JP2021026580A - 服薬指導支援装置および服薬指導支援プログラム - Google Patents

服薬指導支援装置および服薬指導支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】薬剤師が患者に対して調剤した後、適切なタイミングで適切な服薬指導を行うための支援をする。【解決手段】服薬指導支援装置100は、抽出部1と、対象情報設定部2と、を備える。抽出部1は、処方せん情報に含まれる薬品または患者の属性情報に基づき、処方せん情報に含まれる処方を服薬指導対象として抽出する。対象情報設定部2は、抽出部1が抽出した服薬指導対象を患者指導実績情報11に設定する。【選択図】図1

Description

この発明は、薬剤師が患者に対して調剤をした後、特定な処方について適切な服薬指導の支援を行う服薬指導支援装置に関するものである。
薬剤師は、患者に対し、処方せんに基づき薬(処方薬)を調剤し、薬の正しい使用法に関する服薬指導を行う。患者に安全かつ適切に薬を服用してもらうためには、患者が来局し調剤したタイミングだけでなく、服用期間中のタイミングでも服薬の状態(副作用の発現有無、効能・効果の有無など)を患者に対し確認し、適切な服薬指導を行う必要がある。しかしながら、多くの薬局および薬剤師は、実施できていない。
その理由としては、薬剤師の業務が多忙であることが挙げられる。また患者にヒアリングすべきタイミングやヒアリング内容は薬の種類や患者の健康状態などにより異なり、その異なる状況に基づき服薬指導を行うことに非常に高いスキルが求められるためである。特に新人薬剤師が単独で実施することは困難である。
また毒薬、劇薬等の指定がある薬は管理体制がある程度整備されている面があるが、それ以外の処方せん医薬については現状、管理体制がさほど整っていない面も実施の困難性を高めている。
特許文献1では、SOAP(Subject、Object、Assessment、 Plan)のPlan(計画)から次回来局時の引継ぎ情報を生成することが記載されている。しかしながら、特許文献1では、服薬指導は患者の来局のタイミングで行うのみであり、服薬途中または服薬後のタイミングで服薬指導を行う点については、開示がない。
特開2018−197926号公報
この発明は、薬剤師が患者に対して調剤した後、特定な処方について適切なタイミングで適切な服薬指導を行うための支援をすることを課題とする。
この発明に係る服薬指導支援装置は、処方せん情報に含まれる薬品または患者の属性情報に基づき、処方せん情報に含まれる処方を服薬指導対象として抽出する抽出部と、抽出部が抽出した服薬指導対象を患者指導実績情報に設定する対象情報設定部とを備える。
この発明の服薬指導処理装置によると、薬剤師が患者に対して調剤をした後、特定な処方について適切な服薬指導をする支援を行うことができる。
実施の形態1における服薬指導支援装置100の構成図である。 実施の形態1で用いる患者指導実績情報11の一例を示した図である。 実施の形態1で用いる患者情報12の一例を示した図である。 実施の形態1で用いる薬品情報13の一例を示した図である。 実施の形態1で用いる指導タイミング情報14の一例を示した図である。 実施の形態1で用いるルール情報15の一例を示した図である。 実施の形態1で用いる指導内容情報16の一例を示した図である。 実施の形態1における抽出部1の処理の流れを示した図である。 実施の形態1における対象情報設定部2の処理の流れを示した図である。 実施の形態1における判定部4の処理の流れを示した図である。 実施の形態1における判定部4の判定の一例を示した図である。 実施の形態1における判定部4の判定の一例を示した図である。 実施の形態2における抽出部1の処理の流れを示した図である。
実施の形態1.
