JP2021027485A - 撮像素子及びその制御方法、撮像装置 - Google Patents

撮像素子及びその制御方法、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力の増加と検知時間の長時間化を抑制し、被写体の変化を高い精度で検知して適切なフレームレートでの撮像を可能とする撮像素子を提供する。【解決手段】撮像素子200は、画素部220と、イベント検知部214と、モード制御部216を備える。モード制御部216は、画素ブロックごとに画像信号を加算して読み出す検知モードと、複数の画素ごとに画像信号を読み出す通常モードとを切り替える。イベント検知部214は、検知モードにおいて、画素部220の一部に設けられた検知領域内の画素ブロックから得られる画像データに基づいて、被写体の変化を検知する。被写体が変化したことをイベント検知部214が検知した場合に、モード制御部216は検知モードから通常モードへ移行して撮像を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像素子及びその制御方法、撮像装置に関し、特に被写体の変化を検知し、被写体の変化が検知された場合の撮像素子の制御に関する。
観測や監視等を目的として撮像装置が広く利用されており、所定間隔による撮像だけでなく、前後のフレーム間での輝度値の差分を用いて被写体の変化を検知し、検知結果に基づいて撮影と記憶動作を開始する撮像装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示された撮像装置では、通常撮影時の撮影モード(通常撮影モード)とは異なる撮影モード(画素加算モード)で被写体の変化を検知する。そして、画素加算モードでは撮像素子の画素部の面内を複数のブロックに分割し、ブロックごとに出力される画像信号をA/D変換することにより、A/D変換の回数を減らして消費電力を低減させている。また、画素加算モードでは、通常撮影時よりも低いフレームレートで撮像を行うことにより、更に消費電力を低減させている。
特開2018−22935号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、サイズの小さな被写体の変化を検知するために分割ブロックを細分化する必要がある場合にはブロック数が増加し、ブロック数の増加に伴って消費電力が増加する。この問題に対してフレームレートを下げて消費電力の増加を抑制することも可能であるが、その場合には被写体の変化の検知に時間を要してしまうため、撮影動作への移行が遅れてしまうという新たな問題が発生する。
また、上記特許文献1に記載された技術では、被写体の変化の検知前後でフレームレートを下げた画素加算モードから所定のフレームレートによる通常撮影モードに移行する。ここで、被写体が変化する速度に対して通常撮影モードでのフレームレートが低い場合には、撮影動作が被写体の変化に追従することができずに不適切な画像読み出しとなる。一方、被写体が変化する速度に対して通常撮影モードでのフレームレートが高い場合には、不必要に消費電力が大きくなってしまう。
本発明は、消費電力の増加と検知時間の長時間化を抑制すると共に、被写体の変化を高い精度で検知して適切なフレームレートでの撮像を可能とする撮像素子を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像素子は、複数の画素を有する複数の画素ブロックが行方向と列方向に配置された画素部と、前記複数の画素ブロックごとに前記複数の画素の画像信号を加算して読み出すことによって被写体を撮像する検知モードと前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出して被写体を撮像する通常モードとを切り替える制御手段と、前記検知モードでの撮像により前記画素部の一部に設けられた検知領域内の画素ブロックから得られる画像データに基づいて被写体の変化を検知する検知手段と、を備え、前記制御手段は、被写体が変化したと判定された場合に前記検知モードから前記通常モードへの移行を行うことを特徴とする。
本発明によれば、消費電力の増加と検知時間の長時間化を抑制することができ、また、被写体の変化を高い精度で検知して適切なフレームレートで撮像することが可能になる。
本発明の実施形態に係る撮像装置のブロック図である。 撮像装置が備える撮像素子の構成例を示すブロック図である。 撮像素子の画素部の構成例を示す図である。 画素部を構成する画素と画素ブロックの等価回路図である。 撮像素子のイベント検知部の構成例を示すブロック図である。 撮像装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 撮像装置の動作の別の例を示すタイミングチャートである。 撮像素子が検知モードに設定されている場合の画素部の領域設定例を従来例と比較して説明する図である。 検知モードでの被写体移動量の判定方法を説明する第1の図である。 検知モードでの被写体移動量の判定方法を説明する第2の図である。 検知モードでの被写体移動量の判定方法を説明する第3の図である。 検知モードでの被写体移動量の判定方法を説明する第4の図である。 検知モードでの被写体移動量の判定方法を説明する第5の図である。 撮像装置の動作の一例を示すフローチャートである。 撮像装置が備える撮像素子の別の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置100のブロック図である。撮像装置100は、撮像レンズ101、撮像素子200、画像処理回路102、制御回路103、メモリ回路104、記録回路105、表示回路106及び操作回路107を有する。制御回路103は、動体検出回路110を内包する。
