持部23に対するバッテリ装着ベース60の向きを変更した形態となっている。すなわち、この第5実施形態の定置式切断機401では、そのバッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対し直交するように、かつ、ブラシレスモータ30の張り出し側の反対側(右側)を向くように本体支持部23に設けられた構成となっている(図12参照)。
次に、本発明の第5実施形態を、図12を用いて説明する。この第5実施形態の定置式切断機401は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、本体支持部23に対するバッテリ装着ベース60の向きを変更した形態となっている。すなわち、この第5実施形態の定置式切断機401では、そのバッテリ装着ベース60は、2個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対し直交するように、かつ、ブラシレスモータ30の張り出し側の反対側(右側)を向くように本体支持部23に設けられた構成となっている(図12参照)。
そのため、ブラシレスモータ30の張り出し側の反対側から充電式バッテリ62の装着作業を行い易い。なお、この第5実施形態の定置式切断機401において、これ以外の他の構成は、第1実施形態の定置式切断機1の構成と同一となっている。そのため、この第5実施形態の定置式切断機401でも第1実施形態の定置式切断機1と同様の作用効果を得ることができる。なお、本実施形態も充電式バッテリが2個の形態を示したが、1個や3個以上であっても、充電式バッテリ、バッテリ装着ベース、または本体支持部の大きさや位置関係を合わせることによって、同様の作用効果を奏することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態を、図13を用いて説明する。この第6実施形態の定置式切断機501は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、側面視においてバッテリ装着ベース60をコンパクトにした形態となっている。すなわち、この第6実施形態の定置式切断機501では、そのバッテリ装着ベース60は、1個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対し直交するように、かつ、ブラシレスモータ30の張り出し側(左側)を向くように、さらに、他の1個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対し直交するように、かつ、ブラシレスモータ30の張り出し側の反対側(右側)を向くように本体支持部23に設けられた構成となっている(図13参照)。また、バッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の装着方向は、上死点において前方かつ下方に向くように設定されている。また、下死点において略下向きとなるように設定されている。具体的にいえば、鉛直下方に対してやや後方に傾斜している。
次に、本発明の第6実施形態を、図13を用いて説明する。この第6実施形態の定置式切断機501は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、側面視においてバッテリ装着ベース60をコンパクトにした形態となっている。すなわち、この第6実施形態の定置式切断機501では、そのバッテリ装着ベース60は、1個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対し直交するように、かつ、ブラシレスモータ30の張り出し側(左側)を向くように、さらに、他の1個の充電式バッテリ62の装着面60aが本体支持部23の上面23aに対し直交するように、かつ、ブラシレスモータ30の張り出し側の反対側(右側)を向くように本体支持部23に設けられた構成となっている(図13参照)。また、バッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の装着方向は、上死点において前方かつ下方に向くように設定されている。また、下死点において略下向きとなるように設定されている。具体的にいえば、鉛直下方に対してやや後方に傾斜している。
このような構成となっているため、この2個の充電式バッテリ62が左右方向において重なり合うこととなっている。そのため、この第6実施形態の定置式切断機501の側面視においてバッテリ装着ベース60をコンパクトにできる。また、2個の充電式バッテリ62の装着方向が略下向きとなるように設定されているため、充電式バッテリ62の略上側からの装着作業の作業性を高めることができる。なお、この第6実施形態の定置式切断機501において、これら以外の他の構成は、第1実施形態の定置式切断機1の構成と同一となっている。そのため、この第6実施形態の定置式切断機501でも第1実施形態の定置式切断機1と同様の作用効果を得ることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態を、図14を用いて説明する。この第7実施形態の定置式切断機601は、既に説明した第6実施形態の定置式切断機501と比較すると、バッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の装着方向を変更した形態となっている。すなわち、この第7実施形態の定置式切断機601では、バッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の装着方向は、上死点において上方よりやや前方に傾斜した方向に向くように設定されている。また、下死点において略前向きとなるように設定されている(図14参照)。具体的にいえば、水平に対してやや上方に傾斜している。