薬剤師が服薬指導を行う際に動作する、服薬指導支援装置100の機能について説明する。
図1は、本実施の形態における服薬指導支援装置100の構成を示す図である。服薬指導支援装置100は、薬局に設置される処方せんや処方せんに基づく調剤に関する管理を行う薬局PC(Personal Computer)として構成してもよいし、薬局PCとインターネット等のネットワークを介して接続されるASP(Application Service Provider)サーバあるいは、クラウドサービスサーバとして構成してもよい。本実施の形態では、服薬指導支援装置100は薬局PCの一部の機能として構成されるものとして、説明する。
服薬指導支援装置100の主な利用者は、薬局に勤務する薬剤師であり、服薬指導支援装置100は、薬剤師による服薬指導を支援する機能を有する装置である。
服薬指導支援装置100は、コンピュータである。服薬指導支援装置100は、プロセッサ910を備えるとともに、記憶装置920、補助記憶装置921、メモリ922、入出力インタフェース930、通信装置940といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介してディスプレイや通信装置といった他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
服薬指導支援装置100は、機能要素として、抽出部1と、対象情報設定部2と、通知部3と、判定部4とを備える。抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の機能は、ソフトウェアにより実現される。
プロセッサ910は、服薬指導支援プログラムを実行する装置である。服薬指導支援プログラムは、抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の機能を実現するプログラムである。プロセッサ910は、例えば、CPUである。「CPU」は、Central Processing Unitの略語である。
記憶装置920は、服薬指導支援プログラムを記憶する装置である。メモリ922は、例えば、フラッシュメモリまたはRAMである。「RAM」は、Random Access Memoryの略語である。
入出力インタフェース930は、服薬指導支援プログラムへのデータの入力のためにユーザにより操作される装置、例えば、マウス、キーボードまたはタッチパネルからの入力情報を受け付けるインタフェースである。あるいは、2次元コードを読み込む2次元コードスキャナからの入力を受け付けるインタフェースである。
さらに、入出力インタフェース930は、表示装置、例えば、LCDへの出力情報を出力するインタフェースである。「LCD」は、Liquid Crystal Displayの略語である。
通信装置940は、服薬指導支援プログラムに入力されるデータを受信するレシーバと、服薬指導支援プログラムから出力されるデータを送信するトランスミッタとを含む。通信装置940は、例えば、通信チップまたはNICである。「NIC」は、Network Interface Cardの略語である。
服薬指導支援プログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。記憶装置920には、服薬指導支援プログラムだけでなく、OSも記憶されている。「OS」は、Operating Systemの略語である。プロセッサ910は、OSを実行しながら、服薬指導支援プログラムを実行する。
服薬指導支援プログラムおよびOSは、補助記憶装置921に記憶されていてもよい。補助記憶装置921は、例えば、フラッシュメモリまたはHDDである。「HDD」は、Hard Disk Driveの略語である。補助記憶装置に記憶されている服薬指導支援プログラムおよびOSは、メモリ922にロードされ、プロセッサ910によって実行される。
なお、服薬指導支援プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
服薬指導支援装置100は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、認証プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、例えば、CPUである。
服薬指導支援プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、記憶装置920、補助記憶装置921、または、プロセッサ910内のレジスタまたはキャッシュメモリに記憶される。
服薬指導支援プログラムは、抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の「部」を「処理」に読み替えた各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。あるいは、服薬指導支援プログラムは、抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の「部」を「手順」に読み替えた各手順をコンピュータに実行させるプログラムである。服薬指導支援プログラムは、コンピュータ読取可能な媒体に記録されて提供されてもよいし、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
患者指導実績情報11、患者情報12、薬品情報13、指導タイミング情報14、ルール情報15および指導内容情報16は、記憶部150に記憶されて、メモリ922にロードされる。
図2〜7を用いて、記憶部150に記憶されている情報の構成について、説明する。
