JP2021026983A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電解液の流れを良好にできる蓄電装置を提供する。【解決手段】二次電池は、長尺シート状の正極電極20と、長尺シート状の負極電極30と、正極電極20と負極電極30との間に介在する長尺シート状のセパレータ40とが層状に捲回された電極組立体12と、電解液とを備える。正極電極20は、複数の正極塗工部23と複数の正極未塗工部24とを正極電極20の長手方向に交互に有する。負極電極30は、複数の負極塗工部33と複数の負極未塗工部34とを負極電極30の長手方向に交互に有する。電極組立体12は、正極塗工部23と負極塗工部33とが積層された塗工積層部12aと、正極未塗工部24と負極未塗工部34とが積層された第1未塗工積層部12b及び第2未塗工積層部12cとを有する。正極電極20は、正極未塗工部24を貫通する貫通孔24hを有し、負極電極30は、負極未塗工部34を貫通する貫通孔34hを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、電極組立体と、電解液と、電極組立体及び電解液を収容するケースとを備える蓄電装置に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機などへの供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などが搭載されている。二次電池は、電極組立体と、電解液と、電極組立体及び電解液を収容するケースとを備える。電極組立体として、例えば、複数のシート状の正極電極と複数のシート状の負極電極とが交互に積層された積層型の電極組立体や、長尺シート状の正極電極と長尺シート状の負極電極とが積層されて巻回された巻回型の電極組立体が知られている。
例えば、特許文献1に開示の二次電池は、巻回型の電極組立体を備える。正極電極及び負極電極はそれぞれ、長尺シート状の金属箔と、金属箔の少なくとも片面に存在する活物質層とを有する。正極電極及び負極電極はそれぞれ、金属箔の長手方向において、金属箔と活物質層とが存在する部分である複数の塗工部と、活物質層が存在せず、金属箔が露出する部分である複数の未塗工部とを交互に有する。電極組立体は、正極電極及び負極電極の塗工部が積層された塗工積層部と、正極電極及び負極電極の未塗工部が積層された未塗工積層部とを有する。
ところで、積層型の電極組立体を備える二次電池では、電解液は、積層方向と直交する方向の何れの方向からも電極間に流れ込むことができる。一方、捲回型の電極組立体を備える二次電池では、電解液は、捲回軸が延びる方向の両端からは電極間に流れ込むことができるが、塗工部の積層方向及び捲回軸が延びる方向の両方と直交する方向からは電極間に流れ込み難い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電解液の流れを良好にできる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、長尺シート状の正極の電極と、長尺シート状の負極の電極と、前記正極の電極と前記負極の電極との間に介在する長尺シート状のセパレータとが層状に捲回された電極組立体と、電解液と、前記電極組立体及び前記電解液を収容するケースと、を備えた蓄電装置であって、前記電極は、長尺シート状の金属箔の長手方向において、前記金属箔と活物質層とが存在する部分である複数の塗工部と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する部分である複数の未塗工部とを交互に有し、前記電極組立体は、前記塗工部が積層された塗工積層部と、前記未塗工部が積層された未塗工積層部とを有し、前記電極は、前記未塗工部を貫通する貫通孔を有することを要旨とする。
これによれば、電解液が貫通孔を通過することで、電解液は未塗工部の一方の面側から他方の面側に流れることができる。このため、電解液の電極間の行き来が可能になる。よって、電解液の流れを良好にできる。
また、上記蓄電装置について、前記未塗工部は、前記未塗工部の少なくとも片面に保護層を有し、前記貫通孔は、前記保護層を貫通するのが好ましい。
これによれば、貫通孔を区画する内周面と金属箔の厚さ方向の表面とによって形成される角部は、保護層によって覆われる。このため、角部がセパレータを突き破ることを抑制できる。その結果、セパレータの破れによる電極の短絡を抑制できる。
これによれば、貫通孔を区画する内周面と金属箔の厚さ方向の表面とによって形成される角部は、保護層によって覆われる。このため、角部がセパレータを突き破ることを抑制できる。その結果、セパレータの破れによる電極の短絡を抑制できる。
また、上記蓄電装置について、前記ケースは、前記ケースの壁部のうち重力方向の上側に位置する壁部を貫通する注液口を有し、前記電極組立体は、前記電極の捲回軸が延びる方向が重力方向と直交するように配置され、前記未塗工積層部は、前記注液口を有する壁部と対向し、複数の前記貫通孔のうち、前記注液口の貫通方向から見たときに前記注液口と重なる前記貫通孔の面積は、他の前記貫通孔の面積よりも大きいのが好ましい。
これによれば、注液口から注液された電解液は、注液口と対向する部分に位置する貫通孔をより通過し易くなる。よって、電解液をより効率良く流すことができる。