次に、本発明の第7実施形態を、図14を用いて説明する。この第7実施形態の定置式切断機601は、既に説明した第6実施形態の定置式切断機501と比較すると、バッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の装着方向を変更した形態となっている。すなわち、この第7実施形態の定置式切断機601では、バッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の装着方向は、上死点において上方よりやや前方に傾斜した方向に向くように設定されている。また、下死点において略前向きとなるように設定されている(図14参照)。具体的にいえば、水平に対してやや上方に傾斜している。
このような構成となっているため、充電式バッテリ62の略下側からの装着作業の作業性を高めることができる。なお、この第7実施形態の定置式切断機601において、これら以外の他の構成は、第6実施形態の定置式切断機501の構成と同一となっている。そのため、この第7実施形態の定置式切断機601でも第6実施形態の定置式切断機501と同様の作用効果を得ることができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態を、図15を用いて説明する。この第8実施形態の定置式切断機701は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、バッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の装着方向を変更した形態となっている。すなわち、この第8実施形態の定置式切断機701では、バッテリ装着ベース60に対して装着した2個の充電式バッテリ62の長手方向が、支軸18に対して傾斜するように設定されている。具体的にいえば、上死点ではバッテリ装着ベース60は本体支持部23の上部に鉛直よりやや前傾した態勢となっており、充電式バッテリ62はその上で右方かつ上方に装着される。下死点では右方かつ前方に装着される。
次に、本発明の第8実施形態を、図15を用いて説明する。この第8実施形態の定置式切断機701は、既に説明した第1実施形態の定置式切断機1と比較すると、バッテリ装着ベース60に対する2個の充電式バッテリ62の装着方向を変更した形態となっている。すなわち、この第8実施形態の定置式切断機701では、バッテリ装着ベース60に対して装着した2個の充電式バッテリ62の長手方向が、支軸18に対して傾斜するように設定されている。具体的にいえば、上死点ではバッテリ装着ベース60は本体支持部23の上部に鉛直よりやや前傾した態勢となっており、充電式バッテリ62はその上で右方かつ上方に装着される。下死点では右方かつ前方に装着される。
このような構成となっているため、2個の充電式バッテリ62を装着するときに必要な装着スペースの幅長(左右方向の幅長)を短くできる。なお、この第8実施形態の定置式切断機701において、これ以外の他の構成は、第1実施形態の定置式切断機1の構成と同一となっている。そのため、この第8実施形態の定置式切断機701でも第1実施形態の定置式切断機1と同様の作用効果を得ることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
各実施形態では、『回転刃具』、『電動モータ』の例として、『切断砥石3a』、『ブラシレスモータ30』を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『回転刃具』が『チップソー』であっても構わない。また、各実施形態では、充電式バッテリ62が2個設けられる例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、何個(1個でも3個でも)構わない。
1 定置式切断機(金工用定置式切断機)
2 ベース
2a テーブル面
3 切断機本体
3a 切断砥石(回転刃具)
10 フェンス
10a ベース部
10b 当接部
10c 長孔
11 バイスプレート
13 ハンドル
14 送りねじ
15 スリット
16 支持連結部
17 スパークシュート
18 支軸
19 レバー
20 モータハウジング
20a 開口
20b 底部
20c 内周
20d リブ
20e スペース
20f スペース
21 ギヤハウジング
22 ハンドルハウジング
23 本体支持部
23a 上面
24 介装部材
25 コンデンサ
26 ロックピン
30 ブラシレスモータ(電動モータ)
30a 外周
31 ロータ
32 ステータ
33 固定子鉄心
34 コイル
35 回転軸
36 回転子鉄心
37 軸受
38 軸受
39 第1ギヤ
40 遠心ファン
41 第2風窓
42 第1風窓
43 ファンガイド
44 出力軸
45 軸受
46 軸受
47 第2ギヤ
48 ボルト
49 固定カバー
50 可動カバー
51 第1把持部
52 第2把持部
53 トリガ
60 バッテリ装着ベース
60a 装着面
60b 反装着面
61 バッテリ装着部
62 充電式バッテリ
63 ロック解除ボタン
70 コントローラ
W1 第1冷却風
W2 第2冷却風
2 ベース
2a テーブル面
3 切断機本体
3a 切断砥石(回転刃具)
10 フェンス
10a ベース部
10b 当接部
10c 長孔
11 バイスプレート
13 ハンドル
14 送りねじ
15 スリット
16 支持連結部
17 スパークシュート
18 支軸
19 レバー
20 モータハウジング
20a 開口
20b 底部
20c 内周
20d リブ
20e スペース
20f スペース
21 ギヤハウジング
22 ハンドルハウジング
23 本体支持部
23a 上面
24 介装部材