図2は、患者指導実績情報11の一例を示す。図2に示すように患者指導実績情報11には、服薬指導対象として抽出部1が抽出した処方情報が記憶される。具体的には、処方識別情報(患者IDと処方回数)、処方せんに関する情報として処方日時、薬品IDおよび処方期間の項目が記憶される。患者IDは患者情報12を参照することにより特定され、薬品IDは薬品情報13を参照することにより特定される。処方回数は、患者IDと薬品IDとの組み合わせでの処方の回数を示す。なお図2の例では、患者IDに対応する薬品IDは1つであるが、複数の薬品が処方される場合は、患者IDに対応する薬品IDは複数になる。処方日時は、薬局で該当に薬を処方した日時であり、処方期間は処方せんにより定められる。対象情報設定部2の設定により、ルールIDが記憶される。
また処方情報に対応する指導内容および患者からの回答として、薬剤師からの入力等により指導回数、指導日、指導実施の有無、効能効果の状況、副作用の状況および服用状況の項目が記憶される。指導回数と、指導日とは指導タイミング情報14を参照することにより設定される。指導実施には、指導済みの場合は1が指定され、空欄は未実施であることを示す。効能効果の状況には、例えば、1(効能効果の発現がない(改善が見られない))、2(効能効果の発現がある(前回指導時より改善が見られる、または効能効果が継続している)のような状況を示すフラグが指定される。
3(効能効果の発現がなくなり、前回指導時より改善が見られない)、4(効能効果が発現し、服用開始時から順調に改善が見られる)のように状況推移を示すフラグが指定されてもよい。
また副作用の状況には、例えば、1(副作用なし)、2(副作用はあるが、日常生活は送れている)、3(重篤な副作用)のような状況を示すフラグが指定される。
さらに服用状況には、例えば、1(服用している)、2(服用を中断している)のような状況を示すフラグが指定される。
またさらに判定部4による判定により、疑義照会要否の項目が記憶され、疑義照会の結果として継続判断の項目が記憶される。疑義照会要否の1の指定は、判定部4により疑義照会要の判定がされたことを示し、継続判断の1の指定は、通知部3の照会により医師により投薬を中止する判断がなされたことを示す。
これらの項目の入力に関して、薬剤師からの入力を受け付けるものについては、対象情報設定部2が入出力インタフェース930を用いて、入力画面を表示し、薬剤師からの入力を項目毎にフラグ等で選択できるように構成してもよい。
なお図2の状態は、患者ID K123が2019年6月1日10時10分に来局し、持参した処方せんに基づき、薬品ID 333に関する服薬指導の1回目が2日目の2019年6月2日に行われ、2回目が3日目の2019年6月3日に行われ、3回目が7日目の2019年6月7日に行われ、3回目の服薬指導時に疑義照会が要となったものの、医師による判断で投薬は継続(継続判断の項目が空欄)となったことを示している。さらに、患者ID K123が同じ処方せんを持参して、2109年6月15日11時30分に来局し、このタイミングで3回分の実績レコードを生成した状態を示す。なお実績レコードとは、指導タイミング毎の実績を記憶するレコードを示す。
図3は、患者情報12の一例を示す。図3に示すように患者情報12には、患者ID、氏名、患者情報(性別と年齢)、特記事項、連絡方法およびIDが記憶されている。患者情報の性別、年齢および特記事項は患者の属性情報に含まれる。特記事項には、アレルギー情報、副作用の経験、妊娠・授乳の有無、体質特記、職業特記、嗜好特記等が設定される。また連絡方法には例えば、1(電話)、2(メール)、3(SNS(Social Networking Service))のいずれかが設定され、IDには連絡方法に応じたID(電話番号、メールアドレス、SNSのID等)が記憶される。これらの情報は、患者から問診等により取得され、記憶される。
図4は、薬品情報13の一例を示す。図4に示すように薬品情報13には、薬品ID、薬品名、効能効果、禁忌事項、副作用が記憶されている。薬品情報13は別の管理サーバ等から最新のものを取得して構成してもよい。
図5は、指導タイミング情報14の一例を示す。図5に示すように指導タイミング情報14には、処方期間ごとの指導タイミングの日にちが記憶される。例えば処方期間が3日分の処方については、2日目(調剤日の翌日)、6日目が、14日分の処方については、2日目、3日目、7日目に指導タイミングを設定する。薬の服用が終わってから副作用が発現する場合もあるため、指導タイミングは処方期間が終了後も設定可能としている。また処方期間だけでなく、処方期間と薬の分類を組み合わせて、指導タイミングを設定してもよい。また図5の例では、調剤日を1日目として数えているが、調剤日の翌日を1日目と数えるように構成してもよい。
図6は、ルール情報15の一例を示す。図5に示すようにルール情報15には、薬品または患者の属性情報に対応する服薬指導対象を定めたルールとして、ルールID、フォロー条件名、薬品ID、特記事項、患者情報、初回処方、フォロー分類IDおよびフォロー内容が記憶されている。ルールIDはルールを識別する一意のIDであり、フォロー条件名は、指導に関する任意の名称である。薬品ID、特記事項および患者情報は、服薬指導対象を定めるキーとなる項目であり、ルールIDごとに異なる内容となる。初回処方は、初回だけ指導する事項を判別する項目であり、一例として0(全ての処方において指導対象項目)、1(初回処方のみ指導対象項目)としている。フォロー分類IDは、1(効能効果)、2(副作用)、3(服用状況)、4(その他)等、支援の項目ごとに実際の服薬指導内容が登録される。図6のフォロー内容の例では、患者に対するメールやSNSを構成する文章として記載しているが、薬剤師向けの指導内容として、患者に対する文章は別途構成してもよい。
