JP2021027642A - 同期電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源周波数を上げることなく、多極で高速回転を実現することができる同期電動機を提供する。【解決手段】ステータ2に発生させた回転磁界によってロータ3を回転させるリラクタンス型の同期電動機1であって、ステータ2のスロットには、回転磁界の極数Pnが固定子基本波次数ZSと回転子基本波次数ZRとの和もしくは差と等しく、且つ回転子基本波次数ZRよりも大きい値になるようにコイルが結線されている。固定子基本波次数ZSと回転子基本波次数ZRとは、それぞれ「6」と「2」であり、ステータ2のスロットには、回転磁界の極数が「4」になるように3相のコイルU、V、Wが結線されている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転磁界によって回転子を回転させる同期電動機に関する。
特許文献1に示すような同期電動機は、回転磁界によって回転子を回転させるため、回転数はステータの極数に反比例する。従って、同期電動機を高速回転用途に使用する場合、極数を少なく設計する必要がある。また、多極の同期電動機を高速回転させる場合、高い周波数で回転磁界の速度自体を速くする必要がある。
特開2011−172481号公報
しかしながら、極数が小さい場合には、巻線のコイルエンドが大きくなると共に、固定子継鉄部に厚みが必要になる。従って、モータ体積に占めるデッドスペースが大きくなり、出力密度の向上に限界があった。
また、高い周波数で回転磁界の速度自体を速くする場合には、電源周波数に応じた高い性能のインバータが必要になり、コスト高になってしまうと共に、高い周波数によって
鉄損が増加し、効率が低下する。
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電源周波数を上げることなく、多極で高速回転を実現することができる同期電動機を提供する点にある。
本発明に係る同期電動機は、ステータに発生させた回転磁界によってロータを回転させるリラクタンス型の同期電動機であって、前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数との和もしくは差と等しく、且つ前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数よりも大きい値になるようにコイルが結線されていることを特徴とする。
さらに、前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数とは、それぞれ「6」と「2」であり、前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が「4」になるように3相のコイルが結線されても良い。
さらに、前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数とは、それぞれ「8」と「2」であり、前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が「6」になるように4相のコイルが結線されても良い。
さらに、前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数とは、それぞれ「9」と「1」であり、前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が「8」になるように3相のコイルが結線されても良い。
さらに、前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数とは、それぞれ「9」と「3」であり、前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が「6」になるように3相のコイルが結線されても良い。
本発明の電動機は、ロータの回転速度を回転磁界の回転速度よりも増速することができるため、電源周波数を上げることなく、多極巻線で高速回転を実現できるという効果を奏する。