25 コンデンサ
26 ロックピン
30 ブラシレスモータ(電動モータ)
30a 外周
31 ロータ
32 ステータ
33 固定子鉄心
34 コイル
35 回転軸
36 回転子鉄心
37 軸受
38 軸受
39 第1ギヤ
40 遠心ファン
41 第2風窓
42 第1風窓
43 ファンガイド
44 出力軸
45 軸受
46 軸受
47 第2ギヤ
48 ボルト
49 固定カバー
50 可動カバー
51 第1把持部
52 第2把持部
53 トリガ
60 バッテリ装着ベース
60a 装着面
60b 反装着面
61 バッテリ装着部
62 充電式バッテリ
63 ロック解除ボタン
70 コントローラ
W1 第1冷却風
W2 第2冷却風
Claims (11)
- 回転刃具を回転させて被切断材を切断可能となっており、前記回転刃具に回転力が生じるように駆動する電動モータと、前記電動モータに電源を供給する充電式バッテリと、を備えている金工用定置式切断機であって、
前記充電式バッテリは、前記回転刃具が前記被切断材を切断した時に生じる火花から遮蔽されるように配置されている金工用定置式切断機。 - 請求項1に記載の金工用定置式切断機であって、
前記被切断材を上面に載置可能なベースと、前記回転刃具を有する切断機本体と、を備え、
前記ベースは、該ベース上面に支持連結部を有し、
前記切断機本体は、前記支持連結部に設けた支軸を介して自身を前記ベースに対して上下に揺動させるための本体支持部を有し、
前記遮蔽は、前記本体支持部によって行われている金工用定置式切断機。 - 請求項2に記載の金工用定置式切断機であって、
前記本体支持部に対して反回転刃具側には、前記充電式バッテリを装着可能なバッテリ装着ベースが設けられている金工用定置式切断機。 - 請求項2〜3のいずれかに記載の金工用定置式切断機であって、
前記ベースには、前記火花の飛散を防止するスパークシュートが設けられている金工用定置式切断機。 - 請求項3〜4のいずれかに記載の金工用定置式切断機であって、
前記バッテリ装着ベースは、前記充電式バッテリの装着面が、前記本体支持部の上面に対向する面の反対側の面となるように前記本体支持部に設けられている金工用定置式切断機。 - 請求項3〜4のいずれかに記載の金工用定置式切断機であって、
前記バッテリ装着ベースは、前記充電式バッテリの装着面が、前記本体支持部の上面に対向する面となるように前記本体支持部に設けられている金工用定置式切断機。 - 請求項3〜4のいずれかに記載の金工用定置式切断機であって、
前記バッテリ装着ベースは、前記充電式バッテリの装着面が、前記本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、前記電動モータの張り出し側を向くように前記本体支持部に設けられている金工用定置式切断機。 - 請求項3〜4のいずれかに記載の金工用定置式切断機であって、
前記バッテリ装着ベースは、前記充電式バッテリの装着面が、前記本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、前記電動モータの張り出し側の反対側を向くように前記本体支持部に設けられている金工用定置式切断機。 - 請求項3〜4のいずれかに記載の金工用定置式切断機であって、
前記充電式バッテリは、複数個装着されており、
前記バッテリ装着ベースは、前記1個の充電式バッテリの装着面が、前記本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、前記電動モータの張り出し側を向くように、さらに、前記他の1個の充電式バッテリの装着面が、前記本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、前記電動モータの張り出し側の反対側を向くように前記本体支持部に設けられており、
前記バッテリ装着ベースに対する前記充電式バッテリの装着方向は、下死点において略下向きとなるように設定されている金工用定置式切断機。 - 請求項3〜4のいずれかに記載の金工用定置式切断機であって、
前記充電式バッテリは、複数個装着されており、
前記バッテリ装着ベースは、前記1個の充電式バッテリの装着面が、前記本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、前記電動モータの張り出し側を向くように、さらに、前記他の1個の充電式バッテリの装着面が、前記本体支持部の上面に対し直交するように、かつ、前記電動モータの張り出し側の反対側を向くように前記本体支持部に設けられており、
前記バッテリ装着ベースに対する前記充電式バッテリの装着方向は、下死点において略前向きとなるように設定されている金工用定置式切断機。 - 請求項3〜4のいずれかに記載の金工用定置式切断機であって、
前記バッテリ装着ベースに対して装着した前記充電式バッテリの長手方向が、前記支軸に対して傾斜するように設定されている金工用定置式切断機。
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JP2017234133A JP2021028090A (ja) | 2017-12-06 | 2017-12-06 | 金工用定置式切断機 |
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2017
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2018
- 2018-11-09 WO PCT/JP2018/041658 patent/WO2019111632A1/ja active Application Filing
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