本発明によれば、電解液の流れを良好にできる。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、直方体状のケース11と、ケース11に収容された電極組立体12と、ケース11に収容された図示しない電解液とを備える。ケース11は、有底四角筒状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する板状の蓋14とを有する。よって、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。ケース本体13及び蓋14は、ケース11の壁部を構成する。ケース本体13及び蓋14は、例えば、アルミニウムなどの金属製である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン二次電池である。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、直方体状のケース11と、ケース11に収容された電極組立体12と、ケース11に収容された図示しない電解液とを備える。ケース11は、有底四角筒状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する板状の蓋14とを有する。よって、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。ケース本体13及び蓋14は、ケース11の壁部を構成する。ケース本体13及び蓋14は、例えば、アルミニウムなどの金属製である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン二次電池である。
ケース本体13は、長方形状の底壁13bと、底壁13bの一対の長側縁部から立設された一対の長側壁13cと、底壁13bの一対の短側縁部から立設された一対の短側壁13dとを有する。蓋14は、長方形状である。蓋14は、蓋14の長手方向の中央に、蓋14を厚さ方向に貫通する丸孔状の注液口14hを有する。注液口14hは、電解液をケース11内に注液するための孔である。なお、ケース11内に電解液が注液された後、注液口14hは、図示しない封止部材によって封止される。本実施形態の二次電池10は、底壁13bが重力方向の下側に位置し、蓋14が重力方向の上側に位置する状態で使用される。
図2に示すように、電極組立体12は、長尺シート状の正極の電極としての正極電極20と、長尺シート状の負極の電極としての負極電極30と、2枚の長尺シート状のセパレータ40とを備える。
図4(a)に示すように、正極電極20は、金属箔としての正極金属箔21と、活物質層としての正極活物質層22とを有する。本実施形態の正極金属箔21は、アルミニウム箔である。正極金属箔21は、長尺シート状の正極本体部21aと、正極本体部21aの長手方向に沿う一縁部211から突出する複数の正極タブ21bとを有する。正極本体部21aの長手方向は、正極電極20の長手方向であり、正極本体部21aの短手方向は、正極電極20の短手方向である。
図2に示すように、正極活物質層22は、正極本体部21aの両面に複数存在する。正極本体部21aの各面に存在する複数の正極活物質層22は、正極本体部21aの長手方向に間隔を空けて配置されている。正極活物質層22の形状は、全ての正極活物質層22で同じであり、本実施形態では長方形状である。図4(a)に示すように、各正極活物質層22の長手方向は、正極本体部21aの長手方向と一致し、各正極活物質層22の短手方向は、正極本体部21aの短手方向と一致している。正極活物質層22の長手方向の幅W22は、全ての正極活物質層22で同じである。また、正極活物質層22の短手方向の寸法は、全ての正極活物質層22で同じである。正極本体部21aの一方の面に存在する正極活物質層22の各縁部の位置は、正極本体部21aの他方の面に存在する正極活物質層22の各縁部の位置と一致している。
正極電極20は、正極本体部21aの両面に正極活物質層22が存在する部分である塗工部としての複数の正極塗工部23と、正極活物質層22が存在せず、正極本体部21aが露出した部分である未塗工部としての複数の正極未塗工部24とを有する。本実施形態では、正極電極20は、6つの正極塗工部23と、5つの正極未塗工部24とを有する。正極塗工部23と正極未塗工部24とは、正極電極20の長手方向において交互に存在する。
正極電極20の長手方向における正極未塗工部24の幅W24は、正極未塗工部24毎に異なる。詳しくは、各正極未塗工部24の幅W24は、正極電極20の長手方向の第1端20aに近い正極未塗工部24ほど小さく、正極電極20の長手方向の第2端20bに近い正極未塗工部24ほど大きくなっている。つまり、正極電極20の第1端20aに近い正極未塗工部24から第2端20bに近い正極未塗工部24に向けて、正極未塗工部24の幅W24は徐々に大きくなっている。
各正極タブ21bは、正極活物質層22が存在せず、正極金属箔21が露出した部分である。正極タブ21bの形状は、全ての正極タブ21bで同じであり、本実施形態では矩形状である。各正極タブ21bは、正極本体部21aにおける正極塗工部23を構成する部分の一縁部211から突出している。つまり、各正極タブ21bは、正極本体部21aの長手方向において各正極塗工部23に対応する位置に配置されている。さらに、各正極タブ21bは、正極活物質層22の長手方向の一端寄りに位置する正極タブ21bと、正極活物質層22の長手方向の他端寄りに位置する正極タブ21bとが正極本体部21aの長手方向において交互に存在するように配置されている。
図4(b)に示すように、負極電極30は、金属箔としての負極金属箔31と、活物質層としての負極活物質層32とを有する。本実施形態の負極金属箔31は、銅箔である。負極金属箔31は、長尺シート状の負極本体部31aと、負極本体部31aの長手方向に沿う一縁部311から突出する複数の負極タブ31bとを有する。本実施形態では、負極本体部31aの長手方向の寸法は、正極本体部21aの長手方向の寸法よりも長い。負極本体部31aの長手方向は、負極電極30の長手方向であり、負極本体部31aの短手方向は、負極電極30の短手方向である。
図2に示すように、負極活物質層32は、負極本体部31aの両面に複数存在する。負極本体部31aの各面に存在する複数の負極活物質層32は、負極本体部31aの長手方向に間隔を空けて配置されている。負極活物質層32の形状は、全ての負極活物質層32で同じであり、本実施形態では長方形状である。図4(b)に示すように、各負極活物質層32の長手方向は、負極本体部31aの長手方向と一致し、各負極活物質層32の短手方向は、負極本体部31aの短手方向と一致している。負極活物質層32の長手方向の幅W32は、全ての負極活物質層32で同じである。本実施形態では、各負極活物質層32の長手方向の幅W32は、各正極活物質層22の長手方向の幅W22よりも大きい。負極活物質層32の短手方向の寸法は、全ての負極活物質層32で同じである。負極本体部31aの一方の面に存在する負極活物質層32の各縁部の位置は、負極本体部31aの他方の面に存在する負極活物質層32の各縁部の位置と一致している。