本発明に係る同期電動機の第1の実施の形態の構成を示す横断面である。 図1に示す同期電動機のシミュレーション結果を示す図である。 図1に示す同期電動機のシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る同期電動機の第2の実施の形態の構成を示す横断面である。 図4に示す同期電動機のシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る同期電動機の第3の実施の形態の構成を示す横断面である。 図6に示す同期電動機のシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る同期電動機の第4の実施の形態の構成を示す横断面である。 図8に示す同期電動機のシミュレーション結果を示す図である。 本発明に係る同期電動機の他の実施可能な組み合わせ例を示す図である。
以下に、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態において、従来技術と同様の機能を示す構成には、同一の符号を付し、説明を一部省略する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態は、三相交流を用いてステータ(固定子)2に発生させた回転磁界によってロータ(回転子)3を回転させるリラクタンス型の同期電動機1である。同期電動機1は、図1を参照すると、ステータ2の固定子歯数(スロット数)は「6」であり、ステータ2のスロットには、回転磁界の極数(電機子巻線極数)Pが「4」になるようにU相のコイルUと、V相のコイルVと、W相のコイルWとが結線されている。
ステータ2のパーミアンス分布の基本波次数Z(以下、固定子基本波次数Zと称す)も固定子歯数と同数の「6」である。なお、ステータ2のパーミアンス分布は、ステータ2の磁束の通りやすさを高低で示す波線で表現され、固定子基本波次数Zは、磁束が通りやすい領域を示す山部の数である。従って、ステータ2に一般的な固定子歯が形成されている場合には、固定子歯数が固定子基本波次数Zとなる。
また、ロータ3は、中心が回転軸となる楕円形状であり、ロータ3のパーミアンス分布の基本波次数Z(以下、回転子基本波次数Zと称す)は、主軸(長軸)の両周面個所の「2」である。なお、ロータ3のパーミアンス分布は、ロータ3の磁束の通りやすさを高低で示す波線で表現され、回転子基本波次数Zは、磁束が通りやすい領域を示す山部の数である。従って、ロータ3に一般的な回転子歯が形成されている場合には、回転子歯数が回転子基本波次数Zとなる。すなわち、ロータ3の主軸(長軸)の両周面個所が回転子歯として機能し、ロータ3は、回転子歯数が「2」のロータとして見なすことができる。
同期電動機1は、極数P=固定子基本波次数Z−回転子基本波次数Zの関係を満たし、極数P/回転子基本波次数Z=2となる。
ここで、リラクタンス型電動機の一種であるバーニアモータは、極数P=固定子歯数±回転子歯数の条件を満たすように設定され、回転子の回転速度Nが回転磁界の回転速度Nの極数P/回転子歯数倍になることが知られている。例えば、極数P=4、固定子歯数=12、回転子歯数=8の場合、回転子の回転速度Nは回転磁界の回転速度Nの1/2倍に減速され、回転子の回転子歯数を増やすことで低速大トルクを容易に実現できる。
同期電動機1において、極数Pと、固定子基本波次数Zと、回転子基本波次数Zとの関係は、このバーニアモータの条件を満たしており、極数P/回転子基本波次数Z=2であるため、ロータ3の回転速度Nは回転磁界の回転速度Nの2倍に増速される。そして、同じ回転数の場合、極数P=2の同期電動機と比較して1倍の電源周波数となり、電源周波数を上げることなく、多極で高速回転を実現することができるため、インバータ回路のコスト削減、鉄損の抑制による効率の向上ならびにヨーク厚の薄型化、コイルエンドの短縮等によるモータの小型化が実現できる。
すなわち、同期電動機1は、極数P=固定子基本波次数Z±回転子基本波次数Zの条件を満たし、且つ極数Pを回転子基本波次数Zよりも大きい値とすることで、ロータ3の回転速度Nを回転磁界の回転速度Nのよりも増速させている。
次に、同期電動機1のシミュレーション結果について図2及び図3を参照して説明する。なお、シミュレーションには、株式会社JSOLが提供する電磁界解析ソフトであるJMAGを使用した。そして、同期電動機1の緒元は、ステータ2の外径D=54mm、内径D=34mm、ヨーク厚h=2mm、層厚L=30mm、ギャップg=0.3mm、ロータ3の主軸の長さr=16.7mm、副軸の長さr=15.8mmとすると共に、解析条件は、電流密度J=8A/mm、巻線径d=0.4mm、巻線占有率A=0.5、定格回転数N=100,000min−1、周波数f=1667Hzとした。