撮像レンズ101は、被写体からの光を集光し、光学像(被写体像)を撮像素子200に結像させる。撮像素子200は、具体的にはCMOSセンサであり、撮像レンズ101を通して入射して結像した像を光電変換して得られる電荷(画像信号)をデジタル信号に変換することにより画像データ(フレーム)を生成し、出力する。また、撮像素子200は、画像データにおける変化領域とその変化量を検出し、検出結果に応じて自身の動作を変更する制御機能を有する。なお、以下の説明では、撮像画面上への被写体の進入や移動等の被写体の変化を“イベント”と称呼する。
画像処理回路102は、撮像素子200から出力される画像データに対して、フィルタ処理等の各種補正、圧縮やリサイズ等の画像処理等を行う。制御回路103は、撮像素子200の駆動タイミングを制御すると共に撮像装置100を構成する各部の動作を制御することにより、撮像装置100全体の統括的な駆動と制御を行う。制御回路103はまた、ユーザの命令(不図示の操作部材のユーザによる操作)を受けて設定された撮影モードに応じて、撮像装置100を構成する各部の動作を制御する。
撮影モードには、静止画撮影モードと動画撮影モードがある。動画撮影モードには検知モードと通常モードがあり、通常モードには後述する第1の動画モードと後述する第2の動画モードがある。制御回路103は、撮像素子200の検知モードでの動作の許可/不許可の制御を行う。詳細は後述するが、検知モードでは撮像素子200によりイベント検知が行われ、イベント検知結果に基づいて、検知モードから第1の動画モード又は第2の動画モードへのモード変更が行われる。第1の動画モードと第2の動画モードではそれぞれ、撮像装置100での設定に応じて、SD撮影、HD撮影、FullHD撮影、4K撮影等を行うことが可能となっている。
制御回路103に設けられた動体検出回路110は、撮像素子200から取得した画像データに基づいて、画像内に動体があるか否かを検出する。制御回路103は、動体検出回路110による検出結果に応じて撮像素子200の駆動を制御する。
メモリ回路104は、画像処理回路102や記録回路105から出力される画像データを一時的に記憶する不揮発性メモリ等の記憶手段である。記録回路105は、画像処理回路102から出力される画像データを記憶するメモリカード等の記録媒体である。表示回路106は、撮影画像や各種の設定画面等を表示する。操作回路107は、ユーザによる不図示の操作部材に対する操作に応じて、操作部材に割り当てられている命令を生成し、生成した命令を制御回路103へ送信する。
図2は、撮像素子200の構成例を示すブロック図である。撮像素子200は、画素部220、A/D変換回路212、水平走査回路213、イベント検知部214、信号処理部215、モード制御部216及び露光制御部217を備える。
画素部220は、複数の画素が行列状に配置された構造を有する。画素部220は、画素単位で信号を出力する機能と、画素部220の面内を所定の領域に分割したブロック(以下「画素ブロック」という)を単位として画素ブロック内の複数の画素の信号を加算して出力する機能を有する。以下の説明では、画素単位であるか画素ブロック単位であるかを問わず、画素部220から読み出される信号を「画像信号」と表現する。画素部220から出力される画像信号は、A/D変換回路212により画素列ごとに又は画素ブロックのブロック列ごとにデジタル信号からなる画像データに変換された後、水平走査回路213の駆動により、順次、イベント検知部214へ転送される。
イベント検知部214は、モード制御部216の制御信号を受けて、画像データから画素ブロックごとの画素値を検出し、イベント発生の判断基準に用いる。また、イベント検知部214は、イベントが検知された画素ブロックの分布状態に基づいて、被写体の移動速度の目安となる被写体の移動量を算出し、イベント検知結果と被写体移動量の情報を撮像素子200の駆動を制御するモード制御部216へ送信する。
イベント検知部214は、画素部220から画素単位で画像信号が出力されていた場合には、取得した画像データをそのまま信号処理部215へ転送する。一方、イベント検知部214は、画素部220から画素ブロック単位で画像信号が出力されていた場合には、画素ブロックごとの画素値を積算した積算データを生成して、露光制御部217へ供給する。信号処理部215は、イベント検知部214から取得した画像データの前後に画素ごと又は画素ブロックごとの画素値の変化量や撮影モード等の情報データを付帯して、外部(制御回路103、画像処理回路102)へ出力する。
モード制御部216は、イベント検知部214又は制御回路103からの信号を受けて、A/D変換回路212、水平走査回路213及び垂直走査回路211のそれぞれに駆動タイミング制御信号を供給し、撮像素子200の駆動制御を行う。また、モード制御部216は、制御回路103によって撮像素子200を検知モードで動作させる許可が下りている場合に撮像素子200を検知モードに設定し、画素ブロックごとに画素ブロック内の複数の画素の画像信号を加算して出力する駆動を開始させる。
垂直走査回路211は、行ごとに接続される信号線を介して画素単位又は画素ブロック単位での行選択と駆動を行う。露光制御部217は、イベント検知部214からの積算データに基づいて撮像素子200の露光制御(露光時間の算出)を行い、モード制御部216へ撮像素子200の露光制御信号を供給する。
図3は、画素部220の構成例を示す図である。画素部220は、複数の画素230が行列状に配置されて形成されている。画素230は、n行(1〜n)、m列(1〜m)で表現される。