負極電極30は、負極本体部31aの両面に負極活物質層32が存在する部分である塗工部としての複数の負極塗工部33と、負極活物質層32が存在せず、負極本体部31aが露出した部分である未塗工部としての複数の負極未塗工部34とを有する。本実施形態では、負極電極30は、7つの負極塗工部33と、6つの負極未塗工部34とを有する。負極塗工部33と負極未塗工部34とは、負極電極30の長手方向において交互に存在する。負極電極30の長手方向における負極未塗工部34の幅W34は、負極未塗工部34毎に異なる。詳しくは、各負極未塗工部34の幅W34は、負極電極30の長手方向の第1端30aに近い負極未塗工部34ほど小さく、負極電極30の長手方向の第2端30bに近い負極未塗工部34ほど大きくなっている。つまり、負極電極30の第1端30aに近い負極未塗工部34から第2端30bに近い負極未塗工部34に向けて、負極未塗工部34の幅W34は徐々に大きくなっている。
各負極タブ31bは、負極活物質層32が存在せず、負極金属箔31が露出した部分である。負極タブ31bの形状は、全ての負極タブ31bで同じであり、本実施形態では矩形状である。各負極タブ31bは、負極本体部31aにおける負極塗工部33を構成する部分の一縁部311から突出している。つまり、各負極タブ31bは、負極電極30の長手方向において各負極塗工部33に対応する位置に配置されている。さらに、各負極タブ31bは、負極活物質層32の長手方向の一端寄りに位置する負極タブ31bと、負極活物質層32の長手方向の他端寄りに位置する負極タブ31bとが負極電極30の長手方向において交互に存在するように配置されている。
図2に示すように、各セパレータ40は、正極電極20と負極電極30との間に介在する。各セパレータ40は、リチウムイオンが通過可能な多孔質膜である。各セパレータ40の長手方向の寸法は、負極本体部31aの長手方向の寸法よりも長く、各セパレータ40の短手方向の寸法は、負極本体部31aの短手方向の寸法とほぼ同じである。
電極組立体12は、正極電極20、2枚のセパレータ40のうちの一方、負極電極30、及び2枚のセパレータ40のうちの他方がこの順に積層されたものが、捲回軸Lを軸として捲回されることで形成される。正極電極20、負極電極30、及び各セパレータ40の捲回方向は、正極電極20、負極電極30、及び各セパレータ40の長手方向と一致している。電極組立体12は、正極電極20と負極電極30とがセパレータ40を介して積層された層状構造を有する。本実施形態では、電極組立体12は、捲回軸Lが延びる方向がケース本体13の底壁13bと蓋14とが対向する方向と一致するようにケース11に収容される。よって、捲回軸Lが延びる方向は、重力方向と一致している。
正極電極20及び負極電極30の第1端20a,30aは捲き始め側に位置し、正極電極20及び負極電極30の第2端20b,30bは捲き終わり側に位置する。言い換えると、正極電極20及び負極電極30の第1端20a,30aは、電極組立体12の内周側に位置し、正極電極20及び負極電極30の第2端20b,30bは、電極組立体12の外周側に位置する。
電極組立体12は、正極塗工部23と負極塗工部33とがセパレータ40を介して交互に積層された塗工積層部12aを有する。塗工積層部12aにおいて、正極塗工部23及び負極塗工部33はそれぞれ平坦状である。正極塗工部23と負極塗工部33とが積層される方向を積層方向とする。
塗工積層部12aでは、積層方向に隣り合う正極塗工部23及び負極塗工部33において、正極本体部21aの両面に存在する正極活物質層22のうち、内周側に位置する正極活物質層22は、負極本体部31aの両面に存在する負極活物質層32のうち、外周側に位置する負極活物質層32とセパレータ40を介して向かい合う。また、積層方向に隣り合う正極塗工部23及び負極塗工部33において、正極本体部21aの両面に存在する正極活物質層22のうち、外周側に位置する正極活物質層22は、負極本体部31aの両面に存在する負極活物質層32のうち、内周側に位置する負極活物質層32とセパレータ40を介して向かい合う。本実施形態では、負極活物質層32の長手方向の両端は、正極活物質層22の長手方向の両端よりも外側に位置している。
積層方向における電極組立体12の第1端面121は、積層方向の第1端に位置する負極塗工部33によって構成され、積層方向における電極組立体12の第2端面122は、積層方向の第2端に位置する負極塗工部33によって構成されている。電極組立体12の第1端面121及び第2端面122は、ケース本体13の長側壁13cと向かい合う面である。
捲回軸Lよりも積層方向の第1端側に位置する正極塗工部23と、捲回軸Lよりも積層方向の第2端側に位置する正極塗工部23とは、正極電極20の長手方向において交互に存在する。言い換えると、正極電極20の長手方向において正極未塗工部24を挟んで隣り合う2つの正極塗工部23のうち、一方の正極塗工部23が捲回軸Lよりも積層方向の第1端側に位置する場合、他方の正極塗工部23は捲回軸Lよりも積層方向の第2端側に位置する。
同様に、捲回軸Lよりも積層方向の第1端側に位置する負極塗工部33と、捲回軸Lよりも積層方向の第2端側に位置する負極塗工部33とは、負極電極30の長手方向において交互に存在する。言い換えると、負極電極30の長手方向において負極未塗工部34を挟んで隣り合う2つの負極塗工部33のうち、一方の負極塗工部33が捲回軸Lよりも積層方向の第1端側に位置する場合、他方の負極塗工部33は、捲回軸Lよりも積層方向の第2端側に位置する。
電極組立体12において、各正極タブ21bは積層方向に一列に並び、各負極タブ31bは、各正極タブ21bが一列に並ぶ位置とは異なる位置で積層方向に一列に並ぶ。本実施形態では、各正極タブ21bは、正極活物質層22及び負極活物質層32の長手方向の一端側で積層方向へ一列に並び、各負極タブ31bは、正極活物質層22及び負極活物質層32の長手方向の他端側で積層方向へ一列に並ぶ。図1に示すように、電極組立体12は、一列に並ぶ複数の正極タブ21bが積層された正極タブ群15と、正極タブ21bとは異なる位置で一列に並ぶ複数の負極タブ31bが積層された負極タブ群16とを有する。