図7は、指導内容情報16の一例と示す。図7に示すように指導内容情報16には、処方識別情報として患者IDと処方回数、処方日時、薬品ID、指導回数、指導日、ルールID、フォロー分類IDおよびフォロー内容が記憶される。指導内容情報16には、患者指導実績情報11に記憶された指導実績と対応して、患者からの回答に基づき、フォロー分類IDと対応するフォロー回答(患者からの回答内容)が記憶される。フォロー回答は、患者から返信されるメールやSNSの文章をそのまま記憶するように構成してもよいし、薬剤師からの入力により記憶するように構成してもよい。
図8〜図12を用いて、本実施の形態における服薬指導支援装置100の処理の流れを説明する。図8は、抽出部1による抽出処理の流れを示す。抽出部1の処理は、薬剤師の操作により、入出力インタフェース930が新たな処方せん情報の入力を受け付けたときに開始される。
処方せん情報は、マウス、キーボードまたはタッチパネルにより薬剤師が情報を入力する、あるいは患者が持参した処方せんに処方せん情報を含む2次元コードが印刷されているときは、薬剤師が2次元コードスキャナを読み込む操作を行うことにより入力される。
抽出部1は、患者情報12と薬品情報13とルール情報15とを参照して、処方せん情報に含まれる処方の中に、いずれかのルールと合致する処方があるかを照合する(ステップS1)。具体的には、処方せん情報に含まれる氏名等をキーにして患者情報12を検索し、患者の属性情報として患者の患者情報と特記事項とを特定する。また処方せん情報に含まれる個々の処方の薬品名等をキーとして薬品情報13を検索し、薬品IDを特定する。その後、患者の患者情報、特記事項、および薬品IDの組み合わせで、ルール情報15を検索する。
抽出部1はいずれかのルールに合致するいずれかの処方があると判定した場合(ステップS2)、受け付けた新たな処方せんに含まれる処方を服薬指導対象として抽出し(ステップS3)、処理を終了する。ステップS2でいずれかのルールに該当する処方がないと判定した場合、抽出部1の処理は終了する。
薬品情報13に薬品をグループ化して記憶しておき、ステップS1で薬品名の薬品IDだけではなく、グループの薬品IDも特定してもよい。処方せんの中には複数の薬品の処方が含まれる場合があるが、ステップS3では処方のいずれかに合致するルールがある場合、処方せん全体を服薬指導対象とした。しかし、ルールに合致する個別の処方を服薬指導対象としてもよい。
図9は、対象情報設定部2による処理の流れを示す。対象情報設定部2は、抽出部1がステップS3で服薬指導対象と抽出した、処方せん情報と該当するルールIDとを患者指導実績情報11に記憶する(ステップS11)。その後、指導タイミング情報14を参照して、患者指導実績情報11に指導タイミング分のレコードを生成し、該当するルールIDを設定する。合わせて指導内容情報16に、患者指導実績情報11に記憶したレコード分の処方識別情報、処方日時、薬品ID、指導回数、指導日、ルールIDを記憶する。服薬指導対象に対して指導タイミングを設定する処理を完了する(ステップS12)。
新たに受け付けた処方せん情報に、患者IDがK123であり、薬品IDが333である処方があるとき、ステップS1で抽出部1はルール情報15を参照して、患者IDがK123であり、薬品IDが333の処方にはルールID 1002のルールが該当するとする。ステップS3で服薬指導対象として抽出した後、ステップS11で、患者指導実績情報11の患者IDがK123、薬品IDが333のレコードにルールID 1002の情報を記憶する。図2の設定項目111の設定は、ステップS12の処理で該当レコードにルールID 1002が設定された状態を示す。
その後、対象情報設定部2は任意のタイミングで、患者指導実績情報11を検索し指導日になったレコードがあるかどうかの判定を行い、該当レコードが存在する場合、記憶されたルールIDに基づきルール情報15を検索し、通知部3を用いて、通信方法にあったIDを用いて、ルールIDにより特定されるフォロー内容を送信する。前述したように、図6に例示したフォロー内容は、患者に伝達する服薬指導内容なのでそのまま送信するが、薬剤師向けの指導内容が記憶されている場合は、その指導内容に基づく服薬指導内容に変更して通知する。通知部3は、指導タイミングになったときに、患者情報12を参照することにより、患者ごとの通信方法を選別し、該当のIDを用いて、患者に対して服薬指導の内容を通知する。
その後対象情報設定部2は、服薬指導内容に対する患者からの回答を取得し、効能効果、副作用および服用状況の実績を患者指導実績情報11の該当レコードに設定する。合わせてフォロー内容に対する回答をフォロー回答として、患者指導実績情報11の該当レコードと同じ処方識別情報(患者IDと処方回数)とを有する指導内容情報16の該当レコードに記憶する(ステップS13)。処方識別情報、処方日時、薬品ID、指導日で紐付けられた、患者指導実績情報11と指導内容情報16の該当レコードで、1回の服薬指導の結果を示すレコードとなる。
通信方法が電話(1)の場合は、自動音声で患者への服薬指導のデータを送信するように構成してもよいし、薬剤師が直接電話するように、薬剤師向けの支援画面を表示するように構成してもよい。なお患者情報12に記憶された連絡方法は、通知部3による患者への通知に関する連絡方法であり、効能効果、副作用および服用状況を含む回答については、別の連絡方法で受信するようにしてもよい。例えば、メールで服薬指導は連絡し、効能効果、副作用および服用状況を含む回答は電話で受信するように構成してもよい。この場合は、薬剤師からの入力により、対象情報設定部2は効能効果、副作用および服用状況の実績を患者指導実績情報11の該当レコードに設定し、フォロー内容に対する回答をフォロー回答として指導内容情報16に記憶する。
ステップS13で患者指導実績情報11および指導内容情報16に記憶する具体例について説明する。
例えば、患者ID K123に対して、指導回数1回目のルールID1002のフォロー分類ID1(効能効果)のフォロー内容は、「服用後の血圧は安定していますか?」である。それに対するフォロー回答は、図7に示すとおり、「あまり安定しない。血圧が上がり、頭がボーっとすることが多い。」である。同じフォロー内容について、指導回数2回目のフォロー回答は、「血圧が安定してきた。」である。図7には記載していないが、指導回数3回目も2回目と同様のフォロー回答であったとする。