複数の画素230は、イベント検知を行うための単位としての画素ブロック240に分けられており、各画素ブロック240はそれぞれ、所定数の画素230からなる。本実施形態では、[行方向2つの画素230]×[列方向2つの画素230]、の4つの画素230で1つの画素ブロック240が形成されているものとする。画素ブロック240は、N行(1〜N)、M列(1〜M)、但し、N=n/2、M=m/2、で表現される。画素ブロック240を構成する画素230の数及び行列数はこれに限られるものではなく、撮像対象とする被写体のサイズに合わせて設定することができる。
画素ブロック240を単位とする各ブロック行には、行方向での水平信号線として、2つのリセット制御信号、2つの行選択制御信号、2つの転送制御信号、加算信号、加算後の信号選択制御信号が配線される。図3では、リセット制御信号は“RST n”で、行選択制御信号は“SEL n”で、転送制御信号は“TXn”で、加算信号は“ADD N”で、加算後の信号選択制御信号は“ADD_SEL N”で表されている。
複数の画素230のそれぞれに、リセット制御信号、行選択制御信号及び転送制御信号が配線されている。また、画素ブロック240ごとに、加算信号、加算後の信号選択制御信号が配線されている。列方向には垂直信号線410が配線されており、画素230からの出力が垂直信号線410を介してA/D変換回路212に入力されると、各水平信号線の選択駆動が行われる。これにより撮像素子200から行単位で、順次、各垂直信号線410を介して出力が行われる。
動画撮影を行う際の通常モードでは、画素230ごとの画像信号が、順次、画素部220から出力される。つまり、通常モードでは、各画素230においてフローティングディフュージョン(以下「FD」と記す)に転送した電荷に応じた信号を画素230ごとに読み出す。これに対して検知モードでは、画素ブロック240内のFDごとの加算スイッチを動作させることにより、画素ブロック240内の各画素230で蓄積された電荷が加算され、加算された電荷に応じた信号が特定の画素230を通じて出力される。
図4は、画素230と画素ブロック240の等価回路図である。以下の説明において、“TR”は転送スイッチを表し、“PD”はフォトダイオードを表し、“SFA”はソースフォロアアンプを表し、“RS”はリセットスイッチを表すものとする。
前述の通り、4つの画素230が2行×2列で配置されて、1つの画素ブロック240が形成されている。例えば、左上の画素のPD406−1で発生して蓄積された電荷は、転送制御信号TX1を制御することにより、TR405−1を介してFD407−1に転送される。SFA408−1は、垂直出力線に接続された定電流源411−1と共に構成されており、FD407−1に蓄積された電荷に基づく電圧信号を増幅して出力する。なお、行選択制御信号SEL1が行選択スイッチ409−1を制御して、SAF408−1の出力を垂直出力線410−1へ接続する。
列ごとに設けられた定電流源411−mは、垂直線410−mからの読み出しに供されない不要期間は、垂直走査回路211及び水平走査回路213からの制御信号(図3に不図示)により、節電のために動作を停止することが可能となっている。
例えば、FD407−1に蓄積されている不要電荷をリセットする場合、リセット制御信号RST1によりRS404−1を制御する。更にPD406−1をリセットする際には、リセット制御信号RST1によりRS404−1を制御すると共に転送制御信号TX1によりTR405−1を制御して、リセットを実行する。転送制御信号TX1、リセット制御信号RST1及び行選択制御信号SEL1は、垂直走査回路211に接続されており、行ごとに制御信号を持つ。
通常モードでは、各画素230においてFD407−1〜4に転送した電荷に応じた電圧信号を画素230ごとに読み出すことで、画素部220からの出力とする。一方、検知モードでは、各画素230においてFD407−1〜4に転送した電荷を、加算信号ADD1でスイッチ413をオンして、FD407−1〜4で加算平均する。その後、加算後の信号選択制御信号ADD_SEL1を制御して、加算平均した電荷に応じた電圧信号を画素230−3から読み出す。このようにして、2行×2列の画素230の各FDで加算した電荷に応じた電圧信号を検知モードでの画素部220からの出力とする。
なお、画素ブロック240単位での画像信号の読み出しは、FDでの電荷加算により読み出す方法に限られず、垂直出力線で複数の行を接続して加算し、水平加算はA/D変換回路212の前に加算回路を設けて実施する構成としてもよい。
図5は、イベント検知部214の構成例を示すブロック図である。イベント検知部214は、出力切替回路260、積算演算処理回路261、メモリ262、差分検出回路263及び比較回路264を備える。
出力切替回路260は、設定されている撮影モードに応じてA/D変換回路212から送られてくる画像データの出力先(転送先)を切り替える。具体的には、出力切替回路260は、検知モードに設定されていることを示す制御信号をモード制御部216から受信している場合、イベント検知を行わせるために、画像データの出力先を積算演算処理回路261に設定する。積算演算処理回路261は、出力切替回路260から取得した画像データにおける画素ブロック240ごとの画素値を画素ブロック240単位で積算処理し、積算データを露光制御部217へ供給する。また、積算演算処理回路261は、画素ブロック240ごとの画素値をメモリ262へ出力する。
一方、出力切替回路260は、通常モードに設定されていることを示す制御信号をモード制御部216から受信している場合、画像データの出力先を信号処理部215(撮像素子200の外部)に設定する。