電極組立体12は、正極活物質層22及び負極活物質層32の長手方向において塗工積層部12aよりも一端側に位置する未塗工積層部としての第1未塗工積層部12bと、正極活物質層22及び負極活物質層32の長手方向において塗工積層部12aよりも他端側に位置する未塗工積層部としての第2未塗工積層部12cとを有する。第1未塗工積層部12b及び第2未塗工積層部12cは、正極未塗工部24と負極未塗工部34とがセパレータ40を介して交互に積層された部分である。第1未塗工積層部12b及び第2未塗工積層部12cは、ケース本体13の長側壁13c及び短側壁13dと向かい合う面である。第1未塗工積層部12bにおいて、正極未塗工部24及び負極未塗工部34は、塗工積層部12aから離れる向きに凸となるように湾曲している。また、第2未塗工積層部12cにおいて、正極未塗工部24及び負極未塗工部34は、塗工積層部12aから離れる向きに凸となるように湾曲している。
第1未塗工積層部12bを構成する正極未塗工部24と、第2未塗工積層部12cを構成する正極未塗工部24とは、正極電極20の長手方向において交互に存在する。言い換えると、正極電極20の長手方向において正極塗工部23を挟んで隣り合う2つの正極未塗工部24のうち、一方の正極未塗工部24が第1未塗工積層部12bを構成する場合、他方の正極未塗工部24は第2未塗工積層部12cを構成する。
同様に、第1未塗工積層部12bを構成する負極未塗工部34と、第2未塗工積層部12cを構成する負極未塗工部34とは、負極電極30の長手方向において交互に存在する。言い換えると、負極電極30の長手方向において負極塗工部33を挟んで隣り合う2つの負極未塗工部34のうち、一方の負極未塗工部34が第1未塗工積層部12bを構成する場合、他方の負極未塗工部34は第2未塗工積層部12cを構成する。
上述したように、正極電極20及び負極電極30は、各第1端20a,30aが捲き始め側となるように捲回されている。このため、正極電極20の長手方向における正極未塗工部24の幅W24は、第1未塗工積層部12bにおいて外周側に位置する正極未塗工部24ほど長くなっている。また、正極電極20の長手方向における正極未塗工部24の幅W24は、第2未塗工積層部12cにおいて外周側に位置する正極未塗工部24ほど長くなっている。負極電極30の長手方向における負極未塗工部34の幅W34は、第1未塗工積層部12bにおいて外周側に位置する負極未塗工部34ほど長くなっている。また、負極電極30の長手方向における負極未塗工部34の幅W34は、第2未塗工積層部12cにおいて外周側に位置する負極未塗工部34ほど長くなっている。
図1に示すように、二次電池10は、電極組立体12から電気を取り出すための正極端子構造17及び負極端子構造18を備える。正極端子構造17は、正極タブ群15と接合された板状の正極導電部材17aと、正極導電部材17aから突出する棒状の正極端子17bとを有する。負極端子構造18は、負極タブ群16と接合された板状の負極導電部材18aと、負極導電部材18aから突出する棒状の負極端子18bとを有する。正極端子17b及び負極端子18bはそれぞれ、蓋14を貫通してケース11の外部に突出し、ケース11の内外を繋ぐ。正極端子17b及び負極端子18bには、二次電池10同士を電気的に接続する図示しない外部装置としてのバスバーが固定可能である。二次電池10は、蓋14と正極端子17b又は負極端子18bとを絶縁するための絶縁リング19を備える。
次に、正極電極20及び負極電極30の貫通孔24h,34hについて説明する。
図2及び図4(a)に示すように、正極電極20は、各正極未塗工部24を貫通する貫通孔24hを有する。本実施形態では、正極電極20は、各正極未塗工部24に、正極本体部21aの短手方向に一列に並ぶ6つの貫通孔24hを有する。各貫通孔24hは、丸孔状である。各貫通孔24hの中心は、正極電極20の長手方向における正極未塗工部24の中央に位置する。各貫通孔24hの径R24hは、全ての貫通孔24hで同じである。
図2及び図4(a)に示すように、正極電極20は、各正極未塗工部24を貫通する貫通孔24hを有する。本実施形態では、正極電極20は、各正極未塗工部24に、正極本体部21aの短手方向に一列に並ぶ6つの貫通孔24hを有する。各貫通孔24hは、丸孔状である。各貫通孔24hの中心は、正極電極20の長手方向における正極未塗工部24の中央に位置する。各貫通孔24hの径R24hは、全ての貫通孔24hで同じである。
図2及び図4(b)に示すように、負極電極30は、各負極未塗工部34を貫通する貫通孔34hを有する。本実施形態では、負極電極30は、各負極未塗工部34に、負極本体部31aの短手方向に一列に並ぶ6つの貫通孔34hを有する。各貫通孔34hは、丸孔状である。各貫通孔34hの中心は、負極電極30の長手方向における負極未塗工部34の中央に位置する。各貫通孔34hの径R34hは、全ての貫通孔34hで同じである。
ここで、正極電極20の製造方法について説明する。なお、負極電極30も、正極電極20の製造方法と同じ製造方法によって製造される。
図5に示すように、正極電極20の製造方法は、正極金属箔21の前駆体である長尺シート状の金属箔材料210の両面に、正極活物質層22の前駆体である活物質合剤220を塗工する第1塗工工程を有する。活物質合剤220は、正極活物質、導電材、バインダ、及び溶媒が混練されたものである。
図5に示すように、正極電極20の製造方法は、正極金属箔21の前駆体である長尺シート状の金属箔材料210の両面に、正極活物質層22の前駆体である活物質合剤220を塗工する第1塗工工程を有する。活物質合剤220は、正極活物質、導電材、バインダ、及び溶媒が混練されたものである。