その結果、図2に示すように、ロータ3の回転速度Nは回転磁界の回転速度Nのよりも2倍に増速される。図2において、太線と点線はステータ2とロータ3の組み合わせによって生じるパーミアンスの分布を示しており、太線はロータ3と逆向きに回転するパーミアンス分布、点線はロータ3と同じ向きに回転するパーミアンスの分布をそれぞれ示している。図2(a)〜(d)によると、回転磁界が15度回転する間にロータ3は2倍の30度回転することが分かる。
また、図3に示すように、平均トルクTave=0.03Nmの定常トルクの発生が認められた。なお、本シミュレーションでは、ステータ2の固定子歯と回転子の突極とが接近している部分において、磁束密度が低く、固定子歯の磁束密度にムラがあった。従って、固定子歯の幅や長さを最適化することでトルクの向上が見込める。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、三相交流を用いてステータ2aに発生させた回転磁界によってロータ3aを回転させるリラクタンス型の同期電動機1aである。同期電動機1aは、図4を参照すると、ステータ2aの固定子歯数は「9」であり、ステータ2aの固定子基本波次数Zも固定子歯数と同数の「9」である。ステータ2aのスロットには、回転磁界の極数Pが「8」になるようにU相のコイルUと、V相のコイルVと、W相のコイルWとが結線されている。また、ロータ3aは、中心軸に対して回転軸が偏芯した円形状であり、ロータ3aの回転子基本波次数Zは、回転軸から最も離れた周面個所の「1」である。すなわち、ロータ3aの主軸(長軸)の回転軸から最も離れた周面個所が回転子歯として機能し、ロータ3aは、回転子歯数が「1」のロータとして見なすことができる。
同期電動機1aは、極数P=固定子基本波次数Z−回転子基本波次数Zの関係を満たし、極数P/回転子基本波次数Z=8となる。
同期電動機1aは、このバーニアモータの条件を満たしており、極数P/回転子基本波次数Z=8であるため、ロータ3aの回転速度Nは回転磁界の回転速度Nの8倍に増速される。そして、同じ回転数の場合、極数P=2の同期電動機と比較して1/2倍の電源周波数となり、電源周波数を上げることなく、多極で高速回転を実現することができるため、インバータ回路のコスト削減、鉄損の抑制による効率の向上ならびにヨーク厚の薄型化、コイルエンドの短縮等によるモータの小型化が実現できる。
次に、同期電動機1aのシミュレーション結果について図5を参照して説明する。なお、シミュレーションには、株式会社JSOLが提供する電磁界解析ソフトであるJMAGを使用した。そして、同期電動機1aの緒元は、ステータ2aの外径D=54mm、内径D=34mm、ヨーク厚h=2mm、層厚L=30mm、ギャップg=0.3mm、ロータ3aの半径r=15.9mmとすると共に、解析条件は、電流密度J=8A/mm、巻線径d=0.4mm、巻線占有率A=0.5、定格回転数N=100,000min−1、周波数f=833Hzとした。
その結果、図5に示すように、平均トルクTave=0.008Nmの定常トルクの発生が認められた。なお、本シミュレーションでも、ステータ2aの固定子歯とロータ3aの突極とが接近している部分において、磁束密度が低く、固定子歯の磁束密度にムラがあった。従って、固定子歯の幅や長さを最適化することでトルクの向上が見込める。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態は、四相交流を用いてステータ2bに発生させた回転磁界によってロータ3bを回転させるリラクタンス型の同期電動機1bである。同期電動機1bは、図6を参照すると、ステータ2bの固定子歯数は「8」であり、ステータ2bの固定子基本波次数Zも固定子歯数と同数の「8」である。ステータ2bのスロットには、回転磁界の極数Pが「6」になるようにU相のコイルUと、V相のコイルVと、W相のコイルWと、X相のコイルXとが結線されている。また、ロータ3bは、中心が回転軸となる楕円形状であり、ロータ3bの回転子基本波次数Zは、主軸(長軸)の両周面個所の「2」である。すなわち、ロータ3bの主軸(長軸)の両周面個所が回転子歯として機能し、ロータ3bは、回転子歯数が「2」のロータとして見なすことができる。
同期電動機1bは、極数P=固定子基本波次数Z−回転子基本波次数Zの関係を満たし、極数P/回転子基本波次数Z=3となる。
同期電動機1bは、このバーニアモータの条件を満たしており、極数P/回転子基本波次数Z=3であるため、ロータ3bの回転速度Nは回転磁界の回転速度Nの3倍に増速される。そして、同じ回転数の場合極数P=2の同期電動機と比較して1倍の電源周波数となり、電源周波数を上げることなく、多極で高速回転を実現することができるため、インバータ回路のコスト削減、鉄損の抑制による効率の向上ならびにヨーク厚の薄型化、コイルエンドの短縮等によるモータの小型化が実現できる。