メモリ262は、画素ブロック240ごとの画素値とその画素ブロック240の撮像素子200の面内での分割位置情報を過去データとして記憶する。差分検出回路263は、直近に読み出された画素ブロック240ごとの画素値とメモリ262に記憶されている過去データでの画素ブロック240ごとの画素値とに基づき、その画素ブロック240での撮像素子200の面内分割位置での差分データを作成する。作成された差分データは、比較回路264へ供給される。比較回路264は、取得した差分データと所定の閾値とを比較し、比較結果をモード制御部216へ送る。
図6は、撮像装置100の動作の一例を説明するタイミングチャートであり、検知モードにおける画素ブロック240ごとの画像信号の読み出しタイミング動作を含めた1フレーム期間の動作を示している。
タイミングT0において、撮影モードが検知モードに設定されたものとする。すると、垂直走査回路211は、先ず、1ブロック行の加算信号ADD1と加算後の信号選択制御信号ADD_SEL1をオン状態として、画素ブロック240の行単位での電荷の読み出しを開始させる。加算信号ADD1及び加算後の信号選択制御信号ADD_SEL1をオン状態にすることで、画素ブロック240の行単位で電荷が垂直信号線より出力される。同じタイミングで、リセット制御信号RST1,RST2及び転送制御信号TX1,TX2がハイレベルに制御される。これにより、加算信号ADD1により接続状態となったFD407−1〜4及び画素ブロック240内のPD406−1〜4が電源電位にリセットされる。
タイミングT1において、リセット制御信号RST1,RST2と転送制御信号TX1,TX2がローレベルに復帰して、画素ブロック240の1行目(1ブロック行)に対する露光が開始される。一定の露光時間後のタイミングT2において、垂直走査回路211は、画素ブロック240の1行目に対応する転送制御信号TX1,TX2をハイレベルに制御する。これにより、TR405−1〜4がオン状態となり、PD406−1〜4に蓄積された電荷がそれぞれFD407−1〜4に転送される。これにより、画素ブロック240の1行目に対する露光が終了する。
FD407−1〜4に転送された電荷はそれぞれ、SFA408−1〜4において電圧信号として増幅されて垂直出力線より画像信号として出力される。各垂直出力線に出力された画像信号は、A/D変換回路212へ読み出される。タイミングT3以降は、1ブロック行からNブロック行へと順次同様に、画素ブロック240の行単位で露光と画像信号の読み出しが行われ、こうして全ての画素ブロック240の行単位での画像信号の読み出しが完了する。
図6のタイミングチャートにおいて、本実施形態では垂直同期信号VDによる1フレーム期間は1/30秒に設定されているものとする。全ブロック行(画素ブロック240の全ての行)の画像信号の読み出しが完了すると、次の垂直同期信号VDに想起される間のブランキング期間TBLK1に、画素からの信号読み出し動作に関わる全ての定電流源411やA/D変換回路212の動作が停止される。これにより、1フレーム期間における平均電力を低減して節電することが可能となる。
なお、図6のタイミングチャートには全ブロック行を読み出した場合のタイミングチャートを示しているが、後述するように本実施形態の検知モードでは、全ブロック行からの画像信号の読み出しは行わない。つまり、画素ブロック240の行単位のタイミング信号であるリセット制御信号RST、転送制御信号TX、加算信号ADD、加算後の信号選択制御信号ADD_SELを選択的に発生させる。こうして、1ブロック行乃至Nブロック行のうちの特定のブロック行から画像信号を選択的に読み出す。これにより、イベント検知に供する画素ブロック240の信号読み出し時間を短縮し、その分だけブランキング期間TBLK1を延ばすことで1フレーム期間における平均電力を低減して、より一層の節電を図ることができる。全ブロック行からの画像信号の読み出しは、垂直同期信号VDに想起して複数回にわたって実行される。
図7は、撮像装置100の動作の別の例を示すタイミングチャートであり、通常モードの1つである第1の動画モードにおける画素ごとの画像信号の読み出しタイミング動作を示している。検知モードの実行時にイベント検知部214によって所定の画素ブロック240でイベントが検知されたために、タイミングT10において検知モードから第1の動画モードへの変更が行われたものとする。なお、検知モードから通常モードへの切り替えは、モード制御部216によって行われ、その詳細については後述する。
垂直走査回路211は、画素行の1行目の画像信号の読み出しを開始する場合、先ず、行選択制御信号SEL_1をハイレベルすると共に、リセット制御信号RST1を所定のパルス期間に旦ってハイレベルに制御する。同じタイミングで、リセット制御信号RST1と転送制御信号TX1をハイレベルに制御する。これにより、画素行の1行目となるFD407−1〜2,407−2及びPD406−1,406−2が電源電位にリセットされる。また、FD407−3はFD407−1と結線され、FD407−4はFD407−2と結線されているため、FD407−3,407−4は同様にリセットされる。
タイミングT11にて、リセット制御信号RST1と転送制御信号TX1がローレベルに復帰して、画素行の1行目に対する露光が開始される。一定の露光時間後、タイミングT12にて垂直走査回路211は、転送制御信号TX1をハイレベルに制御して、TR405−1,405−2をオン状態とする。これにより、PD406−1に蓄積された電荷はFD407−1,407−3に、PD406−2に蓄積された電荷はFD407−2,407−4にそれぞれ転送されて、画素行の1行目に対する露光が終了する。
FD407−1,407−3及びFD407−2,407−4に転送された電荷はそれぞれ、接続先となるSFA408−1,408−2において電圧信号として増幅され、画像信号として各列の垂直出力線から出力される。各垂直出力線に出力された画像信号は各列のA/D変換回路212によって読み出され、こうして、タイミングT10〜T13の期間で画素行の1行目の画像信号の読み出しが完了する。