本実施形態の第1塗工工程では、活物質合剤220は、金属箔材料210の長手方向において間欠的に塗工される。詳しくは、活物質合剤220は、金属箔材料210の長手方向における活物質合剤220同士の間隔が正極未塗工部24の幅W24と一致するように塗工される。つまり、活物質合剤220は、金属箔材料210の長手方向における活物質合剤220同士の間隔が徐々に広がる、又は狭くなるように塗工される。金属箔材料210の短手方向の一端部には、活物質合剤220は塗工されない。
これにより、金属箔材料210の両面に活物質合剤220が塗工された塗工部前駆体230と、活物質合剤220が塗工されず、金属箔材料210が露出した正極未塗工部24とを金属箔材料210の長手方向に交互に有する電極材料200が製造される。
正極電極20の製造方法は、電極材料200を切断する切断工程を有する。切断工程では、図示しないプレス型により、正極電極20の外形と同形状に設定された第1切断線L1に沿って電極材料200を打ち抜くことで、電極前駆体200aを形成する。これにより、金属箔材料210から、正極本体部21aと複数の正極タブ21bとを有する正極金属箔21が形成される。
また、正極電極20の製造方法は、各正極未塗工部24に貫通孔24hを形成する孔形成工程を有する。孔形成工程では、図示しないプレス型により、円形状の第2切断線L2に沿って各正極未塗工部24を切断することで貫通孔24hを形成する。
図6に示すように、正極電極20の製造方法は、電極前駆体200aをプレスして、活物質合剤220における活物質の密度を所定の密度まで上げるプレス工程を有する。プレス工程は、プレス装置50によって行われる。プレス装置50は、電極前駆体200aを挟んで上下方向の両側に配置された一対のプレスロール51,52を備える。各プレスロール51,52は、図示しない回転軸によって回転可能に支持されている。各プレスロール51,52は、回転軸に接続された図示しない駆動装置によって回転軸とともに一体回転する。
電極前駆体200aは、図示しない搬送装置により、回転する一対のプレスロール51,52間を通過するように正極金属箔21の長手方向に搬送される。これにより、塗工部前駆体230は、一対のプレスロール51,52によってプレスされる。プレス工程により、活物質合剤220は正極活物質層22となり、塗工部前駆体230は正極塗工部23となる。また、電極前駆体200aは、正極電極20となる。
図2及び図3に示すように、第1未塗工積層部12bにおいて、各貫通孔24h,34hは、正極未塗工部24と負極未塗工部34とが積層される方向に重なっている。また、第2未塗工積層部12cにおいて、各貫通孔24h,34hは、正極未塗工部24と負極未塗工部34とが積層される方向に重なっている。
本実施形態の作用について説明する。
電解液が貫通孔24h,34hを通過することで、電解液は、正極未塗工部24又は負極未塗工部34の一方の面側から他方の面側に流れる。このため、電解液は、セパレータ40を介して正極電極20と負極電極30との間を行き来することができる。よって、電解液の流れが良好になる。
電解液が貫通孔24h,34hを通過することで、電解液は、正極未塗工部24又は負極未塗工部34の一方の面側から他方の面側に流れる。このため、電解液は、セパレータ40を介して正極電極20と負極電極30との間を行き来することができる。よって、電解液の流れが良好になる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)電解液が貫通孔24h,34hを通過することで、電解液は、正極未塗工部24又は負極未塗工部34の一方の面側から他方の面側に流れることができる。このため、電解液は、セパレータ40を介して正極電極20と負極電極30との間を行き来することができる。よって、電解液の流れが良好になる。
(1)電解液が貫通孔24h,34hを通過することで、電解液は、正極未塗工部24又は負極未塗工部34の一方の面側から他方の面側に流れることができる。このため、電解液は、セパレータ40を介して正極電極20と負極電極30との間を行き来することができる。よって、電解液の流れが良好になる。
(2)各貫通孔24hの中心は、正極電極20の長手方向における正極未塗工部24の中央に位置している。また、各貫通孔34hの中心は、負極電極30の長手方向における負極未塗工部34の中央に位置している。このため、正極未塗工部24及び負極未塗工部34を積層して第1未塗工積層部12b及び第2未塗工積層部12cを形成する際に、貫通孔24h,34hが重なり易くなる。貫通孔24h,34hが重なっていることで、電解液は、貫通孔24h,34hを介して正極電極20と負極電極30との間をよりスムーズに行き来することができる。
(3)プレス工程では、正極金属箔21における正極塗工部23を構成する部分はプレスされるのに対し、正極金属箔21における正極未塗工部24を構成する部分はプレスされない。このため、正極金属箔21における正極未塗工部24を構成する部分の伸び量は、正極金属箔21における正極塗工部23を構成する部分の伸び量よりも小さい。つまり、正極金属箔21の長手方向において、正極金属箔21の伸び量に差が生じる。このような正極金属箔21の伸び量の差は、正極未塗工部24の皺の原因となり得る。これに対し、本実施形態では、正極未塗工部24が貫通孔24hを有するため、正極金属箔21の伸び量の差は貫通孔24hによって吸収される。よって、正極未塗工部24に皺が生じ難くなる。同様に、プレス工程における負極金属箔31の伸び量の差は、負極未塗工部34に形成された貫通孔34hによって吸収されるため、負極未塗工部34に皺が生じ難くなる。
(4)貫通孔24hの径R24hは、全ての貫通孔24hで同じである。このため、各正極未塗工部24に貫通孔24hを形成する際、同じプレス型を用いることができる。よって、正極電極20の製造装置を簡素化できる。貫通孔34hの径R34hは、全ての貫通孔34hで同じである。このため、各負極未塗工部34に貫通孔34hを形成する際、同じプレス型を用いることができる。よって、負極電極30の製造装置を簡素化できる。