次に、同期電動機1bのシミュレーション結果について図6を参照して説明する。なお、シミュレーションには、株式会社JSOLが提供する電磁界解析ソフトであるJMAGを使用した。そして、同期電動機1bの緒元は、ステータ2bの外径D=54mm、内径D=34mm、ヨーク厚h=2mm、層厚L=30mm、ギャップg=0.3mm、ロータ3bの主軸の長さr=16.7mm、副軸の長さr=15.8mmとすると共に、解析条件は、電流密度J=8A/mm、巻線径d=0.4mm、巻線占有率A=0.5、定格回転数N=100,000min−1、周波数f=1667Hzとした。
その結果、図7に示すように、平均トルクTave=0.0158Nmの定常トルクの発生が認められた。なお、本シミュレーションでも、ステータ2bの固定子歯とロータ3bの突極とが接近している部分において、磁束密度が低く、固定子歯の磁束密度にムラがあった。従って、固定子歯の幅や長さを最適化することでトルクの向上が見込める。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、三相交流を用いてステータ2cに発生させた回転磁界によってロータ3cを回転させるリラクタンス型の同期電動機1cである。同期電動機1cは、図8を参照すると、ステータ2cの固定子歯数は「9」であり、ステータ2cの固定子基本波次数Zも固定子歯数と同数の「9」である。ステータ2cのスロットには、回転磁界の極数Pが「6」になるようにU相のコイルUと、V相のコイルVと、W相のコイルWとが結線されている。また、ロータ3cは、頂点に突極が配置された正三角形状であり、ロータ3cの回転子基本波次数Zは、主軸(長軸)の頂点の「3」である。すなわち、ロータ3cの主軸(長軸)の頂点が回転子歯として機能し、ロータ3cは、回転子歯数が「3」のロータとして見なすことができる。
同期電動機1cは、極数P=固定子基本波次数Z−回転子基本波次数Zの関係を満たし、極数P/回転子基本波次数Z=2となる。
同期電動機1cは、このバーニアモータの条件を満たしており、極数P/回転子基本波次数Z=2であるため、ロータ3cの回転速度Nは回転磁界の回転速度Nの2倍に増速される。そして、同じ回転数の場合、極数P=2の同期電動機と比較して3/2倍の電源周波数となり、電源周波数をそれほど上げることなく、多極で高速回転を実現することができるため、インバータ回路のコスト削減、鉄損の抑制による効率の向上ならびにヨーク厚の薄型化、コイルエンドの短縮等によるモータの小型化が実現できる。
次に、同期電動機1cのシミュレーション結果について図8を参照して説明する。なお、シミュレーションには、株式会社JSOLが提供する電磁界解析ソフトであるJMAGを使用した。そして、同期電動機1cの緒元は、ステータ2cの外径D=54mm、内径D=34mm、ヨーク厚h=2mm、層厚L=30mm、ギャップg=0.3mmとすると共に、解析条件は、電流密度J=8A/mm、巻線径d=0.4mm、巻線占有率A=0.5、定格回転数N=100,000min−1、周波数f=2500Hzとした。
その結果、図9に示すように、平均トルクTave=0.0023Nmの定常トルクの発生が認められた。なお、本シミュレーションでも、ステータ2cの固定子歯とロータ3cの突極とが接近している部分において、磁束密度が低く、固定子歯の磁束密度にムラがあった。従って、固定子歯の幅や長さを最適化することでトルクの向上が見込める。
第1〜4の実施の形態のように、極数P=固定子基本波次数Z±回転子基本波次数Zの条件を満たし、且つ極数Pが回転子基本波次数Zよりも大きい値となるP、Z、Zの実施可能な組み合わせ例を図10に示す。なお、図10において、Z(+)は、極数P=固定子基本波次数Z+回転子基本波次数Zであることを、Z(−)は、極数P=固定子基本波次数Z−回転子基本波次数Zであることをそれぞれ示している。
また、図10では、極数P=2〜14までの組み合わせ例を示しているが、極数P=16以上であっても実施可能な組み合わせが存在する。さらに、極数P=14以下でも、相数やコイルの結線方法によっては、図10で示した例以外の実施可能な組み合わせが存在する。
以上説明したように、本実施の形態は、ステータ2、2a、2b、2cに発生させた回転磁界によってロータ3、3a、3b、3cを回転させるリラクタンス型の同期電動機1、1a、1b、1cであって、ステータ2、2a、2b、2cのスロットには、回転磁界の極数Pが固定子基本波次数Zと回転子基本波次数Zとの和もしくは差と等しく、且つ回転子基本波次数Zよりも大きい値になるようにコイルが結線されている。