同じく、患者ID K123に対して、指導回数1回目のルールID1002のフォロー分類ID2(副作用)のフォロー内容は「目眩、立ち眩みの症状はありませんか?」である。それに対するフォロー回答は、図7に示すとおり、「目眩や立ち眩みの症状はないが、食欲が減退している。」である。同じフォロー内容について、指導回数2回目でのフォロー回答は、「目眩や立ち眩みの症状はない。食欲も回復中。」である。図7には記載していないが、指導回数3回目も2回目と同様のフォロー回答であったとする。
同じく、患者ID K123に対して、指導回数1回目のルールID1002のフォロー分類ID3(服用状況)のフォロー内容「自己判断で服用を中止していたりしませんか?」である。それに対するフォロー回答は、図7に示すとおり、「問題なく服用中。」である。同じフォロー内容について、指導回数2回目のフォロー回答は、「血圧が低い日は服用を控えていた。」である。図7には記載していないが、指導回数3回目も2回目と同様のフォロー回答であったとする。
フォロー回答に対応して数値化したものが図2の設定項目113であり、具体的には効能効果が1,1,1であり、副作用が2,1,1であり、服用状況が1,2,2となる。設定項目113の数値化について、対象情報設定部2が患者からのフォロー内容に基づき、数値に変換するように構成してもよい。対象情報設定部2での数値化処理については、従来技術の形態素解析技術等を用いて、フォロー回答の文章から数値化する処理を行う。
あるいは患者からフォロー内容とともに、それぞれの状況を数値で指定を受け付けるように構成してもよい。あるいは、フォロー内容に基づき、薬剤師が数値を定めるように構成してもよい。
このように効能効果、副作用、服用状況について、推移が確認できる数値化されたデータを患者指導実績情報11に記憶するとともに、フォロー内容に記載した設問に対する文章としての回答を指導内容情報16に記憶する。
なお患者指導実績情報11と指導内容情報16とは、2つの情報を関連付けるためキーとなる処方識別情報、処方日時、薬品ID、指導日が記憶されている。患者指導実績情報11と指導内容情報16とは、同じファイルとして構成してもよい。
いずれの場合でも、通知部3が患者の連絡先に服薬指導を送信し、その返答を受信する間は、一定のタイムラグがある。
その後、対象情報設定部2は、効能効果、副作用および服用状況の実績が記憶された患者指導実績情報11の該当レコードの指導実績を1に変更し(ステップS14)、処理を終了する。患者からの回答が得られない等の要因により、効能効果、副作用および服用状況の全ての実績が記憶されていなくても指導実績を1に変更するように構成してもよい。
なお対象情報設定部2が処理する任意のタイミングとは、例えば薬局の開店時間等、定時のタイミングが考えられる。
図10は、判定部4による疑義照会要否、継続判断に関する処理の流れを示す。判定部4は、患者指導実績情報11に、指導実績1のデータが設定されたタイミングで、同一患者ID、同一薬品IDのレコードを抽出する(ステップS21)。ステップS21で抽出した、同一患者の同一薬品に関する服用状況が記憶されたレコードを参照し、効能効果、または副作用の推移により、疑義照会をすべきかどうかの判定を行い(ステップS22)、疑義照会要と判定した場合(ステップS23)は、判定部4は患者指導実績情報11の該当レコードに、疑義照会要のフラグを立てるとともに、入出力インタフェース930を用いて、疑義照会要の処方に関する情報を表示する。その後通知部3を用いて、該当医師に疑義照会を行い、該当医師からの返答に基づき継続判断の結果を患者指導実績情報11の該当レコードに記憶する。該当医師による判断が服薬中止である場合、患者の安全を確保するため、通知部3を用いて患者の連絡先に、該当医師の判断に基づく服薬中止の旨の服薬指導を通知する(ステップS24)。
一般的に、疑義照会要の状態は緊急性が伴う場合があり、薬剤師が該当医師に電話等で照会を行う。その場合判定部4は、疑義照会要の処方に関する情報とともに、薬剤師に対して該当医師への疑義照会要が必要である旨を表示し、薬剤師が電話等により該当医師に照会をし、その回答により対象情報設定部2が継続判断の結果を記憶するように構成してよい。
またステップS24において、例えば通知部3がメール送信により医師に疑義照会を行い、継続判断の結果をメールで受信して、判定部4が継続判断の結果を患者指導実績情報11の該当レコードに記憶するように構成してもよい。ステップS23で疑義照会は不要と判定した場合には、患者指導実績情報11の該当レコードの服薬指導を完了する処理を行う(ステップS25)。
ステップS22の判定で、疑義照会要否の判定だけでなく、一度様子を見るために、次回の指導タイミングを早めるという判定があってもよい。
なお疑義照会とは、薬剤師が患者に対して服薬指導を行う際に、疑問点、不明点等の疑義が出てきたときに処方せんを作成した該当医師に対して、疑義を照会する行為を示す。
患者指導実績情報11に記憶する疑義照会要には例えば、1(要)、空欄(不要)と設定され、継続判断は、1(中止)、空欄(継続)と設定される。図2の設定項目112の設定は、指導回数3回目の時点でのステップS22で疑義照会が必要と判定され、ステップS24の疑義照会の結果、該当医師が投薬継続の判断を出した状態を示す。
またステップS24で投薬中止の判断が出た場合には、患者指導実績情報11に記憶するとともに、広く関係者で情報を共有するため、他のデータベースに記憶する、定期的な報告事項としてまとめる等の処理を加えてもよい。