(5)全ての正極未塗工部24が貫通孔24hを有する。このため、一部の正極未塗工部24が貫通孔24hを有する場合と比較して、電解液の流れがより良好になる。また、全ての負極未塗工部34が貫通孔34hを有する。このため、一部の負極未塗工部34が貫通孔34hを有する場合と比較して、電解液の流れがより良好になる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 正極未塗工部24及び負極未塗工部34の何れか一方が貫通孔24h,34hを有するのであれば、他方は貫通孔を有していなくてもよい。
○ 正極未塗工部24及び負極未塗工部34の何れか一方が貫通孔24h,34hを有するのであれば、他方は貫通孔を有していなくてもよい。
○ 全ての正極未塗工部24が貫通孔24hを有していなくてもよい。また、全ての負極未塗工部34が貫通孔34hを有していなくてもよい。
○ 貫通孔24h,34hの形状は、丸孔状に限定されず、例えば、四角孔であってもよいし、楕円孔であってもよい。
○ 貫通孔24h,34hの形状は、丸孔状に限定されず、例えば、四角孔であってもよいし、楕円孔であってもよい。
○ 貫通孔は、正極未塗工部24又は負極未塗工部34を貫通するのであれば、貫通孔に限定されない。
例えば、図7に示すように、貫通孔は、スリット24s,34sであってもよい。図7に示すスリット24s,34sは、正極電極20又は負極電極30の長手方向に沿って直線状に延びる。また、スリット24s,34sは、正極電極20又は負極電極30の長手方向において正極未塗工部24全体又は負極未塗工部34全体に亘って存在する。
例えば、図7に示すように、貫通孔は、スリット24s,34sであってもよい。図7に示すスリット24s,34sは、正極電極20又は負極電極30の長手方向に沿って直線状に延びる。また、スリット24s,34sは、正極電極20又は負極電極30の長手方向において正極未塗工部24全体又は負極未塗工部34全体に亘って存在する。
○ 図8に示すように、正極電極20は、正極本体部21aにおける正極未塗工部24を構成する部分の両面に保護層25を有していてもよい。保護層25は、例えば、正極本体部21aにおける正極未塗工部24を構成し得る部分の両面に、樹脂やセラミックなどの絶縁性材料を塗工することで形成される。貫通孔24hは、保護層25が形成された状態の正極未塗工部24を打ち抜くことで形成される。このため、貫通孔24hを形成するために正極金属箔21を打ち抜く際には保護層25も打ち抜かれる。貫通孔24hは、保護層25を貫通する。
同様に、負極電極30は、負極本体部31aにおける負極未塗工部34を構成する部分の両面に保護層35を有していてもよい。保護層35は、例えば、負極本体部31aにおける負極未塗工部34を構成し得る部分の両面に、樹脂やセラミックなどの絶縁性材料を塗工することで形成される。貫通孔34hは、保護層35が形成された状態の負極未塗工部34を打ち抜くことで形成される。このため、貫通孔34hを形成するために負極金属箔31を打ち抜く際には保護層35も打ち抜かれる。貫通孔34hは、保護層35を貫通する。
この場合、貫通孔24h,34hを区画する内周面と、正極金属箔21又は負極金属箔31の厚さ方向の表面とによって形成される角部Cは、保護層25,35によって覆われる。このため、角部Cがセパレータ40を突き破ることが抑制される。よって、セパレータ40の破れによる正極未塗工部24と負極未塗工部34との短絡を抑制できる。
また、保護層25によって正極金属箔21が補強されているため、貫通孔24hが伸展することを抑制できる。よって、貫通孔24hの伸展によって生じ得る、正極金属箔21における正極塗工部23を構成する部分の破れを抑制できる。その結果、正極金属箔21の破れによる正極活物質層22の脱落を抑制できる。また、負極未塗工部34の保護層35でも、同様の効果が得られる。
なお、正極未塗工部24又は負極未塗工部34における保護層25,35の形成範囲は、適宜変更してよい。例えば、保護層25,35は、正極本体部21a又は負極本体部31aにおける正極未塗工部24又は負極未塗工部34を構成する部分の片面のみに存在していてもよい。また、例えば、保護層25,35は、貫通孔24h,34hを取り囲む環状に存在していてもよい。
○ 各貫通孔24hの中心は、正極電極20の長手方向における正極未塗工部24の中央からずれていてもよい。また、各貫通孔34hの中心は、負極電極30の長手方向における負極未塗工部34の中央からずれていてもよい。
○ 正極本体部21a又は負極本体部31aの短手方向に一列に並ぶ複数の貫通孔24h,34hについて、各貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは異なっていてもよい。
例えば、図9に示すように、貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、正極電極20又は負極電極30の短手方向の両端に近い貫通孔24h,34hほど大きく、正極電極20又は負極電極30の短手方向の中央に近い貫通孔24h,34hほど小さくなっていてもよい。
電極組立体12は、上記実施形態と同様、捲回軸Lが重力方向と一致するように配置される。このため、正極本体部21a及び負極本体部31aの短手方向に一列に並ぶ複数の貫通孔24h,34hについて、貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、重力方向の上側及び下側に位置する貫通孔24h,34hほど大きく、重力方向の中央付近に位置する貫通孔24h,34hほど小さくなる。
電解液をケース11内に注液する際、電解液は、ケース11の底壁13b側から蓋14側に向けて順に満たされる。このため、重力方向の下側に位置する貫通孔24h,34hの径R24h,R34hを、重力方向の中央に位置する貫通孔24h,34hの径R24h,R34hよりも大きくすることで、電解液が重力方向の下側に位置する貫通孔24h,34hを通過し易くなる。よって、電解液を効率良く流すことができる。
また、電解液をケース11内に注液する際に気泡が発生することがある。発生した気泡は、電解液の液面に向かって浮上する。このため、重力方向の上側に位置する貫通孔24h,34hの径R24h,R34hを、重力方向の中央に位置する貫通孔24h,34hの径R24h,R34hよりも大きくすることで、重力方向の上側に位置する貫通孔24h,34hから気泡を逃がし易くなる。よって、電解液の正極電極20又は負極電極30への含浸が気泡により妨げられることを抑制できる。