タイミングT14〜T17の期間で、画素行の2行目の画像信号の読み出し動作が行われる。画素行の2行目からの画像信号の読み出しは、上述した画素行の1行目からの読み出しと同様に、画素行の2行目に対応する行選択制御信号SEL_2、リセット制御信号RST2及び転送制御信号TX2を制御することによって行われる。これにより、PD406−3に蓄積された電荷がFD407−3,407−1に転送され、PD406−4に蓄積された電荷がFD407−4,407−2に転送されて、画素行の2行目に対する露光が終了する。
FD407−3,407−1及びFD407−4,407−2に転送された電荷はそれぞれ、接続先となるSFA408−3,408−4において電圧信号として増幅され、画像信号として各列の垂直出力線より出力される。以降は、同様に画素行単位で露光と読み出しが行われ、全行(1〜n行)分の信号の読み出しが完了する。
第1の動画モードでは、垂直同期信号VDによる1フレーム期間は1/30秒に設定されているものとする。全画素行からの画像信号の読み出しの完了と共に次の垂直同期信号VDに想起される間のブランキング期間TBLK2に、画素230からの電荷の読み出しの動作に係る全ての定電流源411やA/D変換回路212の動作が停止される。これにより、1フレーム期間における平均電力を低減して節電することが可能となる。また、全画素行からの画像信号の読み出しは、垂直同期信号にVD想起して複数回にわたって実行される。
図8(a)は、画素部220に対する検知領域の従来の設定例(従来例)を説明する図である。従来例では、太い破線で示されるように画素部220全体に検知領域が設定されている。ここでは、列方向に30ブロック列、行方向に20ブロック行を有する比較的粗い構成とすることで、イベント検知に用いられる検知ブロック数を抑制している(検知ブロック数:600個)。
図8(b)は、画素部220に対する本実施形態に係る検知領域の設定例(実施例)を説明する図である。実施例では、画素部220全体が、列方向に120ブロック列、行方向に80ブロック行を有するように細分化されている。その一方で、実施例では、検知領域を画素部220全体とせずに、太い破線で示されるように画素部220の下部の2ブロック行に限定することで検知ブロック数を抑制している(検知ブロック数:240個)。
なお、検知領域の設定例は、図8(b)に示したように画素部220の下部(撮影画像の下部)に限定されない。検知領域は、少なくとも画素部220の外周部の一部を含むように設定することが望ましく、また、画素部220の一辺に限定されるものではない。例えば、画素部220の左右両端に検知領域を設定することも可能である。
図8(b)の検知領域を構成する1つの検知ブロックの大きさ(検知単位)は、図8(a)の検知ブロックの大きさ(検知単位)の1/16となる。つまり、実施例では、従来例よりも細分化された検知単位を用いるため、サイズの小さな被写体の動きを高い精度で検出することが可能になる。
図9乃至図13は、検知モードでイベントが検知された際の被写体移動量を判定する方法の一例を模式的に説明する図である。ここでは、検知モードでのフレームレートは30fpsに設定されるものとする。また、図8(b)に示した1つの検知ブロックは図3に示した1つの画素ブロック240に対応しており、以下の説明において、図9乃至図13に示す検知領域は2行×120列の画素ブロック240で構成されているものとする。
図9(a)は、画素部220が取得する画像(全画面)の下端の中央部付近から検知領域(画像下端の2ブロック行)に、画素ブロック240のサイズよりも小さなサイズの例えば飛行機のような飛翔体が被写体90として進入してきた場合を想定している。図9(a)は、検知モードで被写体90が映り込むというイベントが検知された際のフレーム1、フレーム2間での被写体の動きを表現しおり、1フレーム目には被写体90は映っておらず、2フレーム目で被写体90が進入して映り込んでいる。
図9(b)は、イベントが検知された際にメモリ262に過去データとして保持されたフレーム1の画素ブロック240ごとの画素値と直近で読み出されたフレーム2の画素ブロック240ごとの画素値の値を濃淡で模試的に表現している。図9(b)では、画素ブロックA1ではイベント(被写体90の進入)が検知されていないためにフレーム1,2で変化はなく、画素ブロックA2でイベントが検知されたために、フレーム2の画素ブロックA2が濃く表されている。
図9(c)は、図9(b)のフレーム1とフレーム2の画素ブロック240ごとの画素値の差分を差分検出回路263により求めた結果を濃淡で模式的に示しており、差分が大きいほど色が濃く表されている。ここでは、進入してきた被写体90が画像下端の1ブロック行の範囲で捉えられており、差分は画像下端の画素ブロックA2のみで検出されており、よって、画素ブロックA2のみが濃く表されている。
検知モードでイベントが検知されると、制御回路103は次のフレームを取得する。そして、差分検出回路263により、新しく取得されたフレームと1つの前のフレームの画素ブロックごとの画素値の差分が求められる。よって、図9に示すフレーム2でイベントが検知されると、フレーム3が取得される。
図10乃至図13は、被写体90の移動速度が異なる4つの場合それぞれのフレーム3を説明する図である。図10乃至図13の(a)は、フレーム3(の画像)における被写体位置を表している。図10乃至図13の(b)は、検知領域の画素ブロック240ごとの画素値を濃淡で表されており、各画素ブロック240に占める被写体90の面積が大きいほど色が濃く示されている。図10乃至図13の(c)は、フレーム2とフレーム3の画素ブロック240ごとの画素値の差分を濃淡で模式的に示しており、差分が大きいほど色が濃く表されている。