ステップS22での疑義判定要否の判定について、服薬指導3回目までの患者の状況推移を示す、図11、図12を用いて具体例を説明する。判定部4は、ステップS21で抽出した複数レコードの効能効果または副作用の状況推移について、効能効果が低いまま推移している、副作用が高いまま推移している、または副作用が高くなる推移であるのいずれかの状態である服薬指導対象を疑義照会要と判定する。説明をわかりやすくするため、疑義照会要と判定する条件として、「効能効果が低いままの推移」を条件1、「副作用が高いままの推移」を条件2、「副作用が高くなる推移」を条件3と定義する。
具体的には、図11に示したパターン1では、効能効果が1,2,2であり、副作用が1,1,1または2,2,1である。これは効能効果が発現されてきて、副作用はないか、収まっている推移となっている。この推移は条件1〜3には合致しないため、疑義照会は不要であり、服用は問題なしと判定する。
パターン2では、効能効果が1,2,2であり、副作用が2,2,3または3,3,3である。これは効能効果が発現されてきているが、同時に副作用の発現もあり、影響が高くなる推移か、高いままの推移となっている。この推移は条件2または3に合致するため、疑義照会は要と判定する。
パターン3では、効能効果が1,1,1であり、副作用が2,2,3または3,3,3である。これは効能効果が発現されず、副作用の発現があり、その影響は高くなる推移か、高いままの推移となっている。この推移は条件2または3に合致するため、疑義照会は要と判定する。
パターン4では、効能効果が4,3,3であり、副作用が2,1,1である。これは効能効果の発現が減ってきて、副作用は収まっている推移となっている。この推移は条件1〜3には合致しないため、疑義照会は不要であり、服用は問題なしと判定する。
パターン5では、効能効果が1,2,2であり、副作用が1,2,3である。これは効能効果が発現されているが、2回目から副作用の発現があり、その影響は高くなる推移となっている。この推移は条件3に合致するため、疑義照会は要と判定する。
パターン6では、効能効果が1,1,1であり、副作用が1,1,1である。これは効能効果が発現されず、副作用も発現されない推移となっている。この推移は条件1に合致するため、疑義照会は要と判定する。
このように判定部4は抽出した複数レコードの効能効果、または副作用の推移により、疑義照会要否を判定する。疑義照会要と判定する条件として、条件1〜3を例示したが、それ以外の条件を設定してもよい。効能効果の推移と副作用の推移とを組み合わせた、条件を設定してもよい。服用状況を組み合わせて条件を設定してもよい。服用状況が中断している理由として、薬の形(剤型)が不適切で飲みにくい等が挙げられたときに、疑義照会により、薬の変更が検討できれば、服用状況が改善できる見込みがある。
また図11、図12の例示では、3レコードにより推移を判断したが、レコード数は限定されない。抽出された同一患者IDで、同一薬品IDの複数レコード全体により推移を判断する。
本実施の形態では、抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の機能がソフトウェアにより実現されるが、変形例として、抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の機能がソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。すなわち、抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の機能の一部が専用のハードウェアにより実現され、残りがソフトウェアにより実現されてもよい。
専用のハードウェアは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、FPGAまたはASICである。「IC」は、Integrated Circuitの略語である。「GA」は、Gate Arrayの略語である。「FPGA」は、Field−Programmable Gate Arrayの略語である。「ASIC」は、Application Speci fic Integrated Circuitの略語である。
プロセッサ101および専用のハードウェアは、いずれも処理回路である。すなわち、抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の機能がソフトウェアにより実現されるか、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されるかに関わらず、抽出部1、対象情報設定部2、通知部3および判定部4の機能は、処理回路により実現される。
本実施の形態によると、判定部4が患者の効能効果または副作用に関する服用状況の推移により、疑義照会すべき処方か否かを判定する。患者が服薬を中断すべき事態は発生しうるが、服薬を中断させられるのは処方せんを発行した該当医師のみであり、薬剤師は疑義照会により、該当医師に継続判断を促す義務を負う。疑義照会すべき処方を薬剤師に通知することで、薬剤師および医師の業務支援を行うことができる。
また疑義照会の結果、医師により服用中止の判断がなされた場合は、服薬指導支援装置100の機能として、患者に服薬を中止する服薬指導を通知することができるため、患者の安全が確保できる効果が得られる。
このように本実施の形態では、従来できなかった服薬途中または服薬後のタイミングでの患者への服薬指導を行うことにより、効能効果がでない服用、副作用が発生している服用、正しく服用できていない服用を患者の次回来局前である、処方の合間に改善させることができる。また薬品により、あるいは薬品と患者属性の組み合わせにより、副作用が発現する、あるいは効能効果が発現しない可能性がある服薬情報を薬剤師、医師等の関係者で共有することができ、服薬指導の改善を行うことができる。
さらに、効能効果が発現できない投薬等を中止することで、患者本人の医療費および医療費全体の削減を行うことができる。
実施の形態2.