○ 正極本体部21aの短手方向に一列に並ぶ貫通孔24hの数は適宜変更してもよい。また、負極本体部31aの短手方向に一列に並ぶ貫通孔34hの数は適宜変更してもよい。
○ 正極本体部21aの短手方向に一列に並ぶ貫通孔24hは、正極本体部21aの長手方向において複数列配置されていてもよい。また、負極本体部31aの短手方向に一列に並ぶ貫通孔34hは、負極本体部31aの長手方向において複数列配置されていてもよい。
この場合、例えば、特定の列に属する貫通孔24h,34hと、正極本体部21a又は負極本体部31aの長手方向に隣り合う列に属する貫通孔24h,34hとは、正極本体部21a又は負極本体部31aの短手方向において互い違いに配置されていてもよい。つまり、貫通孔24h,34hは、千鳥状に配置されていてもよい。
○ 各正極未塗工部24が有する貫通孔24hの数は、全ての正極未塗工部24で同じでなくてもよい。例えば、貫通孔24hの数は、正極電極20の長手方向の第1端20aに近い正極未塗工部24ほど少なく、正極電極20の長手方向の第2端20bに近い正極未塗工部24ほど多くなっていてもよい。言い換えると、貫通孔24hの数は、電極組立体12の内周側に位置する正極未塗工部24ほど少なく、外周側に位置する正極未塗工部24ほど多くなっていてもよい。
また、各負極未塗工部34が有する貫通孔34hの数は、全ての負極未塗工部34で同じでなくてもよい。例えば、貫通孔34hの数は、負極電極30の長手方向の第1端30aに近い負極未塗工部34ほど少なく、負極電極30の長手方向の第2端30bに近い負極未塗工部34ほど多くなっていてもよい。言い換えると、貫通孔34hの数は、電極組立体12の内周側に位置する負極未塗工部34ほど少なく、外周側に位置する負極未塗工部34ほど多くなっていてもよい。
○ 二次電池10の構成は、例えば、次のように変更してもよい。
図10では、電極組立体12は、捲回軸Lが延びる方向が重力方向と直交するようにケース11に収容される。ケース11に電極組立体12が収容された状態において、第1未塗工積層部12bは蓋14と対向し、第2未塗工積層部12cはケース本体13の底壁13bと対向する。
図10では、電極組立体12は、捲回軸Lが延びる方向が重力方向と直交するようにケース11に収容される。ケース11に電極組立体12が収容された状態において、第1未塗工積層部12bは蓋14と対向し、第2未塗工積層部12cはケース本体13の底壁13bと対向する。
正極タブ21bは、正極本体部21aの長手方向全体に亘って帯状に存在し、負極タブ31bは、負極本体部31aの長手方向全体に亘って帯状に存在する。電極組立体12は、捲回軸Lの一端側に正極タブ21bが捲回された正極タブ捲回部12dを有し、捲回軸Lの他端側に負極タブ31bが捲回された負極タブ捲回部12eを有する。正極導電部材17aは、正極タブ捲回部12dに接合され、負極導電部材18aは、負極タブ捲回部12eに接合される。
図11に示すように、各負極未塗工部34は、負極本体部31aの短手方向において一列に並ぶ7つの貫通孔34hを有する。一列に並ぶ7つの貫通孔34hのうち、中央に位置する貫通孔34hの径R34hは、他の貫通孔34hの径R34hよりも大きい。よって、一列に並ぶ7つの貫通孔34hのうち、中央に位置する貫通孔34hの面積は、他の貫通孔34hの面積よりも大きい。
図示しないが、各正極未塗工部24は、正極本体部21aの短手方向において一列に並ぶ7つの貫通孔24hを有する。一列に並ぶ7つの貫通孔24hのうち、中央に位置する貫通孔24hの径は、他の貫通孔24hの径よりも大きい。よって、一列に並ぶ7つの貫通孔24hのうち、中央に位置する貫通孔24hの面積は、他の貫通孔24hの面積よりも大きい。
図12に示すように、電極組立体12は、蓋14の厚さ方向から見たとき、一列に並ぶ7つの貫通孔24h,34hのうちの中央に位置する貫通孔24h,34hが注液口14hと重なるようにケース11内に配置されている。上述したように、中央に位置する貫通孔24h,34hの面積は、他の貫通孔24h,34hの面積よりも大きく設定されている。このため、注液口14hから注液された電解液は、中央に位置する貫通孔24h,34hをより通過し易い。よって、電解液を効率良く流すことができる。
○ 貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、全ての貫通孔24h,34hで同じ径でなくてもよい。
例えば、図13及び図14に示すように、各貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、正極電極20又は負極電極30の長手方向の第1端20a,30aに近い貫通孔24h,34hほど小さく、正極電極20又は負極電極30の長手方向の第2端20b,30bに近い貫通孔24hほど大きくなっていてもよい。言い換えると、第1未塗工積層部12bにおいて、各貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、外周側に位置する貫通孔24h,34hほど大きくなっていてもよい。また、第2未塗工積層部12cにおいて、各貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、外周側に位置する貫通孔24h,34hほど大きくなっていてもよい。
例えば、図13及び図14に示すように、各貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、正極電極20又は負極電極30の長手方向の第1端20a,30aに近い貫通孔24h,34hほど小さく、正極電極20又は負極電極30の長手方向の第2端20b,30bに近い貫通孔24hほど大きくなっていてもよい。言い換えると、第1未塗工積層部12bにおいて、各貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、外周側に位置する貫通孔24h,34hほど大きくなっていてもよい。また、第2未塗工積層部12cにおいて、各貫通孔24h,34hの径R24h,R34hは、外周側に位置する貫通孔24h,34hほど大きくなっていてもよい。