図10のケースでは、進入してきた被写体90がフレーム3において画像下端の2つのブロック行で捉えられている。そのため、フレーム2,3間の画素ブロック240ごとの画素値の差分は、画像下端の画素ブロックA1,A2で検出されている。このとき、画像上(画素部220上)での被写体90の移動速度は、2ブロック行の読み出しレートの範囲を超えていないため、30fps未満である。
ここで、図9乃至図13での画素ブロックに表されている濃淡について説明する。説明の便宜上、図9(b)での画素ブロックA1及び図9(b)のフレーム1での画素ブロックA2の白色は画素値が“ゼロ”、図9(b)のフレーム2での画素ブロックA2の濃灰色(黒色)は画素値が“α(>0)”と仮定する。この場合、図9(c)での画素ブロックA1での差分は0(=0−0)となるため、図9(c)において画素ブロックA1は白色で表される。一方、図9(c)での画素ブロックA2での差分はα(=α−0)となるため、図9(c)において画素ブロックA2は濃灰色で表される。図10(b)の画素ブロックA1,A2の画素値はそれぞれ、被写体90がそれぞれ略半分ずつ映り込んでいるため“α/2”となっているものとし、α/2の画素値が淡灰色で表されている。この場合、図10のケースでの画素ブロックA1での画素値の差分はα/2(=α/2−0)となるため、図10(c)において画素ブロックA1は淡灰色で表される。また、図10(c)での画素ブロックA2での画素値の差分は−α/2(=α/2−α)となるため、図10(c)において画素ブロックA2は淡灰色で表される。なお、画素ブロックに表されている濃淡は、差分の絶対値によって決められるものとする。図11乃至図13については、図10と同様に処理することができ、ここでの説明を省略する。
図11のケースでは、進入してきた被写体90がフレーム3において画像最下端の1ブロック行を通り越し、画像下端から2番目のブロック行で全体が捉えられている。そのため、フレーム2,3間の画素ブロック240ごとの画素値の差分は、画像下端の画素ブロックA1,A2で検出されている。この場合も、画像上での被写体90の移動速度は、2ブロック行の読み出しレートの範囲を超えていないため、30fps未満である。
図12のケースでは、進入してきた被写体90がフレーム3において画像最下端のブロック行を通り越して、画像下端から2番目のブロック行でその一部が捉えられている。そのため、フレーム2,3間の画素ブロック240ごとの画素値の差分は、画像下端の画素ブロックA1,A2で検出されている。この場合も、画像部上での被写体90の移動速度は、2ブロック行の読み出しレートの範囲を超えていないため、30fps未満である。
図13のケースでは、進入してきた被写体90がフレーム3において画像下端の2つのブロック行を通り越して検知領域から消失している。そのため、フレーム2,3間の画素ブロック240ごとの画素値の差分は、画像下端の画素ブロックA2のみとなっている。この場合、画像上での被写体90の移動速度は2ブロック行の読み出しレートの範囲を超えていることから、30fpsを超えていることがわかる。
このように、イベント検知時には、検知領域内の画素ブロックA1での被写体検出状態の連続するフレーム間での変化に基づき、画像上での被写体90の移動速度が検知領域の読み出しレートの範囲を超えるか否かを判断することができる。
図14は、撮像装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートにS番号で示す処理(ステップ)は、制御回路103が所定のプログラムを実行して撮像装置100の各部の動作を統括的に制御することによって実現される。なお、各ステップのうち、制御回路103の制御下で撮像素子200の所定の機能部が実行するステップについては、動作(制御)主体をそれらの機能部として説明する。
電源スイッチ(不図示)が操作されて撮像装置100が起動した後、S101にて制御回路103は、モード制御部216に対して、撮像素子200を検知モードで動作させるように制御する。これにより、撮像素子200は検知モードでの動作を開始する。S102ではイベント検知部214が、検知領域の画素ブロックごとの画像データを撮像素子200から取得し、メモリ262に一時保持する。
S103にてイベント検知部214は、S102で得た画像データが検知モード開始後の1フレーム目か否かを判定する。イベント検知部214は、1フレーム目であると判定した場合(S103でYES)、過去の画像データとの比較(差分抽出)を行うことができないために処理をS102へ戻し、これにより2フレーム目の画像データが取得されることになる。一方、イベント検知部214は、1フレーム目ではない(2フレーム目以降である)と判定した場合(S103でNO)、処理をS104へ進める。なお、S104へ進んだ場合も、引き続いて検知モードでの撮像が行われる。
S104にてイベント検知部214は、差分検出回路263により、S102で取得された2フレーム目以降の画像データとメモリ262に一保持されている1つ前のフレームの画像データとを用いて、画素ブロックごとの画素値の差分データを作成する。S105にてイベント検知部214は、比較回路264により、S104で作成した差分データに基づき、イベントが検知されたか、つまり、イベントが発生した画素ブロックがあるか否かを判定する。S105の判定は、S104で作成した差分データにおける画素ブロックごとの差分値に所定の閾値以上のものがあるか否かを判定することによって行われる。イベント検知部214は、イベントは検知されていないと判定した場合(S105でNO)、処理をS102へ戻し、イベントが検知されたと判定した場合(S105でYES)、処理をS106へ進める。