この構成により、ロータ3、3a、3b、3cの回転速度Nを回転磁界の回転速度Nよりも増速することができるため、電源周波数を上げることなく、多極巻線で高速回転を実現でき、インバータ回路のコスト削減、鉄損の抑制による効率の向上ならびにヨーク厚の薄型化、コイルエンドの短縮等によるモータの小型化が実現できる。従って、本実施の形態の同期電動機1、1a、1b、1cは、特に高速回転用途に適しており、例えば,自動車用過給機(ターボチャージャー)、ドローン用電動機、工作機械スピンドル用電動機、流体機械(ファン,ブロワ,コンプレッサなど)等へ適用することができる。
さらに、第1実施の形態によれば、固定子基本波次数Zと回転子基本波次数Zとは、それぞれ「6」と「2」であり、ステータ2のスロットには、回転磁界の極数が「4」になるように3相のコイルU、V、Wが結線されている。
この構成により、ロータ3の回転速度Nを回転磁界の回転速度Nの2倍に増速することができる。
さらに、第2実施の形態によれば、固定子基本波次数Zと回転子基本波次数Zとは、それぞれ「9」と「1」であり、ステータ2aのスロットには、前記回転磁界の極数が「8」になるように3相のコイルU、V、Wが結線されている。
この構成により、ロータ3aの回転速度Nを回転磁界の回転速度Nの8倍に増速することができる。
さらに、第3実施の形態によれば、固定子基本波次数Zと回転子基本波次数Zとは、それぞれ「8」と「2」であり、ステータ2bのスロットには、回転磁界の極数が「6」になるように4相のコイルU、V、W、Xが結線されている。
この構成により、ロータ3bの回転速度Nを回転磁界の回転速度Nの3倍に増速することができる。
さらに、第4実施の形態によれば、固定子基本波次数Zと回転子基本波次数Zとは、それぞれ「9」と「3」であり、ステータ2cのスロットには、回転磁界の極数が「6」になるように3相のコイルU、V、Wが結線されている。
この構成により、ロータ3cの回転速度Nを回転磁界の回転速度Nの2倍に増速することができる。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
1、1a、1b、1c 同期電動機
2、2a、2b、2c ステータ
3、3a、3b、3c ロータ

Claims (5)

  1. ステータに発生させた回転磁界によってロータを回転させるリラクタンス型の同期電動機であって、
    前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数との和もしくは差と等しく、且つ前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数よりも大きい値になるようにコイルが結線されていることを特徴とする同期電動機。
  2. 前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数とは、それぞれ「6」と「2」であり、
    前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が「4」になるように3相のコイルが結線されていることを特徴とする請求項1記載の同期電動機。
  3. 前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数とは、それぞれ「8」と「2」であり、
    前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が「6」になるように4相のコイルが結線されていることを特徴とする請求項1記載の同期電動機。
  4. 前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数とは、それぞれ「9」と「1」であり、
    前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が「8」になるように3相のコイルが結線されていることを特徴とする請求項1記載の同期電動機。
  5. 前記ステータのパーミアンス分布の基本波次数と前記ロータのパーミアンス分布の基本波次数とは、それぞれ「9」と「3」であり、
    前記ステータのスロットには、前記回転磁界の極数が「6」になるように3相のコイルが結線されていることを特徴とする請求項1記載の同期電動機。
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