この場合、正極電極20及び負極電極30が捲回方向に積層ずれすることにより、各貫通孔24h,34hの中心がずれたとしても、各貫通孔24h,34hの径R24h,R34hに内周側と外周側とで差があることで、外周側に位置する貫通孔24h,34hの一部と、内周側に位置する貫通孔24h,34hとが重なり易くなる。よって、各貫通孔24h,34hを重ね易くなる。
○ 第1未塗工積層部12bにおいて、正極未塗工部24及び負極未塗工部34は、正極活物質層22及び負極活物質層32の長手方向と直交する平面状に積層されていてもよい。同様に、第2未塗工積層部12cにおいて、正極未塗工部24及び負極未塗工部34は、正極活物質層22及び負極活物質層32の長手方向と直交する平面状に積層されていてもよい。
○ 負極本体部31aの長手方向の寸法は、正極本体部21aの長手方向の寸法と同じでもよいし、正極本体部21aの長手方向の寸法よりも短くてもよい。
○ 正極電極20が有する正極塗工部23及び正極未塗工部24の数は、適宜変更してよい。また、負極電極30が有する負極塗工部33及び負極未塗工部34の数は、適宜変更してよい。
○ 正極電極20が有する正極塗工部23及び正極未塗工部24の数は、適宜変更してよい。また、負極電極30が有する負極塗工部33及び負極未塗工部34の数は、適宜変更してよい。
○ 正極電極20において、正極活物質層22は正極金属箔21の片面に存在してもよい。同様に、負極電極30において、負極活物質層32は負極金属箔31の片面に存在してもよい。ただし、正極活物質層22と負極活物質層32とは、セパレータ40を介して互いに対向するものとする。
○ 正極活物質層22の長手方向の幅W22は、全ての正極活物質層22で同じでなくてもよい。また、負極活物質層32の長手方向の幅W32は、全ての負極活物質層32で同じでなくてもよい。
○ 負極活物質層32の長手方向の幅W32は、正極活物質層22の長手方向の幅W22と同じでもよいし、正極活物質層22の長手方向の幅W22よりも小さくてもよい。
○ 電極組立体12と電気を授受できるのであれば、正極端子構造17及び負極端子構造18の具体的な構造は適宜変更してよい。
○ 電極組立体12と電気を授受できるのであれば、正極端子構造17及び負極端子構造18の具体的な構造は適宜変更してよい。
○ 注液口14hは、ケース本体13に形成されていてもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記貫通孔は、前記電極の長手方向において前記未塗工部の中央に位置する請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の蓄電装置。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、12a…塗工積層部、12b…未塗工積層部としての第1未塗工積層部、12c…未塗工積層部としての第2未塗工積層部、14…壁部としての蓋、14h…注液口、20…正極の電極としての正極電極、21…金属箔としての正極金属箔、22…活物質層としての正極活物質層、23…塗工部としての正極塗工部、24…未塗工部としての正極未塗工部、24h…貫通孔としての貫通孔、25…保護層、30…負極の電極としての負極電極、31…金属箔としての負極金属箔、32…活物質層としての負極活物質層、33…塗工部としての負極塗工部、34…未塗工部としての負極未塗工部、34h…貫通孔としての貫通孔、35…保護層、40…セパレータ、L…捲回軸。
Claims (3)
- 長尺シート状の正極の電極と、長尺シート状の負極の電極と、前記正極の電極と前記負極の電極との間に介在する長尺シート状のセパレータとが層状に捲回された電極組立体と、
電解液と、
前記電極組立体及び前記電解液を収容するケースと、
を備えた蓄電装置であって、
前記電極は、長尺シート状の金属箔の長手方向において、前記金属箔と活物質層とが存在する部分である複数の塗工部と、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する部分である複数の未塗工部とを交互に有し、
前記電極組立体は、前記塗工部が積層された塗工積層部と、前記未塗工部が積層された未塗工積層部とを有し、
前記電極は、前記未塗工部を貫通する貫通孔を有する蓄電装置。 - 前記未塗工部は、前記未塗工部の少なくとも片面に保護層を有し、
前記貫通孔は、前記保護層を貫通する請求項1に記載の蓄電装置。 - 前記ケースは、前記ケースの壁部のうち重力方向の上側に位置する壁部を貫通する注液口を有し、
前記電極組立体は、前記電極の捲回軸が延びる方向が重力方向と直交するように配置され、
前記未塗工積層部は、前記注液口を有する壁部と対向し、
複数の前記貫通孔のうち、前記注液口の貫通方向から見たときに前記注液口と重なる前記貫通孔の面積は、他の前記貫通孔の面積よりも大きい請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
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JP2019146259A JP2021026983A (ja) | 2019-08-08 | 2019-08-08 | 蓄電装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022139509A (ja) * | 2021-03-12 | 2022-09-26 | プライムアースEvエナジー株式会社 | 二次電池 |
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- 2019-08-08 JP JP2019146259A patent/JP2021026983A/ja active Pending
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