S106にてイベント検知部214は、比較回路264により、イベントが検知されたフレームとその次のフレームについて、イベントが発生している画素ブロック及びその近傍の画素ブロックごとの画素値に基づいて被写体の移動量を算出する。
S107ではモード制御部216が、S106で算出された被写体の移動量が一定値Kを超えているか否かを判定することにより、被写体の移動速度を検出する。検知領域が図8(b)を参照して説明したように2ブロック行の場合には、一定値K=2であり、この場合に切り替えられるフレームレートの境界は、図9を参照して説明したように、検知モードのフレームレートの30fpsとなる。モード制御部216は、移動量が一定値Kより小さいと判定した場合(S107でYES)、処理をS108へ進める。S108にてモード制御部216は、イベントを発生させている被写体の移動速度は遅いと判断し、通常モードの1つである低フレームレート(30fps)の第1の動画モードへ移行する。
S109では制御回路103が、画像処理回路102から画素単位での画像データを取得する。その際、最初の1フレーム目の場合にのみ、2フレーム分の画像データを取得する。続くS110にて制御回路103は、取得したフレーム間の差分に基づいて被写体の動きの有無を動体検出回路110により検出し、被写体に動きがあるか否かを判定する。制御回路103は、被写体に動きがあると判定した場合(S110でYES)、撮像を続けるために処理をS109へ戻し、被写体に動きがないと判定した場合(S110でNO)、処理をS114へ進める。
モード制御部216は、S107の判定において移動量が一定値K以上であると判定した場合(S107でYES)、処理をS111へ進める。この場合には、被写体の動きが速い場合であるため、S111にてモード制御部216は、通常モードの1つである高フレームレート(60fps)の第2の動画モードへ移行する。S112,S113の処理の内容はそれぞれ、S109,110の処理の内容と同じであるため、説明を省略する。制御回路103は、S110の判定で被写体に動きがないと判定した場合に、処理をS114へ進める。
S114にて制御回路103は、撮像装置100の電源スイッチがオフになったか否かを判定する。制御回路103は、撮像装置の電源がオフになっていないと判定した場合(S114でNO)、処理をS101へ戻す。つまり、S110又はS113で被写体に動きがない場合には、通常モードから検知モードへ移行して、撮像が継続される。一方、制御回路103は、電源がオフになったと判定した場合(S114でYES)、撮像を終了する。なお、上記フローにおける検知モードのフレームレート(30fps)及び通常モードのフレームレート(30fps,60fps)は一例であって、これらに限られるものではなく、また、これらの値はユーザにより設定が可能な構成となっていてもよい。
上記説明の通り、本実施形態では、検知モードにおいてイベントが検知されるまでは、検知領域を画素部220の一部に限定すると共に、画素ブロック240ごとに(検知領域を細分化して)画像信号を出力させる。これにより、消費電力を低減させることができ、しかも、小さな被写体に起因するイベントを見逃さずに検知することが可能になる。そして、イベント検知後には、被写体の変化の状況に応じて低フレームレートの第1の動画モード又は高フレームレートの第2の動画モードで撮像を行う。これにより、動きの速い被写体を適切に撮像することができ、また、動きの遅い被写体については消費電力を抑制した撮像が可能になる。
なお、画素部220にカラーフィルタ等が配され、色別に画像信号が出力される場合には、同色の画素が配される行又は列で信号加算を行うようにしてもよい。また、複数の画素の電荷を加算することで見かけの画素数を少なくする方法に代えて、画素行又は画素列を間引いて画素部220から画像信号を読み出すようにしてもよい。更に、検知モードでは、画素ブロックごとに画像信号を読み出しているが、これに限らず、画素ブロック内の複数の画素を所定の間隔で間引いて電荷を加算し、加算した電荷に応じた電圧信号を読み出すようにしてもよい。
次に、図2に示した構成を有する撮像素子200に代えて撮像装置100に用いることができる別の撮像素子について説明する。図15(a)は、撮像装置100に適用可能な撮像素子300のブロック図である。なお、撮像素子300において、撮像素子200と共通する構成については、同じ名称及び符号を付して説明を省略する。図15(b),(c)は、撮像素子300の概略構成を説明する図である。
撮像素子300は、第1の半導体基板301と第2の半導体基板302を有する。図15(b),(c)に示されるように、第1の半導体基板301と第2の半導体基板302は重畳された状態で封止されてモジュール化(一体化)され、こうして撮像素子300は多層構造(積層構造)を有する。第1の半導体基板301には、画素部220とA/D変換回路212等が形成され、第2の半導体基板302には、イベント検知部214、信号処理部215、モード制御部216、露光制御部217等が形成される。第1の半導体基板301に形成される回路と第2の半導体基板302に形成される回路は、ビア(VIA)等により接続される。