本実施の形態において、実施の形態1と異なるのは、抽出部1が新たな処方せん情報を受け付けたときに、処方せん情報に含まれる薬品または患者の属性情報と類似する患者指導実績情報11の服薬指導対象レコードを抽出し、抽出した服薬指導対象レコードに疑義照会要の判定がされているとき(疑義照会要のフラグが立っているとき)、処方せん情報に含まれる処方を服薬指導対象として抽出する点である。
実施の形態1では、薬品または患者属性情報に基づく抽出条件を定めたルール情報15により服薬指導対象を定めた。本実施の形態では、患者指導実績情報11に処方せんの薬品または患者属性情報と類似する服薬指導対象レコードがあれば、服薬指導対象とする。なお実施の形態1の抽出と併用して抽出するように構成してもよい。
図13を用いて、本実施の形態における抽出部1の処理の流れを説明する。実施の形態1で説明したとおり、対象情報設定部2は、判定部4が疑義照会要と判定した服薬指導対象に対して患者指導実績情報11の疑義照会要否を1に設定している。実施の形態1で説明した抽出部1の処理と併用する場合、ステップS14の処理の後あるいは並列して、ステップS31以降の処理が実行される。
抽出部1は、新たな処方せん情報を受け付けたときに個々の処方について、患者指導実績情報11と、患者情報12と、薬品情報13とを参照して、患者指導実績情報11に類似の患者情報、同一の薬品IDの実績レコードがあるかを照合する(ステップS31)。なお薬品情報13に薬品の効能効果に基づくグループIDを登録しておき、同一薬品IDではなく、グループIDに基づく類似の薬品を含めて実績レコードを検索してもよい。また患者情報についても、患者属性をグループ化して類似属性グループにより実績レコードを検索してもよい。
ステップS31で抽出された実績レコードがあれば(ステップS32)、抽出部1は疑義照会要否の項目で、要(1)の設定がされた実績レコードがあるかどうかを照合し(ステップS33)、ステップS33で抽出された実績レコードがあれば、該当の処方せん情報を服薬指導対象として抽出する(ステップS34)。ステップS32、ステップS33で、該当の実績レコードがなければ、処理を終了する。
ステップS33で疑義照会要と判断した実績レコードがあるかどうかの判定を行っているが、継続判断で中止(1)と判断した実績レコードがあるかどうかの判定を行うように変更してもよい。あるいは疑義照会は要(1)で継続判断は継続(空欄)の実績レコードと照合するものと、疑義照会は要(1)で継続判断は中止(1)の実績レコードと照合するものの2種類に分けてもよい。この場合、疑義照会要で継続判断は中止(1)の実績レコードと照合した処方せん情報の方がより注意すべき服薬指導対象となるため、どのような実績レコードと照合されたかを薬剤師に注意情報として、入出力インタフェース930を用いて表示するように構成してもよい。
その後、対象情報設定部2は、ステップS34で抽出された処方せん情報を患者指導実績情報11に新たなレコードとして記憶する。合わせてステップS33で抽出された実績レコードに記憶されたルールIDと同一のルールIDを新たなレコードに記憶する。その後の処理は、実施の形態1で説明した、対象情報設定部2によるステップS12〜S14の処理、判定部4によるステップS21〜S25の処理と同様になる。
本実施の形態における、抽出部1は、処方せん情報に含まれる薬品または患者の属性情報と類似する患者指導実績情報11の服薬指導対象を抽出し、抽出した服薬指導対象に判定部4による判定で疑義照会要と判定した、疑義照会フラグが設定されているとき、処方せん情報に含まれる処方を服薬指導対象として抽出する。
さらに言い換えると、服薬指導支援装置100は、薬品または患者の属性情報に対応する服薬指導対象を定めたルールを記憶したルール情報15に基づき、服薬指導対象毎の実績レコードに対応するルールIDが設定され、さらに疑義照会要と判定された服薬指導対象には疑義照会フラグが設定されている患者指導実績情報11と、新たに受け付けた処方せん情報に含まれる薬品または患者の属性情報と類似し、疑義照会フラグが設定されている第1の服薬指導対象が患者指導実績情報11に存在すると照合したとき、処方せん情報に含まれる処方を新たな服薬指導対象として抽出する抽出部1と、新たな服薬指導対象に第1の服薬指導対象と同じルールを設定させる対象情報設定部2を備える。なお第1の服薬指導対象とは、新たに受け付けた処方せん情報と、薬品または患者の属性情報が類似する、過去の服薬指導対象である。
このように本実施の形態では、新たな処方せん情報と類似する薬品情報または患者情報に疑義照会要の判定がされたことが確認できた場合、服薬指導対象とする。疑義照会要の判定については、実施の形態1に記載の方法に加えて、薬剤師が独自の判断で行う場合も考えられる。服薬指導支援装置100による判定および薬剤師による判定を患者指導実績情報11に記憶しておけば、本実施の形態において服薬指導対象とする処方せんの範囲を広げ、抽出すべき処方を漏れなく抽出できる可能性が高まる。