このように、撮像素子300は、第1の半導体基板301と第2の半導体基板302が多層構造を形成するように一体化されたモジュール(LSIチップ)である。モジュール内部において第1の半導体基板301と第2の半導体基板302が積層構造を形成することにより、撮像素子300は半導体基板サイズを増大させずに、より大規模な回路の実装が可能となる。つまり、撮像素子300は、コストの増大を抑制しながら、より大規模な回路の実装を可能とする。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上記実施形態では、撮像装置100を図1に示すように1つの装置として説明したが、撮像装置100は機能を分離させた構成となっていてもよい。具体的には、撮像装置100が監視カメラである場合、撮像レンズ101と撮像素子200からなるカメラ装置と、その他の各回路からなる制御装置に分けた構成とすることができる。その場合、カメラ装置は撮像目標を撮像可能な位置に配置し、制御装置を監視室に配置することができる。これによりカメラ装置への供給電力を低減することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 撮像装置
103 制御回路
110 動体検出回路
200,300 撮像素子
214 イベント検知部
216 モード制御部
220 画素部
230 画素
240 画素ブロック
263 差分検出回路
264 比較回路

Claims (11)

  1. 複数の画素を有する複数の画素ブロックが行方向と列方向に配置された画素部と、
    前記複数の画素ブロックごとに前記複数の画素の画像信号を加算して読み出すことによって被写体を撮像する検知モードと前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出して被写体を撮像する通常モードとを切り替える制御手段と、
    前記検知モードでの撮像により前記画素部の一部に設けられた検知領域内の画素ブロックから得られる画像データに基づいて被写体の変化を検知する検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、被写体が変化したと判定された場合に前記検知モードから前記通常モードへの移行を行うことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記検知手段は、
    連続するフレーム間で前記画素ブロックごとに画素値の差分を求める差分検出手段と、
    前記差分に基づいて被写体の変化の有無を判定する判定手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 複数の画素が行方向と列方向に配置された画素部と、
    前記複数の画素から行又は列で間引いて画像信号を読み出して被写体を撮像する検知モードと前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出して被写体を撮像する通常モードとを切り替える制御手段と、
    前記検知モードでの撮像により前記画素部の一部に設けられた検知領域内の画素から得られる画像データに基づいて被写体の変化を検知する検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、被写体が変化したと判定された場合に前記検知モードから前記通常モードへの移行を行うことを特徴とする撮像素子。
  4. 前記検知手段は、
    連続するフレーム間で前記画素ごとに画素値の差分を求める差分検出手段と、
    前記差分に基づいて被写体の変化の有無を判定する判定手段と、を有することを特徴とする請求項3に記載の撮像素子。
  5. 前記検知手段は、前記差分の変化に基づいて被写体の移動速度を検出する手段を有し、
    前記制御手段は、前記移動速度に応じて前記通常モードでのフレームレートを変えることを特徴とする請求項2又は4に記載の撮像素子。
  6. 前記検知領域は、前記画素部の少なくとも外周部の一部を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子に光学像を結像させるレンズと、を備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 前記検知領域を設定する手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記通常モードにより得られた画像データから被写体の変化を検出し、前記被写体の変化が検出されなくなった場合に、前記通常モードを前記検知モードに切り替える手段を更に備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
  10. 複数の画素を有する複数の画素ブロックが行方向と列方向に配置された画素部を有する撮像素子の制御方法であって、
    前記複数の画素ブロックごとに前記複数の画素の画像信号を加算して読み出す検知モードで被写体を撮像するステップと、
    前記検知モードでの撮像により前記画素部の一部に設けられた検知領域内の画素ブロックから得られた画像データに基づいて被写体の変化を検知するステップと、
    被写体の変化が検知された場合に、前記検知モードから前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出す通常モードへ切り替えて撮像を行うステップと、を有することを特徴とする撮像素子の制御方法。
  11. 複数の画素が行方向と列方向に配置された画素部を有する撮像素子の制御方法であって、
    前記複数の画素から行又は列で間引いて画像信号を読み出す検知モードで被写体を撮像するステップと、
    前記検知モードでの撮像により前記画素部の一部に設けられた検知領域内の画素から得られた画像データに基づいて被写体の変化を検知するステップと、
    被写体の変化が検知された場合に、前記検知モードから前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出し通常モードへ切り替えて撮像を行うステップと、を有することを特徴とする撮像素子の制御方法。
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