本実施の形態において、服薬指導支援装置100は薬局PCの一部の機能として構成されているため、時間の経過とともに、患者指導実績情報11および指導内容情報16は、薬局ごとに独自の構成をなしていく。そのため、蓄積された患者指導実績情報を利用することで、該当の薬局独自情報を構築することができ、薬局独自に薬の添付文書等に記載がない副作用の発現等の確認、指導が可能になる。
また患者指導実績情報11および指導内容情報16が一定量蓄積された場合、これらのデータを学習データとして用いることが可能になる。学習データを用いて、機械学習またはディープラーニングといった方法により生成された、学習済みモデルにより、服薬指導対象とすべき処方せん情報を抽出することもできるようになる。
1 抽出部、2 対象情報設定部、3 通知部、4 判定部、11 患者指導実績情報、12 患者情報、13 薬品情報、14 指導タイミング情報、15 ルール情報、16 指導内容情報、100 服薬指導支援装置。

Claims (9)

  1. 処方せん情報に含まれる薬品または患者の属性情報に基づき、前記処方せん情報に含まれる処方を服薬指導対象として抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した服薬指導対象を患者指導実績情報に設定する対象情報設定部と
    を備えたことを特徴とする服薬指導支援装置。
  2. 前記抽出部は、
    薬品または患者の属性情報に対応する服薬指導対象を定めたルールを記憶したルール情報に基づき、前記ルールのいずれかと合致した前記処方せん情報に含まれる処方を服薬指導対象として抽出することを特徴とする請求項1に記載の服薬指導支援装置。
  3. 前記患者指導実績情報には、薬品または患者の属性情報に対応する服薬指導対象を定めたルールを記憶したルール情報に基づき、前記服薬指導対象毎に対応するルールが設定され、さらに疑義照会要と判定された服薬指導対象には疑義照会フラグが設定され、
    前記抽出部は、
    前記処方せん情報に含まれる薬品または患者の属性情報と類似し、疑義照会フラグが設定されている第1の服薬指導対象が前記患者指導実績情報に存在するとき、前記処方せん情報に含まれる処方を新たな服薬指導対象として抽出し、
    前記対象情報設定部は、
    前記新たな服薬指導対象に前記第1の服薬指導対象と同じルールを設定させることを特徴とする請求項1に記載の服薬指導支援装置。
  4. 前記ルール情報は、
    前記ルールとして薬品または患者の属性情報に対応する指導内容を含み、
    前記対象情報設定部は、
    処方期間に対応する指導タイミングが記憶された指導タイミング情報に基づき、前記服薬指導対象の指導タイミングを前記患者指導実績情報に設定し、
    さらに、前記服薬指導支援装置は、
    前記服薬指導対象が前記指導タイミングになったときに、前記患者に対して前記指導内容に基づく服薬指導の内容を通知する通知部を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の服薬指導支援装置。
  5. 前記対象情報設定部は、前記服薬指導に対する前記患者からの回答に基づき、前記患者指導実績情報に少なくとも効能効果の状況、または副作用の状況のいずれかを設定することを特徴とする請求項4に記載の服薬指導支援装置。
  6. さらに、前記服薬指導支援装置は、
    前記患者指導実績情報に設定された前記服薬指導対象の効能効果の推移または副作用の推移に基づき、疑義照会要否についての判定を行う判定部を
    備える請求項5に記載の服薬指導支援装置。
  7. 前記判定部は、
    前記服薬指導対象のうち前記指導タイミングでの状態の推移について、効能効果が低い、副作用が高い、または副作用が高くなるいずれかの状態である服薬指導対象を疑義照会要と判定することを特徴とする請求項6項に記載の服薬指導支援装置。
  8. 前記通知部は、
    前記患者指導実績情報と患者ごとの通知方法が記憶された患者データベースとを参照することにより、前記指導タイミングになったときに前記患者ごとの通信方法により、服薬指導の内容を通知することを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の服薬指導支援装置。
  9. コンピュータを、請求項1〜8のいずれか1項に記載の服薬指導支援装置として機能させる服薬指導支援プログラム。
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